以下、図面を用いて、本発明の第一の実施形態について説明する。
<<通信システム1の全体構成>>
図1は、一実施形態に係る通信システムの概略図である。通信システム1は、複数の通信端末10aa,10ab,10ba,10bb,10ca,10cb,10da,10db、複数の中継装置30a,30b,30c,30d、及び通信管理システム50によって構築されている。以下、「通信端末」を単に「端末」と表し、「通信管理システム」を単に「管理システム」と表す。また、複数の端末10aa,10ab,…のうち任意の端末を「端末10」と表し、複数の中継装置30a,30b,30c,30dのうち任意の中継装置を「中継装置30」と表す。
通信システム1には、一方の端末10から他方の端末10に一方向にコンテンツデータを送信するデータ提供システムや、複数の端末10間で両方向にコンテンツデータを送信するコミュニケーションシステムが含まれる。コミュニケーションシステムとしては、テレビ会議システムやテレビ電話システム等が例として挙げられる。以下、コンテンツデータは、画像データ及び音データであり、通信システム1は、コミュニケーションシステムの一例としてのテレビ会議システムであり、端末10は、テレビ会議端末である場合について説明する。画像データの画像は、動画であっても静止画であってもよく、動画と静止画の両方であってもよい。なお、コンテンツデータは画像データ、及び音データに限られず、例えば、テキストデータ、触覚データ、及び嗅覚データ等の任意のデータに置き換え可能である。また、「テレビ会議」は、「ビデオ会議」と同義に用いられている。
複数の端末10は、画像データ及び音データの送受信による通信を行う。中継装置30は、複数の端末10の間で、通信の中継を行う。管理システム50は、端末10のログイン認証、端末10の通信、及び稼動状態の管理、並びに中継装置30の管理等を行う。
複数のルータ70a,70b,70c,70d,70ab,70cdは、通信の最適な経路の選択を行う。以下では、ルータ70a,70b,70c,70d,70ab,70cdのうち任意のルータは「ルータ70」と表されている。
端末10aa,10ab、中継装置30a、及びルータ70aは、LAN2aによって通信可能に接続されている。端末10ba,10bb、中継装置30b、及びルータ70bは、LAN2bによって通信可能に接続されている。LAN2a,2bは、ルータ70abが含まれた専用線2abによって通信可能に接続されており、所定の地域A内で構築されている。例えば、地域Aは日本であり、LAN2aは東京の事業所内で構築されており、LAN2bは大阪の事業所内で構築されている。
端末10ca,10cb、中継装置30c、及びルータ70cは、LAN2cによって通信可能に接続されている。端末10da,10db、中継装置30d、及びルータ70dは、LAN2dによって通信可能に接続されている。また、LAN2c,2dは、ルータ70cdが含まれた専用線2cdによって通信可能に接続されており、所定の地域B内で構築されている。例えば、地域Bはアメリカ合衆国であり、LAN2cはニューヨークの事業所内で構築されており、LAN2dはワシントンD.C.の事業所内で構築されている。地域A及び地域Bは、それぞれルータ70ab,70cdからインターネット2iを介して通信可能に接続されている。
管理システム50は、インターネット2iを介して、端末10、及び中継装置30と通信可能に接続されている。管理システム50は、地域A、又は地域Bに設置されていてもよいし、これら以外の地域に設置されていてもよい。
本実施形態では、LAN2a,2b,2c,2d、専用線2ab,2cd、及びインターネット2iによって、本実施形態の通信ネットワーク2が構築されている。この通信ネットワーク2には、有線だけでなく、Wi−Fi(Wireless Fidelity)や、Bluetooth(登録商標)等の無線による通信が行われる箇所があってもよい。
端末10は、複数の事業所間での通話や、同じ事業所内の異なる部屋間での通話だけでなく、同じ部屋内での通話や、屋外と屋内又は屋外と屋外での通話で使われてもよい。各端末10が屋外で使われる場合には、携帯電話通信網等の無線による通信が行われる。端末10は、テレビ会議での利用に限られるものではなく、ユーザ間の一般的な会話、又は、一方向での情報の提示に使用されても良い。
通信ネットワーク2には、端末10、中継装置30、及び管理システム50以外の他の装置が、端末10、中継装置30、及び管理システム50と通信可能に接続されていても良い。他の装置としては、例えば、端末10に端末用プログラムを送信し、中継装置30に中継装置用プログラムを送信し、管理システム50に、通信管理用プログラムを送信するサーバとしてプログラム提供システムが挙げられる。また、他の装置としては、端末10、中継装置30、及び管理システム50のうちの少なくとも1つの維持、管理、保守等のメンテナンスを行うサーバとしてメンテナンスシステムが挙げられる。
図2は、通信システムにおける各種情報の送受信の状態を示した概念図である。図2に示されているように、通信システム1において、端末10、及び管理システム50の間では、シグナリングのメッセージなど各種の管理情報Imを送受信するための管理情報用のセッションseiが確立される。また、端末10、及び中継装置30の間では、画像データDi、及び音データDsを送受信するためのコンテンツデータ用のセッションsedが確立される。画像データDiは、画像を再生するために必須の基本データ、及び基本データと組み合わせることにより再生する画像の品質を高めるための拡張データを有していても良い。この場合、コンテンツデータ用のセッションsedは、基本データを送受信するためのセッション、拡張データを送受信するためのセッション、及び音データを送受信するためのセッションを含む。
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、本実施形態のハードウェア構成を説明する。図3は、一実施形態に係る端末10の外観図である。図3に示されているように、端末10は、筐体1100、アーム1200、及びカメラハウジング1300を備えている。このうち、筐体1100の前側壁面1110には、複数の吸気孔によって形成された吸気面が設けられており、筐体1100の後側壁面1120には、複数の排気孔が形成された排気面1121が設けられている。これにより、筐体1100に内蔵された冷却ファンの駆動によって、吸気面を介して端末10の後方の外気を取り込み、排気面1121を介して端末10の後方へ排気することができる。筐体1100の右側壁面1130に収音用孔1131が形成されていることで、後述する内蔵型のマイク114は、音声、物音、雑音等の音を収音可能となっている。
筐体1100の右側壁面1130側には、操作パネル1150が形成されている。この操作パネル1150には、後述の複数の操作ボタン(108a〜108e)、後述の電源スイッチ109、及び後述のアラームランプ119が設けられていると共に、後述の内蔵型のスピーカ115からの出力音を通すための複数の音出力孔によって形成された音出面1151が形成されている。また、筐体1100の左側壁面1140側には、アーム1200及びカメラハウジング1300を収容するための凹部としての収容部1160が形成されている。筐体1100の右側壁面1130には、後述の外部機器接続I/F118に対して電気的にケーブルを接続するための複数の接続口(1132a〜1132c)が設けられている。一方、筐体1100の左側壁面1140には、後述の外部機器接続I/F118に対して電気的にディスプレイ120用のケーブル120cを接続するための接続口が設けられている。
