JP2017024009A - 酸化物触媒 - Google Patents
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Abstract
Description
これに対し、直メタ法は、プロピレン、イソブチレン、イソブタノール、及びt−ブチルアルコールからなる群から選択される少なくとも1種を原料とし、分子状酸素含有ガスを用いて気相接触酸化反応させて、アクロレイン、又はメタクロレインを製造する第1反応工程と、得られたアクロレイン、又はメタクロレインと、例えばアルコールとしてメタノールと分子状酸素とを反応させて、一挙にアクリル酸メチル、又はメタクリル酸メチルを製造する第2反応工程の2つの触媒反応工程からなる方法である。
非特許文献1には、モリブデン−ビスマス系の複合酸化物であって、触媒活性はMo/Bi比が1/2から3/2の範囲でのみ発現する3種の複合酸化物が存在することが記載されている。具体的には、以下の表1に示すように、カチオン空孔をもった欠陥シーライト構造を有するBi2(MoO4)2(α相)、準安定な斜方晶系の層状構造を有するBi2Mo2O9(β相)、及びMo八面体と酸化ビスマスの層で構成される層状構造(コクリナイト構造)を有するBi2MoO6(γ相)の3種の結晶相を形成することが記載されている。
特許文献2には、α相の結晶構造に着目し、主成分として、β―CoMoO4、Fe2(MoO4)2を有し、第2成分としてBi2(MoO4)2を含有することを特徴とする触媒について記載されている。また、モリブデンとビスマス系の複合酸化物は、α相として存在することが記載されている。
ビスモリ系(Bi−Mo)触媒と呼ばれるように、BiはMoと共に活性種の形成のための必須元素であるため、活性と選択率の観点から多く含まれていることが有利であるが、Bi含有量を多くすると触媒が不均質になる。例えば、従来、工業的に使用されているBi原料である硝酸Biは難水溶解性物質であり、硝酸Biを溶解させるためには大量の硝酸を必要とし、その結果、焼成後の触媒組成が不均質になり、α相のような不飽和アルデヒドの生成に不利な結晶構造が生成していると推測できる。
即ち、本発明は以下のとおりである。
[1]
プロピレン、イソブチレン、イソブタノール及びt−ブチルアルコールからなる群から選択される少なくとも1種を気相接触酸化することにより不飽和アルデヒドを製造する際に用いる酸化物触媒であって、
モリブデン、ビスマス、鉄、コバルト及びセリウムを含有し、
CuKα線をX線源として得られるX線回折パターンにおいて、2θ=26.5±0.3°の位置に現れるCoMoO4の回折ピーク(h)の強度Phに対する、2θ=27.76±0.3°に現れるβ−Bi2Mo2O9の回折ピーク(i)の強度Piの比Ri=Pi/Phが0.4≦Ri≦2.0である、酸化物触媒。
[2]
CuKα線をX線源として得られるX線回折図における回折角(2θ)が、少なくとも14.88 °±0.3°、27.76°±0.3°、31.82°±0.3°、33.11°±0.3°、46.58°±0.3°、54.28°±0.3°の範囲に回折ピークを有する、上記[1]記載の酸化物触媒。
[3]
下記組成式(1)で表される組成を有する金属酸化物を含む、上記[1]又は[2]記載の酸化物触媒。
Mo12BiaFebCocCedAeBfOg (1)
(式中、Moはモリブデン、Biはビスマス、Feは鉄、Coはコバルト、Ceはセリウム、Aはカリウム、セシウム及びルビジウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bはニッケル、マンガン、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、錫、鉛、ランタン、プラセオジウム、ネオジム及びユウロピウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、a〜fは、Mo12原子に対する各元素の原子比を示し、1.5≦a≦6、2≦b≦6、2≦c≦8、0.5≦d≦6、0.01≦e≦2、0≦f<2であり、gは酸素以外の構成元素の原子価によって決まる酸素の原子数である。)
[4]
酸化物触媒の製造方法であって、
触媒を構成する原料を混合して原料スラリーを得る工程と、
得られた原料スラリーを乾燥して乾燥体を得る工程と、
得られた乾燥体を室温から200℃〜300℃まで徐々に昇温し、200℃〜300℃の範囲の温度で保持して第1焼成体を得る工程と、
前記第1焼成体を400〜460℃まで徐々に昇温し、400℃〜460℃の範囲の温度で保持して第2焼成体を得る工程と、
前記第2焼成体を460℃〜700℃の範囲の温度で保持して酸化物触媒を得る工程と、を含む製造方法。
[5]
前記原料スラリーのpHが2.0〜7.0である、上記[4]記載の酸化物触媒の製造方法。
[6]
上記[1]〜[3]のいずれか記載の酸化物触媒を用いて、プロピレン、イソブチレン、イソブタノール及びt−ブチルアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種を酸化する工程を含む、不飽和アルデヒドの製造方法。
プロピレン、イソブチレン、イソブタノール及びt−ブチルアルコールからなる群から選択される少なくとも1種を気相接触酸化することにより不飽和アルデヒドを製造する際に用いる酸化物触媒であって、
