JP2018035888A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の押圧部材の各々により1つのブレーキパッドを押圧するディスクブレーキ装置であって、裏板全体の剛性を上げることで、押圧部材によって裏板全体をより均一に押圧することができるディスクブレーキ装置を提供する。【解決手段】ディスクブレーキ装置10が備える裏板61は、押圧部材側面61aの複数の押圧領域75にそれぞれ突設された複数のメインリブ72と、複数のメインリブ72が突設された押圧部材側面61aと同一面に突設され複数のメインリブ72を互いに接続する接続リブ81と、を備えている。【選択図】図4
Description
本発明は、車両の制動を行うディスクブレーキ装置に関する。
ディスクブレーキ装置の一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1に示されているディスクブレーキ装置のブレーキパッドは、制動時に一面側をディスクロータに当接させる摩擦材と、摩擦材の他面側に設けられピストンにより押圧される裏板と、を備えている。裏板は、ピストンにより押圧される押圧領域に、押圧領域以外の他の領域に比べて厚みを厚くしたリブ(肉厚部)を備えている。これにより、裏板の変形を抑制するとともに、摩擦材の偏摩耗を抑制している。
また、他のディスクブレーキ装置の一形式として、特許文献2に示されているものが知られている。特許文献2には、2つのピストンにより1つのブレーキパッドを押圧するディスクブレーキ装置が示されている。2つのピストンの各々は、ブレーキパッドにおけるディスクロータの回入側及び回出側の2カ所に配置されており、ブレーキパッドが備える裏板を2つの押圧領域で押圧している。
上述した特許文献2に示されている2つのピストンを備えるディスクブレーキ装置に対して、特許文献1に示されている押圧領域にリブを設ける裏板を適用した場合、2つのピストンの各々は、各ピストンの押圧領域に設けたリブを押圧することとなる。この場合、裏板全体の剛性が不足すると、2つのピストンは、裏板全体を均一に押圧することが困難となる。
そこで、本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、複数の押圧部材の各々により1つのブレーキパッドを押圧するディスクブレーキ装置であって、裏板全体の剛性を上げることで、押圧部材によって裏板全体をより均一に押圧することができるディスクブレーキ装置を提供することを目的とする。
本発明のディスクブレーキ装置は、回転体に組付けられて回転体と一体的に回転するディスクロータと、ディスクロータの軸方向の両側に設けられ、ディスクロータを押圧可能である一対のブレーキパッドと、一対のブレーキパッドのうち一のブレーキパッドをディスクロータに押圧する複数の押圧部材と、を備えたディスクブレーキ装置であって、一のブレーキパッドは、複数の押圧部材により押圧される押圧部材側面と、押圧部材側面に設けられ複数の押圧部材によりそれぞれ押圧される複数の押圧領域と、押圧部材側面とは反対側でありディスクロータと対向するディスクロータ側面と、を有する裏板と、ディスクロータ側面に設けられ、複数の押圧部材の押圧に伴ってディスクロータに対して摺接し摩擦力を発生させる摩擦材と、を備え、裏板は、押圧部材側面の複数の押圧領域、及びディスクロータ側面の複数の押圧領域に対応する対応領域のうち少なくとも一方にそれぞれ突設された複数のメインリブと、複数のメインリブが突設された少なくとも一方と同一面に突設され複数のメインリブを互いに接続する接続リブと、を備えている。
これによれば、押圧部材側面の複数の押圧領域、及びディスクロータ側面の対応領域のうち少なくとも一方に複数のメインリブが突設されることで、裏板のメインリブを突設させた領域の剛性が上がる。また、接続リブは、複数のメインリブを突設させた領域と同一面に突設され、複数のメインリブを互いに接続する。接続リブが突設されることで、裏板は、メインリブを突設させた領域だけでなく接続リブを突設させた領域の剛性を上げることが可能となる。その結果、裏板全体の剛性を上げることが可能となる。これにより、複数の押圧部材は、裏板全体をより均一に押圧することが可能となる。
<第一実施形態>
以下、本発明に係るディスクブレーキ装置の第一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態及び変形例の相互において、互いに同一又は均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、説明に用いる各図は概念図であり、各部の形状は必ずしも厳密なものではない場合がある。
以下、本発明に係るディスクブレーキ装置の第一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態及び変形例の相互において、互いに同一又は均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、説明に用いる各図は概念図であり、各部の形状は必ずしも厳密なものではない場合がある。
図1に示すように、第一実施形態のディスクブレーキ装置10は、車軸ハブ13(回転体)に組付けられて車軸ハブ13と一体的に回転するディスクロータ11と、キャリパ12と、を備えている。ディスクロータ11は、円盤状のロータ本体11aと、車軸ハブ13に固定され車両の車軸と一体的に回転する円筒状のハット部11bと、を備えている。なお、以下の説明において、ディスクロータ11の径方向を「ロータ径方向」と称し、ディスクロータ11の周方向を「ロータ周方向」と称し、ディスクロータ11の軸方向を「ロータ軸方向」と称する。
