JP2018171715A - ポリエステルフィルム、積層体およびポリエステルフィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記冷間成型を行なうための積層体は、一般的に、ナイロンフィルム(Ny)/アルミニウム箔(Al箔)/未延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)や、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)/Ny/Al箔/CPPなどの構成が採られ、Al箔を含む積層体には、延展性を付与して冷間成型を可能にするために、ナイロンフィルムが積層されている。
しかしながら、積層体は、ナイロンフィルムの積層により、コストアップに直結することに加えて、ナイロンフィルムは、ポリエステルフィルムと比較して耐熱性に劣るため、高温高湿度下では熱劣化により物性が低下する問題があり、また吸湿性であるため、吸湿により寸法が変化する問題があり、得られる包装袋は、カールする懸念があるなどの問題があった。
すなわち、本発明の要旨は下記のとおりである。
[1]フィルム面における任意の方向を0°とし、その方向に対して時計回りに45°、90°、135°の4方向のそれぞれにおける5%伸長時の応力と15%伸長時の応力について、引張速度100mm/分にて測定した応力(A)と引張速度1000mm/分にて測定した応力(B)が、下記(1)及び(2)の条件を満たすことを特徴とするポリエステルフィルム。
条件(1):前記4方向のそれぞれの5%伸長時の応力は、前記応力(A)、応力(B)ともに、70〜120MPaであり、かつ前記4方向のそれぞれにおける両応力の差〔応力(A)−応力(B)〕は15MPa以下である。
条件(2):前記4方向のそれぞれの15%伸長時の応力は、前記応力(A)、応力(B)ともに、90〜180MPaであり、かつ前記4方向のそれぞれにおける両応力の差〔応力(A)−応力(B)〕は10MPa以下である。
[2]密度が1.360〜1.400g/cm3であることを特徴とする[1]記載のポリエステルフィルム。
[3]前記4方向における厚みの平均値が30μm以下であることを特徴とする[1]または[2]記載のポリエステルフィルム。
[4]上記[1]〜[3]のいずれかに記載のポリエステルフィルムと金属箔を含む積層体。
[5]金属箔、接着剤層、[1]〜[3]のいずれかに記載のポリエステルフィルムがこの順に積層されてなる積層体。
[6]上記[1]〜[3]のいずれかに記載のポリエステルフィルムを製造するための方法であって、未延伸シートの縦方向(MD)と横方向(TD)の逐次二軸延伸または同時二軸延伸において、
横方向(TD)の延伸を3段階で行い、横方向延伸前のフィルム幅W0と、1段階目の横方向延伸後のフィルム幅W1と、2段階目の横方向延伸後のフィルム幅W2と、3段階目の横方向延伸後のフィルム幅W3とが下記(a)を満足し、
かつ縦方向(MD)の延伸倍率(DRMD)と、横方向(TD)の全延伸倍率(DRTD=W3/W0)とが、下記(b)、(c)を満足するように二軸延伸することを特徴とするポリエステルフィルムの製造方法。
W2−W1<W1−W0<W3−W2 (a)
0.70≦DRMD/DRTD≦0.90 (b)
12.5≦DRMD×DRTD≦15.5 (c)
[7]逐次二軸延伸において、
未延伸シートを縦方向(MD)に延伸して縦延伸フィルムを得る縦延伸を、65〜105℃の温度範囲で行ない、
縦延伸フィルムを横方向(TD)に延伸する横延伸を、90〜160℃の温度範囲で行なうことを特徴とする[6]記載のポリエステルフィルムの製造方法。
[8]二軸延伸後のフィルムに、160〜210℃の温度範囲で熱処理を行なうことを特徴とする[6]または[7]記載のポリエステルフィルムの製造方法。
そして、従来のポリエステルフィルムは冷間成型性に劣るため、積層体とする際には、ナイロンフィルムなどの延展性を有する樹脂フィルムの積層が必要であったが、本発明のポリエステルフィルムは、ナイロンフィルムを積層しなくても充分に優れた冷間成型性を有するものであるため、ラミネート工程の短縮や小型化した製品を得ることが可能となり、経済性に優れた積層体を提供することができる。
また、本発明の製造方法によれば、MDおよびTDの延伸倍率や延伸時の温度を特定の範囲内に調整することによって、上記のような優れた特性を有するポリエステルフィルムを効率的に生産性よく製造することができる。
本発明のポリエステルフィルムを構成するポリエステル樹脂としては、ジカルボン酸成分とジオール成分とから構成されるポリエステル樹脂や、ヒドロキシカルボン酸成分から構成されるポリエステル樹脂が挙げられる。
