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JP2018019929A - 浴室用椅子 - Google Patents

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JP2018019929A
JP2018019929A JP2016153254A JP2016153254A JP2018019929A JP 2018019929 A JP2018019929 A JP 2018019929A JP 2016153254 A JP2016153254 A JP 2016153254A JP 2016153254 A JP2016153254 A JP 2016153254A JP 2018019929 A JP2018019929 A JP 2018019929A
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林 誠
Makoto Hayashi
誠 林
小明 鄭
Xiao Ming Zheng
小明 鄭
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Panasonic Corp
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Abstract

【課題】固定機構による脚の固定が不十分となることを抑制する。【解決手段】浴室用椅子1は、座板4と、座板4を支持する前脚2及び後脚3と、前脚2に対して後脚3を回動させる回動機構(ヒンジピンP)と、回動機構(ヒンジピンP)による回動を止めることで、前脚2と後脚3とのなす角を狭めた所定位置に後脚3を固定する固定機構(凹部61、凸部63及びばね65)であって、浴室用椅子1の外部に露出しない位置に設けられた固定機構とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、浴室用椅子に関する。
一般に、病人、老人及び身体障害者などは、入浴時に椅子に腰掛けて体を洗うのが好都合である。しかし、浴室は、空間的余裕が比較的小さいので、椅子を使わない時には、折り畳む等してコンパクトにすることができるとよい。このような観点から、折り畳み可能な浴室用椅子が提案されている。
特許文献1は、前脚に対して後脚を開閉できるように軸支し、不使用時にコンパクトに折り畳むことのできる折り畳み椅子を開示している。
特開2011−50641号公報
しかしながら、特許文献1に開示された折り畳み椅子における前脚及び後脚を固定する固定機構(ロック機構)には、椅子の使用状態において水分、石鹸分又は髪の毛のような異物等が付着する。このような使用状態が長期間続くと、固定機構による前脚及び後脚の固定が不十分となるという問題がある。
本発明は、固定機構による脚の固定が不十分となることを抑制する浴室用椅子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る浴室用椅子は、座板と、前記座板を支持する第一脚及び第二脚と、前記第一脚に対して前記第二脚を回動させる回動機構と、前記回動機構による回動を止めることで、前記第一脚と前記第二脚とのなす角を狭めた所定位置に前記第二脚を固定する固定機構であって、前記浴室用椅子の外部に露出しない位置に設けられた固定機構とを備える。
本発明の浴室用椅子は、固定機構による脚の固定が不十分となることを抑制することができる。
実施の形態に係る浴室用椅子を示す斜視図である。 実施の形態に係る浴室用椅子における座部及び背もたれの分解斜視図である。 実施の形態に係る浴室用椅子を一部省略して示す拡大斜視図である。 実施の形態に係る浴室用椅子の使用状態を示す側面図である。 実施の形態に係る浴室用椅子の格納状態を示す側面図である。 実施の形態に係る浴室用椅子の格納状態における回動機構及び固定機構を示す側面図である。 実施の形態に係る浴室用椅子の使用状態における回動機構及び固定機構を示す側面図である。 実施の形態に係る浴室用椅子の回動機構による回動範囲と、固定機構による固定位置とを示す側面図である。 実施の形態の変形例に係る浴室用椅子の使用状態における第一姿勢を示す斜視図である。 実施の形態の変形例に係る浴室用椅子の使用状態における第二姿勢を示す斜視図である。 実施の形態の変形例に係る浴室用椅子の格納状態を示す側面図である。
