JP2018039085A - 切削方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加工できなくなるおそれや加工品質の悪化を低減できるようにする。
【解決手段】切削方法は、被加工物Wの第一切削溝形成予定領域Sに沿って第一の値3より小さい第二の値4の厚みを有した第二切削ブレード34で被加工物Wに対して第一深さL1又は第一深さL1より浅い第二深さL2まで切り込んで第二切削溝2を形成する第二切削溝形成ステップと、第二切削溝形成ステップを実施した後、第一切削溝形成予定領域Sに沿って第一切削ブレード33で被加工物Wに対して第一深さL1まで切り込ませつつ第二切削溝2を切削して第一切削溝1を形成する第一切削溝形成ステップとを備えたため、第一切削ブレード33で被加工物Wを切削除去する除去量が被加工物Wに第二切削溝2が形成されていない場合と比べて少なくなり、スピンドル31にかかる加工負荷を低減できる。よって、被加工物Wを加工できなくなるおそれや加工品質の悪化を低減できる。
【選択図】図2
【解決手段】切削方法は、被加工物Wの第一切削溝形成予定領域Sに沿って第一の値3より小さい第二の値4の厚みを有した第二切削ブレード34で被加工物Wに対して第一深さL1又は第一深さL1より浅い第二深さL2まで切り込んで第二切削溝2を形成する第二切削溝形成ステップと、第二切削溝形成ステップを実施した後、第一切削溝形成予定領域Sに沿って第一切削ブレード33で被加工物Wに対して第一深さL1まで切り込ませつつ第二切削溝2を切削して第一切削溝1を形成する第一切削溝形成ステップとを備えたため、第一切削ブレード33で被加工物Wを切削除去する除去量が被加工物Wに第二切削溝2が形成されていない場合と比べて少なくなり、スピンドル31にかかる加工負荷を低減できる。よって、被加工物Wを加工できなくなるおそれや加工品質の悪化を低減できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、切削ブレードによって被加工物に切削溝を形成する切削方法に関する。
被加工物を切削する切削装置は、例えば、被加工物を切削する切削ブレードと、切削ブレードを回転させるスピンドルと、スピンドルに接続されたモータと、モータに電力を供給する電力源と、モータに接続されモータを駆動する電流の電流値を検出する電流値検出手段と、スピンドルを回転可能に支持するハウジングと、ハウジング内に配設されスピンドルをエアーで支持するエアーベアリングとを少なくとも備え、スピンドルとハウジングとの間の隙間にエアーを噴出することにより、エアーの圧力で回転中のスピンドルを非接触状態で支持することが可能となっている(例えば下記の特許文献1を参照)。この切削装置においては、電流値検出手段によって、被加工物の切削中にモータに供給される電流値をスピンドルの負荷電流値として検出し、検出した負荷電流値が所定閾値を超えた際に異常が発生したものとして切削を強制に停止させ、スピンドルとハウジングとが接触するかじりが発生するのを防止している。
このような切削装置においては、主に半導体ウェーハが切削され、切削ブレードは例えば10〜30μm程度の厚さのものが広く使用されている。一方、例えばガラスや樹脂、セラミックス等の被加工物を切削する際には、例えば厚みが100μm以上と比較的厚い切削ブレードも使用されている。
しかし、切削ブレードの厚みが例えば100μm以上となる場合には、切削時の加工負荷が大きくなり、場合によってはスピンドルの負荷電流値が所定閾値に達して加工ができなくなることもある。また、スピンドルの負荷電流値が所定閾値に達しなくとも加工負荷が大きくなると、加工送り速度を向上させることが難しい上、被加工物の切断面に生じる欠け(チッピング)が大きくなったり、被加工物にクラックが発生したりする等加工品質が悪化してしまうという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、加工できなくなるおそれや加工品質の悪化を低減できるようにすることを目的としている。
本発明は、第一の値の厚みを有した第一切削ブレードで被加工物に対して第一深さまで切り込んで切削溝を形成する切削方法であって、被加工物の第一切削溝形成予定領域に沿って該第一の値より小さい値の厚みを有した第二切削ブレードで被加工物に対して該第一深さ又は該第一深さより浅い第二深さまで切り込んで第二切削溝を形成する第二切削溝形成ステップと、該第二切削溝形成ステップを実施した後、該第一切削溝形成予定領域に沿って該第一切削ブレードで被加工物に対して該第一深さまで切り込ませつつ該第二切削溝を切削して第一切削溝を形成する第一切削溝形成ステップと、を備える。