キャリパ12は、ディスクロータ11の回転に対して制動力を発生させる装置である。本実施形態のキャリパ12は、例えば、ピストン対向型キャリパであり、ディスクロータ11のロータ軸方向の両側に設けられディスクロータ11を押圧可能である一対のブレーキパッド42,52(図3参照)を備えている。キャリパ12は、ディスクロータ11のロータ本体11aを跨ぐように設けられている。キャリパ12は、車両の非回転部分(例えば、図示省略の車体側の部分)に固定されるマウント21と、キャリパ本体22と、を備えている。マウント21は、キャリパ本体22をロータ周方向に変位不能に支持する。また、マウント21は、一対のブレーキパッド42,52を、ロータ軸方向に変位可能に支持する。なお、本実施形態においては、本発明をピストン対向型キャリパを備えるディスクブレーキ装置に適用して実施するが、例えば、浮動型キャリパを備えるディスクブレーキ装置に本発明を適用して実施することも可能である。
図2は、キャリパ本体22の平面図である。図3は、図2に示すIII−III線で切断してロータ周方向の回入側から見た断面を示している。図2及び図3に示すように、キャリパ本体22は、アウターハウジング部31と、インナーハウジング部32と、連結部33と、支持軸部34と、を備えている。アウターハウジング部31は、ロータ本体11a(図3参照)に対してロータ軸方向の外側に配置されている。アウターハウジング部31は、2つのピストン部41と、ブレーキパッド42と、を備えている。また、インナーハウジング部32は、ロータ本体11aに対してロータ軸方向の内側に配置されている。インナーハウジング部32は、2つのピストン部51と、ブレーキパッド52と、を備えている。アウターハウジング部31とインナーハウジング部32は、連結部33によって連結され、ロータ本体11aを跨ぐように対向して配置されている。
アウターハウジング部31の2つのピストン部41の各々は、ロータ軸方向においてインナーハウジング部32の2つのピストン部51の各々に対応する位置に設けられている。ピストン部41とロータ本体11aとの間には、ブレーキパッド42が設けられている。ピストン部51とロータ本体11aとの間には、ブレーキパッド52が設けられている。一対のブレーキパッド42,52は、ロータ軸方向においてロータ本体11aを間に挟んだ位置に設けられている。また、支持軸部34は、キャリパ本体22内でブレーキパッド42,52をロータ軸方向に移動可能に支持する。また、ブレーキパッド42,52は、板バネ35によりロータ径方向の内側に向けて付勢されている。
アウターハウジング部31の2つのピストン部41の各々は、ブレーキパッド42におけるロータ周方向の回入側及び回出側の2カ所に配置されている。2つのピストン部41は、ロータ周方向におけるブレーキパッド42の中央を通り、ロータ径方向に沿った仮想線Z(図4参照)に対して線対称となる位置に配置されている。同様に、インナーハウジング部32の2つのピストン部51は、ロータ周方向におけるブレーキパッド52の中央を通り、ロータ径方向に沿った仮想線(図示略)に対して線対称となる位置に配置されている。
ピストン部41,51は、同様の構成となっているため、以下の説明では主にアウターハウジング部31のピストン部41について説明し、インナーハウジング部32のピストン部51についての説明を適宜省略する。ピストン部41は、シリンダ43と、ピストン44と、を備えている。従って、本実施形態のディスクブレーキ装置10は、上述した一対のブレーキパッド42,52のうち一のブレーキパッド42をディスクロータ11に押圧する複数(本実施形態では2つ)のピストン44を備えている。シリンダ43は、アウターハウジング部31内に形成され、ロータ軸方向に沿って形成された有底円筒状をなしている。シリンダ43の開口は、ブレーキパッド42側となっている。
ピストン44は、シリンダ43内に設けられている。ピストン44は、ブレーキパッド42をディスクロータ11(ロータ本体11a)に押圧するための部材である。ピストン44は、ロータ軸方向に沿って形成された有底円筒状をなしている。ピストン44は、シリンダ43の底面側に底部44aを配置し、円環状の開口部44bをブレーキパッド42側に配置した状態で、シリンダ43内に挿入されている。ピストン44は、シリンダ43に対して液密的に、且つロータ軸方向に摺動可能に組付けられている。ピストン44の底部44aとシリンダ43の底面との間には、油室45が形成されている。油室45は、キャリパ本体22に設けられた油路36を通じて、例えばマスタシリンダやアクチュエータ等から作動液が供給される。
また、インナーハウジング部32のピストン54の底部54aとシリンダ53の底面との間には、油室55が形成されている。油室55は、キャリパ本体22に設けられた油路37(図2参照)を通じて、アウターハウジング部31のピストン部41の油室45と連通している。
制動時において、アウターハウジング部31のピストン44は、油室45に供給される作動液によりロータ軸方向に沿ってブレーキパッド42に向けて前進し、ブレーキパッド42をロータ本体11aに押圧する。同様に、インナーハウジング部32のピストン54は、油室55に供給される作動液によりロータ軸方向に沿ってブレーキパッド52に向けて前進し、ブレーキパッド52をロータ本体11aに押圧する。これにより、2つのブレーキパッド42,52は、ロータ本体11aに対してロータ軸方向の両側から摺接し摩擦力を発生させる。
アウター側のブレーキパッド42は、裏板61と、摩擦材62と、を備えている。裏板61は、複数(2つ)のピストン44(押圧部材)により押圧される押圧部材側面61aと、押圧部材側面61aに設けられ2つのピストン44によりそれぞれ押圧される複数(2つ)の押圧領域75と、押圧部材側面61aとは反対側でありディスクロータ11と対向するディスクロータ側面61bと、を有する。摩擦材62は、ディスクロータ側面61bに設けられ、2つのピストン44の押圧に伴ってディスクロータ11(ロータ本体11a)に対して摺接し摩擦力を発生させる。同様に、インナー側のブレーキパッド52は、2つのピストン54により押圧される裏板63と、裏板63に固定されロータ本体11aに摺接する摩擦材64と、を備えている。インナー側のブレーキパッド52は、アウター側のブレーキパッド42と同様の構成となっている。このため、以下の説明では、主にアウター側のブレーキパッド42について説明し、インナー側のブレーキパッド52についての説明を適宜省略する。
