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JP2018191469A - 電機子及びブラシレスモータ - Google Patents

電機子及びブラシレスモータ Download PDF

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JP2018191469A
JP2018191469A JP2017093875A JP2017093875A JP2018191469A JP 2018191469 A JP2018191469 A JP 2018191469A JP 2017093875 A JP2017093875 A JP 2017093875A JP 2017093875 A JP2017093875 A JP 2017093875A JP 2018191469 A JP2018191469 A JP 2018191469A
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井口 智博
Tomohiro Iguchi
智博 井口
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Denso Corp
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Abstract

【課題】案内部からの引き出し線の脱落を抑制できる電機子を提供する。
【解決手段】インシュレータ22には、コイル23におけるティース被覆部32と接触する巻き始めの引き出し線23sを該コイル23の第1層目(第1層コイル線41)よりも上層側に案内する案内部35が設けられる。案内部35は、ベース被覆部31から径方向内側(ティース部20a側)に突出する突出部36と、該突出部36から周方向に延びてベース被覆部31と径方向に対向し該ベース被覆部31とで引き出し線を保持する保持部37とを有する。そして、突出部36から延びる保持部37の根元部から先端部までの周方向長さLは、コイル23の線径Dよりも長く設定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電機子及びブラシレスモータに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、ブラシレスモータの電機子としてのステータは、径方向に延びるティース部と、ティース部の軸方向両端面及び周方向両端面を被覆するティース被覆部を有するインシュレータと、インシュレータのティース被覆部に巻回された複数層からなるコイルとを備えている。また、コイルにおけるティース被覆部と接触する巻き始めの引き出し線(コイルの第1層目から引き出される引き出し線)は、電源供給用の電源側端子に接続されるようになっている。上記のようなステータでは、巻き始めの引き出し線はコイルの第1層目から引き出されているため、引き出し線の根本部分は第1層目及び第2層目のコイル線と接触する。このため、コイル側の振動によって、引き出し線には、第1層目及び第2層目のコイル線からの引張、圧縮、曲げ等の大きな力が掛かり、引き出し線が損傷してしまう虞があった。
そこで、上記特許文献1のステータでは、インシュレータのティース被覆部の周方向一側面から周方向に突出する案内部を形成し、該案内部によって、引き出し線の根本部分をコイルの第1層目よりも上層側に案内している。これにより、コイル側の振動時に引き出し線がコイルから受ける力を抑制でき、その結果、引き出し線の損傷が抑制されるようになっている。
特開2011−142770号公報
しかしながら、上記特許文献1のステータでは、案内部において引き出し線を保持する部位を、単に円弧状の凹部(特許文献1中、保持凹部)としただけであり、該保持凹部から引き出し線が脱落する虞があった。また、引き出し線の径(コイルの線径)が細く設定された場合には、その線径に合わせて案内部の保持凹部の寸法も小さく設定されるが、保持凹部の寸法が小さくなると、保持凹部の形状を精度良く成形することが難しくなり、引き出し線の脱落の問題が特に顕著となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、案内部からの引き出し線の脱落を抑制できる電機子及びブラシレスモータを提供することにある。