モリブデン、ビスマス、鉄、コバルト及びセリウムを含有し、
CuKα線をX線源として得られるX線回折パターンにおいて、2θ=26.5±0.3°の位置に現れるCoMoO4の回折ピーク(h)の強度Phに対する、2θ=27.76±0.3°に現れるβ−Bi2Mo2O9の回折ピーク(i)の強度Piの比Ri=Pi/Phが0.4≦Ri≦2.0である。
(1)組成
本実施形態における酸化物触媒において、Mo、Bi、Fe、Co、Ceは必須である。BiとMoは、β−Bi2Mo2O9の複合酸化物を形成させるために必須であり、Mo12原子に対して、Biの原子比aは、好ましくは1.5≦a≦6となるようにする。目的生成物の選択率をより高める観点で、より好ましくは2≦a≦5であり、さらに好ましくは2≦a≦4である。Ceは、上記MoとBiの複合酸化物の構造安定化に寄与すると考えられており、必須の元素である。耐熱性を高める観点で、Ceの原子比dは、好ましくは0.5≦d≦6であり、より好ましくは1≦d≦5、さらに好ましくは1.5≦d≦3である。
本実施形態における酸化物触媒は、CuKα線をX線源としてX線回折(XRD)でX線回折角2θ=5°〜60°の範囲を測定すると、2θ=26.5±0.3°の位置に現れるCoMoO4の回折ピーク(h)の強度Phに対する、2θ=27.76±0.3°に現れるβ−Bi2Mo2O9の回折ピーク(i)の強度Piの比Ri=Pi/Phが0.4≦Ri≦2.0の範囲となる。CuKα線をX線源として得られるX線回折パターンにおいて、2θ=26.5±0.3°の位置に現れる回折ピークはCoMoO4の(002)に相当し、2θ=27.76°±0.3°の位置に現れる回折ピークはβ−Bi2Mo2O9の(320)に相当する。
Mo12BiaFebCocCedAeBfOg (1)
(式中、Moはモリブデン、Biはビスマス、Feは鉄、Coはコバルト、Ceはセリウム、Aはカリウム、セシウム及びルビジウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bはニッケル、マンガン、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、錫、鉛、ランタン、プラセオジウム、ネオジム及びユウロピウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、a〜fは、Mo12原子に対する各元素の原子比を示し、1.5≦a≦6、2≦b≦6、2≦c≦8、0.5≦d≦6、0.01≦e≦2、0≦f<2であり、gは酸素以外の構成元素の原子価によって決まる酸素の原子数である。)
本実施形態における不飽和アルデヒド製造用の酸化物触媒は、金属酸化物を担持するための担体を含有してもよい。担体を含む触媒は金属酸化物の高分散化及び担持された金属酸化物に、高い耐摩耗性を与えるという点で好ましいが、固定床反応器で不飽和アルデヒドを製造する際に、打錠成型した触媒を用いる場合には担体を含まなくてよい。押し出し成型法により触媒を成型する場合には、担体成分を含むことが好ましい。担体としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニアが挙げられる。一般的にシリカは、他の担体に比べそれ自身不活性であり、目的生成物に対する選択性を低下させることなく、金属酸化物に対して良好なバインド作用を有する点で好ましい担体である。さらに、シリカ担体は、担持された金属酸化物に、高い耐摩耗性を与え易いという点でも好ましい。押し出し成型法により触媒を成型する場合、触媒全体に対する担体の含有量は5〜10質量%であることが好ましい。
上述のように、本発明者らは、β−Bi2Mo2O9の結晶を得ることに着目し、その組成比や調製方法、焼成方法を総合的に検討した。
第1の工程では、触媒を構成する各金属元素の触媒原料を混合して原料スラリーを得る。モリブデン、ビスマス、セリウム、鉄、コバルト、カリウム、ルビジウム、セシウム、ニッケル、マンガン、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、錫、鉛、ランタン、プラセオジウム、ネオジム、ユウロピウムの各元素源としては、水又は硝酸に可溶なアンモニウム塩、硝酸塩、塩酸塩、有機酸塩を挙げることができ、酸化物や水酸化物、炭酸塩等でもよい。酸化物の場合は、水又は有機溶媒に分散された分散液が好ましく、より好ましくは水に分散された酸化物であり、水に分散されている場合、酸化物を分散させるために高分子等の分散安定剤が含まれていてもよい。酸化物の粒子径は、好ましくは1〜500nm、より好ましくは10〜80nmである。シリカ担体を含有する触媒を製造する場合は、原料スラリーにシリカ原料としてシリカゾルを添加するのが好ましい。
第2の工程では、第1の工程で得られた原料スラリーを乾燥して乾燥体を得る。乾燥方法としては、特に制限はなく一般に用いられている方法によって行うことができ、蒸発乾涸法、噴霧乾燥法、減圧乾燥法などの任意の方法で行なうことができる。噴霧乾燥法では、通常工業的に実施される遠心方式、二流体ノズル方式及び高圧ノズル方式等の方法によって行うことができ、乾燥熱源としては、スチーム、電気ヒーター等によって加熱された空気を用いることが好ましい。この際、噴霧乾燥装置の乾燥機入口の温度は、通常150〜400℃、好ましくは180〜400℃、より好ましくは200〜350℃である。
