JP2018059941A - ガスセンサ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構成の複雑化を生じさせることなく、ガスセンサの異常を適正に判定する。【解決手段】NOxセンサ10は、ポンプセル31、モニタセル34及びセンサセル35を備えており、チャンバ14内に導入された排気中の酸素をポンプセル31が排出するとともに、モニタセル34がポンプセル31による酸素排出後のガスからチャンバ16内の残留酸素濃度を検出し、センサセル35がポンプセル31による酸素排出後のガスからNOx濃度を検出する。センサ制御回路40内のマイコン41は、モニタセル電流Imとセンサセル電流Isとを取得し、センサセル電流Isがモニタセル電流Imよりも小さい場合に、NOxセンサ10に異常が生じていると判定する。【選択図】 図1
Description
本発明は、ガスセンサ制御装置に関するものである。
例えば車載エンジンから排出される排気を検出対象とし、その排気中のNOx濃度を検出するガスセンサが知られている。このガスセンサ(NOxセンサ)としては、固体電解質体と該固体電解質体に配置された一対の電極とをそれぞれ有してなるポンプセル、モニタセル及びセンサセルを具備し、チャンバ内に導入した排気中の酸素をポンプセルにより排出し、その酸素排出後のガスから、モニタセルにより残留酸素の量を検出するとともに、センサセルによりNOx濃度を検出するものが実用化されている。
また、この種のガスセンサについて異常判定を行うようにした技術が各種提案されている。例えば特許文献1に記載の技術では、センサセルの近傍に劣化検出用セルを設け、その劣化検出用セルにより、センサセルの劣化品相当の出力を得るようにしている。そして、センサセルの出力と劣化検出用セルの出力とを比較して、NOxセンサが劣化しているかどうかを判定するようにしている。
しかしながら、上記従来の技術では、ポンプセル、モニタセル及びセンサセル以外に、センサ劣化の検出のために劣化検出用セルが必要であり、構成の複雑化が生じる。
本発明は、構成の複雑化を生じさせることなく、ガスセンサの異常を適正に判定することができるガスセンサ制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
本発明のガスセンサ制御装置(40)は、固体電解質体(11,12)と該固体電解質体に配置された一対の電極(32,33,36〜38)とをそれぞれ有してなるポンプセル(31)、モニタセル(34)及びセンサセル(35)を備えるガスセンサ(10)に適用され、前記ガスセンサにおいて、前記ポンプセルが、ガス室(14,16)内に導入された被検出ガス中の酸素を排出し、その酸素の排出後に、前記モニタセルが前記ガス室内の残留酸素濃度に応じた信号を出力するとともに、前記センサセルが前記ガス室内の酸素以外の特定成分の濃度に応じた信号を出力するようになっており、前記ガスセンサが、内燃機関(50)から排出される排気を検出対象として排気中のNOxの濃度を検出するNOxセンサ(10)であり、前記センサセルがNOx濃度に応じた信号を出力する。そして、前記モニタセルの出力信号から求められるモニタセル検出値と、前記センサセルの出力信号から求められるセンサセル検出値とを取得する取得手段と、前記センサセル検出値が前記モニタセル検出値よりも小さい場合に、前記ガスセンサに異常が生じていると判定する異常判定手段と、を備え、前記異常判定手段は、前記検出対象である排気がリーン状態である状況下で前記取得手段により取得された前記モニタセル検出値と前記センサセル検出値とに基づいて、センサ異常判定を実施することを特徴とする。
