JP2018029548A - 塩味強化剤 - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明者らは、上記乳酸発酵物を乳清ミネラルやエキス類と併用すると、飲食品中の塩化ナトリウムを塩化カリウムや有機酸金属塩等の塩化ナトリウム代替品で置換して更にナトリウム含有量を低減させた場合においても、塩味の強度や発現パターン、呈味を通常の塩分含量の飲食品と同様のものとすることが可能であることを知見した。
本発明の塩味強化剤は、乳原料を含む水中油型乳化物を基質とした乳酸発酵物を有効成分として含有することを特徴とし、塩味剤(飲食品中に塩味付与を目的として使用される塩味物質)が飲食品に付与する塩味を増強することができる。
まず、本発明の有効成分である乳酸発酵物について述べる。
乳酸発酵物とは、乳酸菌が資化可能な基質を乳酸発酵して得られた風味素材であるが、本発明では、その基質として乳原料を含む水中油型乳化物を使用することにより、少量添加で、飲食品の風味や味質を損ねることなく塩味を強化することが可能となるものである。
尚、無脂乳固形分とは、乳や乳製品等の乳原料における、油脂以外の固形分のことであり、その主体は蛋白質と炭水化物である。上記乳原料に含まれる純油脂分は、後述する油脂の含量に含めるものとする。
油脂含量が1.5質量%未満の場合、優れた塩味強化効果が得られ難いことに加え、乳酸発酵による生成物の保持力が弱くなってしまうため塩味強化剤の安定性も悪化してしまう恐れがある。また油脂含量が50質量%超の場合には、本発明の有効成分である乳酸発酵物の基質となる水中油型乳化物中に、十分に無脂乳固形分を含有させることができないため、油中水型乳化物となってしまうおそれがあり、また、水中油型乳化物の乳化安定性が乏しくなり、乳酸発酵の進行が遅れる場合がある。
尚、該油脂含量は、上記油脂、乳原料中の純油脂分に加え、後述するその他の原材料に由来する純油脂分の合計量として算出するものとする。
また、上記水中油型乳化物においては、水に代えて又は水に加えて、上記乳や乳製品のうちの水を多く含有する乳や乳製品、又は水を多く含有する飲食品を使用することもできるが、本発明では、牛乳、濃縮乳、ホエイ、クリーム、バター、クリームチーズ、ナチュラルチーズ、プロセスチーズ等の水分を多く含有する乳や乳製品のうちの1種又は2種以上を使用することが好ましい。
水中油型乳化物中は、水分含量が好ましくは30〜95質量%、より好ましくは70〜90質量%となるように調製される。
その他の成分を20質量%よりも多く入れると、飲食品に塩味強化剤を添加した際に本来有しない風味を付与する恐れがある上、飲食品が本来有しないテクスチャを付与する恐れがある。
また、上記水中油型乳化物において、油脂100質量部に対して炭水化物が120質量部未満の場合、乳酸発酵の基質が不足し、風味成分や香気成分の産生が十分になされない恐れがある上、ナトリウム低減効果が低下する恐れがある。また炭水化物が250質量部超となる場合、得られる本発明の塩味強化剤及び飲食品に異味・雑味を付与してしまう恐れがある。
上記乳原料を含む水中油型乳化物の製造方法は特に限定されない。例えば、牛乳、濃縮乳、ホエイ、クリーム、クリームチーズ、ナチュラルチーズ、プロセスチーズ等の水分を多く含有する乳や乳製品、あるいは水に、脱脂粉乳、全粉乳、ホエイパウダー等の粉乳類や、乳蛋白質、乳糖等の乳原料を添加して水相とした後、該水相に、油脂等を含む油相、又は油脂を多く含有する食品素材、特に、バター、クリーム、クリームチーズ、ナチュラルチーズ、プロセスチーズ等の乳脂を含有する乳原料を添加し、これを水中油型に乳化する方法を挙げることができる。尚、その他の原料については、水相に添加することも油相に添加することもでき、また別途添加することもできる。
