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JP2017191210A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2017191210A
JP2017191210A JP2016080527A JP2016080527A JP2017191210A JP 2017191210 A JP2017191210 A JP 2017191210A JP 2016080527 A JP2016080527 A JP 2016080527A JP 2016080527 A JP2016080527 A JP 2016080527A JP 2017191210 A JP2017191210 A JP 2017191210A
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Abstract

【課題】簡易な構成で、転写メモリによるゴーストを抑制することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、下流側の画像形成部Pで帯電電源D3により帯電部材2に帯電電圧が印加されることで帯電部材2に流れる直流電流を検知する検知部23と、上流側の画像形成部Pにより転写体10に所定の試験トナー像を形成させ、下流側の画像形成部Pにおいて転写電圧が印加された状態で転写部T1において試験トナー像と接触した感光体1の領域が帯電部aを通過する時の検知部23の検知結果に基づいて、画像形成動作における下流側の画像形成部Pにおける転写電圧を調整する調整部110と、を有する構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置では、感光体上のトナー像が形成された位置に残留電荷による電位差が発生し、特にハーフトーンなどの画像で電位差の影響が画像の濃度差として現れる「ゴースト」と呼ばれる現象がある。ゴーストの種類としては、今回形成される画像における前回形成された画像に対応する位置が、周囲より濃くなるポジゴーストと、逆に周囲より薄くなるネガゴーストとがある。
また、例えば、複数の感光体から中間転写体に順次重ね合わせるようにしてトナー像を転写するタンデム型の画像形成装置では、ゴーストの種類として上記の他に次のようなものがある。つまり、上流側の転写部で中間転写体に転写されたトナーによって、下流側の転写部で感光体上に電位差が生成されてしまう「転写メモリ」と呼ばれる現象があり、この転写メモリがゴーストの原因となる。転写メモリによるゴーストは、上流側の複数の転写部で複数色のトナーが重畳された多次色トナー像が下流側の感光体に電位差を生成させやすいことから、「多次色ゴースト」とも呼ばれる。
多次色ゴーストの原因となる感光体上の電位差である転写メモリは、上流側の転写部で中間転写体に転写されたトナー像のトナー載り量に依存し、多ければ多いほど悪化する傾向がある。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成する画像形成部が設けられている場合に、上流側の画像形成部で中間転写体上にレッドのベタ画像が形成された後のシアンのハーフトーン部などで特に濃度差として顕著に現れる。
ここで、ゴーストの原因となる感光体上の電位差を除去する方法としては、次のものが知られている。まず、転写部を通過した感光体の表面に光を照射して除電を行う方法が知られている(特許文献1)。また、転写部を通過した感光体に接触して配置された電極によって、感光体の帯電電位と同極性の電圧を付与することにより、残像を除去する方法が知られている(特許文献2)。また、感光体の表面電位差又はトナー付着量差の少なくとも1つを計測してハーフトーン画像中でのゴーストの発生の有無を検知し、検知結果に基づいて作像条件を補正する方法が知られている(特許文献3)。
特許第3313219号公報 特開平5−173460号公報 特開2008−122440号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、感光体への光照射を繰り返すことにより、感光体の光劣化を促進し感光体の寿命を縮めてしまう懸念がある。
また、特許文献2の方法では、感光体に接触した電極を用いるため、この電極の部分に感光体上のクリーニングしきれなかったトナーが付着し、感光体の電位ムラが生じる可能性がある。
また、特許文献3の方法では、感光体の周囲に表面電位差を検出する電位センサ又はトナー付着量の検出を行うフォトセンサを設けるためのスペースやコストが必要となる。
したがって、本発明の目的は、簡易な構成で、転写メモリによるゴーストを抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、回転可能な感光体と、帯電部で前記感光体を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材に前記帯電のための帯電電圧を印加する帯電電源と、前記帯電部材により帯電された前記感光体を露光して静電像を形成する露光手段と、前記感光体に形成された静電像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、転写部で前記感光体からトナー像が転写される移動可能な転写体と、前記転写部に前記転写のための転写電圧を印加する転写電源と、前記転写体に担持されて前記転写部へと搬送されるトナー像を前記転写体に形成するトナー像形成手段と、を有し、前記トナー像形成手段により前記転写体に形成されたトナー像に重ね合わせるように前記感光体から前記転写体へトナー像を転写して画像を形成する画像形成動作を実行可能な画像形成装置において、前記帯電電源により前記帯電部材に前記帯電電圧が印加されることで前記帯電部材に流れる直流電流を検知する検知部と、前記トナー像形成手段により前記転写体に所定の試験トナー像を形成させ、前記転写電圧が印加された状態で前記転写部において前記試験トナー像と接触した前記感光体の領域が前記帯電部を通過する時の前記検知部の検知結果に基づいて、前記画像形成動作時の前記転写電圧を調整する調整部と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明の他の態様によると、回転可能な感光体と、帯電部で前記感光体を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材に前記帯電のための帯電電圧を印加する帯電電源と、前記帯電部材により帯電された前記感光体を露光して静電像を形成する露光手段と、前記感光体に形成された静電像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、転写部で前記感光体からトナー像が転写される移動可能な転写体と、前記転写部に前記転写のための転写電圧を印加する転写電源と、前記転写体に担持されて前記転写部へと搬送されるトナー像を前記転写体に形成するトナー像形成手段と、を有し、前記トナー像形成手段により前記転写体に形成されたトナー像に重ね合わせるように前記感光体から前記転写体へトナー像を転写して画像を形成する画像形成動作を実行可能な画像形成装置において、前記帯電電源により前記帯電部材に前記帯電電圧が印加されることで前記帯電部材に流れる直流電流を検知する検知部と、前記トナー像形成手段により前記転写体に所定の試験トナー像を形成させ、前記転写電圧が印加された状態で前記転写部において前記試験トナー像と接触した前記感光体の領域が前記帯電部を通過する時の前記検知部の検知結果と、前記転写電圧が印加された状態で前記転写部において前記試験トナー像と接触していない前記感光体の領域が前記帯電部を通過する時の前記検知部の検知結果と、の差分に基づいて、前記画像形成動作時に前記トナー像形成手段が前記転写体に形成するトナー像のトナー量を調整する調整部と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、簡易な構成で、転写メモリによるゴーストを抑制することができる。
