以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本実施の形態に係る画像処理装置100は、情報処理装置の1種である、例えば、コピーモード、スキャナモード、及びスキャン送信モード等の複数の動作モードを備える複合機(MFP)である。この画像処理装置100は、レーザー光を露光に利用する、所謂レーザー方式(電子写真方式)の印刷機能を備える。しかし、他の形式の印刷機能を備えたものであってもよい。
画像処理装置100は、原稿の画像を画像データとして読取る画像読取機能を持つ。コピーモードでは、画像処理装置100は、読取った画像データに基づいて記録用紙に多色又は単色の画像を形成する。スキャナモードでは、画像処理装置100は、読取った画像データを電子ファイル(以下、単に「ファイル」と呼ぶ場合がある。)に変換して内部の記憶装置に保存する。スキャン送信モードでは、画像処理装置100は、読取った画像データをファイルに変換して所定の外部機器に送信する。
画像処理装置100は、読取った画像データを予め指定されたファイル形式(ファイルフォーマット)のファイルに変換する。指定可能なファイル形式は、例えば、PDF(Portable Document Format)、JPEG、TIFF、及びHTML(HyperText Markup Language)等の種々の形式を含む。
内部の記憶装置に保存されるファイル、又は外部機器に送信されるファイルには、画像処理装置100によってファイル名が設定される。設定されるファイル名は、画像の読取り時にユーザによって入力される。ユーザによるファイル名の入力がない場合、ファイル名は画像処理装置100によって自動で生成される。自動で生成されるファイル名は、例えば、画像読取り時の日時と画像処理装置の機種名とを組合せたファイル名(「日時+マシン名等のマシン固有情報」)等である。なお、ファイル名の末尾に、ファイル形式を判別するためのファイル拡張子が付加される場合がある。
画像処理装置100はまた、ネットワーク50を介して、サーバ装置60と通信可能に接続されている。サーバ装置60は、例えばファイルサーバ等の外部機器である。サーバ装置60は、種々のデータ等を記憶するデータ記憶装置62を含む。データ記憶装置62は、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であり、例えばハードディスクドライブ(HDD)等である。このデータ記憶装置62には、複数のユーザがアクセス可能な共有フォルダが設けられている。複数のユーザの各々は、共有フォルダにファイルを登録(保存)したり、共有フォルダ内のファイルを閲覧したりできる。
スキャン送信モードでは、ファイルの保存場所として例えばサーバ装置60の共有フォルダが指定される。画像処理装置100は、読取ったデータを画像ファイルに変換してサーバ装置60に送信する。送信されたファイルは、サーバ装置60の共有フォルダに保存される。
本実施の形態では、画像処理装置100は、ファイルの送信時にサーバ装置60と通信することにより、当該サーバ装置60の共有フォルダ内に、送信するファイルのファイル名と同一のファイル名が付されたファイル(既存ファイル)が保存されているか否かを判定する。画像処理装置100は、同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内に保存されていると判定すると、その既存ファイルのファイル名を変更(リネーム)する。具体的には、画像処理装置100は、既存ファイルのファイル名に連番を付加することにより、当該既存ファイルのファイル名を変更する。その後、画像処理装置100は、読取った画像データのファイルを、設定したファイル名で指定の保存場所(本実施の形態では、サーバ装置60の共有フォルダ)に保存する。
[ハードウェア構成]
図2を参照して、画像処理装置100は、制御部110、操作ユニット120、原稿読取部130、画像処理部140、画像形成部150、給紙部160、及びNIC(Network Interface Card)170を含む。
制御部110は、実質的にコンピュータであって、画像処理装置100全体を制御するCPU(Central Processing Unit)112、プログラム等を記憶するためのROM(Read−Only Memory)114、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)116、及び記憶装置118を含む。記憶装置118は、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であり、例えばハードディスクドライブ(HDD)又はフラッシュメモリ等である。CPU112には、BUSライン180が接続されており、このBUSライン180には、ROM114、RAM116及び記憶装置118が電気的に接続される。
CPU112は、操作ユニット120等からの指示に応じて各種コンピュータプログラムを実行することによって、画像処理装置100の各部の動作及び情報処理端末(例えばパーソナルコンピュータ(PC)等)との通信等の所望の処理を実行する。上記の各種コンピュータプログラムは、予めROM114又は記憶装置118に記憶されており、所望の処理の実行時において、当該ROM114又は記憶装置118から読出されてRAM116に転送される。CPU112は、CPU112内の図示しないプログラムカウンタと呼ばれるレジスタに格納された値によって指定される、RAM116内のアドレスからプログラムの命令を読出し、解釈する。CPU112はまた、読出された命令によって指定されるアドレスから演算に必要なデータを読出し、そのデータに対し命令に対応する演算を実行する。実行の結果も、RAM116、記憶装置118及びCPU112内のレジスタ等の、命令によって指定されるアドレスに格納される。
ROM114又は記憶装置118には、画像処理装置100の一般的な動作等を実現するためのコンピュータプログラムとともに、読取った画像データのファイルをサーバ装置60の所定の保存場所に保存する処理を実現するためのコンピュータプログラムが記憶される。このコンピュータプログラムは、画像処理装置100の製造時にROM114又は記憶装置118に書込まれる。なお、このコンピュータプログラムは、NIC170を介して、外部機器等から提供されてもよい。さらにこのコンピュータプログラムは、そのコンピュータプログラムが記録された、例えばDVD等の記憶媒体によって提供されてもよい。すなわち、例えばコンピュータプログラムの記録媒体としてのDVDが、画像処理装置100内に内蔵されるDVDドライブ(図示せず。)に装着され、そのDVDからコンピュータプログラムが読出されて記憶装置118にインストールされてもよい。記憶装置118は、他に、原稿読取部130で読取った画像データ等の各種データを記憶する。
BUSライン180には、さらに、操作ユニット120、原稿読取部130、画像処理部140、画像形成部150、給紙部160、及びNIC170が電気的に接続される。
