[go: up one dir, main page]

JP2018058164A - 駆動制御装置、トルク制御装置、アシスト制御装置 - Google Patents

駆動制御装置、トルク制御装置、アシスト制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018058164A
JP2018058164A JP2016197479A JP2016197479A JP2018058164A JP 2018058164 A JP2018058164 A JP 2018058164A JP 2016197479 A JP2016197479 A JP 2016197479A JP 2016197479 A JP2016197479 A JP 2016197479A JP 2018058164 A JP2018058164 A JP 2018058164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
drive
control device
angular velocity
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016197479A
Other languages
English (en)
Inventor
山田 淳
Atsushi Yamada
淳 山田
杉山 恵介
Keisuke Sugiyama
恵介 杉山
小嶋 晃
Akira Kojima
晃 小嶋
章洋 武捨
Akihiro Takesute
章洋 武捨
正忠 佐藤
Masatada Sato
正忠 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016197479A priority Critical patent/JP2018058164A/ja
Publication of JP2018058164A publication Critical patent/JP2018058164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】粘性変化を持つ動力伝達部を有する機構部に適用しても、時間経過に応じた粘性変化を考慮して駆動部の駆動状態に見合うように外乱推定の精度を極力向上できる駆動制御装置を提供する。【解決手段】装置の各部では、制御対象物と結合される各機構部の電動機をモータドライバ235、241が駆動部のアクチュエータ230、232を介して駆動し、駆動情報検出部236が各駆動部の駆動情報を検出し、電流検出部234、240が各駆動部の電流を検出する。CPU210内では、外乱推定部238が各機構部に加わる負荷外乱を電流、駆動情報に基づいて推定し、駆動制御部213が駆動指令を負荷外乱に含まれる各駆動部と各機構部との粘性係数、駆動情報に基づいて制御する他、粘性係数の値を予め決められた関数データの特性パラメータを元に計算し、各機構部の駆動開始後から粘性係数が一定の範囲に収まった後に各機構部のクラッチの動力伝達を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、駆動制御装置、トルク制御装置、アシスト制御装置に関する。
従来、この種の駆動制御装置による制御対象の一例となる産業ロボットの腕や手に相当する部分のマニピュレータにおける外乱や外乱トルクを推定する方法として、外乱オブザーバを使用する技術が知られている。このような技術では、マニピュレータに結合される機構部に接続された電動機であるモータの電流・角速度・角加速度等から外乱を推定する。具体的には、モータの電流及びトルク定数を乗算した入力トルク、並びにモータの回転系慣性モーメントを示すイナーシャ及び角加速度を乗算した出力トルクとクーロン摩擦や粘性摩擦に係る摩擦力との関係から外乱トルクを推定する場合を例示できる。
このような制御対象における外乱や外乱トルクの推定に関連する周知技術の一例は下記に挙げられる。モータに動力伝達部を介して被駆動部を機械的に結合したものを制御対象とするような機械装置への適用に適し、機械装置における摩擦や装置の自重のような外乱が存在しても精度良く装置特性を同定して駆動制御を実行できる「機械装置の制御装置及び機械装置の特性同定方法」(特許文献1参照)である。
上述した特許文献1に係る技術は、機械装置における摩擦や装置の自重のような外乱が存在しても精度良く装置特性を同定する目的である。そして、モータと被駆動部との間を動力伝達部で連結した慣性共振系を制御対象とし、同定されたパラメータに基づいてトルク指令値を調整する手法を開示している。
しかしながら、特許文献1に係る技術によれば、動力伝達部を有する制御対象を摩擦の変化に対して精度良く制御できる。しかしながら、グリース等の潤滑剤による粘性変化を持つ機構部に適用した場合、時間経過に伴って摩擦力が変化するため、時間経過に応じた粘性摩擦係数の変化を考慮したトルク推定が必要になってしまうという問題がある。即ち、現状では粘性変化を持つ動力伝達部を有する機構部に適用すると、外乱推定の精度が悪化してしまうという難点が解消されない。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、以下のように表現できる。粘性変化を持つ動力伝達部を有する機構部に適用しても、時間経過に応じた粘性変化を考慮して駆動部の駆動状態に見合うように外乱推定の精度を極力向上できる駆動制御装置、トルク制御装置、アシスト制御装置を提供するものである。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一形態は、制御対象物を駆動する駆動部と、制御対象物及び駆動部に接続され、潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ機構部と、制御対象物及び機構部を支持する支持部と、機構部及び支持部に接続され、駆動部から支持部への動力伝達をオン・オフする動力伝達機構部と、駆動部による機構部への駆動情報を検出する駆動情報検出部と、駆動部に流れる電流を検出する電流検出部と、機構部に加わる負荷外乱を電流検出部で検出された電流と駆動情報検出部で検出された駆動情報とに基づいて推定する外乱推定部と、駆動部の駆動指令を外乱推定部により推定された負荷外乱に含まれる当該駆動部と機構部とに関する粘性係数、及び駆動情報検出部により検出された駆動情報に基づいて制御する制御部と、を備えた駆動制御装置であって、制御部は、外乱推定部で推定される粘性係数の値を予め決められた関数データの特性パラメータに基づいて計算し、駆動部による機構部の駆動開始後から当該粘性係数が一定の範囲に収まった後に動力伝達機構部の動力伝達を行わせることを特徴とする。
本発明では、上記一形態に係る構成により、粘性変化を持つ動力伝達部を有する機構部に適用しても、時間経過に応じた粘性変化を考慮して駆動部の駆動状態に見合うように外乱推定の精度を極力向上できるようになる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例に係る駆動制御装置が適用されたマニピュレータ装置の概略構成を示したものである。同図(a)はマニピュレータの外観を側面方向から示した図、同図(b)は駆動制御装置を備えたマニピュレータ本体と制御対象のマニピュレータ並びに周辺装置との接続構成の一形態に係るブロック図である。 図1(b)に示すマニピュレータ装置の接続構成に代用可能なマニピュレータ装置の概略構成を示したものである。同図(a)は駆動制御装置を備えたマニピュレータ本体と制御対象のマニピュレータ並びに周辺装置との接続構成の他形態に係るブロック図、同図(b)は駆動制御装置を備えたマニピュレータ本体と制御対象のマニピュレータ並びに周辺装置との接続構成の別形態に係るブロック図である。 図2(b)に示すマニピュレータ装置の細部構成を周辺装置を含めて示したブロック図である。 図3に示すマニピュレータ装置のマニピュレータ本体に備えられる入力部の外観構成を示した概略図である。 図3に示すマニピュレータ装置のマニピュレータ本体に備えられる外乱推定部を外乱トルク推定部とした場合の回路構成を例示したものである。同図(a)はローパスフィルタを持たない回路構成図、同図(b)ローパスフィルタを持つ回路構成図である。 図5(b)に示す外乱トルク推定部で得られた外乱トルク推定値を用いてトルク制御を行う場合のトルク制御回路の構成例を示したブロック図である。 図6に示すトルク制御回路を用いてアシスト制御を行うイメージの模式図を示したものである。同図(a)はマニピュレータの操作状態推移に対比される位置変化に対する力の変化の関係で示される動作に必要な力の特性図、同図(b)は外力の操作力に対する操作力指令値の関係を示した図である。 図6に示すトルク制御回路を用いてアシスト制御を行う場合の図3に示すマニピュレータ装置のマニピュレータ本体に備えられるCPU内の駆動制御部に係る動作処理を示すフローチャートである。 図5(b)に示す外乱トルク推定部を粘性摩擦係数の補正用とした場合の回路構成を例示した図である。 図9に示す外乱トルク推定部を適用した場合の回転角速度に対する粘性摩擦係数及び摩擦力との関係を示した特性図である。同図(a)は回転角速度に対する粘性摩擦係数の特性図、同図(b)は回転角速度に対する摩擦力の特性図である。 