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JP2018035250A - 天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法およびタイヤ - Google Patents

天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法およびタイヤ Download PDF

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JP2018035250A JP2016169148A JP2016169148A JP2018035250A JP 2018035250 A JP2018035250 A JP 2018035250A JP 2016169148 A JP2016169148 A JP 2016169148A JP 2016169148 A JP2016169148 A JP 2016169148A JP 2018035250 A JP2018035250 A JP 2018035250A
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一哉 鳥田
Kazuya Torida
一哉 鳥田
冬 繆
Dong Miao
冬 繆
中寺 恵一
Keiichi Nakadera
恵一 中寺
榊 俊明
Toshiaki Sakaki
俊明 榊
結香 横山
Yuka YOKOYAMA
結香 横山
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

【課題】天然ゴム特有の臭気が少なく、ゴム組成物に含有することで低燃費性などのゴム物性に優れる天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法、および前記複合体を含有するゴム組成物により構成されたタイヤ部材を有するタイヤを提供すること。【解決手段】天然ゴムラテックスおよび白色充填剤Aを混合する混合工程、混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固乾燥させる凝固乾燥工程を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法、ならびに該製造方法で製造された天然ゴム−白色充填剤複合体を含有するゴム組成物で構成されるタイヤ部材を備えるタイヤ。【選択図】なし

Description

本発明は、天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法、および前記複合体を含有するゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えるタイヤに関する。
近年、タイヤ用ゴム組成物には、低燃費性など様々なゴム物性が要求されており、特に、トレッド用ゴム組成物にはウェットグリップ性および耐摩耗性、サイドウォール用ゴム組成物には耐屈曲亀裂成長性および操縦安定性が要求される。
天然ゴムは、優れたゴム物性を有し、石油資源に頼らない素材であることなどから、タイヤ用ゴム組成物には欠かせない原料であるが、天然物であることから性能をコントロールすることが困難である。さらに、従来の方法で製造された天然ゴムには、特有の臭気があるという問題がある。
例えば、特許文献1には、天然ゴムの不純物を極力除去することで、加工性を改善して充填剤の分散性を向上させ、さらに低燃費性も改善できる技術が開示されている。しかし、ウェットグリップ性についてはまだ改善の余地があり、低燃費性についても十分ではない。
ウェットグリップ性の向上に水酸化アルミニウムが有効であることは知られているが(例えば、特許文献2)、耐摩耗性にはまだ改善の余地がある。
また、引用文献3には、改質処理を行った天然ゴムラテックスと微粒子シリカを混合した配合ラテックスの凝集物を洗浄して得られる複合体を含むゴム組成物により、低燃費性と耐摩耗性や破壊性能とを両立できる技術が開示されている。しかし、低燃費性についてはまだ改善の余地がある。
特許第3294901号公報 特許第4163863号公報 特開2012−107099号公報
本発明は、天然ゴム特有の臭気が少なく、ゴム組成物に配合することで低燃費性などのゴム物性に優れる天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法、および前記複合体を含有するゴム組成物により構成されたタイヤ部材を備えるタイヤを提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、天然ゴムを、天然ゴムラテックスに白色充填剤を混合した後に、高純度化処理を行い、凝固、乾燥させた天然ゴム−白色充填剤複合体とすることより、前記課題を解決できることを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成することに成功した。
すなわち、本発明は、天然ゴムラテックスおよび白色充填剤Aを混合する混合工程、混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法に関する。
白色充填剤Aが、平均粒子径1.5μm未満の水酸化アルミニウムであることが好ましい。
白色充填剤Aがシリカであることが好ましい。
本発明は、前記製造方法で製造された天然ゴム−白色充填剤複合体を含有するゴム組成物で構成されるタイヤ部材を備えるタイヤに関する。
本発明は、天然ゴムラテックスおよび平均粒子径1.5μm未満の水酸化アルミニウムを混合する混合工程、混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法により得られた天然ゴム−水酸化アルミニウム複合体、ならびにブタジエンゴムを含有するゴム組成物で構成されるトレッドを備えるタイヤに関する。
本発明は、天然ゴムラテックスおよび平均粒子径1.5μm未満の水酸化アルミニウムを混合する混合工程、混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法により得られた天然ゴム−水酸化アルミニウム複合体、ならびにスチレンブタジエンゴムを含有するゴム組成物で構成されるトレッドを備えるタイヤに関する。
本発明は、天然ゴムラテックスおよびシリカを混合する混合工程、混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法により得られた天然ゴム−シリカ複合体、ならびにブタジエンゴムを含有するゴム組成物で構成されるトレッドを備えるタイヤに関する。
本発明は、天然ゴムラテックスおよびシリカを混合する混合工程、混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法により得られた天然ゴム−シリカ複合体、ならびにスチレンブタジエンゴムを含有するゴム組成物で構成されるトレッドを備えるタイヤに関する。
また、本発明は、天然ゴムラテックスおよびシリカを混合する混合工程、混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法により得られた天然ゴム−シリカ複合体、ならびにブタジエンゴムを含有するゴム組成物で構成されるサイドウォールを備えるタイヤに関する。
前記水酸化アルミニウムの平均粒子径が0.7μm以下であることが好ましい。
前記シリカのBET比表面積が50m2/g以上であることが好ましい。
前記複合体中の白色充填剤Aの含有量が、複合体中のゴム成分100質量部に対して5〜80質量部であることが好ましい。
前記高純度化工程における高純度化処理が、ケン化処理であることが好ましい。
前記複合体のpHが、2〜7であることが好ましい。
前記ゴム組成物は、さらに、シリカおよび/またはカーボンブラックを含有することが好ましい。
前記ブタジエンゴムが、シリカと相互作用を持つ官能基を有するブタジエンゴムであることが好ましい。
前記ブタジエンゴムが、シス含量90質量%以上のブタジエンゴムであることが好ましい。
前記スチレンブタジエンゴムが、シリカと相互作用を持つ官能基を有するスチレンブタジエンゴムであることが好ましい。
本発明の、天然ゴムラテックスおよび白色充填剤Aを混合する混合工程、混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法によれば、天然ゴム特有の臭気が低い複合体であり、これを含有するゴム組成物とすることにより、低燃費性などのゴム物性を改善することができる複合体を得ることができる。
特に、前記複合体を含有するゴム組成物をトレッドに用いたタイヤとすることにより、天然ゴム特有の臭気が少なく、低燃費性、ウェットグリップ性および耐摩耗性に優れるタイヤを提供することができる。また、前記複合体を含有するゴム組成物をサイドウォールに用いたタイヤとすることにより、天然ゴム特有の臭気が少なく、低燃費性、耐屈曲亀裂成長性および操縦安定性に優れるタイヤを提供することができる。
本発明の天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法は、天然ゴムラテックスおよび白色充填剤Aを混合する混合工程、混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程を含む製造方法である。本発明は、前記混合工程において白色充填剤を添加することを特徴とする。なお、他の工程で白色充填剤を添加してもよい。