以下、本実施の形態に係る浴室用椅子について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置、及び、接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態)
以下、本発明の浴室用椅子の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、下記説明において、各図面中に示すXYZ座標軸を用いた説明を行う場合もある。また、Z軸のプラス方向及びマイナス方向を、それぞれ、上(上方向)及び下(下方向)といい、Y軸のプラス方向及びマイナス方向を、それぞれ、前(前方向)及び後ろ(後方向)といい、X軸のプラス方向及びマイナス方向を、それぞれ、右(右方向)及び左(左方向)ということもある。
図1〜図5を参照しながら本実施の形態の浴室用椅子1の基本的な構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る浴室用椅子1を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る浴室用椅子1における座板4及び背もたれ5の分解斜視図である。図3は、本実施の形態に係る浴室用椅子1を一部省略して示す拡大斜視図である。図4は、本実施の形態に係る浴室用椅子1の使用状態を示す側面図である。図5は、本実施の形態に係る浴室用椅子の格納状態を示す側面図である。
浴室用椅子1は、前脚2と、前脚2に回動自在に軸支された後脚3と、前脚2及び後脚3にわたって設けられた座板4と、前脚2の上端部に取り付けられた背もたれ5と、座板4と後脚3(具体的には後述する補強杆36)とを連結するリンク6とを備える。浴室用椅子1は、XY平面に平行な床面に載置されることが想定される。
前脚2は、前脚本体21と、前伸縮脚22とを備える。
前脚本体21は、正面より見て略逆U字状に屈曲されるとともに、側方(つまり、右方向又は左方向)より見て略縦Z字状に屈曲されたフレームである。前脚本体21は、床面に略平行な水平部を有する。前伸縮脚22は、前脚本体21の各端部にそれぞれ摺動自在に嵌挿されたフレームである。前脚本体21と、前伸縮脚22とは、剛性部材で形成され、より具体的には、金属製パイプ、例えば、防錆性や軽量性が優れたアルミニウムパイプで形成されている。
前脚本体21の各端部近傍には、ばね23(図4及び図5参照)を介して外周面から突出するように位置決めピン24が設けられている。また、前脚本体21の対向する各水平部の中間部には、プラスチック製のヒンジブラケット25がそれぞれ固定されている。また、前脚本体21の対向する各水平部の前端部間には補強杆26が溶着され、また、上記各水平部の後端部近傍間には補強杆261が溶着されている。補強杆26及び261は、前脚本体21の構造を補強する機能を有する。前脚本体21のうち、ヒンジブラケットより端部に近い部分が第一脚に相当する。
前伸縮脚22は、前脚本体21に設けられた位置決めピン24に対応して、所定の間隔をおいて複数個の位置決め穴22aを有する。そして、位置決め穴22aに位置決めピン24を嵌合させることにより、前脚本体21に対する前伸縮脚22の伸縮量を調節して、前脚本体21に対して前伸縮脚22を固定することができる。
前伸縮脚22の下端部には、使用状態において床面に面接触する形状を有する脚ゴム27が装着されており、床面である洗い場面を傷つけたり、滑ったりすることを防止する機能を有する。
後脚3は、後脚本体31と、後伸縮脚32とを備える。後脚本体31は、側方から見て略逆L字状に屈曲されたフレームである。後脚本体31は、床面に略平行な水平部と、床面に略垂直な垂直部とを有する。後伸縮脚32は、各後脚本体31の下端部に摺動自在に嵌挿されたフレームである。後脚本体31と、後伸縮脚32とは、前脚2と同様に、剛性部材、より具体的にはアルミニウムパイプで形成されている。後脚3が第二脚に相当する。
各後脚本体31の下端部近傍には、ばね33(図4及び図5参照)を介して外周面から突出するように、位置決めピン34が設けられている。また、後脚本体31の水平部は、前述した前脚本体21の水平部の下方に配置され、その先端部、すなわち、前端部には、ヒンジブラケット35が固定されている。ヒンジブラケット35は、前脚本体21に固定されたヒンジブラケット25を支持するとともに、ヒンジピンPを介してヒンジブラケット25に連結されている。ヒンジピンPを介した連結により、前脚本体21に対して左右一対の後脚本体31を互いに連動してヒンジピンP回りに回動させることができる。