図9に示す外乱トルク推定部を適用した場合の駆動部による機構部に対する駆動時間に対応して回転角速度を異なるパターンで変化させて粘性摩擦係数を補正する場合の特性を移動回転距離と対比させて示した図である。同図(a)は特性パラメータのパターン1に関する図、同図(b)は特性パラメータのパターン2に関する図、同図(c)は特性パラメータのパターン3に関する図である。 図9に示す外乱トルク推定部を適用した場合の駆動部による機構部に対する駆動時間に対応して回転角速度を途中で変化させて粘性摩擦係数を補正する場合の特性を移動回転距離と対比させて示した図である。同図(a)は特性パラメータのパターン4に関する図、同図(b)は特性パラメータのパターン5に関する図である。 図12(a)に示す特性パラメータのパターン4で回転角速度を第1の回転角速度で駆動開始してから十分時間が経過して粘性摩擦係数が第1の粘性摩擦係数に漸近する前に第3の回転角速度に変化させた場合の時間に対する粘性摩擦係数及び回転角速度の特性を対比して示した図である。 図8で説明した駆動制御部による駆動部を介しての機構部への駆動後の駆動時間に基づく粘性摩擦係数の計算及びクラッチの動力伝達の動作処理に係るフローチャートである。 図8で説明した駆動制御部による駆動部を介しての機構部への駆動後の移動した移動回転距離に基づく粘性摩擦係数の計算及びクラッチの動力伝達の動作処理に係るフローチャートである。 図8で説明した駆動制御部による駆動部を介しての機構部への駆動後の駆動時間に基づいて粘性摩擦係数を算出した場合のクラッチによる動力伝達のオン・オフの関係を示すタイミングチャートである。
以下に、本発明の駆動制御装置、トルク制御装置、アシスト制御装置について、実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る駆動制御装置が適用されたマニピュレータ装置200Aの概略構成を示したものである。同図(a)はマニピュレータの外観を側面方向から示した図、(b)は駆動制御装置を備えたマニピュレータ本体201と制御対象のマニピュレータ並びに周辺装置との接続構成の一形態に係るブロック図である。
図1(a)、図1(b)を参照すれば、このマニピュレータ装置200Aは、一端側が手の役割を持つアーム101の他端部の根元部分がベース板108に取付け固定された土台102との間で軸支されて関節となる。また、軸心を駆動中心103としてアーム101が回転可能な1自由度を持つ制御対象物のマニピュレータとして機構部に結合される。この上でマニピュレータ本体201に備えられる駆動制御装置で機構部の電動機を駆動するように構成される。ここでのマニピュレータの駆動中心103は、動力伝達機構部となるクラッチ111を介在させて減速機106に接続され、電動機としてのモータ105からの動力によって回転駆動される。これにより、減速機106に接続されたモータ105の動力がクラッチ111から伝達されてアーム101が駆動中心103に対して回転駆動する。モータ105にはその回転量を計測可能なモータ用エンコーダ(ENC)104が取付けられている。ここでの機構部は、モータ105及びこれを駆動する駆動部に接続される減速機106及びモータ用エンコーダ104を含む構成(或いはアーム101を含めても良い)を示す。土台102は、機構部及びモータ105とマニピュレータのアーム101とに対する支持部として働く。クラッチ111は、機構部及び土台102に接続され、駆動部から土台102への動力伝達をオン・オフする動力伝達機構部として機能する。マニピュレータ自体は、クラッチ111を介在させた減速機106とモータ用エンコーダ104が取付けられたモータ105とがアーム101に固定され、駆動中心103が土台102に固定される構造となる。その他、マニピュレータ本体201には、後文で説明する外部接続装置107が接続される。即ち、ここでのマニピュレータ装置200Aは、制御対象物である1つのアーム101に対してモータ105、減速機106、クラッチ111を1個ずつ具備した構成となっている。
図2は、図1(b)に示すマニピュレータ装置200Aの接続構成に代用可能なマニピュレータ装置200B、200Cの概略構成を示したものである。同図(a)は駆動制御装置を備えたマニピュレータ本体200と制御対象のマニピュレータ並びに周辺装置との接続構成の他形態を示したブロック図、同図(b)は駆動制御装置を備えたマニピュレータ本体200と制御対象のマニピュレータ並びに周辺装置との接続構成の別形態を示したブロック図である。
図2(a)に示すマニピュレータ装置200Bの接続構成では、制御対象物である1つのアーム101に対してモータ105を1個、減速機106、110とクラッチ111、112とを2個ずつ具備した構成となっている。ここでもアーム101は、駆動中心103に回転可能に支持されている。また、マニピュレータの駆動中心103はアーム101端面の一方側にクラッチ111を介在させた減速機106とアーム101端面の他方側にクラッチ112を介在させた減速機110とに接続されている。これにより、減速機106に接続されたモータ105の動力がクラッチ111、112から伝達されてアーム101が駆動中心103に対して回転駆動する。詳細には、モータ105が減速機106との間に介在されたギア113を回動し、ギア113の回動が減速機106との間に介在された他のギア114を回動させる。また、ギア114がシャフト115を回動させ、シャフト115が減速機110の外側に設けられたギア116を回動させることで最終的に減速機110に動力が伝達される。尚、減速機110への動力伝達は、減速機106への動力とは逆方向の回転動力となるような構成となっている。更に、ここでもモータ用エンコーダ104がモータ105の回転量を計測可能に取付けられている。また、減速機106、110及びモータ105はアーム101に固定され、駆動中心103が土台102に固定されている。
即ち、マニピュレータ装置200Bでは、モータ105及び駆動部に接続される減速機106とギア113、114とが潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ第1の機構部として働く。また、駆動部に接続される減速機110とギア116及びシャフト115とが第1の機構部とは逆方向に駆動される潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ第2の機構部として働く。更に、土台102がモータ105と第1の機構部及び第2の機構部とを支持する支持部となる。加えて、第1の機構部及び土台102に接続されるクラッチ111が駆動部から土台102への動力伝達をオン・オフする第1の動力伝達機構部となる。その他、第2の機構部及び土台102に接続されるクラッチ112が駆動部から土台102への動力伝達をオン・オフする第2の動力伝達機構部となる。
図2(b)に示すマニピュレータ装置200Cの接続構成では、1つのアーム101に対してモータ105、109と減速機106、110とクラッチ111、112とが2個ずつ具備された構成となっている。ここでもアーム101は、駆動中心103に回転可能に支持されている。また、マニピュレータの駆動中心103はアーム101端面の一方側にクラッチ111を介在させた減速機106とアーム101端面の他方側にクラッチ112を介在させた減速機110とに接続されている。これにより、減速機106、110に接続されたモータ105、109の動力がそれぞれクラッチ111、112から伝達されてアーム101が駆動中心103に対して回転駆動する。尚、ここでも減速機110への動力伝達は、減速機106への動力とは逆方向の回転動力となるような構成となっている。更に、ここでもモータ用エンコーダ104、117がモータ105、109の回転量を計測可能に取付けられている。また、減速機106、110及びモータ105、109はアーム101に固定され、駆動中心103が土台102に固定されている。
即ち、マニピュレータ装置200Cでは、モータ105及びこれを駆動する第1の駆動部に接続される減速機106が潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ第1の機構部として働く。また、モータ109及びこれを駆動する第2の駆動部に接続される減速機110が第1の機構部とは逆方向に駆動される潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ第2の機構部として働く。更に、土台102がモータ105、109と第1の機構部及び第2の機構部とを支持する支持部となる。加えて、クラッチ111は第1の機構部及び土台102に接続されるクラッチ111が第1の駆動部から土台102への動力伝達をオン・オフする第1の動力伝達機構部となる。その他、第2の機構部及び土台102に接続されるクラッチ112が第2の駆動部から土台102への動力伝達をオン・オフする第2の動力伝達機構部となる。
上述したマニピュレータ装置200A、200B、200Cにおけるマニピュレータの単一のクラッチ111を有する機構部や一対のクラッチ111、112を有する第1の機構部及び第2の機構部は、潤滑剤を含む粘性変化を持つ場合を想定している。因みに、ここでは制御対象物をマニピュレータのアーム101としたが、その他にグリース等の潤滑剤を含む波動歯車装置や工作機器等に適用することも可能である。こうした場合、第1の機構部のモータ105や第2の機構部のモータ109は、それ以外の流体機械や熱機関を含む広義な意味での原動機であっても良い。
