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JP2018146101A - テンショナ一体形チェーンガイドおよびチェーン張力調整装置 - Google Patents

テンショナ一体形チェーンガイドおよびチェーン張力調整装置 Download PDF

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JP2018146101A
JP2018146101A JP2017045073A JP2017045073A JP2018146101A JP 2018146101 A JP2018146101 A JP 2018146101A JP 2017045073 A JP2017045073 A JP 2017045073A JP 2017045073 A JP2017045073 A JP 2017045073A JP 2018146101 A JP2018146101 A JP 2018146101A
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screw
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好一 鬼丸
Koichi Onimaru
好一 鬼丸
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NTN Corp
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Abstract

【課題】エンジンブロックへの取付工数が少なく、またエンジンブロックへの給油通路の加工が不要なテンショナ一体形チェーンガイドを提供する。
【解決手段】チェーン7の張力に応じて揺動するように支持されるチェーンガイド10と、チェーンガイド10に固定して設けられたシリンダ11と、シリンダ11内に軸方向に摺動可能に挿入された筒状のプランジャ12と、プランジャ12に挿入されたスクリュロッド13と、スクリュロッド13の外周に形成された雄ねじ17と、雄ねじ17にねじ係合するようにプランジャ12の内周に形成された雌ねじ18と、スクリュロッド13とプランジャ12の間に組み込まれたリターンスプリング15とを備えるテンショナ一体形チェーンガイド。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関のチェーン伝動装置に用いられるテンショナ一体形チェーンガイド、およびそのテンショナ一体形チェーンガイドを用いたチェーン張力調整装置に関する。
自動車エンジン等の内燃機関に使用されるチェーン伝動装置として、例えば、クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するものや、クランクシャフトの回転をオイルポンプやウォーターポンプやスーパーチャージャー等の補機に伝達するものや、クランクシャフトの回転をバランサシャフトに伝達するものや、ツインカムエンジンの吸気カムと排気カムを互いに連結するものなどがある。これらのチェーン伝動装置のチェーンの張力を適正範囲に保つために、チェーンテンショナが使用される。
このチェーンテンショナとして、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1のチェーンテンショナは、エンジンブロックに固定されるシリンダと、そのシリンダ内に軸方向に摺動可能に挿入された筒状のプランジャと、そのプランジャをシリンダから突出させる方向に付勢するリターンスプリングと、シリンダとプランジャとで囲まれる圧力室に作動油を供給する給油通路と、その給油通路の圧力室側の端部に設けられたチェックバルブとを有する。
このチェーンテンショナは、プランジャのシリンダからの突出端をチェーンガイドに接触させて使用される。チェーンガイドは、チェーンの張力に応じて揺動するように支持された部材である。チェーンテンショナは、チェーンガイドのチェーンと接触する側とは反対側の面に接触し、チェーンガイドをチェーンに向けて押圧する。
