[go: up one dir, main page]

JP2018181521A - 積層電池 - Google Patents

積層電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2018181521A
JP2018181521A JP2017076952A JP2017076952A JP2018181521A JP 2018181521 A JP2018181521 A JP 2018181521A JP 2017076952 A JP2017076952 A JP 2017076952A JP 2017076952 A JP2017076952 A JP 2017076952A JP 2018181521 A JP2018181521 A JP 2018181521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
power generation
current collector
short circuit
circuit current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017076952A
Other languages
English (en)
Inventor
元 長谷川
Hajime Hasegawa
元 長谷川
祐貴 松下
Yuki Matsushita
祐貴 松下
満 立石
Mitsuru Tateishi
満 立石
英世 戎崎
Hideyo Ebisaki
英世 戎崎
英晃 西村
Hideaki Nishimura
英晃 西村
佑介 奥畑
Yusuke Okuhata
佑介 奥畑
重規 濱
Shigeki Hama
重規 濱
徳洋 尾瀬
Tokuhiro Ose
徳洋 尾瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017076952A priority Critical patent/JP2018181521A/ja
Publication of JP2018181521A publication Critical patent/JP2018181521A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

【課題】釘刺し時に、短絡電流分散体の温度が過度に上昇することがなく、短絡電流分散体に隣接する発電要素の温度上昇を抑制可能な積層電池を開示する。【解決手段】短絡電流分散体と発電要素との間に、少なくとも一つの放熱層と少なくとも一つの断熱層とを備え、放熱層のうちの少なくとも一つが、短絡電流分散体と、短絡電流分散体に最も近接する断熱層と、の間に備えられる、積層電池とする。【選択図】図1

Description

本願は発電要素を複数積層した積層電池を開示する。
特許文献1には、積層電極群の外側に、絶縁体を介して2枚の金属板を配置してなる短絡形成兼放熱促進ユニットを備えた、積層型ポリマー電解質電池が開示されている。特許文献1に開示された電池によれば、電池の釘刺し試験時等において電極同士が短絡した場合に、短絡形成兼放熱促進ユニットに短絡電流を流すことで発電要素の電圧を低減することができ、且つ、当該ユニット等にて発生した熱を外部へとスムーズに放熱することができるものと考えられる。特許文献2〜4にも、釘刺し等の電池の内部短絡による熱の発生を抑制するための種々の技術が開示されている。
特開2001−068156号公報 特開2001−068157号公報 特開2015−018710号公報 特開2009−087600号広報
発電要素を複数積層しつつ電気的に並列に接続した積層電池においては、釘刺し試験によって発電要素を短絡させると、一部の発電要素から他の発電要素へと電子が流れ込み(以下、これを「回り込み電流」という場合がある。)、一部の発電要素の温度が局所的に上昇してしまうという課題が生じる。このような課題に対し、発電要素とは別に短絡電流分散体を設け、釘刺し試験において一部の発電要素とともに短絡電流分散体も短絡させ、短絡抵抗が大きい発電要素からの回り込み電流を、短絡抵抗が小さい発電要素だけでなく、短絡抵抗が小さい短絡電流分散体へと分散させることで、一部の発電要素の温度のみが局所的に上昇することを防止できるものと考えられる(図4)。
ここで、本発明者らの知見では、上記した発電要素を複数積層しつつ電気的に並列に接続した積層電池において、短絡電流分散体を設けた場合、釘刺し等の短絡時の回り込み電流によるジュール発熱が大きく、短絡電流分散体そのものが過度に温度上昇してしまう場合がある。一方で、短絡電流分散体は、釘刺しによって適切に短絡させる観点、電池のエネルギー密度を向上させる観点等から、発電要素に隣接して設けられる。例えば、特許文献1に開示されているように、積層電極群(複数の発電要素)の外側に短絡電流分散体を隣接させるようにして積層する。しかしながら、短絡電流分散体を発電要素に隣接させた場合、釘刺し等による短絡時、上述のように短絡電流分散体の温度が過度に上昇することで、隣接する発電要素の温度も過度に上昇させてしまう虞がある。
短絡電流分散体から発電要素への伝熱を抑制するためには、例えば、特許文献4に開示されているように、短絡電流分散体と発電要素との間に断熱層を設けることが有効と考えられる。しかしながら、短絡電流分散体と発電要素との間に断熱層を設けただけでは、上述の短絡電流分散体そのものの過度な温度上昇を抑制できない。
尚、特許文献4に開示されているように、短絡電流分散体と発電要素との間に吸熱層を設けることで、短絡電流分散体そのものの過度な温度上昇を抑制できるものとも考えられる。しかしながら、一般的な吸熱材料は、吸熱反応等によって副生成物を生じさせるものであり、これが電池を構成する材料(例えば電解質)を劣化させてしまう虞がある。
以上の通り、発電要素を複数積層しつつ電気的に並列に接続した積層電池に対して短絡電流分散体を設ける場合は、釘刺し試験時、短絡電流分散体から発電要素への伝熱を抑制するだけでは足りず、短絡電流分散体そのものの過度な温度上昇を抑制することが必要となる。
本願は上記課題を解決するための手段の一つとして、
少なくとも1つの短絡電流分散体と複数の発電要素とが積層された積層電池であって、前記短絡電流分散体において、第1の集電体層と第2の集電体層と前記第1の集電体層及び前記第2の集電体層の間に設けられた絶縁層とが積層されており、前記発電要素において、正極集電体層と正極材層と電解質層と負極材層と負極集電体層とが積層されており、前記第1の集電体層が前記正極集電体層と電気的に接続されており、前記第2の集電体層が前記負極集電体層と電気的に接続されており、複数の前記発電要素同士が電気的に並列に接続されており、前記短絡電流分散体と前記発電要素との間に、少なくとも一つの放熱層と少なくとも一つの断熱層とを備え、前記放熱層のうちの少なくとも一つが、前記短絡電流分散体と、該短絡電流分散体に最も近接する前記断熱層と、の間に備えられる、積層電池、を開示する。