画像形成装置の概略断面図である。 画像形成部の概略断面図である。 転写部通過後の感光体の表面電位の説明図である。 画像形成装置の要部の制御態様を示すブロック図である。 1次転写バイアス調整制御のフローチャート図である。 転写部通過後の感光体の表面電位とゴーストのレベルとの相関を示すグラフ図である。 帯電電流と転写部通過後の感光体の表面電位との相関を示すグラフ図である。 転写部通過後の感光体の表面電位の他の例の説明図である。 画像形成装置の他の例の概略制御態様を示すブロック図である。 トナー載り量調整制御のフローチャート図である。 転写部通過後のトナー部と非トナー部とでの感光体の表面電位の差分と、ゴーストのレベルとの相関を示すグラフ図である。 トナー部と非トナー部とでの帯電電流の差分と、トナー部と非トナー部とでの転写部通過後の感光体の表面電位の差分との相関を示すグラフ図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能な、中間転写方式を採用したタンデム型のレーザービームプリンターである。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)として、第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKは、後述する中間転写体10の回転方向に沿ってこの順番で直線状に並べて配置されており、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する。
なお、各画像形成部PY、PM、PC、PKに対応して設けられた同様の機能、構成を有する要素について、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して、当該要素について総括的に説明する。また、各色用の要素を、語頭にY、M、C、Kを付して区別することがある。
図2は、代表して一つの画像形成部Pをより詳しく示す模式図である。画像形成部Pは、回転可能なドラム型(円筒形)の電子写真感光体(感光ドラム)1を有する。各画像形成部Pにおいて、感光体1の周囲には、次の各機器が順に配置されている。まず、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2が配置されている。次に、露光手段としての露光装置(レーザースキャナー)3が配置されている。次に、現像手段としての現像装置4が配置されている。次に、1次転写手段としてのローラ型の1次転写部材である1次転写ローラ5が配置されている。次に、クリーニング手段としてのクリーニング装置6が配置されている。
被帯電体である感光体1は、導電性支持体1aに有機物質の感光層1b、表面保護層1cが順次積層された有機感光体である。表面保護層にはフッ素樹脂微粒子が含有されている。本実施例の感光体1は、導電性支持体として肉厚1mmのアルミニウムを使用し、この上に感光層と表面保護層を積層することで、外径が30mmとされている。また、感光体1は、駆動手段としてのモータ(図示せず)の駆動力を得て回転軸を中心に図示矢印R1方向に所定の周速度で回転駆動される。
帯電回転体である帯電ローラ2は、感光体1に接触して配置されている。帯電ローラ2は、軸部となる導電性芯金21が基体として使用され、その上に弾性層22が設けられた構造を有している。導電性芯金21は、鉄、銅、ステンレス、アルミニウムなどの金属材料を用いることができ、本実施例ではアルミニウムを用いている。なお、導電性を失わない範囲でこの導電性芯金21に防錆や耐傷性付与のためにメッキ処理を施してもよい。弾性層22は、感光体1への加圧時の撓みを考慮して、長手方向中央部が太く、長手方向両端部が細くなるように、所謂、クラウン形状となるように研磨処理が施されている。これは、帯電ローラ2の長手方向両端部が加圧機構により感光体1に向けて所定の加圧力を受ける構造となっているからである。つまり、帯電ローラ2の長手方向中央部の感光体1への当接圧が両端部に比べて小さくなる傾向があるため、これを抑制するためである。また、弾性層22は、弾性材料であるゴム(EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム))に導電剤であるカーボンブラックを分散させることで、体積低効率が1010Ωcm未満になるように電気抵抗が調整され、導電性を有している。なお、導電剤としては、グラファイト、導電性金属酸化物などの電子導電系のものや、アルカリ金属塩などのイオン導電系のものを使用しても構わない。また、弾性材料としては、天然ゴム、SBR、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、IR、BR、NBR及びCRなどの合成ゴムや、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂を使用しても構わない。本実施例の帯電ローラ2は、導電性芯金21として直径が8mmのものを使用し、弾性層22に導電剤を添加することで体積抵抗率が1×10Ωcmとなるように調整され、外径が14mmとなっている。また、本実施例の帯電ローラ2は、感光体1に向けて所定の当接圧となるように加圧されている。そして、この帯電ローラ2は、感光体1の回転に伴い従動して回転する。なお、帯電ローラ2は、モータやギアを用いて駆動してもよい。
帯電ローラ2には、その芯金21に、帯電バイアス印加手段としての帯電電源(高圧電源)D3が接続されている。また、本実施例では帯電電源D3と帯電ローラ2との間に、帯電電源D3が帯電ローラ2に電圧を印加した時に帯電ローラ2に流れる電流を検知する検知部としての電流計(電流検知回路)23が接続されている。本実施例では、帯電工程時に、帯電電源D3は、帯電バイアス(帯電電圧)として、直流電圧と交流電圧とを重畳した振動電圧を帯電ローラ2に印加する。本実施例では、帯電バイアスは、−600Vの直流電圧と、ピーク間電圧が1700Vの交流電圧とが重畳された振動電圧である。また、本実施例では、電流計23は、特に直流電流成分(以下、単に「帯電電流」ともいう。)を、時間分解して検知可能(すなわち、時間軸に対する直流電流成分を検出可能)なものである。ここで時間の分解能は最低でも5msec、特に1msec以下であることが望ましい。
また、画像形成装置100は、全ての画像形成部Pの感光体1と対向するように、無端状のベルトで構成された中間転写体(中間転写ベルト)10を有する。中間転写体10は、感光体1からトナー像が転写される移動可能な転写体の一例である。中間転写体10は、複数の張架ローラ(支持ローラ)としての駆動ローラ11、テンションローラ12、2次転写対向ローラ13に張架されている。本実施例では、中間転写体10は、ポリイミド系樹脂で形成され、カーボンブラックなどの帯電防止剤を適当量含有させて電気抵抗が調整されている。中間転写体10は、駆動ローラ11に駆動が伝達されることで、図中矢印R2方向に所定の周速度で循環移動(回転)させられる。
中間転写体10の内周面側において、各感光体1Y、1M、1C、1Kに対応して、上述の各1次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kが配置されている。1次転写ローラ5は、中間転写体10を介して感光体1に向けて付勢(押圧)される。これにより、1次転写ローラ5は、感光体1との間で中間転写体10を挟み込むようにして、感光体1と中間転写体10との接触部である1次転写部(1次転写ニップ)T1を形成する。1次転写ローラ5には、1次転写バイアス印加手段としての1次転写電源D1が接続されている。1次転写工程時に、1次転写電源D1は、1次転写バイアス(1次転写電圧)として現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)とは逆極性の直流電圧を1次転写ローラ5に印加する。本実施例では、1次転写時に1次転写バイアスを定電圧制御する定電圧方式を採用している。