なお、以下では、操作ボタン(108a〜108e)のうち任意の操作ボタンを示す場合には「操作ボタン108」を用い、接続口(1132a〜1132c)のうち任意の接続口を示す場合には「接続口1132」を用いて説明する。
次に、アーム1200は、トルクヒンジ1210を介して筐体1100に取り付けられており、アーム1200が筐体1100に対して、135度のチルト角θ1の範囲で、上下方向に回転可能になっている。図3は、チルト角θ1が90度の状態を示している。カメラハウジング1300には、後述の内蔵型のカメラ112が設けられており、ユーザ、書類、及び部屋等を撮像することができる。また、カメラハウジング1300には、トルクヒンジ1310が形成されている。カメラハウジング1300は、トルクヒンジ1310を介して、アーム1200に取り付けられている。カメラハウジング1300はアーム1200に対して、図3で示されている状態を0度として±180度のパン角θ2の範囲で、且つ、±45度のチルト角θ3の範囲で、上下左右方向に回転可能になっている。
なお、上記図3の外観図はあくまで一例であって、本実施形態はこの外観に限定されない。なお、中継装置30、及び管理システム50は、サーバコンピュータの外観と同じであるため、外観の説明を省略する。
図4は、一実施形態に係る端末10のハードウェア構成図である。端末10は、端末10全体の動作を制御するCPU101(Central Processing Unit)、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM102(Read Only Memory)、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM103(Random Access Memory)、端末10用のプログラム、画像データ、及び音データ等の各種データを記憶するフラッシュメモリ104、CPU101の制御にしたがってフラッシュメモリ104に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するSSD105(Solid State Drive)、フラッシュメモリ又はICカード(Integrated Circuit Card)等の記録メディア106に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアI/F107(Interface)、端末10の宛先を選択する場合などに操作される操作ボタン108、端末10の電源のON/OFFを切り換えるための電源スイッチ109、通信ネットワーク2を利用してデータ通信をするためのネットワークI/F111を備えている。
また、端末10は、CPU101の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型のカメラ112、このカメラ112の駆動を制御する撮像素子I/F113、音を入力する内蔵型のマイク114、音を出力する内蔵型のスピーカ115、CPU101の制御に従ってマイク114及びスピーカ115との間で音信号の入出力を処理する音入出力I/F116、CPU101の制御に従って外付けのディスプレイ120に画像データを伝送するディスプレイI/F117、各種の外部機器を接続するための外部機器接続I/F118、端末10の各種機能の異常を知らせるアラームランプ119、及び上記各構成要素を図4に示されているように電気的に接続するためのアドレスバス及びデータバス等のバスライン110を備えている。
ディスプレイ120は、被写体の画像等を表示する表示部である。ディスプレイ120の一例として液晶又は有機EL(Organic Electroluminescence)が挙げられる。また、ディスプレイ120は、ケーブル120cによってディスプレイI/F117に接続される。このケーブル120cは、アナログRGB(VGA)信号用のケーブルであってもよいし、コンポーネントビデオ用のケーブルであってもよいし、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)又はDVI(Digital Video Interactive)信号用のケーブルであってもよい。
カメラ112は、レンズ及び、光を電荷に変換して被写体の画像(映像)を電子化する固体撮像素子を含み、固体撮像素子として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)又は、CCD(Charge Coupled Device)等が用いられる。
外部機器接続I/F118には、筐体1100の接続口1132に差し込まれたUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等によって、外付けカメラ、外付けマイク、及び外付けスピーカ等の外部機器がそれぞれ電気的に接続可能である。外付けカメラが接続された場合には、CPU101の制御に従って、外付けカメラが駆動する。同じく、外付けマイク又は外付けスピーカの少なくとも一方が接続された場合には、CPU101の制御に従って、各々が駆動する。
なお、記録メディア106は、端末10に対して着脱自在となっている。また、CPU101の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリ104に限らず、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等を用いてもよい。
なお、端末10の通信プロトコルとしては、(1)SIP(Session Initiation Protocol)、(2)H.323、(3)SIPを拡張したプロトコル、(4)インスタントメッセンジャーのプロトコル、(5)SIPのMESSAGEメソッドを利用したプロトコル、(6)インターネットリレーチャットのプロトコル(IRC(Internet Relay Chat))、(7)インスタントメッセンジャーのプロトコルを拡張したプロトコル等が挙げられる。このうち、(4)インスタントメッセンジャーのプロトコルは、例えば、(4-1)XMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)、又は(4-2)ICQ(登録商標)、AIM(登録商標)、若しくはSkype(登録商標)などで利用されるプロトコルである。また、(7)インスタントメッセンジャーのプロトコルを拡張したプロトコルは、例えば、Jingleである。