上記構成のガスセンサは、例えばエンジンから排出される排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサであり、ポンプセル、モニタセル及びセンサセルを有する構成となっている。かかるガスセンサでは、ポンプセルによる酸素排出後のガスから、モニタセルによりガス室内の残留酸素濃度が検出されるとともに、センサセルにより酸素以外の特定成分の濃度が検出される。この場合、モニタセルによれば残留酸素の量に応じた検出出力が得られるのに対し、センサセルによれば残留酸素及びそれ以外の特定成分の量に応じた検出出力が得られる。したがって、本来は、センサセル検出値>モニタセル検出値になると想定されるが、これに反して、センサセル検出値<モニタセル検出値になっていれば、ガスセンサに異常が生じていると判定できる。こうした異常判定においてはガスセンサとして構成の変更が強いられることはない。以上により、構成の複雑化を生じさせることなく、ガスセンサの異常を適正に判定することができる。
以下、本発明のガスセンサ制御装置を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、車載エンジン(内燃機関)の排気管に設けられたNOxセンサを用い、そのNOxセンサの出力に基づいて排気中のNOx濃度を検出するNOx濃度検出装置について説明する。そのNOx濃度検出装置が適用されるエンジンシステムとしては、図2に示す構成が想定される。
図2において、エンジン50は例えば多気筒ディーゼルエンジンであり、燃料を噴射する複数のインジェクタ51を有している。エンジン50の排気管52には排気浄化装置53が設けられている。排気浄化装置53は、例えばNOx吸蔵還元型触媒やアンモニア選択還元触媒等のNOx浄化触媒であり、排気がこの排気浄化装置53を通過する際にNOx等が浄化される。また、排気浄化装置53の上流側又は下流側の少なくともいずれかには、排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサ10が設けられている。なお、図2には排気浄化装置53の上流側及び下流側の両方にNOxセンサ10が設けられているが、いずれか一方にのみ設けられている構成であればよい。
ECU60は、CPUや各種メモリ等よりなる周知のマイクロコンピュータを具備する電子制御装置であって、ECU60には、NOxセンサ10の検出信号が入力される他、エンジン50の回転速度を検出する回転センサ61や、アクセル開度等のエンジン負荷を検出する負荷センサ62から検出信号が入力される。ECU60は、これらの検出信号等に基づいてインジェクタ51の燃料噴射制御や、排気浄化装置53の劣化判定等を実施する。
次に、NOxセンサ10を構成するセンサ素子10aについて図1を用いて説明する。センサ素子10aはいわゆる積層型構造を有するものであり、その内部構造を図1に示している。図の左右方向がセンサ素子10aの長手方向に相当する。図の右側が素子基端側(排気管取り付け部位側)であり、図の左側が素子先端側である。センサ素子10aは、ポンプセル、センサセル及びモニタセルからなる、いわゆる3セル構造を有するものであり、それら各セルが積層配置されて構成されている。なお、モニタセルは、ポンプセル同様、ガス中の酸素排出の機能を具備するため、補助ポンプセル又は第2ポンプセルと称される場合もある。
センサ素子10aにおいて、ジルコニア等の酸素イオン導電性材料からなる固体電解質体11,12はシート状をなし、アルミナ等の絶縁材料からなるスペーサ13を介して図の上下に所定間隔を隔てて積層されている。このうち、図の上側の固体電解質体11には排気導入口11aが形成されており、この排気導入口11aを介してセンサ素子周囲の排気が第1チャンバ14内に導入される。第1チャンバ14は、絞り部15を介して第2チャンバ16に連通している。両チャンバ14,16がガス室に相当する。固体電解質体11の図の上面側には、排気を所定の拡散抵抗で出し入れするための多孔質拡散層17が設けられるとともに、大気通路18を区画形成するための絶縁層19が設けられている。
また、固体電解質体12の図の下面側にはアルミナ等よりなる絶縁層21が設けられ、この絶縁層21により大気通路22が形成されている。絶縁層21には、センサ全体を加熱するためのヒータ(発熱体)23が埋設されている。この場合、ヒータ23により、ポンプセル31、モニタセル34及びセンサセル35が加熱され、これら各セル31,34,35の活性化が促進される。ヒータ23は、図示しないバッテリ電源等からの給電により熱エネルギを発生する。
