JP2017061652A - ガソリン基材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ガソリン基材の原料から芳香族炭化水素を十分に回収しつつ十分なオクタン価を有するガソリン基材を得ることを可能とするガソリン基材の製造方法を提供すること。【解決手段】 本発明のガソリン基材の製造方法は、炭素数6〜10の炭化水素を含む原料油を、直鎖状炭化水素を選択的に透過させることができる第1の無機膜及び芳香族炭化水素を選択的に透過させることができる第2の無機膜にこの順又は反対の順に接触させることを特徴とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、ガソリン基材の製造方法に関する。
ガソリンは一般に種々のガソリン基材を混合して製造される。ガソリン基材を構成する物質としては、主としてパラフィン(アルカン)系炭化水素、オレフィン(アルケン)系炭化水素、ナフテン(シクロアルカン)系炭化水素、芳香族炭化水素、含酸素化合物(MTBE、エタノール等)に分類される。また、ガソリン基材は、製造される装置で分類すると、常圧蒸留装置(トッパー)から得られる直留ナフサ(SR)、アルキレーション装置から得られるアルキレートガソリン、リフォーマーから得られるリフォーメートガソリン、流動床接触分解装置(FCC)から得られる接触分解ガソリン(CCG)、その他に分類される。これらのガソリン基材はそれぞれに特徴があり、これらを混合(ブレンド)して自動車用ガソリンが製造される。自動車用ガソリンは、日本ではJIS規格(JIS K2202 自動車ガソリン)で定められる蒸留性状、オクタン価、酸化安定性、硫黄含有量、ベンゼン含有量、その他の規格を満たさなければならない(たとえば、非特許文献1)。
この中で、重要な規格の一つがオクタン価である。オクタン価はリサーチ法オクタン価(RON)とモーター法オクタン価(MON)があるが、日本ではリサーチ法オクタン価(以下、RONという)が広く使われる。炭化水素の構造とオクタン価には一般的に次の関係が知られている(たとえば、非特許文献2)。(i)パラフィン系炭化水素、オレフィン系炭化水素では、分子内の分枝の構造が同じであれば炭素数の多い方がオクタン価は低い、(ii)パラフィン系炭化水素では、メチル側鎖のない直鎖のパラフィン(ノルマルパラフィン)より側鎖のあるパラフィン(イソパラフィン)の方がオクタン価は高い、(iii)オレフィン系炭化水素は、炭素数が同じパラフィン系炭化水素よりオクタン価は高い、(iv)芳香族炭化水素はオクタン価が最も高く、RONは100を超える。つまり、ノルマルパラフィンが最もオクタン価が低く、芳香族炭化水素が最もオクタン価が高いガソリン基材である。ガソリン基材を混合してガソリン製品とする場合、オクタン価に関して厳密に加成性が成り立つわけではないが、オクタン価の高い基材を多く混合すればガソリン製品のオクタン価は高くなる。
JISハンドブック2014 石油 日本規格協会編
日石三菱「石油便覧2000」燃料油脂新聞社、2000年3月1日発行
直留ナフサ(特に重質ナフサ)や接触分解ガソリン中には化学品原料として有用な芳香族炭化水素が含まれている。しかし、重質ナフサや接触分解ガソリンなどの原料から芳香族炭化水素を分離すると、分離後の原料において、オクタン価の高い芳香族成分の含有量が小さくなり、ガソリン基材のオクタン価が低下する傾向にある。
本発明は、ガソリン基材の原料から化学品原料として有用な芳香族炭化水素を十分に回収しつつ十分なオクタン価を有するガソリン基材を得ることを可能とするガソリン基材の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、炭素数6〜10の炭化水素を含む原料油を、直鎖状炭化水素を選択的に透過させることができる第1の無機膜及び芳香族炭化水素を選択的に透過させることができる第2の無機膜にこの順又は反対の順に接触させる、ガソリン基材の製造方法を提供する。
本発明のガソリン基材の製造方法によれば、上記2種類の無機膜を組み合わせることにより、ガソリン基材の原料から芳香族炭化水素を十分に回収しつつ十分なオクタン価を有するガソリン基材を得ることができる。また、本発明のガソリン基材の製造方法によれば、ガソリン基材の原料から、十分なオクタン価を有するガソリン基材を得つつ、芳香族炭化水素と、オレフィン等の化学品を得るためのクラッカー原料として好適な直鎖炭化水素も十分に回収することが可能となる。
なお、上記ガソリン基材の製造方法においては、前段の無機膜で透過しなかった成分(非透過成分)を後段の無機膜に接触させることで、前段が第1の無機膜である場合には透過成分を直鎖炭化水素に富む成分として、前段が第2の無機膜である場合には透過成分を芳香族炭化水素に富む成分として回収することができる。また、前段が第1の無機膜である場合には透過成分を直鎖炭化水素に富む成分として、後段が第2の無機膜である場合には透過成分を芳香族炭化水素に富む成分として回収することができる。
