JP2018107202A - プラズマ処理装置及びプラズマ制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウエハに対するプラズマ処理での異常の発生を抑制する。
【解決手段】プラズマ処理装置100は、電極として機能する上部天板16bと、照射部81と、検出部82とを有する。上部天板16bは、プラズマ処理空間に面し、赤外線の反射層85がプラズマ処理空間に対する裏面又は内部に設けられている。照射部81は、プラズマ処理中に上部天板16bに対して赤外光を照射する。検出部82は、反射層85で反射された赤外光の信号強度を検出する。プラズマ処理装置100は、検出された赤外光の信号強度に基づいて、上部天板16bに生じる反応生成物の膜厚を計測し、計測された反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御する。
【選択図】図1
【解決手段】プラズマ処理装置100は、電極として機能する上部天板16bと、照射部81と、検出部82とを有する。上部天板16bは、プラズマ処理空間に面し、赤外線の反射層85がプラズマ処理空間に対する裏面又は内部に設けられている。照射部81は、プラズマ処理中に上部天板16bに対して赤外光を照射する。検出部82は、反射層85で反射された赤外光の信号強度を検出する。プラズマ処理装置100は、検出された赤外光の信号強度に基づいて、上部天板16bに生じる反応生成物の膜厚を計測し、計測された反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御する。
【選択図】図1
Description
本発明の種々の側面及び実施形態は、プラズマ処理装置及びプラズマ制御方法に関するものである。
従来から、ウエハなどの被処理体に対してプラズマを用いてプラズマ処理を行うプラズマ処理装置が知られている。このようなプラズマ処理装置では、例えば、処理容器の内部に、処理ガスを射出し、電極に電圧を印加してプラズマを生成して、被処理体に対してプラズマによるエッチングや成膜といった種々のプラズマ処理を行う。
プラズマ処理装置では、プラズマ処理により、反応生成物が処理容器の内壁に堆積する現象が発生する。堆積した反応生成物は、デポとも称される。処理容器の内壁に堆積した反応生成物は、温度変化、圧力変化、被処理体の搬送動作などにより、剥離して、被処理体に付着し、異物となる場合がある。そこで、処理容器の内壁に赤外を照射し、内壁での赤外光の反射光から内壁に堆積した反応生成物の膜厚をモニタリングする技術が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術では、プラズマ処理での異常の発生を抑制できない場合がある。
プラズマ処理装置では、プラズマ処理により反応生成物が電極にも堆積する。そして、プラズマ処理装置では、電極に堆積した反応生成物に起因して、コンディション変化し、プロセス特性の悪化や、パーティクルの発生などの異常が発生する。
従来の技術では、電極への反応生成物の堆積状況を把握できないため、処理容器内のコンディションの変化を把握できず、プラズマ処理での異常の発生を抑制できない。
開示するプラズマ処理装置は、1つの実施態様において、電極と、照射部と、検出部と、計測部と、プラズマ制御部とを有する。電極は、プラズマ処理空間に面し、赤外線の反射層がプラズマ処理空間に対する裏面又は内部に設けられている。照射部は、プラズマ処理中に電極に対して赤外光を照射する。検出部は、反射層で反射された赤外光の信号強度を検出する。計測部は、検出部により検出された赤外光の信号強度に基づいて、電極に生じる反応生成物の膜厚を計測する。プラズマ制御部は、計測部により計測された反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御する。
開示するプラズマ処理装置の1つの態様によれば、プラズマ処理での異常の発生を抑制できるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本願の開示するプラズマ処理装置及びプラズマ制御方法の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付すこととする。また、本実施形態により開示する発明が限定されるものではない。各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[プラズマ処理装置の構成]
図1は、実施形態に係るプラズマ処理装置を示す概略断面図である。プラズマ処理装置100は、1つの実施形態において、被処理体に対してプラズマエッチング処理を行う装置である。図1に示すプラズマ処理装置100は、気密に構成され、電気的に接地電位とされた処理チャンバ1を有している。この処理チャンバ1は、円筒状とされ、例えば表面に陽極酸化被膜を形成されたアルミニウム等から構成されている。処理チャンバ1内には、被処理体である半導体ウエハWを水平に支持する載置台2が設けられている。