図5は、一実施形態に係る管理システム50のハードウェア構成図である。管理システム50は、管理システム50全体の動作を制御するCPU201、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、管理システム50用のプログラム等の各種データを記憶するHD204、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD205(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記録メディア206に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアI/F207、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示するディスプレイ208、通信ネットワーク2を利用してデータ通信するためのネットワークI/F209、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード211、各種指示の選択及び実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス212、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM213(Compact Disc Read Only Memory)に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ214、及び、上記各構成要素を図5に示されているように電気的に接続するためのアドレスバス及びデータバス等のバスライン210を備えている。
中継装置30は、管理システム50と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。
<<機能構成>>
次に、通信システム1における機能構成について説明する。図6は、一実施形態に係る通信システム1の一部を構成する端末10、及び管理システム50の機能ブロック図である。なお、図6では、端末10、及び管理システム50が、通信ネットワーク2を介して通信できるように接続されている。
<端末の機能構成>
端末10は、送受信部11、操作入力受付部12、表示制御部14、推定部15、及び記憶・読出部19を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ104からRAM103上に展開されたプログラムに従ったCPU101からの命令によって動作することで実現される機能である。また、端末10は、図4に示されているROM102、RAM103、フラッシュメモリ104によって構築される記憶部1000を有している。
送受信部11は、CPU101からの命令、及びネットワークI/F111によって実現され、通信ネットワーク2を介して、通信相手と各種情報の送受信を行う。
操作入力受付部12は、CPU101からの命令、操作ボタン108a,108b,108c,108d,108e、及び電源スイッチ109によって実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。
表示制御部14は、CPU101からの命令、並びに、ディスプレイI/F117及び音入出力I/F116によって実現され、画像をディスプレイ120へ出力させる制御を行う。
推定部15は、CPU101からの命令によって実現され、発信前の操作内容に基づいて発信先を推定する。
記憶・読出部19は、CPU101からの命令によって実現され、記憶部1000に各種データを記憶するとともに、記憶部1000に記憶された各種データを読み出す処理を行う。
<管理システムの機能構成>
管理システム50は、送受信部51、認証部52、端末管理部53、通信管理部58、及び記憶・読出部59を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された管理システム50用のプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能である。また、管理システム50は、HD204により構築される記憶部5000を有している。記憶部5000には、以下に示すような各テーブルによって各DBが構築される。
(中継装置管理テーブル)
図7の(A)は、中継装置管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図7の(A)に示されているような中継装置管理テーブルによって中継装置管理DB5001が構築されている。中継装置管理テーブルには、管理システム50によって管理される全ての中継装置30の中継装置ID、中継装置30の稼動状態、及び中継装置30のIPアドレスが関連付けられて管理されている。稼動状態には、稼動している状態を示す「Online」、及び稼動していない状態を示す「Offline」が含まれる。以下、中継装置30a,30b,30c,30dの中継装置IDは、それぞれ「111a、111b、111c、111d」であるものとして説明する。
(認証管理テーブル)
図7の(B)は、認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図7の(B)に示されているような認証管理テーブルによって認証管理DB5002が構築されている。認証管理テーブルには、管理システム50によって管理される全ての端末10の各通信IDに対して、認証用のパスワードが関連付けられて管理される。通信IDは、通信システム1において、通信先の端末10を特定するための情報である。通信IDとしては、例えば、端末10の識別情報、端末10のユーザの識別情報、アカウント等が用いられる。以下、端末10aa,10ab,10ba,10bb,10ca,10cb,10da,10dbの通信IDがそれぞれ「01aa,01ab,01ba,01bb,01ca,01cb,01da,01db」であるものとして説明する。
(端末管理テーブル)
図7の(C)は、端末管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図7の(C)に示されているような端末管理テーブルによって端末管理DB5003が構築されている。端末管理テーブルには、各端末10の通信IDに関連付けられて、端末名、端末10の稼動状態、及び端末10のIPアドレスが管理される。本実施形態では、端末10のIPアドレスは、端末10のログイン時に管理システム50によって取得される。このため、管理システム50へログインしていない端末10のIPアドレスは端末管理テーブルにおいて空欄となる。端末10の稼動状態には、端末10が管理システム50へログインしていない状態を示す「Offline」、端末10が管理システム50へログインしているが、セッションsedに参加していない状態を示す「Online」、及び端末10が管理システム50へログインしており、セッションsedに参加している状態を示す「Chat」が含まれる。
(宛先リスト管理テーブル)
図7の(D)は、宛先リスト管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図7の(D)に示されているような宛先リスト管理テーブルによって宛先リスト管理DB5004が構築されている。宛先リスト管理テーブルには、発信元の端末10の通信IDと、発信元の端末10が発信先として指定可能な端末10の通信IDと、が関連付けられて管理される。
(優先度管理テーブル)
図7の(E)は、優先度管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図7の(E)に示されているような優先度管理テーブルによって優先度管理DB5005が構築されている。優先度管理テーブルには、端末10の通信ID、中継装置30の中継装置ID、端末10による通信で中継装置30を利用するときの優先度が関連付けられて管理される。
<管理システムの各機能構成>
次に、管理システム50の各機能構成について詳細に説明する。
