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JP2018042315A - インバータ制御装置 - Google Patents

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JP2018042315A
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Abstract

【課題】モータの制御応答性を確保しつつ、過変調領域でのモータの制御安定性を向上させるインバータ制御装置を提供する。【解決手段】モータ5の出力トルクが所要のトルクとなるようにモータを駆動する電流値を制御するインバータ制御装置6は、モータに与える電流指令値と電流検出手段からの電流検出値に基づいて電圧指令値を比例積分制御を用いて生成する電流制御手段12を備える。電圧指令値とインバータ4の直流母線電圧に基づいて算出される変調率がその目標値と一致するようにモータの電流位相を調整し、電圧指令値が直流母線電圧を超える過変調時に略台形波状の電圧をモータに印加する。【選択図】図1

Description

本発明は、モータを任意の回転数で駆動するインバータ制御装置に関するものである。
従来、過変調領域でブラシレスDCモータを駆動するインバータ制御装置として、演算により求めた交流電圧指令の時間軸方向の変化を平滑化させる電圧フィルタを用いることで交流電圧指令の振幅および位相の急激な変化を避け、さらに電流検出器によるモータ電流の時間軸方向の変化を平滑化させる電流フィルタを用いることでモータ電流の高調波成分を除去する技術がある(例えば特許文献1を参照)。
特許文献1の方法によれば、正弦波PWM制御から過変調制御への切換時にモータ印加電圧が急変することを防止して、モータの制御安定性を高めることができる。
特許第5133834号公報
しかしながら、前記従来の構成の制御装置では、電圧および電流の双方にフィルタ処理を実施するため、負荷変動に対するモータの制御応答性が低下し、過変調領域でモータを駆動する場合に十分な制御性能が得られない可能性がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、モータの制御応答性を確保しつつ、過変調領域でのモータの制御安定性を向上させることができるインバータ制御装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のインバータ制御装置は、複数相のモータと、直流電力を交流電力に変換し、モータへ電力を供給するインバータと、モータを駆動する電流値を検出する電流検出手段を含み、モータの出力トルクが所要のトルクとなるようにモータを駆動する電流値を制御するインバータ制御装置において、モータに与える電流指令値と電流検出手段からの電流検出値に基づいて電圧指令値を比例積分制御を用いて生成する電流制御手段を備え、電圧指令値とインバータの直流母線電圧に基づいて算出される変調率がその目標値と一致するようにモータの電流位相を調整し、電圧指令値が前記直流母線電圧を超える過変調時に略台形波状の電圧をモータに印加するものである。
これによって、モータの制御応答性を確保しつつ、弱め界磁制御の効果を過剰に高めることなく必要最小限の電流位相により過変調領域でのモータの安定駆動を実現できるため、モータ駆動システムの効率向上とモータの駆動範囲を拡大することができる。
本発明のインバータ制御装置は、モータの制御緒応答性を確保しつつ、過変調領域でのモータの制御安定性を向上させることができる。
本発明のインバータ制御装置のシステム構成図 本発明のインバータ制御装置における電流制御部の第1の構成図 本発明のインバータ制御装置における電流制御部の第2の構成図 本発明のインバータ制御装置におけるフィルタのカットオフ周波数設定の例を表す図 本発明のインバータ制御装置の第1の動作特性図 本発明のインバータ制御装置の第2の動作特性図 本発明のインバータ制御装置の第3の動作特性図 本発明のインバータ制御装置における座標軸の定義図
