以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下で説明する各図において、当該各図をわかり易くするため、図1は、プロテクタの蓋部、及び、配索材を二点鎖線で省略して図示しており、他図ではこれらの図示自体を省略している。また、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「高さ方向X」といい、第2方向を「奥行き方向Y」といい、第3方向を「幅方向Z」という。ここでは、高さ方向Xと奥行き方向Yと幅方向Zとは、相互に略直交する。奥行き方向Yは、典型的には、当該プロテクタに挿通された配索材の延在方向に相当する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、プロテクタの各部が組み付けられた状態での方向として説明する。
[実施形態]
図1、図2に示すプロテクタ1は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネスWHに組み込まれ、導電性の配索材Wに外装され当該配索材Wを保護するものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性の配索材Wと、配索材Wに装着され当該配索材Wを保護するプロテクタ1とを備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性の棒状部材の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。そして、本実施形態のワイヤハーネスWHは、プロテクタ1の本体部10の内部に内蔵部品20が内蔵され係止されると共に当該本体部10に係止確認孔部40が設けられたものである。この構成により、本実施形態のワイヤハーネスWHは、当該内蔵部品20の係止状態を適正に把握させることができる構成を実現している。以下、各図を参照してプロテクタ1の構成について詳細に説明する。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、固定具、コネクタ等を含んで構成されてもよい。
具体的には、プロテクタ1は、図1、図2に示すように、本体部10と、内蔵部品20と、部品受け部30と、係止確認孔部40とを備える。プロテクタ1は、本体部10の一部と部品受け部30と係止確認孔部40とが絶縁性の樹脂材料によって一体で形成される一方、内蔵部品20がこれらとは別体に形成される。
本体部10は、図1、図2に示すように、内部に導電性の配索材Wが挿通され配索されるものである。本体部10は、絶縁性の樹脂材料によって略筒形状に形成され、内部に複数の配索材Wが挿通される。本実施形態の本体部10は、当該複数の配索材Wが奥行き方向Yに沿って略直線状に配索される。本体部10は、奥行き方向Yの両端部が開口した略矩形筒状に形成され、奥行き方向Yに沿って一方の開口から他方の開口まで配索材Wが挿通される。言い換えれば、本体部10は、配索材Wの周囲に外装され当該配索材Wを保護する。また、本体部10は、内部に配索される複数の配索材Wの一部が当該本体部10の内部で内蔵部品20に接続されている。より詳細には、本体部10は、一対の側壁部10a、10bと、底部10cと、蓋部10dとを含んで構成され、これらが一体となって略筒状に形成される。一対の側壁部10a、10bは、本体部10の内部空間部を区画するための壁体である。底部10cは、本体部10の内部空間部を区画するための底体である。蓋部10dは、本体部10の内部空間部を区画するための蓋体である。ここでは、本体部10は、一対の側壁部10a、10b、底部10cが部品受け部30、係止確認孔部40と共に一体で形成され、蓋部10dがこれらとは別体に形成される。
一対の側壁部10a、10bは、板状に形成される。一対の側壁部10a、10bは、底部10cから高さ方向Xに沿って突出するように立設される。一対の側壁部10a、10bは、底部10cから高さ方向Xに沿って延在する。一対の側壁部10a、10bは、高さ方向Xに沿った長さがほぼ同等である。側壁部10aは、奥行き方向Yに沿って延在すると共に一部が屈曲して形成される。具体的には、側壁部10aは、第1壁部10e、第2壁部10f、及び、オフセット壁部10gを含んで構成される。側壁部10aは、第1壁部10eと第2壁部10fとがオフセット壁部10gを介して接続されることで第1壁部10e、第2壁部10f、及び、オフセット壁部10gが連続して形成される。第1壁部10eは、側壁部10aにおいて奥行き方向Yの一方の端部に位置する部分である。