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JP2018198008A - 硬貨処理装置 - Google Patents

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JP2018198008A
JP2018198008A JP2017103078A JP2017103078A JP2018198008A JP 2018198008 A JP2018198008 A JP 2018198008A JP 2017103078 A JP2017103078 A JP 2017103078A JP 2017103078 A JP2017103078 A JP 2017103078A JP 2018198008 A JP2018198008 A JP 2018198008A
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Yuji Fujio
有司 藤尾
竹内 雅人
Masato Takeuchi
雅人 竹内
佳克 太田
Yoshikatsu Ota
佳克 太田
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Abstract

【課題】硬貨を適切に繰出すことができる硬貨処理装置を提供する。
【解決手段】硬貨処理装置は、鉛直方向に対して所定角度で傾斜した傾斜姿勢で回転させられる傾斜円盤を有する複数の収納繰出装置と、硬貨を搬送する搬送部と、を備え、収納繰出装置は、搬送部に沿った複数の列を形成し、それぞれの列は複数の収納繰出装置を含み、1つの列内で隣り合う傾斜円盤の面が対向するように配置される。
【選択図】図4

Description

本発明は、硬貨処理装置に関する。
従来、硬貨を入出金する装置として、レジ釣銭機や両替機等といった硬貨処理装置が知られている。このような硬貨処理装置において、硬貨受取口に向かって進行する搬送ベルトの両側に、硬貨払出装置を列状に配置した硬貨処理装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。列状に配置された硬貨払出装置は、特許文献1の図6に開示されているように、回転ディスクの面が、搬送ベルトを挟み、対向するように配置されている。
特開2015−49700号公報
しかしながら、上記特許文献1では、選別部で選別された硬貨が、硬貨を払い出す投出装置(繰出出口)付近に落下し、繰出出口付近で硬貨が山積みになる恐れがある。繰出出口付近で硬貨が山積みになると、硬貨払出装置は、硬貨を適切に繰出すことができなくなるという問題がある。
そこで本発明は、硬貨を適切に繰出すことができる硬貨処理装置を提供することを目的とする。
本発明の硬貨処理装置は、鉛直方向に対して所定角度で傾斜した傾斜姿勢で回転させられる傾斜円盤を有する複数の収納繰出装置と、硬貨を搬送する搬送部と、を備え、前記収納繰出装置は、前記搬送部に沿った複数の列を形成し、それぞれの列は複数の前記収納繰出装置を含み、1つの列内で隣り合う傾斜円盤の面が対向するように配置される。
本発明の硬貨処理装置によれば、硬貨を適切に繰出すことができる。
第1の形態に係る硬貨処理装置の一例を示した斜視図である。 硬貨処理装置の側断面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 図2の硬貨処理装置を+z軸方向から見た図である。 従来の収納繰出装置の配置例を概説する図である。 図5の硬貨処理装置を矢印B方向から見た図である。 硬貨分岐装置を構成する部品の斜視図である。 硬貨分岐装置を構成する部品の斜視図を示している。 搬送部に取付けられた硬貨分岐装置の斜視図である。 硬貨分岐装置を−y軸方向から見た図である。 硬貨分岐装置を−y軸方向から見た図である。 硬貨分岐装置を−y軸方向から見た図である。 第2の実施の形態に係る硬貨処理装置の平面図である。 第3の実施の形態に係る硬貨処理装置の平面図である。 収納繰出装置の配置例を示した図のその1である。 収納繰出装置の配置例を示した図のその2である。 第4の実施の形態に係る収納繰出装置の傾斜円盤の一部を示した図である。 図17のA−A矢視断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の形態に係る硬貨処理装置1の一例を示した斜視図である。図1に示すように、硬貨処理装置1は、入金口2と、出金口3と、を有している。硬貨処理装置1は、例えば、レジにて支払われた硬貨を収納し、または収納した硬貨を釣銭として繰出す。以下では、硬貨処理装置1に対し、図1に示すような3軸の座標を設定する。
入金口2は、装置前方の上面に設けられている。入金口2には、硬貨処理装置1に入金される硬貨が投入される。入金口2に投入された硬貨は、硬貨処理装置1に収納される。
出金口3は、装置前面であって、入金口2の下方に設けられている。出金口3には、硬貨処理装置1に収納された硬貨が出金される。また、出金口3には、入金の際のリジェクト硬貨が出金される。
図2は、硬貨処理装置1の側断面図である。図2に示す硬貨処理装置1は、図1の硬貨処理装置1に対し、形状等を簡略化して図示している。図2において、図1と同じものには同じ符号が付してある。
図2に示すように、硬貨処理装置1は、貯留繰出装置11と、搬送部(第2搬送部)12と、識別部13と、硬貨分岐装置14,15a〜15dと、収納繰出装置16aa〜16adと、出金搬送部(第1搬送部)17と、回収庫18と、を有している。
入金口2に投入された硬貨は、シュートを伝って、貯留繰出装置11に落下する。貯留繰出装置11は、入金口2に投入された硬貨を一時貯留する。図2に示す硬貨C1は、貯留繰出装置11のホッパーに一時貯留された硬貨を示している。
貯留繰出装置11は、傾斜円盤11aを有している。傾斜円盤11aは、ホッパーとともに、硬貨を収納する空間を形成する。傾斜円盤11aは、表面に硬貨を引っ掛ける突起(図示せず)を有している。貯留繰出装置11は、傾斜円盤11aを回転させて(例えば、図中反時計回りに回転させて)、一時貯留している硬貨C1を表面の突起に引っ掛け、上方へ拾い上げる。そして、貯留繰出装置11は、傾斜円盤11aで上方に拾い上げた硬貨C1を搬送部12に繰出す。図2に示す硬貨C2は、傾斜円盤11aにより、搬送部12へ繰出される硬貨を示している。
搬送部12は、硬貨処理装置1の上面のすぐ下に設けられている。また、搬送部12は、装置の前面または背面から見て、x軸方向の略中央に設けられている(例えば、図3または図4を参照)。
搬送部12は、装置前方から後方に向かって伸びている。搬送部12は、貯留繰出装置11から繰出された硬貨を、装置前方から後方に向かって搬送する。搬送部12は、例えば、搬送ベルトによって硬貨を搬送する一般的な技術を用いることができる。
識別部13は、貯留繰出装置11の下流かつ硬貨分岐装置14,15a〜15dの上流であって、搬送部12上に設けられている。識別部13は、貯留繰出装置11から繰出された硬貨を識別する。例えば、識別部13は、磁気センサ等の各種センサを備え、搬送部12で搬送される硬貨の金種、リジェクト硬貨、または回収硬貨(例えば、偽貨)等を識別する。
硬貨分岐装置14は、搬送部12で搬送される硬貨を、3方向に分岐させる。例えば、硬貨分岐装置14は、搬送部12で搬送される硬貨を、搬送下流方向と(硬貨をそのまま搬送部12で搬送させる方向(+y軸方向)と)、出金搬送部17へ誘導する方向と、回収庫18へ誘導する方向とに分岐させる。
硬貨分岐装置14は、識別部13の識別結果に応じて、搬送部12で搬送される硬貨を、3方向に分岐させる。例えば、硬貨分岐装置14は、識別部13によってリジェクト硬貨と識別された硬貨に対しては、出金搬送部17へ誘導する方向に分岐する。リジェクト硬貨は、入金硬貨として受け付けられない金種の硬貨や、金種を識別できなかった硬貨や、偽貨または偽貨の疑いのある硬貨を含む。また、硬貨分岐装置14は、識別部13によって回収硬貨と識別された硬貨に対しては、回収庫18へ誘導する方向に分岐する。回収硬貨は、入金硬貨として受け付けるが、出金硬貨として使用されない金種の硬貨を含む。また、リジェクト硬貨の内、偽貨または偽貨の疑いのある硬貨を回収庫18に収納するようにしてもよい。また、硬貨分岐装置14は、識別部13によってリジェクト硬貨および回収硬貨でないと識別され、かつ金種が判定された硬貨に対しては、搬送下流方向に分岐する。