混合工程は、天然ゴムラテックスに白色充填剤Aを添加し、混合する工程である。天然ゴムラテックスは、ヘベア樹などの天然ゴムの樹木の樹液として採取されるものであり、該樹液には、ゴム分の他、水、タンパク質、脂質、無機塩類など種々の不純物が存在していると考えられている。本発明では、混合工程において、白色充填剤を溶液状の天然ゴムラテックスと混合するため、白色充填剤を十分に分散させることができる。さらに、白色充填剤Aが天然ゴムラテックスの不純物を吸着するため、後の高純度化工程において効果的に不純物を除去することができる。
天然ゴムラテックスとしては、ヘベア樹をタッピングして採取した生ラテックス(フィールドラテックス)や、生ラテックスを遠心分離法やクリーミング法によって濃縮した濃縮ラテックス(精製ラテックス、常法によりアンモニアを添加したハイアンモニアラテックス、亜鉛華とTMTD(テトラメチルチウラムジスルフィド)とアンモニアとによって安定化させたLATZラテックスなど)などが挙げられる。なかでも、pHコントロールによる高純度化が容易であるという理由から、フィールドラテックスを用いることが好ましい。
天然ゴムラテックス中のゴム成分(固形ゴム分)は、攪拌効率、白色充填剤の分散性、および容積効率のバランスに優れるという理由から、5〜40質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましい。
本明細書において、白色充填剤Aとは天然ゴム−白色充填剤複合体が含有する白色充填剤を示す。白色充填剤Aとしては、水酸化アルミニウム、シリカ、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどが挙げられる。これらの白色充填剤Aは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、ウェットグリップ性の観点からは水酸化アルミニウムを用いた天然ゴム−水酸化アルミニウム複合体とすることが好ましく、耐摩耗性の観点からはシリカを用いた天然ゴム−シリカ複合体とすることが好ましい。
混合工程における白色充填剤Aの添加量は、不純物の吸着効果、低燃費性の観点から、白色充填剤A全量の5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。また、混合工程における白色充填剤Aの添加量は、白色充填剤A全量の100質量%とすることもできるが、ゴム組成物への分散性の観点から、90質量%以下が好ましい。
白色充填剤Aとして水酸化アルミニウムを用いる場合の、水酸化アルミニウムの平均粒子径は、耐摩耗性および加工性の観点から、0.20μm以上が好ましく、0.25μm以上がより好ましい。また、混合工程で用いる水酸化アルミニウムの平均粒子径は、耐摩耗性およびウェットグリップ性の観点から、1.5μm未満が好ましく、1.0μm以下がより好ましく、0.7μm以下がさらに好ましく、0.6μm以下が最も好ましい。なお、本明細書における水酸化アルミニウムの平均粒子径は、数平均粒子径であり、透過型電子顕微鏡により測定される値である。
白色充填剤Aとして水酸化アルミニウムを用いる場合の、水酸化アルミニウムのBET比表面積は、5m2/g以上が好ましく、8m2/g以上がより好ましい。また、水酸化アルミニウムのBET比表面積は、80m2/g以下が好ましく、70m2/g以下がより好ましく、60m2/g以下がさらに好ましい。水酸化アルミニウムのBET比表面積を前記範囲内とすることで、優れた耐摩耗性およびウェットグリップ性が得られる。なお、本明細書における水酸化アルミニウムのBET比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
白色充填剤Aとしてシリカを用いる場合の、シリカの平均粒子径は、加工性の観点から、1nm以上が好ましく、5nm以上がより好ましい。また、シリカの平均粒子径は、耐摩耗性およびウェットグリップ性の観点から、30nm以下が好ましく、25nm以下がより好ましく、20nm以下がさらに好ましい。なお、本明細書におけるシリカの平均粒子径は、数平均粒子径であり、透過型電子顕微鏡により測定される値である。
白色充填剤Aとしてシリカを用いた複合体をトレッド用ゴム組成物に含有する場合の混合工程で用いるシリカのBET比表面積は、50m2/g以上が好ましく、80m2/g以上がより好ましく、120m2/g以上がさらに好ましく、150m2/g以上がさらに好ましく、160m2/g以上が最も好ましい。また、該シリカのBET比表面積は、500m2/g以下が好ましく、300m2/g以下がより好ましい。混合工程で用いるシリカのBET比表面積を前記範囲内とすることで、優れた耐摩耗性およびウェットグリップ性が得られる。また、白色充填剤Aとしてシリカを用いた複合体をサイドウォール用ゴム組成物に含有する場合の混合工程で用いるシリカのBET比表面積は、低燃費性とゴム強度とのバランスに優れるという理由から、50〜250m2/gが好ましく、80〜180m2/gが好ましい。なお、本明細書におけるシリカのBET比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
混合方法としては特に限定されず、ブレンダーミルで攪拌するなど、一般的な混合方法とすることができる。また、白色充填剤Aは、そのまま天然ゴムラテックスに添加しても構わないが、分散性の観点から、水に分散させたスラリー溶液として添加することが好ましい。
高純度化工程は、混合工程で得られた混合物を高純度化処理し、高純度化物を得る工程である。ここで高純度化とは、天然ゴムラテックスに含まれる天然ポリイソプレノイド成分以外のリン脂質、タンパク質などの不純物を取り除くことである。天然ゴムラテックスに含まれる天然ゴム粒子は、イソプレノイド成分が、不純物成分に被覆されているような構造となっている。天然ゴム粒子表面の不純物を取り除くことにより、イソプレノイド成分の構造が変化して配合剤との相互作用も変化するため、エネルギーロスが減少する、耐久性が向上するといった効果が得られ、優れた高純度化天然ゴム(UPNR)を得ることができると推察される。また、天然ゴムラテックスの不純物を取り除くことにより、天然ゴム特有の臭気を低減することができる。さらに、本発明の製造方法では、前記混合工程により、天然ゴムラテックス中に白色充填剤が存在しているため、該白色充填剤が不純物を吸着し、高純度化をより効率的に行うことができる。
高純度化処理としては、ケン化処理、酵素処理、超音波や遠心分離などの機械的処理など、公知の方法が限定なく用いられるが、なかでも、生産効率、コスト、白色充填剤の分散性の観点から、ケン化処理が好ましい。
ケン化処理の方法としては、例えば、特開2010−138359号公報、特開2010−174169号公報に記載の方法などが挙げられる。具体的には、天然ゴムラッテックスに、塩基性化合物と、必要に応じて界面活性剤とを添加し、所定温度で一定時間静置することで実施でき、必要に応じて攪拌などを行ってもよい。
前記塩基性化合物としては特に限定されないが、タンパク質などの除去性能の点から、塩基性無機化合物が好適である。塩基性無機化合物としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物などの金属水酸化物;アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩などの金属炭酸塩;アルカリ金属炭酸水素塩などの金属炭酸水素塩;アルカリ金属リン酸塩などの金属リン酸塩;アルカリ金属酢酸塩などの金属酢酸塩;アルカリ金属水素化物などの金属水素化物;アンモニアなどが挙げられる。
アルカリ金属水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。アルカリ土類金属水酸化物としては、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウムなどが挙げられる。アルカリ金属炭酸塩としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられる。アルカリ土類金属炭酸塩としては、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどが挙げられる。アルカリ金属炭酸水素塩としては、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどが挙げられる。アルカリ金属リン酸塩としては、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウムなどが挙げられる。アルカリ金属酢酸塩としては、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなどが挙げられる。アルカリ金属水素化物としては、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどが挙げられる。なかでも、ケン化効率と処理の容易さの観点から、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属炭酸水素塩、金属リン酸塩、アンモニアが好ましく、アルカリ金属水酸化物である水酸化ナトリウム、水酸化カリウムがさらに好ましい。これらの塩基性化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記界面活性剤としては特に限定されず、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩などの公知のアニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられるが、ゴムを凝固させず良好にケン化できるという点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩などのアニオン系界面活性剤が好適である。なお、ケン化処理において、塩基性化合物および界面活性剤の添加量、ケン化処理の温度および時間は、適宜設定すればよい。