図4は、ブレーキパッド42を裏板61側から見た平面図である。図5は、図4に示すV−V線で切断してロータ周方向の外側から見た断面を示している。図4及び図5に示すように、本実施形態のブレーキパッド42の摩擦材62は、ロータ周方向に長い略板状をなしている。摩擦材62は、例えば、繊維基材や摩擦調整材等を配合して混合された粉末状の摩擦材原料を、プレスで押し固めることにより製造される。摩擦材62は、ロータ本体11aに摺接する摺接面62aと、摺接面62aとは反対側であり裏板61に貼付される貼付面62bとが平行に形成されている。摩擦材62は、貼付面62bを裏板61のディスクロータ側面61bによって支持されている。摩擦材62の貼付面62bは、例えば、ディスクロータ側面61bに対して接着剤で固定されている。
裏板61は、ロータ周方向に長い略板状をなしている。図4に示すように、裏板61の外周の大きさは、摩擦材62の外周の大きさに比べて大きくなっている。本実施形態の摩擦材62及び裏板61は、図4に示す仮想線Zに対して線対称となる形状をなしている。裏板61は、例えば、金属材料をプレス成形することにより形成される。なお、裏板61の材料は、金属材料に限らず、樹脂材料でもよい。
図4にハッチングで示す2つの押圧領域75は、2つのピストン44によりそれぞれ押圧される領域である。本実施形態の押圧領域75は、例えば、ピストン44の円環状の開口部44b(図3参照)と押圧部材側面61aとが当接する領域である。このため、押圧領域75は、開口部44bの外周に沿った円環状をなしている。なお、本実施形態の押圧領域75の形状は一例である。例えば、押圧領域75は、開口部44bと押圧部材側面61aとが当接する領域よりも大きい領域でもよい。また、押圧領域75の形状を、ピストン44の形状等に応じて変更してもよい。
また、図4及び図5に示すように、裏板61は、押圧部材側面61aの2つの押圧領域75にそれぞれ突設された2つのメインリブ72と、2つのメインリブ72が突設された押圧領域75と同一面(押圧部材側面61a)に突設され2つのメインリブ72を互いに接続する接続リブ81と、2つのメインリブ72が突設された押圧領域75と同一面に突設され2つのメインリブ72のそれぞれの外周部分から所定方向に向かって外方に延設される外方リブ73a〜73eと、を備えている。
2つのメインリブ72の各々は、押圧部材側面61aの2つの押圧領域75にそれぞれ突設され、2つのピストン44側(押圧部材側)に向けてそれぞれ突設される。図4に示すように、本実施形態の各メインリブ72は、押圧領域75の全体に突設されている。なお、メインリブ72は、押圧領域75の一部に突設される構成でもよい。2つのメインリブ72は、ロータ周方向において離れた位置に設けられ、接続リブ81によって接続されている。2つのメインリブ72及び外方リブ73a〜73eは、図4に示す仮想線Zに対して線対称な形状となっている。このため、以下の説明では、図4における右側(回出側)のメインリブ72及び外方リブ73a〜73eについて主に説明し、左側のメインリブ72及び外方リブ73a〜73eについての説明を適宜省略する。
メインリブ72は、上述した押圧領域75の位置及び形状に合わせて形成されている。メインリブ72は、押圧部材側面61aの平面視において押圧領域75を含む大きさの略円環状をなしている。円環状のメインリブ72の幅W1は、円筒状のピストン44の幅W2に比べて大きくなっている。また、メインリブ72は、裏板61の厚さ方向において摩擦材62に対応する位置に設けられている。なお、本実施形態のメインリブ72の形状は一例である。例えば、メインリブ72は、環状に限らず、押圧部材側面61aの平面視において円形をなす形状でもよい。また、メインリブ72は、円形に限らず、四角形等の多角形をなす形状でもよい。
また、メインリブ72は、押圧部材側面61aの平坦面74からピストン44側(図5における上側)に向けて突設されている。メインリブ72は、平坦面74から突出しピストン44が当接する突出面72aと、内側テーパ面72cと、外側テーパ面76と、を備えている。突出面72aは、平坦面74と平行をなしている。本実施形態の平坦面74における裏板61の厚さD1(図5参照)は、例えば、4mm〜6mmである。また、平坦面74から突出するメインリブ72の高さ(図5に示す突出面72aにおける裏板61の厚さD2から平坦面74における厚さD1を減算した値)は、例えば、2.5mmである。また、メインリブ72は、平坦面74側から突出面72a側に向かうに従って径方向の幅を徐々に小さくした形状をなしている。突出面72aは、ロータ径方向及びロータ周方向において押圧領域75と重なる位置に形成され、ピストン44により押圧される。
また、裏板61には、メインリブ72の内周部分に貫通孔61dが形成されている。貫通孔61dは、ロータ軸方向に沿って裏板61を貫通して形成されている。また、メインリブ72の内周部分には、突出面72aの内周縁部と貫通孔61dの押圧部材側面61a側の開口とを結ぶ内側テーパ面72cが形成されている。貫通孔61dは、押圧部材側面61aの平面視において内側テーパ面72cの内周縁部に沿った円形をなしている。ディスクロータ側面61b側に設けられた摩擦材62の一部は、貫通孔61dから露出した状態となっている。図5に示すように、摩擦材62は、その一部を貫通孔61d内にディスクロータ側面61b側から挿入した状態で、裏板61に対して固定されている。なお、裏板61は、貫通孔61dを備えない構成でもよい。
また、5つの外方リブ73a〜73eは、メインリブ72の外周縁部から外方に向かって延設され、メインリブ72の中心Cを中心に放射状に広がるように形成されている。押圧部材側面61aの平面視において、図4における右側のメインリブ72の外方リブ73a〜73eは、外方リブ73a〜73eの順番で反時計回り方向に所定の間隔を間に設けて配置されている。本実施形態の外方リブ73a〜73eの各々は、メインリブ72の径方向に沿って形成されている。なお、外方リブ73a〜73eをメインリブ72から延設させる所定方向は、径方向に限らない。例えば、外方リブ73a〜73eを、径方向に対して一定の角度をもった方向に延設してもよい。
