JP2018180071A - 楽器 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した反力と耐久性を確保できる反力発生部材を備えた楽器を提供すること。【解決手段】楽器は、第1方向に並び、それぞれ突起部を有する複数のリブと、前記第1方向に並ぶ複数の開口部を有する反力発生部材と、前記第1方向に並び、可動範囲において前記反力発生部材に接する複数の操作子と、を含み、前記反力発生部材は、前記複数の開口部に前記突起部を挿通させることにより前記複数のリブに跨って配置される。前記複数のリブは、第1リブと、該第1リブよりも前記突起部の数が少ない第2リブと、を含んでいてもよい。【選択図】図6
Description
本発明は、楽器に関する。
一般的に、電子ピアノ等の電子鍵盤楽器は、鍵の動きを検知する鍵スイッチを備えている。鍵スイッチの一例としては、鍵の動きに応じて上下動する可動接点と、その可動接点の下方に配置された固定接点とを含むものが知られている。例えば、特許文献1には、ドーム状に加工された弾性変形する部材に可動接点を設けたドーム部品が開示されている。
特許文献1に記載されたドーム部品は、押圧により弾性変形するドーム部と、該ドーム部の外側に延在するベース部とを有する。このドーム部品は、ドーム部及びベース部を弾性体により一体形成して構成される。そして、電子鍵盤楽器の本体部(例えばフレーム)と支持板(例えば回路基板)との間にベース部を挟み込むことにより、固定接点に対するドーム部の位置(すなわち可動接点の位置)を固定する。
特許文献1では、ベース部に対して複数の貫通孔が設けられており、これらの貫通孔に本体部から突出する棒状ピンを通過させることにより、本体部に対するドーム部品の位置決めがなされている。しかしながら、ベース部に設けられた貫通孔の数が多いと、ベース部の耐久性の低下、ベース部の本体部への取付け作業の効率の低下、無駄になる弾性材料の増加といった問題があり、さらなる改善の余地があった。
本発明の課題の一つは、安定した反力と耐久性を確保できる反力発生部材(弾性変形により反力を発生する部材)を備えた楽器を提供することにある。
本発明の課題の一つは、反力発生部材を備えた楽器において、反力発生部材の位置決めの作業性を向上することにある。
本発明の課題の一つは、反力発生部材を備えた楽器において、反力発生部材の製造コストを低減することにある。
本発明の一実施形態における楽器は、第1方向に並び、それぞれ突起部を有する複数のリブと、前記第1方向に並ぶ複数の開口部を有する反力発生部材と、前記第1方向に並び、可動範囲において前記反力発生部材に接する複数の操作子と、を含み、前記反力発生部材は、前記複数の開口部に前記突起部を挿通させることにより前記複数のリブに跨って配置される。この場合の「操作子」とは、演奏者の操作に応じて楽器に作用する部材を指す。例えば、ピアノ等の鍵盤楽器であれば、操作子は、鍵、ハンマアセンブリ、鍵とハンマアセンブリとで構成される操作子装置のいずれであってもよい。つまり、操作子は、鍵、ペダル、キーなどの操作可能な部材を指してもよいし、そのような部材と該部材の動作と連動して力を伝達する他の部材との組み合わせ(アセンブリ)を指してもよい。
前記複数のリブは、第1リブと、該第1リブよりも前記突起部の数が少ない第2リブと、を含んでいてもよい。
前記複数の開口部は、前記第1方向に並ぶ開口部で構成される第1列と、該第1列よりも少ない数の開口部で構成される第2列と、を構成してもよい。
前記複数のリブは、隣り合う第1操作子同士の間に位置する第1リブと、隣り合う第1操作子と第2操作子の間に位置する第2リブとを含み、前記第1リブ及び前記第2リブに位置する第1突起部は、前記第1方向に並ぶ第1列を構成し、前記第1リブ及び前記第2リブの一部に位置する第2突起部は、前記第1方向に並ぶ第2列を構成してもよい。
このとき、隣り合った前記第1リブの間には、複数の前記第2リブが配置され、前記複数の第2リブは、前記第2突起部を有するリブと前記第2突起部を有さないリブとを含んでいてもよい。
前記複数のリブは、第1間隔で離間した第1組のリブと、前記第1間隔よりも狭い第2間隔で離間した第2組のリブと、を含み、前記第2組のリブを構成する2つのリブは、それぞれ異なる数の前記突起部を有していてもよい。
このとき、前記第2間隔は、前記複数のリブが構成する複数の間隔のうち最も狭い間隔であってもよい。
前記反力発生部材は、支持部及び該支持部に支持された膨出部を含み、前記膨出部は、平面視において、隣り合う2つのリブの間に位置していてもよい。また、前記膨出部は、前記第1方向から見た場合において、前記2つのリブと重なっていてもよい。
前記第1方向は、スケール方向であってもよい。また、前記操作子は、鍵、又は鍵と連動して力を伝達する部材を含んでいてもよい。
本発明の一実施形態によれば、安定した反力と耐久性を確保できる反力発生部材を備えた楽器を提供することができる。
本発明の一実施形態によれば、反力発生部材を備えた楽器において、反力発生部材の位置決めの作業性を向上することができる。
本発明の一実施形態によれば、反力発生部材を備えた楽器において、反力発生部材の製造コストを低減することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、B等を付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率(各構成間の比率、縦横高さ方向の比率等)は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
<第1実施形態>
[鍵盤装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態における鍵盤装置の構成を示す図である。鍵盤装置1は、この例では、電子ピアノなどユーザ(演奏者)の押鍵に応じて発音する電子鍵盤楽器である。なお、鍵盤装置1は、外部の音源装置を制御するための制御データ(例えば、MIDI)を、押鍵に応じて出力する鍵盤型のコントローラであってもよい。この場合には、鍵盤装置1は、音源装置を有していなくてもよい。