第1壁部10eは、幅方向Zが板厚方向となる板状に形成される。第1壁部10eは、奥行き方向Yに沿って延在する。第2壁部10fは、側壁部10aにおいて奥行き方向Yの他方の端部に位置する部分である。第2壁部10fは、幅方向Zが板厚方向となる板状に形成される。第2壁部10fは、奥行き方向Yに沿って延在する。オフセット壁部10gは、側壁部10aにおいて第1壁部10eと第2壁部10fとを幅方向Zに沿ってオフセットする部分(ずらす部分)である。オフセット壁部10gは、奥行き方向Yが板厚方向となる板状に形成される。オフセット壁部10gは、幅方向Zに沿って延在する。オフセット壁部10gは、第1壁部10eの第2壁部10f側の端部と第2壁部10fの第1壁部10e側の端部とを接続する。オフセット壁部10gは、それぞれ曲面状の角部を介して第1壁部10e、第2壁部10fと連続する。側壁部10bは、幅方向Zが板厚方向となる略矩形板状に形成され、奥行き方向Yに沿って延在する。一対の側壁部10a、10bは、幅方向Zに沿って間隔をあけて対向して位置する。一対の側壁部10a、10bは、側壁部10aにオフセット壁部10gが形成されていることから、奥行き方向Yの第1壁部10e側の端部における幅方向Zに沿った間隔と、奥行き方向Yの第2壁部10f側の端部における幅方向Zに沿った間隔とが相互に異なる。
底部10cは、高さ方向Xが板厚方向となる板状に形成される。底部10cは、幅方向Zに対して一対の側壁部10a、10bの間に位置する。底部10cは、奥行き方向Y、及び、幅方向Zに沿って延在する。底部10cは、幅方向Zの両端部がそれぞれ各側壁部10a、10bと接続される。底部10cは、幅方向Zの両端辺、すなわち、奥行き方向Yに沿った両端辺にそれぞれ側壁部10a、10bが立設される。つまり、底部10cは、幅方向Zに沿って一対の側壁部10a、10bの間に延在する。そして、底部10cは、幅方向Zの一方の端部から側壁部10aが高さ方向Xに沿って立設され、幅方向Zの他方の端部から側壁部10bが高さ方向Xに沿って側壁部10aと同じ側に立設される。底部10cは、奥行き方向Yに沿って側壁部10a、10bの一方の端部から他方の端部まで延在する。また、底部10cは、側壁部10aにおける第1壁部10eとオフセット壁部10gとの交わり部分によって突出角部10h(図2参照)が形成される。突出角部10hは、底部10cにおいて、第1壁部10eとオフセット壁部10gとによって囲われた部分である。底部10cは、この突出角部10hに部品受け部30が設けられる。
蓋部10dは、高さ方向Xが板厚方向となる板状に形成される。蓋部10dは、底部10cとほぼ同等の形状でかつ一対の側壁部10a、10bの間の開口を閉塞可能な大きさに形成される。蓋部10dは、一対の側壁部10a、10bの高さ方向Xの底部10c側とは反対側の端部に組み付けられる。蓋部10dは、例えば、係止爪部や係止凹部等の係止機構を介して一対の側壁部10a、10bに組み付けられる。蓋部10dは、一対の側壁部10a、10bに組み付けられた状態で底部10cと高さ方向Xに沿って間隔をあけて対向して位置する。蓋部10dは、一対の側壁部10a、10bの間の開口を閉塞させた状態(図1参照)で奥行き方向Y、及び、幅方向Zに沿って延在する。なお、本体部10は、蓋部10dも一対の側壁部10a、10b、底部10cと一体で形成されてもよい。この場合、蓋部10dは、例えば、一対の側壁部10a、10bのいずれかに対してヒンジ部等を介して回動可能に支持される。
本体部10は、一対の側壁部10a、10b、底部10c、及び、蓋部10dによって囲われた内部空間部が配索空間部11として機能する。配索空間部11は、配索材Wが挿通され、当該配索材Wが位置する空間部である。配索空間部11は、奥行き方向Yの両側に開口する。本体部10は、内部に形成される当該配索空間部11内に配索材Wが挿通され配索されると共に内蔵部品20、部品受け部30が設けられる。
内蔵部品20は、図1、図2、図3に示すように、本体部10の内部、すなわち、配索空間部11に内蔵されるものである。内蔵部品20は、配索空間部11に内蔵されるものであればなんでもよく、例えば、配索材Wに電気的に接続される電子部品、配索材Wを配索空間部11内に固定するクリップやクランプ等の固定具等である。本実施形態の内蔵部品20は、電子部品として、配索材Wに接続されるコネクタ20Aを含む。コネクタ20Aは、一例として、いわゆるジョイントコネクタと呼ばれるものである。ジョイントコネクタは、例えば、バスバ等の回路体によって構成された内部回路をハウジングの内部に有し、ワイヤハーネスWHの配索材W群に回路分岐を形成するために用いられる電子部品である。内蔵部品20は、配索空間部11に設けられた部品受け部30に係止され保持されることで配索空間部11に内蔵される。