ヒンジピンPは、例えば、前脚2の接地部中心(脚ゴム27の中心)及び後脚3の接地部中心(脚ゴム37の中心)間を結ぶ線分を底辺とする二等辺三角形の頂点に位置するように設定される。ヒンジピンPは、回動機構に相当する。
なお、後脚本体31の水平部と垂直部との対向する交差部近傍間には、補強杆36が溶着されており、一対の後脚3を同調して作動させることができる。
後伸縮脚32には、後脚本体31に設けられた位置決めピン34に対応して、所定の間隔をおいて複数個の位置決め穴32aが形成されており、位置決め穴32aに位置決めピン34を嵌合させることにより、後脚本体31に対する後伸縮脚32の伸縮量を調節して、後脚本体31に対して後伸縮脚32を固定することができる。また、後伸縮脚32の下端部には、使用状態において床面に面接触する形状を有する脚ゴム37が装着されており、床面である洗い場面を傷つけたり、滑ったりすることを防止する機能を有する。
なお、前脚2及び後脚3の材質は、アルミニウム以外に、鉄あるいはステンレスであってもよい。
座板4は、図2に詳細に示すように、座本体41と、クッション部42とを備える。座本体41は、略方形中空状のプラスチック製部材である。クッション部42は、座本体41に合致する形状に形成されて座本体41の上面全体を覆う発泡プラスチック製のクッション部材である。
座本体41には、複数個の嵌合穴41aが形成され、一方、クッション部42の裏面には、座本体41の嵌合穴41aに嵌合する突出部42aが下方に向けて形成されている。座本体41の嵌合穴41aにクッション部42の突出部42aを嵌合及び離脱させることにより、座本体41にクッション部42を容易に取り付け及び取り外しを行うことができる。これにより、クッション部42を座本体41から取り外して洗浄したり、交換したりすることが容易になる。また、使用者が座板4に座ったときに、使用者の臀部の大部分がクッション部42に接触し、つまり、使用者の臀部が前脚2等の剛性部材に接触することが抑制されるので、使用者にとって座り心地がよいという利点がある。前脚2等の剛性部材が金属部材である場合には、使用者が冷たさを感じることが抑制される利点もある。
なお、座本体41及びクッション部42には、両者を貫通する複数個の水抜き穴2a(図1参照)が形成されている。
また、座本体41は、その略中間部の後端寄りが、前述した前脚本体21の対向する水平部の後端部近傍間に溶着された補強杆261に回動自在に連結されており、また、その後端部がリンク6の一端部と回動自在に連結され、リンク6の他端部が、前述した後脚本体31の水平部と略垂直部との対向する交差部近傍間に溶着された補強杆36に回動自在に連結されている。
したがって、図4において、座板4の前端部を把持して持ち上げると、座板4は、前脚2との軸支部(補強杆261)回りに時計回り方向に回動し、略垂直状態に格納することができる。このとき、座板4の後端部がリンク6の一端部により軸支され、また、リンク6の他端部が後脚3の後脚本体31(補強杆36)により軸支されていることから、座板4がリンク6を介して後脚3を押し下げ、後脚3をヒンジピンP回りに時計回り方向に回動させる。このため、前脚本体21に対して後脚3を接近させ、前脚2及び後脚3を閉脚することができる(図5参照)。
一方、図5において、座板4の前端部を把持して押し下げると、座板4は、前脚2との軸支部(補強杆261)回りに反時計回り方向に回動し、前脚2の補強杆26に略水平状態に支持される。このとき、座板4がリンク6を介して後脚3を引き上げ、後脚3をヒンジピンP回りに反時計回り方向に回動させ、前脚本体21に対して後脚3を離隔させ、前脚2及び後脚3を開脚することができる(図4参照)。
背もたれ5は、図2に示すように、背もたれ本体51と、クッション部52とを備える。背もたれ本体51は、略方形中空状のプラスチック製部材である。クッション部52は、背もたれ本体51に合致する形状に形成されて背もたれ本体51の前面全体を覆う発泡プラスチック製部材である。