操作ユニット120はユーザによる操作を受付ける。操作ユニット120は、入出力インターフェイス(図示せず。)を介して、CPU112と通信を行なう。この操作ユニット120は、操作パネル122を含む。操作パネル122は、液晶パネル等で構成された表示パネルと、表示パネルの上に配置され、タッチされた位置を検出するタッチパネルとを含む。表示パネルは、画像処理装置100の状態及び各種処理の状態に関する情報等の各種情報をユーザに提供する。この操作パネル122は、ユーザに対して対話的な操作インターフェイス(UI)を提供する。この対話的な操作インターフェイスは、タッチパネルから画像処理装置100全体の動作に対するユーザの指示を受付け、その指示の内容を表示パネルに表示するとともに、その指示に応じた制御信号を制御部110等に対して出力する。
原稿読取部130は、光源を含む原稿走査ユニット、反射ミラー、光学レンズ及びCCD(Charge−Coupled Device)ラインセンサ(以上いずれも図示せず。)を含む。原稿走査ユニットは、原稿載置台(図示せず。)上に載置された原稿の画像表面に対し光源から光を照射することによって反射光像を得る。反射ミラー及び光学レンズは、得られる反射光像をCCDラインセンサ上に結像させる。CCDラインセンサは、結像した反射光像を順次光電変換して画像データとして画像処理部140に対して出力する。すなわち、原稿読取部130は、原稿のコピー時又はスキャン時に、原稿載置台に載置される原稿から画像情報を読取り、読取った画像情報を電気信号に変換して画像データとして画像処理部140に対して出力する。
画像処理部140は、MPU(Micro Processing Unit、図示せず。)を含む。画像処理部140は、原稿読取部130、又は、PC等の情報処理端末から受信した画像データに対して、例えば、ラスタライズ処理等の各種処理を施して所定の階調の印刷データを作成する。印刷処理時には、画像処理部140は、作成した印刷データを画像形成部150に対して出力する。
画像形成部150は、画像データによって示される画像をカラー又は単色で記録用紙に印刷するものであって、例えば、感光体ドラム、帯電装置、レーザースキャンユニット(LSU)、現像装置、転写装置、クリーニング装置、定着装置、及び除電装置等を備えている。画像形成部150には、例えば、搬送路が設けられており、給紙部160から給紙されてきた記録用紙が搬送路に沿って搬送される。
給紙部160は、記録用紙を収納する給紙トレイ(図示せず。)を含む。給紙部160は、給紙トレイに収納された記録用紙を1枚ずつ引出して記録用紙を画像形成部150の搬送路へと送り出す。画像形成部150の搬送路に沿って記録用紙が搬送されている途中で、記録用紙が感光体ドラムと転写装置との間を通過し、さらに定着装置を通過して、記録用紙に対する印刷が行なわれる。
感光体ドラムは、一方向に回転し、その表面は、クリーニング装置と除電装置によりクリーニングされた後、帯電装置により均一に帯電される。レーザースキャンユニットは、印刷対象の画像データに基づいてレーザー光を変調し、このレーザー光によって感光体ドラムの表面を主走査方向に繰返し走査して、静電潜像を感光体ドラムの表面に形成する。現像装置は、トナーを感光体ドラムの表面に供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラムの表面に形成する。転写装置は、転写装置と感光体ドラムとの間を通過していく記録用紙に感光体ドラムの表面のトナー像を転写する。
定着装置は、記録用紙を加熱するための加熱ローラと、記録用紙を加圧するための加圧ローラとを含む。記録用紙が加熱ローラによって加熱され、且つ、加圧ローラによって加圧されることによって、記録用紙上に転写されたトナー像が記録用紙に定着される。定着装置から排出された(印刷された)記録用紙は排紙トレイに排出される。
NIC170は、ネットワーク50とのインターフェイスをとる。画像処理装置100は、このNIC170を介して、ネットワーク50上のサーバ装置60等と、所定の通信プロトコルにしたがったデータ通信を行なうことができる。画像処理装置100は、NIC170を介して、PC等から印刷ジョブ等の各種処理の実行を命令する命令信号を受信できる。
[ソフトウェア構成]
図3を参照して、スキャン送信モードにおいて、共有フォルダに保存されている既存ファイルのファイル名をリネームする処理を実行するために、画像処理装置100で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、スキャン送信モードが選択されたことに応じて開始する。
このプログラムは、ファイルの保存先(保存場所)が指定されているか否かを判定し、保存先が指定されるまで待機するステップS1000と、ステップS1000において、ファイルの保存先が指定されていると判定された場合に実行され、ユーザによるファイル名の入力操作を受付けるステップS1010と、ステップS1010の後に実行され、原稿の画像の読取り開始(スキャン開始)の指示がされたか否かを判定し、スキャン開始の指示がされるまで待機するステップS1020と、ステップS1020において、スキャン開始の指示がされたと判定された場合に実行され、原稿読取部130を制御して、原稿載置台に載置された原稿の画像データを読取る処理(スキャン処理)を実行するステップS1030と、ステップS1030の後に実行され、読取った画像データを予め指定されたファイル形式のファイルに変換するステップS1040とを含む。ステップS1000では、ファイルの保存場所として、サーバ装置60の共有フォルダが予め指定される。
このプログラムはさらに、ステップS1040の後に実行され、ユーザによるファイル名の入力操作を受付けたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1050と、ステップS1050において、ユーザによるファイル名の入力操作を受付けていないと判定された場合に実行され、ファイル名を生成する処理を実行するステップS1060と、ステップS1050において、ユーザによるファイル名の入力操作を受付けたと判定された場合、又は、ステップS1060の後に実行され、ユーザによって入力されたファイル名、又は画像処理装置100が自動で生成したファイル名を、読取った画像データのファイルのファイル名に設定するステップS1070と、を含む。
