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JP2018149461A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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JP2018149461A JP2017045277A JP2017045277A JP2018149461A JP 2018149461 A JP2018149461 A JP 2018149461A JP 2017045277 A JP2017045277 A JP 2017045277A JP 2017045277 A JP2017045277 A JP 2017045277A JP 2018149461 A JP2018149461 A JP 2018149461A
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Abstract

【課題】インクジェットヘッドのキャップの汚れを落としやすくできるインクジェット印刷装置を提供する。【解決手段】インクジェット印刷装置は、インクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッド31と、インクジェットヘッド31に当接してノズルを覆う2以上のキャップ50と、2以上のキャップ50を外周面に保持し、前記ノズルの配列方向と平行な軸を中心として回動自在であるキャップベース52と、洗浄液を貯留する洗浄液槽47と、前記キャップベースを回動させる駆動部59と、駆動部59を駆動し、2以上のキャップ50のうちの1つによってインクジェットヘッド31のノズル面を密閉する待機状態の際には、他のキャップ50の少なくとも1つが洗浄液槽47の洗浄液に浸漬された状態となるようにインクジェットヘッド31、キャップ50、および洗浄液槽47の位置関係を制御する制御部5とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットヘッドから印刷媒体へインクを吐出して印刷するインクジェット印刷装置に関する。
インクジェット印刷装置では、インクジェットヘッドのノズル面のインクの乾燥を防ぐべく、ノズル面を密閉可能なキャップを備えている。また、長期間使用しないことが想定される場合には、インクジェットヘッドのノズル面をキャップにて覆い、密閉した状態を作ったうえで、キャップ内をインクで満たすというフィルキャップ制御が行われている。
インクジェットヘッドの乾燥を防止するためにキャップにて覆う技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1の技術は、キャッピング装置のキャップのずれによる乾燥防止能力の低下を防ぐべく、キャップのインクジェット記録ヘッドのフェイス面と当接するリブを多重としている。
特開平7−125243号公報
キャップ内部の清掃が十分でないと、インクがキャップ内部、特に縁部分に固着してしまうことがあった。
また、フィルキャップ制御を行ったうえで長期放置をした場合に、インクジェットヘッドの吐出面であるノズルプレートとキャップが密着する部分に薄膜状のインクが固着してしまうことがあった。
これらの固着インクは、手動による清掃や自動洗浄処理をしたとしても、完全に除去することができない場合があり、その後にインクジェットヘッドをキャッピングする際に密閉不良が生じてしまい、ノズル面の乾燥を十分に抑制できないことがあった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、インクジェットヘッドのキャップ内部の汚れを落としやすくすることができるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴は、インクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに当接してノズルを覆う2以上のキャップと、前記2以上のキャップを外周面に保持し、前記ノズルの配列方向と平行な軸を中心として回動自在であるキャップベースと、洗浄液を貯留する洗浄液槽と、前記キャップベースを回動させる駆動部と、前記駆動部を駆動し、前記2以上のキャップのうちの1つによって前記インクジェットヘッドのノズル面を密閉する待機状態の際には、他のキャップの少なくとも1つが前記洗浄液槽の洗浄液に浸漬された状態となるように前記インクジェットヘッド、前記キャップ、および前記洗浄液槽の位置関係を制御する制御部と、を備えることにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴は、前記制御部は、前記待機状態に移行する際に、前記インクジェットヘッドが前記キャップにより覆われていたキャップ時間が所定の時間より長く継続していたと判断した場合には、このキャップを前記洗浄液槽に浸漬されるキャップとするように前記駆動部を制御することにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、インクジェットヘッドをキャップにてキャッピングする際には、他のキャップが洗浄液に浸漬されることになる。