JP2018007635A - 反芻動物への給餌方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に基づいて、1〜15質量%の木材パルプを含有する飼料を反芻動物に3日以上毎日摂取させることによって、反芻動物のルーメンにおける第1胃液のpHを健全な状態に維持することができる。
【選択図】図1
Description
ここで、飼料中の栄養濃度を高めるため、易消化性の炭水化物(デンプン)を多く含む濃厚飼料を粗飼料に配合することが一般に行われている。乳用家畜の乳量を維持し、或いは、肉用家畜の増体を維持するためは、飼料摂取量をも増加させる必要があるが、乳量の増加や体格の増強にともなうエネルギー要求量の増加率は、摂取飼料量の増加率を超えるためである。ところが、濃厚飼料中のデンプンなどの炭水化物は、ルーメンのpHを急激に低下させることがあり、結果としてルーメンアシドーシスが発生することがある(非特許文献1)。ルーメンアシドーシスとは、反芻動物の疾病の一種であり、炭水化物に富む穀物、濃厚飼料、果実類などを急激に摂取することにより引き起こされる。
(1) 1〜15質量%の木材パルプを含有する飼料を反芻動物に3日間以上摂取させることを含む、第1胃液のpHが5.6以下となることを抑制するための反芻動物への給餌方法。
(2) 前記飼料を3日以上摂取させた後、反芻動物のルーメンにおける第1胃液のpHが5.6以下である時間が1日あたり積算で3時間未満である、(1)に記載の方法。
(3) 反芻動物の第1胃内に留置した無線伝送式pHセンサーによって第1胃液pHをモニターすることをさらに含む、(1)または(2)に記載の方法。
(4) 前記飼料を8日間以上摂取させる、(1)〜(3)のいずれかに記載の方法。
(5) 反芻動物が牛である、(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6) 木材パルプがクラフトパルプである、(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7) 木材パルプが酸素脱リグニン処理したパルプである、(1)〜(6)のいずれかに記載の方法。
(8) 木材パルプが、未晒クラフトパルプを酸素脱リグニン処理した木材パルプであり、カッパー価が5〜15である、(1)〜(7)のいずれかに記載の方法。
木材チップからクラフトパルプを製造する場合、木材チップは蒸解液と共に蒸解釜へ投入され、クラフト蒸解に供する。また、MCC、EMCC、ITC、Lo−solidなどの修正クラフト法の蒸解に供しても良い。また、1ベッセル液相型、1ベッセル気相/液相型、2ベッセル液相/気相型、2ベッセル液相型などの蒸解型式なども特に限定はない。すなわち、本願のアルカリ性水溶液を含浸し、これを保持する工程は、従来の蒸解液の浸透処理を目的とした装置や部位とは別個に設置してもよい。好ましくは、蒸解を終えた未晒パルプは蒸解液を抽出後、ディフュージョンウォッシャーなどの洗浄装置で洗浄する。木材チップと薬液の液比は、例えば、1.0〜5.0L/kgとすることができ、1.5〜4.5L/kgが好ましく、2.0〜4.0L/kgがさらに好ましい。
[式中、Tはある時点の絶対温度を表す]
本発明においては、蒸解後得られた未漂白(未晒)パルプは、必要に応じて、種々の処理に供することができる。例えば、クラフト蒸解後に得られた未漂白パルプに対して、漂白処理を行うことができる。
本発明の飼料は、木材パルプを他の飼料成分と併せて調製すればよく、調製した配合飼料を反芻動物に給与することができる。他の飼料成分としては、粗飼料(例えば牧草)、濃厚飼料(例えばトウモロコシ、麦などの穀類、大豆などの豆類)、ふすま、米糠、おから、蛋白質、脂質、ビタミン、ミネラルなどや添加剤(保存料、着色料、香料等)、等が挙げられる。
本発明の飼料は、上述した原料の他に、呈味料、ミネラル、ビタミン、有機ミネラル、牧草、イネ科の植物の飼料原料、結晶アミノ酸、油脂、脂肪酸、脂肪酸カルシウム、吸着材、鉱物、植物抽出物、発酵物、着香料、有機酸、抗生物質、動物質性飼料、微生物成分、漢方薬、酵素剤、オリゴ糖、木質系飼料、粘結剤、他の植物体加工副産物などを含んでもよい。
本発明の反芻動物用飼料は、水分含有率を15質量%以下とすることが好ましい。水分含有率を15質量%以下とすることで、運搬性が向上し、微生物による腐敗を軽減できる。飼料の水分含有率は、例えば、1質量%以上としてもよく、5質量%以上に調整してもよい。
下表に示す配合に基づいて、対照区と試験区で用いる飼料を調製した。対照区の飼料と試験区の飼料は、乾物中の可消化養分総量(TDN)、粗タンパク質(CP)、粗飼料割合がほぼ同様になるように配合した(TDN:約75.0%、CP:約14.6%、粗飼料割合:約40%)。木材クラフトパルプ(TDN:90%以上)は、トウモロコシ圧片と同等のTDNであったため、トウモロコシ圧片と置換した。
