以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
(実施の形態1)
本実施の形態および以下の実施の形態の半導体装置は、不揮発性メモリ(不揮発性記憶素子、フラッシュメモリ、不揮発性半導体記憶装置)と、低耐圧トランジスタと、高耐圧トランジスタとを備えた半導体装置である。本実施の形態および以下の実施の形態では、不揮発性メモリは、nチャネル型MISFET(MISFET:Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を基本としたメモリセルをもとに説明を行う。
また、本実施の形態および以下の実施の形態での極性(書込・消去・読出時の印加電圧の極性およびキャリアの極性)は、nチャネル型のMISFET(MIS型電界効果トランジスタ)を基本としたメモリセルの場合の動作を説明するためのものである。pチャネル型MISFETを基本とする場合は、印加電位およびキャリアの導電型等の全ての極性を反転させることで、原理的には同じ動作を得ることができる。
<半導体装置の製造方法について>
本実施の形態の半導体装置の製造方法を、図1〜図17を用いて説明する。図1〜図17は、本実施の形態の半導体装置の製造工程中の断面図である。図1〜図5、図9、図11、図12および図15〜図17においては、各図の左側から右側に向かって、順にメモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cの断面を示している。メモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのそれぞれは、半導体基板の主面に沿って並ぶ領域である。つまり、半導体基板の主面は、メモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cを有している。
図6〜図8、図10、図13および図14は、メモリセル領域1Aを拡大して示す断面図である。ここでは、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cを、周辺領域と呼ぶ場合がある。
以下の説明では、メモリセル領域1Aに不揮発性メモリのメモリセルが、低耐圧トランジスタ領域1Bに低耐圧のMISFETが、高耐圧トランジスタ領域1Cに高耐圧のMISFETが、それぞれ形成される様子を示す。なお、以下では、不揮発性メモリのメモリセルを、単に不揮発性メモリセルと呼ぶ場合がある。
また、例えば低耐圧トランジスタ領域1Bまたは高耐圧トランジスタ領域1Cに、nチャネル型のMISFETとpチャネル型のMISFETの両方、すなわちCMISFET(Complementary Metal Insulator Semiconductor)を形成することもできる。
半導体装置の製造工程においては、まず、図1に示すように、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコン(Si)などからなる半導体基板(半導体ウェハ)SBを用意する。
続いて、半導体基板SBの主面に複数の溝を形成し、当該溝の内側に酸化シリコン膜を埋め込むことにより、当該酸化シリコン膜からなる素子分離領域EIを形成する。ここでは、素子分離領域EIはSTI(Shallow Trench Isolation)構造を有しているが、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法によって素子分離領域EIを形成してもよい。
素子分離領域EIは、メモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのそれぞれの領域間に形成されている。また、素子分離領域EIは、メモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのそれぞれの素子を形成する領域、つまり活性領域の周囲を平面視において囲むように形成されている。すなわち、素子分離領域EIは活性領域のレイアウトを規定している。
続いて、フォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を用いて、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cの半導体基板SBの主面のそれぞれに、p型の半導体領域であるウェルPW2、PW3をそれぞれ形成する。ウェルPW2、PW3は、ここではp型の不純物(例えばB(ホウ素))を半導体基板SBの主面に比較的低い濃度で打ち込むことで形成する。ウェルPW2、PW3のそれぞれの形成深さは、素子分離領域EIよりも深い。ここではウェルPW2、PW3のそれぞれを、フォトリソグラフィ技術を用いて別々のイオン注入工程により形成することで、異なる不純物濃度とする。
続いて、フォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を用いて、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cの半導体基板SBの主面のそれぞれに、n型の不純物(例えばAs(ヒ素)またはP(リン))を打ち込むことで、p型の不純物領域であるチャネル領域CH2、CH3をそれぞれ形成する。チャネル領域CH2、CH3のそれぞれの形成深さは素子分離領域EIよりも浅く、チャネル領域CH2、CH3は半導体基板SBの主面近傍にのみ形成される。
ここではチャネル領域CH2、CH3のそれぞれを、フォトリソグラフィ技術を用いて別々のイオン注入工程により形成することで、異なる不純物濃度とする。チャネル領域CH2、CH3は、半導体基板SBの主面にn型不純物を打ち込んで形成した領域であるが、当該n型不純物の濃度は低く、半導体基板SBの上面のウェルPW2、PW3のp型不純物の濃度が比較的高いため、チャネル領域CH2、CH3を構成する半導体領域の導電型はp型である。図1では、チャネル領域CH2、CH3のそれぞれの底部を破線で示している。
次に、図2に示すように、メモリセル領域1Aおよび高耐圧トランジスタ領域1Cの半導体基板SB上に、比較的膜厚が大きい絶縁膜IF1を形成し、低耐圧トランジスタ領域1Bに、比較的膜厚が小さい絶縁膜IF2を形成する。高耐圧トランジスタ領域1Cの絶縁膜IF1は、後に形成する高耐圧トランジスタのゲート絶縁膜となる膜であるため、5〜12V程度の耐圧性能を有する必要がある。したがって、絶縁膜IF1の膜厚は、15〜20nm程度必要である。ここでは、絶縁膜IF1の膜厚は例えば16nmである。絶縁膜IF2の膜厚は、絶縁膜IF1よりも小さい。
このように、2種類の異なる膜厚を有する絶縁膜IF1、IF2を作り分ける場合には、例えば、まず半導体基板SBの主面全面上に絶縁膜IF1を形成した後、低耐圧トランジスタ領域1Bの絶縁膜IF1を除去し、続いて低耐圧トランジスタ領域1Bに絶縁膜IF2を形成すればよい。
絶縁膜IF1、IF2は、例えば酸化シリコン膜からなる。絶縁膜IF1は、例えば、ドライ酸化法、ウェット酸化法またはISSG(In-Situ Steam Generation)酸化法により形成することができる。また、絶縁膜IF1は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成してもよく、この場合、絶縁膜IF1は、例えばTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜またはHTO(High-temperature silicon dioxide)膜からなる。また、絶縁膜IF1は、上記のいずれかの酸化法と、当該CVD法とを組み合わせて形成してもよい。この場合、例えば、まず酸化法により5nmの膜厚の絶縁膜を形成した後、その上にCVD法により10nmの膜厚の絶縁膜を堆積することで、それらの絶縁膜からなる積層構造を有する絶縁膜IF1を形成する。絶縁膜IF2は、例えば熱酸化などを行うことで形成することができる。
次に、図3に示すように、半導体基板SBの主面全面上に、例えばCVD法を用いて、ポリシリコン膜PS1を形成する。これにより、絶縁膜IF1、IF2のそれぞれの上面はポリシリコン膜PS1により覆われる。その後、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて、メモリセル領域1Aのポリシリコン膜PS1を除去することで、絶縁膜IF1の上面を露出させる。ポリシリコン膜PS1の膜厚は、例えば150nmである。
ここでは、不純物を導入していないポリシリコン膜PS1を形成し、図9および図10を用いて後述する工程の後、イオン注入法を用いて、ポリシリコン膜PS1中にn型の不純物(例えばP(リン))を打ち込む。ポリシリコン膜PS1は、成膜時にアモルファスシリコン膜として形成してから、その後の熱処理で、多結晶化して形成することもできる。
続いて、イオン注入法を用いて、メモリセル領域1Aの半導体基板SBの主面にp型の半導体領域であるウェルPW1を形成する。ウェルPW1は、ここではp型の不純物(例えばB(ホウ素))を半導体基板SBの主面に比較的低い濃度で打ち込むことで形成する。ウェルPW1のそれぞれの形成深さは、素子分離領域EIよりも深い。
続いて、イオン注入法を用いて、メモリセル領域1Aの半導体基板SBの主面にn型の不純物(例えばAs(ヒ素)またはP(リン))を打ち込むことで、チャネル領域CH1を形成する。チャネル領域CH1の形成深さは素子分離領域EIよりも浅く、チャネル領域CH1は半導体基板SBの主面近傍にのみ形成される。図1では、チャネル領域CH1の底部を破線で示している。
次に、図4に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング法を用いて、メモリセル領域1Aの絶縁膜IF1を除去し、これにより半導体基板SBの主面を露出させる。続いて、半導体基板SBの主面全面上に、メモリトランジスタのゲート絶縁膜用の積層膜であるONO(oxide-nitride-oxide)膜ONを形成する。ONO膜ONは、メモリセル領域1Aの半導体基板SBの上面と、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのポリシリコン膜PS1の側壁および上面とを覆っている。ONO膜ONの形成時には、半導体基板SBに高い熱が加わる。
ONO膜ONは、内部に電荷蓄積部を有する絶縁膜である。具体的には、ONO膜ONは、半導体基板SB上に形成された酸化シリコン膜(ボトム酸化膜)OX1と、酸化シリコン膜OX1上に形成された窒化シリコン膜(電荷蓄積部、電荷蓄積膜)NTと、窒化シリコン膜NT上に形成された酸化シリコン膜(トップ酸化膜)OX2との積層膜からなる。
酸化シリコン膜OX1、OX2は、例えば酸化処理(熱酸化処理)またはCVD法またはその組み合わせにより形成することができる。この際の酸化処理には、ISSG酸化を用いることも可能である。窒化シリコン膜NTは、例えばCVD法により形成することができる。酸化シリコン膜OX1、OX2の厚みは、例えば2〜10nm程度とすることができ、窒化シリコン膜NTの厚みは、例えば5〜15nm程度とすることができる。
続いて、ONO膜ONの上面を覆うように、半導体基板SBの主面全面上に、例えばCVD法を用いてポリシリコン膜PS2を形成する。これにより、メモリセル領域1Aにおいて露出していたONO膜ONの側壁および上面は、ポリシリコン膜PS2により覆われる。その後、イオン注入法を用いて、ポリシリコン膜PS2中にn型の不純物(例えばP(リン))を打ち込む。これにより、ポリシリコン膜PS2はn型の半導体膜となる。なお、ポリシリコン膜PS2は、成膜時にアモルファスシリコン膜として形成してから、その後の熱処理で、多結晶化して形成することもできる。ポリシリコン膜PS2の膜厚は、例えば150nmである。
