[go: up one dir, main page]

JP2018103270A - 多層多孔質板及び多層多孔質板の製造方法 - Google Patents

多層多孔質板及び多層多孔質板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018103270A
JP2018103270A JP2016249152A JP2016249152A JP2018103270A JP 2018103270 A JP2018103270 A JP 2018103270A JP 2016249152 A JP2016249152 A JP 2016249152A JP 2016249152 A JP2016249152 A JP 2016249152A JP 2018103270 A JP2018103270 A JP 2018103270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous layer
porous
average pore
layer
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016249152A
Other languages
English (en)
Inventor
哲也 牧
Tetsuya Maki
哲也 牧
克広 池田
Katsuhiro Ikeda
克広 池田
尚司 寺田
Shoji Terada
尚司 寺田
貴幸 石井
Takayuki Ishii
貴幸 石井
和哉 池上
Kazuya Ikegami
和哉 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2016249152A priority Critical patent/JP2018103270A/ja
Publication of JP2018103270A publication Critical patent/JP2018103270A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】部分吸着性能と湿式使用性能を両立させる真空チャックを提供する。【解決手段】真空チャック10の多孔質板20は、表面21aでワークWを保持する表層多孔質層21と、表層多孔質層21の裏面21b側に積層して設けられた基材多孔質層22と、を有する。表層多孔質層21の平均空孔径は基材多孔質層22の平均空孔径よりも小さい。表層多孔質層21の平均空孔径と基材多孔質層22の平均空孔径は、それぞれワークWの処理液が透過可能な大きさである。表層多孔質層21の厚みは基材多孔質層22の厚みより小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを真空引きして吸着保持するための多層多孔質板、及び当該多層多孔質板の製造方法に関する。
従来、ワークを真空引きして吸着保持するため、真空チャックが用いられている。真空チャックのうち多孔質板を用いたものは、多孔質板の表面にあるワークを裏面側から真空引きすることで、当該ワークを吸着保持する。かかる場合、ワークを面内均一に吸着保持できるため、多孔質板を用いた真空チャックは薄型化されたワークに対して特に有用となる。
通常の真空チャックに用いられる多孔質板は、その平均空孔径が50μm〜60μm程度であり圧力損失が低い。かかる場合、例えばワークのサイズが多孔質板の表面よりも小さくなった場合、ワークを保持していない部分から多孔質板の内部に空気が流入し、その結果真空度が低下してワークを吸着保持できない場合がある。以下の説明においては、このように多孔質板の一部分でワークを吸着保持する状態を部分吸着という。そこで、例えば非特許文献1には、多孔質板の平均空孔径を数μm程度に小さくすることで多孔質板の圧力損失を高くし、部分吸着性能を向上させた真空チャックが提案されている。
一方、例えば真空チャックに吸着保持されたワークに対し、処理液を用いて所定の処理を行う要求がある。以下の説明においては、このように処理液を使用する状況下で真空チャックを使用することを湿式使用という。しかしながら、上述したように平均空孔径が数μm程度まで小さい多孔質板を用いる場合、処理液が多孔質板の空孔内に進入すると適切に排出されず目詰まり状態になるため、真空チャックでワークを適切に真空引きできず吸着保持できない。そこで、例えば非特許文献2には、多孔質板の平均空孔径を10μmまで大きくすることで、湿式使用にも対応可能な真空チャックが提案されている。
