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JP2018121014A - 絶縁回路基板の製造方法 - Google Patents

絶縁回路基板の製造方法 Download PDF

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JP2018121014A JP2017012992A JP2017012992A JP2018121014A JP 2018121014 A JP2018121014 A JP 2018121014A JP 2017012992 A JP2017012992 A JP 2017012992A JP 2017012992 A JP2017012992 A JP 2017012992A JP 2018121014 A JP2018121014 A JP 2018121014A
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Masato Nishikawa
仁人 西川
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Abstract

【課題】セラミックス基板の一方の面に形成された銅又は銅合金からなる回路層をエッチングして回路パターンを形成する際において、Ti含有層が回路パターンからはみ出すことを抑制でき、耐電圧特性に優れた絶縁回路基板を製造することができる絶縁回路基板の製造方法を提供する。【解決手段】銅又は銅合金からなる回路層とセラミックス基板との界面にTiを含有するTi含有層が形成されており、第1エッチング液を用いて前記回路層を前記回路パターン状にエッチングする第1エッチング工程S22と、第1エッチング工程後に、過酸化水素を含む第2エッチング液を用いて前記Ti含有層をエッチングする第2エッチング工程S24と、を有し、第2エッチング工程S24においては、前記第2エッチング液のpHを7超え13以下の範囲内とするともに、前記第2エッチング液における過酸化水素の含有量を1.5質量%以上20質量%以下の範囲内とする。【選択図】図3

Description

この発明は、セラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に形成され、回路パターンを有する回路層と、を備えた絶縁回路基板の製造方法に関するものである。
パワーモジュール、LEDモジュール及び熱電モジュールにおいては、絶縁層の一方の面に導電材料からなる回路層を形成した絶縁回路基板に、パワー半導体素子、LED素子及び熱電素子が接合された構造とされている。
また、上述の絶縁回路基板においては、絶縁層の一方の面に導電性の優れた金属板を接合して回路層とし、また、他方の面に放熱性に優れた金属板を接合して金属層を形成した構造のものも提供されている。
例えば、特許文献1,2には、セラミックス基板と回路層となる銅板とを、Cu−P系ろう材及びTi材を用いて接合した絶縁回路基板が提案されている。
これら特許文献1,2に記載された絶縁回路基板においては、セラミックス基板と銅板との間にTiを含むTi含有層が形成されることになる。
特開2015−043392号公報 特開2015−065423号公報
ところで、特許文献1,2に示す絶縁回路基板においては、回路層に回路パターンを形成するためにエッチング処理を行うことがある。エッチング処理を行う際に、回路層となる銅板のエッチングに適したエッチング剤を用いた場合には、Ti含有層を十分にエッチングすることができず、回路パターンの端面(エッチング端面)においてTi含有層が残存して、Ti含有層が回路パターンからはみ出し、絶縁回路基板の耐電圧特性が悪化するおそれがあった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、セラミックス基板の一方の面に形成された銅又は銅合金からなる回路層をエッチングして回路パターンを形成する際において、Ti含有層が回路パターンからはみ出すことを抑制でき、耐電圧特性に優れた絶縁回路基板を製造することができる絶縁回路基板の製造方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明の絶縁回路基板の製造方法は、セラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に形成され、回路パターンを有する回路層と、を備えた絶縁回路基板の製造方法であって、前記回路層は銅又は銅合金からなり、前記回路層と前記セラミックス基板との界面には、Tiを含有するTi含有層が形成されており、第1エッチング液を用いて前記回路層を前記回路パターン状にエッチングする第1エッチング工程と、第1エッチング工程後に、過酸化水素を含む第2エッチング液を用いて前記Ti含有層をエッチングする第2エッチング工程と、を有し、前記第2エッチング工程においては、前記第2エッチング液のpHを7超え13以下の範囲内とするともに、前記第2エッチング液における過酸化水素の含有量を1.5質量%以上20質量%以下の範囲内とすることを特徴としている。