そして、エンジン作動中にチェーンの張力が大きくなると、そのチェーンの張力がチェーンガイドを介してチェーンテンショナに伝達し、チェーンテンショナのプランジャがシリンダ内に押し込まれる方向に移動し、チェーンの緊張を吸収する。このとき、シリンダとプランジャとで囲まれた圧力室に満たされた作動油によってダンパ力が発生する。一方、エンジン作動中にチェーンの張力が小さくなると、チェーンテンショナのプランジャがシリンダから突出する方向に移動し、そのプランジャがチェーンガイドを介してチェーンを押圧し、チェーンの弛みを吸収する。このとき、シリンダとプランジャとで囲まれた圧力室の容積が拡大するので、給油通路のチェックバルブが開き、オイルポンプから供給される作動油が給油通路を通って圧力室に導入される。
特開2011−21646号公報
ところで、特許文献1のチェーンテンショナは、オイルポンプによる油圧の供給を必要とするので、エンジンブロックにチェーンテンショナのための給油通路を加工する必要があり、コスト高であった。また、チェーンガイドをエンジンブロックに取り付ける作業とは別に、複数本のボルトでチェーンテンショナのシリンダをエンジンブロックに取り付ける作業をする必要があるので、エンジンブロックへの取付工数が多かった。
この発明が解決しようとする課題は、エンジンブロックへの取付工数が少なく、またエンジンブロックへの給油通路の加工が不要なテンショナ一体形チェーンガイドを提供することである。
上記課題を解決するため、この発明では、以下の構成のテンショナ一体形チェーンガイドを提供する。
チェーンに接触し、前記チェーンの張力に応じて揺動するように支持されるチェーンガイドと、
前記チェーンガイドが揺動するときに前記チェーンガイドと一体に移動するように前記チェーンガイドに固定して設けられ、前記チェーンガイドの前記チェーンに接触する側とは反対側に開口するシリンダと、
前記シリンダ内に軸方向に摺動可能に挿入され、前記シリンダ内への挿入端が開口し、前記シリンダからの突出端が閉塞した筒状のプランジャと、
一方の端部が前記プランジャ内に収容され、他方の端部が前記プランジャの前記シリンダへの挿入端から突出した状態に前記プランジャに挿入されたスクリュロッドと、
前記スクリュロッドの外周に形成された雄ねじと、
前記雄ねじにねじ係合するように前記プランジャの内周に形成された雌ねじと、
前記スクリュロッドと前記プランジャの間に組み込まれ、前記プランジャを前記シリンダから突出させる方向に付勢するリターンスプリングと、を備えるテンショナ一体形チェーンガイド。
このようにすると、チェーンガイドにテンショナの機能が一体化されているので、チェーンガイドをエンジンブロックに取り付ける作業をするのとは別に、チェーンテンショナをエンジンブロックに取り付ける作業をする必要がなく、エンジンブロックへの取付工数が少ない。また、エンジン作動中にチェーンの張力が大きくなると、そのチェーンの張力によって、プランジャがシリンダ内に押し込まれる方向に移動し、チェーンの緊張を吸収する。このとき、プランジャの内周の雌ねじとスクリュロッドの外周の雄ねじとが互いに摺動しながら、プランジャとスクリュロッドが相対回転するので、雄ねじと雌ねじの摩擦抵抗によってダンパ作用が生じる。このように、雄ねじと雌ねじの摩擦抵抗でダンパ作用を得るので、テンショナ一体形チェーンガイドに油圧を供給する必要がなく、エンジンブロックへの給油通路の加工が不要である。
前記スクリュロッドの前記プランジャから突出する側の端面を支持するロッドシートを、前記シリンダ内に設けることができる。
前記シリンダの外周に、前記シリンダの外部の飛沫オイルを前記シリンダの内部に導入するオイル導入孔を設けると好ましい。
このようにすると、オイル導入孔からシリンダの内部に導入されたオイルで、スクリュロッドの外周の雄ねじとプランジャの内周の雌ねじの間を円滑に摺動させ、雄ねじと雌ねじの摩耗を防止することができる。
前記雌ねじと前記雄ねじは、前記プランジャを前記シリンダ内に押し込む方向の荷重を負荷したときに圧力を受ける押込側フランクのフランク角が、前記プランジャを前記シリンダから突出させる方向の荷重を負荷したときに圧力を受ける突出側フランクのフランク角よりも大きい鋸歯状とすることができる。
このようにすると、雄ねじと雌ねじの押込側フランク同士の摺動抵抗が大きくなるので、高いダンパ作用を発揮することが可能となる。
