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JP2017069654A - 無線通信システム - Google Patents

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栄樹 本山
Eiki Motoyama
栄樹 本山
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Abstract

【課題】複数の中継機を任意の位置に散在した状態で設置しつつ、設置場所に出向くことなく、各中継機についての受信電界強度を把握する。
【解決手段】親機および複数の中継機で構成される無線ネットワーク、および親機と通信して中継機の保有情報を取得するサーバを備えている無線通信システムであって、中継機は、現在位置を示す位置情報を出力する位置検出部と、隣接中継機毎の受信電界強度を示す電界情報を出力する電界検出部とを備えると共に、位置情報と、電界情報および隣接中継機の識別情報を対応させた隣接機情報とを自機の保有情報の一部として送信先の中継機に送信し、サーバは、親機から取得した保有情報に含まれる中継機の識別情報、位置情報および隣接機情報に基づいて、中継機の現在位置に表示させる中継機マークMa、および中継機と隣接中継機との対応関係を示す対応マークMbを電子地図MP上に表示させるための表示用情報を作成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、1または2以上の子機とそれぞれ通信すると共にそれぞれに記憶されている中継経路情報に基づいて互いに自律分散型の無線ネットワークを構築する複数の中継機、1つの親機、および親機と通信するサーバを備えている無線通信システムに関するものである。
この種の無線通信システムとして、下記の特許文献1において本願出願人が開示した無線通信システムが知られている。
この無線通信システムは、子機の移動エリア内の予め規定された複数の設置位置に設置された複数の中継機と、中継機のうちのゲートウェイが付加されて親機として機能する1つの中継機とインターネットなどの通信インフラを経由して接続されたサーバとを備えている。この無線通信システムでは、複数の中継機は、親機としての中継機を送信対象機とする無線ネットワークを自律分散的に(例えば、アドホックネットワークのアルゴリズムによって)構築し、この際に、各中継機には、送信先となる他の中継機の情報(中継経路情報)が記憶される。
以上の構成により、この無線通信システムでは、各中継機が、自機と通信が確立した子機についての情報(子機情報(子機IDを含む))を取得し、この取得した子機情報を子機受信局ID(自機のID)と共に、中継経路情報において送信先として規定されている他の中継機に送信する。この際に、各中継機は、自機が他の中継機の送信先となっているときには、この他の中継機から送信された情報(つまり、この他の中継機が取得した子機情報および子機受信局ID(この他の中継機のID))を受信するため、この情報についても送信先となっている他の中継機に送信する。このように各中継機が動作することにより、親機としての中継機は、他のすべての中継機が取得した子機情報(子機IDを含む)および子機受信局IDを受信する。また、この親機としての中継機は、自機と通信が確立した子機の子機情報および子機受信局ID(自機のID)と共に、他の中継機から受信した子機情報および子機受信局IDを通信インフラを介してサーバに送信する。サーバは、受信した子機受信局IDと子機情報を基に、子機と通信が確立している中継機の位置を、この子機の位置情報として、データベース化する。
したがって、この無線通信システムでは、通信インフラに接続されたパソコンなどの端末機器によりWebブラウザを使ってサーバにアクセスすることで、子機の位置情報をWebブラウザ上に表示することが可能となっている。
特許第4841237号公報(第3頁、第1図)
ところが、上記の無線通信システムには、以下のような改善すべき課題が存在している。すなわち、この無線通信システムでは、中継機を予め規定された設置位置に設置する際に、設置する作業者は、中継機の設置位置において、少なくとも2つ以上の他の中継機についての受信電界強度が通信に十分なレベルであること(つまり、1つ以上の迂回路を構築が可能なこと)を持参した受信電界強度計で確認し、確認できたときには当初の位置に、一方、確認できないときには当初の位置の近傍において確認できる位置を探してその位置を設置位置として中継機を設置するという作業を、すべての中継機について実施している。したがって、この無線通信システムには、複数の中継機を有する無線ネットワークの構築に長い時間がかかるという改善すべき課題が存在している。
特に、災害が発生した地域における子機を携帯した作業者の活動状況を検出するための無線通信システムのように、中継機の設置から無線通信システムの構築までを短時間に行うことが求められる無線通信システムでは、特に設置位置を規定することなく複数の中継機を散在させ、この状態において各中継機での他の中継機についての受信電界強度を現地(中継機の設置場所)に出向くことなく把握でき、かつこの受信電界強度に基づいて中継機の更なる設置の必要性の有無などを判別し得る無線通信システムの開発が望まれている。
本発明は、かかる課題を改善すべくなされたものであり、複数の中継機を任意の位置に散在した状態で設置しつつ、設置位置(設置場所)に出向くことなく、各中継機での他の中継機についての受信電界強度を把握し得る無線通信システムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の無線通信システムは、1つの親機および複数の中継機で構成されると共に当該中継機の保有する保有情報を最終的に当該親機に送信するための送信先を示す中継経路情報を自動的に構築する自律分散型の無線ネットワーク、および前記親機と通信して前記中継機の前記保有情報を取得するサーバを備え、前記複数の中継機は、自機の識別情報および自機と直接通信可能な範囲内に位置する1または2以上の隣接中継機としての他の前記中継機から取得した当該隣接中継機の前記保有情報を自機の前記保有情報として当該保有情報を自機の前記中継経路情報において前記送信先として規定されている他の中継機に送信する無線通信システムであって、前記複数の中継機は、現在位置を検出して当該現在位置を示す位置情報を出力する位置検出部と、前記隣接中継機についての受信電界強度を検出して当該隣接中継機毎の当該受信電界強度を示す電界情報を出力する電界検出部とを備えると共に、前記位置情報と、前記電界情報および前記隣接中継機の前記識別情報を対応させた隣接機情報とを自機の前記保有情報の一部として送信し、前記サーバは、前記親機から取得した前記保有情報に含まれる前記中継機についての前記識別情報、前記位置情報および前記隣接機情報に基づいて、当該中継機の前記現在位置に表示させる中継機マーク、および当該中継機と当該中継機に対して前記隣接中継機となる他の前記中継機との対応関係を示す対応マークを電子地図上に表示させるための表示用情報を作成する表示情報作成処理を実行する。
