JP2018018844A - 磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents
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Abstract
【課題】高い放射線耐性を有する、磁気ランダムアクセスメモリを提供する。【解決手段】磁気ランダムアクセスメモリは、第1端子及び第2端子を備えた磁気抵抗素子と、トランジスタと、を備え、上記磁気抵抗素子と上記トランジスタはメモリセルを構成し、上記磁気抵抗素子の上記第2端子が上記トランジスタの第1の拡散層に接続され、上記トランジスタのソース電極またはドレイン電極の一方はゲート電極で囲まれている。【選択図】 図5
Description
本発明は、磁気ランダムアクセスメモリに関し、特に磁気ランダムアクセスメモリの耐放射線性に関する。
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM: Magneto-resistive Random Access Memory)は、電荷を用いて情報を記憶するSRAM(Static Random Access Memory)等のメモリに比べ、磁化の向きで情報を記憶するため、放射線耐性が高いことが期待されている。しかしながら、磁気ランダムアクセスメモリの構成要素であるトランジスタには、TID(Total Ionizing Dose)効果による劣化現象が知られている。放射線が酸化膜に入射すると、電子ホールペアが発生する。生成した電子ホールペアの一部は再結合し、消滅する。残りは酸化膜中を移動する。電子はホールに比べ、高い移動度をもち、酸化膜から掃き出されると考えられている。ホールは欠陥サイトに捕捉され、正電荷が酸化膜に蓄積する。半導体装置の酸化膜のうちゲート酸化膜に蓄積した電荷は、トランジスタの閾値電圧を負の方向へシフトする。一方、半導体装置の酸化膜のうちフィールド酸化膜に蓄積した電荷は、リーク電流を誘起する。その結果、放射線下のトランジスタを用いた集積回路は、TID効果によるリーク電力を無駄に消費することになる。
特許文献1では、放射線耐性を向上する論理回路のレイアウト技術が提案されている。特許文献1によれば、エッジレストランジスタを用いることにより、フィールド酸化膜に蓄積した電荷によるリーク電流の影響を低減できる。
しかしながら、背景技術の磁気ランダムアクセスメモリには解決すべき課題がある。
磁気ランダムアクセスメモリは、TID効果によりリーク電流が誘起されると、誤読み出しや、誤書き込みが発生する恐れがある。書き込みや読み出し時、選択セルへビット線を介して、読み出し電流、書き込み電流を供給する。この時、TID効果により、同一カラム上の非選択セルのトランジスタのリーク電流が増大する。その結果、所望の電流を選択セルに供給できなくなり、誤動作が引き起こされる可能性がある。
同一カラム上の非選択セルのリーク電流の影響を軽減するために、階層ビット線構造が知られている。階層ビット線構造は、グローバルビット線と、複数のローカルビット線と、グローバルビット線とローカルビット線を接続するトランジスタから構成される。書き込み、または、読み出し時、選択されたセルに接続したローカルビット線とグローバルビット線をトランジスタが接続し、書き込み電流、または、読み出し電流を供給する。階層ビット線構造は、ローカルビット線に接続されるセル数を少なく抑えることで、非選択セルのリーク電流を低減できる。しかしながら、グローバルビット線とローカルビット線を接続するトランジスタの面積オーバーヘッドや、メモリアレイ上に配置されるビット線数の増加が課題となる。
特許文献1に記載の技術は、論理回路のリーク電流を低減する技術であり、有用である。しかしながら、待機時のリーク電流を削減する観点では、磁気ランダムアクセスメモリは、待機時にメモリセルアレイの電源を遮断し、リーク電流を容易に排除できるため、必須の技術ではない。
特許文献2では、磁気ランダムアクセスメモリにおけるビット線の数を減らし、製造工程を容易化する技術が提案されている。特許文献2によれば、メモリセルアレイ上に配置されるビット線を隣接セル間で共有し、ビット線電圧を適切に制御することにより、非選択セルの誤書き込みを低減しつつ、ビット線数を減らすことを可能にしている。特許文献2に記載の技術は、階層ビット線構造を適用した場合のビット線数の増加を緩和する効果がある。しかしながら、非選択セルの誤書き込みを避けるための回路を必要とする。
本発明の目的は、高い放射線耐性を有する、磁気ランダムアクセスメモリを提供することである。