図3は、上述したマニピュレータ装置200Cの細部構成を周辺装置を含めて示したブロック図である。
図3を参照すれば、ここでのマニピュレータ装置200Cは、マニピュレータ本体201に対して周辺装置として上述した外部接続装置107に該当する電源部291とホストコントローラ281とが接続されて構成される。マニピュレータ動作に画像情報が必要な場合には更にホストコントローラ281に対して画像入力装置271が接続される。因みに、マニピュレータ装置200C自体は、マニピュレータ本体201、ホストコントローラ281、電源部291を別体として構成する以外、これらの全てをマニピュレータ本体201内に実装したスタンドアロン式の構成としても良い。
マニピュレータ本体201の細部構成は、第1の駆動部のアクチュエータ230、第2の駆動部のアクチュエータ232に対する動作制御をモータドライバ235、モータドライバ241を介して行うCPU210を備える。このCPU210内の通信制御部211がホストコントローラ281と通信網282で接続され、ホストコントローラ281から通信網282及び通信制御部211を経由してCPU210内の駆動制御部213に各種情報が伝送されるようになっている。各種情報は、動作モード情報、駆動制御に必要な各種パラメータ、マニピュレータの目標移動位置情報等である。
CPU210には、各種センサ220や各種スイッチ221の信号が入力される。また、例えばCPU210に接続可能な入力部239から動作モードを入力して設定することもできる。この際、これらの信号情報に基づいてマニピュレータに対する緊急停止等の軌道停止動作が駆動制御部213の動作指令によって行われる。更に、CPU210にはクロック223が入力端子及び出力端子で接続され、クロック信号が取り込まれるようになっている。
加えて、CPU210内には、動作プログラムやマニピュレータの動作制御に必要な情報を書き換え可能に格納するための各種メモリ機能を持つ記憶部214やカウント計数用のタイマ212が搭載されている。これらに接続された駆動制御部213は、マニピュレータの動作制御として、モータドライバ235、241によるアクチュエータ230、232への駆動指令を出力する。このとき、駆動制御部213は、外乱推定部238により推定された負荷外乱に含まれるモータ105、109を含む機構部とアクチュエータ230、232を含む駆動部と関する粘性係数に基づいて駆動指令の出力を制御する。即ち、マニピュレータの各関節は、駆動制御部213から駆動指令を受けたモータドライバ235、241がドライブするアクチュエータ230、232によってモータ105、109を駆動することで行われる。
アクチュエータ230、232の駆動情報は、それらに付設されたエンコーダ231、233からの信号として駆動情報検出部236に入力される。駆動情報検出部236は、エンコーダ231、233からの信号を移動量、移動速度、移動加速度といった駆動情報に変換する。
また、アクチュエータ230、232に流れる電流は第1の電流検出部234、第2の電流検出部240によって検出される。駆動情報検出部236で検出された駆動情報、及び電流検出部234、240で検出された電流は、CPU210内の外乱推定部238に入力される。外乱推定部238は、入力された駆動情報、及び電流に基づいて機構部に加わる負荷外乱を推定して駆動制御部213に送出する。
駆動制御部213では、駆動情報検出部236で検出された駆動情報、外乱推定部238で推定された負荷外乱値、並びに入力部239等で設定された動作モードに基づいて目標指令値を生成する。このとき、駆動制御部213は、目標指令値に沿った駆動となるように、モータドライバ235、241に駆動指令を送出し、アクチュエータ230、232をフィードバック制御で駆動する。この結果、図2(b)に示したモータ105、109が目標指令値に沿うように回転制御される。尚、外乱推定部238により推定された負荷外乱には、モータ105、109を含む機構部とアクチュエータ230、232を含む駆動部とに関する粘性係数が含まれる。
モータドライバ235は電動機のモータ105を駆動し、モータドライバ241は電動機のモータ109を駆動する。モータ105、109を含む機構部とアクチュエータ230、232を含む駆動部とは潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ。駆動情報検出部236は、モータドライバ235、241によるアクチュエータ230、232の駆動情報を検出する。電流検出部234、240は、モータドライバ235、241に流れる電流を検出する。
外乱推定部238は、アクチュエータ230、232に加わる負荷外乱を電流検出部234、240で検出された電流、及び駆動情報検出部236で検出された駆動情報に基づいて推定する。駆動制御部213は、モータドライバ235、241への駆動指令を外乱推定部238により推定された負荷外乱に含まれるモータ105、109を含む機構部とアクチュエータ230、232を含む駆動部とに関する粘性係数と駆動情報検出部236により検出された駆動情報とに基づいて制御する。モータ105を含む第1の機構部とモータ109を含む第2の機構部とを駆動するための各部構成は、駆動制御装置と呼ばれても良い。詳しくは上述したモータドライバ235、241及びエンコーダ231、233付きのアクチュエータ230、232を含み、駆動情報検出部236及び電流検出部234、240と、外乱推定部238及び駆動制御部213と、が該当する。
また、ここでの駆動制御部213は、特徴的機能として、外乱推定部238で推定される粘性係数の値を予め決められた特性パラメータに基づいて計算する。また、モータドライバ235を介してのアクチュエータ230によるモータ105、モータドライバ241を介してのアクチュエータ232によるモータ109の駆動開始後から粘性係数が一定の範囲に収まった後にクラッチ111、112の動力伝達をそれぞれ行わせる。
因みに、図1(b)に示すマニピュレータ装置200Aであれば、駆動制御部213は、同様に予め決められた特性パラメータに基づいて粘性係数の値を計算する。そして、単一のモータドライバ235を介してのアクチュエータ230によるモータ105の駆動開始後から粘性係数が一定の範囲に収まった後に単一のクラッチ111の動力伝達を行わせる機能となる。一方、図2(a)に示すマニピュレータ装置200Bであれば、駆動制御部213は、同様に予め決められた特性パラメータに基づいて粘性係数の値を計算する。そして、単一のモータドライバ235を介してのアクチュエータ230によるモータ105の駆動開始後から粘性係数が一定の範囲に収まった後に一対のクラッチ111、112の動力伝達をそれぞれ行わせる機能となる。
こうした機能を持つ場合、粘性変化を持つ動力伝達部を有する機構部に適用しても、時間経過に応じた粘性変化を考慮して駆動部の駆動状態に見合うように外乱推定の精度を極力向上することができる。因みに、負荷外乱には負荷外乱トルク以外にも装置の自重等が含まれる。
ところで、上述した外乱推定部238は、例えば単一のモータ105を含む機構部又は一対のモータ105、109を含む第1の機構部、第2の機構部に加わる負荷外乱トルクを推定するようにしても良い。こうした場合、駆動制御部213は、粘性係数として粘性摩擦係数を扱い、外乱トルク推定部による負荷外乱トルクの推定時に粘性摩擦係数の値について、上述した特徴的機能の処理を行うことになる。ここでも粘性摩擦係数の値の補正には、予め決められた補正用パラメータの特性に係る計算結果が用いられる。
また、駆動制御部213は、他の特徴的機能として、補正用パラメータの特性をアクチュエータ230によるモータ105、並びにアクチュエータ232によるモータ109の動作開始後から一次関数的に変化して予め決められた値に漸近するように設定する。或いは動作開始後から指数関数的に減衰して予め決められた値に漸近するように設定する。図1(b)及び図2(a)の構成であればアクチュエータ230により駆動されるモータ105が対象となる。
更に、上述した駆動情報検出部236は、駆動情報としてアクチュエータ230によるモータ105、並びにアクチュエータ232によるモータ109の回転角速度を検出する回転角速度検出部としても良い。図1(b)及び図2(a)の構成であればアクチュエータ230により駆動されるモータ105が対象となる。こうした場合、駆動制御部213は、粘性係数を予め決められた値に漸近させるための回転角速度検出部による回転角速度を切り替え可能な機能を持つことが好ましい。
因みに、上述した駆動制御装置は、負荷外乱トルクを推定して粘性摩擦係数の値を計算し、粘性摩擦係数が一定の範囲に収まった後に単一のクラッチ111や一対のクラッチ111、112の動力伝達を行わせる機能を持つ。この駆動制御装置は、一対の第1の駆動部、第2の駆動部のアクチュエータ230、232により一対の第1の機構部、第2の機構部のモータ105、109をそれぞれ駆動するため、トルク制御装置と呼ばれても良い。また、図1(b)の構成であれば単一の駆動部のアクチュエータ230により駆動される単一の機構部に備えられたモータ105が対象となる。更に、図2(a)の構成であれば単一の駆動部のアクチュエータ230により駆動される一対の第1の機構部、第2の機構部の何れか一方に備えられたモータ105が対象となる。また、こうした観点でのトルク制御装置は、入力部239からの操作力指令値の外力に対して一対の第1の機構部、第2の機構部のモータ105、109の出力により制御対象物のアーム101の関節をアシスト制御するため、アシスト制御装置と呼ばれても良い。図1(b)及び図2(a)の構成であれば単一のモータ105の出力により制御対象物のアーム101の関節をアシスト制御することになる。