本発明は、被加工物の第一切削溝形成予定領域に沿って該第一の値より小さい値の厚みを有した第二切削ブレードで被加工物に対して該第一深さ又は該第一深さより浅い第二深さまで切り込んで第二切削溝を形成する第二切削溝形成ステップと、該第二切削溝形成ステップを実施した後、該第一切削溝形成予定領域に沿って該第一切削ブレードで被加工物に対して該第一深さまで切り込ませつつ該第二切削溝を切削して第一切削溝を形成する第一切削溝形成ステップとを備えたため、第一切削ブレードで被加工物を切削除去する除去量が被加工物に第二切削溝が形成されていない場合と比べて少なくなるため、スピンドルにかかる加工負荷が低減される。したがって、加工送り速度を向上しうるとともに被加工物を加工できなくなるおそれや加工品質の悪化を低減することができる。
1 切削装置
図1に示す切削装置10は、装置ベース11を有し、装置ベース11の上面11aには、被加工物を保持する保持面13aを有する保持テーブル13と、保持テーブル13を切削送り方向(X軸方向)に切削送りする切削送り手段20とが配設されている。保持テーブル13は、切削送り手段20の上に配設された回転支持台14によって回転可能に支持されている。
図1に示す切削装置10は、装置ベース11を有し、装置ベース11の上面11aには、被加工物を保持する保持面13aを有する保持テーブル13と、保持テーブル13を切削送り方向(X軸方向)に切削送りする切削送り手段20とが配設されている。保持テーブル13は、切削送り手段20の上に配設された回転支持台14によって回転可能に支持されている。
切削送り手段20は、X軸方向に延在するボールネジ21と、ボールネジ21の一端に接続されたモータ22と、ボールネジ21と平行に延在する一対のガイドレール23と、X軸方向に水平に移動可能な移動基台24とを備えている。移動基台24の上面には、保持テーブル13を支持した回転支持台14が立設されている。移動基台24の下面には、一対のガイドレール23が摺接し、移動基台24の中央に形成されたナットにはボールネジ21が螺合している。そして、モータ22によって駆動されてボールネジ21が回動することにより、移動基台24とともに保持テーブル13をガイドレール23に沿ってX軸方向に移動させることができる。
装置ベース11のX軸方向後部において切削送り手段20を跨ぐようにして門型のコラム12が立設されている。コラム12の側方には、被加工物に切削溝を形成する第一切削手段30A及び第二切削手段30Bと、第一切削手段30A及び第二切削手段30Bをそれぞれ割り出し送り方向(Y軸方向)に割り出し送りする割り出し送り手段40A,40Bと、第一切削手段30A及び第二切削手段30Bをそれぞれ切り込み送り方向(Z軸方向)に切り込み送りする切り込み送り手段50A,50Bとが配設されている。なお、本実施形態に示すコラム12は、門型の形状となっているが、この形状に限定されるものではない。
第一切削手段30Aは、回転軸方向(Y軸方向)の軸心を有するスピンドル31と、スピンドル31に接続されたモータと、スピンドル31を回転可能に囲繞するハウジング32と、スピンドル31の先端に装着された第一切削ブレード33とを備えている。また、第二切削手段30Bは、図示しないスピンドルと、スピンドルに接続されたモータと、ハウジング32と、スピンドルの先端に装着された図2に示す第二切削ブレード34とを備えている。各ハウジング32には、保持テーブル13に保持された被加工物の切削すべき領域を検出するカメラ15,16が配設されている。第一切削手段30A及び第二切削手段30Bの配設箇所は、図示した構成に限定されず、コラム12の−Y方向側に第二切削手段30Bを配設して、コラム12の+Y方向側に第一切削手段30Aを配設するようにしてもよい。
第一切削ブレード33は、例えばダイヤモンド砥粒やCBN(Cubic Boron Nitride)砥粒をボンド材で固めた切り刃によって構成されている。第一切削ブレード33は、図2に示すように、第一の値3の厚みを有しており、第一の値3は例えば400μmに設定されている。一方、第二切削ブレード34は、切り刃の厚みが第一切削ブレード33よりも薄く、第一切削ブレード33と同じ粒径の砥粒を第一切削ブレード33と同じボンド材で固定した切り刃によって構成されている。すなわち、第二切削ブレード34は、第一の値3よりも小さい第二の値4の厚みを有しており、第二の値4は例えば200μmに設定されている。なお、切削装置10は、本実施形態に示した構成に限られず、単軸のスピンドルを備えた切削装置でもよい。この場合は、第一切削ブレード33と第二切削ブレード34とを単軸のスピンドルに交互に装着して使用される。