[鍵盤装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態における鍵盤装置の構成を示す図である。鍵盤装置1は、この例では、電子ピアノなどユーザ(演奏者)の押鍵に応じて発音する電子鍵盤楽器である。なお、鍵盤装置1は、外部の音源装置を制御するための制御データ(例えば、MIDI)を、押鍵に応じて出力する鍵盤型のコントローラであってもよい。この場合には、鍵盤装置1は、音源装置を有していなくてもよい。
鍵盤装置1は、鍵盤アセンブリ10を備える。鍵盤アセンブリ10は、白鍵100wおよび黒鍵100bを含む。複数の白鍵100wと黒鍵100bとが並んで配列されている。鍵100の数は、N個であり、この例では88個である。この配列された方向(図1のD1方向)をスケール方向という。白鍵100wおよび黒鍵100bを特に区別せずに説明できる場合には、鍵100という場合がある。以下の説明においても、符号の最後に「w」を付した場合には、白鍵に対応する構成であることを意味している。また、符号の最後に「b」を付した場合には、黒鍵に対応する構成であることを意味している。
鍵盤アセンブリ10の一部は、筐体90の内部に存在している。鍵盤装置1を上方から見た場合において、鍵盤アセンブリ10のうち筐体90に覆われている部分を非外観部NVといい、筐体90から露出してユーザから視認できる部分を外観部PVという。すなわち、外観部PVは、鍵100の一部であって、ユーザによって演奏操作が可能な領域を示す。以下、鍵100のうち外観部PVによって露出されている部分を鍵本体部という場合がある。
筐体90内部には、音源装置70およびスピーカ80が配置されている。音源装置70は、鍵100の押下に伴って音波形信号を生成する。スピーカ80は、音源装置70において生成された音波形信号を外部の空間に出力する。なお、鍵盤装置1は、音量をコントロールするためのスライダ、音色を切り替えるためのスイッチ、様々な情報を表示するディスプレイなどが備えられていてもよい。
なお、本明細書における説明において、上、下、左、右、手前および奥などの方向は、演奏するときの演奏者から鍵盤装置1を見た場合の方向を示している。そのため、例えば、非外観部NVは、外観部PVよりも奥側に位置している、と表現することができる。図1に示される方向D1は、左右方向と表現することができるが、前述のようにスケール方向と表現してもよい。図1に示される方向D2は、前後方向と表現することができる。
また、鍵前端側、鍵後端側のように、鍵100を基準として方向を示す場合もある。この場合、鍵前端側は鍵100に対して演奏者から見た手前側を示す。鍵後端側は鍵100に対して演奏者から見た奥側を示す。この定義によれば、黒鍵100bのうち、黒鍵100bの鍵本体部の前端から後端までが、白鍵100wよりも上方に突出した部分である、と表現することができる。
図2は、本発明の一実施形態における音源装置の構成を示すブロック図である。音源装置70は、信号変換部710、音源部730および出力部750を備える。複数のセンサ300−1、300−2、・・・、300−88(以下、個々に区別する必要がないときは、単に「センサ300」と呼ぶ。)は、各鍵100に対応して設けられ、鍵の操作を検知し、検知した内容に応じた信号を出力する。この例では、センサ300は、3段階の押鍵量に応じて信号を出力する。この信号の間隔に応じて押鍵速度が検知可能である。
信号変換部710は、センサ300の出力信号を取得し、各鍵100における操作状態に応じた操作信号を生成して出力する。この例では、操作信号はMIDI形式の信号である。そのため、押鍵操作に応じて、信号変換部710はノートオンを出力する。このとき、88個の鍵100のいずれが操作されたかを示すキーナンバ、および押鍵速度に対応するベロシティについてもノートオンに対応付けて出力される。一方、離鍵操作に応じて、信号変換部710はキーナンバとノートオフとを対応付けて出力する。信号変換部710には、ペダル等の他の操作に応じた信号が入力され、操作信号に反映されてもよい。
音源部730は、信号変換部710から出力された操作信号に基づいて、音波形信号を生成する。出力部750は、音源部730によって生成された音波形信号を出力する。この音波形信号は、例えば、スピーカ80または音波形信号出力端子などに出力される。
[鍵盤アセンブリの構成]
図3は、本発明の一実施形態における筐体内部の構成を側面から見た場合の説明図である。図3に示すように、筐体90の内部において、鍵盤アセンブリ10およびスピーカ80が配置されている。スピーカ80は、鍵盤アセンブリ10の奥側に配置されている。このスピーカ80は、押鍵に応じた音を筐体90の上方および下方に向けて出力するように配置されている。下方に出力される音は、筐体90の下面側から外部に進む。一方、上方に出力される音は筐体90の内部から鍵盤アセンブリ10の内部の空間を通過して、外観部PVにおける鍵100の隣接間の隙間または鍵100と筐体90との隙間から外部に進む。
図3は、本発明の一実施形態における筐体内部の構成を側面から見た場合の説明図である。図3に示すように、筐体90の内部において、鍵盤アセンブリ10およびスピーカ80が配置されている。スピーカ80は、鍵盤アセンブリ10の奥側に配置されている。このスピーカ80は、押鍵に応じた音を筐体90の上方および下方に向けて出力するように配置されている。下方に出力される音は、筐体90の下面側から外部に進む。一方、上方に出力される音は筐体90の内部から鍵盤アセンブリ10の内部の空間を通過して、外観部PVにおける鍵100の隣接間の隙間または鍵100と筐体90との隙間から外部に進む。
鍵盤アセンブリ10の構成について、図3を用いて説明する。鍵盤アセンブリ10は、上述した鍵100の他にも、接続部180、ハンマアセンブリ200およびフレーム500を含む。鍵盤アセンブリ10は、ほとんどの構成が射出成形などによって製造された樹脂製の構造体である。フレーム500は、筐体90に固定されている。
接続部180は、フレーム500に対して回動可能に鍵100を接続する。接続部180は、板状の可撓性部材181、鍵側支持部183および棒状の可撓性部材185を備える。可撓性部材181は、鍵100の後端から延在している。鍵側支持部183は、可撓性部材181の後端から延在している。可撓性部材185は、いわゆるスナップフィットであり、鍵側支持部183およびフレーム500のフレーム側支持部585を連結している。すなわち、鍵100とフレーム500との間に、可撓性部材185が配置されている。可撓性部材185が撓むことによって、鍵100がフレーム500に対して回動することができる。