また本発明におけるポリエステル樹脂(R)は、上記成分からなるホモポリマーやコポリマーを2種以上併用してもよい。
なお、本発明におけるポリエステル樹脂(R)の極限粘度を上記範囲内のものに調整するには、重合時の温度や時間を調整すればよく、溶融重合に加えて固相重合を行ってもよい。
本発明において、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)として共重合体を用いる場合には、共重合する成分の種類は適宜選択すればよいが、共重合成分の割合は、ジカルボン酸成分、ジオール成分ともに20モル%以下であることが好ましく、10モル%以下であることがより好ましい。ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)は、共重合成分の割合が20モル%を超えると、融点が後述する範囲を下回る場合があり、結果として結晶性が低くなって、ポリエステルフィルムの耐熱性が低下することがある。
また、共重合成分の割合は、酸成分、アルコール成分ともに20モル%以下であることが好ましく、10モル%以下であることがより好ましい。
つまり、条件(1)として、前記4方向のそれぞれの5%伸長時の応力は、前記応力(A)、応力(B)ともに、70〜120MPaであり、かつ前記4方向のそれぞれにおける両応力の差〔応力(A)−応力(B)〕は15MPa以下である。
中でも、前記4方向のそれぞれの5%伸長時の応力は、前記応力(A)、応力(B)ともに、80〜120MPaであることが好ましく、85〜115MPaであることがさらに好ましい。
そして、条件(2)として、前記4方向のそれぞれの15%伸長時の応力は、前記応力(A)、応力(B)ともに、90〜180MPaであり、かつ前記4方向のそれぞれにおける両応力の差〔応力(A)−応力(B)〕は10MPa以下である。
中でも、前記4方向のそれぞれの5%伸長時の応力は、前記応力(A)、応力(B)ともに、90〜170MPaであることが好ましく、95〜160MPaであることがさらに好ましい。
上記の条件(1)や条件(2)の少なくともいずれかを満足しない場合は、多様な冷間成型加工において、上記のような効果を奏することができず、冷間成型時に金属箔が破断したり、樹脂フィルムと金属箔とのデラミネーションが生じたり、ピンホールが発生する。
そして、応力(B)における4方向の5%伸長時の応力(F5)の最大値と最小値の差(ΔF5)は、50MPa以下であることが好ましく、中でも35MPa以下であることが好ましく、25MPa以下であることがより好ましく、15MPa以下であることがさらに好ましい。さらに、応力(B)における4方向の15%伸長時の応力(F15)の最大値と最小値の差(ΔF15)は、70MPa以下であることが好ましく、中でも60MPa以下であることが好ましく、50MPa以下であることがより好ましく、35MPa以下であることがさらに好ましい。
これらの応力の最大値と最小値の差が上記範囲を超えると、ポリエステルフィルムは、全方向での応力バランスが劣り、均一な成型性を得ることが困難となりやすい。
しかしながら、本発明の製造方法によれば、得られるフィルムロールの端部と中央部付近で巻き取られたフィルムの伸長時応力の差が生じにくく、フィルムロールの端部に巻き取られたポリエステルフィルムにおいても、応力(A)と応力(B)の値が上記範囲内のものとなる。
そして、本発明の製造方法によれば、得られるポリエステルフィルムのうち、特にフィルムロールの中央部付近のものは、応力(A)と応力(B)におけるΔF5を15MPa以下とすることができ、ΔF15を35MPa以下とすることができる。
これらの試料について、1kN測定用のロードセルとサンプルチャックとを取り付けた引張試験機(島津製作所社製AG−1S)を用い、応力(A)については、引張速度100mm/分にて、5%伸長時の応力(F5)および15%伸長時の応力(F15)をそれぞれ測定する。また、応力(B)については、引張速度1000mm/分にて、5%伸長時の応力(F5)および15%伸長時の応力(F15)をそれぞれ測定する。
応力(A)、応力(B)ともに、各方向について、それぞれ試料数5で測定を実施し、平均値を算出し、各方向の応力値とする。そして、4方向の応力値の最大値と最小値との差をそれぞれ求める。
なお、上記の基準方向(0°)は、フィルム製造時の延伸工程におけるMDが判明しているときには、MDを基準方向とすることが好ましい。