前記目的を達成するため、本発明に係る磁気ランダムアクセスメモリは、第1端子及び第2端子を備えた磁気抵抗素子と、トランジスタと、を備え、
上記磁気抵抗素子と上記トランジスタはメモリセルを構成し、
上記磁気抵抗素子の上記第2端子が上記トランジスタの第1の拡散層に接続され、
上記トランジスタのソース電極またはドレイン電極の一方はゲート電極で囲まれている。
上記磁気抵抗素子と上記トランジスタはメモリセルを構成し、
上記磁気抵抗素子の上記第2端子が上記トランジスタの第1の拡散層に接続され、
上記トランジスタのソース電極またはドレイン電極の一方はゲート電極で囲まれている。
本発明は、高い放射線耐性を有する、磁気ランダムアクセスメモリを提供することができる。
本発明の好ましい実施形態について説明する前に、関連する磁気ランダムアクセスメモリについて、図面を参照しながら説明する。図1(a)は関連する磁気ランダムアクセスメモリのトランジスタ層のメモリセルアレイを示す模式平面図であり、図1(b)は図1(a)のX−X線に沿った断面図である。メモリセルアレイは、N行M列のメモリセルから構成される。図1(a)のメモリセルアレイは、2行2列のメモリセルC00、C10、C01、C11から構成された場合を、例示している。メモリセルアレイは、トランジスタが形成される活性領域と、トランジスタを分離する素子分離領域とから構成される。メモリセルC00は、拡散層DIF0、DIF1、DIF2と、ゲート電極104と、コンタクトCT0、CT1、CT2から構成されるN型トランジスタを含む。ゲート電極104はワード線WL0として機能し、メモリセルを選択する際に、高い電圧が印加される。図1(b)に示すように、半導体基板101の一主表面はフィールド酸化膜103による素子分離領域によって、複数の活性領域に区分されている。各活性領域の半導体基板101の一主表面にはゲート酸化膜102が形成されており、ゲート酸化膜102上にはゲート電極104が形成されている。
背景技術の説明で言及したような、放射線が酸化膜に入射して、電子ホールペアが発生して、正電荷が酸化膜に蓄積した場合を考える。活性領域と素子分離領域の境界と、ゲート電極104とが交差する位置E0、E1において、フィールド酸化膜103に蓄積した電荷により、拡散層DIF0と拡散層DIF1間のリーク電流が発生する。活性領域と素子分離領域の境界と、ゲート電極104が交差する位置E2、E3において、フィールド酸化膜103に蓄積した電荷により、拡散層DIF1と拡散層DIF2間のリーク電流が発生する。
図2は、関連する磁気ランダムアクセスメモリの配線層のメモリセルアレイを示す模式図である。図1(a)と同様に、2行2列のメモリセルアレイを示している。メモリセルアレイは、第1配線層105と、第2配線層106と、コンタクトと、磁気抵抗素子Rと、ビット線対と、を含んでいる。
ビット線対の一方BLB0、BLB1は、第1配線層105に形成されている。ビット線対の他方BL0、BL1は、第2配線層106に形成されている。磁気抵抗素子は、第1配線層105と第2配線層106との間に形成されている。
ビット線対BL0、BLB0は、メモリセルC00、C10に接続している。ビット線対BL1、BLB1は、メモリセルC01、C11に接続している。
メモリセルC00において、ビット線BLB0はコンタクトを介して拡散層DIF0、DIF2に接続している。ビット線BL0は、磁気抵抗素子Rとコンタクトを介して、拡散層DIF1に接続している。
図3は、関連する磁気ランダムアクセスメモリの回路図である。図1(a)と同様に、2行2列のメモリセルアレイを示している。メモリセルアレイは、ビット線BL0、BLB0、BL1、BLB1と、ワード線WL0、WL1と、メモリセルC00、C10、C01、C11と、を含んで構成される。ビット線BLB0、BLB1、BL0、BL1は、第1の方向に延伸しており、第1の方向の一例として垂直方向に延伸している。ワード線WL0、WL1は、第2の方向に延伸しており、第2の方向の一例として水平方向に延伸している。
ビット線BL0、BLB0は、メモリセルC00、C10に接続している。ビット線BL1、BLB1は、メモリセルC01、C11に接続している。ワード線WL0は、メモリセルC00、C01に接続している。ワード線WL1は、メモリセルC10、C11に接続している。
メモリセルC00は、トランジスタと磁気抵抗素子を含んで構成される。磁気抵抗素子の一方の端子は、トランジスタのソース電極またはドレイン電極の一方の端子に接続する。磁気抵抗素子の他方の端子は、ビット線BL0に接続する。トランジスタのソース電極またはドレイン電極の他方の端子はビット線BLB0に接続する。トランジスタのゲート電極は、ワード線WL0に接続する。