上記課題を解決する電機子は、円筒状のベース部、及び前記ベース部の周面から径方向に延びるティース部を有する電機子コアと、前記ベース部の前記周面を被覆するベース被覆部、及び前記ティース部の軸方向両端面及び周方向両端面を被覆するティース被覆部を有するインシュレータと、前記インシュレータのティース被覆部に巻回された複数層からなるコイルとを備え、前記インシュレータには、前記コイルにおける前記ティース被覆部と接触する巻き始めの引き出し線を該コイルの第1層目よりも上層側に案内する案内部が設けられた電機子であって、前記案内部は、前記ベース被覆部から径方向の前記ティース部側に突出する突出部と、該突出部から周方向に延びて前記ベース被覆部と径方向に対向し該ベース被覆部とで前記引き出し線を保持する保持部とを有し、前記突出部から延びる前記保持部の根元部から先端部までの周方向長さは、前記コイルの線径よりも長く設定されている。
この構成によれば、ベース被覆部とで引き出し線を保持する保持部の周方向長さがコイルの線径(引き出し線の径)よりも長く設定されるため、引き出し線を安定して保持でき、案内部からの引き出し線の脱落を抑制できる。
上記電機子において、前記保持部の先端部における前記ベース被覆部と径方向に対向する側面には、前記保持部の先端側にかけて前記ベース被覆部から離間するように傾斜するテーパ面が設けられている。
この構成によれば、保持部の先端部に設けられたテーパ面によって、保持部とベース被覆部との間の入口が拡がる形状をなすため、保持部とベース被覆部との間に引き出し線を配置しやすい。
上記電機子において、前記インシュレータは、前記ベース被覆部から径方向に突出して前記コイルの第1層目よりも上層のコイル線の径方向への移動を規制する規制部を備えている。
この構成によれば、インシュレータの規制部によって、コイルの第1層目よりも上層のコイル線の径方向への移動が規制される。これにより、コイルの第1層目よりも上層のコイル線が径方向に移動して下層側に落ち込んで、コイルの整列状態が乱れることを抑制できる。
上記電機子において、前記案内部は、前記規制部としての役割を兼ねている。
この構成によれば、規制部としての役割を兼ねた案内部によって、コイルの第1層目よりも上層のコイル線の径方向への移動を規制できる。
上記電機子において、前記案内部は、前記ティース被覆部の周方向一方側のみに設けられ、前記インシュレータは、前記ティース被覆部の周方向他方側において、前記規制部としての他方側規制部を前記案内部とは別に備えている。
この構成によれば、コイルの第1層目よりも上層のコイル線の径方向への移動が、ティース被覆部の周方向一方側では規制部としての案内部によって規制され、ティース被覆部の周方向他方側では他方側規制部によって規制される。このため、コイルの第1層目よりも上層のコイル線の径方向への移動をより確実に規制できる。
上記課題を解決するブラシレスモータは、上記の電機子を備えている。
この構成によれば、電機子において案内部からの引き出し線の脱落が抑制され、その結果、モータの信頼性の向上に寄与できる。
本発明の電機子及びブラシレスモータによれば、案内部からの引き出し線の脱落を抑制できる。
実施形態のブラシレスモータの断面図である。 同形態のステータを示す平面図である。 同形態のステータを部分的に拡大して示す平面図。
以下、電機子及びブラシレスモータの一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のブラシレスモータ1は、例えば車両用エンジンのバルブタイミング可変装置に用いられるものである。ブラシレスモータ1のハウジング2は略有底円筒状に形成され、そのハウジング2内には、円環状のステータ3(電機子)と、該ステータ3の内側に配置されたロータ4とが設けられている。そして、そのハウジング2の開口部を塞ぐようにエンドフレーム5が設けられている。
ステータ3は、ハウジング2の内周面に圧入等により固定されている。ステータ3の内側において回転可能に支持されたロータ4は、円板状のコアシートを複数枚積層してなるロータコア10を備え、そのロータコア10の外周面にはマグネット11が固定されている。ロータコア10の中央部には、貫通孔10aが設けられ、その貫通孔10aに回転軸12が嵌入されている。これにより、ロータコア10と回転軸12とは、一体回転可能に固定されるようになっている。なお、ロータコア10は、回転軸12に直接固定されているが、ロータコア10と回転軸12との間に係合部材を介在させて固定してもよい。
回転軸12は、ハウジング2及びエンドフレーム5にそれぞれ設けられた軸受13,14によって回転可能に支持されている。詳しくは、エンドフレーム5の中央部分には軸受収容部5aが設けられており、その軸受収容部5aの内周面に弾性部材(図示略)を介して軸受14の外輪が固定され、軸受14の内輪は回転軸12に固定されている。なお、回転軸12の基端部は、エンドフレーム5と直接当接しないように構成されている。また、軸受14の外輪とエンドフレーム5の軸受収容部5aとの間に弾性部材を介在させることにより、ロータ4からエンドフレーム5への振動の伝達が抑制されるようになっている。