次に、図5に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いてメモリセル領域1Aにフォトレジスト膜PR1からなるパターンを形成した後、ドライエッチングを行うことで、ポリシリコン膜PS2の一部を除去する。これにより、ONO膜ONの上面を露出させる。当該加工工程では、フォトレジスト膜PR1をマスクとしてポリシリコン膜PS2を異方性エッチングすることにより、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのポリシリコン膜PS2は除去される。また、これにより、メモリセル領域1Aには、ポリシリコン膜PS2からなる制御ゲート電極CGが形成される。また、ポリシリコン膜PS1の側壁には、ONO膜ONを介して隣接するように、サイドウォール状のポリシリコン膜PS2が残る。
なお、フォトレジスト膜PR1からなるレジストパターンは、異方性エッチングのマスクとして用いられるマスクパターンである。当該異方性エッチングでは、当該マスクパターンから露出する領域のポリシリコン膜PS2を除去する。
ここでは、本実施の形態の特徴として、上記エッチングによるパターニングを行うことで、側壁にくびれ形状を有する制御ゲート電極CGを形成する。以下に、図6〜図8を用いて、制御ゲート電極CGの側壁にくびれ(凹部)を形成する方法について説明する。図6〜図8は、図5を用いて説明した工程を詳しく説明するために、メモリセル領域1Aのポリシリコン膜PS2の近傍を拡大して示す断面図である。
まず、図4を用いて説明した工程の後、図6に示すように、フォトレジスト膜PR1からなるレジストパターンを、メモリセル領域1Aに形成する。次に、フォトレジスト膜PR1をマスクとしてドライエッチングを行うことで、ポリシリコン膜PS2の膜厚の途中深さまでポリシリコン膜PS2を除去する。ここでは、フォトレジスト膜PR1の直下に位置するポリシリコン膜PS2であって、後に制御ゲート電極CGとなるゲート用パターンGPの側壁を極力垂直に加工し、ポリシリコン膜PS2の膜厚の大部分を除去する。すなわち、当該エッチングは、図6〜図8を用いて説明する制御ゲート電極CGの形成のためのエッチングのうち、メインのエッチングである。図6〜図8では、ウェルおよびチャネル領域の図示を省略している。
このメインエッチングでは、ONO膜ONを露出させないため、エッチングで用いるガスは、ONO膜ONの上面の酸化シリコンに対する選択比は必要ない。よって、当該ドライエッチングでは酸化シリコンに対して選択比が低い条件でエッチングを行う。つまり、例えばSF6/CH3ガス系を用いた低圧条件でエッチングを行う。
エッチング工程中には、ポリシリコン膜PS2を除去した際に生じる残渣であるポリマーからなる比較的強固な保護膜PFが、ゲート用パターンGPとゲート用パターンGP上のフォトレジスト膜PR1とからなる積層パターンの側壁を覆うように形成される。つまり、保護膜PFは、当該エッチングにより除去されたポリシリコン膜PS2の材料を含む膜である。当該エッチングでは、ゲート用パターンGPの側壁に保護膜PFを形成しながらエッチングが進行する。
異方性エッチングであるドライエッチングであっても、エッチングに曝されたパターンの側壁はエッチングガスにより横方向に多少浸食される。したがって、ドライエッチングにより削り出されたパターンのうち、上部分は長い時間エッチングに曝されることで後退し、これにより、当該パターンの側壁は大きく傾き、パターンの断面形状が台形となることが考えられる。
しかし、ドライエッチングにより形成されたパターンの側壁は、形成後に上記ように保護膜PFにより覆われるため、当該側壁はエッチングにより後退しない。これにより、異方性エッチングでは、削り出すパターンの側壁を、半導体基板SBの主面に対して垂直に近い角度で形成することができる。ただし、図6に示すように、ポリシリコン膜PS2の側壁は、半導体基板SBの主面に対して垂直な方向に沿って形成されるのではなく、例えば、制御ゲート電極CGのもう一方の側壁側に少し傾いて形成される。すなわち、ゲート用パターンGPの直下の半導体基板SBの主面と、当該側壁とのなす角度のうち、小さい方の角度は、90度より小さい。言い換えれば、ゲート用パターンGPの側壁は、テーパーを有している。
本願でいうテーパーを有する形状とは、つまり、基板上に形成されたパターンが側壁と底面とを有し、当該底面が基板の主面に沿う場合に、当該側壁と当該底面とのなす角度のうち、最小の角度が0度より大きく90度より小さいことを意味する。また、本願でいう逆テーパーを有する形状とは、つまり、当該側壁と当該底面とのなす角度が90度より大きく180度より小さいことを意味する。
なお、ゲート用パターンGPの側壁のうち、メインエッチングの工程中にポリシリコン膜PS2から削り出された後、メインエッチングの終了時までの時間が比較的短い部分、つまり、ゲート用パターンGPの側壁のうちの下方の部分においては、当該側壁を覆う保護膜PFの膜厚が比較的小さい。これは、当該側壁部分が削り出された後、当該側壁部分を覆うための上記ポリマーが削り出される時間が少ないためである。
また、本願でいう所定の面と他の面とのなす角度とは、所定の面と他の面との間の2つの角度のうち、小さい方の角度を指す。
次に、図7に示すように、さらにドライエッチングを行うことで、ポリシリコン膜PS2の膜厚の残りを除去し、ONO膜ONの上面を露出させる。すなわち、ソフトランディングと呼ばれるドライエッチングを行う。これにより、上述したゲート用パターンGPと、その下のポリシリコン膜PS2とを含む制御ゲート電極CGを形成する。ONO膜ONのうち、上部の酸化シリコン膜OX2が除去されることを防ぐため、当該エッチングは酸化シリコンに対する選択比が大きい条件で行う。すなわち、例えばエッチングガスにはHBr/Cl2/O2ガス系のガスを用い、低圧条件でエッチングを行う。
ここでは、比較的長時間エッチングを行うことで、エッチング量を増大させる。ただし、当該エッチングは酸化シリコンに対して選択比があるエッチングなので酸化シリコン膜OX2は殆ど除去されない。制御ゲート電極CGの側壁のうち、当該エッチングで一部が除去されるのは、図6を用いて説明したメインエッチングの工程で保護膜PFに覆われていなかった領域に形成される側壁である。つまり、制御ゲート電極CGの側壁のうち、メインエッチング後に行う当該ソフトランディングのエッチングで削り出された部分は大きくえぐられ、その後保護膜PFに覆われる。すなわち、制御ゲート電極CGの側壁のうち、下部の一部分には凹部が形成される。制御ゲート電極CGの側壁であるくびれ(凹部)は、ONO膜ONの上面に接している。
本願でいう、側壁に形成されたくびれ、凹部とは、所定のパターン(例えば制御ゲート電極CG)の側壁が、窪んでいる形状を指す。当該パターンの一方の側壁が、隣り合う第1部分および第2部分を有し、第1部分が平坦な面であり、第2部分が凹部である場合、第2部分は第1部分よりも当該パターンの他方の側壁側に位置している。
制御ゲート電極CGのゲート長方向における幅は、制御ゲート電極CGの上面から底面に向かって徐々に広がり、所定の位置から下に上記凹部(くびれ部分)が形成されているため、当該幅一旦小さくなり、当該底面近傍において再び広くなっている。上記凹部とONO膜ONの上面との間は、離間していない。なお、本願でいうゲート長方向とは、電界効果トランジスタのチャネルにおいて電流が流れる方向、つまり、ソース領域とドレイン領域とを結ぶ方向を指す。図1〜図17は、図17に示すトランジスタQ1、Q2およびメモリセルMCのゲート長方向に沿う断面図である。
図7に示す制御ゲート電極CGの側壁は、制御ゲート電極CGの上面側から下面側に順に連なる第1側壁、第2側壁および第3側壁からなる。つまり、第1側壁の上端は制御ゲート電極CGの上面に接しており、第1側壁の下端は第2側壁の上端と接している。また、第2側壁の下端は、第3側壁の上端に接し、第3側壁の下端はONO膜ONの上面に接している。
第1側壁は、上記凹部より上の位置の制御ゲート電極CGの側壁である。第2側壁および第3側壁は、上記凹部の表面である。第2側壁は、上記凹部のうち、制御ゲート電極CGのゲート長方向における幅が最も小さい箇所よりも上の制御ゲート電極CGの側壁である。第3側壁は、上記凹部の表面のうち、第2側壁より下の制御ゲート電極CGの側壁であって、制御ゲート電極CGのゲート長方向における幅が最も小さい箇所よりも下の制御ゲート電極CGの側壁である。
第1側壁と、制御ゲート電極CGの直下の半導体基板SBの主面とのなす第1角度は、90度以下である。つまり、第1角度は直角または鋭角である。また、第2側壁と、制御ゲート電極CGの直下の半導体基板SBの主面とのなす第2角度は、90度より大きい鈍角である。また、第3側壁と、制御ゲート電極CGの直下の半導体基板SBの主面とのなす第3角度は、90度未満の鋭角である。また、第3側壁とONO膜ONの上面とが接する箇所における第3側壁とONO膜ONの上面とのなす角度は、第1角度より小さい。このように、側壁の下部にくびれを有する制御ゲート電極CGは、その底面近傍においてゲート長方向に広がる裾部分を有している。
このようなくびれ形状を形成するため、当該ソフトランディングのエッチング工程では、制御ゲート電極CGの側壁全体を、半導体基板SBの主面に対して極力垂直に近い角度で平坦に形成する場合に比べて、長時間エッチングを行う。具体的には、例えばソフトランディングのエッチングを95秒行う。このように過剰な時間エッチングを行うことにより、エッチング材料が、制御ゲート電極CGの横のONO膜ONの上面近傍に溜まってくることにより、制御ゲート電極CGの下部の側壁が削れやすくなる。したがって、上記くびれ形状が形成される。
次に、図8に示すように、さらにドライエッチングを行うことで、保護膜PFを除去し、制御ゲート電極CGの側壁全体を露出させる。すなわち、オーバーエッチングと呼ばれるドライエッチングを行う。ここでは、ONO膜ONのうち、上部の酸化シリコン膜OX2が除去されることを防ぐため、当該エッチングは酸化シリコンに対する選択比が大きい条件で行う。すなわち、例えばエッチングガスにはHBr/O2ガス系のガスを用い、高圧条件でエッチングを行う。
当該オーバーエッチングは制御ゲート電極CGを構成するポリシリコン膜も除去され得るものであるが、制御ゲート電極CGの側壁は全体がほぼ均等に保護膜PFに覆われているため、図7を用いて説明した工程において形成した制御ゲート電極CGの側壁が局所的に削られることはない。本実施の形態では、以上のように少なくとも3回のドライエッチング(メインエッチング、ソフトランディングのエッチングおよびオーバーエッチング)を行うことで、ポリシリコン膜PS2をパターニングし、これにより制御ゲート電極CGを形成する。なお、上記ソフトランディングのエッチングおよびオーバーエッチングは、いずれも酸化シリコンに対して選択比の高い条件でエッチングを行う。
次に、図9および図10に示すように、フォトレジスト膜PR1をマスクとしてドライエッチングを行うことにより、制御ゲート電極CGおよびポリシリコン膜PS2から露出するONO膜ONを除去する。これにより、メモリセル領域1Aの半導体基板SBの主面、素子分離領域EIの上面、並びに、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのポリシリコン膜PS1の上面が露出する。図10には、図9に示す構造のうち、メモリセル領域1Aの制御ゲート電極CGおよびONO膜ONを拡大して示す。
図10に示すように、ONO膜ONの側壁と、ONO膜ONの直下の半導体基板SBの主面とのなす角度は、90度以下である。つまり、当該角度は直角または鋭角である。ここで、ONO膜ONの上面と側壁との境界である角部は、制御ゲート電極CGの側壁の裾部分と接している。つまり、上記第3側壁と、ONO膜ONの側壁とは、互いの端部が接しており、連続している。言い換えれば、制御ゲート電極CGの底面とONO膜ONの上面の端部との間の距離であって、ゲート長方向における距離は、0である。