また、中間転写体10の外周面側において、2次転写対向ローラ13と対向する位置に、2次転写手段としてのローラ型の2次転写部材である2次転写ローラ14が配置されている。2次転写ローラ14は、中間転写体10を介して2次転写対向ローラ13に向けて付勢(押圧)される。これにより、2次転写ローラ14は、2次転写対向ローラ13との間で中間転写体10を挟み込むようにして、中間転写体10と2次転写ローラ14との接触部である2次転写部(2次転写ニップ)T2を形成する。2次転写ローラ14には、2次転写バイアス印加手段としての2次転写電源D2が接続されている。2次転写工程時に、2次転写電源D2は、2次転写バイアス(2次転写電圧)としてトナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧を2次転写ローラ14に印加する。
また、中間転写体10の外周面側において、テンションローラ12と対向する位置には、中間転写体クリーニング手段としての中間転写体クリーニング装置19が配置されている。
さらに、画像形成装置100には、記録用紙などの記録材Sを2次転写部T2へと供給する給搬送装置、トナー像を記録材Sに定着させる定着装置15などが設けられている。
画像形成時には、回転する感光体1の表面は、帯電バイアスが印加された帯電ローラ2により所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に略一様に帯電される。感光体1の回転方向において、感光体1上の帯電ローラ2により帯電される位置が帯電部(帯電位置)aである。なお、感光体1の回転方向において、感光体1と帯電ローラ2との接触部の上流側と下流側には、感光体1と帯電ローラ2との間の微小な空隙が形成される。そして、帯電ローラ2は、この上流側及び下流側の空隙のうち少なくとも一方で発生する放電により感光体1の表面を帯電処理する。しかし、ここでは、便宜的に感光体1と帯電ローラ2との接触部が帯電部aであるものと擬制して説明することがある。
帯電された感光体1の表面は、露光装置3が照射する画像情報に基づくレーザー光Lによって像露光(走査露光)され、感光体1上に静電潜像(静電像)が形成される。感光体1上に形成された静電潜像は、現像装置4により現像剤としてのトナーでトナー像として現像(可視化)され、感光体1上にトナー像が形成される。現像装置4は、トナーを担持して感光体1との対向部に搬送する現像剤担持体としての現像ローラ41を有する。現像工程時に、現像ローラ41には、現像バイアス印加手段としての現像電源D4から、現像バイアス(現像電圧)として直流電圧と交流電圧とが重畳された振動電圧が印加される。本実施例では、イメージ部露光と反転現像とにより、トナー像が形成される。つまり、略一様に帯電処理された後に露光されることによって電位の絶対値が低下した感光体1上の露光部に、感光体1の帯電極性と同極性に帯電したトナーが付着する。
感光体1上に形成されたトナー像は、1次転写部T1において、1次転写バイアスが印加された1次転写ローラ5によって、中間転写体10上に転写(1次転写)される。感光体1の回転方向において、感光体1と中間転写体10とが接触し、感光体1から中間転写体10にトナー像が転写される位置が1次転写部(1次転写位置)T1である。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光体1に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が各1次転写部T1において重ね合わせるようにして中間転写体10に転写される。中間転写体10上に形成されたトナー像は、2次転写部T2において、2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ14によって、記録材S上に転写(2次転写)される。記録材Sは、収納部であるカセット18から送り出されて、搬送ローラ対17によって搬送され、レジストローラ対16によって中間転写体10上のトナー像と同期がとられて2次転写部T2に搬送されてくる。
トナー像が転写された記録材Sは、定着装置15において加熱及び加圧される。これにより、記録材Sにトナー像が定着(溶融固着)される。その後、記録材Sは機外へと排出される。
また、1次転写工程後に感光体1上に残留したトナー(1次転写残トナー)は、クリーニング装置6によって感光体1上から除去されて回収される。クリーニング装置6は、クリーニングブレード61によって回転する感光体1上から1次転写残トナーを掻き取って、回収トナー容器62内に収容する。また、2次転写工程後に中間転写体10上に残留したトナー(2次転写残トナー)は、中間転写体クリーニング装置19によって中間転写体10上から除去されて回収される。以上により一連の画像形成プロセスが終了する。
本実施例では、各画像形成部Pが、中間転写体10にトナー像を形成するトナー像形成手段を構成する。そして、本実施例では、画像形成装置100は、上流側の画像形成部Pにより中間転写体10に形成されたトナー像に重ね合わせるように下流側の画像形成部Pの感光体1から中間転写体10へトナー像を転写して画像を形成する画像形成動作を実行可能である。
2.転写メモリ
次に、転写メモリについて説明する。なお、ここでは、複数の画像形成部Pのそれぞれについて、中間転写体10の回転方向(移動方向)において相対的に上流側又は下流側に配置されたものであることを、単に「上流側」、「下流側」などと呼んで区別することがある。
感光体1には、像露光によって形成された静電潜像の電位に基づいて決まった量のトナーが電気的に付着することでトナー像が形成される。そして、そのトナー像が、1次転写部T1に印加される転写電圧によって供給される転写電流の作用で、中間転写体10へ電気的に転写される。この際、転写工程後にも静電潜像が残留することで感光体1上に電位差が生じ、ゴーストが発生することがある。ここで、一の画像形成部Pで静電潜像の形成を行わない場合でも、その一の画像形成部Pより上流側の画像形成部Pで形成されたトナー像がその一の画像形成部Pの1次転写部T1を通過する際に、その一の画像形成部Pの感光体1上に電位差を生じさせ得る。これは、上流側の画像形成部Pで形成されたトナー像が下流側の画像形成部Pの1次転写部T1を通過する際に、トナーが有る部分(以下「トナー部」ともいう。)とトナーが無い部分(以下「非トナー部」ともいう。)とで、下流側の画像形成部Pの感光体1に1次転写ローラ5から流れ込む電流に差が生じるために発生する現象である。前述のように、この現象は「転写メモリ」と呼ばれ、多次色ゴーストを発生させる原因となる。
図3は、上流側の画像形成部Pからのトナー像が下流側の画像形成部Pの1次転写部T1を通過した後の、下流側の画像形成部Pの感光体1の表面電位を模式的に表したものである。図3中に線図で表す感光体1の表面電位は、上方が+側、下方が−側の電位である。
一般に、画像形成装置100の通常の使用においては転写メモリによるゴーストが発生しないように、1次転写ローラ5から感光体1へ流れ込む電流の設計が行われる。しかし、例えば1次転写ローラ5の電気抵抗が予想以上に増加した場合などに、1次転写ローラ5から感光体1の表面に流れ込む電流が不足することがある。そのため、1次転写部T1を通過した後かつ帯電部aを通過する前(以下、単に「転写部通過後」ともいう。)の感光体1の表面電位と、帯電ローラ2に印加される電圧との電位差(以下、単に「コントラスト」ともいう。)が維持できなくなる。その結果、トナー部と非トナー部とに生じる感光体1上の電位差を解消できず、転写メモリとなり、ゴーストを引き起こすことがある。
ここで、次のような実験を行った。YM画像形成部PY、PMで形成されたレッドベタ画像を、感光体1の帯電処理のみを行い静電潜像の形成を行っていないC画像形成部PCの1次転写部T1に送る。そして、このC画像形成部PCの感光体1における、1次転写部T1でレッドベタ画像と接触した領域(トナー部、レッドベタ画像部)の転写部通過後の表面電位を、表面電位計によって測定する。次に、YM画像形成部PY、PMで画像形成を行わない場合の、C画像形成部PCの感光体1における非トナー部の転写部通過後の表面電位を測定する。上記レッドベタ画像は、感光体1の長手方向(回転軸線方向)における画像形成領域(トナー像の形成が可能な領域)の全域にわたって形成した。本実施例では、特に言及しない場合、帯電電流検知用の試験トナー像は、感光体1の長手方向における画像形成領域の全域にわたって形成されたベタ画像であるものとする。なお、上記表面電位計は、当該実験のために感光体1の回転方向において1次転写部T1より下流かつ帯電部aより上流に設けられたものであり、本実施例の画像形成装置100が表面電位計を用いた制御を行うということではない。
