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JP2016180020A - C.i.ピグメントイエロー139 - Google Patents

C.i.ピグメントイエロー139 Download PDF

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JP2016180020A JP2015059510A JP2015059510A JP2016180020A JP 2016180020 A JP2016180020 A JP 2016180020A JP 2015059510 A JP2015059510 A JP 2015059510A JP 2015059510 A JP2015059510 A JP 2015059510A JP 2016180020 A JP2016180020 A JP 2016180020A
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紗也佳 齋藤
Sayaka Saito
紗也佳 齋藤
孝仁 古澤
Takahito Furusawa
孝仁 古澤
弘平 松崎
Kohei Matsuzaki
弘平 松崎
佐藤 俊之
Toshiyuki Sato
俊之 佐藤
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Abstract

【課題】カラーフィルタに使用した場合、高いコントラストを与えるC.I.ピグメントイエロー139とそれを含む顔料組成物、着色組成物およびカラーフィルタを提供すること。
【解決手段】CuKα線によって測定されるブラッグ角2θに対する回折強度で示される粉末X線回折図において、
2θ=19.8±0.5°の範囲内で最大回折強度を示すピークの半価幅が0.75以上であることを特徴とするC.I.ピグメントイエロー139。
【選択図】図1

Description

本発明は、新規なC.I.ピグメントイエロー139およびそれを含んでなる顔料組成物とその製造方法、着色組成物に関する。
液晶表示装置は、2枚の偏光板に挟まれた液晶層が、1枚目の偏光板を通過した光の偏光度合いを制御して、2枚目の偏光板を通過する光量をコントロールすることにより表示を行う表示装置であり、ツイストネマチック(TN)型液晶を用いるタイプが主流となっている。液晶表示装置は、2枚の偏光板の間にカラーフィルタを設けることによりカラー表示が可能となり、近年、テレビやパソコンモニタ等に用いられるようになったことから、カラーフィルタに対して高コントラスト化、高明度化、高色再現性の要求が高まっている。
カラーフィルタは、ガラス等の透明な基板の表面に2種以上の異なる色相の微細な帯(ストライプ)状のフィルタセグメントを平行又は交差して配置したもの、あるいは微細なフィルタセグメントを縦横一定の配列で配置したものからなっている。一般的に赤、緑、及び青の3色フィルタセグメントで形成されることが多く、各セグメントは、数ミクロン〜数100ミクロンと微細であり、しかも色相毎に所定の配列で整然と配置されている。
一般的に、カラー液晶表示装置では、カラーフィルタの上に液晶を駆動させるための透明電極が蒸着あるいはスパッタリングにより形成され、さらにその上に液晶を一定方向に配向させるための配向膜が形成されている。これらの透明電極及び配向膜の性能を充分に得るには、その形成を一般に200℃以上、好ましくは230℃以上の高温で行う必要がある。このため、現在、カラーフィルタの製造方法としては、耐熱性、耐光性に優れる顔料を着色剤とする顔料分散法と呼ばれる方法が主流となっている。
カラーフィルタに要求される品質項目としては、コントラストと明度が挙げられる。コントラストが低いカラーフィルタを用いると、液晶が制御した偏光度合いを乱してしまい、光を遮断しなければならないとき(OFF状態)に光が漏れたり、光を透過しなければならないとき(ON状態)に透過光が減衰したりするため、ぼやけた画面となってしまう。そのため高品質な液晶表示装置を実現するためには、コントラストを高めることが不可欠である。
さらに、前述のようにカラー液晶装置はテレビやパソコンモニタ等に用いられるため、カラーフィルタに対して高コントラスト化、高明度化とともに、広い色再現領域や高い信頼性の要求も高くなっている。
カラーフィルタにおいては高色再現の需要が高くなってきている中、従来の顔料を使用した場合色再現を改善するためにカラーフィルタの膜厚は厚くなってしまうという問題点があった。そこで、赤味の黄色で高着色力なC.I.ピグメントイエロー139が注目を集めている。