上記ガソリン基材の製造方法において、上記原料油のリサーチオクタン価Aに対する上記第1の無機膜及び上記第2の無機膜に接触させた後の上記原料油のリサーチオクタン価Bの比(B/A)が、0.9以上であることが好ましい。
上記ガソリン基材の製造方法において、直鎖パラフィン濃度が5質量%以上且つ芳香族炭化水素濃度が1質量%以上である上記原料油を上記第2の無機膜及び上記第1の無機膜にこの順に接触させることができる。
本発明によれば、ガソリン基材の原料から芳香族炭化水素を十分に回収しつつ十分なオクタン価を有するガソリン基材を得ることを可能とするガソリン基材の製造方法を提供することができる。
本実施形態のガソリン基材の製造方法は、炭素数6〜10の炭化水素を含む原料油を、直鎖状炭化水素を選択的に透過させることができる第1の無機膜及び芳香族炭化水素を選択的に透過させることができる第2の無機膜にこの順又は反対の順に接触させる。
図1は、本実施形態に係るガソリン基材の製造方法が実施されるガソリン基材の製造システムの一実施形態を示す。図1に示す製造システム100は、第1の無機膜を備える第1の分離部10と、第2の無機膜を備える第2の分離部20とを備える。第1の分離部10には、原料を供給するための供給ライン1と、流出物(例えば透過成分)を取り出すライン2と、流出物(例えば非透過成分)を取り出すライン3とが接続されている。ライン3は、第2の分離部20に接続されており、第1の分離部10からの流出物(例えば非透過成分)を分離部20に供給することができる。第2の分離部20には、流出物(例えば透過成分)を取り出すライン4と、流出物(例えば非透過成分)を取り出すライン5とが接続されている。システム100においては、ライン5に接続され、必要に応じて、第2の分離部20から得られる流出物(例えば非透過成分)を改質処理するための改質部30が設けられており、改質後の成分をライン6から得ることできる。
製造システム100を用いた本実施形態のガソリン基材の製造方法について説明する。
本実施形態に係る第1の方法は、原料油を第1の無機膜及び第2の無機膜にこの順で接触させる場合であり、原料油を第1の無機膜に透過させて、直鎖状炭化水素に富む透過成分と、非透過成分とを得る工程S1と、工程S1で得られた非透過成分を第2の無機膜に透過させて、芳香族炭化水素に富む透過成分と、非透過成分とを得る工程S2とを備える。
本実施形態に係る第2の方法は、原料油を第2の無機膜及び第1の無機膜にこの順で接触させる場合であり、原料油を第2の無機膜に透過させて、芳香族炭化水素に富む透過成分と、非透過成分とを得る工程S3と、工程S3で得られた非透過成分を第1の無機膜に透過させて、直鎖状炭化水素に富む透過成分と、非透過成分とを得る工程S4とを備える。
工程S1及び工程S3において用いる原料油としては、炭素数6〜10の炭化水素を含むものであればよく、例えば、接触分解ガソリン(CCG)、直留ナフサ(特に重質ナフサ:HSR)等が挙げられる。
接触分解ガソリンとしては、得られるプロセス(接触分解装置、接触分解用原料油、接触分解触媒、運転条件など)については特に限定されず、公知の任意の製造工程で得られる接触分解ガソリンを用いることができる。接触分解装置は、無定形シリカアルミナ、ゼオライトなどの触媒を使用して、軽油から減圧軽油までの石油留分の他、重油間接脱硫装置から得られる間脱軽油、重油直接脱硫装置から得られる直脱重油、常圧残さ油などを接触分解して高オクタン価ガソリン基材を得る装置である。例えば、石油学会編「石油精製プロセス」講談社サイエンティフィック、1998年)に記載のあるUOP接触分解法、フレキシクラッキング法、ウルトラ・オルソフロー法、テキサコ流動接触分解法などの流動接触分解法、RCC法、HOC法などの残油流動接触分解法などのプロセスが知られている。本実施形態においては、これらのいずれの装置から得られた接触分解ガソリンでも好適に用いることができる。
接触分解ガソリンとしては、沸点範囲が30〜100℃程度の軽質接触分解ガソリン、又は沸点範囲が100〜200℃程度の重質接触分解ガソリンを用いることができる。なお、本願明細書において、沸点の測定方法はJIS K2254 石油製品−蒸留試験方法の常圧法(対応国際規格:ISO 3405)とする。
本実施形態においては、5%留出温度が80℃以上、95%留出温度が180℃以下である接触分解ガソリンを用いることが好ましく、5%留出温度が90℃以上、特には95℃以上、95%留出温度が160℃以下、特には150℃以下である接触分解ガソリンを用いることがより好ましい。5%留出温度が80℃以上であると、炭素数6以上のナフサが多く含まれるようになり、接触改質装置において効率的に接触改質を行うことができる。一方、95%留出温度が180℃以下であると、改質反応触媒に悪影響を及ぼす硫黄分や窒素分が含まれる恐れが少ない。
