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JP2018172150A - 電子レンジ用包装袋および積層体 - Google Patents

電子レンジ用包装袋および積層体 Download PDF

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JP2018172150A
JP2018172150A JP2017071732A JP2017071732A JP2018172150A JP 2018172150 A JP2018172150 A JP 2018172150A JP 2017071732 A JP2017071732 A JP 2017071732A JP 2017071732 A JP2017071732 A JP 2017071732A JP 2018172150 A JP2018172150 A JP 2018172150A
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中 大 介 田
Daisuke Tanaka
中 大 介 田
形 徳 子 駒
Noriko Komagata
形 徳 子 駒
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Abstract

【課題】少なくとも、基材層と、シーラント層とをこの順に備え、バイオマス度を向上させながら、電子レンジで加熱した際に包装袋の内圧を低下させることができる電子レンジ用包装袋の提供。【解決手段】本発明による電子レンジ用包装袋は、少なくとも、基材層11と、シーラント層13とをこの順に備える積層体10を用いたものであって、前記包装袋が、蒸気抜け機構を備え、前記シーラント層13が、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンと、化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンとからなり、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンおよびバイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンが、エチレン・ブテン−1共重合体を含む。このような電子レンジ用包装袋は、バイオマス度を向上させながら、電子レンジで加熱した際に包装袋の一部が破壊されて、その内圧を低下させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも、基材層と、シーラント層とをこの順に備える積層体を用いた電子レンジ用包装袋に関する。さらには、電子レンジ用包装袋に用いる積層体に関する。
近年、循環型社会の構築を求める声の高まりとともに、材料分野においてもエネルギーと同様に化石燃料からの脱却が望まれており、バイオマスの利用が注目されている。バイオマスは、二酸化炭素と水から光合成された有機化合物であり、それを利用することにより、再度二酸化炭素と水になる、いわゆるカーボンニュートラルな再生可能エネルギーである。昨今、これらバイオマスを原料としたバイオマスプラスチックの実用化が急速に進んでおり、各種の樹脂をバイオマス原料から製造する試みも行われている。
バイオマス由来の樹脂としては、乳酸発酵を経由して製造されるポリ乳酸(PLA)が先行して商業生産が始まったが、生分解性であることをはじめ、プラスチックとしての性能が現在の汎用プラスチックとは大きく異なるため、製品用途や製品製造方法に限界があり広く普及するには至っていない。また、PLAに対しては、ライフサイクルアセスメント(LCA)評価が行われており、PLA製造時の消費エネルギーおよび汎用プラスチック代替時の等価性等について議論がなされている。
ここで、汎用プラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル等、様々な種類が用いられている。特に、ポリエチレンは、フィルム、シート、ボトル等に成形され、包装材等の種々の用途に供されており、世界中での使用量が多い。それ故に、従来の化石燃料由来のポリエチレンを用いることは環境負荷が大きい。そのため、ポリエチレンの製造にバイオマス由来の原料を用いて、化石燃料の使用量を削減することが望まれている。例えば、現在までに、バイオマス由来のポリエチレンを用いた包装製品用樹脂フィルムが提案されている(特許文献1参照)。
特開2012−251006号公報
本発明者らは、従来の化石燃料から得られるエチレンを用いて製造されたポリオレフィン(以下、単に「化石燃料由来のポリオレフィン」ということがある)とともに、バイオマス由来のエチレンをその原料としたバイオマスポリオレフィン(以下、単に「バイオマスポリオレフィン」ということがある)を用いることで、コストを抑えながら、バイオマス度を高めた積層体、特に電子レンジ用包装袋の開発を行った。ここで、内容物を詰めて密封した包装袋は電子レンジを加熱すると、密封された包装袋の内圧が空気の膨張や食品内からの水蒸気の発生によって上昇し、遂には包装袋の破裂によって内容物が飛散する等の好ましくない事態が起こる恐れがあるという技術的課題に直面した。そこで、本発明者らは、更なる検討を重ねた結果、バイオマス度を向上させながら、電子レンジで加熱した際に包装袋の内圧を低下させることができる電子レンジ用包装袋および積層体を見出し、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明の目的は、バイオマス度を向上させながら、電子レンジ加熱の際に包装袋の内圧を低下させることができる電子レンジ用包装袋および積層体を提供することである。
本発明の第1の態様によれば、
少なくとも、基材層と、シーラント層とをこの順に備える積層体を用いた、電子レンジ用包装袋であって、
前記包装袋が、蒸気抜け機構を備え、