「少なくとも1つの短絡電流分散体と複数の発電要素とが積層された」とは、短絡電流分散体と発電要素とが、少なくとも放熱層と断熱層とを介して、積層されていることを意味する。
「短絡電流分散体に最も近接する断熱層」とは、断熱層が複数備えられる場合、当該複数の断熱層のうち最も短絡電流分散体側に設けられたものをいう。断熱層が1つのみ備えられる場合は、言うまでもなく、当該1つの断熱層そのものが「短絡電流分散体に最も近接する断熱層」である。
「放熱層」とは、短絡電流分散体の集電体層及び断熱層よりも熱伝導率及び/又は比熱が高い層をいう。
「断熱層」とは、短絡電流分散体の集電体層及び放熱層よりも熱伝導率が低い層をいう。
本開示の積層電池においては、釘刺し等の短絡時に短絡電流分散体に回り込み電流を流すことができ、発電要素の内部の温度上昇を抑えることができる。一方で、放熱層によって短絡電流分散体が効率的に除熱され、短絡電流分散体の過度な温度上昇を抑制することができる。さらに、放熱層と発電要素との間に断熱層が設けられており、短絡電流分散体から発電要素への伝熱を抑制することもできる。
積層電池100の層構成を説明するための概略図である。 短絡電流分散体10の層構成を説明するための概略図である。(A)が外観斜視図であり、(B)がIIB−IIB断面図である。 発電要素20の層構成を説明するための概略図である。(A)が外観斜視図であり、(B)がIIIB−IIIB断面図である。 発電要素を並列に接続した場合に、釘刺し時に生じる回り込み電流等について説明するための概略図である。
1.積層電池100
図1に、積層電池100の層構成を概略的に示す。図1においては、説明の便宜上、集電体層同士(集電タブ同士)の接続部分や、電池ケース等を省略して示している。図2に、積層電池100を構成する短絡電流分散体10の層構成を概略的に示す。図2(A)が外観斜視図、図2(B)がIIB−IIB断面図である。図3に、積層電池100を構成する発電要素20の層構成を概略的に示す。図3(A)が外観斜視図、図3(B)がIIIB−IIIB断面図、である。
図1〜3に示すように、積層電池100は、少なくとも1つの短絡電流分散体10と複数の発電要素20、20、…とが積層されてなる。短絡電流分散体10において、第1の集電体層11と第2の集電体層12と第1の集電体層11及び第2の集電体層12の間に設けられた絶縁層13とが積層されている。発電要素20において、正極集電体層21と正極材層22と電解質層23と負極材層24と負極集電体層25とが積層されている。積層電池100においては、第1の集電体層11が正極集電体層21と電気的に接続されており、第2の集電体層12が負極集電体層25と電気的に接続されており、複数の発電要素20、20、…同士が電気的に並列に接続されている。ここで、積層電池100は、短絡電流分散体10と発電要素20との間に、少なくとも一つの放熱層30と少なくとも一つの断熱層40とを備えており、放熱層30のうちの少なくとも一つが、短絡電流分散体10と、短絡電流分散体10に最も近接する断熱層40と、の間に備えられている。
1.1.短絡電流分散体10
短絡電流分散体10は、第1の集電体層11と、第2の集電体層12と、第1の集電体層11及び第2の集電体層12の間に設けられる絶縁層13と、を備える。また、第1の集電体層11と絶縁層13との間及び第2の集電体層12と絶縁層13との間のうちの少なくとも一方に、PPCT層14を備えていても良い。このような構成を備えた短絡電流分散体10は、電池の通常使用時において第1の集電体層11と第2の集電体層12とが絶縁層13によって適切に絶縁される一方で、釘刺しによる短絡時には第1の集電体層11と第2の集電体層12とが接触して電気抵抗が小さくなる。
1.1.1.第1の集電体層11及び第2の集電体層12
第1の集電体層11及び第2の集電体層12は、金属箔や金属メッシュ等により構成すればよい。特に金属箔が好ましい。集電体層11、12を構成する金属としては、Cu、Ni、Al、Fe、Ti、Zn、Co、Cr、Au、Pt、ステンレス鋼等が挙げられる。
第1の集電体層11及び第2の集電体層12の厚みは特に限定されるものではない。例えば0.1μm以上1mm以下であることが好ましく、1μm以上100μm以下であることがより好ましい。集電体層11、12の厚みをこのような範囲とした場合、釘刺し時、集電体層11、12を互いにより適切に接触させることができ、短絡電流分散体10をより適切に短絡させることができる。
図2に示すように、第1の集電体層11は集電タブ11aを備えており、当該集電タブ11aを介して発電要素20の正極集電体層21に電気的に接続されている。一方、第2の集電体層12は集電タブ12aを備えており、当該集電タブ12aを介して発電要素20の負極集電体層25に電気的に接続されている。集電タブ11aは第1の集電体層11と同じ材質であってもよいし、異なる材質であってもよい。集電タブ12aは第2の集電体層12と同じ材質であってもよいし、異なる材質であってもよい。尚、釘刺し等の短絡時、短絡電流分散体10へとより多くの回り込み電流を流す観点から、集電タブ11a及び集電タブ12aにおける電気抵抗は、後述の正極集電タブ21a及び負極集電タブ25aにおける電気抵抗よりも小さいことが好ましい。
1.1.2.絶縁層13
積層電池100において、絶縁層13は、電池の通常使用時において、第1の集電体層11と第2の集電体層12とを絶縁するものであればよい。絶縁層13は、有機材料からなる絶縁層であっても、無機材料からなる絶縁層であっても、有機材料と無機材料とが混在する絶縁層であってもよい。特に、(1)全固体電池の拘束の際に割れる等して短絡しないこと、(2)釘を刺した時に安定して短絡し続けること、(3)熱安定性が高いことの3点を満たす材料によって絶縁層13を構成することが好ましい。
絶縁層13を構成し得る有機材料としては各種樹脂が挙げられる。例えば、各種熱可塑性樹脂や各種熱硬化性樹脂である。特にポリイミド等の熱硬化性樹脂が好ましい。通常、熱硬化性樹脂は、熱可塑性樹脂よりも硬質で脆く、さらには、熱安定性が高い。すなわち、熱硬化性樹脂により絶縁層13を構成した場合において、短絡電流分散体10の釘刺しを行った場合、絶縁層13が容易に破断し、第1の集電体層11や第2の集電体層12の変形に対して絶縁層13が追従することを抑制でき、第1の集電体層11と第2の集電体層12とをより容易に接触させることができる。また、絶縁層13の温度が上昇したとしても熱分解を抑制できる。
