以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるSNSシステムの全体構成を概略的に示すブロック図である。
図1に示すように、このSNSシステム1は、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を提供するSNSサーバ2と、インターネット3を介してSNSサーバ2にアクセス可能な複数のユーザ端末4とで構成されている。
本実施形態によるSNSシステム1は、ペットの写真及び当該写真に対するコメントの投稿及び閲覧を通じて複数のユーザ間の交流を支援するためのペット専用SNSを提供するものであり、特に、犬猫ペット専用SNSを提供するものである。犬猫ペット専用SNSとは、犬又は猫が主役となり、それらの話題(写真)を通じて主にその飼い主であるユーザ間の交流を促進・支援するSNSのことを言う。したがって、人間が主役となり、旅行、グルメ、スポーツなど話題を通じてユーザ間の交流を促進・支援する一般的なSNSとは区別される。
ペットの中でも犬や猫は非常に身近な存在であり、多くの家庭で飼われているため、犬猫ペット専用SNSが地域コミュニティの活性化のために果たす役割も大きいものと期待される。ペットの種類は犬や猫の他にも様々であるが、犬や猫ほど多く飼われているペットは他になく、他のペットでは地域コミュニティを活性化させるほどの効果は期待できない。また他のペットの場合には、そのペットの良さが多くの人に共感されにくく、その種類のペットを飼っている人たちだけに限定されるが、犬や猫であればそれらを飼っていない人であっても親しみやすく、その可愛らしさに共感することができるので、ペットの飼い主以外の人にもSNSを利用してもらいやすいという利点がある。
また、犬や猫は非常に多く飼われており、首輪や紐が外れたり、放し飼いされたりする場合もあることから、迷子の発生件数が非常に多い反面、迷子の発見も比較的容易である。これに対し、例えば鳥類、爬虫類、昆虫などはゲージから脱走して行方不明になるとその捜索は極めて困難であり、他人に気軽に依頼できるレベルのものではない。このような理由から、犬猫専用ペットSNSはソーシャルなコミュニケーションツールとして適しているだけでなく、犬や猫が迷子になったとき他人にその捜索を依頼するツールとしても非常に便利である。
SNSサーバ2はウェブサーバやデータベースサーバなど複数のサーバ機能の組み合わせによって実現されており、そのハードウェア及びソフトウェアは特に限定されない。SNSサーバ2は、インターネット3を介して避難所データベース5aや地図データベース5bにアクセス可能であり、避難所に関する情報や地図情報を取得することができる。
ユーザ端末4の代表例はスマートフォンであるが、データ入力機能、ディスプレイ機能、GPS機能及びカメラ機能を有し、インターネット3に接続可能なモバイル端末であればその種類は特に限定されず、タブレット端末、フューチャーフォン(ガラケー)、ノートPCなどでもよく、種々のモバイル端末を対象とすることができる。さらにユーザ端末4としてデスクトップPCを使用することも可能である。ユーザ端末4にはSNSクライアント専用のアプリケーションプログラム(以下、SNSアプリという)がインストールされており、ユーザはユーザ端末4上でSNSアプリ4aを起動することによりサービスを利用することができる。
SNSサーバ2は、ユーザに関する情報を管理するユーザ情報管理部2a、ペットに関する情報を管理するペット情報管理部2b、ペットに関するユーザの投稿記事などを管理する記事管理部2c、迷子のペットに関する情報を管理する迷子情報管理部2dを備えている。
ユーザ情報管理部2aは、ユーザに関する情報として、例えば「ユーザID」、「ユーザ名」、「パスワード」、「Eメールアドレス」、「避難所の名称」、「避難所の位置情報」、「プロフィール」などの属性情報を管理している。またユーザ情報管理部2aは、ユーザがフォローしているペット、ブック、ハッシュタグなどのデータ、さらにはSNSサーバへのアクセスログなどを管理している。避難所情報としては、「避難所の名称」や「避難所の位置情報」の代わりに、避難所データベース5a上の「避難所コード」を管理してもよい。