C.I.ピグメントイエロー139は、オフセットインキ、グラビアインキ、インクジェットインキ等の印刷インキ、プラスチックや塗料等の着色剤、感熱転写方式や電子写真方式等の画像記録材料、液晶、プラズマ、有機電界発光(エレクトロルミネッセンス)素子、電子ペーパー等の画像表示装置やCCD等の撮像素子に用いられるカラーフィルタ等様々な用途で広く使用されている。
C.I.ピグメントイエロー139は赤味の黄色である。これまで主に用いられてきたC.I.ピグメントイエロー138は、RedやGreenを目的の色相に合わせる際には多量の添加をしなければならなかった。しかしC.I.ピグメントイエロー139であればC.I.ピグメントイエロー138と比較し赤味のため、RedやGreenに少量の添加で目的の色相に色を合わせることが可能である。このためC.I.ピグメントイエロー139は他の黄色顔料と比較し、高い着色力を持つ。しかしC.I.ピグメントイエロー139は高着色力を示すものの、カラーフィルタに使用した場合のコントラストが低いという問題点がある。コントラストを向上させるため顔料の一次粒子径を小さくし、顔料による光の散乱を低減させる必要がある。
顔料の一次粒子径を微細化する方法として、これまでにソルベントソルトミリング工程時に微細な食塩やアクリル系樹脂を用いる方法や、乾式粉砕後に粒子成長させる方法が提案されている(特許文献1、2、3参照)。
しかし、これら公知の方法で製造したC.I.ピグメントイエロー139は微細化が十分ではなく、またこれら公知の方法では要求される高いコントラストを示すC.I.ピグメントイエロー139は得られなかった。この顔料をカラーフィルタにおいて用いてもコントラストは低く市場からの高い要求性能に応じることはできず、さらなる微細化が要求されている。
特開2007−238852 特開2009−256615 特開2004−35628
本発明が解決しようとする課題は、カラーフィルタに使用した場合、高いコントラストを与えるC.I.ピグメントイエロー139とそれを含む顔料組成物、着色組成物およびカラーフィルタを提供することにある。
本発明者らは、前記諸問題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、粉末X線回折において、特定のピークの半価幅が、ある一定以上の大きな値を示すC.I.ピグメントイエロー139が、上記課題を解決できることを見出し、本発明をなしたものである。
すなわち、本発明の実施態様は、CuKα線によって測定されるブラッグ角2θに対する回折強度で示される粉末X線回折図において、
2θ=19.8±0.5°の範囲内で最大回折強度を示すピークをA、
Aにおける2θをAx、
2θがAx以下、Ax−1.0°以上の範囲内で最小回折強度を示す点をB、
2θがAx以上、Ax+1.8°以下の範囲内で最小回折強度を示す点をC、
BとCとを結ぶ直線をベースライン、
Aから2θ軸に下ろした垂線とベースラインとの交点をD、
AとDの中点を通りベースラインと平行な線と、曲線ABの交点をE、
AとDの中点を通りベースラインと平行な線と、曲線ACの交点をF、
Eにおける2θをEx、Fにおける2θをFx、
Fx−ExをAの半価幅としたとき、
Aの半価幅が0.75以上であることを特徴とするC.I.ピグメントイエロー139に関する。
また、本発明の実施態様は、Aの半価幅が0.85以上であることを特徴とする上記C.I.ピグメントイエロー139に関する。
また、本発明の実施態様は、上記C.I.ピグメントイエロー139と、下記一般式(1)で表される化合物とを含んでなる顔料組成物であって、C.I.ピグメントイエロー139を100質量部に対して、一般式(1)で表される化合物を0.5〜40質量%含んでなる顔料組成物に関する。
Figure 2016180020
[一般式(1)中、X1は、式(a)で表わされる基である。X2は、式(b)または式(c)で表わされる基である。X3は、式(a)、式(b)、式(c)または式(d)で表わされる基である。]
Figure 2016180020
[式(a)中、Y1は、NHまたはOであり、R1は、炭素数1〜8の2価の炭化水素基である。R2およびR3は、それぞれ独立に、炭素数1〜6の1価の炭化水素基である。R2およびR3は、互いに結合して環を形成しても良い。]
Figure 2016180020
[式(b)中、Y2は、NHまたはOであり、R4は、下記式(2)または式(3)で表わされる基である。R5は、炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表す]
Figure 2016180020
[式(c)中、Y3は、NHまたはOであり、R6は、下記式(2)または式(3)で表わされる基である。]
Figure 2016180020
[式(d)中、Y4は、NHまたはOであり、R7は、H、炭素数1〜8の1価の炭化水素基または下記式(e)で表される基である。]
Figure 2016180020
Figure 2016180020