鍵100は、前端鍵ガイド151および側面鍵ガイド153を備える。前端鍵ガイド151は、フレーム500の前端フレームガイド511を覆った状態で摺動可能に接触している。前端鍵ガイド151は、その上部と下部のスケール方向の両側において、前端フレームガイド511と接触している。側面鍵ガイド153は、スケール方向の両側において側面フレームガイド513と摺動可能に接触している。この例では、側面鍵ガイド153は、鍵100の側面のうち非外観部NVに対応する領域に配置され、接続部180(板状の可撓性部材181)よりも鍵前端側に存在するが、外観部PVに対応する領域に配置されてもよい。
ハンマアセンブリ200は、フレーム500に対して回動可能に取り付けられている。このときハンマアセンブリ200の軸支持部220とフレーム500の回動軸520とは少なくとも3点で摺動可能に接触する。ハンマアセンブリ200の前端部210は、ハンマ支持部120の内部空間において概ね前後方向に摺動可能に接触する。この摺動部分、すなわち前端部210とハンマ支持部120とが接触する部分は、外観部PV(鍵本体部の後端よりも前方)における鍵100の下方に位置する。
ハンマアセンブリ200は、回動軸520よりも奥側において、金属製の錘部230が配置されている。通常時(押鍵していないとき)には、錘部230が下側ストッパ250に載置された状態であり、ハンマアセンブリ200の前端部210が、鍵100を押し戻している。押鍵されると、錘部230が上方に移動し、上側ストッパ260に衝突する。ハンマアセンブリ200は、この錘部230によって、押鍵に対して加重を与える。下側ストッパ250および上側ストッパ260は、緩衝材等(不織布、弾性体等)で形成されている。
ハンマ支持部120および前端部210の下方には、フレーム500に対し、各種信号処理を実行する回路基板400が取り付けられている。回路基板400は、断面視において、筐体90の載置面に対して平行となるように設けられている。
回路基板400上には、樹脂材料で構成された支持体に、接点として機能する導体が設けられた膨出部212aが配置されている。膨出部212aは、接点を備えた可動部材であり、各鍵100に対応してスケール方向に複数設けられている。膨出部212aは、回路基板400のセンサ300(図示せず)と接触又は離間することが可能なように対向して配置される。ここで、鍵100の押鍵動作に応じてハンマアセンブリ200の前端部210によって膨出部212aが押されると、膨出部212aが変形して潰される。回路基板400上のセンサ300は、膨出部212aの有する電極との接触を検知すると、後述する集積回路410(図5)に検知信号を出力する。これにより、鍵100の押鍵動作が検知され、図2に示す信号変換部710からノートオンが出力される。
[フレーム及び回路基板の構成]
図4は、本発明の一実施形態における筐体内部の構成を背面(下面)から見た場合の説明図である。具体的には、図3に示した回路基板400及びフレーム500を下方から見た場合の平面図に対応する。ここでは、特に、回路基板400及びフレーム500の構成と両者の間の位置関係に着目して説明する。
図4は、本発明の一実施形態における筐体内部の構成を背面(下面)から見た場合の説明図である。具体的には、図3に示した回路基板400及びフレーム500を下方から見た場合の平面図に対応する。ここでは、特に、回路基板400及びフレーム500の構成と両者の間の位置関係に着目して説明する。
まず、回路基板400の概略の構成について説明する。本実施形態の鍵盤装置1において、回路基板400は、中央回路基板400C、右側回路基板400R及び左側回路基板400Lの3つに分割されて配置される。ただし、これは一例に過ぎず、回路基板400の分割数は任意であるし、分割せずに1枚の基板で構成することも可能である。本明細書において、特に区別する必要がない場合は、中央回路基板400C、右側回路基板400R及び左側回路基板400Lをまとめて回路基板400と表現する場合がある。
回路基板400は、長手方向であるスケール方向(D1方向)のほぼ中心の位置に位置決め部402を有する。ここで「ほぼ中心」とは、厳密な意味での中心だけでなく、当業者であれば中心とみなせる範囲(中心付近)を含む概念である。本実施形態では、位置決め部402として回路基板400に設けた切り欠き部(凹部)を用いる。後述するように、位置決め部402は、前端支持部540が有する第1位置決め部544と係合して回路基板400の位置を決める。ただし、位置決め部402として切り欠き部に代えて突起部を設け、第1位置決め部544として突起部に代えて切り欠き部を設けることにより、同様の機能を実現してもよい。また、回路基板400に位置決め用の開口部を設け、その開口部にフレーム500又は別部材から突出する突起部等を挿入することにより、同様の機能を実現してもよい。なお、本実施形態では、位置決め部402を配置する位置を、回路基板400のスケール方向のほぼ中心の位置に定めた例を示すが、これに限られるものではない。
また、回路基板400は、開口部404及び406を有する。開口部404は、回路基板400の後端側、すなわち後述する後端支持部530近傍においてスケール方向(D1方向)に沿って配列されている。開口部406は、開口部404よりも回路基板400の前端側にスケール方向に沿って配置されている。これらの開口部404及び406は、後述する第1リブ550及び第2リブ552と重なる位置に配置される。また、本実施形態では、開口部404に比べて開口部406を配置する個数を少なくしている。なお、開口部404及び406の形状は、円形に限らず、楕円形、矩形、角が丸みを帯びた四角形など、任意の形状であってもよい。
フレーム500は、回路基板400の後端を支持する後端支持部530、回路基板400の前端を支持する前端支持部540、第1リブ550、及び第2リブ552を有する。なお、前端支持部540は、中央回路基板400Cの前端を支持する前端支持部540C、右側回路基板400Rの前端を支持する前端支持部540R、及び左側回路基板400Lの前端を支持する前端支持部540Lを含む。本明細書において、特に区別する必要がない場合は、前端支持部540R、及び左側回路基板400Lの前端を支持する前端支持部540Lをまとめて前端支持部540と表現する。