例えば、C画像形成部PCの感光体1を帯電ローラ2により−600Vに略均一に帯電させた場合、該感光体1におけるレッドベタ画像部の転写部通過後の表面電位は−200V、非トナー部の転写部通過後の表面電位は−150Vとなった。このように、上流側のYM画像形成部PY、PMで形成された画像に起因して、下流側のC画像形成部PCでゴーストの要因となる電位差が生じることがわかる。このときのC画像形成部PCにおいて1次転写ローラ5から感光体1へ流れる感光体1の長手方向の全域の総電流(ここでは、単に「転写電流」ともいう。)は25μA程度である。この場合、上記電位差が生じていても、次回の画像上ではゴーストは発生しなかった。これは転写部通過後の感光体1の表面電位と、帯電ローラ2に印加される電圧とに十分なコントラスが保たれているためと考えられる(図3(b))。
同様の実験を、C画像形成部PCにおいて1次転写ローラ5から感光体1へ流れる転写電流を15μA程度に調整して行った。この場合、C画像形成部PCの感光体1におけるレッドベタ画像部の転写部通過後の表面電位は−400V、非トナー部の転写部通過後の表面電位は−350Vとなった。上流側のYM画像形成部PY、PMからC画像形成部PCの1次転写部T1に送られてくる画像は前述の実験と同様であるため、感光体1におけるトナー部と非トナー部とでの転写部通過後の表面電位の差は同じ50Vになっている。しかし、次回の画像でゴーストが発生した。これは、転写部通過後の感光体1の表面電位と、帯電ローラ2に印加される電圧と、に十分なコントラスが保たれていないためと考えられる(図3(a))。
次に、帯電電流(帯電DC電流)とゴーストとの関係について説明する。帯電ローラ2によって帯電電位Vdに略均一に帯電された感光体1の領域が1次転写部T1を通過すると、1次転写ローラ5からの放電を受け、転写部通過後の表面電位Vtになる。上述の実験では、転写電流25μAのときVt1=−200V、転写電流15μAのときVt2=−400Vである。この電位を維持したまま、感光体1を再度帯電ローラ2によって帯電電位Vdに略均一に帯電させるときのコントラストΔVは、ΔV=|Vd−Vt|となる。
帯電電流Idcの値は、下記式1で表される。下記式1において、ΔV[V](上述の実験では、ΔV=|Vd−Vti|、i=1,2)は帯電処理時のコントラストである。また、下記式1において、L[m]は感光体の長手方向の長さ(感光体1の長手方向における感光体1と帯電ローラ2との接触部の長さで代表)、v[m/s]は感光体1の周速度、d[m]は感光体1の膜厚、εは比誘電率、ε0は真空の誘電率である。
Idc=ε×ε0×L×v×ΔV/d ・・・(式1)
ここで、感光体1の長手方向の長さL、周速度vは予め決まっている値であり、感光体1の膜厚dは例えば帯電時間と走行時間からほぼ正確に値を算出できる。上記式1により、上述の実験における転写電流25μAの場合の帯電電流Idc(1)と、転写電流15μAの場合の帯電電流Idc(2)との関係は、
Idc(1)=2×Idc(2)
と表すことができる。
このように、転写電流が変化した際の、感光体1におけるレッドベタ画像部の転写部通過後の表面電位の変動分を、帯電電流を検知することで予測することが可能である。帯電電流IdcとコントラストΔVとには比例関係がある。そのため、帯電電流Idcが減少することはコントラストΔVが減少したことを意味する。また、感光体1の帯電電位Vdは一定とされるため、コントラストΔVが減少したことは、転写部通過後の表面電位Vtiの絶対値が大きくなったことを意味する。そして、転写部通過後の表面電位Vtiの絶対値がある一定の電位を超えると、最低必要なコントラストΔVを維持できなくなり、転写メモリによるゴーストが発生する(図3(a)参照)。本実施例では、このゴーストが発生する一定の電位を、ゴースト発生閾値Vgとする。
本実施例では、帯電電流の検知結果を1次転写ローラ5に印加する1次転写バイアスにフィードバックすることで、感光体1の転写部通過後の表面電位Vtiを制御する。これにより、必要なコントラストΔVを維持することで、ゴーストを抑制することが可能となる。
3.転写メモリによるゴーストの抑制
本実施例では、上流側の画像形成部Pで試験トナー像を形成し、そのトナー像と接触した下流側の画像形成部Pの感光体1の領域(トナー部)が帯電部aを通過する時の帯電電流を検知する。転写部通過後の感光体1の表面電位と帯電ローラ2の電位とのコントラストで決まる帯電電流が小さい場合、帯電工程時の電位収束性が低下し、ゴーストの原因となるトナー部と非トナー部とでの表面電位の差を均すことができず、ゴーストが発生することがある。したがって、本実施例では、その場合に、下流側の画像形成部Pの1次転写バイアスの絶対値を大きくするように調整し、転写電流を大きくして、転写部通過後の表面電位の絶対値を小さくするようにする。これにより、その後の画像形成動作時に、下流側の画像形成部Pでの転写メモリによるゴーストの発生を抑制することができる。
なお、本実施例では、1次転写部T1で試験トナー像と接触した感光体1の領域(トナー部)を帯電処理している時(トナー部が帯電部aを通過している時)に電流計23で検知された帯電電流を用い、前述の関係式に基づいて転写部通過後の表面電位を求める。そして、その転写部通過後の表面電位の絶対値がゴースト発生閾値Vgの絶対値を超えた場合に1次転写バイアスの絶対値を大きくするように調整する。ただし、これに限定されるものではなく、トナー部を帯電処理している時に電流計23で検知された帯電電流が予め設定された所定の閾値より小さくなった場合に、1次転写バイアスの絶対値を大きくするように調整すればよい。
また、1次転写バイアスは、環境あるいは中間転写体10や1次転写ローラ5などの転写手段の使用状態(使用初期からの使用量に関する情報など)に応じて変更されることがある。上述のように転写電流が変化すると、帯電電流が変化する。したがって、試験トナー像を形成して帯電電流を検知する検知動作における1次転写バイアスの設定に応じて上記閾値を設定(単数でも複数でもよい)することができる。また、前述の関係式からわかるように、感光体1の帯電電位が変化すると、帯電電流が変化する。したがって、試験トナー像を形成して帯電電流を検知する検知動作における帯電電位の設定に応じて上記閾値を設定(単数でも複数でもよい)することができる。
また、1次転写バイアスの絶対値を大きくする程度は、転写メモリによるゴーストを十分に抑制できるように適宜設定することができる。また、本実施例では、例えば1次転写ローラ5の電気抵抗が許容以上に上昇した際に発生しやすくなる転写メモリによるゴーストを抑制するために、上記閾値を境にして1次転写バイアスの絶対値を調整前の相対的に小さい値から相対的に大きい値に変更する。しかし、これに限定されるものではなく、段階的に複数の閾値を設けて、検知した表面電位の絶対値が各閾値よりも大きくなるごとに(あるいは検知電流値が各閾値よりも小さくなるごとに)、1次転写バイアスの絶対値を段階的に大きくするようにしてもよい。また、予め表面電位の絶対値(あるいは電流値)に対する所望の1次転写バイアスの絶対値を調べてテーブルなどとして記憶しておき、検知した表面電位の絶対値(あるいは電流値)に応じて1次転写バイアスの絶対値を連続的に変化させるようにしてもよい。
4.制御態様