"多孔質セラミック真空チャック"、[online]、日本タングステン株式会社、[2016年7月11日検索]インターネット〈URL:http://www.nittan.co.jp/products/ceramic_chuck_001_018.html〉 "多孔質セラミック真空チャックの紹介"、[online]、日本タングステン株式会社、[2016年7月11日検索]インターネット〈URL:http://www.nittan.co.jp/tech/gihou/takoushitu_ceramics_066.html〉
しかしながら、非特許文献2に記載された平均空孔径が10μmの多孔質板を用いた場合、真空チャックは湿式使用に対応でき、ある程度の部分吸着性能も有するものの、やはり十分な部分吸着性能を発揮しない。特にワークのサイズが小さくなると、この真空チャックでは吸着保持できなくなる。したがって、多孔質板の空孔径を調整するだけでは、相反する部分吸着性能と湿式使用性能を両立させるには限界がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、部分吸着性能と湿式使用性能を両立させる真空チャックを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、ワークを真空引きして吸着保持するための多層多孔質板であって、表面でワークを保持する表層多孔質層と、前記表層多孔質層の裏面側に積層して設けられた基材多孔質層と、を有し、前記表層多孔質層の平均空孔径は前記基材多孔質層の平均空孔径よりも小さく、前記表層多孔質層の平均空孔径と前記基材多孔質層の平均空孔径は、それぞれワークの処理液が透過可能な大きさであることを特徴としている。
発明者らが鋭意検討したところ、多孔質板を薄くすると、平均空孔径が小さくても処理液による目詰まりを抑制できることを見出した。すなわち、多孔質板を薄くすると、部分吸着性能と湿式使用性能を両立させることができる。なお、この理由については後述の実施の形態において説明する。
しかしながら、多孔質板の厚みを薄くするにも、強度や精度の面で構造上の限界がある。そこで、本発明では多孔質板を多層構造にしている。表層多孔質層ではその平均空孔径を小さくして圧力損失を高くすることができ、ワークを部分吸着することができる。一方で、表層多孔質層を支持する基材多孔質層により、当該表層多孔質層を薄くすることができ、しかも表層多孔質層の平均空孔径は処理液が透過可能な大きさであるため、表層多孔質層から処理液を適切に排出して目詰まりを抑制することができる。したがって、本発明の多層多孔質板を備えた真空チャックを用いることにより、部分吸着性能と湿式使用性能を両立させることができる。
なお、基材多孔質層においてはその平均空孔径が大きく、しかも基材多孔質層の平均空孔径は処理液が透過可能な大きさであるため、基材多孔質層から処理液を適切に排出することができる。
前記表層多孔質層の厚みは前記基材多孔質層の厚みより小さくてもよい。
前記基材多孔質層の平均空孔径に対する前記表層多孔質層の平均空孔径の比率は、1/20〜1/10であるのが好ましい。
前記表層多孔質層の空孔率と前記基材多孔質層の空孔率は、それぞれ30%〜50%であるのが好ましい。
前記表層多孔質層と前記基材多孔質層の間には、1つ以上の中間多孔質層が設けられ、前記中間多孔質層の平均空孔径は、前記表層多孔質層の平均空孔径より大きく、且つ前記基材多孔質層の平均空孔径より小さくてもよい。
別な観点による本発明は、ワークを真空引きして吸着保持するための多層多孔質板の製造方法であって、表面でワークを保持する表層多孔質層に対し、当該表層多孔質層の裏面側に基材多孔質層を積層し、前記表層多孔質層の平均空孔径が前記基材多孔質層の平均空孔径よりも小さく、且つ前記表層多孔質層の平均空孔径と前記基材多孔質層の平均空孔径が、それぞれワークの処理液が透過可能な大きさとなるように前記多層多孔質板を製造することを特徴としている。
前記表層多孔質層と前記基材多孔質層に少なくとも熱又は圧力をかけて、当該表層多孔質層と基材多孔質層を接合してもよい。或いは、前記基材多孔質層の表面に塗布液を塗布して前記表層多孔質層を形成してもよい。或いは、前記基材多孔質層の表面に溶射材を溶射して前記表層多孔質層を形成してもよい。
前記表層多孔質層の厚みが前記基材多孔質層の厚みより小さくなるように前記多層多孔質板を製造してもよい。
前記基材多孔質層の平均空孔径に対する前記表層多孔質層の平均空孔径の比率が、1/20〜1/10となるように前記多層多孔質板を製造するのが好ましい。
前記表層多孔質層の空孔率と前記基材多孔質層の空孔率が、それぞれ30%〜50%となるように前記多層多孔質板を製造するのが好ましい。