図1は、実施形態に係るプラズマ処理装置を示す概略断面図である。プラズマ処理装置100は、1つの実施形態において、被処理体に対してプラズマエッチング処理を行う装置である。図1に示すプラズマ処理装置100は、気密に構成され、電気的に接地電位とされた処理チャンバ1を有している。この処理チャンバ1は、円筒状とされ、例えば表面に陽極酸化被膜を形成されたアルミニウム等から構成されている。処理チャンバ1内には、被処理体である半導体ウエハWを水平に支持する載置台2が設けられている。
載置台2は、その基材2aが導電性の金属、例えばアルミニウム等で構成されており、下部電極としての機能を有する。この載置台2は、絶縁板3を介して導体の支持台4に支持されている。また、載置台2の上方の外周には、例えば単結晶シリコンで形成されたフォーカスリング5が設けられている。さらに、載置台2及び支持台4の周囲には、囲むように、例えば石英等からなる円筒状の内壁部材3aが設けられている。
載置台2の基材2aには、第1の整合器11aを介して第1の高周波電源10aが接続され、また、第2の整合器11bを介して第2の高周波電源10bが接続されている。第1の高周波電源10aは、プラズマ発生用のものであり、この第1の高周波電源10aからは所定周波数(例えば60MHz)の高周波電力が載置台2の基材2aに供給されるようになっている。また、第2の高周波電源10bは、イオン行き込み用(バイアス用)のものであり、この第2の高周波電源10bからは第1の高周波電源10aより低い所定周波数(例えば、400kHz)の高周波電力が載置台2の基材2aに供給されるようになっている。一方、載置台2の上方には、載置台2と平行に対向するように、上部電極としての機能を有するシャワーヘッド16が設けられており、シャワーヘッド16と載置台2は、一対の電極(上部電極と下部電極)として機能するようになっている。シャワーヘッド16と載置台2との間は、プラズマが生成されてプラズマ処理が行われるプラズマ処理空間を画成している。
載置台2の上面には、半導体ウエハWを静電吸着するための静電チャック6が設けられている。この静電チャック6は絶縁体6bの間に電極6aを介在させて構成されており、電極6aには直流電源12が接続されている。そして電極6aに直流電源12から直流電圧が印加されることにより、クーロン力によって半導体ウエハWが吸着されるよう構成されている。
載置台2の内部には、冷媒流路2bが形成されており、冷媒流路2bには、冷媒入口配管2c、冷媒出口配管2dが接続されている。そして、冷媒流路2bの中にガルデンなどの冷媒を循環させることによって、支持台4及び載置台2を所定の温度に制御可能となっている。また、載置台2等を貫通するように、半導体ウエハWの裏面側にヘリウムガス等の冷熱伝達用ガス(バックサイドガス)を供給するためのバックサイドガス供給配管30が設けられている。このバックサイドガス供給配管30は、図示しないバックサイドガス供給源に接続されている。これらの構成によって、載置台2の上面に静電チャック6によって吸着保持された半導体ウエハWを、所定の温度に制御可能となっている。
上記したシャワーヘッド16は、処理チャンバ1の天壁部分に設けられている。シャワーヘッド16は、本体部16aと電極板をなす上部天板16bとを備えており、絶縁性部材45を介して処理チャンバ1の上部に支持されている。本体部16aは、導電性材料、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなり、その下部に上部天板16bを着脱自在に支持できるように構成されている。上部天板16bは、シリコン含有物質で形成され、例えばシリコンで形成される。上部天板16bは、電極の一例である。
本体部16aの内部には、ガス拡散室16c,16dが設けられ、このガス拡散室16c,16dの下部に位置するように、本体部16aの底部には、多数のガス通流孔16eが形成されている。ガス拡散室は、中央部に設けられたガス拡散室16cと、周縁部に設けられたガス拡散室16dとに2分割されており、中央部と周縁部とで独立に処理ガスの供給状態を変更できるようになっている。
また、上部天板16bには、当該上部天板16bを厚さ方向に貫通するガス導入孔16fが、上記したガス通流孔16eと重なるように設けられている。このような構成により、ガス拡散室16c,16dに供給された処理ガスは、ガス通流孔16e及びガス導入孔16fを介して処理チャンバ1内にシャワー状に分散されて供給されるようになっている。なお、本体部16a等には、冷媒を循環させるための図示しない配管が設けられており、プラズマエッチング処理中にシャワーヘッド16を所望の温度に温度制御できるようになっている。
上記した本体部16aには、ガス拡散室16c,16dへ処理ガスを導入するための2つのガス導入口16g,16hが形成されている。これらのガス導入口16g,16hにはガス供給配管15a,15bが接続されており、このガス供給配管15a,15bの他端には、エッチング用の処理ガスを供給する処理ガス供給源15が接続されている。処理ガス供給源15は、ガス供給部の一例である。ガス供給配管15aには、上流側から順にマスフローコントローラ(MFC)15c、及び開閉弁V1が設けられている。また、ガス供給配管15bには、上流側から順にマスフローコントローラ(MFC)15d、及び開閉弁V2が設けられている。