このプログラムはさらに、ステップS1070の後に実行され、保存先の指定情報に基づいて、サーバ装置60と通信するステップS1080と、ステップS1080の後に実行され、設定されたファイル名と同一ファイル名の既存ファイルがサーバ装置60の共有フォルダ内にあるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1090と、ステップS1090において、同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にあると判定された場合に実行され、当該既存ファイルのファイル名をリネームする処理を実行するステップS1100と、ステップS1090において、同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にないと判定された場合、又は、ステップS1100の後に実行され、読取った画像データのファイルをサーバ装置60に送信することにより、当該ファイルを設定したファイル名でサーバ装置60の共有フォルダに保存するステップS1110とを含む。ステップS1110の処理が終了すると、このプログラムは終了する。
図4は、図3のステップS1100の詳細なフローである。図4を参照して、このルーチンは、整数型の変数nに1を代入するステップS1200と、ステップS1200の後に実行され、ファイル名(ファイル名に拡張子が付加されている場合は拡張子を除くファイル名の本体)の末尾に(n)を付加したファイル名候補を生成するステップS1210と、ステップS1210の後に実行され、生成したファイル名候補と同一ファイル名のファイルが共有フォルダに保存されているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1220と、ステップS1220において、ファイル名候補と同一ファイル名のファイルが共有フォルダに保存されていると判定された場合に実行され、変数nの値を1だけ増加させる(インクリメントする)ステップS1230と、ステップS1220において、ファイル名候補と同一のファイル名が付されたファイルが共有フォルダに保存されていないと判定された場合に実行され、同一ファイル名の既存ファイルをファイル名候補のファイル名に変更(リネーム)するステップS1240とを含む。ステップS1230の処理が終了すると、制御はステップS1210に戻る。ステップS1240の処理が終了すると、このルーチンは終了する。
[動作]
本実施の形態に係る画像処理装置100は以下のように動作する。以下の説明では、画像処理装置100の動作の内、本発明に関連する部分のみを説明する。他の動作は従来の画像処理装置の動作と同じである。
原稿の画像を画像データとして読取り、読取った画像データをファイルとしてサーバ装置60の共有フォルダに保存する場合を考える。画像処理装置100には、スキャン送信モードにおけるファイルの保存場所として、サーバ装置60の共有フォルダが予め指定(設定)される。ユーザは、画像処理装置100に原稿をセットして、画像処理装置100の動作モードとしてスキャン送信モードを選択する。
制御部110は、ファイルの保存先が指定されていると判定する(図3に示すステップS1000においてYES)。画像処理装置100は、ユーザによるファイル名の入力操作を受付ける(ステップS1010)。ユーザによるファイル名の入力操作がされないこともある。その場合、画像処理装置100は自動でファイル名を生成する。
画像処理装置100は、ユーザによるスキャン開始の指示を受付けると(ステップS1020においてYES)、スキャン処理を実行する(ステップS1030)。具体的には、制御部110は、原稿読取部130を制御して、原稿載置台に載置された原稿の画像(画像データ)を読取る。スキャン処理が終了すると、制御部110は、読取った画像データを予め指定されたファイル形式のファイルに変換する(ステップS1040)。例えば、ファイル形式として「PDF」が指定されている場合、制御部110は、読取った画像データをPDFファイルに変換する。
ユーザによってファイル名が入力されている場合(ステップS1050においてYES)、制御部110は、入力されたファイル名を、変換したファイルのファイル名に設定する(ステップS1070)。一方、ユーザによってファイル名が入力されていない場合(ステップS1050においてNO)、制御部110は、ファイル名を自動で生成し(ステップS1060)、生成したファイル名を、変換したファイルのファイル名に設定する(ステップS1070)。
画像処理装置100は、予め設定された保存先(保存場所)の指定情報に基づいて、NIC170を介して、サーバ装置60と通信する(ステップS1080)。制御部110は、サーバ装置60の共有フォルダ内に、設定したファイル名と同一ファイル名の既存ファイルがあるか否かを判定する。制御部110は、同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にないと判定すると(ステップS1090においてNO)、読取った画像データのファイルを設定したファイル名でサーバ装置60に送信して、当該サーバ装置60の共有フォルダに保存する(ステップS1110)。
一方、制御部110は、同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にあると判定すると(ステップS1090においてYES)、当該既存ファイルのファイル名を変更する処理(リネーム処理)を実行する(ステップS1100)。
リネーム処理では、制御部110は、まず、変数nに1を代入する(図4に示すステップS1200)。制御部110は、ファイル名の末尾(ファイル名の本体の末尾)に(n)を付加したファイル名候補を生成する(ステップS1210)。nの値が1の場合、制御部110は、ファイル名(ファイル名の本体)の末尾に(1)を付加したファイル名候補を生成する。制御部110は、生成したファイル名候補と同一のファイル名が付されたファイルが共有フォルダに保存されているか否かを判定する。同一のファイル名が付されたファイルが共有フォルダに保存されている場合(ステップS1220においてYES)、制御部110は、変数nの値をインクリメントする(ステップS1230)。制御部110は、ファイル名の末尾(ファイル名の本体の末尾)に(n)を付加したファイル名候補を生成する(ステップS1210)。インクリメントされた後のnの値が2の場合、制御部110は、ファイル名(ファイル名の本体)の末尾に(2)を付加したファイル名候補を生成する。生成したファイル名候補と同一のファイル名が付されたファイルが共有フォルダに保存されていない場合(ステップS1220においてNO)、制御部110は、既存ファイルのファイル名を、生成したファイル名候補に変更する(ステップS1240)。
リネーム処理が終了すると、画像処理装置100は、読取った画像データのファイルを、設定したファイル名でサーバ装置60に送信して、当該サーバ装置60の共有フォルダに保存する(図3に示すステップS1110)。これにより、読取った画像データのファイルが、既存ファイルのリネーム前のファイル名で共有フォルダに新たに保存される。
図5〜図7を参照して、リネーム処理及びファイルの保存処理のより具体的な動作について説明する。