第1リブ550及び第2リブ552は、フレーム500の強度を上げるために設けられている。ここで「リブ」とは、壁状もしくは板状の部材を指す。本実施形態では、第1リブ550及び第2リブ552は、後端支持部530及び前端支持部540に連結されている。具体的には、第1リブ550は、隣り合う2つの白鍵100wの間に位置し、ハンマアセンブリ200(図示せず)の後端側にかけてフレーム500を補強する。ボス532は、第1リブ550に設けられ、図3に示した筐体90とフレーム500とを固定するために使用される。第2リブ552は、隣り合う白鍵100wと黒鍵100bとの間に位置し、隣り合う第1リブ550の間に複数配置されている。なお、図4には図示されていないが、図3に示したハンマアセンブリ200は、それぞれ、隣り合う第1リブ550と第2リブ552の間、又は隣り合う第2リブ552の間に配置される。
第1リブ550及び第2リブ552には、それぞれ棒状(ピン形状)の突起部554及び556が設けられている。回路基板400をフレーム500に対して装着した状態において、突起部554及び556は、それぞれ、回路基板400の開口部404及び406と重なる位置に配置される。すなわち、回路基板400をフレーム500に対して装着する際、突起部554及び556は、それぞれ、回路基板400の開口部404及び406に挿入される。なお、本実施形態では、突起部554の数に比べて突起部556の数を少なくしている。すなわち、第2リブ552の一部に対して突起部556を配置しない構成となっている。
後端支持部530は、前述のボス532に加え、回路基板400の脱落を防ぐための支持部534、及び回路基板400の前後方向(D2方向)における位置を決める位置決め部536を含む。本実施形態において、支持部534は、いわゆるスナップフィットで構成されるが、これに限られるものではない。位置決め部536は、前端支持部540に向かい合う曲面を有する突起部で構成される。後述するように、位置決め部536は、回路基板400の前後方向(D2方向)の位置決めを行う機能を有する。
前端支持部540は、回路基板400の脱落を防ぐための支持部542、回路基板400のスケール方向(D1方向)における位置を決める第1位置決め部544、及び回路基板400の前後方向(D2方向)における位置を決める第2位置決め部546を含む。支持部542は、第2リブ552とは上下方向(鍵盤装置1の高さ方向)に離間した位置に配置される。回路基板400は、その前端が第2リブ552と支持部542との間に挟まれた状態で支持される。
また、第1位置決め部544は、後端支持部530に向かって突出する突起部で構成される。基本的には、第1位置決め部544が設けられた位置と、回路基板400のスケール方向(D1方向)における中心位置とを一致させることが好ましいが、これに限らず、任意の位置に設定しても構わない。第2位置決め部546は、回路基板400の前端に当接して回路基板400の前方側(演奏者側)への移動を妨げる役割を果たす。
フレーム500に対して回路基板400を装着するに当たり、まず回路基板400の前端が、第2リブ552と前端支持部540における支持部542との間に挿入される。このとき、前端支持部540における第1位置決め部544の位置と回路基板400の前端に設けられた位置決め部402の位置とを合わせる。
次に、回路基板400の後端側を第2リブ552に向かって押す。所定の位置まで回路基板400が移動すると、後端支持部530における支持部534の機能により、回路基板400が支持される。その際、回路基板400の後端は、後端支持部530の位置決め部536の曲面に沿って摺動することにより前方側へ押し出される。そして、回路基板400の前端が前端支持部540における第2位置決め部546に当接した時点で、回路基板400の前後方向の位置が決まる。
[接点部材の構成]
図3に示した膨出部212aは、樹脂材料で構成され、同じ樹脂材料で構成されたシート状の部材(以下「支持部材212b」という。)で支持されている。そして、図4に示したフレーム500と回路基板400との間には、図示されていないが支持部材212bが挟まれ、これにより膨出部212aの位置が固定される構成となっている。以下の説明において、膨出部212a、支持部材212b及び膨出部212aに設けられた可動接点212cをまとめて「接点部材212」と呼ぶ。
図3に示した膨出部212aは、樹脂材料で構成され、同じ樹脂材料で構成されたシート状の部材(以下「支持部材212b」という。)で支持されている。そして、図4に示したフレーム500と回路基板400との間には、図示されていないが支持部材212bが挟まれ、これにより膨出部212aの位置が固定される構成となっている。以下の説明において、膨出部212a、支持部材212b及び膨出部212aに設けられた可動接点212cをまとめて「接点部材212」と呼ぶ。
図5は、本発明の一実施形態におけるフレームと接点部材の位置関係を示す図である。具体的には、図4において、回路基板400のみを取り除いた図に相当する。図5に示されるように、接点部材212は、第1リブ550及び第2リブ552に跨って、スケール方向(D1方向)に延在する。膨出部212aの位置は、白鍵100w及び黒鍵100bの位置によって決まり、第1リブ550及び第2リブ552と重ならないように配置される。このとき、前述の突起部554及び突起部556が、支持部材212bに設けられた2列の開口部213a及び213bに挿通され、接点部材212の位置決めがなされる。
ここで、接点部材212の具体的な構成について図6を用いて説明する。図6(A)〜図6(C)は、本発明の一実施形態における接点部材の構成の一例を示す図である。具体的には、図6(A)は、膨出部212aを含む接点部材の平面図である。図6(B)は、図6(A)に示す平面図を一点鎖線A−A’で切断した図に対応する。また、図6(C)は、図6(A)に示す平面図を一点鎖線B−B’で切断した図に対応する。