5つの外方リブ73a〜73eのうち、外方リブ73bは、図4におけるメインリブ72の上方側の外周縁部から上方に向かって形成されている。外方リブ73eは、図4におけるメインリブ72の下方側の外周縁部から下方に向かって形成されている。外方リブ73aは、外方リブ73bを時計回り方向に45度だけ回転させた構成となっている。外方リブ73cは、外方リブ73bを反時計回り方向に45度だけ回転させ、且つメインリブ72の径方向外側に向かってさらに延設させた構成となっている。外方リブ73dは、外方リブ73eを時計回り方向に45度だけ回転させ、且つメインリブ72の径方向外側に向かってさらに延設させた構成となっている。これらの5つの外方リブ73a〜73eは、裏板61の厚さ方向において摩擦材62に対応する位置に設けられている。換言すれば、外方リブ73a〜73eは、摩擦材62の位置に合わせてメインリブ72から外方へ広がっている。
各外方リブ73a〜73eは、押圧部材側面61aの平坦面74からメインリブ72の突出面72aと同一の高さまで突設されている。外方リブ73a〜73eの突出した突出面73は、メインリブ72の突出面72aと同一の高さの平面であり、平坦面74と平行をなしている。また、図5に示すように、本実施形態の裏板61の突出面72a,73における厚さD2は、平坦面74における厚さD1に比べて厚くなっている。
メインリブ72及び外方リブ73a〜73eの外周部分には、突出面72a,73の外周縁部と平坦面74とを結ぶテーパ状の外側テーパ面76が形成されている。本実施形態の外側テーパ面76の傾斜角度、即ち、外側テーパ面76と平坦面74とがなす角度θ(図5参照)は、例えば140度である。
また、図4に示すように、右側(回出側)のメインリブ72は、左側(回入側)のメインリブ72と接続リブ81によって互いに接続されている。接続リブ81は、突出面81aと、テーパ面81bと、を備えている。接続リブ81は、2つのメインリブ72の中心Cを互いに結ぶ直線に沿って形成されている。接続リブ81は、押圧部材側面61aの平坦面74からピストン44側に向けて突設されている。接続リブ81の突出した突出面81aは、メインリブ72の突出面72a及び外方リブ73a〜73eの突出面73と同一の高さの平面であり、平坦面74と平行をなしている。ロータ周方向における突出面81aの両端部は、2つのメインリブ72の突出面72aのそれぞれと接続されている。
接続リブ81は、平坦面74側から突出面81a側に向かうに従って図4における上下方向の幅を徐々に小さくした形状をなしている。接続リブ81の外周部分には、突出面81aと平坦面74とを結ぶテーパ面81bが形成されている。また、接続リブ81は、図4における上下方向の突出面81aの幅W3を一定としながら、一方のメインリブ72の外周縁部から他方のメインリブ72の外周縁部まで延設されている。本実施形態の突出面81aの幅W3は、例えば、円筒状のピストン44の直径W4に比べて小さくなっている。また、幅W3は、円筒状のピストン44の幅W2に比べて大きくなっている。
また、図4に示すように、上述した2つのメインリブ72、各メインリブ72から延設された外方リブ73a〜73e、及び接続リブ81は、裏板61の厚さ方向において摩擦材62に対応する位置に設けられている。メインリブ72等は、押圧部材側面61aの平面視において、押圧部材側面61aの一定領域を占めている。本実施形態のメインリブ72等が押圧部材側面61aを占める領域の大きさは、摩擦材62の大きさ(図4に破線で示す領域の大きさ)に対して、例えば30%〜50%の割合となっている。
なお、上述したメインリブ72、接続リブ81、及び外方リブ73a〜73eの配置等は、一例であり、適宜変更が可能である。例えば、接続リブ81の配置は、裏板61の面圧分布に応じて決定することができる。具体的には、2つのメインリブ72の中心C間の中間位置PO(図4参照)に加わる押圧力が所定値以上である場合に、接続リブ81を別の位置に配置することも可能である。
図6は、ピストン44の押圧により裏板61に加わる押圧力Pと、裏板61の長手方向(図4の左右方向)における位置との関係を示している。図6の横軸は、裏板61の長手方向における位置を示している。図6は、2つのメインリブ72の中心Cを結ぶ直線上の各位置の押圧力Pを示している。例えば、図6における左側の中心Cは、図4における左側の中心Cに対応している。また、図6の縦軸は、裏板61の各位置に加わる押圧力Pを示している。また、図6に示す2つのピストン44は、裏板61の長手方向におけるピストン44の位置を模式的に示している。
2つの中心C間の中間位置POに加わる押圧力Pは、2つのピストン44間の距離Lに応じて増減する。例えば、距離Lを短くし2つのピストン44を近接させて中間位置POの押圧力P1が所定値以上となる場合、接続リブ81の位置を、図4に示す2つの中心Cを結ぶ直線に沿った位置から、裏板61に加わる押圧力Pが低い(裏板61の剛性が不足する)別の位置に変更することが可能となる。
一方で、例えば、2つのピストン44間の距離Lを長くして中間位置POの押圧力P1が所定値未満となる場合、図4に示す位置に接続リブ81を設けて中間位置POの剛性を上げ、中間位置POに加わる押圧力P1を上げることが可能である。このように、接続リブ81は、裏板61の面圧分布に応じて配置等を決定することができる。同様に、他のメインリブ72や外方リブ73a〜73eについても、裏板61の面圧分布に応じて配置等を決定することが可能である。
上述した説明から明らかなように、第一実施形態のディスクブレーキ装置10は、車軸ハブ13(回転体)に組付けられて車軸ハブ13と一体的に回転するディスクロータ11と、ディスクロータ11の軸方向(ロータ軸方向)の両側に設けられ、ディスクロータ11を押圧可能である一対のブレーキパッド42,52と、一対のブレーキパッド42,52のうち一のブレーキパッド42をディスクロータ11に押圧する複数のピストン44(押圧部材)と、を備える。一のブレーキパッド42は、複数のピストン44により押圧される押圧部材側面61aと、押圧部材側面61aに設けられ複数のピストン44によりそれぞれ押圧される複数の押圧領域75と、押圧部材側面61aとは反対側でありディスクロータ11と対向するディスクロータ側面61bと、を有する裏板61と、ディスクロータ側面61bに設けられ、複数のピストン44の押圧に伴ってディスクロータ11に対して摺接し摩擦力を発生させる摩擦材62と、を備える。裏板61は、押圧部材側面61aの複数の押圧領域75、及びディスクロータ側面61bの複数の押圧領域75に対応する対応領域175(図11参照)のうち少なくとも一方にそれぞれ突設された複数のメインリブ72と、複数のメインリブ72が突設された少なくとも一方と同一面に突設され複数のメインリブ72を互いに接続する接続リブ81と、を備える。