硬貨分岐装置15a〜15dは、搬送部12で搬送される硬貨を、3方向に分岐させる。例えば、硬貨分岐装置15a〜15dは、搬送部12で搬送される硬貨を、搬送下流方向(+y軸方向)と、収納繰出装置16aa〜16adへ誘導する方向と、搬送部12を挟み、収納繰出装置16aa〜16adと対向するように設けられている4つの収納繰出装置(例えば、図3または図4を参照)へ誘導する方向とに分岐させる。
硬貨分岐装置15a〜15dは、識別部13の識別結果に応じて、搬送部12で搬送される硬貨を、3方向に分岐させる。例えば、硬貨分岐装置15aは、識別部13によって第1の金種と識別された硬貨に対しては、収納繰出装置16aaへ誘導する方向に分岐する(例えば、図3の矢印A2を参照)。また、硬貨分岐装置15aは、識別部13によって第2の金種と識別された硬貨に対しては、搬送部12を挟んで収納繰出装置16aaと対向するように設けられた収納繰出装置へ誘導する方向に分岐する(例えば、図3の矢印A3を参照)。また、硬貨分岐装置15aは、識別部13によって第1の金種および第2の金種以外の金種と識別された硬貨に対しては、搬送下流方向(例えば、図3の+y軸方向)に分岐する。
また、硬貨分岐装置15bは、識別部13によって第3の金種と識別された硬貨に対しては、収納繰出装置16abへ誘導する方向に分岐する。また、硬貨分岐装置15bは、識別部13によって第4の金種と識別された硬貨に対しては、搬送部12を挟み、収納繰出装置16abと対向するように設けられた収納繰出装置へ誘導する方向に分岐する。また、硬貨分岐装置15bは、識別部13によって第1〜第4の金種以外の金種と識別された硬貨に対しては、搬送下流方向に分岐する。
硬貨分岐装置15cも硬貨分岐装置15a,15bと同様に、搬送部12で搬送される硬貨を3方向に分岐する。硬貨分岐装置15dについては、搬送部12の下流が存在しないので、2方向に分岐する。例えば、硬貨分岐装置15dは、搬送部12で搬送される硬貨に対して、収納繰出装置16adへ誘導する方向と、搬送部12を挟み、収納繰出装置16adと対向するように設けられた収納繰出装置へ誘導する方向との2方向に分岐する。
収納繰出装置16aa〜16adは、搬送部12で搬送された硬貨をホッパーに収納する。搬送部12で搬送される硬貨は、上記したように、識別部13の識別結果に応じて、硬貨分岐装置15a〜15dによって分岐(仕分け)される。これにより、収納繰出装置16aa〜16adのそれぞれは、金種ごとに硬貨を収納できる。
なお、後述するが、硬貨処理装置1は、搬送部12を挟み、収納繰出装置16aa〜16adと対向するように、4つの収納繰出装置を有している。従って、硬貨処理装置1は、最大8金種の硬貨を収納できる。
出金時には、収納繰出装置16aa〜16ad(搬送部12を挟み、収納繰出装置16aa〜16adと対向するように設けられた収納繰出装置も含む)は、収納している硬貨を、出金搬送部17に繰出す。収納繰出装置16aa〜16adは、表面に硬貨を引っ掛ける突起を備えた傾斜円盤を有している。収納繰出装置16aa〜16adは、傾斜円盤を回転させることで、表面の突起に硬貨を引っ掛け、上方に拾い上げる。収納繰出装置16aa〜16adは、傾斜円盤で上方に拾い上げた硬貨を、繰出出口から繰出し、出金搬送部17に落下させる(例えば、図3の矢印A1を参照)。
なお、収納繰出装置16aa〜16adには、例えば、特開2012−174035号公報に開示されている収納繰出装置を用いることができる。この公報に開示された収納繰出装置は、鉛直方向に対して所定角度で傾斜した傾斜姿勢で回転させられる傾斜円盤を有している。傾斜円盤には、硬貨を上方へ拾い上げるための突起が形成されている。また、収納繰出装置16aa〜16adには、例えば、特開2015−49700号公報に開示されている硬貨払出装置を用いることができる。この公報に開示された硬貨払出装置は、鉛直方向に対して所定角度で傾斜した傾斜姿勢で回転させられる傾斜円盤を有している。傾斜円盤には、硬貨を上方へ拾い上げるための穴が形成されている。
出金搬送部17は、搬送部12の下方であって、硬貨処理装置1の底面の上に設けられている。出金搬送部17は、装置前方から後方に向かって伸びている。出金搬送部17上には、硬貨分岐装置14によって分岐されたリジェクト硬貨が落下される。また、出金搬送部17上には、収納繰出装置16aa〜16ad(搬送部12を挟み、収納繰出装置16aa〜16adと対向するように設けられた収納繰出装置も含む)から繰出された硬貨が落下される。出金搬送部17は、硬貨分岐装置14によって分岐されたリジェクト硬貨および収納繰出装置16aa〜16adから繰出された硬貨を、出金口3に搬送する。出金搬送部17は、例えば、搬送ベルトによって、落下された硬貨を出金口3に搬送する。
回収庫18には、硬貨分岐装置14によって分岐された回収硬貨が収納される。回収庫18は、繰出機能を有さない収納専用のボックスである。回収庫18に収納された回収硬貨は、硬貨処理装置1の内部にアクセスすることにより取り出すことができる。または、回収庫18を取り外し可能なカセット構造としてもよい。回収庫18は、搬送部12の下方であって、出金搬送部17の上方に設けられる。また、回収庫18は、硬貨処理装置1の前方、具体的には、収納繰出装置16aaの前方に設けられることにより、回収硬貨の取出しが容易となる。
図3は、図2のA−A矢視断面図である。図3において、図2と同じものには同じ符号が付してある。なお、図3では、図2で示した構成要素の一部図示を省略している。
図3に示すように、硬貨処理装置1は、収納繰出装置16baを有している。収納繰出装置16baは、搬送部12を挟み、収納繰出装置16aaに対向するように設けられている。
図3に示す一点鎖線は、貯留繰出装置11の傾斜円盤11aを示している。また、図3には、搬送部12で搬送される硬貨C11が示してある。硬貨C11を搬送する搬送部12の搬送路は、図3に示すように傾斜している。
搬送部12で搬送される硬貨C11は、識別部13の識別結果に応じて、硬貨分岐装置15a(図3には、図示せず)により、搬送方向が分岐される。そして、搬送部12で搬送される硬貨C11は、収納繰出装置16aa,16baに収納される。
例えば、硬貨C11は、収納繰出装置16aaに収納される金種であった場合、矢印A2に示すように、搬送方向が分岐(変更)される。矢印A2の方向に分岐された硬貨C11は、収納繰出装置16aaに収納される。また、硬貨C11は、収納繰出装置16baに収納される金種であった場合、矢印A3に示すように、搬送方向が分岐される。矢印A3の方向に分岐された硬貨C11は、収納繰出装置16baに収納される。
収納繰出装置16aaは、傾斜円盤16aaaを有している。傾斜円盤16aaaは、ホッパーとともに、硬貨を収納する空間を形成する。傾斜円盤16aaaは、出金時に図中時計回りに回転し、ホッパーに収納されている硬貨を上方に拾い上げ、繰出出口に硬貨を繰出す。
収納繰出装置16baは、傾斜円盤16baaを有している。傾斜円盤16baaは、ホッパーとともに、硬貨を収納する空間を形成する。傾斜円盤16baaは、出金時に図中反時計回りに回転し、ホッパーに収納されている硬貨を上方に拾い上げ、繰出出口に硬貨を繰出す。
図3に示す硬貨C12は、収納繰出装置16baのホッパーに収納されている硬貨を示している。図3に示す硬貨C13は、収納繰出装置16baから繰出される硬貨を示している。硬貨C13は、収納繰出装置16baが有する傾斜円盤16baaの突起(図示せず)に引っ掛けられ、上方に拾い上げられる。そして、硬貨C13は、板状のガイドG1の上端に乗って、傾斜円盤から離され、図3の矢印A1に示すように、出金搬送部17へ落下される。なお、図3の点線枠A4,A5は、硬貨が繰出される繰出出口の位置を示している。
図4は、図2の硬貨処理装置1を+z軸方向から見た図である。図4において、図2および図3と同じものには同じ符号が付してある。