図の下側の固体電解質体12には、第1チャンバ14に対面するようにしてポンプセル31が設けられており、ポンプセル31は、第1チャンバ14内に導入された排気中の酸素を出し入れして同チャンバ14内の残留酸素濃度を所定濃度に調整する。ポンプセル31は、固体電解質体12を挟んで設けられる上下一対の電極32,33を有し、そのうち特に第1チャンバ14側の電極32はNOx不活性電極(NOxを分解し難い電極)となっている。ポンプセル31は、電極32,33間に電圧が印加された状態で、第1チャンバ14内に存在する酸素を分解して電極33より大気通路22側に排出する。
また、図の上側の固体電解質体11には、第2チャンバ16に対面するようにしてモニタセル34及びセンサセル35が設けられている。モニタセル34は、上述したポンプセル31により余剰酸素が排出された後に、第2チャンバ16内の残留酸素濃度に応じて起電力、又は電圧印加に伴い電流出力を発生する。センサセル35は、第2チャンバ16内のガスから「特定成分の濃度」としてNOx濃度を検出する。
モニタセル34及びセンサセル35は、互いに近接した位置に並べて配置されており、第2チャンバ16側に電極36,37を有するとともに、大気通路18側に共通電極38を有する構成となっている。すなわち、モニタセル34は、固体電解質体11とそれを挟んで対向配置された電極36及び共通電極38とにより構成され、センサセル35は、同じく固体電解質体11とそれを挟んで対向配置された電極37及び共通電極38とにより構成されている。モニタセル34の電極36(第2チャンバ16側の電極)はNOxに不活性なAu−Pt等の貴金属からなるのに対し、センサセル35の電極37(第2チャンバ16側の電極)はNOxに活性な白金Pt、ロジウムRh等の貴金属からなる。なお、便宜上図面ではモニタセル34及びセンサセル35を排気の流れ方向(図の左右方向)に対して前後に並べて示すが、実際には、これら各セル34,35は排気の流れ方向に対して同等位置になるよう配置されるようになっている。
ここで、ポンプセル31と、モニタセル34及びセンサセル35とは、センサ素子10aの長手方向に並べて設けられており、センサ素子10aの先端側にポンプセル31が設けられ、同基端側(排気管取り付け側)にモニタセル34及びセンサセル35が設けられている。
上記構成のセンサ素子10aでは、排気は多孔質拡散層17及び排気導入口11aを通って第1チャンバ14に導入される。そして、この排気がポンプセル31近傍を通過する際、ポンプセル電極32,33間にポンプセル電圧Vpが印加されることで分解反応が起こり、第1チャンバ14内の酸素濃度に応じてポンプセル31を介して酸素が出し入れされる。なおこのとき、第1チャンバ14側の電極32がNOx不活性電極であるため、ポンプセル31では排気中のNOxは分解されず、酸素のみが分解されて電極33から大気通路22に排出される。こうしたポンプセル31の働きにより、第1チャンバ14内が所定の低酸素濃度の状態に保持される。
ポンプセル31近傍を通過したガス(酸素濃度調整後のガス)は第2チャンバ16に流れ込み、モニタセル34では、ガス中の残留酸素濃度に応じた出力が発生する。モニタセル34の出力は、モニタセル電極36,38間に所定のモニタセル電圧Vmが印加されることでモニタセル電流Imとして検出される。また、センサセル電極37,38間に所定のセンサセル電圧Vsが印加されることでガス中のNOxが還元分解され、その際発生する酸素が電極38から大気通路18に排出される。このとき、センサセル35に流れた電流(センサセル電流Is)により、排気中のNOx濃度が検出される。
センサ制御回路40はセンサ制御の主体となるマイコン41と、電圧印加部や電流検出部等を有する回路部とを有しており、このマイコン41や回路部により、ポンプセル31の電極32,33間に印加するポンプセル電圧Vp、モニタセル34の電極36,38間に印加するモニタセル電圧Vm、センサセル35の電極37,38間に印加するセンサセル電圧Vsがそれぞれ制御される。マイコン41には、ポンプセル電流Ip、モニタセル電流Im及びセンサセル電流Isの各々の検出値(検出信号)が逐次入力され、マイコン41は、これらの検出値に基づいて排気中の酸素濃度やNOx濃度を算出する。マイコン41は、例えば図2のECU60内に設けられているとよい。