高純度化処理をケン化処理とする場合は、ケン化処理において前記混合物に塩基性化合物を添加するため、混合物中の白色充填剤はアルカリ溶液下で一部水に可溶となると考えられる。そのため、ケン化処理を行った複合体は、ケン化処理を行わず、つまり塩基性化合物を添加せず、中性状態の混合物をそのまま凝固、乾燥させた複合体よりも、複合体中の白色充填剤の分散性に優れ、耐摩耗性および低燃費性が向上すると推測される。特に、白色充填剤Aとしてシリカを用いた場合は、アルカリ溶液下で一部コロイド、ゾル状となったシリカが、高純度化処理としてケン化処理を行わず、中性溶液下でゲル状となったシリカよりも天然ゴムラテックスの不純物をより吸着するため、高純度化をより効率的に行うことができると考えられる。
凝固乾燥工程は、高純度化工程で得られた高純度化物を凝固させた後、凝固物を乾燥させることで天然ゴム−白色充填剤複合体を得る工程である。凝固乾燥工程で得られた複合体は、前の高純度化工程で天然ゴム粒子表面の不純物が取り除かれているため、天然ゴムのイソプレノイド成分の構造が極性基を有するものとなり、該極性基と白色充填剤との相互作用が強固となっている。そのため、該複合体を含有するゴム組成物はゴム物性に優れると考えられる。
凝固方法としては、特に限定されず、ギ酸、酢酸、硫酸などの酸を添加してpHを4〜7に調整し、必要に応じてさらに高分子凝集剤を添加して攪拌する方法などが挙げられる。凝固を行うことにより高純度化物のゴム分を凝集させ、凝固ゴムを得ることができる。
また、凝固乾燥工程では、天然ゴムラテックスの不純物がより効率的に除去でき、凝固ゴムが容易に得られるという理由から、白色充填剤Aをさらに添加してもよく、酸を添加しpH調整を行った後に添加し、攪拌することで、凝固ゴムに配合することが好ましい。凝固乾燥工程において白色充填剤Aを添加する場合の凝固乾燥工程における白色充填剤Aの添加量は、白色充填剤A全量の0〜40質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。なお、該工程で添加する白色充填剤Aは、混合工程で添加する白色充填剤Aと同一のものとすることができる。
乾燥方法としては特に限定されず、例えば、TSRなど通常の天然ゴムの製造方法の乾燥工程で使用されるトロリー式ドライヤー、真空乾燥機、エアドライヤー、ドラムドライヤーなどの通常の乾燥機を用いて実施できる。
乾燥は、得られた凝固ゴムを洗浄した後に行うことが好ましい。洗浄方法としては、ゴム全体に含まれる不純物が十分に除去可能な手段であれば特に限定されず、例えば、ゴム分を水で希釈して洗浄後、遠心分離する方法、静置してゴムを浮かせ、水相のみを排出してゴム分を取り出す方法などが挙げられる。またさらに、洗浄を、得られた凝固ゴムを塩基性化合物で処理した後に行うと、凝固時にゴム内に閉じ込められた不純物を再溶解してから洗浄することができ、凝固ゴム中に強く付着した不純物も除去できる。
本発明に係る天然ゴム−白色充填剤複合体のpHは、2〜7が好ましく、3〜6がより好ましく、4〜6がさらに好ましい。複合体のpHを前記の範囲内とすることで、耐熱老化性の低下が防止され、低燃費性、耐熱老化性および加工性の性能バランスを顕著に改善できる、天然ゴム特有の臭気をより低減できるという効果がある。なお、前記複合体のpHは、ゴムを各辺2mm角以内の大きさに切って蒸留水に浸漬し、マイクロ波を照射しながら90℃で30分間抽出し、浸漬水をpHメーターを用いて測定された値であり、具体的には後述の実施例に記載の方法で測定する。
白色充填剤Aの含有量は、天然ゴム特有の臭気が低減できる、低燃費性が向上するという理由から、前記複合体中のゴム成分100質量部に対して、5質量部以上が好ましく、10質量部以上がより好ましい。また、白色充填剤Aの含有量は、天然ゴム−白色充填剤複合体が容易に製造できるという理由から、80質量部以下が好ましく、60質量部以下がより好ましい。なお、前記複合体中のゴム成分とは、混合工程で添加した天然ゴムラテックスのゴム固形分を示す。
本発明の製造方法により得られた天然ゴム−白色充填剤複合体は、ゴム組成物に配合することができ、前記複合体を含有するゴム組成物とすることで低燃費性などのゴム物性に優れたゴム組成物を得ることができる。
本発明の製造方法によって得られた天然ゴム−白色充填剤複合体を含有するゴム組成物は、前記複合体以外にも、複合体に含まれるゴム成分以外のゴム成分(その他のゴム成分)、白色充填剤A以外の白色充填剤、カップリング剤、カーボンブラック、可塑剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、ワックス、加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合することができる。
前記その他のゴム成分としては、例えば、非改質天然ゴム(NR)、高純度化天然ゴム(UPNR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンゴム(SIR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などが挙げられる。なかでも、耐摩耗性、低温特性および耐屈曲亀裂成長性に優れるという理由からは、BRを使用することが好ましく、ウェットグリップ性に優れるという理由からは、SBRを使用することが好ましい。
BRとしては、優れた耐摩耗性が得られるという点から、シス含量が90質量%以上のハイシスBRが好ましい。BRのシス含量は、90質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましい。なお、本明細書におけるシス含量は、赤外吸収スペクトル分析法により測定される値である。
またBRとしては、充填剤との相互作用をより強固となり低燃費性に優れるという理由から、末端および/または主鎖が変性された変性BR、スズ、ケイ素化合物などでカップリングされた変性BR(縮合物、分岐構造を有するものなど)とすることが好ましく、シリカとの反応の点からは、シリカと相互作用を持つ官能基により末端および/または主鎖が変性された変性BR、特に、シリル基、アミノ基、アミド基、水酸基、およびエポキシ基からなる群から選ばれる少なくとも1種を有する変性BRが好ましい。
BRを含有する場合のゴム成分中の含有量は、耐摩耗性の観点から、5質量%以上が好ましく、8質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましい。また、BRのゴム成分中の含有量は、加工性の観点から、80質量%以下が好ましく、75質量%以下がより好ましい。なお、本願明細書におけるゴム成分中の含有量とは、前記複合体中のゴム成分および前記その他のゴム成分の合計量中の含有量である。
SBRとしては、特に限定されず、例えば未変性の乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)や溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)、これらを変性した変性乳化重合スチレンブタジエンゴム(変性E−SBR)や変性溶液重合スチレンブタジエンゴム(変性S−SBR)などの変性SBRが挙げられる。またSBRとしては、伸展油を加えて柔軟性を調整した油展タイプのものと、伸展油を加えない非油展タイプのものとがあるが、このいずれも使用可能である。
変性SBRとしては、例えば、シリカと相互作用を持つ官能基により末端および/または主鎖が変性されたものや、スズやケイ素などでカップリングされたものなどが挙げられる。これらの変性SBRのなかでも、シリカとの反応の点、優れた低燃費性が得られるという点からは、シリカと相互作用を持つ官能基により末端および/または主鎖が変性された変性SBRが好ましく、特に、シリル基、アミノ基、アミド基、水酸基、およびエポキシ基からなる群から選ばれる少なくとも1種を有する変性S−SBRが好ましい。
SBRのスチレン含有量は、十分なグリップ性およびゴム強度が得られるという理由から、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。また、SBRのスチレン含有量は、低燃費性の観点から、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましい。なお、本明細書におけるSBRのスチレン含有量は、1H−NMR測定により算出される値である。
SBRのビニル結合量は、十分なグリップ性およびゴム強度が得られるという理由から、10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましい。また、SBRのビニル結合量は、低燃費性の観点から、65質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましい。なお、本明細書におけるSBRのビニル結合量は、ブタジエン部のビニル結合量を示し、1H−NMR測定により算出される値である。
SBRを含有する場合のゴム成分中の含有量は、グリップ性の観点から、40質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましい。また、SBRのゴム成分中の含有量は、前記複合体に含まれるUPNRによる優れた低燃費性が得られない恐れがあるという理由から、90質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましい。なお、SBRとして油展タイプのSBRを用いる場合は、当該油展タイプのSBR中に含まれる固形分としてのSBR自体の含有量をゴム成分中の含有量とする。