実施例に係るマニピュレータ装置200A、200B、200Cのマニピュレータ本体201に備えられる駆動制御装置は、負荷外乱の推定に際して時間関数で変化する粘性係数を用いることができる。負荷外乱の推定の対象は、単一のアクチュエータ230を含む駆動部又は一対のアクチュエータ230、232を含む第1の駆動部及び第2の駆動部が挙げられる。また、単一のモータ105を含む機構部や一対のモータ105、109を含む第1の機構部及び第2の機構部が挙げられる。負荷外乱の推定を行う際、粘性係数が一定値又は回転情報に応じてその値を変える手法は確立されており、機構部に含まれるグリース等の潤滑剤には粘性が時間に応じて変化する特性があることも知られている。従って、負荷外乱の推定で用いる粘性係数を時間の関数で変化させれば粘性係数が実機モデルに近くなるため、負荷外乱の推定の精度が向上するようになる。ここで、具体的に負荷外乱推定を負荷外乱トルク推定とし、粘性係数を粘性摩擦係数とする場合を例示できるのは上述した通りである。
図4は、上述したマニピュレータ装置200Cのマニピュレータ本体201に備えられる入力部239の外観構成を示した概略図である。
図4を参照すれば、入力部239は、ユーザによるマニピュレータの操作用又は動作プロファイルの作成用とされるタッチパネルaと、動作プロファイルの作成用のテンキーbと、を備える。また、その他にマニピュレータの動作開始用の実行ボタンcと、電源オン用の電源ボタンdと、マニピュレータの動作を緊急に停止するための緊急停止ボタンeと、を備えている。
入力部239をユーザが使用する場合、電源ボタンdをオンにすると、タッチパネルaが表示され、その表示内容に従ってマニピュレータの操作が可能となる。そこで、ユーザはタッチパネルaやテンキーbにより動作プロファイルを作成した後、実行ボタンcによりマニピュレータの動作を開始する。このとき、上述した粘性係数や粘性摩擦係数を補正するモードと補正しないモードとを切り替え設定することが可能となっている。
例えば、タッチパネルaに表示されるメニューから「動作モード選択」を選定すると、タッチパネルa上に粘性係数或いは粘性摩擦係数を補正するか否かのオン・オフスイッチが表示される。そこで、ユーザはテンキーbやタッチパネルaを利用して補正モードオン・オフを切り替えることができる。また、補正モードをオフとした場合、粘性係数或いは粘性摩擦係数のデフォルト値を決めることができる。補正モードのオン・オフに係る情報とデフォルト値とはCPU210に入力され、外乱推定部238或いは外乱トルク推定部で使用される。
図5は、上述したマニピュレータ装置200Cのマニピュレータ本体201に備えられる外乱推定部238を外乱トルク推定部とした場合の回路構成を例示したもので、同図(a)はローパスフィルタを持たない回路構成図、同図(b)ローパスフィルタを持つ回路構成図である。但し、ここでは説明を簡単にするため、1系統の電流検出部234からの電流に基づいて1系統の出力を行う場合を示している。
図5(a)に示される外乱トルク推定部は、実機部404に対するトルク推定部403Aがローパスフィルタを持たない場合に該当する。これに対し、図5(b)に示される外乱トルク推定部は、実機部404に対するトルク推定部403Bが擬似微分用のローパスフィルタ405を持つ場合に該当する。何れの外乱トルク推定部についても、実機部404は通常、減速機106、110を含めると多慣性系のブロック図になるが、ここでは1慣性系と捉えて簡略化して示している。また、ここでは電流検出部234から入力される電流の検出結果及び駆動情報検出部236から得られる駆動情報に含まれる外乱トルク及びクーロン摩擦に基づいて実機部404の出力をモータ105の回転角速度ωを積分1/sした値のモータ軸の角度θとする。この他、慣性モーメントJとして第1の機構部や減速機106に係る慣性モーメントをモータ軸に換算した値を使用する。尚、1/sはラプラス変換の表記上で積分を示すものである。
図5(a)及び図5(b)に共通する実機部404では、電流の検出結果に対応するトルク定数Ktと後述する演算パラメータとの差分を慣性モーメントJの逆数1/Jで乗算した値を積分1/sした値によりモータ105の回転角速度ωを算出する。また、この回転角速度ωを積分1/sした値によりモータ軸の角度θを出力する。重力項付加部401は、モータ105に接続されている第1の機構部により力が異なるため、その機構部で出力される角度θに対する関数で重力項g(θ)を決定して外乱トルク及びクーロン摩擦の加算値にパラメータとして加算する。粘性摩擦係数付加部402は、回転角速度ωに対応するモータ105と減速機106及び第1の機構部とに関する粘性摩擦係数Cを外乱トルク及びクーロン摩擦の加算値と重力項g(θ)との加算値に加算して演算パラメータとする。
また、図5(a)のトルク推定部403Aでは、推定値を示すトルク定数Ktからクーロン摩擦及び後述する演算パラメータを減算した値を外乱トルク推定値とする。この演算パラメータは、外乱オブザーバを用いるもので、重力項g(θ)に推定値を示す粘性摩擦係数Cを加算した値に対して推定値を示す慣性モーメントJを加算した値で得られる。
更に、図5(b)のトルク推定部403Bでは、推定値を示すトルク定数Ktと回転角速度ωを推定値を示す慣性モーメントJ/時定数τで乗算した値との加算値を算出する。また、この加算値に対して回転角速度ωに対応する推定値を示す粘性摩擦係数Cを減算した値から更に重力項g(θ)及びクーロン摩擦を減算した値をローパスフィルタ405で疑似微分1/(sτ+1)する。更に、疑似微分1/(sτ+1)の値から先の推定値を示す慣性モーメントJ/時定数τの値を減算して外乱トルク推定値を得る。
何れにしても、実機部404及びトルク推定部403A、403Bで使われる各種パラメータであるトルク定数Kt、慣性モーメントJ、粘性摩擦係数C、或いはそれらの推定値等には誤差が含まれているため、パラメータを同定して値を合わせる必要がある。実用上では、例えば実験データを用いて統計処理上での重回帰分析を行ったり、或いは周波数応答解析からパラメータの同定を行う場合を例示できる。
図6は、図5(b)に示す外乱トルク推定部で得られた外乱トルク推定値を用いてトルク制御を行う場合のトルク制御回路の構成例を示したブロック図である。
図6を参照すれば、このトルク制御回路は、図5(b)の外乱トルク推定部で得られる外乱トルク推定値をフィードバックし、操作力目標となるトルク指令と比較して外乱トルク推定値をトルク指令の値から減算した結果を得る。この結果に対して比例、積分、微分を含むPID演算を行うPID制御器501でPID演算する。また、そのPID演算の結果を受けた電流ドライバ502がモータ105へ電流値を供給する。このときの電流値が外乱トルク推定部に入力されるが、こうしたフィードバック制御を行うことでトルク指令値に追従したトルク制御を精度良く行うことができる。このトルク制御回路では、演算パラメータに重力項g(θ)を用いているものの、重力補償等の動力学的補償を行っていない。そこで、更に摩擦補償や重力補償、慣性力等の補償を実施すれば、より追従性の優れたフィードバック制御並びに負荷外乱を打ち消すためのフィードフォワード制御を精度良く行わせることができる。
図7は、図6に示すトルク制御回路を用いてアシスト制御を行うイメージの模式図を示したものである。同図(a)はマニピュレータ503の操作状態推移に対比される位置変化に対する力の変化の関係で示される動作に必要な力の特性図、同図(b)は外力の操作力に対する操作力指令値の関係を示した図である。
図7(a)を参照すれば、図6に示すトルク制御回路でアシスト制御を行う際、マニピュレータ503を或る位置Pから他の位置P′へ操作して移動させるときには、トルク指令の値による操作力の目標値を設定する。これにより、動作に必要な力の一部がモータ出力のアシスト力で補われて外力の操作力への合力となるため、一定の外力の操作力で目標値に追従した操作が可能となる。また、図7(b)を参照すれば、操作力指令値の目標値Fとしては、外力の操作力の変化−F1〜F1の区間のように外力の操作力の目標値Fに対して不感帯を持つようなプロファイルを持たせれば良い。これにより、突然動作することや発振を抑制でき、安定した動作が可能となる。
図8は、図6に示すトルク制御回路を用いてアシスト制御を行う場合の図3に示すマニピュレータ装置200Cのマニピュレータ本体201に備えられるCPU210内の駆動制御部213に係る動作処理を示すフローチャートである。
図8を参照すれば、駆動制御部213のアシスト制御に係る動作処理では、まずトルク指令となる操作力目標値設定(ステップS1)を行ってからマニピュレータ503の位置を関節角により検出(ステップS2)する。この後、駆動制御部213はマニピュレータ503の外力の操作力を検出(ステップS3)する。次に、検出結果に基づいて操作有りか否かの判定(ステップS4)を行う。この判定の結果、操作が無ければマニピュレータ503の位置を関節角により検出(ステップS2)する処理の前に戻ってそれ以降の処理を繰り返す。これに対し、操作が有ればアシスト制御を開始する。ここまでの処理の流れでは、駆動制御部213においてマニピュレータ503の位置や回転角速度ωの変化や外力の操作力の変化から入力部239による操作の有無を判断してアシスト制御を開始できることを示している。