密度は、ポリエステルフィルムの柔軟性を示す指標である。樹脂フィルムは、柔軟性が低いと、冷間成型の伸長時に強い負荷がかかってしまい、金属箔とのデラミネーションやピンホールが発生する可能性がある。逆に樹脂フィルムは、柔軟性が大きくなりすぎると、基材としての、金属箔を含む積層体を保護する効果が薄れ、得られる積層体は、機械的特性が低下してしまう。このため、樹脂フィルムは、高すぎず、低すぎない柔軟性を持つことが好ましい。
ポリエステルフィルムの密度が1.360g/cm3未満であると、柔軟性が大きくなりすぎるため、得られる積層体の物理的特性が低下する。一方、ポリエステルフィルムの密度が1.400g/cm3を超えると、柔軟性が低くなり、冷間成型の伸長時に負荷がかかり、金属箔に良好な延展性を付与することができず、冷間成型性が低下する傾向がある。
ポリエステルフィルムは、厚みの平均値が30μmを超えると、成型性が低下し、小型の電池外装材に用いることが困難な場合があり、またコスト面でも不利となるおそれがある。
なお、ポリエステルフィルムの厚みの平均値は、以下のようにして測定、算出するものである。ポリエステルフィルムを23℃×50%RHで2時間調湿した後、図2に示すように、フィルム上の任意の位置を中心点Aとし、フィルムの基準方向(0°方向)を任意で特定し、その基準方向(a)から時計回りに、45°方向(b)、90°方向(c)、135°方向(d)の4方向へ、それぞれ100mmの直線L1〜L4の合計4本引く。それぞれの直線上の中心点から10mm間隔で10点における厚みを、長さゲージ(ハイデンハイン社製 HEIDENHAIN−METRO MT1287)により測定する。そして、4本の直線において測定して得られた40点の厚みの平均値を算出し、これを厚みの平均値とする。
使用する粒子の形状は特に限定されず、球状、塊状、棒状、扁平状等のいずれを用いてもよい。また、その硬度、比重、色等についても特に制限はない。これらの粒子は、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。
また、基材とアルミニウム箔との接着性を向上させるための易接着処理として、ポリエステルフィルムに表面処理を行って易接着効果を発現させてもよい。
ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリエチレンテレフタレート樹脂(B)とを含有するポリエステル樹脂(R)からなるポリエステルフィルムの製造方法を例として説明する。本発明のポリエステルフィルムは、シート成形工程とそれに続く延伸工程により製造することができる。
同時二軸延伸としては、テンターを用いて未延伸フィルムの両端を把持し、MDに延伸すると同時にTDにも延伸することにより、MDおよびTDの二軸延伸を同時に行なう方法が挙げられる。
一方、逐次二軸延伸においては、MDおよびTDの少なくとも一方向を、テンターにより延伸することが好ましく、これにより、より均一なフィルム厚みを得ることが可能となる。テンターを用いる逐次二軸延伸は、(1)回転速度が異なる複数のロールに未延伸シートを通過させることによりMDに延伸した後、その延伸されたフィルムをテンターによりTDに延伸する方法、(2)未延伸シートをテンターによりMDに延伸した後、その延伸されたフィルムをテンターによりTDに延伸する方法等がある。得られるフィルムの物性、生産性等の点で前記(1)の方法が特に好ましい。テンターを用いる逐次二軸延伸は、MDをロールによって延伸することから、生産性、設備面等において有利であり、TDをテンターによって延伸することから、フィルム厚みの制御等において有利となる。
W2−W1<W1−W0<W3−W2 (a)
さらに、MDの延伸倍率(DRMD)と、TDの全延伸倍率(DRTD=W3/W0)とが、下記(b)および(c)を同時に満足するように、未延伸シートを逐次または同時に二軸延伸することが必要である。
0.70≦DRMD/DRTD≦0.90 (b)
12.5≦DRMD×DRTD≦15.5 (c)
なお、3段階の横延伸によるフィルム幅増加量の合計((W1−W0)+(W2−W1)+(W3−W2)=W3−W0)を横延伸前のフィルム幅W0で割ったもの((W3−W0)/W0=W3/W0−W0/W0)は、DRTD−1に相当する。
上記(a)、(b)および(c)の全てを満足することにより、得られるポリエステルフィルムは4方向の応力の値が特定の範囲を満たすものとなり、かつ4方向の応力バランスが優れたものとすることができる。
1段階目の延伸、2段階目の延伸及び3段階目の延伸を行う時間は、いずれもほぼ等しいものとすることが好ましい。例えば1段目の延伸時間をT1とすると、2段目の延伸時間T2と3段目の延伸時間T3は、0.8×T1〜1.2×T1の範囲とすることが好ましい。