図5(A)を参照して、画像処理装置100において、読取った画像データのファイルに対して、例えば「ファイル.pdf」というファイル名が設定されたとする。サーバ装置60の共有フォルダには、ファイル名が「ファイル.pdf」の既存ファイル70が保存されているものとする。画像処理装置100はサーバ装置60と通信して、共有フォルダ内に同一ファイル名の既存ファイルが保存されているか否かを判定する。画像処理装置100は、共有フォルダ内に同一ファイル名の既存ファイル70があると判定する(ステップS1090においてYES)。この場合、画像処理装置100は、ファイル名の本体(「ファイル」)の末尾に(1)を付加した「ファイル(1).pdf」をファイル名候補として生成し(図4に示すステップS1210)、共有フォルダに「ファイル(1).pdf」と同一のファイル名が付されたファイルが保存されているか否かを判定する。共有フォルダには、ファイル名が「ファイル(1).pdf」のファイルが保存されていないため、画像処理装置100は、同一のファイル名が付されたファイルが保存されていないと判定する(ステップS1220においてNO)。画像処理装置100は、既存ファイル70を、生成したファイル名候補(「ファイル(1).pdf」)にリネームする(ステップS1240)。共有フォルダ内の既存ファイル70は、ファイル名が「ファイル(1).pdf」の既存ファイル70aになる。
図5(B)を参照して、画像処理装置100は、「ファイル.pdf」というファイル名が設定されたファイル72をサーバ装置60に送信する。サーバ装置60の共有フォルダには、ファイル名が「ファイル.pdf」のファイル72が追加(新たに保存)される。
図6(A)を参照して、画像処理装置100において、読取った画像データのファイルに対して、例えば「ファイル.pdf」というファイル名が設定されたとする。サーバ装置60の共有フォルダには、ファイル名が「ファイル.pdf」の既存ファイル80及びファイル名が「ファイル(1).pdf」の既存ファイル82が保存されているものとする。画像処理装置100はサーバ装置60と通信して、共有フォルダ内に同一ファイル名の既存ファイルが保存されているか否かを判定する。画像処理装置100は、共有フォルダ内に同一ファイル名の既存ファイル80があると判定する(ステップS1090においてYES)。この場合、画像処理装置100は、ファイル名の本体(「ファイル」)の末尾に(1)を付加した「ファイル(1).pdf」をファイル名候補として生成し(図4に示すステップS1210)、共有フォルダに「ファイル(1).pdf」と同一のファイル名が付されたファイルが保存されているか否かを判定する。共有フォルダには、ファイル名が「ファイル(1).pdf」のファイル82が保存されているため、画像処理装置100は、同一のファイル名が付されたファイルが保存されていると判定する(ステップS1220においてYES)。画像処理装置100は、変数nの値をインクリメントし(ステップS1230)、ファイル名の本体(「ファイル」)の末尾に(2)を付加した「ファイル(2).pdf」をファイル名候補として生成する。画像処理装置100は、共有フォルダに「ファイル(2).pdf」と同一のファイル名が付されたファイルが保存されているか否かを判定する。共有フォルダには、ファイル名が「ファイル(2).pdf」のファイルが保存されていないため、画像処理装置100は、同一のファイル名が付されたファイルが保存されていないと判定する(ステップS1220においてNO)。画像処理装置100は、既存ファイル80を、生成したファイル名候補(「ファイル(2).pdf」)にリネームする(ステップS1240)。共有フォルダ内の既存ファイル80は、ファイル名が「ファイル(2).pdf」の既存ファイル80aになる。
図6(B)を参照して、画像処理装置100は、「ファイル.pdf」というファイル名が設定されたファイル84をサーバ装置60に送信する。サーバ装置60の共有フォルダには、ファイル名が「ファイル.pdf」のファイル84が追加(新たに保存)される。
図7(A)を参照して、画像処理装置100において、読取った画像データのファイルに対して、例えば「ファイル(1).pdf」というファイル名が設定されたとする。サーバ装置60の共有フォルダには、ファイル名が「ファイル(1).pdf」の既存ファイル90が保存されているものとする。画像処理装置100はサーバ装置60と通信して、共有フォルダ内に同一ファイル名の既存ファイルが保存されているか否かを判定する。画像処理装置100は、共有フォルダ内に同一ファイル名の既存ファイル90があると判定する(ステップS1090においてYES)。この場合、画像処理装置100は、ファイル名の本体(「ファイル(1)」)の末尾に(1)を付加した「ファイル(1)(1).pdf」をファイル名候補として生成し(図4に示すステップS1210)、共有フォルダに「ファイル(1)(1).pdf」と同一のファイル名が付されたファイルが保存されているか否かを判定する。共有フォルダには、ファイル名が「ファイル(1)(1).pdf」のファイルが保存されていないため、画像処理装置100は、同一のファイル名が付されたファイルが保存されていないと判定する(ステップS1220においてNO)。画像処理装置100は、既存ファイル90を、生成したファイル名候補(「ファイル(1)(1).pdf」)にリネームする(ステップS1240)。共有フォルダ内の既存ファイル90は、ファイル名が「ファイル(1)(1).pdf」の既存ファイル90aになる。
図7(B)を参照して、画像処理装置100は、「ファイル(1).pdf」というファイル名が設定されたファイル92をサーバ装置60に送信する。サーバ装置60の共有フォルダには、ファイル名が「ファイル(1).pdf」のファイル92が追加(新たに保存)される。
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る画像処理装置100を利用することにより、以下に述べる効果を奏する。
制御部110は、電子ファイルの保存場所としてデータ記憶装置62の共有ファイルを指定し、指定された共有フォルダに保存する電子ファイルにファイル名を設定する。制御部110は、設定したファイル名と同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にあるか否かを判定する。同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にあると判定すると、制御部110はその既存ファイルのファイル名を変更(リネーム)する。既存ファイルは、新たに保存される電子ファイルとは異なるファイル名になる。これにより、設定したファイル名で電子ファイルを共有フォルダに保存したとしても、既存ファイルが上書きされるのを防止できる。
