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JP2018187088A - 舌機能検査・訓練装置 - Google Patents

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JP2018187088A JP2017092131A JP2017092131A JP2018187088A JP 2018187088 A JP2018187088 A JP 2018187088A JP 2017092131 A JP2017092131 A JP 2017092131A JP 2017092131 A JP2017092131 A JP 2017092131A JP 2018187088 A JP2018187088 A JP 2018187088A
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Abstract

【課題】舌部の動きを検出することができ、舌部に対して動作を行わせることができる舌機能検査・訓練装置を提供すること。【解決手段】本発明の舌機能検査・訓練装置は、舌部の舌尖を保持する舌尖保持部10と、舌尖保持部10を一端に取り付ける第1アーム21と、第1アーム21を回動させる第1モータ31と、第1アーム21及び第1モータ31を、仮想平面において任意の位置に移動させる第2モータ32及び第3モータ33と、舌尖保持部10に加わる舌力を検出するひずみセンサ40と、ひずみセンサ40からの信号によって舌力を計測する舌力計測部51と、舌力計測部51で計測した舌力に応じて第1モータ31、第2モータ32、及び第3モータ33に回転指令を出力するモータ回転指令部52と、第1モータ31、第2モータ32、及び第3モータ33の回転角度から舌尖保持部10の位置と姿勢とを計測する舌尖位置計測部53とを備えたことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、舌部からの任意方向の舌力を計測し、少なくとも舌部の検査及び舌部の訓練のいずれかを行う舌機能検査・訓練装置に関する。
平成23年度に、我が国の死因第3位は脳血管疾患から「肺炎」へと移り変わった。肺炎による死亡者12万4,652人のうち、96.5%が65歳以上の高齢者であり、その約半数は「嚥下障害による誤嚥性肺炎」による死亡とされている。また、後期高齢者の約30%に嚥下障害があると言われており、少なくとも500万人が肺炎で命を落とす危険性がある。岩手県内においても、肺炎による死亡者が年間1,666人に上るなど、嚥下障害の問題は深刻化の一途をたどっている。
嚥下リハビリテーションを効果的に行うためには、嚥下機能を正確に把握し、個人に適した訓練を実施することが重要である。嚥下機能の評価は、食塊の生成(飲み込みやすい塊を作る)、咽頭への送り込み、咽頭通過等に直接的/間接的に寄与する「舌の運動能力」に着目して行われる場合が多い。現状では、口に取り込んだ食品を舌が口蓋前方部とその間で潰す力を舌圧と定義し(非特許文献1)、その最大値に着目することで、舌機能低下や訓練効果に対する評価が行われているが、この方法では、舌尖部、舌体部、舌根部などの各部位ごとの運動能力や、麻痺側、非麻痺側の運動能力を個別に評価できず、舌の運動能力をマクロ的な視点でしか評価できていないという問題を抱えている。
一方、嚥下機能の訓練では、上述したように舌運動能力の詳細な評価ができないことから、徒手による可動域拡大訓練や、舌圧子やスプーンへの舌の押し付けによる筋力増強訓練、バルーン型舌圧測定器による口腔内圧を高める訓練など、簡便かつ粗大運動を中心とした訓練法が採用されている。しかし、舌に加える負荷の大きさや方向、時間によって、訓練部位や効果が大きく異なることは、生理学的に明らかであり、個々人の舌機能に適した訓練の実現が不可欠といえる。また、舌運動障害は様々な病態があり、それらに対応することが求められている。より詳細で正確な評価は、適切な訓練の実施及びアウトカムのために不可欠である。
そこで本発明者らは、舌部の力の発揮能力や調整能力を評価することができ、例えば嚥下障害などの機能低下を多面的に定量評価することができる舌機能評価方法、及びビジュアルフィードバックによって被訓練者に目標値に沿って舌部の力を調整することを促すことができ、瞬発力、巧緻性、筋力、又は持久力を高める訓練を効果的に行うことができる舌機能訓練方法を提案している(特許文献1)。
なお、特許文献2は、二関節アーム装置の先端部において六方向の力を発生させるようにアクチュエータの駆動を制御することによって、人間の上肢又は下肢の筋出力と上肢又は下肢の先端の出力方向との関係を再現することができ、リハビリテーション施術訓練者が人間の上肢又は下肢の各筋の出力と上肢又は下肢の先端の出力方向との関係を体験的に学習することができるリハビリテーション教育用ロボットを提案している。
また、特許文献3は、進捗度推定部によって人のリハビリテーションの進捗度を決定し、動作範囲制限部は進捗度に応じてロボットアームが動作する動作範囲を
決定することにより、人の進捗度に応じた安全な上肢の伸展動作を促すことが可能となるロボットを提案している。
特願2016−182278号公報 特開2008−281926号公報 特開2015−139825号公報
Hayashi R, Tsuga K et al., A novel handy probe for tongue pressure measurement. Int J Prosthodont, 15: 385-388, 2002.