図1に示した割り出し送り手段40A,40Bは、Y軸方向に延在するボールネジ41と、ボールネジ41の先端に接続されたモータ42と、ボールネジ41と平行に延在するガイドレール43と、第一切削手段30A及び第二切削手段30BをY軸方向にそれぞれ移動させる移動板44とをそれぞれ備えている。移動板44の側部に各ガイドレール43が摺接しており、移動板44の中央部に形成されたナットにはボールネジ41が螺合している。そして、モータ42によって駆動されてボールネジ41が回動することにより、移動板44とともに第一切削手段30A及び第二切削手段30BをそれぞれY軸方向に割り出し送りすることができる。
切り込み送り手段50A,50Bは、各移動板44にそれぞれ取り付けられている。切り込み送り手段50A,50Bは、Z軸方向に延在するボールネジ51と、ボールネジ51の一端に接続されたモータ52と、ボールネジ51と平行に延在する一対のガイドレール53と、第一切削手段30A及び第二切削手段30BをZ軸方向にそれぞれ昇降させる昇降板54とをそれぞれ備えている。昇降板54の側部に一対のガイドレール53が摺接しており、昇降板54の中央部に形成されたナットにはボールネジ51が螺合している。そして、モータ52によって駆動されてボールネジ51が回動することにより、昇降板54がガイドレール53にガイドされてZ軸方向に移動可能となっており、第一切削手段30A及び第二切削手段30BをそれぞれZ軸方向に切り込み送りすることができる。
2 切削方法
次に、切削装置10を用いて図2に示す被加工物Wに切削溝を形成する切削方法について説明する。被加工物Wは、例えば厚さが700μmのガラス基板である。被加工物Wの上面Waには、第一切削ブレード33によって切削すべき格子状の第一切削溝形成予定領域Sが複数形成されている。上面Waと反対側の下面Wbは、保持テーブル13の保持面13aに保持される被保持面となっている。まず、被加工物Wを図1に示した保持テーブル13に搬送し、保持面13aで被加工物Wを保持する。
次に、切削装置10を用いて図2に示す被加工物Wに切削溝を形成する切削方法について説明する。被加工物Wは、例えば厚さが700μmのガラス基板である。被加工物Wの上面Waには、第一切削ブレード33によって切削すべき格子状の第一切削溝形成予定領域Sが複数形成されている。上面Waと反対側の下面Wbは、保持テーブル13の保持面13aに保持される被保持面となっている。まず、被加工物Wを図1に示した保持テーブル13に搬送し、保持面13aで被加工物Wを保持する。
(1)第二切削溝形成ステップ
図1に示した切削送り手段20により、被加工物Wを保持した保持テーブル13を例えば+X方向に切削送りしながら、図2に示す第二切削ブレード34を回転させながら被加工物Wに対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域Sに沿って第二切削ブレード34を第一深さL1と同じ深さ又は第一深さL1よりも浅い第二深さL2まで切り込ませる。第一深さL1は、第一切削ブレード33により切削され除去されるべき被加工物Wの上面Waから所定の位置h1までの深さであり、例えば500μmに設定される。また、第二深さL2は、第二切削ブレード34により切削され除去されるべき被加工物Wの上面Waから所定の位置h2までの深さであり、例えば400μmに設定されている。図示の例では、第二切削ブレード34が第一切削溝形成予定領域Sに沿って位置h2に達するまで切り込んで切削することにより、第一切削溝形成予定領域Sに沿った第二切削溝2を形成する。第二切削溝2の幅は、第二の値4に対応した幅(200μm)を有している。第二切削溝2の形成する位置は、第一切削溝形成予定領域Sの範囲内であればよく、第一切削溝形成予定領域Sの中央に第二切削溝2の中心を合わせて形成しなくてもよい。
図1に示した切削送り手段20により、被加工物Wを保持した保持テーブル13を例えば+X方向に切削送りしながら、図2に示す第二切削ブレード34を回転させながら被加工物Wに対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域Sに沿って第二切削ブレード34を第一深さL1と同じ深さ又は第一深さL1よりも浅い第二深さL2まで切り込ませる。第一深さL1は、第一切削ブレード33により切削され除去されるべき被加工物Wの上面Waから所定の位置h1までの深さであり、例えば500μmに設定される。また、第二深さL2は、第二切削ブレード34により切削され除去されるべき被加工物Wの上面Waから所定の位置h2までの深さであり、例えば400μmに設定されている。図示の例では、第二切削ブレード34が第一切削溝形成予定領域Sに沿って位置h2に達するまで切り込んで切削することにより、第一切削溝形成予定領域Sに沿った第二切削溝2を形成する。第二切削溝2の幅は、第二の値4に対応した幅(200μm)を有している。第二切削溝2の形成する位置は、第一切削溝形成予定領域Sの範囲内であればよく、第一切削溝形成予定領域Sの中央に第二切削溝2の中心を合わせて形成しなくてもよい。