送受信部51は、CPU201からの命令、及びネットワークI/F209によって実現され、通信ネットワーク2を介して通信相手と各種情報の送受信を行う。
認証部52は、CPU201からの命令によって実現され、ログイン要求元の端末10の認証を行う。
端末管理部53は、CPU201からの命令によって実現され、端末管理テーブル(図7の(C)参照)において、端末10の稼動状態等を管理する。
通信管理部58は、CPU201からの命令によって実現され、端末10間のセッションsedを確立するための処理を行う。
記憶・読出部59は、CPU201からの命令及びHDD205によって実現され、又はCPU201からの命令によって実現され、記憶部5000に各種データを記憶するとともに、記憶部5000に記憶された各種データを抽出する処理を行う。
<<通信システム1の処理>>
続いて、通信システム1における処理について説明する。図8は、端末10が管理システム50へログインする処理の一例を示すシーケンス図である。図8を用いて、端末10が管理システム50へログインする処理を説明する。
端末10のユーザが電源スイッチをONにすると、操作入力受付部12は電源ONの操作を受け付けて、端末10を起動させる(ステップS1)。端末10が起動すると、端末10の操作入力受付部12は、ユーザによる通信ID、及びパスワードの入力を受け付ける。端末10の送受信部11は、操作入力受付部12によって受け付けられた通信ID、及びパスワードを含むログイン要求を管理システム50へ送信する(ステップS2)。なお、端末10の通信ID、及びパスワードは、記憶部1000に記憶されていても良い。この場合、端末10の送受信部11は、記憶部1000から読み出された通信ID、及びパスワードを含むログイン要求を管理システム50へ送信する。
管理システム50の送受信部51は、端末10によって送信されたログイン要求を受信する。管理システム50は、ログイン要求を受信するときに、ログイン要求元の端末10のIPアドレスを取得する。
管理システム50の認証部52は、ログイン要求に含まれている通信ID及びパスワードを検索キーとして、記憶部5000の認証管理テーブル(図7の(B)参照)を検索し、この認証管理テーブルに同一の通信ID及びパスワードの組が管理されているかを判断することによって認証を行う(ステップS3)。以下、認証部52によって、ログイン要求元が正当な利用権限を有すると判断された場合について説明する。
管理システム50の端末管理部53は、端末管理テーブル(図7の(C)参照)において、ログイン要求元の端末10の通信ID、管理システム50へログインしている稼動状態を示す「Online」、及びログイン要求元の端末10のIPアドレスを関連付けて記録する(ステップS4)。管理システム50の送受信部51は、認証部52による認証結果が示された認証結果情報を、ログイン要求元の端末10へ送信する(ステップS5)。
以下、ログイン要求元が端末10aaである一例の処理について説明する。なお、ログイン要求元が端末10aa以外であっても、以下と同様の処理が実行される。管理システム50の記憶・読出部59は、ログイン要求元の端末10aaの通信ID「01aa」を検索キーとして、宛先リスト管理テーブル(図7の(D)参照)の発信元の通信IDのフィールドを検索し、端末10aaが指定可能な発信先の通信ID「01ab、01ba、01bb、01db」を読み出す(ステップS6)。
管理システム50の端末管理部53は、ステップS6で読み出された指定可能な発信先の通信ID「01ab、01ba、01bb、01db」のそれぞれを検索キーとして、端末管理テーブル(図7の(C)参照)を検索し、対応する端末名「東京会議室B、大阪会議室A、大阪会議室B、ワシントンD.C.会議室B」、及び稼動状態「Offline、Online、Chat、Online」を読み出す(ステップS7)。
管理システム50の送受信部51は、ステップS6で読み出された指定可能な発信先の通信ID「01ab、01ba、01bb、01db」、並びにステップS7で読み出された指定可能な発信先の端末名「東京会議室B、大阪会議室A、大阪会議室B、ワシントンD.C.会議室B」、及び稼動状態「Offline、Online、Chat、Online」が含まれ、指定可能な発信先を示す発信先情報を、ログイン要求元の端末10aaへ送信する(ステップS8)。端末10aaの送受信部11は、管理システム50によって送信された発信先情報を受信する。
管理システム50の記憶・読出部59は、ログイン要求元の端末10aaの通信ID「01aa」を検索キーとして、宛先リスト管理テーブル(図7の(D)参照)の発信先の通信IDのフィールドを検索し、ログイン要求元を発信先として指定可能な発信元の端末10ba,10dbの通信ID「01ba,01db」を読み出す(ステップS9)。管理システム50の端末管理部53は、ログイン要求元の端末10aaの通信ID「01aa」を検索キーとして、端末管理テーブル(図7の(C)参照)を検索し、対応する稼動状態「Online」を読み出す(ステップS10)。
管理システム50の送受信部51は、ステップS9で読み出された通信ID「01ba,01db」の端末10ba,10dbのうち、稼動状態が「Online」の端末10dbへ、ログイン要求元の端末10aaの通信ID「01aa」、及びステップS10で読み出された稼動状態「Online」が含まれる発信先情報を送信する(ステップS11)。端末10dbの送受信部11は、管理システム50によって送信された発信先情報を受信する。
図9は、端末10の発信先を推定する処理の一例を示すシーケンス図である。以下、端末10aaの稼動状態が「Online」となった後、端末10aaがセッションsedに参加する前に、端末10aaの発信先を推定する一例の処理について説明する。なお、他の端末10の稼動状態が「Online」となった場合にも、以下と同様の処理が実行される。
端末10aaの表示制御部14は、テレビ会議の開始にあたり、発信先の選択を受け付けるための画面をディスプレイ120に表示させる(ステップS21)。図10の(A)は、発信先の選択を受け付けるための画面の表示例である。図10の(A)の画面は、指定可能な発信先の端末名を含むボタンを有する。表示される端末名は、発信先情報に含まれていたものである。表示制御部14は、発信先情報に含まれる発信先の稼動状態に応じて、ボタンの表示方法を変えても良い。図10の(A)の画面では、稼動状態が「Offline」である端末10abに係る端末名「東京会議室B」のボタンは白抜きのテキストで示され、稼動状態が「Online」である端末10ba,10dbに係る端末名「大阪会議室A、ワシントンD.C.会議室B」のボタンはデフォルトで示され、稼動状態が「Chat」である端末10dbに係る端末名「大阪会議室B」のボタンは吹き出しのアイコンが付されて示されている。ユーザは、ボタンの表示形式から登録された発信先の稼動状態を把握できる。
ユーザが画面上のいずれかのボタンを押下する操作を行うと、端末10aaの操作入力受付部12は、発信先を選択する操作を受け付ける(ステップS22)。操作入力受付部12によって発信先を選択する操作が受け付けられると、端末10aaの表示制御部14は、発信先の選択を示す情報を画面に表示させる。図10の(B)は、発信先の選択を示す情報がチェックマークである場合の画面の一例である。端末10aaは、ステップS22における発信先の選択の操作を受け付けた後、後述の処理で、ダイアローグによる発信先の確定の操作を受け付けてから実際に発信する。