前記シーラント層が、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンと、化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンとからなり、前記バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンおよび化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンが、エチレン・ブテン−1共重合体を含む、電子レンジ用包装袋が提供される。
本発明の第1の態様においては、前記シーラント層の厚みが、20μm以上50μm以下であることが好ましい。
本発明の第1の態様においては、前記シーラント層のバイオマス度が、5%以上50%未満であることが好ましい。
本発明の第1の態様においては、前記積層体が、少なくとも基材層と接着層とシーラント層とが順に積層された積層体であり、前記基材層と前記接着層または前記接着層と前記シーラント層の間に、部分的に熱軟化性樹脂層を備えることが好ましい。
本発明の第2の態様によれば、
少なくとも、基材層と、接着剤層と、シーラント層とをこの順に備える積層体であって、
前記基材層と前記接着層または前記接着層と前記シーラント層の間に、部分的に熱軟化性樹脂層を備え、
前記シーラント層が、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンと、化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンとからなり、前記バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンおよび化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンが、エチレン・ブテン−1共重合体を含む、積層体が提供される。
本発明による電子レンジ用包装袋は、少なくとも、基材層と、シーラント層とをこの順に備える積層体を用いたものであって、前記包装袋が、蒸気抜け機構を備え、前記シーラント層が、エチレン・ブテン−1共重合体を含むバイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンとエチレン・ブテン−1共重合体を含む化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンとからなることで、バイオマス度を向上させながら、電子レンジで加熱した際に包装袋の内圧を低下させることができる。
本発明による電子レンジ用包装袋に用いる積層体の一例を示す模式断面図である。 本発明による電子レンジ用包装袋に用いる積層体の一例を示す模式断面図である。 本発明による電子レンジ用包装袋の一例を示す拡大断面図である。 本発明による電子レンジ用包装袋(ピロー袋の形態)の一例を示す平面図である。 本発明による電子レンジ用包装袋(スタンディングパウチの形態)の一例を示す平面図である。 本発明による電子レンジ用包装袋の一例を示す斜視図である。 本発明による電子レンジ用包装袋の一例を示す平面図である。 本発明による電子レンジ用包装袋の一例を示す平面図である。 本発明による電子レンジ用包装袋の一例を示す平面図である。
<積層体>
本発明による積層体は、少なくとも、基材層と、シーラント層とをこの順に備えるものであり、電子レンジ用包装袋を製造するために好適に用いることができる。電子レンジ用包装袋として用いる場合には、包装袋は蒸気抜け機構を備えることが必要であり、例えば、積層体が基材層とシーラント層の間に、部分的に熱軟化性樹脂層を備えていてもよい。積層体は、さらに、印刷層や接着層、他の層等をさらに備えてもよい。積層体が他の層を2層以上備える場合、それぞれが、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
本発明による積層体について、図面を参照しながら説明する。本発明による積層体の模式断面図の例を図1および2に示す。
図1に示した積層体10は、基材層11と、熱軟化性樹脂層12、およびシーラント層13とをこの順に備えるものである。積層体10を用いた電子レンジ用包装袋は、シーラント層13が内容物側に位置する。
図2に示した積層体20は、基材層21と、印刷層24と、熱軟化性樹脂層22、接着層25と、およびシーラント層23とをこの順に備えるものである。積層体10を用いた電子レンジ用包装袋は、シーラント層23が内容物側に位置する。
以下、積層体を構成する各層について説明する。
[基材層]
基材層としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルムやナイロンフィルムを用いることが好ましい。基材層に用いるポリエチレンテレフタレートは、バイオマス由来であってもよいし、化石燃料由来であってもよい。基材層は、バイオマス由来のポリエチレンテレフタレートと、化石燃料由来のポリエチレンテレフタレートとの両方を含んでもよい。基材層の少なくとも一部にバイオマス由来のポリエチレンテレフタレートを用いることで積層体全体のバイオマス度を向上させることができる。なお、バイオマス由来のポリエチレンテレフタレートとは、バイオマス由来のエチレングリコールをジオール単位とし、化石燃料由来のテレフタル酸をジカルボン酸単位とするポリエチレンテレフタレートである。なお、積層体は、基材層を複数備えていてもよい。
基材層は延伸フィルムであることが好ましく、2軸延伸されていることが好ましい。延伸は従来公知の方法で行うことができる。例えば、冷却ドラム上に押し出された基材層のフィルムを、続いて、ロール加熱、赤外線加熱などで加熱し、縦方向に延伸して縦延伸フィルムとする。この延伸は2個以上のロールの周速差を利用して行うのが好ましい。縦延伸されたフィルムは、続いて横延伸、熱固定、熱弛緩の各処理工程を順次施して2軸延伸フィルムとなる。