X軸方向に向く一列の第一切削溝形成予定領域Sに沿った第二切削溝2を形成したら、図1に示した割り出し送り手段40Bによって第二切削手段30Bを例えば−Y方向にインデックス送りしながら、X軸方向に向く全ての第一切削溝形成予定領域Sに沿って第二切削ブレード34を切り込ませて切削を行う。被加工物Wの一方向に向く第一切削溝形成予定領域Sに沿って第二切削溝2を形成したら、保持テーブル13を例えば90°回転させることにより、第二切削溝2が形成されていないY軸方向に向く第一切削溝形成予定領域SをX軸方向に向かせる。そして、一列毎の第一切削溝形成予定領域Sに沿った第二切削溝2の形成とY軸方向のインデックス送りとを繰り返し行い、全ての第一切削溝形成予定領域Sに沿って第二切削溝2を形成する。
(2)第一切削溝形成ステップ
第二切削溝形成ステップを実施した後、図3に示すように、第一切削ブレード33を回転させながら被加工物Wに対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域Sに沿って第一切削ブレード33を図2に示した第一深さL1まで切り込ませつつ第二切削溝2を切削して第一切削溝1を形成する。つまり、第一切削ブレード33が第一切削溝形成予定領域Sに沿って位置h1に達するまで切り込むことで、第一切削溝形成予定領域Sの範囲内に形成された第二切削溝2も含んだ領域を切削することにより、第一の値3に対応した幅(400μm)を有する第一切削溝1が形成される。第一切削ブレード33が第一切削溝形成予定領域Sに沿って被加工物Wを切り込む際には、第二切削溝2が形成されている分だけ第一切削ブレード33で被加工物Wを切削除去する除去量が少なくなるため、スピンドル31にかかる加工負荷を低減することができる。そのため、切削送り速度を向上させても、第一切削溝1の切断面に発生するチッピングが大きくなるおそれやクラックが発生するおそれを低減することができるため、良好な切削加工を行うことができる。
第二切削溝形成ステップを実施した後、図3に示すように、第一切削ブレード33を回転させながら被加工物Wに対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域Sに沿って第一切削ブレード33を図2に示した第一深さL1まで切り込ませつつ第二切削溝2を切削して第一切削溝1を形成する。つまり、第一切削ブレード33が第一切削溝形成予定領域Sに沿って位置h1に達するまで切り込むことで、第一切削溝形成予定領域Sの範囲内に形成された第二切削溝2も含んだ領域を切削することにより、第一の値3に対応した幅(400μm)を有する第一切削溝1が形成される。第一切削ブレード33が第一切削溝形成予定領域Sに沿って被加工物Wを切り込む際には、第二切削溝2が形成されている分だけ第一切削ブレード33で被加工物Wを切削除去する除去量が少なくなるため、スピンドル31にかかる加工負荷を低減することができる。そのため、切削送り速度を向上させても、第一切削溝1の切断面に発生するチッピングが大きくなるおそれやクラックが発生するおそれを低減することができるため、良好な切削加工を行うことができる。
X軸方向に向く一列の第一切削溝形成予定領域Sに沿った第一切削溝1を形成したら、図1に示した割り出し送り手段40Aによって第一切削手段30Aを例えば+Y方向にインデックス送りしながら、X軸方向に向く全ての第一切削溝形成予定領域Sに沿って第一切削ブレード33を切り込ませて切削を行う。被加工物Wの一方向に向く第一切削溝形成予定領域Sに沿って第一切削溝1を形成したら、保持テーブル13を例えば90°回転させることにより、第一切削溝1が形成されていないY軸方向に向く第一切削溝形成予定領域SをX軸方向に向かせる。そして、一列毎の第一切削溝形成予定領域Sに沿った第一切削溝1の形成とY軸方向のインデックス送りとを繰り返し行い、全ての第一切削溝形成予定領域Sに沿って第一切削溝1を形成したら、第一切削溝形成ステップが完了する。なお、実際には、最初の1本の第一切削溝形成予定領域Sについて第二切削溝形成ステップを実施した後、2本目の第一切削溝形成予定領域Sの切削からは、第二切削溝形成ステップと第一切削溝形成ステップとを並行して実施することができる。すなわち、(n+1)番目の第一切削溝形成予定領域Sについて第二切削溝形成ステップを実施するのと並行して、第二切削溝が形成されたn番目の第一切削溝形成予定領域Sについて第一切削溝形成ステップを実施することができ、これにより生産性を向上させることができる。