本発明の絶縁回路基板の製造方法によれば、前記回路層が銅又は銅合金からなり、この回路層と前記セラミックス基板の界面にTi含有層が形成されており、第1エッチング液を用いて前記回路層を前記回路パターン状にエッチングする第1エッチング工程と、過酸化水素を含む第2エッチング液を用いて前記Ti含有層をエッチングする第2エッチング工程と、を有しているので、第1エッチング工程によって銅又は銅合金からなる回路層を回路パターン状にエッチングすることができ、第2エッチング工程によってTi含有層をエッチングすることができる。
そして、第2エッチング工程において使用される第2エッチング液のpHを7超え13以下の範囲内とするともに、前記第2エッチング液における過酸化水素の含有量を1.5質量%以上20質量%以下の範囲内としていることから、Ti含有層を良好にエッチングすることができる。
よって、Ti含有層が回路パターンからはみ出すことを抑制でき、耐電圧特性に優れた絶縁回路基板を製造することができる。
ここで、本発明の絶縁回路基板の製造方法においては、前記第1エッチング工程の前に、前記回路層にレジスト膜を形成するレジスト形成工程を行い、前記第1エッチング工程の後に、前記レジスト膜を除去するレジスト剥離工程を行い、このレジスト剥離工程の後に、前記第2エッチング工程を実施することが好ましい。
第1エッチング工程の前に、回路層の表面にレジスト膜を形成するレジスト形成工程を有する場合には、第1エッチング後に、レジスト膜を除去するレジスト剥離工程を行った後で、第2エッチング工程を実施することにより、第2エッチング液によってTi含有層を安定してエッチングすることが可能となる。
また、本発明の絶縁回路基板の製造方法においては、前記第2エッチング液が錯化剤を含むことが好ましい。
この場合、第2エッチング液が錯化剤を含んでいるので、第2エッチング液に溶出した金属イオン(TiイオンやCuイオン)を錯体としてトラップすることができる。これにより、過酸化水素の過剰な分解反応を抑制することができ、安定してTi含有層をエッチングすることができる。
本発明によれば、セラミックス基板の一方の面に形成された銅又は銅合金からなる回路層をエッチングして回路パターンを形成する際において、Ti含有層が回路パターンからはみ出すことを抑制でき、耐電圧特性に優れた絶縁回路基板を製造することができる絶縁回路基板の製造方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る絶縁回路基板の製造方法によって製造された絶縁回路基板を用いたパワーモジュールの概略説明図である。 図1に示す絶縁回路基板の回路層とセラミックス基板との接合界面における断面の概略説明図である。 本発明の実施形態に係る絶縁回路基板の製造方法のフロー図である。 本発明の実施形態に係る絶縁回路基板の製造方法の説明図である。
以下に、本発明の実施形態について添付した図面を参照して説明する。
図1に、本実施形態に係る絶縁回路基板の製造方法によって製造された絶縁回路基板10を用いたパワーモジュール1を示す。
このパワーモジュール1は、回路層12及び金属層13が配設された絶縁回路基板10と、回路層12の一方の面(図1において上面)に接合層2を介して接合された半導体素子3と、絶縁回路基板10の他方側(図1において下側)に接合層33を介して接合されたヒートシンク31と、を備えている。
絶縁回路基板10は、図1に示すように、絶縁層となるセラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面(図1において上面)に配設された回路層12と、セラミックス基板11の他方の面(図1において下面)に配設された金属層13と、を備えている。
セラミックス基板11は、絶縁性の高いAlN(窒化アルミ)、Si(窒化ケイ素)、Al(アルミナ)等のセラミックスで構成されている。本実施形態では、放熱性の優れたAlN(窒化アルミ)で構成されている。また、セラミックス基板11の厚さは、0.2〜1.5mmの範囲内に設定されており、本実施形態では、0.635mmに設定されている。