前記表層多孔質層と前記基材多孔質層の間に、1つ以上の中間多孔質層を設け、前記中間多孔質層の平均空孔径が、前記表層多孔質層の平均空孔径より大きく、且つ前記基材多孔質層の平均空孔径より小さくなるように前記多層多孔質板を製造してもよい。
本発明の多層多孔質板を備えた真空チャックを用いることにより、部分吸着性能と湿式使用性能を両立させることができる。
本実施の形態にかかる多孔質板を備えた真空チャックの構成の概略を示す縦断面図である。 多孔質板の構成を説明するための説明図である。 多孔質板の構成を説明するための説明図である。 多孔質板の構成を説明するための説明図である。 多孔質板の設計方法を説明するためのグラフである。 他の実施の形態にかかる多孔質板を備えた真空チャックの構成の概略を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.真空チャック>
先ず、本実施の形態にかかる多層多孔質板を備えた真空チャックの構成について説明する。図1は、真空チャック10の構成の概略を示す縦断面図である。真空チャック10は、当該真空チャック10の吸着部分よりも小さい複数のワークWを真空引きして吸着保持する。
真空チャック10は、多孔質板20と、多孔質板20の裏面側に設けられた本体部30を有している。多孔質板20は、表層多孔質層21と基材多孔質層22が積層された2層構造を有している。なお、この多孔質板20の詳細な構成については後述する。
本体部30の内部には、多孔質板20との間において吸引空間31が形成されている。吸引空間31には吸引管40が接続され、吸引管40は例えば真空ポンプ41に接続されている。そして真空ポンプ41を作動させると、吸引管40から吸引空間31と多孔質板20を介して、表層多孔質層21の表面21aに載置された複数のワークWが真空引きされ、真空チャック10に一括して吸着保持される。
なお、真空チャック10を湿式使用する場合、真空ポンプ41を作動させると、処理液は多孔質板20と吸引空間31を介して吸引管40から排出される。そして吸引管40内の処理液は、当該吸引管40に接続された排液槽(図示せず)に回収される。
<2.多層多孔質板の構成>
次に、上述した多孔質板20の構成について説明する。多孔質板20は、真空チャック10の部分吸着性能と湿式使用性能を両立させるように構成されており、発明者らは鋭意検討した結果、以下の知見に基づいて多層の多孔質板20に至った。当該知見の説明に際しては、図2〜図4に示した多孔質板100を用いて説明する。
真空チャック10の部分吸着性能を発揮させるためには、図2に示すように平均空孔径を小さくした多孔質板100を用いる必要がある。平均空孔径を小さくすると、多孔質板100の圧力損失が高くなる。かかる場合、真空ポンプ41を作動させて多孔質板100の表面の複数のワークWを真空引きする際、ワークWの裏面に負圧が発生し、ワークWの表面における大気圧との圧力差により、ワークWが吸着保持される。したがって、多孔質板100の平均空孔径を小さくすることで、真空チャック10の部分吸着性能が発揮される。
しかしながら、単に多孔質板100の平均空孔径を小さくしただけでは、当該平均空孔径が処理液を透過可能な大きさであっても、真空チャック10を湿式使用できない場合がある。
図3に示すように処理液Lを多孔質板100の表面100aに供給すると、処理液Lは多孔質板100の内部に進入し、多孔質板100の裏面100bから排出される。このとき、例えばワークW1のサイズが大きい場合、処理液Lは、多孔質板100においてワークW1の下方にある程度浸透するが、多孔質板100の裏面100bから排出される。すなわち処理液Lは、ワークW1の下方の多孔質板100の裏面100bを完全には塞がない。したがって、ワークW1を真空引きして吸着保持することができる。
一方、例えばワークW2のサイズが小さい場合、処理液Lは多孔質板100においてワークW2の下方に浸透し、当該処理液Lによりワークの下方の裏面100bが目詰まりする。このため、ワークW2を真空引きすることができず吸着保持することができない。
そこで、図4に示すように多孔質板100を薄くする。かかる場合、サイズの小さいワークW2に対し、処理液Lは多孔質板100の裏面100bから排出され、ワークW2の下方の多孔質板100の裏面100bを完全には塞がない。したがって、ワークW2を真空引きして吸着保持することができる。
以上のように多孔質板100を薄くすると、平均空孔径が小さくても処理液Lによる多孔質板100の目詰まりを抑制することができ、すなわち真空チャック10の部分吸着性能と湿式使用性能を両立させることができる。但し、多孔質板100の厚みを薄くするにも、強度や精度の面で構造上の限界がある。具体的には、例えば多孔質板100が平面視において300mm径の円形状を有する場合、使用条件にも拠るが、厚み2mmが構造上の限界である。