ペット情報管理部2bは、ペットに関する情報として、「ユーザID」と関連付けられた「ペットID」、ペットの「名前」、「性別」、「種類(犬・猫)」、「体重」、「身長」、「誕生日」、「プロフィール(紹介文)」、「特徴」、首輪の色や素材、迷子札の有無などの「首輪の特徴」、「マイクロチップ情報」、「鑑札(犬の場合)」、「プロフィール写真」、「生死(ステータス)」などの属性情報を管理している。
記事管理部2cは、ペットに関する記事として、「記事ID」、「投稿日時」、「写真」、「撮影位置情報(経度・緯度)」、「コメントID」、「コメント内容」などのデータを管理している。また記事管理部2cは、複数の記事をグループ化するブックの「ブックID」、ペットに紐付けられる場合の「ペットID」、「ブック名」、「ブックの説明」、などのデータを管理している。
迷子情報管理部2dは、迷子のペットに関する情報として、「ペットID」と関連付けられた「迷子ID」、「迷子発生日時」、「迷子発生地点」、「いなくなったときの状況」、「迷子のペットを見つけた場合(の対処方法)」、「連絡先」などのデータを管理している。
図2(a)及び(b)は、ユーザアカウントに関連付けられた各種データの構造を示すデータツリー図である。
図2(a)に示すように、一つユーザアカウント6には一又は複数のペットアカウント7を関連付けることができる。一つのユーザアカウント6に複数のペットアカウント7が関連付けられる場合とは、一人のユーザが複数匹のペットを飼っている場合を意味する。ユーザはペットに関する記事20をペットごとに作成して投稿することができ、当該記事20はペットアカウント7に関連付けられた状態で登録される。
図2(b)に示すように、記事20は少なくとも1枚の写真20aで構成される。1枚の写真20aは1つの記事20を構成するために必須の要素であり、写真がなければ記事は成立しない。写真20aには一又は複数のコメント20cを付与することができる。コメント20cは写真20aを投稿したユーザ本人からのものであってもよく、他のユーザからのものであってもよい。また記事20には他のユーザがいわゆる「いいね!」ボタンを押すことによって付与される他のユーザからのリンク情報20hを追加することができる。記事20には写真の撮影位置情報20gを追加することができる。記事20を構成するデータはこれらに限定されず、他の様々なデータが含まれていてもよい。
ユーザが投稿した記事20はいずれかのブック8に紐付けられる。ブック8は、記事20をグループ化するデータフォルダであり、特定のペットに関する記事20はそのペットアカウント7に関連付けられたブック8内に紐付けられて管理される。本実施形態では、一つのペットアカウント7に関連付けられたブック8Aを「どうぶつブック」と呼ぶ。例えば、ペットAに関連する記事20はペットAのどうぶつブック8Aに紐付けられ、ペットBに関連する記事20はペットBのどうぶつブック8Aに紐付けられる。なお、ある記事20がペットAとペットBの両方に関連する場合には、ペットAのどうぶつブック8AとペットBのどうぶつブック8Aの両方に紐付けられることが好ましい。
ユーザは、ペットアカウント7に関連付けられていない記事20を投稿することもできる。そのような記事20は、ペットアカウント7に紐づいてない一又は複数のブック8Bに紐付けられて管理される。本実施形態では、ペットアカウント7に関連付けられていないブック8Bを「自由帳」と呼ぶ。例えば、ペットA、Bとは関係のない記事20は自由帳8Bに紐付けられる。
ユーザがSNSを利用するためにはユーザ登録が必要である。ユーザ登録では、「ユーザ名」、「パスワード」、「Eメールアドレス」などのユーザアカウントのほか、ユーザの自宅近くの「避難所」の登録が要求される。ユーザ登録前にSNSアプリ4aを起動すると、SNSアプリ4aがSNSサーバ2にアクセスした後、ユーザ登録ページに移行する。
図3は、ユーザ登録ページの一例を示す画面図である。