このとき、前記押込側フランクのフランク角を72°〜78°の範囲に設定し、前記突出側フランクのフランク角を12°〜18°の範囲に設定することができる。
前記雌ねじと前記雄ねじの少なくとも一方の表面を梨地とすることができる。
このようにすると、雄ねじと雌ねじの間にスクイズ効果による油膜が形成されるのを梨地が防止するので、安定したダンパ作用を得ることが可能となる。
また、この発明では、上記のテンショナ一体形チェーンガイドを用いたチェーン張力調整装置として、上記のテンショナ一体形チェーンガイドと、そのテンショナ一体形チェーンガイドを揺動可能に支持する支点軸と、前記テンショナ一体形チェーンガイドの前記プランジャの前記シリンダからの突出端を受け止めるように、前記プランジャの前記シリンダからの突出端に対向する位置に固定された当接ピンと、を備えるチェーン張力調整装置を提供する。
このチェーン張力調整装置は、エンジンブロックに取り付けるチェーンガイド以外の部材として、単一の当接ピンをエンジンブロックに取り付けるだけで、エンジンブロックへの取り付け作業が完了するので、エンジンブロックへの取付工数が少ない。
ところで、チェーンガイドが支点軸を中心に揺動したときに、プランジャのシリンダからの突出端と当接ピンの接触面間に、支点軸と直交する方向の摺動が生じる。この摺動が滑らかに行なわれない場合、チェーンガイドの揺動が不安定となるおそれがある。そこで、前記当接ピンは、前記プランジャの前記シリンダからの突出端に対する接触面を、前記支点軸と平行な円筒状に形成すると好ましい。
このようにすると、プランジャのシリンダからの突出端と当接ピンの接触面間に、支点軸と直交する方向の摺動が生じたときに、その摺動が円滑となり、チェーンガイドの揺動が安定したものとなる。
前記プランジャの前記シリンダからの突出端を前記当接ピンに接触させた状態を保ったまま、前記プランジャの前記シリンダからの突出長さを変化させたときに生じる前記プランジャの中心線と前記円筒状の接触面の円筒中心との最大のずれ量を3mm以下とすると好ましい。
このようにすると、当接ピンがプランジャの中心線上か中心線から3mm以内の近い位置でプランジャに接触するので、プランジャに倒れモーメントが作用するのを防止することができ、その結果、プランジャの内周の雌ねじとスクリュロッドの外周の雄ねじの摺動を円滑なものとすることができる。
前記当接ピンの端部をエンジンブロックに形成されたピン挿入穴に圧入することで、前記当接ピンを固定することができる。
このようにすると、当接ピンの取り付け作業がきわめて容易なものとなる。
前記当接ピンにねじ軸部を設け、そのねじ軸部をエンジンブロックに形成されたねじ孔にねじ込むことで、前記当接ピンを固定するようにしてもよい。
このようにすると、当接ピンの取り付け作業がきわめて容易なものとなる。
この発明のテンショナ一体形チェーンガイドは、チェーンガイドにテンショナの機能が一体化されているので、チェーンガイドをエンジンブロックに取り付ける作業をするのとは別に、チェーンテンショナをエンジンブロックに取り付ける作業をする必要がなく、エンジンブロックへの取付工数が少ない。また、エンジン作動中にチェーンの張力が大きくなると、そのチェーンの張力によって、プランジャがシリンダ内に押し込まれる方向に移動し、チェーンの緊張を吸収する。このとき、プランジャの内周の雌ねじとスクリュロッドの外周の雄ねじとが互いに摺動しながら、プランジャとスクリュロッドが相対回転するので、雄ねじと雌ねじの摩擦抵抗によってダンパ作用が生じる。このように、雄ねじと雌ねじの摩擦抵抗でダンパ作用を得るので、テンショナ一体形チェーンガイドに油圧を供給する必要がなく、エンジンブロックへの給油通路の加工が不要である。
この発明の実施形態のテンショナ一体形チェーンガイドを含むチェーン張力調整装置を採用したチェーン伝動装置を示す部分断面図 図1のプランジャの近傍の拡大断面図 図2に示す雄ねじと雌ねじの拡大断面図 図2に示す当接ピンとプランジャを上方から見た図 図4の当接ピンの他の例を示す図 図2のプランジャのシリンダからの突出長さが最小となった状態を示す図 図2のプランジャのシリンダからの突出長さが最大となった状態を示す図 図2のシリンダにオイル導入孔とオイル排出孔を設けた変形例を示す図 図3に示す雄ねじの表面を梨地にした変形例を示す拡大断面図 図3に示す雄ねじの押込側フランクに油膜排除溝を設けた変形例を示す拡大断面図 図2のチェーンテンショナにアシストスプリングを追加した変形例を示す断面図 図1に示すチェーンガイドのチェーンに摺接する部分とその他の部分とを別体にした変形例を示す図