端末10aaの推定部15は、発信先の確定の操作が受け付けられる前に、ステップS22の発信先を選択する操作に基づいて、自端末が後に発信するときの発信先を推定する(ステップS23)。例えば、ステップS22で発信先として端末10dbを選択する操作が受け付けられた場合、推定部15は、端末10dbを発信先として推定する。
以下、推定された発信先が端末10dbである場合について説明する。端末10aaの送受信部11は、ステップS23において推定された発信先の端末10dbの通信ID「01db」を含む推定情報を管理システム50へ送信する(ステップS24)。
管理システム50の送受信部51は、端末10aaによって送信された推定情報を受信する。管理システム50の通信管理部58は、推定情報の送信元の端末10aa、及び推定情報によって示される端末10dbの組み合わせに基づいて、端末10間の通信を中継する中継装置30を選択する(ステップS25)。以下、中継装置30を選択する処理の一例を説明する。
管理システム50の通信管理部58は、中継装置管理テーブル(図7の(A)参照)において管理されている稼動状態に基づいて、選択する中継装置30の候補を、稼動状態が「Online」である中継装置30a,30b,30dに絞り込む。続いて、通信管理部58は、優先度管理テーブル(図7の(E)参照)において管理される優先度に基づいて、絞り込まれた中継装置30aに端末10aa、及び端末10dbが接続するときの優先度の和「100+90=190」を算出する。同様に、通信管理部58は、絞り込まれた中継装置30bに端末10aa、及び端末10dbが接続するときの優先度の和「95+90=185」、及び絞り込まれた中継装置30dが端末10aa、及び端末10dbが接続するときの優先度の和「85+100=185」を算出する。通信管理部58は、端末10aa、及び端末10dbと接続するときの優先度の和が最も大きくなる中継装置30aを、通信を中継する中継装置30として選択する。
管理システム50の送受信部51は、ステップS25で選択された中継装置30aへ、端末10aa,10db間のセッションsedを確立する準備の要求を送信する(ステップS26)。中継装置30aは、準備の要求を受信すると、端末10aa,10dbが中継装置30aに接続するときに利用される接続情報を生成する。接続情報は、例えば、中継装置30aのIPアドレス、端末10aaが参加するセッションsedに対応する仮想の会議室の会議室ID、中継装置30aへのログインに利用されるパスワードなどを含む。中継装置30aは、生成した接続情報を管理システム50へ送信する(ステップS27)。
管理システム50の送受信部51は、中継装置30aによって送信された接続情報を受信する。続いて、管理システム50の送受信部51は、受信した接続情報を推定情報の送信元の端末10aa、及び推定情報によって示される端末10dbへ送信する(ステップS28−1,S28−2)。
端末10aa,10dbの送受信部11は、管理システム50によって送信された接続情報を受信する。端末10aa,10dbの送受信部11は、受信した接続情報を含むログイン要求を、中継装置30aへ送信する(ステップS29−1,S29−2)。端末10aa,10dbが中継装置30aにログインすると、端末10aa,10dbと、中継装置30aとの間のセッションsedは確立する(ステップS30−1,S30−2)。端末10aa,10dbと、中継装置30aとの間のセッションsedが確立しても、後述の端末10aa,10dbの通信を確立する処理が完了するまで、端末10aa,10dbは中継装置30へコンテンツデータを送信しない。
図11は、端末10間の通信を確立する処理の一例を示すシーケンス図である。ユーザによる発信先の選択後(ステップS22参照)、図10の(B)の画面の「発信」のボタンが押下されると、端末10aaの表示制御部14は、選択された発信先への発信を確認するためのダイアローグを表示する。図10の(C)は、発信先への発信を確認するためのダイアローグの一例を示す。
ユーザが、発信先への発信を確認するためのダイアローグの「はい」のボタンを押下すると、端末10aaの操作入力受付部12は、発信先を、選択された発信先である端末10dbに確定する操作の入力を受け付ける(ステップS31)。
発信先の確定の操作の入力が受け付けられると、端末10aaの送受信部11は、端末10aaから端末10dbへの発信を示すメッセージを管理システム50へ送信する(ステップS32)。
管理システム50の送受信部51は、端末10aaから端末10dbへの発信を示すメッセージを受信すると、そのメッセージを発信先である端末10dbへ転送する(ステップS33)。
端末10dbの送受信部11は、端末10aaから端末10dbへの発信を示すメッセージを受信する。端末10dbの表示制御部14は、端末10aaからの発信の通知を表示する。この通知に対して、ユーザが応答するための操作を行うと、端末10dbの操作入力受付部12は、応答の操作の入力を受け付ける。応答の操作の入力が受け付けられると、端末10dbの送受信部11は、端末10aaの発信に対する端末10dbの応答を示すメッセージを管理システム50へ送信する(ステップS34)。
管理システム50の送受信部51は、端末10aaの発信に対する端末10dbの応答を示すメッセージを受信すると、そのメッセージを発信元である端末10aaへ転送する(ステップS35)。メッセージの転送後、管理システム50の端末管理部53は、端末管理テーブル(図7の(C)参照)において、発信元、及び発信先の端末10aa,10dbの通信ID「01aa,01db」が記録された各レコードにおける稼動状態のフィールドをそれぞれ「Chat」に更新する(ステップS36)。
端末10aaの送受信部11は、端末10aaの発信に対する端末10dbの応答を示すメッセージの受信後、発信先の端末10dbのコンテンツデータを取得するため会議参加要求を中継装置30aへ送信する(ステップS37)。また、端末10aaの送受信部11は、自端末で撮像された画像(映像)の画像データDi、及び自端末で集音された音の音データDsが含まれるコンテンツデータを、ステップS30−1で確立されたセッションsedで中継装置30aへ送信する。
端末10dbの送受信部11は、端末10aaの発信に対する端末10dbの応答を示すメッセージの送信後、発信元の端末10aaのコンテンツデータを取得するため会議参加要求を中継装置30aへ送信する(ステップS38)。また、端末10dbの送受信部11は、自端末で撮像された画像(映像)の画像データDi、及び自端末で集音された音の音データDsが含まれるコンテンツデータを、ステップS30−2で確立されたセッションsedで中継装置30aへ送信する。
中継装置30は、端末10aa,10dbによる会議参加要求の受信後、セッションsedで端末10aa,10dbの一方から送られてきた画像データDi、及び音データDsを受信して、他方へ送信する。これにより、端末10aa,10dbの一方の送受信部11は、端末10aa,10dbの他方によって送信された画像データDi、及び音データDsを受信する。端末10aa,10dbは、他方の画像データDi、及び音データDsを出力する。これにより、端末10aa,10dbのユーザは、拠点間の会議を開始できる。
<<<第二の実施形態>>>
