JP2018003773A - 燃料蒸発ガス排出抑止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パージバルブ36及び密閉弁35を閉弁した状態でバイパス弁37(キャニスタ開閉弁)を開弁制御し、当該バイパス弁37を開弁制御した際のキャニスタ33の内圧の変化に基づいて、リリーフ弁39及びタンク圧センサ38の故障判定を行ない、その後に密閉弁35を開弁して、当該密閉弁35を開弁した際のキャニスタ33の内圧の変化に基づいて燃料蒸発ガスのリークを検出する。
【選択図】図1
Description
更に、上記のようにキャニスタを備えた燃料蒸発ガス排出抑止装置において、連通路にキャニスタを直接介装するのではなく、連通路とキャニスタとの間に開閉弁(キャニスタ開閉弁)を備えた燃料蒸発ガス排出抑止装置が開発されている(特許文献2)。
しかしながら、キャニスタ開閉弁は、スプリングによって燃料タンク側の圧力に抗して開弁する構造であることが多く、燃料タンク内の圧力が過度に上昇している場合には、キャニスタ開閉弁の開弁が遅延してしまい、漏れを正確に判定することが困難となってしまうといった問題点がある。
また、好ましくは、前記リーク判定部は、前記開弁遅れ時間が所定時間以下である場合には、前記リリーフ弁は正常であると判定するとよい。
また、好ましくは、前記リーク判定部は、前記燃料タンクの内圧が前記所定圧以下であるとともに、前記開弁遅れ時間が所定時間を超えた場合には、前記第2の圧力検出部及び前記リリーフ弁が故障であると判定するとよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置1の構成図である。また、図2は、エバポレーティブリークチェックモジュール34の切替弁34eの非作動時における内部構成部品の作動を示す図であり、図3は、エバポレーティブリークチェックモジュール34の切替弁34eの作動時における内部構成部品の作動を示す図である。図2及び図3中の矢印は、切替弁34eの夫々の作動状態でエバポレーティブリークチェックモジュール34内の負圧ポンプ34cを作動させた場合の気体の流れ方向を示す。なお、切替弁34eは、図2の非作動時が開弁状態であり、図3の作動時が閉弁状態である。以下、燃料蒸発ガス排出抑止装置の構成を説明する。
図1に示すように、燃料蒸発ガス排出抑止装置1は、大きく車両に搭載されるエンジン10と、燃料を貯留する燃料貯留部20と、燃料貯留部20で蒸発した燃料の蒸発ガスを処理する燃料蒸発ガス処理部30と、車両の総合的な制御を行うための制御装置である電子コントロールユニット40(弁制御部、リーク判定部)とで構成されている。
燃料貯留部20は、燃料タンク21と、燃料タンク21への燃料注入口である燃料給油口22と、燃料を燃料タンク21から燃料配管13を介して燃料噴射弁12に供給する燃料ポンプ23と、燃料タンク21から燃料蒸発ガス処理部30への燃料の流出を防止する燃料カットオフバルブ24と、給油時に燃料タンク21内の液面を制御するレベリングバルブ25とで構成されている。また、燃料タンク21内で発生した燃料の蒸発ガスは、燃料カットオフバルブ24よりレベリングバルブ25を経由して、燃料蒸発ガス処理部30に排出される。
パージ配管31は、エンジン10の吸気通路11とキャニスタ33とを連通するように設けられている。
キャニスタ33は、内部に活性炭を有している。また、キャニスタ33には、燃料タンク21内で発生した燃料蒸発ガス或いは活性炭に吸着した燃料蒸発ガスが流通可能なようにパージ配管31が接続されている。また、キャニスタ33には、活性炭に吸着した燃料蒸発ガスをエンジン10の吸気通路11に放出するときに外気を吸入する大気孔33aが設けられている。
密閉弁35は、燃料タンク21とパージ配管31との間のベーパ配管32に介装されている。密閉弁35は、電磁ソレノイドを備え、当該電磁ソレノイドで駆動される。密閉弁35は、電磁ソレノイドが無通電の状態(オフ)で閉弁状態となり、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(オン)となると開弁状態となる常時閉タイプの電磁弁である。密閉弁35は、電磁ソレノイドが無通電の状態(オフ)で閉弁状態であるとベーパ配管32を封鎖し、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(オン)で開弁状態であるとベーパ配管32を開放する。即ち、密閉弁35は、閉弁状態であれば燃料タンク21を密閉状態に封鎖し、燃料タンク21内で発生した燃料蒸発ガスのキャニスタ33或いはエンジン10の吸気通路11への流出を不可とし、開弁状態であれば燃料蒸発ガスのキャニスタ33或いはエンジン10の吸気通路11への流出を可能とする。
