JP2017209690A - はんだ用フラックスおよびはんだ用フラックスの製造方法、並びにはんだペースト - Google Patents
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Abstract
Description
(1)はんだ用フラックスの概要
本実施の一形態に係るはんだ用フラックスは、ロジン類と有機溶剤とチクソ剤のフラックス成分とを含み、有機溶剤は2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、アルキルシクロヘキサンの群から選ばれる少なくとも1種とエタノールとイソプロピルアルコールとを含み、チクソトロピック剤は水添ひまし油を含むはんだ用フラックスであることを特徴とする。さらに、はんだ用フラックス100質量%として、ロジン類が45質量%以上60質量%未満であり、有機溶剤が30質量%以上40質量%未満であり、チクソトロピック剤が0.2質量%以上5質量%未満であることが好ましい。以下、はんだ用フラックスの構成成分をそれぞれ説明する。
a)フラックス主成分
まず、本実施の一形態に係るはんだペーストに含まれるはんだ用フラックスの主成分について説明する。フラックス主成分としては、70℃〜170℃の軟化点および150mgKOH/g〜240mgKOH/gの酸価を有するロジン類を用いることができる。
次に、本実施の一形態に係るはんだ用フラックスでは、チクソトロピー性を向上させる観点から、チクソトロピック剤を添加する必要がある。ここで、チクソトロピック剤としては水添ひまし油を使用する。
次に、本実施の一形態に係るはんだ用フラックスでは、粉末のチクソトロピック剤を溶解させる観点から、有機溶剤を添加する必要がある。このチクソトロピック剤用有機溶剤は、後述する有機溶剤に含まれる。
本実施の一形態に係るはんだ用フラックスは、はんだ合金粉末とフラックスとの混合およびこれらのペースト化を容易にするため、有機溶剤を含む。この有機溶剤は、はんだ接合時において、はんだ用フラックスとはんだ合金粉末とを混合することにより得られるはんだペーストの粘度が好適な範囲となるように、沸点が200℃〜300℃であるものを使用することが好ましく、沸点が220℃〜300℃であるものを使用することがより好ましく、沸点が230℃〜300℃であるものを使用することがさらに好ましい。
本実施の一形態に係るはんだ用フラックスには、上述した成分のほかに、必要に応じて、表面保護剤や仮止め接着性を向上させる成分を添加することができる。具体的には、表面保護剤としては、シランカップリング剤、界面活性剤を、仮止め接着性を向上させる成分としては、リン酸系(メタ)アクリルモノマー、トリアジンジチオール系モノマーを添加することができる。
図1は、本実施の一形態に係るはんだ用フラックスの製造方法の概略を示すフロー図である。本実施の一形態に係るはんだ用フラックスの製造方法は、図1に示すように、チクソトロピック剤を膨潤させる膨潤工程S1と各構成成分を混合してはんだ用フラックスを得る混合工程S2とを有する。以下、膨潤工程S1および混合工程S2をそれぞれ説明する。
膨潤工程S1は、有機溶剤にチクソトロピック剤を添加しチクソトロピック剤を分散させた後、所定の条件で静置加熱することにより、チクソトロピック剤を膨潤させる。具体的には、室温(5℃〜30℃)にて有機溶剤中にチクソトロピック剤である粉体の水添ひまし油を添加し、十分に分散させる。この撹拌時間は、分散させる量によって適宜調整する。ここで、チクソトロピック剤用有機溶剤は、2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、アルキルシクロヘキサンの群から選ばれる少なくとも1種とエタノールとイソプロピルアルコールとを収容した容器にチクソトロピック剤を使用する。
混合工程S2は、膨潤工程S1においてチクソトロピック剤を有機溶媒に膨潤させた後、ロジン類および2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、アルキルシクロヘキサンの群から選ばれる少なくとも1種をさらに添加して混合することにより、はんだ用フラックスを得る。
(1)はんだ合金粉末