次に、図11に示すように、フォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を用いて、ポリシリコン膜PS1中にn型の不純物(例えばP(リン))を打ち込む。これにより、ポリシリコン膜PS1はn型の半導体膜となる。続いて、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて、ポリシリコン膜PS1を加工し、これにより、絶縁膜IF1、IF2のそれぞれの上面を露出させる。また、当該加工を行うことで、低耐圧トランジスタ領域1Bには、ポリシリコン膜PS1からなるゲート電極G1を形成し、高耐圧トランジスタ領域1Cには、ポリシリコン膜PS1からなるゲート電極G2を形成する。ゲート電極G2は、ゲート電極G1よりもゲート長が大きい。
低耐圧トランジスタ領域1Bの絶縁膜IF2は、後に形成される低耐圧のトランジスタのゲート絶縁膜を構成する膜であり、高耐圧トランジスタ領域1Cの絶縁膜IF1は、後に形成される高耐圧のトランジスタのゲート絶縁膜を構成する膜である。
なお、ここでは、例えばメモリセル領域1Aと低耐圧トランジスタ領域1Bとの境界近傍に形成されたサイドウォール状のポリシリコン膜PS2の側壁に、ONO膜ONを介してポリシリコン膜PS1のパターンを残す。当該ポリシリコン膜PS1、PS2は、いずれも素子分離領域EIの直上に残るパターンであり、ゲート電極状の構造を有しているが、後に完成する半導体装置において回路を構成しない。また、ゲート電極G1、G2のそれぞれの側壁は、制御ゲート電極CGのようなくびれ形状を有さず、平坦である。
次に、図12に示すように、ドライ酸化法を用いて、制御ゲート電極CG、ポリシリコン膜PS1、PS2、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの露出する表面を酸化する。これにより、制御ゲート電極CG、ポリシリコン膜PS1、PS2、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの側壁および上面を覆う絶縁膜IF3を形成する。絶縁膜IF3の膜厚は、例えば2〜3nmである。絶縁膜IF3は、例えば酸化シリコン膜からなる。また、メモリセル領域1Aにおいて露出している半導体基板SBの主面にも絶縁膜IF3が形成される。
酸化法は、プラズマ酸化法と熱酸化法とに大別することができ、熱酸化法は、ウェット酸化法と、上記酸化工程で行うドライ酸化法とに分けられる。プラズマ酸化法(ラジカル酸化法)には、例えばISSG酸化法があり、ISSG酸化法はO2(酸素)ラジカルを用いて行う酸化法である。ウェット酸化法は、H2O(水)または酸素を含む水溶液を用いて酸化を行う酸化法である。ドライ酸化法は、O2(酸素)ガスを用いておこなう酸化法である。熱酸化法は、ウェット酸化法およびドライ酸化法のいずれにおいても、半導体基板SBに対して熱を加える必要がある。また、対象の半導体材料などを酸化させる性能は、プラズマ酸化法、ウェット酸化法およびドライ酸化法の順に低くなる。つまり、上記酸化法のうち、プラズマ酸化法は最も酸化の効力が大きく、ドライ酸化法は最も酸化の効力が小さい。
ここで行う酸化工程について、図13および図14を用いて具体的に説明する。図13および図14は、メモリセル領域1Aの制御ゲート電極CGの一方の側壁の下部のくびれ部分の近傍を拡大して示す断面図である。図13では、制御ゲート電極CGが表面側から徐々に酸化される方向を矢印で示している。また、図13では、酸化後の制御ゲート電極CGの側壁と、絶縁膜IF3(図12および図14参照)との境界を破線で示している。なお、図14では、半導体基板SBの主面に接して形成された絶縁膜IF3の図示を省略している。図13および図14では、チャネル領域およびウェルの図示を省略している。
ドライ酸化法は軽度の酸化が可能な酸化法である。したがって、図13および図14に示すように、制御ゲート電極CGはその露出する表面のみが酸化され、制御ゲート電極CGの側壁から離れた位置の制御ゲート電極CGの底面は酸化されない。当該酸化工程では、制御ゲート電極CGの側壁は、ほぼ均一な厚さで酸化する。つまり、当該側壁の表面に対して垂直な方向に、略一定の深さの範囲にあるシリコンが酸素と反応して、酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF3となる。図14に示すように、絶縁膜IF3が形成された後であっても、制御ゲート電極CGの側壁であるくびれ(凹部)は、ONO膜ONの上面に接している。
この酸化処理では、ドライ酸化法の一種であるRTO(rapid thermal oxidation)を行う。ここでは、酸化処理を行う前にプレドライ処理(乾燥工程)を30秒間、650度で行い、その後、O2ガスを25slm供給しながら急速酸化処理を800度で行う。
このとき、制御ゲート電極CGの第3側壁、つまり裾部分の側壁は、ONO膜ONの上面に対して鋭角な角度を有しているため、第3側壁はONO膜ONの上面側に向かって酸化される。よって、第3側壁が酸化されることにより形成された絶縁膜IF3の一部は、ONO膜ONの上面に達する。すなわち、第3側壁を含む裾部分は、制御ゲート電極CGのうち、膜厚が小さい部分であるため、当該ドライ酸化により酸化されることで、ゲート長方向において大きく酸化される。つまり、ONO膜ONと制御ゲート電極CGの接点よりも上側の第3側壁が酸化されることで、制御ゲート電極CGの底面の一部が酸化される。
よって、制御ゲート電極CGの一方の側壁側において、ONO膜ONの上面と接する絶縁膜IF3のゲート長方向の長さL1は、制御ゲート電極CGの表面が、当該表面に対して垂直な方向に酸化される距離、つまり、絶縁膜IF3の膜厚よりも大きい。また、制御ゲート電極CGの一方の側壁側において、ONO膜ONの上面と接する絶縁膜IF3のゲート長方向の長さL1は、例えば第1側壁が酸化されて形成された絶縁膜IF3のゲート長方向の長さL3aよりも大きい。これは、ONO膜ONの上面および半導体基板SBの主面に対して直角な垂直方向に対する第3側壁の傾斜が、当該垂直方向に対する第1側壁の傾斜より大きいためである。言い換えれば、ONO膜ONの上面および半導体基板SBの主面に対し、第3側壁は、第1側壁より鋭角な方向に延在しているためである。
当該酸化工程により制御ゲート電極CGの側壁は、制御ゲート電極CGの中心側に後退するため、ONO膜ONの上面に接する制御ゲート電極CGの端部は、長さL1の大きさの分、ONO膜ONの上面の端部から離間する。すなわち、ONO膜ONの端部は、ゲート長方向における制御ゲート電極CGの外側に向かって、制御ゲート電極CGの底面の端部よりも大きく突出する。
次に、図15に示すように、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの側壁を覆う薄い絶縁膜からなるオフセットスペーサ(図示しない)を形成する。その後、メモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのそれぞれの半導体基板SBの主面にn型の不純物(例えばAs(ヒ素)またはP(リン))を打ち込むことにより、n−型の半導体領域であるエクステンション領域EXを形成する。
メモリセル領域1Aでは、制御ゲート電極を挟むように、半導体基板SBの主面に一対のエクステンション領域EXが形成される。低耐圧トランジスタ領域1Bでは、ゲート電極G1を挟むように、半導体基板SBの主面に一対のエクステンション領域EXが形成される。高耐圧トランジスタ領域1Cでは、ゲート電極G2を挟むように、半導体基板SBの主面に一対のエクステンション領域EXが形成される。
なお、各領域のエクステンション領域EXのそれぞれは、別々のイオン注入工程において、異なる注入条件でのイオン注入により形成してもよい。つまり、各領域に形成する素子の特性に合わせて、別々の濃度または形成深さを有する各種のエクステンション領域EXを形成してもよい。
続いて、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの両側の側壁を覆うサイドウォールSWを形成する。サイドウォールSWは、例えばCVD法を用いて半導体基板SB上に例えば酸化シリコン膜および窒化シリコン膜を順に形成した後、異方性エッチングにより当該酸化シリコン膜および当該窒化シリコン膜を一部除去し、半導体基板SBの上面、絶縁膜IF1およびIF2のそれぞれの上面を露出させることにより、自己整合的に形成することができる。なお、図では、メモリセル領域1Aの半導体基板SBの主面に接して形成された絶縁膜IF3の一部であって、サイドウォールSWの直下の絶縁膜IF3については、サイドウォールSWの一部となっているものとして、その図示を省略している。
続いて、複数のn+型半導体領域(不純物拡散領域)である拡散層DFを、イオン注入法などを用いてメモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cに形成する。すなわち、ここでは、n型不純物(例えばヒ素(As)またはリン(P))を、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1、G2、およびサイドウォールSWなどをマスクとして用いて、半導体基板SBの主面にイオン注入法で導入する。これにより、n+型半導体領域である拡散層DFを複数形成する。拡散層DFは、エクステンション領域EXよりも不純物濃度が高く、かつ接合深さ(形成深さ)が深い。なお、拡散層DFをエクステンション領域EXよりも浅い接合深さで形成してもよい。
これにより、メモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cにおいて、n−型半導体領域であるエクステンション領域EXと、エクステンション領域EXよりも不純物濃度が高いn+型半導体領域である拡散層DFとからなり、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有するソース・ドレイン領域が形成される。各領域の拡散層DFは、1回のイオン注入工程で形成することもできるが、それぞれの領域の拡散層DFを異なるイオン注入工程で形成し、それらの拡散層DFを別々の不純物濃度または別々の深さで形成してもよい。
続いて、ソース・ドレイン領域用の半導体領域(エクステンション領域EXおよび拡散層DF)などに導入された不純物を活性化するための熱処理である活性化アニールを行う。
メモリセル領域1Aに形成されたエクステンション領域EXおよび拡散層DFを含むソース・ドレイン領域と、制御ゲート電極CGとは、電界効果トランジスタを構成し、当該ソース・ドレイン領域と、制御ゲート電極CGと、窒化シリコン膜NTからなる電荷蓄積部とは、メモリセルMCを構成する。また、低耐圧トランジスタ領域1Bに形成されたソース・ドレイン領域と、ゲート電極G1とは、低耐圧の電界効果トランジスタ(トランジスタQ1)を構成する。また、高耐圧トランジスタ領域1Cに形成されたソース・ドレイン領域と、ゲート電極G2とは、高耐圧の電界効果トランジスタ(トランジスタQ2)を構成する。トランジスタQ2は、トランジスタQ1よりも高い電圧で駆動する。
次に、図16に示すように、シリサイド層S1を形成する。シリサイド層S1は、いわゆるサリサイド(Salicide:Self Aligned Silicide)プロセスを行うことによって、形成することができる。具体的には、次のようにしてシリサイド層S1を形成することができる。
すなわち、まず、例えばCVD法により半導体基板SBの主面上にTEOS膜(図示しない)を形成した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング法を用いて、シリサイド層S1を形成する領域の当該TEOS膜を除去する。つまり、シリサイド層S1を形成しない領域は、TEOS膜により覆われたままである。このTEOS膜の除去工程により、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの上面上の絶縁膜IF3は除去される。また、当該除去工程により、半導体基板SBの主面に接し、サイドウォールSWから露出する絶縁膜IF3は除去される。