これによれば、押圧部材側面61aの複数の押圧領域75、及びディスクロータ側面61bの対応領域175(図11参照)のうち少なくとも一方に複数のメインリブ72が突設されることで、裏板61のメインリブ72を突設させた領域(本実施形態では押圧領域75)の剛性が上がる。また、接続リブ81は、複数のメインリブ72を突設させた押圧領域75と同一面に突設され、複数のメインリブ72を互いに接続する。接続リブ81が突設されることで、裏板61は、メインリブ72を突設させた押圧領域75だけでなく接続リブ81を突設させた領域の剛性を上げることが可能となる。その結果、裏板61全体の剛性を上げることが可能となる。これにより、複数のピストン44は、裏板61全体をより均一に押圧することが可能となる。
また、複数のピストン44は、裏板61を介して摩擦材62をより均一に押圧することが可能となる。これにより、摩擦材62をディスクロータ11(ロータ本体11a)に偏りを少なくして当接させることができ、摩擦材62の偏摩耗を低減できる。また、偏摩耗を抑制することにより、ディスクロータ11の振動を抑制しブレーキの鳴きを抑制できる。また、偏摩耗を抑制することで、フェード現象による摩擦材62の摩擦係数の低下を抑制することが可能となる。
また、裏板61全体の剛性を上げる方法として、裏板61全体の厚みを大きくする方法がある。しかしながら、裏板61全体を厚くすると、裏板61の質量が増加する。質量が増加し運動エネルギーが増加することにより、例えば、ブレーキパッド42のトルク受け面とキャリパ12との衝突によって発生する衝撃音が大きくなる虞がある。これに対し、本実施形態のブレーキパッド42では、裏板61の一部にメインリブ72や接続リブ81を設けることで、裏板61の質量の増加を抑制しつつ、裏板61全体の剛性を上げることが可能となる。
また、第一実施形態の裏板61は、複数のメインリブ72が突設された少なくとも一方と同一面に突設され、複数のメインリブ72のうち少なくとも一つの外周部分から所定方向に向かって外方に延設される外方リブ73a〜73eを備える。外方リブ73a〜73eは、裏板61の厚さ方向において摩擦材62に対応する位置に設けられる。
これによれば、外方リブ73a〜73eは、複数のメインリブ72を突設させた少なくとも一方の領域(本実施形態では押圧領域75)と同一面に突設され、複数のメインリブ72のうち少なくとも一つの外周部分から所定方向に向かって外方に延設される。外方リブ73a〜73eが突設されることで、裏板61におけるメインリブ72の周辺領域の剛性を上げることが可能となる。また、外方リブ73a〜73eは、裏板61の厚さ方向において摩擦材62に対応する位置に設けられる。これにより、裏板61における摩擦材62を押圧する領域全体の剛性をより確実に上げることが可能となる。
また、第一実施形態の複数のピストン44(押圧部材)は、円筒状をなしている。接続リブ81の突出した突出面81aの幅W3は、円筒状のピストン44の直径W4に比べて小さく、且つピストン44の幅W2に比べて大きい。
これによれば、接続リブ81を設けたことによる裏板61の質量の増加を抑制しつつ、裏板61全体の剛性をより適切に上げることが可能となる。
また、第一実施形態のディスクブレーキ装置10において、複数のメインリブ72の各々は、押圧部材側面61aの複数の押圧領域75にそれぞれ突設され、複数のピストン44(押圧部材)側に向けてそれぞれ突設される。
これによれば、複数のメインリブ72の各々は、押圧部材側面61aの複数の押圧領域75にそれぞれ突設され、複数のピストン44側に向けてそれぞれ突設される。仮に、複数のメインリブ72をディスクロータ側面61bの対応領域175(図11参照)に突設させた場合、摩擦材62の厚さ方向における摩耗可能(使用可能)な領域は、メインリブ72を突設させた高さ分だけ減少する虞がある。これに対し、複数のメインリブ72を押圧部材側面61aに突設させることで、摩擦材62の使用可能な領域をより大きく確保することができる。
<第二実施形態>
上記第一実施形態では、2つのメインリブ72を1つの接続リブ81で接続するようにした。これに代えて、図7に示す第二実施形態のブレーキパッド142のように、2つのメインリブ72を複数(第二実施形態では3つ)の接続リブ181a,181b,181cで接続することも可能である。第二実施形態の3つの接続リブ181a〜181cは、2つのメインリブ72のうち、一方のメインリブ72の外周縁部から他方のメインリブ72の外周縁部まで延設されている。
上記第一実施形態では、2つのメインリブ72を1つの接続リブ81で接続するようにした。これに代えて、図7に示す第二実施形態のブレーキパッド142のように、2つのメインリブ72を複数(第二実施形態では3つ)の接続リブ181a,181b,181cで接続することも可能である。第二実施形態の3つの接続リブ181a〜181cは、2つのメインリブ72のうち、一方のメインリブ72の外周縁部から他方のメインリブ72の外周縁部まで延設されている。
3つの接続リブ181a〜181cは、図7における上側から接続リブ181a,181b,181cの順番で配置されている。接続リブ181a〜181cは、ロータ径方向において所定の間隔を間に設けて配置されている。2つの接続リブ181a,181cの間に挟まれた接続リブ181bは、2つのメインリブ72の中心Cを結ぶ直線に沿って延設されている。また、他の2つの接続リブ181a,181cは、中心Cを結ぶ直線と平行な方向に延設されている。なお、図7は、各接続リブ181a〜181cのテーパ面(図4のテーパ面81b)の図示を省略している。