本実施の一形態に係るはんだ用フラックスと混合するはんだ合金粉末は、特に制限されることはないが、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、鉛(Pb)および錫(Sn)の群から選択される少なくとも2種を含む合金からなるものを好適に使用することができる。たとえば、Pb−Sn系合金はんだ、及びBi−Zn系合金はんだ、Sn−Ag系合金はんだなどのPbフリーはんだ、または、これらのはんだ合金にCu、Bi、In、Alなどを添加したものを使用することができる。
本実施の一形態に係るはんだペーストは、5質量%以上20質量%以下、好ましくは10質量%以上15質量%以下のはんだ用フラックスと、80質量%以上95質量%以下、好ましくは85質量%以上90質量%以下のはんだ合金粉末とから構成され、はんだ用フラックスとして、上述した本実施の一形態に係るはんだ用フラックスが使用されていることを特徴とする。はんだ用フラックスおよびはんだ合金粉末の混合比を、このような範囲に制御することにより、得られるはんだペーストの接合時における濡れ広がり性を優れたものとすることができる。また、フラックス残渣を、絶縁被膜として利用することができるため、母材の腐食を効果的に防止することができる。
本実施の他の形態に係るはんだペーストは、上述したはんだ用フラックスを使用しているため、粘度特性が安定かつチクソトロピー性に優れている。
本実施の一形態に係るはんだペーストは、安定したチクソ性が発現され、チクソトロピーインデックス(以下、「TI値」ともいう)は0.5以上が好ましく、0.55以上がより好ましい。ここで、TI値は、「はんだペースト第3部印刷性粘度特性だれ及び粘着性試験(JISZ3284−3)」によって求めることができる。具体的には、スパイラル型粘度計(株式会社マルコム製、PCU−205)を用いてはんだペーストを測定することにより、TI値は、下記数式1により求めることができる。
本実施の一形態に係るはんだペーストでは、はんだペーストの作製直後の25℃、10rpmにおける粘度をη10rpm-ini、2週間経過時における粘度をη10rpm-2wとした場合において、下記数式2に示す変化率αは5%未満が好ましい。なお、はんだペーストの粘度は、例えば、スパイラル型粘度計によって測定することができる。
Claims (7)
- ロジン類と有機溶剤とチクソトロピック剤とを含み、
前記有機溶剤は、2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、アルキルシクロヘキサンの群から選ばれる少なくとも1種と、エタノールと、イソプロピルアルコールとを含み、
前記チクソトロピック剤は、水添ひまし油である、はんだ用フラックス。 - 前記ロジン類が45質量%以上60質量%未満であり、前記有機溶剤が30質量%以上40質量%未満であり、前記チクソトロピック剤が0.2質量%以上5質量%未満である、請求項1に記載のはんだ用フラックス。
- 前記有機溶剤は、前記2−フェノキシエタノールが80質量%以上95%質量%未満であり、前記エタノールが0.2質量%以上5質量%未満であり、前記イソプロピルアルコールが0.005質量%以上0.5質量%未満である、請求項2に記載のはんだ用フラックス。
- 2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、アルキルシクロヘキサンの群から選ばれる少なくとも1種とエタノールとイソプロピルアルコールとを含む有機溶剤にチクソトロピック剤を添加し該チクソトロピック剤を分散させた後、所定の条件で静置加熱することにより、チクソトロピック剤を膨潤させる膨潤工程と、
前記チクソトロピック剤を膨潤させた後、ロジン類および2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、アルキルシクロヘキサンの群から選ばれる少なくとも1種をさらに添加して混合することにより、はんだ用フラックスを得る混合工程とを有し、
前記チクソトロピック剤は、水添ひまし油である、はんだ用フラックスの製造方法。 - 前記所定の条件は、液温を20℃以上50℃未満に制御し、かつ静置加熱時間を12時間以上60時間未満に設定する、請求項4に記載のはんだ用フラックスの製造方法。
- 5質量%以上20質量%以下の、請求項1〜3のいずれか1項に記載のはんだ用フラックスと、
80質量%以上95質量%以下のはんだ合金粉末とを含む、はんだペースト。 - JIS Z 3284に準拠したはんだペースト評価手法によって求められる、チクソトロピーインデックス(TI値)が0.5以上である、請求項6に記載のはんだペースト。
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