JP2017019215A - 着色積層体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、黒色成分を含んだ樹脂層と、無色透明な樹脂層との積層フィルムであり、両樹脂層の厚みおよび表面粗さを規定した加飾フィルムが提案されている。
また、特許文献2には、透明基材上に形成される文字、図形および模様などの所望の絵柄をより鮮明に表示するために、絵柄層にモスアイ構造の反射防止層を積層してなる絵柄付フィルムが提案されている。
金属微粒子含有層において、複数の金属微粒子が導電路を形成することなく配置されており、金属微粒子が積層面に平行に配向しており、
金属微粒子含有層が下記式1を満たし、
誘電体層が最外層であり、誘電体層が下記式2を満たすことを特徴とする。
d2<λ/10 式1
M−λ/8<n1×d1<M+λ/8 式2
ここで、λは反射を防止する光の波長を表し、d2は金属微粒子含有層の物理厚みを表し、M=(4m+1)×λ/8であり、d1は誘電体層の物理厚みを表し、n1は誘電体層の屈折率の実部を表し、mは0以上の整数を表す。
ハードコート層とは、耐擦傷性が電体層および金属微粒子層よりも高い層をいう。
透明基材の他方の面に着色層をインサート成形することを特徴とする。
d2<λ/10 式1
M−λ/8<n1×d1<M+λ/8 式2
ここで、λは反射を防止する光の波長を表し、d2は金属微粒子含有層の物理厚みを表し、M=(4m+1)×λ/8であり、d1は誘電体層の物理厚みを表し、n1は誘電体層の屈折率の実部を表し、mは0以上の整数を表す。
透明基材の他方の面に着色層を形成し、
着色層の露出面に樹脂層をインサート成形することを特徴とする。
d2<λ/10 式1
M−λ/8<n1×d1<M+λ/8 式2
ここで、λは反射を防止する光の波長を表し、d2は金属微粒子含有層の物理厚みを表し、M=(4m+1)×λ/8であり、d1は誘電体層の物理厚みを表し、n1は誘電体層の屈折率の実部を表し、mは0以上の整数を表す。
金属微粒子含有層の露出面に着色層をインモールド成形し、
離型基材を誘電体層から剥離することを特徴とする。
d2<λ/10 式1
M−λ/8<n1×d1<M+λ/8 式2
ここで、λは反射を防止する光の波長を表し、d2は金属微粒子含有層の物理厚みを表し、M=(4m+1)×λ/8であり、d1は誘電体層の物理厚みを表し、n1は誘電体層の屈折率の実部を表し、mは0以上の整数を表す。
金属微粒子含有層25において、複数の金属微粒子20が導電路を形成することなく配置されており、金属微粒子20が積層面に平行に配向している。金属微粒子含有層25は下記式1を満たす。また、誘電体層30が最外層である。
d2<λ/10 式1
M−λ/8<n1×d1<M+λ/8 式2
ここで、λは反射を防止する光の波長を表し、d2は金属微粒子含有層25の物理厚みを表し、M=(4m+1)×λ/8であり、d1は誘電体層30の物理厚みを表し、n1は誘電体層30の屈折率の実部を表し、mは0以上の整数を表す。
2以上のアスペクト比の金属微粒子を含有する金属微粒子含有層を備えた反射防止構造40により可視光域の広い帯域の波長に対して効果的に反射防止することができるため、抗着色層の色味を変化させず、効果的に映り込みを防止することができる。また、艶感を維持しつつ、着色層の色映えを際立たせることができるという顕著な効果を得ることが可能である。
d2<λ/10 式1
M−λ/8<n1×d1<M+λ/8 式2
M=(4m+1)×λ/8
であることがわかった。
式1を満たせば、金属微粒子含有層の反射を抑制することができ十分な打ち消しが可能となる。
また、式2を満たせば、位相のずれを一定範囲内とすることができるので十分な打消しが可能となる。
なお、式2において、m=0の場合、
0<n1×d1<λ/4
となり、複数の誘電体層が積層されてなる一般の反射防止構造の誘電体層の光学厚み(1/4λ)よりも薄い。
着色層10は、着色成分を含んでなる樹脂層であってもよいし、インキ、塗料あるいは金属薄膜などを用いて形成された単一色の着色層の他、スクリーン印刷やインクジェット印刷により形成された文字、数字、図形、模様、パターンあるいは柄などの絵柄層であってもよい。着色層10は、各種基材上に形成されていてもよい。すなわち、図1においては、着色層10上に反射防止構造40が形成されてなる着色積層体が例示されているが、本発明の着色積層体は、着色層10の反射防止構造40が形成されている面と反対の面側に各種基材を備えていてもよい。各種基材としては、ガラス板、透明樹脂基材などが挙げられるが、材料は限定されず、不透明な基材であってもよい。また、基材の形状に制限はなく、例えば、フィルムや板状の他、家電や雑貨などの筐体などが挙げられる。
着色成分は、特に制限なく、有機系または無機系のいずれでも良く、所望の色の顔料、染料等を用いることができる。例えば、黒色成分としては、カーボンブラックや四三酸化鉄、黒色チタン系顔料、およびペリレン系顔料もしくは染料などを用いることができる。
金属微粒子含有層25は、バインダー22中にアスペクト比が2以上である金属微粒子20を複数含有してなる。ヘイズ抑制の観点からは、長軸長は反射を防止する光の波長λよりも小さいことが好ましく、アスペクト比は40未満であることが好ましい。
金属微粒子20は、Au,Ag,Pt,CuおよびAlのうちのいずれか1つ、または、Au,Ag,Pt,CuおよびAlのうちの少なくとも1つを含む合金からなることが好ましい。可視光の透過率を向上させる観点からは、可視光に対する吸収が特に小さいAgが最も好ましい。