脂質資化性又は遊離脂肪酸資化性の高い乳酸菌の一例としては、Streptococcus thermophilus、Leuconostoc mesenteroides subsp. cremoris等が挙げられる。
尚、得られた乳酸発酵物は、濾紙やフィルタによる濾過、精密ろ過、限外濾過、遠心分離等を行うことができる。
乳清ミネラルとは、乳清より乳清タンパクと乳糖を分離除去し、精製して得られたものである。本発明の塩味強化剤中に乳清ミネラルを含有させると、飲食品中の塩化ナトリウム含量を低減させる前後で同等の塩味強度や塩味発現パターンが得られやすくなる上に、特に塩味剤中に塩化カリウムを含む場合に特有の苦みを和らげる効果が得られるため好ましい。
0.001質量部未満の場合、乳清ミネラルの添加効果が得られない。また、1.0質量部超の場合、乳清ミネラルが有する雑味が飲食品に付与されてしまう恐れがある。
本発明におけるエキス類とは、畜産物、水産物、農産物及び微生物の1種又は2種以上から得られた抽出物を指す。具体的には、チキンエキス・ビーフエキス・ポークエキス等の畜産エキス、鰹エキス・鯖エキス・鮭エキス・鰹節エキス・煮干エキス・グチエキス・ハモエキス・タラエキス・イカエキス・カキエキス・アワビエキス・ホタテエキス・エビエキス・カニエキス・オキアミエキス・オイスターエキス・アサリエキス・昆布エキス・ワカメエキス・、魚醤エキス等の水産エキス、モルトエキス・玉葱エキス・人参エキス・白菜エキス・キャベツエキス・セロリエキス・にんにくエキス・ジンジャーエキス・椎茸エキス・マッシュルームエキス・果実エキス等の農産エキス、ビール酵母エキス・パン酵母エキス・トルラ酵母エキス等の酵母エキス等を挙げることができる。本発明ではこれらのエキス類の中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができるが、好ましくは酵母エキスを使用する。
0.001質量部未満の場合、エキス類の添加効果が得られない。また、10質量部超の場合、エキス類が有する旨味が付与されてしまい、塩味強化剤が添加された飲食品の風味を変えてしまう恐れがある。
本発明の塩味強化剤の形態は、固体とすることも液体とすることもでき、本発明の塩味強化剤が使用される飲食品の形態によって任意に選択される。
本発明の塩味強化剤を製造する際の各成分の混合方法や混合順序については、得られる塩味強化剤に含有される成分が均一に混合されれば、特に制限はない。塩味強化剤を製造する際に用いる原料の形態としては、粉体等の固体原料、及び液体原料等を任意に選択することができる。本発明の塩味強化剤は、一度水溶液とした後に、溶媒を留去して、均一な粉体に調製することも可能であり、溶媒を留去する場合には任意の方法で溶媒留去を行うことができ、例えば噴霧乾燥や造粒乾燥等の方法で溶媒留去を行うことができる。
本発明の飲食品は、本発明の塩味強化剤を用いた飲食品である。
ここで、上記飲食品とは、一般に塩化ナトリウムを主成分とする食塩を使用する食品全般を指し、特に限定されるものではない。例えば、味噌、醤油、麺つゆ、たれ、出汁、パスタソース、ドレッシング、マヨネーズ、トマトケチャップ、ウスターソース、とんかつソース、ふりかけ、調味塩等の調味料、お吸い物の素、カレールウ、ホワイトソース、お茶漬けの素、スープの素等の即席調理食品、味噌汁、お吸い物、コンソメスープ、ポタージュスープ等のスープ類、ビーフジャーキー、ハム、ソーセージ、チーズ等の畜産加工品、かまぼこ、干物、塩辛、佃煮、珍味等の水産加工品、漬物等の野菜加工品、ポテトチップス、煎餅等の菓子スナック類、食パン、菓子パン、クッキー等のベーカリー食品類、煮物、揚げ物、焼き物、カレー、シチュー、グラタン、ごはん、おかゆ、おにぎり等の調理食品等が挙げられる。尚、食塩を含有しない飲食品であっても、飲食時に食塩が含まれる飲食品であれば、本発明の塩味強化剤を使用することができる。