背もたれ本体51には、複数個の嵌合穴51aが形成され、一方、クッション部52の裏面には、背もたれ本体51の嵌合穴51aに嵌合可能な突出部52aが後方に向けて形成されている。背もたれ本体51の嵌合穴51aにクッション部52の突出部52aを嵌合及び離脱させることにより、背もたれ本体51にクッション部52を容易に取り付け及び取り外しを行うことができる。これにより、クッション部52を背もたれ本体51から簡単に取り外して洗浄したり、交換したりすることができる。この場合、クッション部52の突出部52aは、背もたれ本体51の嵌合穴51aから容易に脱落しないように、一定の摩擦力で嵌合されるものである。また、使用者が座板4に座ったときに、使用者の背中の大部分がクッション部52に接触し、つまり、使用者の背中が前脚2等の剛性部材に接触することが抑制されるので、使用者にとって座り心地がよいという利点がある。前脚2等の剛性部材が金属部材である場合には、使用者が冷たさを感じることが抑制される利点もある。
なお、背もたれ本体51及びクッション部52には、両者を貫通する把持穴5a(図1参照)が形成されている。使用者は、把持穴5aに指を挿入して、浴室用椅子1を持ち運びすることができる。
また、背もたれ5の背もたれ本体51は、前脚本体21の水平な上端部及び前脚本体21の水平な上端部に固定された取付金具7とビス止めされている。
次に、このように構成された浴室用椅子1の作動について説明する。
浴室用椅子1が図1及び図4に示す使用状態にあるとき、座板4は、前脚2の補強杆261に回動自在に連結されるとともに、前脚2の補強杆26に略水平状態で支持されている。また、前脚2に対して後脚3が離隔するように開脚され、それらの脚ゴム27、37は、床面に接地されている。
この状態で使用者は、座板4に座り、体を洗う等することができる。この際、使用者の臀部及び背中には、座本体41及び背もたれ本体51を覆って設けられたクッション部42及び52が接触するので、冬場の冷たさを緩和することができるとともに、座り心地が良い。また、使用者がバスタブに入るときには、座板4の側方に肘置き等の障害物が存在しないため、使用者の身体を左右方向にスライドさせるだけでよい。言い換えれば、使用者がバスタブに入るときに、使用者が前後方向又は上下方向に身体を移動させる必要がない。具体的には、座板4の上面を、図示しないバスタブの框上面と同じ高さで連続するように配置することにより、使用者の臀部を座板4からバスタブの框に簡単に移乗させることができ、介護者による作業の負担を軽減することができる。
さらに、浴室用椅子1の使用が終了すれば、使用者は、図1及び図4において、座板4の前端部を把持して持ち上げれば、座板4は、前脚2との軸支部(補強杆261)回りに時計回り方向に回動する。このとき、座板4の後端部がリンク6の一端部と軸支され、リンク6の他端部が後脚3の後脚本体31(補強杆36)と軸支されていることから、座板4がリンク6を介して後脚3を押し下げ、後脚3をヒンジピンP回りに時計回り方向に回動させ、前脚本体21に対して後脚3を接近させ、前脚2及び後脚3を閉脚することができる。しかも、閉脚された前脚2及び後脚3は同一高さ位置で床面に接地するとともに、略垂直状態の座板4も閉脚された前脚2及び後脚3間に配置されるため、格納状態に前脚2及び後脚3を閉脚した場合であっても、浴室用椅子1は自立する。この結果、浴室用椅子1を自立しつつ小さなスペースで保管することができる(図5参照)。
図5に示される格納状態では、側面視において、リンク6の一端部と座板4との軸支部が、リンク6の他端部と後脚3との軸支部(補強杆36)及び前脚2と座板4との軸支部(補強杆261)を結ぶ線分を越えて前脚2と後脚3との軸支部(ヒンジピンP)側にある。このように、前脚2と座板4との軸支部(補強杆261)、リンク6の一端部と座板4との軸支部、及び、リンク6の他端部と後脚3との軸支部(補強杆36)は、二つのリンクをL字状に連結して形成されるトグル機構の連結点となる。このため、座板4の自重によっては、前脚2と後脚3との軸支部(ヒンジピンP)側に位置しているリンク6の一端部と座板4との軸支部が、リンク6の他端部と後脚3との軸支部(補強杆36)及び前脚2と座板4との軸支部(補強杆261)を結ぶ線分を越えることはなく、座板4は、略垂直状態に保持される。
