以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態の組合せ秤の構成を示す概略模式図である。この組合せ秤は、その上部の中央に、外部の供給装置10から供給される被計量物70を振動によって放射状に分散させる円錐形のメインフィーダ11が設けられている。メインフィーダ11では、供給装置10からその中央部に供給される被計量物70を振動によってその周縁部方向へ搬送する。メインフィーダ11の周囲には、メインフィーダ11によって搬送された被計量物70を振動によって各供給ホッパ13へ搬送する複数のリニアフィーダ12が放射状に設けられている。
各リニアフィーダ12の下方には、供給ホッパ13及び計量ホッパ14がそれぞれ対応して設けられている。これらの複数の供給ホッパ13及び計量ホッパ14は、それぞれ円状に配設されている。供給ホッパ13は、リニアフィーダ12から送りこまれた被計量物70を一旦保持し、その下方に配置された計量ホッパ14が空になると、ゲートを開いて計量ホッパ14へ被計量物70を投入する。円状に列設された計量ホッパ14の下方には、集合シュート16及びファネル18が設けられ、その下方に包装機20が配置される。
この組合せ秤の中央部には、4本の脚(図示せず)によって支持されたセンター基体17が配設されている。このセンター基体17の上面には、メインフィーダ11及びリニアフィーダ12が配置され、その周壁には、供給ホッパ13及び計量ホッパ14が着脱自在に取り付けられている。計量ホッパ14は、センター基体17内の複数の重量センサ15にそれぞれ支持されてその重量が検出され、各重量センサ15から出力される荷重信号は、制御装置21へ入力される。
この実施形態の組合せ秤は、センター基体17の周囲に、リニアフィーダ12、供給ホッパ13、計量ホッパ14及び重量センサ15を一組の計量ヘッドとする、14個の計量ヘッドを備えている。
操作設定表示器19は、例えばタッチパネル等を用いて構成され、組合せ秤の操作およびその動作パラメータの設定・更新等を行うための操作部としての機能を有すると共に、操作画面及び運転速度や組合せ計量値等を表示する。この操作設定表示器19は、後述のように、計量ホッパ14を取替えるべき旨等を報知する報知部としての機能を有する。
図2は図1の組合せ秤の制御系統の概略を示すブロック図である。
制御装置21は、制御部22と、振動駆動回路26、27と、ゲート駆動回路28、29と、増幅部を含むA/D変換回路30とを有している。
制御部22は、CPU23、メモリ24及びI/O部25を有しており、CPU23が、メモリ24に記憶されている動作プログラムを実行することにより、組合せ秤全体の動作を制御する。制御部22は、後述のようにオペレータを認証する認証部、認証したオペレータのアクセスレベルに応じた操作モードに切替える操作モード切替え部、初期零点値変更部、及び、判定部等としての機能を有する。
振動駆動回路26、27は、制御部22からの制御信号に基づいて、メインフィーダ11及び各リニアフィーダ12のそれぞれの振動動作を制御する。ゲート駆動回路28、29は、制御部22からの制御信号に基づいて、供給ホッパ13および計量ホッパ14のそれぞれのゲートの開閉動作を制御する。A/D変換回路30は、各重量センサ15からのアナログ荷重信号を増幅し、デジタル荷重信号に変換して制御部22へ出力する。また、制御部22は、操作設定表示器19と相互に通信できるように接続され、操作設定表示器19からの信号を入力するとともに、操作設定表示器19へ表示するデータ等の信号を出力する。また、制御部22は、包装機20とも通信可能に接続されている。
制御装置21では、組合せ秤の全体の動作制御を行うとともに、被計量物70を排出すべき計量ホッパ14の組合せを求める組合せ演算を行う。制御部22では、組合せ秤の運転中に、各重量センサ15からの荷重信号がA/D変換回路30によって増幅されてA/D変換されたデジタル値を読込み、このデジタル値を計量ホッパ14内の被計量物70の重量値に換算し、組合せ演算を行う。