なお、真空チャック10を湿式使用する際に部分吸着性能を向上させるには、吸引管40の径を大きくしたり、或いは真空ポンプ41の能力(容量)を向上させることも考えられる。しかしながら、これらを吸引管40の径と真空ポンプ41の能力を調整するには構造上や原理上の限界があり、真空チャック10の部分吸着性能を十分に向上させるには至らない。
以上の知見に基づき、図1に示したように本実施の形態では、多孔質板20を表層多孔質層21と基材多孔質層22の2層構造にする。すなわち、表層多孔質層21の平均空孔径を小さくし、且つ表層多孔質層21を薄くする。さらに表層多孔質層21を薄くした分、その強度不足を補うため、表層多孔質層21の裏面21b側に基材多孔質層22を積層する。
表層多孔質層21の平均空孔径は、例えば1μm〜10μmである。平均空孔径には処理液Lが透過可能な大きさが必要であり、このためには平均空孔径1μm以上が必要である。一方、表層多孔質層21には、部分吸着性能を確保するために十分な圧力損失が必要であり、このためには平均空孔径10μm以下であることが必要である。
表層多孔質層21の空孔率は、例えば30%〜50%である。空孔率は表層多孔質層21の圧力損失に影響し、空孔率が小さいほど圧力損失は大きくなり、平均空孔率を小さくした場合と同様に、部分吸着性能が向上する。但し製作上、30%〜50%が限界である。
表層多孔質層21は基材多孔質層22に支持されている分、十分に薄くすることができ、表層多孔質層21の厚みは例えば50μm〜0.5mmである。表層多孔質層21には十分な圧力損失が必要であり、このためには、例えば平均空孔径1μmに対して厚みが50μm以上必要である。一方、表層多孔質層21は処理液Lによる目詰まりを抑制する必要があり、このためには、例えば処理液Lが純水で、ワークWのサイズが5mm×5mmである場合、厚みが0.5mm以下であることが望ましい。
なお、表層多孔質層21には、例えばアルミナセラミックスやSiC(炭化ケイ素)などのセラミックが用いられる。
基材多孔質層22の平均空孔径は、表層多孔質層21の平均空孔径よりも大きい。これはもちろん処理液Lが透過可能な大きさである。具体的には、基材多孔質層22の平均空孔径に対する表層多孔質層21の平均空孔径の比率は、1/20〜1/10であって、基材多孔質層22の平均空孔径は例えば10μm〜230μmである。かかる場合、表層多孔質層21の空孔と基材多孔質層22の空孔が厚み方向に連続し、表層多孔質層21から基材多孔質層22への空気や処理液Lの流通が妨げられない。
基材多孔質層22の空孔率は、表層多孔質層21の空孔率と同様に例えば30%〜50%である。これは製作上の限界である。
基材多孔質層22は表層多孔質層21を支持するため、厚い方が好ましく、基材多孔質層22の厚みは表層多孔質層21の厚みよりも大きい。具体的には、基材多孔質層22は例えば2mm〜10mmである。
なお、基材多孔質層22には、例えばアルミナセラミックスやSiC(炭化ケイ素)などのセラミックが用いられる。
表層多孔質層21と基材多孔質層22の接合面では、空気や処理液Lの流通を適切に行うため、表層多孔質層21の空孔と基材多孔質層22の空孔が目詰まりをおこすことなく密に接合されている。
以上のように構成された多孔質板20を用いた場合、表層多孔質層21ではその平均空孔径が小さいので必要な圧力損失をもち、部分吸着使用においても、ワークWを適切に吸着保持することができる。
しかも、多孔質板20を湿式使用した場合、処理液Lが表層多孔質層21を透過する際には、表層多孔質層21が薄いので、処理液Lを適切に排出して目詰まりを抑制することができる。さらに処理液Lが基材多孔質層22を透過する際には、基材多孔質層22の平均空孔径が十分に大きいので、処理液Lを適切に排出することができる。
したがって、本実施の形態の多孔質板20を用いることで、真空チャック10の部分吸着性能と湿式使用性能を両立させることができる。そして、従来のように単層の多孔質板を用いた場合に比べて、より小さいサイズのワークWを吸着保持することができる。具体的に発明者らは、多孔質板20を用いた場合、例えば5mm×5mm角のワークWを湿式使用においても保持できることを確認している。
また、多孔質板20では表層多孔質層21に基材多孔質層22を積層させているので、従来のように単層の多孔質板を用いた場合に比べて、その構造を強固なものにできる。例えば多孔質板20に熱負荷や圧力付加がかかっても、それに耐え得る。