一方、浴室用椅子1を使用する場合は、格納状態において、座板4の前端部を把持して押し下げると、座板4は、前脚2との軸支部(補強杆261)回りに反時計回り方向に回動する。すなわち、各軸支部の遊びにより、前脚2と後脚3との軸支部(ヒンジピンP)側に位置しているリンク6の一端部と座板4の後端部との軸支部を、リンク6の他端部と後脚3との軸支部(補強杆36)及び前脚2と座板4との軸支部(補強杆261)を結ぶ線分を越えて位置させることができる。したがって、座板4がリンク6を介して後脚3を引き上げ、後脚3をヒンジピンP回りに反時計回り方向に回動させ、前脚本体21に対して後脚3を離隔させ、前脚2及び後脚3を開脚することができる(図4参照)。
以上の構成により浴室用椅子1は、使用状態において前脚2及び後脚3により滑ることなく自立するとともに、格納状態を維持しながら自立することができる。
しかしながら、格納状態にある浴室用椅子1に物が当たったり、振動が加わったりすることがある。また、洗い場面が傾斜を有する場合、格納状態にある浴室用椅子1の前脚2側が傾斜の下側に配置されると、座板4に働く重力が座板4を下方向に押す力(図5において座板4を反時計回りに回動させる力)として働く。このような場合に、物又は振動により及ぼされる力、若しくは、重力によって、トグル機構による座板4の保持が外れ、浴室用椅子1が格納状態を維持できなくなるという問題が生じ得る。
そこで、この問題を解消すべく、浴室用椅子1のヒンジピンP(回動機構)は、固定機構を有する。この固定機構について以降で詳細に説明する。
図6は、本実施の形態に係る浴室用椅子1の格納状態における回動機構及び固定機構を示す側面図である。図7は、本実施の形態に係る浴室用椅子1の使用状態における回動機構及び固定機構を示す側面図である。
図6及び図7に示されるように、浴室用椅子1のヒンジブラケット25は、凹部61を有する。凹部61は、後述する凸部63に嵌合するくぼみ形状を有し、浴室用椅子1の外部に露出しない位置に設けられている。また、凹部61は、前脚2及び後脚3を閉脚した状態において、凸部63が嵌合する位置及び方向で設けられている。
浴室用椅子1のヒンジブラケット35は、凸部63と、ばね65とを有する。凸部63は、凹部61に嵌合する形状を有している。ばね65は、凸部63に接続されており、凸部63をヒンジピンPに近づける方向(つまり、凹部61に近づける方向)に付勢する付勢力を凸部63に及ぼす。凸部63とばね65とは、浴室用椅子1の外部に露出しない位置に設けられ、ヒンジブラケット35に固定されており、後脚本体31がヒンジピンP周りに回動するときに後脚本体31とともに回動する。なお、ばね65は、ばね部の一例であり、ばね65の代わりにゴム等の弾性体を採用することもできる。
凸部63は、前脚2及び後脚3を閉脚した状態において凹部61に嵌合することで、前脚2及び後脚3の位置を固定することで、ヒンジピンP回りの回動を止める(図6参照)。また、凸部63は、凹部61に嵌合しない位置にあるときには、凸部63の先端がヒンジブラケット25の外周面に接触した状態で当該外周面に沿って移動可能な状態であり、前脚2及び後脚3の位置を回動方向に固定する力を及ぼすことはない(図7参照)。
なお、凹部61と、凸部63と、ばね65とが、前脚2に対する後脚3の回動を止めることで、前脚2と後脚3とのなす角を狭めた所定位置に後脚3を固定する固定機構に相当する。ここで、上記「前脚2と後脚3とのなす角」とは、図6における角φを指す。また、固定機構は、前脚2に対する後脚3の回動を止めることで、後脚3を前脚2に近づけた所定位置に後脚3を固定するということもできる。仮に固定機構が浴室用椅子1の外部に露出する位置に設けられているとすれば、固定機構である凹部61、凸部63及びばね65それぞれに水分、石鹸分その他の異物が付着し、凹部61及び凸部63の嵌合が不十分になったり、ばね65がおよぼす付勢力が弱められたりすることがある。本実施の形態の浴室用椅子1の固定機構が、浴室用椅子1の外部に露出しない位置に設けられていることにより、水分等が付着することが防止され、固定機構による前脚2及び後脚3の固定が不十分となるという問題を未然に回避することがある。