絶縁層13を構成し得る無機材料としては各種セラミックが挙げられる。例えば、無機酸化物である。尚、表面に酸化物被膜を有する金属箔によって絶縁層13を構成してもよい。例えば、アルマイト処理によって、アルミニウム箔の表面に陽極酸化皮膜を形成することで、表面に酸化アルミニウム被膜を有するアルミニウム箔が得られる。この場合、酸化皮膜の厚みは0.01μm以上5μm以下であることが好ましい。下限がより好ましくは0.1μm以上であり、上限がより好ましくは1μm以下である。
絶縁層13の厚みは特に限定されるものではない。例えば0.1μm以上1mm以下であることが好ましく、1μm以上100μm以下であることがより好ましい。絶縁層13の厚みをこのような範囲とした場合、電池の通常使用時、第1の集電体層11と第2の集電体層12とをより適切に絶縁することができるとともに、釘刺し等の外部応力による変形によって第1の集電体層11と第2の集電体層12とをより適切に導通させて、内部短絡させることができる。
1.2.発電要素20
発電要素20は、正極集電体層21と正極材層22と電解質層23と負極材層24と負極集電体層25とが積層されてなる。すなわち、発電要素20は単電池として機能し得る。
1.2.1.正極集電体層21
正極集電体層21は、金属箔や金属メッシュ等により構成すればよい。特に金属箔が好ましい。正極集電体層21を構成する金属としては、Ni、Cr、Au、Pt、Al、Fe、Ti、Zn、ステンレス鋼等が挙げられる。正極集電体層21は、その表面に、接触抵抗を調整するための何らかのコート層を有していてもよい。例えば、炭素コート等である。正極集電体層21の厚みは特に限定されるものではない。例えば0.1μm以上1mm以下であることが好ましく、1μm以上100μm以下であることがより好ましい。
図3に示すように、正極集電体層21は外縁の一部に正極集電タブ21aを備えることが好ましい。タブ21aにより、第1の集電体層11と正極集電体層21とを容易に電気的に接続することができるとともに、正極集電体層21同士を容易に電気的に並列に接続することができる。
1.2.2.正極材層22
正極材層22は、少なくとも活物質を含む層である。積層電池100を全固体電池とする場合は、活物質に加えて、さらに任意に固体電解質、バインダー及び導電助剤等を含ませることができる。また、積層電池100を電解液系の電池とする場合は、活物質に加えて、さらに任意にバインダー及び導電助剤等を含ませることができる。活物質は公知の活物質を用いればよい。公知の活物質のうち、所定のイオンを吸蔵放出する電位(充放電電位)の異なる2つの物質を選択し、貴な電位を示す物質を正極活物質とし、卑な電位を示す物質を後述の負極活物質として、それぞれ用いることができる。例えば、リチウムイオン電池を構成する場合は、正極活物質としてコバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、マンガン酸リチウム、スピネル系リチウム化合物等の各種のリチウム含有複合酸化物を用いることができる。積層電池100を全固体電池とする場合は、正極活物質は表面がニオブ酸リチウム層やチタン酸リチウム層やリン酸リチウム層等の酸化物層で被覆されていてもよい。また、積層電池100を全固体電池とする場合、固体電解質は無機固体電解質が好ましい。有機ポリマー電解質と比較してイオン伝導度が高いためである。また、有機ポリマー電解質と比較して、耐熱性に優れるためである。さらに、有機ポリマー電解質と比較して、釘刺し時に発電要素20に加わる圧力が高圧となり、本開示の積層電池100による効果が顕著とためである。例えば、ランタンジルコン酸リチウム等の酸化物固体電解質やLiS−P等の硫化物固体電解質が挙げられる。特に、LiS−Pを含む硫化物固体電解質が好ましく、LiS−Pを50モル%以上含む硫化物固体電解質がより好ましい。バインダーはブタジエンゴム(BR)、アクリレートブタジエンゴム(ABR)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の種々のバインダーを用いることができる。導電助剤としてはアセチレンブラックやケッチェンブラック等の炭素材料やニッケル、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料を用いることができる。正極材層22における各成分の含有量は従来と同様とすればよい。正極材層22の形状も従来と同様とすればよい。特に、積層電池100を容易に構成できる観点から、シート状の正極材層22が好ましい。この場合、正極材層22の厚みは、例えば0.1μm以上1mm以下であることが好ましく、1μm以上150μm以下であることがより好ましい。
1.2.3.電解質層23
電解質層23は、少なくとも電解質を含む層である。積層電池100を全固体電池とする場合、電解質層23は、固体電解質と任意にバインダーとを含ませることができる。固体電解質は上述した無機固体電解質が好ましい。バインダーは正極材層22に用いられるバインダーと同様のものを適宜選択して用いることができる。固体電解質層23における各成分の含有量は従来と同様とすればよい。固体電解質層23の形状も従来と同様とすればよい。特に、積層電池100を容易に構成できる観点から、シート状の固体電解質層23が好ましい。この場合、固体電解質層23の厚みは、例えば0.1μm以上1mm以下であることが好ましく、1μm以上100μm以下であることがより好ましい。一方で、積層電池100を電解液系電池とする場合、電解質層23は電解液とセパレータとを含む。これら電解液やセパレータについては当業者にとって自明であることから、ここでは詳細な説明を省略する。
1.2.4.負極材層24