また、当該除去工程により、低耐圧トランジスタ領域1Bにおいてゲート電極G1から露出する絶縁膜IF2と、高耐圧トランジスタ領域1Cにおいてゲート電極G2から露出する絶縁膜IF1とを除去する。ゲート電極G1の直下の絶縁膜IF2は、トランジスタQ1のゲート絶縁膜として機能する。ゲート電極G2の直下の絶縁膜IF1は、トランジスタQ2のゲート絶縁膜として機能する。
これにより、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1、G2、並びに、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのソース・ドレイン領域のそれぞれの上面が露出する。続いて、半導体基板SBの主面全面上に、シリサイド層S1形成用の金属膜を形成(堆積)する。当該金属膜、単体の金属膜(純金属膜)または合金膜を用いることができ、例えば、コバルト(Co)膜、ニッケル(Ni)膜、またはニッケル白金合金膜からなり、スパッタリング法などを用いて形成することができる。なお、図16および以下の説明に用いる図17において、サイドウォールSWの直下の絶縁膜IF1、IF2は、サイドウォールSWに含まれているものとして、その図示を省略している。
それから、半導体基板SBに対して熱処理(シリサイド層S1形成用の熱処理)を施すことによって、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1、G2および複数の拡散層DFの各表層部分であって、露出している部分のシリコンを、当該金属膜と反応させる。これにより、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1、G2および複数の拡散層DFのそれぞれの上部にシリサイド層S1が形成される。その後、未反応の当該金属膜をウェットエッチングなどにより除去する。シリサイド層S1は、例えばコバルトシリサイド層、ニッケルシリサイド層、または、ニッケル白金シリサイド層とすることができる。
続いて、半導体基板SBの主面全面上に、制御ゲート電極CG、メモリゲート電極MG、サイドウォールSW、上部電極UE、ゲート電極G1およびダミーゲート電極DGを覆うように、エッチングストッパ膜であるライナー絶縁膜(図示しない)と、層間絶縁膜IL1とを順に形成する。ライナー絶縁膜は、例えば窒化シリコン膜からなり、例えばCVD法により形成することができる。層間絶縁膜IL1は、例えば酸化シリコン膜の単体膜からなり、例えばCVD法などを用いて形成することができる。ここでは、例えば、制御ゲート電極CGおよびONO膜ONからなる積層膜の膜厚よりも厚い膜厚で層間絶縁膜IL1を形成する。
その後、層間絶縁膜IL1の上面を、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法などを用いて研磨する。
次に、図17に示すように、複数のコンタクトプラグCP、層間絶縁膜IL2および複数の配線M1を形成する。ここではまず、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて、層間絶縁膜IL1およびライナー絶縁膜(図示しない)を開口する。これにより、層間絶縁膜IL1およびライナー絶縁膜を貫通するコンタクトホール(開口部、貫通孔)を複数形成する。各コンタクトホールの底部では、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1、G2および拡散層DFのそれぞれの表面上のシリサイド層S1が露出する。なお、図17では拡散層DFの上面の直上のコンタクトホールのみを図示しており、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの直上のコンタクトホールは、図示していない領域に開口されている。
続いて、各コンタクトホール内に、接続用の導電体として、主に例えばタングステン(W)からなる導電性のコンタクトプラグCPを複数形成する。コンタクトプラグCPを形成するには、例えば、コンタクトホールの内部を含む層間絶縁膜IL1上に、バリア導体膜(例えばチタン膜、窒化チタン膜、あるいはそれらの積層膜)を形成する。それから、このバリア導体膜上にタングステン膜などからなる主導体膜を、各コンタクトホール内を完全に埋めるように形成してから、コンタクトホールの外部の不要な主導体膜およびバリア導体膜をCMP法またはエッチバック法などによって除去することにより、コンタクトプラグCPを形成することができる。
なお、図面の簡略化のために、図17では、コンタクトプラグCPを構成するバリア導体膜および主導体膜(タングステン膜)を一体化して示している。制御ゲート電極CG、ゲート電極G1、G2および拡散層DFのそれぞれには、シリサイド層S1を介してコンタクトプラグCPが電気的に接続されている。
また、図17の断面図においては、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの直上のコンタクトプラグCPを図示していない。つまり、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2のそれぞれのそれぞれに対しては、図示していない領域においてコンタクトプラグCPが接続されている。コンタクトプラグCPの上面と、層間絶縁膜IL1の上面とは、同一面において平坦化されている。
続いて、コンタクトプラグCPが埋め込まれた層間絶縁膜IL1上に、第1層目の配線M1を含む第1配線層を形成する。配線M1は、いわゆるシングルダマシン技術を用いて形成することができる。第1配線層は、層間絶縁膜IL2と、層間絶縁膜IL2を貫通する第1層目の配線M1とを有する。配線M1の底面は、コンタクトプラグCPの上面に接続される。その後の工程の図示は省略するが、第1配線層上に、第2配線層および第3配線層などを順に形成して積層配線層を形成した後、半導体ウェハをダイシング工程により個片化し、複数の半導体チップを得る。
以上のようにして、本実施の形態の半導体装置が製造される。
本実施の形態のメモリセルMCは、書込み・消去動作には高電圧を用いるものであり、その電源発生回路では、昇圧などのために高耐圧のトランジスタQ2を必要とする。また、半導体チップの主面において、メモリセルMCはアレイ状に並んで複数形成されており、メモリセルアレイのうちから書込み、消去または読出しの動作を行う特定のメモリセルMCを選択するための回路などに低耐圧のトランジスタQ1が用いられる。メモリセルMCは、ONO膜ON上に1つの制御ゲート電極CGを有する、いわゆるシングルゲート型のMONOSメモリである。
<不揮発性メモリの動作について>
次に、不揮発性メモリの動作例について説明する。不揮発性メモリセルであるメモリセルMCの動作としては、書込み、消去および読出しがある。ここでは、書込みおよび消去の動作においてFN方式を用いる。本実施の形態では、ONO膜中の電荷蓄積部である窒化シリコン膜への電子の注入を「書込み」、電子の抜き出しを「消去」と定義する。
書込み動作では、例えば、図17に示す半導体基板SBおよびソース・ドレイン領域のそれぞれに0Vを印加し、制御ゲート電極CGに13.5V程度の高い電圧を印加する。これにより、半導体基板SB中から、電子をトンネリングさせてONO膜ON中の窒化シリコン膜NTに注入することで書込みを行う。この際、電子は半導体基板SBの主面からFNトンネリング(FNトンネル効果)により酸化シリコン膜(ボトム酸化膜)OX1をトンネリングしてONO膜ON中に注入され、ONO膜ON中の窒化シリコン膜NT中のトラップ準位に捕獲され、その結果、メモリセルMCを構成するトランジスタのしきい値電圧が上昇する。すなわち、メモリセルMCは書込み状態となる。
FN方式の消去では、書込み動作とは反対に、半導体基板SBおよびソース・ドレイン領域のそれぞれに高い電圧を印加し、制御ゲート電極CGに0Vの電圧を印加する。これにより、ONO膜ON中の窒化シリコン膜NTから、電子をトンネリングさせて半導体基板SB中に注入することで書込みを行う。その結果、メモリセルMCを構成するトランジスタのしきい値電圧が低下する。すなわち、メモリセルMCは消去状態となる。
読出し動作では、制御ゲート電極CGに印加する電圧Vmgを、書込み状態におけるトランジスタのしきい値電圧と消去状態におけるしきい値電圧との間の値にすることで、書込み状態と消去状態とを判別することができる。ここでは、例えば、半導体基板SBおよびソース領域に0Vを印加し、ドレイン領域および制御ゲート電極CGのそれぞれに例えば1.5Vを印加する。窒化シリコン膜NTに電荷が蓄積されている書込み状態ではしきい値電圧が高くなっているため、トランジスタはオンしない。対して、窒化シリコン膜NTから電荷が引き抜かれた消去状態ではしきい値電圧が低くなっているため、トランジスタはオンする。このようにトランジスタの動作の違いによって、メモリセルMCの情報を読出すことができる。
<本実施の形態の効果について>
本実施の形態は、シングルゲート型のMONOSメモリを有する半導体装置に係るものである。以下では、図44〜図50を用いて比較例の半導体装置の問題点を説明し、本実施の形態の効果について説明する。図44は、第1比較例である半導体装置の断面図であり、図45は、第2比較例である半導体装置の断面図であり、図46〜図50は、第3比較例である半導体装置の製造工程中の断面図である。図44、図45は、いずれもメモリセル領域のシングルゲート型のMONOSメモリのメモリセルを示すものであり、図46〜図50は、シングルゲート型のMONOSメモリの制御ゲート電極の製造工程中の拡大断面を示すものである。
シングルゲート型のMONOSメモリは、メモリセルの書換え動作(書込み動作および消去動作)において高い電圧が印加される不揮発性メモリであり、半導体基板と、半導体基板の主面上にONO膜を介して形成された制御ゲート電極との間には、書換え動作において大きい電位差が生じる。したがって、半導体基板と制御ゲート電極との相互間において、高い耐圧性能が要求される。
ここで、図44に第1比較例のメモリセルMC1を示す。メモリセルMC1は、ソース・ドレイン領域を含む半導体基板SBの主面上にONO膜ONを介して制御ゲート電極CGを有するシングルゲート型のMONOSメモリである。ここで、第1比較例では、制御ゲート電極CGのゲート長方向において、制御ゲート電極CGの端部がONO膜ONの端部よりも外側に張り出している。すなわち、制御ゲート電極CGの端部と、その直下の半導体基板SBとの間に、ONO膜ONが介在していない領域がある。
この場合、メモリセルMC1の書換えストレスにより、半導体基板SBと制御ゲート電極CGとの間で絶縁破壊が発生しやすい。このため、半導体装置の信頼性が低下する問題がある。このような問題は、半導体装置が微細化し、例えばONO膜ONが薄膜化した場合などに、より顕著となる。
これに対し、図45に第2比較例として示すように、メモリセルMC2の制御ゲート電極CGの表面の一部を酸化させることで、上記絶縁破壊の発生を防ぐことが考えられる。すなわち、半導体基板SB上にONO膜ONを介して制御ゲート電極CGを形成した後、ウェット酸化法により制御ゲート電極CGの表面を酸化させる。これにより、制御ゲート電極CGの上面、側壁と、制御ゲート電極CGの底面の一部を覆う絶縁膜IF6が形成される。この酸化処理により、絶縁膜IF6の一部であって、ゲート長方向における制御ゲート電極CGの端部の底面を覆うバーズビーク部BBが形成される。
バーズビーク部BBは、制御ゲート電極CGの側壁側から制御ゲート電極CGの中央側に近付くにつれて膜厚が小さくなる酸化シリコン膜であり、ゲート長方向に沿う断面においてくさび状の形を有している。バーズビーク部BBを形成することにより、制御ゲート電極CGの底面の角部は丸みを帯び、半導体基板SBの主面から離間するため、上記絶縁破壊の発生を防ぐことができる。このようなバーズビーク部BBが形成されるのは、ウェット酸化法が、比較的酸化能力が高い酸化法だからである。