また、請求項2記載の無線通信システムは、請求項1記載の無線通信システムにおいて、前記サーバは、前記対応マークとして、前記中継機の前記中継機マークおよび当該中継機に対して前記隣接中継機となる前記他の中継機の前記中継機マーク間を結ぶ線マークを作成する。
また、請求項3記載の無線通信システムは、請求項1または2記載の無線通信システムにおいて、前記サーバは、取得できていた前記保有情報が取得できなくなった前記中継機についての前記中継機マークを異なる態様で表示させる前記表示用情報を作成する。
また、請求項4記載の無線通信システムは、請求項1から3のいずれかに記載の無線通信システムにおいて、前記サーバは、表示装置を備え、当該表示装置の画面上に前記電子地図を表示させると共に、前記表示用情報に基づいて前記中継機マークおよび前記対応マークを前記電子地図上に表示させる。
また、請求項5記載の無線通信システムは、請求項4記載の無線通信システムにおいて、前記複数の中継機は、自機を構成する構成要素の状態を示す自機情報を前記自機の前記保有情報の一部として送信し、前記サーバは、前記電子地図上に表示されている前記中継機マークのうちの1つがポインタで指定されたときには、当該中継機マークに対応する前記中継機についての前記自機情報を前記画面上に表示させる。
請求項1記載の無線通信システムによれば、作成された表示用情報および電子地図を表示させるための地図情報に基づいて、電子地図上における各中継機および親機の各位置に中継機マークが付加され、かつ隣接中継機との対応関係を示す対応マークが付加された画像を生成して、表示装置の画面上に表示させることができる。このため、この無線通信システムによれば、電子地図で示される実際の地域における任意の位置に中継機等を散在した状態で設置しつつ(目標とする設置位置を予め規定して、この設置位置に正確に設置する作業を不要にしつつ)、中継機等の設置位置(設置場所)に出向くことなく、中継機等についての隣接中継機の有無を把握することができる。これにより、この無線通信システムによれば、中継機等で構築された無線ネットワークの中継経路に、迂回路となる経路が存在しないことや、中継機での故障の発生などについても、中継機等の設置位置(設置場所)に出向くことなく、把握することができる。
請求項2記載の無線通信システムによれば、任意の中継機と隣接中継機となる中継機の存在の有無、および隣接中継機が存在しているときにはどの中継機が隣接中継機であるかを、線マークとして作成された対応マークに基づいて直接的に、つまり明確に把握することができる。
請求項3記載の無線通信システムによれば、サーバが、故障等の発生によって保有情報が送られてこなくなった中継機(保有情報を取得できなくなった中継機)について、保有情報が送られてきていたときのこの中継機の位置情報を利用して、この位置情報で示される電子地図上におけるこの中継機の位置に、保有情報が送られてきていたとき(保有情報を取得できていたとき)の表示態様とは異なる態様で中継機マークを表示させるための表示用情報を作成することができることから、この表示用情報および地図情報に基づいて画像を生成して表示装置の画面上に表示させることにより、保有情報の送られてこない中継機の中継機マークを非表示とする構成と比較して、この故障等の発生した中継機の位置をより確実に把握することができる。
請求項4記載の無線通信システムによれば、サーバがサーバに備えられた表示装置の画面上に上記の画像を表示させるため、サーバの管理者は、携帯端末などで通信インフラを介してサーバにアクセスすることなく、中継機等についての隣接中継機の有無、および隣接中継機が存在するときにはこの隣接中継機についての受信電界強度を把握することができる。
請求項5記載の無線通信システムによれば、中継機等が設置された場所から離れた遠隔地に設置されたサーバにおいて、中継機等の自機情報を確実かつ容易に把握することができる。
無線通信システム1の構成図である。 中継機RSの構成図である。 各中継機RS〜RS18および親機MSの設置状況下での隣接電界強度テーブルTBである。 サーバ4において表示される電子地図MP、各中継機RS〜RS18および親機MSの中継機マークMa、並びに隣接中継機RS同士を接続する対応マークMbの各画像を説明するための説明図である。 各中継機RS〜RS19および親機MSの設置状況下での隣接電界強度テーブルTBである。 サーバ4において表示される電子地図MP、各中継機RS〜RS19および親機MSの中継機マークMa、並びに隣接中継機RS同士を接続する対応マークMbの各画像を説明するための説明図である。 サーバ4において表示される電子地図MP、各中継機RS〜RS19および親機MSの中継機マークMa、隣接中継機RS同士を接続する対応マークMb、各子機SSの子機マークMc、並びに子機SSと中継機RSを接続する対応マークMdの各画像を説明するための説明図である。
以下、添付図面を参照して、無線通信システムの実施の形態について説明する。
まず、無線通信システム1の構成について図面を参照して説明する。
無線通信システムとしての無線通信システム1は、図1に示すように、一例として離島IS(図示されている等高線で表されているように中央部分に山が存在している島)に設置された1つの親機MSおよび複数の中継機(一例として18個の中継機RS〜RS18、および後述する1つの中継機RS19。以下、特に区別しないときには中継機RSともいう)で構成された無線ネットワーク2、およびこの離島ISから離れた遠隔地に設置されると共にインターネットなどの通信インフラ3を介して無線ネットワーク2に接続されたサーバ4を備え、例えば、中継機RSと通信の確立した子機(5つの子機SS〜SSなど。以下、特に区別しないときには子機SSともいう)を携帯してこの離島内で作業する作業者についての情報(作業者情報)をサーバ4において収集および表示可能に構成されている。