回路層12は、図4に示すように、セラミックス基板11の一方の面に、導電性を有する銅又は銅合金からなる銅板22が接合されることにより形成されている。
本実施形態において、回路層12は、図4に示すように、セラミックス基板11の一方の面にCu−P系ろう材24、Ti材25、無酸素銅からなる銅板22を積層して加熱処理し、セラミックス基板11に銅板22を接合することで形成されている。なお、本実施形態では、Cu−P系ろう材24として、Cu−P−Sn−Niろう材を用いている。
ここで、回路層12の厚さは0.1mm以上2.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.3mmに設定されている。
金属層13は、図4に示すように、セラミックス基板11の他方の面に、銅又は銅合金からなる銅板23が、Cu−P系ろう材24を介して接合されることにより形成されている。本実施形態においては、図4に示すように、金属層13は、セラミックス基板11の他方の面にCu−P系ろう材24、Ti材25、無酸素銅からなる銅板23を積層して加熱処理し、セラミックス基板11に銅板23を接合することで形成されている。なお、本実施形態では、Cu−P系ろう材24として、Cu−P−Sn−Niろう材を用いている。
ここで、金属層13の厚さは0.1mm以上2.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.3mmに設定されている。
図2に、セラミックス基板11と回路層12(金属層13)との接合界面の概略説明図を示す。セラミックス基板11と回路層12(金属層13)との接合界面には、セラミックス基板11側に位置するCu−Sn層14と、Tiを含有するTi含有層15とが積層された構造とされている。
半導体素子3は、Si等の半導体材料で構成されている。この半導体素子3と回路層12は、接合層2を介して接合されている。
接合層2は、例えばSn−Ag系、Sn−In系、若しくはSn−Ag−Cu系のはんだ材とされている。
ヒートシンク31は、前述の絶縁回路基板10からの熱を放散するためのものである。このヒートシンク31は、銅又は銅合金で構成されており、本実施形態ではりん脱酸銅で構成されている。このヒートシンク31には、冷却用の流体が流れるための流路32が設けられている。なお、本実施形態においては、ヒートシンク31と金属層13とが、はんだ材からなる接合層33を介して接合されている。なお、接合層33を構成するはんだ材としては、例えばSn−Ag系、Sn−Cu系、Sn−In系、若しくはSn−Ag−Cu系のはんだ材(いわゆる鉛フリーはんだ材)を用いることができる。
そして、本実施形態である絶縁回路基板10の回路層12には、エッチング処理することによって回路パターンが形成されている。ここで、本実施形態においては、回路層12の回路パターンの配線間距離の最小値が1.0mmとされている。
次に、本実施形態である絶縁回路基板10の製造方法について、図3及び図4を参照して説明する。
(銅板接合工程S01)
まず、図4に示すように、セラミックス基板11の一方の面(図4において上面)に、Cu−P系ろう材24、Ti材25、及び回路層12となる銅板22を順に積層するとともに、セラミックス基板11の他方の面(図4において下面)に、Cu−P系ろう材24、Ti材25、及び金属層13となる銅板23を順に積層する。すなわち、セラミックス基板11と銅板22及び銅板23の間において、セラミックス基板11側にCu−P系ろう材24を配置し、銅板22,23側にTi材25を配置している。なお、Ti材25と銅板22、23との接合面は、予め平滑な面とされている。
本実施形態においては、Cu−P系ろう材24の組成は、Cu−6.3mass%P−9.3mass%Sn−7mass%Niとされており、その固相線温度(溶融開始温度)は600℃とされている。また、本実施形態では、Cu−P系ろう材24として箔材を用い、その厚さは、5μm以上150μm以下の範囲内とされている。
また、Ti材25の厚さは、0.4μm以上5μm以下の範囲内とされている。ここで、Ti材25は、厚さが0.4μm以上1μm未満の場合には蒸着やスパッタによって成膜することが好ましく、厚さが1μm以上5μm以下の場合には箔材を用いることが好ましい。なお、Ti材25の厚さの下限は0.4μm以上とすることが好ましく0.5μm以上とすることがさらに好ましい。Ti材25の厚さの上限は1.5μm以下とすることが好ましく、0.7μm以下とすることがさらに好ましい。本実施形態においては、Ti材25として、厚さ1μm、純度99.8mass%のTi箔を用いた。