Figure 2016180020
[式(e)中、R8は、炭素数1〜8の炭化水素基、R9は、Hまたは炭素数1〜8の炭化水素基である。nは、1〜3の整数である。]
また、本発明の実施態様は、上記C.I.ピグメントイエロー139と、ポリエステル樹脂とを含んでなる顔料組成物であって、C.I.ピグメントイエロー139を100質量部に対して、ポリエステル樹脂を5〜30質量部含んでなる顔料組成物に関する。
また、本発明の実施態様は、上記C.I.ピグメントイエロー139と、一般式(1)で表される化合物と、ポリエステル樹脂とを含んでなる顔料組成物であって、C.I.ピグメントイエロー139を100質量部に対して、一般式(1)で表される化合物を0.5〜40質量%、ポリエステル樹脂を5〜30質量部含んでなる上記顔料組成物に関する。
また、本発明の実施態様は、C.I.ピグメントイエロー139と、一般式(1)で表される化合物および/またはポリエステル樹脂とを混合してソルベントソルトミリングする上記顔料組成物の製造方法であって、C.I.ピグメントイエロー139を100質量部に対して、一般式(1)で表される化合物を0.5〜40質量部および/またはポリエステル樹脂を5〜30質量部使用する上記顔料組成物の製造方法に関する。
また、本発明の実施態様は、少なくとも着色剤、バインダー樹脂、および有機溶剤からなる着色組成物であって、着色剤が、上記C.I.ピグメントイエロー139または上記顔料組成物を含有してなる着色組成物に関する。
また、本発明の実施態様は、さらに光重合性単量体および/または光重合開始剤を含有してなる上記着色組成物に関する。
また、本発明の実施態様は、基材上に、上記着色組成物から形成されてなるフィルタセグメントを具備することを特徴とするカラーフィルタに関する。
本発明により、より微細なC.I.ピグメントイエロー139とその製造方法が提供される。それにより、高いコントラストを示し顔料の分散性及び分散安定性に優れた着色組成物、感光性着色組成物を提供することができた。
図1は、実施例3で製造したC.I.ピグメントイエロー139の粉末X線回折図である。 図2は、2θ=19.8±0.5°付近の粉末X線回折図の概略図である。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書における「C.I.」とは、カラーインデックス(C.I.)を意味する。また、本明細書における「%」は、特に断わりのない限り、質量%を意味する。
本発明におけるC.I.ピグメントイエロー139はCuKα線によって測定されるブラッグ角2θに対する回折強度で示される粉末X線回折図において、
2θ=19.8±0.5°の範囲内で最大回折強度を示すピークをA、
Aにおける2θをAx、
2θがAx以下、Ax−1.0°以上の範囲内で最小回折強度を示す点をB、
2θがAx以上、Ax+1.8°以下の範囲内で最小回折強度を示す点をC、
BとCとを結ぶ直線をベースライン、
Aから2θ軸に下ろした垂線とベースラインとの交点をD、
AとDの中点を通りベースラインと平行な線と、曲線ABの交点をE、
AとDの中点を通りベースラインと平行な線と、曲線ACの交点をF、
Eにおける2θをEx、Fにおける2θをFx、
Fx−ExをAの半価幅としたとき、
Aの半価幅が0.75以上またより好ましくは0.85以上であることを特徴とする。
上記粉末X線回折図を得るための測定方法や半価幅の算出方法は、実施例に記載した方法に基づくものである。
なおここで求めた半価幅(△2θ)は、結晶子の大きさ(=結晶性)に対応するものであり、結晶子が小さく、結晶性が低く微細であるほど半価幅は大きい値となる。
驚くべきことに、2θ=19.8±0.5°の範囲内で最大回折強度を示すピークの半価幅が、0.75以上であるC.I.ピグメントイエロー139を使用した場合、極めて高いコントラストを有するカラーフィルタを製造できることを発明者らは見出した。半価幅が0.85以上であれば、より高いコントラストを有するカラーフィルタを製造することができることが明らかとなった。この半価幅は0.75以上であれば良いが、0.85以上が好ましく、1.1以上がより好ましく、1.2以上がさらに好ましい。このようなC.I.ピグメントイエロー139の製造方法については後述する。
本発明の顔料組成物で使用する化合物としては、一般式(1)で示されるものが挙げられる。一般式(1)中における炭化水素基とは、脂肪族、芳香族またはこれらを組み合わせたものや、直鎖、分鎖、環状構造またはこれらを組み合わせたものや、飽和結合、不飽和結合またはこれらを組み合わせたもの等が挙げられる。
1価の炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基等が挙げられる。また、2価の炭化水素基としては、アルキレン基、アリーレン基等が挙げられる。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等が挙げられる。