組合せ演算では、各計量ホッパ14内の被計量物70の重量値を種々組合せた合計重量である組合せ重量が、目標重量に対する許容範囲(所定重量範囲)内の重量であり、かつ、目標重量との差の絶対値が最小となる計量ホッパ14の組合せを1つ選択し、その計量ホッパ14の組合せを、被計量物70を排出すべき計量ホッパ14の組合せとする。
以上のように構成された組合せ秤の動作について、まずその概略を説明する。組合せ秤の動作は上記のように制御装置21によって制御される。
まず、被計量物70は、供給装置10からメインフィーダ11の中央部に供給される。制御装置21は、所定の動作時間および振動強度でメインフィーダ11を振動させ、メインフィーダ11上の被計量物70をリニアフィーダ12に供給する。更に制御装置21は、各リニアフィーダ12に対応する供給ホッパ13が空の場合に、各リニアフィーダ12に設定されている所定の動作時間および振動強度でリニアフィーダ12を振動させ、リニアフィーダ12上の被計量物70を供給ホッパ13に供給する。
また、制御装置21は、各供給ホッパ13の下方に位置する計量ホッパ14が空の場合に、供給ホッパ13のゲートを開き、被計量物70を計量ホッパ14に供給する。そして、上記のように計量ホッパ14内の被計量物70の重量を算出し、組合せ演算によって被計量物70を排出する計量ホッパ14の組合せを求め、包装機からの排出要求信号の入力があると、求めた組合せの計量ホッパ14のゲートを開閉させ、被計量物70を集合シュート16上へ排出させる。この排出された被計量物70は、集合シュート16を滑り落ちてファネル18を介して包装機20へ投入される。以上の一連の動作が繰り返される。
この実施形態の組合せ秤は、被計量物70の性状等に応じて、センター基体17に着脱自在に装着する計量ホッパ14として、仕様の異なる3種類の計量ホッパ14を選択して使用することができる。
具体的には、平坦な板材で構成された標準仕様の計量ホッパ14と、被計量物70が付着しにくい凹凸が形成された板材で構成されたディンプル仕様の計量ホッパ14と、内壁面がメッシュ状の繊維で構成されたメッシュ仕様の計量ホッパ14との3種類からいずれか1種類の計量ホッパ14を選択して使用することができる。この使用する計量ホッパ14の種類は、後述のように、品種毎の運転パラメータの設定と共に、品種毎に設定される。
従来では、上記のように、被計量物の性状等に応じて、計量ホッパを、標準仕様の計量ホッパから、例えば、ディンプル仕様の計量ホッパへ交換したときに、両計量ホッパ間の重量差が大きく、零点調整を行ったときに、その零点値が、初期零点校正によって設定された初期零点値を基準とした所定の許容範囲から外れ、エラーが報知され、交換したディンプル仕様の計量ホッパについて、アクセスレベルの高い限られた管理者等しか行なえない初期零点校正を改めて行なう必要があった。
これに対して、この実施形態では、計量ホッパ14の種類毎に、初期零点校正をそれぞれ行って、計量ホッパ14の種類毎に初期零点値をそれぞれ取得し、被計量物の性状等に応じて、使用する計量ホッパ14の種類を変更したときには、初期零点値を、変更した計量ホッパ14の種類に対応した初期零点値に変更するようにしている。これによって、零点調整を行ったときに、その零点値が、初期零点校正によって取得された初期零点値を基準とした所定の許容範囲から外れてエラーが報知されるのを防止している。
ここで、下記表1に基づいて、この実施形態の各アクセスレベルと各アクセスレベルに応じた操作モードによって操作可能な項目等について説明する。
この実施形態では、アクセスレベルは、レベル1〜4までの4段階であり、各アクセスレベルに応じて、操作可能な項目が規定される4つの操作モードを備えている。
上位のアクセスレベル程、対応する操作モードにおける操作可能な項目が多くなり、多くの操作画面にアクセスすることが可能となる。
具体的には、この実施形態では、最も下位のアクセスレベルであるレベル1に対応するオペレータモードと、レベル1よりも上位のアクセスレベルであるレベル2に対応するチーフオペレータモードと、レベル2よりも上位のアクセスレベルであるレベル3に対応するスーパーバイザーモードと、最も上位のアクセスレベルであるレベル4に対応するエンジニアモードとの4つ操作モードを備えている。