したがって、キャップに除去できなかったインクが残留していたとしても、次回のユーザによる手動清掃、または装置による自動洗浄の際に、残留した汚れを落としやすくすることができる。これにより、キャッピングに使用されるキャップを従来より清浄に保つことができるようになり、キャッピング不良によるノズルの乾燥を抑制することができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、長時間キャッピング状態にあったキャップは、次回のキャッピング時にインクジェットヘッドのキャッピングに使用されることが無い。また、他のキャップにてキャッピングをしつつ、長時間キャッピング状態にあったキャップは、洗浄液に浸漬された状態で待機状態へと移行されることになる。これにより、上記第1の特徴による効果に加えてさらに、前回の清掃(洗浄)にてキャップ内に汚れが残ったとしても、この汚れを次回の清掃(洗浄)時に落としやすくすることができる。
本実施形態に係るインクジェット印刷装置の全体斜視図である。 インクジェット印刷装置の概略構成を模式的に示す正面図である。 インクジェット印刷装置のキャップ機構部の概略構成図である。 キャップによるキャッピング状態および洗浄液への浸漬状態を示す図である。 キャップ機構部の要部の省略斜視図である。 インクジェット印刷装置の制御ブロック図である。 本実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、インクジェット印刷装置の全体斜視図である。図2は、インクジェット印刷装置の概略構成を模式的に示す正面図である。図3は、インクジェット印刷装置のキャップ機構部の概略構成図である。図4は、キャップによるキャッピング状態および洗浄液への浸漬状態を示す図である。図5は、キャップ機構部の要部の省略斜視図である。図6は、インクジェット印刷装置の制御ブロック図である。以下の説明において、図1の矢印で示す上下左右前後を上下左右前後方向とする。
図1、図2、図6に示すように、本実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、シャトルベースユニット2と、フラットベッドユニット3と、シャトルユニット4と、制御部5と、タイマ6とを備える。
シャトルベースユニット2は、シャトルユニット4を支持するとともに、前後方向(副走査方向)にシャトルユニット4を移動させる。シャトルベースユニット2は、架台部11と、副走査駆動モータ12とを備える。
架台部11は、シャトルユニット4を支持する。架台部11は、矩形枠状に形成されている。架台部11の左右の枠上には、前後方向に延びる副走査駆動ガイド13A,13Bがそれぞれ形成されている。副走査駆動ガイド13A,13Bは、シャトルユニット4を前後方向に移動するようガイドする。
副走査駆動モータ12は、シャトルユニット4を前後方向に移動させる。
フラットベッドユニット3は、建材や化粧パネル等の基材からなる印刷媒体15を保持する。フラットベッドユニット3は、シャトルベースユニット2の架台部11の内側に配置されている。フラットベッドユニット3は、印刷媒体15が載置される水平面である媒体載置面3aを有する。フラットベッドユニット3は、油圧駆動機構等からなる昇降機構により、媒体載置面3aの高さを調整できるようになっている。
シャトルユニット4は、印刷媒体15に画像を印刷する。図1、図2、図6に示すように、シャトルユニット4は、筐体21と、主走査駆動ガイド22と、主走査駆動モータ23と、ヘッド昇降ガイド24と、ヘッド昇降モータ25と、ヘッドユニット26と、キャップ機構部27と、ワイプ部28とを備える。
筐体21は、ヘッドユニット26等の各部を収納する。筐体21は、フラットベッドユニット3を左右方向に跨ぐ門型に形成されている。筐体21は、シャトルベースユニット2の架台部11に支持され、副走査駆動ガイド13A,13Bに沿って移動可能になっている。
主走査駆動ガイド22は、ヘッドユニット26を左右方向(主走査方向)に移動するようガイドする。主走査駆動ガイド22は、左右方向に延びる長尺状に形成されている。