図4は、本実施例の画像形成装置100の要部の概略制御態様を示すブロック図である。画像形成装置100には、画像形成装置100の各部を統括的に制御する制御手段としての制御部110が設けられている。制御部110は、演算処理を行う中心的素子であるCPU111、記憶手段としての記憶素子(メモリ)であるROM112、RAM113などを有して構成される。RAM113には、センサの検出結果、演算結果などが格納され、ROM112には制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。本実施例との関係で言えば、制御部110には、電流計(電流検知回路)23、1次転写バイアス制御回路(駆動回路)120などが接続されている。そして、制御部110は、電流計23による帯電電流の検知結果に基づいて、1次転写バイアス制御回路120を制御して1次転写バイアスの絶対値を調整する制御(1次転写バイアス調整制御)を行う。1次転写バイアス制御回路120は、1次転写工程時に1次転写電源D1から1次転写ローラ5に印加する1次転写バイアスを、制御部110の制御によって設定された目標電圧で定電圧制御する。本実施例では、制御部110は、感光体1の転写部通過後の表面電位を算出する算出部(転写メモリによるゴーストの検出部)の機能を有しており、1次転写バイアス調整制御を実行して1次転写バイアスを調整する調整部を構成する。
ここで、画像形成装置100は、一の開始指示により開始される、単一又は複数の記録材Sに画像を形成して出力する一連の画像出力動作である「ジョブ」を行う。ジョブは、一般に、画像形成工程(印字工程)、前回転工程、複数の記録材Sに画像を形成する場合の紙間工程、及び後回転工程を有する。画像形成工程は、実際に記録材Sに形成して出力する画像の静電潜像の形成、トナー像の形成、トナー像の転写を行う期間であり、画像形成時とはこの期間のことをいう。前回転工程は、開始指示が入力されてから実際に画像を形成し始めるまでの、画像形成工程の前の準備動作を行う期間である。紙間工程は、複数の記録材Sに連続して画像を形成する連続画像形成を行う際の記録材Sと記録材Sとの間に対応する期間である。後回転工程は、画像形成工程の後の整理動作(準備動作)を行う期間である。非画像形成時とは、画像形成時以外の期間であって、上記前回転工程、紙間工程、後回転工程、更には画像形成装置100の電源投入時又はスリープ状態からの復帰時の準備動作である前多回転工程時などが含まれる。
本実施例では、1次転写ローラ5の使用量に関する情報として画像形成枚数が所定の閾値以上となるごとに、ジョブの後回転工程や紙間工程において1次転写バイアス調整制御を行う。ただし、これに限定されるものではなく、1次転写バイアス調整制御は、非画像形成時の任意のタイミングで行うことができる。
5.1次転写バイアス調整制御
次に、本実施例における1次転写バイアス調整制御(ゴースト検知動作)について説明する。図5は、本実施例における1次転写バイアス調整制御の手順を示すフローチャート図である。ここでは、一例として、C画像形成部PCにおける1次転写バイアス調整制御の手順について説明する。
CPU111は、例えば、ジョブ終了時の後回転工程が開始されると(S101)、前回の1次転写バイアス調整制御から100枚(例えばA4サイズ換算値)以上画像形成が行われたか否かを判断する(S102)。
S102にて100枚以上と判断した場合、CPU111は、試験トナー像を形成して帯電電流を検知する動作を開始させる(S103)。ここでは、試験トナー像としてYM画像形成部PY、PMにより中間転写体10にレッドベタ画像を形成し、このレッドベタ画像をC画像形成部PCの1次転写部T1へと送り込む。そして、C画像形成部PCにおいて、感光体1上の1次転写部T1でレッドベタ画像と接触した領域(トナー部)を帯電処理している時(トナー部が帯電部aを通過している時)の帯電電流Idc(n)を電流計23によって検知する。
次に、CPU111は、電流計23によって検知された帯電電流Idc(n)に基づいて転写部通過後の表面電位Vtiを算出し、RAM113に記憶させる(S104)。
次に、CPU111は、算出された転写部通過後の表面電位Vtiの絶対値と、予めROM112に記憶されたゴースト発生閾値Vgの絶対値とを比較する(S105)。そして、|Vti|>|Vg|と判断した場合、1次転写バイアス制御回路120に対してフィードバックを指示する(S106)。具体的には、本実施例では、調整前よりも1次転写バイアスの絶対値を大きくするように、1次転写バイアス制御回路120における1次転写バイアスの設定を変更する。その後、所定の後回転工程の動作が終了したらジョブを終了させる(S107)。
一方、S102にて100枚未満と判断した場合、CPU111は、試験トナー像の形成動作や帯電電流の検知動作を行わせず、所定の後回転工程の動作が終了したらジョブを終了させる(S107)。また、S105にて|Vti|≦|Vg|と判断した場合、CPU111は、1次転写バイアスの調整を行わずに、所定の後回転工程の動作が終了したらジョブを終了させる(S107)。
なお、紙間工程で1次転写バイアス調整制御を行う場合は、1次転写バイアスを調整した後(あるいは調整しないことを決定した後)に、引き続きジョブの作像動作が行われる。
以上では、試験トナー像としてレッドベタ画像を形成しC画像形成部PCにおける1次転写バイアスを調整する場合を例に説明した。本実施例の画像形成装置100では、K画像形成部PKにおいても、C画像形成部PCと同様に転写メモリによるゴーストが発しやすい。したがって、本実施例では、K画像形成部PCについても、上記C画像形成部PCの前露光量調整制御と同様にして1次転写バイアス調整制御を行う。この際、本実施例では、C画像形成部PCと同様に試験トナー像としてレッドベタ画像(C画像形成部PCの前露光量調整制御のために形成したものであっても、別途新たに形成したものであってもよい。)を用いる。しかし、これに限定されるものではなく、試験トナー像としては、グリーンベタ画像やブルーベタ画像を用いてもよい。また、2次色画像と比較して感光体1の転写部通過後の表面電位の絶対値の増大が軽微なためゴーストは発生し難いが、試験トナー像にイエロー、マゼンタ、シアンなどの単色画像を用いて、下流側の画像形成部Pで上記同様の帯電電流の検知を行ってもよい。つまり、本実施例の1次転写バイアス調整制御は、複数の感光体1のうち中間転写体10の回転方向において最上流の感光体1よりも下流側の感光体1に対応して設けられた1次転写ローラ5に印加する1次転写バイアスの調整に適用できる。
また、ベタ(特に多次色ベタ)画像が上流側の画像形成部Pで形成された場合に下流側の画像形成部Pで転写メモリによるゴーストが発生しやすいため、これを予測するために試験トナー像としてはベタ画像(最高濃度レベルのトナー像)が好ましい。ただし、試験トナー像のトナー載り量は、転写メモリによるゴーストを発生させる可能性がある所定量以上であればよく、所望によりハーフトーン画像であってもよい。
6.効果
図6は、C画像形成部PCの感光体1におけるトナー部(レッドベタ画像部)の転写部通過後の表面電位と、ゴーストのレベルとの相関を示すグラフ図である。また、図7は、電流計23により検知された帯電電流と、転写部通過後の感光体1の表面電位との相関を示すグラフ図である。
実験により導き出された図6、図7に示す関係から、帯電電流がある一定の閾値より小さくなることで、転写部通過後の感光体1の表面電位Vtiがゴースト発生閾値Vgを超え、転写メモリによるゴーストが発生しやすくなることがわかる。これに対し、本実施例では、帯電電流を検知することで転写メモリによるゴーストの発生レベルを予測し、1次転写ローラ5に印加する1次転写バイアスへフィードバックする。具体的には、帯電電流が所定の閾値より小さくなった場合(帯電電流に基づく転写部通過後の表面電位の絶対値が所定の閾値を超えた場合でもよい)に、1次転写バイアスの絶対値を大きくするように調整する。これにより、転写メモリによるゴーストの発生を抑制することが可能となる。
以上のように、本実施例によれば、感光体1に近接した場所に表面電位計などの検出手段を設けることなく、スペースやコストの点で有利な簡易な構成で、感光体1の劣化を抑制しつつ、転写メモリによるゴーストを抑制することができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1のものと同じである。したがって、本実施例において実施例1のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例1では、上流側の画像形成部Pで試験トナー像を形成し、下流側の画像形成部Pで感光体1のトナー部が帯電部aを通過する時の帯電電流を検知し、その電流の絶対値に基づいて下流側の画像形成部Pの1次転写バイアスを調整した。これに対し、本実施例では、トナー部と非トナー部との電流量を検知し、それらの差分に基づいて、上流側の画像形成部Pのトナー像のトナー量(具体的には最大載り量[mg/cm])を調整する。以下、更に詳しく説明する。