アシスト制御が開始されると、駆動制御部213は初期的に設定されたマニピュレータ503の操作力目標値を検出結果に基づいて操作目標値誤差検出(ステップS5)を行ってからモータ105のトルク出力値を算出(ステップS6)する。このトルク出力値は、モータの回転系慣性モーメントを示すイナーシャと回転角速度ωを微分した角加速度とを乗算して得られる。そこで、駆動制御部213は算出されたトルク出力値でモータ駆動(ステップS7)してから再度マニピュレータ503の位置を関節角により検出(ステップS8)した後、マニピュレータ503の外力の操作力を検出(ステップS9)する。
更に、検出結果に基づいて操作有りか否かの判定(ステップS10)を行う。この判定の結果、操作が有れば操作目標値誤差検出(ステップS5)する処理の前に戻ってそれ以降の処理を繰り返す。これに対し、操作が無ければアシスト制御を終了する。ここまでの処理の流れでは、駆動制御部213において検出した操作目標値誤差に基づいてモータ105を駆動制御しつつ、外力の操作力との比較を行ってその外力の操作力が操作目標値になるようモータ105をフィードバック制御することを示している。この結果、アシスト制御の動作を精度良く行わせることができる。
図9は、図5(b)に示す外乱トルク推定部を粘性摩擦係数の補正用とした場合の回路構成を例示した図である。
図8を参照すれば、この外乱トルク推定部は、図5(b)の回路構成と比べ、実機部404における粘性摩擦係数付加部601がグリース等の潤滑剤による粘性変化を持つ第1の機構部を対象とした場合に粘性摩擦係数Cが駆動時間t及び回転角速度ωによって変化することを考慮する。そこで、粘性摩擦係数C(ω,t)をパラメータとして用いる。また、トルク推定部403Bでは、推定値を示すトルク定数Ktと回転角速度ωを推定値を示す慣性モーメントJ/時定数τで乗算した値との加算値に対する減算用に推定値を示す粘性摩擦係数C(ω,t)をパラメータとして用いる点が相違している。
ところで、トルク推定部403Bで用いるパラメータは、予め取得しておいた駆動時間t及び回転角速度ωに応じたデータ値を用いることが好ましい。そのデータとしては、一定の回転角速度ωで駆動したとき及び回転角速度ωを途中で変化させたときの粘性摩擦係数Cxの値の駆動時間tの変化を複数の回転角速度ωの組合せで取得しておき、それらのデータに基づいて駆動時間t、回転角速度ωに対する粘性摩擦係数Cxの値を関数化したものを用いる。因みに、粘性摩擦係数Cxのxは0〜∞とする場合を例示できる。これらのデータは、複数のテーブル形式として記憶部214に格納するようにすれば精度の高いトルク推定を行うことができる。
また、上述したデータは個体毎に異なることが多いため、個体毎に取得することが望ましい。粘性摩擦係数Cxの補正方法として、図9に示す回路構成を例示して説明したが、本実施例では駆動時間t及び回転角速度ωに対する粘性摩擦係数Cxの補正を行うことを技術的要旨とする。このため、図9に示す回路構成以外に、例えば電流値の多項式から推定する手法、電流及び電圧、磁束から推定する手法等を適用することができる。また、トルク推定をせずに摩擦補償をする場合であっても、粘性摩擦係数Cxの補正を行うことができる。
図10は、図9に示す外乱トルク推定部を適用した場合の回転角速度ωに対する粘性摩擦係数C及び摩擦力fとの関係を示した特性図である。同図(a)は回転角速度ωに対する粘性摩擦係数Cの特性図、同図(b)は回転角速度ωに対する摩擦力fの特性図である。
図10(a)を参照すれば、回転角速度ωに対する粘性摩擦係数Cの特性では、粘性摩擦係数Cが回転角速度ω=0の初期値C0から第1の機構部或いは第2の機構部を駆動開始して回転角速度ωを増加させると、駆動時間tに応じてそれぞれ異なる曲線状に減衰して降下するように変化する特性であることを示している。
具体的に云えば、図10(a)の特性図では、駆動時間tの初期値t0では一定値を維持する特性になるが、所定時間t1経過後や長時間t∞経過後では回転角速度ωが速い程、粘性摩擦係数Cが低くなる特性であることを示している。長時間t∞経過後の粘性摩擦係数Cは、第1の回転角速度ω1のときの第1の粘性摩擦係数C1の値よりも速度アップした第2の回転角速度ω2のときの第2の粘性摩擦係数C2の値の方が小さくなっている。
要するに、図10(a)からは、粘性摩擦係数Cの特性は駆動時間tに伴って下降する傾向にあることが判る他、回転角速度ωが速い程、粘性摩擦係数Cの値や特性が低下することが判る。
これに対し、図10(b)を参照すれば、回転角速度ωに対する摩擦力fの特性では、摩擦力fが回転角速度ω=0の初期値F0から第1の機構部或いは第2の機構部を駆動開始して回転角速度ωを増加させると、駆動時間tに応じてそれぞれ異なる曲線状に増大して上昇するように変化する特性となることを示している。
具体的に云えば、図10(b)の特性図では、回転角速度ωの増加で粘性摩擦係数Cが低下するのに伴い、駆動時間tの初期値t0、所定時間t1経過後、長時間t∞経過後と次第に摩擦力fの特性が低下することを示している。但し、ここでの摩擦力fの特性の低下は回転角速度ωの増加に対して比例せず、駆動時間tに応じて粘性摩擦係数Cの大きさを示す特性上の第1の回転角速度ω1や第2の回転角速度ω2のときの傾きが徐々に小さくなるような特性となることを示している。即ち、駆動時間tの初期値t0での第1の回転角速度ω1や第2の回転角速度ω2のときの特性上の傾きよりも、所定時間t1経過後、長時間t∞経過後での第1の回転角速度ω1や第2の回転角速度ω2のときの特性上の傾きが徐々に小さくなっている。
要するに、図10(b)からは、摩擦力fの特性は駆動時間tに伴って上昇する傾向にあることが判る他、回転角速度ωが速い程、摩擦力fの値や特性が上昇することが判る。
図11は、図8に示す外乱トルク推定部を適用した場合の第1の駆動部による第1の機構部或いは第2の駆動部による第2の機構部に対する駆動時間tに対応して回転角速度ωを異なるパターンで変化させて粘性摩擦係数Cを補正する場合の特性パラメータを移動回転距離と対比させて示した図である。同図(a)は特性パラメータのパターン1に関する図、同図(b)は特性パラメータのパターン2に関する図、同図(c)は特性パラメータのパターン3に関する図である。
図11(a)を参照すれば、特性パラメータのパターン1では、機構部への駆動をオンに維持した状態で異なる第1の回転角速度ω1及び第2の回転角速度ω2の組み合わせで粘性摩擦係数Cが未動作時の初期値C0からそれぞれ異なる曲線状に減衰して降下した後に一定値となる特性を示している。即ち、図11(a)では特性パラメータとして、機構部の動作開始後から指数関数的に減衰して予め決められた値に漸近するように粘性摩擦係数Cの補正特性を設定したパターンを用いる場合に該当している。
具体的に云えば、図11(a)の特性図では、第1の回転角速度ω1での第1の粘性摩擦係数C1の減衰下限値、第2の回転角速度ω2でのそれより小さい第2の粘性摩擦係数C2の減衰下限値、第2の回転角速度ω2での更にそれより小さい第3の粘性摩擦係数C3の減衰下限値となることを示している。
また、そのときの移動回転距離は、第1の回転角速度ω1又は第2の回転角速度ω2を示す回転角速度ωの絶対値をオン時間分で積分して得られる様子を示している。即ち、図11(a)では、図10(a)の場合と同様に、回転角速度ω及び駆動時間tの変化に対して急激に粘性摩擦係数Cの値が下がる特性を示している。尚、駆動時間tについては経過時間と同じとみなして良いもので、初期値t0となっている。但し、グリースの種類等によって粘性摩擦係数Cの特性が異なるため、図示した例に限らず実測値に基づいて粘性摩擦係数Cの特性を決定して補正を行えば良い。粘性摩擦係数Cの特性の変化の仕方は回転角速度ω及び駆動時間tの変化に対して指数関数、多項式関数、比例等で表わされる。また、それらの変化の仕方に応じて区間に分けて補正用の式を変更するようにしても良い。
これに対し、図11(b)を参照すれば、特性パラメータのパターン2では、機構部への駆動をオンに維持した状態で異なる第1の回転角速度ω1及び第2の回転角速度ω2の組み合わせで粘性摩擦係数Cが未動作時の初期値C0からそれぞれ直線状に異なる傾きにより減衰した後に一定値となる特性を示している。即ち、図11(b)では特性パラメータとして、機構部の動作開始後から一次関数的に減衰変化して予め決められた値に漸近するように設定するパターンを用いる場合の一例に該当している。
具体的に云えば、図11(b)の特性図では、第1の回転角速度ω1での第1の粘性摩擦係数C1の減衰下限値、第2の回転角速度ω2でのそれより小さい第2の粘性摩擦係数C2の減衰下限値、第2の回転角速度ω2での更にそれより小さい第3の粘性摩擦係数C3の減衰下限値となることを示している。
また、そのときの移動回転距離は、第1の回転角速度ω1又は第2の回転角速度ω2を示す回転角速度ωの絶対値をオン時間分で積分して得られる様子を示している。図11(b)は、図11(a)のように回転角速度ω及び駆動時間tの変化に対して急激に減衰するように変化する粘性摩擦係数Cの補正特性の全体を一次関数で近似して補正する場合の特性に該当する。