基材層が延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムである場合、基材層に延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは、引張強度が、MD方向で、好ましくは150MPa以上300MPa以下、より好ましくは200MPa以上300MPa以下、TD方向で、好ましくは150MPa以上300MPa以下、より好ましくは150MPa以上300MPa以下であり、また、引張伸度が、MD方向で、好ましくは50%以上250%以下、より好ましくは70%以上200%以下であり、TD方向で好ましくは50%以上250%以下、より好ましくは60%以上200%以下である。
基材層が延伸ナイロンフィルムである場合、基材層に用いる延伸ナイロンフィルムは、引張強度が、MD方向で、好ましくは150MPa以上350MPa以下、より好ましくは200MPa以上300MPa以下、TD方向で、好ましくは150MPa以上400MPa以下、より好ましくは200MPa以上350MPa以下であり、また、引張伸度が、MD方向で、好ましくは50%以上200%以下、より好ましくは70%以上150%以下であり、TD方向で好ましくは30%以上200%以下、より好ましくは50%以上150%以下である。
上記の引張強度および引張伸度は、JIS K 7127に準拠して測定することができる。
基材層は、好ましくは5μm以上40μm以下、より好ましくは8μm以上25μm以下の厚さを有するものである。基材層の厚さは、それぞれ異なっていてもよいし、同じであってもよい。基材層の厚さが上記範囲程度であれば、成形加工が容易であり、また包装材料として好適に用いることができる。
[熱軟化性樹脂層]
本発明による積層体は、基材層と接着層の間または接着層とシーラント層の間に、部分的に熱軟化性樹脂層を備えていてもよい。熱軟化性樹脂層を備える積層体の具体的な層構成としては、例えば、基材層、熱軟化性樹脂層、接着剤層、およびシーラント層がこの順に積層されたもの、基材層、接着剤層、熱軟化性樹脂層、およびシーラント層がこの順に積層されたもの、基材層、熱軟化性樹脂層、アンカーコート層、接着樹脂層、シーラント層がこの順に積層されたものが挙げられる。
熱軟化性樹脂層は、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の環境温度ではその強度が低下する性質を有するものである。所定の強度を保持する室温以下の環境温度とは、通常、電子レンジ用包装袋を用いて食品等の内容物を包装する工程時の環境温度や、内容物を密封包装した後の包装袋や容器の冷凍工程時の環境温度や、冷凍食品を輸送、保管する際の環境温度である。こうした環境温度では、熱軟化性樹脂層は、所定の強度が保持されることとなる。一方、上記の所定の強度が低下する高温の環境温度とは、食品等の内容物を密封包装した包装袋を、電子レンジで加熱した際に加わる温度であり、こうした高い温度で熱軟化性樹脂層の強度が低下することで、破壊されて、蒸気が十分に抜け易くなる。
熱軟化性樹脂層は、60〜110℃、好ましくは60〜90℃の融点を有する樹脂材料、例えば、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂、または、ポリアミド、硝化綿、およびポリエチレンワックスを含有する樹脂を用いて形成することができる。ポリアミドと硝化綿とポリエチレンワックスを含有する樹脂としては、DICグラフィックス株式会社製のMWOPニス(軟化点:105℃)などを用いることができる。融点が60〜110℃の融点を有する樹脂材料を用いることによって、電子レンジで加熱した際に熱軟化性樹脂層の破壊が起こり易くなり、蒸気が抜けるのを促進させることができる。
熱軟化性樹脂層の形成は、従来公知の樹脂コーティング法を用いることができ、その厚さは、1μm以上5μm以下であることが好ましい。熱軟化性樹脂層の厚さが上記範囲程度であれば、電子レンジで加熱した際に熱軟化性樹脂層の破壊が起こり易くなる。
積層体において、熱軟化性樹脂層が設けられた部分の接着強度が25℃以下の温度領域では700(g/15mm)以上であり、80℃以上の高温の温度領域では300(g/15mm)以下であることが好ましい。このことにより、室温時または冷凍時の取扱、輸送、保管等によって、熱軟化性樹脂層とシーラント層の間、または、接着剤層と熱軟化性樹脂層の間で剥離することを抑制することができるとともに、電子レンジで加熱したときに、基材層とシーラント層との間に空隙を形成しやすくすることができる。なお、シール強度は、テンシロン引張試験機(株式会社オリエンテック製 RTC−1310A)を用いて引張速度300mm/minで測定したときの平均値である。
[シーラント層]
本発明による積層体は、電子レンジ用包装袋を製造する際に内容物側となるシーラント層を備えるものである。シーラント層は、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンと、化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンとからなるものであり、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンおよび化石燃料由来由来の直鎖状低密度ポリエチレンが、エチレン・ブテン−1共重合体(C4−LLDPE)を含むものである。好ましくは、シーラント層はバイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンと化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンとで構成され、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンがC4−LLDPEであり、石油由来の直鎖状低密度ポリエチレンがC4−LLDPEである。シーラント層がコモノマーとしてブテン−1を用いたC4−LLDPEを含むことで、エチレン・ヘキセン−1共重合体(C6−LLDPE)を含む場合に比べて、電子レンジで加熱した際にシーラント層に部分的な破壊が起こり、熱軟化性樹脂層から蒸気が十分に抜け易くなる。なお、直鎖状低密度ポリエチレンは、低圧重合法(チーグラー・ナッタ触媒を用いた気相重合法またはメタロセン触媒を用いた液相重合法)によりエチレンおよび少量のα―オレフィンを重合して得られるものであり、本発明ではα―オレフィンとしてブテン−1を用いた。直鎖状低密度ポリエチレンは、分子鎖に短分子鎖を多く有し、シール性能に優れるものである。