そして、処理ガス供給源15からはプラズマエッチングのための処理ガスが、ガス供給配管15a,15bを介してガス拡散室16c,16dに供給され、このガス拡散室16c,16dから、ガス通流孔16e及びガス導入孔16fを介して処理チャンバ1内にシャワー状に分散されて供給される。例えば、処理ガス供給源15からは、シリコン酸化膜をエッチングする際に用いられる処理ガス及びクリーニングに用いるクリーニングガスなどが供給される。
上記した上部電極としてのシャワーヘッド16には、ローパスフィルタ(LPF)51を介して可変直流電源52が電気的に接続されている。この可変直流電源52は、オン・オフスイッチ53により給電のオン・オフが可能となっている。可変直流電源52の電流・電圧ならびにオン・オフスイッチ53のオン・オフは、後述する制御部60によって制御されるようになっている。なお、後述のように、第1の高周波電源10a、第2の高周波電源10bから高周波が載置台2に印加されて処理空間にプラズマが発生する際には、必要に応じて制御部60によりオン・オフスイッチ53がオンとされ、上部電極としてのシャワーヘッド16に所定の直流電圧が印加される。
処理チャンバ1の側壁からシャワーヘッド16の高さ位置よりも上方に延びるように円筒状の接地導体1aが設けられている。この円筒状の接地導体1aは、その上部に天壁を有している。
処理チャンバ1の底部には、排気口71が形成されており、この排気口71には、排気管72を介して排気装置73が接続されている。排気装置73は、真空ポンプを有しており、この真空ポンプを作動させることにより処理チャンバ1内を所定の真空度まで減圧することができるようになっている。
図中76,77は、着脱自在とされたデポシールドである。デポシールド76は、処理チャンバ1の内壁面に沿って設けられ、処理チャンバ1に反応生成物(デポ)が付着することを防止する役割を有している。このデポシールド76の半導体ウエハWと略同じ高さ位置には、直流的にグランドに接続された導電性部材(GNDブロック)79が設けられており、これにより異常放電が防止される。
処理チャンバ1の側壁には、載置台2を介して対向した位置に、窓80a、窓80bが設けられている。窓80a、窓80bは、例えば石英などの赤外光に対して透過性を有する部材がはめ込まれ、封止されている。窓80aの外側には、赤外光を照射する照射部81が設けられている。窓80bの外側には、赤外光を検出可能な検出部82が設けられている。窓80a及び照射部81は、照射部81から照射された赤外光が窓80aを介して上部天板16bに照射されるように位置が調整されている。また、窓80b及び検出部82は、上部天板16bで反射された赤外光が窓80bを介して検出部82に入射するように位置が調整されている。また、処理チャンバ1の窓80a、窓80bと異なる側壁には、半導体ウエハWを搬入出するための不図示の搬入出口が設けられている。この搬入出口には、当該搬入出口を開閉するゲートバルブが設けられている。
図2は、シャワーヘッド付近の詳細な構成を示した図である。上部電極として機能する上部天板16bには、プラズマ処理空間に対する裏面に赤外線を反射する反射層85が設けられている。反射層85は、赤外線を反射可能であれば、どのように形成されていてもよい。例えば、反射層85は、タングステン、アルミニウムなどの赤外線を反射する材料の層であってもよく、赤外線を全反射する条件を満たす空間の層であってもよい。本実施形態では、反射層85は、タングステンの金属層とする。上部天板16bの材料としては、導電性がある材料であればよく、例えば、Si、Qzなどが挙げられる。本実施形態では、上部天板16bは、Siで形成されているものとする。上部天板16bは、上部天板16bでの赤外線の吸収を抑制するため、厚さが500μm以下にすることが好ましく、厚さが1μm以下であることがより好ましい。なお、反射層85は、上部天板16bの内部に設けられてもよい。すなわち、反射層85は、上部天板16bに内包されていてもよい。
照射部81は、照射した赤外光が窓80aを介して上部天板16bの中央付近の所定の領域に当たるように配置されている。検出部82は、上部天板16bの中央付近の所定の領域で反射された赤外光が窓80bを介して入射するよう配置されている。
本実形態に係るプラズマ処理装置100は、赤外分光法(IR:infrared spectroscopy)により、上部天板16bの反射層85で反射した赤外光の波長毎の吸収度を求めることで、上部天板16bに生じる反応生成物の膜厚を計測する。具体的には、プラズマ処理装置100は、フーリエ変換赤外分光法(FT-IR:Fourier transform Infrared spectroscopy)により、反射した赤外光の波長毎の吸収度を求めることで、上部天板16bに生じる反応生成物の膜厚を計測する。
照射部81は、赤外光を発する光源や、ミラー、レンズ等の光学素子を内蔵し、干渉させた赤外光を照射可能とされている。例えば、照射部81は、光源で発生した赤外光が外部へ出射されるまでの光路の中間部分を、ハーフミラー等で2つの光路に分光し、一方の光路長を、他方の光路長に対して変動させて光路差を変えて干渉させることで、光路差の異なる様々な干渉波の赤外光を照射する。