本実施形態においては、接触分解ガソリンを更に水素化処理して得られる硫黄分1ppm以下の精製ナフサ留分を用いることができる。水素化処理としては、ナフサ留分を、水素存在下、反応温度280〜350℃、水素分圧が0.5〜10MPaG、LHSVが1.0〜8.0h−1、水素/油比が10〜150NL/Lで水素化精製触媒と接触させる方法が挙げられる。水素化精製触媒としては、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナなどの無機多孔質酸化物担体に元素周期表第6族の元素と第9族または第10族の元素を担持した触媒を用いることができる。元素周期表第6族の元素としてはモリブデン、タングステンを用いることができる。第9族の元素としてはコバルトを用いることができる。第10族の元素としてはニッケルを用いることができる。
重質ナフサとしては、原油を常圧蒸留装置にかけて得られる直留ナフサに由来する留分を用いることができる。例えば、直留ナフサの重質分を脱硫したもの、又は直留ナフサを脱硫し、分留して得られたものを用いることができる。また、原油を常圧蒸留装置にかけて得られる重質ナフサに相当する留分を脱硫したものを用いることができる。脱硫方法としては、例えば、上記と同様の水素化精製触媒を用い、上記と同様の条件下で水素化処理する水素化脱硫が挙げられる。
本実施形態においては、5%留出温度が75〜115℃であり、95%留出温度が120〜170℃である脱硫重質ナフサを用いることが好ましく、5%留出温度が85〜110℃、特には95〜105℃であり、95%留出温度が125〜160℃、特には135〜150℃である脱硫重質ナフサを用いることがより好ましい。5%留出温度が75℃以上であると、炭素数6以上のナフサが多く含まれるようになり、接触改質装置において効率的に接触改質を行うことができる。95%留出温度が120℃以上であると、原料ナフサ留分に含まれるナフテン分の割合が多くなり、接触改質装置において効率的に接触改質を行うことができる。一方、95%留出温度が170℃以下であると、改質反応触媒に悪影響を及ぼす硫黄分や窒素分が含まれる恐れが少ない。
原料油は、炭素数6〜10の炭化水素を好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上、更に好ましくは95質量%以上含有することが好ましい。
原料油は、硫黄分が、好ましくは5質量ppm以下、より好ましくは1質量ppm以下、さらに好ましくは0.5質量ppm以下であることが好ましい。硫黄分とは、硫黄原子を含有する化合物の硫黄の質量を意味する。なお、本願明細書において、硫黄分の測定方法はJIS K2541−2 原油及び石油製品−硫黄分試験方法 第2部:微量電量滴定式酸化法とする。
工程S1及び工程S4で用いられる直鎖状炭化水素を選択的に透過させることができる第1の無機膜としては、分子篩効果により分子を分離する分離膜が好ましい。この分離膜は、分離膜が分子の大きさと同等の細孔を有し、分子の最小径がこの細孔よりも大きい分子は透過せず、分子の最小径がこの細孔よりも小さい分子を透過する。直鎖状炭化水素は直鎖状でない炭化水素(つまり側鎖を有する炭化水素)より分子の最小径が小さいため、選択的に分離できる。このように分子篩効果により分子を分離する分離膜は物理的形状により分離を行うため、種々の材料を選択できる特徴がある。このような膜として、好ましくは、ゼオライト膜、セラミック膜、炭素膜などの無機膜が挙げられる。これらの無機膜は、多孔質支持体の表面あるいは細孔内部に形成されたものを用いることができる。
多孔質支持体としては、ステンレスの面に垂直方向に針状の空孔が連なったもの、アルミナや金属の微粒子が結合したものを用いることができる。機械的強度が高く、かつゼオライト層を形成するための水熱処理及びその後の熱処理、又は炭素膜を形成するための熱処理において材質的に安定である観点から、例えば、アルミナ、チタニア、ムライト等のセラミック、ステンレスやチタンなどの金属、ガラスなどを用いることが好ましく、チタニア、アルミナ等の多孔質支持体がより好ましい。
多孔質支持体及び分離膜の形状は、直鎖状炭化水素を分離するのに適したものであればよく、例えば、膜状、板状、筒状、円筒状、ハニカム状などが挙げられる。
ゼオライト膜としては、好ましくはZSM−5型ゼオライト(MFI)を用いることができる。
セラミック膜としては、好ましくはシリカ膜、アルミナ膜、シリカアルミナ膜を用いることができる。
炭素膜としては、多孔質の炭素(カーボン)膜であれば公知の膜を利用でき、例えば、ポリイミドを炭化することで調製される炭素膜を用いることができる。ポリイミドの炭化温度は、好ましくは700℃以上、1300℃以下であり、より好ましくは900℃以上、1100℃以下である。多孔質の炭素膜の孔径は、0.3nm以上、0.6nm以下が好ましい。