なお、本発明のポリエステルフィルムは、金属箔に良好な延展性を付与することができるものであるため、ナイロンフィルムなどの延展性を有する他の樹脂フィルムの積層を必要としないものである。
金属箔の厚みは、特に限定されないが、成型性等の観点より15〜80μmとすることが好ましく、特に20〜60μmとすることがより好ましい。
なお、得られたフィルムロールは、幅方向に3等分した。中央のフィルムロールを「a」、フィルムの流れ方向の上流側から見て右のフィルムロールを「b」、フィルムの流れ方向の上流側から見て左のフィルムロールを「c」とした。
ポリエステルフィルムの5%伸長時および15%伸長時の4方向の応力(応力(A)、応力(B))は、基準方向(0°方向)をMDとしたうえで、前記で説明した方法で測定し、算出した。
このとき、フィルムロール「a」からサンプルを採取して測定した。フィルムロール「a」においては、巻量の半分にあたる位置で採取したフィルムを用い、幅方向の中心点を図1に示す中心点Aとした。
ポリエステルフィルムの密度は、前記の方法で測定した。
ポリエステルフィルムの平均厚みは、前記の方法で測定した。
このとき、フィルムロール「a」からサンプルを採取して測定した。フィルムロール「a」においては、巻量の半分にあたる位置で採取したフィルムを用い、幅方向の中心点を図2に示す中心点Aとした。
得られた積層体を23℃×50%RHで1時間以上調湿した後、JISZ2247に基づいて、エリクセン試験機(安田精機製作所社製No.5755)を用い、23℃×50%RHにおいて、積層体に鋼球ポンチを所定の押し込み深さで押し付け、エリクセン値を求めた。なお、このとき、鋼球ポンチの押し込み速度を15mm/分とした。また、試料とする積層体のサイズは、縦10cm、横10cmであり、エリクセン値は0.5mmごとに測定し、試料数10で測定を実施し、平均値を算出した。
エリクセン値が6.5mm以上である場合、中でも7mm以上である場合を、深絞り成型に好適であると判断した。
A−1:ポリブチレンテレフタレート(三菱エンジニアリングプラスチック社製 NOVADURAN 5010S、極限粘度:1.10)
A−2:ポリブチレンテレフタレート(三菱エンジニアリングプラスチック社製 NOVADURAN 5505S、極限粘度:0.92)
B−1:ポリエチレンテレフタレート(日本エステル社製 UT−CBR、極限粘度:0.67)
B−2:イソフタル酸を共重合したポリエチレンテレフタレート(日本エステル社製 MA−1342、極限粘度:0.63)
(ポリエステルフィルムの作製)
ポリエステル樹脂(R)として、上記A−1とB−1を質量比(A−1/B−1)5/95で混合し、凝集シリカマスター(日本エステル社製 GS−BR−MG)をシリカ含有量が0.05質量%となるように添加し、280℃で溶融し、滞留時間5分でTダイ出口より押出し、急冷固化して、延伸後の厚みが25μmとなるように未延伸フィルムを得た。
次いで、未延伸フィルムを逐次延伸した。まず、縦延伸機にて加熱ロールを用いて、85℃に加熱し、MDに3.4倍延伸し、続いて120℃で横延伸を開始し、1段階目の延伸後に、フィルム幅増加量の割合((W1−W0)/W0)が1.12に、また2段階目の延伸後のフィルム幅増加量の割合((W2−W1)/W0)が0.71に、3段階目の延伸後のフィルム幅増加量の割合((W3−W2)/W0)が1.41になるように、全延伸倍率(DRTD=W3/W0)4.25倍に延伸した。この延伸において、延伸倍率比(DRMD/DRTD)は0.80であり、面倍率(DRMD×DRTD)は14.5であった。また、それぞれの段階の延伸時間は等しいものとした。
次に、弛緩熱処理温度を190℃とし、TDの弛緩率を6.0%として4秒間の弛緩熱処理を施した後、室温まで冷却して厚みが25μmのポリエステルフィルム得た。得られたポリエステルフィルムは、ロール状に巻き取られた。
次に得られたポリエステルフィルムに、二液型ポリウレタン系接着剤(東洋モートン社製 TM−K55/CAT−10L)を塗布量が5g/m2となるように塗布し、80℃で10秒間乾燥した。その接着剤塗布面にアルミニウム箔(AA規格8079P、厚み50μm)を貼り合わせた。次に、ポリエステルフィルムに貼り合わせたアルミニウム箔のアルミニウム箔側に、同種の接着剤を同様の条件で塗布し、未延伸ポリプロピレンフィルム(三井化学東セロ社製 GHC、厚み50μm)を貼り合わせ、40℃の雰囲気下で72時間エージング処理を実施し、積層体を作製した。