このように、本発明にかかる切削方法では、第一の値3の厚みを有する第一切削ブレード33によって第一切削溝形成予定領域Sに沿った第一切削溝1を形成する前に、被加工物Wの第一切削溝形成予定領域Sに沿って第一の値3より小さい第二の値4の厚みを有した第二切削ブレード34で被加工物Wに対して第一深さL1と同じ深さ又は第一深さL1より浅い第二深さL2まで切り込んで第二切削溝2を形成するように構成したため、第一切削溝形成ステップの段階では、第一切削ブレード33で被加工物Wを切削除去する除去量が被加工物Wに第二切削溝2が形成されていない場合と比べて少なくなるため、スピンドル31にかかる加工負荷を低減することができる。よって、被加工物Wを加工できなくなるおそれや加工品質の悪化を低減することができる。
3 切削方法の第1変形例
次に、図4に示す被加工物W1に切削溝を形成する切削方法の第1変形例について説明する。被加工物W1は、上記した被加工物Wと同様であり、例えば、厚みが700μmのガラス基板を有している。第1変形例では、第一の値3よりも小さい第二の値4aを有する第二切削ブレード35を用いて、第二切削溝形成ステップを実施する。第二の値4aは、例えば100μmに設定される。
次に、図4に示す被加工物W1に切削溝を形成する切削方法の第1変形例について説明する。被加工物W1は、上記した被加工物Wと同様であり、例えば、厚みが700μmのガラス基板を有している。第1変形例では、第一の値3よりも小さい第二の値4aを有する第二切削ブレード35を用いて、第二切削溝形成ステップを実施する。第二の値4aは、例えば100μmに設定される。
(1)第二切削溝形成ステップ
図4に示すように、第二切削ブレード35を回転させながら被加工物W1に対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域S1に沿って第二切削ブレード35を第一深さL1と同じ深さ又は第一深さL1よりも浅い第二深さL2まで切り込ませる。第一深さL1は例えば500μmに設定され、第二深さL2は例えば400μmに設定されている。図示の例では、第二切削ブレード35が第一切削溝形成予定領域S1に沿って位置h2に達するまで切り込んで切削することにより、第一切削溝形成予定領域S1に沿った第二切削溝2aを形成する。第1変形例では、第二切削ブレード35を複数回に分けて被加工物W1に切り込ませて切削を行い、複数の第二切削溝2a(図示の例では2つ)を第一切削溝形成予定領域S1の範囲内に並べて形成するとよい。第二切削溝2aの幅は、第二の値4aに対応した幅(100μm)を有している。そして、上記の切削方法と同様の動作によって、全ての第一切削溝形成予定領域S1に沿って第二切削溝2aを形成する。
図4に示すように、第二切削ブレード35を回転させながら被加工物W1に対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域S1に沿って第二切削ブレード35を第一深さL1と同じ深さ又は第一深さL1よりも浅い第二深さL2まで切り込ませる。第一深さL1は例えば500μmに設定され、第二深さL2は例えば400μmに設定されている。図示の例では、第二切削ブレード35が第一切削溝形成予定領域S1に沿って位置h2に達するまで切り込んで切削することにより、第一切削溝形成予定領域S1に沿った第二切削溝2aを形成する。第1変形例では、第二切削ブレード35を複数回に分けて被加工物W1に切り込ませて切削を行い、複数の第二切削溝2a(図示の例では2つ)を第一切削溝形成予定領域S1の範囲内に並べて形成するとよい。第二切削溝2aの幅は、第二の値4aに対応した幅(100μm)を有している。そして、上記の切削方法と同様の動作によって、全ての第一切削溝形成予定領域S1に沿って第二切削溝2aを形成する。
(2)第一切削溝形成ステップ
第二切削溝形成ステップを実施した後、図5に示すように、第一切削ブレード33を回転させながら被加工物W1に対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域S1に沿って第一切削ブレード33を図4に示した第一深さL1まで切り込ませつつ第二切削溝2aを切削して第一切削溝1aを形成する。つまり、第一切削ブレード33が第一切削溝形成予定領域S1に沿って位置h1に達するまで切り込むことで、第一切削溝形成予定領域S1の範囲内に形成された2つの第二切削溝2aを含んだ領域を切削することにより、第一の値3に対応した幅(400μm)を有する第一切削溝1aが形成される。第一切削ブレード33が第一切削溝形成予定領域S1に沿って被加工物W1を切り込む際には、複数の第二切削溝2aが形成されている分だけ第一切削ブレード33で被加工物W1を切削除去する除去量が少なくなるため、スピンドル31にかかる加工負荷を低減することができる。そのため、上記切削方法と同様に良好な切削加工を行うことができる。そして、全ての第一切削溝形成予定領域S1に沿って第一切削溝1aを形成したら、第一切削溝形成ステップが完了する。