図1に、この発明の実施形態のテンショナ一体形チェーンガイド1を含むチェーン張力調整装置2を採用したチェーン伝動装置を示す。このチェーン伝動装置は、エンジンのクランクシャフト3に固定されたスプロケット4と、カムシャフト5に固定されたスプロケット6とがチェーン7を介して連結されており、そのチェーン7がクランクシャフト3の回転をカムシャフト5に伝達し、そのカムシャフト5の回転により燃焼室のバルブ(図示せず)の開閉を行なう。
エンジンが作動しているときのクランクシャフト3の回転方向は一定(図では右回転)であり、このときチェーン7は、クランクシャフト3の回転に伴ってスプロケット4に引き込まれる側(図の右側)の部分が張り側となり、スプロケット4から送り出される側(図の左側)の部分が弛み側となる。そして、チェーン7の弛み側の部分に、チェーン張力調整装置2が設けられている。チェーン張力調整装置2は、テンショナ一体形チェーンガイド1と、テンショナ一体形チェーンガイド1を揺動可能に支持する支点軸8と、当接ピン9とを有する。
図1、図2に示すように、テンショナ一体形チェーンガイド1は、チェーン7に接触するチェーンガイド10と、チェーンガイド10のチェーン7に接触する側とは反対側に開口するシリンダ11と、シリンダ11内に軸方向に摺動可能に挿入された筒状のプランジャ12と、一方の端部がプランジャ12内に収容され、他方の端部がプランジャ12のシリンダ11への挿入端から突出した状態にプランジャ12に挿入されたスクリュロッド13と、そのスクリュロッド13のプランジャ12から突出する側の端面を支持するようにシリンダ11内に組み込まれたロッドシート14と、スクリュロッド13とプランジャ12の間に組み込まれたリターンスプリング15とを有する。
図1に示すように、チェーンガイド10は、チェーン7に沿って延びる細長い形状を有する。チェーンガイド10の端部には支点穴16が形成され、この支点穴16に挿入された支点軸8を中心に、チェーンガイド10が揺動可能に支持されている。支点軸8はエンジンブロック24(図4参照)に固定されている。チェーンガイド10は、チェーン7の張力に応じて揺動するように、チェーン7の走行経路の外周側からチェーン7に接触している。
シリンダ11は、チェーンガイド10が揺動するときにチェーンガイド10と一体に移動するように、チェーンガイド10と継ぎ目のない一体に形成されている。シリンダ11とチェーンガイド10の材質としては、繊維強化材を配合した合成樹脂を採用することができる。合成樹脂としては、例えば、ナイロン66やナイロン46などのポリアミド(PA)を使用することができる。また、合成樹脂に配合する繊維強化材としては、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維などを使用することができる。
図2に示すように、プランジャ12は、シリンダ11内への挿入端が開口し、シリンダ11からの突出端が閉塞する筒状に形成されている。プランジャ12の材質は、鉄系材料(例えばSCMやSCr等の鋼材)である。プランジャ12の外周は円筒面であり、シリンダ11の内周も円筒面である。プランジャ12の外周とシリンダ11の内周の間の隙間の大きさは微小であり、半径差で0.015〜0.080mmの範囲に設定されている。
スクリュロッド13の外周には雄ねじ17が形成されている。雄ねじ17は、プランジャ12の内周に形成された雌ねじ18とねじ係合している。スクリュロッド13の材質は、鉄系材料(例えばSCMやSCr等の鋼材)である。雄ねじ17は、冷間鍛造でスクリュロッド13のブランク(有底筒状素材)を形成した後、そのブランクの外周に転造を施すことで形成することができる。
スクリュロッド13の外周の雄ねじ17と、プランジャ12の内周の雌ねじ18は、プランジャ12をシリンダ11内に押し込む方向の荷重を負荷したときに圧力を受ける押込側フランク19のフランク角θ1(図3参照)が、プランジャ12をシリンダ11から突出させる方向の荷重を負荷したときに圧力を受ける突出側フランク20のフランク角θ2(図3参照)よりも大きい鋸歯状に形成されている。