図6(A)〜図6(C)において、複数の膨出部212aは、支持部材212bによって各々支持され、全体として1つの部品(接点部材212)を構成している。本実施形態では、膨出部212a及び支持部材212bが同じ樹脂材料で一体形成されている。複数の膨出部212aは、スケール方向(D1方向)に長手方向を有する支持部材212bに対してスケール方向(D1方向)に配列されている。また、複数の膨出部212aは、それぞれ可動接点212cを備えている。本実施形態では、操作子の一例である鍵100の押鍵に連動してハンマアセンブリ200が動作し、そのハンマアセンブリ200の前端部210に押されて膨出部212aが変形すると、可動接点212cが回路基板400のセンサ300と接触する。センサ300は、この接触の有無を検知して、押鍵動作の有無を検知する。
このとき、支持部材212bには、複数の開口部213a及び213bが設けられている。具体的には、隣り合う膨出部212aの間の領域における前後方向(D2方向)において、開口部213aは後端部の側に、開口部213bは前端部の側にそれぞれ設けられている。ここで、開口部213a及び213bを配置する位置は、それぞれ、フレーム500の第1リブ550又は第2リブ552に設けられた突起部554及び556の位置に対応している。具体的には、開口部213a及び開口部213bは、それぞれスケール方向(D1方向)に配列されている。換言すれば、支持部材212bの後端側に配置された開口部213aが、D1方向に並ぶ第1列を構成し、支持部材212bの前端側に配置された開口部213bが、D1方向に並ぶ第2列を構成する。
また、図6(C)に示されるように、膨出部212aは、上面が傾斜面212a−1となっている。この傾斜面212a−1は、開口部213aに近い側に比べて開口部213bに近い側が高くなっている。本実施形態では、膨出部212aにおける傾斜面212a−1の低い側の位置は、後述するハンマアセンブリ200の回動中心(すなわち、図3の回動軸520)の位置に合わせて決められている。
なお、ここでいう「回動中心」とは、ハンマアセンブリ200が厳密に円運動を行った場合の回動中心に限られない。つまり、ハンマアセンブリ200の姿勢が、第1の姿勢から第2の姿勢へと遷移したとき、その姿勢の遷移が、仮にハンマアセンブリ200の回動によるものだったと仮定した場合における仮の回動中心をも含む概念である。例えば、ハンマアセンブリ200が直線運動と円運動の組み合わせにより膨出部212aに対して作用する場合には、仮の回動中心を軸として回動したものとみなすことができる。
図7(A)及び図7(B)は、それぞれ、フレーム500に対し回路基板400を装着する際におけるフレーム500、接点部材212及び回路基板400の位置関係を示す図である。具体的には、図7(A)は、フレーム500に対し回路基板400を装着する前における、フレーム500、接点部材212及び回路基板400の位置関係を示す図である。図7(B)は、フレーム500に対し回路基板400を装着した後における、フレーム500、接点部材212及び回路基板400の位置関係を示す図である。
図7(A)及び図7(B)に示されるように、接点部材212は、フレーム500と回路基板400との間に配置される。つまり、フレーム500に対して回路基板400を装着する際、フレーム500と回路基板400との間に接点部材212(厳密には、設定部材212を構成する支持部材212b)を挟みこむ構成となっている。なお、図7(A)において破線で示す矢印は、第1リブ550及び第2リブ552に設けられた突起部554が、接点部材212の開口部213a及び回路基板400の開口部404を貫通することを示している。図7(B)に示されるように、接点部材212は、フレーム500と回路基板400とに挟まれた状態で保持される。
図8(A)、図8(B)及び図8(C)は、それぞれ、フレーム500に対し回路基板400を装着した後におけるフレーム500、接点部材212及び回路基板400の位置関係を示す図である。具体的には、図8(A)は、フレーム500に対し回路基板400を装着した後におけるフレーム500、接点部材212及び回路基板400の位置関係を示す平面図である。ただし、図8(A)は、下方側(回路基板400が配置された側)から見た図を示している。図8(B)は、図8(A)の平面図を一点鎖線C−C’で切断した断面図に対応する。図8(C)は、図8(A)の平面図を一点鎖線D−D’で切断した断面図に対応する。
図8(A)に示されるように、第1リブ550には、突起部554及び突起部556の両方が設けられている。他方、第2リブ552には、突起部554及び突起部556が設けられたリブ以外に、突起部556が設けられていないリブも存在する。つまり、第2リブ552の一部には、突起部556が設けられておらず、突起部554に比べて突起部556の本数が少なくなっている。
図8(B)に示されるように、図8(A)を一点鎖線C−C’で切断した断面を見ると、回路基板400のうち、突起部554及び突起部556と重なる部分には、それぞれ開口部404及び406が配置されている。また、接点部材212の支持部材212bのうち、突起部554及び突起部556と重なる部分には、それぞれ開口部213a及び213bが配置されている。このとき、突起部554は、開口部404及び開口部213aを貫通している。また、突起部556は、開口部406及び開口部213bを貫通している。これにより、フレーム500に対する接点部材212の位置を決めることができる。
これに対し、図8(C)に示されるように、図8(A)を一点鎖線D−D’で切断した断面を見ると、回路基板400のうち、突起部554と重なる部分には開口部404が配置されているが、突起部556が設けられていない部分と重なる部分には開口部406が配置されていない。また、接点部材212の支持部材212bのうち、突起部554と重なる部分には開口部213aが配置されているが、突起部556が設けられていない部分と重なる部分には開口部213bが配置されていない。このように、本実施形態では、突起部554に比べて突起部556の本数を減らすことにより、接点部材212を構成する支持部材212bに設ける開口部213bの数を減らしている。
なお、本実施形態では、第1リブ550及び第2リブ552と回路基板400との間に接点部材212(より具体的には、接点部材212の支持部材212b)を挟む構成としているが、これに限られるものではない。例えば、回路基板400を用いる必要がなければ、板状部材で挟む構成としてもよい。