続いて、第二の実施形態について、第一の実施形態と異なる点を説明する。第一の実施形態では、端末10aaはステップS23で推定された発信先に実際に発信するのに対し、第二の実施形態では、端末10aaはステップS23で推定された発信先とは異なる発信先に発信する。図12は、第二の実施形態において、端末10の発信先を推定する処理を示すシーケンス図である。
端末10aaにおいて、ステップS23で発信先として端末10dbが推定された後、発信先への発信を確認するためのダイアローグ(図10の(C)参照)で「いいえ」のボタンを押下されると、表示制御部14は、ダイアローグの表示を停止して、発信先の選択を受け付けるための画面(図10の(A)参照)を、再度、ディスプレイ120に表示させる(ステップS41)。
ユーザが画面上のいずれかのボタンを押下する操作を行うと、端末10aaの操作入力受付部12は、発信先を選択する操作を受け付ける(ステップS42)。端末10aaの推定部15は、ステップS42で発信先を選択する操作が受け付けられた後、発信先を確定操作が受け付けられる前に、自端末の発信先を推定する(ステップS43)。例えば、ステップS42で発信先として端末10baが選択される操作が受け付けられた場合、推定部15は、端末10baを発信先として推定する。
以下、推定された発信先が端末10baである場合について説明を続ける。端末10aaの送受信部11は、ステップS23で推定された発信先の端末10baの通信ID「01ba」を含む推定情報を管理システム50へ送信する(ステップS44)。
管理システム50の送受信部51は、端末10aaによって送信された推定情報を受信する。管理システム50の通信管理部58は、推定情報の送信元の端末10aa、及び推定情報によって示される端末10baの組み合わせに基づいて、端末10間の通信を中継する中継装置30を選択する(ステップS45)。中継装置30を選択する処理は、端末10aa,10baに基づく点を除いてステップS25と同様である。以下、ステップS45で、第一の実施形態と同様に中継装置30aが選択された場合について説明する。
管理システム50の送受信部51は、先のステップS23で発信先として推定された端末10dbへ、中継装置30aとのセッションsedの切断要求を送信する(ステップS46)。
端末10dbの送受信部11は、中継装置30aとのセッションsedの切断要求を受信すると、中継装置30aへログアウト要求を送信する(ステップS47)。中継装置30aは、端末10dbからのログアウト要求を受信すると、端末10dbのログアウト処理を行う。これにより、中継装置30a、及び端末10dbの間のセッションsedは切断される。なお、推定情報の送信元の端末10aaに関しては、接続先に変更はないため、中継装置30aへのログイン状態を維持する。
続いて、管理システム50の送受信部51は、選択された中継装置30aに接続するための接続情報を、推定情報によって示される端末10baへ送信する(ステップS48)。
端末10baの送受信部11は、管理システム50によって送信された接続情報を受信する。端末10baの送受信部11は、受信した接続情報を含むログイン要求を中継装置30aへ送信する(ステップS49)。端末10baが中継装置30aにログインすると、端末10baと中継装置30aとのセッションsedは確立する(ステップS50)。以後、端末10aa,10ba間で通信を確立する処理は、ステップS31乃至S38と同様であるので説明を省略する。
<<<第三の実施形態>>>
続いて、第三の実施形態について、第二の実施形態と異なる点を説明する。第二の実施形態では、端末10aaはステップS23で推定された発信先とは異なる発信先に発信し、利用する中継装置30に変更がない場合について説明した。第三の実施形態では、端末10aaはステップS23で推定された発信先とは異なる発信先に発信し、利用する中継装置30に変更がある場合について説明する。図13は、第三の実施形態において、端末10の発信先を推定する処理の一例を示すシーケンス図である。
端末10aaにおいて、ステップS23で発信先として端末10dbが推定された後、発信先への発信を確認するためのダイアローグ(図10の(C)参照)で「いいえ」のボタンを押下されると、表示制御部14は、ダイアローグの表示を停止して、発信先の選択を受け付けるための画面(図10の(A)参照)を、再度、ディスプレイ120に表示させる(ステップS51)。
ユーザが画面上のいずれかのボタンを押下する操作を行うと、端末10aaの操作入力受付部12は、発信先を選択する操作を受け付ける(ステップS52)。端末10aaの推定部15は、ステップS52で発信先を選択する操作が受け付けられた後、発信先を確定する操作が受け付けられる前に、自端末の発信先を推定する(ステップS53)。例えば、ステップS52で発信先として端末10bbが選択される操作が受け付けられた場合、推定部15は、端末10bbを発信先として推定する。
以下、推定された発信先が端末10bbである場合について説明する。端末10aaの送受信部11は、ステップS53で推定された発信先の端末10bbの通信ID「01bb」を含む推定情報を管理システム50へ送信する(ステップS54)。
管理システム50の送受信部51は、端末10aaによって送信された推定情報を受信する。管理システム50の通信管理部58は、推定情報の送信元の端末10aa、及び推定情報によって示される端末10bbの組み合わせに基づいて、端末10間の通信を中継する中継装置30を選択する(ステップS55)。中継装置30を選択する方法は、端末10aa,10bbに基づく点を除いてステップS25と同様である。以下、ステップS55で、端末10aaが接続中の中継装置30aではなく、中継装置30bが選択された場合について説明する。
管理システム50の送受信部51は、推定情報の送信元の端末10aa、及び先のステップS23で発信先として推定された端末10dbへ、中継装置30aとのセッションsedの切断要求を送信する(ステップS56−1,S56−2)。
端末10aa,10dbの送受信部11は、中継装置30aとのセッションsedの切断要求を受信すると、中継装置30aへログアウト要求を送信する(ステップS57−1,S57−2)。中継装置30aは、端末10aa,10dbからのログアウト要求を受信すると、端末10aa,端末10dbのログアウト処理を行なう。これにより、中継装置30a、及び端末10aa,10dbの間のセッションsedは切断される。
管理システム50の送受信部51は、ステップS55で選択された中継装置30bへ、端末10aa,10bb間のセッションsedを確立する準備の要求を送信する(ステップS58)。中継装置30bは、準備の要求を受信すると、端末10aa,10bbが中継装置30bに接続するときに利用される接続情報を生成する。中継装置30bは、生成した接続情報を管理システム50へ送信する(ステップS59)。
管理システム50の送受信部51は、中継装置30bによって送信された接続情報を受信する。続いて、管理システム50の送受信部51は、受信した接続情報を推定情報の送信元の端末10aa、及び推定情報によって示される端末10bbへ送信する(ステップS60−1,S60−2)。