本発明の飲食品は、その味質を維持しながら塩化ナトリウム含量当たりの塩味が強化されている点が特徴として挙げられる。その塩化ナトリウムの一部を塩化カリウム等の塩化ナトリウム代替物で置換した飲食品である場合は、塩化ナトリウム含量あたりの塩味が更に強化されたものとすることができる。つまり、本発明の塩味強化剤を添加し、従来の飲食品に含まれる食塩の量を低減する場合、食塩使用量を低減させたとしても従来の飲食品と同等の塩味と同等の味質を有する飲食品とすることができ、減塩飲食品として好ましく使用することができる。そのため、従来の塩化ナトリウム含量を減じただけの減塩飲食品や、塩化ナトリウムの一部又は全部を塩化ナトリウム代替物で置換した減塩飲食品に比べ、味質が良好である減塩飲食品とすることができる。
例えば、塩味剤を含有する飲食品に本発明の塩味強化剤を添加する方法、塩味剤を含有する飲食品の製造時に本発明の塩味強化剤を添加する方法、塩味剤に本発明の塩味強化剤を添加した調味塩を飲食品の製造時に使用する方法、該調味塩を飲食品に添加する方法、塩味剤を含有する飲食品に、塩味強化剤を含有する飲食品を添加する方法等を挙げることができる。
〔製造例1〕
水83.0質量%に対して、脱脂粉乳(無脂乳固形分95.2質量%、蛋白質含量34質量%、脂質1質量%)4.5質量%、ホエイパウダー(無脂乳固形分95質量%、蛋白質含量13質量%、脂質1質量%)3.5質量%、トータルミルクプロテイン(無脂乳固形分91質量%、蛋白質含量81質量%、脂質4質量%)1質量%、及び脱脂濃縮乳(無脂乳固形分25.6質量%、蛋白質含量9.2質量%、脂質3.5質量%)4質量%を加え、水浴の温度を60℃に維持しながら撹拌し、十分に分散・溶解を行った後、無塩バター(無脂乳固形分1.20質量%、脂質83質量%)2質量%、及びクリームチーズ(無脂乳固形分14質量%、脂質55質量%)2質量%を加え、水浴の温度を60℃に維持したまま更に撹拌し、水中油型に乳化を行った。
原料のダマがみられなくなるまで撹拌を行った後、三和エンジニアリング社製圧力式ホモゲナイザーH20型にて均質圧力20MPaで均質化し、プレート式熱交換器にて80℃で3分間加熱殺菌後、プレート式熱交換器にて30℃に冷却し、無脂乳固形分含量が9.8質量%であり油脂含量が2.9質量%である、乳原料を含む水中油型乳化物を調製した。
製造例1の配合のうち、無塩バターを2質量%から1.7質量%に減じ、減じた分の0.3質量%を遊離脂肪酸源としての大洋香料社製デリシャンバターテイストHB−2に置き換えたこと以外は、製造例1と同様にして、無脂乳固形分含量が9.8質量%であり油脂含量が2.9質量%である、乳原料を含む水中油型乳化物を調製した。続いて、この水中油型乳化物を製造例1と同様の方法で発酵し、固形分が12.3質量%である乳酸発酵物Bを得た。
水28.2質量%に対して、豆乳(マルサンアイ株式会社製、無脂固形分6.3質量%、蛋白質含量4.7質量%、脂質含量3.1質量%)65.3質量%、及びフジプロF(不二製油社製大豆蛋白質、無脂固形分94.3質量%、蛋白質含量85.8質量%、脂質含量0.20質量%)5.5質量%を加えて、水浴の温度を60℃に維持しながら撹拌し、十分に分散・溶解を行った後、大豆油1質量%を加えて更に撹拌し、水中油型に乳化を行った。