各接続リブ181a〜181cの幅W5(図7における上下方向の幅)は、互いに同一となっている。幅W5は、第一実施形態の接続リブ81の幅W3(図4参照)に比べて小さくなっている。従って、接続リブ181a〜181cの各々は、第一実施形態の接続リブ81に比べて小さい幅W5で形成されている。一方で、3つの接続リブ181a〜181cの幅W5を合計した値(=幅W5×3)は、ピストン44の直径W4に比べて小さくなっている。また、3つの接続リブ181a〜181cの幅W5を合計した値は、円筒状のピストン44の幅W2に比べて大きくなっている。
この場合においても、押圧領域75だけでなく3つの接続リブ181a〜181cをそれぞれ突設させた領域の剛性を上げることが可能となる。その結果、裏板61全体の剛性を上げることが可能となる。従って、上記第一実施形態と同等の効果を得ることができる。
<第三実施形態>
上記第一実施形態では、2つのメインリブ72の各々から延設された外方リブ73a〜73eは、互いに離間していた。これに代えて、2つのメインリブ72の各々から延設された外方リブ73a〜73eを互いに接続し接続リブとして構成してもよい。図8に示すように、第三実施形態のブレーキパッド242では、2つの外方リブ73cが互いに接続されている。2つの外方リブ73cの先端部は、先端接続部91により互いに接続されている。先端接続部91は、押圧部材側面61aの平坦面74から外方リブ73cの突出面73(メインリブ72の突出面72a)と同一の高さまで突設されている。先端接続部91は、一方の外方リブ73cの先端部と、他方の外方リブ73cの先端部とを接続するように湾曲して形成されている。先端接続部91は、裏板61の厚さ方向において摩擦材62に対応する位置に設けられている。2つの外方リブ73cは、先端接続部91により接続されることで、2つのメインリブ72を接続する接続リブとして機能する。
上記第一実施形態では、2つのメインリブ72の各々から延設された外方リブ73a〜73eは、互いに離間していた。これに代えて、2つのメインリブ72の各々から延設された外方リブ73a〜73eを互いに接続し接続リブとして構成してもよい。図8に示すように、第三実施形態のブレーキパッド242では、2つの外方リブ73cが互いに接続されている。2つの外方リブ73cの先端部は、先端接続部91により互いに接続されている。先端接続部91は、押圧部材側面61aの平坦面74から外方リブ73cの突出面73(メインリブ72の突出面72a)と同一の高さまで突設されている。先端接続部91は、一方の外方リブ73cの先端部と、他方の外方リブ73cの先端部とを接続するように湾曲して形成されている。先端接続部91は、裏板61の厚さ方向において摩擦材62に対応する位置に設けられている。2つの外方リブ73cは、先端接続部91により接続されることで、2つのメインリブ72を接続する接続リブとして機能する。
同様に、2つ外方リブ73dの先端部は、先端接続部92により互いに接続されている。従って、2つの外方リブ73dは、上述した外方リブ73cと同様に、2つのメインリブ72を接続する接続リブとして機能する。このため、第三実施形態のメインリブ72は、3つの接続リブ(接続リブ81、外方リブ73c,73d)によって接続されている。
上述した説明から明らかなように、第三実施形態のディスクブレーキ装置10は、複数のメインリブ72のうち、一のメインリブ72から延設される外方リブ73c,73dと、他の一のメインリブ72から延設される外方リブ73c,73dとを接続させて接続リブを構成している。
これによれば、各メインリブ72から延設される外方リブ73c,73dは、互いに接続され接続リブとして機能する。これにより、外方リブ73c,73dを接続することで、裏板61全体の剛性をより確実に上げることが可能となる。
<第四実施形態>
上記第一実施形態において、2つのメインリブ72、各メインリブ72から延設される外方リブ73a〜73e、及び接続リブ81を取り囲む外周リブ94を設けてもよい。図9に示すように、第四実施形態のブレーキパッド342は、外周リブ94によりメインリブ72等が取り囲まれている。外周リブ94は、押圧部材側面61aの平坦面74からメインリブ72の突出面72aと同一の高さまで突設されている。外周リブ94は、裏板61の厚さ方向において摩擦材62に対応する位置に設けられている。外周リブ94は、所定の幅で摩擦材62の外周縁に沿って形成されている。
上記第一実施形態において、2つのメインリブ72、各メインリブ72から延設される外方リブ73a〜73e、及び接続リブ81を取り囲む外周リブ94を設けてもよい。図9に示すように、第四実施形態のブレーキパッド342は、外周リブ94によりメインリブ72等が取り囲まれている。外周リブ94は、押圧部材側面61aの平坦面74からメインリブ72の突出面72aと同一の高さまで突設されている。外周リブ94は、裏板61の厚さ方向において摩擦材62に対応する位置に設けられている。外周リブ94は、所定の幅で摩擦材62の外周縁に沿って形成されている。
外方リブ73a,73b,73d,73eの各々の先端部は、外周リブ94の内周部分に接続されている。また、メインリブ72は、ロータ周方向の外側の一部が外周リブ94の内周部分と接続されている。なお、外周リブ94は、内側に配置された他のリブ(外方リブ73a〜73eやメインリブ72)と互いに離間した構成でもよい。
上述した説明から明らかなように、第四実施形態の裏板61は、複数のメインリブ72が突設された少なくとも一方と同一面の外周縁に突設され、複数のメインリブ72、接続リブ81及び外方リブ73a〜73eを取り囲む外周リブ94を備える。
これによれば、外周リブ94が突設されることで、裏板61における摩擦材62の外周縁を支持する領域の剛性を上げることが可能となる。これにより、裏板61における摩擦材62を押圧する領域全体の剛性をより確実に上げることが可能となる。
<第五実施形態>
上記第一実施形態では、環状のメインリブ72を一方向に延設された接続リブ81により接続するようにした。これに代えて、図10に示す第五実施形態のブレーキパッド442のように、突設させる部分を格子状に構成することも可能である。図10に示す格子状リブ95は、押圧部材側面61aの平坦面74からピストン44側に向かって突設され、押圧部材側面61aの平面視において格子状をなしている。格子状リブ95は、裏板61の長手方向(図10の左右方向)に沿って延設される複数の第一延設リブ95Aと、裏板61の短手方向(図10の上下方向)に沿って延設される複数の第二延設リブ95Bと、を備えている。