前記ゴム組成物は、前記複合体の他にさらに白色充填剤を含有することで、耐摩耗性、ウェットグリップ性、氷上性能が向上する。さらに含有する白色充填剤は、白色充填剤A以外の白色充填剤Bである。白色充填剤Bとしては、従来ゴム工業において慣用されるものから任意に選択して用いることができ、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、セリサイトなどの雲母、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、クレー、タルク、酸化チタンなどが挙げられる。なかでも、低燃費性の観点からシリカを用いることが好ましい。なお、水酸化アルミニウムは、耐摩耗性の観点から、白色充填剤Bとしては含有しないことが好ましい。なお、白色充填剤Bは、白色充填剤Aと同一の白色充填剤であっても構わないが、含有量の観点からは明確に区分けされる。
白色充填剤Bを含有する場合のゴム成分100質量部に対する白色充填剤Bの含有量は、分散性の観点から、5質量部以上が好ましく、10質量部以上がより好ましく、15質量部以上がさらに好ましい。また、白色充填剤Bの含有量は、加工性および低燃費性の向上の観点から、150質量部以下が好ましく、100質量部以下がより好ましく、80質量部以下がさらに好ましい。なお、本願明細書におけるゴム成分100質量部を構成するゴム成分は、前記複合体中のゴム成分および前記その他のゴム成分である。
白色充填剤Bとしてシリカを用いる場合のシリカとしては、特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(無水ケイ酸)などが挙げられる。なかでも、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
白色充填剤Bとしてシリカを用いる場合のシリカのBET比表面積は、加硫後の破壊強度の観点から、40m2/g以上が好ましく、50m2/g以上がより好ましく、100m2/g以上がさらに好ましく、150m2/g以上が特に好ましい。また、シリカのBET比表面積は、低燃費性および加工性の観点から、500m2/g以下が好ましく、300m2/g以下がより好ましい。なお、本明細書におけるシリカのBET比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
白色充填剤Bとしてシリカを用いる場合のゴム成分100質量部に対するシリカの含有量は、低発熱性の観点から、5質量部以上が好ましく、20質量部以上がより好ましく、30質量部以上がさらに好ましく、40質量部以上が最も好ましい。また、シリカの含有量は、シリカが十分に分散し加工性に優れるという理由から、200質量部以下が好ましく、150質量部以下がより好ましく、130質量部以下がさらに好ましい。なお、サイドウォール用ゴム組成物に白色充填剤Bとしてシリカを含有する場合のゴム成分100質量部に対するシリカの含有量は、5〜80質量部が好ましく、10〜50質量部がより好ましい。なお、複合体中の白色充填剤Aとしてシリカを用いる場合、前記シリカの含有量は、白色充填剤Aのシリカおよび白色充填剤Bのシリカの合計含有量とする。
前記ゴム組成物がシリカを含有する場合は、シリカとともにシランカップリング剤を含有することが好ましい。シランカップリング剤として、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリメトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキシシランなどのクロロ系などが挙げられ、単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。商品名としては、Degussa社製のSi69、Si75、Si363や、モメンティブ社製のNXT、NXT−LV、NXTULV、NXT−Zなどがある。なかでも、加工性、低燃費性および耐摩耗性のバランスに優れるという理由から、メルカプト系のNXT、スルフィド系のSi69、Si75などが好ましい。
シランカップリング剤を含有する場合のシリカ100質量部に対する含有量は、シリカを良好に分散させることができるという理由から、0.5質量部以上が好ましく、1.5質量部以上がより好ましく、2.5質量部以上がさらに好ましい。また、シランカップリング剤の含有量は、スコーチタイムが適切となり、混練りや押出しでの加工性に優れるという理由から、20質量部以下が好ましく、15質量部以下がより好ましく、10質量部以下がさらに好ましい。また、20質量部を超えるシランカップリング剤を含有しても、シリカの分散性効果が向上せず、コストが不必要に増大する傾向がある。なお、前記シリカ100質量部を構成するシリカは、白色充填剤Aのシリカおよび白色充填剤Bのシリカである。
前記カーボンブラックとしては、特に限定されず、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなどを、単独または2種以上を組合せて使用することができる。石油外資源の割合を高くするために、再生可能な生物由来原料を使用したカーボンブラックを使用することが好ましい。カーボンブラックを含有することで、優れた耐候性および帯電防止性を得ることができる。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)は、補強性の観点から、70m2/g以上が好ましく、100m2/g以上がより好ましい。また、カーボンブラックのN2SAは、低燃費性の観点から、200m2/g以下が好ましく、180m2/g以下がより好ましい。なお、本明細書におけるカーボンブラックのN2SAは、JIS K6217のA法によって求められる値である。
カーボンブラックを含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、1質量部以上が好ましく、2質量部以上がより好ましい。また、カーボンブラックの含有量は、150質量部以下が好ましく、100質量部以下がより好ましく、50質量部以下がさらに好ましく、30質量部以下が最も好ましくい。カーボンブラックの含有量を前記の範囲内とすることで、良好な低燃費性および耐候性が得られる。
前記可塑剤としては、オイル、液状ポリマー、液状樹脂などが挙げられる。これらの可塑剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよいが、コストと加工性とのバランスに優れるという点から、オイルを可塑剤として用いることがより好ましい。可塑剤を含有することで、優れた加工性およびゴム強度を得ることができる。
可塑剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、加工性の観点から、1質量部以上であり、3質量部以上が好ましい。また、可塑剤の含有量は、耐摩耗性および操縦安定性の観点から、40質量部以下であり、20質量部以下が好ましい。なお、本明細書における可塑剤の含有量には、油展ゴムや不溶性硫黄に含まれるオイル分も含まれる。
前記オイルとしては、プロセスオイル、植物油脂、動物油脂などが挙げられる。プロセスオイルとしてはパラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイルなどが挙げられる。また、環境対策で多環式芳香族(polycyclic aromatic compound:PCA)化合物の含量の低いプロセスオイル(低PCA含量プロセスオイル)が挙げられる。低PCA含量プロセスオイルとしては、オイル芳香族系プロセスオイルを再抽出したTreated Distillate Aromatic Extract(TDAE)、アスファルトとナフテン油の混合油であるアロマ代替オイル、軽度抽出溶媒和物(mild extraction solvates、MES)、および重ナフテン系オイルなどが挙げられる。植物油脂としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生油、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、サフラワー油、桐油などが挙げられる。動物油脂としては、オレイルアルコール、魚油、牛脂などが挙げられる。なかでも、加工性の観点からはプロセスオイルが好ましく、環境対策の面では、低PCA含量プロセスオイルを使用することが好ましい。
オイルを含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、加工性の観点から、2質量部以上が好ましく、5質量部以上がより好ましい。また、オイルの含有量は、工程面での負荷の観点から、40質量部以下が好ましい。
前記ゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどで前記各成分を混練りし、その後加硫する方法などにより製造できる。
前記ゴム組成物は、低燃費性などのゴム物性に優れることから、タイヤ部材、特に、トレッド、サイドウォールに用いることが好ましい。
特に、白色充填剤Aが平均粒子径1.5μm未満の水酸化アルミニウムである天然ゴム−水酸化アルミニウム複合体、およびBRを含有するゴム組成物は、ウェットグリップ性および耐摩耗性に優れるため、トレッドに用いることが好ましい。白色充填剤Aが平均粒子径1.5μmの水酸化アルミニウムである天然ゴム−水酸化アルミニウム複合体、およびSBRを含有するゴム組成物は、ウェットグリップ性および耐摩耗性に優れるため、トレッドに用いることが好ましい。白色充填剤Aがシリカである天然ゴム−シリカ複合体、およびBRを含有するゴム組成物は、ウェットグリップ性および耐摩耗性に優れるため、トレッドに用いることが好ましい。白色充填剤Aがシリカである天然ゴム−シリカ複合体、およびSBRを含有するゴム組成物は、ウェットグリップ性および耐摩耗性に優れるため、トレッドに用いることが好ましい。また特に、白色充填剤Aがシリカである天然ゴム−シリカ複合体、およびBRを含有するゴム組成物は、耐屈曲亀裂成長性および操縦安定性に優れるため、タイヤのサイドウォールに用いることが好ましい。