図4は、関連する磁気ランダムアクセスメモリの読み出し動作を示す模式図である。メモリセルC00のデータを読み出す時、ワード線WL0に高電圧VHIGHを印加し、トランジスタを導通状態にする。ワード線WL1に低い電圧VLOWを印加し、トランジスタを非導通状態にする。さらに、ビット線BL0に読み出し電圧VSを印加し、ビット線BLB0、BL1、BLB1に低い電圧VLOWを印加する。読み出し電流Isは、ビット線BL0を経由し、選択したメモリセルC00の磁気抵抗素子Rと、オン状態のトランジスタを流れる。読み出し電流Isは、選択セルの記憶データに応じて変化する。これは、磁気抵抗素子の抵抗値が、記憶データに応じて、異なった値をとるためである。
TID効果により、非選択のメモリセルにリーク電流Ileakが流れる。読み出し電流Isとリーク電流Ileakの合計値がセンスアンプで測定され、磁気抵抗素子のデータを判定する。図4では、非選択セルは1つのみの場合を示しているが、通常ビット線上には複数の非選択セルが存在するため、Ileakは無視できない大きさになる。その結果、S/N比(Signal to Noise ratio)が劣化し、誤読み出しが発生しうる。
磁気ランダムアクセスメモリの書き込み動作も同様に、選択セルと同一カラム上の非選択セルのリーク電流により、選択セルに書き込み電流を十分供給できず、誤書き込みが発生する危険がある。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリについて、説明する。図5は、本発明の第1の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリのトランジスタ層のメモリセルアレイを示す模式図である。図6(a)は図5のA−A線に沿った断面図であり、図6(b)は図5のB−B線に沿った断面図である。メモリセルアレイは、N行M列のメモリセルから構成される。図5のメモリセルアレイは、2行2列のメモリセルC00、C10、C01、C11から構成された場合を、例示している。メモリセルアレイは、トランジスタが形成される活性領域と、トランジスタを分離する素子分離領域から構成される。
第1の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリについて、説明する。図5は、本発明の第1の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリのトランジスタ層のメモリセルアレイを示す模式図である。図6(a)は図5のA−A線に沿った断面図であり、図6(b)は図5のB−B線に沿った断面図である。メモリセルアレイは、N行M列のメモリセルから構成される。図5のメモリセルアレイは、2行2列のメモリセルC00、C10、C01、C11から構成された場合を、例示している。メモリセルアレイは、トランジスタが形成される活性領域と、トランジスタを分離する素子分離領域から構成される。
メモリセルC00は、拡散層DIF0、DIF1、DIF2と、ゲート電極4と、コンタクトCT0、CT1、CT2から構成されるN型トランジスタを含む。拡散層DIF1と拡散層DIF0、DIF2とのうちの一方がN型トランジスタのソース領域であり、拡散層DIF1と拡散層DIF0、DIF2とのうちの他方がN型トランジスタのドレイン領域である。ゲート電極4はワード線WL0として機能し、メモリセルを選択する際に、高い電圧が印加される。図6(a)及び図6(b)に示すように、半導体基板1の一主表面はフィールド酸化膜3による素子分離領域によって、複数の活性領域に区分されている。各活性領域の半導体基板1の一主表面にはゲート酸化膜2が形成されており、ゲート酸化膜2上にはゲート電極4が形成されている。
背景技術の説明で言及したような、放射線が酸化膜に入射して、電子ホールペアが発生して、正電荷が酸化膜に蓄積した場合を考える。活性領域と素子分離領域の境界と、ゲート電極4が交差する位置E0、E1において、フィールド酸化膜3に蓄積した電荷により、拡散層DIF0と拡散層DIF2間のリーク電流が発生しうる。しかしながら、本実施形態では拡散層DIF0と拡散層DIF2は常に同電位が与えられるので、リーク電流は生じない。拡散層DIF1は、ゲート電極4で囲まれている。図5に示すように、ゲート電極4は直線状部分と環状部分4rを含んでおり、拡散層DIF1はゲート電極4の環状部分4rで囲まれている。すなわち、拡散層DIF1を囲んでいるゲート電極4は、活性領域と素子分離領域の境界から分離されており、フィールド酸化膜3に蓄積した電荷の影響を受けない。ゲート電極4が、活性領域と素子分離領域の境界と交差している箇所は、上記環状部分4r以外の直線状部分である。