なお、金属微粒子含有層25の複素屈折率(n2−ik2)の実部n2は1より小さく、虚部k2は2以下であることが好ましい。
金属微粒子20は図2および図3に示すような2つの対向する主平面を有する平板状あるいは図4に示すような棒状(ロッド状)であることが好ましい。図2および図3に示す平板金属粒子20A,20Bの場合、長軸長とはその主平面の円相当直径Dであり、アスペクト比とは円相当直径Dと対向する主平面間の距離すなわち板状金属粒子の厚み(板厚)Tとの比D/Tである。図4に示す棒状金属粒子20Cの場合、長軸長とはその棒長Lであり、アスペクト比とは棒長Lと棒長方向に垂直な断面の円相当直径φとの比L/φである。
平板金属粒子とは、図2あるいは図3に示すような対向する2つの主平面を備えた粒子である。その主平面の形状としては、例えば、六角形状、三角形状、円形状などが挙げられる。これらの中でも、可視光透過率が高い点で、主平面の形状が図2に示すような六角形状、あるいは六角形以上の多角形状もしくは図3に示すような円形状であることが好ましい。
平板金属粒子の長軸長である円相当直径Dは、個々の粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径で表される。個々の粒子の投影面積は、電子顕微鏡写真上での面積を測定し、撮影倍率で補正する公知の方法により得ることができる。また、平均円相当直径DAVは、200個の平板金属粒子の円相当直径Dの統計で粒径分布(粒度分布)を得て、粒径分布から計算により求めた算術平均値である。平板金属粒子の粒度分布における変動係数は、粒度分布の標準偏差を前述の平均円相当直径で割った値(%)である。
平板金属粒子の円相当直径Dは、反射を防止する光の波長λよりも小さく、λの0.5倍以下であることが好ましく、0.4倍以下であることがより好ましく、0.3倍以下であることが特に好ましい。具体的には、円相当直径Dが10〜500nmであることが好ましく、20〜300nmであることがより好ましく、50〜200nmであることがさらに好ましい。
本発明の着色積層体では、平板金属粒子の厚みTは20nm以下であることが好ましく、2〜15nmであることがより好ましく、4〜12nmであることが特に好ましい。
粒子厚みTは、原子間力顕微鏡(AFM)や透過型電子顕微鏡(TEM)により測定することができる。
TEMによる平均粒子厚みの測定方法としては、例えば、シリコン基板上に平板金属粒子を含有する粒子分散液を滴下し、乾燥させた後、カーボン蒸着、金属蒸着による被覆処理を施し、集束イオンビーム(FIB)加工により断面切片を作成し、その断面をTEMによる観察することにより、粒子の厚み測定を行う方法などが挙げられる。
平板金属粒子の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、化学還元法、光化学還元法、電気化学還元法等の液相法などが六角形状乃至円形状の平板金属粒子を合成し得るものとして挙げられる。これらの中でも、形状とサイズ制御性の点で、化学還元法、光化学還元法などの液相法が特に好ましい。六角形〜三角形状の平板金属粒子を合成後、例えば、硝酸、亜硫酸ナトリウム等の銀を溶解する溶解種によるエッチング処理、加熱によるエージング処理などを行うことにより、六角形〜三角形状の平板金属粒子の角を鈍らせて、六角形状乃至円形状の平板金属粒子を得てもよい。
棒状金属粒子とは、図4に示すような一軸方向に伸びた形状を有する粒子である。
棒状金属粒子の長軸長である棒長Lは、上述の一軸方向における棒の長さであり、個々の粒子の棒長Lは、上述の平板金属粒子の場合と同様に電子顕微鏡写真上において長さを撮影し、撮影倍率で補正することにより得ることができる。
棒状金属粒子の長軸長である棒長Lは、反射を防止する光の波長λよりも小さく、λの0.8倍以下であることが好ましく、0.6倍以下であることがより好ましく0.5倍以下であることが特に好ましい。棒長の下限値は特に制限はないが、1nm以上であることが好ましく、2nm以上であることがより好ましく、5nm以上であることが特に好ましい。棒長Lは、具体的には、50nm以上、300nm以下であることが好ましい。
棒状金属粒子の直径(円相当直径)φは、平板金属粒子の厚みの測定方法と同様の方法でAFMやTEMの画像を取得し、取得した棒の長さ方向に垂直な断面についての画像から断面の面積を測定し、撮影倍率で補正する公知の方法により円相当直径を算出すればよい。
棒状金属粒子の直径φは反射を防止する光の波長λの0.5倍よりも小さく、λの0、4倍以下であることが好ましく、0.3倍以下であることがより好ましく、0.1倍以下であることが特に好ましい。
金属微粒子含有層中における金属微粒子の配置および分布状態について説明する。
(面配向)
金属微粒子含有層25中において、金属微粒子20は積層面に平行に配向している。金属微粒子20が積層面に平行に配向しているとは、金属微粒子20の長軸長が金属微粒子含有層25の表面に対して平行であることを意味する。本明細書においては、長軸長と表面とのなす角度θが0°である場合のみならず、長軸長の表面とのなす角度θが±30°の範囲を平行とする。すなわち、図6において、金属微粒子含有層25の表面25Sと、金属微粒子20の長軸(平板金属粒子の場合は主平面上、棒状金属粒子の場合は棒長方向の軸)の延長線とのなす角度(±θ)が0°〜30°である。なお、角度(±θ)が0°〜20°の範囲で面配向していることがより好ましく、0°〜10°の範囲で面配向していることが特に好ましい。着色積層体の断面を観察した際、金属微粒子20は、図6に示す傾角(±θ)が小さい状態で配向していることがより好ましい。