1.転写メモリ
実施例1で説明したように、静電潜像の形成を行わない画像形成部Pでも、上流側の画像形成部Pで形成されたトナー像によってトナーが有る部分と無い部分とで転写電流に差が生じ、転写メモリによるゴーストが発生することがある。このとき下流側の画像形成部Pの1次転写部T1を通過する上流側の画像形成部Pで形成されたトナー像のトナー載り量によって、転写メモリによるゴーストの発生の程度が変わることがある。具体的には、感光体1の劣化などの何らかの理由で想定以上の量のトナーが下流側の1次転写部T1を通過する際に、下流側の画像形成部Pにおいてトナー部と非トナー部とでの1次転写ローラ5から感光体1へ流れ込む電流量の差が大きくなる。そのため、転写部通過後のトナー部と非トナー部の感光体1の表面電位の差分が過大になり、帯電工程時にトナー部と非トナー部とで生じる電位差を解消できず、転写メモリとなり、ゴーストを引き起こすことがある。
図8は、上流側の画像形成部Pからのトナー像が下流側の画像形成部Pの1次転写部T1を通過した後の、下流側の画像形成部Pの感光体1の表面電位を模式的に表したものである。図8中に線図で表す感光体1の表面電位は、上方が+側、下方が−側の電位である。
ここで、実施例1と同様に表面電位計を用いて、感光体1の転写部通過後の表面電位を測定する次のような実験を行った。通常の使用条件でYM画像形成部PY、PMで形成されたレッドベタ画像を、感光体1の帯電処理のみを行い静電潜像の形成を行っていないC画像形成部PCの1次転写部T1に送る。そして、このC画像形成部PCの感光体1における、1次転写部T1でレッドベタ画像と接触した領域(トナー部、レッドベタ画像部)と、接触していない領域(非トナー部)の転写部通過後の表面電位を、表面電位計によって測定する。
例えば、C画像形成部PCの感光体1を帯電ローラ2により−600Vに略均一に帯電させた場合、該感光体1におけるレッドベタ画像部の転写部通過後の表面電位は−200V、非トナー部の転写部通過後の表面電位は−150Vとなった。このように、上流側のYM画像形成部PY、PMで形成された画像に起因して、下流側のC画像形成部PCでゴーストの要因となる電位差が生じることがわかる。このときのC画像形成部PCにおいて1次転写ローラ5から感光体1へ流れる転写電流は25μA程度である。この場合、上記電位差が生じていても、次回の画像上ではゴーストは発生しなかった。これは転写部通過後のトナー部と非トナー部との電位差が十分に小さいため、帯電ローラ2を通過することで十分に電位差を解消できたためと考えられる(図8(b))。
同様の実験を、C画像形成部PCにおいて1次転写ローラ5から感光体1へ流れる転写電流を25μAに維持したまま、上流側のYM画像形成部PY、PMで形成されるレッドベタ画像のトナー載り量を通常の1.2倍に増やして行った。この場合、C画像形成部PCの感光体1におけるレッドベタ画像部の転写部通過後の表面電位は−300V、非トナー部の転写部通過後の表面電位は−150Vとなった。C画像形成部PCにおいて1次転写ローラ5から感光体1へ流れる転写電流は上述の実験(通常のベタ画像のトナー載り量)と同様であるため、転写部通過後の非トナー部の表面電位は上述の実験と同じ−150Vを保っている。しかし、次回の画像でゴーストが発生した。これは、トナー部と非トナー部とでの転写部通過後の感光体1の表面電位の段差が大きくなり、帯電ローラ2による帯電処理ではこれを解消できないためと考えられる。
次に、帯電電流(帯電DC電流)の差分とゴーストとの関係について説明する。帯電ローラ2によって帯電電位Vdに略均一に帯電された感光体1の領域が1次転写部T1を通過すると、1次転写ローラ5からの放電を受け、転写部通過後の表面電位Vtになる。上述の実験では、転写電流25μAのとき、非トナー部Vt3=−150V、通常のトナー載り量のトナー部Vt4=−200、通常の1.2倍のトナー載り量のトナー部Vt5=−300Vである。この電位を維持したまま、感光体1を再度帯電ローラ2によって帯電電位Vdに略均一に帯電させるときのコントラストΔVは、ΔV=|Vd−Vt|となる。上述の実験でのコントラストΔVはそれぞれ、
ΔV1=|Vd−Vt3|(非トナー部)
ΔV2=|Vd−Vt4|(通常のトナー載り量のトナー部)
ΔV3=|Vd−Vt5|(通常の1.2倍のトナー載り量のトナー部)
となる。
したがって、通常のトナー載り量のトナー部と非トナー部とでのコントラストの差分ΔVc1、通常の1.2倍のトナー載り量のトナー部と非トナー部とでのコントラストの差分ΔVc2は、それぞれ次のように表すことができる。
ΔVc1=|ΔV1−ΔV2|
ΔVc2=|ΔV1−ΔV3|
また、実施例1で説明した式1の関係に基づいて、通常のトナー載り量のトナー部と非トナー部とでの帯電電流の差分Idc(3)と、通常の1.2倍のトナー載り量のトナー部と非トナー部とでの帯電電流の差分Idc(4)との関係は、次のように表される。
1.2Idc(3)=Idc(4)
このように、上流側の画像形成部Pで形成されたトナー像のトナー載り量が変化した際の、下流側の画像形成部Pの転写部通過後の感光体1の表面電位の変動分を、帯電電流を検知することで予測することが可能である。トナー部と非トナー部とでの帯電電流の差分と、トナー部と非トナー部とでのコントラストΔVの差分ΔVcとには比例関係がある。そのため、帯電電流の差分が増加することはコントラストΔVの差分ΔVcが増加したことを意味する。そして、コントラストΔVの差分ΔVcがある一定の電位差ΔVcgを超えると、帯電ローラ2により感光体1を均一に帯電させることができなくなり、転写メモリによるゴーストが発生する(図8(a))。本実施例では、このゴーストが発生する一定の電位差ΔVcgを、ゴースト発生閾値とする。
本実施例では、下流側の画像形成部Pでの帯電電流の検知結果を、上流側の画像形成部Pで形成するトナー像のトナー載り量にフィードバックすることで、下流側の画像形成部PでのコントラストΔVの差分ΔVcを制御する。これにより、許容できるトナー部と非トナー部のコントラストΔVの差分ΔVcを維持することで、ゴーストを抑制することが可能となる。
2.転写メモリによるゴーストの抑制
本実施例では、上流側の画像形成部Pで試験トナー像を形成し、そのトナー像と接触した下流側の画像形成部Pの感光体1の領域(トナー部)と、接触していない領域(非トナー部)と、がそれぞれ帯電部aを通過するときの帯電電流を検知する。トナー部と非トナー部とでの帯電電流の差分が大きい場合、転写部通過後の感光体1のトナー部と非トナー部とでの表面電位の差分も大きくなっており、その電位差を帯電工程時に均すことができず、ゴーストが発生することがある。したがって、本実施例では、その場合に、上流側の画像形成部Pで形成するトナー像のトナー載り量を小さくするように調整し、下流側の画像形成部Pにおける転写部通過後の感光体1のトナー部と非トナー部とでの表面電位の差を低減するようにする。具体的には、上流側の画像形成部Pの露光装置3による静電潜像の形成時の露光量(感光体の表面(単位面積あたり)に照射される単位時間あたりの光量)を小さくするように調整して、最大載り量[mg/cm]を小さくするように調整する。これにより、その後の画像形成においては、下流側の画像形成部Pでの転写メモリによるゴーストの発生を抑制することができる。
なお、本実施例では、下流側の画像形成部PでのコントラストΔVの差分ΔVcがゴースト発生閾値ΔVcgを超えた場合に、上流側の画像形成部Pで形成するトナー像のトナー載り量を小さくするように調整するが、これに限定されるものではない。下流側の画像形成部Pでのトナー部と非トナー部とでの検知された帯電電流の差分が予め設定された所定の閾値より大きくなった場合に、上流側の画像形成部Pで形成するトナー像のトナー載り量を小さくするように調整すればよい。
また、実施例1で説明したのと同様、上記閾値は、試験トナー像を形成して帯電電流を検知する検知動作における1次転写バイアスの設定や、帯電電位の設定に応じて設定(単数でも複数でもよい)することができる。