図7は、本発明の第1の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリの配線層のメモリセルアレイを示す模式図である。図5と同様にメモリセルアレイの一例として、2行2列のメモリセルアレイを示している。メモリセルアレイは、第1配線層5と、第2配線層6と、コンタクトと、磁気抵抗素子Rと、ビット線対と、を含んでいる。
ビット線対の一方BLB0、BLB1は、第1配線層5に形成されている。ビット線対の他方BL0、BL1は、第2配線層6に形成されている。磁気抵抗素子Rは、第1配線層5と第2配線層6との間に形成されている。
ビット線対BL0、BLB0は、メモリセルC00、C10に接続している。ビット線対BL1、BLB1は、メモリセルC01、C11に接続している。
メモリセルC00において、ビット線BLB0はコンタクトを介して拡散層DIF0、DIF2と接続している。ビット線BL0は、磁気抵抗素子R、第1配線層5a、コンタクトを介して、拡散層DIF1に接続している。
図8は、第1の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリの回路図である。図5と同様にメモリセルアレイの一例として、2行2列のメモリセルアレイを示している。メモリセルアレイは、ビット線BL0、BLB0、BL1、BLB1と、ワード線WL0、WL1と、メモリセルC00、C10、C01、C11と、を含んで構成される。
ビット線BL0、BLB0は、メモリセルC00、C10に接続する。ビット線BL1、ビット線BLB1は、メモリセルC01、C11に接続する。ワード線WL0は、メモリセルC00、C01に接続する。ワード線WL1は、メモリセルC10、C11に接続する。
メモリセルC00は、二つのトランジスタと、磁気抵抗素子Rと、を含んで構成される。磁気抵抗素子Rの一方の端子は、トランジスタのソース電極またはドレイン電極の一方の端子に接続する。磁気抵抗素子Rの他方の端子は、ビット線BL0に接続する。トランジスタのソース電極またはドレイン電極の他方の端子は、ビット線BLB0に接続する。トランジスタのゲート電極は、ワード線WL0に接続する。
(動作)
図9は第1の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリの読み出し動作を示す模式図である。メモリセルC00のデータを読み出す時、ワード線WL0に高電圧VHIGHを印加し、トランジスタを導通状態にする。ワード線WL1に低い電圧VLOWを印加し、トランジスタを非導通状態にする。さらに、ビット線BL0に読み出し電圧VSを印加し、ビット線BLB0、BL1、BLB1に低い電圧VLOWを印加する。読み出し電流Isは、ビット線BL0を経由し、選択したメモリセルC00の磁気抵抗素子Rと、オン状態のトランジスタを流れる。読み出し電流Isは選択セルの記憶データに応じて変化する。これは、磁気抵抗素子の抵抗値が、記憶データに応じて、異なった値をとるためである。
図9は第1の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリの読み出し動作を示す模式図である。メモリセルC00のデータを読み出す時、ワード線WL0に高電圧VHIGHを印加し、トランジスタを導通状態にする。ワード線WL1に低い電圧VLOWを印加し、トランジスタを非導通状態にする。さらに、ビット線BL0に読み出し電圧VSを印加し、ビット線BLB0、BL1、BLB1に低い電圧VLOWを印加する。読み出し電流Isは、ビット線BL0を経由し、選択したメモリセルC00の磁気抵抗素子Rと、オン状態のトランジスタを流れる。読み出し電流Isは選択セルの記憶データに応じて変化する。これは、磁気抵抗素子の抵抗値が、記憶データに応じて、異なった値をとるためである。
(効果)
第1の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリは、動作時のリーク電流による誤動作に着目してなされており、非選択のメモリセルに流れるリーク電流Ileakを低減できる。読み出し電流Isとリーク電流Ileakの合計値がセンスアンプで測定され、磁気抵抗素子のデータを判定する。TID効果の影響を低減できるため、センスアンプのS/N比が改善し、誤読み出しが発生する可能性は低くなる。