負極材層24は、少なくとも活物質を含む層である。積層電池100を全固体電池とする場合は、活物質に加えて、さらに任意に固体電解質、バインダー及び導電助剤等を含ませることができる。また、積層電池100を電解液系の電池とする場合は、活物質に加えて、さらに任意にバインダー及び導電助剤等を含ませることができる。活物質は公知の活物質を用いればよい。公知の活物質のうち、所定のイオンを吸蔵放出する電位(充放電電位)の異なる2つの物質を選択し、貴な電位を示す物質を上述の正極活物質とし、卑な電位を示す物質を負極活物質として、それぞれ用いることができる。例えば、リチウムイオン電池を構成する場合は、負極活物質としてグラファイトやハードカーボン等の炭素材料や、チタン酸リチウム等の各種酸化物、SiやSi合金、或いは、金属リチウムやリチウム合金を用いることができる。固体電解質、バインダー及び導電助剤は正極材層22に用いられる固体電解質と同様のものを適宜選択して用いることができる。負極材層24における各成分の含有量は従来と同様とすればよい。負極材層24の形状も従来と同様とすればよい。特に、積層電池100を容易に構成できる観点から、シート状の負極材層24が好ましい。この場合、負極材層24の厚みは、例えば0.1μm以上1mm以下であることが好ましく、1μm以上100μm以下であることがより好ましい。ただし、負極の容量が正極の容量よりも大きくなるように、負極材層24の厚みを決定することが好ましい。
1.2.5.負極集電体層25
負極集電体層25は、金属箔や金属メッシュ等により構成すればよい。特に金属箔が好ましい。負極集電体層25を構成する金属としては、Cu、Ni、Fe、Ti、Co、Zn、ステンレス鋼等が挙げられる。負極集電体層25は、その表面に、接触抵抗を調整するための何らかのコート層を有していてもよい。例えば、炭素コート等である。負極集電体層25の厚みは特に限定されるものではない。負極集電体25の厚みは特に限定されるものではない。例えば0.1μm以上1mm以下であることが好ましく、1μm以上100μm以下であることがより好ましい。
図3に示すように、負極集電体層25は外縁の一部に負極集電タブ25aを備えることが好ましい。タブ25aにより、第2の集電体層12と負極集電体層25とを容易に電気的に接続することができるとともに、負極集電体層25同士を容易に電気的に並列に接続することができる。
1.3.放熱層30
図1に示すように、積層電池100において、短絡電流分散体10と発電要素20との間には、放熱層30が備えられる。放熱層30は、短絡電流分散体10に最も近接する断熱層40よりも短絡電流分散体10側に設けられており、短絡電流分散体10にて発生した熱が放熱層30へと効率的に除去される。すなわち、放熱層30によって短絡電流分散体10の過度な温度上昇を抑制できる。尚、図1においては、短絡電流分散体10と発電要素20との間に放熱層30が1つのみ備えられる形態について示しているが、放熱層30の数は1つに限定されず、複数備えられていてもよい。
放熱層30は、短絡電流分散体10の集電体層11、12及び後述の断熱層40よりも熱伝導率及び/又は比熱が高い層である。一般的に温度上昇量ΔTは「ΔT=(発熱量−放熱量)/熱容量」として求められる。発熱量を一定として考えると、放熱量(熱伝導率)及び熱容量(比熱)共に大きなものが好ましい。すなわち、放熱層30は、熱伝導率及び比熱の双方が高い層であることが好ましい。熱伝導率及び/又は比熱が高い材料としては、各種金属や各種セラミックが挙げられる。熱伝導率が高い金属としては、例えば、アルミニウム、銅、銀、これらの合金等が挙げられる。熱伝導率が高いセラミックとしては、例えば、窒化アルミニウム、窒化珪素等が挙げられる。比熱が高い金属としては、例えば、アルミニウム、銅、銀、鉄、チタン、ニッケル、これらの合金等が挙げられる。比熱が高いセラミックとしては、例えば、アルミナ等が挙げられる。放熱層30は1種類の材料からなる層であってもよいし、複数種類の材料からなる層であってもよい。
放熱層30は、短絡電流分散体10を効率的に除熱する観点等からはできるだけ厚く大きいことが好ましいが、一方で、電池のエネルギー密度を高める観点等からはできるだけ薄く小さいことが好ましい。この点、求められる電池の性能に応じて、放熱層30の厚みや大きさを決定することが好ましい。
放熱層30は、電池ケース(不図示)等と接触していることが好ましい。電池内の熱を電池外へと効率的に除去できるためである。
1.4.断熱層40
図1に示すように、積層電池100において、短絡電流分散体10に最も近接する放熱層30と、発電要素20との間には、断熱層40が備えられる。断熱層40によって、短絡電流分散体10から発電要素20への伝熱を抑制できる。尚、図1においては、短絡電流分散体10と発電要素20との間に断熱層40が1つのみ備えられる形態について示しているが、断熱層40の数は1つに限定されず、複数備えられていてもよい。
断熱層40は、短絡電流分散体10の集電体層11、12及び放熱層30よりも熱伝導率が低い層である。熱伝導率が低い材料としては、ジルコニア、ムライト、フォルステライト、コージライト、ステアタイト、ジルコンといった酸化物系のセラミックや、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトンといったスーパーエンジニアリングプラスチック等が挙げられる。断熱層40は1種類の材料からなる層であってもよいし、複数種類の材料からなる層であってもよい。或いは、ガラスウールやロックウールのように空隙を有する材料を用いて断熱層40を構成してもよい。或いは、断熱層40を空気層(空間)とすることも有り得る。
断熱層40は、短絡電流分散体10から発電要素20への伝熱を効率的に抑制できる観点等からはできるだけ厚く大きいことが好ましいが、一方で、電池のエネルギー密度を高める観点等からはできるだけ薄く小さいことが好ましい。この点、求められる電池の性能に応じて、断熱層40の厚みや大きさを決定することが好ましい。
1.5.その他の層
積層電池100においては、上記課題を解決できる範囲内で、短絡電流分散体10と放熱層30との間、放熱層30と断熱層40との間、及び、断熱層40と発電要素20との間に、何らかの層が備えられていてもよい。ただし、放熱層30による短絡電流分散体10の除熱効果をより顕著とする観点等から、短絡電流分散体10と少なくとも一つの放熱層30とが直接接触していることが好ましい。
放熱層30及び断熱層40以外の層としては吸熱層が挙げられる。短絡電流分散体10と放熱層30との間や放熱層30と断熱層40との間に吸熱層を設けることで、短絡電流分散体10に過度の温度上昇をより一層抑制できるものと考えられる。特に、放熱層30と断熱層40との間に吸熱層を設けるとよい。ただし、吸熱層を用いる場合、吸熱反応において生じる生成物によって電池材料が劣化してしまう虞がある。この点、吸熱層からの生成物を断熱層40によって遮断する等して、発電要素20へと到達しないように工夫することが好ましい。或いは、吸熱層の材質そのものを工夫することも有り得る。例えば、本発明者らの知見では、マンニトールやキシリトールといった糖アルコールやアントラセンといった炭化水素を用いた場合、これらはいずれも、(I)融解により吸熱可能であって、吸熱時に電池材料を劣化させるような生成物を生じさせず、(II)塑性変形が可能で容易に層状とすることができ、(III)ある程度の熱安定性を有し、電池作動温度においても電池材料を劣化させるような生成物を生じさせないことから、吸熱層として好適に適用可能である。