シーラント層において、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンの含有量は、好ましくは5質量%以上50質量%未満であり、より好ましくは10質量%以上40質量%以下であり、化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンの含有量は、好ましくは50質量%超95質量%以下であり、より好ましくは60質量%以上90質量%以下である。シーラント層において、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンの含有量が上記範囲内であれば、コストを抑えながら、積層体全体のバイオマス度を高めることができる。
シーラント層のバイオマス度は、好ましくは5%以上50%未満であり、より好ましくは10質量%以上40質量%以下である。バイオマス度が上記範囲であれば、コストを抑えながら、化石燃料の使用量を削減することができ、環境負荷を減らすことができる。なお、本発明において、「バイオマス度」とは、バイオマス由来成分の重量比率を示すものである。
上記「バイオマス度」(バイオマス由来の炭素濃度)は、ASTM−D6866に準拠した放射性炭素(C14)測定法によって得られたC14含有量の値である。大気中の二酸化炭素には、C14が一定割合(105.5pMC)で含まれているため、大気中の二酸化炭素を取り入れて成長する植物、例えばトウモロコシ中のC14含有量も105.5pMC程度であることが知られている。また、化石燃料中にはC14が殆ど含まれていないことも知られている。したがって、シーラント層中の全炭素原子中に含まれるC14の割合を測定することにより、バイオマス由来の炭素の割合を算出することができる。本発明においては、シーラント層中のC14の含有量をPC14とした場合の、バイオマス由来の炭素の含有量Pbioは、以下のようにして求めることができる。
Pbio(%)=PC14/105.5×100
バイオマスポリエチレンとは、バイオマス由来のエチレンを含むモノマー重合体である。原料であるモノマーとしてバイオマス由来のエチレンを用いているため、重合されてなるポリオレフィンはバイオマス由来となる。原料モノマー中のバイオマス由来のエチレンの含有量は、100質量%である必要は無く、例えば、好ましくは50%以上、より好ましくは80%以上である。原料モノマーには、化石燃料由来のエチレンが含まれていてもよい。また、本発明においては、ブテン−1がバイオマス由来であることが好ましいが、化石燃料由来であってもよい。
例えば、バイオマス由来のエチレンは、バイオマス由来のエタノールを原料として製造することができる。特に、植物原料から得られるバイオマス由来の発酵エタノールを用いることが好ましい。植物原料は、特に限定されず、従来公知の植物を用いることができる。例えば、トウモロコシ、サトウキビ、ビート、およびマニオクを挙げることができる。
本発明において、バイオマス由来の発酵エタノールとは、植物原料より得られる炭素源を含む培養液にエタノールを生産する微生物またはその破砕物由来産物を接触させ、生産した後、精製されたエタノールを指す。培養液からのエタノールの精製は、蒸留、膜分離、および抽出等の従来公知の方法が適用可能である。例えば、ベンゼン、シクロヘキサン等を添加し、共沸させるか、または膜分離等により水分を除去する等の方法が挙げられる。
直鎖状低密度ポリエチレンは、0.93g/cm未満、好ましくは0.91g/cm以上0.93g/cm未満、より好ましくは0.912g/cm以上0.928g/cm以下、さらに好ましくは0.915g/cm以上0.925g/cm以下の密度を有するものである。低密度ポリエチレンの密度は、JIS K6760−1995に記載のアニーリングを行った後、JIS K7112−1980のうち、A法に規定された方法に従って測定される値である。
直鎖状低密度ポリエチレンは、0.1g/10分以上10g/10分以下、好ましくは0.2g/10分以上9g/10分以下、より好ましくは1g/10分以上8.5g/10分以下のメルトフローレート(MFR)を有するものである。メルトフローレートとは、JIS K7210−1995に規定された方法において、温度190℃、荷重21.18Nの条件で、A法により測定される値である。直鎖状低密度ポリエチレンのMFRが0.1g/10分以上であれば、成形加工時の押出負荷を低減することができる。また、直鎖状低密度ポリエチレンのMFRが10g/10分以下であれば、シーラント層の機械的強度を高めることができる。
本発明において、好適に使用されるバイオマスポリエチレンとしては、ブラスケム社製のバイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレン(C4−LLDPE、商品名:SLL118、密度:0.916g/cm、MFR:1.0g/10分、バイオマス度87%)、ブラスケム社製のバイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレン(C4−LLDPE、商品名:SLL118/21、密度:0.918g/cm、MFR:1.0g/10分、バイオマス度87%)、ブラスケム社製のバイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレン(C4−LLDPE、商品名:SLL318、密度:0.918g/cm、MFR:2.7g/10分、バイオマス度87%)等が挙げられる。
バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンには、例えば、原料としてサトウキビを用いたものが生産されている。このようなサトウキビ由来の直鎖状低密度ポリエチレンの分散度は、4以上7以下とすることができる。一方、化石由来の直鎖状低密度ポリエチレンの分散度は、通常、1.5以上3.5以下である。
シーラント層全体の厚みは、好ましくは20μm以上50μm以下、より好ましくは25μm以上40μm以下である。シーラント層の厚さが上記範囲であれば、シール性能を発揮しながら、また、電子レンジで加熱した際にはシーラント層が容易に破壊され、包装袋から蒸気が十分に抜けることができる。
[印刷層]
印刷層は、装飾、内容物の表示、賞味期間の表示、製造者、販売者などの表示、その他などの表示や美感の付与のために、文字、数字、絵柄、図形、記号、模様などの所望の任意の印刷模様を形成する層である。印刷層は、必要に応じて設けることができ、例えば、基材層とシーラント層の間に設けることができる。印刷層は、基材層の全面に設けてもよく、あるいは一部に設けてもよい。印刷層は、従来公知の顔料や染料を用いて形成することができ、その形成方法は特に限定されない。
印刷層は、好ましくは0.1μm以上10μm以下、より好ましくは1μm以上5μm以下、さらに好ましくは1μm以上3μm以下の厚さを有するものである。
[接着層]
接着層は、任意の2層を接着する場合に設けられる層であり、例えば、印刷層とシーラント層の間に設けることができる。
接着層は、ドライラミネート法により2層を接着する場合、積層しようとする層の表面に、接着剤を塗布して乾燥させることにより形成される接着剤層とすることができる。接着剤としては、例えば、1液型あるいは2液型の硬化ないし非硬化タイプのビニル系、(メタ)アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ系、ゴム系、その他などの溶剤型、水性型、あるいは、エマルジョン型などの接着剤を用いることができる。2液硬化型の接着剤としては、ポリオールとイソシアネート化合物との硬化物を用いることができる。上記のラミネート用接着剤のコーティング方法としては、例えば、ダイレクトグラビアロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、リバースロールコート法、フォンテン法、トランスファーロールコート法、その他の方法で積層体を構成する層の塗布面に塗布することができる。
接着層は、サンドラミネート法により2層を接着する場合に使用される接着樹脂層であってもよい。接着樹脂層に使用できる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、または環状ポリオレフィン系樹脂、またはこれら樹脂を主成分とする共重合樹脂、変性樹脂、または、混合体(アロイでを含む)を用いることができる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、エチレン・ポリプロピレンのランダムもしくはブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン・マレイン酸共重合体、アイオノマー樹脂、また、層間の密着性を向上させるために、上記したポリオレフィン系樹脂を、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂などを用いることができる。また、ポリオレフィン樹脂に、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、または、共重合した樹脂などを用いることができる。これらの材料は、一種単独または二種以上を組み合わせて使用することができる。環状ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、ポリメチルペンテン、ポリブテン、ポリノルボネンなどの環状ポリオレフィンなどを用いることができる。これらの樹脂は、単独または複数を組み合せて使用できる。なお、上記したポリエチレン系樹脂としては、上記したバイオマス由来のエチレンをモノマー単位として用いたものを使用して、バイオマス度をさらに向上させることができる。
溶融押出しラミネート法により接着樹脂層を積層する場合には、積層される側の層の表面に、アンカーコート剤を塗布して乾燥させることにより形成されるアンカーコート層を設けてもよい。アンカーコート剤としては、耐熱温度が135℃以上である任意の樹脂、例えばビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンイミン等からなるアンカーコート剤が挙げられるが、特に、構造中に2以上のヒドロキシル基を有するポリアクリル系又はポリメタクリル系樹脂(ポリオール)と、硬化剤としてのイソシアネート化合物との硬化物であるアンカーコート剤を、好ましく使用することができる。また、これに添加剤としてシランカップリング剤を併用してもよく、また、硝化綿を、耐熱性を高めるために併用してもよい。
積層体中に接着層は一つであってもよいし、二つ以上が含まれるようにしてもよい。例えば、積層体中に二つの接着層が含まれる場合、一の接着層を接着層、他の接着層を第2の接着層と言うことがある。
乾燥後のアンカーコート層は、0.1μm以上1μm以下、好ましくは0.3μm以上0.5μm以下の厚さを有するものである。乾燥後の接着剤層は、好ましくは1μm以上10μm以下、好ましくは2μm以上5μm以下の厚さを有するものである。接着樹脂層は好ましくは5μm以上50μm以下、好ましくは10μm以上30μm以下の厚さを有するものである。
[他の層]