さらに、多孔質板20を湿式使用した場合でも、表層多孔質層21の平均空孔径が小さいので処理液Lが表層多孔質層21に浸透しにくく、当該処理液Lの使用量を抑制することができる。さらに吸引管40の径を小さく、真空ポンプ41の容量を小さくすることもできる。
ここで、図5を用いて、本実施の形態の多孔質板20の設計方法について説明する。図5は、本実施の形態の多孔質板20の性能と比較例1、2の多孔質板の性能を検証するため、発明者らが行った実験の結果である。比較例1の多孔質板は非特許文献2に記載された多孔質板であって、平均空孔径が10μmの単層の多孔質板である。比較例2の多孔質板は、平均空孔径が1μmの単層の多孔質板である。
実験では、先ず、ドライ環境で真空ポンプにより多孔質板を真空引きし、多孔質板の圧力損失を計測する。続いて15秒間多孔質板を水中に浸漬させ、多孔質板を水で目詰まりさせる。その後、多孔質板を水中から取り出しドライ環境で放置する。この際、真空ポンプにより多孔質板を真空引きして、30秒ごとに多孔質板の圧力損失を計測し、目詰まりからの復帰時間、すなわち排液性能を確認する。なお、この実験では多孔質板にワークWを載置していない。
図5において縦軸は圧力損失を示し、横軸は時間を示している。比較例1では、平均空孔径が大きいため、目詰まりしてからの復帰時間が短く、排液性能は高い。しかしながら、多孔質板の圧力損失が小さく、部分吸着性能は低い。比較例2では、平均空孔径が小さいため、多孔質板の圧力損失が大きく部分吸着性能は高い。しかしながら、目詰まりしてからの復帰時間が長く、排液性能は低い。したがって、比較例1、2共に、部分吸着性能と湿式使用性能を両立させることができない。
これに対して、本実施の形態の多孔質板20では、多孔質板の圧力損失が大きく部分吸着性能は高い。しかも、目詰まりしてからの復帰時間が短く、排液性能も高い。したがって、部分吸着性能と湿式使用性能を両立させることができる。
なお、多孔質板20における表層多孔質層21の平均空孔径と厚みを最適化するためには、図5のグラフにおいて、全体的に圧力損失を大きくしつつ、目詰まりしてからの復帰時間を短くすればよい。すなわち、グラフを全体的に下方にしつつ、圧力損失が最大になってからのグラフの傾きをできるだけ大きくすればよい。
<3.多層多孔質板の製造方法>
次に、上述した多孔質板20の製造方法について説明する。多孔質板20の製造には種々の方法があり、特に限定されるものではないが、本実施の形態では3つの製造方法について説明する。
1つ目の製造方法は、平板状の表層多孔質層21と平板状の基材多孔質層22を予め用意しておき、これらを接合する方法である。表層多孔質層21は、所望の厚さよりも厚いものを用意しておく。表層多孔質層21と基材多孔質層22の接合面では空孔の連続性を持たせるため、接着剤等の付加物を使用することはできない。そこで、表層多孔質層21と基材多孔質層22に少なくとも熱又は圧力をかけて接合する。その後、表層多孔質層21と基材多孔質層22が接合された状態で表層多孔質層21の表面をラッピングし(研磨し)、当該表層多孔質層21を所望の厚さに仕上げる。
2つ目の製造方法は、平板状の基材多孔質層22の表面に所定の塗布液を塗布する方法である。塗布液には、例えば溶剤にセラミックスの粒子を溶解させた液が用いられる。基材多孔質層22に塗布液を塗布する方法は特に限定されないが、例えばスピン塗布法が用いられる。スピン塗布法は、スピンチャックに保持された基材多孔質層22を回転させながら、当該基材多孔質層22の中心部に塗布液を供給し、遠心力を利用して基材多孔質層22の表面全面に塗布液を拡散させる方法である。その後、基材多孔質層22上に塗布された塗布液を焼成して、表層多孔質層21を形成する。
3つ目の製造方法は、平板状の基材多孔質層22の表面に所定の溶射材、例えばセラミックスを溶射する方法である。これには一般的なセラミック溶射方法が用いられる。そして、基材多孔質層22上に表層多孔質層21を形成する。
以上のいずれの場合でも多孔質板20を製造することができる。なお、1つ目の製造方法においては、表層多孔質層21の厚みを任意に調整することができ、比較的厚い層も形成することができる。また、2つ目と3つ目の製造方法においては、使用される塗布液や溶射材の粒子サイズを調整することで、表層多孔質層21の平均空孔径を任意に調整することができる。
<4.他の実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。
<4−1.他の実施の形態>
以上の実施の形態では、多孔質板20は2層構造を有していたが、3層以上が積層されていてもよい。図6に示すように表層多孔質層21と基材多孔質層22の間には中間多孔質層23が設けられる。中間多孔質層23の平均空孔径は、表層多孔質層21の平均空孔径より大きく、且つ基材多孔質層22の平均空孔径より小さい。