また、断熱層40と発電要素20との間に上記した放熱層や吸熱層を設けることも可能である。これにより、釘刺し時等に、万が一、発電要素20が発熱したとしても、発電要素20を適切に除熱することができる。
1.6.短絡電流分散体、放熱層、断熱層及び発電要素の配置や接続形態
1.6.1.発電要素の配置
積層電池100において、発電要素20の積層数は特に限定されるものではなく、目的とする電池の出力に応じて、適宜決定すればよい。この場合、複数の発電要素20が互いに直接接触するように積層されていてもよいし、複数の発電要素20が何らかの層(例えば絶縁層)や間隔(空気層)を介して積層されていてもよい。電池の出力密度を向上させる観点からは、図1に示すように、複数の発電要素20が互いに直接接触するように積層されていることが好ましい。また、図1、3に示すように、2つの発電要素20a、20bが、負極集電体25を共用していることが好ましい。このようにすることで、電池の出力密度が一層向上する。さらに、図1に示すように、積層電池100においては、複数の発電要素20の積層方向と、発電要素20における各層21〜25の積層方向とを一致させることが好ましい。このようにすることで、積層電池100の拘束が容易となり、電池の出力密度が一層向上する。
1.6.2.発電要素同士の電気的接続
積層電池100においては、複数の発電要素20、20、…同士が電気的に並列に接続される。このように並列に接続された発電要素においては、一の発電要素が短絡した場合に、他の発電要素から当該一の発電要素へと集中して電子が流れ込む。すなわち、電池短絡時にジュール発熱が大きくなり易い。言い換えれば、このように並列接続された複数の発電要素20、20、…を備える積層電池100において、短絡電流分散体10を設けることによる効果がより顕著となる。発電要素20同士を電気的に接続するための部材としては、従来公知の部材を用いればよい。例えば、上述したように、正極集電体層21に正極集電タブ21aを設け、負極集電体層25に負極集電タブ25aを設け、当該タブ21a、25aを介して発電要素20同士を電気的に並列に接続することができる。
1.6.3.短絡電流分散体と発電要素との電気的接続
積層電池100において、短絡電流分散体10の第1の集電体層11が発電要素20の正極集電体層21と電気的に接続されており、短絡電流分散体10の第2の集電体層12が発電要素20の負極集電体層25と電気的に接続されている。このように、短絡電流分散体10と発電要素20とを電気的に接続することで、例えば、短絡電流分散体10及び一部の発電要素(例えば、発電要素20a)の短絡時に、他の発電要素(例えば発電要素20b)からの回り込み電流を短絡電流分散体10へと分散させることができる。短絡電流分散体10と発電要素20とを電気的に接続するための部材としては、従来公知の部材を用いればよい。例えば、上述したように、第1の集電体層11に第1の集電タブ11aを設け、第2の集電体層12に第2の集電タブ12aを設け、当該タブ11a、12aを介して短絡電流分散体10と発電要素20とを電気的に接続することができる。
1.6.4.短絡電流分散体と発電要素との位置関係
短絡電流分散体10と発電要素20、20、…とは、上述したように、放熱層30や断熱層40を介して、互いに積層されていればよい。また、上記の課題を解決できる範囲において他の層(絶縁層等)がさらに積層されていてもよい。また、短絡電流分散体10は、複数の発電要素20、20、…の外側に積層されていてもよいし、複数の発電要素20、20、…の間に積層されていてもよいし、複数の発電要素20、20、…の外側と複数の発電要素20、20、…の間との双方に積層されていてもよい。言うまでもないが、短絡電流分散体10を複数の発電要素20、20、…の間に積層する場合でも、当該短絡電流分散体10と発電要素20との間には少なくとも放熱層30及び断熱層40を介在させる。特に、図1に示すように、短絡電流分散体10と複数の発電要素20、20、…とを積層した場合において、短絡電流分散体10が複数の発電要素20、20、…よりも外側に少なくとも設けられていることが好ましい。これにより、釘刺し時、短絡電流分散体10が発電要素20、20、…よりも先に短絡し、発電要素20から短絡電流分散体10へと回り込み電流を発生させることができ、さらには、発電要素20の内部における発熱を一層抑制できる。
釘刺しによる電池の短絡が発生し易いのは、釘が発電要素20の正極集電体層21から負極集電体層25に向かって(或いは、負極集電体層25から正極集電体層21に向かって)刺された場合である。この点、積層電池100においては、釘刺し方向と、各層の積層方向とが一致することが好ましい。より具体的には、積層電池100において、発電要素20における正極集電体層21と正極材層22と電解質層23と負極材層24と負極集電体層25との積層方向、複数の発電要素20の積層方向、短絡電流分散体10における第1の集電体層11と絶縁層13と第2の集電体層12との積層方向、及び、短絡電流分散体10と複数の発電要素20、20、…との積層方向、が同じ方向であることが好ましい。
1.6.5.短絡電流分散体と発電要素との大きさの関係
積層電池100においては、短絡電流分散体10が、発電要素20のできるだけ多くの部分を覆っていることで、釘刺し時に、発電要素20よりも先に短絡電流分散体10を短絡させ易くなる。この観点からは、例えば、積層電池100においては、短絡電流分散体10と複数の発電要素20、20、…との積層方向から見た時に、短絡電流分散体10の外縁が発電要素20、20、…の外縁よりも外側に存在していることが好ましい。或いは、図1に示すように、複数の発電要素20、20、…の積層方向と発電要素20における各層21〜25の積層方向とが同じである場合において、短絡電流分散体10と複数の発電要素20、20、…との積層方向から見た時に、短絡電流分散体10の外縁が正極材層22、電解質層23及び負極材層24の外縁よりも外側に存在することが好ましい。ただし、この場合、短絡電流分散体10の第1の集電体層11と発電要素20の負極集電体層25とが短絡しないようにする。すなわち、短絡電流分散体10と発電要素20との間に絶縁体等を設け、短絡電流分散体10を大きくしても、短絡電流分散体10と発電要素20との短絡を防止可能とする。