本発明のタイヤは、本発明の製造方法によって得られた天然ゴム−白色充填剤複合体を含有するゴム組成物を用いて通常の方法により製造できる。すなわち、前記ゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤ部材にあわせて押出し加工し、タイヤ成形機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、通常の方法にて成形することにより、未加硫タイヤを形成し、この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することにより、本発明のタイヤを製造することができる。
また、本発明のタイヤは、乗用車用タイヤとして好適に使用することができ、冬用タイヤ、夏用タイヤのどちらにも適用できるが、特に、BRを含有するゴム組成物で構成されるトレッドを備えるタイヤは、低温特性および氷上性能に優れるため、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤに適用することが好ましい。なお、本明細書における冬用タイヤとは、氷雪上性能や低温特性に優れたタイヤであり、夏用タイヤとは、冬用タイヤ以外のタイヤを示す。
本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は、実施例にのみ限定されるものではない。
以下、実施例および比較例において用いた各種薬品をまとめて示す。
複合体1:下記製造例1で作製した天然ゴム−水酸化Al1複合体
複合体2:下記製造例2で作製した天然ゴム−水酸化Al2複合体
複合体3:下記比較製造例1で作製した天然ゴム−水酸化Al1複合体
UPNR1:下記比較製造例2で作製したUPNR
複合体4:下記製造例3で作製した天然ゴム−シリカ1複合体
複合体5:下記製造例4で作製した天然ゴム−シリカ2複合体
複合体6:下記比較製造例3で作製した天然ゴム−シリカ1複合体
UPNR2:下記比較製造例4で作製したUPNR
複合体7:下記製造例5で作製した天然ゴム−水酸化Al1複合体
複合体8:下記製造例6で作製した天然ゴム−水酸化Al2複合体
複合体9:下記比較製造例5で作製した天然ゴム−水酸化Al1複合体
複合体10:下記比較製造例6で作製した天然ゴム−水酸化Al1複合体
複合体11:下記製造例7で作製した天然ゴム−シリカ1複合体
複合体12:下記製造例8で作製した天然ゴム−シリカ2複合体
複合体13:下記比較製造例7で作製した天然ゴム−シリカ1複合体
複合体14:下記比較製造例8で作製した天然ゴム−シリカ1複合体
複合体15:下記製造例9で作製した天然ゴム−水酸化Al1複合体
複合体16:下記製造例10で作製した天然ゴム−水酸化Al2複合体
複合体17:下記比較製造例9で作製した天然ゴム−水酸化Al1複合体
複合体18:下記比較製造例10で作製した天然ゴム−水酸化Al1複合体
複合体19:下記製造例11で作製した天然ゴム−シリカ1複合体
複合体20:下記製造例12で作製した天然ゴム−シリカ2複合体
複合体21:下記比較製造例11で作製した天然ゴム−シリカ1複合体
複合体22:下記比較製造例12で作製した天然ゴム−シリカ1複合体
複合体23:下記製造例13で作製した天然ゴム−水酸化Al1−シリカ1複合体
複合体24:下記比較製造例13で作製した天然ゴム−水酸化Al1−シリカ1複合体
複合体25:下記製造例14で作製した天然ゴム−シリカ3複合体
複合体26:下記比較製造例14で作製した天然ゴム−シリカ3複合体
複合体27:下記比較製造例15で作製した天然ゴム−シリカ3複合体
NR:TSR
SBR:下記変性SBR製造例で作製した変性S−SBR(水酸基、グリシジル基、アルコキシシリル基を有する末端変性S−SBR、Mw:717000、スチレン含有量:28質量%、ビニル結合量:60質量%)
BR:下記変性BR製造例で作製した変性BR(水酸基、グリシジル基、アルコキシシリル基を有する末端変性BR、Mw:350000、シス含量:97質量%、ビニル結合量:1.1質量%)
水酸化アルミニウム1:昭和電工(株)製のハイジライトH−43(平均粒子径:0.75μm、BET:10m2/g)
シリカ1:デグッサ社製のUltrasil VN3(平均粒子径:17.8nm、BET:175m2/g)
シリカ3:ローディア社製のZeosil 1115MP(平均粒子径:23.2nm、BET:100m2/g)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイヤブラックI(ISAF、N2SA:114m2/g)
シランカップリング剤:モメンティブ社製のNXT
ステアリン酸:日油(株)製のビーズステアリン酸つばき
酸化亜鉛1:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
酸化亜鉛2:ハクスイテック(株)製の酸化亜鉛3種
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン、6PPD)
ワックス:日本精蝋(株)製のオゾエース0355
オイル1:出光興産(株)製のダイアナプロセスNH−70S(ナフテン系プロセスオイル)
オイル2:H&R社製のVIVATEC500(TDAEオイル)
硫黄1:日本乾溜工業(株)製のセイミ硫黄(不溶性硫黄、オイル分:10%)
硫黄2:鶴見化学(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、TBBS)
複合体製造例
以下、製造例1〜14および比較製造例1〜15において用いた各種薬品をまとめて示す。
水酸化アルミニウム1:昭和電工(株)製のハイジライトH−43(平均粒子径:0.75μm、BET:10m2/g)
水酸化アルミニウム2:水酸化アルミニウム1の乾式粉砕品(平均粒子径:0.3μm、BET:45m2/g)
シリカ1:デグッサ社製のUltrasil VN3(平均粒子径:17.8nm、BET:175m2/g)
シリカ2:ローディア社製のZeosil Premium 200MP(平均粒子径:14nm、BET:220m2/g)
シリカ3:ローディア社製のZeosil 1115MP(平均粒子径:23.2nm、BET:100m2/g)
フィールドラテックス:ムヒバラテックス社から入手したフィールドラテックス
エマールE−27C(界面活性剤):花王(株)製のエマールE−27C(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、有効成分27質量%)
NaOH:和光純薬工業(株)製のNaOH
Wingstay L(老化防止剤):ELIOKEM社製のWingstay L(ρ−クレゾールとジシクロペンタジエンとの縮合物をブチル化した化合物)
エマルビンW(界面活性剤):LANXESS社製のエマルビンW(芳香族ポリグリコールエーテル)
タモールNN9104(界面活性剤):BASF社製のタモールNN9104(ナフタレンスルホン酸/ホルムアルデヒドのナトリウム塩)
Van gel B(界面活性剤):Vanderbilt社製のVan gel B(マグネシウムアルミニウムシリケートの水和物)
カチオン系高分子凝集剤:MTアクアポリマー(株)製のアロンフロックC312
<老化防止剤分散体の調製>
水 462.5gにエマルビンW 12.5g、タモールNN9104 12.5g、Van gel B 12.5g、Wingstay L 500g(合計1000g)をボールミルで16時間混合し、老化防止剤分散体を調製した。
製造例1:複合体1
55gの水酸化アルミニウム1に水1000gを加え、20分間激しく撹拌することにより、スラリー溶液を得た。フィールドラテックスの固形分濃度(DRC)を30%(w/v)に調整した後、該ラテックス1000gに、前記水酸化アルミニウムスラリー溶液を全量加え、室温で30分間激しく撹拌した。その後、10%エマールE−27C水溶液25gと25%NaOH水溶液60gを加え、室温で24時間ケン化処理を行った。次いで、前記老化防止剤分散体6gを添加し、2時間撹拌した。次いで、撹拌しながらギ酸を添加してpHを5.6に調整した後、カチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌し、さらに5gの水酸化アルミニウム1を加えた後、25分間撹拌を行った。得られた凝固物を取り出し、水2000mlを加えて2分間撹拌し、極力水を取り除く洗浄作業を4回繰り返した。その後、水しぼりロールで水を絞ってシート状にした後、90℃で4時間乾燥させて複合体1を得た。複合体1のpHは5.8であった。
製造例2:複合体2
水酸化アルミニウムとして水酸化アルミニウム2を用いたこと以外は、製造例1と同様の操作で複合体を作製し、複合体2を得た。複合体2のpHは5.9であった。
比較製造例1:複合体3(高純度化なし)
75gの水酸化アルミニウム1に水1425gを加え、15分間激しく撹拌することにより、スラリー溶液を得た。フィールドラテックスの固形分濃度(DRC)を30%(w/v)に調整した後、該ラテックス1000gに、前記水酸化アルミニウムスラリー溶液を水酸化アルミニウムが60gとなるように加え、室温で30分間激しく撹拌した。次いで、前記老化防止剤分散体6gを添加し、ゆっくり撹拌しながらギ酸を添加してpHを5.0に調整した後、カチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌し、凝固させた。その後、水しぼりロールで水を絞ってシート状にした後、90℃で4時間乾燥させて複合体3を得た。複合体3のpHは5.3であった。
比較製造例2:UPNR1