主走査駆動モータ23は、ヘッドユニット26を左右方向に移動させる。
ヘッド昇降ガイド24は、ヘッドユニット26を上下方向に移動するようガイドする。ヘッド昇降ガイド24は、上下方向に細長い形状に形成されている。ヘッド昇降ガイド24は、ヘッドユニット26とともに主走査駆動ガイド22に沿って左右方向に移動可能に構成されている。
ヘッド昇降モータ25は、ヘッドユニット26を昇降させる。
ヘッドユニット26は、主走査駆動ガイド22に沿って左右方向に移動しつつ、印刷媒体15へインクを吐出して画像を印刷する。ヘッドユニット26は、4つのインクジェットヘッド31を備える。
インクジェットヘッド31は、印刷媒体15へ水性インクを吐出する。4つのインクジェットヘッド31は、左右方向に並列して配置されている。4つのインクジェットヘッド31は、それぞれ異なる色(例えば、シアン、ブラック、マゼンタ、イエロー)のインクを吐出する。インクジェットヘッド31は、その下面である吐出面31aに開口する複数のノズル(図示せず)を有し、ノズルからインクを吐出する。複数のノズルは、前後方向に沿って配置されている。
キャップ機構部27は、インクジェットヘッド31のノズルを覆い、ノズルが開口する空間を閉空間とするキャッピングを行う。キャップ機構部27は、筐体21の右端部の内部に配置されている。図2〜図5に示すように、キャップ機構部27は、4つのキャップユニット41と、4つのポンプ42と、4つの大気開放弁43と、廃液タンク44と、キャップ昇降モータ45と、キャップ回転駆動部46と、洗浄液槽47とを備える。なお、図3では、各インクジェットヘッド31に対応して設けられた同じ構成である部分について、代表して1つのインクジェットヘッド31に対応する構成を示している。また、図5では、キャップベース52の第1面に設けられたキャップ50aと第2面に設けられたキャップ50bは同一のものであるため、これに関連する同じ構成の部分については、代表して1つのキャップ50aに対応する構成を示している。
キャップユニット41は、キャップ50a,50bと、キャップベース52と、吸引管53と、大気開放管54と、ウォーム55とを備える。キャップベース52は、その表裏面にそれぞれ同一形状のキャップ50a,50bを備える。なお、表裏に限らず、キャップベース52の周囲に複数のキャップ50が形成されるようにしても良い。
キャップ50a,50bは、インクジェットヘッド31の吐出面31aに当接してキャッピングする部材である。
キャップ50aは、底部である長円形状のインク受け面56と、インク受け面56の周縁に立設された周壁57とを備える。インク受け面56には、キャップ51内の空間から空気、インク等を吸引するための吸引穴56a1と、キャップ51内の空間を大気開放するための大気開放穴56a2とが設けられている。周壁57は、インクジェットヘッド31の吐出面31aに当接したときにすべてのノズルを囲む形状に形成されている。周壁57のインク受け面56側とは逆の開口側の端が、キャップ50aの開口端51aを形成している。
キャップ50は、キャップベースの外周面に複数設けられる。本実施形態では、図3および図4に示すように2つのキャップ50a,50bが設けられており、50aと50bは同一の形状を有する。
キャップベース52は、インクジェットヘッド31の吐出面31aに平行な表面52aおよび裏面52bを有し、表面52a側と裏面52b側とにそれぞれキャップ50aおよび50bを保持している。
キャップ回転駆動部46によりキャップベース52を回転させて表裏反転させることで、キャップ50a,50bが選択的にインクジェットヘッド31の吐出面31aと対向する位置になるように制御部5に制御される。
吸引管53は、キャップ50a,50b内の空間から吸引された空気、インク等の流路を構成するものである。吸引管53は、一端が廃液タンク44に接続されている。また、吸引管53の他端は、ポンプ42よりキャップ50a側で2本に分岐している。吸引管53の分岐した2本のうちの一方の端は開口端51aを備えるキャップ50aの吸引穴56a1に接続され、他方の端は開口端51bを備えるキャップ50bの吸引穴56b1に接続されている。
また、吸引管53の分岐された管にはそれぞれ弁71A、弁71Bが配置される。弁71Aは、吸引管53の分岐点と開口端51aを備えるキャップ50aの吸引穴56a1との間に配置され、その区間における吸引管53内の流路を開閉する。弁71Bは、吸引管53の分岐点と開口端51bを備えるキャップ50bの吸引穴56b1との間に配置され、その区間における吸引管53内の流路を開閉する。