また、上述の角度θが0°〜±30°の平行な範囲で面配向している金属微粒子が、全金属微粒子数の50%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましく、90%以上であることがさらに好ましい。
図7は、金属微粒子含有層25の一例の平面視の走査型顕微鏡像である。図7に示す例では、金属微粒子として平板金属粒子を含んでいる。図7に示すように、金属微粒子は、層中にランダム(非周期的に)に配置され、導電路を形成しないように分散配置されることが好ましい。
図8A〜図8Dは、金属微粒子含有層25における金属微粒子20の分布状態を模式的に示した平面図である。図中白抜き部分が金属微粒子20である。図8Aでは複数の金属微粒子20が面方向において全て(100%)孤立して分布されている。図8Bは複数の金属微粒子20のうち50%が孤立し、他の50%が隣接粒子と接触して部分的な連結状態24で分布している状態を示す。図8Cは複数の金属微粒子20のうち10%のみが孤立して存在し、他は隣接粒子と接触して部分的な連結状態24で分布している状態を示す。図8Aに示すように、金属微粒子20は互いに孤立していることが最も好ましいが、10%以上が孤立して配置されていれば十分に反射防止効果を得ることができる。他方、図8Dは複数の金属微粒子20のうち2%のみが孤立した場合の金属微粒子の分布を示すものであり、図8Dにおいては、画像中の一端から他端へ金属微粒子が連結して導電路26が形成されている。このように導電路26が形成されると、金属微粒子による可視光域波長の吸収率が上昇し、反射率も増加する。従って、本発明は図8A〜図8Cに示すように少なくとも金属粒子により導電路が形成されてない状態であることを要する。
着色積層体を上から見た時の基材の面積A(金属微粒子含有層に対して垂直方向から見たときの金属微粒子含有層の全投影面積A)に対する金属微粒子の面積の合計値Bの割合である面積率〔(B/A)×100〕としては、5%以上が好ましく、10%以上70%未満がより好ましい。面積率が、5%以上であれば十分な反射防止効果が得られる。面積率が70%未満であれば、導電路が形成せず、可視光の吸収と反射を抑制して透過率の低下を抑制することができる。
金属微粒子含有層と誘電体層との境界は同様にSEMなどで観察して決定することができ、金属微粒子含有層の厚みd2を決定することができる。なお、金属微粒子含有層に含まれるポリマーと同じ種類のポリマーを用いて、金属微粒子含有層の上に誘電体層を形成する場合であっても、通常はSEM観察した画像によって金属微粒子含有層との境界を判別できることができ、金属微粒子含有層の厚みd2を決定することができる。なお、境界が明確でない場合には、最も基板から離れて位置されている金属微粒子の表面を境界と看做す。
本発明の着色積層体において金属微粒子含有層25の物理厚みd2は、厚みが小さいほど、金属微粒子の面配向の角度範囲が0°に近づきやすくなり、可視光線の吸収を減らすことができることから100nm以下であることが好ましく、3〜50nmであることがより好ましく、5〜40nmであることが特に好ましい。
また、平板金属粒子が金属微粒子含有層の一方の表面に露出しているとは、平板金属粒子の一方の表面の一部が、誘電体層との界面位置となっていることを意味する。図10は平板金属粒子の一方の表面が誘電体層との界面に一致している場合を示す図である。
本発明の着色積層体では、金属微粒子含有層の物理厚みd2は平板金属粒子の平均円相当直径DAVに対し、d2<DAV/2の場合が好ましく、より好ましくはd2<DAV/4であり、d2<DAV/8がさらに好ましい。金属微粒子含有層の塗布厚みを下げるほど、平板金属粒子の面配向の角度範囲が0°に近づきやすくなり、可視光線の吸収を減らすことができるため好ましい。
金属微粒子含有層25におけるバインダー22は、ポリマーを含むことが好ましく、透明ポリマーを含むことがより好ましい。ポリマーとしては、例えば、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、(飽和)ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ゼラチンやセルロース等の天然高分子等の高分子などが挙げられる。その中でも、主ポリマーがポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、(飽和)ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂であることが好ましく、ポリエステル樹脂およびポリウレタン樹脂であることがより好ましい。バインダーは2種以上のポリマーを併用して使用してもよい。
また、本明細書中、金属微粒子含有層に含まれる主ポリマーとは、金属微粒子含有層に含まれるポリマーの50質量%以上を占めるポリマー成分のことを言う。
金属微粒子含有層に含まれる金属微粒子に対するポリエステル樹脂およびポリウレタン樹脂の含有量が1〜10000質量%であることが好ましく、10〜1000質量%であることがより好ましく、20〜500質量%であることが特に好ましい。
バインダーの屈折率nは、1.4〜1.7であることが好ましい。