特許文献2及び特許文献3のように、人間の上肢又は下肢を対象とした訓練装置は数多く提案されているが、関節を持たない舌部については、検査や訓練のための装置はほとんど提案されていない。
本発明は、特許文献1で提案した舌機能評価方法や舌機能訓練方法に適しており、舌部の動きを検出することができ、また舌部に対して動作を行わせることができる舌機能検査・訓練装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の舌機能検査・訓練装置は、舌部からの任意方向の舌力を計測し、少なくとも前記舌部の検査及び前記舌部の訓練のいずれかを行う舌機能検査・訓練装置であって、前記舌部の舌尖を保持する舌尖保持部と、前記舌尖保持部を一端に取り付ける第1アームと、前記第1アームを回動させる第1モータと、前記第1アーム及び前記第1モータを、仮想平面において任意の位置に移動させる第2モータ及び第3モータと、前記舌尖保持部に加わる前記舌力を検出するひずみセンサと、前記ひずみセンサからの信号によって前記舌力を計測する舌力計測部と、前記舌力計測部で計測した前記舌力に応じて前記第1モータ、前記第2モータ、及び前記第3モータに回転指令を出力するモータ回転指令部と、前記第1モータ、前記第2モータ、及び前記第3モータの回転角度から前記舌尖保持部の位置と姿勢とを計測する舌尖位置計測部とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の舌機能検査・訓練装置において、前記ひずみセンサを前記第1アームに取り付けたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の舌機能検査・訓練装置において、前記第1モータの筐体を一端に取り付ける第2アームと、前記第2モータの筐体を一端に取り付ける第3アームとを備え、前記第2アームの他端に前記第2モータの回動部を取り付け、前記第3アームの他端に前記第3モータの回動部を取り付け、前記第1モータを前記第2アームの下部に配置し、前記第2モータ及び前記第3モータを前記第3アームの下部に配置したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の舌機能検査・訓練装置において、前記ひずみセンサとして、6軸力覚センサを用いたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の舌機能検査・訓練装置において、前記舌力計測部で計測される前記舌力がゼロの値になるように前記モータ回転指令部から前記回転指令を出力する第1指令モードを有することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の舌機能検査・訓練装置において、前記舌力計測部で計測される前記舌力が任意の方向にマイナスの値を維持するように前記モータ回転指令部から前記回転指令を出力する第2指令モードを有することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の舌機能検査・訓練装置において、前記舌力計測部で計測される前記舌力が任意の方向にプラスの値を維持するように前記モータ回転指令部から前記回転指令を出力する第3指令モードを有することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項5に記載の舌機能検査・訓練装置において、前記第1指令モードにおいて、前記舌力計測部で計測される前記舌力がゼロの値を維持する前記舌尖保持部の各方向の最大変位を前記舌尖位置計測部で計測し、前記最大変位以下の範囲を検査範囲又は訓練範囲に設定することを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の舌機能検査・訓練装置において、頭部及び顎部を少なくともいずれかを規制する規制具を備えたことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の舌機能検査・訓練装置において、顎口腔運動を行う筋肉から筋電位信号を検出する生体信号検出手段と、前記生体信号検出手段からの前記筋電位信号によって疲労を判断する疲労判断部とを備えたことを特徴とする。