さらに、共有フォルダ(既存ファイルが保存されているフォルダと同じフォルダ)に新たに保存された電子ファイルのファイル名は、リネーム前の既存ファイルのファイル名と同一であるため、当該既存ファイルに例えばショートカット等のリンクが設定されている場合、そのリンクを用いて当該電子ファイルを参照できる。新たに保存された電子ファイルが既存ファイルの最新版である場合、リンクを更新せずとも、既存ファイルに設定されていたリンクを用いて最新の電子ファイルを参照できる。これにより、リンクを更新する手間を省くことができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態に係る画像処理装置は、内部の記憶装置118(図2参照)にファイルを保存する際に、同一ファイル名の既存ファイルをリネームする点において、第1の実施の形態に係る画像処理装置100とは異なる。その他の点では、各画像処理装置は同一の構成である。
ユーザによってスキャナモードが選択されると、画像処理装置の動作モードがスキャナモードに切替えられる。スキャナモードでは、画像処理装置は、読取った画像データを電子ファイルに変換して内部の記憶装置118に保存する。記憶装置118にはフォルダ(例えば共有フォルダ)が設けられている。本実施の形態では、ファイルの保存場所として、例えばこの共有フォルダが指定される。読取った画像データのファイルは、指定された共有フォルダに保存される。その際、読取った画像データのファイルと同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダに保存されていると、画像処理装置は、その既存ファイルのファイル名を変更する。
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係る画像処理装置では、スキャナモードが選択されたことに応じて、図8に示されるプログラムが実行される。図8のプログラムは、図3のプログラムのステップS1000、ステップS1080、ステップS1090、及びステップS1110に代えて、ステップS2000、ステップS2010、及びステップS2020を含む。図8において、図3と異なる部分について説明する。
図8を参照して、このプログラムは、ファイルの保存先(保存場所)が指定されているか否かを判定し、保存先が指定されるまで待機するステップS2000を含む。ステップS2000において、ファイルの保存先が指定されていると判定された場合は、制御はステップS1010に進む。
このプログラムはさらに、ステップS1070の後に実行され、指定された保存先に、設定されたファイル名と同一ファイル名の既存ファイルがあるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS2010を含む。ステップS2010において、同一ファイル名の既存ファイルが指定された保存先にあると判定された場合は、制御はステップS1100に進む。
このプログラムはさらに、ステップS2010において、同一ファイル名の既存ファイルがないと判定された場合、又は、ステップS1100の後に実行され、読取った画像データのファイルを指定された保存先に保存するステップS2020とを含む。ステップS2020の処理が終了すると、このプログラムは終了する。
[動作]
本実施の形態に係る画像処理装置は以下のように動作する。
原稿の画像を画像データとして読取り、読取った画像データをファイルとして内部の記憶装置118(共有フォルダ)に保存する場合を考える。ユーザは、画像処理装置に原稿をセットして、画像処理装置の動作モードとしてスキャナモードを選択する。
ユーザは、ファイルの保存先として、記憶装置118の共有フォルダを指定する。ファイルの保存先が予め指定されている場合は、ユーザによる保存先の指定は省略される。保存先が指定されると、画像処理装置は、ファイルの保存先が指定されていると判定する(図8に示すステップS2000においてYES)。画像処理装置は、ユーザによるファイル名の入力操作を受付ける(ステップS1010)。ユーザによるファイル名の入力操作がされないこともある。その場合、画像処理装置は自動でファイル名を生成する。
画像処理装置は、ユーザによるスキャン開始の指示を受付けると(ステップS1020においてYES)、スキャン処理を実行する(ステップS1030)。スキャン処理が終了すると、画像処理装置は、読取った画像データを予め指定されたファイル形式のファイルに変換する(ステップS1040)。ユーザによってファイル名が入力されている場合(ステップS1050においてYES)、画像処理装置は、入力されたファイル名を、変換したファイルのファイル名に設定する(ステップS1070)。一方、ユーザによってファイル名が入力されていない場合(ステップS1050においてNO)、画像処理装置は、ファイル名を自動で生成し(ステップS1060)、生成したファイル名を、変換したファイルのファイル名に設定する(ステップS1070)。
画像処理装置は、指定の保存先(共有フォルダ)に、設定したファイル名と同一ファイル名の既存ファイルがあるか否かを判定する。画像処理装置は、同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にないと判定すると(ステップS2010においてNO)、読取った画像データのファイルを設定したファイル名で指定された共有フォルダ(記憶装置118)に保存する(ステップS2020)。
一方、画像処理装置は、同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にあると判定すると(ステップS2010においてYES)、当該既存ファイルに対して、第1の実施の形態に示したリネーム処理と同様のリネーム処理を実行する(ステップS1100)。リネーム処理が終了すると、画像処理装置は、読取った画像データのファイルを設定したファイル名で指定された共有フォルダ(記憶装置118)に保存する(ステップS2020)。
本実施の形態に係る画像処理装置は、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
(第3の実施の形態)
本実施の形態に係る画像処理装置は、読取った画像データのファイルをサーバ装置60(図1参照)に送信する際に、サーバ装置60の共有フォルダに保存された後の当該ファイルへのリンク情報を生成して指定の情報処理端末に送信する機能を持つ点において、第1の実施の形態に係る画像処理装置100とは異なる。その他の点では、各画像処理装置は同一の構成である。
画像処理装置にはファイルの保存先が指定されている。スキャン送信モードでは、第1の実施の形態と同様、ファイルの保存先として、サーバ装置60の共有フォルダが指定されている。画像処理装置は、読取った画像データのファイルをサーバ装置60に送信する際に、保存先の指定情報に基づいて、送信したファイルの保存場所を示すリンク情報を生成する。本実施の形態では、リンク情報としてハイパーリンクを生成する。画像処理装置は、ファイルの保存場所をユーザに知らせるために、生成したハイパーリンクを指定の情報処理端末にE−mailで送信する。