この酸化工程は、メモリセルMC2と共に半導体基板SB上に形成する高耐圧トランジスタのゲート絶縁膜の形成工程である酸化工程と同時に行うことが考えられる。つまり、制御ゲート電極CGおよびONO膜ONからなる積層パターンを形成した後に高耐圧トランジスタ用のゲート絶縁膜を半導体基板SBの主面上に形成する場合には、当該ゲート絶縁膜を形成するために行うウェット酸化処理により、制御ゲート電極CGの表面を酸化して絶縁膜IF6を形成する。
しかし、ウェット酸化法により、制御ゲート電極CGの底面の両端にバーズビーク部BBが形成されると、制御ゲート電極CGの底面の一部と半導体基板SBの主面との距離が増大する。言い換えれば、制御ゲート電極CGの下の一部のゲート絶縁膜の膜厚が増大する。これは、制御ゲート電極CGの実効的なゲート長が縮小することを意味する。つまり、制御ゲート電極CGに電圧を印加した際にチャネル領域に反転層が形成されにくくなり、メモリセルMC2を動作させることが困難となる。このため、メモリセルMC2を構成するトランジスタの駆動性能が低下する。よって、メモリセルMC2を動作させるためには、より大きい電圧を制御ゲート電極CGなどに印加する必要があるため、省電力化が困難となり、素子のさらなる高耐圧化が必要となる。
したがって、図45を用いて説明したような酸化量が大きい酸化法で、制御ゲート電極CGに対し酸化処理を行うことは望ましくない。このような問題は、半導体装置の微細化が進むことで、より顕著となる。半導体装置の微細化に伴って各ゲート電極のパターンが縮小すれば、ウェット酸化法により形成されたバーズビーク部BBの幅がゲート長において締める割合が増大し、メモリセルMC2の駆動性能が大きく低下するためである。
なお、制御ゲート電極CGの表面を酸化する方法として、ウェット酸化法ではなくプラズマ酸化法を用いることも考えられるが、プラズマ酸化法はウェット酸化法よりも酸化能力が高いため、ラジカル酸化を行えばONO膜ONを構成する窒化シリコン膜NTの端部も酸化する。すなわち、酸化シリコン膜よりも絶縁性能が高い窒化シリコン膜NTの端部が、ゲート長方向において制御ゲート電極CGの側壁よりも後退し、図44に示す構造と同様の形状となる。よって、窒化シリコン膜NTの端部が酸化すれば制御ゲート電極CGの下の絶縁性能が低下するため、制御ゲート電極CGの側壁を酸化するためにプラズマ酸化法を用いることは不適切である。
これに対し、本実施の形態では、図2に示すように、高耐圧トランジスタ用のゲート絶縁膜となる絶縁膜IF1を形成した後に、図5に示すように制御ゲート電極CGを形成している。これにより、制御ゲート電極CGの表面が、絶縁膜IF1の形成時の酸化処理により酸化されることを防ぐことができるため、バーズビーク部BBの形成に起因するメモリセルMC(図17参照)の特性変動(駆動性の低下など)を防ぐことができる。
また、図5を用いて説明した工程の後に、制御ゲート電極CGが露出している状態でウェット酸化処理を行っても、図45を用いて説明した比較例と同様の問題が生じる。そこで本実施の形態では、制御ゲート電極CGを形成した後、少なくとも層間絶縁膜IL1(図16参照)により制御ゲート電極CGを覆うまで、ウェット酸化処理を行っていない。また、制御ゲート電極CGをドライエッチングで形成した際、制御ゲート電極CGの側壁がダメージを受けることが考えられ、このダメージを除去するために、図12を用いて説明した工程で制御ゲート電極CGの表面を酸化しているが、当該酸化工程では、ウェット酸化法よりも酸化能力が低いドライ酸化法を用いている。ドライ酸化法であれば、バーズビーク部BBが形成されることを防ぐことができる。よって、バーズビーク部BBの形成に起因するメモリセルMCの特性変動を防ぐことができる。
また、ウェット酸化法は、ドライ酸化法などに比べて酸化処理時に生じる熱量が大きい酸化法である。このため、図12を用いて説明した工程で制御ゲート電極CGの表面を酸化する際にウェット酸化処理を行うと、その際に形成済みのウェルまたはチャネル領域などのそれぞれが含有する不純物が大きく拡散し、その後形成されるトランジスタの特性が変動する問題が生じる。
これに対し、本実施の形態では、図12を用いて説明した酸化処理において、ウェット酸化法よりも熱負荷が小さいドライ酸化法を用いている。よって、当該酸化処理の際に形成済みのウェルPW1〜PW3、チャネル領域CH1〜CH3、制御ゲート電極CG、および、後にゲート電極となるポリシリコン膜PS1などの中の不純物が拡散することを防ぐことができる。つまり、後に形成される各種のトランジスタの特性が変動することを防ぐことができる。したがって、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
本発明者らは、図44を用いて説明した絶縁破壊を防ぐ方法として、ゲート長方向において、ONO膜ONの幅を制御ゲート電極CGの幅よりも大きくすることを検討した。ここで、発明者らが検討した第3比較例の半導体装置の製造方法を、図46〜図50を用いて説明する。第3比較例の製造工程は、基板の主面に対してほぼ垂直に形成された平坦な側壁を有する制御ゲート電極に対して、ドライ酸化法により酸化処理を行うことで、制御ゲート電極の側壁を後退させるものである。
すなわち、第3比較例の半導体装置の製造工程では、まず、図1〜図4を用いて説明した工程と同様の工程を行った後、ポリシリコン膜PS2(図4参照)を加工して制御ゲート電極を形成する。当該加工工程では、まず、図6を用いて説明した工程と同様にメインエッチングを行う。すなわち、フォトレジスト膜PR1をマスクとしてドライエッチングを行うことで、ポリシリコン膜PS1を途中深さまで掘り下げる。
次に、図46に示すように、ソフトランディングのエッチングを、例えば65秒行う。これにより、ポリシリコン膜PS2からなる制御ゲート電極CGを形成する。ここで行ったソフトランディングのエッチングの所要秒数は、平坦な側壁を有する制御ゲート電極CGを形成するために行うエッチングの条件として過不足のないエッチング時間である。よって、ここでは、くびれなどの凹凸を有さない平坦な側壁を有する制御ゲート電極CGが形成される。
次に、図47に示すように、図8を用いて説明したドライエッチング工程と同様に、オーバーエッチングを行うことで、制御ゲート電極CGおよびフォトレジスト膜PR1の側壁に付着していた保護膜PFを除去する。
次に、図48に示すように、図9および図10を用いて説明したドライエッチング工程と同様にして、ONO膜ONを加工する。ここでは、ONO膜ONの側壁と、制御ゲート電極CGの側壁とは、ほぼ同一の面に位置している。つまり、ONO膜ONの側壁と制御ゲート電極CGの側壁とは同様の傾きを有しており、ゲート長方向において、ONO膜ONの上面の端部と、制御ゲート電極CGの底面の端部とはほぼ同じ位置で互いに接している。
次に、図11を用いて説明した工程と同様の工程を行う。その後、図49および図50に示すように、図12〜図14を用いて説明した工程と同様に、ドライ酸化法により制御ゲート電極CGの表面を酸化し、これにより絶縁膜IF3を形成する。図49は、図13と同様に、制御ゲート電極CGの側壁においてシリコンが酸化する領域を破線で示している。図50では、当該酸化処理により形成された絶縁膜IF3を示している。なお、制御ゲート電極CGの表面に対して垂直な方向においてシリコンが酸化される範囲の長さ、つまり、制御ゲート電極CGの表面に対して垂直な方向における絶縁膜IF3の膜厚は、図12〜図14を用いて説明した本実施の形態と同じである。
なお、制御ゲート電極CGの一方の側壁に接する絶縁膜IF3の厚さであって、ゲート長方向における絶縁膜IF3の厚さは、いずれの高さにおいてもほぼ同じである。また、ゲート長方向において絶縁膜IF3とONO膜ONの上面とが接する長さの大きさはL3である。
これにより、制御ゲート電極CGの側壁は後退するため、ゲート長方向において、ONO膜ONの幅は制御ゲート電極CGの幅よりも長くなる。すなわち、ゲート長方向において、ONO膜ONの端部は、制御ゲート電極CGの端部に比べ、制御ゲート電極CGの外側に張り出している。よって、第1比較例において説明した絶縁破壊を防ぐことができるようにも思える。しかし、本発明者らは、第3比較例の半導体装置の製造方法は、制御ゲート電極CGと半導体基板SBとの間の絶縁破壊を防ぐ方法として不十分であることを見出した。すなわち、ドライ酸化法により制御ゲート電極CGの側壁を後退させて絶縁破壊を防ぐためには、ゲート長方向において当該側壁をより大きく後退させる必要がある。
ここで、上記ドライ酸化法による酸化量(酸化処理の時間)を増やせば、制御ゲート電極CGの側壁が後退する距離が増大するため、絶縁破壊を防ぐことができるように思える。しかし、酸化量を増大させると、半導体基板SBに対する熱負荷が増大する。つまり、図45に示す第2比較例を用いて説明した熱負荷による問題と同じ問題が生じる。したがって、ドライ酸化法を用いて絶縁膜IF3を形成する場合でも、絶縁膜IF3の膜厚の増大、つまり酸化量の増大には限界がある。
これに対し、本実施の形態では、図5〜図8を用いて説明した制御ゲート電極CGの加工工程において、制御ゲート電極CGの側壁にくびれ形状を形成し、その後、図12〜図14を用いて説明した酸化処理においてドライ酸化処理を行うことにより、制御ゲート電極CGの側壁に絶縁膜IF3を形成している。本実施の形態では、ドライ酸化法により当該酸化処理を行うこと、および、その酸化処理の条件は第3比較例と同様であるが、当該酸化処理の前後の制御ゲート電極CGの形状が第3比較例と異なる。
すなわち、図13に示すように、本実施の形態の制御ゲート電極CGは、その側壁のうち、下部にくびれ(凹部)を有している。当該凹部の表面を構成し、ONO膜ONの上面に接する第3側壁は、ONO膜ONの上面に対して鋭角な方向に傾斜しており、第3側壁と、第3側壁の直下の制御ゲート電極CGの底面との間には、制御ゲート電極CGの一部である裾部分が形成されている。この裾部分の表面(第3側壁)をドライ酸化処理した場合、ONO膜ONの上面に対して鋭角な第3側壁を有するポリシリコン膜が酸化する。このため、図14に示すように、ゲート長方向において絶縁膜IF3とONO膜ONの上面とが接する長さL1は、第3比較例(図50参照)のゲート長方向において絶縁膜IF3とONO膜ONの上面とが接する長さL3よりも大きい。
これは、本実施例の制御ゲート電極CGの第3側壁の方が、第3比較例の制御ゲート電極CGの側壁に比べ、半導体基板SBの主面側に傾斜しているためである。なお、本実施の形態の制御ゲート電極CGの第1側壁の傾斜角度は、第3比較例の制御ゲート電極CGの側壁全体の傾斜角度と同程度である。本願でいう傾斜角度とは、半導体基板SBの主面またはONO膜ONの上面に垂直な方向と対象面との間の最小の角度を指し、傾斜角度がより大きくなって90度に近付くことで、対象面と半導体基板SBの主面とが並行に近付く。
本実施の形態において、図14に示す絶縁膜IF3とONO膜ONとが接する長さL1が大きいことは、図12〜図13を用いて説明したドライ酸化工程において、ONO膜ONの端部から制御ゲート電極CGの端部が後退する長さが大きいことを意味する。すなわち、制御ゲート電極CGの側壁は絶縁膜IF3により浸食され、ゲート長方向において長さL1の大きさの分だけ後退している。長さL1は第3比較例の長さL3(図50参照)より大きいため、本実施の形態では、制御ゲート電極CGの形成後に、第3比較例と同様の温度条件および時間条件でドライ酸化を行っているにもかかわらず、第3比較例よりも大きく制御ゲート電極CGの側壁を後退させることができる。