本発明の舌機能検査・訓練装置によれば、舌部の動きを検出することができ、また舌部に対して動作を行わせることができる。
本発明の一実施例による舌機能検査・訓練装置を示す構成図 同舌機能検査・訓練装置の機構を示す構成図 同舌機能検査・訓練装置の直進動作を示す上面図 同舌機能検査・訓練装置の弧状動作を示す上面図
本発明の第1の実施の形態による舌機能検査・訓練装置は、舌部の舌尖を保持する舌尖保持部と、舌尖保持部を一端に取り付ける第1アームと、第1アームを回動させる第1モータと、第1アーム及び第1モータを、仮想平面において任意の位置に移動させる第2モータ及び第3モータと、舌尖保持部に加わる舌力を検出するひずみセンサと、ひずみセンサからの信号によって舌力を計測する舌力計測部と、舌力計測部で計測した舌力に応じて第1モータ、第2モータ、及び第3モータに回転指令を出力するモータ回転指令部と、第1モータ、第2モータ、及び第3モータの回転角度から舌尖保持部の位置と姿勢とを計測する舌尖位置計測部とを備えたものである。本実施の形態によれば、舌部の動きを検出することができ、また舌部に対して動作を行わせることができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による舌機能検査・訓練装置において、ひずみセンサを第1アームに取り付けたものである。本実施の形態によれば、舌部の動きを正確に検出することができ、また舌部に対して的確な動作を行わせることができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態による舌機能検査・訓練装置において、第1モータの筐体を一端に取り付ける第2アームと、第2モータの筐体を一端に取り付ける第3アームとを備え、第2アームの他端に第2モータの回動部を取り付け、第3アームの他端に第3モータの回動部を取り付け、第1モータを第2アームの下部に配置し、第2モータ及び第3モータを第3アームの下部に配置したものである。本実施の形態によれば、第1モータ、第2モータ、及び第3モータを全て、検査・訓練者の視界より下方に配置することで、検査・訓練者に圧迫感を与えることがなく、また例えば検査・訓練者に対して視覚的に誘導を行うモニターを設置する空間を確保することができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による舌機能検査・訓練装置において、ひずみセンサとして、6軸力覚センサを用いたものである。本実施の形態によれば、6軸力覚センサを用いることで、舌部の各部位を作用点とした力のベクトル値を正確に計測できる。
本発明の第5の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による舌機能検査・訓練装置において、舌力計測部で計測される舌力がゼロの値になるようにモータ回転指令部から回転指令を出力する第1指令モードを有するものである。本実施の形態によれば、検査・訓練者自らの意思に基づく舌部の動作や、補助者による舌部の誘導動作を検出することができる。
本発明の第6の実施の形態は、第1から第5のいずれかの実施の形態による舌機能検査・訓練装置において、舌力計測部で計測される舌力が任意の方向にマイナスの値を維持するようにモータ回転指令部から回転指令を出力する第2指令モードを有するものである。本実施の形態によれば、舌部の動作方向を誘導することができる。動作方向は、舌部が動いている方向だけでなく、舌部を動かそうと意図している方向を含む。
本発明の第7の実施の形態は、第1から第6のいずれかの実施の形態による舌機能検査・訓練装置において、舌力計測部で計測される舌力が任意の方向にプラスの値を維持するようにモータ回転指令部から回転指令を出力する第3指令モードを有するものである。本実施の形態によれば、舌部の動作方向に対して任意の方向に抵抗を与えることができる。
本発明の第8の実施の形態は、第5の実施の形態による舌機能検査・訓練装置において、第1指令モードにおいて、舌力計測部で計測される舌力がゼロの値を維持する舌尖保持部の各方向の最大変位を舌尖位置計測部で計測し、最大変位以下の範囲を検査範囲又は訓練範囲に設定するものである。本実施の形態によれば、舌部の訓練範囲を動作可能な範囲内に設定でき、適正な訓練を行わせることができる。