プランジャ12のシリンダ11からの突出端とスクリュロッド13との間には、リターンスプリング15が組み込まれている。リターンスプリング15の一方の端部は、スクリュロッド13のプランジャ12に収容される側の端面に開口して形成されたスプリング収容穴21に収容され、そのスプリング収容穴21の底面で支持されている。リターンスプリング15の他方の端部は、スプリングシート22を介して、プランジャ12のシリンダ11から突出する側の端部を押圧している。この押圧によって、リターンスプリング15は、プランジャ12をシリンダ11から突出させる方向に付勢している。
図3に示すように、雄ねじ17と雌ねじ18の押込側フランク19のフランク角θ1は、72°〜78°の範囲に設定されている。押込側フランク19のフランク角θ1を72°以上とすることにより、プランジャ12をシリンダ11内に押し込む方向の軸方向荷重がスクリュロッド13とプランジャ12の間に静的に負荷されたときに、雄ねじ17と雌ねじ18の押込側フランク19間で滑りが生じるのを確実に防止することができる。また、押込側フランク19のフランク角θ1を78°以下とすることにより、プランジャ12をシリンダ11内に押し込む方向の軸方向荷重がスクリュロッド13とプランジャ12の間に負荷されたときに、雄ねじ17と雌ねじ18が楔のように噛み込んでロックする事態を防止することができる。
雄ねじ17と雌ねじ18の突出側フランク20のフランク角θ2は、12°〜18°の範囲に設定されている。突出側フランク20のフランク角θ2を18°以下とすることにより、プランジャ12をシリンダ11から突出させる方向の軸方向荷重がスクリュロッド13とプランジャ12の間に静的に負荷されたときに、雄ねじ17と雌ねじ18の突出側フランク20間に滑りを生じさせ、プランジャ12をシリンダ11から突出させる方向にスクリュロッド13とプランジャ12を円滑に相対移動させることができる。
図4に示すように、当接ピン9は、プランジャ12のシリンダ11からの突出端を受け止めるように、プランジャ12のシリンダ11からの突出端に対向する位置に固定されている。当接ピン9は、プランジャ12のシリンダ11からの突出端に対する接触面23が、支点軸8と平行な円筒状に形成されている。当接ピン9は、プランジャ12のシリンダ11からの突出端と対向する側の面のみを円筒状とすることも可能であるが、図に示すように、プランジャ12のシリンダ11からの突出端と対向する部分を全周にわたって円筒状にすると低コストである。
当接ピン9の表面(特にプランジャ12との接触面23)は、クロマイズ処理またはダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜のコーティング処理を施すと好ましい。このようにすると、当接ピン9の摩耗を効果的に防止することができる。
当接ピン9は、エンジンブロック24に形成されたピン挿入穴25に当接ピン9の端部を圧入することで固定されている。ピン挿入穴25は、支点軸8と平行な穴である。ここでは、当接ピン9の取り付け作業を容易とするために、ピン挿入穴25に当接ピン9の端部を圧入した例を説明したが、図5に示すように、当接ピン9にねじ軸部9aを設け、そのねじ軸部9aをエンジンブロック24に形成されたねじ孔26にねじ込むことで、当接ピン9を固定するようにしてもよい。このようにすると、当接ピン9の取り付け作業がきわめて容易なものとなる。この場合、当接ピン9に、当接ピン9の回動操作用の工具が係合する工具係合部27(例えば2面幅部)を形成すると好ましい。
図6に示すように、プランジャ12のシリンダ11からの突出端を当接ピン9に接触させた状態を保ったまま、プランジャ12のシリンダ11からの突出長さを最小としたとき、プランジャ12の中心線Lが、当接ピン9の円筒中心Oとほぼ一致するように、当接ピン9が配置されている。そして、図7に示すように、プランジャ12のシリンダ11からの突出長さを最大としたとき、プランジャ12のシリンダ11からの突出長さを最小としたときと比べて、プランジャ12の中心線Lは当接ピン9の円筒中心Oよりも支点軸8に近い側にずれる。このとき、プランジャ12の中心線Lと当接ピン9の円筒中心Oとのずれ量gが3mm以下となるようにチェーンガイド10に対するシリンダ11の固定位置が設定されている。