すなわち、本実施の形態では、制御ゲート電極CGの側壁の下部にくびれ形状を形成した後に酸化処理を行うことにより、ゲート長方向において、制御ゲート電極CGの底面の端部に比べ、ONO膜ONの上面の端部が大きく外側に張り出した形状を得ることができる。このため、メモリセルMC(図17参照)の制御ゲート電極CGと半導体基板SBの主面との間における耐圧性能を向上させることができ、絶縁破壊の発生を防ぐことができる。よって、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、制御ゲート電極CGの形成後に、制御ゲート電極CGの側壁を後退させることによる耐圧向上の効果を得るために、高温または長時間のドライ酸化を行う必要がなく、酸化量が大きいウェット酸化法またはプラズマ酸化法を用いる必要もない。よって、形成済みのシリコン膜、ウェルまたはチャネル領域のそれぞれの中の不純物が過度に拡散することを防ぐことができる。したがって、図17に示すメモリセルMC、トランジスタQ1またはQ2の特性が変動することを防ぐことができる。このため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
<変形例1>
次に、本実施の形態の変形例1である半導体装置の製造方法について、図18〜図25を用いて説明する。図18〜図25は、本変形例の半導体装置の製造工程中の断面図であり、図1と同じく、メモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cを示している。
図1〜図17を用いて説明した工程は、低耐圧トランジスタおよび高耐圧トランジスタのウェルおよびゲート電極用のポリシリコン膜などの形成後にONO膜を形成するものであるのに対し、本変形例は、ONO膜を形成した後に、低耐圧トランジスタおよび高耐圧トランジスタのウェル、チャネル領域およびゲート電極用のポリシリコン膜のそれぞれを形成するものである。本実施の形態の特徴である制御ゲート電極の加工方法および制御ゲート電極の形状、並びに、その後にドライ酸化処理を行う点は、図1〜図17を用いて説明した工程と同様である。
本変形例の製造工程では、まず、図18に示すように、半導体基板SBを用意した後、半導体基板SBの主面に形成した溝内に素子分離領域EIを複数形成する。その後、半導体基板SBの主面を覆う絶縁膜IF4を、例えばCVD法により形成する。絶縁膜IF4は、例えば酸化シリコン膜からなる。続いて、フォトレジスト膜(図示しない)をマスクとしてエッチングを行うことにより、メモリセル領域1Aの絶縁膜IF4を除去することにより、メモリセル領域1Aの半導体基板SBの主面を、絶縁膜IF4から露出させる。
その後、当該フォトレジスト膜をマスクとして用いてイオン注入を行うことで、メモリセル領域1Aの半導体基板SBの主面に、図3と同様のウェルPW1およびチャネル領域CH1を形成する。その後、上記フォトレジスト膜を除去する。
次に、図19に示すように、半導体基板SB上および絶縁膜IF4上に、例えばCVD法を用いて、ONO膜ONおよびポリシリコン膜PS1を順に形成する。その後、ポリシリコン膜PS1に、イオン注入法を用いて例えばn型の不純物イオンを打ち込む。
次に、図20に示すように、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのポリシリコン膜PS1およびONO膜ONを除去し、これにより、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cの半導体基板SBの主面を露出させる。続いて、例えばCVD法を用いて、半導体基板SBの主面、ONO膜ONおよびポリシリコン膜PS1を覆う絶縁膜IF5を形成する。絶縁膜IF5は、例えば酸化シリコン膜からなる。その後、フォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を用いて、低耐圧トランジスタ領域1Bにp型のウェルPW2およびチャネル領域CH2を形成し、高耐圧トランジスタ領域1Cにp型のウェルPW3およびチャネル領域CH3を形成する。
次に、図21に示すように、絶縁膜IF5をエッチングなどにより除去した後、例えばCVD法を用いて、半導体基板SBの主面、ONO膜ONの側壁、ポリシリコン膜PS1の側壁および上面を覆う絶縁膜IF1を形成する。続いて、絶縁膜IF1をパターニングすることにより、高耐圧トランジスタ領域1C以外の絶縁膜IF1を除去する。その後、露出している低耐圧トランジスタ領域1Bの半導体基板SBの主面を覆うように、絶縁膜IF2を形成する。絶縁膜IF2は、ここでは例えば熱酸化法で形成する。この場合、ONO膜ONの側壁には絶縁膜IF2が形成されないことが考えられるが、図を分かり易くするため、図21ではONO膜ONの側壁を絶縁膜IF2が覆う構造を示す。
続いて、半導体基板SBの主面上に、例えばCVD法を用いてポリシリコン膜PS2を形成し、その後、ポリシリコン膜PS2にn型不純物を打ち込む。すなわち、不純物が導入されていないポリシリコン膜PS2を形成した後、ポリシリコン膜PS2に不純物を注入する。なお、ポリシリコン膜PS2は、初めからn型不純物を含むシリコン膜として形成してもよい。
次に、図22に示すように、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いてポリシリコン膜PS2をエッチバックすることで、絶縁膜IF1、IF2のそれぞれの上面を露出させる。これにより、低耐圧トランジスタ領域1Bには、ポリシリコン膜PS2からなるゲート電極G1が形成され、高耐圧トランジスタ領域1Cには、ポリシリコン膜PS2からなるゲート電極G2が形成される。なお、ポリシリコン膜PS1の側壁には、絶縁膜IF2を介して、サイドウォール状のポリシリコン膜PS2が残る。
次に、図23に示すように、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cを覆い、サイドウォール状の上記ポリシリコン膜PS2を覆い、メモリセル領域1Aの一部のポリシリコン膜PS1の上面を覆うフォトレジスト膜PR2を形成する。フォトレジスト膜PR2の端部は、サイドウォール状の上記ポリシリコン膜PS2に隣接するポリシリコン膜PS1の端部の上面も覆っている。
その後、フォトレジスト膜PR2をマスクとしてドライエッチングを行うことで、ポリシリコン膜PS1を加工し、これにより、メモリセル領域1Aのポリシリコン膜PS1からなる制御ゲート電極CGを形成する。ここでは、図5〜図8を用いて説明した工程と同様のパターニングを行う。したがって、制御ゲート電極CGの側壁は、一部にくびれ形状を有している。また、当該パターニング工程では、サイドウォール状の上記ポリシリコン膜PS2に隣接するポリシリコン膜PS1が素子分離領域EI上に残り、当該ポリシリコン膜PS1の側壁にはくびれ形状が形成されている。
続いて、フォトレジスト膜PR2をマスクとして用いてドライエッチングを行うことで、制御ゲート電極CGから露出するONO膜ONを除去し、これにより、メモリセル領域1Aの半導体基板SBの主面を露出させる。その後、フォトレジスト膜PR2をマスクとして用いてイオン注入を行うことで、メモリセル領域1Aの半導体基板SBの主面に、一対のエクステンション領域EXを形成する。
次に、図24に示すように、フォトレジスト膜PR2を除去した後、図12〜図14を用いて説明した工程と同様のドライ酸化を行う。これにより、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの側壁および上面は酸化され、酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF3が形成される。また、素子分離領域EI上に形成されたサイドウォール状の上記ポリシリコン膜PS2と、そのポリシリコン膜PS2に隣接するポリシリコン膜PS1のそれぞれの露出する表面にも、絶縁膜IF3が形成される。また、メモリセル領域1Aにおいて露出する半導体基板SBの主面にも、絶縁膜IF3が形成される。
次に、図25に示すように、図15〜図17を用いて説明した工程と同様の工程を行うことで、本変形例の半導体装置が完成する。本変形例の半導体装置では、図5〜図9を用いて説明した工程と同様のドライエッチングを行うことで、制御ゲート電極CGの側壁にくびれを形成し、その後、図12〜図14を用いて説明した工程と同様のドライ酸化処理を行っている。したがって、くびれ形状を含む制御ゲート電極CGの側壁を大きく後退させることができるため、図1〜図17を用いて説明した半導体装置の製造方法およびこれにより形成された半導体装置と同様の効果を得ることができる。
また、ONO膜ONの形成時には、大きい熱が発生し、半導体基板SBは熱負荷を受ける。ONO膜ONが形成される際にウェル、チャネル領域、または、基板上に形成され、不純物が導入されたシリコン膜存在していている場合、当該ウェルなどの中の不純物が上記熱負荷により影響を受ける。したがって、その後に形成されるトランジスタであって、当該ウェル、チャネル領域またはシリコン膜を有するトランジスタの特性が変動し、これにより半導体装置の信頼性が低下する虞がある。
これに対し、本変形例では、図19を用いて説明した工程でONO膜ONを形成した後に、図20に示すように、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cを含む周辺領域のウェルPW2、PW3、チャネル領域CH2およびCH3を形成している。また、その後に、ゲート電極G1、G2(図22参照)を形成するためのポリシリコン膜PS2(図21参照)を形成している。
よって、周辺領域のウェルPW2、PW3、チャネル領域CH2およびCH3およびポリシリコン膜PS2がONO膜ONの形成時に生じる熱により負荷を受け、これによりそれらのウェルなどの中の不純物の分布が変動することを防ぐことができる。よって、周辺領域のトランジスタQ1、Q2(図25参照)が特性変動することを防ぐことができる。よって、半導体装置の信頼性をより向上させることができる。
<変形例2>
次に、本実施の形態の変形例2である半導体装置の製造方法について、図26〜図32を用いて説明する。図26〜図32は、本変形例の半導体装置の製造工程中の断面図であり、図1と同じく、メモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cを示している。
図1〜図17を用いて説明した工程は、低耐圧トランジスタおよび高耐圧トランジスタのウェルおよびゲート電極用のポリシリコン膜などの形成後にONO膜を形成するものであるのに対し、本変形例は、ONO膜を形成した後に、低耐圧トランジスタおよび高耐圧トランジスタのウェル、チャネル領域およびゲート電極用のポリシリコン膜のそれぞれを形成するものである。また、本変形例では、図1〜図25を用いて説明した製造方法と異なり、1つのポリシリコン膜から、メモリセルの制御ゲート電極および周辺領域のゲート電極を形成する。本実施の形態の特徴である制御ゲート電極の加工方法および制御ゲート電極の形状、並びに、その後にドライ酸化処理を行う点は、図1〜図17を用いて説明した工程と同様である。
本変形例の製造工程では、まず、図18を用いて説明した工程と同様の工程を行うことで、半導体基板SBを用意し、素子分離領域EIと、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cを覆う絶縁膜IF4と、ウェルPW1と、チャネル領域CH1とを形成する。
次に、図26に示すように、半導体基板SB上および絶縁膜IF4上に、例えばCVD法を用いて、ONO膜ONを形成する。
次に、図27に示すように、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1CのONO膜ONを除去する。これにより、絶縁膜IF4を露出させる。その後、フォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を用いて、低耐圧トランジスタ領域1Bにp型のウェルPW2およびチャネル領域CH2を形成し、高耐圧トランジスタ領域1Cにp型のウェルPW3およびチャネル領域CH3を形成する。