積層された銅板22、Ti材25、Cu−P系ろう材24、セラミックス基板11、Cu−P系ろう材24、Ti材25、及び銅板23を、積層方向に加圧(圧力1kgf/cm以上35kgf/cm以下)した状態で、真空加熱炉内に装入して加熱する。ここで、本実施形態では、真空加熱炉内の圧力は10−6Pa以上10−3Pa以下の範囲内に、加熱温度は560℃以上650℃以下の範囲内に、加熱時間は30分以上360分以下の範囲に設定している。
これにより、Ti材25と銅板22、23とが固相拡散接合によって接合されるとともに、Cu−P系ろう材24が溶融して液相を形成し、この液相が凝固することにより、Cu−P系ろう材24を介して、セラミックス基板11とTi材25とが接合されることになる。このとき、回路層12及び金属層13とセラミックス基板11との接合界面に、Cu−Sn層14及びTi含有層15が形成されることになる。
これにより、セラミックス基板11の一方の面に回路層12が形成されるとともに、他方の面に金属層13が形成される。
(回路パターン形成工程S02)
次に、回路層12に対してエッチング処理を行い、回路パターンを形成する。
本実施形態では、まず、回路層12の上に回路パターン状にレジスト膜を成膜する(レジスト形成工程S21)。
次に、回路層12の上にレジスト膜を形成した状態で、第1エッチング液51を用いて銅又は銅合金からなる回路層12をエッチングする(第1エッチング工程S22)。ここで、第1エッチング液51としては、銅の溶解速度に優れたものを使用することが好ましく、例えば、塩化第二鉄、塩化第二銅、硫酸等を含む溶液を用いることができる。なお、本実施形態では、第1エッチング液51として、塩化第二鉄(FeCl)の水溶液を用いている。
次に、水洗を行った後、回路層12上に形成したレジスト膜を除去する(レジスト剥離工程S23)。
そして、レジスト膜を除去した後に、第2エッチング液52を用いてTi含有層15をエッチングする(第2エッチング工程S24)。
この第2エッチング工程S24においては、第2エッチング液52として過酸化水素を1.5質量%以上20質量%以下の範囲内で含有する過酸化水素水溶液を使用する。さらに、第2エッチング液52のpHを7超え13以下(アルカリ性)の範囲内に調整するために、第2エッチング液52に対してアンモニアや水酸化ナトリウム等のアルカリを添加している。
ここで、第2エッチング液52における過酸化水素の含有量が1.5質量%未満では、Ti含有層15の溶解速度が遅く、Ti含有層15のはみ出しを十分に抑制できなくなる。一方、第2エッチング液52における過酸化水素の含有量が20質量%を超えると、過酸化水素の分解反応が激しくなり、第2エッチング液52中の過酸化水素の濃度が急激に低下することにより、Ti含有層15の溶解速度を保つことができず、Ti含有層15のはみ出しを十分に抑制できなくなる。
以上のことから、本実施形態においては、第2エッチング液52における過酸化水素の含有量を1.5質量%以上20質量%以下の範囲内に規定している。
なお、Ti含有層15の溶解速度を十分に確保するためには、第2エッチング液52における過酸化水素の含有量の下限を5質量%以上とすることが好ましく、7質量%以上とすることがさらに好ましい。また、過酸化水素水の激しい分解反応をさらに抑制するためには、第2エッチング液52における過酸化水素の含有量の上限を15質量%以下とすることが好ましく、12質量%以下とすることがさらに好ましい。
また、第2エッチング液52のpHが7以下(すなわち中性〜酸性)では、Ti含有層15の溶解速度が遅く、Ti含有層15のはみ出しを十分に抑制できなくなるおそれがある。一方、第2エッチング液52のpHが13を超えると、過酸化水素の分解反応が激しくなり、第2エッチング液52中の過酸化水素の濃度が急激に低下することにより、Ti含有層15の溶解速度を保つことができず、Ti含有層15のはみ出しを十分に抑制できなくなる。
以上のことから、本実施形態においては、第2エッチング液52のpHを7超え13以下の範囲内に規定している。
なお、Ti含有層15の溶解速度を十分に確保するためには、第2エッチング液52のpHの下限を7.5以上とすることが好ましく、8以上とすることがさらに好ましい。また、過酸化水素水の激しい分解反応をさらに抑制するためには、第2エッチング液52のpHの上限を12以下とすることが好ましく、10以下とすることがさらに好ましい。