大気開放管54は、キャップ50a内の空間をインク受け面56側から大気に連通させるための空気の流路を構成するものである。大気開放管54の一端(大気開放端)には大気開放弁43が接続されている。また、大気開放管54のキャップ50a側にある他端は、一本の管が途中で分岐しており、キャップ50a,50b内の空間をそれぞれインク受け面56側から大気に連通させるための空気の流路を構成すべく、キャップ50a側のインク受け面56に設けられた大気開放穴56a2、キャップ50b側のインク受け面56に設けられた大気開放穴56b2に接続されている。
また、大気開放管54の分岐された管にはそれぞれ弁72A、弁72Bが配置される。弁72Aは、大気開放管54の分岐点とキャップ50aの大気開放穴56a2との間に配置され、その区間における大気開放管54内の流路を開閉する。弁72Bは、大気開放管54の分岐点とキャップ50bの大気開放穴56b2との間に配置され、その区間における大気開放管54内の流路を開閉する。
なお、吸引穴56b1、大気開放穴56b2は図示されていないが、キャップベース52を挟んで吸引穴56a1、大気開放穴56a2と同一の箇所に設けられる。
ウォーム55は、キャップ回転駆動部46の駆動力により回転することで、キャップベース52を、前後方向を軸として回転させる。ウォーム55は、キャップベース52の前端に固定されている。
ポンプ42は、キャップ50a,50b内の空間から空気、インク等の内容物を吸引するためのものである。ポンプ42は、正逆転可能に構成されている。ポンプ42は、吸引管53の途中に設置されている。すなわち、ポンプ42は、キャップ50a,50bの吸引穴56a1および吸引穴56b1に吸引管53を介して接続されている。
大気開放弁43は、大気開放管54の大気開放端の開口を開閉するものである。大気開放弁43が開状態のとき、弁72Aまたは弁72Bが開放された側の吸引穴56a2または吸引穴56b2を介して、大気開放管54が大気開放端から大気に連通し、大気開放弁43が閉状態のとき、大気開放管54が大気開放端において大気から遮断される。
廃液タンク44は、吸引管53を介してポンプ42により送られてきたインク等を廃液として貯留する。
キャップ昇降モータ45は、4つのキャップユニット41およびキャップ回転駆動部46を昇降させる。
キャップ回転駆動部46は、ウォーム55を回転させることにより、キャップベース52を回転させる。キャップ回転駆動部46は、4つのウォームホイール58と、キャップ回転モータ59とを備える。
ウォームホイール58は、ウォーム55に噛み合い、左右方向に延びる回転軸(図示せず)を中心として回転することで、ウォーム55を回転させる。ウォームホイール58は、4つのキャップユニット41に1つずつ配置されている。共通の回転軸に4つのウォームホイール58が固定されている。
キャップ回転モータ59は、ウォームホイール58の回転軸を回転させる。
洗浄液槽47は、キャップ50a,50bを洗浄するための洗浄液を貯留する。洗浄液槽47は、キャップベース52の下方に配置されている。
制御部5は、洗浄液槽47にキャップ50,50bを浸漬させるため、インクジェットヘッド31をキャップ50aまたは50bのいずれかでキャッピングした後に、ヘッド昇降モータ25およびキャップ昇降モータ45にてヘッドユニット26およびキャップユニット41を同じ距離下降させる。これにより、インクジェット31とキャップ50aまたは50bのいずれかとが密閉状態を保ったまま、キャッピングに使用されていない他方のキャップ50aまたは50bのいずれかが洗浄液槽47に達し、浸漬されることになる。この状態では、1つのキャップ50にてインクジェットヘッド31をキャッピングしたまま、他のキャップ50が洗浄液槽47の洗浄液に浸漬された状態となるため、浸漬されているキャップ50を次回に清掃または洗浄する際にキャップ内部の汚れを落としやすくすることができる。
洗浄液は、インクを溶解させる機能を有するものである。この洗浄液としては、例えば、水および界面活性剤を含む水性溶媒を用いることができる。
界面活性剤としては、例えば、脂肪酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、α−スルホ脂肪酸エステルナトリウム、アルキル燐酸エステルナトリウム等のアニオン性界面活性剤;アルキルトリメチルアンモニウム、ジアルキルジメチルアンモニウム、等のカチオン性界面活性剤;ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、等のノニオン性界面活性剤;アルキルアミノ脂肪酸ナトリウム、アルキルベタイン、アルキルアミンオキサイド、等の両性界面活性剤を用いることができる。また、高分子系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、およびアセチレングリコール系界面活性剤等も用いることができる。これらのなかでもポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いることが好ましく、そのHLB値は11〜17、アルキル基の炭素数は8〜15、エチレンオキサイドの付加モル数は6〜25であることがより好ましい。