なお、マイコン41では、各セルの電流検出信号が図示しないA/D変換器を介して入力されるようになっている。この場合、セルごとに定められた電流検出範囲(濃度検出範囲に相当)内において電流が検出され、その電流検出値が、A/D変換器の電圧変換範囲(例えば0〜5V)で変換されてマイコン41に取り込まれる。
次に、ポンプセル31、モニタセル34及びセンサセル35の各特性を図3を用いて説明する。なお、図3(a)〜(c)は酸素濃度及びNOx濃度が一定のもとでの基本特性を示す。
図3(a)は、ポンプセル特性としてポンプセル電圧Vpとポンプセル電流Ipとの関係を示すV−I特性図である。図3(a)において、電圧軸(横軸)に略平行な平坦部分はポンプセル電流Ipを特定する限界電流域であって、このポンプセル電流Ipの増減が排気中の酸素濃度に対応している。つまり、排気中の酸素濃度が増えるほどポンプセル電流Ipが増大し、排気中の酸素濃度が減るほどポンプセル電流Ipが減少する。限界電流域は、酸素濃度が増えるほど高電圧側にシフトし、それに合わせて、ポンプセル電圧Vpを決定するための印加電圧特性(印加電圧線LX1)が高電圧側にシフトされるようになっている。また、限界電流域よりも低電圧側の傾き部分は抵抗支配域である。抵抗支配域の傾きは素子温度に依存し、素子温度が低いほど傾きが小さいものとなる。
また、図3(b)は、モニタセル特性としてモニタセル電圧Vmとモニタセル電流Imとの関係を示すV−I特性図である。この図3(b)において、電圧軸(横軸)に略平行な平坦部分はモニタセル電流Imを特定する限界電流域であって、このモニタセル電流Imの増減が第2チャンバ16内の残留酸素濃度に対応している。つまり、第2チャンバ16内の残留酸素濃度が増えるほどモニタセル電流Imが増大し、同酸素濃度が減るほどモニタセル電流Imが減少する。モニタセル電圧Vmは、所定の酸素濃度相当のモニタセル電流Imを限界電流域で検出可能とする所定値Vm0で設定されている。
さらに、図3(c)は、センサセル特性としてセンサセル電圧Vsとセンサセル電流Isとの関係を示すV−I特性図である。この図3(b)において、電圧軸(横軸)に略平行な平坦部分はセンサセル電流Isを特定する限界電流域であって、このセンサセル電流Isの増減が排気中(第2チャンバ16内)のNOx濃度に対応している。つまり、排気中のNOx濃度が増えるほどセンサセル電流Isが増大し、排気中のNOx濃度が減るほどセンサセル電流Isが減少する。ただしこの場合、第2チャンバ16内にはNOx以外に残留酸素が存在していることから、センサセル電流IsはNOx及び残留酸素の量に対応するものとなる。センサセル電圧Vsは、所定NOx濃度相当のセンサセル電流Isを限界電流域で検出可能とする所定値Vs0で設定されている。
ところで、NOxセンサ10においてモニタセル電流Imは第2チャンバ16内の酸素の量に応じた値になるのに対し、センサセル電流Isは第2チャンバ16内の酸素及びNOxの量に応じた値になるため、モニタセル電流Imとセンサセル電流Isとを比較すれば、本来はIm<Isになる筈である。しかしながら、NOxセンサ10において異常が生じていると、Im,Isの大小関係に逆転が生じることがある。そこで本実施形態では、モニタセル電流Imとセンサセル電流Isとを比較し、その比較の結果に基づいてNOxセンサ10の異常の有無を判定することとしている。
図4は、NOxセンサ10の異常判定処理を示すフローチャートであり、本処理はマイコン41により所定周期で繰り返し実施される。
図4において、ステップS11では、異常判定の実施条件が成立しているか否かを判定する。その実施条件には、NOxセンサ10が活性状態であること、エンジン50においてリーン燃焼が行われていること等が含まれる。そして、これらが全て満たされる場合に、実施条件が成立していると判定され、後続のステップS12に進む。