水酸化アルミニウム1を含むスラリー溶液、およびカチオン系高分子凝集剤を添加し2分間撹拌した後に添加する水酸化アルミニウム1を加えないこと以外は、製造例1と同様の操作で複合体を作製し、UPNR1を得た。UPNR1のpHは4.9であった。
製造例3:複合体4
175gのシリカ1に水1000gを加え、20分間激しく撹拌することにより、スラリー溶液を得た。フィールドラテックスの固形分濃度(DRC)を30%(w/v)に調整した後、該ラテックス1000gに、前記シリカスラリー溶液を全量加え、室温で30分間激しく撹拌した。その後、10%エマールE−27C水溶液25gと25%NaOH水溶液60gを加え、室温で24時間ケン化処理を行った。次いで、老化防止剤分散体6gを添加し、2時間撹拌した。次いで、撹拌しながらギ酸を添加してpHを4.5に調整した後、カチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌し、さらに5gのシリカ1を加えた後、25分間撹拌を行った。得られた凝固物を取り出し、水2000mlを加えて2分間撹拌し、極力水を取り除く洗浄作業を4回繰り返した。その後、水しぼりロールで水を絞ってシート状にした後、90℃で4時間乾燥させて複合体4を得た。複合体4のpHは4.5であった。
製造例4:複合体5
シリカとしてシリカ2を用いた以外は、製造例3と同様の操作で複合体を作製し、複合体5を得た。複合体5のpHは4.3であった。
比較製造例3:複合体6(高純度化なし)
75gのシリカ1に水1425gを加え、15分間激しく撹拌することにより、スラリー溶液を得た。フィールドラテックスの固形分濃度(DRC)を30%(w/v)に調整した後、該ラテックス1000gに、前記シリカスラリー溶液をシリカが180gとなるように加え、室温で30分間激しく撹拌した。次いで、前記老化防止剤分散体6gを添加し、ゆっくり撹拌しながらギ酸を添加してpHを4.5に調整した後、カチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌し、凝固させた。その後、水しぼりロールで水を絞ってシート状にした後、90℃で4時間乾燥させて複合体6を得た。複合体6のpHは4.4であった。
比較製造例4:UPNR2
シリカ1を含むスラリー溶液、およびカチオン系高分子凝集剤を添加し2分間撹拌した後に添加するシリカ1を加えないこと以外は、製造例3と同様の操作で複合体を作製し、UPNR2を得た。UPNR2のpHは4.5であった。
製造例5:複合体7
スラリー溶液を、75gの水酸化アルミニウム1に水1000gを加え、20分間激しく攪拌することにより得られたスラリー溶液としたこと、およびカチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌した後に添加する水酸化アルミニウム1を15gとしたこと以外(フィールドラテックスの固形分100質量部に対して水酸化アルミニウム30質量部としたこと以外)は、製造例1と同様の操作で複合体を作製し、複合体7を得た。複合体7のpHは5.2であった。
製造例6:複合体8
水酸化アルミニウムとして水酸化アルミニウム2を用いた以外は、製造例6と同様の操作で複合体を作製し、複合体8を得た。複合体8のpHは5.3であった。
比較製造例5:複合体9(UPNRに白色充填剤混合)
75gの水酸化アルミニウム1に水1000gを加え、20分間激しく撹拌することにより、スラリー溶液を得た。また、フィールドラテックスの固形分濃度(DRC)を30%(w/v)に調整した後、該ラテックス1000gに、10%エマールE−27C水溶液25gと25%NaOH水溶液60gを加え、室温で24時間ケン化処理を行った。次いで、老化防止剤分散体6gを添加し、2時間撹拌した。得られたケン化ラテックス溶液に前記水酸化アルミニウムスラリー溶液を全量加え、均一になるまで攪拌した。次いで、撹拌しながらギ酸を添加してpHを5.6に調整した後、カチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌し、さらに15gの水酸化アルミニウム1を加えた後、25分間撹拌を行った。得られた凝固物を取り出し、水2000mlを加えて2分間撹拌し、極力水を取り除く洗浄作業を4回繰り返した。その後、水しぼりロールで水を絞ってシート状にした後、90℃で4時間乾燥させて複合体9を得た。複合体9のpHは5.2であった。
比較製造例6:複合体10(高純度化なし)
ラテックス1000gに、水酸化アルミニウムスラリー溶液を水酸化アルミニウム1が90gとなるように加えたこと以外は、比較製造例1と同様の操作で複合体を作製し、複合体10を得た。複合体10のpHは5.8であった。
製造例7:複合体11
スラリー溶液を、75gのシリカ1に水1000gを加え、20分間激しく攪拌することにより得られたスラリー溶液としたこと、およびカチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌した後に添加するシリカ1を15gとしたこと以外(フィールドラテックスの固形分100質量部に対してシリカ30質量部としたこと以外)は、製造例3と同様の操作で複合体を作製し、複合体11を得た。複合体11のpHは4.5であった。
製造例8:複合体12
シリカとしてシリカ2を用いた以外は、製造例7と同様の操作で複合体を作製し、複合体12を得た。複合体12のpHは4.3であった。
比較製造例7:複合体13(UPNRに白色充填剤混合)
水酸化アルミニウム1に替えてシリカ1を用いた以外は、比較製造例5と同様の操作で複合体を作製し、複合体13を得た。複合体13のpHは4.4であった。
比較製造例8:複合体14(高純度化なし)
ラテックス1000gに、シリカスラリー溶液をシリカ1が90gとなるように加えたこと以外は、比較製造例3と同様の操作で複合体を作製し、複合体14を得た。複合体14のpHは4.9であった。
製造例9:複合体15
スラリー溶液を、120gの水酸化アルミニウム1に水1000gを加え、20分間激しく攪拌することにより得られたスラリー溶液としたこと、およびカチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌した後に添加する水酸化アルミニウム1を15gとしたこと以外(フィールドラテックスの固形分100質量部に対して水酸化アルミニウム45質量部としたこと以外)は、製造例1と同様の操作で複合体を作製し、複合体15を得た。複合体15のpHは5.5であった。
製造例10:複合体16
水酸化アルミニウムとして水酸化アルミニウム2を用いた以外は、製造例9と同様の操作で複合体を作製し、複合体16を得た。複合体16のpHは5.4であった。
比較製造例9:複合体17(UPNRに白色充填剤混合)
ラテックス1000gに、水酸化アルミニウムスラリー溶液を水酸化アルミニウム1が120gとなるように加えたこと以外は、比較製造例5と同様の操作で複合体を作製し、複合体17を得た。複合体17のpHは5.6であった。
比較製造例10:複合体18(高純度化なし)
ラテックス1000gに、水酸化アルミニウムスラリー溶液を水酸化アルミニウム1が135gとなるように加えたこと以外は、比較製造例1と同様の操作で複合体を作製し、複合体18を得た。複合体18のpHは5.4であった。
製造例11:複合体19
スラリー溶液を、135gのシリカ1に水1000gを加え、20分間激しく攪拌することにより得られたスラリー溶液としたこと、およびカチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌した後に添加するシリカ1を15gとしたこと以外(フィールドラテックスの固形分100質量部に対してシリカ50質量部としたこと以外)は、製造例3と同様の操作で複合体を作製し、複合体19を得た。複合体19のpHは4.3であった。
製造例12:複合体20
シリカとしてシリカ2を用いた以外は、製造例11と同様の操作で複合体を作製し、複合体20を得た。複合体20のpHは4.2であった。
比較製造例11:複合体21(UPNRに白色充填剤混合)
ラテックス1000gに、シリカスラリー溶液をシリカ1が135gとなるように加えたこと以外は、比較製造例7と同様の操作で複合体を作製し、複合体21を得た。複合体21のpHは4.3であった。
比較製造例12:複合体22(高純度化なし)
ラテックス1000gに、シリカスラリー溶液をシリカ1が150gとなるように加えたこと以外は、比較製造例3と同様の操作で複合体を作製し、複合体22を得た。複合体22のpHは4.1であった。
製造例13:複合体23
スラリー溶液を、65gの水酸化アルミニウム1および135gのシリカ1に水1000gを加え、20分間激しく攪拌することにより得られたスラリー溶液としたこと、ならびにカチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌した後に添加する水酸化アルミニウム1を10gの水酸化アルミニウム1および15gのシリカ1としたこと以外は、製造例5と同様の操作で複合体を作製し、複合体23を得た。複合体23のpHは5.4であった。
比較製造例13:複合体24
スラリー溶液を、65gの水酸化アルミニウム1および135gのシリカ1に水1000gを加え、20分間激しく攪拌することにより得られたスラリー溶液としたこと、ならびにカチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌した後に添加する水酸化アルミニウム1を10gの水酸化アルミニウム1および15gのシリカ1としたこと以外は、比較製造例5と同様の操作で複合体を作製し、複合体24を得た。複合体24のpHは5.0であった。
製造例14:複合体25
シリカとしてシリカ3を用いた以外は、製造例7と同様の操作で複合体を作製し、複合体25を得た。複合体25のpHは4.3であった。
比較製造例14:複合体26(UPNRに白色充填剤混合)