本発明による積層体は、他の層としてバリア層を備えていてもよい。バリア層は、内容物の保存期間を延ばすために設けられるものであり、酸化アルミニウムなどの金属酸化物や酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの芳香族ポリアミドなどの、ガスバリア性を有する樹脂層などを用いることができる。また、蒸着層の上に、一般式R M(OR(ただし、式中、R、Rは、炭素数1〜8の有機基を表し、Mは、金属原子を表し、nは、0以上の整数を表し、mは、1以上の整数を表し、n+mは、Mの原子価を表す。)で表される少なくとも一種以上のアルコキシドと、上記のようなポリビニルアルコ−ル系樹脂および/またはエチレン・ビニルアルコ−ル共重合体とを含有し、さらに、ゾルゲル法触媒、酸、水、および、有機溶剤の存在下に、ゾルゲル法によって重縮合する透明ガスバリア性組成物により得られるガスバリア性塗布膜が設けられていてもよい。
<積層体の製造方法>
本発明による積層体の製造方法は特に限定されず、ドライラミネート法、サンドラミネート法等の従来公知の方法を用いて製造することができる。
本発明による積層体には、化学的機能、電気的機能、磁気的機能、力学的機能、摩擦/磨耗/潤滑機能、光学的機能、熱的機能、生体適合性等の表面機能等の付与を目的として、二次加工を施すことも可能である。二次加工の例としては、エンボス加工、塗装、接着、印刷、メタライジング(めっき等)、機械加工、表面処理(帯電防止処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、フォトクロミズム処理、物理蒸着、化学蒸着、コーティング、等)等が挙げられる。また、本発明による積層体に、ラミネート加工(ドライラミネートや押し出しラミネート)、製袋加工、およびその他の後処理加工を施して、成型品を製造することもできる。
<電子レンジ用包装袋>
本発明による電子レンジ用包装袋は、電子レンジ加熱する必要のある冷凍食品用包装に好適に使用することができる。電子レンジ加熱の際には、包装袋のシーラント層および熱軟化性樹脂層の一部が破壊されて、破壊された箇所から蒸気が十分に抜けることで、内容物に悪影響を与えることなく包装袋の内圧を低下させることができる。
本発明による電子レンジ用包装袋は、上記積層体のシーラント層を対向させて重ね合わせ、さらにその周辺端部をヒートシールして、ピロー袋等の種々の形態の包装袋を製造することができる。ヒートシールの方法としては、例えば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行うことができる。
本発明による電子レンジ用包装袋について、図面を参照しながら説明する。本発明による電子レンジ用包装袋の拡大断面図の一例を図3に示す。図3の電子レンジ用包装袋30のシール部分34は、基材層31、熱軟化性樹脂層32、およびシーラント層33が順に積層された積層体のシーラント層33を対向させて重ね合わせ、その周辺端部をシールしたものである。電子レンジ用包装袋30を電子レンジで加熱した際には、電子レンジ用包装袋30内の空気の膨張や内容物に含まれる水蒸気によって内圧上昇(矢印35)を起こす。電子レンジ加熱の高温の温度領域では熱軟化性樹脂層32の強度が低下することにより、密封された電子レンジ用包装袋30内で上昇した内圧をシーラント層33自身の強度によって維持しなければならなくなる。そのため、電子レンジ用包装袋30の内側のシール部34境界面付近のシーラント層33が、熱軟化性樹脂層32の強度の低下によって亀裂が生じ易くなり、内圧上昇(矢印35)に耐えきれずにシール部34近傍のシーラント層33の任意の個所36を起点として、強度が低下した熱軟化性樹脂層32が破壊される(37は破壊する仮想線を示す)。その結果、シール部34のシーラント層33と基材層31との間に、電子レンジ用包装袋30の内側から外側に向かって熱軟化性樹脂層32の破壊による比較的小さなサイズの蒸気抜け機構が生じるので、電子レンジ用包装袋30内の水蒸気等が逃げ、その内圧を低下させることができる。本発明では、破壊が部分的に起こるので、比較的小さなサイズの蒸気抜けが生じ、電子レンジ用包装袋30の内圧が一気に低下することがなく、内容物の飛散が起こらずに内容物に悪影響を与えない。
図4に、電子レンジ用包装袋30の平面図(ピロー袋の形態)を示す。包装袋30中の熱軟化性樹脂層32は、少なくともシール部34の外縁から内縁に亘るように形成されている。電子レンジ用包装袋30を構成する積層体が基材層と接着層とシーラント層をこの順で含み、基材層と接着層の間または接着層とシーラント層の間に部分的に熱軟化性樹脂層を備え、熱軟化性樹脂層を少なくともシール部34の外縁から内縁に亘るように形成することにより、電子レンジ用包装袋30は蒸気抜け機構を備えることができる。図4において、符号41で示された部分が、熱軟化性樹脂層32が形成された箇所である。なお、図4に示すように、熱軟化性樹脂層32は、シール部34の外縁から、シール部32の内縁を超えて形成されていてもよい。電子レンジで加熱されることによって、シール部34の内の熱軟化性樹脂層32の形成領域41において熱軟化性樹脂層32とシーラント層33の部分的な破壊が起こって蒸気抜けが生じ、包装袋30の内圧を低下させることができる。