次に、このテンショナ一体形チェーンガイド1の動作例を説明する。
エンジン作動中にチェーン7の張力が大きくなると、そのチェーン7の張力によって、チェーンガイド10が当接ピン9に近づく方向に移動するとともに、プランジャ12がシリンダ11内に押し込まれる方向に移動し、チェーン7の緊張を吸収する。このとき、プランジャ12の内周の雌ねじ18の押込側フランク19とスクリュロッド13の外周の雄ねじ17の押込側フランク19とが互いに摺動しながら、プランジャ12とスクリュロッド13が相対回転するので、雄ねじ17と雌ねじ18の押込側フランク19同士の摩擦抵抗によってダンパ作用が生じる。
一方、エンジン作動中にチェーン7の張力が小さくなったときは、チェーンガイド10が当接ピン9から遠ざかる方向に移動するとともに、プランジャ12がシリンダ11から突出し、チェーン7の弛みを吸収する。このとき、リターンスプリング15の付勢力によって、プランジャ12の内周の雌ねじ18の突出側フランク20が、スクリュロッド13の外周の雄ねじ17の突出側フランク20に当接し、その雄ねじ17と雌ねじ18の突出側フランク20間の滑りによってスクリュロッド13が回転し、プランジャ12はシリンダ11から突出する方向に移動する。
また、エンジン停止時に、カムシャフト5の停止位置によっては、チェーン7の張力が大きくなる場合がある。この場合、チェーン7が振動しないので、プランジャ12の内周の雌ねじ18の押込側フランク19とスクリュロッド13の外周の雄ねじ17の押込側フランク19との間に滑りが生じず、スクリュロッド13の位置が固定され、チェーンガイド10の当接ピン9に近づく方向への移動がロックされた状態となる。そのため、エンジンを再始動するときに、チェーン7の弛みを生じにくく、円滑なエンジン始動が可能である。
このテンショナ一体形チェーンガイド1は、チェーンガイド10にテンショナの機能が一体化されているので、チェーンガイド10をエンジンブロック24に取り付ける作業をするのとは別に、チェーンテンショナをエンジンブロック24に取り付ける作業をする必要がなく、エンジンブロック24への取付工数が少ない。また、雄ねじ17と雌ねじ18の摩擦抵抗でダンパ作用を得るので、テンショナ一体形チェーンガイド1に油圧を供給する必要がなく、エンジンブロック24への給油通路の加工が不要である。
また、このテンショナ一体形チェーンガイド1は、押込側フランク19のフランク角θ1が突出側フランク20のフランク角θ2よりも大きい鋸歯状の雄ねじ17と雌ねじ18を採用しているので、雄ねじ17と雌ねじ18の押込側フランク19同士の摺動抵抗が大きく、高いダンパ作用を発揮することが可能である。
また、このチェーン張力調整装置2は、エンジンブロック24に取り付けるチェーンガイド10以外の部材として、単一の当接ピン9をエンジンブロック24に取り付けるだけで、エンジンブロック24への取り付け作業が完了するので、エンジンブロック24への取付工数が少ない。
ところで、チェーンガイド10が支点軸8を中心に揺動したときに、プランジャ12のシリンダ11からの突出端と当接ピン9の接触面間に、支点軸8と直交する方向の摺動が生じる。この摺動が滑らかに行なわれない場合、チェーンガイド10の揺動が不安定となるおそれがある。
これに対し、上記のチェーン張力調整装置2は、プランジャ12のシリンダ11からの突出端に対する接触面23を、支点軸8と平行な円筒状に形成した当接ピン9を採用しているので、プランジャ12のシリンダ11からの突出端と当接ピン9の接触面間に、支点軸8と直交する方向の摺動が生じたときに、その摺動が円滑であり、チェーンガイド10の揺動が安定したものとなっている。
また、このチェーン張力調整装置2は、図6、図7に示すように、プランジャ12のシリンダ11からの突出端を当接ピン9に接触させた状態を保ったまま、プランジャ12のシリンダ11からの突出長さを変化させたときに生じるプランジャ12の中心線Lと当接ピン9の円筒状の接触面23の円筒中心Oとの最大のずれ量gが3mm以下となっている。すなわち、当接ピン9がプランジャ12の中心線L上か中心線Lから3mm以内の近い位置でプランジャ12に接触するので、プランジャ12に倒れモーメントが作用するのを防止することができ、その結果、プランジャ12の内周の雌ねじ18とスクリュロッド13の外周の雄ねじ17の摺動が円滑となっている。