図4に示すように、硬貨処理装置1は、収納繰出装置16bb〜16bdを有している。収納繰出装置16bb〜16bdは、搬送部12を挟み、収納繰出装置16ab〜16adと対向するように設けられている。すなわち、収納繰出装置16aa〜16adの列と、収納繰出装置16ba〜16bdの列は、平面視で、搬送部12(または出金搬送部17)を挟んで、左右に配置されている。
以下では、装置前方(−y軸方向)から見て、右側にある収納繰出装置16aa〜16adを、右列の収納繰出装置16aa〜16adと呼ぶことがある。また、装置前方から見て、左側にある収納繰出装置16ba〜16bdを、左列の収納繰出装置16ba〜16bdと呼ぶことがある。
硬貨分岐装置14,15a〜15cは、上記したように、搬送部12で搬送される硬貨を、3方向に分岐する。例えば、硬貨分岐装置15bは、矢印A11に示すように、搬送部12で搬送される硬貨を、搬送下流方向へ分岐する。また、硬貨分岐装置15bは、矢印A12に示すように、搬送部12で搬送される硬貨を、収納繰出装置16abの方向へ分岐する。また、硬貨分岐装置15bは、矢印A13に示すように、搬送部12で搬送される硬貨を、収納繰出装置16bbの方向へ分岐する。なお、硬貨分岐装置15dは、矢印A14,A15に示すように、硬貨を2方向にのみ分岐する。
収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdは、出金時には、収納している硬貨を繰出す。例えば、収納繰出装置16ab,16bbは、矢印A16,A17に示す位置において(図3の点線枠A4,A5に示す繰出出口の位置を参照)、収納している硬貨を繰出す。繰出された硬貨は、例えば、図3の矢印A1に示したように、出金搬送部17に落下され、出金口3に出金される。
図4の点線枠A18a,A18bは、収納繰出装置16aa,16baの硬貨の繰出出口の位置を示している。点線枠A18a,A18bに示す繰出出口は、図3の点線枠A4,A5に示した繰出出口に対応する。収納繰出装置16ab〜16ad,16bb〜16bdも、収納繰出装置16aa,16baと同様の位置に繰出出口を有している。収納繰出装置16ab〜16ad,16bb〜16bdは、繰出出口が、搬送部12を挟んで対向するように配置されている。
図4に示す収納繰出装置16ab〜16adの傾斜円盤は、図3で説明した収納繰出装置16aaの傾斜円盤16aaaと同じ方向に回転する。図4に示す収納繰出装置16bb〜16bdの傾斜円盤は、図3で説明した収納繰出装置16baの傾斜円盤と同じ方向に回転する。すなわち、右列の収納繰出装置16aa〜16adと、左列の収納繰出装置16ba〜16bdとで、傾斜円盤の回転方向は逆方向となっている。
また、硬貨処理装置1は、構成が異なる収納繰出装置が混在してもよい。例えば、収納繰出装置16aa〜16adと、収納繰出装置16ba〜16bdは、構成が異なっている。例えば、収納繰出装置16ba〜16bdは、傾斜円盤の回転方向が逆方向となっている。例えば、収納繰出装置16aa〜16adと、収納繰出装置16ba〜16bdは、搬送部12を境に、ガイドの形状、ホッパーの形状、または傾斜円盤の突起の形状等が左右対称となっている(例えば、図3を参照)。また、収納繰出装置16aa〜16ad、16ba〜16bdの少なくとも1つが他と構成が異なっていてもよい。
硬貨処理装置1の概略動作を、図2を用いて説明する。まず、入金動作について説明する。
入金口2に投入された硬貨は、貯留繰出装置11のホッパーに貯留される。貯留繰出装置11のホッパーに貯留された硬貨は、傾斜円盤11aによって上方に拾い上げられ、搬送部12に繰出される。
搬送部12に繰出された硬貨は、識別部13によって識別される。識別された硬貨が、リジェクト硬貨でも回収硬貨でもない場合、硬貨は、硬貨分岐装置15a〜15dによって、搬送方向が分岐され、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdのいずれかに収納される。
識別された硬貨がリジェクト硬貨である場合、リジェクト硬貨は、硬貨分岐装置14によって搬送方向が分岐され、出金搬送部17に落下される。出金搬送部17に落下されたリジェクト硬貨は、出金口3に搬送される。
識別された硬貨が回収硬貨である場合、回収硬貨は、硬貨分岐装置14によって搬送方向が分岐され、回収庫18に落下、収納される。
次に、出金動作について説明する。
収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdに収納されている硬貨は、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdが有する傾斜円盤によって、上方に拾い上げられる。上方に拾い上げられた硬貨は、ガイドを伝って繰出出口に導かれ(図3を参照)、出金搬送部17へ落下される。出金搬送部17へ落下された硬貨は、出金口3へ搬送される。
ここで、従来(特許文献1)の収納繰出装置の配置例について概説する。
図5は、従来の収納繰出装置の配置例を概説する図である。図5には、特許文献1の硬貨処理装置の概略平面図が示してある。図5に示すように、硬貨処理装置は、搬送部501と、硬貨分岐装置502a〜502dと、収納繰出装置503a〜503d,504a〜504dと、を有している。
搬送部501は、図5の左側から右側に向かって、硬貨を搬送する。硬貨分岐装置502a〜502dは、搬送部501で搬送される硬貨を、収納繰出装置503a〜503d,504a〜504dに収納するよう、搬送方向を分岐する。具体的には、それぞれの硬貨分岐装置502a〜502dは、2つの硬貨選別孔を有する。例えば、硬貨分岐装置502aは、収納繰出装置503aに対応する選別孔と、収納繰出装置504aに対応する選別孔とを有する。
収納繰出装置503a,504aは、収納した硬貨を繰出す傾斜円盤503aa,504aaを有している。収納繰出装置503b〜503d,504b〜504dも収納繰出装置503a,504aと同様に傾斜円盤を有している。
収納繰出装置503a〜503d,504a〜504dは、傾斜円盤の回転軸が、搬送部501の硬貨搬送方向(図中左右方向)に直交する平面に対し、平行となるように配置されている。例えば、矢印A21に示すように、収納繰出装置503aの傾斜円盤503aaの回転軸は、搬送部501の硬貨搬送方向(図中左右方向)に直交する平面に対し、平行である。また、矢印A22に示すように、収納繰出装置504aの傾斜円盤504aaの回転軸は、搬送部501の硬貨搬送方向に直交する平面に対し、平行である。
なお、図4に示した硬貨処理装置1の収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdは、傾斜円盤の回転軸が、搬送部12の硬貨搬送方向(y軸方向)に直交する平面(x−z平面)に対し交差するように、配置されている。さらに、これらの回転軸が、搬送部12の硬貨搬送方向(y軸方向)を含むに鉛直面(y−z平面)に対し平行であるように配置されてもよい。
図6は、図5の硬貨処理装置を矢印B方向から見た図である。図6において、図5と同じものには同じ符号が付してある。
収納繰出装置503a,504aの傾斜円盤503aa,504aaは、ホッパーに保留している硬貨を表面の突起に引っ掛け、上方へ拾い上げる。そして、収納繰出装置503a,504aの傾斜円盤503aa,504aaは、上方に拾い上げた硬貨を、硬貨繰出出口から繰出す。
図6の点線枠A31a,A31bは、収納繰出装置503a,504aの硬貨繰出出口の位置を示している。収納繰出装置503a,504aの硬貨繰出出口は、傾斜円盤503aa,504aaの上部付近に設けられている。
図6の矢印A32a,A32bは、硬貨分岐装置(図6には図示せず)によって、搬送部501から落下される硬貨の落下方向を示している。
傾斜円盤503aa,504aaの最も高い位置となる部分は、最も低い位置となる部分よりも、搬送部12から近い距離にある。図6の矢印A31a,A31bと、矢印A32a,A32bとに示すように、搬送部501から落下される硬貨は、傾斜円盤503aa,504aaの上部付近から収納繰出装置503a,504aに進入する。搬送部501から落下される硬貨は、収納繰出装置503a,504aの硬貨繰出出口と重なる。従って、例えば、硬貨繰出出口付近で硬貨が山積みになると、収納繰出装置503a,504aは、硬貨を適切に繰出すことができなくなる。