また、ハウジング2の底部2aの中央部分にも軸受収容部2bが設けられており、その軸受収容部2bの内周面に軸受13の外輪が固定され、軸受13の内輪は回転軸12に固定されている。この軸受13によって回転軸12の軸方向中間部が回転可能に支持されている。なお、軸受収容部2bにおいて軸受13の外部側には、その軸受収容部2bと回転軸12との隙間をシールするオイルシール16が設けられている。
ロータ4におけるロータコア10よりもエンドフレーム5側には、リング状のセンサマグネット17が該ロータ4と一体回転可能に設けられている。センサマグネット17は、ロータ4の回転位置を検出するために設けられるものであり、該センサマグネット17にはN極とS極が所定角度毎に交互に設けられている。
図2及び図3に示すように、ステータ3は、複数(本実施形態では12個)のティース部20を有するステータコア21と、ステータコア21に装着されたインシュレータ22と、各ティース部20にインシュレータ22を介して巻回されたコイル23とを備えている。なお、インシュレータ22は、合成樹脂材から射出成形等によって成形されるものである。
ステータコア21は、ステータ3の外周枠を構成する円筒状のベース部24(図3参照)を有している。各ティース部20は、ベース部24の内周面から径方向内側に延出されている。また、各ティース部20は、周方向において等間隔に設けられている。各ティース部20の先端部(内周側端部)は、その周方向幅が拡がる形状をなしている。なお、ステータコア21は、板状のコアシートが軸方向に複数枚積層されて構成されている。また、ティース部20は、径方向と直交する断面形状が矩形状をなしている。
図3に示すように、インシュレータ22は、ベース部24の内周面を被覆するベース被覆部31と、各ティース部20をそれぞれ被覆する複数のティース被覆部32とを有している。また、インシュレータ22は、ベース部24の軸方向端面を被覆する軸方向被覆部22aを有している。
各ティース被覆部32は、各ティース部20の軸方向両端面及び周方向両端面を被覆している。また、各ティース被覆部32は、ベース被覆部31から径方向内側に延出されている。なお、ティース部20の先端面(径方向内側端面)は、ティース被覆部32から露出されてロータ4と径方向に対向するようになっている(図1も参照)。また、インシュレータ22は、ステータコア21の軸方向中央部に対応する部分で軸方向に分割された構成を有している。
各ティース部20には、ティース被覆部32の上からコイル23が巻回されている。コイル23は、そのコイル軸がステータコア21の径方向を向くように巻回されるとともに、複数層(本実施形態では2層)で構成されている。
ティース被覆部32の周方向両側面にはそれぞれ、軸方向に沿って延びるガイド溝33が形成されている。ガイド溝33は、ティース被覆部32の周方向両側面の各々において、径方向に複数並んで形成されている。各ガイド溝33は、コイル23の第1層目(第1層コイル線41)の整列状態を保持させるためのものである。つまり、ガイド溝33に保持された第1層コイル線41は、径方向に並んで整列されるようになっている。また、コイル23の第2層目(第2層コイル線42)は、第1層コイル線41上に巻回されるとともに、第1層コイル線41における径方向に隣り合う線材間に形成される窪み部分にてガイドされて整列状態を保持されるようになっている。
図2に示すように、コイル23は、U相、V相、W相の3相に分類されてなり、周方向において互いに等間隔(90°間隔)に位置する4つのティース部20にそれぞれ巻回された4つのコイル23が同相となっている。そして、各相の4つのコイル23は、断面円状の一本の導線(コイル線)で構成されている。
詳述すると、U相のコイル23は、始めにティース部20aから巻回され、その後、ティース部20aにおける巻き終わりのコイル線が反時計回りに2つおきのティース部20に順次巻回される。そして、U相の巻き終わりのティース部20eからはコイル線の端部23eが引き出されるとともに、その端部23eはインシュレータ22の軸方向被覆部22aに設けられた中性点ターミナル34に電気的に接続されるようになっている。
V相及びW相のコイル23においても同様に巻回されている。V相のコイル23の巻き始めは、U相のコイル23の巻き始めのティース部20aの反時計回り側の隣のティース部20bであり、W相のコイル23の巻き始めはまたその隣のティース部20cとなっている。各相の巻き始め及び巻き終わりのコイル23は、それぞれ周方向に3つ並ぶように構成されている。また、U相・V相・W相のコイル23の巻き終わりの端部23eは、それぞれ中性点ターミナル34に電気的に接続されている。そして、各相の巻き始めのコイル23からは、コイル線の端部(引き出し線23s)が引き出されている。つまり、引き出し線23sは、ティース部20a〜20cに巻回されたコイル23の第1層目(第1層コイル線41)から引き出される線であり、該引き出し線23sの根元部分はティース被覆部32と接するようになっている。