第1の発明は、複数相のモータと、直流電力を交流電力に変換し、モータへ電力を供給するインバータと、モータを駆動する電流値を検出する電流検出手段を含み、モータの出力トルクが所要のトルクとなるようにモータを駆動する電流値を制御するインバータ制御装置において、モータに与える電流指令値と電流検出手段からの電流検出値に基づいて電圧指令値を比例積分制御を用いて生成する電流制御手段を備え、電圧指令値とインバータの直流母線電圧に基づいて算出される変調率がその目標値と一致するようにモータの電流位相を調整し、電圧指令値が直流母線電圧を超える過変調時に略台形波状の電圧をモータに印加するものであり、モータの制御応答性を確保しつつ、弱め界磁制御の効果を過剰に高めることなく必要最小限の電流位相により過変調領域でのモータの安定駆動を実現できるため、モータ駆動システムの効率向上とモータの駆動範囲を拡大することができる。
第2の発明は、特に第1の発明のインバータ制御装置において、過変調時に回転座標系のq軸電流検出値あるいはq軸電圧指令値のいずれかに時間軸方向の変化を平滑化させるフィルタを備え、モータの回転数に応じてフィルタのカットオフ周波数を変更するものであり、モータの回転数に同期するトルク脈動成分の影響を排除できるため、過変調領域でのモータの制御安定性を向上することができる。
第3の発明は、特に第2の発明のインバータ制御装置において、モータの電気周波数の6倍周波を含む高調波成分を除去するようにフィルタのカットオフ周波数を設定するものであり、モータの磁気特性の歪みに起因するトルクリプル成分の影響を適切に排除できるため、磁気特性に歪みの有るモータにおいても過変調領域でのモータの制御安定性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明のインバータ制御装置のシステム構成図である。このインバータ制御装置は、商用電源等の交流電源1より電力を供給され、供給された電力を整流する整流手段2と、整流手段2からの出力電圧を平滑する平滑手段3と、平滑手段3からの平滑電圧を所望の周波数、電圧値の交流電圧に変換する直交変換手段4と、モータ5を駆動するための情報を直交変換手段4に伝達するインバータ制御手段6を備える。
インバータ制御手段6は、マイクロコンピュータやシステムLSI等により構成可能なもので、ベースドライバ10、PWM信号生成部11、電流制御部12、電流指令生成部13、回転子位置速度推定部14、電流位相調整部15、相電流変換部16、変調率算出部17の各機能ブロックを備えている。
相電流変換部16では、電流検出手段7に流れる直交変換手段4の直流側の母線電流を観察し、その母線電流をモータ5の相電流に変換する(相電流変換部16の具体的な方法
については例えば特開2003−189670号公報等の文献を参照されたい)。
なお、電流センサ等を用いてモータ5の相電流を直接検出しても良いことは言うまでもない。
回転子位置速度推定部14では、相電流変換部16により変換されたモータ5の相電流と、電流制御部12で演算されるモータ5の電圧指令値の情報により、モータ5の回転子磁極位置と回転速度を推定する(回転子位置速度推定部14の具体的な方法については例えば特開2001−37281号公報等の文献を参照されたい)。
変調率算出部17では、電圧検出手段8から検出された直流母線電圧Vdcと電流制御部12で演算されるモータ5の電圧指令値の情報により、変調率σを算出する。
σ=相電圧指令値振幅/(Vdc/2) ・・・(1)
図5は、電流制御部12から出力される相電圧指令値(Vus、Vvs、Vws)の1相分の波形例を示しており、相電圧指令値Vs1の振幅A1は(Vdc/2)未満のため通常変調(変調率σ≦1)であり、相電圧指令値Vs2の振幅A2は(Vdc/2)を超えるため過変調(変調率σ>1)となる。また、直交変換手段4により出力可能な電圧範囲は(−Vdc/2〜+Vdc/2)であるため、過変調時は相電圧指令値そのもの(正弦波)をモータ5に印加することはできず、実際にモータ5に印加される電圧は±Vdc/2で制限された略台形波(相電圧指令値Vs2の場合は図5の太線で示した波形)となる。なお、過変調時(相電圧指令値Vs2の場合)は通常変調時(相電圧指令値Vs1の場合)に対してモータ5に印加できる電圧(図5の斜線部分に相当)を増加することができるため、モータ5の駆動範囲を拡大することができる。