本発明の第9の実施の形態は、第1から第8のいずれかの実施の形態による舌機能検査・訓練装置において、頭部及び顎部の少なくともいずれかを規制する規制具を備えたものである。本実施の形態によれば、精度の高い検査、訓練を可能とすることができるとともに、安全性を高めることができる。
本発明の第10の実施の形態は、第1から第9のいずれかの実施の形態による舌機能検査・訓練装置において、顎口腔運動を行う筋肉から筋電位信号を検出する生体信号検出手段と、生体信号検出手段からの筋電位信号によって疲労を判断する疲労判断部とを備えたものである。本実施の形態によれば、筋疲労を起こさないように、訓練者の状態をモニタリングしながら訓練を行わせることができる。
以下本発明の実施例について図面とともに説明する。
図1は本発明の一実施例による舌機能検査・訓練装置を示す構成図である。
本実施例による舌機能検査・訓練装置は、舌部からの任意方向の舌力を計測し、少なくとも舌部の検査及び舌部の訓練のいずれかを行うものである。
同舌機能検査・訓練装置は、舌部の舌尖を保持する舌尖保持部10と、舌尖保持部10を一端に取り付ける第1アーム21と、第1アーム21を回動させる第1モータ31と、第1アーム21及び第1モータ31を、仮想平面において任意の位置に移動させる第2モータ32及び第3モータ33と、舌尖保持部10に加わる舌力を検出するひずみセンサ40と、制御部50とを備えている。
第1モータ31の筐体30a(図2参照)は、第2アーム22の一端に取り付け、第2モータ32の筐体30a(図2参照)は第3アーム23の一端に取り付け、第3モータ33の回動部30b(図2参照)は第3アーム23の他端に取り付けている。
ひずみセンサ40には、6軸力覚センサを用いることが好ましい。6軸力覚センサを用いることで、舌部の各部位を作用点とした力のベクトル値を正確に計測できる。
制御部50は、ひずみセンサ40からの信号によって舌力を計測する舌力計測部51と、舌力計測部51で計測した舌力に応じて第1モータ31、第2モータ32、及び第3モータ33に回転指令を出力するモータ回転指令部52と、第1モータ31、第2モータ32、及び第3モータ33の回転角度から舌尖保持部10の位置と姿勢(向き)とを計測する舌尖位置計測部53と、舌尖位置計測部53で計測される舌尖保持部10の位置と姿勢とを記憶する舌尖位置記憶部54と、舌尖位置記憶部54に記憶された舌尖保持部10の位置から訓練範囲を設定する訓練範囲設定部55とを有する。
このような制御部50によって、舌部の動きを検出することができ、また舌部に対して動作を行わせることができる。
制御部50は、第1指令モード50A、第2指令モード50B、及び第3指令モード50Cを有している。
第1指令モード50Aは、舌力計測部51で計測される舌力がゼロの値になるようにモータ回転指令部52から回転指令を出力するものである。第1指令モード50Aによれば、検査・訓練者自らの意思に基づく舌部の動作や、補助者による舌部の誘導動作を検出することができる。
第2指令モード50Bは、舌力計測部51で計測される舌力が任意の方向にマイナスの値を維持するようにモータ回転指令部52から回転指令を出力するものである。第2指令モード50Bによれば、舌部の動作方向を誘導することができる。
第3指令モード50Cは、舌力計測部51で計測される舌力が任意の方向にプラスの値を維持するようにモータ回転指令部52から回転指令を出力するものである。第3指令モード50Cによれば、舌部の動作方向に対して任意の方向に抵抗を与えることができる。
ここで、計測される舌力の方向(力ベクトル)に対する、プラスの値又はマイナスの値を維持しても良いが、計測される力ベクトルの内、任意の方向の力成分に対する、プラスの値又はマイナスの値を維持してもよい。また、プラスの値又はマイナスの値は、動作中に、一定値を維持しても、値を変更してもよい。第1指令モード50Aにおいて、舌力計測部51で計測される舌力がゼロの値を維持する舌尖保持部10の各方向の最大変位を舌尖位置計測部53で計測して舌尖位置記憶部54に記憶し、訓練範囲設定部55によってこの最大変位以下の範囲を検査範囲又は訓練範囲に設定することで、舌部の訓練範囲を動作可能な範囲内に設定でき、適正な訓練を行わせることができる。