また、本実施形態においては、第2エッチング液52に錯化剤が含まれていることが好ましい。錯化剤を含有することにより、第2エッチング液52に溶出した金属イオン(TiイオンやCuイオン)を錯体としてトラップすることができ、過酸化水素の反応を安定させることが可能となる。ここで、錯化剤としては、例えばリンゴ酸、シュウ酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、EDTA、DTPA、PDTA、NTA等を用いることができる。
なお、第2エッチング液52において錯化剤を含有する場合には、錯化剤の含有量は1質量%以上10質量%以下の範囲内とすることが好ましい。
以上のような工程により、回路パターンが形成された回路層12を有する絶縁回路基板10が製造される。
(ヒートシンク接合工程S03)
次に、絶縁回路基板10の金属層13の下面に、はんだ材を介してヒートシンク31を接合する。
(半導体素子接合工程S04)
次に、絶縁回路基板10の回路層12の上面に、はんだ材を介して半導体素子3を接合する。
これにより、図1に示すパワーモジュール1が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態である絶縁回路基板の製造方法によれば、第1エッチング液51を用いて銅又は銅合金からなる回路層12を回路パターン状にエッチングする第1エッチング工程S22と、過酸化水素を含む第2エッチング液52を用いてTi含有層15をエッチングする第2エッチング工程S24と、を備えているので、第1エッチング工程S22において形成された回路パターンの端部に残存したTi含有層15を第2エッチング工程S24で除去することができる。
そして、第2エッチング液52のpHが7超え13以下の範囲内とされており、さらに、第2エッチング液52における過酸化水素の含有量が1.5質量%以上20質量以下の範囲内とされているので、Ti含有層15を安定して速やかに溶解することができる。
よって、Ti含有層15の回路パターンからのはみ出しを抑制することができ、耐電圧特性に優れた絶縁回路基板10を製造することが可能となる。
また、本実施形態である絶縁回路基板の製造方法においては、第2エッチング工程S24の前に、回路層12上に形成されたレジスト膜を除去するレジスト剥離工程S23を実施しているので、第2エッチング液52にレジスト膜の成分が混入することが抑制され、第2エッチング液52における過酸化水素の過剰な分解反応を抑制することができる。よって、第2エッチング工程S24において、Ti含有層15を安定してエッチングすることが可能となる。
さらに、本実施形態である絶縁回路基板の製造方法においては、第2エッチング液52が錯化剤を含んでいることから、第2エッチング液52に溶出した金属イオン(TiイオンやCuイオン)を錯体としてトラップすることができ、これらの金属イオンによって過酸化水素の過剰な分解反応が起こることを抑制でき、第2エッチング液52によってTi含有層15を安定してエッチングすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、セラミックス基板の他方の面に、銅又は銅合金からなる金属層を形成したもので説明したが、これに限定されることはなく、金属層を形成しなくてもよいし、アルミニウム又はアルミニウム合金等の他の金属からなる金属層を形成してもよい。
また、上記実施形態では、銅板とセラミックス基板との接合に、Cu−P系ろう材の箔材を用いたものを例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、粉末やペーストを用いることもできる。
さらに、上記実施形態ではCu−P系ろう材として、Cu−P−Sn−Niろう材を用いるものとして説明したが、その他のCu−P系ろう材を用いてもよい。
また、本実施形態では、絶縁回路基板の回路層にパワー半導体素子を搭載してパワーモジュールを構成するものとして説明したが、これに限定されることはない。例えば、絶縁回路基板にLED素子を搭載してLEDモジュールを構成してもよいし、絶縁回路基板の回路層に熱電素子を搭載して熱電モジュールを構成してもよい。
以下に、本発明の効果を確認すべく行った確認実験の結果について説明する。