かかる場合、平均空孔径が表層多孔質層21、中間多孔質層23、基材多孔質層22の順に大きくなっていくので、多孔質板20において空気や処理液Lをより円滑に透過させることができる。
特に上述した多孔質板20の製造方法において、2つ目の塗布方法と3つ目の溶射方法を用いる場合、基材多孔質層22の多孔質材料の粒径と成膜する表層多孔質層21の粒径がかけ離れている場合、基材多孔質層22の空孔に表層多孔質層21の粒子が入り込んでしまって、基材多孔質層22が目詰まりしたり、表層多孔質層21の厚みが不均一になるおそれがある。このため、本実施の形態のように中間多孔質層23を設けることにより、基材多孔質層22の目詰まりや表層多孔質層21の厚み不均一を抑制することができる。
なお、表層多孔質層21と基材多孔質層22の間において、複数の中間多孔質層23が設けられていてもよい。かかる場合、複数の中間多孔質層23の平均空孔径は、表層多孔質層21側から基材多孔質層22側に向けて大きくなる。
<4−2.他の実施の形態>
以上の実施の形態の真空チャック10は、例えばヒータ(図示せず)を備えていてもよい。ヒータは、多孔質板20に内部に設けられていてもよいし、外部に設けられていてもよい。
また、以上の実施の形態の多孔質板20(真空チャック10)は、種々の処理に対して適用できる。例えば半導体製造装置に適用してもよいし、検査装置に適用してもよい。適用する処理に応じて、ワークWの種類も変わり、また用いられる処理液Lも変わる。また、例えば処理液Lには、半導体装置を製造する際の洗浄液等が用いられてもよい。さらに、処理液Lは加熱されていてもよく、上述した洗浄液の場合、例えば約80℃に加熱されていてもよい。さらに多孔質板20の平面形状も特に限定されるものではなく、例えば円形状であってもよいし、矩形状であってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 真空チャック
20 多孔質板
21 表層多孔質層
22 基材多孔質層
23 中間多孔質層
30 本体部
31 吸引空間
40 吸引管
41 真空ポンプ
L 処理液
W ワーク

Claims (13)

  1. ワークを真空引きして吸着保持するための多層多孔質板であって、
    表面でワークを保持する表層多孔質層と、
    前記表層多孔質層の裏面側に積層して設けられた基材多孔質層と、を有し、
    前記表層多孔質層の平均空孔径は前記基材多孔質層の平均空孔径よりも小さく、
    前記表層多孔質層の平均空孔径と前記基材多孔質層の平均空孔径は、それぞれワークの処理液が透過可能な大きさであることを特徴とする、多層多孔質板。
  2. 前記表層多孔質層の厚みは前記基材多孔質層の厚みより小さいことを特徴とする、請求項1に記載の多層多孔質板。
  3. 前記基材多孔質層の平均空孔径に対する前記表層多孔質層の平均空孔径の比率は、1/20〜1/10であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の多層多孔質板。
  4. 前記表層多孔質層の空孔率と前記基材多孔質層の空孔率は、それぞれ30%〜50%であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の多層多孔質板。
  5. 前記表層多孔質層と前記基材多孔質層の間には、1つ以上の中間多孔質層が設けられ、
    前記中間多孔質層の平均空孔径は、前記表層多孔質層の平均空孔径より大きく、且つ前記基材多孔質層の平均空孔径より小さいことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の多層多孔質板。
  6. ワークを真空引きして吸着保持するための多層多孔質板の製造方法であって、
    表面でワークを保持する表層多孔質層に対し、当該表層多孔質層の裏面側に基材多孔質層を積層し、
    前記表層多孔質層の平均空孔径が前記基材多孔質層の平均空孔径よりも小さく、且つ前記表層多孔質層の平均空孔径と前記基材多孔質層の平均空孔径が、それぞれワークの処理液が透過可能な大きさとなるように前記多層多孔質板を製造することを特徴とする、多層多孔質板の製造方法。
  7. 前記表層多孔質層と前記基材多孔質層に少なくとも熱又は圧力をかけて、当該表層多孔質層と基材多孔質層を接合することを特徴とする、請求項6に記載の多層多孔質板の製造方法。
  8. 前記基材多孔質層の表面に塗布液を塗布して前記表層多孔質層を形成することを特徴とする、請求項6に記載の多層多孔質板の製造方法。