上記第一実施形態では、環状のメインリブ72を一方向に延設された接続リブ81により接続するようにした。これに代えて、図10に示す第五実施形態のブレーキパッド442のように、突設させる部分を格子状に構成することも可能である。図10に示す格子状リブ95は、押圧部材側面61aの平坦面74からピストン44側に向かって突設され、押圧部材側面61aの平面視において格子状をなしている。格子状リブ95は、裏板61の長手方向(図10の左右方向)に沿って延設される複数の第一延設リブ95Aと、裏板61の短手方向(図10の上下方向)に沿って延設される複数の第二延設リブ95Bと、を備えている。
複数の第一延設リブ95Aは、裏板61の短手方向において所定の間隔を間に設けて配置されている。また、複数の第二延設リブ95Bは、裏板61の長手方向において所定の間隔を間に設けて配置されている。第一延設リブ95A及び第二延設リブ95Bは、互いに交差する部分で一体的に接続されている。第一延設リブ95A及び第二延設リブ95Bは、裏板61の厚さ方向において摩擦材62に対応する位置に設けられている。
この場合においても、図10に示すように、押圧領域75は、例えば、開口部44bの外周に沿った円環状をなしている。また、第一実施形態のメインリブ72は、押圧領域75の全体に突設されていた。これに対し、本実施形態では、2つの押圧領域75のそれぞれと格子状リブ95とが重なる部分が、メインリブ172として機能する。従って、本実施形態のメインリブ172は、押圧領域75の一部に突設されている。また、例えば、格子状リブ95における2つのメインリブ172に挟まれた部分は、接続リブ281として機能する。また、例えば、格子状リブ95における2つのメインリブ172から外方に延設される部分は、外方リブ173として機能する。この場合においても、メインリブ172等を備える格子状リブ95が突設されることで、裏板61全体の剛性を上げることができる。従って、上記第一実施形態と同等の効果を得ることができる。
<第六実施形態>
上記第一実施形態では、メインリブ72、外方リブ73a〜73e及び接続リブ81を、押圧部材側面61aに設け、押圧部材側面61aの平坦面74からピストン部41側に向けて突設させるようにした。これに代えて、図11に示す第六実施形態のブレーキパッド542のように、例えば、メインリブ272、外方リブ273a,273b,273c,273d,273e、及び接続リブ381を、押圧部材側面61aとは反対側のディスクロータ側面61bに設け、ディスクロータ11(図1参照)側に突設させてもよい。
上記第一実施形態では、メインリブ72、外方リブ73a〜73e及び接続リブ81を、押圧部材側面61aに設け、押圧部材側面61aの平坦面74からピストン部41側に向けて突設させるようにした。これに代えて、図11に示す第六実施形態のブレーキパッド542のように、例えば、メインリブ272、外方リブ273a,273b,273c,273d,273e、及び接続リブ381を、押圧部材側面61aとは反対側のディスクロータ側面61bに設け、ディスクロータ11(図1参照)側に突設させてもよい。
図11は、ブレーキパッド542を摩擦材62側(ディスクロータ側面61b側)から見た平面図を示している。図11に示すように、第六実施形態のメインリブ272、外方リブ273a〜273e、及び接続リブ381は、ディスクロータ側面61bの平坦面174からディスクロータ11側(図11における紙面手前側)に突設されている。メインリブ272等は、摩擦材62の貼付面62b(図5参照)側から摩擦材62内に挿入されている。ディスクロータ側面61bには、押圧部材側面61aの2つの押圧領域75(図4参照)に対応する対応領域175が設けられている。2つの対応領域175は、ロータ周方向及びロータ径方向において2つの押圧領域75のそれぞれと同一の位置となっている。各対応領域175は、ディスクロータ側面61bの平面視において、押圧領域75と同一形状の円環状をなしている。従って、2つの対応領域175の各々は、裏板61の厚さ方向において、2つの押圧領域75のそれぞれに対応する位置に設けられている。2つのメインリブ272は、この対応領域175のそれぞれに突設されている。
この場合においても、メインリブ272、外方リブ273a〜273e及び接続リブ381が突設されることで、裏板61全体の剛性を上げることが可能となる。また、メインリブ272等を貼付面62b側から摩擦材62に挿入することで、制動時に摩擦材62に発生するせん断力に対する剛性を高め、摩擦材62の亀裂の発生等を抑制することが可能となる。
<第七実施形態>
上記第一実施形態では、裏板61の突出面72a,73における厚さD2(図5参照)を、平坦面74における厚さD1に比べて厚くすることにより、メインリブ72等を突設させ剛性を上げるようにした。これに代えて、図12に示す第七実施形態のブレーキパッド642のように、裏板61を一定の厚さD1とし、裏板61の一部を折り曲げてメインリブ72等を突設させることも可能である。
上記第一実施形態では、裏板61の突出面72a,73における厚さD2(図5参照)を、平坦面74における厚さD1に比べて厚くすることにより、メインリブ72等を突設させ剛性を上げるようにした。これに代えて、図12に示す第七実施形態のブレーキパッド642のように、裏板61を一定の厚さD1とし、裏板61の一部を折り曲げてメインリブ72等を突設させることも可能である。
第七実施形態の裏板61は、メインリブ72、外方リブ73a〜73e(図12では外方リブ73b,73eのみを図示)、接続リブ81(図4参照)、及び平坦面74を含む裏板61全体を一定の厚さD1で形成されている。メインリブ72等は、例えば、金属製の裏板61の一部を、プレス加工によりピストン部41側(図12における上方側)へ折り曲げて形成される。