電流位相調整部15では、変調率算出部17で算出された変調率σが予め設定された目標変調率σtgと一致するように電流位相βmを調整する。
具体的には、目標変調率σtgに対して変調率σが小さい場合は電流位相βmが過剰な状態であるため、所定の時間変化率Δβdnで電流位相βmを減少させることで、弱め界磁制御の効果を低めて変調率σが大きくなるように作用させ、目標変調率σtgに対して変調率σが大きい場合は電流位相βmが不足する状態であるため、所定の時間変化率Δβupで電流位相βmを増加させることで、弱め界磁制御の効果を高めて変調率σが小さくなるように作用させる。
本発明のインバータ制御装置では、目標変調率σtgを1より大きくすることで過変調領域でのモータ5の駆動を実現するものである。
電流指令生成部13では、回転子位置速度推定部14で推定されたモータ5の速度推定値と外部から与えられる目標速度との偏差情報に基づいてモータ5の回転速度が目標速度に一致するように比例積分演算等を用いて電流指令振幅Isを導出する。その電流指令振幅Isと電流位相調整部15から出力される電流位相βmにより、回転座標系の電流指令値(Ids、Iqs)を導出する。
Ids=−Is×sin(βm) ・・・(2)
Iqs=Is×cos(βm) ・・・(3)
なお、図8に座標軸の定義を示す。θは回転子位置速度推定部14で推定されたモータ5の磁極位置推定値、βmは電流位相である。3相(u、v、w)/2相(d、q)変換および2相(d、q)/3相(u、v、w)変換については公知のため、以下説明は省略
する。
図2は、実施の形態1における電流制御部12の構成図である。この電流制御部12は、電圧指令演算部12aと、2相/3相変換部12bと、3相/2相変換部12cと、電流フィルタ処理部12dの各機能ブロックを備えている。
電流制御部12では、モータ5の制御応答性が要求される用途にも適用すべく比例積分制御を用いる構成とし、相電流変換部16より変換されたモータ5の相電流(Iu、Iv、Iw)を3相/2相変換部12cで回転座標系の電流検出値(Id、Iq)に変換し、変換されたq軸電流検出値(Iq)を電流フィルタ処理部12dでローパスフィルタを用いてq軸電流フィルタ値(Iqf)を導出する。
図4は、電流フィルタ処理部12dにおけるローパスフィルタのカットオフ周波数設定の一例を示した図であり、モータ5の電気周波数の基本波から6倍周波までの間にカットオフ周波数を設定する。
図4では、モータ5の電気周波数に対して一次関数でカットオフ周波数を設定しているが、特に限定するものでは無く、予めモータ5の制御応答性を考慮した上で、多項式からなる関数等でカットオフ周波数を設定しても良い。
なお、本発明のインバータ制御装置では電流フィルタ処理部12dで常時ローパスフィルタを用いる構成としているが、変調率算出部17で算出された変調率σ、外部から与えられる目標速度、回転子位置速度推定部14で推定されたモータ5の速度推定値の少なくともいずれか一つが所定値以上の場合にのみ電流フィルタ処理部12dのローパスフィルタを通す構成としても良い(所定値未満の場合にはローパスフィルタを通さずに入力されるq軸電流検出値(Iq)をそのままq軸電流フィルタ値(Iqf)として出力する)。この場合には、マイクロコンピュータやシステムLSI等の演算量を必要最小限とすることができる。
電圧指令演算部12aでは、電流指令生成部13より導出された回転座標系の電流指令値(Ids、Iqs)と、前述のように求められたd軸電流検出値(Id)およびq軸電流フィルタ値(Iqf)とが一致するように比例積分制御を用いて回転座標系の電圧指令値(Vds、Vqs)を導出する。その回転座標系の電圧指令値(Vds、Vqs)を2相/3相変換部12bで相電圧指令値(Vus、Vvs、Vws)に変換する。
具体的には、電圧指令演算部12aにおける回転座標系の電圧指令値(Vds、Vqs)は、次式により導出される。
Vds=KPD×(Ids−Id)+KID×∫(Ids−Id)dt ・・・(4)