アルケニル基としては、アリル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、2−オクテニル基等が挙げられる。
シクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、2−ノルボルニル基等が挙げられる。
アリール基としては、フェニル基、p−トリル基、3,5−キシリル基等が挙げられる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、オクタメチレン基、プロピレン基等が挙げられる。
アリーレン基としては、1,3−フェニレン基、1,4−フェニレン基、2−メチル−1,4−フェニレン基、2,5−ジメチル−1,4−フェニレン基等が挙げられる。
上記はいずれも、炭素数1〜8の1価または2価の炭化水素基の具体例を挙げたが、炭素数1〜6の炭化水素基とは、上記の具体例の内、炭素数が1〜6のアルキル基、炭素数が2〜6のアルケニル基、炭素数が3〜6のシクロアルキル基、フェニル基、アルキレン基、フェニレン基等を挙げることができる。
本発明に用いた一般式(1)で表される化合物は、特開平8−127749号公報および特開平11−199796号公報等に記載された方法に従って製造することができる。一般式(1)で表される化合物としては、例えば、下記の化合物A〜Kが挙げられるが、一般式(1)で表される化合物は、これらの例に限定されるものではない。
Figure 2016180020
Figure 2016180020
Figure 2016180020
Figure 2016180020
C.I.ピグメントイエロー139と一般式(1)で表される化合物との使用割合としては、いずれの着色組成物においても、C.I.ピグメントイエロー139に対して一般式(1)表される化合物は0.5〜40質量%使用することが好ましく、1〜25質量使用することがより好ましく、5〜20質量%使用することがさらに好ましい。
本発明の顔料組成物で使用するポリエステル樹脂は、ポリアルコールと多価カルボン酸を反応させて得られる樹脂であれば特に限定されないが、分子内に2つ以上の水酸基と1つ以上のメルカプト基とを有する化合物の存在下、エチレン性不飽和単量体をラジカル重合してなる片末端領域に2つ以上の水酸基を有するビニル重合体を含むポリオール中の水酸基と、テトラカルボン酸二無水物を少なくとも含むポリカルボン酸無水物中の酸無水物とを反応させてなるポリエステル樹脂が好ましい。
本発明に使用する分子内に2つ以上の水酸基と1つ以上のメルカプト基を有する化合物(a)としては、例えば、1−メルカプト−1,1−メタンジオール、1−メルカプト−1,1−エタンジオール、3−メルカプト−1,2−プロパンジオール(チオグリセリン)、2−メルカプト−1,2−プロパンジオール、2−メルカプト−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メルカプト−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1−メルカプト−2,2−プロパンジオール、2−メルカプトエチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、及び2−メルカプトエチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
エチレン性不飽和単量体(b)としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、及びラウリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート類;
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリレート、1−アダマンチル(メタ)アクリレート、2−メチル−2−アダマンチル(メタ)アクリレート、及び2−2−エチルアダマンチル(メタ)アクリレート等の脂環式アルキル(メタ)アクリレート類;
テトラヒドロフルフリール(メタ)アクリレート、及び3−メチルオキセタニル(メタ)アクリレート等の複素環式(メタ)アクリレート類;
フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、及びパラクミルフェノキシエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート等の芳香族置換基を有する(メタ)アクリレート類;
メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシプロピル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキレン(メタ)アクリレート類;
メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート及びエトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート類;
(メタ)アクリルアミド、およびN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、及びアクリロイルモルホリン等のN置換型(メタ)アクリルアミド類;
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有(メタ)アクリレート類;
(メタ)アクリロニトリル等のニトリル類;
並びに、これらの混合物が挙げられる。
また、上記アクリル単量体と併用できる単量体として、スチレン、及びα−メチルスチレン等のスチレン類;
エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、及びイソブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;
酢酸ビニル、及びプロピオン酸ビニル等の脂肪酸ビニル類;
並びに、これらの混合物が挙げられる。
エチレン性不飽和単量体は、酸性官能基を有するものでもよい。例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、及びクロトン酸等のカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体;
N−ヒドロキシフェニルマレイミド等のフェノール性水酸基を有するエチレン性不飽和単量体;並びに、
無水マレイン酸、及び無水イタコン酸等のカルボン酸無水物基を有するエチレン性不飽和単量体等が挙げられるが、これらの中でも、特にカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体が好ましい。これら酸性官能基を有するエチレン性不飽和単量体は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。
本発明に使用するポリカルボン酸無水物は、少なくともテトラカルボン酸二無水物を含んでいる。テトラカルボン酸二無水物の2つの無水物基は、ポリオールの水酸基と反応することによって、ポリエステル分散剤の主鎖に顔料吸着基となるカルボキシル基を規則的に並べることができ、顔料分散に有利である。
本発明に使用するテトラカルボン酸二無水物としては、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ジメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物、3,5,6−トリカルボキシノルボルナン−2−酢酸二無水物、2,3,4,5−テトラヒドロフランテトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,2]−オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物などの脂肪族テトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、エチレングリコールジ無水トリメリット酸エステル、プロピレングリコールジ無水トリメリット酸エステル、ブチレングリコールジ無水トリメリット酸エステル、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジメチルジフェニルシランテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−テトラフェニルシランテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−フランテトラカルボン酸二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルプロパン二無水物、3,3’,4,4’−パーフルオロイソプロピリデンジフタル酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(フタル酸)フェニルホスフィンオキサイド二無水物、p−フェニレン−ビス(トリフェニルフタル酸)二無水物、m−フェニレン−ビス(トリフェニルフタル酸)二無水物、ビス(トリフェニルフタル酸)−4,4’−ジフェニルエーテル二無水物、ビス(トリフェニルフタル酸)−4,4’−ジフェニルメタン二無水物、9,9−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)フルオレン二無水物、9,9−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]フルオレン二無水物、3,4−ジカルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンコハク酸二無水物、及び3,4−ジカルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メチル−1−ナフタレンコハク酸二無水物等の芳香族テトラカルボン酸二無水物が挙げられる。