リリーフ弁39は、密閉弁35と並列に、ベーパ配管32に設けられている。リリーフ弁39は、燃料タンク21を保護するために、燃料タンク21側の圧力があらかじめ設定されたリリーフ圧Ps(所定圧)以上で開放する。
電子コントロールユニット40の入力側には、上記吸気温センサ14、水温センサ15、キャニスタ圧センサ34h及びタンク圧センサ38が接続されており、これらのセンサ類からの検出情報が入力される。
電子コントロールユニット40は、各種センサ類からの検出情報に基づいて、負圧ポンプ34cの運転と、切替弁34e、密閉弁35、パージバルブ36及びバイパス弁37の開閉とを制御し、燃料タンク21にて発生した燃料蒸発ガスのキャニスタ33への吸着や、エンジン10の運転時にキャニスタ33に吸着した燃料蒸発ガスや燃料タンク21にて発生した燃料蒸発ガスをエンジン10の吸気通路11へ排出するパージ処理制御を行うものである。
図4は、エバポシステムモニタの制御要領を示すフローチャートである。図5〜7、10〜12は、エバポシステムモニタを説明するための燃料蒸発ガス排出抑止装置1における各バルブ(35〜37、34e)の作動状態及び各区間での圧力を示す説明図である。図5〜7、10〜12において、右上がり斜線のハッチング部は大気圧Paより高い正圧状態を示し、右下がり斜線のハッチング部は大気圧Paより低い負圧を示し、ハッチングのない部位は、大気圧状態を示す。図5はエバポシステムモニタ開始時での状態を示し、図6は配管リークチェック時での状態を示し、図7はリリーフ弁39、タンク圧センサ38の故障判定時での状態を示す。図10は、リークチェック方法選定の際の燃料蒸発ガス排出抑止装置における各バルブの作動状態及び各区間での圧力を示す説明図である。図11は、第1のリーク検出方法における各バルブの作動状態及び各区間での圧力を示す説明図である。図12は、第2のリーク検出方法における各バルブの作動状態及び各区間での圧力を示す説明図である。
なお、キーオフ状態では、密閉弁35閉弁、切替弁34e開弁、バイパス弁37開弁、パージバルブ36閉弁状態である。したがって、通常は、図5に示すように、燃料タンク21内での燃料蒸発ガスによって、密閉弁35からタンク側は大気圧Paより高い正圧であり、密閉弁35からキャニスタ33側は大気圧Paである。
ステップS30では、タンク圧力減圧量Ptdを計測して、配管リークチェックをする。タンク圧力減圧量Ptdは、密閉弁35開弁及びバイパス弁37閉弁時にポンプ暖機タイマを0からスタートし、タンク圧Ptが安定する所定時間t1経過してから、更に所定時間経過するまで(ポンプ暖機タイマにより計測した経過時間tpがt2に到達したときまで)のタンク圧Ptの減圧量である(図8、9中c→d間)。所定時間t1は例えば数秒であり、所定時間t2は例えば数分である。図6に示すように、この配管リークチェックの際には、燃料タンク21からバイパス弁37までのベーパ配管32及びパージバルブ36からバイパス弁37までのパージ配管31において、大気圧Paより高い正圧となる。そして、タンク圧力減圧量Ptdが所定値P1以上であれば、この領域のパージ配管31、ベーパ配管32及び燃料タンク21のいずれかの場所でリークがあると判定する。タンク圧力減圧量が所定値P1未満の場合は、この段階では燃料タンク21、パージ配管31、ベーパ配管32のリークは判定しない。なお、所定値P1は、リークがある場合でのタンク圧力減圧量Ptdの最小値以下に設定すればよい。そして、ステップS40に進む。なお、配管リークチェックの際には、バイパス弁37からキャニスタ33側が大気圧となり、負圧ポンプ34cと基準オリフィス34gとの間は、負圧(リファレンス圧Pre)となる。
ステップS50では、キャニスタ圧Pcの変動より実際のバイパス弁37の開弁時期を判定する。実際のバイパス弁37の開弁時期は、キャニスタ圧Pcがリファレンス圧Preより所定値(バイパス弁開弁判定圧Pb)以上になった時期により判定される。バイパス弁37が実際に開弁することで、バイパス弁37より燃料タンク21側の圧力がキャニスタ33内に抜け、キャニスタ33内の圧力が上昇する。なお、切替弁34eが開弁しているので、キャニスタ33内の圧力は大気に排出されるため、キャニスタ圧Pcはバイパス弁37が開弁した際に一時的に上昇してから、図7に示すように、密閉弁35よりキャニスタ33側のベーパ配管32及びキャニスタ33が大気圧となる。したがって、このキャニスタ圧Pcが一時的に増加した時期が、実際のバイパス弁37の開弁時期である。そして、ステップS60に進む。