ハイパーリンクを送信するか否かの設定は、操作パネルに表示される送信先管理画面250(図9参照)を操作することにより行なわれる。図9を参照して、送信先管理画面250は、読取った画像データのファイルの送信先のアドレスを入力する送信先アドレス入力欄252、ファイルの送信時にハイパーリンクをE−mailで送信する際にチェックが入れられるチェックボックス254、E−mailの送信先のアドレスを入力するE−mailアドレス入力欄256、予め登録されたE−mailアドレスからハイパーリンクを送信する情報処理端末のE−mailアドレスを検索するためのアドレス検索キー258、及び設定した内容を登録するための登録キー260を含む。
画像処理装置は、ハイパーリンクを送信するよう設定されている場合、読取った画像データのファイルをサーバ装置60に送信する際に、送信履歴を識別する履歴識別情報を生成し、生成した履歴識別情報を当該ファイルに付加する。画像処理装置はさらに、ハイパーリンクを送信すると、その送信履歴を記憶する。送信履歴は、リンクしているファイルのファイル名、及び当該ファイルの保存先アドレスであるハイパーリンク等を含む。送信履歴は、ファイルに付加された履歴識別情報と同じ履歴識別情報と関連付けて記憶される。
[ハードウェア構成]
図10を参照して、本実施の形態に係る画像処理装置200は、図2に示す記憶装置118に代えて、記憶装置210を含む。記憶装置210は、記憶装置118と同様、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であり、例えばハードディスクドライブ(HDD)又はフラッシュメモリ等である。この記憶装置210は、ハイパーリンクの送信履歴を記憶する履歴記憶部212を含む。履歴記憶部212は、送信履歴と履歴識別情報とを関連付けて記憶する。
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係る画像処理装置200では、スキャン送信モードが選択されると、図3に示されるプログラムに代えて、図11及び図12に示されるプログラムが実行される。図11及び図12のプログラムは、図3に示されるプログラムにおいて、ステップS3000〜ステップS3060をさらに含む。図11及び図12において、図3と異なる部分について説明する。
図12を参照して、このプログラムは、ステップS1090において、設定されたファイル名と同一ファイル名の既存ファイルがサーバ装置60の共有フォルダ内にあると判定された場合に実行され、当該既存ファイルに履歴識別情報が付加されているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS3000と、ステップS3000において、履歴識別情報が付加されていると判定された場合に実行され、当該履歴識別情報を取得するステップS3010とを含む。ステップS3000において、当該既存ファイルに履歴識別情報が付加されていないと判定された場合、又は、ステップS3010の処理が終了した場合は、制御はステップS1100に進む。
このプログラムはさらに、ステップS1100の後に実行され、ハイパーリンクの生成処理を行なうステップS3020と、ステップS1090において、設定されたファイル名と同一ファイル名の既存ファイルがサーバ装置60の共有フォルダ内にないと判定された場合に実行され、ハイパーリンクの生成処理を行なうステップS3030とを含む。ステップS3020又はステップS3030の処理が終了すると、制御はステップS1110に進む。
図13は、図12のステップS3020の詳細なフローである。図13を参照して、このルーチンは、既存ファイルに履歴識別情報が付加されているか否かに基づいて、当該既存ファイルのハイパーリンクが送信されているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS3200と、ステップS3200において、ハイパーリンクが送信されていると判定された場合に実行され、既存ファイルのリネーム後のハイパーリンクを生成するステップS3210とを含む。ステップS3210では、既存ファイルに付加されている履歴識別情報に基づいて、履歴記憶部212に記憶されている対応する送信履歴が抽出され、抽出された送信履歴に基づいて、既存ファイルのリネーム後のハイパーリンクが生成される。
このルーチンはさらに、ステップS3210の後に実行され、抽出された送信履歴を更新するステップS3220と、ステップS3220の後、又は、ステップS3200において、既存ファイルのハイパーリンクが送信されていないと判定された場合に実行され、ハイパーリンクを送信する設定がONにされているか否か、すなわち送信先管理画面250のチェックボックス254にチェックが入れられているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS3230と、ステップS3230において、ハイパーリンクを送信する設定がONにされていると判定された場合に実行され、サーバ装置60に送信するファイルのハイパーリンクを生成するステップS3240と、ステップS3240の後に実行され、履歴識別情報を生成し、生成した履歴識別情報を当該ファイルに付加するステップS3250とを含む。ステップS3250の処理が終了した場合、又は、ステップS3230において、ハイパーリンクを送信する設定がONにされていないと判定された場合は、このルーチンは終了する。
図14は、図12のステップS3030の詳細なフローである。図14を参照して、このルーチンは、ハイパーリンクを送信する設定がONにされているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS3300と、ステップS3300において、ハイパーリンクを送信する設定がONにされていると判定された場合に実行され、サーバ装置60に送信するファイルのハイパーリンクを生成するステップS3310と、ステップS3310の後に実行され、履歴識別情報を生成し、生成した履歴識別情報を当該ファイルに付加するステップS3320とを含む。ステップS3320の処理が終了した場合、又は、ステップS3300において、ハイパーリンクを送信する設定がONにされていないと判定された場合は、このルーチンは終了する。
再び図12を参照して、このプログラムはさらに、ステップS1110の後に実行され、ハイパーリンクが生成されたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS3040と、ステップS3040において、ハイパーリンクが生成されたと判定された場合に実行され、生成されたハイパーリンクを指定の情報処理端末にE−mailで送信するステップS3050と、ステップS3050の後に実行され、ハイパーリンクの送信履歴を履歴識別情報と関連付けて履歴記憶部212に記憶するステップS3060とを含む。ステップS3060の処理が終了した場合、又は、ステップS3040において、ハイパーリンクが生成されなかったと判定された場合は、このプログラムは終了する。