第1の無機膜の厚みは、特に限定されないが、透過性を向上させるため、膜厚を1〜100μm程度の範囲に設定することができる。
第1の無機膜は、分岐炭化水素に対する直鎖炭化水素の分離係数が1.1以上であることが好ましく、5以上であることがより好ましく、10以上であることが更に好ましい。
本明細書において無機膜の成分Aの成分Bに対する分離係数とは、下記式で定義される供給側の成分A(モル%)と成分B(モル%)との比に対する透過側の成分A(モル%)と成分B(モル%)との比の値をいう。
成分Aの成分Bに対する分離係数=(Pa/Pb)/(Fa/Fb)
Pa:透過側の成分Aのmol濃度、Pb:透過側の成分Bのmol濃度、Fa:供給側の成分Aのmol濃度、Fb:供給側の成分Bのmol濃度
成分Aの成分Bに対する分離係数=(Pa/Pb)/(Fa/Fb)
Pa:透過側の成分Aのmol濃度、Pb:透過側の成分Bのmol濃度、Fa:供給側の成分Aのmol濃度、Fb:供給側の成分Bのmol濃度
膜分離の手段としては、公知の膜分離器を使用することができる。例えば、管状の支持体の外周に分離膜が形成されている膜分離器の場合、膜分離器の外側一端から原料油を導入し、他端から非透過成分を取り出し、支持体の内部から透過成分を取り出すことができる。
膜による分離操作は、供給側と透過側の両側とも気相である蒸気透過法(vapor permeation)、供給側が液相で透過側が気相である浸透気化法(pervaporation)、供給側と透過側の両側とも液相である液相法の何れの方法を採用してもよい。本実施形態においては、物質の透過流速は供給側と透過側の物質の分圧差に比例するため、供給側の分圧を高めやすいという観点から、蒸気透過法が好ましい。
分離操作温度は特に限定されるものではないが、透過速度と分離係数から適した温度を設定することができ、70〜500℃が好ましい。膜分離を行うには、非透過側(原料側)の透過物質の分圧が透過側の透過物質の分圧よりも高いことが必要である。このため、公知の方法により、(a)非透過側の圧力を大気圧よりも高める、(b)透過側の圧力を大気圧よりも低める、(c)透過側にスイープガス(キャリアガスともいう)を流すことにより透過側の透過物質の分圧を下げる、ことにより、膜分離を行うことができる。上記の(a)〜(c)の操作は2種以上を併用してもよい。非透過側及び透過側のそれぞれの圧力は、特に限定されるものではないが、透過速度と分離係数から適した範囲を設定することができ、例えば、非透過側の絶対圧として101〜2100kPa、透過側の絶対圧として101kPa未満を設定することができる。
工程S2及び工程S3で用いられる芳香族炭化水素を選択的に透過させることができる第2の無機膜としては、分離膜と分子との吸着力により分子を分離する分離膜が好ましい。この分離膜は、膜との吸着力の大きい分子を選択的に吸着して、吸着力の大きい分子は透過し、吸着力の小さい分子は吸着した分子に阻害されて透過しない。芳香族炭化水素は芳香環のπ原子に起因する極性を有するため、同様に極性を有する分離膜表面に対して選択的に吸着し、分離膜内を吸着・脱着を繰り返して通過する。このように分離膜と分子との吸着力により分子を分離する分離膜は化学的性質により分離を行うため、芳香族炭化水素のような分子の最小径が大きい分子でも透過できる特徴がある。好ましい分離膜としては、ゼオライト膜が挙げられる。
上記の無機膜としては、多孔質支持体の表面あるいは細孔内部に膜素材が形成されたものを用いることができる。また、多孔質支持体は、膜の合成温度等の製造時の環境、膜の使用温度やその他の使用状況に応じて、物性的に機械的強度が高いものを適宜選択することができる。耐熱性、耐酸性等の観点からセラミックスの多孔質支持体が好ましく、アルミナの多孔質支持体がより好ましく、α−アルミナの多孔質支持体が更に好ましい。
ゼオライト膜を構成するゼオライトとしては、現在公知の合成ゼオライトを適用することができる。例えば、小野嘉夫・八嶋建明編「ゼオライトの科学と工学」講談社サイエンティフィック(2000年7月10日発行)に記載されたゼオライトを適用することができる。具体的には、A型ゼオライト(LTA)、フォージャサイト型ゼオライト(FAU)、モルデナイト型ゼオライト(MOR)、ZSM−5型ゼオライト(MFI)を挙げることができる。好ましくは、フォージャサイト型ゼオライトであり、フォージャサイト型ゼオライトとしては、X型ゼオライト、Y型ゼオライトが挙げられる。
ゼオライト膜は、芳香族炭化水素との吸着力が大きいこと、及びゼオライトのミクロ細孔径が大きいことの点から、FAU型ゼオライト膜であってよい。FAU型ゼオライト膜は、FAU型ゼオライトにより構成される分離膜である。FAU型ゼオライトとしては、X型ゼオライト(Si/Al比が1.0〜1.5)、Y型ゼオライト(Si/Al比が1.5以上)が挙げられる。Y型ゼオライトのSi/Al比の上限は限定されないが、好ましくは11以下、さらに好ましくは6以下、特に好ましくは3以下である。また、FAU型ゼオライトは、Si及びAl以外の金属元素を含むものであってよい。当該金属元素としては、Li、Na、K、Ca、Mg、Ba、Ni、Ag、Cu、Pdが挙げられ、これらのうちアルカリ金属(Li、Na及びK)が好ましい。