更に、図11(c)を参照すれば、特性パラメータのパターン3では、機構部の駆動をオンに維持した状態で異なる第1の回転角速度ω1及び第2の回転角速度ω2の組み合わせで粘性摩擦係数Cが未動作時の初期値C0からそれぞれ直線状に異なる傾きにより段階別で減衰した後に一定値となる特性を示している。即ち、図11(c)では特性パラメータとして、機構部の動作開始後から一次関数的に減衰変化して予め決められた値に漸近するように設定するパターンを用いる場合の他例に該当している。
具体的に云えば、図11(c)の特性図についても、第1の回転角速度ω1での第1の粘性摩擦係数C1の減衰下限値、第2の回転角速度ω2でのそれより小さい第2の粘性摩擦係数C2の減衰下限値、第2の回転角速度ω2での更にそれより小さい第3の粘性摩擦係数C3の減衰下限値となることを示している。
また、そのときの移動回転距離は、第1の回転角速度ω1又は第2の回転角速度ω2を示す回転角速度ωの絶対値をオン時間分で積分して得られる様子を示している。図11(c)は、図11(a)のように回転角速度ω及び駆動時間tの変化に対して急激に減衰するように変化する粘性摩擦係数Cの補正特性を区間分けして一次関数で段階別に近似して補正する場合の特性に該当する。図11(c)のように一次関数で近似する関数等のデータが多いときには予めそれらをテーブル形式で記憶部214に持たせるようにすれば、CPU210内部における演算処理を少なくしたり、或いは使用する記憶部214における記憶容量を減らすことができる。
上述した特性パラメータのパターン2、3において、CPU210内の駆動制御部213は、粘性摩擦係数Cの値について、以下のような補正を行うことになる。即ち、駆動情報検出部236として用いる回転角速度検出部での回転角速度ωが第1の回転角速度ω1のときの第1の粘性摩擦係数C1と第2の回転角速度ω2のときの第2の粘性摩擦係数C2との関係において、第1の回転角速度ω1<第2の回転角速度ω2のときには第2の粘性摩擦係数C2<第1の粘性摩擦係数C1として設定するものである。このような設定を行えば、回転角速度ωが上がると粘性摩擦係数Cが下がるものの、実際の粘性摩擦係数Cは回転角速度ωに比例しないため、回転角速度ωへの比例の値を使うよりもトルク推定の精度が向上する。
図12は、図9に示す外乱トルク推定部を適用した場合の第1の駆動部による第1の機構部或いは第2の駆動部による第2の機構部に対する駆動時間tに対応して回転角速度ωを途中で変化させて粘性摩擦係数Cを補正する場合の特性パラメータを移動回転距離と対比させて示した図である。同図(a)は特性パラメータのパターン4に関する図、同図(b)は特性パラメータのパターン5に関する図である。
図12(a)を参照すれば、特性パラメータのパターン4では、回転角速度ωを第1の回転角速度ω1から途中で第3の回転角速度ω3へと遅くした状態で粘性摩擦係数Cが未動作時の初期値C0から第1の粘性摩擦係数C1の減衰下限値、それを初期値としてより大きな第3の粘性摩擦係数C3の上昇値となる特性となっている。
また、そのときの移動回転距離は、第1の回転角速度ω1での駆動時における時間分で第1の回転角速度ω1の絶対値を積分して得られる区間と第3の回転角速度ω3での駆動時における時間分で第3の回転角速度ω3の絶対値を積分して得られる区間とに分けられる様子を示している。即ち、図12(a)では、回転角速度ωが速い方が粘性摩擦係数Cは小さくなるので、第3の粘性摩擦係数C3は第1の粘性摩擦係数C1よりも高い値になる。漸近する第3の粘性摩擦係数C3の値は、最初から第3の回転角速度ω3で駆動した場合に漸近する値と同じである。駆動時間tを基準にする場合はそれぞれの第1の回転角速度ω1、第3の回転角速度ω3の時間、移動回転距離を基準にする場合はそれぞれの第1の回転角速度ω1、第3の回転角速度ω3での移動回転距離に対して粘性摩擦係数Cが変化するようにする。
これに対し、図12(b)を参照すれば、特性パラメータのパターン5では回転角速度ωを第1の回転角速度ω1から途中で第4の回転角速度ω4と速くした状態で粘性摩擦係数Cが未動作時の初期値C0から第1の粘性摩擦係数C1の減衰下限値、それを初期値としてより小さな第4の粘性摩擦係数C4の減衰下限値となる特性を示している。
また、そのときの移動回転距離は、第1の回転角速度ω1での駆動時における時間分で第1の回転角速度ω1の絶対値を積分して得られる区間と第4の回転角速度ω4での駆動時における時間分で第4の回転角速度ω4の絶対値を積分して得られる区間とに分けられる様子を示している。即ち、図12(b)では、回転角速度ωが速い方が粘性摩擦係数Cは小さくなるので、第4の粘性摩擦係数C4は第1の粘性摩擦係数C1よりも小さな値となる。ここでも漸近する第4の粘性摩擦係数C4の値は、それぞれ最初から第4の回転角速度ω4で駆動した場合に漸近する値と同じである。更に、駆動時間tを基準にする場合はそれぞれの第1の回転角速度ω1、第4の回転角速度ω4の時間、移動回転距離を基準にする場合はそれぞれの第1の回転角速度ω1、第4の回転角速度ω4の移動回転距離に対して粘性摩擦係数Cが変化するようにする。
上述した特性パラメータのパターン4、5におい及びインターフェースケーブル300を経由してて、CPU210内の駆動制御部213は、粘性摩擦係数Cの値について、以下のような補正を行うことになる。具体的に云えば、駆動情報検出部236として用いる回転角速度検出部での回転角速度ωが第1の回転角速度ω1のときの第1の粘性摩擦係数C1と第3の回転角速度ω3のときの第3の粘性摩擦係数C3又は第4の回転角速度ω4のときの第4の粘性摩擦係数C4との関係に注視する。そこで、第1の回転角速度ω1から第3の回転角速度ω3又は第4の回転角速度ω4へと切り替わったときには第1の粘性摩擦係数C1から第3の粘性摩擦係数C3又は第4の粘性摩擦係数C4へと時間的に連続して変化する値を設定するものである。このような設定を行えば、回転角速度ωによって粘性摩擦係数Cが異なるものの、回転角速度ωを変えた瞬間に粘性摩擦係数Cが変化するのではなく、駆動時間tに伴ってその回転角速度ωにおける粘性摩擦係数Cに近付くため、そうした点を考慮してトルク推定の精度を向上させることができる。
図13は、図12(a)に示す特性パラメータのパターン4で回転角速度ωを第1の回転角速度ω1で駆動開始してから十分時間が経過して粘性摩擦係数Cが第1の粘性摩擦係数C1に漸近する前に第3の回転角速度ω3に変化させた場合の時間に対する粘性摩擦係数C及び回転角速度ωの特性を対比して示した図である。
図13を参照すれば、ここでは回転角速度ωの切り替え時における粘性摩擦係数Cについて、回転角速度パターンAは第3の粘性摩擦係数C3よりも小さい場合、回転角速度パターンBは第3の粘性摩擦係数C3よりも大きい場合を示している。この他、何れの回転角速度パターンA、Bであっても粘性摩擦係数Cが第3の粘性摩擦係数C3に漸近するように変化することを示している。
図14は、上述した駆動制御部213による第1の駆動部を介しての第1の機構部、或いは第2の駆動部を介しての第2の機構部への駆動後の駆動時間tに基づく粘性摩擦係数Cの計算及びクラッチ111、112の動力伝達の動作処理に係るフローチャートである。但し、ここでは予め計算して取得した関数データを持つテーブルが用意され、駆動開始から一定時間毎に駆動中の駆動時間t及び回転角速度ωに基づいて粘性摩擦係数Cを計算するものとする。
図14を参照すれば、駆動制御部213では、まずテーブル形式で記憶部214に格納された粘性摩擦係数Cのデータを読み込んで取得する粘性摩擦係数データ取得(ステップS1)の処理を行う。次に、入力部239の操作等で第1の機構部或いは第2の機構部への駆動が指示されているかを確認して駆動開始か否かの判定(ステップS2)を行う。この判定の結果、駆動開始されていなければ、この判定(ステップS2)の前に戻って処理を繰り返すようにして待機する。これに対し、駆動開始されていれば、第1の機構部或いは第2の機構部の駆動時間tの計測を開始する駆動時間計測スタート(ステップS3)の処理を行う。更に、駆動制御部213は、駆動時間tを取得する駆動時間取得(ステップS4)の処理を行う。
この後、駆動制御部213は、一定時間経過したか否かの判定(ステップS5)を行う。この判定の結果、一定時間経過していなければ、駆動時間取得(ステップS4)の処理の前に戻ってそれ以降の処理を繰り返す。これに対し、一定時間経過していれば、第1の機構部に含まれるモータ105や第2の機構部に含まれるモータ109の回転角速度ωを検出する回転角速度検出(ステップS6)の処理を行う。更に、駆動制御部213は、取得した駆動時間t及び検出した回転角速度ωから粘性摩擦係数Cを計算(ステップS7)する処理を行う。更に、駆動制御部213は、粘性摩擦係数Cの前回値との差が一定値未満であるか否かの判定(ステップS8)を行う。
この判定の結果、上記差が一定値未満でなく一定値以上であれば、先の駆動時間取得(ステップS4)の処理の前に戻ってそれ以降の処理を繰り返す。これに対し、差が一定値未満であればクラッチ111、112による動力伝達をオン(ステップS9)にする処理を行ってから動作処理を終了する。
図15は、上述した駆動制御部213による第1の駆動部を介しての第1の機構部、或いは第2の駆動部を介しての第2の機構部への駆動後の移動した移動回転距離に基づく粘性摩擦係数Cの計算及びクラッチ111、112の動力伝達の動作処理に係るフローチャートである。但し、ここでは予め計算して取得した関数データを持つテーブルが用意され、駆動開始から一定時間毎に駆動中の移動回転距離及び回転角速度ωに基づいて粘性摩擦係数Cを計算するものとする。