誘電体層30は着色積層体1の最外層を構成する。誘電体層30の光学厚み(n1×d1。光路長とも言う)は、既述の通り、誘電体層30の表面からの入射光の誘電体層30における反射光LR1が、入射光の金属微粒子含有層25における反射光LR2と干渉して打ち消される厚みである。ここで、「反射光LR1が、入射光の金属微粒子含有層25における反射光LR2と干渉して打ち消される」とは、反射光LR1と反射光LR2とが互いに干渉して全体としての反射光を低減することを意味し、完全に反射光がなくなる場合に限定されるものではない。
誘電体層30が下記式2Aを満たすことがより好ましい。
M−λ/12<n1×d1<M+λ/12・・・式2A
誘電体層30が下記式2Bを満たすことが特に好ましい。
M−λ/16<n1×d1<M+λ/16・・・式2A
具体的には、誘電体層30の屈折率の実部n1は1.2〜2.0であることが好ましい。
エネルギー放射線硬化性ポリマーの例としては、特に限定するものではないが、ユニディックEKS−675(DIC社製紫外線硬化型樹脂)等が挙げられる。エネルギー放射線硬化性モノマーとしては、特に限定するものではないが、含フッ素多官能モノマー等が好ましい。
高屈折率層32の屈折率は高屈折率層32の金属微粒子含有層25と反対側の層(図11の例では着色層10)の屈折率よりも大きければよいが、1.55以上、特に1.6以上であることが好ましい。高屈折率層32の屈折率の上限は特にないが、2.6以下が好ましく、2.0以下がより好ましく、1.8以下が特に好ましい。
高屈折率層32は、屈折率が1.55以上のものであればその構成材料は特に制限されない。例えば、バインダー、金属酸化物微粒子、マット剤、及び界面活性剤を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。バインダーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等の熱硬化型又は光硬化型樹脂などが挙げられる。
金属酸化物微粒子の材料としては、バインダーの屈折率よりも大きな屈折率を持つ金属微粒子を用いる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、錫ドープ酸化インジウム(以下、「ITO」と略記する。)、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニア等が挙げられる。
ハードコート層34を備えることにより耐擦傷性を高めることができる。なお、ハードコート層には金属酸化物粒子や紫外線吸収剤を含んでいてもよい。
ハードコート層34としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜その材料も形成方法も選択することができ、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等の熱硬化型又は光硬化型樹脂などが挙げられる。また、Si、Ti、Zr及びAlからなる群より選ばれた元素のアルコキシド化合物の少なくとも一つを加水分解及び重縮合して得られるゾルゲル硬化物を用いることもできる。ハードコート層の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1μm〜50μmが好ましい。
一方、ハードコート層34が金属微粒子含有層25と高屈折率層32との間に配置されている場合、高屈折率層32の光学膜厚はλ/2以下であることが好ましい。このとき、高屈折率層32の物理膜厚は、具体的には300nm以下であることが好ましい。
透明基材35としては、可視光透過率が70%以上のものが好ましく、80%以上のものがより好ましい。
形状としては、例えば、フィルム状、平板状などが挙げられ、構造は、単層構造であってもよいし、積層構造であってもよく、大きさは、用途に応じて定めればよい。
透明基材材料としては、例えば、ガラス、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリブテン−1等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポリエチレンサルファイド系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、セルロースアセテート等のセルロース系樹脂などからなるフィルム又はこれらの積層フィルムが挙げられる。これらの中で、特にトリアセチルセルロース(TAC)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好適である。
粘着層36は、紫外線吸収剤を含むことができる。
粘着層36の形成に利用可能な材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、アクリル樹脂、スチレン/アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの材料からなる粘着層は、塗布やラミネートにより形成することができる。
さらに、粘着層36には帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤などを添加してもよい。
粘着層36の厚みとしては、0.1μm〜100μmが好ましい。
本発明の着色積層体は、さらに、赤外線吸収化合物を含む赤外線吸収化合物含有層、紫外線吸収剤を含む紫外線吸収剤含有層などを備えていてもよい。赤外線吸収化合物含有層や紫外線吸収剤含有層を別途に設けてもよいが、上述のハードコート層や粘着層中に赤外線吸収化合物あるいは紫外線吸収剤を含有させて赤外線吸収化合物含有層、あるいは紫外線吸収剤含有層としてもよい。