ステップS70では、ステップS60において判定したバイパス弁37の開弁時期が遅れているか否かを判別する。詳しくは、バイパス弁開弁遅れタイマにより計測したバイパス弁37の開弁制御(開弁指令を出した時)から実際のバイパス弁37の開弁時期までの経過時間tbが、所定時間t4より大きい場合(tb>t4)には、バイパス弁37の開弁時期が遅れていると判定し、ステップS80に進む(図8中f)。バイパス弁37の開弁制御から実際のバイパス弁37の開弁時期までの経過時間tbが、所定時間t4以下である場合(tb≦t4)には、バイパス弁37の開弁時期が遅れていないと判定し、ステップS90に進む(図8中e)。なお、所定時間t4は、本発明の所定時間に該当し、バイパス弁37が正常に開弁する際に要する時間の上限値、詳しくはベーパ配管32側の圧力がリリーフ圧Psであるときの経過時間tbに設定すればよい。
ステップS90では、リリーフ弁39は正常であり、タンク圧センサ38が、高圧側にシフトした故障であると判定する。そして、ステップS130に進む。
ステップS100では、ステップS70と同様に、ステップS60において判定したバイパス弁37の開弁時期が遅れているか否かを判別する。バイパス弁37の開弁制御から実際のバイパス弁37の開弁時期までの経過時間tbが、所定時間t4より大きい場合(t>t4)には、バイパス弁37の開弁時期が遅れていると判定し、ステップS110に進む(図9中f)。バイパス弁37の開弁制御から実際のバイパス弁37の開弁時期までの経過時間tbが所定時間t4以下である場合(t≦t4)には、バイパス弁37の開弁時期が遅れていないと判定し、ステップS120に進む(図9中e)。
ステップS120では、タンク圧センサ38及びリリーフ弁39が正常であると判定する。そして、ステップS130に進む。
ステップS140では、リークの有無及びリーク箇所を特定するリークチェックを実行する。そして、本ルーチンを終了する。
電子コントロールユニット40は、リークチェックとして、始めに、上記ステップS130における負圧ポンプ34cの作動停止後に、切替弁34eを閉弁させる。
次に、密閉弁35を開弁する。これにより、図10に示すように、ベーパ配管32及びキャニスタ33内の圧力が、燃料タンク21の圧力と同一となり、キャニスタ圧センサ34hにより検出可能となる。
タンク圧力減圧量Ptdが所定値P1以上であるか、またはキャニスタ圧変化量Pccが所定値P2以下である場合は、第1の検出方法を選択する。なお、所定値P2は、燃料タンク21が大気圧状態で密閉弁35を開弁した際に到達しないような値に設定すればよい。
第1の検出方法では、図11に示すように、密閉弁35及びバイパス弁37は開弁、パージバルブ36及び切替弁34eは閉弁状態とし、負圧ポンプ34cを作動させて、キャニスタ圧Pcがリファレンス圧Preより低く(負圧が大きく)なった場合には、燃料蒸発ガス排出抑止装置1のシステム全体でリークなしと判定する。キャニスタ圧Pcがリファレンス圧Preより低くならない場合には、燃料蒸発ガス排出抑止装置1の中でリークがあるが、リーク箇所は特定できないと判定する。
ところで、本実施形態のバイパス弁37は、ベーパ配管32側(燃料タンク21側)の圧力が弁体を閉弁する方向に押圧する構造となっており、リリーフ弁39のリリーフ圧Psまでは正常に開弁できるものの、ベーパ配管32内がリリーフ圧Psを越えた高圧である場合には、バイパス弁37を開弁制御しても開弁遅れが発生する虞がある。このようにバイパス弁37の開弁遅れが発生すると、例えばバイパス弁37を開弁制御した際のキャニスタ圧Pcの変化に基づいて、リーク検出方法の選択を行なうと、リーク判定が不能になる虞がある。
また、本実施形態では、負圧ポンプ34cの暖機運転中に、密閉弁35を閉弁するとともにバイパス弁37を開弁制御させた際に、キャニスタ圧Pcの変化時期によって実際のバイパス弁37の開弁時期が推定される。そして、バイパス弁37を開弁制御して(開弁する指示を出して)からバイパス弁37の実開弁時期までの開弁遅れ時間と、燃料タンク21内の圧力の検出値であるタンク圧Ptとに基づいて、タンク圧センサ38及びリリーフ弁39の故障判定をすることができる。