上述の実施形態で説明した手順により、窒化アルミニウム(AlN)からなるセラミックス基板(50mm×60mm×厚さ0.635mm)の一方の面及び他方の面に、無酸素銅の圧延板(46mm×56mm×厚さ0.3mm)を上記実施形態に記載した方法で接合し、回路層及び金属層を形成した。
そして、本発明例及び比較例においては、上記実施形態に記載したように、塩化第二鉄(FeCl)水溶液(濃度42%)からなる第1エッチング液を用いて回路層のエッチング(第1エッチング工程)を行い、その後、表1に示す第2エッチング液を用いてTi含有層のエッチング(第2エッチング工程)を行った。これにより、回路層に、配線間距離が1mmの回路パターンを形成した。
なお、第2エッチング液のpHは東亜ディーケーケー社製HM−25Rを用いて測定した。
従来例においては、塩化第二鉄(FeCl)水溶液(濃度42%)からなるエッチング液によって回路層及びTi含有層のエッチングを行い、回路層に、配線間距離が1mmの回路パターンを形成した。
そして、得られた絶縁回路基板について、以下のようにして耐電特性を評価した。
耐電圧試験機(菊水電子工業株式会社製TOS5050)を用いて、カットオフ値を0.5mAに設定した。配線間距離が1mmの回路パターンに電極を当て電圧を印加した。印加電圧を徐々に上げていき、カットオフ値以上の電流が流れた電圧を耐電圧値とした。この耐電圧値が1kV以上のものを「○」、1kV未満のものを「×」と評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2018121014
第2エッチング液のpHが7未満とされた比較例1、第2エッチング液の過酸化水素の含有量が1.5質量%未満とされた比較例2、第2エッチング液のpHが13を超えた比較例3、第2エッチング液の過酸化水素の含有量が20質量%を超えた比較例4、第2エッチング液によるエッチングを実施しなかった従来例においては、耐電圧評価が「×」となった。回路パターンの端部に残存するTi含有層を除去できず、Ti含有層が回路パターンからはみ出し、耐電圧が低下したと推測される。
これに対して、第2エッチング液のpHを7超え13以下の範囲内、第2エッチング液における過酸化水素の含有量を1.5質量%以上20質量%以下の範囲内とした本発明例1−6においては、耐電圧評価が「○」となった。回路パターンの端部に残存するTi含有層を除去でき、Ti含有層の回路パターンからのはみ出しを抑制できたためと推測される。
以上のことから、本発明例によれば、セラミックス基板の一方の面に形成された銅又は銅合金からなる回路層をエッチングして回路パターンを形成する際において、Ti含有層が回路パターンからはみ出すことを抑制でき、耐電圧特性に優れた絶縁回路基板を製造できることが確認された。
10 絶縁回路基板
11 セラミックス基板
12 回路層
15 Ti含有層
51 第1エッチング液
52 第2エッチング液

Claims (3)

  1. セラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に形成され、回路パターンを有する回路層と、を備えた絶縁回路基板の製造方法であって、
    前記回路層は銅又は銅合金からなり、前記回路層と前記セラミックス基板との界面には、Tiを含有するTi含有層が形成されており、
    第1エッチング液を用いて前記回路層を前記回路パターン状にエッチングする第1エッチング工程と、
    第1エッチング工程後に、過酸化水素を含む第2エッチング液を用いて前記Ti含有層をエッチングする第2エッチング工程と、を有し、
    前記第2エッチング工程においては、前記第2エッチング液のpHを7超え13以下の範囲内とするともに、前記第2エッチング液における過酸化水素の含有量を1.5質量%以上20質量%以下の範囲内とすることを特徴とする絶縁回路基板の製造方法。
  2. 前記第1エッチング工程の前に、前記回路層にレジスト膜を形成するレジスト形成工程を行い、前記第1エッチング工程の後に、前記レジスト膜を除去するレジスト剥離工程を行い、このレジスト剥離工程の後に、前記第2エッチング工程を実施することを特徴とする請求項1に記載の絶縁回路基板の製造方法。
  3. 前記第2エッチング液が錯化剤を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の絶縁回路基板の製造方法。
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Citations (6)

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