金属微粒子含有層25の形成方法には、特に制限はない。例えば、基材や誘電体層30などの任意の層の表面に金属微粒子を含有する分散液(金属微粒子分散液)を、ディップコーター、ダイコーター、スリットコーター、バーコーター、グラビアコーター等により塗布する方法、LB(Langmuir Blodgett)膜法、自己組織化法、スプレー塗布などの方法で面配向させる方法が挙げられる。
誘電体層30、高屈折率層32およびハードコート層34は、塗布により形成することが好ましい。このときの塗布方法としては、特に限定はなく、公知の方法を用いることができ、例えば、それぞれ調製された塗布液を、ディップコーター、ダイコーター、スリットコーター、バーコーター、グラビアコーター等により塗布する方法などが挙げられる。
粘着層36は、塗布により形成することが好ましい。例えば、基材、金属微粒子含有層、紫外線吸収層などの下層の表面上に積層することができる。このときの塗布方法としては、特に限定はなく、公知の方法を用いることができる。
粘着剤を予め離型フィルム上に塗工及び乾燥させたフィルムを作製しておいて、当該フィルムの粘着剤面と本発明の反射防止構造表面とをラミネートすることにより、ドライな状態のままの粘着剤層を積層することが可能である。このときのラミネートの方法としては、特に限定はなく、公知の方法を用いることができる。
透明基材35の一方の面に、高屈折率層32、金属微粒子含有層25および誘電体層30をこの順で積層形成した積層フィルム11を成形金型80のキャビティ内の凹部に沿って配置し、金型80を閉じた後、樹脂注入孔82から着色層を形成するための樹脂組成物10Aを注入し、積層フィルム11の透明基材35側表面に着色層10をインサート成形することにより、図14に示す着色積層体5において粘着層36を備えない構成の着色積層体を製造することができる。
透明基材35の一方の面に、金属微粒子含有層25および誘電体層30をこの順で積層形成し、透明基材35の他方の面に着色層10を形成して作製した積層フィルム12を成形金型80のキャビティ内の凹部に沿って配置し、金型80を閉じた後、樹脂注入孔82から樹脂層60を形成するための樹脂組成物60Aを注入し、積層フィルム12の着色層10表面に樹脂層60をインサート成形することにより、着色層10の反射防止構造40が形成されていない面側に樹脂層60を備えた着色積層体を製造することができる。所望の形状の金型を用いることにより、多種多様の形状の樹脂層60を備えた着色積層体を得ることができる。
フィルム状の離型基材15の一方の面に、誘電体層30と金属微粒子含有層25とをこの順に積層形成して作製した積層フィルムを金属微粒子含有層25側が樹脂注入孔82側となるようにして成形金型80のキャビティ内に配置する。金型80を閉じた後、樹脂注入孔82から着色層10を形成するための樹脂組成物10Aを注入し、金属微粒子含有層25の表面(露出面)に着色層10をインモールド成形し、金型80から取り出す際に離型基材15から剥離することにより図1に示す積層構造の着色積層体1を製造することができる。
まず、各実施例および比較例の作製に用いた各種塗布液の調製および評価について説明する。
NTKR−4(日本金属工業(株)製)製の反応容器にイオン交換水13Lを計量し、SUS316L製のシャフトにNTKR−4製のプロペラ4枚およびNTKR−4製のパドル4枚を取り付けたアジターを備えるチャンバーを用いて撹拌しながら、10g/Lのクエン酸三ナトリウム(無水物)水溶液1.0Lを添加して35℃に保温した。8.0g/Lのポリスチレンスルホン酸水溶液0.68Lを添加し、更に0.04Nの水酸化ナトリウム水溶液を用いて23g/Lに調製した水素化ホウ素ナトリウム水溶液0.041Lを添加した。0.10g/Lの硝酸銀水溶液13Lを5.0L/minで添加した。
SUS316L製の溶解タンクにイオン交換水16.7Lを計量した。SUS316L製のアジターで低速撹拌を行いながら、脱イオン処理を施したアルカリ処理牛骨ゼラチン(GPC重量平均分子量20万)1.4kgを添加した。更に、脱イオン処理、蛋白質分解酵素処理、および過酸化水素による酸化処理を施したアルカリ処理牛骨ゼラチン(GPC重量平均分子量2.1万)0.91kgを添加した。その後40℃に昇温し、ゼラチンの膨潤と溶解を同時に行って完全に溶解させた。
SUS316L製の溶解タンクにイオン交換水8.2Lを計量し、100g/Lの硝酸銀水溶液8.2Lを添加した。SUS316L製のアジターで高速撹拌を行いながら、140g/Lの亜硫酸ナトリウム水溶液2.7Lを短時間で添加して、亜硫酸銀の白色沈澱物を含む混合液を調製した。この混合液は、使用する直前に調製した。
前述の平板銀粒子分散液A1を遠沈管に800g採取して、1NのNaOHおよび/または1Nの硫酸を用いて25℃でpH=9.2±0.2に調整した。遠心分離機(日立工機(株)製himacCR22GIII、アングルローターR9A)を用いて、35℃に設定して9000rpm60分間の遠心分離操作を行った後、上澄液を784g捨てた。沈殿した平板銀粒子に0.2mMのNaOH水溶液を加えて合計400gとし、撹拌棒を用いて手撹拌して粗分散液にした。これと同様の操作で遠沈管24本分の粗分散液を調製して合計9600gとし、SUS316L製のタンクに添加して混合した。更に、Pluronic31R1(BASF社製)の10g/L溶液(メタノール:イオン交換水=1:1(体積比)の混合液で希釈)を10cc添加した。プライミクス(株)製オートミクサー20型(撹拌部はホモミクサーMARKII)を用いて、タンク中の粗分散液混合物に9000rpmで120分間のバッチ式分散処理を施した。分散中の液温は50℃に保った。分散後、25℃に降温してから、プロファイルIIフィルター(日本ポール(株)製、製品型式MCY1001Y030H13)を用いてシングルパスの濾過を行った。