ゼオライト膜の合成には、主として水熱合成を用いることができる。水熱合成に際して、各種出発物質及びその配合量を選択し、さらに、水熱条件を選択することにより、各種ゼオライトが合成される。多孔質支持体表面へのゼオライト膜の合成に先立って、多孔質支持体表面側の孔部を含む表面上にゼオライト粒子を担持させることが好ましい。このようにゼオライトの粒子を担持させるには、多孔質支持体表面をゼオライト粒子を用い乾式で研磨する方法、ゼオライト粒子を分散媒中に分散させた懸濁液に浸漬する浸漬法、ディップコーティング法、ゼオライト粒子を分散媒中に分散させた懸濁液を支持体表面に刷毛塗りする方法などが挙げられる。担持させるゼオライト粒子としては、X型ゼオライト及び/又はY型ゼオライトを主成分とするものが挙げられる。
このようにしてゼオライト粒子を多孔質支持体表面上に担持させた上でゼオライト膜を水熱合成すると、ゼオライトの多結晶膜の合成のための種結晶となるゼオライト粒子が、緻密に多孔質基材の表面上に存在することができる。この結果、合成される多結晶も、これらの種結晶の存在状態に応じて、基材上に緻密に合成される。このため、ピンホールや、結晶間隙が形成されにくく、多孔質支持体表面が、連続した多結晶膜で覆われた状態が形成される。
第2の無機膜の厚みは、特に限定されないが、透過性を向上させるため、膜厚を1〜100μm程度の範囲に設定することができる。
第2の無機膜は、非芳香族炭化水素に対する芳香族炭化水素の分離係数が2以上であることが好ましく、10以上であることがより好ましく、100以上であることが更に好ましい。
膜分離の手段、及び膜による分離操作については、上述した第1の無機膜と同様に行うことができる。
分離操作温度は特に限定されるものではないが、透過速度と分離係数から適した温度を設定することができ、70〜500℃が好ましい。圧力は、特に限定されるものではないが、透過速度と分離係数から適した範囲を設定することができ、例えば、非透過側の絶対圧として101〜2100kPa、透過側の絶対圧として101kPa未満を設定することができる。
上記ガソリン基材の製造方法において、上記原料油のリサーチオクタン価Aに対する上記第1の無機膜及び上記第2の無機膜に接触させた後の上記原料油のリサーチオクタン価Bの比(B/A)が、0.9以上であることが好ましい。この場合、原料油のリサーチオクタン価が77以上であると、第2の分離部20から得られる流出物をガソリン基材として好適に用いることもできる。
更に本実施形態に係るガソリン基材の製造方法においては、上記原料油における直鎖パラフィン濃度が5質量%以上且つ芳香族炭化水素濃度が1質量%以上であることが好ましい。
本実施形態においては、必要に応じて、第2の分離部20から得られる流出物(例えば非透過成分)を改質部30で改質処理することができる。
改質部30での改質処理としては、接触改質が挙げられる。接触改質を行う接触改質装置、運転条件は特に限定されるものでなく、公知の任意の製造装置、運転条件を採用することができる。接触改質装置は、白金アルミナ触媒や白金にレニウム、ゲルマニウム、すず、イリジウムなどの第二の金属を添加したバイメタリックアルミナ触媒などを備えるものが挙げられる。このような装置としては、例えば、沸点範囲80〜180℃程度の脱硫された脱硫直留ナフサを処理して高オクタン価ガソリン基材であるリフォーメートやベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素を得るために広く用いられている装置を用いることができる。例えば石油学会編「新石油精製プロセス」に記載のあるUOPプラットフォーミングプロセス、レニフォーミングプロセス、EREパワーフォーミングプロセス、マグナフォーミングプロセスなどがある。
反応温度は、好ましくは400〜600℃であり、より好ましくは450〜550℃である。LHSV(液空間速度)は、好ましくは0.5〜5h−1、より好ましくは1〜2h−1である。反応圧力は好ましくは0.1〜2MPaであり、より好ましくは0.2〜1.5MPaである。水素/油比(モル比)は好ましくは0.5〜10であり、より好ましくは1〜5である。
本実施形態に係る方法により得られるガソリン基材は、リサーチオクタン価が70以上であることが好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[分離膜の分離能の評価]
(膜分離装置)