内蔵部品20(コネクタ20A)は、部品本体21と、被係止部22とを含み、これらが一体で構成される。部品本体21は、内蔵部品20としての主たる機能を発揮する部分である。部品本体21は、コネクタ20Aにおいては、例えば、内部回路を構成するバスバ等の回路体、回路体を収容し保持するハウジング、ハウジングに形成され配索材Wの端末に設けられた端子が挿入されるキャビティ等を含む部分である。被係止部22は、部品受け部30に係止され、当該部品受け部30に対して部品本体21を支持する部分である。被係止部22は、部品受け部30に対して奥行き方向Yに沿ってスライド移動可能に保持され、所定の位置で当該部品受け部30に対して係止される。つまり、内蔵部品20は、部品本体21が被係止部22を介して部品受け部30にスライド移動可能に支持され、所定の位置で当該部品受け部30に対して係止される。
具体的には、被係止部22は、図3、図4、図5に示すように、内蔵部品20が部品受け部30に保持された状態で、部品本体21における高さ方向Xの部品受け部30側の面に設けられる。つまり、被係止部22は、高さ方向Xに対して部品本体21と部品受け部30との間に介在する位置に設けられる。被係止部22は、一対のレール部22a、22bと、アーム部22cと、係止突起部22dとを有して構成され、これらが一体で形成される。各レール部22a、22bは、部品本体21の部品受け部30と対向する側の外面に奥行き方向Yに沿って直線状に形成される。一対のレール部22a、22bは、幅方向Zに対して間隔をあけて対向し、奥行き方向Yに沿って略平行に形成される。各レール部22a、22bは、それぞれ基端部22eと先端部22fとを含んで構成される。各レール部22a、22bは、それぞれ奥行き方向Yと直交する断面形状が基端部22eと先端部22fとによって略L字形状に形成される(図5参照)。基端部22eは、部品本体21の部品受け部30と対向する側の外面から高さ方向Xに沿って板状に突出して形成される。先端部22fは、基端部22eに対して幅方向Zに沿って略直角に屈曲して形成される。一対のレール部22a、22bは、先端部22fが互いに逆向きに屈曲している。ここでは、一対のレール部22a、22bは、互いの先端部22fが幅方向Zに沿って互いに向けて接近する方向に屈曲している。一対のレール部22a、22bは、各先端部22fが梁状部22gによって連結されている。梁状部22gは、棒状に形成され、幅方向Zに沿って一対のレール部22a、22bの間に渡って延在する。アーム部22cは、梁状部22gから奥行き方向Yに沿って突出して形成される。アーム部22cは、棒状に形成される。アーム部22cは、基端部が梁状部22gに片持ち状に支持され、幅方向Zに沿って延在する。アーム部22cは、先端部が自由端をなす。アーム部22cは、基端部が片持ち状に支持され先端部が自由端をなすことで、高さ方向Xに対して相対的に高い可撓性を有して形成され、高さ方向Xに沿って弾性変形可能な構成とされる。つまり、アーム部22cは、高さ方向Xに沿って撓み可能である。アーム部22cは、当該先端部において部品本体21と対向する側の外面(高さ方向Xの部品本体21側の外面)に係止突起部22dが形成される。係止突起部22dは、部品受け部30に係止される部分である。係止突起部22dは、アーム部22cの先端部において部品本体21と対向する側の外面から高さ方向Xに沿って部品本体21側に向けて突出して爪状に形成される。
部品受け部30は、図2、図4、図5、図6に示すように、本体部10の内部、すなわち、配索空間部11に設けられ内蔵部品20を保持するものである。部品受け部30は、底部10cの配索空間部11側の面に設けられる。より詳細には、部品受け部30は、内蔵部品20を保持した状態で、高さ方向Xに対して内蔵部品20の被係止部22と底部10cとの間に介在する位置に設けられる。ここでは上述したように、部品受け部30は、底部10cの突出角部10hに設けられる。そして、部品受け部30は、内蔵部品20を奥行き方向Yに沿ってスライド移動可能に保持し所定の位置で係止する。