このようにして、分散液A1に脱塩処理および再分散処理を施して、平板銀粒子分散液B1を調製した。
平板銀粒子分散液A1の中には、六角形状乃至円形状および三角形状の平板粒子が生成していることを確認した。なお、分散液A1中においては、金属微粒子は全て平板金属粒子であった。平板銀粒子分散液A1のTEM観察により得られた像を、画像処理ソフトImageJに取り込み、画像処理を施した。数視野のTEM像から任意に抽出した500個の粒子に関して画像解析を行い、同面積円相当直径を算出した。これらの母集団に基づき統計処理した結果、平均直径は120nmであった。
平板銀粒子分散液B1をシリコン基板上に滴下して乾燥し、平板銀粒子の個々の厚みをFIB−TEM法により測定した。平板銀粒子分散液B1中の平板銀粒子10個を測定して平均厚みは8nmであった。
すなわち、以下の実施例において用いた平板微粒子のアスペクト比は120/8=15である。
CHEMISTRY OF MATERIALS(Vol.20・Issue 16・P5186−5190・2008)に記載の方法で銀の多重双晶種晶を形成した後、ACS NANO(Vol.3・No.1・P21−26・2009)に記載の方法で添加する硝酸銀水溶液の量を制御して棒状銀粒子分散液C1〜C3を調整した。
棒状銀粒子分散液C1〜C3の中には、それぞれ形状の均一な棒状粒子が生成していることを確認した。棒状銀粒子分散液C1〜C3についてそれぞれのTEM観察により得られた像を、平板銀粒子と同様に測定したところ、下記表1に示すように平均長軸長は70〜220nmであった。
さらに、棒状銀粒子分散液D1〜D3にそれぞれ2質量%となるようにゼラチンを加えて、TACフィルム(フジタック、80μm)上に塗布し乾燥した。このフィルムのTEM観察により得られた棒状銀粒子の断面像を平板銀粒子と同様に測定したところ、平均直径(円相当直径)はいずれも40nmであった。下記表1に、棒状銀粒子分散液C1〜C3(D1〜D3)について、それぞれの平均長軸長、平均直径およびアスペクト比をまとめて示す。
金属微粒子含有層用塗布液E1、F1、F2、F3、誘電体層用塗布液G1および高屈折率層用塗布液H1をそれぞれ表2に示す材料の組成比で調製した。
表3に示す配合で、ハードコート層用塗布液I1を調製した。
<白色無機微粒子分散物の調製>
表4に示す配合の成分を混合し、その混合物をダイノミル型分散機により分散処理を施し、固形分49.0%、の白色無機微粒子分散物1を得た。
表5に示す配合の成分を混合し、着色層用塗布液J1を得た。
厚み250μmの黒色ポリエチレンテレフタレートフィルム(黒PET:ルミラーX30:東レ(株)製)を着色層10として用い、その表面上に、金属微粒子含有層用の塗布液E1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが20nmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化し、金属微粒子含有層25を形成した。
形成した金属微粒子含有層25の上に、誘電体層用の塗布液G1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが60nmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化し誘電体層30を形成し、図1に示す層構成の実施例1の着色積層体を得た。
実施例1と同様の厚み250μmの黒PETを着色層10として用い、その表面上に、高屈折率層用の塗布液H1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが55nmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化し、高屈折率層32を形成した。
形成した高屈折率層32の上に、実施例1と同様にして、金属微粒子含有層25と誘電体層30とをこの順に、それぞれ乾燥後の平均厚みが20nm、60nmとなるように形成し、図11に示す層構成の実施例2の着色積層体を得た。
実施例1と同様の厚み250μmの黒PETを着色層10として用い、その表面上に、ハードコート用の塗布液I1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが1μmになるように塗布した。その後、130℃で3分間加熱し、乾燥、固化し、ハードコート層34を形成した。
形成したハードコート層34の上に、実施例2と同様にして、高屈折率層32、金属微粒子含有層25、誘電体層30をこの順で、それぞれ乾燥後の平均厚みが55nm、20nm、60nmとなるように形成し、図13に示す層構成の実施例3の着色積層体を得た。
厚み50μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(透明PET:ルミラーU34:東レ(株)製)を透明基材35として用い、その表面上に、高屈折率層用の塗布液H1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが55nmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化し、高屈折率層32を形成した。