なお、第1指令モード50Aにおいて、舌力計測部51で計測される舌力がゼロの値を維持する舌尖保持部10の各方向の最大変位を舌尖位置計測部53で計測することで、検査又は訓練のための測定モードとすることができる。
また、第2指令モード50B又は第3指令モード50Cは、訓練のためのリハビリモードとすることができる。
同舌機能検査・訓練装置は、検査・訓練者の頭部及び顎部の少なくともいずれかを規制する規制具60を備えていることが好ましく、規制具60を備えることで、精度の高い検査、訓練を可能とすることができるとともに、安全性を高めることができる。
また同舌機能検査・訓練装置は、検査・訓練者の顎口腔運動を行う筋肉から筋電位信号を検出する生体信号検出手段70を備え、制御部50には、生体信号検出手段70からの筋電位信号によって疲労を判断する疲労判断部56を有していることが好ましい。生体信号検出手段70と疲労判断部56を有することで、筋疲労を起こさないように、訓練者の状態をモニタリングしながら訓練を行わせることができる。
図2は同舌機能検査・訓練装置の機構を示す構成図である。
図2(a)は同舌機能検査・訓練装置の機構全体を示す斜視図、図2(b)は第1アームを示す上面図、図2(c)はひずみセンサが取り付けられた状態の第1アームを示す下面からの斜視図、図2(d)は第2アームを示す上面図、図2(e)は第3アームを示す上面図、図2(f)は第1モータ及び第2モータを示す斜視図である。
図2(a)に示すように、ひずみセンサ40は、舌尖保持部10と第1アーム21との間に取り付けている。ひずみセンサ40は、本実施例では第1アーム21の端部に設けているが、第1アーム21の中間に配置してもよい。
図2(f)に示すように、第1モータ31及び第2モータ32は、電動機部を内部に設けた筐体30aと、電動機部の回転軸とともに回動する回動部30bとから構成される。なお、第3モータ33についても、第1モータ31及び第2モータ32と同様に筐体30aと回動部30bとから構成される。
図2(a)に示すように、第1モータ31の筐体30aは第2アーム22の下面に固定され、第2モータ32の筐体30aは第3アーム23の下面に固定され、第3モータ33の筐体30aは第3アーム23の下部に配置される。
このように、第1モータ31を第2アーム22の下部に配置し、第2モータ32及び第3モータ33を第3アーム23の下部に配置することで、第1モータ31、第2モータ32、及び第3モータ33を全て、検査・訓練者の視界より下方に配置でき、検査・訓練者に圧迫感を与えることがなく、また例えば検査・訓練者に対して視覚的に誘導を行うモニターを設置する空間を確保することができる。モニターを用いて、目標値を視覚的に示して誘導を行うことで、検査・訓練者に対して、舌部の力を調整することを促すことができ、瞬発力、巧緻性、筋力、又は持久力を高める訓練を効果的に行うことができ、発揮できる舌部の力の調整能力を評価することができる。ここで誘導には、力の大きさと方向、舌の位置と姿勢、及びこれらを組み合わせた舌の力と運動とがある。なお、目標値を視覚的に示して誘導を行う場合には、目標値との一致を表示や音声による出力で、検査・訓練者に対して判別させることが好ましい。目標値との一致を表示する場合には、例えば表示色を変更し、又は点滅と連続点灯のように表示方法を変更する。
図2(b)、(c)に示すように、第1アーム21は、柱状部21aと、接続部21bと、回動取付部21cとから構成される。回動取付部21cは、側面に接続部21bが当接する端面を形成し、下面に回動部30bを配置する凹部を形成している。凹部の位置には回動部30bを固定する回動部取り付け孔20bを他端に形成している。
ひずみセンサ40は柱状部21aの一端に固定される。柱状部21aの他端は接続部21bの中央部に固定される。
図2(d)、(e)に示すように、第2アーム22及び第3アーム23は、回動部30bを上面に突出させる開口部20aを一端に、回動部30bを固定する回動部取り付け孔20bを他端に形成している。また、開口部20aの周囲には、筐体30aを固定する筐体取り付け孔20cを形成している。