ポリエステル樹脂(R)として用いるポリエステル樹脂の種類、質量比、MDおよびTDの延伸倍率、延伸温度、弛緩熱処理温度、弛緩率、延伸後の厚みを表1から6に記載したように変更した以外は、実施例1と同様の方法で行ない、ポリエステルフィルムを得た。延伸後の厚みを変更する際には、Tダイ出口より押出すポリエステル樹脂(R)の供給量を変更して行った。なお、比較例2、3、16、17においては、横延伸の全延伸時間は、実施例1の横延伸の全延伸時間と同じであるが、2段階で横延伸を実施し、それぞれの段階の延伸時間が等しくなるようにして延伸した。
得られたポリエステルフィルムを用い、実施例1と同様にして積層体を得た。
そして、このような本発明で規定する特性値を満足するポリエステルフィルムを用いて得られた積層体は、エリクセン値が高く、冷間成型したときに全方向へ均一な延展性を有するものであった。つまり、各実施例のポリエステルフィルムは、冷間成型時に、アルミニウム箔が破断したり、デラミネーション、ピンホール等が発生することなく、優れた冷間成型性を有していた。
一方、比較例1〜26では、ポリエステルフィルムを得る際の、横方向(TD)の3段階の延伸におけるフィルム幅増加量や、延伸倍率比(DRMD/DRTD)や、面倍率(DRMD×DRTD)が本発明で規定する範囲にないため、得られたポリエステルフィルムは、上記した本発明の特性値を満足しないものであった。このため、これらの比較例1〜26のポリエステルフィルムを用いて得られた積層体は、エリクセン値が低く、冷間成型したときに全方向へ均一な延展性を有していないものであった。したがって、冷間成型時に、アルミニウム箔が破断したり、デラミネーション、ピンホール等が発生し、冷間成型性に劣るものであった。
X ポリエステルフィルムの基準方向(0°方向)の伸長時応力測定用試料
Claims (8)
- フィルム面における任意の方向を0°とし、その方向に対して時計回りに45°、90°、135°の4方向のそれぞれにおける5%伸長時の応力と15%伸長時の応力について、引張速度100mm/分にて測定した応力(A)と引張速度1000mm/分にて測定した応力(B)が、下記(1)及び(2)の条件を満たすことを特徴とするポリエステルフィルム。
条件(1):前記4方向のそれぞれの5%伸長時の応力は、前記応力(A)、応力(B)ともに、70〜120MPaであり、かつ前記4方向のそれぞれにおける両応力の差〔応力(A)−応力(B)〕は15MPa以下である。
条件(2):前記4方向のそれぞれの15%伸長時の応力は、前記応力(A)、応力(B)ともに、90〜180MPaであり、かつ前記4方向のそれぞれにおける両応力の差〔応力(A)−応力(B)〕は10MPa以下である。 - 密度が1.360〜1.400g/cm3であることを特徴とする請求項1記載のポリエステルフィルム。
- 前記4方向における厚みの平均値が30μm以下であることを特徴とする請求項1または2記載のポリエステルフィルム。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステルフィルムと金属箔を含む積層体。
- 金属箔、接着剤層、請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステルフィルムがこの順に積層されてなる積層体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステルフィルムを製造するための方法であって、未延伸シートの縦方向(MD)と横方向(TD)の逐次二軸延伸または同時二軸延伸において、
横方向(TD)の延伸を3段階で行い、横方向延伸前のフィルム幅W0と、1段階目の横方向延伸後のフィルム幅W1と、2段階目の横方向延伸後のフィルム幅W2と、3段階目の横方向延伸後のフィルム幅W3とが下記(a)を満足し、
かつ縦方向(MD)の延伸倍率(DRMD)と、横方向(TD)の全延伸倍率(DRTD=W3/W0)とが、下記(b)、(c)を満足するように二軸延伸することを特徴とするポリエステルフィルムの製造方法。
W2−W1<W1−W0<W3−W2 (a)
0.70≦DRMD/DRTD≦0.90 (b)
12.5≦DRMD×DRTD≦15.5 (c) - 逐次二軸延伸において、
未延伸シートを縦方向(MD)に延伸して縦延伸フィルムを得る縦延伸を、65〜105℃の温度範囲で行ない、
縦延伸フィルムを横方向(TD)に延伸する横延伸を、90〜160℃の温度範囲で行なうことを特徴とする請求項6記載のポリエステルフィルムの製造方法。 - 二軸延伸後のフィルムに、160〜210℃の温度範囲で熱処理を行なうことを特徴とする請求項6または7記載のポリエステルフィルムの製造方法。
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