Vqs=KPQ×(Iqs−Iqf)+KIQ×∫(Iqs−Iqf)dt ・・・(5)
ここで、KPDはd軸比例ゲイン、KIDはd軸積分ゲイン、KPQはq軸比例ゲイン、KIQはq軸積分ゲインである。
なお、過変調領域でモータ5を駆動する場合には指令通りの電圧をモータ5に印加することが困難であり、比例積分演算の入力偏差(d軸、q軸の電流偏差)が増加あるいは減少し易くなるため、過変調領域において比例積分演算の計算値が過大に増加あるいは減少しないように比例積分演算の積分項(式(4)および式(5)の第二項)に上下限リミットを設ける構成としている。
PWM信号生成部11では、前述のように求められた相電圧指令値(Vus、Vvs、Vws)よりモータ5を駆動するためのPWM信号を生成する。
PWM信号生成部11では、前述のように求められた相電圧指令値(Vus、Vvs、Vws)よりモータ5を駆動するためのPWM信号を生成する。
前述のように求められたPWM信号は最終的にベースドライバ10に出力され、直交変換手段4を構成するスイッチング素子を駆動する。
ここで、電流フィルタ処理部12dにおけるローパスフィルタの有無によるインバータ制御装置の動作波形の違いについて図6および図7を用いて説明する。
磁気特性に歪みの有るモータを過変調領域で駆動した場合の動作波形例であり、図6はローパスフィルタが有る場合、図7はローパスフィルタが無い場合である。
図7のようにローパスフィルタが無い場合には、相電圧指令値(実際にモータ5に印加される電圧は太線で示したように±Vdc/2で制限された波形)にモータの磁気特性の歪みに起因するトルクリプル成分(モータ5の電気周波数の6倍周波)が発生するため、過変調領域でモータ5を駆動すると、PWM信号生成部11で生成されるPWM信号のデューティが非対称形となり、モータ5の制御安定性が低下する場合がある。
そこで、図6のようにローパスフィルタが有る場合には、モータの磁気特性の歪みに起因するトルクリプル成分(モータ5の電気周波数の6倍周波)を除去することで、相電圧指令値(実際にモータ5に印加される電圧は太線で示したように±Vdc/2で制限された波形)を略台形波状に整形し、PWM信号生成部11で生成されるPWM信号のデューティを対称形にすることで、磁気特性に歪みの有るモータを過変調領域で駆動する場合に制御安定性を向上することができる(磁気特性に歪みの無いモータの場合にはローパスフィルタが無い場合でも図6の動作波形とほぼ同等となる)。
このように、モータ5の電圧指令値と直流母線電圧Vdcに基づいて算出される変調率σが目標変調率σtgと一致するようにモータ5の電流位相βmを調整し、目標変調率σtgを1より大きくすることで、モータ5の電圧指令値が直流母線電圧Vdcを超える過変調時に略台形波状の電圧をモータ5に印加するものであり、モータ5の電圧指令値を比例積分制御を用いて生成することでモータ5の制御応答性を確保しつつ、弱め界磁制御の効果を過剰に高めることなく必要最小限の電流位相βmにより過変調領域でのモータ5の安定駆動を実現できるため、モータ駆動システムの効率向上とモータ5の駆動範囲を拡大することができる。
また、過変調時にq軸電流検出値(Iq)に時間軸方向の変化を平滑化させるフィルタを備え、モータ5の回転数に応じてフィルタのカットオフ周波数を変更することで、モータ5の回転数に同期するトルク脈動成分の影響を排除できるため、過変調領域でのモータ5の制御安定性を向上することができる。
さらに、モータ5の電気周波数の6倍周波を含む高調波成分を除去するようにフィルタのカットオフ周波数を設定することで、モータの磁気特性の歪みに起因するトルクリプル成分の影響を適切に排除できるため、磁気特性に歪みの有るモータにおいても過変調領域でのモータの制御安定性を向上することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2におけるインバータ制御装置について説明する。主要なシステム構成については、実施の形態1におけるインバータ制御装置と同一であり、説明が重複するため省略し、ここでは構成の異なる電流制御部12に関する内容について説明する。