シリカとしてシリカ3を用いた以外は、比較製造例7と同様の操作で複合体を作製し、複合体26を得た。複合体26のpHは4.8であった。
比較製造例15:複合体27(高純度化なし)
シリカとしてシリカ3を用いた以外は、比較製造例8と同様の操作で複合体を作製し、複合体27を得た。複合体27のpHは4.5であった。
<pH測定方法>
各複合体およびUPNR5gを3辺の合計が5mm以下(約1〜2×約1〜2×約1〜2(mm))に切断して100mlビーカーに入れ、常温の蒸留水50mlを加えて2分間で90℃に昇温し、その後90℃に保つように調整しながらマイクロ波(300W)を13分(合計15分)照射した。次いで、浸漬水をアイスバスで冷却して25℃とした後、pHメーターを用いて、浸漬水のpHを測定した。
変性SBR製造例
<末端変性剤の作製>
窒素雰囲気下、100mlメスフラスコに3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン(アヅマックス(株)製)を23.6g入れ、さらに無水ヘキサン(関東化学(株)製)を加え全量を100mlにして作製した。
<変性S−SBR製造>
十分に窒素置換した30l耐圧容器にn−ヘキサンを18l、スチレンを540g、ブタジエンを1460g、テトラメチルエチレンジアミンを17mmolを加え、40℃に昇温した。次に、ブチルリチウムを10.5ml加えた後、50℃に昇温させ3時間撹拌した。次に、前記末端変性剤を30ml追加し30分間撹拌を行った。反応溶液に2,6−tert−ブチル−p−クレゾール(大内新興化学工業(株)製)0.2gを溶かしたメタノール2mlを添加後、反応溶液を18lのメタノールが入ったステンレス容器に入れて凝固体を回収した。得られた凝固体を24時間減圧乾燥させ、変性S−SBRを得た。下記分析の結果、Mwは717000、スチレン含有量は28質量%、ビニル結合量は60質量%であった。
変性BR製造例
5lオートクレーブに、窒素雰囲気下、シクロヘキサン2.4kg、1,3−ブタジエン300gを仕込んだ。これらに、予めバーサチック酸ネオジム(0.09mmol)のシクロヘキサン溶液、メチルアルモキサン(1.0mmol)のトルエン溶液、水素化ジイソブチルアルミニウム(3.5mmol)およびジエチルアルミニウムクロリド(0.18mmol)のトルエン溶液と、1,3−ブタジエン(4.5mmol)とを50℃で30分間反応熟成させて調製した触媒を仕込み、80℃で45分間重合反応を行った。次に、反応温度60℃に保ち、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(4.5mmol)のトルエン溶液を添加し、30分間反応を行い、第一の共役ジエン系重合体の活性末端と第二の共役ジエン系重合体の活性末端を変性させた。その後、2,4−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール1.5gを含むメタノール溶液を添加した。次に、水酸化ナトリウムによりpH10に調整した水溶液20lに、前記変性重合体溶液を添加し、110℃で2時間、脱溶媒後、110℃のロールで乾燥させて、変性BRを得た。下記分析の結果、Mwは350000、ビニル結合量は1.1質量%、シス含量は97質量%であった。
共重合体の分析方法
<重量平均分子量Mwの測定方法>
共重合体の重量平均分子量Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMALTPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求めた。
<共重合体の構造同定方法>
共重合体の構造同定は、日本電子(株)製JNM−ECAシリーズの装置を用いて行った。測定結果から、共重合体中のスチレン含有量およびビニル結合量を算出した。
<シス含量の測定方法>
赤外吸収スペクトル分析法(日本分光(株)製のFT/IR−5300(フーリエ変換赤外分光光度計))によってシス含量を算出した。
実施例1〜8および比較例1〜12(複合体を含有するゴム組成物をトレッドに用いた夏用タイヤ)
表1および2に示す配合内容に従い、配合材料のうち、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を、1.7lバンバリーミキサーを用いて、5分間、排出温度150℃になるまで混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に、硫黄および加硫促進剤を添加し、2軸オープンロールを用いて、5分間、80℃になるまで練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に押出し成形し、タイヤ成形機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、170℃の条件で10分間加硫し、試験用夏用タイヤ(タイヤサイズ:195/65R15、乗用車用タイヤ)を製造した。得られた試験用夏用タイヤについて下記低燃費性、ウェットグリップ性、耐摩耗性、臭気評価を行った。結果を表1および2に示す。なお、実施例1、2、比較例2および3の基準例は比較例1、実施例3、4、比較例5および6の基準例は比較例4、実施例5、6、比較例8および9の基準例は比較例7、実施例7、8、比較例11および12の基準例は比較例10とした。
<低燃費性(転がり抵抗特性)>
転がり抵抗試験機を用い、各試験用タイヤを、リム(15×6JJ)、内圧(230kPa)、荷重(3.43kN)、速度(80km/h)で走行させたときの転がり抵抗を測定し、基準例を100とした時の指数で表示した。指数が大きいほど低燃費性が良好であることを示す。
<ウェットグリップ性>
各試験用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着して、湿潤アスファルト路面にて初速度100km/hからの制動距離を求めた。結果は指数で表し、指数が大きいほどウェットグリップ性が良好であることを示す。指数は次の式で求めた。
(ウェットグリップ性指数)=(基準例の制動距離)/(各配合例の制動距離)×100
<耐摩耗性>
各試験用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着し、走行距離8000km後のタイヤトレッド部の溝深さを測定し、タイヤ溝深さが1mm減るときの走行距離を求めた。結果は指数で表し、指数が大きいほど耐摩耗性が良好であることを示す。指数は次の式で求めた。
(耐摩耗性指数)=(各配合例のタイヤ溝が1mm減るときの走行距離)/(基準例のタイヤ溝が1mm減るときの走行距離)×100
<臭気評価>
下記基準での官能評価を未加硫ゴム組成物にて評価した。
5:1m離れていても臭気がかなり感じられる
4:30cm程度に近づくとかなり不快に臭う
3:30cm程度で、臭気を感じる
2:10cm程度に近づけて臭気を感じる
1:10cm程度に近づけて臭気をやや感じる
0:鼻を近づけても臭気をあまり感じない
Figure 2018035250
Figure 2018035250
実施例9〜12および比較例13〜18(複合体を含有するゴム組成物をトレッドに用いた冬用タイヤ)
表3に示す配合内容に従い、配合材料のうち、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を、1.7lバンバリーミキサーを用いて、5分間、排出温度150℃になるまで混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に、硫黄および加硫促進剤を添加し、2軸オープンロールを用いて、5分間、80℃になるまで練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に押出し成形し、タイヤ成形機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、170℃の条件で10分間加硫し、試験用冬用タイヤ(タイヤサイズ:195/65R15、乗用車用タイヤ)を製造した。得られた試験用冬用タイヤについて、前記の低燃費性、ウェットグリップ性、耐摩耗性、臭気評価、および下記氷上性能評価を行った。結果を表3に示す。なお、実施例9、10、比較例14および15の基準例は比較例13、実施例11、12、比較例17および18の基準例は比較例16とした。
<氷上性能>
各試験用冬用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着し、時速30kmでロックブレーキを踏み停止させるまでに要した氷上の停止距離を測定した。下記式から氷上性能指数を算出した。指数が大きいほど、氷上性能が優れることを示す。なお、試験は、住友ゴム工業株式会社の北海道名寄テストコースで行い、氷上気温は−2〜−6℃であった。
(氷上性能指数)=(基準例の制動停止距離)/(各配合例の停止距離)×100
Figure 2018035250
実施例13および比較例19(複合体を含有するゴム組成物をトレッドに用いた夏用タイヤ)、ならびに実施例14および比較例20(複合体を含有するゴム組成物をトレッドに用いた冬用タイヤ)
表4に示す配合内容に従い、配合材料のうち、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を、1.7lバンバリーミキサーを用いて、5分間、排出温度150℃になるまで混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に、硫黄および加硫促進剤を添加し、2軸オープンロールを用いて、5分間、80℃になるまで練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に押出し成形し、タイヤ成形機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、170℃の条件で10分間加硫し、試験用夏用タイヤまたは試験用冬用タイヤ(タイヤサイズ:195/65R15、乗用車用タイヤ)を製造した。得られた試験用タイヤについて、前記の低燃費性、ウェットグリップ性、耐摩耗性、および臭気評価を、冬用タイヤについては、さらに氷上性能評価を行った。結果を表4に示す。なお、実施例13の基準例は比較例19、実施例14の基準例は比較例20とした。