一方で、電池のエネルギー密度をより高める観点及び上記した短絡電流分散体10と発電要素20との短絡を容易に防止できる観点からは、短絡電流分散体10をできるだけ小さくするとよい。すなわち、この観点からは、積層電池100においては、短絡電流分散体10と複数の発電要素20、20、…との積層方向から見た時に、短絡電流分散体10の外縁が発電要素20、20、…の外縁よりも内側に存在することが好ましい。或いは、複数の発電要素20、20、…の積層方向と発電要素20における各層21〜25の積層方向とが同じである場合において、短絡電流分散体10と複数の発電要素20、20、…との積層方向から見た時に、短絡電流分散体10の外縁が正極材層22、電解質層23及び負極材層24の外縁よりも内側に存在することが好ましい。
以上の通り、積層電池100においては、釘刺し等の短絡時に短絡電流分散体10に回り込み電流を流すことができ、発電要素20の内部の温度上昇を抑えることができる。一方で、放熱層30によって短絡電流分散体10が効率的に除熱され、短絡電流分散体10の過度な温度上昇を抑制することができる。さらに、放熱層30と発電要素20との間に断熱層40が設けられており、短絡電流分散体から発電要素への伝熱を抑制することもできる。
2.積層電池の製造方法
短絡電流分散体10は、第1の集電体層11(例えば、金属箔)と第2の集電体層12(例えば、金属箔)との間に絶縁層13(例えば、絶縁フィルム)を配置することで、容易に作製できる。図2に示すように、第2の集電体層12の両面に絶縁層13、13を配置し、さらに絶縁層13、13の第2の集電体層12とは反対側の面に第1の集電体層11、11を配置してもよい。ここで、短絡電流分散体10は、その形状を保持するために、接着剤や樹脂などを用いて各層を互いに貼り合わせてもよい。この場合、接着剤等は、各層の全面に塗布する必要はなく、各層の表面の一部に塗布すればよい。
発電要素20については、公知の方法により作製できる。例えば、全固体電池を製造する場合は、正極集電体層21の表面に正極材を湿式にて塗工して乾燥させることで正極材層22を形成し、負極集電体層25の表面に負極材を湿式にて塗工して乾燥させることで負極材層24を形成し、正極材層21と負極材層24との間に固体電解質等を含む電解質層23を転写し、プレス成形して一体化することで発電要素20を作製できる。この時のプレス圧は特に限定されるものではないが、例えば2ton/cm以上とすることが好ましい。尚、これらの作製手順はあくまでも一例であり、これ以外の手順によっても発電要素20を作製可能である。例えば、湿式法に替えて乾式法によって正極材層等を形成することも可能である。
放熱層30や断熱層40としては、例えば、上記したような材料からなるシートやフィルムを用意すればよい。これらの作製方法自体は公知であることから、ここでは詳細な説明を省略する。
このようにして作製した短絡電流分散体10を放熱層30や断熱層40を介して複数の発電要素20に対して積層するとともに、第1の集電体層11に設けられたタブ11aを正極集電体層21のタブ21aと接続し、第2の集電体層12に設けられたタブ12aを負極集電体層25のタブ25aと接続し、正極集電体層21のタブ21a同士を接続し、負極集電体層25のタブ25a同士を接続することで、短絡電流分散体10と発電要素20とを電気的に接続するとともに、複数の発電要素20同士を電気的に並列に接続することができる。このようにして電気的に接続された積層体をラミネートフィルムやステンレス鋼缶等の電池ケース内に真空封入することによって、積層電池として全固体電池を作製できる。尚、これらの作製手順はあくまでも一例であり、これ以外の手順によっても全固体電池を作製可能である。
或いは、上記の固体電解質層に替えてセパレータを配置し、上記と同様にして電気的に接続された積層体を作製したうえで、当該積層体を電解液が充填された電池ケース内に封入すること等によって、積層電池として電解液系電池を製造することもできる。電解液系電池の製造の際は、各層のプレス成形は省略してもよい。
以上の通り、従来の積層電池の製造方法を応用することで、本開示の積層電池100を容易に製造することができる。
3.補足事項
上記説明においては、2つの第1の集電体層と2つの絶縁層と1つの第2の集電体層とによって短絡電流分散体が構成される形態について示したが、本開示の積層電池はこの形態に限定されるものではない。短絡電流分散体は、第1の集電体層と第2の集電体層との間に絶縁層を有するものであればよく、各層の数は特に限定されない。
上記説明においては、2つの発電要素が、1つの負極集電体層を共用する形態について示したが、本開示の積層電池はこの形態に限定されるものではない。発電要素は単電池として機能するものであればよく、正極集電体層と正極材層と電解質層と負極材層と負極集電体層とが積層されていればよい。
上記説明においては、積層電池において短絡電流分散体が複数の発電要素の積層方向の両外側に1つずつ備えられる形態について示したが、短絡電流分散体の数はこれに限定されるものではない。積層電池において外側に複数の短絡電流分散体が備えられていてもよい。また、複数の発電要素の積層方向外側に限らず、短絡電流分散体が複数の発電要素の間に設けられていてもよい。
上記説明においては、複数の発電要素が積層された形態について示したが、積層電池において発電要素が複数積層されていない形態(単電池のみからなる形態)においても、ある程度の効果が奏されるものと考えられる。ただし、釘刺し時等の短絡によるジュール発熱は、一つの発電要素よりも、複数の発電要素が積層された形態において大きくなりやすい。すなわち、複数の発電要素が積層された形態において、短絡電流分散体を設けることによる効果がより顕著となるといえ、この点が、本開示の積層電池における優位な点の一つである。
上記説明においては、放熱層と断熱層とが、短絡電流分散体と発電要素との間のみに備えられた形態について説明した。しかしながら、本開示の積層電池においては、短絡電流分散体と発電要素との間に加えて、それ以外の位置にも放熱層や断熱層が備えられていてもよい。例えば、図1に示すような積層電池において、短絡電流分散体の外側(発電要素とは反対側)に放熱層等を追加で設置すること等も可能である。
上記説明においては、短絡電流分散体や発電要素から集電タブが突出するものとして説明した。しかしながら、本開示の積層電池において集電タブはなくてもよい。例えば、面積の大きな集電体層を用い、短絡電流分散体と発電要素との積層体において、複数の集電体層の外縁を突出させるものとし、当該突出させた集電層の間に導電材を挟みこむことで、タブを設けずとも、集電体層同士の電気的な接続が可能である。或いは、タブではなく、導線等によって集電体層同士を電気的に接続してもよい。