第二切削溝形成ステップを実施した後、図5に示すように、第一切削ブレード33を回転させながら被加工物W1に対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域S1に沿って第一切削ブレード33を図4に示した第一深さL1まで切り込ませつつ第二切削溝2aを切削して第一切削溝1aを形成する。つまり、第一切削ブレード33が第一切削溝形成予定領域S1に沿って位置h1に達するまで切り込むことで、第一切削溝形成予定領域S1の範囲内に形成された2つの第二切削溝2aを含んだ領域を切削することにより、第一の値3に対応した幅(400μm)を有する第一切削溝1aが形成される。第一切削ブレード33が第一切削溝形成予定領域S1に沿って被加工物W1を切り込む際には、複数の第二切削溝2aが形成されている分だけ第一切削ブレード33で被加工物W1を切削除去する除去量が少なくなるため、スピンドル31にかかる加工負荷を低減することができる。そのため、上記切削方法と同様に良好な切削加工を行うことができる。そして、全ての第一切削溝形成予定領域S1に沿って第一切削溝1aを形成したら、第一切削溝形成ステップが完了する。
4 切削方法の第2変形例
次に、図6に示す被加工物W2に切削溝を形成する切削方法の第2変形例について説明する。被加工物W2は、ワーク5が固定部材6の上にワックスなどによって固定されて一体として形成されたものである。固定部材6は、例えばサブストレイトやテープによって構成される。被加工物W2の厚みは、全体として例えば700μm程度となっている。第2変形例では、第一の値3aを有する第一切削ブレード36を用いて、第一切削溝形成ステップを実施する。また、第一の値3aよりも小さい第二の値4bを有する第二切削ブレード37を用いて、第二切削溝形成ステップを実施する。第一の値3aは、例えば300μmに設定される。一方、第二の値4bは、例えば120μmに設定される。
次に、図6に示す被加工物W2に切削溝を形成する切削方法の第2変形例について説明する。被加工物W2は、ワーク5が固定部材6の上にワックスなどによって固定されて一体として形成されたものである。固定部材6は、例えばサブストレイトやテープによって構成される。被加工物W2の厚みは、全体として例えば700μm程度となっている。第2変形例では、第一の値3aを有する第一切削ブレード36を用いて、第一切削溝形成ステップを実施する。また、第一の値3aよりも小さい第二の値4bを有する第二切削ブレード37を用いて、第二切削溝形成ステップを実施する。第一の値3aは、例えば300μmに設定される。一方、第二の値4bは、例えば120μmに設定される。
(1)第二切削溝形成ステップ
図6に示すように、第二切削ブレード37を回転させながら被加工物W2に対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域S2に沿って第二切削ブレード37を第三深さL3まで切り込ませる。第三深さL3は、第一切削ブレード36及び第二切削ブレード37によって切削されるべき部分であり、ワーク5の厚みに固定部材6の上面60から所定の位置h3までの厚みT(例えば200μm)を加算した深さである。第二変形例では、第二切削ブレード37が第一切削溝形成予定領域S2に沿って位置h3に達するまで切り込んで切削することにより、ワーク5を完全切断(フルカット)して第一切削溝形成予定領域S2に沿った第二切削溝2bを形成する。第二切削溝2bの幅は、第二の値4bに対応した幅(120μm)を有している。また、第二切削溝2bを形成する位置は、第一切削溝形成予定領域S2の範囲内であればよく、第一切削溝形成予定領域S2の中央に第二切削溝2bの中心を合わせて形成しなくてもよい。そして、上記の切削方法と同様の動作によって、全ての第一切削溝形成予定領域S2に沿って第二切削溝2bを形成する。