これに対し、図1〜図4に示す硬貨処理装置1では、硬貨を適切に繰出すことができる。以下その理由について説明する。
図2〜図4に示したように、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdは、搬送部12に沿った複数の列を形成している。例えば、収納繰出装置16aa〜16adは、搬送部12に沿った列を形成し、収納繰出装置16ba〜16bdは、搬送部12に沿った列を形成している。
列を形成する収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdは、傾斜円盤の表面と裏面とが向き合うように配置される。例えば、図2の収納繰出装置16aaにおいて、面S1は、傾斜円盤の表面を示し、面S2は、傾斜円盤の裏面を示している。また、図2の収納繰出装置16abにおいて、面S3は、傾斜円盤の表面を示し、面S4は、傾斜円盤の裏面を示している。収納繰出装置16aaの傾斜円盤の面S1(表面)は、収納繰出装置16abの傾斜円盤の面S4(裏面)と向き合っている。言い換えると、1つの列を形成する収納繰出装置16aa〜16adの傾斜円盤は同一平面上にはなく、互いに平行に配置される。別の列を形成する収納繰出装置16ba〜16bdについても同様である。さらに言い換えると、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdのそれぞれについて、傾斜円盤の最も高い位置となる部分と最も低い位置となる部分は、搬送部12を含むy−z平面から同じ距離にある。よって、搬送部12に配置される硬貨分岐装置15a〜15dの位置を調整することによって、硬貨分岐装置15a〜15dから、傾斜円盤の任意の位置に硬貨を落下させることができる。
このように、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdを配置することによって、硬貨分岐装置15a〜15dから、傾斜円盤の最も高い位置から離れた部分へ硬貨を落下させることができる。よって、硬貨分岐装置15a〜15dから落下される硬貨が、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdの繰出出口付近で、山積みになることを抑制できる。
例えば、搬送部12から、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdに落下する硬貨の落下位置(例えば、図4の矢印A12,A13に示す硬貨の落下位置を参照)を、収納繰出装置16aa〜16ad,16aa〜16adの硬貨の繰出出口(例えば、図4の矢印A16,A17に示す繰出出口を参照)からずらすことができる。より具体的には、硬貨が、傾斜円盤の最も高い位置から離れた位置に落下するように、硬貨分岐装置15a〜15dを配置することができる。そのため、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdの繰出出口付近での、硬貨の山積みを抑制できる。
硬貨分岐装置15aについて説明する。硬貨分岐装置14,15b〜15dは、硬貨分岐装置15aと同様の構成を有しており、以下では、その説明を省略する。
図7は、硬貨分岐装置15aを構成する部品の斜視図である。硬貨分岐装置15aは、図7に示す部品と、後述する図8に示す部品とによって構成される(例えば、図9を参照)。図7および図8に示す硬貨分岐装置15aは、搬送部12の搬送路上に形成された開口部に配置される(例えば、図9を参照)。
図7に示すように、硬貨分岐装置15aは、Aゲート21と、アクチュエータ22と、連結部材23と、を有している。
Aゲート21は、底面S11と、側面S12とを有している。底面S11と側面S12は、L字状の面を形成している。底面S11は、硬貨の周縁の下端が接する(乗る)。以下で説明するが、底面S11および側面S12は、搬送部12の搬送路の一部を形成する。
Aゲート21は、y軸方向に伸びる軸21aを回動軸として回動する。Aゲート21は、図7に示す両矢印A41に示すように、軸21aを中心に、時計回りおよび反時計回りの方向に回動する。
Aゲート21は、ガイド21bを有している。ガイド21bは、弓形状を有している。
アクチュエータ22には、連結部材23の一端が接続されている。アクチュエータ22は、連結部材23を、図7の両矢印A42方向に直線運動させる。連結部材23の他端は、Aゲート21に接続されており、Aゲート21を、直線運動によって、両矢印A41に示す方向に回動する。
図8は、硬貨分岐装置15aを構成する部品の斜視図を示している。図8に示すように、硬貨分岐装置15aは、Bゲート31と、アクチュエータ32と、連結部材33と、を有している。
Bゲート31は、側面S21を有している。側面S21は、硬貨の平面が接する(乗る)。以下でも説明するが、側面S21は、搬送部12の搬送路の一部を形成する。
Bゲート31は、y軸方向に伸びる軸31aを回動軸として回動する。Bゲート31は、図8に示す両矢印A51に示すように、軸31aを中心に、時計回りおよび反時計回りの方向に回動する。
アクチュエータ32には、連結部材33の一端が接続されている。アクチュエータ32は、連結部材33を、図8の両矢印A52方向に直線運動させる。連結部材33の他端は、Bゲート31に接続されており、Bゲート31を、直線運動によって、両矢印A51に示す方向に回動する。
図9は、搬送部12に取付けられた硬貨分岐装置15aの斜視図である。図10には、図7および図8に示した硬貨分岐装置15aと、図3等に示した搬送部12の一部とが示してある。図9において、図7および図8と同じものには同じ符号が付してある。
図9には、硬貨C21が示してある。硬貨C21は、上記したように、例えば、搬送ベルトを用いた一般的な技術を用いて、+y軸方向へ搬送される。
図9に示すように、Aゲート21およびBゲート31は、搬送部12に設けられた開口部12aに設けられている。Aゲート21は、弓形状のガイド21bが、開口部12aの弓形状の位置に来るように設けられている。
図9では、Aゲート21の底面S11は、搬送部12の搬送路の底面S2と面一になっている。また、Aゲート21の側面S12は、搬送部12の搬送路の側面S1と対向している。また、Bゲート31の側面S21は、搬送部12の搬送路の側面S1と面一になっている。すなわち、Aゲート21の底面S11および側面S12と、Bゲート31の側面S21は、図9に示す状態では、開口部12aにおいて、U字状の搬送路を形成している。
これにより、硬貨C21は、開口部12aを超えて、搬送部12の下流(+y軸方向)へ搬送される。従って、硬貨C21は、例えば、図3に示した矢印A2,A3の方向に誘導されず、収納繰出装置16aa,16baに収納されない。
図10は、硬貨分岐装置15aを−y軸方向から見た図である。図10において、図7〜図9と同じものには同じ符号が付してある。なお、図10では、アクチュエータ22,32および連結部材23,33の図示を省略している。また、図10に示す硬貨分岐装置15aは、図7〜図9に示した硬貨分岐装置15aに対し、形状等を簡略化して図示している。図10に示す一点鎖線は、図9に示した搬送部12の側面S1の位置を示している。
Aゲート21およびBゲート31が、アクチュエータ22,32の制御によって回動し、図10に示す状態にあるとき、Aゲート21の底面S11と、Aゲート21の側面S12と、Bゲート31の側面S21は、搬送部12に設けられた開口部12aにおいて、U字状の搬送路を形成する。すなわち、硬貨分岐装置15aは、硬貨C21が+y軸方向へ通過する搬送路を形成する。これにより、硬貨C21は、搬送部12の下流へと搬送される。
図11は、硬貨分岐装置15aを−y軸方向から見た図である。図11において、図10と同じものには同じ符号が付してある。