洗浄液には、さらに増粘剤を含むことが好ましい。増粘剤としては、水溶性高分子系増粘剤、粘土鉱物系増粘剤を用いることができる。水溶性高分子系増粘剤としては、天然高分子、半合成高分子、合成高分子を用いることができる。天然高分子としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、グアガム、ローカストビーンガム、ペクチン、トラガントガム、コーンスターチ、コンニャクマンナン、寒天等の植物系天然高分子;プルラン、キサンタンガム、デキストリン等の微生物系天然高分子;ゼラチン、カゼイン、にかわ等の動物系天然高分子、を用いることができる。半合成高分子としては、例えば、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース系半合成高分子;ヒドロキシエチルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム、シクロデキストリン等のデンプン系半合成高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール等のアルギン酸系半合成高分子;ヒアルロン酸ナトリウム、を用いることができる。合成高分子としては、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリN− ビニルアセトアミド、ポリアクリルアミド等のビニル系合成高分子;ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンイミン、ポリウレタンを用いることができる。粘土鉱物系の増粘剤としては、例えば、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト等のスメクタイト系粘土鉱物を用いることができる。これらのなかでも、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いることが好ましい。
さらに、洗浄液には、上記の成分に加え、任意に、水溶性有機溶剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤等を適宜含むことができる。洗浄液の粘度は、23℃において5〜200mPa・sであることが好ましく、10〜100mPa・sであることがより好ましい。
ワイプ部28は、インクジェットヘッド31のメンテナンス時において、インクジェットヘッド31の吐出面31aをワイプする。ワイプ部28は、筐体21の左端部の内部に配置されている。ワイプ部28は、4つのワイパ61と、ワイパ駆動部62とを備える。
ワイパ61は、インクジェットヘッド31の吐出面31aをワイプする部材である。ワイパ61は、弾性変形可能なゴム等の材料からなる。
ワイパ駆動部62は、4つのワイパ61を前後方向に移動させる。ワイパ駆動部62は、図示しないモータ等を有する。
制御部5は、インクジェット印刷装置1全体の動作を制御する。制御部5は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部5は、キャップ回転駆動部46によりキャップベース52を回転させてキャップ50のうちの所望のキャップを洗浄液槽47、インクジェットヘッド31と対向させる。また、制御部5は、ヘッド昇降モータ25およびキャップ昇降モータ45を駆動して、インクジェットヘッド31、キャップ50、洗浄液槽47の相対的な位置関係を制御する。
また、制御部5は、キャップ50の洗浄時は、洗浄対象のキャップが50aである場合には、キャップ50aを洗浄液に浸けた状態でポンプ42を駆動させて吸引穴56a1から洗浄液を吸引管53に吸引した後、ポンプ42を吸引時とは逆転駆動させて、吸引管53に吸引した洗浄液を吸引穴56a1から排出するよう制御する。洗浄対象がキャップ50bであれば50bをキャップ50aを洗浄液に浸けた状態で吸引穴56b1を使って洗浄する。
このとき、制御部5は、弁71A、弁71Bのうち洗浄対象となるキャップ50に接続された方を開状態とし、対象外となるキャップ50と接続された方を閉状態となるように弁の開閉を制御する。