また、照射部81は、偏光素子を内蔵し、光源が発した赤外光の偏光方向を切り替え可能とされている。例えば、照射部81は、光弾性変調器を用いることで、偏光方向が異なる2方向の赤外光を個別に照射可能とされている。例えば、照射部81は、偏光方向が上部天板16bの面と同じ水平方向の赤外光と、偏光方向が水平方向に直交する垂直方向の赤外光とを切り替えて照射する。なお、照射部81は、光源を複数設け、それぞれの光源の赤外光を光学素子で制御して、偏光方向が水平方向の赤外光と、偏光方向が垂直方向の赤外光とを切り替えて照射可能としてもよい。
図3は、赤外光の偏光方向を示した図である。図3(A)には、上部天板16bの面を構成するy方向を偏光方向とした水平方向の赤外光が示されている。図3(A)には、水平方向に直交するz方向(上部天板16bの面の垂線方向)を偏光方向とした垂直方向の赤外光が示されている。
照射部81は、偏光方向を水平方向と垂直方向とで切り替えて、光路差の異なる様々な干渉波の赤外光を照射する。
検出部82は、偏光方向が水平方向と垂直方向についてそれぞれ上部天板16bの反射層85で反射された様々な干渉波の赤外光の信号強度を検出する。
[制御部の構成]
図1の説明に戻る。上記のように構成されたプラズマ処理装置100は、制御部60によって、その動作が統括的に制御される。この制御部60には、CPUを備えプラズマ処理装置100の各部を制御するプロセスコントローラ61と、ユーザインターフェース62と、記憶部63とが設けられている。
図1の説明に戻る。上記のように構成されたプラズマ処理装置100は、制御部60によって、その動作が統括的に制御される。この制御部60には、CPUを備えプラズマ処理装置100の各部を制御するプロセスコントローラ61と、ユーザインターフェース62と、記憶部63とが設けられている。
プロセスコントローラ61は、データの入出力を行う不図示のインタフェースを介して、照射部81及び検出部82と接続され、各種の情報を入出力する。プロセスコントローラ61は、照射部81及び検出部82を制御する。例えば、照射部81は、プロセスコントローラ61からの制御情報に基づいて、偏光方向が水平方向の赤外光と偏光方向が垂直方向の赤外光とを切り替えて、光路差の異なる様々な干渉波を照射する。また、プロセスコントローラ61には、検出部82により検出された赤外光の信号強度の情報が入力する。
ユーザインターフェース62は、工程管理者がプラズマ処理装置100を管理するためにコマンドの入力操作を行うキーボードや、プラズマ処理装置100の稼動状況を可視化して表示するディスプレイ等から構成されている。ユーザインターフェース62は、各種の動作を受け付ける。例えば、ユーザインターフェース62は、プラズマ処理の開始を指示する所定操作を受け付ける。
記憶部63には、プラズマ処理装置100で実行される各種処理をプロセスコントローラ61の制御にて実現するための制御プログラム(ソフトウエア)や、処理条件データ等が記憶されたレシピが格納されている。なお、制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータで読み取り可能なコンピュータ記録媒体(例えば、ハードディスク、CD、フレキシブルディスク、半導体メモリ等)などに格納された状態のものを利用したり、或いは、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで利用したりすることも可能である。
プロセスコントローラ61は、プログラムやデータを格納するための内部メモリを有し、記憶部63に記憶された制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムの処理を実行する。プロセスコントローラ61は、制御プログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、プロセスコントローラ61は、プラズマ制御部61aと、計測部61bの機能を有する。なお、本実施形態に係るプラズマ処理装置100では、プロセスコントローラ61が、プラズマ制御部61a及び計測部61bの機能を有する場合を例に説明するが、プラズマ制御部61aと計測部61bは、異なるコントローラで機能を実現してもよい。
プラズマ制御部61aは、ユーザインターフェース62を介して受け付けた指示等に応じて、レシピ等を記憶部63から読み出し、読み出したレシピ等に基づいてプラズマ処理装置100のプラズマ処理を制御する。
計測部61bは、プラズマ制御部61aによるプラズマ処理中に、所定の周期で、上部天板16bに生じる反応生成物の膜厚を計測する。例えば、計測部61bは、所定の周期で、照射部81に対して制御情報を出力し、照射部81から、偏光方向を水平方向と垂直方向とで切り替えて、光路差の異なる様々な干渉波の赤外光を照射させる。これにより、検出部82では、偏光方向が水平方向と垂直方向についてそれぞれ上部天板16bの反射層85で反射された様々な干渉波の赤外光の信号強度が検出され、信号強度の情報がプロセスコントローラ61へ出力される。
計測部61bは、検出部82により検出される各干渉波の赤外光の信号強度に基づいて、上部天板16bに生じる反応生成物の膜厚を計測する。例えば、計測部61bは、偏光方向が水平方向と垂直方向別に、各干渉波の赤外光の信号強度をフーリエ変換することにより、各波数成分の赤外光の信号強度に変換する。波数は、波長との間に、波数k=2π/波長λの関係がある。このため、計測部61bは、各波数成分の赤外光の信号強度を、吸収された波長毎の赤外光の信号強度に変換し、波長毎の赤外光の信号強度を用いて、上部天板16bに生じる反応生成物の膜厚を算出してもよい。