図3に示すように、ユーザ登録ページ10Xには、「ユーザ名」入力フィールド30a、「パスワード」入力フィールド30b、「Eメールアドレス」入力フィールド30c、「プロフィール」入力フィールド30dがそれぞれ設けられている。また、ユーザ登録ページ10Xには、地図上でユーザの自宅近くの避難所30fをユーザに選択させるための避難所選択画面30eが表示される。
ユーザ端末4に避難所選択画面30eを提供するため、SNSサーバ2は、ユーザ端末4から送られてきたGPS位置情報を地図データベース5bに送信して地図情報を取得し、さらにGPS位置情報を避難所データベース5aに送信して近隣の避難所情報を取得する(図1参照)。SNSサーバ2は、これらの情報をもとに避難所選択画面30eを作成する。なお地図は画面をスライドさせることで移動させることができ、スライド後の画面の地図上には移動後の地域の避難所が表示される。避難所データベース5aとしては、例えば、ファーストメディア株式会社より提供されている防災情報「全国避難所ガイド」などが知られている。また地図データベース5bとしては「Google Maps API」などが有名である。
ユーザは、ユーザ登録ページ10X上の各入力フィールドに必要事項を入力し、さらに避難所30fを選択し、「決定」ボタン30gをタップすることにより、ユーザ登録を完了させることができる。「キャンセル」ボタン30hをタップした場合にはユーザ登録が中止となる。ユーザ登録が完了すると、ユーザはSNSの利用が可能となる。
避難所情報はユーザの属性情報であるが、ユーザが飼っているペットのプロフィールとしての役割も果たす。ペットのプロフィールとして避難所情報を公開することにより、地域とのつながりを深めることができ、居住地域のつながりを通じてユーザ間の交流を促進・支援することができる。避難所は地域ごとに必ず設けられているものであるため、ユーザの生活拠点を概略的に表示する情報として適している。ユーザの生活拠点の情報として自宅の住所を登録することも考えられるが、避難所情報は個人情報の安全性の面で有利である。
ユーザ登録後にユーザ端末4内のSNSアプリ4aを起動すると、SNSアプリ4aがSNSサーバ2にアクセスしてユーザ名(又はEメールアドレス)とパスワードを送信し、SNSサーバ2によるログイン認証が行われる。ユーザのログインが許可されるとユーザ端末4とSNSサーバ2との間のセッションが確立し、ユーザ端末4からGPS位置情報が送信される。GPS位置情報はユーザのアクセスログに記録されると共に、後述する現在位置周辺の地図情報の取得・提供のために使用される。なおGPS位置情報はログイン直後の1回だけでなく、ログイン中にユーザ端末から定期的に送信されてもよい。
SNSアプリ4aを立ち上げてログイン認証されたユーザ端末4のディスプレイにはSNSのホーム画面である「ひろば」ページが表示される。
図4は、「ひろば」ページの構成の一例を示す画面図である。
図4に示すように、「ひろば」ページ10Aは、SNSの他のユーザが投稿したペットの写真20aを紹介するページである。
人が主役となる通常のSNSと異なり、犬や猫が主役となる犬猫ペット専用SNSでは写真の公開範囲が制限されず、各ユーザが投稿したペットの写真20aは「ひろば」ページ10Aを通じて他のすべてのユーザに公開される。ペットの写真20aは時系列表示され、画面を縦スクロールさせることで古い写真を表示させることができる。
SNSアプリ4aの基本的な画面レイアウトは、画面の上方のヘッダースペースに設けられたページタイトル11と、画面中央のコンテンツ表示スペース12と、画面下方のフッタースペースに設けられたメニューバー13とで構成されている。コンテンツ表示スペース12に表示しきれない内容は画面を上下方向にスワイプして縦スクロールさせることで表示することができる。
メニューバー13には、「ひろば」ボタン13a、「ほんだな」ボタン13b、「タイムライン」ボタン13c、「エリア」ボタン13d、「おうち」ボタン13eが設けられており、これらのボタンのいずれかをタップすることで該当ページに移動することができる。さらに、メニューバー13の上方の横方向中央には記事の新規投稿ボタン14(カメラのマーク)が設けられており、新規投稿ボタン14をタップすることで記事作成ページに移動することができる。新規投稿ボタン14は、コンテンツ表示スペース12の表示内容によらず常に最前面に表示される。