図11に示すAゲート21は、図10で示したAゲート21に対し、軸21aを回動軸として、時計回りに回動している。一方、Bゲート31は、図10の状態から、回動していない。
これにより、Aゲート21の底面S11は、搬送部12の底面S2からずれ、搬送部12の開口部12aの底面部分が開放される。硬貨C21は、図11に示すように、Bゲート31の側面S21を滑って開口部12aの底面部分から落下する。なお、Bゲート31の側面S21を滑り開口部12aの底面部分から落下する硬貨C21は、収納繰出装置16aaとつながったシュートを伝って、収納繰出装置16aaに収納される。
Aゲート21のガイド21bは、Aゲート21の時計回りの回動によって、搬送部12の側面S1(図12に示す一点鎖線)から突出する。これにより、硬貨C21は、搬送下流方向の進行が妨げられ、確実にBゲート31の側面S21を滑って開口部12aの底面部分から落下させられる。
図12は、硬貨分岐装置15aを−y軸方向から見た図である。図12において、図10と同じものには同じ符号が付してある。
図12に示すBゲート31は、図11で示したBゲート31に対し、軸31aを回動軸として、時計回りに回動している。一方、Aゲート31は、図11の状態から、回動していない。
これにより、Bゲート31の側面S21は、搬送部12の側面S1からずれ、搬送部12の開口部12aの側面部分が開放される。硬貨C21は、図12に示すように、開口部12aの側面部分を通り、Bゲート31の背面側を落下する。なお、Bゲート31の背面側を落下する硬貨C21は、収納繰出装置16baとつながったシュートを伝って、収納繰出装置16baに収納される。
Aゲート21のガイド21bは、図12の状態では、搬送部12の側面S1(図12に示す一点鎖線)から突出している。これにより、上記したように、硬貨C21は、搬送下流方向の進行が妨げられ、開口部12aの側面部分を通り、確実にBゲート31の背面側を落下させられる。
硬貨分岐装置15aは、図7〜図12で説明したように、Aゲート21、Bゲート31、連結部材23,33、およびアクチュエータ22,32を備えた1つのモジュールで構成される。そして、1つのモジュールで構成された硬貨分岐装置15aは、搬送部12で搬送される硬貨を、左右の収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdに分岐する。
なお、硬貨分岐装置15aは、1つのモジュールで構成されなくてもよい。例えば、硬貨を2方向に分岐する2つの2方向分岐装置を、収納繰出装置16aaと収納繰出装置16baとの間に設けるようにしてもよい。より具体的には、収納繰出装置16aaと、収納繰出装置16baとの間に、硬貨を収納繰出装置16aaと搬送方向下流とのいずれか一方へ誘導するように分岐する2方向分岐装置と、硬貨を収納繰出装置16baと搬送方向下流とのいずれか一方へ誘導するように分岐する2方向分岐装置とを、略直線上に配置するようしてもよい。
2方向分岐装置は、一般的な装置を用いることができる。例えば、特開2012−174035号公報や特開2015−49700号公報に開示されている分岐装置(選別装置)を用いることができる。
硬貨の繰出制御について説明する。収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdの繰出出口は、搬送部12および出金搬送部17を挟んで対向している。例えば、図4の点線枠A18a,A18bは、収納繰出装置16aaの繰出出口と、収納繰出装置16baの繰出出口との位置を示しており、搬送部12および出金搬送部17を挟んで対向している。そのため、左右の収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdが同時に硬貨を繰出すと、繰出出口で衝突する可能性がある。
そこで、制御部(図示せず)は、搬送部12および出金搬送部17を挟んで左右で隣り合った収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdに対して、同時に硬貨を繰り出すことを禁止するよう制御する。例えば、制御部は、収納繰出装置16aaから硬貨を繰出す間、出金搬送部17を挟んで対向している収納繰出装置16baから硬貨を繰出さないように制御する。また、例えば、制御部は、収納繰出装置16aaと収納繰出装置16baから硬貨を交互に出金搬送部17に繰出すよう制御する。これにより、制御部は、左右の収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdから繰出される硬貨の衝突を回避できる。
一方、制御部は、搬送部12の搬送方向に並べられる収納繰出装置の列(収納繰出装置16aa〜16adまたは収納繰出装置16ba〜16bd)について、1つの列内の複数の収納繰出装置から出金搬送部17に、同時に硬貨を繰り出すように制御することが可能である。例えば、制御部は、1つの列内で隣り合う少なくとも1組の収納繰出装置から出金搬送部17に、同時に硬貨を繰り出すように制御してもよい。または、制御部は、1つの列内の任意の複数の収納繰出装置から出金搬送部17に、同時に硬貨を繰り出すように制御してもよい。
また、出金搬送部17に硬貨を落下させると、硬貨が跳ね返り、装置故障等の原因となる可能性がある。例えば、出金搬送部17が搬送ベルトで構成される場合は、搬送ベルト上に落下した硬貨が跳ね返ることがある。跳ね返りの度合いは、出金搬送部17が停止している場合より動作している場合の方が大きい。そこで、制御部は、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdから硬貨を繰出すとき、出金搬送部17の動作を停止する。これにより、制御部は、出金搬送部17での硬貨の跳ね返りを抑制でき、装置の故障等を抑制できる。
また、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdから硬貨を繰出すとき、出金搬送部17の動作を停止すると、硬貨が、出金搬送部17の一か所で大きく山積みにされ、出金搬送部17の動作を阻害する可能性がある。制御部は、左右の収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdから、交互に硬貨を繰出すとき、出金搬送部17を少しずつ動作させてもよい。例えば、制御部は、出金搬送部17の動作を停止して、一方の列の収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdから硬貨を所定枚数繰出す。制御部は、一方の列の収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdから硬貨を所定枚数繰出した後、出金搬送部17を少し動かして、再び動作を停止し、他方の列の収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdから硬貨を所定枚数繰出す。これにより、左右の収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdから繰出される硬貨が、出金搬送部17において、一か所にて山積みにされることを防止する。例えば、出金搬送部17が搬送ベルトで構成される場合は、硬貨が、搬送ベルト上の一か所にて山積みにされることを防止する。つまり、繰出された硬貨が、出金搬送部17において、大きく山積みされることを防ぐことができる。なお、硬貨の繰出す枚数(所定枚数)は、例えば、硬貨の体積を元に決定する。また、制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびメモリ等によって構成される。
以上説明したように、硬貨処理装置1は、鉛直方向に対して所定角度で傾斜した傾斜姿勢で回転させられる傾斜円盤を有する収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdと、硬貨を搬送する搬送部12(または出金搬送部17)と、を備える。収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdは、搬送部12に沿った複数の列を形成し、それぞれの列は、1つの列内で隣り合う傾斜円盤の面が対向するように配置される。