なお、凹部61及び凸部63により前脚2及び後脚3の位置が固定されている状態(図6)において、後脚本体31に反時計回りの所定以上の力が加えられると、凸部63が凹部61から離脱することで、前脚2及び後脚3の位置の固定が解除される。なお、凹部61は、開口部から侵入するに従って徐々に幅が狭くなるテーパ形状を有していてもよい。凹部61がこのようなテーパ形状を有していると、上記所定以上の力が加えられたときの凸部63の凹部61からの離脱がスムーズに行われる利点がある。一方、上記テーパ形状における幅の変化が大きすぎると前脚2及び後脚3の位置を固定する力が弱まる要因にもなる。よって、テーパ形状は、ばね65が及ぼす付勢力、想定される床面の傾斜などに応じて適切に設定されるべきものである。
次に、ヒンジピンPによる後脚本体31の可動範囲と、固定機構による後脚本体31の固定位置について説明する。
図6において、ヒンジピンPによる後脚本体31の可動範囲(より具体的には、後脚本体31の中心軸の回動範囲)を可動範囲Rとして示している。浴室用椅子1の格納状態では、後脚本体31の中心軸は、中心軸J0の位置にある(図7参照)。また、浴室用椅子1の使用状態では、後脚本体31の中心軸は、中心軸J0をヒンジピンPを中心として時計回りに角度θ1だけ回転させた中心軸J1の位置にある(図6参照)。凹部61は、中心軸J1上に配置されており、凸部63がヒンジピンPを中心として回動して中心軸J1上に位置したときに、ばね65が凸部63に及ぼす付勢力により、凸部63が凹部61に嵌合する。
すなわち、固定機構は、後脚本体31の可動範囲Rのうち、前脚2と後脚3とのなす角φが最も小さい位置に、後脚3を固定する。これにより、固定機構は、後脚本体31が前脚2に最も近くなる格納状態で、後脚3及び前脚2を固定することができる。
なお、固定機構は、上記に限られず、前脚2と後脚3とのなす角φが所定の角度範囲に含まれる位置に、後脚3を固定するものであってもよい。
図8は、本実施の形態に係る浴室用椅子1のヒンジピンP(回動機構)による回動範囲と、固定機構による固定位置とを示す側面図である。この固定位置は、前脚2から所定の角度範囲S内の固定位置の一例である。図8では、説明の都合上、後脚本体31の外形の図示を省略し、後脚本体31の中心軸の位置のみを図示している。
図8において、凹部61Aは、凹部61と同じ機能を有するが、凹部61とは異なる位置に配置されている。具体的には、凹部61Aは、ヒンジピンPを中心として、中心軸J0から時計回りに角度θ2だけ回動した中心軸J2上に配置されている。この凹部61Aを含む固定機構により、後脚本体31は、中心軸J2の位置に固定される。
なお、所定の角度範囲Sは、特に限定されないが、例えば、0度以上10度以下の範囲、又は、0度以上30度以下の範囲というように定められてもよいし、可動範囲Rの角度範囲の1/5又は1/10というように、可動範囲Rに対する割合として定められてもよい。所定の角度範囲は、格納状態における浴室用椅子1の前後方向の幅に影響する。上記角度範囲を小さく設定すれば、格納状態における前後方向の幅を小さくすることができる利点があり、上記角度範囲を大きく設定すれば、格納状態における浴室用椅子1の自立の安定性を高めることができる利点がある。よって、上記角度範囲は、これらの利点を考慮して適切に設定されるべきものである。
なお、上記において、ヒンジブラケット25が凹部61(又は凹部61A)を有し、ヒンジブラケット35が凸部63を有する構成を説明したが、これらの関係は反対であってもよい。つまり、ヒンジブラケット25が凹部61(又は凹部61A)を有し、ヒンジブラケット25が凸部63を有する構成であってもよい。また、ばね65が凸部63に接続される構成を説明したが、ばね65は、凹部61等に接続されていてもよいし、2つのばね65が、凹部61及び凸部63のそれぞれに接続される構成であってもよい。
なお、固定機構(つまり、凹部61と凸部63とばね65)は、左右一対の前脚2及び後脚3の、左又は右の一方のみに備えられていてもよい。つまり、固定機構により回動が固定される前脚2は、浴室用椅子1の左右一対の前脚2のうちの、左及び右の一方のみの前脚2であり、固定機構により回動が固定される後脚3は、浴室用椅子1の左右一対の後脚3のうちの、左及び右の上記一方のみの後脚3であってもよい。このようにすると、左右の両方に固定機構を備えるより低コストに製造することができる利点がある。
また、凹部61(又は凹部61A)と凸部63とは、互いに嵌合するときに、凹部61の凹み方向と、凸部63の突出方向とが略一致していることが必要であり、それらの方向がどの方向であるかは限定されない。つまり、凹部61の凹み方向と、凸部63の突出方向とは、Y軸方向(左右方向)であってもよい。