形成した高屈折率層32の上に、実施例1と同様にして、金属微粒子含有層25と誘電体層30とをこの順に、それぞれ乾燥後の平均厚みが20nm、60nmとなるように形成した。さらに、透明基材35の高屈折率層32が塗布されていない表面上に、粘着層(8172CL:3M製)36を貼合した後、粘着層36を介して着色層10である黒色ポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーX30:東レ(株)製)の表面上に貼合し、図14に示す層構成の実施例4の着色積層体を得た。
実施例4と同様の厚み50μmの透明PETを透明基材35として用い、その表面上に、高屈折率層用の塗布液H1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが55nmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化し、高屈折率層32を形成した。
形成した高屈折率層32の上に、実施例1と同様にして、金属微粒子含有層25と誘電体層30とをこの順に、それぞれ乾燥後の平均厚みが20nm、60nmとなるように形成した。
さらに、透明基材35の高屈折率層32が塗布されていない表面上に、着色層用の塗布液J1を、アプリケーターを用いて、乾燥後の平均厚みが10μmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化して着色層10を形成し、図14に示す着色積層体5において、粘着層36を備えていない層構成を有する実施例5の着色積層体を得た。
金属微粒子含有層用の塗布液E1を、F2に変更した以外は実施例2と同様にして、実施例6の着色積層体を得た。
金属微粒子含有層用の塗布液E1を、F3に変更した以外は実施例2と同様にして、実施例7の着色積層体を得た。
金属微粒子含有層用の塗布液E1を、F1に変更した以外は実施例2と同様にして、比較例1の着色積層体を得た。
実施例1において着色層として用いた厚み250μmの黒PETの表面上に塗布層を設けないものを、比較例2とした。すなわち、比較例2は、反射防止構造が積層されていない黒PETそのものである。
離型基材としての離型フィルム(セラピール:東レフィルム加工(株)製)15の表面上に、誘電体層用の塗布液G1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが60nmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化し、誘電体層30を形成した。
形成した誘電体層30の上に、金属微粒子含有層用の塗布液E1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが20nmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化して金属微粒子含有層25を形成した。
着色層10として実施例1と同様の厚み250μmの黒PETを用い、その表面上に、粘着層(8172CL:3M製)36を貼合した。粘着層36の黒PET貼付面とは反対の面を離型フィルム15に積層された金属微粒子含有層25と貼合した後、離型フィルム15を剥離して、図15に示す構成の実施例8の着色積層体を得た。
実施例4と同様の厚み50μmの透明PETを透明基材35として用い、その表面上に、高屈折率層用の塗布液H1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが55nmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化し、高屈折率層32を形成した。
形成した高屈折率層32の上に、実施例1と同様にして、金属微粒子含有層25と誘電体層30とをこの順に、それぞれ乾燥後の平均厚みが20nm、60nmとなるように形成した。
このフィルムを成形金型に配置し、透明基材35の高屈折率層32が塗布された面が凸となるように皿状の形状に熱プレス成形した。成形したフィルムの不要部分を切断した後、成形品を金型内に配置して、透明基材35の高屈折率層32が塗布されていない表面上に、黒PETチップを成形材に用いて着色層10をインサート成形し一体化し、実施例9の着色積層体を得た(図16参照)。
離型基材としての離型フィルム(セラピール:東レフィルム加工(株)製)15の表面上に、誘電体層用の塗布液G1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが60nmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化し、誘電体層30を形成した。
形成した誘電体層30の上に、金属微粒子含有層用の塗布液E1を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の平均厚みが20nmになるように塗布した。その後、130℃で1分間加熱し、乾燥、固化して金属微粒子含有層25を形成した。
このフィルムを成形金型に配置し、離型フィルム15に積層形成された金属微粒子含有層25の表面上に、黒PETチップを成形材に用いて着色層10をインモールド成形し一体化した後、離型フィルム15を剥離して、実施例10の着色積層体を得た(図18参照)。
上記実施例および比較例の着色積層体について以下の評価を行った。
反射膜厚分光計(FE3000:大塚電子(株)製)を用い、各実施例、比較例の着色積層体に誘電体層30側から光を入射した際の、波長550nmにおける反射率の測定を行った。比較例2については、「誘電体層30」を「黒PETの一方の面」と読み替える(以下においても同様)。