図3は同舌機能検査・訓練装置の直進動作を示す上面図である。
図3(a)は伸展時を示し、図3(b)は屈曲時を示している。図3(a)から図3(b)の動作、又は図3(b)から図3(a)の動作によって、舌部を前後に動作させた場合の舌部動作を検出することができ、また舌部に対して前後動作の訓練を行わせることができる。
図4は同舌機能検査・訓練装置の弧状動作を示す上面図である。
図4(a)、(c)は中央位置を示し、図4(b)は一方向位置を示し、図4(d)は他方向位置を示している。図3(a)から図3(b)の動作によって中央位置から一方向位置への舌部の弧状動作を検出することができ、また舌部に対して中央位置から一方向位置への舌部の弧状動作の訓練を行わせることができる。また、図3(c)から図3(d)の動作によって中央位置から他方向位置への舌部の弧状動作を検出することができ、また舌部に対して中央位置から他方向位置への舌部の弧状動作の訓練を行わせることができる。また、図4(b)から図3(a)の動作によって一方向位置から中央位置への舌部の弧状動作を検出することができ、また舌部に対して一方向位置から中央位置への舌部の弧状動作の訓練を行わせることができる。また、図3(d)から図3(c)の動作によって他方向位置から中央位置への舌部の弧状動作を検出することができ、また舌部に対して他方向位置から中央位置への舌部の弧状動作の訓練を行わせることができる。
本発明の舌機能検査・訓練装置によれば、舌尖保持部10を任意方向に、任意速度で動かしながら、左右、上下、前後、及び斜めなどの各方向に発揮可能な力の特性を定量化、可視可でき、筋の収縮様式(等尺性,等張性,等速性)を考慮した訓練を行うことができる。
また、本発明の舌機能検査・訓練装置は、検査や訓練において発揮された舌部の力や運動軌跡、更にはこれらの目標値との誤差などの、検査結果データや訓練結果データを、検査・訓練日時データとともに記憶しておき、記憶しているこれらのデータを次回の検査や訓練時に用いる機能を有することで、効果的で継続的な訓練を行える。
また、本発明の舌機能検査・訓練装置は、目標値(誘導される舌部の位置と姿勢,力の方向と大きさ)と、この目標値に対して実際に発揮している力を検出した検出値とをフィードバックすることで、目標値を状況に合わせて変更でき、効果的な訓練や正確な検査を行える。なお、舌尖保持部10を作用点とした力のベクトル値は、ひずみセンサ(6軸力覚センサ)40によって、舌尖保持部10の位置と姿勢は、それぞれのモータ31、32、33に組み込まれたエンコーダによって検出し算出することができる。
なお、本発明の舌機能検査・訓練装置は、任意方向に動かす舌部に対しての舌力を計測するモードを更に備えることができる。
なお、本実施例では3軸の水平多関節機構を用いて説明したが、第1モータ31で舌尖保持部10の姿勢を制御するためのθ軸を動作させ、第2モータ32及び第3モータ33で舌尖保持部10の位置を制御するためのXY軸テーブルを動作させてもよい。XY軸テーブルによって第1アーム21及び第1モータ31を、仮想平面において任意の位置に移動させる場合にも、XY軸テーブル及び第1モータ31は、第1アーム21の下部に配置することが好ましい。
また、パラレルリンクロボットや多関節マニピュレータを用いて、舌尖保持部10の位置と姿勢を制御してもよい。
舌尖保持部10は、基本的には舌部の舌尖を保持するものであるが、検査又は訓練において、舌部の動作方向が一方向に決まっていれば、その動作方向を規制する構成であればよく、舌部の動作の一部を少なくとも拘束できればよい。
本発明は、嚥下リハビリテーションの評価や訓練に特に適している。
10 舌尖保持部
20a 開口部
20b 回動部取り付け孔
20c 筐体取り付け孔
21 第1アーム
21a 柱状部
21b 接続部
21c 回動取付部
22 第2アーム
30a 筐体
30b 回動部
31 第1モータ
32 第2モータ
33 第3モータ
40 ひずみセンサ
50 制御部
50A 第1指令モード
50B 第2指令モード
50C 第3指令モード
51 舌力計測部
52 モータ回転指令部
53 舌尖位置計測部