この場合においても、メインリブ72等が突設されることで、裏板61全体の剛性を上げることが可能である。従って、上記第一実施形態と同等の効果を得ることができる。また、曲げ加工によりメインリブ72等を形成できるため、例えば、第一実施形態の肉厚のメインリブ72を絞り加工で形成する場合に比べて、メインリブ72の形成が容易となる。
<第七実施形態の変形例>
また、図13に示すブレーキパッド742のように、平坦面74側(図13における左右方向の外側)から貫通孔61d側(図13における中央側)に向かって一定の傾斜角で裏板61を折り曲げることで、メインリブ72等を突設させることも可能である。この場合、例えば、メインリブ72を突設させるために裏板61を曲げる角度を、上述した第七実施形態の場合(図12参照)に比べて小さくできるため、メインリブ72の形成をさらに容易に実施することが可能となる。
また、図13に示すブレーキパッド742のように、平坦面74側(図13における左右方向の外側)から貫通孔61d側(図13における中央側)に向かって一定の傾斜角で裏板61を折り曲げることで、メインリブ72等を突設させることも可能である。この場合、例えば、メインリブ72を突設させるために裏板61を曲げる角度を、上述した第七実施形態の場合(図12参照)に比べて小さくできるため、メインリブ72の形成をさらに容易に実施することが可能となる。
なお、本願の発明は、上述の各実施形態及び変形例に限定されるものではなく、種々の改良、変更が可能である。
例えば、本発明に係る「押圧部材側面の複数の押圧領域、及びディスクロータ側面の複数の押圧領域に対応する対応領域のうち少なくとも一方にそれぞれ突設された複数のメインリブ」とは、押圧領域75や対応領域175の全体にメインリブ72,272を突設する場合だけでなく、押圧領域75や対応領域175の一部にメインリブ72,272を突設する場合を含む。
また、上記各実施形態では、キャリパ12は、1つのブレーキパッド42を2つのピストン44で押圧する構成であったが、これに限らない。例えば、キャリパ12は、1つのブレーキパッド42を3つ以上のピストン44で押圧する構成でもよい。この場合、メインリブ72を、ピストン44の数に合わせて裏板61に3つ以上設けてもよい。
また、上記各実施形態では、2つのピストン44の直径W4を、同一の長さとしたが、異なる長さにしてもよい。
また、上記各実施形態において、本願の押圧部材として、液圧を用いてピストン44を駆動するピストン部41を採用したが、これに限らない。例えば、本願の押圧部材は、モータを駆動源としてピストン44を電動で駆動させるものでもよい。
例えば、本発明に係る「押圧部材側面の複数の押圧領域、及びディスクロータ側面の複数の押圧領域に対応する対応領域のうち少なくとも一方にそれぞれ突設された複数のメインリブ」とは、押圧領域75や対応領域175の全体にメインリブ72,272を突設する場合だけでなく、押圧領域75や対応領域175の一部にメインリブ72,272を突設する場合を含む。
また、上記各実施形態では、キャリパ12は、1つのブレーキパッド42を2つのピストン44で押圧する構成であったが、これに限らない。例えば、キャリパ12は、1つのブレーキパッド42を3つ以上のピストン44で押圧する構成でもよい。この場合、メインリブ72を、ピストン44の数に合わせて裏板61に3つ以上設けてもよい。
また、上記各実施形態では、2つのピストン44の直径W4を、同一の長さとしたが、異なる長さにしてもよい。
また、上記各実施形態において、本願の押圧部材として、液圧を用いてピストン44を駆動するピストン部41を採用したが、これに限らない。例えば、本願の押圧部材は、モータを駆動源としてピストン44を電動で駆動させるものでもよい。
10…ディスクブレーキ装置、11…ディスクロータ、13…車軸ハブ(回転体)、42,52,142〜742…ブレーキパッド、44…ピストン(押圧部材)、61…裏板、61a…押圧部材側面、61b…ディスクロータ側面、62…摩擦材、72,172,272…メインリブ、73a〜73e,173,273a〜273e…外方リブ、75…押圧領域、81,181a〜181c,281,381…接続リブ、94…外周リブ、175…対応領域。
Claims (4)
- 回転体に組付けられて前記回転体と一体的に回転するディスクロータと、
前記ディスクロータの軸方向の両側に設けられ、前記ディスクロータを押圧可能である一対のブレーキパッドと、
前記一対のブレーキパッドのうち一のブレーキパッドを前記ディスクロータに押圧する複数の押圧部材と、を備えたディスクブレーキ装置であって、
前記一のブレーキパッドは、
前記複数の押圧部材により押圧される押圧部材側面と、前記押圧部材側面に設けられ前記複数の押圧部材によりそれぞれ押圧される複数の押圧領域と、前記押圧部材側面とは反対側であり前記ディスクロータと対向するディスクロータ側面と、を有する裏板と、
前記ディスクロータ側面に設けられ、前記複数の押圧部材の押圧に伴って前記ディスクロータに対して摺接し摩擦力を発生させる摩擦材と、
を備え、
前記裏板は、前記押圧部材側面の前記複数の押圧領域、及び前記ディスクロータ側面の前記複数の押圧領域に対応する対応領域のうち少なくとも一方にそれぞれ突設された複数のメインリブと、前記複数のメインリブが突設された前記少なくとも一方と同一面に突設され前記複数のメインリブを互いに接続する接続リブと、を備えているディスクブレーキ装置。 - 前記裏板は、前記複数のメインリブが突設された前記少なくとも一方と同一面に突設され、前記複数のメインリブのうち少なくとも一つの外周部分から所定方向に向かって外方に延設される外方リブを備え、
前記外方リブは、前記裏板の厚さ方向において前記摩擦材に対応する位置に設けられる請求項1記載のディスクブレーキ装置。 - 前記複数のメインリブのうち、一のメインリブから延設される前記外方リブと、他の一のメインリブから延設される前記外方リブとを接続させて前記接続リブを構成する請求項2記載のディスクブレーキ装置。
- 前記裏板は、前記複数のメインリブが突設された前記少なくとも一方と同一面の外周縁に突設され、前記複数のメインリブ、前記接続リブ及び前記外方リブを取り囲む外周リブを備えている請求項2又は3記載のディスクブレーキ装置。
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