ところで、検出部82で検出される赤外光の信号強度には、赤外光の光路上の様々な影響によりノイズが発生する。
そこで、計測部61bは、水平方向の赤外光の信号強度をリファレンスとし、波数毎に、垂直方向の赤外光の信号強度から水平方向の赤外光の信号強度を除算して、波数毎に、水平方向の赤外光を基準とした、垂直方向の赤外光の信号強度を算出する。
水平方向の赤外光は、上部天板16bに対して偏光方向が横方向である。このため、水平方向の赤外光の信号強度には、上部天板16bの表面部分の反応生成物の影響が多く含まれる。一方、垂直方向の赤外光は、上部天板16bに対して偏光方向が縦方向である。このため、垂直方向の赤外光の信号強度には、上部天板16bの内部部分の情報が含まれ、表面部分の反応生成物の影響が少ない。よって、波数毎に、垂直方向の赤外光の信号強度から水平方向の赤外光の信号強度を除算することで、計測部61bは、上部天板16bの表面部分の反応生成物で赤外光が吸収された影響を精度良く計測できる。
また、水平方向の赤外光および垂直方向の赤外光は、同じ光路を通過するため、同様のノイズ成分が含まれる。よって、波数毎に、垂直方向の赤外光の信号強度から水平方向の赤外光の信号強度を除算することで、計測部61bは、赤外光の光路中のノイズの影響を小さく抑えることができ、反応生成物の膜厚を精度よく計測できる。
[信号強度の分布の一例]
図4は、信号強度の分布の一例を示す図である。図4の例は、C4F8/Arガスを用いてプラズマ処理を行ったものである。この場合、カーボン系の反応生成物がデポとして上部天板16bに蓄積される。図4の例は、プラズマ処理を開始した所定のタイミングを測定開始として、測定開始(Initial)、4秒、8秒、12秒、24秒、36秒、48秒、60秒の各時点での信号強度の分布が示されている。赤外光は、波長が短いほど波数が大きくなる。赤外光を反射させた場合、物質によって、吸収される赤外光の波長が異なる。例えば、上部天板16bをSiで形成した場合、図4に示すように、赤外光は、波数が1250[cm−1]の付近で多く吸収される。また、図4では、時間が経過するにつれ、波数が1280[cm−1]の付近でも赤外光が吸収されている。この波数が1280[cm−1]の付近の信号強度は、上部天板16bに蓄積されるカーボン系の反応生成物の膜厚と相関関係がある。よって、波数が1280[cm−1]の付近の信号強度から反応生成物の膜厚を算出できる。
図4は、信号強度の分布の一例を示す図である。図4の例は、C4F8/Arガスを用いてプラズマ処理を行ったものである。この場合、カーボン系の反応生成物がデポとして上部天板16bに蓄積される。図4の例は、プラズマ処理を開始した所定のタイミングを測定開始として、測定開始(Initial)、4秒、8秒、12秒、24秒、36秒、48秒、60秒の各時点での信号強度の分布が示されている。赤外光は、波長が短いほど波数が大きくなる。赤外光を反射させた場合、物質によって、吸収される赤外光の波長が異なる。例えば、上部天板16bをSiで形成した場合、図4に示すように、赤外光は、波数が1250[cm−1]の付近で多く吸収される。また、図4では、時間が経過するにつれ、波数が1280[cm−1]の付近でも赤外光が吸収されている。この波数が1280[cm−1]の付近の信号強度は、上部天板16bに蓄積されるカーボン系の反応生成物の膜厚と相関関係がある。よって、波数が1280[cm−1]の付近の信号強度から反応生成物の膜厚を算出できる。
計測部61bは、プラズマ処理の開始時の信号強度とプラズマ処理中の信号強度との差分から反応生成物の膜厚を計測する。例えば、計測部61bは、測定開始の信号強度を記憶し、その後に測定される各タイミングの信号強度から測定開始の信号強度を減算して、測定開始時との差分の信号強度から反応生成物の膜厚を計測する。
図5は、測定開始(Initial)との差分の信号強度の分布の一例を示す図である。図5の例は、波数毎に、4秒、8秒、12秒、24秒、36秒、48秒、60秒の各時点の信号強度から、測定開始(Initial)の信号強度を減算した信号強度の分布を示している。図5の例では、波数が1280[cm−1]の付近で信号強度が時間の経過と共に増加している。これは、上部天板16bに蓄積されたカーボン系の反応生成物の膜厚が増加しているためである。
図6は、差分の信号強度と膜厚の関係の一例を示す図である。図6の例は、C4F8/Arガスを用いてプラズマ処理を行った場合と、C4F8/Ar/O2ガスを用いてプラズマ処理を行った場合について、測定開始(Initial)との差分の信号強度と、上部天板16bに蓄積した反応生成物(デポ)の膜厚とを測定した結果を示している。図6に示すように、差分の信号強度と膜厚には、正の相関がある。よって、差分の信号強度から反応生成物の膜厚を計測できる。
プラズマ制御部61aは、計測部61bにより計測された反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、上部天板16bに付着する反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御する。閾値は、プロセス特性の悪化や、パーティクルが発生し始める膜厚に対応して定める。閾値は、外部(例えば、ユーザインターフェース62)から設定や変更を可能としてもよい。また、プラズマ制御部61aは、閾値を段階的に複数定めて、反応生成物の膜厚が厚くなるほど、上部天板16bに反応生成物がより付着しなくなるようプラズマを制御してもよい。