以上のことから、バイパス弁37の開弁遅れ時間が所定時間t4を超えている場合には、タンク圧センサ38またはリリーフ弁39が故障であると判定することができる。
以上で発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の形態は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、負圧ポンプ34cの暖機運転後に第1の検出方法及び第2の検出方法を選択してリークチェックを行なうが、これらのリークチェックの方法については限定するものでない。本発明は、少なくともパージバルブ36及び密閉弁35を閉弁した状態でバイパス弁37を開弁制御した後に密閉弁35を開弁し、当該密閉弁35を開弁した際のキャニスタ33の内圧の変化に基づいて燃料蒸発ガスのリークを検出するものであればよく、バイパス弁37を有する燃料蒸発ガス排出抑止装置において広く適用することができる。
11 吸気通路
21 燃料タンク
31 パージ配管(連通路)
32 ベーパ配管(連通路)
33 キャニスタ
34h キャニスタ圧センサ(第1の圧力検出部)
35 密閉弁
36 パージバルブ(パージ弁)
37 バイパス弁(キャニスタ開閉弁)
38 タンク圧センサ(第2の圧力検出部)
39 リリーフ弁
40 電子コントロールユニット(弁制御部、リーク判定部)
Claims (5)
- 内燃機関の吸気通路と燃料タンクとを連通する連通路と、
前記連通路と前記燃料タンクとの連通を開閉する密閉弁と、
前記密閉弁と並列に設けられ、前記燃料タンク内の圧力が所定圧より高い場合に開弁して前記燃料タンク内の圧力を前記連通路に開放するリリーフ弁と、
前記連通路に接続され前記連通路内の燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと、
前記連通路と前記キャニスタとの連通を開閉し、前記連通路内の圧力に抗して開弁する構成であるキャニスタ開閉弁と、
前記吸気通路と前記キャニスタとの間の前記連通路を開閉するパージ弁と、
前記キャニスタの内圧を検出する第1の圧力検出部と、
前記第1の圧力検出部により検出した前記キャニスタの内圧に基づいて燃料蒸発ガスのリークの有無を判定するリーク判定部と、
前記パージ弁と前記密閉弁と前記キャニスタ開閉弁を制御する弁制御部と、
を備えた燃料蒸発ガス排出抑止装置であって、
前記弁制御部は前記パージ弁及び前記密閉弁を閉弁した状態で前記キャニスタ開閉弁を閉弁状態から開弁する制御を行った後に前記密閉弁を前記閉弁した状態から開弁する制御を行い、
前記リーク判定部は前記密閉弁が閉弁状態から開弁状態になった際の前記第1の圧力検出部により検出のキャニスタの内圧の変化に基づいて燃料蒸発ガスのリークを判定することを特徴とする燃料蒸発ガス排出抑止装置。 - 前記燃料タンクの内圧を検出する第2の圧力検出部を備え、
前記リーク判定部は、前記弁制御部から前記キャニスタ開閉弁に開弁指令を出した時からの前記キャニスタの内圧の変化に基づいて前記キャニスタ開閉弁の実際に開弁した時期を推定し、前記弁制御部が前記キャニスタ開閉弁を開弁する指示を出してから前記キャニスタ開閉弁が実際に開弁するまでにかかる時間である開弁遅れ時間と、前記第2の圧力検出部により検出した前記燃料タンクの内圧とに基づいて、前記第2の圧力検出部及び前記リリーフ弁の故障判定をする請求項1に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。 - 前記リーク判定部は、前記開弁遅れ時間が所定時間を超えた場合には、前記第2の圧力検出部または前記リリーフ弁が故障であると判定することを特徴とする請求項2に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
- 前記リーク判定部は、前記開弁遅れ時間が所定時間以下である場合には、前記リリーフ弁は正常であると判定することを特徴とする請求項2または3に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
- 前記リーク判定部は、前記燃料タンクの内圧が前記所定圧以下であるとともに、前記開弁遅れ時間が所定時間を超えた場合には、前記第2の圧力検出部及び前記リリーフ弁が故障であると判定することを特徴とする請求項4に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
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