第3の工程では、第2の工程で得られた乾燥体を焼成する。焼成は、回転炉、トンネル炉、マッフル炉等の焼成炉を用いて行うことができる。乾燥体の焼成方法は、用いる原料によっても異なる。例えば、原料に硝酸イオンを含む場合には、以下の3段階焼成を行うことが好ましい。
第1焼成においては、乾燥体を室温から200℃〜300℃の温度範囲まで昇温し、200℃〜300℃の範囲の温度で保持することにより第1焼成体を得る。第1焼成においては、好ましくは220〜280℃、さらに好ましくは240℃〜260℃の温度範囲まで昇温する。昇温時間は、好ましくは1h〜10h、さらに好ましくは2h〜5hである。第1焼成は、乾燥体中に残存している硝酸アンモニウムや原料の金属硝酸塩由来の硝酸を徐々に燃焼させることを目的としており、200℃〜300℃の温度範囲で保持する時間は、好ましくは1〜10h、さらに好ましくは2〜5hである。第1焼成の温度が高すぎたり、時間が長すぎたりすると、第1焼成の段階で単純酸化物が成長し易くなるため、後述の第2焼成や第3焼成において、β−Bi2Mo2O9の結晶構造が生成し難くなってしまう。よって、第1焼成における温度及び時間の上限は、単純酸化物の生成が起こらない程度に設定するのが好ましい態様である。
第2焼成においては、第1焼成において得られた第1焼成体を、400℃〜460℃まで徐々に昇温し、400℃〜460℃の範囲の温度で保持して第2焼成体を得る。第2焼成においては、好ましくは1h〜10hかけて設定温度まで昇温する。昇温レートは常に一定である必要はない。昇温時間は、好ましくは1h〜5h、より好ましくは2h〜4hである。第2焼成は、β−Bi2Mo2O9を均一に形成し易くすることを目的としている。本発明者らの知見によると、結晶構造は焼成温度と焼成時間の積の影響を受けるため、焼成温度と焼成時間を適切に設定することが好ましい。β−Bi2Mo2O9の結晶を生成しやくする観点から、第2焼成における温度は、好ましくは420〜450℃、より好ましくは430℃〜450℃である。第2焼成における保持時間は、好ましくは0.5〜6h、より好ましくは0.5〜5h、さらに好ましくは0.5〜3hである。第2焼成の保持時間が長すぎる場合、後述の第3焼成において、β−Bi2Mo2O9の結晶構造が成長し難くなってしまう。よって、第2焼成の温度及び時間の上限は、α相やγ相の生成が起こらない程度に設定するのが好ましい態様である。
第3焼成においては、第2焼成において得られた第2焼成体を、460℃〜700℃の範囲の温度で保持して酸化物触媒を得る。第3焼成における温度は、好ましくは500〜600℃、より好ましくは520〜550℃である。第3焼成は、第2焼成体で得られた結晶を成長させることを目的とする。第3焼成における保持時間は、通常3〜48時間、好ましくは3〜24時間、より好ましくは3〜10時間である。600℃以上の高温の場合、表面積が小さくなりすぎて触媒の活性が下がってしまうのを防ぐ観点から、1時間以下の短時間で保持して焼成を行うことが好ましい。
以上の工程を全て行うことで、β−Bi2Mo2O9の結晶構造が形成される。
本実施形態における酸化物触媒を用い、プロピレン、イソブチレン、イソブタノール、及びt−ブチルアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種を酸化反応に供することにより、不飽和アルデヒドを製造することができる。以下、その具体例について説明するが、本実施形態の製造方法は、以下の具体例に限定されるものではない。
メタクロレインは、例えば、本実施形態の酸化物触媒を用いて、イソブチレン、t−ブチルアルコールの気相接触酸化反応を行うことにより得ることができる。気相接触酸化反応は、固定床反応器内の触媒層に、1〜10容量%の、イソブチレン、t−ブチルアルコール、プロピレン単独か、若しくはこれらの混合ガスに対して分子状酸素濃度が1〜20容量%になるように、分子状酸素含有ガスと希釈ガスを添加した混合ガスからなる原料ガスを導入する。イソブチレン、t−ブチルアルコール、プロピレン、若しくはこれらの混合ガスの濃度は、通常1〜10容量%、好ましくは6〜10容量%、より好ましくは7〜9容量%である。反応温度は300〜480℃、好ましくは350℃〜450℃、より好ましくは400℃〜450℃である。圧力は、常圧〜5気圧であり、空間速度400〜4000/hr[Normal temperature pressure (NTP)条件下]で原料ガスを導入することで行うことができる。酸素と、イソブチレン、t−ブチルアルコール、プロピレン単独か、若しくはこれらの混合ガスのモル比は、不飽和アルデヒドの収率を向上させるために反応器の出口酸素濃度を制御する観点から、通常1.0〜2.0であり、好ましくは1.1〜1.8、より好ましくは1.2〜1.8である。
XRDの測定は、National Institute of Standards & Technologyが標準参照物質660として定めるところのLaB6化合物の(111)面、(200)面を測定し、それぞれの値を37.441°、43.506°となるように規準化した。