例えば、プラズマ制御部61aは、反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、上部天板16bを含むシャワーヘッド16に印加する直流電圧、シャワーヘッド16に印加する高周波電力、プラズマ処理に用いるクリーニングガスの流量の少なくとも1つを制御して、上部天板16bに付着する反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御する。例えば、プラズマ制御部61aは、シャワーヘッド16に印加する直流電圧を増加させるよう可変直流電源52を制御する。例えば、プラズマ制御部61aは、シャワーヘッド16に負の電圧を印加している場合、より大きいマイナスの電圧を印加するよう可変直流電源52を制御する。これにより、上部天板16bに反応生成物が付着し難くなるため、上部天板16bに付着する反応生成物の膜厚の増加を抑制できる。また、例えば、プラズマ制御部61aは、上部天板16bに付着する反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するよう第1の高周波電源10a又は第2の高周波電源10bの少なくとも一方から印加する高周波電力の電圧、周波数、タイミングを制御する。例えば、プラズマ制御部61aは、第1の高周波電源10aから高周波電力をパルス状に印加するよう制御する。上部天板16bは、高周波電力がオフの期間、スパッタリングされる。このため、上部天板16bに付着する反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制できる。また、例えば、プラズマ制御部61aは、クリーニングガスを含有させる、又は、クリーニングガスの含有量を増加させるように処理ガス供給源15を制御する。例えば、プラズマ制御部61aは、クリーニングガスとして、O2が5%以上の流量で添加されるように処理ガス供給源15を制御する。これにより、クリーニングガスにより上部天板16bに付着した反応生成物をクリーニングできるため、上部天板16bに付着する反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制できる。
このようにプラズマ処理装置100は、プラズマ処理中に上部天板16bに対して赤外光を照射し、反射層85で反射された赤外光の信号強度を検出し、検出された信号強度から上部天板16bに生じる反応生成物の膜厚を計測する。これにより、プラズマ処理装置100は、処理チャンバ1内のコンディションの変化を把握できる。
また、プラズマ処理装置100は、反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、上部天板16bに付着する反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制する。これにより、プラズマ処理装置100は、プロセス特性の悪化や、パーティクルの発生などの異常が発生を抑制できる。
[プラズマ制御の流れ]
次に、実施形態に係るプラズマ処理装置100を用いたプラズマ制御方法について説明する。図7は、プラズマ制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。
次に、実施形態に係るプラズマ処理装置100を用いたプラズマ制御方法について説明する。図7は、プラズマ制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。
プロセスコントローラ61は、ユーザインターフェース62から、プラズマ処理の開始を指示する所定操作を受け付けると、例えば以下の制御を行う。
プラズマ制御部61aは、ユーザインターフェース62を介して受け付けた指示等に応じて、レシピ等を記憶部63から読み出す(ステップS100)。プラズマ制御部61aは、読み出したレシピ等に基づいてプラズマ処理装置100の各機器を制御してプラズマ処理を開始する(ステップS101)。
計測部61bは、変数nを1に初期化する(ステップS102)。計測部61bは、膜厚の計測タイミングとなったか否かを判定する(ステップS103)。計測部61bは、例えば、4秒毎のタイミングなど、所定の周期のタイミングを計測タイミングと判定する。膜厚の計測タイミングではない場合(ステップS103:No)、再度ステップS103へ移行する。
一方、膜厚の計測タイミングとなった場合(ステップS103:Yes)、計測部61bは、照射部81に対して制御情報を出力し、照射部81から、偏光方向を水平方向と垂直方向とで切り替えて、光路差の異なる様々な干渉波の赤外光を照射させる(ステップS104)。これにより、検出部82では、偏光方向が水平方向と垂直方向についてそれぞれ上部天板16bの反射層85で反射された様々な干渉波の赤外光の信号強度が検出され、信号強度の情報がプロセスコントローラ61へ出力される。