(実施の形態の変形例)
本変形例において、上記実施の形態における浴室用椅子とは異なる形態の浴室用椅子における固定機構について説明する。本変形の浴室用椅子は、前脚及び後脚に対して座部が回動可能に構成されていることに特徴を有する。なお、実施の形態と同じ構成要素については、同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図9は、本変形例に係る浴室用椅子1Aの使用状態における第一姿勢を示す斜視図である。図10は、本変形例に係る浴室用椅子1Aの使用状態における第二姿勢を示す斜視図である。
図9及び図10に示されるように、浴室用椅子1Aは、前脚2bと、支柱部2dと、前脚2bに回動自在に軸支された後脚3と、前脚2b及び後脚3の上方に設けられた座板4と、前脚2bの上端部に取り付けられた背もたれ5と、回転機構部16と、回転制限装置40とを備える。
浴室用椅子1Aの構成要素のうち、前脚2bと、支柱部2dとが、実施の形態における前脚本体21に相当する。前脚2b及び後脚3に対して座部を回動可能とするため、前脚2bと、支柱部2dとが切り離されたものである。前脚2bは、座板4に接続されており、後脚3は、座板4を介することなく、回動機構を介して前脚2bに接続されている。
前脚2bは、前脚本体2cと、前伸縮脚22とを備える。前脚本体2cは、実施の形態の前脚本体21と同様、正面より見て略逆U字状に屈曲されるとともに、側方より見て略縦L字状に屈曲されたフレームである。
回転機構部16は、座板4の法線方向(Z軸方向)に沿った回転軸A1の回りに回転自在に、座板4を前脚2bに連結する。なお、回転機構部16による回動の仕方、回動の制限の仕方などについては、従来技術を採用し得るので、詳細な説明を省略する。
浴室用椅子1Aは、実施の形態の浴室用椅子1と同様に、格納状態を取ることができる。
図11は、本変形例に係る浴室用椅子1Aの格納状態を示す側面図である。浴室用椅子1Aは、図9に示される使用状態から、前脚2bに対してヒンジピンP回りに後脚3を接近させることで、前脚2b及び後脚3を閉脚することができる。
浴室用椅子1Aは、前脚2bと後脚3との接続部分において、浴室用椅子1と同じ回動機構及び固定機構を備える。よって、浴室用椅子1Aは、浴室用椅子1と同様、図6〜図8に示される固定機構により前脚2bに対する後脚3の位置を固定することで、使用状態(図9及び図10)をとったり、格納状態(図11)をとったりすることができる。
上記のとおり、浴室用椅子1Aは、前脚2b及び後脚3に対して座部を回動可能とするため、前脚2bと、支柱部2dとが切り離されたものである。仮に、前脚2b及び後脚3に対して座部が回動しない構成である場合には、前脚2bに対して後脚3を固定する代わりに、座板4に対して後脚3を固定する固定機構を採用することも可能である。しかし、前脚2b及び後脚3に対して座板4が回動する場合には、この回動により座板4と後脚3との相互の相対位置が変化するので、座板4に対して後脚3を固定する固定機構を採用することは難しい。
そこで、浴室用椅子1Aは、前脚2bに対する後脚3の回動を止めることで前脚2b及び後脚3を固定する固定機構を採用している。これにより、座板4と後脚3との相互の相対位置が変化する浴室用椅子1Aであっても、前脚2b及び後脚3を固定し、格納状態をとることができる。
以上のように本実施の形態における浴室用椅子1等は、座板4と、座板4を支持する前脚2及び後脚3と、前脚2に対して後脚3を回動させるヒンジピンPと、ヒンジピンPによる回動を止めることで、前脚2と後脚3とのなす角を狭めた所定位置に後脚3を固定する固定機構(凹部61、凸部63及びばね65)であって、浴室用椅子1等の外部に露出しない位置に設けられた固定機構とを備える。
これによれば、浴室用椅子1等の前脚2及び後脚3を固定する固定機構が、浴室用椅子1等の外部に露出しない位置に設けられていることで、固定機構に水分、石鹸分、その他、髪の毛のような異物等が付着することが防止される。仮に上記固定機構が浴室用椅子1等の外部に露出する位置に設けられていると、固定機構に水分、又は石鹸分、その他、髪の毛のような異物等が付着して固定機構による前脚及び後脚の固定が不十分となる問題が生じ得る。本実施の形態の浴室用椅子1により、固定機構による前脚及び後脚の固定が不十分となる問題が解消される。このように、浴室用椅子1等は、固定機構による脚の固定が不十分となることを抑制することができる。