ステップS12では、モニタセル電流Imとセンサセル電流Isとを取得し、続くステップS13では、モニタセル電流Im及びセンサセル電流Isについて特性ずれの補正を実施する。つまり、NOxセンサ10においては個体差による特性ずれ(初期特性のずれ)や経時変化による特性ずれ(特性劣化)が生じている可能性があり、こうした特性ずれが生じている状況下ではセンサ異常判定の精度低下が懸念される。そこで、特性ずれに起因する判定精度の低下を抑制すべく各電流値の補正を実施する。
具体的には、センサ活性状態でのエンジン停止時(例えばIGオフ直後)におけるモニタセル電流Im及びセンサセル電流Isを取り込むとともに、そのIm,Isについてあらかじめ定めた基準値との差を算出し、これを特性誤差(補正値)として記憶しておく。又は、NOxセンサ10が長期に使用されることに伴う硫黄被毒の量(又はPb等のオイル添加物の量)を推定し、その推定量に応じた特性誤差(補正値)を設定することも可能である。例えば燃料噴射量の累積的な積算値や、累積的な排気量、車両の総走行距離等に基づいて特性誤差(補正値)を設定することが考えられる。そして、ステップS13では、都度のIm,Isを特性誤差(補正値)により補正する。なお、特性ずれの補正はIm,Isのうち少なくともいずれか一方に対して行われればよく、Imのみ、又はIsのみについて補正を行う構成であってもよい。
その後、ステップS14では、モニタセル電流Imからセンサセル電流Isを減算することで出力差ΔIを算出する(ΔI=Im−Is)。この出力差ΔIが、センサセル検出値に対するモニタセル検出値の相対差に相当する。続くステップS15では、出力差ΔIが所定の判定値K以上であるか否かを判定する。この場合、判定値Kは正の値である。ただし、K=ゼロとすることも可能である。
そして、ΔI<Kであれば、NOxセンサ10が正常な状態であるとして、そのまま本処理を終了する。また、ΔI≧Kであれば、ステップS16に進み、NOxセンサ10に異常が生じている旨を判定する。NOxセンサ10に異常有りと判定された場合には、ダイアグデータの記憶や、NOxセンサ出力を用いた触媒劣化診断の停止等、各種のフェールセーフ処理が適宜実施される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
NOxセンサ10では、本来センサセル電流Is>モニタセル電流Imとなる筈であるが、これに反して、センサセル電流Is<モニタセル電流Imとなっていれば、NOxセンサ10に異常が生じていると判定できる。こうした異常判定においてはNOxセンサ10として構成の変更が強いられることはない。以上により、構成の複雑化を生じさせることなく、NOxセンサ10の異常を適正に判定することができる。
モニタセル電流Im及びセンサセル電流Isについて特性ずれの補正を実施し、その補正後のIm,Isを用いてセンサ異常判定を実施する構成とした。これにより、仮にNOxセンサ10で特性ずれが生じていても、その特性ずれの影響を抑制し、異常判定の精度を高めることができる。
リーン燃焼状態であると判定された状況下で取得されたモニタセル電流Imとセンサセル電流Isとに基づいて、センサ異常判定を実施する構成とした。エンジン50がリーン燃焼状態である場合には、ストイキ燃焼状態やリッチ燃焼状態とは異なり、排気中に確実にNOxが含まれることになる。したがって、リーン燃焼状態であることを異常判定の実施条件とすることにより、モニタセル電流Imとセンサセル電流Isとの比較に基づき実施される異常判定の精度を高めることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・上記の異常判定処理においては、都度の状況に応じて異常判定のための判定値Kを可変に設定するようにしてもよく、その具体例を以下に示す。図5(a)、(b)は判定値Kを設定するための設定処理を示すフローチャートである。本処理は、図4の異常判定処理においてIm,Isの比較判定が行われる前に実施されればよく、例えば図4においてステップS15の直前に実施される。なお、図5の処理を適用する場合には、異常判定の実施条件が上記とは異なり、図5(a)の場合にはリーン燃焼状態か否かにかかわらず異常判定が実施され、図5(b)の場合にはさらに燃料カット状態か否かにかかわらず異常判定が実施されるものとなっている。つまり、リーン燃焼状態以外の状態でも異常判定処理が実施されるものとなっている。異常判定の実施条件として、NOxセンサ10が活性状態であることが含まれるのは同様である。