図4の「ひろば」ページ10Aにおいて、ユーザがいずれかの写真20a(例えば左上の猫の写真)をタップするとその写真を含む投稿記事の詳細を示す記事詳細ページが表示される。
図5は、記事詳細ページの構成の一例を示す画面図である。
図5に示すように、記事詳細ページ10Gには当該記事を構成するペットの写真20a及び飼い主のユーザのコメント20cが表示される。また、この記事詳細ページ10G上には、写真20aに共感する他のユーザからのリンク情報を付与する「いいね」ボタン20d、「コメント追加」ボタン20e、「その他の操作選択」ボタン20fなどが表示されている。「その他の操作選択」ボタン20fからペットのフォローの登録や他のSNSでのシェアの登録を選択することができる。このように、各ユーザは公開写真を閲覧することができ、さらに公開写真に共感やコメントを追加したり、公開写真のペットをフォローしたりシェアしたりすることができる。
図4の「ひろば」ページ10A上や図5の記事詳細ページ10G上において、ユーザが記事の新規投稿ボタン14をタップすると、ペットの写真撮影又は写真選択が行われた後、記事作成ページが表示される。
図6は、記事作成ページの構成の一例を示す画面図である。
図6に示すように、記事作成ページ10Hには、撮影又は選択されたペットの写真20aが表示される写真表示フィールド21aと、写真20aを格納する「ブック」20bの選択肢が表示されるブック選択フィールド21bと、写真20aの撮影位置情報の追加フィールド21cが設けられている。記事作成ページ10H上でいずれかのブック20bを選択し、撮影位置情報を必要に応じて追加した後、「投稿」ボタン21dをタップすると、ペットの記事20が新規に登録される。この記事は図4の「ひろば」ページ10A上で公開され、また図5のように記事の閲覧が可能である。
図6の記事作成ページ10Hにおいて、撮影位置情報の追加フィールド21c内の位置情報追加ボタン21eがタップされると、位置情報追加ページに移行する。
図7は、位置情報追加ページの構成の一例を示す画面図である。
図7に示すように、位置情報追加ページ10Iにはユーザ端末4から送られてきた最新のGPS位置情報に基づいて決定したユーザの現在位置周辺の地図22aが表示される。地図22aの中心の十字マーク22bは撮影位置情報として追加したい位置を指示しており、地図全体を上下左右にスライドさせることで十字マーク22bの相対位置を動かすことができる。ユーザが地図22a上の十字マーク22bの位置を定めた後、決定ボタン22cをタップすると、十字マーク22bの位置情報(緯度・経度)が写真の撮影位置情報として登録される。キャンセルボタン22dがタップされた場合には撮影位置情報の追加は行われず、記事作成ページ10Hに戻る。
こうして図6の記事作成ページ10H上で作成された記事は、図4のように「ひろば」ページ10A上で公開され、また図5のように個別に表示され、他のユーザは当該記事を閲覧することができる。また他のユーザが当該ペット(どうぶつブック)をフォローしている場合には、「タイムライン」ページ10Cを通じて当該記事を閲覧することができる。
上記のように、アプリ動作画面のフッターエリアにはメニューバー13が表示されており、「ひろば」、「ほんだな」、「タイムライン」、「エリア」、「おうち」のページ選択ボタン13a〜13eが設けられおり、これらのボタンのいずれかをタップすることで該当ページに移動することができる。
図8は、「ほんだな」ページの構成の一例を示す画面図である。