  9. 前記基材多孔質層の表面に溶射材を溶射して前記表層多孔質層を形成することを特徴とする、請求項6に記載の多層多孔質板の製造方法。
  10. 前記表層多孔質層の厚みが前記基材多孔質層の厚みより小さくなるように前記多層多孔質板を製造することを特徴とする、請求項6〜9のいずれか一項に記載の多層多孔質板の製造方法。
  11. 前記基材多孔質層の平均空孔径に対する前記表層多孔質層の平均空孔径の比率が、1/20〜1/10となるように前記多層多孔質板を製造することを特徴とする、請求項6〜10のいずれか一項に記載の多層多孔質板の製造方法。
  12. 前記表層多孔質層の空孔率と前記基材多孔質層の空孔率が、それぞれ30%〜50%となるように前記多層多孔質板を製造することを特徴とする、請求項6〜11のいずれか一項に記載の多層多孔質板の製造方法。
  13. 前記表層多孔質層と前記基材多孔質層の間に、1つ以上の中間多孔質層を設け、
    前記中間多孔質層の平均空孔径が、前記表層多孔質層の平均空孔径より大きく、且つ前記基材多孔質層の平均空孔径より小さくなるように前記多層多孔質板を製造することを特徴とする、請求項6〜12のいずれか一項に記載の多層多孔質板の製造方法。
JP2016249152A 2016-12-22 2016-12-22 多層多孔質板及び多層多孔質板の製造方法 Pending JP2018103270A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016249152A JP2018103270A (ja) 2016-12-22 2016-12-22 多層多孔質板及び多層多孔質板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016249152A JP2018103270A (ja) 2016-12-22 2016-12-22 多層多孔質板及び多層多孔質板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018103270A true JP2018103270A (ja) 2018-07-05

Family

ID=62786232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016249152A Pending JP2018103270A (ja) 2016-12-22 2016-12-22 多層多孔質板及び多層多孔質板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018103270A (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4667944A (en) * 1985-08-29 1987-05-26 Vichem Corporation Means for handling semiconductor die and the like
JPH09150339A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Kyocera Corp 真空吸着装置
JP2006026981A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Nitto Denko Corp 吸着固定用シートおよびその製造方法
JP2007283493A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Nitto Denko Corp 吸着固定用シートの製造方法
JP2008211098A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Taiheiyo Cement Corp 真空吸着装置、その製造方法および被吸着物の吸着方法
JP2009224402A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Taiheiyo Cement Corp 真空吸着装置
KR20110133120A (ko) * 2010-06-04 2011-12-12 한국기계연구원 이층기공구조를 가지는 진공척용 다공성 세라믹 소재 및 이의 제조방법
JP2011258846A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Sintokogio Ltd 吸着部材及びその製造方法