これにより、搬送部12を挟んで配置された収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdに落下する硬貨は、繰出出口付近で山積みになることが抑制され、硬貨処理装置1は、硬貨を適切に繰出すことができる。
なお、上記では、収納繰出装置の数を8個としたが、これに限られない。また、右列と左列とで、収納繰出装置の数は異なっていてもよい。
また、上記では、収納繰出装置の列の数は2であったが、これに限られない。収納繰出装置の列の数は3以上であってもよい。例えば、搬送部を2つ設け、2つの搬送部のそれぞれにおいて、収納繰出装置の列を形成してもよい(この場合、収納繰出装置の列の数は4となる)。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に対し、収納繰出装置の配置が異なる。例えば、第2の実施の形態では、右列の収納繰出装置と、左列の収納繰出装置とで、傾斜円盤の表面の向きが異なる。
図13は、第2の実施の形態に係る硬貨処理装置1の平面図である。図13において、図4と同じものには同じ符号が付してある。
図13に示すように、硬貨処理装置1は、硬貨分岐装置41a〜41d,42a〜42dと、収納繰出装置51a〜51dと、を有している。
硬貨分岐装置41a〜41dは、搬送部12で搬送される硬貨を、2方向に分岐させる。例えば、硬貨分岐装置41a〜41dは、搬送部12で搬送される硬貨を、搬送下流方向と、収納繰出装置16aa〜16adへ誘導する方向とに分岐させる。
より具体的には、硬貨分岐装置41bは、矢印A61に示すように、搬送部12で搬送される硬貨を、搬送下流方向へ分岐する。また、硬貨分岐装置41bは、矢印A62に示すように、搬送部12で搬送される硬貨を、収納繰出装置16abへ誘導する方向へ分岐する。なお、硬貨分岐装置41dは、搬送部12で搬送される硬貨を、収納繰出装置16adへ誘導する方向にのみ分岐する。
硬貨分岐装置42a〜42dは、搬送部12で搬送される硬貨を、2方向に分岐させる。例えば、硬貨分岐装置42a〜42dは、搬送部12で搬送される硬貨を、搬送下流方向と、収納繰出装置51a〜51dへ誘導する方向とに分岐させる。
より具体的には、硬貨分岐装置42bは、矢印A63に示すように、搬送部12で搬送される硬貨を、搬送下流方向へ分岐する。また、硬貨分岐装置42bは、矢印A64に示すように、搬送部12で搬送される硬貨を、収納繰出装置51bへ誘導する方向へ分岐する。
収納繰出装置51a〜51dは、収納繰出装置16aa〜16adと配置方向が180度異なっている。例えば、収納繰出装置16aa〜16adは、傾斜円盤の表面が装置後方(+y軸方向)を向いているが(例えば、図2に示す面S1は、装置後方を向いている)、収納繰出装置51a〜51dは、傾斜円盤の表面が装置前方を向いている。
収納繰出装置51a〜51dには、例えば、収納繰出装置16aa〜16adと同じ構成の収納繰出装置を用いることができる。すなわち、硬貨処理装置1は、1種類の収納繰出装置で構成されることができる。例えば、1種類の収納繰出装置を、右列と左列とで、方向を180度回転するように、硬貨処理装置1に搭載する。
収納繰出装置16aaの傾斜円盤は、図13の矢印A19を回転軸として回転する。収納繰出装置16aaは、ホッパーに収納している硬貨を繰出出口(例えば、図3の点線枠A4を参照)に繰出すとき、傾斜円盤を図13の矢印A65の方向に回転(+y軸方向から見て時計回りに回転)して、収納している硬貨を繰出す。なお、図13の点線枠A18aに示す点線枠は、硬貨の繰出出口の位置を示している。繰出出口に繰出された硬貨は、出金搬送部17(図13には図示せず)に落下される。
収納繰出装置51aの傾斜円盤は、図13の矢印A66を回転軸として回転する。収納繰出装置51aは、ホッパーに収納している硬貨を繰出出口に繰出すとき、傾斜円盤を図13の矢印A67の方向に回転(−y軸方向から見て時計回りに回転)して、収納している硬貨を繰出す。なお、図13の点線枠A68は、硬貨の繰出出口の位置を示している。繰出出口に繰出された硬貨は、出金搬送部17(図13には図示せず)に落下される。
上記したように、収納繰出装置16aa〜16adと収納繰出装置51a〜51dは、装置に配置されている向きが180度異なっている。そして、収納繰出装置16aa〜16adと収納繰出装置51a〜51dは、搬送部12に沿った複数の列を形成している。
これにより、図13に示す硬貨処理装置1は、第1の実施の形態と同様に、硬貨分岐装置15a〜15dから落下される硬貨が、収納繰出装置16aa〜16ad,16ba〜16bdの繰出出口で、山積みになることを抑制できる。
例えば、搬送部12から、収納繰出装置16aa〜16ad,51a〜51dに落下される硬貨の落下位置(例えば、図13の矢印A62,A64に示す硬貨の落下位置を参照)を、収納繰出装置16aa〜16ad,51a〜51dの硬貨の繰出出口(例えば、図13の点線枠A18a,A68に示す繰出出口を参照)からずらすことができる。そのため、収納繰出装置16aa〜16ad,51a〜51dの繰出出口での、硬貨の山積みを抑制できる。
また、右列の収納繰出装置16aa〜16adと、左列の収納繰出装置51a〜51dは、出金搬送部17を挟んで、繰出出口が対向しないように配置されている。例えば、図13の点線枠A18aに示す繰出出口と、A68に示す繰出出口は、出金搬送部17を挟んで対向していない。
これにより、右列の収納繰出装置16aa〜16adから繰出される硬貨と、左列の収納繰出装置51a〜51dから繰出される硬貨は、衝突することがない。従って、制御部(図示せず)は、右列の収納繰出装置16aa〜16adと、左列の収納繰出装置51a〜51dとから、収納している硬貨を、同時に出金搬送部17に繰出すことができる。
以上説明したように、同じ構成の収納繰出装置16aa〜16ad,51a〜51dは、搬送部12に沿った複数の列を形成し、それぞれの列は、1つの列内で隣り合う傾斜円盤の面が対向するように配置される。その際、収納繰出装置16aa〜16ad,51a〜51dは、右列と左列とで、傾斜円盤の表面(または裏面)の方向が異なるように配置される。
これにより、搬送部12を挟んで配置された収納繰出装置16aa〜16ad,51a〜51dに落下する硬貨は、繰出出口付近で山積みになることが抑制され、硬貨処理装置1は、硬貨を適切に繰出すことができる。
また、硬貨処理装置1は、1種類の収納繰出装置16aa〜16ad,51a〜51dを搭載することにより、製造コストを低減できる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、第1の実施の形態に対し、収納繰出装置の配置が異なる。例えば、第3の実施の形態では、傾斜円盤の表面と表面とが向き合うように配置される。
図14は、第3の実施の形態に係る硬貨処理装置1の平面図である。図14において、図4と同じものには同じ符号が付してある。図14に示すように、硬貨処理装置1は、収納繰出装置61a〜61d,62a〜62dを有している。
収納繰出装置61aと収納繰出装置61bは、傾斜円盤の表面が向き合うように配置されている。例えば、収納繰出装置61aは、傾斜円盤の表面が装置後方(+y軸方向)を向くように配置され、収納繰出装置61bは、傾斜円盤の表面が装置前方(−y軸方向)を向くように配置されている。
収納繰出装置61aの傾斜円盤は、図14の矢印A19を回転軸として回転する。収納繰出装置61aは、ホッパーに収納している硬貨を繰出出口(例えば、図14の点線枠A18aを参照)に繰出すとき、傾斜円盤を図14の矢印A71の方向に回転(+y軸方向から見て時計回りに回転)して、収納している硬貨を繰出す。
収納繰出装置61bの傾斜円盤は、図14の矢印A72を回転軸として回転する。収納繰出装置61bは、ホッパーに収納している硬貨を繰出出口に繰出すとき、傾斜円盤を図14の矢印A73の方向に回転(−y軸方向から見て反時計回りに回転)して、収納している硬貨を繰出す。なお、図14の矢印A74に示す点線枠は、硬貨の繰出出口の位置を示している。繰出出口に繰出された硬貨は、出金搬送部17(図14には図示せず)に落下される。