また、上流側の画像形成部Pで形成するトナー像のトナー載り量(露光装置3による露光量)を小さくする程度は、下流側の画像形成部Pでの転写メモリによるゴーストを十分に抑制できるように適宜設定することができる。また、本実施例では、上記閾値を境にしてトナー載り量を調整前の相対的に大きい値から相対的に小さい値に変更する。しかし、これに限定されるものではなく、実施例1にて説明したのと同様に、段階的に複数の閾値を設けて、トナー載り量を段階的に小さくするようにしてもよい。また、実施例1にて説明したのと同様に、トナー載り量を連続的に変化させるようにしてもよい。
3.制御態様
図9は、本実施例の画像形成装置100の要部の概略制御態様を示すブロック図である。本実施例の制御態様は、図4に示した実施例1のものと同様であるが、制御部110が電流計23による帯電電流の検知結果に基づいて露光条件制御回路130を制御してトナー載り量を調整する制御(トナー載り量調整制御)を行う点が異なる。露光条件制御回路130は、露光工程(静電潜像形成工程)時の露光装置3による露光量を制御する。本実施例では、制御部110は、感光体1の転写部通過後の表面電位を算出する算出部(転写メモリによるゴーストの検出部)の機能を有しており、トナー載り量調整制御を実行してトナー載り量を調整する調整部を構成する。
本実施例では、1次転写ローラ5の使用量に関する情報として画像形成枚数が所定の閾値以上となるごとに、ジョブの後回転工程や紙間工程においてトナー載り量調整制御を行う。ただし、これに限定されるものではなく、トナー載り量調整制御は、非画像形成時の任意のタイミングで行うことができる。
4.トナー載り量調整制御
次に、本実施例におけるトナー載り量調整制御(ゴースト検知動作)について説明する。図10は、本実施例におけるトナー載り量調整制御の手順を示すフローチャート図である。ここでは、一例として、C画像形成部PCで帯電電流を検知して、YM画像形成部PY、PMにおいて形成するトナー像のトナー載り量(2次色の最大載り量)を調整する手順について説明する。
CPU111は、例えば、ジョブ終了時の後回転工程が開始されると(S201)、前回のトナー載り量調整制御から100枚(例えばA4サイズ換算値)以上画像形成が行われたか否かを判断する(S202)。
S202にて100枚以上と判断した場合、CPU111は、試験トナー像を形成して帯電電流を検知する動作を開始させる(S203)。ここでは、試験トナー像としてYM画像形成部PY、PMにより中間転写体10にレッドベタ画像を形成し、このレッドベタ画像をC画像形成部PCの1次転写部T1へと送り込む。そして、C画像形成部PCにおいて、感光体1上の1次転写部T1でレッドベタ画像と接触した領域(トナー部)と、接触していない領域(非トナー部)と、をそれぞれ帯電処理している時の帯電電流Idc(n)を電流計23によって検知する。
次に、CPU111は、電流計23によって検知された帯電電流Idc(n)に基づいて転写部通過後のトナー部と非トナー部とでのコントラストΔVの差分ΔVcを算出し、RAM113に記憶させる(S204)。
次に、CPU111は、算出されたコントラストΔVの差分ΔVcと、予めROM112に記憶されたゴースト発生閾値ΔVcgとを比較する(S205)。そして、ΔVc>ΔVcgと判断した場合、露光条件制御回路130に対してフィードバックを指示する(S206)。具体的には、本実施例では、YM画像形成部PY、PMで形成するトナー像のトナー載り量(最大載り量)を調整前よりも小さくするように、YM画像形成部PY、PMの露光条件制御回路130における最高濃度に対応する露光量の設定を変更する。なお、このとき、最高濃度に対応する露光量の設定の変更に伴い、他の階調に対応する露光量の設定も補正してよい。その後、所定の後回転工程の動作が終了したらジョブを終了させる(S207)。
一方、S202にて100枚未満と判断した場合、CPU111は、試験トナー像の形成動作や帯電電流の検知動作を行わせず、所定の後回転工程の動作が終了したらジョブを終了させる(S207)。また、S205にてΔVc≦ΔVcgと判断した場合、CPU111は、トナー載り量の調整を行わずに、所定の後回転工程の動作が終了したらジョブを終了させる(S207)。
なお、紙間工程でトナー載り量調整制御を行う場合は、トナー載り量を調整した後(あるいは調整しないことを決定した後)に、引き続きジョブの作像動作が行われる。
以上では、試験トナー像としてレッドベタ画像を形成し、C画像形成部PCで帯電電流を検知して、YM画像形成部PY、PMで形成するトナー像のトナー載り量を調整する場合を例に説明した。しかしこれに限定されるものではなく、これに代えて又は加えて、K画像形成部PKで帯電電流を検知して、YM画像形成部PY、PMで形成するトナー像のトナー載り量を調整することができる。また、試験トナー像としてグリーンベタ画像を形成し、K画像形成部PKで帯電電流を検知して、YC画像形成部PY、PCで形成するトナー像のトナー載り量を調整することができる。また、ブルーベタ画像を形成し、K画像形成部PKで帯電電流を検知して、MC画像形成部PM、PCで形成するトナー像のトナー載り量を調整することができる。また、実施例1の場合と同様、試験トナー像としてイエロー、マゼンタ、シアンなどの単色画像を形成し、下流側の画像形成部Pで帯電電流を検知して、試験トナー像を形成した上流側の画像形成部Pで形成するトナー像のトナー載り量を調整してもよい。つまり、本実施例のトナー載り量調整制御は、複数の感光体1のうち中間転写体10の回転方向において最下流の感光体1よりも上流側の感光体1に形成するトナー像のトナー載り量の調整に適用できる。
5.効果
図11は、C画像形成部PCの感光体1における転写部通過後のトナー部(レッドベタ画像部)と非トナー部とでのコントラストΔVの差分ΔVcと、ゴーストのレベルとの相関を示すグラフ図である。また、図12は、トナー部と非トナー部とでの電流計23により検知された帯電電流の差分と、転写部通過後のトナー部(レッドベタ画像部)と非トナー部とでのコントラストΔVの差分ΔVcとの相関を示すグラフ図である。
実験により導き出された図11、図12に示す関係から、次のことがわかる。つまり、帯電電流の差分がある一定の閾値より大きくなることで、転写部通過後のトナー部と非トナー部とでのコントラストΔVの差分ΔVcがゴースト画像発生閾値ΔVcgを超え、転写メモリによるゴーストが発生しやすくなる。これに対し、本実施例では、下流側の画像形成部Pで帯電電流を検知することで転写メモリによるゴーストの発生レベルを予測し、上流側の画像形成部Pで形成するトナー像のトナー載り量へフィードバックする。具体的には、帯電電流の差分が所定の閾値より大きくなった場合(帯電電流の差分に基づく転写部通過後のトナー部と非トナー部とでの表面電位の差分(コントラストの差分)でもよい)に、トナー像のトナー載り量を小さくするように調整する。これにより、下流側の画像形成部Pにおける転写メモリによるゴーストの発生を抑制することが可能となる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施例では、帯電部材が感光体に接触している場合について説明したが、これに限定されるものではない。転写メモリによる多次色ゴーストなどのゴーストの問題は、非接触や近接などの帯電方式に関わらない共通の課題である。したがって、帯電ローラなどの帯電部材は、被帯電体である感光体の表面に必ずしも接触している必要はなく、近接部での放電が可能であれば、例えば数10μmの空隙(間隙)を有して非接触に近接して配置されていてもよい。このように帯電部材が感光体に近接して配置され、その近接部(上述の実施例での帯電ローラと感光体との接触部の上流、下流の間隙に対応)での放電により感光体を帯電処理する構成においても、本発明を適用することができる。
また、上述の実施例では、帯電バイアスとして直流電圧と交流電圧とを重畳した振動電圧を用いるAC帯電方式を採用したが、これに限定されるものではない。転写メモリによる多次色ゴーストなどのゴーストの問題は、AC帯電方式よりも感光体の電位収束性の低い、直流電圧のみからなる帯電バイアスを用いるDC帯電方式において、より顕著に発生する傾向がある。そのため、本発明を適用することによって、より高い効果を発揮する。