図5には、電子レンジ用包装袋40の平面図(スタンディングパウチの形態)を示す。スタンディングパウチ40は、壁面フィルム42、42′のシーラント層同士を対向して配置し、壁面フィルム42、42′の下部の間に底面フィルム(上記積層体を使用する)43を中央で山折りして挿入し、ガセット部を有する形式に形成されており、周縁部を含む船底形の底部シール部44でヒートシールされ底部が形成される。電子レンジ用包装袋40を構成する積層体が基材層と接着層とシーラント層をこの順で含み、基材層と接着層の間または接着層とシーラント層の間に部分的に熱軟化性樹脂層を備え、熱軟化性樹脂層を少なくとも底部シール部44の外縁から内縁に亘るように形成することにより、電子レンジ用包装袋40は蒸気抜け機構を備えることができる。このとき、山折りされた底面フィルム43の両側下端近傍に略半円形の底面シートの切り欠き部が設けておき、底部シール部44を形成するようにしてもよい。次いで、壁面フィルム42、42′の両側端縁部を側部シール部45でヒートシールして胴部が形成され、上端部を残して内容物の充填口とする。そして、上端部の充填口に設けた上部シール部46は、この部分から内容物を充填した後、例えば、脱気シールなどによりヒートシールして密封するものである。本件の図5(スタンディングパウチ)において、符号47で示された部分が、熱軟化性樹脂層32が形成された箇所であり、熱軟化性樹脂層32は、底部シール部44の外縁から内縁を超えて形成されていてもよい。なお、熱軟化性樹脂層32は、ガセット部のうち、一方のひだ部にしか形成されない。また、熱軟化性樹脂層32が形成されている側のひだ部を上側にし、壁面フィルムが載置面に載置された状態で電子レンジを用いて加熱することができる。上記構成によれば、電子レンジで加熱されることによって、底部シール部44の内の熱軟化性樹脂層の形成領域47において熱軟化性樹脂層とシーラント層の部分的な破壊が起こって蒸気抜けが生じ、スタンディングパウチ40の内圧を低下させることができる。
以下の例では、熱軟化性樹脂層32を備えない積層体を用いて、蒸気抜け機構を備える包装袋を形成する例について説明する。
本発明による電子レンジ用包装袋の斜視図の一例を図6に示す。図6に示す電子レンジ用包装袋50は、少なくとも、基材層とシーラント層とを備え、且つ、熱軟化性樹脂層を備えない積層体を用いて形成され、包装袋を密封するためのシール部52と、シール部52から隔離されたポイントシール部53と、ポイントシール部53内に形成された貫通部54を備えるスタンディングパウチである。貫通部54は孔または切り込みである。ポイントシール部53と貫通部54とで蒸気抜け機構が構成されている。電子レンジ用包装袋50は、電子レンジによる加熱に際して、ポイントシール部53が剥離後退して貫通部54に到達すると、貫通部54から蒸気が抜け、包装袋50の内圧を低下させることができる。上記ポイントシール部53の形状は、特に限定されず、例えば、正方形、長方形、円、楕円、三角形等その他の形状としてもよい。
本発明による電子レンジ用包装袋の平面図の一例を図7に示す。図6は、ポイントシール部53が包装袋を密封するシール部から隔離して設けられる例について説明したが、図7に示すように、蒸気抜け機構を構成するシール部が包装袋を密封するシール部に連接されていてもよい。図7に示す電子レンジ用包装袋60は、少なくとも、基材層とシーラント層とを備え、且つ、熱軟化性樹脂層を備えない積層体を用いて形成され、包装袋を密封するためのシール部64、65、66と、シール部64に連接され収容空間に向けて突出する突出シール部61と、突出シール部61とシール部64との間に形成された未シール部62と、未シール部内に形成された貫通部63を備えるスタンディングパウチである。貫通部63は孔または切り込みである。突出シール部61と未シール部62と貫通部63とで蒸気抜け機構が構成されている。電子レンジ用包装袋60は、電子レンジによる加熱に際して、突出シール部61が剥離後退して未シール部に到達すると、未シール部内に設けた貫通部63から蒸気が抜け、包装袋60の内圧を低下させることができる。
本発明による電子レンジ用包装袋の平面図の一例を図8に示す。図8に示す包装袋70は、少なくとも、基材層とシーラント層とを備え、且つ、熱軟化性樹脂層を備えない積層体を用いて形成されるスタンディングパウチである。図7では、未シール部62がパウチの外縁に達しない例について説明したが、蒸気抜け機構を構成する未シール部がパウチの外縁に達するようにしてもよい。包装袋70は、一対のサイドシール部71、底部シール部72、上部シール予定部73を備え、一方のサイドシール部71が未シール部74を介して上側部分と下側部分に分離している。未シール部74は、包装袋の外縁から収容空間に向かって形成され、未シール部74と収容空間を隔離し、且つ、サイドシール部71の上側部分と下側部分に接続されるように突出シール部75が形成されている。未シール部74は、一方のサイドシール部71の内縁よりも収容空間側に張り出すように形成されている。突出シール部75と、未シール部74とで蒸気抜け機構が構成されている。電子レンジ用包装袋70は、電子レンジによる加熱に際して、突出シール部75が剥離後退して未シール部74に到達すると、未シール部74から蒸気が抜け、包装袋70の内圧を低下させることができる。なお、未シール部74に孔や切り込みなどの貫通部が形成されていてもよい。
本発明による電子レンジ用包装袋の平面図の一例を図9に示す。図9に示す包装袋90は、少なくとも、基材層とシーラント層とを備え、且つ、熱軟化性樹脂層を備えない積層体を用いて形成され、合掌接合部92を備えるパウチである。包装袋90は、包装袋を密封鵜するためのシール部94と、ウイング部92に形成された突出シール部95と、突出シール部95とシール部94の間に形成された未シール部96と、未シール部96内に形成された貫通部97を備える。貫通部97は孔または切り込みである。突出シール部95と、未シール部96と、貫通部97とで蒸気抜け機構が構成されている。電子レンジ用包装袋90は、電子レンジによる加熱に際して、突出シール部95が剥離後退して未シール部96に到達すると、未シール部96内に設けた貫通部97から蒸気が抜け、包装袋90の内圧を低下させることができる。
以下に、実施例と比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定解釈されるものではない。
[実施例1]
<積層体1の作製>