図5(a)では、ステップS21で、今現在リーン燃焼状態になっているか否かを判定し、リーン燃焼状態であればステップS22に進み、リーン燃焼以外の燃焼状態であればステップS23に進む。ステップS22では判定値Kを「a」とし、ステップS23では判定値Kを「b」とする。この場合、a<bとしているため、リーン燃焼状態である場合には、リーン燃焼以外の燃焼状態である場合に比べて判定値Kが小さい値に設定される。
つまり、エンジン50がリーン燃焼状態である場合には、リーン燃焼以外の燃焼状態である場合に比べて、排気中のNOx量が増える。そのため、リーン燃焼状態とそうでない状態とでそれぞれ異常判定を行う際にそれらの判定精度を同等にするには、各々で判定値Kを変更することが望ましい。本実施形態では、上記のとおりリーン燃焼状態である場合にはリーン燃焼以外の燃焼状態である場合に比べて判定値Kを小さい値に設定するようにしたため、燃焼状態がリーンか否かにかかわらずセンサ異常の判定精度を高めておくことができる。
また、図5(b)では、ステップS31で、今現在燃料カット中であるか否かを判定し、燃料カット中であればステップS32に進み、燃料カット中でなければステップS33に進む。ステップS32では判定値Kを「c」とし、ステップS33では判定値Kを「d」とする。この場合、c>dとしているため、燃料カット中である場合には、燃料カット中でない場合に比べて判定値Kが大きい値に設定される。そして、図5(a)、(b)のように設定された判定値Kを用いて、Im,Isの比較判定が実施される。
つまり、エンジン50が燃料カット状態である場合には、排気中のNOxがほぼゼロになる。そのため、燃料カット状態とそうでない状態(通常運転状態)とでそれぞれ異常判定を行う際にそれらの判定精度を同等にするには、各々で判定値Kを変更することが望ましい。本実施形態では、上記のとおり燃料カット状態である場合には燃料カット状態でない場合に比べて判定値Kを大きい値に設定するようにしたため、燃料カット状態か否かにかかわらずセンサ異常の判定精度を高めておくことができる。
なお、図5(b)において、燃料カット中か否かを判定する処理はエンジン50が燃焼状態にあるか否かを判定するものであればよく、エンジン50の運転が停止された直後(暖機停止状態)であることを判定する処理に変更してもよい。
図5(a)、(b)の各処理を1つの処理として実現することも可能である。かかる場合には、リーン燃焼状態、リーン燃焼以外の燃焼状態、燃料カット状態(燃焼停止状態)の3状態で分けて判定値Kが設定され、これら各状態での判定値をKa、Kb、Kcにすると、Ka<Kb<Kcであるとよい。
・上記実施形態では、センサ異常判定に際し、モニタセル電流Imからセンサセル電流Isを減算して求めた出力差ΔIを異常判定パラメータとして用いたが、これを変更してもよく、例えばセンサセル電流Isに対するモニタセル電流Imの比率(=Im/Is)を異常判定パラメータとして用いることも可能である。いずれにしろ、センサセル検出値に対するモニタセル検出値の相対差を異常判定パラメータとして用いる構成であればよい。
・NOxセンサ10の構成は図1に示す構成と異なっていてもよい。例えば、固体電解質体11に設けた排気導入口11aを介して排気を第1チャンバ14内に導入する構成に代えて、対向配置される固体電解質体11,12の間に拡散抵抗層を設け(例えばスペーサ13の一部を拡散抵抗層とし)、その拡散抵抗層を介して排気を第1チャンバ14内に導入する構成としてもよい。また、ガス室として第1チャンバ14と第2チャンバ16とを有し、それらが絞り部15を介して連通される構成に代えて、それらチャンバ14,16を絞り部を有さない1つのガス室として構成してもよい。