なお、この作業者情報とは、例えば、作業者の活動・活動の休止を示す動静情報や作業者の現在位置を示す位置情報であり、各子機SSに設けられている不図示の振動センサから出力される信号で示される振動センサの検出状態(振動を検出しているか否か)を示す子機情報の1つが動静情報として使用され、各子機SSに設けられている不図示のGPS(全地球測位システム)受信機から出力される子機情報の1つが位置情報として使用される。また、各子機SSは、一例として、内蔵されている電池で動作する特定小電力無線局として構成されて、中継機RSとの間でデータ通信する。
各中継機RSは、例えば、図2に示すように、電源部11、位置検出部12、電界検出部13、処理部14、無線通信部15および記憶部16を備えている。また、本例では一例として、親機MSは、この中継機RSの構成に加えて、無線ネットワーク2と通信インフラ3とを接続するための公知のゲートウェイ機能を有して構成されている。このため、以下において、中継機RSの各構成要素について説明することで、親機MSの構成についての説明を省略する。なお、すべての中継機RSをゲートウェイ機能を有する共通の構成として、いずれか1つの中継機RSを親機MSとして使用するようにしてもよい。
電源部11は、例えば、自然エネルギー(太陽光、風力、水力、潮力など)を利用した発電装置、充電制御装置、およびバッテリなどの充電部(いずれも図示せず)を有するいわゆる自律型電源として構成されて、中継機RS内の位置検出部12などの各構成要素に作動用電源を供給する。位置検出部12は、一例として、GPS受信機を備えて構成されて、中継機RSの現在位置を検出して、この現在位置を示す位置情報D1を出力する。電界検出部13は、他の中継機RSのうちの隣接する1または2以上の中継機RS(以下、隣接中継機RSともいう)についての受信電界強度を検出して電界情報(例えば、電界強度を示す数)D2を出力する。例えば、電界検出部13は、受信している信号の受信電界強度が予め規定されたしきい値電界強度以上となる信号についての受信電界強度を検出する(つまり、受信電界強度がしきい値電界強度未満となるような遠方の中継機RS(親機MSを含む)を除いて検出する)ことで、結果として自機と直接通信可能な範囲内に位置する中継機RS(親機MSを含む隣接する中継機RS)についての受信電界強度を検出する。
処理部14は、例えばコンピュータで構成されて、記憶部16に記憶されている動作プログラムに従って動作して、位置情報取得処理、隣接機情報取得処理、自機情報取得処理および経路構築処理を実行する。また、処理部14は、対子機通信処理を実行して子機SSとの間で通信を行い、また対中継機通信処理を実行して他の中継機RSとの間で通信を行う。また、親機MSの処理部14は、これらの処理に加えて、ゲートウェイ機能(例えば、無線ネットワーク2から取得した情報をSSL等で暗号化して通信インフラ3を介してサーバ4に送信したり、逆に、サーバ4から通信インフラ3を介して受信した情報を復号化して無線ネットワーク2に出力したりする機能)を発揮してサーバ4との間でデータ通信を行う対サーバ通信処理を実行する。
この位置情報取得処理では、処理部14は、自機の位置検出部12から位置情報D1を取得すると共に自機の識別情報(自機のID。以下、自機の識別情報IDともいう)に対応付けて、自機の保有する保有情報の一部(自機の位置情報D1)として記憶部16に記憶させる。また、隣接機情報取得処理では、処理部14は、例えば、対中継機通信処理を実行して、自機の無線通信部15から他の中継機RSに向けて一斉送信した送信要求に対する他の中継機RSからの応答を受信している際に自機の電界検出部13から出力されている電界情報D2を、受信している応答に含まれる他の中継機RSの識別情報(他の中継機RSのID。以下、他の中継機RSの識別情報IDともいう)に対応させて、自機と直接通信可能な受信電界強度の(言い換えれば、自機と直接通信可能な範囲内に位置している)隣接中継機RS(親機MSを含む)を示す隣接機情報D3として、自機の保有する保有情報の一部として記憶部16に記憶させる。この場合、処理部14は、隣接中継機RSとして複数の中継機RSを検出したときには、各中継機RSについての情報(識別情報IDに電界情報D2を対応付けた情報)をすべて隣接機情報D3に含めて記憶部16に記憶させる。
また、自機情報取得処理では、処理部14は、例えば、電源部11から中継機RS内の各構成要素に供給される作動用電源(例えば、1または2種以上の電圧値の直流電圧)の電圧値を測定し、測定された電圧値を自機の識別情報(自機のID)に対応付けて、自機の保有する保有情報の一部(自機情報D4)として記憶部16に記憶させる。
また、経路構築処理では、処理部14は、例えば、対中継機通信処理を実行して他の中継機RSの処理部14(親機MSの処理部14を含む)と通信し合い、それぞれの有する隣接機情報D3と自律分散型の無線ネットワーク2を構築するための公知のアルゴリズム(例えばアドホックネットワークのアルゴリズム)とに基づいて、自機から親機MSに至るまでの経路を決定すると共に、この経路において自機の保有情報の送信先となる他の中継機RS(親機MSを含む)を決定して、この決定した送信先の中継機RSの識別情報IDを、自機の保有する保有情報の一部(中継経路情報D5)として記憶部16に記憶させる。また、各中継機RSの処理部14(親機MSの処理部14を含む)は、無線ネットワーク2に新たな中継機RSが設置されたり、また無線ネットワーク2の一部が切断したり(送信先の中継機RSの故障などによってこの中継機RSとの間での通信が不能となったり)したときには、経路構築処理を再度実行することにより、新たな無線ネットワーク2を構築する(つまり、中継経路情報D5を更新する)。
無線通信部15は、例えば、CSMA/CA with Ack方式でアンテナ15aを介して、子機SSや他の中継機RS(親機MSを含む)との間でデータ通信する。記憶部16は、例えば、ROMやRAMなどの半導体メモリで構成されている。
サーバ4は、一例として表示装置(例えば液晶ディスプレイなど)を備えたコンピュータで構成されている。また、サーバ4は、通信インフラ3を介して親機MSとデータ通信すると共に、表示情報作成処理、表示処理および表示情報送信処理を実行する。