図15を参照すれば、図14で説明した粘性摩擦係数データ取得(ステップS1)〜回転角速度検出(ステップS6)までの処理が共通しているため、これらの処理プロセス分の説明は省略する。ここでは、回転角速度検出(ステップS6)の処理の後、駆動制御部213は移動回転距離を算出する移動回転距離算出(ステップS7)の処理を行う。更に、駆動制御部213は算出された移動回転距離及び検出した回転角速度ωから粘性摩擦係数Cを計算(ステップS8)する処理を行う。その後に駆動制御部213は、粘性摩擦係数Cの前回値との差が一定値未満であるか否かの判定(ステップS9)を行う。この判定の結果、上記差が一定値未満でなく一定値以上であれば、先の駆動時間取得(ステップS4)の処理の前に戻ってそれ以降の処理を繰り返す。これに対し、差が一定値未満であればクラッチ111、112による動力伝達をオン(ステップ10)にする処理を行ってから動作処理を終了する。
図14及び図15の何れの動作処理についても、粘性摩擦係数Cの変化は数ミリ秒単位の変化ではなく、数秒〜数十秒単位での変化であることが多い。このため、演算処理を考えた場合、双方で共通して持たせたように一定時間経過したか否かの判定(ステップS5)を実施して間隔を空けるのが望ましいが、逐次値を更新するようにしても良い。
図16は、上述した駆動制御部213による第1の駆動部を介しての第1の機構部或いは第2の駆動部を介しての第2の機構部への駆動後の駆動時間tに基づいて粘性摩擦係数Cを算出した場合のクラッチ111、112による動力伝達のオン・オフの関係を示すタイミングチャートである。
図16を参照すれば、ここでは駆動開始後に5秒(s)毎に粘性摩擦係数Cを計算し、粘性摩擦係数Cの前回値との差が1.0E−5未満であれば、駆動制御部213がクラッチ111、112による電力伝達をオンにする設定を示している。クラッチ111、112のオンのタイミングは駆動時間tの経過が40秒(s)であり、モータ105、109の回転数が300[rad/s]のときに該当する。因みに、ここでの設定値1.0E−5は入力部239のタッチパネルaの操作で変更することが可能である。
以上に説明したように、実施例に係る各種制御装置によれば、駆動制御部213が外乱推定部238で推定される粘性係数又は粘性摩擦係数Cの値を予め決められた特性パラメータに基づいて計算する。そして、駆動部による機構部の駆動開始後から粘性係数又は粘性摩擦係数Cが一定の範囲に収まった後に動力伝達機構部としての単一のクラッチ111又は一対のクラッチ111、112の動力伝達を行わせる。このため、粘性変化を持つ動力伝達部を有する機構部に適用しても、時間経過に応じた粘性変化を考慮して駆動部の駆動状態に見合うように外乱推定の精度を極力向上することができる。
101 アーム
102 土台
103 駆動中心
104、117 モータ用エンコーダ
105、109 モータ
106、110 減速機
107 外部接続装置
108 ベース板
111、112 クラッチ
113、114、116 ギア
115 シャフト
200 マニピュレータ装置
201 マニピュレータ本体
210 CPU
211 通信制御部
212 タイマ
213 駆動制御部
214 記憶部
220 各種センサ
221 各種スイッチ
223 クロック
230、232 アクチュエータ
231、233 エンコーダ
234、240 電流検出部
235 モータドライバ
236 駆動情報検出部
238 外乱推定部
239 入力部
401 重力項付加部
402、601 粘性摩擦係数付加部
403A、403B トルク推定部
404 実機部
501 PID制御器
502 電流ドライバ
503 マニピュレータ
特開2011−015550号公報

Claims (16)

  1. 制御対象物を駆動する駆動部と、前記制御対象物及び前記駆動部に接続され、潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ機構部と、前記制御対象物及び前記機構部を支持する支持部と、前記機構部及び前記支持部に接続され、前記駆動部から前記支持部への動力伝達をオン・オフする動力伝達機構部と、前記駆動部による前記機構部への駆動情報を検出する駆動情報検出部と、前記駆動部に流れる電流を検出する電流検出部と、前記機構部に加わる負荷外乱を前記電流検出部で検出された前記電流と前記駆動情報検出部で検出された前記駆動情報とに基づいて推定する外乱推定部と、前記駆動部の駆動指令を前記外乱推定部により推定された前記負荷外乱に含まれる当該駆動部と前記機構部とに関する粘性係数、及び前記駆動情報検出部により検出された前記駆動情報に基づいて制御する制御部と、を備えた駆動制御装置であって、
    前記制御部は、前記外乱推定部で推定される前記粘性係数の値を予め決められた関数データの特性パラメータに基づいて計算し、前記駆動部による前記機構部の駆動開始後から当該粘性係数が一定の範囲に収まった後に前記動力伝達機構部の動力伝達を行わせることを特徴とする駆動制御装置。
  2. 請求項1記載の駆動制御装置であって、
    前記制御部は、前記特性パラメータとして、前記駆動部による前記機構部の駆動開始後から一次関数的に変化して予め決められた値に漸近するように設定されたパターンを用いることを特徴とする駆動制御装置。
  3. 請求項1記載の駆動制御装置であって、
    前記制御部は、前記特性パラメータとして、前記駆動部による前記機構部の駆動開始後から指数関数的に減衰して予め決められた値に漸近するように設定されたパターンを用いることを特徴とする駆動制御装置。
  4. 請求項1記載の駆動制御装置であって、
    前記駆動情報検出部は、前記駆動情報として前記機構部の回転角速度を検出する回転角速度検出部であり、
    前記制御部は、前記粘性係数を前記予め決められた値に漸近させるための前記回転角速度検出部による前記回転角速度を切り替え可能であることを特徴とする駆動制御装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項記載の駆動制御装置を備え、前記駆動部のアクチュエータにより前記機構部に備えられた電動機を駆動することを特徴とするトルク制御装置。
  6. 制御対象物を駆動する駆動部と、前記制御対象物及び前記駆動部に接続され、潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ第1の機構部と、前記駆動部に接続され、前記第1の機構部とは逆方向に駆動される潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ第2の機構部と、前記制御対象物と前記第1の機構部及び前記第2の機構部とを支持する支持部と、前記第1の機構部及び前記支持部に接続され、前記駆動部から前記支持部への動力伝達をオン・オフする第1の動力伝達機構部と、前記第2の機構部及び前記支持部に接続され、前記駆動部から前記支持部への動力伝達をオン・オフする第2の動力伝達機構部と、前記駆動部による前記第1の機構部と前記第2の機構部との駆動情報を検出する駆動情報検出部と、前記駆動部に流れる電流を検出する電流検出部と、前記第1の機構部と前記第2の機構部とに加わる負荷外乱を前記電流検出部で検出された前記電流と前記駆動情報検出部で検出された前記駆動情報とに基づいて推定する外乱推定部と、前記駆動部への駆動指令を前記外乱推定部により推定された前記負荷外乱に含まれる当該駆動部と前記第1の機構部、前記第2の機構部とに関するそれぞれの粘性係数、及び前記駆動情報検出部により検出された前記駆動情報に基づいて制御する制御部と、を備えた駆動制御装置であって、
    前記制御部は、前記外乱推定部で推定される前記粘性係数の値を予め決められた関数データの特性パラメータに基づいて計算し、前記駆動部による前記第1の機構部、前記第2の機構部の駆動開始後から当該粘性係数が一定の範囲に収まった後に前記第1の動力伝達機構部、前記第2の動力伝達機構部の動力伝達をそれぞれ行わせることを特徴とする駆動制御装置。
  7. 請求項6記載の駆動制御装置であって、
    前記制御部は、前記特性パラメータとして、前記駆動部による前記第1の機構部及び前記第2の機構部の駆動開始後から一次関数的に変化して予め決められた値に漸近するように設定されたパターンを用いることを特徴とする駆動制御装置。
  8. 請求項6記載の駆動制御装置であって、
    前記制御部は、前記特性パラメータとして、前記駆動部による前記第1の機構部及び前記第2の機構部の駆動開始後から指数関数的に減衰して予め決められた値に漸近するように設定されたパターンを用いることを特徴とする駆動制御装置。
  9. 請求項6記載の駆動制御装置であって、
    前記駆動情報検出部は、前記駆動情報として前記第1の機構部及び前記第2の機構部の少なくとも一方の回転角速度を検出する回転角速度検出部であり、
    前記制御部は、前記粘性係数を前記予め決められた値に漸近させるための前記回転角速度検出部による前記回転角速度を切り替え可能であることを特徴とする駆動制御装置。
  10. 請求項6〜9の何れか1項記載の駆動制御装置を備え、前記駆動部のアクチュエータにより前記第1の機構部及び前記第2の機構部の何れか一方に備えられた電動機を駆動することを特徴とするトルク制御装置。