・検出対象の特定成分がNOx以外であってもよい。例えば、排気中のHCやCOを検出対象(特定成分)とするガスセンサであってもよい。この場合、ポンプセルにて排気中の余剰酸素を排出し、センサセルにて余剰酸素排出後のガスからHCやCOを分解してHC濃度やCO濃度を検出する。その他、被検出ガス中のアンモニアの濃度を検出するものであってもよい。
・エンジンの吸気通路に設けられるガスセンサや、ディーゼルエンジン以外にガソリンエンジンなど他の形式のエンジンに用いられるガスセンサに適用されるセンサ制御装置としても具体化できる。ガスセンサは、排気以外のガスを検出対象としたり、自動車以外の用途で用いられたりするものであってもよい。
10…NOxセンサ(ガスセンサ)、11,12…固体電解質体、14,16…チャンバ(ガス室)、31…ポンプセル、34…モニタセル、35…センサセル、32,33,36〜38…電極、40…センサ制御回路(取得手段、異常判定手段)。
Claims (5)
- 固体電解質体(11,12)と該固体電解質体に配置された一対の電極(32,33,36〜38)とをそれぞれ有してなるポンプセル(31)、モニタセル(34)及びセンサセル(35)を備えるガスセンサ(10)に適用され、前記ガスセンサにおいて、前記ポンプセルが、ガス室(14,16)内に導入された被検出ガス中の酸素を排出し、その酸素の排出後に、前記モニタセルが前記ガス室内の残留酸素濃度に応じた信号を出力するとともに、前記センサセルが前記ガス室内の酸素以外の特定成分の濃度に応じた信号を出力するようになっており、
前記ガスセンサが、内燃機関(50)から排出される排気を検出対象として排気中のNOxの濃度を検出するNOxセンサ(10)であり、前記センサセルがNOx濃度に応じた信号を出力するものであるガスセンサ制御装置(40)であって、
前記モニタセルの出力信号から求められるモニタセル検出値と、前記センサセルの出力信号から求められるセンサセル検出値とを取得する取得手段と、
前記センサセル検出値が前記モニタセル検出値よりも小さい場合に、前記ガスセンサに異常が生じていると判定する異常判定手段と、
を備え、
前記異常判定手段は、前記検出対象である排気がリーン状態である状況下で前記取得手段により取得された前記モニタセル検出値と前記センサセル検出値とに基づいて、センサ異常判定を実施することを特徴とするガスセンサ制御装置。 - 前記排気がリーン状態である状況下には、前記内燃機関がリーン燃焼状態である状況と、燃料カット状態である状況とが含まれている請求項1に記載のガスセンサ制御装置。
- 前記異常判定手段は、前記モニタセル検出値から前記センサセル検出値を減算した値が、所定の判定値以上である場合に、前記ガスセンサに異常が生じていると判定するものであり、
前記内燃機関がリーン燃焼状態である場合に、前記内燃機関がリーン燃焼以外の燃焼状態である場合に比べて、前記判定値を小さい値に設定する請求項2に記載のガスセンサ制御装置。 - 前記異常判定手段は、前記モニタセル検出値から前記センサセル検出値を減算した値が、所定の判定値以上である場合に、前記ガスセンサに異常が生じていると判定するものであり、
前記内燃機関が燃料カット状態である場合に、前記内燃機関が燃料カット以外の状態である場合に比べて、前記判定値を大きい値に設定する請求項2又は3に記載のガスセンサ制御装置。 - 前記異常判定手段は、前記モニタセル検出値から前記センサセル検出値を減算した値が、所定の判定値以上である場合に、前記ガスセンサに異常が生じていると判定するものであり、
前記内燃機関がリーン燃焼状態である場合の前記判定値をKa、前記内燃機関がリーン燃焼以外の燃焼状態である場合の前記判定値をKb、前記内燃機関が燃料カット状態である場合の前記判定値をKcとし、それら判定値Ka,Kb,Kcが、Ka<Kb<Kcの関係になっている請求項2乃至4のいずれか1項に記載のガスセンサ制御装置。
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