この表示情報作成処理では、サーバ4は、親機MSとのデータ通信により、親機MSから取得した保有情報(本例では、親機MSおよび複数の中継機RS)に含まれる親機MSおよび複数の中継機RSについての識別情報ID、位置情報D1および隣接機情報D3に基づいて、各中継機RSの現在位置に表示させる中継機マークMa(本例では一例として、親機MSでは星マーク、中継機RSでは四角形マーク)、および中継機RSとこの中継機RSに対して隣接中継機RSとなる他の中継機RS(親機MSを含む)との対応関係を示す対応マークMb(本例では一例として、隣接中継機RS同士を一対一で接続する線マーク)を電子地図MP上に表示させるための表示用情報D11を作成する。
また、この表示処理では、サーバ4は、電子地図MPを表示させるために予め記憶されている地図情報D12と、作成した表示用情報D11とに基づいて、電子地図MP上における各中継機RSおよび親機MSの各位置に中継機マークMaが付加され、かつ隣接中継機RS同士を接続する対応マークMbがこの隣接中継機RSの中継機マークMa間に付加された画像を生成して、表示装置の画面上に表示させる。
また、この表示情報送信処理では、サーバ4は、通信インフラ3に接続されたスマートフォン、タブレット端末および携帯型パソコンなどの携帯端末5からの送信要求を受信したときには、表示用情報D11および地図情報D12(または、上記した画像の情報)を通信インフラ3を介して携帯端末5に送信する。これにより、この無線通信システム1では、この携帯端末5においても、サーバ4と同じ画像を画面上に表示させることが可能となっている。
次に、無線通信システム1の動作について、図面を参照して説明する。
この無線通信システム1では、まず、子機SSを携帯した作業者が活動しようとする地域(図1では一例として離島IS全体)に、複数の中継機RSおよび親機MS(以下、複数の中継機RSおよび親機MSをまとめて中継機RS等ともいう)を設置する。この場合、中継機RS等の設置位置を予め検討して決定し、この決定した位置に設置することも可能であるが、例えば、この地域に発生した災害などの状況の把握作業や災害からの復旧作業のために作業者が離島ISに立ち入る場合のように、急を要するときには、中継機RS等をヘリコプターなどで空から地上に投下して散在した状態で設置することがある。このような場合には、中継機RS等は、予め検討していたそれぞれの設置位置に正確に設置されるとは限らず、この設置位置から外れて設置される場合もある。なお、親機MSについては、予め検討していた設置位置(目標位置)に持参して設置でもよいし、空から地上に投下して設置してもよい。
次いで、無線通信システム1の中継機RS等では、電源部11が自機内の各構成要素への作動用電源の供給を開始する。これにより、中継機RS等が作動状態に移行する。この状態において、位置検出部12は、現在位置を示す位置情報D1を出力する動作を実行している。処理部14は、まず、位置情報取得処理を実行して、この位置情報D1を取得すると共に自機の識別情報IDに対応付けて、自機の保有する保有情報の一部(自機の位置情報D1)として記憶部16に記憶させる。
続いて、処理部14は、隣接機情報取得処理を実行する。この隣接機情報取得処理では、処理部14は、上記したように、他の中継機RSに向けて送信した送信要求に対する他の中継機RSからの応答の受信時において自機の電界検出部13から出力されている電界情報D2を、受信している応答に含まれる他の中継機RSの識別情報IDに対応させて、通信可能な受信電界強度の隣接中継機RSを示す隣接機情報D3として、自機の保有する保有情報の一部として記憶部16に記憶させる。この場合、処理部14は、複数の他の中継機RSから応答を順次受信したときには、これらの応答を受信したときの電界情報D2を、それぞれの応答に含まれる他の中継機RSの識別情報IDに対応させて、隣接機情報D3として記憶部16にすべて記憶させる。
この場合、隣接中継機RSの電界情報D2をそのまま(強度を示す数値のまま)記憶する構成や、電界情報D2をランク分けしてそのランクを示すランク情報を記憶する構成を採用することができるが、本例では後者の構成を採用している。また、本例では、電界情報D2を強度の大きな順にランク分けして(本例では、発明の理解を容易にするため、3段階(強度が強いランクA、強度が中程度のランクB、および強度が弱いランクC)にランク分けして)、このランクを示す符号A,B,Cを電界情報D2として記憶させている。本例では一例として、中継機RS等は、一例として図3の隣接電界強度テーブルTB(一対の隣接中継機RSの電界情報D2をまとめたテーブル)で示された内容で、他の中継機RS等と一対の隣接中継機RSを成しているものとする。例えば、親機MSについては、中継機RSとランクCの電界強度で一対の隣接中継機RSとなり、中継機RS12とランクCの電界強度で一対の隣接中継機RSとなり、中継機RS14とランクCの電界強度で一対の隣接中継機RSとなっているものとする。また、中継機RSについては、中継機RSとランクAの電界強度で一対の隣接中継機RSとなり、中継機RS11とランクBの電界強度で一対の隣接中継機RSとなっているものとする。
また、処理部14は、自機情報取得処理を実行して、電源部11から供給される作動用電源の電圧値を測定し、この電圧値を自機の識別情報IDに対応付けて、自機の保有する保有情報の一部(自機情報D4)として記憶部16に記憶させる。この自機情報取得処理の実行タイミングは、位置情報取得処理の実行の前後、および隣接機情報取得処理の実行の前後のいずれのタイミングであってもよい。
次いで、中継機RS等では、処理部14が、経路構築処理を実行する。この経路構築処理では、処理部14は、対中継機通信処理を実行して隣接中継機RS(親機MSを含む)の処理部14と通信し合い、この隣接機情報D3を利用した公知のアルゴリズム(本例ではアドホックネットワークのアルゴリズム)により、自機(中継機RS)から親機MSに至るまでの経路を決定して、自律分散型の無線ネットワーク2を構築する。この無線ネットワーク2の構築において、処理部14は、この経路において自機の保有情報の送信先となる隣接中継機RS(親機MSを含む)を決定して、この決定した隣接中継機RSの識別情報IDを、自機の保有する保有情報の一部(中継経路情報D5)として記憶部16に記憶させる。