XRDの装置としては、ブルカー社製:D8 ADVANCEを用いた。XRDの測定条件は、X線出力:40kV−40mA、発散スリット(DS):0.3°、Step幅:0.02°/step、計数Time:2.0sec、測定範囲:2θ=5°〜60°とした。
転化率=(反応した原料のモル数/供給した原料のモル数)×100
選択率=(生成した化合物のモル数/反応した原料のモル数)×100
収率=(生成した化合物のモル数/供給した原料のモル数)×100
約90℃の温水206.7gにヘプタモリブデン酸アンモニウム68.9gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス37.8g、硝酸セリウム22.4g、硝酸鉄41.9g、硝酸セシウム0.56g、及び硝酸コバルト38.1gを18質量%の硝酸水溶液41.1gに溶解させ、約90℃の温水197.1gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを3.6に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体(乾燥体)を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、430℃まで2hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を530℃で6時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒4.2gを直径14mmのジャケット付SUS製反応管に充填し、反応温度430℃でイソブチレン8容量%、酸素12.8容量%、水蒸気3.0容量%及び窒素容量76.2%からなる混合ガスを120mL/min(NTP)の流量で通気し、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約90℃の温水207.7gにヘプタモリブデン酸アンモニウム69.3gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス36.4g、硝酸セリウム21.1g、硝酸鉄39.4g、硝酸セシウム0.50g、硝酸カリウム0.33g、及び硝酸コバルト43.0gを18質量%の硝酸水溶液41.2gに溶解させ、約90℃の温水196.2gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを4.2に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から260℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、440℃まで3hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を530℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒4.5gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約90℃の温水182.1gにヘプタモリブデン酸アンモニウム60.7gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス62.4g、硝酸セリウム18.5g、硝酸鉄43.8g、硝酸セシウム0.44g、及び硝酸コバルト22.6gを18質量%の硝酸水溶液41.3gに溶解させ、約90℃の温水182.1gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを6.1に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、430℃まで2hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を510℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒5.5gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約90℃の温水201.9gにヘプタモリブデン酸アンモニウム67.3gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス43.0g、硝酸セリウム24.6g、硝酸鉄47.3g、硝酸セシウム0.49g、及び硝酸コバルト26.0gを18質量%の硝酸水溶液41.1gに溶解させ、約90℃の温水202.8gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを2.4に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、450℃まで2hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を530℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒4.9gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約90℃の温水192.0gにヘプタモリブデン酸アンモニウム64.0gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス49.7g、硝酸セリウム28.6g、硝酸鉄36.4g、硝酸セシウム0.47g、及び硝酸コバルト26.5gを18質量%の硝酸水溶液40.9gに溶解させ、約90℃の温水212.3gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを1.2に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、450℃まで1hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を530℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒5.3gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約90℃の温水200.5gにヘプタモリブデン酸アンモニウム66.8gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス45.8g、硝酸セリウム13.6g、硝酸ランタン9.5g、硝酸鉄43.1g、硝酸セシウム0.55g、及び硝酸コバルト27.7gを18質量%の硝酸水溶液41.0gに溶解させ、約90℃の温水203.2gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを3.5に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、450℃まで2hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を540℃で3時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒5.0gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約90℃の温水186.8gにヘプタモリブデン酸アンモニウム62.3gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス48.4g、硝酸セリウム27.8g、硝酸鉄43.7g、硝酸ルビジウム1.28g、硝酸ニッケル8.6g、硝酸マグネシウム3.8g及び硝酸コバルト17.2gを18質量%の硝酸水溶液41.5gに溶解させ、約90℃の温水220.4gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを3.4に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、460℃まで0.5hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を530℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒5.8gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約90℃の温水210.0gにヘプタモリブデン酸アンモニウム70.0gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス36.8g、硝酸セリウム21.3g、硝酸鉄41.2g、硝酸セシウム0.89g、及び硝酸コバルト37.6gを18質量%の硝酸水溶液40.9gに溶解させ、約90℃の温水192.1gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを3.4に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を空気中で、440℃まで2hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を560℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒5.6gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約90℃の温水221.4gにヘプタモリブデン酸アンモニウム73.8gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス27.0g、硝酸セリウム6.0g、硝酸鉄14.0g、硝酸セシウム2.68g、硝酸カリウム0.70g、及び硝酸コバルト81.4gを18質量%の硝酸水溶液40.4gに溶解させ、約90℃の温水175.3gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを3.2に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から260℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、440℃まで3hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を520℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