端末10aa,10bbの送受信部11は、管理システム50によって送信された接続情報を受信する。端末10aa,10bbの送受信部11は、受信した接続情報を含むログイン要求を、中継装置30bへ送信する(ステップS61−1,S61−2)。端末10aa,10bbが中継装置30bにログインすると、端末10aa,10bbと、中継装置30bとの間のセッションsedは確立する(ステップS62−1,S62−2)。以後、端末10aa,10bb間で通信を確立する処理は、ステップS31乃至S38と同様であるので説明を省略する。
<<<第四の実施形態>>>
続いて、第四の実施形態について、第一乃至第三の実施形態と異なる点を説明する。
第四の実施形態において、端末10の通信IDには、端末10が利用される地域を示す情報が含まれている。地域を示す情報は、例えば、ISO(International Organization for Standardization)の国番号である。管理システム50は、ログイン要求に含まれるログイン要求元の通信IDを端末管理テーブルにおいて管理することで、ログイン要求元の端末10が利用される地域を管理する。
図14は、発信先の指定を受け付けるための画面の一例を示す。第四の実施形態では、端末10aaの表示制御部14は、図14のような画面をディスプレイ120に表示させる(ステップS21)。ユーザは、図14の画面の数字のボタンを押下する操作を行うことで、端末10aaの操作入力受付部12は、発信先の通信IDを入力する操作を受け付ける(ステップS22)。
端末10aaの推定部15は、通信IDを入力する操作に基づいて、自端末が後に発信するときの発信先の地域を推定する(ステップS23)。例えば、通信IDの先頭に地域を示す情報が含まれる場合、通信IDのうち地域を示す情報の入力が受け付けられた時点で、推定部15は、発信先の地域を推定する。図14の例では、発信先の通信IDのうち、アメリカのISOの国番号を示す「840」の入力が受け付けられた時点で、推定部15は、発信先の地域をアメリカと推定する。
端末10aaの送受信部11は、ステップS23において推定された発信先の地域を示す推定情報を管理システム50へ送信する(ステップS24)。推定情報は、例えば推定された地域を示すISOの国番号である。
管理システム50の送受信部51は、端末10aaによって送信された推定情報を受信する。管理システム50の通信管理部58は、推定情報の送信元の端末10aaが利用される地域、及び推定情報によって示される発信先の地域の組み合わせに基づいて、端末10間でコンテンツデータを中継する中継装置30を選択する(ステップS25)。以下、中継装置30を選択する処理の一例を説明するが、本発明はこれに限定されない。
表1は、第四の実施形態における優先度管理テーブルの一例を示す。この優先度管理テーブルでは、端末10が利用される地域を示す情報、中継装置30が設置されている地域を示す情報、中継装置30を選択するときの優先度が関連付けられて管理されている。なお、優先度管理テーブルにおいて、端末10の地域を示す情報は、ISOの国番号である。
以下、推定情報の送信元の端末10aaの通信IDに日本を示す国番号「392」が含まれ、即ち送信元の地域が日本であり、推定情報によって示される発信先の地域がアメリカ合衆国(国番号「840」)である場合について説明する。
管理システム50の通信管理部58は、推定情報の送信元の国番号「392」を検索キーとして優先度管理テーブルを検索し、対応する中継装置30の地域を示す情報、及び優先度の組「(JP,100)、(US,95)」を読み出す。また、通信管理部58は、推定情報によって示される地域の国番号「840」を検索キーとして優先度管理テーブルを検索し、対応する中継装置の地域、及び優先度の組「(JP,90)、(US,100)」を読み出す。通信管理部58は、読み出された中継装置の地域ごとに、読み出された優先度の和「(JP,100+90=190)、(US,95+100=195)」を算出する。通信管理部58は、中継装置30の地域として、優先度の和がより大きいアメリカ合衆国に決定する。表2は、第四の実施形態における中継装置管理テーブルの一例を示す。
中継装置管理テーブルには、中継装置30の中継装置ID、中継装置30の稼動状態、中継装置30のIPアドレス、及び中継装置30が設置される地域を示す情報が関連付けられて管理されている。管理システム50の通信管理部58は、上記決定されたアメリカ合衆国を示す情報「US」を検索キーとして、中継装置管理テーブルを検索し、対応する中継装置ID「111c,111d」を読み出す。通信管理部58は、読み出された中継装置ID「111c,111d」の中継装置30c,30dのうち、稼動状態が「Online」である中継装置30dを、端末10間の通信を中継する中継装置30として選択する。
中継装置選択後の処理は、上記実施形態と同様であるため説明を省略する。なお、第四の実施形態では、図14における「決定」のボタンの押下されることで、端末10aaの操作入力受付部12は、発信先の確定の操作を受け付ける。
<<<第五の実施形態>>>
続いて、第五の実施形態について、第一乃至第四の実施形態と異なる点を説明する。図15は、端末10が管理システム50へログインする処理の一例を示すシーケンス図である。表3は、第五の実施形態における端末管理テーブルの一例を示す。
端末管理テーブルには、端末10の通信ID、端末名、端末の稼動状態、端末10のIPアドレス、及び端末10のログイン時刻が関連付けられて管理される。ログイン要求元の端末10が認証されると、管理システム50の端末管理部53は、端末管理テーブルに、ログイン要求元の端末10の通信IDに関連付けて、端末10のログイン時刻を記録する(ステップS4)。
ステップS11の処理の完了後、管理システム50の通信管理部58は、ログイン要求元の端末10と通信を開始する端末10を推定する(ステップS12)。図16は、通信を開始する端末10を推定する処理の一例を示すフロー図である。図16を用いて、ステップS12の処理を詳細に説明する。
以下、ログイン要求元が端末10aaである一例の処理を説明する。管理システム50の通信管理部58は、ログイン要求元の端末10aaとの間で、互いに指定可能な発信先として登録されている他の端末10があるか判断する(ステップS12−1)。この処理で、通信管理部58は、ログイン要求元の端末10aaの通信ID「01aa」を検索キーとして宛先リスト管理テーブル(図7の(D)参照)の発信元のフィールドを検索して、ログイン要求元が指定可能な発信先の通信ID「01ab,01ba,01bb,01db」を読み出す。さらに、通信管理部58は、読み出された通信ID「01ab,01ba,01bb,01db」を検索キーとして宛先リスト管理テーブルの発信元のフィールドを検索して、対応する発信先としてログイン要求元の端末10aaの通信ID「01aa」が記録されているか確認する。発信先としてログイン要求元の端末10aaの通信ID「01aa」が記録されていないことが確認された場合、通信管理部58は、互いに指定可能な発信先として登録されている他の端末10はない(ステップS12−1のNO)と判断して、処理を終了する。
ログイン要求元が端末10aaである場合、宛先リスト管理テーブル(図7の(D)参照)に基づいて端末10ba,10dbが端末10aaとの間で互いに指定可能な宛先と判断される(ステップS12−1のYES)。ステップS12−1でYESと判断された場合、管理システム50の通信管理部58は、端末管理テーブル(表3参照)を参照して、ログイン要求元の端末10aaがログインする前の所定時間内に、互いに指定可能な宛先と判断された他の端末10ba,10dbが、管理システム50へログインしたか判断する(ステップS12−2)。所定時間は特に限定されないが、例えば、5分である。