これにより、この例では、中継機RS16については、図3に示すように、隣接中継機RSとしては、中継機RS,RS,RS10の3つが存在しているが、一例として中継機RSが図1に示すように送信先の機器となるものとする。このようにして、この例では、中継機RS16の送信先が中継機RS(つまり、中継機RS16の上流側の機器が中継機RS)となり、中継機RSの送信先と中継機RSの送信先が中継機RSとなり、中継機RSの送信先と中継機RS15の送信先と中継機RS18の送信先が中継機RSとなり、中継機RSの送信先が中継機RSとなり、中継機RSの送信先が中継機RS14となり、中継機RS14の送信先が親機MSとなる第1の中継経路と、中継機RS10の送信先が中継機RS17となり、中継機RS17の送信先が中継機RSとなり、中継機RSの送信先と中継機RSの送信先が中継機RSとなり、中継機RSの送信先と中継機RS11の送信先と中継機RS12の送信先が中継機RS13となり、中継機RS13の送信先が中継機RSとなり、中継機RSの送信先が親機MSとなる第2の中継経路とで構成される無線ネットワーク2が構築されたものとする。
続いて、中継機RS等では、処理部14が、対中継機通信処理を実行して、自機の保有するすべての保有情報を、自機において送信先として規定されている中継機RSに無線通信部15を介して送信する送信動作と、対中継機通信処理を実行して、自機が送信先となっている他の中継機RSから無線通信部15を介してこの他の中継機RSの保有情報を受信して、自機の保有情報の一部として記憶部16に記憶させる受信動作とを繰り返し実行する。
これにより、第1の中継経路において下流側に位置している中継機RSのすべての保有情報が上流側に位置している中継機RSに順次送られることで、この第1の中継経路に含まれている全ての中継機RS16,RS,RS,RS,RS15,RS18,RS,RS,RS14のすべての保有情報が親機MSに送られて、親機MSの記憶部16に記憶される。また、第2の中継経路に含まれる全ての中継機RS10,RS17,RS,RS,RS,RS11,RS12,RS13,RSのすべての保有情報についても親機MSに送られて、親機MSの記憶部16に記憶される。
親機MSは、対サーバ通信処理を定期的に実行して、記憶部16に記憶されている各中継機RS〜RS18から取得したそれぞれの保有情報を自機の保有情報と共に、通信インフラ3を介してサーバ4に送信する。
サーバ4は、親機MSから送信された親機MSおよび各中継機RS〜RS18での各保有情報を受信して記憶する。この際に、サーバ4は、この各保有情報に含まれている隣接機情報D3については、例えば、図3に示すような隣接電界強度テーブルTBにまとめて記憶する。また、また、サーバ4は、この隣接電界強度テーブルTBに示される隣接機情報D3と、各中継機RS〜RS18で位置情報D1に基づいて、表示情報作成処理および表示処理を実行する。
まず、この表示情報作成処理では、サーバ4は、親機MSから受信(取得)した保有情報(本例では、中継機RS等の各保有情報)に含まれる中継機RS等についての識別情報IDおよび位置情報D1に基づいて、電子地図MP上における親機MSおよび複数の中継機RSの対応する位置に、親機MSおよび複数の中継機RSの各中継機マークMaを表示させるための画像情報を表示用情報D11の一部として作成する。
また、サーバ4は、親機MSから取得した保有情報(本例では、親機MSおよび複数の中継機RSの各保有情報)に含まれる隣接機情報D3に基づいて、隣接中継機RS同士となる機器(親機MSおよび複数の中継機RS)の各中継機マークMaを線で一対一で接続する線マークとしての対応マークMbを電子地図MP上に表示させるための画像情報を表示用情報D11の他の一部として作成する。また、サーバ4は、隣接中継機RS同士間の受信電界強度に応じて(本例ではランクA,B,Cに応じて)、異なる表示形態の線マークを対応マークMbとする。一例として、本例のサーバ4は、隣接中継機RS同士間の受信電界強度がランクAのときには、太実線の表示形態の線マークを対応マークMbとし、ランクBのときには、細実線の表示形態の線マークを対応マークMbとし、ランクCのときには、細破線の表示形態の線マークを対応マークMbとする。また、サーバ4は、各対応マークMbのうちの各中継経路(本例では、上記の第1の中継経路および第2の中継経路)を構成する経路に表示される対応マークMbについては、中継経路を構成しない対応マークMbと目視で区別し得る表示形態(例えば、異なる色)のマークとする。
次に、この表示処理では、サーバ4は、表示情報作成処理で作成した表示用情報D11と、電子地図MPを表示させるために予め記憶されている地図情報D12とに基づいて、離島ISの電子地図MP上における各中継機RSおよび親機MSの各位置に中継機マークMaが付加され、かつ隣接中継機RS同士を接続する対応マークMbがこの隣接中継機RSの中継機マークMa間に付加された画像を生成して、表示装置の画面上に図4に示すように表示させる。なお、図4中の「1」〜「18」の数字は、各中継機RSの識別情報IDを示している。
これにより、サーバ4の管理者は、表示装置の画面上に表示された画像(図4の画像)に基づいて、電子地図MPでの各中継機RSおよび親機MSの各位置と、各中継機RSおよび親機MSのうちのどの機器同士が隣接中継機RSとなっているかの状態と、隣接中継機RS間の受信電界強度とを確認することが可能になっている。
さらに、サーバ4の管理者は、図4の画像に基づいて、隣接中継機RS同士間の中継経路に迂回路が存在するか否かについても確認することが可能であり、迂回路のない隣接中継機RSの存在が確認されたときには、迂回路を形成するための新たな中継機RSを離島ISに設置する。図4に示す例では、サーバ4の管理者は、第2の中継経路においては、各中継機RSのいずれにも迂回路が存在しているが、第1の中継経路においては、各中継機RS,RS18から親機MSに至る経路に、中継機RS14を経由する経路以外の迂回路が存在していないことを確認することができる。また、サーバ4の管理者は、図4中の斜線を付した円形で示されるエリア内に新たに中継機RSを1つ(中継機RS19)増設することで、この中継機RS19が各中継機RS,RS14と親機MSのそれぞれの隣接中継機RSとなって、各中継機RS,RS18から親機MSに至る経路に、中継機RS14を経由する経路以外の中継経路(迂回路)が形成される可能性が高い(つまり、迂回路のない中継経路の存在が解消される可能性が高い)と判別することができる。これにより、サーバ4の管理者は、中継機RSの設置作業者に対して、このエリア内に中継機RS19を設置する指示を出して、中継機RS19を設置させる。