また、図1に実施例1と比較例1のXRDの結果を示し、図2に実施例1と比較例1のXRDの2θ=25〜35°の範囲の拡大図を示す。
CuKα線をX線源として得られるX線回折パターンにおいて、実施例1の触媒では、2θ=26.42°の位置に現れるCoMoO4の回折ピーク(h)の強度Phに対する、2θ=27.75°に現れるβ−Bi2Mo2O9の回折ピーク(i)の強度Piの比Ri=Pi/Ph=1.1であり、α−Bi2Mo3O9の回折ピークが観察されなかった。
これに対して、比較例1の触媒では、2θ=26.39°の位置に現れるCoMoO4の回折ピーク(h)の強度Phに対する、2θ=27.81°に現れるβ−Bi2Mo2O9の回折ピーク(i)の強度Piの比Ri=Pi/Ph=0.1であり、29.14°にはα−Bi2Mo3O9の回折ピークが観察された。
触媒の反応評価として、触媒4.8gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約95℃の温水226.3gと、ヘプタモリブデン酸アンモニウム73.8g、酸化アンチモン4.4gの混合液に30%の過酸化水素水17.0gを滴下し、溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス9.5g、硝酸セリウム2.3g、硝酸鉄32.9g、硝酸セシウム2.74g、硝酸カリウム0.36g、及び硝酸コバルト83.2gを18質量%の硝酸水溶液40.6gに溶解させ、約90℃の温水135.4gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを3.2に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から260℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、440℃まで3hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を520℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒5.6gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約90℃の温水159.1gにヘプタモリブデン酸アンモニウム53.0gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス76.3g、硝酸セリウム32.3g、硝酸鉄30.2g、硝酸セシウム0.39g、及び硝酸コバルト11.0gを18質量%の硝酸水溶液41.0gに溶解させ、約90℃の温水249.5gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを6.1に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、430℃まで2hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を510℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒6.7gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
実施例1と同じ方法により酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、530℃で6時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒4.5gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
約90℃の温水207.3gにヘプタモリブデン酸アンモニウム69.1gを溶解させた(A液)。また、硝酸ビスマス37.9g、硝酸セリウム22.5g、硝酸鉄42.0g、硝酸セシウム0.19g、及び硝酸コバルト38.1gを18質量%の硝酸水溶液41.1gに溶解させ、約90℃の温水196.6gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、アンモニア水を添加し、pHを3.4に調整し、約55℃で約4時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度250℃、出口温度約140℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、440℃まで2hかけて昇温し、2h保持することで第2焼成体を得た。第2焼成体を530℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒4.8gを直径14mmのジャケット付SUS製反応管に充填し、反応温度430℃でプロピレン8容量%、酸素12.8容量%、水蒸気3.0容量%及び窒素容量76.2%からなる混合ガスを120mL/min(NTP)の流量で通気し、アクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表5に示す。