なお、本願の特許請求の範囲の請求項1における第1操作モードが、本実施形態のオペレータモードに対応し、第2操作モードが、本実施形態のエンジニアモードに対応し、第3操作モードが、本実施形態のスーパーバイザーモードに対応する。
レベル1は、通常の作業者等の一般のオペレータのアクセスレベルであり、通常の運転に必要な項目を操作できるものである。このレベル1に対応するオペレータモードで操作可能な項目としては、例えば、日々の運転開始前の零点調整、被計量物に応じた品種の選択、自動運転の開始や停止、清掃のために被計量物を全て排出させる清掃等がある。
零点調整によって取得された零点値が、初期零点校正によって設定された初期零点値を基準とした所定の許容範囲から外れている場合には、上記のように、エラーの報知が為されるように構成されている。
品種には、被計量物の計量に必要な各種の運転パラメータが含まれている。この実施形態では、後述のように品種毎に、使用する計量ホッパ14の種類に応じた初期零点値が対応付けられる。
レベル2は、レベル1より上位のアクセスレベルであり、このレベル2に対応するチーフオペレータモードでは、レベル1のオペレータモードの全ての項目の操作が可能であると共に、各部を点検するための点検の項目の操作が可能である。
レベル3は、レベル2よりも上位のアクセスレベルであり、このレベル3に対応するスーパーバイザーモードでは、レベル1,2の全ての項目の操作が可能であると共に、品種設定及び印字設定の操作が可能である。
品種設定には、被計量物の品種名、各種の運転パラメータ、例えば、運転速度、目標重量、上限重量、メインフィーダ11やリニアフィーダ12の動作時間や振動強度、供給ホッパ13や計量ホッパ14の全開時間、システム番号等の設定が含まれる。
この品種設定では、品種毎に、運転に必要な各種の運転パラメータが設定され、レベル1の一般のオペレータは、上記の品種選択によって、スーパーバイザーモードで設定された複数の品種の内から、計量する被計量物70に対応する一つの品種を選択し、運転を開始することができる。
このスーパーバイザーモードでは、統計データ等の印字を行うための印字設定の操作が可能である。
レベル4は、最上位のアクセスレベルであり、このレベル4に対応するエンジニアモードでは、日付設定、ユーザー設定等が可能である。このユーザー設定は、オペレータのアクセスレベルの設定、オペレータの新規登録、オペレータの登録の削除等が可能である。
このエンジニアモードでは、組合せ秤の据付時等に行われるシステム設定が可能である。このシステム設定では、上記の初期零点校正、スパン初期校正、インターフェイス設定が可能である。
また、エンジニアモード4では、機種情報として、システム番号の選択やモデル名等の機種情報を設定可能である。
上記のようにアクセスレベルを設けて操作可能な項目を限定するのは、組合せ秤に係る全ての操作を一般のオペレータまで可能にすると、例えば、未熟なオペレータの操作によって、計量精度の低下、設定データの消去、誤動作等の不測の事態が起こり得るからである。
なお、表1は、アクセスレベル及び対応する操作モードの一例を示すものであり、アクセスレベルは、レベル1〜レベル4の4段階に限るものではなく、各操作モードにおける操作可能な項目も上記表1に限らない。アクセスレベルは、3段階以下、例えば、レベル1とレベル2とを共通の一つのレベルとしてもよく、あるいは、アクセスレベルを5段階以上としてもよい。
この実施形態では、組合せ秤の据付設置時や定期点検時などに行う初期零点校正では、従来のように標準仕様の計量ホッパのみについて行なうのではなく、仕様の異なる上記3種類の計量ホッパ14の各種類のそれぞれについて行う。
すなわち、最もアクセスレベルが上位のレベル4に対応するエンジニアモードでは、標準仕様、ディンプル仕様、メッシュ仕様の各計量ホッパ14について、それぞれ初期零点校正を行って、計量ホッパ14の種類毎に初期零点値をそれぞれ取得し、種類毎に初期零点値を、異なるシステム番号に対応させて記憶するようにしている。
また、上記レベル3に対応するスーパーバイザーモードでは、品種設定の際に、品種毎の運転パラメータの設定と共に、使用する計量ホッパ14の種類に応じたシステム番号を併せて設定している。このように計量ホッパ14の種類毎の初期零点値に対応するシステム番号を、品種毎に設定することによって、品種毎に、計量ホッパ14の種類毎の初期零点値を対応付けている。