このようにして上記のエリア内に設置された中継機RS19が作動状態に移行すると、この中継機RS19では、位置検出部12が現在位置を示す位置情報D1の出力を開始し、処理部14が、位置情報取得処理を実行して、この位置情報D1を自機の識別情報IDに対応付けて、自機の保有する保有情報の一部(自機の位置情報D1)として記憶部16に記憶させる。また、この処理部14は、自機情報取得処理を実行して、自機の電源部11から供給される作動用電源の電圧値を測定し、この電圧値を自機の識別情報IDに対応付けて、自機の保有する保有情報の一部(自機情報D4)として記憶部16に記憶させる。
また、親機MSおよび各中継機RS〜RS19(以下、複数の中継機RSおよび親機MSをまとめて中継機RS等ともいう)では、それぞれの処理部14が、隣接機情報取得処理を実行して、隣接中継機RSを示す隣接機情報D3を自機の保有する保有情報の一部として記憶部16に記憶させる。ここで、新たな中継機RS19が、既設の中継機RSおよび親機MSとランクCで隣接中継機RS同士となり、また既設の中継機RS14とランクBで隣接中継機RS同士となったとすると、この中継機RS19では、既設の中継機RS,RS14および親機MSの識別情報IDに対応させられたそれぞれの電界情報D2が隣接機情報D3として記憶部16に記憶される。
また、親機MSでは、既設の中継機RS14の識別情報IDに対応させられた中継機RS14の電界情報D2に、新たな中継機RS19の識別情報IDに対応させられた中継機RS19の電界情報D2が加えられて、隣接機情報D3として記憶部16に記憶される(隣接機情報D3が更新される)。また、中継機RSでは、既設の中継機RS,RS14,RS18の識別情報IDに対応させられたそれぞれの電界情報D2に、新たな中継機RS19の識別情報IDに対応させられた中継機RS19の電界情報D2が加えられて、隣接機情報D3として記憶部16に記憶される(隣接機情報D3が更新される)。また、中継機RS14では、既設の中継機RS,RS18および親機MSの識別情報IDに対応させられたそれぞれの電界情報D2に、新たな中継機RS19の識別情報IDに対応させられた中継機RS19の電界情報D2が加えられて、隣接機情報D3として記憶部16に記憶される(隣接機情報D3が更新される)。
次いで、無線通信システム1の既設の各中継機RS(親機MSを含む)では、それぞれの処理部14が、無線ネットワーク2に新たな中継機RSが設置されたため、この新たな中継機RS(中継機RS19)の処理部14と共に、経路構築処理を再度実行することにより、新たな無線ネットワーク2を構築する(つまり、中継経路情報D5を更新する)。
この経路構築処理では、各処理部14は、対中継機通信処理を実行して隣接中継機RS(親機MSを含む)の処理部14と通信し合い、この更新後の隣接機情報D3を利用した公知のアルゴリズムにより、自機(中継機RS)から親機MSに至るまでの経路を決定して、自律分散型の無線ネットワーク2を構築して、自機の保有情報の送信先となる隣接中継機RS(親機MSを含む)の識別情報IDを、自機の保有する保有情報の一部(中継経路情報D5)として記憶部16に記憶させる。
なお、この例では、第2の中継経路については元の経路と同じ経路であるが、第1の中継経路については、元の経路に、中継機RS19の送信先が中継機RS14となり、中継機RS19の保有情報は中継機RS14を経由して親機MSに送信される経路が加えられた中継経路に更新されたものとする。
続いて、各中継機RS(親機MSを含む)では、処理部14が、対中継機通信処理を実行して、自機の保有するすべての保有情報を、自機において送信先として規定されている中継機RSに無線通信部15を介して送信する送信動作と、対中継機通信処理を実行して、自機が送信先となっている他の中継機RSから無線通信部15を介してこの他の中継機RSの保有情報を受信して、自機の保有情報の一部として記憶部16に記憶させる受信動作とを繰り返し実行する。
これにより、第1隣接機情報D3の中継経路に含まれている全ての中継機RS16,RS,RS,RS,RS15,RS18,RS,RS,RS14,RS19のすべての保有情報が親機MSに送られて、親機MSの記憶部16に記憶される。また、第2の中継経路に含まれる全ての中継機RS10,RS17,RS,RS,RS,RS11,RS12,RS13,RSのすべての保有情報についても親機MSに送られて、親機MSの記憶部16に記憶される。
親機MSは、対サーバ通信処理を実行した際に、記憶部16に記憶されている各中継機RS〜RS19から取得したそれぞれの保有情報を自機の保有情報と共に、通信インフラ3を介してサーバ4に送信する。
サーバ4は、親機MSおよび各中継機RS〜RS19の各保有情報を受信して記憶する。この際に、サーバ4は、この各保有情報に含まれている隣接機情報D3については、例えば、図4に示すような隣接電界強度テーブルTBにまとめて記憶する。また、また、サーバ4は、この隣接電界強度テーブルTBに示される隣接機情報D3と、各中継機RS〜RS18で位置情報D1に基づいて、表示情報作成処理および表示処理を実行する。
まず、この表示情報作成処理では、サーバ4は、親機MSから受信(取得)した保有情報(中継機RS等の各保有情報)に含まれる中継機RS等についての識別情報IDおよび位置情報D1に基づいて、電子地図MP上における親機MSおよび複数の中継機RS(中継機RS19を含む)の対応する位置に、親機MSおよび複数の中継機RSの各中継機マークMaを表示させるための画像情報を表示用情報D11の一部として作成する。
また、サーバ4は、親機MSから取得した保有情報(本例では、親機MSおよび複数の中継機RSの各保有情報)に含まれる隣接機情報D3に基づいて、隣接中継機RS同士となる機器(親機MSおよび複数の中継機RS)の各中継機マークMaを一対一で接続する線マークとしての対応マークMbを電子地図MP上に表示させるための画像情報を表示用情報D11の他の一部として作成する。また、サーバ4は、隣接中継機RS同士間の受信電界強度に応じて、異なる表示形態の線マークを対応マークMbとする。また、サーバ4は、各対応マークMbのうちの各中継経路を構成する経路に表示される対応マークMbについては、中継経路を構成しない対応マークMbと目視で区別し得る表示形態(例えば、異なる色)のマークとする。