第1の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリは、動作時のリーク電流による誤動作に着目してなされており、非選択のメモリセルに流れるリーク電流Ileakを低減できる。読み出し電流Isとリーク電流Ileakの合計値がセンスアンプで測定され、磁気抵抗素子のデータを判定する。TID効果の影響を低減できるため、センスアンプのS/N比が改善し、誤読み出しが発生する可能性は低くなる。
本実施形態によれば、磁気ランダムアクセスメモリの書き込み動作も同様に、選択セルと同一カラム上の非選択セルへリーク電流を低減できる。これにより、選択セルに書き込み電流を十分供給でき、誤書き込みが発生する可能性を低くできる。
よって、本実施形態の磁気ランダムアクセスメモリは高い放射線耐性を提供できる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリについて、説明する。図10は、本発明の第2の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリのトランジスタ層のメモリセルアレイを示す模式図である。メモリセルアレイは、N行M列のメモリセルから構成される。図10のメモリセルアレイは、1行4列のメモリセルC00、C10、C01、C11から構成された場合を、例示している。メモリセルアレイは、トランジスタが形成される活性領域と、トランジスタを分離する素子分離領域から構成される。
第2の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリについて、説明する。図10は、本発明の第2の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリのトランジスタ層のメモリセルアレイを示す模式図である。メモリセルアレイは、N行M列のメモリセルから構成される。図10のメモリセルアレイは、1行4列のメモリセルC00、C10、C01、C11から構成された場合を、例示している。メモリセルアレイは、トランジスタが形成される活性領域と、トランジスタを分離する素子分離領域から構成される。
メモリセルC00は、拡散層DIF0、DIF1、DIF2と、ゲート電極14と、コンタクトCT0、CT1、CT2から構成されるN型トランジスタを含む。拡散層DIF1と拡散層DIF0、DIF2とのうちの一方がN型トランジスタのソース領域であり、拡散層DIF1と拡散層DIF0、DIF2とのうちの他方がN型トランジスタのドレイン領域である。ゲート電極14はワード線WL0として機能し、メモリセルを選択する際に、高い電圧が印加される。
背景技術の説明で言及したような、放射線が酸化膜に入射して、電子ホールペアが発生して、正電荷が酸化膜に蓄積した場合を考える。活性領域と素子分離領域の境界と、ゲート電極14が交差する位置E0において、フィールド酸化膜に蓄積した電荷により、拡散層DIF0と拡散層DIF2間のリーク電流が発生しうる。しかしながら、本実施形態では拡散層DIF0と拡散層DIF2は常に同電位が与えられるので、リーク電流は生じない。拡散層DIF1は、ゲート電極14で囲まれている。ゲート電極14は環状部分14rを含んでおり、拡散層DIF1はゲート電極14の環状部分14rで囲まれている。図10に示すように、ゲート電極14は直線状部分と環状部分14rを含んでおり、拡散層DIF1はゲート電極14の環状部分14rで囲まれている。すなわち、拡散層DIF1を囲んでいるゲート電極14は、活性領域と素子分離領域の境界から分離されており、フィールド酸化膜に蓄積した電荷の影響を受けない。ゲート電極14が、活性領域と素子分離領域の境界と交差している箇所は、上記環状部分14r以外の直線状部分である。
さらに、メモリセルC00とメモリセルC10は、ワード線が延在する方向である、ワード線方向に隣接して配置される。メモリセルC00とメモリセルC10は、拡散層DIF2を共有する。メモリセルC10のゲート電極、拡散層のレイアウトは、メモリセルC00のゲート電極、拡散層のレイアウトを概180度回転した配置となっている。
図11は、本発明の第2の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリの配線層のメモリセルアレイを示す模式図である。図10と同様にメモリセルアレイの一例として、1行4列のメモリセルアレイを示している。メモリセルアレイは、第1配線層15と、第2配線層16と、コンタクトと、磁気抵抗素子Rと、ビット線対と、を含んでいる。