収納繰出装置61c,61dは、収納繰出装置61a,61bと同様に、傾斜円盤の表面が向き合うように配置されている。収納繰出装置62a,62bは、収納繰出装置61a,61bと同様に、傾斜円盤の表面が向き合うように配置されている。収納繰出装置62c,62dは、収納繰出装置61a,61bと同様に、傾斜円盤の表面が向き合うように配置されている。
以上説明したように、収納繰出装置61a〜61d,62a〜62dは、搬送部12に沿った複数の列を形成し、それぞれの列は、1つの列内で隣り合う傾斜円盤の面が対向するように配置される。その際、収納繰出装置61a〜61d,62a〜62dは、傾斜円盤の表面と表面(または裏面と裏面)が向き合うように配置される。これにより、搬送部12を挟んで配置された収納繰出装置61a〜61d,62a〜62dに落下する硬貨は、繰出出口付近で山積みになることが抑制され、硬貨処理装置1は、硬貨を適切に繰出すことができる。
なお、収納繰出装置の配置は、第1の実施の形態、第2の実施の形態、および第3の実施の形態に示した配置に限られない。以下、その変形例について説明する。
図15は、収納繰出装置の配置例を示した図のその1である。図15には、図4等で説明した搬送部12と、収納繰出装置71a〜71d,72a〜72dと、が示してある。
収納繰出装置71a〜71d,72a〜72dの斜線を付した部分から伸びている白抜きの矢印(例えば、図15のX1)は、傾斜円盤の表面の方向を示している。例えば、収納繰出装置71aの傾斜円盤の表面は、+y軸方向を向き、例えば、図14に示した収納繰出装置61aの配置に対応する。また、収納繰出装置71bの傾斜円盤の表面は、−y軸方向を向き、例えば、図14に示した収納繰出装置61bの配置に対応する。
また、搬送部12から収納繰出装置71a〜71d,72a〜72dへ向かう矢印(例えば、図15のX2)は、搬送部12から、収納繰出装置71a〜71d,72a〜72dへ落下(収納)される硬貨の方向を示している。また、収納繰出装置71a〜71d,72a〜72dの斜線を付した部分から、搬送部12に伸びている矢印(例えば、図15のX3)は、収納繰出装置71a〜71d,72a〜72dから、出金搬送部17(図15には図示していない)へ繰出される硬貨の方向を示している。
図15の例では、右列と左列とのうち、右列において、収納繰出装置71aの傾斜円盤の表面と、収納繰出装置71bの傾斜円盤の表面とが向き合うように配置されている。図14では、右列と左列との両列において、収納繰出装置の表面と表面が向き合うようになっていたが、図15に示すように、右列と左列との一方の収納繰出装置で、傾斜円盤の表面と表面とが向き合うように配置されてもよい。
また、図15の例では、右列の収納繰出装置71b〜71dと、左列の収納繰出装置72b〜72dは、傾斜円盤の表面の向きが異なっている。従って、右列の収納繰出装置71b〜71dと、左列の収納繰出装置72b〜72dとから、同時に硬貨が出金搬送部17に繰出されても、硬貨は衝突しない。一方、右列の収納繰出装置71aと、左列の収納繰出装置72aとから、同時に硬貨が出金搬送部17に繰出されると、硬貨は衝突する。このため、右列の収納繰出装置71aと、左列の収納繰出装置72aとには、同時に出金する必要のない金種の硬貨を収納するようにする。例えば、収納繰出装置71a,72aには、同種の金種の硬貨を収納するようにする。この場合、収納繰出装置71a,72aのどちらかから硬貨を繰出せばよい。
図16は、収納繰出装置の配置例を示した図のその2である。図16では、右列の収納繰出装置81aの傾斜円盤の裏面と、収納繰出装置81bの裏面とが向き合うように配置されている。また、右列の収納繰出装置81cの傾斜円盤の裏面と、収納繰出装置81dの裏面とが向き合うように配置されている。
一方、左列では、収納繰出装置82aの傾斜円盤の表面と、収納繰出装置82bの傾斜円盤の表面とが向き合うように配置されている。また、収納繰出装置82cの傾斜円盤の表面と、収納繰出装置82dの傾斜円盤の表面とが向き合うように配置されている。
すなわち、図16では、収納繰出装置81a,81bと、収納繰出装置82a,82bとでは、向き合っている面が異なっている。また、収納繰出装置81c,81dと、収納繰出装置82c,82dとでは、向き合っている面が異なっている。
これにより、右列の収納繰出装置81a〜81dと、左列の収納繰出装置82a〜82dとが、同時に硬貨を繰出しても衝突しない。
もちろん、収納繰出装置の配置方向については、上記変形例に限られない。例えば、図15において、収納繰出装置71c,71dの傾斜円盤の表面は、+y軸方向を向いていてもよい。また、図16において、収納繰出装置82a〜82dの傾斜円盤の表面は、全て+y軸方向に向いていてもよい。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、硬貨処理装置1は、構成が異なる収納繰出装置が混在している。例えば、収納繰出装置のガイドの厚さが、右列と左列とで異なる。また、収納繰出装置の傾斜円盤の硬貨を引っかける突起部材および硬貨周縁保持部の厚さが、右列と左列とで異なる。
図17は、第4の実施の形態に係る収納繰出装置の傾斜円盤の一部を示した図である。図17には、収納繰出装置の傾斜円盤90と、ガイド100と、が示してある。また、図17には、傾斜円盤90によって上方に拾い上げられる硬貨C31が示してある。
傾斜円盤90およびガイド100には、一般的な収納繰出装置に用いられる傾斜円盤およびガイドを用いることができる。例えば、傾斜円盤90およびガイド100には、特開2012−174035号公報の図6〜図8に開示されている傾斜円盤およびガイドを用いることができる。ただし、傾斜円盤90とガイド100は、以下で説明するように、一般的な傾斜円盤およびガイドと一部異なっている(厚さの設定が異なっている)。
傾斜円盤90は、ホッパー(図示せず)に収納されている硬貨を1枚ずつ上方に拾い上げるための突起部材91a,91bと、上方に拾い上げられた硬貨の周縁を保持(支持)する硬貨周縁保持部92と、を有している。
ガイド100は、板状の部材であり、傾斜円盤90の表面からわずかに浮くようにして配置されている。また、ガイド100は、硬貨周縁保持部92から、硬貨が繰出される繰出出口(図17の点線枠A81に示す部分)にわたって設けられている。また、ガイド100の裏面には、傾斜円盤90上の突起部材91a,91b等が通過するための溝(点線で示している)が形成されている。
傾斜円盤90で拾い上げられた硬貨C31は、ガイド100の上端に乗る。ガイド100の上端に乗った硬貨C31は、傾斜円盤90の回転とともに、ガイド100の上端に沿って繰出出口方向に移動させられ、傾斜円盤90から離される。そして、点線枠A81に示す繰出出口から繰出される。
図18は、図17のA−A矢視断面図である。図18において、図17と同じものには同じ符号が付してある。図18に示す斜線101は、ガイド100の先端部分を示している。
ガイド100の硬貨が乗る上端は、平面状となっている。ガイド100の上端の厚さA91は、硬貨処理装置1の右列の収納繰出装置と、左列の収納繰出装置とで異なっている。より具体的には、ガイド100の上端の厚さA91は、右列内の収納繰出装置で同じであり、左列内の収納繰出装置で同じであるが、右列の収納繰出装置と、左列の収納繰出装置とで異なっている。
硬貨処理装置1は、様々な金種の硬貨を収納できる。例えば、図2に示したように、硬貨処理装置1は、8個の収納繰出装置を備えるので、最大で8金種の硬貨を収納できる。
ここで、1種類のガイド100を用いて収納繰出装置を構成した場合、様々な厚さの硬貨を、1枚ずつ適切に傾斜円盤から分離できない場合がある。
例えば、硬貨処理装置1が扱う最も薄い硬貨と、最も厚い硬貨との厚さの差が大きい場合、ガイド100は、1枚ずつ適切に傾斜円盤から分離できない場合がある。具体的には、ガイド100の厚さA91を、最も薄い硬貨の厚さと、最も厚い硬貨の厚さとの、真ん中の値にした場合、最も薄い硬貨は、例えば、ガイド100の上端に2枚またはそれ以上乗る恐れがある。また、最も厚い硬貨は、ガイド100の上端からはみ出て、ガイド100の上端に乗ることができない(落下する)恐れがある。