原料のダマがみられなくなるまで撹拌を行った後、三和エンジニアリング社製圧力式ホモゲナイザーH20型にて均質圧力20MPaで均質化し、プレート式熱交換器にて80℃で3分間加熱殺菌後、プレート式熱交換器にて30℃に冷却し、無脂固形分含量が9.3質量%であり油脂含量が3.0質量%である、水中油型乳化物を調製した。
水89.7質量%に対して、脱脂粉乳(無脂乳固形分95.2質量%、蛋白質含量34質量%)を10.3質量%加えて、水浴の温度を60℃に維持しながら撹拌し、十分に分散・溶解を行った。原料のダマがみられなくなるまで撹拌を行った後、三和エンジニアリング社製圧力式ホモゲナイザーH20型にて均質圧力20MPaで均質化し、プレート式熱交換器にて80℃で3分間加熱殺菌後、プレート式熱交換器にて30℃に冷却し、無脂乳固形分が9.8質量%であり油脂含量が0.1質量%である、乳原料を含むミックス液を調製した。
〔製造例5〕
チーズを製造する際に副産物として得られる甘性ホエーをナノ濾過膜分離した後、更に、逆浸透濾過膜分離により固形分が20質量%となるまで濃縮した。続いて、80℃で20分間の加熱処理をして生じた沈殿を遠心分離して除去し、これを更にエバポレーターで濃縮し、固形分30質量%の乳清ミネラルを得た。得られた乳清ミネラルの固形分中のカルシウム含量は0.4質量%、固形分中の灰分含量は55質量%であった。
〔実施例1〕
製造例1で得られた乳酸発酵物Aをそのまま本発明の塩味強化剤Aとした。
〔実施例2〕
製造例2で得られた乳酸発酵物Bをそのまま本発明の塩味強化剤Bとした。
〔比較例1〕
製造例3で得られた乳酸発酵物Cをそのまま比較例1の塩味強化剤Cとした。
〔比較例2〕
製造例4で得られた乳酸発酵物Dをそのまま比較例2の塩味強化剤Dとした。
〔実施例3〕
製造例1で得られた乳酸発酵物Aと製造例5で得られた乳清ミネラルを90:10の質量比で混合・分散し、本発明の塩味強化剤Eとした。
〔実施例4〕
製造例1で得られた乳酸発酵物Aと酵母エキス(ウェルネックスYN−1、富士食品工業製、固形分98質量%粉末品)を75:25の質量比で混合・分散し、本発明の塩味強化剤Fとした。
〔実施例5〕
製造例1で得られた乳酸発酵物Aと製造例5で得られた乳清ミネラルと酵母エキス(ウェルネックスYN−1、富士食品工業製、固形分98質量%粉末品)を72:8:20の質量比で混合・分散し、本発明の塩味強化剤Gとした。
塩化ナトリウム1質量%水溶液を準備した。ここに、上記塩味強化剤Aを、塩化ナトリウム1質量部に対し、固形分がそれぞれ、0.000002質量部、0.00002質量部、0.0002質量部、0.002質量部、0.02質量部、0.2質量部、1質量部、2質量部となるように添加し、十分に分散・溶解し、水性液とした。
(塩味強度及び味質の評価方法)
11人のパネラーに、上記水性液と、対照として用意した塩化ナトリウム1質量%水溶液を舐めさせ、その塩味強度及び味質について、それぞれ下記のパネラーの評価基準により4段階評価させ、その合計点について下記評価基準で5段階又は4段階評価を行なった。その結果をそれぞれ表1、表2に記載した。
対照に比べあきらかに強化された塩味を感じる・・ 2点
対照に比べ若干強化された塩味を感じる・・・・・ 1点
対照とほぼ同じ程度の塩味を感じる・・・・・・・ 0点
対照より弱い塩味を感じる・・・・・・・・・・ −1点
・塩味強度評価基準
◎ :11人のパネラーの合計点が17〜22点
○ :11人のパネラーの合計点が11〜16点
△ :11人のパネラーの合計点が6〜10点
× :11人のパネラーの合計点が1〜5点
××:11人のパネラーの合計点が0点未満