次に、図28に示すように、ウェットエッチング法により絶縁膜IF4を除去した後、例えばCVD法を用いて、半導体基板SBの主面およびONO膜ONを覆う絶縁膜IF1を形成する。続いて、絶縁膜IF1をパターニングすることにより、高耐圧トランジスタ領域1C以外の絶縁膜IF1を除去する。その後、露出している低耐圧トランジスタ領域1Bの半導体基板SBの主面を覆うように、絶縁膜IF2を形成する。絶縁膜IF2は、ここでは例えば熱酸化法で形成する。
続いて、半導体基板SBの主面上に、例えばCVD法を用いてポリシリコン膜PS1を形成し、その後、ポリシリコン膜PS1にn型不純物を打ち込む。すなわち、不純物が導入されていないポリシリコン膜PS1を形成した後、ポリシリコン膜PS1に不純物を注入する。なお、ポリシリコン膜PS1は、初めからn型不純物を含むシリコン膜として形成してもよい。ポリシリコン膜PS1は、ONO膜ON、絶縁膜IF2およびIF1のそれぞれの上面を覆っている。
次に、図29に示すように、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのポリシリコン膜PS1をエッチバックすることで、絶縁膜IF1、IF2のそれぞれの上面を露出させる。これにより、低耐圧トランジスタ領域1Bには、ポリシリコン膜PS1からなるゲート電極G1が形成され、高耐圧トランジスタ領域1Cには、ポリシリコン膜PS1からなるゲート電極G2が形成される。このドライエッチング工程では、フォトレジスト膜(図示しない)によりメモリセル領域1Aのポリシリコン膜PS1を覆った状態で行う。
続いて、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて、メモリセル領域1Aのポリシリコン膜PS1をエッチバックすることで、ONO膜ONの上面を露出させる。これにより、メモリセル領域1Aには、ポリシリコン膜PS1からなる制御ゲート電極CGが形成される。このドライエッチング工程は、図5〜図7を用いて説明した工程と同様に行う。したがって、制御ゲート電極CGの側壁にはくびれが形成される。
本変形例では、1つのポリシリコン膜PS1から制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2を形成するのだから、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2のそれぞれを同一のパターニング工程で形成することが考えられる。しかし、その場合、制御ゲート電極CGの側壁にくびれを形成することで上述した絶縁破壊防止の効果を得ようとすると、ゲート電極G1、G2のそれぞれの側壁にもくびれが形成される。
メモリセルと異なり、特に低耐圧のトランジスタでは、低電力で高速動作を行うことが求められるため、ゲート長方向におけるゲート電極G1の長さは、小さく規定されている。このようなゲート電極G1の側壁にくびれ形状を形成すると、ゲート電極G1の形状の変化によりゲート電極G1の実効的なゲート長が小さくなり、後に形成され、ゲート電極G1を含む低耐圧トランジスタの駆動性能が低下する虞が大きい。このような問題は、比較的高耐圧なトランジスタでも起こり得る。
したがって、本変形例では、制御ゲート電極CGと、ゲート電極G1、G2とを別々の加工工程で形成している。これにより、例えばゲート電極G1の側壁にくびれが形成されることで、低耐圧トランジスタの特性が変動することを防ぐことができる。よって、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
なお、ポリシリコン膜PS1の加工により制御ゲート電極CGを形成する上記工程と、ポリシリコン膜PS1の加工によりゲート電極G1、G2を形成する上記工程とは、どちらを先に行っても構わない。
ここでは、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2は、同一のポリシリコン膜PS1(図28参照)から形成されているため、同様の膜厚を有している。少なくとも、図28に示す構造を得た時点では、後に制御ゲート電極CGとなるポリシリコン膜PS1と、後にゲート電極G1となるポリシリコン膜PS1と、後にゲート電極G2となるポリシリコン膜PS1とは、互いに同じ膜厚を有している。
よって、図46〜図50に示す第3比較例のように、平坦な側壁を有する制御ゲート電極CGを形成するのであれば、制御ゲート電極CGを形成する際のドライエッチング工程は、ゲート電極G1、G2を形成する際のドライエッチング工程と同じ条件で行われる。すなわち、図46を用いて説明したソフトランディングのエッチングは、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2のうち、いずれを形成する際も同じ秒数のエッチング条件で行われる。ゲート電極G1、G2を形成する工程、および、第3比較例の制御ゲート電極CGを形成する工程のそれぞれでソフトランディングのエッチングを行う時間は、例えば65秒である。
これに対し、本変形例では、図7を用いて説明したように、制御ゲート電極CGを形成する際には、制御ゲート電極CGの側壁にくびれを形成するため、ソフトランディングのエッチングを95秒間行う。また、ゲート電極G1、G2を形成する際には、ゲート電極G1、G2の側壁を平坦にするため、ソフトランディングのエッチングを65秒間行う。つまり、ポリシリコン膜PS1を加工して制御ゲート電極CGを形成するために行うドライエッチングを、ポリシリコン膜PS1を加工してゲート電極G1、G2を形成するために行うドライエッチングよりも長時間行う。
これにより、くびれ形状を有する制御ゲート電極CGと、側壁が平坦なゲート電極G1、G2を作り分けることができる。したがって、制御ゲート電極CGを有するメモリセルでは絶縁破壊を防ぐ効果を得ることができ、低耐圧トランジスタおよび高耐圧トランジスタでは、ゲート電極G1、G2のゲート長の変動に起因する特性変動を防ぐことができる。
なお、制御ゲート電極を形成するためのポリシリコン膜と、周辺領域のゲート電極を形成するためのポリシリコン膜とを別工程で成膜する場合には、それらのポリシリコン膜の膜厚が異なる場合があるため、当該制御ゲート電極を形成するためのエッチング時間と、当該ゲート電極を形成するためのエッチング時間とを単純に比較することはできない場合がある。
次に、図30に示すように、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cを覆い、メモリセル領域1Aを露出するフォトレジスト膜PR3を形成した後、図23を用いて説明した工程と同様の工程を行う。すなわち、フォトレジスト膜PR3をマスクとして用いてドライエッチングを行うことでONO膜ONを加工し、続いて、フォトレジスト膜PR3および制御ゲート電極CGをマスクとして用いてイオン注入を行うことで、メモリセル領域1Aにエクステンション領域EXを形成する。
次に、図31に示すように、フォトレジスト膜PR3を除去した後、図12〜図14を用いて説明した工程と同様のドライ酸化を行う。これにより、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの側壁および上面は酸化され、酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF3が形成される。また、メモリセル領域1Aにおいて露出する半導体基板SBの主面にも、絶縁膜IF3が形成される。
次に、図32に示すように、図15〜図17を用いて説明した工程と同様の工程を行うことで、本変形例の半導体装置が完成する。本変形例の半導体装置では、図5〜図9を用いて説明した工程と同様のドライエッチングを行うことで、制御ゲート電極CGの側壁にくびれを形成し、その後、図12〜図14を用いて説明した工程と同様のドライ酸化処理を行っている。したがって、くびれ形状を含む制御ゲート電極CGの側壁を大きく後退させることができるため、図1〜図17を用いて説明した半導体装置の製造方法およびこれにより形成された半導体装置と同様の効果を得ることができる。
また、本変形例では、図26を用いて説明した工程でONO膜ONを形成した後に、図20に示すように、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cを含む周辺領域のウェルPW2、PW3、チャネル領域CH2およびCH3を形成している。また、その後に、制御ゲート電極CG、ゲート電極G1、G2(図29参照)を形成するためのポリシリコン膜PS1(図28参照)を形成している。
よって、周辺領域のウェルPW2、PW3、チャネル領域CH2およびCH3およびポリシリコン膜PS1がONO膜ONの形成時に生じる熱により負荷を受け、これによりそれらのウェルなどの中の不純物の分布が変動することを防ぐことができる。よって、メモリセルMC(図32参照)、周辺領域のトランジスタQ1、Q2(図32参照)のそれぞれが特性変動することを防ぐことができる。よって、半導体装置の信頼性をより向上させることができる。
また、本変形例では、図1〜図25を用いて説明した製造方法と異なり、1つのポリシリコン膜から、メモリセルの制御ゲート電極および周辺領域のゲート電極を形成している。このため、ポリシリコン膜の成膜工程、および、ポリシリコン膜に対する不純物の注入工程のそれぞれを行う回数を低減することができる。したがって、半導体装置の製造工程を簡略化することができ、半導体装置の製造コストを低減することができる。
(実施の形態2)
以下に、実施の形態2の半導体装置の製造工程について、図33〜図43を用いて説明する。図33〜図43は、本実施の形態である半導体装置の製造工程中の断面図である。図33、図37、図39、図40および図43では、図1と同様に、メモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cの断面を示している。図34〜図36では、図6〜図8と同様に、制御ゲート電極が形成される領域の拡大断面図を示している。図38では、図10と同様に、制御ゲート電極が形成された領域の拡大断面図を示している。図41および図42では、図13および図14と同様に、制御ゲート電極が形成された領域の拡大断面図を示している。
前記実施の形態1では、図14に示すように、側壁にくびれを有する制御ゲート電極CGを形成し、その側壁を酸化させることについて説明したが、ここでは、制御ゲート電極の底面に近付くにつれて、ゲート長方向における幅が小さくなるような制御ゲート電極を形成することについて説明する。
本実施の形態では、まず、図1〜図4を用いて説明した工程と同様の工程を行う。次に、図33に示すように、メモリセル領域1Aのポリシリコン膜PS2の上面の一部を覆うフォトレジスト膜PR1を形成した後、フォトレジスト膜PR1をマスクとして用いてドライエッチングを行う。これにより、メモリセル領域1A、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1CのONO膜ONの上面を露出させ、フォトレジスト膜PR1の直下に、ポリシリコン膜PS2からなる制御ゲート電極CGを形成する。また、ポリシリコン膜PS1の側壁には、ONO膜ONを介して、サイドウォール状のポリシリコン膜PS2が残る。
ここでは、図5〜図8を用いて説明した制御ゲート電極CGとは異なる形状の制御ゲート電極CGを形成する。以下に、図34〜図36を用いて、制御ゲート電極CGの形成工程について説明する。図34〜図36は、図33を用いて説明した工程を詳しく説明するための拡大断面図である。
すなわち、上記フォトレジスト膜PR1を形成した後、図34に示すように、フォトレジスト膜PR1をマスクとして用いたドライエッチング(メインエッチング)を行うことで、ポリシリコン膜PS2をポリシリコン膜PS2の途中深さまでエッチバックする。この工程は、図6を用いて説明した工程と同様である。ここでは、フォトレジスト膜PR1の直下に、ポリシリコン膜PS2の一部であるゲート用パターンGPが形成される。ゲート用パターンGPおよびフォトレジスト膜PR1のそれぞれの側壁は、メインエッチングの工程中に生じた保護膜PFにより覆われる。