  11. 制御対象物を駆動する第1の駆動部と、前記制御対象物を駆動する第2の駆動部と、前記制御対象物及び前記第1の駆動部に接続され、潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ第1の機構部と、前記制御対象物及び前記第2の駆動部に接続され、前記第1の機構部とは逆方向に駆動される潤滑剤を含んだ粘性変化を持つ第2の機構部と、前記制御対象物と前記第1の機構部及び前記第2の機構部とを支持する支持部と、前記第1の機構部及び前記支持部に接続され、前記第1の駆動部から前記支持部への動力伝達をオン・オフする第1の動力伝達機構部と、前記第2の機構部及び前記支持部に接続され、前記第2の駆動部から前記支持部への動力伝達をオン・オフする第2の動力伝達機構部と、前記第1の駆動部による前記第1の機構部と前記第2の駆動部による前記第2の機構部との駆動情報を検出する駆動情報検出部と、前記第1の駆動部に流れる第1の電流を検出する第1の電流検出部と、前記第2の駆動部に流れる第2の電流を検出する第2の電流検出部と、前記第1の機構部、前記第2の機構部に加わる負荷外乱を前記第1の電流検出部で検出された前記第1の電流、前記第2の電流検出部で検出された前記第2の電流と前記駆動情報検出部で検出された前記駆動情報とに基づいてそれぞれ推定する外乱推定部と、前記第1の駆動部、前記第2の駆動部への駆動指令を前記外乱推定部により推定された前記負荷外乱に含まれる当該第1の駆動部、当該第2の駆動部と前記第1の機構部、前記第2の機構部とに関するそれぞれの粘性係数、及び前記駆動情報検出部により検出された前記駆動情報に基づいて制御する制御部と、を備えた駆動制御装置であって、
    前記制御部は、前記外乱推定部で推定される前記粘性係数の値を予め決められた関数データの特性パラメータに基づいて計算し、前記第1の駆動部による前記第1の機構部、前記第2の駆動部による前記第2の機構部の駆動開始後から当該粘性係数が一定の範囲に収まった後に前記第1の動力伝達機構部、前記第2の動力伝達機構部の動力伝達をそれぞれ行わせることを特徴とする駆動制御装置。
  12. 請求項11記載の駆動制御装置であって、
    前記制御部は、前記特性パラメータとして、前記第1の駆動部による前記第1の機構部、並びに前記第2の駆動部による前記第2の機構部の駆動開始後から一次関数的に変化して予め決められた値に漸近するように設定されたパターンを用いることを特徴とする駆動制御装置。
  13. 請求項11記載の駆動制御装置であって、
    前記制御部は、前記特性パラメータとして、前記第1の駆動部による前記第1の機構部、並びに前記第2の駆動部による前記第2の機構部の駆動開始後から指数関数的に減衰して予め決められた値に漸近するように設定されたパターンを用いることを特徴とする駆動制御装置。
  14. 請求項11記載の駆動制御装置であって、
    前記駆動情報検出部は、前記駆動情報として前記第1の機構部及び前記第2の機構部の少なくとも一方の回転角速度を検出する回転角速度検出部であり、
    前記制御部は、前記粘性係数を前記予め決められた値に漸近させるための前記回転角速度検出部による前記回転角速度を切り替え可能であることを特徴とする駆動制御装置。
  15. 請求項11〜14の何れか1項記載の駆動制御装置を備え、前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部のアクチュエータにより前記第1の機構部及び前記第2の機構部に備えられた電動機を駆動することを特徴とするトルク制御装置。
  16. 請求項5、10、15の何れか1項記載のトルク制御装置を備え、入力部からの操作力指令値の外力に対して前記電動機の出力により前記制御対象物の関節をアシスト制御することを特徴とするアシスト制御装置。
JP2016197479A 2016-10-05 2016-10-05 駆動制御装置、トルク制御装置、アシスト制御装置 Pending JP2018058164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016197479A JP2018058164A (ja) 2016-10-05 2016-10-05 駆動制御装置、トルク制御装置、アシスト制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016197479A JP2018058164A (ja) 2016-10-05 2016-10-05 駆動制御装置、トルク制御装置、アシスト制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018058164A true JP2018058164A (ja) 2018-04-12

Family

ID=61909346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016197479A Pending JP2018058164A (ja) 2016-10-05 2016-10-05 駆動制御装置、トルク制御装置、アシスト制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018058164A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020028963A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 国立大学法人横浜国立大学 制御装置、パワーアシスト装置、制御方法およびプログラム
CN115224985A (zh) * 2021-04-16 2022-10-21 阿尔卑斯阿尔派株式会社 旋转角度检测方法、程序及旋转角度检测装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020028963A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 国立大学法人横浜国立大学 制御装置、パワーアシスト装置、制御方法およびプログラム
JP7108298B2 (ja) 2018-08-24 2022-07-28 国立大学法人横浜国立大学 制御装置、パワーアシスト装置、制御方法およびプログラム
CN115224985A (zh) * 2021-04-16 2022-10-21 阿尔卑斯阿尔派株式会社 旋转角度检测方法、程序及旋转角度检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5209810B1 (ja) イナーシャと摩擦係数とばね定数を同時に推定する機能を備える電動機の制御装置
JP5360254B2 (ja) トルク検出方法及びアーム装置
JP5269158B2 (ja) 制御方法及び制御装置
TWI716390B (zh) 伺服馬達控制裝置及衝突檢測方法
WO2020211914A1 (en) Method of controlling a robot arm based on adaptive friction
JP2010076012A (ja) マニピュレータシステムおよびその制御方法
JPWO2011036750A1 (ja) ロボット制御装置
US20200198133A1 (en) Method and apparatus for torque estimation
EP3277467B1 (en) A method for controlling an industrial robot by touch
US11077552B2 (en) Control system, machine learning apparatus, maintenance assistance apparatus, data generating method, and maintenance assisting method
Madsen et al. Model-based on-line estimation of time-varying nonlinear joint stiffness on an e-series universal robots manipulator
JP2018058164A (ja) 駆動制御装置、トルク制御装置、アシスト制御装置
JP2020064576A (ja) 制御システム、制御方法、及び制御プログラム
JP7034383B2 (ja) サーボ制御装置
JP2018067284A (ja) 駆動制御装置、駆動制御システム、トルク制御装置、アシスト制御装置
US9209740B2 (en) Actuating apparatus
JP2018147264A (ja) 駆動制御装置及び駆動装置
JP2019101893A (ja) 駆動制御装置、駆動装置、及びアシスト制御装置
JP2004082243A (ja) アクチュエータ制御装置及びアクチュエータの制御方法
JPH0933369A (ja) 電動モータ系の外力・外トルク検出方法並びにその装置
JP3122399B2 (ja) 産業用ロボット及びその故障検出方法並びに産業用ロボット用故障検出プログラムを記録した記録媒体
JP2021005918A (ja) イナーシャの評価を行う制御装置及びイナーシャの評価方法
JPH11202914A (ja) 産業用ロボット及びその故障検出方法並びに産業用ロボット用故障検出プログラムを記録した記録媒体
JP2011015550A (ja) 機械装置の制御装置及び機械装置の特性同定方法
JP5473889B2 (ja) 力制御装置