図8に示すように、シリンダ11の外周のうち上側を向く部分に、シリンダ11の外部の飛沫オイル(例えば、エンジン内部で回転するチェーン7等によって飛散される飛沫オイル)をシリンダ11の内部に導入するオイル導入孔30を設けてもよい。このようにすると、オイル導入孔30からシリンダ11の内部に導入されたオイルで、スクリュロッド13の外周の雄ねじ17とプランジャ12の内周の雌ねじ18の間を円滑に摺動させ、雄ねじ17と雌ねじ18の摩耗を防止することができる。さらに、シリンダ11の外周のうち下側を向く部分に、シリンダ11の内部のオイルをシリンダ11の外部に排出するオイル排出孔31を設けてもよい。このようにすると、シリンダ11の内部で生じた摩耗粉を、オイルとともにシリンダ11の外部に排出することができ、スクリュロッド13の雄ねじ17とプランジャ12の雌ねじ18の間への摩耗粉の噛み込みを防止することが可能である。
図9に示すように、雄ねじ17の表面(好ましくは押込側フランク19の部分)を梨地とすることができる。このようにすると、雄ねじ17と雌ねじ18の間にスクイズ効果による油膜が形成されるのを梨地が防止するので、安定したダンパ作用を得ることが可能となる。図では、雄ねじ17の表面を梨地とした例を示したが、雌ねじ18の表面を梨地としてもよく、雄ねじ17と雌ねじ18の両方の表面を梨地としてもよい。梨地は、ショットピーニングによって加工することができる。
図10に示すように、雄ねじ17の押込側フランク19に、油膜排除溝32を形成してもよい。このようにしても、雄ねじ17と雌ねじ18の間にスクイズ効果による油膜が形成されるのを油膜排除溝32が防止するので、安定したダンパ作用を得ることが可能となる。油膜排除溝32としては、押込側フランク19の中央部分をねじのリードに沿って延びる螺旋状の溝を採用すると、雄ねじ17の転造と同時に油膜排除溝32を成形することができるので、低コストである。
図11に示すように、アシストスプリング33を追加してもよい。図11において、アシストスプリング33は、プランジャ12のシリンダ11内への挿入端とロッドシート14の間に組み込まれた圧縮コイルばねである。アシストスプリング33を設けると、プランジャ12をシリンダ11から突出させる方向の付勢力が高まり、チェーンガイド10のチェーン7に対する追従性を向上させることが可能となる。
上記実施形態では、チェーンガイド10に固定されるシリンダ11として、チェーンガイド10と継ぎ目のない一体に形成されたものを例に挙げて説明したが、チェーンガイド10とは別体にシリンダ11を形成し、そのシリンダ11をチェーンガイド10に取り付けて固定してもよい。この場合、シリンダ11をアルミ合金で形成し、チェーンガイド10を、繊維強化材を配合した合成樹脂で形成することができる。また、図12に示すように、チェーンガイド10のチェーン7に摺接する部分10aのみを、繊維強化材を配合した合成樹脂で形成し、チェーンガイド10のチェーン7に摺接する部分以外の部分10bとシリンダ11とをアルミ合金で一体に形成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 テンショナ一体形チェーンガイド
2 チェーン張力調整装置
7 チェーン
8 支点軸
9 当接ピン
9a ねじ軸部
10 チェーンガイド
11 シリンダ
12 プランジャ
13 スクリュロッド
14 ロッドシート
15 リターンスプリング
17 雄ねじ
18 雌ねじ
19 押込側フランク
20 突出側フランク
23 接触面
24 エンジンブロック
25 ピン挿入穴
26 ねじ孔
30 オイル導入孔
θ1,θ2 フランク角
L 中心線
O 円筒中心
g ずれ量

Claims (11)

  1. チェーン(7)に接触し、前記チェーン(7)の張力に応じて揺動するように支持されるチェーンガイド(10)と、
    前記チェーンガイド(10)が揺動するときに前記チェーンガイド(10)と一体に移動するように前記チェーンガイド(10)に固定して設けられ、前記チェーンガイド(10)の前記チェーン(7)に接触する側とは反対側に開口するシリンダ(11)と、