インシュレータ22は、各相の引き出し線23sをそれぞれ案内する3つの案内部35を有している。各案内部35は、各相のコイル23の巻き始めのティース部20a〜20cの基端近傍(周方向の側方)にそれぞれ設けられている。また、各案内部35は、互いに同一構成(同一形状)をなしている。
図3には、U相のコイル23の巻き始めのティース部20aを例示している。同図に示すように、案内部35は、ティース部20aを被覆するティース被覆部32の周方向一方側に設けられている。案内部35は、ベース被覆部31から径方向内側(図3において下側)に突出する突出部36と、突出部36から周方向におけるティース部20aの反対側に延びる保持部37とを備えている。なお、案内部35(突出部36及び保持部37)は、ティース被覆部32におけるティース部20aの軸方向端面を被覆する部位の上面32aよりも軸方向上側に位置している。
突出部36は、ティース被覆部32の周方向一方側の位置(図3中、ティース被覆部32よりも右側の位置)から、ティース被覆部32の上面32aの周方向他方側端部(図3中、上面32aの左側端部)まで周方向に延在している。つまり、突出部36の一部は、ティース被覆部32の上面32aと軸方向に隣接しており、その隣接部36aの径方向内側(図3において下側)の側面には、第1層コイル線41の最も外周側の線(ティース部20aの基端側の線)を案内するための傾斜面36bが形成されている。
保持部37は、ベース被覆部31に対して、径方向に間隔を空けて対向している。そして、保持部37及びベース被覆部31の互いの対向面と、突出部36の周方向一端部とによって、周方向のティース部20a側に窪む保持凹部35aが構成されている。この保持凹部35aには、コイル23の引き出し線23sが収容されて保持されるようになっている。そして、案内部35は、保持凹部35aにて引き出し線23sを保持することで、該引き出し線23sを第1層コイル線41よりも上層側に案内している。
保持凹部35aの底面における軸直交断面形状は、コイル23の線径D(引き出し線23sの線径)と略同径をなす半円状をなしている。そして、突出部36から延びる保持部37の根元部(保持凹部35aの最奥部)から先端部までの周方向長さLは、コイル23の線径Dよりも長く設定されている。また、保持部37の先端部におけるベース被覆部31と径方向に対向する側面には、保持部37の周方向先端側にかけてベース被覆部31から離間するように傾斜するテーパ面37aが設けられている。これにより、保持凹部35aの周方向の開口端が径方向に拡がる形状をなす。
案内部35は、径方向内側の側面に規制面35bを有している。規制面35bは、ティース部20a(ティース被覆部32)の周方向側方に位置するとともに、ティース部20aから周方向に離間するにつれて径方向内側に傾斜する傾斜部位を有している。この規制面35bは、ティース部20aの周方向一方側(図3において右側)において、第1層コイル線41よりも上層のコイル線の径方向外側(ティース部20aの基端側)への移動を規制するようになっている。
また、インシュレータ22は、ティース部20aの周方向他方側(図3において左側)において、第1層コイル線41よりも上層のコイル線の径方向外側(ティース部20aの基端側)への移動を規制する規制部38(他方側規制部)を有している。規制部38は、ティース部20aから周方向に離間するにつれて径方向内側に傾斜する傾斜面38aを有している。傾斜面38aは、コイル23が上記した整列態様で層状に構成された場合の、各層における最もティース基端側のコイル線の並びに沿った傾斜角度を有している。
案内部35の規制面35b及び規制部38の傾斜面38aの規制によって、第1層コイル線41よりも上層のコイル線が下層側に落ち込んで、コイル23の整列状態が乱れることを抑制できるようになっている。また、このような案内部35の規制面35b及び規制部38の傾斜面38aの機能は、コイル23が3層以上で構成される場合に特に効果的に発揮される。なお、図3には、例示として、第3層コイル線43を2点鎖線で図示している。
図1に示すように、エンドフレーム5におけるステータ3及びロータ4と対向する面とは反対側の面には、ブラシレスモータ1を駆動するための制御回路部材50が設けられている。また、エンドフレーム5には、制御回路部材50を覆うモータカバー53が装着されている。