これによって、上記レベル1に対応するオペレータモードでは、一般のオペレータが、品種選択の際に、現在選択されている品種とは異なる品種を選択したときには、判定部としての機能を有する制御部22は、その品種の変更は、システム番号の変更を伴なうものであるか否かを判定し、システム番号の変更を伴なう場合、すなわち、種類の異なる計量ホッパ14への変更である場合には、報知部としての操作設定表示器19に、種類の異なる計量ホッパ14へ取替えるべき旨のメッセージ等を表示して報知する。
同時に、初期零点値変更部としての機能を有する制御部22は、既に設定されている選択前の品種に対応する初期零点値を、選択された種類の異なる計量ホッパ14に対応する初期零点値に変更する。
次に、レベル4に対応するエンジニアモードにおける初期零点校正、レベル3に対応するスーパーバイザーモードにおける品種設定、および、レベル1に対応するオペレータモードにおける品種選択について、それぞれ説明する。
先ず、レベル4に対応するエンジニアモードにおける初期零点校正の作業手順を、図3に基づいて説明する。
アクセスレベルがレベル4のオペレータ、例えば、管理者やメーカの技術者等のオペレータが、操作設定表示器19を操作してログインする(ステップS1)。
このログインでは、操作設定表示器19には、図4(a)に示されるログイン操作画面35が表示される。オペレータは、予めユーザー設定によって登録されているユーザ名から該当するユーザ名を選択し、接続ボタン36に触れることによって、図4(b)に示されるパスワード入力ウィンドウ37が呼び出される。オペレータは、パスワード入力ウィンドウ37の入力キーを操作し、パスワードをパスワード入力欄38に入力する。これによって、認証部としての機能を有する制御部22は、入力されたパスワードが、ユーザー設定によって、予めユーザ名毎に登録されたパスワードと一致するか否かを判定し、一致したときに、登録されたオペレータであると認証する。
操作モード切替え部としての機能を有する制御部22は、認証したオペレータについて、ユーザー設定によって、予め登録されているアクセスレベルに応じた操作を可能とする操作モードに切替える。すなわち、制御部22は、認証されたオペレータのアクセスレベルがレベル1であるときには、オペレータモードとし、認証されたオペレータのアクセスレベルがレベル2であるときには、チーフオペレータモードとし、認証されたオペレータのアクセスレベルがレベル3であるときには、スーパーバイザーモードとし、認証されたオペレータのアクセスレベルが、レベル4であるときには、エンジニアモードとする。
図3では、認証されたオペレータのアクセスレベルが、レベル4であるので、エンジニアモードとなる。
ここで、予め行われるユーザー設定について説明する。ユーザー設定は、上記表1に示されるように、レベル4に対応するエンジニアモードで行われる。
このユーザー設定では、操作設定表示器19には、図5に示されるユーザー設定の操作画面39が表示され、オペレータのアクセスレベル、オペレータの新規登録、及び、オペレータの登録削除を行うことが可能である。
このユーザー設定の操作画面39には、ユーザーを選択するためのユーザー選択欄40、パスワードやアクセスレベルを設定するための設定欄41、品種を表示する品種表示欄42が設けられると共に、ログアウトボタン43、言語選択ボタン44、直前の画面に戻るボタン45、自動運転画面に戻るホームボタン46等が設けられる。設定欄41には、パスワードボタン50、アクセスレベルボタン49、言語選択ボタン44等が設けられる。
新しくユーザーを追加するときには、ユーザー選択欄40の新規ボタン47に触れる。既に登録されているユーザーを変更するときには、ユーザー選択欄40の番号ボタン48に触れ、図示しないユーザー番号入力ウィンドウを呼び出し、ユーザー番号入力ウィンドウのテンキーを操作し、ユーザーの番号を入力する。アクセスレベルを変更する場合には、アクセスレベルボタン49に触れて、変更するアクセスレベルを入力する。
このようにして予めユーザー設定によって、オペレータのユーザー名、パスワード及びアクセスレベルが登録される。