    前記シリンダ(11)内に軸方向に摺動可能に挿入され、前記シリンダ(11)内への挿入端が開口し、前記シリンダ(11)からの突出端が閉塞した筒状のプランジャ(12)と、
    一方の端部が前記プランジャ(12)内に収容され、他方の端部が前記プランジャ(12)の前記シリンダ(11)への挿入端から突出した状態に前記プランジャ(12)に挿入されたスクリュロッド(13)と、
    前記スクリュロッド(13)の外周に形成された雄ねじ(17)と、
    前記雄ねじ(17)にねじ係合するように前記プランジャ(12)の内周に形成された雌ねじ(18)と、
    前記スクリュロッド(13)と前記プランジャ(12)の間に組み込まれ、前記プランジャ(12)を前記シリンダ(11)から突出させる方向に付勢するリターンスプリング(15)と、を備えるテンショナ一体形チェーンガイド。
  2. 前記スクリュロッド(13)の前記プランジャから突出する側の端面を支持するロッドシート(14)を、前記シリンダ(11)内に設けた請求項1に記載のテンショナ一体形チェーンガイド。
  3. 前記シリンダ(11)の外周に、前記シリンダ(11)の外部の飛沫オイルを前記シリンダ(11)の内部に導入するオイル導入孔(30)を設けた請求項1または2に記載のテンショナ一体形チェーンガイド。
  4. 前記雌ねじ(18)と前記雄ねじ(17)は、前記プランジャ(12)を前記シリンダ(11)内に押し込む方向の荷重を負荷したときに圧力を受ける押込側フランク(19)のフランク角(θ1)が、前記プランジャ(12)を前記シリンダ(11)から突出させる方向の荷重を負荷したときに圧力を受ける突出側フランク(20)のフランク角(θ2)よりも大きい鋸歯状とされている請求項1から3のいずれかに記載のテンショナ一体形チェーンガイド。
  5. 前記押込側フランク(19)のフランク角(θ1)が72°〜78°の範囲に設定され、前記突出側フランク(20)のフランク角(θ2)が12°〜18°の範囲に設定されている請求項4に記載のテンショナ一体形チェーンガイド。
  6. 前記雌ねじ(18)と前記雄ねじ(17)の少なくとも一方の表面が梨地とされている請求項1から5のいずれかに記載のテンショナ一体形チェーンガイド。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のテンショナ一体形チェーンガイド(1)と、そのテンショナ一体形チェーンガイド(1)を揺動可能に支持する支点軸(8)と、前記テンショナ一体形チェーンガイド(1)の前記プランジャ(12)の前記シリンダ(11)からの突出端を受け止めるように、前記プランジャ(12)の前記シリンダ(11)からの突出端に対向する位置に固定された当接ピン(9)と、を備えるチェーン張力調整装置。
  8. 前記当接ピン(9)は、前記プランジャ(12)の前記シリンダ(11)からの突出端に対する接触面(23)が、前記支点軸(8)と平行な円筒状に形成されている請求項7に記載のチェーン張力調整装置。
  9. 前記プランジャ(12)の前記シリンダ(11)からの突出端を前記当接ピン(9)に接触させた状態を保ったまま、前記プランジャ(12)の前記シリンダ(11)からの突出長さを変化させたときに生じる前記プランジャ(12)の中心線(L)と前記円筒状の接触面(23)の円筒中心(O)との最大のずれ量(g)が3mm以下である請求項8に記載のチェーン張力調整装置。
  10. 前記当接ピン(9)の端部をエンジンブロック(24)に形成されたピン挿入穴(25)に圧入することで、前記当接ピン(9)が固定されている請求項7から9のいずれかに記載のチェーン張力調整装置。
  11. 前記当接ピン(9)はねじ軸部(9a)を有し、そのねじ軸部(9a)をエンジンブロック(24)に形成されたねじ孔(26)にねじ込むことで、前記当接ピン(9)が固定されている請求項7から9のいずれかに記載のチェーン張力調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020148246A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 株式会社椿本チエイン テンショナユニット、揺動レバーおよびテンショナ

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