具体的には、部品受け部30は、一対のレール部30a、30bと、板状部30cと、係止部30dと、係止凹部30eと、一対のリブ部30f、30gとを有して構成され、これらが底部10cと一体で形成される。各レール部30a、30bは、底部10cにおける突出角部10hの配索空間部11側の外面に奥行き方向Yに沿って直線状に形成される。一対のレール部30a、30bは、幅方向Zに対して間隔をあけて対向し、奥行き方向Yに沿って略平行に形成される。各レール部30a、30bは、それぞれ基端部30hと先端部30iとを含んで構成される。各レール部30a、30bは、それぞれ奥行き方向Yと直交する断面形状が基端部30hと先端部30iとによって略L字形状に形成される(図5参照)。基端部30hは、底部10cの配索空間部11側の外面から高さ方向Xに沿って板状に突出して形成される。先端部30iは、基端部30hに対して幅方向Zに沿って略直角に屈曲して形成される。一対のレール部30a、30bは、先端部30iが互いに逆向きに屈曲している。ここでは、一対のレール部30a、30bは、互いの先端部30iが幅方向Zに沿って互いから離間する方向に屈曲している。一対のレール部30a、30bは、各先端部30iが板状部30cによって連結されている。板状部30cは、高さ方向Xが板厚方向となる略矩形板状に形成され、奥行き方向Y、及び、幅方向Zに沿って一対のレール部30a、30bの間に渡って延在する。板状部30cは、高さ方向Xにおける底部10c側とは反対側の面が内蔵部品20の部品本体21を載置する載置面の一部を構成する。係止部30dは、内蔵部品20の被係止部22を係止可能な部分である。係止部30dは、板状部30cの奥行き方向Yの端部、ここでは、オフセット壁部10g側とは反対側の端部から奥行き方向Yに沿って突出するように形成される。係止部30dは、被係止部22の係止突起部22dを係止可能な段付き形状に形成される。係止凹部30eは、被係止部22の係止突起部22dが係止部30dに係止された状態で係止突起部22dが位置する凹部である。係止凹部30eは、奥行き方向Yに沿って係止部30dのオフセット壁部10g側に隣接して位置する。ここでは、係止凹部30eは、高さ方向Xに沿って板状部30cを貫通して形成される。各リブ部30f、30gは、底部10cにおける突出角部10hの配索空間部11側の外面に奥行き方向Yに沿って直線状に形成される。各リブ部30f、30gは、それぞれ底部10cの配索空間部11側の外面から高さ方向Xに沿って板状に突出して形成される。一対のリブ部30f、30gは、幅方向Zに対して間隔をあけて対向し、奥行き方向Yに沿って略平行に形成される。ここでは、一対のリブ部30f、30gは、幅方向Zに対してレール部30a、30b、板状部30cを挟んで位置する。つまり、一対のリブ部30f、30gは、幅方向Zに対して一対のレール部30a、30bの外側に位置し、各レール部30a、30bと略平行に形成される。ここでは、リブ部30fは、幅方向Zに対してレール部30aのレール部30b側と反対側に当該レール部30aと間隔をあけて位置する。一方、リブ部30gは、幅方向Zに対してレール部30bのレール部30a側と反対側に当該レール部30bと間隔をあけて位置する。各リブ部30f、30gは、高さ方向Xの先端面が板状部30cの高さ方向Xにおける底部10c側とは反対側の面とほぼ揃っている。各リブ部30f、30gの高さ方向Xの先端面は、板状部30cと共に内蔵部品20の部品本体21を載置する載置面の一部を構成する。
上記のように構成される部品受け部30は、内蔵部品20を奥行き方向Yに沿って未係止位置と係止位置とにスライド移動可能に保持する。内蔵部品20は、部品本体21が被係止部22、部品受け部30を介して底部10cに支持される。部品受け部30は、内蔵部品20のレール部22a、22bとレール部30a、30bとが係合することで内蔵部品20を奥行き方向Yに沿ってスライド移動可能に保持する。内蔵部品20は、レール部30a、30bに対してレール部22a、22bが奥行き方向Yの一方側、ここでは、オフセット壁部10g側とは反対側から挿入されるようにして当該部品受け部30に組み付けられる。この場合、内蔵部品20は、アーム部22cの係止突起部22d側の先端部が奥行き方向Yのオフセット壁部10g側を向く位置関係で部品受け部30に組み付けられる(図4参照)。またこの場合、内蔵部品20は、レール部30aとリブ部30fとの間にレール部22aが挿入され、レール部30bとリブ部30gとの間にレール部22bが挿入される位置関係で部品受け部30に組み付けられる(図5参照)。内蔵部品20は、一対のレール部22a、22bが幅方向Zに対して一対のレール部30a、30bを挟み込むように当該レール部30a、30bの外側に位置し、先端部22fと先端部30iとが相互に噛み合うように係合する。部品受け部30は、各レール部22a、22bの先端部22fと各レール部30a、30bの先端部30iとがそれぞれ係合した状態で、各レール部30a、30bによって各レール部22a、22bを奥行き方向Yに沿って案内可能である。この構成によって、部品受け部30は、内蔵部品20を幅方向Zに対して位置決めしかつ奥行き方向Yに沿ってスライド移動可能に保持することができる。この状態で、内蔵部品20は、部品本体21が板状部30c、各リブ部30f、30g上に載置され、部品受け部30に対して奥行き方向Xに沿って未係止位置と係止位置とにスライド移動可能である。