再び、図3を参照して、ログインして認証されたオペレータは、システム番号の「1」を選択し(ステップS2)、例えば、標準仕様の計量ホッパ14を、組合せ秤のセンター基体17に取り付ける(ステップS3)。次に、オペレータは、計量ホッパ14に被計量物や異物がない空の状態であることを確認し、操作設定表示器19を操作して初期零点校正を行う。
この初期零点校正では、操作設定表示器19には、図6に示される初期零点校正の操作画面51が表示される。この初期零点校正の操作画面51では、組合せ秤が円周に沿ってグラフィック表示される。このグラフィック表示では、中央に、メインフィーダ11上の被計量物の重量を検出する重量センサ52が表示され、その外周に沿って、14個の計量ヘッドを構成する各計量ホッパ14に対応する各秤ボタン53が表示され、その内側に各秤ボタン53の番号が表示される。グラフィック表示の左側には、選択されている秤ボタン53に対応する計量ホッパ14の重量を表示する重量表示欄54、スパン校正ボタン55、初期零点校正ボタン56、メインフィーダ11上の被計量物の重量を検出する重量センサ52の零点校正ボタン57及びスタートボタン58が設けられる。
初期零点校正を行う計量ホッパ14に対応する秤ボタン53に触れることによって、その秤ボタン53が反転表示され、初期零点校正ボタン56に触れると、初期零点校正ボタン56が反転表示され、スタートボタン58に触れると、選択された秤ボタン53に対応する計量ホッパ14の初期零点校正が行われて初期零点値が取得され、重量表示欄54の表示重量が、「0.0」に変る。また、各秤ボタン53に代えて、右隅の全選択ボタン59に触れて、全ての秤に対応する全ての計量ホッパ14について、一括して初期零点校正を行うこともできる。
このようにして、制御部22は、標準仕様の計量ホッパ14についての初期零点値を取得し、システム番号「1」の初期零点値として記憶する(ステップS4)。
次に、図3に示すように、オペレータは、上記と同様に、操作設定表示器19を操作して、システム番号の「2」を選択し(ステップS5)、標準仕様の計量ホッパ14に代えて、例えば、ディンプル仕様の計量ホッパ14を、組合せ秤のセンター基体17に取り付ける(ステップS6)。次に、オペレータは、操作設定表示器19を操作して初期零点校正を行う。これによって、制御部22は、ディンプル仕様の計量ホッパ14についての初期零点値を取得し、システム番号「2」の初期零点値として記憶する(ステップS7)。
次に、オペレータは、操作設定表示器19を操作して、システム番号の「3」を選択し(ステップS8)、オペレータは、ディンプル仕様の計量ホッパ14に代えてメッシュ仕様の計量ホッパ14を、組合せ秤のセンター基体17に取り付ける(ステップS9)。次に、オペレータは、操作設定表示器19を操作して初期零点校正を行う。これによって、制御部22は、メッシュ仕様の計量ホッパ14についての初期零点値を取得し、システム番号「3」の初期零点値として記憶する(ステップS10)。
このように仕様の異なる計量ホッパ14の種類毎に、初期零点校正をそれぞれ行って、取得した初期零点値を、各システム番号「1」〜「3」の初期零点値として記憶する。すなわち、システム番号毎に、計量ホッパの種類毎の初期零点値を有することになる。なお、この初期零点校正では、3種類の計量ホッパ14の種類毎に初期零点値がそれぞれ取得されることになるが、その内、標準仕様の初期零点値が、初期設定される。
次に、レベル3に対応するスーパーバイザーモードにおける品種設定の作業手順を、図7に基づいて説明する。
先ず、アクセスレベルがレベル3のオペレータ、例えば、課長や係長クラスのオペレータが、操作設定表示器19を操作してログインする(ステップS21)。このログインの際には、上記のようにオペレータのユーザ名及びパスワードの入力によって、オペレータが認証され、認証されたオペレータのアクセスレベルに応じた操作モード、この場合は、スーパーバイザーモードとなる。
認証されたオペレータは、品種設定において、品種番号を選択する(ステップS22)。オペレータは、選択された品種番号の品種について、運転速度、目標重量、上限値、及び、リニアフィーダ12、供給ホッパ13、計量ホッパ14等の各種の運転パラメータの設定を行う(ステップS23)。