ビット線対のうちのビット線BLB0、BLB1は、第1配線層15に形成されている。ビット線対のうちのビット線BL0_L、BL0_R、BL1_L、BL1_Rは、第2配線層16に形成されている。磁気抵抗素子Rは、第1配線層15と第2配線層16の間に形成されている。
ビット線対のうちのビット線BLB0、BLB1は、隣接するセル間で共有している。すなわち、ビット線BLB0は、メモリセルC00とメモリセルC10が共有している。ビット線BLB1は、メモリセルC01とメモリセルC11が共有している。
ビット線BL0_Rは、メモリセルC00に接続している。ビット線BL0_Lは、メモリセルC10に接続している。ビット線BL1_Rは、メモリセルC01に接続している。ビット線BL1_Lは、メモリセルC11に接続している。
メモリセルC00において、ビット線BLB0はコンタクトを介して拡散層DIF0、DIF2と接続している。ビット線BL0_Rは、磁気抵抗素子Rとコンタクトを介して拡散層DIF1に接続している。
図12は、第2の実施形態の磁気ランダムアクセスメモリの回路図である。図10と同様にメモリセルアレイの一例として、1行4列のメモリセルアレイを示している。メモリセルアレイは、ビット線BL0_R、BL0_L、BLB0、BL1_R、BL1_L、BLB1と、ワード線WL0、WL1と、メモリセルC00、C10、C01、C11と、を含んで構成される。ビット線BLB0、BL0_L、BL0_R、BLB1、BL1_L、BL1_Rは、第1の方向に延伸しており、第1の方向の一例として垂直方向に延伸している。ワード線WL0、WL1は、第2の方向に延伸しており、第2の方向の一例として水平方向に延伸している。
ビット線BL0_R、BLB0は、メモリセルC00に接続する。ビット線BL0_L、BLB0は、メモリセルC10に接続する。ビット線BL1_R、BLB1は、メモリセルC01に接続する。ビット線BL1_L、BLB1は、メモリセルC11に接続する。ワード線WL0は、メモリセルC00、C01に接続する。ワード線WL1は、メモリセルC10、C11に接続する。
メモリセルC00は、二つのトランジスタと、磁気抵抗素子Rと、を含んで構成される。磁気抵抗素子Rの一方の端子は、トランジスタのソース電極またはドレイン電極の一方の端子に接続する。磁気抵抗素子Rの他方の端子は、ビット線BL0_Rに接続する。トランジスタのソース電極またはドレイン電極の他方の端子は、ビット線BLB0に接続する。トランジスタのゲート電極は、ワード線WL0に接続する。
(動作)
図12のメモリセルC00のデータを読み出す時、ワード線WL0に高電圧VHIGHを印加し、トランジスタを導通状態にする。ワード線WL1に低い電圧VLOWを印加し、トランジスタを非導通状態にする。さらに、ビット線BL0_Rに読み出し電圧VSを印加し、ビット線BLB0、BL0_L、BLB1、BL1_L、BL1_Rに低い電圧VLOWを印加する。読み出し電流Isは、ビット線BL0_Rを経由し、選択したメモリセルC00の磁気抵抗素子Rと、オン状態のトランジスタを流れる。読み出し電流Isは選択セルの記憶データに応じて変化する。これは、磁気抵抗素子の抵抗値が、記憶データに応じて、異なった値をとるためである。
図12のメモリセルC00のデータを読み出す時、ワード線WL0に高電圧VHIGHを印加し、トランジスタを導通状態にする。ワード線WL1に低い電圧VLOWを印加し、トランジスタを非導通状態にする。さらに、ビット線BL0_Rに読み出し電圧VSを印加し、ビット線BLB0、BL0_L、BLB1、BL1_L、BL1_Rに低い電圧VLOWを印加する。読み出し電流Isは、ビット線BL0_Rを経由し、選択したメモリセルC00の磁気抵抗素子Rと、オン状態のトランジスタを流れる。読み出し電流Isは選択セルの記憶データに応じて変化する。これは、磁気抵抗素子の抵抗値が、記憶データに応じて、異なった値をとるためである。
(効果)
本実施形態の磁気ランダムアクセスメモリでは、第1の実施形態と同様に、非選択のメモリセルに流れるリーク電流Ileakを低減できる。読み出し電流Isとリーク電流Ileakの合計値がセンスアンプで測定され、磁気抵抗素子のデータを判定する。TID効果の影響を低減できるため、センスアンプのS/N比が改善し、誤読み出しが発生する可能性は低くなる。
本実施形態の磁気ランダムアクセスメモリでは、第1の実施形態と同様に、非選択のメモリセルに流れるリーク電流Ileakを低減できる。読み出し電流Isとリーク電流Ileakの合計値がセンスアンプで測定され、磁気抵抗素子のデータを判定する。TID効果の影響を低減できるため、センスアンプのS/N比が改善し、誤読み出しが発生する可能性は低くなる。