ここで、未係止位置とは、レール部22a、22bとレール部30a、30bとが係合し内蔵部品20が部品受け部30に保持された上で、内蔵部品20の係止突起部22dが係止部30dに係止されていない位置である(後述の図8参照)。一方、係止位置とは、レール部22a、22bとレール部30a、30bとが係合し内蔵部品20が部品受け部30に保持された上で、内蔵部品20の係止突起部22dが係止凹部30e内に位置し係止部30dに係止される位置である(後述の図9参照)。内蔵部品20は、未係止位置から奥行き方向Xに沿って係止位置側、ここでは、オフセット壁部10g側に押し込まれることで、係止部30dによってアーム部22cが撓みながら押し下げられる。そして、内蔵部品20は、係止突起部22dが係止部30dを乗り越えて係止凹部30e内に位置し係止部30dに係止されることで係止位置に至る。
なお、本体部10を構成する底部10cは、図2、図4、図5、図6、図7に示すように、部品受け部30の樹脂成形時の型抜き用の抜き孔12a、12b、12cが形成されている。抜き孔12a、12b、12cは、高さ方向Xに沿って底部10cを貫通して形成される。抜き孔12aは、高さ方向Xに対してレール部30aと対向する位置に形成される。さらに言えば、抜き孔12aは、幅方向Zに対してレール部30aの基端部30hとリブ部30fとの間に位置する。抜き孔12aは、奥行き方向Yに沿って略長方形状に形成される。抜き孔12bは、高さ方向Xに対してレール部30bと対向する位置に形成される。さらに言えば、抜き孔12bは、幅方向Zに対してレール部30bの基端部30hとリブ部30gとの間に位置する。抜き孔12bは、奥行き方向Yに沿って略長方形状に形成される。抜き孔12cは、高さ方向Xに対して板状部30c、係止部30d、係止凹部30eと対向する位置に形成される。さらに言えば、抜き孔12cは、幅方向Zに対してレール部30aの基端部30hとレール部30bの基端部30hとの間に位置する。抜き孔12cは、奥行き方向Yに沿って略長方形状に形成される。
係止確認孔部40は、図2、図6、図7に示すように、本体部10の内外を連通して形成される。係止確認孔部40は、内蔵部品20の係止状態を確認するための窓部として用いられる。本実施形態の係止確認孔部40は、高さ方向Xに沿って本体部10の底部10cを貫通して形成される。係止確認孔部40は、内蔵部品20が部品受け部30に保持され未係止位置にある状態で当該内蔵部品20によって閉塞される。一方、係止確認孔部40は、内蔵部品20が部品受け部30に保持され係止位置にある状態で当該内蔵部品20によって少なくとも一部が開放される。
本実施形態の係止確認孔部40は、抜き孔12a及び抜き孔12bとそれぞれ連続するようにして2つ設けられる。各係止確認孔部40は、それぞれ奥行き方向Yに沿って抜き孔12a、12bと連続するようにして形成される。各係止確認孔部40は、それぞれ奥行き方向Yに対して抜き孔12a、12bのオフセット壁部10g側とは反対側に連続するようにして形成される。言い換えれば、各抜き孔12a、12bは、上述したように、部品受け部30のレール部30a、30bの樹脂成形時の型抜きに必要な長さよりも奥行き方向Yに沿ってオフセット壁部10g側とは反対側に延長されて形成されている。そして、抜き孔12a、12bは、奥行き方向Yに沿って延長された延長端部が係止確認孔部40として機能する。
そして、各係止確認孔部40は、図8に示すように、内蔵部品20が部品受け部30に保持され未係止位置にある状態で、当該内蔵部品20におけるレール部22a、22bの各先端部22fによって閉塞される(図8は、レール部22a側の断面を図示している。)。つまり、内蔵部品20は、未係止位置にある状態では、レール部22a、22bの各先端部22fが各係止確認孔部40を閉塞させるための閉塞用部位として機能する。一方、各係止確認孔部40は、図9に示すように、内蔵部品20が部品受け部30に保持され係止位置にある状態で、当該内蔵部品20におけるレール部22a、22bの各先端部22fによって開放される(図9は、レール部22a側の断面を図示している。)。ここでは、内蔵部品20は、奥行き方向Yに対して各レール部22a、22bのオフセット壁部10g側とは反対側にそれぞれ開放凹部23が形成されている(図3等も参照)。各係止確認孔部40は、内蔵部品20が部品受け部30に保持され係止位置にある状態で、内蔵部品20の当該各開放凹部23と高さ方向Xに対向することで、各先端部22fから開放される。つまり、内蔵部品20は、係止位置にある状態では、レール部22a、22bの各先端部22fと奥行き方向Yに隣接して形成される各開放凹部23が各係止確認孔部40を開放させるための開放用部位として機能する。