次に、図35に示すように、ソフトランディングのエッチングを行うことで、ゲート用パターンGPの横のポリシリコン膜PS2を除去し、ONO膜ONの上面を露出させる。これにより、ポリシリコン膜PS2からなるゲート用パターンGPをONO膜ON上に残す。このとき、ソフトランディングのエッチングを行う時間は、後に形成する制御ゲート電極の側壁全体を、半導体基板SBの主面に対して極力垂直に近い角度で平坦に形成する場合に比べて短い。つまり、本実施の形態でのソフトランディングのエッチングは、図46を用いて説明した第3比較のソフトランディングのエッチングより短い時間で行う。例具体的には、ソフトランディングのエッチングを、ここでは45秒行う。
すなわち、制御ゲート電極の側壁全体を、半導体基板SBの主面に対して極力垂直に近い角度で平坦に形成する場合に比べて、エッチング量を低減させる。なお、当該エッチングは酸化シリコンに対して選択比があるエッチングなので酸化シリコン膜OX2は殆ど除去されない。
ここで、ゲート用パターンGPの側壁は、ONO膜ONの近傍において裾が広がる形状を有している。すなわち、ゲート用パターンGPの側壁のうち、図34を用いて説明したメインエッチングで形成した第1側壁の傾斜角度に比べ、図35を用いて説明したソフトランディングのエッチングにより形成した第4側壁の傾斜角度は、ONO膜ONの上面に近付くほど大きくなっている。言い換えれば、ゲート用パターンGPの幅は、ONO膜ONに近付くほど大きい。このように、ゲート用パターンGPが、第4側壁とONO膜ONとの間の裾部分を有しているのは、ソフトランディングのエッチングを比較的短時間で終了させることで、ONO膜ONの近傍のポリシリコン膜PS2が十分にエッチングされずに残るためである。
第1側壁は保護膜PFにより覆われているが、第4側壁は、保護膜PFから露出しているか、または、第1側壁を覆う保護膜PFよりも薄い保護膜PFにより覆われている。これは、ソフトランディングのエッチングを短時間で終了しているためである。つまり、ポリシリコン膜PS2をエッチングすることで生じたポリマーが、ポリシリコン膜PS2から削り出されたゲート用パターンGPの第4側壁に付着する前にエッチングを終了しているため、当該裾部分は十分に保護膜PFに覆われない。
次に、図36に示すように、図8を用いて説明したドライエッチング工程と同様のオーバーエッチングを行う。これにより、保護膜PFは除去され、ゲート用パターンGPからなる制御ゲート電極CGを形成する。このとき、保護膜PFから露出し、または、極薄い保護膜により覆われていた第4側壁を含む上記裾部分は、保護膜PFにより保護されないため、当該オーバーエッチングにより除去される。
その結果、保護膜PFに覆われていなかったポリシリコン膜が除去されることで、制御ゲート電極CGの側壁のうち、下方の一部である第5側壁は、第1側壁とは反対方向に傾斜する。つまり、制御ゲート電極CGの一方の側壁の一部である第5側壁は、制御ゲート電極CGの他方の側壁とは反対の方向に傾斜している。言い換えれば、第5側壁は、第5側壁とONO膜ONの上面とが接する箇所から、ゲート長方向において制御ゲート電極CGの外側へ向かって傾斜している。
なお、当該オーバーエッチング後の制御ゲート電極CGの側壁は、第1側壁と、第1側壁の下端に連なる第5側壁とを有し、第5側壁の下端はONO膜ONの上面に接している。
制御ゲート電極CGを構成するポリシリコン膜の一部であって、第1側壁の直下の部分が一部除去されることにより形成された第5側壁は、半導体基板SBの主面およびONO膜ONの上面に対し、90度より大きい角度で傾斜している。つまり、第5側壁と、制御ゲート電極CGの底面とのなす角度は、90度より大きい鈍角である。すなわち、第5側壁は逆テーパーを有している。
言い換えれば、第5側壁と、第5側壁の直下のONO膜ONの上面との間には、制御ゲート電極CGは存在していない。さらに言い換えれば、第5側壁は、その直下のONO膜ONの上面上において、庇状に張り出している。このように逆テーパーを有している点で、第5側壁と前記実施の形態1の第2側壁とは同様であるが、第2側壁と異なり、第5側壁はONO膜ONの上面に接している。したがって、本実施の形態の制御ゲート電極CGは、前記実施の形態1と異なり、ONO膜ONの上面近傍の裾部分を有していない。
制御ゲート電極CGのゲート長方向における長さは、制御ゲート電極CGの上面から、制御ゲート電極CGの上面と底面との間の所定の位置に向かうにつれて徐々に大きくなり、当該所定の位置から制御ゲート電極CGの底面に向かうにつれて徐々に小さくなる。つまり、当該所定の位置における制御ゲート電極CGのゲート長方向における長さは、制御ゲート電極CGの上面における制御ゲート電極CGのゲート長方向における長さよりも大きく、制御ゲート電極CGの底面における制御ゲート電極CGのゲート長方向における長さより大きい。
次に、図37および図38に示すように、フォトレジスト膜PR1をマスクとしてドライエッチングを行うことにより、制御ゲート電極CGおよびポリシリコン膜PS2から露出するONO膜ONを除去する。ただし、制御ゲート電極CGの直下のONO膜ONは、平面視において制御ゲート電極CGと重なるため、殆ど除去されない。つまり、ここでは、平面視において制御ゲート電極CGと重ならない領域のONO膜ONを除去する。これにより、メモリセル領域1Aの半導体基板SBの主面、素子分離領域EIの上面、並びに、低耐圧トランジスタ領域1Bおよび高耐圧トランジスタ領域1Cのポリシリコン膜PS1の上面が露出する。図38には、図37に示す構造のうち、メモリセル領域1Aの制御ゲート電極CGおよびONO膜ONを拡大して示す。
図38に示すように、ONO膜ONの側壁と、ONO膜ONの直下の半導体基板SBの主面とのなす角度は、90度以下である。つまり、当該角度は直角または鋭角である。ここで、ONO膜ONの上面と側壁との境界である角部は、制御ゲート電極CGと接していない。これは、庇状に張り出した側壁を有する制御ゲート電極CGをマスクとしてドライエッチングが行われた結果、第5側壁の直下のONO膜ONが除去されずに残っているためである。つまり、第5側壁およびONO膜ONが互いに接する箇所と、ONO膜ONの上面の端部とは、ゲート長方向において離間している。言い換えれば、制御ゲート電極CGの底面とONO膜ONの上面との界面に対し、ONO膜ONの端部は、ゲート長方向において、制御ゲート電極CGの外側に張り出している。
次に、図39に示すように、図11を用いて説明した工程と同様の工程を行うことで、ポリシリコン膜PS1を加工し、これにより、ゲート電極G1、G2を形成する。
次に、図40に示すように、ドライ酸化法を用いて、制御ゲート電極CG、ポリシリコン膜PS1、PS2、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの露出する表面を酸化する。これにより、制御ゲート電極CG、ポリシリコン膜PS1、PS2、ゲート電極G1およびG2のそれぞれの側壁および上面を覆う絶縁膜IF3を形成する。絶縁膜IF3の膜厚は、例えば2〜3nmである。また、メモリセル領域1Aにおいて露出している半導体基板SBの主面にも絶縁膜IF3が形成される。
ただし、ONO膜ONの上面近傍の第5側壁には酸素が供給されにくいため、図41および図42に示すように、第5側壁のうち、下部を覆う絶縁膜IF3は、比較的膜厚が小さい。したがって、第5側壁を覆う絶縁膜IF3とONO膜ONの上面とが接する面のゲート長方向における長さL2は、例えば第1側壁が酸化されて形成された絶縁膜IF3のゲート長方向における長さL3bよりも小さい。
なお、図41および図42は、図40を用いて説明した酸化工程を詳しく説明するための拡大断面図である。図41では、制御ゲート電極CGの側壁が酸化される領域と、制御ゲート電極CGが酸化されない領域との境界を破線で示している。
当該酸化工程により、制御ゲート電極CGの側壁は、制御ゲート電極CGの中心側に後退する。よって、ONO膜ONの上面に接する制御ゲート電極CGの端部は、当該酸化工程の前よりもさらにONO膜ONの上面の端部から離間する。よって、ONO膜ONの端部は、ゲート長方向における制御ゲート電極CGの外側に向かって、制御ゲート電極CGの底面の端部よりも大きく突出する。当該酸化工程を行った後も、制御ゲート電極CGは、制御ゲート電極CGの上面と底面との間の所定の位置から、当該底面に向かって徐々にゲート長方向における長さが小さくなるような形状を有している。また、絶縁膜IF3とONO膜ONとの界面は、ONO膜ONの上面の端部から離間している。
次に、図43に示すように、図15〜図17を用いて説明した工程と同様の工程を行うことにより、本実施の形態の半導体装置が完成する。
本実施の形態では、図33〜図36を用いて説明したように、ソフトランディングのエッチング時間を短くすることで、ゲート用パターンGPの側壁のうちの下部を保護膜PFから露出させ、その後にオーバーエッチングを行うことで、底部において幅がすぼまるような制御ゲート電極CGを形成している。このような制御ゲート電極CGをマスクとして異方性エッチングにより加工されたONO膜ONは、ゲート長方向において、制御ゲート電極CGの底部から離れた位置で終端する。
よって、本実施の形態では、ゲート長方向において、ONO膜ONの端部を制御ゲート電極CGよりも張り出させることができるため、図44を用いて説明した第1比較例のように、絶縁破壊が起きることを防ぐことができる。よって、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、図45を用いて説明した第2比較例のように、酸化能力の高い酸化処理を行う必要がないため、制御ゲート電極CGを有するメモリセルの駆動性能が低下することを防ぐことができる。また、高温によりウェルなどが負荷を受けることに起因して、各トランジスタの特性が変動することを防ぐことができる。よって、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、前記実施の形態1と異なり、本実施の形態では、制御ゲート電極CGの形成後に、制御ゲート電極CGの側壁を酸化させる酸化処理を行わなくても、図33に示すように制御ゲート電極CG形成した時点で、制御ゲート電極CGの底部とONO膜ONの上面の端部とが離間している。このため、図40〜図42を用いて形成したドライ酸化工程では、絶縁破壊を防ぐ目的で過度な酸化を行う必要がない。よって、半導体基板SBに対する熱負荷を低減することができるため、高温によりウェルなどが負荷を受けることに起因して、各トランジスタの特性が変動することを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、制御ゲート電極CGの底面と第5側壁とのなす角度が、鋭角ではなく鈍角である。言い換えれば、制御ゲート電極CGの底面と第5側壁との角部は、丸みを帯びている。したがって、当該角部に電界が集中することを防ぐことができる。よって、メモリセルMC(図43参照)を動作させる際に、制御ゲート電極CGと半導体基板SBとの間で絶縁破壊が起きることを防ぐことができる。このため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
以上、本発明者らによってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施の形態2では、前記実施の形態1において図1〜図17を用いて説明した工程と同様に、周辺領域のウェルなどを形成した後にONO膜を形成することについて説明したが、前記実施の形態1の変形例1、2のように、ONO膜の形成後に周辺領域のウェルなどを形成する製造工程を前記実施の形態2に適用しても構わない。
図26〜図32を用いて説明した変形例2では、制御ゲート電極を形成する際のエッチングを、他のゲート電極を形成する際のエッチングより長い時間行うことについて説明した。これに対し、上記のように前記実施の形態2に変形例2を適用した場合、制御ゲート電極を形成する際のエッチングに要する時間は、他のゲート電極を形成する際のエッチングに要する時間より短い。