タイマ6は時刻を計時する。制御部5は、必要に応じてタイマ6から時刻を取得するとともに、取得した値のうち必要なものをハードディスク等の記憶媒体に記憶する。
<印刷動作>
次に、インクジェット印刷装置1の印刷動作について、図7を参照して説明する。
インクジェット印刷装置1において、印刷動作の開始前の待機状態では、シャトルユニット4は、待機位置に配置されている。シャトルユニット4の待機位置は、図1において実線で示すシャトルユニット4の位置であり、シャトルベースユニット2の架台部11の後端部にある。
また、インクジェット印刷装置1の待機状態では、ヘッドユニット26は印刷開始位置から離れたホームポジションに配置されている。この状態では、インクジェットヘッド31がキャップ50a,50bのいずれかによりキャッピングされており、他方のキャップ50が洗浄液槽47の洗浄液に浸漬された状態となっている。
印刷処理が開始されると、制御部5は、ヘッド昇降モータ25を駆動してインクジェットヘッド31とキャップ50aとのキャッピングを解除する。ここでは、キャップ50aにてキャッピングがされていたものとして説明する。また、以降のステップを実行する前に、制御部5は、後述するキャップ洗浄動作を実行する。
次いで、制御部5は、副走査駆動モータ12を制御してシャトルユニット4を待機位置から印刷処理開始位置へ移動させる。シャトルユニット4の印刷処理開始位置は、図1において二点鎖線で示すシャトルユニット4の位置であり、シャトルベースユニット2の架台部11の前端部にある。なお、印刷ジョブの入力に先立って、印刷媒体15がフラットベッドユニット3の媒体載置面3a上に載置されている。
このとき、制御部5は、前述の印刷処理開始位置へと移動させる処理(ステップS1)と並行して、キャップ昇降モータ45およびキャップ回転モータ59を駆動することで、直前までインクジェットヘッド31をキャッピングしていたキャップ50aを、洗浄液槽47へ浸漬させ、後述するキャップ洗浄動作を実行する(ステップS2)。
また、制御部5は、タイマ6から現在の時刻と、HDD等の記憶媒体に記憶されたキャッピング開始時刻とを取得し、キャップ50aが待機状態であった時間(以下、キャップ時間という。)を取得する(ステップS3)。
次いで、制御部5は、主走査駆動モータ23を制御してヘッドユニット26を主走査方向に移動させつつ、印刷ジョブに基づきインクジェットヘッド31を制御してノズルからインクを吐出させることで、1パス分の印刷を行う。次いで、制御部5は、副走査駆動モータ12を制御してシャトルユニット4を次のパスの印刷位置まで後方向に移動させる。制御部5は、この1パス分の印刷とシャトルユニット4の移動とを交互に繰り返すことにより、印刷媒体15に画像を形成し印刷処理を実行する(ステップS4)。
1枚分の印刷が終了すると(ステップS5:Yes)、制御部5は、主走査駆動モータ23を制御してヘッドユニット26をホームポジションに配置する。
そして、制御部5は、ステップS3にて取得したキャップ時間が所定の時間より長かったか否かを判断する(ステップS6)。キャップ時間が所定の時間よりも長い場合(ステップS6:Yes)、後述するキャップ洗浄処理を実行したとしてもキャップ50a内部の汚れが完全に除去できないことがある。この汚れを放置するとキャッピング処理をしても密着状態を確保できず、インクジェットヘッド31のノズル面の乾燥を抑制することができない場合もある。したがって、この汚れ落としやすくするため、制御部5はこのステップ6において、直前にインクジェットヘッド31をキャッピングしていたキャップ50aが洗浄液槽47に浸漬された状態を継続させる必要があるか否かを判断する。
制御部5により、ステップS6がYesと判断された場合、制御部5は、待機状態にてキャップ50aが洗浄液槽47に浸漬されるようにキャップ回転モータ59を制御してキャップ50aと洗浄液槽47を対向させる。そして制御部5は,キャップ昇降モータ45を駆動してキャップユニット41を上昇移動させ、インクジェットヘッド31と対向されたキャップ50bとを当接させる。その後、制御部5は、ヘッド昇降モータ25およびキャップ昇降モータ45を同じ距離だけ駆動してヘッドユニット26およびキャップユニット41の両者を下降させ、キャップ50aが洗浄液槽47に浸漬された状態を継続させる(ステップS7)。
なお、ステップS6にてNoと判断される場合には、いずれのキャップ50にてインクジェットヘッド31がキャッピングされても構わない(ステップS8)。キャップ50a,50bを交互に使用などが考えられる。また、上記ステップ7と同様、待機状態では、一方のキャップでインクジェットヘッド31をキャッピングし、かつ、他方のキャップは洗浄液槽47の洗浄液に浸漬された状態となるように、制御部5、はヘッド昇降モータ25およびキャップ昇降モータ45の駆動をし、インクジェットヘッド31、キャップ50a,b、および洗浄液槽47の位置関係を制御する