表3の端末管理テーブルに基づいて、他の端末10ba,10dbのうち端末10baは、ログイン要求元の端末10aaがログインする前の所定時間内「12:55-13:00」に管理システム50へログインしていないと判断される(ステップS12−2のNO)。この場合、管理システム50の通信管理部58は、端末10baをログイン要求元の端末10aaの発信先と推定しない。
表3の端末管理テーブルに基づいて、他の端末10ba,10dbのうち端末10dbは、ログイン要求元の端末10aaがログインする前の所定時間内「12:55-13:00」に管理システム50へログインしたと判断される(ステップS12−2のYES)。
ステップS12−2でYESと判断された場合、管理システム50の通信管理部58は、所定時間内にログインしたと判断された端末10dbを、ログイン要求元の端末10aaの発信先と推定する(ステップS12−3)。
ログイン要求元の発信先が推定されてから、ログイン要求元、及び推定された発信先に基づいて通信を中継する中継装置30を選択する処理は、上記実施形態のステップS25の処理と同様である。中継装置30が選択されてから端末10間の通信を確立するまでの処理は、上記実施形態のステップS26以降の処理と同様である。
<<<実施形態の効果>>>
上記実施形態の通信管理方法によると、管理システム50は、端末10間の通信を管理する。管理システム50の送受信部51(受信手段の一例)は、端末10における操作に基づいて端末10において推定された発信先に係る推定情報を受信する(受信処理の一例)。管理システム50の通信管理部58(選択手段の一例)は、端末10、及び推定された発信先の組み合わせに基づいて、端末10間の通信を中継する中継装置30を選択する(選択処理の一例)。管理システム50の送受信部51(接続手段の一例)は、通信管理部58によって選択された中継装置30に接続するための接続情報を端末10へ送信することにより、端末10を選択された中継装置30に接続させる(接続処理の一例)。この方法によると、端末10において発信先が確定される前に、端末10間のセッションsedの開始の準備ができるので、発信後、通信を開始するまでの時間を短縮できる。
管理システム50の送受信部51は、推定情報を受信後、推定された発信先へ発信するためのメッセージ(情報の一例)を受信する。管理システム50の通信管理部58は、送受信部51によって上記のメッセージが受信される前に、端末10間の通信を中継する中継装置を選択する。この方法によると、端末10において発信先が確定される前に、端末10間のセッションsedの開始の準備ができるので、発信後、通信を開始するまでの時間を短縮できる。
管理システム50の送受信部51は、推定された発信先の端末10へ、接続情報を送信することで、推定された発信先の端末10を、選択された中継装置30に接続させる。この方法によると、推定された発信先の端末10を、発信先の確定前に中継装置30へ接続させることができるので、発信後、通信を開始するまでの時間を短縮できる。
送受信部51によって、発信先に係る推定情報が受信された後、他の発信先に係る推定情報が受信された場合、管理システム50の通信管理部58は、端末10、及び推定された他の発信先の組み合わせに基づいて、端末10間の通信を中継する中継装置30を選択する。管理システム50の送受信部51は、推定された発信先の端末10へ、切断要求を送信することで、推定された発信先の端末10を、端末10、及び推定された発信先の組み合わせに基づいて選択された中継装置30から切断させる。更に、管理システム50の送受信部51は、端末10、及び推定された他の発信先の端末10へ、接続情報を送信することで、端末10、及び推定された他の発信先の端末10を、端末10、及び推定された他の発信先の組み合わせに基づいて選択された中継装置30に接続させる。この方法によると、端末10において、発信先の選択がキャンセルされ、他の発信先が選択された場合でも、発信前にセッションsedの開始の準備ができるようになる。
第四の実施形態において、推定情報は発信先の地域を示す。管理システム50の通信管理部58は、端末10が利用される地域、及び推定情報によって示される地域の組み合わせに基づいて、端末10間の通信を中継する中継装置30を選択する。この方法によると、端末10において発信先が確定される前に、端末10間のセッションsedの開始の準備ができるので、発信後、通信を開始するまでの時間を短縮できる。
端末10は、管理システム50において選択された中継装置30に接続後、発信に対する応答の受信を待機して、中継装置30へのコンテンツデータの送信を開始する。この方法によると、応答前に端末10と発信先の端末10との通信が開始されることを防ぐことができる。
<<<付記>>>
通信端末間の通信を管理する通信管理システムであって、通信端末における操作により送信される情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された情報に基づいて、通信を開始する通信端末の組み合わせを推定する推定手段と、前記通信端末、及び前記推定手段によって推定された通信端末の組み合わせに基づいて、通信端末間の通信を中継する中継装置を選択する選択手段と、前記通信端末を、前記選択手段によって選択された中継装置に接続させる接続手段と、を有する通信管理システム。
第5の実施形態によると、管理システム50は、端末10における電源ONの操作により送信されるログイン要求を受信し、ログイン時刻の近い端末10間で通信が開始すると推定し、セッションsedの開始の準備を行う。この方法によると、端末10を、発信先の確定前に中継装置30へ接続させることができるので、発信後、通信を開始するまでの時間を短縮できる。
<<実施形態の補足>>
上記の実施形態では、図10の(C)の画面においてダイアローグの「はい」のボタンを押下することで、端末10の操作入力受付部12は発信先の確定を受け付ける。しかしながら、端末10の操作入力受付部12は、図10の(B)の画面において発信ボタンを押下することで、発信先の確定を受け付けても良い。この場合、端末10aaの推定部15は、ステップS23において、図10の(A)の画面において選択された発信先を、自端末が後に発信するときの発信先と推定する。
上記各実施の形態における端末10及び管理システム50は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。
また、上記通信システム1の端末用プログラム、中継装置用プログラム、及び通信管理用プログラムが記憶された記録媒体、並びに、これらプログラムが記憶されたHD204は、いずれもプログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供される。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路を含むプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサ又は、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)又は従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。