図3は、実施の形態2における電流制御部12の構成図である。この電流制御部12は、電圧指令演算部12aと、2相/3相変換部12bと、3相/2相変換部12cと、電圧フィルタ処理部12eの各機能ブロックを備えている。
電流制御部12では、モータ5の制御応答性が要求される用途にも適用すべく比例積分制御を用いる構成とし、相電流変換部16より変換されたモータ5の相電流(Iu、Iv、Iw)を3相/2相変換部12cで回転座標系の電流検出値(Id、Iq)に変換し、電流指令生成部13より導出された回転座標系の電流指令値(Ids、Iqs)と、前述のように求められた回転座標系の電流検出値(Id、Iq)とが一致するように比例積分制御を用いて回転座標系の電圧指令値(Vds、Vqs)を導出する。
具体的には、電圧指令演算部12aにおける回転座標系の電圧指令値(Vds、Vqs)は、次式により導出される。
Vds=KPD×(Ids−Id)+KID×∫(Ids−Id)dt ・・・(6)
Vqs=KPQ×(Iqs−Iq)+KIQ×∫(Iqs−Iq)dt ・・・(7)
ここで、KPDはd軸比例ゲイン、KIDはd軸積分ゲイン、KPQはq軸比例ゲイン、KIQはq軸積分ゲインである。
なお、過変調領域でモータ5を駆動する場合には指令通りの電圧をモータ5に印加することが困難であり、比例積分演算の入力偏差(d軸、q軸の電流偏差)が増加あるいは減少し易くなるため、過変調領域において比例積分演算の計算値が過大に増加あるいは減少しないように比例積分演算の積分項(式(6)および式(7)の第二項)に上下限リミットを設ける構成としている。
電圧指令演算部12aで導出されたq軸電圧指令値(Vqs)を電圧フィルタ処理部12eでローパスフィルタを用いてq軸電圧フィルタ値(Vqf)を導出する。
ここで、電圧フィルタ処理部12eにおけるローパスフィルタのカットオフ周波数設定は、実施の形態1における電流フィルタ処理部12dのローパスフィルタと同様に、図4に示されるように、モータ5の電気周波数の基本波から6倍周波までの間にカットオフ周波数を設定する。
また、実施の形態1における電流フィルタ処理部12dのローパスフィルタと同様に、図4では、モータ5の電気周波数に対して一次関数でカットオフ周波数を設定しているが、特に限定するものでは無く、予めモータ5の制御応答性を考慮した上で、多項式からなる関数等でカットオフ周波数を設定しても良い。
なお、本発明のインバータ制御装置では電圧フィルタ処理部12eで常時ローパスフィルタを用いる構成としているが、変調率算出部17で算出された変調率σ、外部から与えられる目標速度、回転子位置速度推定部14で推定されたモータ5の速度推定値の少なくともいずれか一つが所定値以上の場合にのみ電圧フィルタ処理部12eのローパスフィルタを通す構成としても良い(所定値未満の場合にはローパスフィルタを通さずに入力され
るq軸電圧指令値(Vqs)をそのままq軸電圧フィルタ値(Vqf)として出力する)。この場合には、マイクロコンピュータやシステムLSI等の演算量を必要最小限とすることができる。
前述のように求められたd軸電圧指令値(Vds)およびq軸電圧フィルタ値(Vqf)を2相/3相変換部12bで相電圧指令値(Vus、Vvs、Vws)に変換する。
ここで、電圧フィルタ処理部12eにおけるローパスフィルタの有無によるインバータ制御装置の動作波形の違いについて図6および図7を用いて説明する(動作波形としては、実施の形態1における電流フィルタ処理部12dのローパスフィルタと同様の波形となる)。
磁気特性に歪みの有るモータを過変調領域で駆動した場合の動作波形例であり、図6はローパスフィルタが有る場合、図7はローパスフィルタが無い場合である。
図7のようにローパスフィルタが無い場合には、相電圧指令値(実際にモータ5に印加される電圧は太線で示したように±Vdc/2で制限された波形)にモータの磁気特性の歪みに起因するトルクリプル成分(モータ5の電気周波数の6倍周波)が発生するため、過変調領域でモータ5を駆動すると、PWM信号生成部11で生成されるPWM信号のデューティが非対称形となり、モータ5の制御安定性が低下する場合がある。