次に、この表示処理では、サーバ4は、表示情報作成処理で作成した表示用情報D11と、電子地図MPを表示させるために予め記憶されている地図情報D12とに基づいて、電子地図MP上における各中継機RSおよび親機MSの各位置に中継機マークMaが付加され、かつ隣接中継機RS同士を接続する対応マークMbがこの隣接中継機RSの中継機マークMa間に付加された画像を生成して、表示装置の画面上に図6に示すように表示させる。なお、図6中の「1」〜「19」の数字は、各中継機RSの識別情報IDを示している。
これにより、サーバ4の管理者は、表示装置の画面上に表示された画像に基づいて、電子地図MPでの各中継機RSおよび親機MSの各位置と、各中継機RSおよび親機MSのうちのどの機器同士が隣接中継機RSとなっているかの状態と、隣接中継機RS間の受信電界強度とを確認することが可能になっている。また、サーバ4の管理者は、新たな中継機RS19の設置により、第1の中継経路を構成する全ての経路に迂回路が存在している状態になったこと(迂回路のない状態が解消されたこと)を確認することができる。これにより、離島ISへの親機MSおよび各中継機RSの設置が完了する。
この後、この無線通信システム1では、子機SSを携帯した作業者が離島IS内で作業を開始した際には、子機SSとの間で通信が確立している中継機RSが、対子機通信処理を実行して子機SSから受信した作業者情報(子機情報)についても自機の保有情報に含めて、送信先となる中継機RS(親機MSを含む)に送信する。したがって、各子機SSから送信された作業者情報は、親機MSを経由してサーバ4に送信される。サーバ4は、作業者情報を受信したときには、作業者(つまり、子機SS)の現在位置に表示させる子機マークMc、およびこの子機SSと通信が確立している中継機RSの中継機マークMaとこの子機SSの子機マークMcとの対応関係を示す対応マークMd(本例では一例として、この子機SSとこの中継機RSを一対一で接続する線マーク)を電子地図MP上に表示させるための情報を表示用情報D11に含めて作成する。
したがって、サーバ4がこの表示用情報D11に基づいて表示処理を実行することにより、図7に示すように、離島ISの電子地図MP上における各中継機RSおよび親機MSの各位置に中継機マークMaが付加され、隣接中継機RSの中継機マークMa同士を接続する対応マークMbが付加され、この電子地図MP上における各子機SSの各位置に子機マークMcが付加され、かつ子機SSと通信している中継機RSの中継機マークMaとこの子機SSの子機マークMc同士を接続する対応マークMdが付加された画像が、表示装置の画面上に表示される。なお、図7中の子機マークMcの近傍に表示されている「1」〜「5」の数字は、各子機SSの識別情報IDを示している。これにより、サーバ4の管理者は、このようにして表示装置の画面上に表示されている画像から、離島IS内での各作業者の状況を把握することが可能となっている。
また、この後に、いずれかの中継機RSに故障が生じて、この中継機RSを経由する中継経路が切断されたときには、この故障した中継機RSの保有情報は、親機MSに送信されず、したがって、サーバ4にも送信されない。サーバ4は、表示情報作成処理および表示処理を定期的に実行して、表示装置の画面上に表示されている画像を更新しているため、故障した中継機RSの中継機マークMaは表示状態から非表示状態に移行する。したがって、サーバ4の管理者は、この表示状態から非表示状態に移行した中継機RSについては何らかの故障が発生したことを把握することができ、必要であれば、この故障した中継機RSに代わる新たな中継機RSの設置の有無を判別することが可能となっている。
また、この構成に代えて、サーバ4が、故障等の発生によって保有情報が送られてこなくなった中継機RS(保有情報を取得できなくなった中継機RS)について、保有情報が送られてきていたときのこの中継機RSの位置情報D1を利用して、この位置情報D1で示される電子地図MP上におけるこの中継機RSの位置に、保有情報が送られてきていたとき(保有情報を取得できていたとき)の表示態様とは異なる態様で中継機マークMaを表示させる構成を採用することもできる。この構成によれば、故障の生じた中継機RSの位置をより確実に把握することが可能となる。なお、この異なる態様には、例えば、同一色のままで明度を下げる態様や、色を変える態様や、形を変える態様などが含まれる。
また、サーバ4は、通信インフラ3に接続されたスマートフォン等の携帯端末5からの送信要求を受信したときには、表示情報送信処理を実行する。この表示情報送信処理では、サーバ4は、表示用情報D11および地図情報D12(または、上記した図4,6,7に示す画像の情報)を通信インフラ3を介してこの携帯端末5に送信する。これにより、この無線通信システム1では、この携帯端末5においても、サーバ4と同じ画像を画面上に表示させることが可能となっている。さらには、サーバ4に表示装置が存在していない構成であっても、この携帯端末5において、中継機RS等の状態を確認することが可能となっている。
このように、この無線通信システム1では、中継機RS等(本例では、中継機RSおよび親機MSを含む)は、自機の現在位置を示す位置情報D1、および隣接中継機RSについての受信電界強度を示す電界情報D2と隣接中継機RSの識別情報IDとを対応させた隣接機情報D3を自機の保有情報の一部として送信し、サーバ4は、親機MSから取得したこの保有情報に含まれる中継機RS等についての識別情報ID、位置情報D1および隣接機情報D3に基づいて、中継機RS等の現在位置に表示させる中継機マークMa、および中継機RS等とこの中継機RS等に対して隣接中継機RSとなる他の中継機RSとの対応関係を示す対応マークMbを電子地図MP上に表示させるための表示用情報D11を作成する表示情報作成処理を実行する。
したがって、この無線通信システム1によれば、この表示用情報D11および電子地図MPを表示させるための地図情報D12に基づいて、電子地図MP上における各中継機RSおよび親機MSの各位置に中継機マークMaが付加され、かつ隣接中継機RSとの対応関係を示す対応マークMbが付加された画像を生成して、表示装置の画面上に表示させることができる。このため、この無線通信システム1によれば、電子地図MPで示される離島IS等の実際の地域における任意の位置に中継機RS等を散在した状態で設置しつつ(目標とする設置位置を予め規定して、この設置位置に正確に設置する作業を不要にしつつ)、中継機RS等の設置位置(設置場所)に出向くことなく、中継機RS等についての隣接中継機RSの有無を把握することができる。これにより、この無線通信システム1によれば、中継機RS等で構築された無線ネットワーク2の中継経路に、迂回路となる経路が存在しないことや、中継機RSでの故障の発生などについても、中継機RS等の設置位置(設置場所)に出向くことなく、把握することができる。