[動作]
本実施の形態に係る画像処理装置200は以下のように動作する。なお、ハイパーリンクを送信する動作を除いた動作は、上記第1の実施の形態と同様である。したがって、同様の動作についての詳細な説明は繰返さない。
第1の実施の形態と同様、原稿の画像を画像データとして読取り、読取った画像データをファイルとしてサーバ装置60の共有フォルダに保存する場合を考える。画像処理装置200には、スキャン送信モードにおけるファイルの保存先として、サーバ装置60の共有フォルダが予め指定(設定)されているものとする。具体的には、図9に示される送信先管理画面250の送信先アドレス入力欄252に、サーバ装置60の共有ファイルのアドレスが入力されているものとする。ユーザは、画像処理装置200に原稿をセットして、画像処理装置200の動作モードとしてスキャン送信モードを選択する。
画像処理装置200は、セットされた原稿の画像データを読取ると(図11に示すステップS1030)、読取った画像データを所定のファイル形式のファイルの変換する(ステップS1040)。画像処理装置200は、変換後のファイルにファイル名を設定する(ステップS1070)。画像処理装置200は、サーバ装置60と通信し(ステップS1080)、サーバ装置60の共有フォルダ内に、設定したファイル名と同一ファイル名の既存ファイルがあるか否かを判定する。同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にある場合(図12に示すステップS1090においてYES)、画像処理装置200は、その既存ファイルに履歴識別情報が付加されているか否かを判定する。履歴識別情報が付加されている場合(ステップS3000においてYES)、その履歴識別情報を取得する(ステップS3010)。
画像処理装置200は、同一ファイル名の既存ファイルに対して、第1の実施の形態で示したリネーム処理と同様のリネーム処理を実行する(ステップS1100)。既存ファイルに履歴識別情報が付加されている場合、当該既存ファイルの保存時にハイパーリンクが送信されている。画像処理装置200は、履歴識別情報が付加されているか否かに応じて、既存ファイルのハイパーリンクが送信されているか否かを判定する。既存ファイルのハイパーリンクが送信されている場合(図13に示すステップS3200においてYES)、付加されている履歴識別情報に基づいて、履歴記憶部212に記憶されている対応する送信履歴を抽出し、抽出した送信履歴に基づいて、既存ファイルのリネーム後のハイパーリンクを生成する(ステップS3210)。リネーム後のハイパーリンクを生成すると、生成したリネーム後のハイパーリンクを含むように、抽出した送信履歴を更新する(ステップS3220)。なお、既存ファイルのハイパーリンクが送信されていない場合(ステップS3200においてNO)は、こうした処理は実行されない。
画像処理装置200は、ハイパーリンクを送信するよう設定されているか否かを、送信先管理画面250のチェックボックス254へのチェックの有無に基づいて判定する。ハイパーリンクを送信するよう設定されている場合(図13に示すステップS3230においてYES)、画像処理装置200は、送信するファイルのハイパーリンクを生成する(ステップS3240)。画像処理装置200は、履歴識別情報を生成して、送信するファイルに生成した履歴識別情報を付加する(ステップS3250)。なお、ハイパーリンクを送信するよう設定されていない場合(ステップS3230においてNO)は、こうした処理は実行されない。
設定したファイル名と同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にない場合(図12に示すステップS1090においてNO)、画像処理装置200は、ハイパーリンクを送信するよう設定されているか否かを判定する。ハイパーリンクを送信するよう設定されている場合(図14に示すステップS3300においてYES)、画像処理装置200は、送信するファイルのハイパーリンクを生成する(ステップS3310)。画像処理装置200は、履歴識別情報を生成して、送信するファイルに生成した履歴識別情報を付加する(ステップS3320)。なお、ハイパーリンクを送信するよう設定されていない場合(ステップS3300においてNO)は、こうした処理は実行されない。
ハイパーリンクを生成する処理が終了すると、画像処理装置200は、読取った画像データのファイルを設定したファイル名でサーバ装置60に送信して、当該サーバ装置60の共有フォルダに保存する(図12に示すステップS1110)。これにより、読取った画像データのファイルが、既存ファイルのリネーム前のファイル名で共有フォルダに新たに保存される。
画像処理装置200は、ファイルをサーバ装置60に送信すると、ハイパーリンクが生成されている否かを判定する。ハイパーリンクが生成されている場合(ステップS3040においてYES)、画像処理装置200は、生成されたハイパーリンクを指定の情報処理端末にE−mailで送信する(ステップS3050)。ハイパーリンクを送信すると、画像処理装置200は、当該ハイパーリンクの送信履歴を、サーバ装置60に送信したファイルに付加された履歴識別情報と関連付けて履歴記憶部212に記憶する(ステップS3060)。
生成されているハイパーリンクが、既存ファイルのリネーム後のハイパーリンクの場合、既存ファイルのハイパーリンクの送信先に、リネーム後のハイパーリンクが再送信される。この場合、E−mailに、当該既存ファイルのファイル名が変更されたことを通知するメッセージを記載するようにしてもよい。生成されているハイパーリンクが、サーバ装置60に送信したファイルのハイパーリンクの場合、当該ハイパーリンクの送信時に、E−mailに、ファイルの更新を通知するメッセージを記載するようにしてもよい。
生成されているハイパーリンクが、既存ファイルのリネーム後のハイパーリンク、及びサーバ装置60に送信したファイルのハイパーリンクの両方であって、いずれも同一の情報処理端末に送信される場合、これらハイパーリンクを1つのE−mailで指定の情報処理端末に送信するようにしてもよいし、別々のE−mailで指定の情報処理端末に送信するようにしてもよい。
[本実施の形態の効果]
本実施の形態に係る画像処理装置200は、第1の実施の形態に示した効果に加えて、以下に述べる効果を奏する。
設定したファイル名と同一ファイル名の既存ファイルが共有フォルダ内にある場合、画像処理装置200は、当該既存ファイルのハイパーリンクが送信されているか否かを判定する。ハイパーリンクが送信されていると判定すると、画像処理装置200は、既存ファイルのリネーム後のハイパーリンクを生成して、当該既存ファイルのハイパーリンクの送信先に再送信する。リネーム後のハイパーリンクを受信した情報処理端末のユーザは、受信したハイパーリンクを用いることによって、既存ファイルを容易に参照できる。さらに当該ユーザは、リネーム前のハイパーリンクを用いることによって、新たに保存された電子ファイル(最新のファイル)を容易に参照できる。