計測部61bは、偏光方向が水平方向と垂直方向別に、各干渉波の赤外光の信号強度をフーリエ変換することにより、各波数成分の赤外光の信号強度に変換する(ステップS105)。そして、計測部61bは、波数毎に、垂直方向の赤外光の信号強度から水平方向の赤外光の信号強度を除算して、波数毎に、水平方向の赤外光を基準とした、垂直方向の赤外光の信号強度を算出する(ステップS106)。
計測部61bは、変数nの値が1であるか判定する(ステップS107)。変数nの値が1である場合(ステップS107:Yes)、計測部61bは、ステップS106において算出した波数毎の赤外光の信号強度を測定開始の信号強度のデータとして記憶する(ステップS108)。計測部61bは、変数nの値に1を加算し(ステップS109)、後述するステップS114へ移行する。
一方、変数nの値が1ではない場合(ステップS107:No)、計測部61bは、ステップS106において算出した波数毎の赤外光の信号強度から測定開始の信号強度を減算して、測定開始時との差分の信号強度を算出し、差分の信号強度から反応生成物の膜厚を算出する(ステップS110)。計測部61bは、変数nの値に1を加算する(ステップS111)。
プラズマ制御部61aは、反応生成物の膜厚が閾値を超えたか否かを判定する(ステップS112)。反応生成物の膜厚が閾値を超えていない場合(ステップS112:No)、後述するステップS114へ移行する。
一方、算出した反応生成物の膜厚が閾値を超えている場合(ステップS112:Yes)、プラズマ制御部61aは、上部天板16bに付着する反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御する(ステップS113)。
プラズマ制御部61aは、プラズマ処理を終了するか判定する(ステップS114)。例えば、プラズマ制御部61aは、読み出したレシピ等に基づくプラズマ処理が完了した場合、プラズマ処理を終了すると判定する。プラズマ処理を終了しない場合(ステップS114:No)、上述のステップS103へ移行する。一方、プラズマ処理を終了する場合(ステップS114:Yes)、処理を終了する。
このように、実施形態に係るプラズマ処理装置100は、電極として機能する上部天板16bと、照射部81と、検出部82とを有する。上部天板16bは、プラズマ処理空間に面し、赤外線の反射層85がプラズマ処理空間に対する裏面又は内部に設けられている。照射部81は、プラズマ処理中に上部天板16bに対して赤外光を照射する。検出部82は、反射層85で反射された赤外光の信号強度を検出する。プラズマ処理装置100は、検出された赤外光の信号強度に基づいて、上部天板16bに生じる反応生成物の膜厚を計測する。プラズマ処理装置100は、計測された反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御する。これにより、プラズマ処理装置100は、プラズマ処理での異常の発生を抑制できる。
また、実施形態に係るプラズマ処理装置100は、反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、上部天板16bに印加する直流電圧、上部天板16bに印加する高周波電力、プラズマ処理に用いるクリーニングガスの流量の少なくとも1つを制御して、反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御する。これにより、プラズマ処理装置100は、プラズマ処理中でも上部天板16bに堆積した反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制できる。
また、実施形態に係る照射部81は、偏光方向が上部天板16bの面と同じ水平方向及び水平方向に直交する垂直方向との2方向の赤外光を切り替えてそれぞれ照射する。検出部82は、反射層85で反射された2方向の赤外光の信号強度をそれぞれ検出する。プラズマ処理装置100は、検出された2方向の赤外光の信号強度の差分から反応生成物の膜厚を計測する。これにより、プラズマ処理装置100は、赤外光の光路中のノイズの影響を小さく抑えることができ、反応生成物の膜厚を精度よく計測できる。
また、実施形態に係るプラズマ処理装置100は、プラズマ処理の開始時の信号強度とプラズマ処理中の信号強度との差分から反応生成物の膜厚を計測する。これにより、プラズマ処理装置100は、プラズマ処理によって上部天板16bに付着した反応生成物の膜厚の変化を精度良く求めることができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、上部天板16bに付着する反応生成物は、物質によって吸収する赤外光の波長が異なり、膜厚の変化に応じて信号強度が変化する波長が異なる。例えば、カーボン系の反応生成物は、波数が1280[cm−1]の付近で信号強度が膜厚に応じて変化する。そこで、照射部81は、検出対象とする反応生成物の膜厚に対して信号強度の変化が大きい波長域の波長の赤外光又は当該波長域の何れかの波長の赤外光を照射してもよい。計測部61bは、検出部82により検出される赤外光の信号強度に基づいて、検出対象とする反応生成物の膜厚を計測してもよい。例えば、カーボン系の反応生成物を検出対象とする場合、波数が1280[cm−1]の付近の波長域の赤外光、又は、波数が1280[cm−1]の赤外光を用いて反応生成物の膜厚を計測してもよい。一般的に軽い分子の結合は、より速く振動し、重い分子の結合は遅く振動する。例えば、C−Hは、波数が3000[cm−1]の付近の信号強度が変化する。C−Fは、波数が1200[cm−1]の付近の信号強度が変化する。C−Brは、波数が600[cm−1]の付近の信号強度が変化する。照射部81は、上部天板16bに付着する反応生成物の物質の膜厚に対して信号強度の変化が大きい波長域の波長の赤外光又は当該波長域の何れかの波長の赤外光のみを照射してもよい。