また、この無線通信システム1において、例えば、中継機マークMaを中心とした円マークを対応マークMbとして作成してこの円マーク内に位置する他の中継機RSが隣接中継機RSである把握させる構成も考えられるが、この無線通信システム1では、隣接中継機RSとの対応関係を示す対応マークMbとして、自機の中継機マークMaと隣接中継機RSの中継機マークMaとの間を線で結ぶ線マークを作成する構成を採用している。したがって、この無線通信システム1によれば、任意の中継機RSと隣接中継機RSとなる中継機RSの存在の有無、および隣接中継機RSが存在しているときにはどの中継機RSが隣接中継機RSであるかを、線マークとして作成された対応マークMbに基づいて直接的に、つまり明確に把握することができる。
また、この無線通信システム1によれば、サーバ4が、故障等の発生によって保有情報が送られてこなくなった中継機RS(保有情報を取得できなくなった中継機RS)について、保有情報が送られてきていたときのこの中継機RSの位置情報D1を利用して、この位置情報D1で示される電子地図MP上におけるこの中継機RSの位置に、保有情報が送られてきていたとき(保有情報を取得できていたとき)の表示態様とは異なる態様で中継機マークMaを表示させるための表示用情報D11を作成することもできることから、この表示用情報D11および地図情報D12に基づいて上記のような画像を生成して表示装置の画面上に表示させることにより、保有情報の送られてこない中継機RSの中継機マークMaを非表示とする構成と比較して、この故障等の発生した中継機RSの位置をより確実に把握することができる。
また、この無線通信システム1によれば、サーバ4がサーバ4に備えられた表示装置の画面上に上記の画像を表示させるため、サーバ4の管理者は、携帯端末5などで通信インフラ3を介してサーバ4にアクセスすることなく、中継機RS等についての隣接中継機RSの有無、および隣接中継機RSが存在するときにはこの隣接中継機RSについての受信電界強度を把握することができる。
なお、無線通信システム1の構成は上記の構成に限定されない。例えば、サーバ4には中継機RS等の自機情報D4についても識別情報IDと対応付けられて中継機RS等の保有情報の一部として送信される。したがって、サーバ4が中継機情報表示処理を実行して、中継機RS等の自機情報D4についても表示装置の画面上に表示させる構成を採用することもできる。具体的には、この中継機情報表示処理では、サーバ4は、マウスなどのポインティングデバイスが管理者によって操作されて、表示装置の画面上に表示されている中継機マークMaにポインタが移動されたことを検出したときには、この中継機マークMaの位置にある中継機RS等の自機情報D4を、この中継機マークMaに対応させて表示させる(例えば、中継機マークMaの近傍に所謂吹き出しの態様で表示させる)。この構成によれば、中継機RS等が設置された場所から離れた遠隔地に設置されたサーバ4において、中継機RS等の自機情報D4を確実かつ容易に把握することができる。なお、このようにして、中継機RS等の自機情報D4をサーバ4において活用しない構成では、中継機RS等において、自機の自機情報D4を保有情報に含めないように構成することもできる。
1 無線通信システム
2 無線ネットワーク
3 通信インフラ
4 サーバ
Ma 中継機マーク
Mb 対応マーク
MP 電子地図
MS 親機
RS 中継機
SS 子機

Claims (5)

  1. 1つの親機および複数の中継機で構成されると共に当該中継機の保有する保有情報を最終的に当該親機に送信するための送信先を示す中継経路情報を自動的に構築する自律分散型の無線ネットワーク、および前記親機と通信して前記中継機の前記保有情報を取得するサーバを備え、前記複数の中継機は、自機の識別情報および自機と直接通信可能な範囲内に位置する1または2以上の隣接中継機としての他の前記中継機から取得した当該隣接中継機の前記保有情報を自機の前記保有情報として当該保有情報を自機の前記中継経路情報において前記送信先として規定されている他の中継機に送信する無線通信システムであって、
    前記複数の中継機は、現在位置を検出して当該現在位置を示す位置情報を出力する位置検出部と、前記隣接中継機についての受信電界強度を検出して当該隣接中継機毎の当該受信電界強度を示す電界情報を出力する電界検出部とを備えると共に、前記位置情報と、前記電界情報および前記隣接中継機の前記識別情報を対応させた隣接機情報とを自機の前記保有情報の一部として送信し、
    前記サーバは、前記親機から取得した前記保有情報に含まれる前記中継機についての前記識別情報、前記位置情報および前記隣接機情報に基づいて、当該中継機の前記現在位置に表示させる中継機マーク、および当該中継機と当該中継機に対して前記隣接中継機となる他の前記中継機との対応関係を示す対応マークを電子地図上に表示させるための表示用情報を作成する表示情報作成処理を実行する無線通信システム。
  2. 前記サーバは、前記対応マークとして、前記中継機の前記中継機マークおよび当該中継機に対して前記隣接中継機となる前記他の中継機の前記中継機マーク間を結ぶ線マークを作成する請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記サーバは、取得できていた前記保有情報が取得できなくなった前記中継機についての前記中継機マークを異なる態様で表示させる前記表示用情報を作成する請求項1または2記載の無線通信システム。
  4. 前記サーバは、表示装置を備え、当該表示装置の画面上に前記電子地図を表示させると共に、前記表示用情報に基づいて前記中継機マークおよび前記対応マークを前記電子地図上に表示させる請求項1から3のいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 前記複数の中継機は、自機を構成する構成要素の状態を示す自機情報を前記自機の前記保有情報の一部として送信し、
    前記サーバは、前記電子地図上に表示されている前記中継機マークのうちの1つがポインタで指定されたときには、当該中継機マークに対応する前記中継機についての前記自機情報を前記画面上に表示させる請求項4記載の無線通信システム。
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