図8に示すように、「ほんだな」ページ10Bは、各ユーザの記事をグループ化した「ブック」を本棚のように陳列表示するページである。「あたらしいなかま」表示フィールド23aには、各ユーザによって新規(例えば24時間以内)に作成された「どうぶつブック」が表示されている。「どうぶつブック」は、「ブック」のうち一匹のペットと紐付けられたブック20bであり、このペットの記事が格納されるデータフォルダである。また「わだいのブック」表示フィールド23bには、現在から一定期間内(例えば24時間以内)にアクセス数が多かったブック20bが表示されている。また「おすすめブック」表示フィールド23cには、SNS管理人が推奨するブック20bが表示されている。これらのフィールドに表示されているブック20bをタップすることでそのブック20b内にまとめられた記事を見ることができる。つまり、「ひろば」ページ10Aがすべての記事を時系列表示するものであるのに対し、「ほんだな」ページ10Bは特定の条件でグループ化された記事の格納先であるフォルダを表示するものである。
図9は、「タイムライン」ページの構成の一例を示す画面図である。
図9に示すように、「タイムライン」ページ10Cは、自分のブックの記事20、フォローしている他のペットの記事20、フォローしているハッシュタグが付された記事20などを時系列表示するページである。ユーザが複数のブックを設定している場合には、すべてのブックの記事が「タイムライン」ページ10Cに表示される。画面を縦スクロールさせることで古い記事を表示させることができる。
図10は、「エリア」ページの構成の一例を示す画面図である。
図10に示すように、「エリア」ページ10Dには、ユーザ端末4から送られてきたGPS位置情報に基づくユーザの現在位置を中心とする地図を表示する地図表示フィールド24a、この現在位置付近に避難所登録しているユーザのペットを紹介するペット紹介フィールド24b、この現在位置付近で撮影されたペットの写真を紹介する写真紹介フィールド24c、現在位置付近でペットが迷子になっていることを知らせる迷子掲示板24dが設けられている。ユーザは、「エリア」ページ10Dを閲覧することで地元のユーザとのつながりや迷子のペットの捜索に協力することに対する意識を日ごろから高めることができる。特に、ペット紹介フィールド24bによれば、ユーザがペットを通じて地域コミュニティと交流を深める機会を与えることができ、SNSの活性化を図ることができる。また、写真紹介フィールド24cによれば、ユーザがペットを通じて他のユーザと交流を深める機会を与えることができ、SNSの活性化を図ることができる。
図11は、「おうち」ページの構成の一例を示す画面図である。
図11に示すように、「おうち」ページ10Eはユーザ情報管理ページ(ダッシュボード)であり、ユーザアカウント表示フィールド25a、マイブック表示フィールド25b、フォローしているブックを表示するフォローブック表示フィールド25c、「おしらせ」ボタン25d、「履歴」ボタン25e、「ユーザプロフィール編集」ボタン25f、「ユーザ設定」ボタン25gなどが設けられており、ユーザはマイブックやフォローしているブックの編集・削除が可能である。フォローブック表示フィールド25cに表示されているブック20bのうち、「#」マークが付けられたブックアイコンは、ハッシュタグでグループ化された記事が格納されたブックであることを示している。
ユーザ情報にはユーザIDやパスワードのほかにユーザの自宅近くの避難所の情報も含まれている。すなわち、ユーザの生活拠点の位置情報としては、自宅の位置情報ではなく、避難所の位置情報が使用される。避難所の情報は、ユーザのプロフィール情報の一つであって必須の登録項目である。以下、自宅近くの避難所の設定方法について説明する。
ユーザアカウント表示フィールド25aには、「ユーザ名」、「自己紹介」、「避難所」の情報が表示される。これらの基本情報は、「ユーザプロフィール編集」ボタン25fをタップして編集画面上で編集が可能となっている。「避難所」の設定ページでは、GPS位置情報から求めた現在位置を中心とする地図(図7参照)が表示され、地図上には複数の避難所が選択可能に表示されており、ユーザは地図上の避難所の一つを選択することができる。避難所の多くは学校などの公共施設である。避難所の選択を決定すると、その避難所がユーザの生活拠点として登録され、その後の各種機能に利用される。