塩化ナトリウム以外の風味を全く感じない・・・・・・・・2点
塩化ナトリウム以外の風味を感じるが、塩味として違和感がない・・・・1点
塩化ナトリウム以外の風味を感じ、且つ塩味として違和感がある・・・0点
耐えがたい異味を感じる・・・・・・・・・−1点
・味質評価基準
◎:2点のパネラーが一番多かった。
○:1点のパネラーが一番多かった。
△:0点のパネラーが一番多かった。
×:−1点のパネラーが一番多かった。
以上のことから、本発明に係る乳酸発酵物は、適切な量で用いることにより、塩味強化剤として好適に使用できることがわかる。
塩化ナトリウム0.5質量%水溶液を準備した。ここに、上記塩味強化剤A〜Gを、塩化ナトリウム1質量部に対し、塩味強化剤に含まれる乳酸発酵物の固形分が0.002質量部となるように添加し、十分に分散・溶解し、水性液とした。
(塩味強度及び味質の評価方法)
11人のパネラーに、上記水性液と、対照として用意した塩化ナトリウム0.5質量%水溶液を舐めさせ、その塩味強度及び味質について、それぞれ、下記のパネラーの評価基準により4段階評価させ、その合計点について下記評価基準で5段階又は4段階評価を行なった。その結果をそれぞれ表3、表4に記載した。
対照に比べあきらかに強化された塩味を感じる・・ 2点
対照に比べ若干強化された塩味を感じる・・・・・ 1点
対照とほぼ同じ程度の塩味を感じる・・・・・・・ 0点
対照より弱い塩味を感じる・・・・・・・・・・ −1点
・塩味強度評価基準
◎ :11人のパネラーの合計点が17〜22点
○ :11人のパネラーの合計点が11〜16点
△ :11人のパネラーの合計点が6〜10点
× :11人のパネラーの合計点が1〜5点
××:11人のパネラーの合計点が0点未満
先味を強く感じ、塩化ナトリウムと同等の塩味発現パターンである・・・・・・2点
先味をやや強く感じ、塩化ナトリウムとほぼ同等の塩味発現パターンである・・1点
先味が弱く、塩化ナトリウムと異なる違和感のある塩味発現パターンである・・0点
先味が弱く、塩化ナトリウムと全く異なる塩味発現パターンである・・・・・−1点
・味質評価基準
◎ :2点のパネラーが一番多かった。
○ :1点のパネラーが一番多かった。
△ :0点のパネラーが一番多かった。
×:−1点のパネラーが一番多かった。
塩化ナトリウムと塩化カリウムを90:10の質量比とした塩味剤の0.5質量%水溶液を準備した。ここに、上記塩味強化剤A〜Gを、塩味剤1質量部に対し、塩味強化剤に含まれる乳酸発酵物の固形分が0.002質量部となるように添加し、十分に分散・溶解し、水性液とした。尚、塩味強化剤無添加の水性液も用意した。
(塩味強度及び味質の評価方法)
11人のパネラーに、上記水性液と、対照として用意した塩化ナトリウム0.5質量%水溶液を舐めさせ、その塩味強度及び味質について、それぞれ、下記のパネラーの評価基準により4段階評価させ、その合計点について下記評価基準で5段階又は4段階評価を行なった。その結果をそれぞれ表5、表6に記載した。
対照に比べあきらかに強化された塩味を感じる・・ 2点
対照に比べ若干強化された塩味を感じる・・・・・ 1点
対照とほぼ同じ程度の塩味を感じる・・・・・・・ 0点
対照より弱い塩味を感じる・・・・・・・・・・ −1点
・塩味強度評価基準
◎ :11人のパネラーの合計点が17〜22点
○ :11人のパネラーの合計点が11〜16点
△ :11人のパネラーの合計点が6〜10点
× :11人のパネラーの合計点が1〜5点
××:11人のパネラーの合計点が0点未満
塩化ナトリウムと同等の塩味発現パターンである・・・・・・・・2点
塩化ナトリウムとほぼ同等の塩味発現パターンである・・・・1点