色評価純正色蛍光ランプ(FL20SN−EDL:東芝(株)製)の点灯下に、各実施例、比較例の着色積層体を配置し、蛍光ランプが映り込む位置から観察した際の、白ボケと色味を以下の基準で官能評価し、観察者5名の平均値で示した。
A:白ボケ無し
B:白ボケ小
C:白ボケ中
D:白ボケ大
<色味>
A:色味変化無し
B:色味変化が弱く見える
C:色味変化が強く見える
鉛筆引っかき硬度試験機(533M:安田精機製作所(株)製)を用い、鉛筆角度45°、荷重750gの条件で、各実施例、比較例の着色積層体の誘電体層30の表面を評価した。同一硬度の鉛筆で10本の引っかき試験を行ない、傷が見える本数が3本以下の鉛筆硬度を表面硬度とした。
フラッドビームランプ(BRF110V120W:東芝(株)製)を、各実施例、比較例の着色積層体の誘電体層30側の直上表面から50cmの距離に配置し点灯させた際の、点灯前と3分後の表面温度を、放射温度計(IR−TA:(株)チノー製)で測定した。(測定環境25℃、無風)点灯前と3分後の温度差を、以下の基準で評価した。
A:20℃未満
B:20℃以上25℃未満
C:25℃以上30℃以下
D:30℃以上
10 着色層
20 金属微粒子
20A、20B 平板金属粒子
20C 棒状金属粒子
22 バインダー
25 金属微粒子含有層
30 誘電体層
32 高屈折率層
34 ハードコート層
35 透明基材
40 反射防止構造
Claims (11)
- 着色層と、アスペクト比が2以上である金属微粒子を複数含有する金属微粒子含有層と、誘電体層とがこの順に積層されてなり、
前記金属微粒子含有層において、前記複数の金属微粒子が導電路を形成することなく配置されており、前記金属微粒子が積層面に平行に配向しており、
前記金属微粒子含有層が下記式1を満たし、
前記誘電体層が最外層であり、該誘電体層が下記式2を満たす着色積層体。
d2<λ/10 式1
M−λ/8<n1×d1<M+λ/8 式2
ここで、λは反射を防止する光の波長を表し、d2は前記金属微粒子含有層の物理厚みを表し、M=(4m+1)×λ/8であり、d1は前記誘電体層の物理厚みを表し、n1は前記誘電体層の屈折率の実部を表し、mは0以上の整数を表す。 - 前記金属微粒子が平板状であり、
前記金属微粒子の長軸長が主平面の円相当直径であり、前記反射を防止する光の波長λより小さく、前記アスペクト比が前記円相当直径と板厚との比であり、3以上である請求項1に記載の着色積層体。 - 前記金属微粒子が棒状であり、
前記金属微粒子の長軸長が棒長であり、前記反射を防止する光の波長λより小さく、前記アスペクト比が前記棒長と円相当直径との比であり、2.5以上である請求項1に記載の着色積層体。 - 前記着色層と前記金属微粒子含有層との間に、ハードコート層を備えている請求項1から3いずれか1項に記載の着色積層体。
- 前記着色層と前記金属微粒子含有層との間に、屈折率1.55以上の高屈折率層が配置されている請求項1から4いずれか1項に記載の着色積層体。
- 前記金属微粒子含有層と前記ハードコート層との間に、屈折率1.55以上の高屈折率層が配置されている請求項4に記載の着色積層体。
- 前記着色層と前記金属微粒子含有層との間に、透明基材が配置されている請求項1から6いずれか1項に記載の着色積層体。
- 前記金属微粒子は、Au,Ag,Pt,CuおよびAlのうちのいずれか1つ、または、Au,Ag,Pt,CuおよびAlのうちの少なくとも1つを含む合金からなる請求項1から7いずれか1項に記載の着色積層体。
- 透明基材の一方の面に、アスペクト比が2以上である金属微粒子を複数含有する下記式1を満たす金属微粒子含有層と、下記式2を満たす誘電体層とをこの順に積層形成し、
前記透明基材の他方の面に着色層をインサート成形する着色積層体の製造方法。
d2<λ/10 式1
M−λ/8<n1×d1<M+λ/8 式2
ここで、λは反射を防止する光の波長を表し、d2は前記金属微粒子含有層の物理厚みを表し、M=(4m+1)×λ/8であり、d1は前記誘電体層の物理厚みを表し、n1は前記誘電体層の屈折率の実部を表し、mは0以上の整数を表す。 - 透明基材の一方の面に、アスペクト比が2以上である金属微粒子を複数含有する下記式1を満たす金属微粒子含有層と、下記式2を満たす誘電体層とをこの順に積層形成し、
前記透明基材の他方の面に着色層を形成し、
前記着色層の露出面に樹脂層をインサート成形する着色積層体の製造方法。
d2<λ/10 式1
M−λ/8<n1×d1<M+λ/8 式2
ここで、λは反射を防止する光の波長を表し、d2は前記金属微粒子含有層の物理厚みを表し、M=(4m+1)×λ/8であり、d1は前記誘電体層の物理厚みを表し、n1は前記誘電体層の屈折率の実部を表し、mは0以上の整数を表す。 - 離型基材の一方の面に、下記式2を満たす誘電体層と、アスペクト比が2以上である金属微粒子を複数含有する下記式1を満たす金属微粒子含有層とをこの順に積層形成し、
前記金属微粒子含有層の露出面に着色層をインモールド成形し、
前記離型基材を前記誘電体層から剥離する着色積層体の製造方法。
d2<λ/10 式1
M−λ/8<n1×d1<M+λ/8 式2
ここで、λは反射を防止する光の波長を表し、d2は前記金属微粒子含有層の物理厚みを表し、M=(4m+1)×λ/8であり、d1は前記誘電体層の物理厚みを表し、n1は前記誘電体層の屈折率の実部を表し、mは0以上の整数を表す。
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