制御回路部材50は、エンドフレーム5に固定されたコネクタ部51を備えている。コネクタ部51には、電源側端子としての複数の接続端子52(図1においては1つのみ図示)が設けられている。また、コネクタ部51には、図示しない外部電源コネクタが接続可能となっている。そして、各接続端子52の一端部は、前記外部電源コネクタと接続され、各接続端子52の他端部は、モータカバー53内において、ステータ3側から延出された各相の引き出し線23sと電気的に接続されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
上記したブラシレスモータ1では、各相に対応する駆動電流が制御回路部材50から接続端子52及び引き出し線23sを介して各相のコイル23に供給されると、ステータ3に回転磁界が生じ、その回転磁界によってロータ4が回転するようになっている。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)インシュレータ22には、コイル23におけるティース被覆部32と接触する巻き始めの引き出し線23sを該コイル23の第1層目(第1層コイル線41)よりも上層側に案内する案内部35が設けられる。案内部35は、ベース被覆部31から径方向内側(ティース部20a側)に突出する突出部36と、該突出部36から周方向に延びてベース被覆部31と径方向に対向し該ベース被覆部31とで引き出し線23sを保持する保持部37とを有する。そして、突出部36から延びる保持部37の根元部から先端部までの周方向長さLは、コイル23の線径D(引き出し線23sの径)よりも長く設定されている。これにより、引き出し線23sを安定して保持でき、案内部35からの引き出し線23sの脱落を抑制できる。また、上記の寸法設定により、案内部35の形状の精度をそれほど必要としないため、例えば金型のメンテナンス費等を抑制でき、製造コストの削減に寄与できる。
(2)保持部37の先端部におけるベース被覆部31と径方向に対向する側面には、保持部37の先端側にかけてベース被覆部31から離間するように傾斜するテーパ面37aが設けられている。この構成によれば、保持部37の先端部に設けられたテーパ面37aによって、保持部37とベース被覆部31との間の入口(保持凹部35aの周方向の開口端)が拡がる形状をなすため、保持部37とベース被覆部31との間(つまり保持凹部35a)に引き出し線23sを配置しやすい。
(3)インシュレータ22は、ベース被覆部31から径方向内側に突出して第1層コイル線41よりも上層のコイル線の径方向外側への移動を規制する規制部(案内部35及び規制部38)を備えている。これにより、第1層コイル線41よりも上層のコイル線が径方向に移動して下層側に落ち込んで、コイルの整列状態が乱れることを抑制できる。
(4)規制部としての役割を兼ねた案内部35によって、第1層コイル線41よりも上層のコイル線の径方向外側への移動を規制できる。
(5)案内部35は、ティース被覆部32(ティース部20a)の周方向一方側のみに設けられ、インシュレータ22は、ティース被覆部32の周方向他方側において、規制部38(他方側規制部)を案内部35とは別に備えている。この構成によれば、第1層コイル線41よりも上層のコイル線の径方向外側への移動が、ティース被覆部32(ティース部20a)の周方向一方側では規制部としての案内部35によって規制され、周方向他方側では規制部38によって規制される。このため、第1層コイル線41よりも上層のコイル線の径方向外側への移動をより確実に規制できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態におけるコイル23の層数は例示であり、適宜変更可能である。
・上記実施形態におけるティース部20及びコイル23の数は例示であり、適宜変更可能である。
・上記実施形態において、ベース被覆部31と保持部37との間の径方向の間隔(保持凹部35aの径方向寸法)を、コイル23の線径D(引き出し線23sの径)よりも僅かに小さく設定してもよい。これにより、ベース被覆部31と保持部37とによって引き出し線23sを径方向に挟持する構成(つまり、引き出し線23sに対してベース被覆部31と保持部37から径方向に挟む方向の力が発生する構成)となり、引き出し線23sをより安定して保持することが可能となる。
・上記実施形態における案内部35の形状は例示であり、適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、案内部35の保持部37は、突出部36から周方向のティース部20aとは反対側に延びているが、保持部37が周方向のティース部20a側に延びるように構成してもよい。また、上記実施形態における保持凹部35aの形状は例示であり、断面半円状以外に例えば断面コ字状に形成してもよい。