図11におけるマイブック表示フィールド25bには「新しいブックを作る」ボタン25hが設けられており、この「新しいブックを作る」ボタン25hをタップすると「新規ブック作成」ページに移行する。
図12(a)及び(b)は、「新規ブック作成」ページの構成の一例を示す画面図である。
図12(a)及び(b)に示すように、「新規ブック作成」ページは、ブック種類選択ページ10Faとブック詳細設定ページ10Fbとで構成される。
図12(a)に示すように、ブック種類選択ページ10Faには、「どうぶつブックをつくる」ボタン26a、「思い出ブックをつくる」ボタン26b、「自由帳をつくる」ボタン26cが設けられており、いずれかのボタンをタップすることでブックの種類を選択することができる。ブックの種類の選択後、ブック詳細設定ページ10Fbに移行する。
図12(b)に示すように、「どうぶつブック」を選択した後のブック詳細設定ページ10Fbには、「どうぶつのなまえ」入力フィールド26d、「種類(犬又は猫)」入力フィールド26e、プロフィール写真26fなどが設けられており、これらの情報を入力して「作成する」ボタン26gをタップすると、どうぶつブックが新規に作成される。
このように「どうぶつブック」を新規作成する場合、どうぶつの「名前」、「種類(犬又は猫)」、どうぶつの「プロフィール写真」を最低でも登録する必要がある。どうぶつブックを作成するとペットアカウントが新規に作成されるので、当該どうぶつブックに特定のペットの写真を投稿することが可能となる。
上記のように、「ブック」はペットの記事をまとめたデータフォルダ(パス)であり、特に、「どうぶつブック」はユーザ自身が飼っているペットの記事をまとめたものである。ブックには、「どうぶつブック」、「思い出ブック」、「自由帳」の3種類がある。「どうぶつブック」は、現在飼っているペットの記事をまとめたブックであり、「思い出ブック」は過去に飼っていたペットの記事をまとめたブックであり、「自由帳」は任意の犬又はネコに関する自由な記事をまとめたブックである。すなわち「どうぶつブック」と「思い出ブック」が特定のペットに紐づいた記事を格納する場所であるのに対し、「自由帳」は特定のペットに紐づかない自由な記事を格納する場所である。
「どうぶつブック」を作成する場合、ペットの「生死」ステータスが「生」(第1のステータス)に設定され、「思い出ブック」を作成する場合、ペットの「生死」ステータスが「死」(第2のステータス)に設定される。
ユーザが本当にペットを飼っているかどうかを厳密に解釈する必要はなく、ユーザ自らが当該ペットを飼っていると認めるものであれば、法律上の証明などは不要である。また野良犬や野良猫であっても、特定のユーザが時々世話をしてあげているような場合には、飼っている場合に含まれる。特に、地域猫と呼ばれる、特定のエリア内に住み着いている野良猫なども当該地域猫を世話しているユーザが飼っているものと解釈することができる。
図13は、「どうぶつブック」閲覧ページの構成の一例を示す画面図である。
図13に示すように、「どうぶつブック」閲覧ページ10Jには、このどうぶつブックに紐づけたペットの記事が時系列表示される。また「どうぶつブック」閲覧ページ10Jには「プロフィール編集」ボタン27aが設けられており、このボタンをタップすることで「プロフィール編集」ページに移行することができる。さらに「迷子掲示板を作成する」ボタン27bが設けられており、このボタンをタップすることで「迷子掲示板作成」ページに移行することができる。なお「プロフィール編集」ボタン27aや「迷子掲示板を作成する」ボタン27bはユーザが自分の「どうぶつブック」閲覧ページ10Jを開いたときにだけ表示されるものであり、他のユーザの「どうぶつブック」閲覧ページ10Jを開いたときは表示されない。
「思い出ブック」ページも「どうぶつブック」閲覧ページ10Jと同様に構成することができるが、「迷子掲示板を作成する」ボタン27bは設けられない。すでに亡くなっているペットが迷子になることはないからである。
図14は、「ペットプロフィール編集」ページの構成の一例を示す画面図である。
図14に示すように、「ペットプロフィール編集」ページ10Kでは、ペットのプロフィール情報を編集可能である。ペットのプロフィール情報は、「名前」28a、「性別」28b、「種類(犬又は猫)」28c、「体重」28d、「身長」28e、「年齢」28f、「プロフィール(紹介文)」28g、「特徴」28h、首輪の色や素材、迷子札の有無などの「首輪の特徴」28i、マイクロチップ番号である「マイクロチップ」28j、犬の場合の「鑑札」28k、「大きさが分かる写真」28l、「横から見た写真」28m、「特徴が分かる写真」28nがそれぞれ登録される。ペットのプロフィール情報は他のユーザに対して提供される。またこれら情報の一部はペットが迷子になった際に、迷子情報として利用される。
また「ペットプロフィール編集」ページ10Kには「思い出ブックに切り替える」ボタン28pが設けられており、当該ボタンをタップするとこのどうぶつブック全体が「思い出ブック」に切り替えられる。思い出ブックに変更されると、ペットの「生死」ステータスが「生」から「死」に変更され、これにより迷子機能などから切り離される。すなわち、「どうぶつブック」閲覧ページ10Jには迷子情報作成ページへのアクセスリンクである「迷子掲示板を作成する」ボタン27bが表示されなくなる。
次に、自分のペットが迷子になったときの迷子情報の作成方法について説明する。
図13に示したように、「どうぶつブック」閲覧ページ10Jには、当該どうぶつブックに紐づいているペットが迷子になったときに迷子掲示板の作成のための「迷子掲示板を作成する」ボタン27bが設けられており、このボタンをタップすると「迷子掲示板作成」ページに移行する。
図15は、「迷子掲示板作成」ページの構成の一例を示す画面図である。
図15に示すように、「迷子掲示板作成」ページ10Lには、「いなくなった日時」入力フィールド29a、「いなくなった場所」入力フィールド29b、「いなくなったときの状況」入力フィールド29c、「見つけた場合(にどうしてほしいか?)」入力フィールド29d、「連絡先」入力フィールド29eなどが設けられており、各入力フィールドに必要事項を入力すると、ペットの迷子情報が新規に登録される。また「いなくなった場所」入力フィールド29bをタップすると、地図画面が表示され、地図上で迷子発生地点を指定することができ、これにより迷子発生地点の位置情報が登録される。
さらにペットの迷子情報としては、これらの入力情報だけでなく、図14に示したペットのプロフィール(属性情報)の一部も利用される。SNSサーバ2は、「迷子掲示板作成」ページ10L上で入力された必要事項と迷子のペットの既存のプロフィール情報の一部とを組み合わせて迷子情報を生成する。このように、SNSサーバ2に予め登録しているペットのプロフィールデータを利用してペットの迷子情報を生成することで、ペットの迷子情報を短時間で容易に作成することができる。
こうしてあるユーザ(第1のユーザ)のペットの迷子情報が登録されると、迷子発生地点から一定範囲内(例えば半径5km圏内)に避難所を登録している他のユーザ(第2のユーザ)の「エリア」ページ10Dの迷子掲示板24dにペットの迷子情報が表示される。
図16は、ペットの迷子が発生しているときの「エリア」ページの表示状態を示す画面図である。
図16に示すように、「エリア」ページの迷子掲示板24dには、ペットのプロフィール情報を含む迷子情報が表示される。迷子情報は、ペットの「名前」28a',「種類」28b'、「特徴」28h'、「首輪の特徴」28i'、「マイクロチップ」28j'、「マイクロチップ」28j'、「鑑札」28k'、「いなくなった日時」29a'、「いなくなった場所」29b'、「いなくなったときの状況」29c'、「見つけた場合(にどうしてほしいか?)」29d'、「連絡先」29e'、「大きさが分かる写真」28l'、「横から見た写真」28m'、「特徴が分かる写真」28n'などである。