本実施形態によれば、磁気ランダムアクセスメモリの書き込み動作も同様に、選択セルと同一カラム上の非選択セルへリーク電流を低減できる。これにより、選択セルに書き込み電流を十分供給でき、誤書き込みが発生する可能性を低くできる。よって、本実施形態の磁気ランダムアクセスメモリは、高い放射線耐性を実現できる。
さらに、本実施形態の磁気ランダムアクセスメモリは、隣接カラム間でビット線を共有しているので、ビット線の数を減らすことができる。本実施形態では、関連する磁気ランダムメモリのビット線の数を2本/カラムから、3本/2カラム=1.5本/カラムへ低減している。さらに、本実施形態の磁気ランダムアクセスメモリでは、特許文献2に記載の非選択セルの誤書き込みを避けるための回路は不要である。
よって本実施形態によれば、高い放射線耐性を有すると共に、ビット線の数を減らし、製造工程を容易化した磁気ランダムアクセスメモリを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲に含まれることはいうまでもない。
1 半導体基板
2 ゲート酸化膜
3 フィールド酸化膜
4、14 ゲート電極
5、15 第1配線層
6、16 第2配線層
2 ゲート酸化膜
3 フィールド酸化膜
4、14 ゲート電極
5、15 第1配線層
6、16 第2配線層
Claims (5)
- 第1端子及び第2端子を備えた磁気抵抗素子と、
トランジスタと、を備え、
前記磁気抵抗素子と前記トランジスタはメモリセルを構成し、
前記磁気抵抗素子の前記第2端子が前記トランジスタの第1の拡散層に接続され、
前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極の一方はゲート電極で囲まれている、磁気ランダムアクセスメモリ。 - 前記ゲート電極は環状部分を含み、
前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極の前記一方は、前記ゲート電極の前記環状部分で囲まれている、請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。 - 第1のメモリセルと、
第2のメモリセルと、
第1の方向に延伸した複数のビット線対と、
第2の方向に延伸した複数のワード線と、を備え、
前記第1のメモリセルと、前記第2のメモリセルは、少なくとも一つのビット線を共有し、
前記第1のメモリセルと前記第2のメモリセルは前記第2の方向に沿って配置される、請求項1又は請求項2に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。 - 前記第1のメモリセルと前記第2のメモリセルは、拡散層領域を共有している、請求項3に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
- 前記第2のメモリセルの拡散層とゲート電極のレイアウトは、前記第1のメモリセルの拡散層とゲート電極のレイアウトを概180回転した配置である、請求項3又は請求項4に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016145088A JP2018018844A (ja) | 2016-07-25 | 2016-07-25 | 磁気ランダムアクセスメモリ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016145088A JP2018018844A (ja) | 2016-07-25 | 2016-07-25 | 磁気ランダムアクセスメモリ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018018844A true JP2018018844A (ja) | 2018-02-01 |
Family
ID=61081841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016145088A Pending JP2018018844A (ja) | 2016-07-25 | 2016-07-25 | 磁気ランダムアクセスメモリ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018018844A (ja) |
-
2016
- 2016-07-25 JP JP2016145088A patent/JP2018018844A/ja active Pending
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