基材層として2軸延伸ナイロンフィルム(厚さ25μm、ユニチカ(株)製、商品名:ON)を準備し、該ナイロンフィルムの一方の面にグラビア印刷により印刷層を形成し、続いて、MWOPニス(DICグラフィックス(株)製)を印刷層の一部分にコーティングして、熱軟化性樹脂層を形成した。また、化石燃料由来のC4−LLDPE(密度:0.920g/cm、MFR:1.5g/10分、バイオマス度:0%)80質量部と、バイオマス由来のC4−LLDPE(ブラスケム製、商品名:SLL118、密度:0.916g/cm、MFR: 1.0g/10分、バイオマス度:87%)20質量部とを溶融混練して、樹組成物を得た。次いで、得られた樹脂組成物を、上吹き空冷インフレーション共押出製膜機により成膜して、シーラント層用のポリエチレンフィルム1(厚さ30μm、バイオマス度:17.4%)を得た。次に、上記ナイロンフィルムの熱軟化性樹脂層面と、シーラント層用のポリエチレンフィルム1とを2液硬化型接着剤(ロックペイント(株)製、RU−40/H−5)を用いて貼り合わせて、基材層、印刷層、熱軟化性樹脂層、接着剤層、およびシーラント層が順に積層された積層体1を得た。
[比較例1]
<積層体2の作製>
シーラント層用のポリエチレンフィルム1の化石燃料由来のC4−LLDPEをC6−LLDPE(エチレン・ヘキセン−1共重合体、密度:0.929g/cm、MFR:2.6g/10分)に変更した以外は実施例1と同様にして、積層体2を得た。
<スタンディングパウチの製造>
2軸延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm、ユニチカ(株)製、商品名:ON)の一方の面にグラビア印刷により印刷層を形成した。続いて、該ナイロンフィルムの印刷層面と、ポリエチレンフィルム(厚さ50μm、三井化学東セロ(株)製、商品名:TUX−HZ)とを2液硬化型接着剤(ロックペイント(株)製、RU−40/H−5)を用いて貼り合わせて、壁面フィルムを得た。次に、上記壁面フィルムと、底面フィルムとして実施例1で得られた積層体とを用いて、底面フィルム内の熱軟化性樹脂層がヒートシール部にかかるように、壁面フィルムと底面フィルムをヒートシールし、図5に示すスタンディングパウチを作製した。同様にして、底面フィルムとして比較例1で得られた積層体を用いて図5に示すスタンディングパウチを作製した。
<電子レンジ試験>
上記で得られたスタンディングパウチに水100gを入れた後、シールして密封した。密封したスタンディングパウチを熱軟化性樹脂層32が形成されている側のひだ部を上側にし、壁面フィルムが載置面に載置された状態で電子レンジを用いて500Wで3分間加熱し、蒸気抜けおよび内容物への影響を評価した。評価結果を表1に示した。
(評価基準)
○:熱軟化性樹脂層を介して蒸気抜けした。
×:熱軟化性樹脂層を介さずに蒸気抜けした。
上記の性能評価試験の結果を表1に示した。
Figure 2018172150
10、20、51 積層体
11、21、31 基材層
12、22、32 熱軟化性樹脂層
13、23、33 シーラント層
24 印刷層
25 接着層
30、50、60、70、90 電子レンジ用包装袋
34、52 シール部
35 内圧上昇
36 破壊の起点となる任意の個所
37 破壊する仮想線
40 スタンディングパウチ
41、47 熱軟化性樹脂層の形成領域
42、42′ 壁面フィルム
43 底面フィルム
44 底部シール部
45 側部シール部
46 上部シール部
53、61、95 ポイントシール部
54、63、96 切欠
62 未シール部
64 側部シール部
65 上部シール部
66 下部シール部
71 サイドシール部
72 底部シール部
73 上部シール予定部
74 未シール部
75 突出シール部
91 下部シート
92 ウイング部
93 上部シート
94 周縁部
95 突出シール部
96 未シール部
97 貫通部

Claims (5)

  1. 少なくとも、基材層と、シーラント層とをこの順に備える積層体を用いた、電子レンジ用包装袋であって、
    前記包装袋が、蒸気抜け機構を備え、
    前記シーラント層が、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンと、化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンとからなり、前記バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンおよび化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンが、エチレン・ブテン−1共重合体を含む、電子レンジ用包装袋。
  2. 前記シーラント層の厚みが、20μm以上50μm以下である、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記シーラント層のバイオマス度が、5%以上50%未満である、請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 前記積層体が、少なくとも基材層と接着層とシーラント層とが順に積層された積層体であり、前記基材層と前記接着層または前記接着層と前記シーラント層の間に、部分的に熱軟化性樹脂層を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の包装袋。
  5. 少なくとも、基材層と、接着層と、シーラント層とをこの順に備える積層体であって、
    前記基材層と前記接着層または前記接着層と前記シーラント層の間に、部分的に熱軟化性樹脂層を備え、
    前記シーラント層が、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンと、化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンとからなり、前記バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンおよび化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンが、エチレン・ブテン−1共重合体を含む、積層体。
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