図8は、品種設定の内の基本設定を行う基本設定の操作画面60であり、この基本設定の操作画面60では、品種を選択するためのウィンドウを呼び出すための品種名ボタン61、及び、運転パラメータの各項目の入力を行うためのウィンドウを呼び出すための各数値ボタン62が表示されると共に、品種設定の内の供給設定、計量設定、排出設定の各操作画面をそれぞれ呼び出すための供給設定ボタン63、計量設定ボタン64、排出設定ボタン65が表示される。
この基本設定の操作画面60では、運転パラメータの項目として、例えば、速度(運転速度)、目標重量、上限値等が表示され、これら項目の設定が行われる。また、図示しない供給設定の操作画面では、メインフィーダ11及びリニアフィーダ12の動作時間や振動強度等の設定が行われ、図示しない計量設定の操作画面では、供給ホッパ13及び計量ホッパ14のゲートの全開時間等の設定が行われ、図示しない排出設定の操作画面では、被計量物70を排出したときに、包装機20へ送る排出信号の継続時間等の設定が行われる。
なお、基本設定の操作画面60では、排出設定ボタン65の下方には、変更された設定値を保存するためのセーブボタン66が設けられ、右端には、画面を上下に移動させるスクロールバー67が表示される。
この品種設定において、図7に示されるように、オペレータは、選択された品種番号の品種で使用する計量ホッパ14の種類に応じてシステム番号を設定する。具体的には、標準仕様の計量ホッパ14は、システム番号「1」、ディンプル仕様の計量ホッパ14は、システム番号「2」、メッシュ仕様の計量ホッパ14はシステム番号「3」を設定する(ステップS24)。
上記のように、システム番号「1」〜「3」の初期零点値は、計量ホッパ14の種類毎の初期零点値であるので、品種の設定において、計量ホッパ14の種類毎の初期零点値は、各品種に対応付けられることになる。
以上の手順を必要な各品種について繰り返し、複数の各品種についての運転パラメータ等の設定を行う。
次に、以上のようして初期零点校正及び品種設定が行われた組合せ秤に対して、アクセスレベルが、レベル1の一般のオペレータがアクセスしたオペレータモードにおける制御部22の処理を、図9のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、アクセスレベルがレベル1の一般のオペレータは、操作設定表示器19を操作してログインする。このログインの際には、上記のようにオペレータのユーザ名及びパスワードの入力によって、オペレータが認証され、認証されたオペレータのアクセスレベルに応じた操作モード、この場合は、オペレータモードとなる。
このオペレータモードでは、制御部22は、操作画面が品種選択の操作画面であるか否かを判断する(ステップS32)。オペレータは、品種選択の操作画面において、必要に応じて品種番号を変更する、例えば、計量する被計量物70を、他の被計量物70に変更するような場合には、変更する被計量物70の品種名に対応する品種番号に変更する(ステップS33)。なお、品種選択の操作画面では、品種番号と共に、その品種番号の品種に使用する計量ホッパ14の種類を併せて表示するようにしてもよい。これによって、オペレータは、品種を選択したときに、その品種に使用する計量ホッパ14の種類を把握することができ、計量ホッパ14の取替えの必要性を判断することができる。
ステップS32において、操作画面が品種選択の操作画面であるときには、品種番号が変更されたか否かを判断し(ステップS34)、品種番号が変更されていないときには、ステップS32に戻り、品種番号が変更されたときには、その品種番号に対応する運転パラメータ等に変更してステップS36に移る(ステップS35)。
ステップS36では、品種番号の変更に伴なって、システム番号に変更があったか否かを判断し、システム番号に変更がなかったときには、計量ホッパ14を取り替える必要がなく、既に設定されている初期零点値の変更の必要はないとして、ステップS32に戻る。ステップS36において、システム番号に変更があったときには、変更後のシステム番号に対応する種類の計量ホッパ14に、全計量ホッパ14を取り替えるように、操作設定表示器19に表示して報知する(ステップS37)。