JP2015017008A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 旭化成ケミカルズ株式会社 多孔質積層体、吸着緩衝材、及び吸着方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4667944A (en) * 1985-08-29 1987-05-26 Vichem Corporation Means for handling semiconductor die and the like
JPH09150339A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Kyocera Corp 真空吸着装置
JP2006026981A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Nitto Denko Corp 吸着固定用シートおよびその製造方法
US20080075935A1 (en) * 2004-07-13 2008-03-27 Hiroyuki Iida Sheet For Suction And Fixation, And Method Of Producing The Same
JP2007283493A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Nitto Denko Corp 吸着固定用シートの製造方法
JP2008211098A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Taiheiyo Cement Corp 真空吸着装置、その製造方法および被吸着物の吸着方法
JP2009224402A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Taiheiyo Cement Corp 真空吸着装置
KR20110133120A (ko) * 2010-06-04 2011-12-12 한국기계연구원 이층기공구조를 가지는 진공척용 다공성 세라믹 소재 및 이의 제조방법
JP2011258846A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Sintokogio Ltd 吸着部材及びその製造方法
JP2015017008A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 旭化成ケミカルズ株式会社 多孔質積層体、吸着緩衝材、及び吸着方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5652832B2 (ja) チャック装置、及びチャック方法
US8500182B2 (en) Vacuum wafer carriers for strengthening thin wafers
JP6092857B2 (ja) 流路部材ならびにこれを用いた吸着装置および冷却装置
TWI571350B (zh) 吸著盤
JP2009033178A5 (ja)
JPH10193260A (ja) ウエーハ保持治具
CN114227524A (zh) 双面研磨装置和双面研磨方法
JP2018511172A (ja) 一時的に接着されるウェハ用のキャリア
JP2018103270A (ja) 多層多孔質板及び多層多孔質板の製造方法
JP2004283936A (ja) 真空吸着装置
CN118782530B (zh) 真空载盘及其制作方法和半导体加工工艺
TWI677050B (zh) 用於暫時接合晶圓之載具
JP2017183535A (ja) 吸着部材及びその使用方法
CN106158709A (zh) 一种晶圆切割装置和方法
JPH10128633A (ja) 真空吸着装置
JP4476595B2 (ja) 真空吸着用治具
JP6154274B2 (ja) 吸着盤
TW202013580A (zh) 晶圓整平吸盤結構及其方法
JP4475895B2 (ja) 真空吸着用治具
JP2016051749A (ja) 吸着用部材
TWI403350B (zh) 過濾材及其製造方法
JP7551828B1 (ja) 保持装置
TWI685915B (zh) 用於暫時接合晶圓之載具
JP2023027850A (ja) 剥離方法、剥離装置および剥離システム
JP6934342B2 (ja) 炭化珪素部材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200728

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210511