また、突起部554及び突起部556の先端部分を他の部分に比べて太くするなど、樹脂材料で構成された支持部材212bが抜けないように、抜け止め部を設けた構成とすることも可能である。この場合には、回路基板400や上述の板状部材などを用いて支持部材212bを押さえなくてもよい。
図7(B)及び図8(B)に示されるように、平面視において、膨出部212aは、隣り合うリブ間に収まるように配置される。つまり、スケール方向(D1方向)において、膨出部212aは、第1リブ550及び第2リブ552と並んで配置される。また、図8(B)に示されるように、膨出部212aは、スケール方向(D1方向)から見た場合に、第1リブ550又は第2リブ552と重なるように配置される。
このとき、図3に示されるように、膨出部212aの傾斜面212a−1は、ハンマアセンブリ200の前端部210の下方に配置される。そして、鍵100の押鍵動作に応じて前端部210が第2リブ552の間を上下方向に動き、膨出部212aに当接して変形させる。その結果、可動接点212cと下方の回路基板400に設けられたセンサ300とが接触して鍵100の押鍵動作を検知することができる。
なお、前述のように、本実施形態では、第1リブ550には、突起部554及び突起部556の両方が設けられ、第2リブ552には、突起部554及び突起部556が設けられたリブ以外に、突起部556が設けられていないリブが存在する。これは、第2リブ552が、第1リブ550に比べて幅が狭いことに起因する。
図9は、本発明の一実施形態におけるフレームと鍵の位置関係を示す図である。具体的には、第1リブ550及び第2リブ552と、白鍵100w及び黒鍵100bとの関係を示す図である。図9に示されるように、第1リブ550は、隣り合う白鍵100wの間に位置する。第2リブ552は、隣り合う白鍵100wと黒鍵100bとの間に位置する。
隣り合う白鍵100wの間には、スケール方向(D1方向)における幅が比較的広い第1リブ550が配置されるため、配置スペースの制約により、結果として第1リブ550に隣り合う第2リブ552は、第1リブ550よりもD1方向における幅が狭くなる。つまり、第1リブ550に比べて第2リブ552の方が突起部等を設けるスペースに制約があり、製造時の寸法誤差に対して許容範囲が狭い。
以上を踏まえ、本実施形態では、第1リブ550に対しては、突起部554及び突起部556を両方設け、第2リブ552の一部に対しては、突起部556を設けない構成としている。換言すれば、第1リブ550及び第2リブ552に位置する突起部554が、D1方向に並ぶ第1列を構成し、第1リブ550及び第2リブ552の一部に位置する突起部556が、D1方向に並ぶ第2列を構成する。これらの突起部554で構成される第1列と突起部556で構成される第2列は、それぞれ、図5において複数の開口部213aが構成する第1列と複数の開口部213bが構成する第2列に対応する。
以上説明したとおり、本実施形態では、複数のリブ(具体的には、第1リブ550及び第2リブ552)に設けられた複数の突起部(具体的には、突起部554及び突起部556)によって、接点部材212を支持することができる。その際、複数のリブの一部(具体的には、第2リブ552の一部)に対して突起部556を設けない構成とし、接点部材212の対応する部分(具体的には、支持部材213bの一部分)には開口部213bを設けない構成とする。
このように、本実施形態によれば、スケール方向(D1方向)に並ぶ複数のリブに設けられた突起部554及び突起部556を用いて接点部材212を支持するという新規な構造の鍵盤装置1を提供することができる。また、その際、突起部554に比べて突起部556の本数を減らすことにより、接点部材212を構成する支持部材212bに設ける開口部213bの数を減らしている。これにより、接点部材212を製造する際に無駄となる材料を減らすことができ、接点部材212のコストダウンを実現することができる。また、開口部213bの数が減る分だけ、そこに突起部556を挿通する作業を省くことができ、接点部材212をフレーム500に装着する際の作業性が向上する。さらに、少ない位置で、偏荷重をかけることなく接点部材212を支持することができるため、膨出部212aの反力が安定し、支持部材212bの耐久性が向上した接点部材212を実現することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、第1リブ550及び第2リブ552が、フレーム500の後端支持部530と前端支持部540との間を連結する構成を例示して説明したが、この例に限られるものではない。例えば、第2リブ552は、フレーム500の後端支持部530と前端支持部540の間で途切れているものを含んでもよい。すなわち、第2リブ552は、フレーム500の後端支持部530と前端支持部540の間ですべて途切れていてもよいし、途切れているものと途切れていないものとが混在していてもよい。なお、本実施形態では、第1実施形態との構成上の差異に注目して説明を行い、同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
第1実施形態では、第1リブ550及び第2リブ552が、フレーム500の後端支持部530と前端支持部540との間を連結する構成を例示して説明したが、この例に限られるものではない。例えば、第2リブ552は、フレーム500の後端支持部530と前端支持部540の間で途切れているものを含んでもよい。すなわち、第2リブ552は、フレーム500の後端支持部530と前端支持部540の間ですべて途切れていてもよいし、途切れているものと途切れていないものとが混在していてもよい。なお、本実施形態では、第1実施形態との構成上の差異に注目して説明を行い、同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図10は、本発明の一実施形態におけるフレーム500の構成の一例を示す図である。本実施形態では、第1リブ550は、第1実施形態と同様に、フレーム500の後端支持部530と前端支持部540との間を連結している。他方、本実施形態の第2リブ552aは、後端支持部530側の後端部52aと前端支持部540側の前端部52bとに分けて設けられている。したがって、突起部554は、第1リブ550及び第2リブ552aの後端部52aに配置され、突起部556は、第1リブ550及び第2リブ552aの前端部52bの一部に配置される。