また、上述の実施例では、タンデム型の画像形成装置を例として説明したが、本発明は所謂1ドラム型の画像形成にも適用できる。1ドラム型の画像形成装置は、一の感光体に対して複数の現像装置が設けられており、感光体に順次形成される各色成分の静電潜像を、現像装置を切り替えて用いることで順次現像する。そして、感光体に各色のトナー像が形成されるごとに、そのトナー像が1次転写部において感光体から中間転写体に順次重ね合わせるようにして1次転写される。中間転写体は、転写されたトナー像を担持して繰り返し1次転写部を通過する。そして、最終的に形成された多重トナー像が2次転写部で記録材に2次転写される。このような画像形成装置においても、2色目以降の1次転写工程に関して、上述の実施例の画像形成装置と同様に、転写メモリによる多次色ゴーストなどのゴーストの問題が生じ得る。したがって、このような画像形成装置においても、本発明を適用することができ、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。つまり、転写部で感光体から転写体に転写された試験トナー像を再度転写部に搬送し、その試験トナー像と接触した感光体の領域を帯電させている時の帯電電流を検知する。これにより、複数色のトナーで画像を形成する際の、少なくとも最初に形成される色以外の色のトナー像を転写体に転写する際の転写バイアスを調整できる。また、転写部で感光体から転写体に転写された試験トナー像を再度転写部に搬送し、その試験トナー像と接触した感光体の領域と接触していない感光体の領域をそれぞれ帯電させている時の帯電電流を検知する。これにより、複数色のトナーで画像を形成する際の、少なくとも最後に形成される色以外の色のトナー像のトナー載り量を調整することができる。
1 感光体
2 帯電ローラ
3 露光装置
5 1次転写ローラ
10 中間転写ベルト
23 電流計

Claims (10)

  1. 回転可能な感光体と、
    帯電部で前記感光体を帯電させる帯電部材と、
    前記帯電部材に前記帯電のための帯電電圧を印加する帯電電源と、
    前記帯電部材により帯電された前記感光体を露光して静電像を形成する露光手段と、
    前記感光体に形成された静電像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、
    転写部で前記感光体からトナー像が転写される移動可能な転写体と、
    前記転写部に前記転写のための転写電圧を印加する転写電源と、
    前記転写体に担持されて前記転写部へと搬送されるトナー像を前記転写体に形成するトナー像形成手段と、
    を有し、前記トナー像形成手段により前記転写体に形成されたトナー像に重ね合わせるように前記感光体から前記転写体へトナー像を転写して画像を形成する画像形成動作を実行可能な画像形成装置において、
    前記帯電電源により前記帯電部材に前記帯電電圧が印加されることで前記帯電部材に流れる直流電流を検知する検知部と、
    前記トナー像形成手段により前記転写体に所定の試験トナー像を形成させ、前記転写電圧が印加された状態で前記転写部において前記試験トナー像と接触した前記感光体の領域が前記帯電部を通過する時の前記検知部の検知結果に基づいて、前記画像形成動作における前記転写電圧を調整する調整部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー像形成手段は、前記転写体の移動方向において前記感光体よりも上流に配置された別の感光体を有し、
    前記試験トナー像は、前記別の感光体に形成され、前記別の感光体から前記転写体に転写されて前記転写部へと搬送されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー像形成手段は、前記感光体を含んで構成され、
    前記試験トナー像は、前記感光体に形成され、前記転写部で前記感光体から前記転写体に転写されて前記転写部へと再び搬送されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記調整部は、前記検知部により検知された電流が所定の閾値よりも小さい場合に、前記転写電圧の絶対値を調整前よりも大きくするように調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 回転可能な感光体と、
    帯電部で前記感光体を帯電させる帯電部材と、
    前記帯電部材に前記帯電のための帯電電圧を印加する帯電電源と、
    前記帯電部材により帯電された前記感光体を露光して静電像を形成する露光手段と、
    前記感光体に形成された静電像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、
    転写部で前記感光体からトナー像が転写される移動可能な転写体と、
    前記転写部に前記転写のための転写電圧を印加する転写電源と、
    前記転写体に担持されて前記転写部へと搬送されるトナー像を前記転写体に形成するトナー像形成手段と、
    を有し、前記トナー像形成手段により前記転写体に形成されたトナー像に重ね合わせるように前記感光体から前記転写体へトナー像を転写して画像を形成する画像形成動作を実行可能な画像形成装置において、
    前記帯電電源により前記帯電部材に前記帯電電圧が印加されることで前記帯電部材に流れる直流電流を検知する検知部と、
    前記トナー像形成手段により前記転写体に所定の試験トナー像を形成させ、前記転写電圧が印加された状態で前記転写部において前記試験トナー像と接触した前記感光体の領域が前記帯電部を通過する時の前記検知部の検知結果と、前記転写電圧が印加された状態で前記転写部において前記試験トナー像と接触していない前記感光体の領域が前記帯電部を通過する時の前記検知部の検知結果と、の差分に基づいて、前記画像形成動作において前記トナー像形成手段が前記転写体に形成するトナー像のトナー量を調整する調整部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記トナー像形成手段は、前記転写体の移動方向において前記感光体よりも上流に配置された別の感光体と、前記別の感光体を帯電させる別の帯電部材と、前記別の帯電部材により帯電された前記別の感光体を露光して静電像を形成する別の露光手段と、前記別の感光体に形成された静電像にトナーを供給してトナー像を形成する別の現像手段と、を有し、
    前記試験トナー像は、前記別の感光体に形成され、前記別の感光体から前記転写体に転写されて前記転写部へと搬送され、
    前記調整部は、前記別の露光手段による前記別の感光体の露光条件を調整して前記トナー量の調整を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記トナー像形成手段は、前記感光体を含んで構成され、
    前記試験トナー像は、前記感光体に形成され、前記転写部で前記感光体から前記転写体に転写されて前記転写部へと再び搬送され、
    前記調整部は、前記露光手段による前記感光体の露光条件を調整して前記トナー量の調整を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記調整部は、前記差分が所定の閾値より大きい場合に、前記トナー量を調整前よりも小さくするように調整することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記試験トナー像は、最高濃度レベルのトナー像であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記帯電電源は、前記帯電部材に直流電圧のみを印加することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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