図2に示す膜分離装置を作製し、これを用いて分離膜の分離能を評価した。図2の装置は、分離膜55を収容できる膜分離セル54と、膜分離セル54に予熱器を有する供給ライン53を介して原料を供給する供給タンク50a及びポンプ50bから構成される原料供給部51と、膜分離セル54に接続され、透過成分のスイープガスを供給する供給ボンベ52と、膜分離セル54を加熱するための加熱器56と、膜分離セル54から非透過成分を取り出すための非透過ガスライン57と、膜分離セル54から透過成分を取り出すための透過ガスライン58とを備える。
(膜分離装置)
図2に示す膜分離装置を作製し、これを用いて分離膜の分離能を評価した。図2の装置は、分離膜55を収容できる膜分離セル54と、膜分離セル54に予熱器を有する供給ライン53を介して原料を供給する供給タンク50a及びポンプ50bから構成される原料供給部51と、膜分離セル54に接続され、透過成分のスイープガスを供給する供給ボンベ52と、膜分離セル54を加熱するための加熱器56と、膜分離セル54から非透過成分を取り出すための非透過ガスライン57と、膜分離セル54から透過成分を取り出すための透過ガスライン58とを備える。
この装置では、原料を、予熱器を有する供給ライン53によって気化させながら膜分離セル54に供給することができる。また、非透過ガスライン57及び透過ガスライン58から得られる成分はそれぞれ液体窒素により冷却した回収タンクで捕集することができ、ガスクロマトグラフにて分析される。
(分離膜1)
4,4’−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフタル酸二無水物と2,3,5,6−テトラメチル−1,4−フェニレンジアミンとの重縮合反応でポリイミドを合成しN−メチル−2−ピロリドンに溶解させポリイミド溶液とした。この溶液を用いて、多孔質のアルミナからなるチューブ状の支持体(30mm×10mmφ、厚さ1mm)の外表面にポリイミドをコーティングし、これを高純度アルゴン下、900℃、20分の炭化処理を行うことにより、膜面積0.00094m2の炭素膜エレメントを作製した。この炭素膜エレメントを図2の装置に膜有効面積0.00063m2の分離膜として装填した。
4,4’−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフタル酸二無水物と2,3,5,6−テトラメチル−1,4−フェニレンジアミンとの重縮合反応でポリイミドを合成しN−メチル−2−ピロリドンに溶解させポリイミド溶液とした。この溶液を用いて、多孔質のアルミナからなるチューブ状の支持体(30mm×10mmφ、厚さ1mm)の外表面にポリイミドをコーティングし、これを高純度アルゴン下、900℃、20分の炭化処理を行うことにより、膜面積0.00094m2の炭素膜エレメントを作製した。この炭素膜エレメントを図2の装置に膜有効面積0.00063m2の分離膜として装填した。
供給原料として表1に示す組成を有する炭化水素組成物を供給タンク50aに入れ、供給ライン53によって気化させながら大気圧に保持した膜分離セル54内に0.3g/分で供給した。加熱器56によって分離膜の温度を150℃とし、スイープガスとしてヘリウムガスを300mL/分の速度で流し、透過ガスを液体窒素により冷却した回収タンクで捕集し、これをガスクロマトグラフにて分析した。このときの非透過側の圧力は大気圧(101kPa)であり、透過側の炭化水素の分圧は0.2kPaであった。このときの各化合物の成分の透過率(mol・m−2・s−1・Pa−1)を表2に示す。また、このときの所定の化合物(成分A)の所定の化合物(成分B)に対する分離係数を表3に示す。なお、成分Aの成分Bに対する分離係数は、下記式で定義される供給原料中の成分A(モル%)と成分B(モル%)との比に対する透過ガス中の成分A(モル%)と成分B(モル%)との比の値から算出した。
成分Aの成分Bに対する分離係数=(Pa/Pb)/(Fa/Fb)
Pa:透過ガス中の成分Aのmol濃度
Pb:透過ガス中の成分Bのmol濃度
Fa:供給原料中の成分Aのmol濃度
Fb:供給原料中の成分Bのmol濃度
成分Aの成分Bに対する分離係数=(Pa/Pb)/(Fa/Fb)
Pa:透過ガス中の成分Aのmol濃度
Pb:透過ガス中の成分Bのmol濃度
Fa:供給原料中の成分Aのmol濃度
Fb:供給原料中の成分Bのmol濃度
(分離膜2)
多孔質のアルミナからなるチューブ状の支持体(30mm×10mmφ、厚さ1mm)の外表面にゼオライト粒子をディップコーティングにより担持し、この支持体を水ガラス、アルミン酸ナトリウム、及び脱イオン水を含む溶液に浸し、撹拌しながら60℃、24時間の水熱処理を行うことにより、膜面積0.00094m2のNaY型ゼオライト膜エレメントを作製した。
多孔質のアルミナからなるチューブ状の支持体(30mm×10mmφ、厚さ1mm)の外表面にゼオライト粒子をディップコーティングにより担持し、この支持体を水ガラス、アルミン酸ナトリウム、及び脱イオン水を含む溶液に浸し、撹拌しながら60℃、24時間の水熱処理を行うことにより、膜面積0.00094m2のNaY型ゼオライト膜エレメントを作製した。