なお、図10では、第1リブ550は、フレーム500の後端支持部530と前端支持部540との間を連結する構成としたが、強度が許す限りにおいて、第2リブ552と同様に後端支持部530と前端支持部540の間で途切れる構成としてもよい。
以上のように、フレーム500の後端支持部530と前端支持部540との間に配置される第1リブ550及び第2リブ552の構造は適宜変更することができる。図10には図示されないが、第1リブ550及び第2リブ552は、図8(B)及び図8(C)に示されるように、上下方向(高さ方向)にも幅を有している。このとき、上下方向の幅も適宜変更することができる。
<第3実施形態>
第1実施形態では、第1リブ550及び第2リブ552と白鍵100w及び黒鍵100bとの関係に基づいて突起部556を配置する位置について説明したが、本実施形態では、リブ同士の間隔に基づいて突起部556を配置する位置について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態との構成上の差異に注目して説明を行い、同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
第1実施形態では、第1リブ550及び第2リブ552と白鍵100w及び黒鍵100bとの関係に基づいて突起部556を配置する位置について説明したが、本実施形態では、リブ同士の間隔に基づいて突起部556を配置する位置について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態との構成上の差異に注目して説明を行い、同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図11は、本発明の一実施形態におけるフレーム500の構成の一例を示す図である。本実施形態では、フレーム500は、第1リブ550、第2リブ552b、第3リブ552c及び第4リブ552dを有している。なお、本実施形態では、第1リブ550、第2リブ552b及び第3リブ552cのそれぞれにおけるスケール方向(D1方向)の幅が異なる例を示しているが、これに限られるものではない。例えば、第2リブ552b及び第3リブ552cのD1方向における幅は同じであってもよい。
ここで、第1リブ550と第2リブ552bとの間の間隔をL1とし、第2リブ552bと第3リブ552cとの間の間隔をL2とし、第3リブ552cと第4リブ552dとの間の間隔をL3とする。なお、本実施形態では、平面視における各リブの中心線を基準として間隔L1〜L3を定義する。しかし、これに限らず、各リブの側縁間の距離を間隔L1〜L3と定義してもよい。
図11に示されるように、本実施形態では、L1<L3<L2の関係が成り立つ。つまり、間隔L1で離間した第1リブ550と第2リブ552bとで構成される組は、間隔L1が狭いため、リブの配置スペースに制約が生じる。具体的には、第2リブ552bのD1方向における幅を狭くする構成となっている。他方、間隔L2で離間した第2リブ552bと第3リブ552cとで構成される組は、間隔L2が広いため、リブの配置スペースにある程度の余裕が生じる。具体的には、第3リブ552cのD1方向における幅を第2リブ552bよりも広くする構成となっている。
各リブの間には、図8(A)に示したように、接点部材212の膨出部212aが配置される。そのため、リブ間の間隔が狭くなると、膨出部212aを配置するスペースに余裕が無くなり、その分だけD1方向におけるリブの幅を狭めて対応することとなる。したがって、リブ間の間隔が狭い部分では、一対のリブのいずれかの幅が狭くなるため、突起部556を配置するスペースに制約が生じる。
このような場合に、本実施形態では、リブ間隔が狭くなるように配置された2つのリブのうち、一方のリブには突起部556を設けない構成としている。具体的には、図11では、間隔L2で離間した第1組のリブ(第2リブ552b及び第3リブ552c)と、間隔L2よりも狭い間隔L1で離間した第2組のリブ(第1リブ550及び第2リブ552b)とを含む場合において、第2組のリブを構成する2つのリブ(第1リブ550及び第2リブ552b)のうち第2リブ552bの突起部556を省いている。
このように、複数のリブを有する構成において、リブ間の間隔の相違に基づいて、突起部556を設けるリブと突起部556を設けないリブとを区別することが可能である。
本実施形態の場合、突起部556を設けない構成とするリブを含む2つのリブで構成される組は、最もリブ間の間隔の狭い組とすることが好ましい。この場合、リブ間に接点部材212の膨出部212aを配置する場合の制約が最も大きくなるため、2つのリブのうち、いずれかのリブのD1方向における幅が狭くなるからである。
<第4実施形態>
第1実施形態では、フレーム500における第1リブ550及び第2リブ552が有する突起部554及び突起部556を用いて、接点部材212の位置決めを行う例を示したが、本発明は、他の用途にも適用することが可能である。すなわち、樹脂材料で構成される部材のように、弾性を有する部材をリブに設けられた突起部により固定する場合に適用することが可能である。このような弾性を有する部材は、反力を発生させる。本明細書では、反力を発生させる部材を「反力発生部材」と呼ぶ。第1実施形態における接点部材212は、反力発生部材の一例である。
第1実施形態では、フレーム500における第1リブ550及び第2リブ552が有する突起部554及び突起部556を用いて、接点部材212の位置決めを行う例を示したが、本発明は、他の用途にも適用することが可能である。すなわち、樹脂材料で構成される部材のように、弾性を有する部材をリブに設けられた突起部により固定する場合に適用することが可能である。このような弾性を有する部材は、反力を発生させる。本明細書では、反力を発生させる部材を「反力発生部材」と呼ぶ。第1実施形態における接点部材212は、反力発生部材の一例である。