本発明で使用されるテトラカルボン酸二無水物は上記に例示した化合物に限らず、カルボン酸無水物基を2つ持てばどのような構造をしていてもかまわない。これらは単独で用いても、併用してもかまわない。テトラカルボン酸二無水物は、ポリオールとの反応により、ポリエステルの一単位に二個のカルボキシル基を有する分散剤を形成するため、顔料吸着性の観点から、本発明のポリエステル樹脂の構成要素として好ましい。
さらに、本発明に好ましく使用されるものは、顔料に対する吸着性の観点から、芳香族テトラカルボン酸二無水物であり、さらに好ましくは、芳香族環を2つ以上有するテトラカルボン酸二無水物である。芳香族カルボン酸は、脂肪族カルボン酸に比べて顔料吸着能が高く、さらに、芳香族環を2つ以上有するカルボン酸は、顔料吸着に適した骨格であり、耐熱性も高い。
具体的には、下記一般式(2)または一般式(3)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物が挙げられる。
一般式(2):
Figure 2016180020
(一般式(2)中、kは1または2の整数である。)

一般式(3):
Figure 2016180020
(一般式(3)中、Q1は、直接結合、−O−、−CO−、−COOCH2CH2OCO−、−SO2−、−C(CF32−、一般式(4):
Figure 2016180020
で表される基、または一般式(5):
Figure 2016180020
で表される基である。)
また、分子中にカルボン酸無水物基を1つ持つ化合物や3つ以上持つ化合物を併用、すなわち、本発明に使用するポリカルボン酸無水物中に含まれるテトラカルボン酸二無水物以外のポリカルボン酸無水物も使用することができる。
本発明に使用するポリカルボン酸無水物中に含まれるテトラカルボン酸二無水物以外のポリカルボン酸無水物は、ジカルボン酸無水物、トリカルボン酸無水物、5個以上カルボン酸を有する化合物の無水物が挙げられるが、顔料に対する吸着性の観点から、ポリエステル樹脂の設計上、ポリオールとの反応によりポリエステル樹脂の1単位に2つのカルボキシル基が生成するトリカルボン酸無水物が好ましい。配合量に関しては、後述する。
トリカルボン酸無水物としては、まず、脂肪族トリカルボン酸無水物、または芳香族トリカルボン酸無水物が挙げられる。
脂肪族トリカルボン酸無水物としては、例えば、3−カルボキシメチルグルタル酸無水物、1,2,4−ブタントリカルボン酸−1,2−無水物、cis−プロペン−1,2,3−トリカルボン酸−1,2−無水物、1,3,4−シクロペンタントリカルボン酸無水物などが挙げられる。
芳香族トリカルボン酸としては、例えば、ベンゼントリカルボン酸無水物(1,2,3−ベンゼントリカルボン酸無水物、トリメリット酸無水物[1,2,4−ベンゼントリカルボン酸無水物]など)、ナフタレントリカルボン酸無水物(1,2,4−ナフタレントリカルボン酸無水物、1,4,5−ナフタレントリカルボン酸無水物、2,3,6−ナフタレントリカルボン酸無水物、1,2,8−ナフタレントリカルボン酸無水物など)、3,4,4’−ベンゾフェノントリカルボン酸無水物、3,4,4’−ビフェニルエーテルトリカルボン酸無水物、3,4,4’−ビフェニルトリカルボン酸無水物、2,3,2’−ビフェニルトリカルボン酸無水物、3,4,4’−ビフェニルメタントリカルボン酸無水物、3,4,4’−ビフェニルスルホントリカルボン酸無水物などが挙げられる。
本発明に好ましく使用されるものは、顔料に対する吸着性の観点から、上記のうち芳香族トリカルボン酸無水物である。
C.I.ピグメントイエロー139とポリエステル樹脂との使用割合としては、いずれの着色組成物においてもC.I.ピグメントイエロー139 100部に対して、ポリエステル樹脂は5〜30質量部含有することが好ましく、10〜25質量部含有することがより好ましく、15〜20質量部含有することがさらに好ましい。