上記のNaY型ゼオライト膜エレメントを用いたこと以外は、分離膜1と同様の評価を行い、透過率及び分離係数を求めた。結果を表4及び5に示す。
[原料油の膜分離処理]
(参考例1)
表6に示す組成を有する、接触流動分解装置から得られたC6〜C10留分を15.2ton/hで上記分離膜2に供給するシミュレーションを上記分離膜2で得られた分離成績(透過率及び分離係数)に基づき行った。その結果、表7に示す組成を有するRON(計算値)64.9の非透過成分11.3ton/hと、芳香族濃度89質量%の透過成分3.9ton/hとが得られた。
(参考例1)
表6に示す組成を有する、接触流動分解装置から得られたC6〜C10留分を15.2ton/hで上記分離膜2に供給するシミュレーションを上記分離膜2で得られた分離成績(透過率及び分離係数)に基づき行った。その結果、表7に示す組成を有するRON(計算値)64.9の非透過成分11.3ton/hと、芳香族濃度89質量%の透過成分3.9ton/hとが得られた。
また、表6には、C6〜C10留分のリサーチオクタン価(RON)について計算値及び実測値を示し、表7には、非透過成分のRONの計算値を示す。なお、計算値は各組成物のブレンディングオクタン価の加成計算により算出し、実測値はJIS K 2280に定められたリサーチ法オクタン価測定法により求めた。
(実施例1)
参考例1で得られた表7に示す組成の非透過成分を、11.3ton/hで上記分離膜1に供給するシミュレーションを上記分離膜1で得られた分離成績に基づき行った。その結果、表8に示す組成を有するRON(計算値)74.6の非透過成分7.6ton/hと、直鎖炭化水素濃度41.9質量%の透過成分3.7ton/hとが得られた。
参考例1で得られた表7に示す組成の非透過成分を、11.3ton/hで上記分離膜1に供給するシミュレーションを上記分離膜1で得られた分離成績に基づき行った。その結果、表8に示す組成を有するRON(計算値)74.6の非透過成分7.6ton/hと、直鎖炭化水素濃度41.9質量%の透過成分3.7ton/hとが得られた。
上記の結果は、表6に示すC6〜C10留分を上記分離膜2及び上記分離膜1の順に接触させることにより、芳香族濃度89質量%の留分と、原料のRONに対する比が0.9以上のRONを有するガソリン基材とが得られることを示す。更には、直鎖炭化水素濃度41.9質量%の留分も得られる。
(実施例2)
表6に示す組成を有する、接触流動分解装置から得られたC6〜C10留分を15.2ton/hで上記分離膜1に供給するシミュレーションを上記分離膜1で得られた分離成績(透過率及び分離係数)に基づき行った。その結果、直鎖炭化水素濃度が38.5質量%の透過成分(第1透過成分)4.3ton/hと、表9に示す組成を有する非透過成分(第1非透過成分)10.9ton/hとが得られた。
表6に示す組成を有する、接触流動分解装置から得られたC6〜C10留分を15.2ton/hで上記分離膜1に供給するシミュレーションを上記分離膜1で得られた分離成績(透過率及び分離係数)に基づき行った。その結果、直鎖炭化水素濃度が38.5質量%の透過成分(第1透過成分)4.3ton/hと、表9に示す組成を有する非透過成分(第1非透過成分)10.9ton/hとが得られた。
次に、上記で得られた第1非透過成分を、10.9ton/hで上記分離膜2に供給するシミュレーションを上記分離膜2で得られた分離成績に基づき行った。その結果、芳香族濃度92質量%の第2透過成分3.3ton/hと、表10に示す組成を有するRON74.2の第2非透過成分7.6ton/hが得られた。
上記の結果は、表6に示すC6〜C10留分を上記分離膜1及び上記分離膜2の順に接触させることにより、芳香族濃度92質量%の留分と、原料のRONに対する比が0.9以上のRONを有するガソリン基材とが得られることを示す。更には、直鎖炭化水素濃度38.5質量%の留分も得られる。
(参考例2)
表11に示す組成を有する、C5〜C10の炭化水素を含む重質ナフサを15.2ton/hで上記分離膜2に供給するシミュレーションを上記分離膜2で得られた分離成績に基づき行った。その結果、表12に示す組成を有するRON(計算値)38.1の非透過成分12.8ton/hと、芳香族濃度87質量%の透過成分2.4ton/hとが得られた。
表11に示す組成を有する、C5〜C10の炭化水素を含む重質ナフサを15.2ton/hで上記分離膜2に供給するシミュレーションを上記分離膜2で得られた分離成績に基づき行った。その結果、表12に示す組成を有するRON(計算値)38.1の非透過成分12.8ton/hと、芳香族濃度87質量%の透過成分2.4ton/hとが得られた。
(実施例3)