反力発生部材としては、例えば、図3において、ハンマアセンブリ200の前端部210の下方に樹脂材料で構成された反力発生部材を配置し、ハンマアセンブリ200を介して白鍵100w又は黒鍵100bに対して反力を与えることにより、演奏者にタッチ感を与えることも可能である。さらには、ピアノやドラムといった楽器が備えるペダルに作用する反力発生部材を複数のリブによって支持する際に本発明を適用することも可能である。なお、この場合の楽器には、いわゆる電子楽器も含む。
以上のように、本発明は、複数のリブに設けられた突起部を用いて弾性を有する部材(つまり、反力発生部材)を支持する場合に適用することが可能である。
以上、鍵盤装置を例に挙げて各実施形態について説明したが、本発明は、これに限られるものではない。すなわち、リブ(壁状又は板状の部材)を用いて弾性を有する部材を支持する構造を有する楽器であれば、鍵盤装置以外の楽器に対しても適用可能である。
なお、本発明の実施形態として説明した構成を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、上述した実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされると解される。
1…鍵盤装置、10…鍵盤アセンブリ、70…音源装置、80…スピーカ、90…筐体、100…鍵、120…ハンマ支持部、180…接続部、181…可撓性部材、181…板状の可撓性部材、185…可撓性部材、185…棒状の可撓性部材、200…ハンマアセンブリ、210…前端部、212…接点部材、212a…膨出部、212b…支持部材、212c…可動接点、213a、213b…開口部、220…軸支持部、230…錘部、250…下側ストッパ、260…上側ストッパ、300…センサ、400…回路基板、400C…中央回路基板、400L…左側回路基板、400R…右側回路基板、402…位置決め部、404、406…開口部、410…集積回路、420L…コネクタ部、420R…コネクタ部、500…フレーム、511…前端フレームガイド、513…側面フレームガイド、520…回動軸、530…後端支持部、532…ボス、534…支持部、536…位置決め部、540…前端支持部、540C…前端支持部、540L…前端支持部、540R…前端支持部、542…支持部、544…第1位置決め部、546…第2位置決め部、550…第1リブ、552…第2リブ、554、556、556a…突起部、585…フレーム側支持部、710…信号変換部、730…音源部、750…出力部
Claims (10)
- 第1方向に並び、それぞれ突起部を有する複数のリブと、
前記第1方向に並ぶ複数の開口部を有する反力発生部材と、
前記第1方向に並び、可動範囲において前記反力発生部材に接する複数の操作子と、
を含み、
前記反力発生部材は、前記複数の開口部に前記突起部を挿通させることにより前記複数のリブに跨って配置される、楽器。 - 前記複数のリブは、第1リブと、該第1リブよりも前記突起部の数が少ない第2リブと、を含む、請求項1に記載の楽器。
- 前記複数の開口部は、前記第1方向に並ぶ開口部で構成される第1列と、該第1列よりも少ない数の開口部で構成される第2列と、を構成する、請求項1又は2に記載の楽器。
- 前記複数のリブは、隣り合う第1操作子同士の間に位置する第1リブと、隣り合う第1操作子と第2操作子の間に位置する第2リブとを含み、
前記第1リブ及び前記第2リブに位置する第1突起部は、前記第1方向に並ぶ第1列を構成し、前記第1リブ及び前記第2リブの一部に位置する第2突起部は、前記第1方向に並ぶ第2列を構成する、請求項1に記載の楽器。 - 隣り合う前記第1リブの間には、複数の前記第2リブが配置され、
前記複数の第2リブは、前記第2突起部を有するリブと前記第2突起部を有さないリブとを含む、請求項4に記載の楽器。 - 前記複数のリブは、第1間隔で離間した第1組のリブと、前記第1間隔よりも狭い第2間隔で離間した第2組のリブと、を含み、
前記第2組のリブを構成する2つのリブは、それぞれ異なる数の前記突起部を有する、請求項1に記載の楽器。 - 前記第2間隔は、前記複数のリブが構成する複数の間隔のうち最も狭い間隔である、請求項6に記載の楽器。
- 前記反力発生部材は、支持部及び該支持部に支持された膨出部を含み、前記膨出部は、平面視において、隣り合う2つのリブの間に位置する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の楽器。
- 前記膨出部は、前記第1方向から見た場合において、前記2つのリブと重なる、請求項8に記載の楽器。
- 前記第1方向は、スケール方向であり、
前記操作子は、鍵、又は鍵と連動して力を伝達する部材を含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の楽器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017074851A JP2018180071A (ja) | 2017-04-04 | 2017-04-04 | 楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017074851A JP2018180071A (ja) | 2017-04-04 | 2017-04-04 | 楽器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018180071A true JP2018180071A (ja) | 2018-11-15 |
Family
ID=64276480
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017074851A Pending JP2018180071A (ja) | 2017-04-04 | 2017-04-04 | 楽器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018180071A (ja) |
-
2017
- 2017-04-04 JP JP2017074851A patent/JP2018180071A/ja active Pending
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