本発明の顔料組成物の製造方法としてソルベントソルトミリング処理が好ましい。ソルベントソルトミリング処理とは、顔料組成物、水溶性無機塩、水溶性有機溶剤との混合物を、ニーダー、2本ロールミル、3本ロールミル、ボールミル、アトライター、サンドミル等の混練機を用いて、加熱冷却しながら機械的に混練した後、水洗により水溶性無機塩と水溶性有機溶剤を除去する処理である。混練機として摩砕効果の高いニーダー(井上製作所社製)のものが望ましい。水溶性無機塩は、摩砕助剤として働くものであり、ソルベントソルトミリング時に無機塩の硬度の高さを利用して顔料組成物が摩砕され、それにより活性面が生じて、結晶成長がおこると考えられている。従って、混練時は顔料組成物の摩砕と結晶成長が同時に起こり、混練条件により得られる顔料組成物の一次粒子径が異なる。
顔料組成物の製造方法をより具体的に説明する。
まず、(a)C.I.ピグメントイエロー139と(b)水溶性の無機塩との混合物に、湿潤剤として少量の(c)水溶性の有機溶剤を加え、ニーダー等で強く練り込んだ後、この混練物を水中に投入し、ハイスピードミキサー等で攪拌しスラリー状とする。ここで、ソルベントソルトミリング工程に用いられる混練機としては、二本ロール、三本ロール、ボールミル、トロンミル、ディスパー、ニーダー、コニーダー、ホモジナイザー、ブレンダー、単軸もしくは2 軸の押出機等が挙げられる。本発明においては、ソルベントソルトミリング時に、上記(c)有機溶剤に、(d)一般式(1)で表される化合物および/または(e)ポリエステル分散剤を併用することにより、さらに微細な顔料が得られる。なお、(d)一般式(1)で表される化合物および(e)ポリエステル分散剤を加えるタイミングは、ソルベントソルトミリング工程の初期に全量を添加しても良く、あるいは分割して添加しても良い。
次に、このスラリーを濾過、水洗して、必要により、乾燥することにより、微細化された顔料が得られる。なお、油性のワニスに分散して用いる場合には、乾燥前の処理顔料(濾過ケーキと呼ぶ)を一般にフラッシングと呼ばれる方法で、水を除去しながら油性のワニスに分散することも可能である。また、水系のワニスに分散する場合は、処理顔料は乾燥する必要がなく、濾過ケーキをそのままワニスに分散することができる。
混練機の内温としては20〜150℃で運転が可能であるが、1次粒子の微細の観点から内温は20〜80℃であることが好ましい。またより好ましくは45℃〜70℃である。加熱温度を80℃以下にすると、結晶成長が起こり難く、顔料組成物の一次粒子径が小さくできるため、カラーフィルタ用着色剤として好ましい。また、ソルベントソルトミリング処理の混練時間は、ソルベントソルトミリング処理した顔料組成物の一次粒子の粒度分布とソルベントソルトミリング処理に要する費用のバランスの点から2〜24時間であることが好ましい。
顔料組成物をソルベントソルトミリング処理する際の条件を最適化することにより、一次粒子径が非常に微細であり、また分布の幅がせまく、シャープな粒度分布をもつ顔料組成物を得ることができる。
本発明において、顔料組成物中に一般式(1)で示される化合物および/またはポリエステル樹脂を添加することによって、これまで以上の微細な粒子の顔料組成物を得ることができる。
水溶性無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化バリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム等を用いることができるが、価格の点から塩化ナトリウム(食塩)を用いるのが好ましい。水溶性無機塩は、処理効率と生産効率の両面から、ピグメントイエロー139と一般式1で表される化合物の合計100質量部に対して、50〜2000質量部用いることが好ましく、400〜1500質量部用いることがより好ましい。また、水溶性無機塩の粒子径は、特に限定されるものではないが、体積基準のメディアン粒子径(D50)で1〜50μmであることが好ましい。D50が50μm以下だと、粗製ピグメントイエロー139を微細にするための処理時間が短く、D50が1μm以上だと、水溶性無機塩を得るためのエネルギーが少なくて済む。又、水溶性無機塩の粒子径は、乾式仕様のレーザー回折式粒度分布測定機を用いて求めることが可能である。
水溶性有機溶剤は、黄色着色剤及び水溶性無機塩を湿潤する働きをするものであり、水に溶解(混和)し、かつ用いる無機塩を実質的に溶解しないものであれば特に限定されない。ただし、湿式粉砕時に温度が上昇し、溶剤が蒸発し易い状態になるため、安全性の点から、沸点120℃以上の高沸点溶剤が好ましい。例えば、2−メトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、モノアセチン、ジアセチン、トリアセチン、トリプロピオニン、トリブチリン、2−メチルペンタン−2.4−ジオール、2.4−ジエチル−1.5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、液状のポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、液状のポリプロピレングリコール等が用いられる。水溶性有機溶剤は、黄色着色剤の全質量を基準(100質量%)として、5〜1000質量%用いることが好ましく、50〜500質量%用いることがより好ましい。