さらに、ファイルの送信時に当該ファイルのハイパーリンクを指定の情報処理端末に送信するよう設定することによって、共有フォルダに新たに保存された電子ファイルのハイパーリンクを所望の情報処理端末に送信できる。例えば、新たに保存された電子ファイルのハイパーリンクを、既存ファイルのハイパーリンクの送信先とは異なる送信先に送信できる。ハイパーリンクを受信した情報処理端末のユーザは、受信したハイパーリンクを用いて、新たに保存されたファイルを容易に参照できる。
(第4の実施の形態)
図15を参照して、本実施の形態に係る画像処理装置300は、情報処理端末66から受信したファイルを内部の記憶装置に保存する際に、同一ファイル名の既存ファイルをリネームする点において、第1の実施の形態に係る画像処理装置100とは異なる。その他の点では、各画像処理装置は同一の構成である。
画像処理装置300は、ネットワーク50を介して、情報処理端末66と通信可能に接続されている。情報処理端末66は例えばPC等の端末装置である。この情報処理端末66は、画像処理装置300の記憶装置にファイルを保存するために、当該画像処理装置300にファイルを送信する。送信されるファイルにはファイル名が付されている。画像処理装置300は、情報処理端末66から送信されたファイルを受信すると、指定されたフォルダに受信したファイルを保存する。その際、画像処理装置300は、指定のフォルダ内に受信したファイルと同一ファイル名の既存フォルダがあるか否かを判定する。同一ファイル名の既存ファイルがある場合、画像処理装置300は、当該既存ファイルのファイル名を変更(リネーム)する。
[ソフトウェア構成]
図16を参照して、受信したファイルと同一ファイル名の既存ファイルに対してリネーム処理を行なうために、画像処理装置300で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、情報処理端末66からのファイルを受信したことに応じて開始する。
このプログラムは、受信したファイルを保存するフォルダ内に、受信したファイルと同一ファイル名の既存ファイルがあるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS4000と、ステップS4000において、受信したファイルを保存するフォルダ内に、同一ファイル名の既存ファイルがあると判定された場合に実行され、当該既存ファイルのファイル名をリネームする処理を実行するステップS4010と、ステップS4010の後、又は、ステップS4000において、同一ファイル名の既存ファイルがあると判定された場合に実行され、受信したファイルを指定のフォルダに保存するステップS4020とを含む。ステップS4020の処理が終了すると、このプログラムは終了する。ステップS4010では、図3に示されるステップS1100の処理と同様の処理が実行される。
本実施の形態に係る画像処理装置300も、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
(変形例)
上記実施の形態では、画像処理装置の1種であるMFPに本発明を適用した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。画像処理装置は、MFP以外の例えばスキャナ装置等であってもよい。
上記実施の形態では、情報処理装置の1種である画像処理装置に本発明を適用した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。ファイルにファイル名を設定して保存する機能を持つ情報処理装置であれば、情報処理装置は画像処理装置以外の装置であってもよい。そうした情報処理装置としては、例えば、サーバ装置、PC、スマートフォン、及びタブレット端末等が挙げられる。
上記実施の形態では、ファイル名に連番を付加することによってリネームする例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。ファイル名に例えば連番以外の文字、記号又は文字列等を付加することによってリネームするようにしてもよい。
上記実施の形態では、ファイル名に数字の連番を付加することによってリネームする例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。ファイル名に付加する連番は、数字以外の例えばアルファベットの連番であってもよい。
上記実施の形態では、ファイル名の末尾に連番を付加することによってリネームする例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。連番を付加する位置は、ファイル名の末尾以外であってもよい。例えば、ファイル名の先頭に連番を付加することによってリネームするようにしてもよい。
上記実施の形態では、ファイル名を設定したファイルを共有フォルダに保存する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。ファイルの保存場所は、共有フォルダ以外のフォルダであってもよいし、記憶装置(例えばHDD)の直下であってもよい。
上記実施の形態では、読取った画像データのファイルをサーバ装置の共有フォルダに保存する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。読取った画像データのファイルを例えばネットワーク上のPCに保存するようにしてもよい。
上記実施の形態では、読取った画像データのファイルを所定の記憶装置に保存する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。記憶装置に保存するファイルは、読取った画像データのファイル以外であってもよい。例えば、PC等の情報処理装置に本発明を適用する場合、保存するファイルは、アプリケーションソフト等で作成したファイルとすることができる。
上記実施の形態では、サーバ装置等の外部機器にファイルを保存する場合に、画像形成装置が当該ファイルと同一ファイル名の既存ファイルに対してリネーム処理を行なう例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。既存ファイルのリネーム処理は、サーバ装置等の外部機器側で行なうようにしてもよい。同一ファイル名の既存ファイルにハイパーリンク等のリンク情報が設定されている場合、外部機器側でリネーム後のリンク情報を生成して指定の端末装置に再送信するようにしてもよいし、リネーム後のリンク情報を生成して指定の端末装置に再送信するように、外部機器から画像処理装置に指示(通知)するようにしてもよい。
上記で開示された技術を適宜組合せて得られる実施の形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。