図6に示すように、第二切削ブレード37を回転させながら被加工物W2に対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域S2に沿って第二切削ブレード37を第三深さL3まで切り込ませる。第三深さL3は、第一切削ブレード36及び第二切削ブレード37によって切削されるべき部分であり、ワーク5の厚みに固定部材6の上面60から所定の位置h3までの厚みT(例えば200μm)を加算した深さである。第二変形例では、第二切削ブレード37が第一切削溝形成予定領域S2に沿って位置h3に達するまで切り込んで切削することにより、ワーク5を完全切断(フルカット)して第一切削溝形成予定領域S2に沿った第二切削溝2bを形成する。第二切削溝2bの幅は、第二の値4bに対応した幅(120μm)を有している。また、第二切削溝2bを形成する位置は、第一切削溝形成予定領域S2の範囲内であればよく、第一切削溝形成予定領域S2の中央に第二切削溝2bの中心を合わせて形成しなくてもよい。そして、上記の切削方法と同様の動作によって、全ての第一切削溝形成予定領域S2に沿って第二切削溝2bを形成する。
(2)第一切削溝形成ステップ
第二切削溝形成ステップを実施した後、図7に示すように、第一切削ブレード36を回転させながら被加工物W2に対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域S2に沿って第一切削ブレード36を図6に示した第三深さL3まで切り込ませつつ第二切削溝2bを切削して第一切削溝1bを形成する。つまり、第一切削ブレード33が第一切削溝形成予定領域S2に沿って位置h3に達するまで切り込むことで、第一切削溝形成予定領域S2の範囲内に形成された第二切削溝2bを含んだ領域を切削することにより、ワーク5を完全切断して第一の値3aに対応した幅(300μm)を有する第一切削溝1bが形成される。第一切削ブレード36が第一切削溝形成予定領域S2に沿って被加工物W2を切り込む際には、第二切削溝2bが形成されている分だけ第一切削ブレード36で被加工物W2を切削除去する除去量が少なくなるため、スピンドルにかかる加工負荷を低減することができる。そのため、上記切削方法と同様に良好な切削加工を行うことができる。そして、全ての第一切削溝形成予定領域S2に沿って第一切削溝1bを形成したら、第一切削溝形成ステップが完了する。
第二切削溝形成ステップを実施した後、図7に示すように、第一切削ブレード36を回転させながら被加工物W2に対して例えば−Z方向に切り込み送りして、第一切削溝形成予定領域S2に沿って第一切削ブレード36を図6に示した第三深さL3まで切り込ませつつ第二切削溝2bを切削して第一切削溝1bを形成する。つまり、第一切削ブレード33が第一切削溝形成予定領域S2に沿って位置h3に達するまで切り込むことで、第一切削溝形成予定領域S2の範囲内に形成された第二切削溝2bを含んだ領域を切削することにより、ワーク5を完全切断して第一の値3aに対応した幅(300μm)を有する第一切削溝1bが形成される。第一切削ブレード36が第一切削溝形成予定領域S2に沿って被加工物W2を切り込む際には、第二切削溝2bが形成されている分だけ第一切削ブレード36で被加工物W2を切削除去する除去量が少なくなるため、スピンドルにかかる加工負荷を低減することができる。そのため、上記切削方法と同様に良好な切削加工を行うことができる。そして、全ての第一切削溝形成予定領域S2に沿って第一切削溝1bを形成したら、第一切削溝形成ステップが完了する。
本実施形態に示した第二切削ブレード34,35,37は、第一切削ブレード33,36よりも粒径の大きい砥粒を第一切削ブレード33,36のボンド材よりも硬いボンド材で固めて切り刃を構成してもよい。この場合、第二切削溝形成ステップを実施するときに、被加工物W,W1,W2の切断面にチッピングが発生するものの、後の第一切削溝形成ステップを実施するときに、第一切削ブレード33,36によってチッピングが除去されるため、加工品質を悪化させない。
1,1a,1b:第一切削溝 2,2a,2b:第二切削溝 3,3a:第一の値
4,4a,4b:第二の値 5:ワーク 6:固定部材
10:切削装置 11:装置ベース 11a:上面 12:コラム
13:保持テーブル 13a:保持面 14:回転支持台 15,16:カメラ
20:切削送り手段 21:ボールネジ 22:モータ 23:ガイドレール
24:移動基台 30A:第一切削手段 30B:第二切削手段
31:スピンドル 32:ハウジング 33,36:第一切削ブレード
34,35,37:第二切削ブレード 40:割り出し送り手段 41:ボールネジ
42:モータ 43:ガイドレール 44:移動板
50:切り込み送り手段 51:ボールネジ 52:モータ 53:ガイドレール
54:昇降板
4,4a,4b:第二の値 5:ワーク 6:固定部材
10:切削装置 11:装置ベース 11a:上面 12:コラム
13:保持テーブル 13a:保持面 14:回転支持台 15,16:カメラ
20:切削送り手段 21:ボールネジ 22:モータ 23:ガイドレール