54 舌尖位置記憶部
55 訓練範囲設定部
56 疲労判断部
60 規制具
70 生体信号検出手段

Claims (10)

  1. 舌部からの任意方向の舌力を計測し、少なくとも前記舌部の検査及び前記舌部の訓練のいずれかを行う舌機能検査・訓練装置であって、
    前記舌部の舌尖を保持する舌尖保持部と、
    前記舌尖保持部を一端に取り付ける第1アームと、
    前記第1アームを回動させる第1モータと、
    前記第1アーム及び前記第1モータを、仮想平面において任意の位置に移動させる第2モータ及び第3モータと、
    前記舌尖保持部に加わる前記舌力を検出するひずみセンサと、
    前記ひずみセンサからの信号によって前記舌力を計測する舌力計測部と、
    前記舌力計測部で計測した前記舌力に応じて前記第1モータ、前記第2モータ、及び前記第3モータに回転指令を出力するモータ回転指令部と、
    前記第1モータ、前記第2モータ、及び前記第3モータの回転角度から前記舌尖保持部の位置と姿勢とを計測する舌尖位置計測部と
    を備えた
    ことを特徴とする舌機能検査・訓練装置。
  2. 前記ひずみセンサを前記第1アームに取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の舌機能検査・訓練装置。
  3. 前記第1モータの筐体を一端に取り付ける第2アームと、
    前記第2モータの筐体を一端に取り付ける第3アームと
    を備え、
    前記第2アームの他端に前記第2モータの回動部を取り付け、
    前記第3アームの他端に前記第3モータの回動部を取り付け、
    前記第1モータを前記第2アームの下部に配置し、
    前記第2モータ及び前記第3モータを前記第3アームの下部に配置した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の舌機能検査・訓練装置。
  4. 前記ひずみセンサとして、6軸力覚センサを用いたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の舌機能検査・訓練装置。
  5. 前記舌力計測部で計測される前記舌力がゼロの値になるように前記モータ回転指令部から前記回転指令を出力する第1指令モードを有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の舌機能検査・訓練装置。
  6. 前記舌力計測部で計測される前記舌力が任意の方向にマイナスの値を維持するように前記モータ回転指令部から前記回転指令を出力する第2指令モードを有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の舌機能検査・訓練装置。
  7. 前記舌力計測部で計測される前記舌力が任意の方向にプラスの値を維持するように前記モータ回転指令部から前記回転指令を出力する第3指令モードを有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の舌機能検査・訓練装置。
  8. 前記第1指令モードにおいて、前記舌力計測部で計測される前記舌力がゼロの値を維持する前記舌尖保持部の各方向の最大変位を前記舌尖位置計測部で計測し、前記最大変位以下の範囲を検査範囲又は訓練範囲に設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の舌機能検査・訓練装置。
  9. 頭部及び顎部を少なくともいずれかを規制する規制具を備えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の舌機能検査・訓練装置。
  10. 顎口腔運動を行う筋肉から筋電位信号を検出する生体信号検出手段と、
    前記生体信号検出手段からの前記筋電位信号によって疲労を判断する疲労判断部と
    を備えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の舌機能検査・訓練装置。
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