その後、制御部5は、S7もしくはS8のキャッピング状態が長く継続されると判断した場合、フィルキャップ制御を実行し、ノズル面の乾燥を防ぐようにする。たとえば、制御部5が印刷ジョブを受けなかった時間が所定の時間よりも長かった場合や、装置の電源がOFFとされた場合が挙げられる。
また、制御部5は、ステップ7もしくはステップ8にてキャッピングした時刻、またはフィルキャップ制御をした時刻をハードウェア等の記憶媒体に記憶させる。次回の印刷動作の際、制御部5は、この時刻情報をステップS6の判断に使用する。
<キャップ洗浄動作>
次に、インクジェット印刷装置1におけるキャップ洗浄動作(キャップ洗浄処理ともいう。)について説明する。
キャップ洗浄動作は、未印刷状態が長期間継続した場合、インクジェット印刷装置1の電源投入時において、フィルキャップ状態の解除に続いて行われる。
インクジェット印刷装置1の電源が投入等されると、制御部5は、大気開放弁43を開状態とするとともに、弁71Aを開放し、ポンプ42を駆動させて、直前までキャッッピング状態にあったキャップ50a内の空間のインクを吸引穴56a1から排出させる。キャップ51内の空間のインクの排出が終了すると、フィルキャップ状態が解除された状態となる。
フィルキャップ状態が解除されると、制御部5は、キャップ洗浄動作を開始する。
キャップ洗浄動作を具体的に説明する。制御部5は、キャップ昇降モータ45を制御してキャップユニット41をキャッピング位置から退避位置へ移動させる。ここで、キャップユニット41の退避位置は、洗浄液槽47の直上近傍の位置であり、キャップベース52を回転させて表裏反転すると、直前までフィルキャップ状態であったキャップ50aを洗浄液槽47の洗浄液に浸けることができる位置になっている。
次いで、制御部5は、キャップ回転モータ59を制御してキャップベース52を回転させた後、キャップ50aを洗浄液槽47の洗浄液に浸ける。具体的には、制御部5は、キャップ回転モータ59を制御してキャップベース52を180°回転させる。これにより、キャップベース52が面52aを下に向けた状態となる。
次いで、制御部5はキャップ昇降モータ45を駆動し、直前までキャッピングしていたキャップ50aが洗浄液槽47の洗浄液に浸かるまでキャップユニット41を下降させる。このとき、少なくともキャップ50aの開口端51aが洗浄液に浸かっていればよい。
次いで、制御部5は、大気開放弁43を閉状態とした後、弁71Aを開放させ、ポンプ42を駆動させて吸引穴56a1から洗浄液を吸引管53に吸引させる。
次いで、制御部5は、ポンプ42をステップS3の吸引時とは逆転駆動させて、吸引管53に吸引した洗浄液を吸引穴56a1から排出させる。この後、制御部5は、大気開放弁43を開状態とする。
制御部5は、洗浄液槽47に浸漬された状態を維持する。これにより、キャップ洗浄動作が終了となる。
このようなキャップ洗浄動作により、キャップ50を洗浄液に浸けることで、フィルキャップ状態においてキャップ50に付着したインクを洗い流すことができる。また、ポンプ42の駆動による吸引穴56a1からの洗浄液の吸引および排出を行うことで、吸引穴56a1に付着したインクも洗い流すことができる。
これにより、キャップ50aの周壁57や吸引穴56a1にインクが固着するのを予防できる。また、キャップ50aの周壁57や吸引穴56a1に固着したインクがある場合でも、洗浄液で溶融して洗い流すことができる。
また、吸引穴56a1からの洗浄液の吸引および排出により、洗浄液槽47の洗浄液が攪拌されて洗浄液に動きが生じるので、それによりキャップ50aに固着したインクをよりよく落とすことができる。
上述したキャップ洗浄動作は、インクジェット印刷装置1の電源投入時におけるフィルキャップ状態の解除直後のタイミングに限らず、他のタイミングでも行ってもよい。例えば、印刷動作中に行ってもよい。
以上説明したように、インクジェット印刷装置1は、キャップベース52の周囲にインクジェットヘッド31をキャッピングできるキャップ50を複数備えているため、待機状態において、1つのキャップ50でインクジェットヘッド31をキャッピングしつつ、他のキャップ50を洗浄液槽47に浸漬させておくことができる。洗浄液に浸漬させておくことにより、浸漬されているキャップ50にインクが固着しているような場合であってもこれを容易に除去できるようになる。