24:移動基台 30A:第一切削手段 30B:第二切削手段
31:スピンドル 32:ハウジング 33,36:第一切削ブレード
34,35,37:第二切削ブレード 40:割り出し送り手段 41:ボールネジ
42:モータ 43:ガイドレール 44:移動板
50:切り込み送り手段 51:ボールネジ 52:モータ 53:ガイドレール
54:昇降板
Claims (1)
- 第一の値の厚みを有した第一切削ブレードで被加工物に対して第一深さまで切り込んで切削溝を形成する切削方法であって、
被加工物の第一切削溝形成予定領域に沿って該第一の値より小さい値の厚みを有した第二切削ブレードで被加工物に対して該第一深さ又は該第一深さより浅い第二深さまで切り込んで第二切削溝を形成する第二切削溝形成ステップと、
該第二切削溝形成ステップを実施した後、該第一切削溝形成予定領域に沿って該第一切削ブレードで被加工物に対して該第一深さまで切り込ませつつ該第二切削溝を切削して第一切削溝を形成する第一切削溝形成ステップと、を備える切削方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016175366A JP2018039085A (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | 切削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016175366A JP2018039085A (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | 切削方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018039085A true JP2018039085A (ja) | 2018-03-15 |
Family
ID=61624709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016175366A Pending JP2018039085A (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | 切削方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018039085A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018133388A (ja) * | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 株式会社ディスコ | 磁気コアの製造方法 |
| JP2020062722A (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 株式会社ディスコ | 切削装置のチャックテーブルユニット及び被加工物の分割方法 |
| CN114290542A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-04-08 | 中国船舶重工集团公司第七一五研究所 | 一种基于多线切割技术的1-3复合材料制备方法 |
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|---|---|---|---|---|
| JPS6416362A (en) * | 1987-07-07 | 1989-01-19 | Nec Corp | Groove machining method for collection mirror |
| JPH0639702A (ja) * | 1992-07-24 | 1994-02-15 | Sony Corp | 切断方法及び砥石車アセンブリ |
| JP2007035760A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | ウェーハダイシング方法及びウェーハダイシング装置 |
-
2016
- 2016-09-08 JP JP2016175366A patent/JP2018039085A/ja active Pending
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| JP7208700B2 (ja) | 2018-10-17 | 2023-01-19 | 株式会社ディスコ | 切削装置のチャックテーブルユニット及び被加工物の分割方法 |
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