上記説明においては、電解液系電池及び全固体電池のいずれをも含む積層電池について示した。ただし、本開示の技術は、全固体電池とした場合に、より大きな効果を発揮するものと考えられる。全固体電池は電解液系電池に比べて発電要素内の隙間が少なく、釘刺し時に釘が発電要素を貫通する際、発電要素にかかる圧力が高い。よって、発電要素の短絡抵抗が小さくなり、一部の発電要素へと多くの回り込み電流が流れ込むこととなると考えられる。さらに、全固体電池においては、発電要素内の内部抵抗を低減すべく、発電要素に対して拘束圧力を付与する場合がある。この場合、発電要素の積層方向(正極集電体層が負極集電体層に向かう方向)に拘束圧力が付与されることとなり、釘刺し時、釘による圧力と拘束圧力とが加算されて発電要素に印加されることから、正極集電体層と負極集電体層とが接触して短絡し易く、また、発電要素の短絡抵抗が小さくなり易いものと考えられる。そのため、短絡電流分散体を設けて回りこみ電流を分散させることによる効果が顕著となるものと考えられる。一方、電解液系電池は、通常、電池ケース内が電解液で満たされ、各層が電解液に浸漬されて、各層の隙間に電解液が供給されるものであり、釘刺し時に釘によって印加される圧力が、全固体電池の場合と比較して小さくなる。そのため、短絡電流分散体を設ける効果が、全固体電池の場合と比べて、相対的に小さくなるものと考えられる。
尚、バイポーラ電極を介して発電要素同士を電気的に直列に接続した場合は、一部の発電要素に釘を刺すと、他の発電要素から当該一部の発電要素へと釘を介して回り込み電流が流れるものと考えられる。すなわち、接触抵抗の高い釘を介して回り込むこととなり、その電流量は小さい。また、バイポーラ電極を介して発電要素同士を電気的に直列に接続した場合、発電要素のすべてに釘が刺さった場合に回り込み電流が最も大きくなると考えられるが、このような場合、発電要素の放電が既に十分に進行しているものと考えられ、一部の発電要素の温度が局所的に上昇するといったことは生じ難い。この点、発電要素を電気的に並列に接続した場合と比較して、短絡電流分散体による効果が小さくなるものと考えられる。よって、本開示の技術は、発電要素同士を電気的に並列に接続した電池において特に顕著な効果を発揮するものといえる。
本発明に係る積層電池は、例えば、車搭載用の大型電源として好適に利用できる。
10 短絡電流分散体
11 第1の集電体層
11a 第1の集電タブ
12 第2の集電体層
12a 第2の集電タブ
13 絶縁層
20 発電要素
21 正極集電体層
21a 正極集電タブ
22 正極材層
23 電解質層
24 負極材層
25 負極集電体層
25a 負極集電タブ
100 積層電池

Claims (1)

  1. 少なくとも1つの短絡電流分散体と複数の発電要素とが積層された積層電池であって、
    前記短絡電流分散体において、第1の集電体層と第2の集電体層と前記第1の集電体層及び前記第2の集電体層の間に設けられた絶縁層とが積層されており、
    前記発電要素において、正極集電体層と正極材層と電解質層と負極材層と負極集電体層とが積層されており、
    前記第1の集電体層が前記正極集電体層と電気的に接続されており、
    前記第2の集電体層が前記負極集電体層と電気的に接続されており、
    複数の前記発電要素同士が電気的に並列に接続されており、
    前記短絡電流分散体と前記発電要素との間に、少なくとも一つの放熱層と少なくとも一つの断熱層とを備え、
    前記放熱層のうちの少なくとも一つが、前記短絡電流分散体と、該短絡電流分散体に最も近接する前記断熱層と、の間に備えられる、
    積層電池。
JP2017076952A 2017-04-07 2017-04-07 積層電池 Pending JP2018181521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017076952A JP2018181521A (ja) 2017-04-07 2017-04-07 積層電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017076952A JP2018181521A (ja) 2017-04-07 2017-04-07 積層電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018181521A true JP2018181521A (ja) 2018-11-15

Family

ID=64275652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017076952A Pending JP2018181521A (ja) 2017-04-07 2017-04-07 積層電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018181521A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019130711A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 積水化学工業株式会社 リチウムイオン二次電池
US10714789B2 (en) 2017-11-07 2020-07-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha All-solid state battery
KR20200106588A (ko) 2019-03-04 2020-09-15 주식회사 엘지화학 이차 전지용 파우치 및 파우치 형 이차 전지
JP2022139307A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 本田技研工業株式会社 固体電池
WO2025150825A1 (ko) * 2024-01-08 2025-07-17 주식회사 엘지에너지솔루션 단열재를 포함하는 이차전지

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068156A (ja) * 1999-08-24 2001-03-16 Hitachi Maxell Ltd 積層形ポリマー電解質電池
JP2001297795A (ja) * 2000-04-11 2001-10-26 Mitsubishi Chemicals Corp 電 池
JP2005056655A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Nec Lamilion Energy Ltd 扁平型二次電池および組電池