そこで、上記したように、硬貨処理装置1の右列の収納繰出装置と、左列の収納繰出装置とで、ガイド100の厚さを変える。そのために、例えば、右列の収納繰出装置には、所定の閾値以下の厚さの硬貨を収納するようにする。左列の収納繰出装置には、所定の閾値より大きい厚さの硬貨を収納するようにする。すなわち、硬貨を厚さで2グループに分け、薄い方のグループの硬貨は、右列の収納繰出装置に収納し、厚い方のグループの硬貨は、左列の収納繰出装置に収納するようにする。
このように、右列の収納繰出装置と、左列の収納繰出装置とに収納する硬貨を、硬貨の厚さで分けることにより、ガイド100の上端の厚さA91を、それぞれの列に収納される硬貨の厚さに基づいて、調整できる。例えば、右列の収納繰出装置のガイド100の上端の厚さA91は、右列の収納繰出装置収納される最も薄い硬貨が1枚乗り、かつ、最も厚い硬貨が落下しない値とする。同様に、左列の収納繰出装置のガイド100の上端の厚さA91は、左列の収納繰出装置収納される最も薄い硬貨が1枚乗り、かつ、最も厚い硬貨が落下しない値とする。
上記では、右列の収納繰出装置に薄いグループの硬貨を収納し、左列の収納繰出装置に厚いグループの硬貨を収納するとして説明したが、もちろん逆であってもよい。つまり、左列の収納繰出装置に薄いグループの硬貨を収納し、右列の収納繰出装置に厚いグループの硬貨を収納するようにしてもよい。
以上説明したように、収納繰出装置は、搬送部12を挟んだ左右のそれぞれの列において、傾斜円盤90の突起部材に引っ掛けられた硬貨を繰出出口に案内するガイド100の厚さが異なる。これにより、硬貨処理装置1の収納繰出装置は、適切に硬貨を繰出すことができる。
なお、突起部材91a,91bおよび硬貨周縁保持部92の厚さも、ガイド100と同様に、右列の収納繰出装置と、左列の収納繰出装置とで変えてもよい。これによって、傾斜円盤90は、ホッパーに収納されている硬貨を適切に(1枚ずつ)拾い上げることができる。
1 硬貨処理装置
2 入金口
3 出金口
11 貯留繰出装置
11a,90 傾斜円盤
12 搬送部
13 識別部
14,15a〜15d,41a〜41d,42a〜42d 硬貨分岐装置
16aa〜16ad,16ba〜16bd,51a〜51d,61a〜61d,62a〜62d,71a〜71d,72a〜72d,81a〜81d,82a〜82d 収納繰出装置
17 出金搬送部
18 回収庫
21 Aゲート
22,32 アクチュエータ
23,33 連結部材
31 Bゲート
91a,91b 突起部材
92 硬貨周縁保持部
100 ガイド

Claims (20)

  1. 鉛直方向に対して所定角度で傾斜した傾斜姿勢で回転させられる傾斜円盤を有する複数の収納繰出装置と、
    硬貨を搬送する搬送部と、を備え、
    前記収納繰出装置は、前記搬送部に沿った複数の列を形成し、それぞれの列は複数の前記収納繰出装置を含み、1つの列内で隣り合う傾斜円盤の面が対向するように配置される、
    硬貨処理装置。
  2. 1つの列内で隣り合う少なくとも1組の前記収納繰出装置は、前記傾斜円盤の表面と裏面とが向き合うように配置される、
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 構成が異なる前記収納繰出装置が混在する、
    請求項1または2に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記傾斜円盤の回転方向が異なる前記収納繰出装置が混在する、
    請求項1または2に記載の硬貨処理装置。
  5. 第1の列の前記収納繰出装置と第2の列の前記収納繰出装置とで、前記傾斜円盤の回転方向が逆である、
    請求項4に記載の硬貨処理装置。
  6. 前記収納繰出装置の複数の列は、平面視で、前記搬送部を挟んで左右に配置される、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の硬貨処理装置。
  7. 前記搬送部を挟んだ左右のそれぞれの列において、前記収納繰出装置の構成が異なる、
    請求項6に記載の硬貨処理装置。
  8. 前記搬送部は、前記収納繰出装置から繰出される硬貨を出金口に搬送する第1搬送部を含み、
    平面視で、前記第1搬送部を挟んで左右で隣り合った前記収納繰出装置は、前記第1搬送部に前記硬貨を繰出す繰出出口が前記第1搬送部を挟んで対向するように配置されている、
    請求項6に記載の硬貨処理装置。
  9. 平面視で、前記第1搬送部を挟んで左右で隣り合った前記収納繰出装置に対して、前記硬貨を同時に前記第1搬送部に繰出すことを禁止するよう制御する制御部をさらに有する、
    請求項8に記載の硬貨処理装置。
  10. 前記制御部は、1つの列内の複数の前記収納繰出装置に対して、前記硬貨を同時に前記第1搬送部に繰出すよう制御する、
    請求項9に記載の硬貨処理装置。
  11. 前記搬送部は、硬貨を搬送するとともに、搬送される硬貨を複数の前記収納繰出装置のいずれかに収納するよう分岐する第2搬送部を含み、
    前記収納繰出装置の複数の列は、平面視で、前記第2搬送部を挟んで左右に配置される、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の硬貨処理装置。
  12. 左列の複数の前記収納繰出装置のそれぞれに対応して設けられ、前記第2搬送部で搬送される入金硬貨を前記収納繰出装置に収納するよう分岐する複数の左列側分岐部と、
    右列の複数の前記収納繰出装置のそれぞれに対応して設けられ、前記入金硬貨を前記収納繰出装置に収納するよう分岐する複数の右列側分岐部と、を備え、
    左右で隣り合った右側収納繰出装置および左側収納繰出装置と、前記左側収納繰出装置に前記入金硬貨を分岐する前記左列側分岐部と、前記右側収納繰出装置に前記入金硬貨を分岐する前記右列側分岐部とは、直線上に配置されている、
    請求項11に記載の硬貨処理装置。
  13. 1つのモジュールで構成され、前記第2搬送部で搬送される硬貨を、平面視で、前記搬送部を挟んで左右で隣り合った前記収納繰出装置に分岐する分岐装置をさらに有する、
    請求項11または12に記載の硬貨処理装置。
  14. 前記搬送部は、前記収納繰出装置から繰出される硬貨を出金口に搬送する第1搬送部を含み、
    平面視で、前記第1搬送部を挟んで左右で隣り合った前記収納繰出装置は、前記第1搬送部に前記硬貨を繰出す繰出出口が前記第1搬送部を挟んで対向しないように配置されている、
    請求項6に記載の硬貨処理装置。
  15. 前記第1搬送部を挟んで左右で隣り合った前記収納繰出装置に対し、前記硬貨を同時に前記第1搬送部に繰出すよう制御する制御部をさらに有する、
    請求項14に記載の硬貨処理装置。
  16. 1つの列内で隣り合う少なくとも1組の前記収納繰出装置は、前記傾斜円盤の表面と表面または裏面と裏面とが向き合うように配置される、
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
  17. 1つの列内において、前記傾斜円盤の表面と表面とが向き合う2つの前記収納繰出装置と、前記傾斜円盤の裏面と裏面とが向き合う2つの前記収納繰出装置とが交互に配置される、
    請求項16に記載の硬貨処理装置。
  18. 前記収納繰出装置は、前記搬送部を挟んだ左右のそれぞれの列において、前記傾斜円盤の突起部材に引っ掛けられた前記硬貨を繰出出口に案内するガイドの厚さが異なる、
    請求項7に記載の硬貨処理装置。
  19. 前記収納繰出装置は、前記搬送部を挟んだ左右のそれぞれの列において、前記傾斜円盤に設けられた前記硬貨を引っ掛ける突起部材の厚さが異なる、
    請求項7に記載の硬貨処理装置。
  20. 前記収納繰出装置は、前記搬送部を挟んだ左右のそれぞれの列において、前記傾斜円盤によって上方に拾い上げられた前記硬貨の周縁を支持する支持部材の厚さが異なる、
    請求項7に記載の硬貨処理装置。
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