・トウモロコシサイレージ(宮崎県畜産試験場内で自家生産)
・イタリアンライグラスサイレージ(宮崎県畜産試験場内で自家生産)
・ルーサン乾草(アメリカ産、九州ノーサン商事より購入、アルファベール・Pride)
・オーツヘイ(オーストラリア産、ヤマエ久野株式会社飼料畜産南九州支店より購入)
・トウモロコシ圧片(中島精麦工業、加熱圧ぺんとうもろこし)
・大麦圧片(中島精麦工業、皮付き圧ぺん麦)
・大豆粕(加藤製油、大豆粕フレーク)
・ふすま(日本製粉、精良ふすま)
・木材クラフトパルプ
国内広葉樹材のチップを活性アルカリ添加率16.0%、硫化度25%、Hファクター800にてクラフト蒸解を行い、未晒クラフトパルプを得た(カッパー価:18.2、ISO白色度:29.0%)。
上記未晒クラフトパルプを水道水で洗浄し濃度10%に調製後、酸素添加率2.1%(絶乾パルプ重量当たり)、水酸化ナトリウム1.4%(絶乾パルプ重量当たり)、100℃、60分にて酸素脱リグニン処理を行い、酸素脱リグニンクラフトパルプを得た(カッパー価:8.5、ISO白色度:48.0%)。
得られた酸素脱リグニンクラフトパルプを水道水で洗浄した後、スクリュープレス(SHX−200型、富国工業製)で脱水し、水分率を29.9質量%に調整した。
(添加剤)
・炭酸カルシウム(白雲石工業)
・ビタミン剤(DSMニュートリシヨンジャパン、ビタファックF乳牛用)
搾乳牛4頭(ホルスタイン種、産次数:1産、平均搾乳日数:194±40日)を用いて、飼料の給与試験を行った。試験は、1期14日間で対象区2頭と試験区(以下、パルプ区ともいう)2頭を入れ替えるクロスオーバー法にて、9月から10月に日本で行った。
Claims (8)
- 1〜15質量%の木材パルプを含有する飼料を反芻動物に3日間以上摂取させることを含む、第1胃液のpHが5.6以下となることを抑制するための反芻動物への給餌方法。
- 前記飼料を3日以上摂取させた後、反芻動物のルーメンにおける第1胃液のpHが5.6以下である時間が1日あたり積算で3時間未満である、請求項1に記載の方法。
- 反芻動物の第1胃内に留置した無線伝送式pHセンサーによって第1胃液のpHをモニターすることをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
- 前記飼料を8日間以上摂取させる、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 反芻動物が牛である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 木材パルプがクラフトパルプである、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 木材パルプが酸素脱リグニン処理したパルプである、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- 木材パルプが、未晒クラフトパルプを酸素脱リグニン処理した木材パルプであり、カッパー価が5〜15である、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
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|---|---|---|---|---|
| JP2000004801A (ja) * | 1998-04-20 | 2000-01-11 | Sakio Shiiba | 牛用飼育餌 |
| WO2010147175A1 (ja) * | 2009-06-19 | 2010-12-23 | 国立大学法人岩手大学 | 検出装置およびその回収方法ならびに監視システム |
| JP2015198653A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-12 | 日本製紙株式会社 | 反芻動物用飼料 |
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2016
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| WO2010147175A1 (ja) * | 2009-06-19 | 2010-12-23 | 国立大学法人岩手大学 | 検出装置およびその回収方法ならびに監視システム |
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