参考例2で得られた表11に示す組成の非透過成分を、12.8ton/hで上記分離膜1に供給するシミュレーションを上記分離膜1で得られた分離成績に基づき行った。その結果、表13に示す組成を有するRON(計算値)70.7の非透過成分5.7ton/hと、直鎖炭化水素濃度72質量%の透過成分7.0ton/hとが得られた。
参考例2で得られた表11に示す組成の非透過成分を、12.8ton/hで上記分離膜1に供給するシミュレーションを上記分離膜1で得られた分離成績に基づき行った。その結果、表13に示す組成を有するRON(計算値)70.7の非透過成分5.7ton/hと、直鎖炭化水素濃度72質量%の透過成分7.0ton/hとが得られた。
上記の結果は、表11に示すC5〜C10の重質ナフサを上記分離膜2及び上記分離膜1の順に接触させることにより、芳香族濃度87質量%の留分及び直鎖炭化水素濃度72質量%の留分が得られるとともに、原料のRONよりも高いRONを有し、ガソリン基材として利用可能な留分が得られることを示す。
(実施例4)
表11に示す組成を有する、C5〜C10の炭化水素を含む重質ナフサを15.2ton/hで上記分離膜1に供給するシミュレーションを上記分離膜1で得られた分離成績(透過率及び分離係数)に基づき行った。その結果、直鎖炭化水素濃度が70質量%の透過成分(第1透過成分)7.4ton/hと、表14に示す組成を有する非透過成分(第1非透過成分)7.8ton/hとが得られた。
表11に示す組成を有する、C5〜C10の炭化水素を含む重質ナフサを15.2ton/hで上記分離膜1に供給するシミュレーションを上記分離膜1で得られた分離成績(透過率及び分離係数)に基づき行った。その結果、直鎖炭化水素濃度が70質量%の透過成分(第1透過成分)7.4ton/hと、表14に示す組成を有する非透過成分(第1非透過成分)7.8ton/hとが得られた。
次に、上記で得られた第1非透過成分を、7.8ton/hで上記分離膜2に供給するシミュレーションを上記分離膜2で得られた分離成績に基づき行った。その結果、芳香族濃度94質量%の第2透過成分2.0ton/hと、表15に示す組成を有するRON69.3の第2非透過成分5.8ton/hが得られた。
上記の結果は、表11に示すC5〜C10の重質ナフサを上記分離膜1及び上記分離膜2の順に接触させることにより、芳香族濃度94質量%の留分及び直鎖パラフィン濃度70質量%の留分が得られるとともに、原料のRONよりも高いRONを有し、ガソリン基材として利用可能な留分が得られることを示す。
また、実施例1及び3で示されるように、原料油を分離膜2及び分離膜1の順に接触させる、すなわち、芳香族炭化水素の分離を先に行うことにより、芳香族炭化水素を十分回収しつつ、より高いRONを有するガソリン基材が得られやすくなる。
1,2,3,4,5,6…ライン、10…第1の分離部、20…第2の分離部、30…改質部、50a…供給タンク、50b…ポンプ、51…原料供給部、52…供給ボンベ、53…供給ライン、54…膜分離セル、55…分離膜、56…加熱器、57…非透過ガスライン、58…透過ガスライン、100…製造システム。
Claims (3)
- 炭素数6〜10の炭化水素を含む原料油を、直鎖状炭化水素を選択的に透過させることができる第1の無機膜及び芳香族炭化水素を選択的に透過させることができる第2の無機膜にこの順又は反対の順に接触させる、ガソリン基材の製造方法。
- 前記原料油のリサーチオクタン価Aに対する前記第1の無機膜及び前記第2の無機膜に接触させた後の前記原料油のリサーチオクタン価Bの比(B/A)が、0.9以上である、請求項1に記載のガソリン基材の製造方法。
- 直鎖パラフィン濃度が5質量%以上且つ芳香族炭化水素濃度が1質量%以上である前記原料油を、前記第2の無機膜及び前記第1の無機膜にこの順に接触させる、請求項1又は2に記載のガソリン基材の製造方法。
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Citations (4)
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|---|---|---|---|---|
| JP2001172002A (ja) * | 1999-12-17 | 2001-06-26 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 燃料電池用燃料油及びその製造方法 |
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| WO2011018919A1 (ja) * | 2009-08-13 | 2011-02-17 | 日本碍子株式会社 | 混合物用分離膜、それを用いた混合物の組成変化方法、及び混合物分離装置 |
-
2015
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