・上記実施形態では、案内部35の突出部36がティース被覆部32と隣接しているが、これに限らず、突出部36をティース被覆部32に対して離間させてもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、案内部35の保持凹部35aにおける引き出し線23sの保持位置は、第3層コイル線43よりも上層側に設定されている。しかしながら、当該引き出し線23sの保持位置は、上記実施形態に限定されるものではなく、コイル23の巻回態様に応じて適宜変更可能である。
・上記実施形態では、案内部35が、第1層コイル線41よりも上層のコイル線の径方向への移動を規制するが、これに限らず、案内部35を、コイル23の引き出し線23sを除く部分と干渉しない位置に設けてもよい。
・上記実施形態では、案内部35及び規制部38は、複数のティース部20aのうち、各相の巻き始めのティース部20a〜20cの周方向側方に設けられているが、これに限らず、ティース部20a〜20cを含め全てのティース部20の周方向側方に設けてもよい。また、上記実施形態において、規制部38を省略してもよい。
・上記実施形態におけるコイル23の結線態様は、中性点(中性点ターミナル34)を有するスター結線とされているが、これは例示であって、中性点を有しないデルタ結線に変更することも可能である。
・上記実施形態では、巻線態様を1系統のみの構成(巻き始めの引き出し線23sを各相で1つずつ備え、中性点を1つ備えた構成)としたが、2以上の系統を備えた構成としてもよい。なお、2つの系統で構成した場合には、巻き始めの引き出し線23sを各相で2つずつ備え、中性点を2つ備えた構成となる。
・上記実施形態では、本発明をブラシレスモータ1に適用したが、これ以外に例えば、ブラシ付きモータに適用してもよい。
・上記実施形態では、ステータ3の内周側にロータ4が配置されるインナロータ型モータに適用したが、ステータの外周側にロータが配置されるアウタロータ型モータに適用してもよい。この場合、ステータにおけるティースやインシュレータ等の構成は、径方向の内外の関係が上記実施形態と反対の構成となる。
・上記した実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
1…ブラシレスモータ、3…ステータ(電機子)、20…ティース部、21…ステータコア(電機子コア)、22…インシュレータ、23…コイル、23s…引き出し線、24…ベース部、31…ベース被覆部、32…ティース被覆部、35…案内部、36…突出部、37…保持部、37a…テーパ面、38…規制部(他方側規制部)、41…第1層コイル線、42…第2層コイル線。

Claims (6)

  1. 円筒状のベース部、及び前記ベース部の周面から径方向に延びるティース部を有する電機子コアと、
    前記ベース部の前記周面を被覆するベース被覆部、及び前記ティース部の軸方向両端面及び周方向両端面を被覆するティース被覆部を有するインシュレータと、
    前記インシュレータのティース被覆部に巻回された複数層からなるコイルと
    を備え、
    前記インシュレータには、前記コイルにおける前記ティース被覆部と接触する巻き始めの引き出し線を該コイルの第1層目よりも上層側に案内する案内部が設けられた電機子であって、
    前記案内部は、前記ベース被覆部から径方向の前記ティース部側に突出する突出部と、該突出部から周方向に延びて前記ベース被覆部と径方向に対向し該ベース被覆部とで前記引き出し線を保持する保持部とを有し、
    前記突出部から延びる前記保持部の根元部から先端部までの周方向長さは、前記コイルの線径よりも長く設定されていることを特徴とする電機子。
  2. 請求項1に記載の電機子において、
    前記保持部の先端部における前記ベース被覆部と径方向に対向する側面には、前記保持部の先端側にかけて前記ベース被覆部から離間するように傾斜するテーパ面が設けられていることを特徴とする電機子。
  3. 請求項1又は2に記載の電機子において、
    前記インシュレータは、前記ベース被覆部から径方向に突出して前記コイルの第1層目よりも上層のコイル線の径方向への移動を規制する規制部を備えていることを特徴とする電機子。
  4. 請求項3に記載の電機子において、
    前記案内部は、前記規制部としての役割を兼ねていることを特徴とする電機子。
  5. 請求項4に記載の電機子において、
    前記案内部は、前記ティース被覆部の周方向一方側のみに設けられ、
    前記インシュレータは、前記ティース被覆部の周方向他方側において、前記規制部としての他方側規制部を前記案内部とは別に備えていることを特徴とする電機子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電機子を備えたことを特徴とするブラシレスモータ。
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