塩化ナトリウムと異なる違和感のある塩味発現パターンである・・・0点
塩化ナトリウムと全く異なる塩味発現パターンである・・・・・・・・−1点
・味質評価基準
◎ :2点のパネラーが一番多かった。
○ :1点のパネラーが一番多かった。
△ :0点のパネラーが一番多かった。
×:−1点のパネラーが一番多かった。
〔実施例6〕
水1Lに対し昆布10g及び鰹削り節20gを用い、常法により一番だし(かつお・昆布だし)を作成した。この一番だし300mlに対し、減塩味噌(タケヤ製:減塩味噌)25gを用い、常法に従って、塩化ナトリウムを0.4質量%含有する味噌汁を作成した。ここに塩味強化剤Bを、乳酸発酵物の添加量が塩化ナトリウム1質量部に対し固形分として0.002質量部となるように添加し、十分に混合した。
60℃に保持した状態でカップで2mLを飲み、その塩味強度及び塩味質について、塩味強化剤無添加の味噌汁と比較したところ、塩味強化剤を添加した味噌汁は、無添加の味噌汁に比べ塩味が強化され、且つ、先味が強く感じられる自然な塩味質であった。
減塩味噌(宮坂醸造製:神州一味噌 無添加減塩)100g、上白糖80g、清酒50g、及び本みりん(タカラ本みりん)25gを鍋に入れ、ここに塩味強化剤Bを、乳酸発酵物の添加量が塩化ナトリウム1質量部に対し固形分として0.002質量部となるように添加し、弱火で加熱しながらよく混ぜ、冷却し、塩化ナトリウムを3.9質量%含有する練り味噌を作成した(仕上がり重量220g)。
長さ7cm、幅3cm、厚さ1.5cmに切った木綿豆腐を火で炙って焼いた後、練り味噌2gを豆腐の両面に塗り、更に軽く火で炙って豆腐田楽を作成した。
この豆腐田楽の両端を除く長さ2cm分(幅3cm、厚さ1.5cm)を喫食し、その塩味強度及び塩味質について、塩味強化剤無添加の豆腐田楽と比較したところ、塩味強化剤を添加した豆腐田楽は、無添加の豆腐田楽に比べ塩味が強化され、且つ、先味が強く感じられる自然な塩味質であった。
鍋に水1000mlを入れて火にかけ、水が沸騰したら弱火にし、粉末コンソメ60gを溶かした。ここに塩味強化剤Bを、乳酸発酵物の添加量が塩化ナトリウム1質量部に対し固形分として0.002質量部となるように添加し、弱火で加熱しながらよく混ぜ、冷却し、塩化ナトリウムを0.5質量%含有するコンソメスープを作成した。
60℃に保持した状態でカップで2mLを飲み、その塩味強度及び塩味質について、塩味強化剤無添加のコンソメスープと比較したところ、塩味強化剤を添加したコンソメスープは、無添加のコンソメスープに比べ塩味が強化され、且つ、先味が強く感じられる自然な塩味質であった。
減塩醤油(キッコーマン製)に、塩味強化剤Bを、乳酸発酵物の添加量が塩化ナトリウム1質量部に対し固形分として0.002質量部となるように添加し、よく混ぜ塩化ナトリウムを8質量%含有する減塩醤油を作成した。
その塩味強度及び塩味質について、塩味強化剤無添加の減塩醤油と比較したところ、塩味強化剤を添加した減塩醤油は、無添加の減塩醤油に比べ塩味が強化され、且つ、先味が強く感じられる自然な塩味質であった。
Claims (5)
- 乳原料を含む水中油型乳化物を基質とした乳酸発酵物を有効成分とする塩味強化剤。
- 更に乳清ミネラルを含有する請求項1記載の塩味強化剤。
- 更にエキス類を含有する請求項1又は2記載の塩味強化剤。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の塩味強化剤を用いた飲食品。
- 減塩飲食品である請求項4記載の飲食品。
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