そこで、図6のようにローパスフィルタが有る場合には、モータの磁気特性の歪みに起因するトルクリプル成分(モータ5の電気周波数の6倍周波)を除去することで、相電圧指令値(実際にモータ5に印加される電圧は太線で示したように±Vdc/2で制限された波形)を略台形波状に整形し、PWM信号生成部11で生成されるPWM信号のデューティを対称形にすることで、磁気特性に歪みの有るモータを過変調領域で駆動する場合に制御安定性を向上することができる(磁気特性に歪みの無いモータの場合にはローパスフィルタが無い場合でも図6の動作波形とほぼ同等となる)。
このように、モータ5の電圧指令値と直流母線電圧Vdcに基づいて算出される変調率σが目標変調率σtgと一致するようにモータ5の電流位相βmを調整し、目標変調率σtgを1より大きくすることで、モータ5の電圧指令値が直流母線電圧Vdcを超える過変調時に略台形波状の電圧をモータ5に印加するものであり、モータ5の電圧指令値を比例積分制御を用いて生成することでモータ5の制御応答性を確保しつつ、弱め界磁制御の効果を過剰に高めることなく必要最小限の電流位相βmにより過変調領域でのモータ5の安定駆動を実現できるため、モータ駆動システムの効率向上とモータ5の駆動範囲を拡大することができる。
また、過変調時にq軸電圧指令値(Vq)に時間軸方向の変化を平滑化させるフィルタを備え、モータ5の回転数に応じてフィルタのカットオフ周波数を変更することで、モータ5の回転数に同期するトルク脈動成分の影響を排除できるため、過変調領域でのモータ5の制御安定性を向上することができる。
さらに、モータ5の電気周波数の6倍周波を含む高調波成分を除去するようにフィルタのカットオフ周波数を設定することで、モータの磁気特性の歪みに起因するトルクリプル成分の影響を適切に排除できるため、磁気特性に歪みの有るモータにおいても過変調領域でのモータの制御安定性を向上することができる。
以上のように、本発明にかかるインバータ制御装置は、モータの制御応答性を確保しつ
つ、過変調領域でのモータの制御安定性を向上させることができるため、空気調和機、冷蔵庫、冷凍機、ヒートポンプ給湯機等の圧縮機モータを駆動する用途に適用できる。
1 交流電源
2 整流手段
3 平滑手段
3a リアクタ
3b コンデンサ
4 直交変換手段
5 モータ
6 インバータ制御手段
7 電流検出手段
8 電圧検出手段
10 ベースドライバ
11 PWM信号生成部
12 電流制御部
12a 電圧指令演算部
12b 2相/3相変換部
12c 3相/2相変換部
12d 電流フィルタ処理部
12e 電圧フィルタ処理部
13 電流指令生成部
14 回転子位置速度推定部
15 電流位相調整部
16 相電流変換部
17 変調率算出部
18 速度・変調率設定部

Claims (3)

  1. 複数相のモータと、直流電力を交流電力に変換し、前記モータへ電力を供給するインバータと、前記モータを駆動する電流値を検出する電流検出手段を含み、前記モータの出力トルクが所要のトルクとなるように前記モータを駆動する電流値を制御するインバータ制御装置において、前記モータに与える電流指令値と前記電流検出手段からの電流検出値に基づいて電圧指令値を比例積分制御を用いて生成する電流制御手段を備え、前記電圧指令値と前記インバータの直流母線電圧に基づいて算出される変調率がその目標値と一致するように前記モータの電流位相を調整し、前記電圧指令値が前記直流母線電圧を超える過変調時に略台形波状の電圧を前記モータに印加することを特徴とするインバータ制御装置。
  2. 過変調時に回転座標系のq軸電流検出値あるいはq軸電圧指令値のいずれかに時間軸方向の変化を平滑化させるフィルタを備え、前記モータの回転数に応じて前記フィルタのカットオフ周波数を変更することを特徴とする請求項1に記載のインバータ制御装置。
  3. 前記モータの電気周波数の6倍周波を含む高調波成分を除去するように前記フィルタのカットオフ周波数を設定することを特徴とする請求項2に記載のインバータ制御装置。
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