また、この待機状態に移行する際に、前回のキャッピングが継続されたキャップ時間が所定の時間よりも長かった場合に、制御部5は、キャップ回転駆動部46によりキャップベース52を回転させて前回インクジェットヘッド31をキャッピングしていたキャップ50を洗浄液槽47の洗浄液に浸け、他のキャップ50を使ってインクジェットヘッド31をキャッピングした状態とする。これにより、次回の洗浄時に、キャップ50内に残留しているインクを除去しやすくなる。
また、制御部5は、洗浄動作として、キャップ50aを洗浄液に浸けた状態でポンプ42を駆動させて吸引穴56a1から洗浄液を吸引管53に吸引した後、ポンプ42を吸引時とは逆転駆動させて、吸引管53に吸引した洗浄液を吸引穴56a1から排出するよう制御する。これにより、キャップ50aを洗浄液に浸けることにより洗浄できるとともに、吸引穴56a1からの洗浄液の吸引および排出を行うことで、吸引穴56a1に固着したインクの除去を促進できる。したがって、インクジェット印刷装置1によれば、キャップ50の洗浄不足を軽減できる。
なお、この洗浄動作は必須のものではない。ユーザが手動でキャップ50を清掃するような装置であってもこの発明を適用することは可能である。
また、上記ステップS6では、キャップ時間が所定時間より長いか否かだけで判断していたが、キャップ50が洗浄液槽47に浸漬されていた時間や、キャップ洗浄処理の回数を含めてもよいし、これらを単独で用いても良い。
また、前述したステップS7もしくはステップS8の処理をする前に、制御部5によりキャップ回転モータ45を駆動させキャップベース52を360度×N(Nは1以上の整数)回転させてもよい。これにより、ステップS7およびステップS8にて洗浄液槽47に浸漬されるキャップ以外のキャップを、一回以上、洗浄液にて濯ぐことができるようになり、キャップ内のインクをより落としやすくすることができる。また、印刷動作を行っている際に生じるミストに起因してキャップ内部やキャップ外部に付着した汚れを洗浄することもできる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合せてもよい。
例えば、洗浄液槽47を昇降させる洗浄液槽昇降モータを設置し、待機状態にてキャップ50を洗浄液槽47に浸漬させる際やインクジェットヘッド31やキャッピングユニット41から洗浄液槽47を離間する際には、この洗浄液槽昇降モータを使用して洗浄液槽、キャップユニット、およびインクジェットヘッドの位置関係を制御部5が制御するようにしてもよい。さらに、制御部5は、ヘッド昇降モータ25、キャップ昇降モータ45および洗浄液槽昇降モータを協同させ、洗浄液槽、キャップユニット、およびインクジェットヘッドの相対的位置関係を制御するようにしてもよい。
1 インクジェット印刷装置
2 シャトルベースユニット
3 フラットベッドユニット
4 シャトルユニット
5 制御部
6 タイマ
26 ヘッドユニット
27 キャップ機構部
28 ワイプ部
41 キャップユニット
42 ポンプ
43 大気開放弁
45 キャップ昇降モータ
46 キャップ回転駆動部
47 洗浄液槽
50a,50b キャップ
51a,51b 開口端
52 キャップベース
53 吸引管
54 大気開放管
56 インク受け面
57 周壁
56a1,56b1 吸引穴
56a2,56b2 大気開放穴
59 キャップ回転モータ

Claims (2)

  1. インクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに当接してノズルを覆う2以上のキャップと、
    前記2以上のキャップを外周面に保持し、前記ノズルの配列方向と平行な軸を中心として回動自在であるキャップベースと、
    洗浄液を貯留する洗浄液槽と、
    前記キャップベースを回動させる駆動部と、
    前記駆動部を駆動し、前記2以上のキャップのうちの1つによって前記インクジェットヘッドのノズル面を密閉する待機状態の際には、他のキャップの少なくとも1つが前記洗浄液槽の洗浄液に浸漬された状態となるように前記インクジェットヘッド、前記キャップ、および前記洗浄液槽の位置関係を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記待機状態に移行する際に、前記インクジェットヘッドが前記キャップにより覆われていたキャップ時間が所定の時間より長く継続していたと判断した場合には、このキャップを前記洗浄液槽に浸漬されるキャップとするように前記駆動部を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
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