上記のように構成されるプロテクタ1は、本体部10の外側から各係止確認孔部40の状態を目視にて確認することで係止部30dに対する内蔵部品20の係止状態を把握することができる。すなわち、プロテクタ1は、検査員等によって各係止確認孔部40が閉塞された状態であるものと確認された場合には、内蔵部品20が部品受け部30に保持され未係止位置にある状態であり、係止部30dに対して内蔵部品20が未だ係止されていないことを把握することができる。一方、プロテクタ1は、検査員等によって各係止確認孔部40が開放された状態であるものと確認された場合には、内蔵部品20が部品受け部30に保持され係止位置にある状態であり、係止部30dに対して内蔵部品20が適正に係止されたことを把握することができる。
また、上記のように構成されるプロテクタ1は、図8、図9に簡略的に図示するように、検査治具100、及び、検知装置101等を用いて当該内蔵部品20の係止状態を機械的に把握することもできる。この場合、プロテクタ1は、係止確認孔部40に挿入される検査治具100のストローク量に応じて係止部30dに対する内蔵部品20の係止状態が検知される。この場合、検査治具100は、係止確認孔部40に挿入可能な棒状に形成される。検知装置101は、検査治具100を係止確認孔部40に挿入しストロークさせ、当該検査治具100のストローク量に基づいて係止部30dに対する内蔵部品20の係止状態を検知するものである。検知装置101は、検査治具100をストロークさせる駆動部、検査治具100のストローク量を計測する計測部、計測された検査治具100のストローク量に基づいて内蔵部品20の係止状態を判定する判定部等を含んで構成される。検知装置101は、チェッカーフィクスチャなどと呼ばれることもある。検査治具100は、内蔵部品20が未係止位置にあり、係止確認孔部40が内蔵部品20によって閉塞された状態では、係止確認孔部40に挿入された先端部が内蔵部品20に当接しストロークが規制されることで、ストローク量が相対的に小さくなる。一方、検査治具100は、内蔵部品20が係止位置にあり、係止確認孔部40が内蔵部品20によって開放された状態では、係止確認孔部40に挿入された先端部が開放凹部23まで侵入することで、ストローク量が相対的に大きくなる。検知装置101は、この現象を利用して検査治具100のストローク量に基づいて係止部30dに対する内蔵部品20の係止状態を判定することができる。すなわち、検知装置101は、検査治具100のストローク量が相対的に小さく、予め設定された判定閾値以下であると判定した場合、図8に示すように、内蔵部品20が未係止位置にあり、係止部30dに対して内蔵部品20が未だ係止されていないものと判定する。一方、検知装置101は、検査治具100のストローク量が相対的に大きく、予め設定された判定閾値より大きいと判定した場合、図9に示すように、内蔵部品20が係止位置にあり、係止部30dに対して内蔵部品20が適正に係止されたものと判定する。
なお、上記のように構成されるプロテクタ1は、例えば、蓋部10dが側壁部10a、10bに組み付けられる前に、本体部10の配索空間部11に設けられた部品受け部30に内蔵部品20であるコネクタ20Aが係止される。その後、プロテクタ1は、配索空間部11に複数の配索材Wが配索され、当該複数の配索材Wのうちの数本が端子等を介してコネクタ20Aに接続された後、蓋部10dが側壁部10a、10bに組み付けられる。その後、プロテクタ1は、係止確認孔部40を介して内蔵部品20の係止状態が確認される。