例えば、固定機構は、前脚2と後脚3とのなす角が所定の角度範囲に含まれる位置である上記所定位置に、後脚3を固定する。
これによれば、浴室用椅子1等は、使用状態よりも前脚2及び後脚3が閉じたコンパクトな格納状態をとることができる。これにより浴室の空間的余裕を増す利点もある。
例えば、固定機構は、回動機構による後脚3の可動範囲のうち、前脚2と後脚3とのなす角が最も小さい位置である上記所定位置に、後脚3を固定する。
これによれば、浴室用椅子1等は、前脚2に後脚3を最も近づけた、最もコンパクトな格納状態をとることができる。これにより浴室の空間的余裕をさらに増す利点もある。
例えば、前脚2は、座板4に接続されており、後脚3は、座板4を介することなく、回動機構を介して前脚2に接続されている。
これによれば、浴室用椅子1Aは、座板4と後脚3との相互の相対位置が変化する浴室用椅子1Aであっても、前脚2及び後脚3を固定し、格納状態をとることができる。
例えば、固定機構は、前脚2及び後脚3のいずれか一方に設けられる凹部61と、前脚2及び後脚3のいずれか他方に設けられる凸部63であって、凹部61と嵌合することで後脚3を固定する凸部63と、凹部61と凸部63との一方を他方に近づける方向に付勢するばね65とを有する。
これによれば、浴室用椅子1等は、凹部、凸部及びばね部という比較的簡易な構成により、固定機構による脚の固定が不十分となることを抑制することができる。
例えば、前脚2は、浴室用椅子1等の左右一対の前脚2のうちの、左及び右の一方のみの前脚2であり、後脚3は、浴室用椅子1等の左右一対の後脚3のうちの、左及び右の前記一方のみの後脚3である。
これによれば、浴室用椅子1等は、左右の両方に固定機構を備えるより低コストに製造され得る利点がある。
(その他)
以上、本発明に係る浴室用椅子について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、1A 浴室用椅子
2、2b 前脚
3 後脚
4 座板
23、33、65 ばね
63 凸部
61、61A 凹部
P ヒンジピン
R 可動範囲
S 角度範囲

Claims (6)

  1. 浴室用椅子であって、
    座板と、
    前記座板を支持する第一脚及び第二脚と、
    前記第一脚に対して前記第二脚を回動させる回動機構と、
    前記回動機構による回動を止めることで、前記第一脚と前記第二脚とのなす角を狭めた所定位置に前記第二脚を固定する固定機構であって、前記浴室用椅子の外部に露出しない位置に設けられた固定機構とを備える
    浴室用椅子。
  2. 前記固定機構は、前記第一脚と前記第二脚とのなす角が所定の角度範囲に含まれる位置である前記所定位置に、前記第二脚を固定する
    請求項1に記載の浴室用椅子。
  3. 前記固定機構は、前記回動機構による前記第二脚の可動範囲のうち、前記第一脚と前記第二脚とのなす角が最も小さい位置である前記所定位置に、前記第二脚を固定する
    請求項1又は2に記載の浴室用椅子。
  4. 前記第一脚は、前記座板に接続されており、
    前記第二脚は、前記座板を介することなく、前記回動機構を介して前記第一脚に接続されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の浴室用椅子。
  5. 前記固定機構は、
    前記第一脚及び前記第二脚のいずれか一方に設けられる凹部と、
    前記第一脚及び前記第二脚のいずれか他方に設けられる凸部であって、前記凹部と嵌合することで前記第二脚を固定する凸部と、
    前記凹部と前記凸部との一方を他方に近づける方向に付勢するばね部とを有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の浴室用椅子。
  6. 前記第一脚は、
    前記浴室用椅子の左右一対の前脚のうちの、左及び右の一方のみの前脚であり、
    前記第二脚は、
    前記浴室用椅子の左右一対の後脚のうちの、左及び右の前記一方のみの後脚である
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の浴室用椅子。
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