また、上記の実施形態では、上部天板16bの中央付近で赤外光を反射させて上部天板16bに付着する反応生成物の膜厚を計測する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、上部天板16bの周辺付近で、赤外光を反射させて上部天板16bの周辺付近に付着する反応生成物の膜厚を計測してもよい。また、例えば、上部天板16bの中央付近、周辺付近など複数の個所で、それぞれ赤外光を反射させて上部天板16bの複数の個所それぞれ付着する反応生成物の膜厚を計測してもよい。
また、上記の実施形態では、反射層85を上部天板16bの裏面の前面に設けた場合を説明したが、これに限定されない。反射層85は、赤外光を反射させる領域に対応させて設けてもよい。例えば、反射層85は、上部天板16bの中央付近のみに設けてもよい。なお、上部天板16bの周辺付近で赤外光を反射させて付着する反応生成物の膜厚を計測する場合、上部天板16bの周方向の電気的な特性を不均一を抑制するため、反射層85は、赤外光を反射させる領域の幅で周方向全て設けることが好ましい。
1 処理チャンバ
10a 第1の高周波電源
10b 第2の高周波電源
15 処理ガス供給源
52 可変直流電源
60 制御部
61 プロセスコントローラ
61a プラズマ制御部
61b 計測部
62 ユーザインターフェース
63 記憶部
80a 窓
80b 窓
81 照射部
82 検出部
85 反射層
100 プラズマ処理装置
W 半導体ウエハ
10a 第1の高周波電源
10b 第2の高周波電源
15 処理ガス供給源
52 可変直流電源
60 制御部
61 プロセスコントローラ
61a プラズマ制御部
61b 計測部
62 ユーザインターフェース
63 記憶部
80a 窓
80b 窓
81 照射部
82 検出部
85 反射層
100 プラズマ処理装置
W 半導体ウエハ
Claims (5)
- プラズマ処理空間に面し、赤外線の反射層が前記プラズマ処理空間に対する裏面又は内部に設けられた電極と、
プラズマ処理中に前記電極に対して赤外光を照射する照射部と、
前記反射層で反射された赤外光の信号強度を検出する検出部と、
前記検出部により検出された赤外光の信号強度に基づいて、前記電極に生じる反応生成物の膜厚を計測する計測部と、
前記計測部により計測された反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御するプラズマ制御部と、
を有することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 前記プラズマ制御部は、反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、前記電極に印加する直流電圧、前記電極に印加する高周波電力、プラズマ処理に用いるクリーニングガスの流量の少なくとも1つを制御して、反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。 - 前記照射部は、偏光方向が前記電極の面と同じ水平方向及び前記水平方向に直交する垂直方向との2方向の赤外光を切り替えてそれぞれ照射し、
前記検出部は、前記反射層で反射された前記2方向の赤外光の信号強度をそれぞれ検出し、
前記計測部は、波数毎に、前記検出部により検出された前記垂直方向の赤外光の信号強度から前記水平方向の赤外光の信号強度を除算して、垂直方向の赤外光の信号強度を補正し、その補正した値に基づき反応生成物の膜厚を計測する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。 - 前記計測部は、プラズマ処理の開始時の信号強度とプラズマ処理中の信号強度との差分から反応生成物の膜厚を計測する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のプラズマ処理装置。 - プラズマ処理空間に面し、赤外線の反射層が前記プラズマ処理空間に対する裏面又は内部に設けられた電極と、
前記電極に対して赤外光を照射する照射部と、
前記反射層で反射された赤外光の信号強度を検出する検出部と、
を有するプラズマ処理装置のプラズマ制御方法であって、
プラズマ処理中に前記照射部から赤外光を照射し、
前記検出部により検出される赤外光の信号強度に基づいて、前記電極に生じる反応生成物の膜厚を計測し、
計測された反応生成物の膜厚が閾値を超えた場合、反応生成物の膜厚を減少又は反応生成物の膜厚の増加を抑制するようプラズマを制御する
ことを特徴とするプラズマ制御方法。
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