実施例9と同じ方法により酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から250℃まで2時間かけて昇温し、3時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、第1焼成体を530℃で5時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒5.5gを反応管に充填し、実施例8と同じ条件で、アクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表5に示す。
約90℃の温水218.0gに、ヘプタモリブデン酸アンモニウム72.7g、酸化アンチモン3.9g、パラタングステンアンモニウム3.4g、硝酸セシウム3.30g、酸化ビスマス10.0g、を溶解させた(A液)。また硝酸鉛4.6g、硝酸鉄30.3g、硝酸ニッケル11.0g、リン酸0.67g及び硝酸コバルト66.1gを18質量%の硝酸水溶液38.4gに溶解させ、約90℃の温水126.2gを添加した(B液)。
A液とB液の両液を混合し、95℃にて3時間程度撹拌混合して原料スラリーを得た。この原料スラリーを、噴霧乾燥器に送り、入り口温度220℃、出口温度約170℃で噴霧乾燥し、酸化物触媒前駆体を得た。得られた酸化物触媒前駆体を、空気中で室温から300℃まで1時間かけて昇温し、1時間保持して第1焼成体を得た。得られた第1焼成体を直径5mm、高さ4mm、内径2mmのリング状に打錠成型し、空気中で、500℃で6時間焼成し、触媒を得た。触媒の組成を表2に示し、粉末X線回折の測定結果を表3に示す。
触媒の反応評価として、触媒5.8gを反応管に充填し、実施例1と同じ条件で、メタクロレイン合成反応を行った。反応評価結果を表4に示す。
非特許文献1には、モリブデン−ビスマス系の複合酸化物であって、触媒活性はMo/Bi比が1/2から3/2の範囲でのみ発現する3種の複合酸化物が存在することが記載されている。具体的には、以下の表1に示すように、カチオン空孔をもった欠陥シーライト構造を有するBi2(MoO4) 3 (α相)、準安定な斜方晶系の層状構造を有するBi2Mo2O9(β相)、及びMo八面体と酸化ビスマスの層で構成される層状構造(コクリナイト構造)を有するBi2MoO6(γ相)の3種の結晶相を形成することが記載されている。
Claims (6)
- プロピレン、イソブチレン、イソブタノール及びt−ブチルアルコールからなる群から選択される少なくとも1種を気相接触酸化することにより不飽和アルデヒドを製造する際に用いる酸化物触媒であって、
モリブデン、ビスマス、鉄、コバルト及びセリウムを含有し、
CuKα線をX線源として得られるX線回折パターンにおいて、2θ=26.5±0.3°の位置に現れるCoMoO4の回折ピーク(h)の強度Phに対する、2θ=27.76±0.3°に現れるβ−Bi2Mo2O9の回折ピーク(i)の強度Piの比Ri=Pi/Phが0.4≦Ri≦2.0である、酸化物触媒。 - CuKα線をX線源として得られるX線回折図における回折角(2θ)が、少なくとも14.88 °±0.3°、27.76°±0.3°、31.82°±0.3°、33.11°±0.3°、46.58°±0.3°、54.28°±0.3°の範囲に回折ピークを有する、請求項1記載の酸化物触媒。
- 下記組成式(1)で表される組成を有する金属酸化物を含む、請求項1又は2記載の酸化物触媒。
Mo12BiaFebCocCedAeBfOg (1)
(式中、Moはモリブデン、Biはビスマス、Feは鉄、Coはコバルト、Ceはセリウム、Aはカリウム、セシウム及びルビジウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bはニッケル、マンガン、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、錫、鉛、ランタン、プラセオジウム、ネオジム及びユウロピウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、a〜fは、Mo12原子に対する各元素の原子比を示し、1.5≦a≦6、2≦b≦6、2≦c≦8、0.5≦d≦6、0.01≦e≦2、0≦f<2であり、gは酸素以外の構成元素の原子価によって決まる酸素の原子数である。) - 酸化物触媒の製造方法であって、
触媒を構成する原料を混合して原料スラリーを得る工程と、
得られた原料スラリーを乾燥して乾燥体を得る工程と、
得られた乾燥体を室温から200℃〜300℃まで徐々に昇温し、200℃〜300℃の範囲の温度で保持して第1焼成体を得る工程と、
前記第1焼成体を400〜460℃まで徐々に昇温し、400℃〜460℃の範囲の温度で保持して第2焼成体を得る工程と、
前記第2焼成体を460℃〜700℃の範囲の温度で保持して酸化物触媒を得る工程と、
を含む製造方法。 - 前記原料スラリーのpHが2.0〜7.0である、請求項4記載の酸化物触媒の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載の酸化物触媒を用いて、プロピレン、イソブチレン、イソブタノール及びt−ブチルアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種を酸化する工程を含む、不飽和アルデヒドの製造方法。
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