この報知は、メッセージの表示、例えば、「ディンプル仕様の計量ホッパに取替えて下さい。」といった表示によって行われる。
このとき、取替え判定部としての機能を有する制御部22は、変更後の計量ホッパ14の種類に対応する初期零点値、例えば、ディンプル仕様の計量ホッパ14に対応する初期零点値と、実際に計測される計量ホッパ14の重量値とに基づいて、計量ホッパ14が、ディンプル仕様の計量ホッパ14に取替えられたか否かを判定する。判定結果報知部としての操作設定表示器19に、例えば、上記図6に示される組合せ秤のグラフィック表示を行い、取替えられていない計量ホッパ14に対応する秤53を点滅表示させ、計量ホッパ14が取替えられる度に、取替えられた計量ホッパ14に対応する対応する秤53の点滅表示を停止する。また、全ての計量ホッパ14の取替えが完了したときには、その旨の表示を行う。
このように品種の選択によって、計量ホッパ14の取替えの必要が生じたときには、その旨が表示されると共に、計量ホッパ14の取替えの状態が表示されるので、未熟なオペレータであっても、計量ホッパ14の取替えを失念することがなく、品種に応じた正しい計量ホッパ14に取替えて計量することができ、誤計量を防止することができる。
次に、図9に示すように、変更後の品種番号に対応するシステム番号データが「2」であるか否かを判断し(ステップS38)、システム番号データが「2」でないときには、ステップS40に移り、システム番号データが「2」であるときには、ディンプル仕様の計量ホッパ14の初期零点値をセットしてステップS32に戻る(ステップS39)。
ステップS40では、品種番号のシステム番号データが「3」であるか否かを判断し、システム番号データが「3」でないときには、標準仕様の計量ホッパ14の初期零点値をセットしてステップS32に戻り(ステップS42)、システム番号データが「3」であるときには、メッシュ仕様の計量ホッパ14の初期零点値をセットしてステップS32に戻る(ステップS41)。
上記ステップS32において、操作画面が品種選択の操作画面でないときには、操作画面は零点調整の操作画面であるか否かを判断し(ステップS43)、零点調整の操作画面であるときには、零点調整処理を行ってステップS32に戻る(ステップS44)。なお、この零点調整処理を行ったときの零点値が、設定されている初期零点値を基準とした所定の許容範囲から外れているときには、エラーを報知する。
ステップS43において、操作画面が零点調整の操作画面でないときには、操作画面は自動運転の操作画面であるか否かを判断し(ステップS45)、自動運転の操作画面であるときには、自動運転処理を行ってステップS32に戻る(ステップS46)。ステップS45において、操作画面が自動運転の操作画面でないときには、操作画面は清掃の操作画面であるか否かを判断し(ステップS47)、清掃の操作画面であるときには、清掃処理を行ってステップS32に戻り(ステップS48)、清掃の操作画面でないときには、ステップS32に戻る。
以上のように本実施形態によれば、アクセスレベルがレベル1の一般のオペレータは、品種を選択したときに、その品種が、計量ホッパ14の種類を変更する必要がある品種であるときには、制御部22は、選択前の既に設定されている初期零点値を、変更される計量ホッパの種類に応じた初期零点値に変更するので、変更後の計量ホッパ14に取替えた後、零点調整を行ったときに、零点値が、設定されている初期零点値を基準とした所定の許容範囲から外れてエラーが報知されるといったことがない。
これによって、計量ホッパを、異なる種類の計量ホッパに取替えて零点調整を行ったときに、従来のように、零点値が、初期零点値を基準とした所定の許容範囲から外れてエラーが報知され、アクセスレベルの高い限られた管理者等のオペレータによって、取替えた計量ホッパについて、改めて初期零点校正を行なうといった必要がなく、組合せ秤の稼働率を高めることができると共に、アクセスレベルの高い管理者等の負担を軽減することができる。
上記実施形態では、パスワードによって認証を行ったが、パスワードに限らず、ユーザーID、声紋、指紋、虹彩等の生体情報、あるいは、鍵データ等を用いてもよい。