以上で説明したプロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、本体部10の内部、すなわち、配索空間部11に配索材Wが挿通されると共に、内蔵部品20、及び、部品受け部30が設けられる。つまり、プロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、配索空間部11内に内蔵部品20、及び、部品受け部30を収容することができる。この構成により、プロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、プロテクタ1の外形をよりコンパクトにし本体部10の外形からはみ出る部分を極力少なくすることができる。この結果、プロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、例えば、内蔵部品20等が周辺の他部品と干渉する可能性を低減することができる。この場合、プロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、本体部10の配索空間部11において、部品受け部30に内蔵部品20が未係止位置と係止位置とにスライド移動可能に保持される。そして、プロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、内蔵部品20が部品受け部30の係止部30dに対して未係止位置にある状態では本体部10に設けられた係止確認孔部40が当該内蔵部品20によって閉塞される。一方、プロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、内蔵部品20が部品受け部30の係止部30dに対して係止位置にある状態では当該係止確認孔部40の少なくとも一部が当該内蔵部品20によって開放される。この構成により、プロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、内蔵部品20が本体部10の内部に設けられ、例えば、目視にて係止部30dの状態を直接視認できない場合でも、本体部10の外側から係止確認孔部40を介して内蔵部品20の係止状態を適正に把握させることができる。
ここでは、内蔵部品20は、配索材Wに接続されるコネクタ20Aを含む。したがって、プロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、本体部10の配索空間部11内に設けられる当該コネクタ20Aの係止状態を、係止確認孔部40を介して適正に把握させることができる。
さらに、以上で説明したプロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、例えば、係止確認孔部40に挿入される検査治具100のストローク量に応じて係止部30dに対する内蔵部品20の係止状態が検知される。この構成により、プロテクタ1、ワイヤハーネスWHは、係止確認孔部40に対して本体部10の外側から検査治具100を1回挿入するだけで、短時間で効率的に内蔵部品20の係止状態を区別して検知することができるので、例えば、製造効率を向上することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るプロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上で説明した本体部10は、略矩形筒状に形成されるものとして説明したがこれに限らず、例えば、略円筒形状等であってもよいし、蓋部10dを有さない略樋形状等であってもよい。また、以上の説明では、本体部10は、当該複数の配索材Wが奥行き方向Yに沿って略直線状に配索されるものとして説明したがこれに限らず、当該配索材Wが屈曲されて配索されるものであってもよい。
以上の説明では、内蔵部品20を構成するコネクタ20Aは、一例として、ジョイントコネクタであるものとして説明したがこれに限らず、相互にコネクタ嵌合するオスコネクタ又はメスコネクタのいずれかであってもよい。また、以上の説明では、内蔵部品20は、電子部品としてコネクタ20Aを含むものとして説明したがこれに限らない。内蔵部品20は、例えば、電子部品として、ヒューズ、リレー、コンデンサ、分岐部、スイッチ、電子制御ユニット、薄型バッテリ等、種々の機能部品を含んでいてもよい。さらには、以上の説明では、内蔵部品20は、上述したように、電子部品に限らず、クリップやクランプ等の固定具等を含んでいてもよい。
以上の説明では、係止確認孔部40は、抜き孔12a、12bとそれぞれ連続するようにして2つ設けられるものとして説明したがこれに限らない。係止確認孔部40は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。また、係止確認孔部40は、部品受け部30の樹脂成形時の型抜き用の抜き孔12a、12bと連続していなくてもよい。
以上の説明では、第1方向である高さ方向Xと第2方向である奥行き方向Yと第3方向である幅方向Zとは、相互に略直交するものとして説明したがこれに限らず、少なくとも相互に交差していればよい。