JP2007018746A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Toyota Motor Corp フィルム外装型リチウム電池
JP2009087600A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd リチウム二次電池
US20110159340A1 (en) * 2009-12-25 2011-06-30 Industrial Technology Research Institute Protection structure forthermal dissipation and preventing thermal runaway diffusion in battery system
JP2015053141A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 株式会社豊田自動織機 蓄電装置
JP2017050241A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 積水化学工業株式会社 リチウムイオン二次電池

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068156A (ja) * 1999-08-24 2001-03-16 Hitachi Maxell Ltd 積層形ポリマー電解質電池
JP2001297795A (ja) * 2000-04-11 2001-10-26 Mitsubishi Chemicals Corp 電 池
JP2005056655A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Nec Lamilion Energy Ltd 扁平型二次電池および組電池
JP2007018746A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Toyota Motor Corp フィルム外装型リチウム電池
JP2009087600A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd リチウム二次電池
US20110159340A1 (en) * 2009-12-25 2011-06-30 Industrial Technology Research Institute Protection structure forthermal dissipation and preventing thermal runaway diffusion in battery system
JP2015053141A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 株式会社豊田自動織機 蓄電装置
JP2017050241A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 積水化学工業株式会社 リチウムイオン二次電池

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10714789B2 (en) 2017-11-07 2020-07-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha All-solid state battery
WO2019130711A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 積水化学工業株式会社 リチウムイオン二次電池
JP2019121442A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 積水化学工業株式会社 リチウムイオン二次電池
JP7065600B2 (ja) 2017-12-28 2022-05-12 積水化学工業株式会社 リチウムイオン二次電池
KR20200106588A (ko) 2019-03-04 2020-09-15 주식회사 엘지화학 이차 전지용 파우치 및 파우치 형 이차 전지
US12206119B2 (en) 2019-03-04 2025-01-21 Lg Energy Solution, Ltd. Pouch for secondary battery and pouch type secondary battery
JP2022139307A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 本田技研工業株式会社 固体電池
JP7701167B2 (ja) 2021-03-11 2025-07-01 本田技研工業株式会社 固体電池
WO2025150825A1 (ko) * 2024-01-08 2025-07-17 주식회사 엘지에너지솔루션 단열재를 포함하는 이차전지

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6288057B2 (ja) 積層型全固体電池
JP6669122B2 (ja) 積層電池
US10651456B2 (en) All-solid-state battery and method for producing all-solid-state battery
US10714789B2 (en) All-solid state battery
CN109314281B (zh) 全固态电池
JP2018195528A (ja) 全固体電池
KR102217190B1 (ko) 적층 전지
US10700338B2 (en) All-solid-state battery with layered current shunt part
JP2018181521A (ja) 積層電池
JP2018181461A (ja) 積層電池
JP2019186102A (ja) 積層電池
JP2019140079A (ja) 積層電池
JP6977300B2 (ja) 全固体電池
CN110474105B (zh) 层叠电池
CN108808096B (zh) 层叠电池
JP6939035B2 (ja) 全固体電池
JP7000975B2 (ja) 全固体電池
JP2021111589A (ja) 電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220222