Figure 2018035250
表1、2および4の結果より、本発明の製造方法により得られた複合体を含有するゴム組成物をトレッドに用いた夏用タイヤは、天然ゴム特有の臭気が少なく、低燃費性、ウェットグリップ性および耐摩耗性に優れることがわかる。また、表3および4の結果より、本発明の製造方法により得られた複合体を含有するゴム組成物をトレッドに用いた冬用タイヤは、天然ゴム特有の臭気が少なく、低燃費性、氷上性能、ウェットグリップ性および耐摩耗性に優れることがわかる。
実施例15および比較例21〜23(複合体を含有するゴム組成物をサイドウォールに用いたタイヤ)
表5に示す配合内容に従い、配合材料のうち、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を、1.7lバンバリーミキサーを用いて、5分間、排出温度150℃になるまで混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に、硫黄および加硫促進剤を添加し、2軸オープンロールを用いて、5分間、80℃になるまで練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物をサイドウォールの形状に押出し成形し、タイヤ成形機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、170℃の条件で10分間加硫し、試験用タイヤ(タイヤサイズ:195/65R15、乗用車用タイヤ)を製造した。得られた試験用タイヤについて前記の低燃費性、臭気評価、および下記耐屈曲亀裂成長性および操縦安定性評価を行った。結果を表5に示す。なお、基準例は比較例21とした。
<耐屈曲亀裂成長性>
試験用タイヤのサイドウォールから試験片を切り出し、JIS K6260「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−デマッチャ屈曲亀裂試験方法」に基づいて加硫ゴム組成物のサンプルを作製し、屈曲亀裂成長試験を行い、70%伸張を100万回繰り返してサンプルを屈曲させた後、発生した亀裂の長さを測定した。結果は比較例19の測定値(長さ)の逆数を100とした指数で示す。結果は指数で表し、指数が大きいほど、亀裂の成長が抑制され、耐屈曲亀裂成長性に優れることを示す。指数は次の式で求めた。
(耐屈曲亀裂成長性指数)=(基準例の亀裂長さ)/(各配合の亀裂長さ)×100
<操縦安定性>
試験タイヤを試験用実車(国産FF車、排気量:2000cc)の全輪に装着してテストコースを実車走行し、その際における操舵時のコントロールの安定性をテストドライバーが官能評価し、基準例を6点とする10点法で示す。点数が大きいほど操縦安定性に優れることを示す。
Figure 2018035250
表5の結果より、本発明の製造方法により得られた複合体を含有するゴム組成物をサイドウォールに用いたタイヤは、天然ゴム特有の臭気が少なく、低燃費性、耐屈曲亀裂成長性、および操縦安定性に優れることがわかる。
また、表1〜5の結果より、本発明の製造方法により得られた複合体を含有するゴム組成物をタイヤ部材に用いたタイヤは、天然ゴム特有の臭気が少なく、低燃費性などのゴム物性に優れることがわかる。

Claims (22)

  1. 天然ゴムラテックスおよび白色充填剤Aを混合する混合工程、
    混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、
    高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程
    を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法。
  2. 白色充填剤Aが、平均粒子径1.5μm未満の水酸化アルミニウムである請求項1記載の製造方法。
  3. 前記水酸化アルミニウムの平均粒子径が、0.7μm以下である請求項2記載の製造方法。
  4. 白色充填剤Aが、シリカである請求項1記載の製造方法。
  5. 前記シリカのBET比表面積が、50m2/g以上である請求項4記載の製造方法。
  6. 前記複合体中のゴム成分100質量部に対する白色充填剤Aの含有量が、5〜80質量部である請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 前記高純度化工程における高純度化処理が、ケン化処理である請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法。
  8. 請求項1〜7記載の製造方法で製造された天然ゴム−白色充填剤複合体を含有するゴム組成物で構成されるタイヤ部材を備えるタイヤ。
  9. 天然ゴムラテックスおよび平均粒子径1.5μm未満の水酸化アルミニウムを混合する混合工程、
    混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、
    高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程
    を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法により得られた天然ゴム−水酸化アルミニウム複合体、
    ならびにブタジエンゴムを含有するゴム組成物で構成されるトレッドを備えるタイヤ。
  10. 天然ゴムラテックスおよび平均粒子径1.5μm未満の水酸化アルミニウムを混合する混合工程、
    混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、
    高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程
    を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法により得られた天然ゴム−水酸化アルミニウム複合体、
    ならびにスチレンブタジエンゴムを含有するゴム組成物で構成されるトレッドを備えるタイヤ。
  11. 天然ゴムラテックスおよびシリカを混合する混合工程、
    混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、
    高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程
    を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法により得られた天然ゴム−シリカ複合体、
    ならびにブタジエンゴムを含有するゴム組成物で構成されるトレッドを備えるタイヤ。
  12. 天然ゴムラテックスおよびシリカを混合する混合工程、
    混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、
    高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程
    を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法により得られた天然ゴム−シリカ複合体、
    ならびにスチレンブタジエンゴムを含有するゴム組成物で構成されるトレッドを備えるタイヤ。
  13. 天然ゴムラテックスおよびシリカを混合する混合工程、
    混合工程で得られた混合物を高純度化処理する高純度化工程、
    高純度化工程で得られた高純度化物を、凝固、乾燥させる凝固乾燥工程
    を含む天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法により得られた天然ゴム−シリカ複合体、
    ならびにブタジエンゴムを含有するゴム組成物で構成されるサイドウォールを備えるタイヤ。
  14. 前記水酸化アルミニウムの平均粒子径が0.7μm以下である請求項9または10記載のタイヤ。
  15. 前記シリカのBET比表面積が50m2/g以上である請求項11〜13のいずれか1項に記載のタイヤ。
  16. 前記複合体中のゴム成分100質量部に対する複合体中の水酸化アルミニウムまたはシリカの含有量が、5〜80質量部である請求項9〜15のいずれか1項に記載のタイヤ。
  17. 高純度化工程における高純度化処理が、ケン化処理である請求項9〜16のいずれか1項に記載のタイヤ。
  18. 前記複合体のpHが2〜7である請求項8〜17のいずれか1項に記載のタイヤ。
  19. 前記ゴム組成物が、さらに、シリカおよび/またはカーボンブラックを含有するゴム組成物である請求項8〜18のいずれか1項に記載のタイヤ。
  20. 前記ブタジエンゴムが、シリカと相互作用を持つ官能基を有するブタジエンゴムである請求項9、11、13のいずれか1項に記載のタイヤ。
  21. 前記ブタジエンゴムが、シス含量90質量%以上のブタジエンゴムである請求項9、11、13のいずれか1項に記載のタイヤ。
  22. 前記スチレンブタジエンゴムが、シリカと相互作用を持つ官能基を有するスチレンブタジエンゴムである請求項10または12に記載のタイヤ。
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