こうして迷子掲示板24dに掲示されたペットの迷子情報を見た他のユーザ(第2のユーザ)は、当該ペットの「どうぶつブック」閲覧ページ10Jにアクセスして迷子のペットの外観や特徴をさらに確認することができる。さらに迷子のペットをフォローした場合には、タイムライン上に迷子のペットの記事が掲載されるようになるので、迷子のペットの捜索状況に関する最新の投稿記事をチェックすることが可能となる。
ペットの迷子情報は、ペットの迷子発生地点から一定範囲内(例えば半径5km圏内)でSNSアプリ4aを起ち上げた他のユーザ(第3のユーザ)の「エリア」ページ10Dの迷子掲示板24dに掲示されてもよい。上記のようにユーザがユーザ端末4内のSNSアプリ4aを起ち上げるとSNSサーバ2にGPS位置情報が送信されるので、この位置情報を用いてユーザがペットの迷子発生エリア内にいるかどうかを判断することができる。これによれば、ペットが迷子になったエリアを訪れているユーザに対して協力を求めることができ、ペットを探すことができる協力者をさらに増やすことができる。
通常、SNSにおいて友達関係にないユーザの記事又は当該ユーザによってフォローされていない記事がタイムラインに直接表示されることはなく、また友達関係にないユーザにメッセージを送ることはできない。ペット専用SNSにおいても、フォローしていないペットの記事がタイムライン等に表示されることはなく、迷子情報が提供されることもなかった。しかし本実施形態においては、ユーザがペットの迷子情報を新規に作成して登録した場合に、当該ペット又はペットの飼い主であるユーザをフォローしているか否かを問わず、迷子発生地点から一定範囲内に避難所登録を有する他のすべてのユーザに対してペットの迷子情報を提供するので、SNSシステム1に予め登録されているユーザの情報を有効に利用して、迷子ペットの捜索に対する協力を簡単に求めることができる。
以上説明したように、本実施形態によるSNSシステム1は、SNSに登録されているユーザの属性情報である避難所情報を利用して、迷子発生地点から一定範囲内に避難所登録を有するユーザ、あるいは迷子発生地点から一定範囲内でSNSアプリ4aを起動したユーザに対して迷子情報を提供するので、ペットを発見してくれる可能性がある人たちだけに迷子ペット探しの協力を求めるができ、ペットが発見される確率を大幅に高めることができる。ペット専用SNSのユーザの多くは迷子のペット探しに協力的であるものと期待できることから、迷子のペットが発見される確率を大幅に高めることができる。さらに、ユーザは例えばスマートフォンなどの携帯端末を使用していつでもどこからでもSNSにアクセスできるので、例えば道端で迷子らしきペットを見かけた場合にSNSにアクセスして迷子情報を確認し、ペットの写真と照らし合わせてその場で容易に確認することができ、迷子ペット探しの利便性を高めることができる。
また、本実施形態においては、SNSに登録されているユーザの生活拠点の位置情報が実際の自宅の位置情報ではなく、ユーザの自宅近くの避難所の位置情報であるため、ユーザの個人情報を保護しながら安全に楽しくSNSを利用してもらうことができる。また、日ごろから避難所を意識してもらうことができ、防災面にも貢献することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態で示したSNSのデータベース構造、データの種類、画面レイアウト等は一例であって、種々のデータベース構造やデザインレイアウトを採用することができる。
また、本実施形態においては、ユーザの生活拠点の位置情報として避難所の位置情報を登録する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばコンビニエンスストア、病院、お寺や神社など、数100〜数kmの間隔で点在する他の特定の場所を対象とすることも可能である。ただし、避難所の場合には、防災面に対するユーザの意識の向上を図ることができる点で非常に有効である。
また、上記実施形態ではペットの種類を犬又は猫に限定した犬猫ペット専用SNSを例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、犬や猫以外の他の種類のペットの写真やコメントを受け付けるものであってもよい。