混練組成物中には、必要に応じてさらに分散助剤、可塑剤、分散剤、界面活性剤、樹脂等の添加剤、あるいは一般に体質顔料として用いられている炭酸カルシウム、硫酸バリウム、及びシリカ等の無機顔料を併用してもよい。又、色相を調整するために他の顔料と混合して処理を行ってもよい。
本発明の顔料組成物は、バインダー樹脂および有機溶剤と共に組成物とすることにより、着色組成物として使用することができる。
<着色組成物の製造方法>
本発明の着色組成物は、前述の顔料組成物、バインダー樹脂、および有機溶剤を混合したものを、三本ロールミル、二本ロールミル、サンドミル、ニーダー、またはアトライター等の各種分散手段を用いて微細に分散して製造することができる。また、本発明の着色組成物は、必要に応じ黄色顔料、赤色顔料、緑色顔料を用いることができる。また、本発明の着色組成物は、着色剤等を別々にバインダー樹脂および有機溶剤中に微細に分散したものを混合して製造することもできる。
本発明の顔料組成物を用いて黄色着色組成物を製造する際には、前記顔料組成物のみでも良いし、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、199、213等の黄色顔料を添加しても良い。
この場合、着色料の全量( 本発明のC.I.ピグメントイエロー139と他の黄色顔料の合計量) を基準とする本発明のC.I.ピグメントイエロー139の含有量は、要求される色特性に応じて異なるが、充分な明度を得る観点から10質量%以上であることが好ましい。
本発明の顔料組成物を用いて製造されたカラーフィルタ用着色組成物を赤色着色組成物として用いる際には赤色顔料を添加することが出来る。添加する赤色顔料としては、例えば、C.I.ピグメント レッド 7、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、57:1、81、81:1、81:2、81:3、81:4、122、146、168、169、176、177、178、179、184、185、187、200、202、208、210、242、246、255、264、269、270、272、273、274,276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、または287等の赤色顔料を挙げることができる。また、その他着色剤で用いることができる赤色染料としては、キサンテン系、アゾ系(ピリドン系、バルビツール酸系、金属錯体系など)、ジスアゾ系、アントラキノン系などが挙げられる。具体的には、C.I.アシッド レッド 52、87、92、289、338などのキサンテン系酸性染料の造塩化合物等が挙げられる。中でもC.I.ピグメント レッド 177、242、254、269の中から選ばれる1種類以上を用いることが好ましい。また、赤色顔料とC.I.ピグメントイエロー139との質量比は、100:5〜100:80が好ましい。100:4以下では400nmから500nmの光透過率を抑えることが困難で、色純度を上げることが出来ない場合がある。また、100:81 以上では発色力が下がる場合がある。特に、上記質量比としては、100:10〜100:65の範囲が最適である。なお、赤色顔料同士の組み合わせの場合は、色度に併せて調整することができる。
また本発明の顔料組成物を用いて製造されたカラーフィルタ用着色組成物を緑色着色組成物として用いる際には緑色顔料を添加することが出来る。添加する緑色顔料としては、例えば、C.I.ピグメント グリーン 2、7、10、36、37、58等が用いられる。中でもC.I.ピグメント グリーン 7、36、58の中から選ばれる1種類以上を用いることが好ましい。緑色顔料とC.I.ピグメントイエロー139との質量比は、100:5〜100:200が好ましい。上記質量比が100:5未満では400〜450nmの光透過率を抑えることが困難となり、色純度を上げることができない場合がある。また、100:200を越えると主波長が長波長寄りになり、NTSC目標色相からのずれが大きくなる場合がある。上記質量比としては100:20〜100:150の範囲が特に好ましい。
微細化された着色剤をサンドミル等の分散機を用いて透明樹脂に分散すると、一次粒子が複数個集まった二次粒子からなる分散粒子の状態で分散され、分散状態の進行によりこの分散粒子は徐々に小さくなり、最終的には一次粒子の状態で分散されているようになるものであるが、分散状態を分散粒子の大きさで制御し、分散粒子の平均径が50nmから150nmの範囲内となるように分散させたものである。
分散が進むにつれ分散粒径は小さくなり、透明性が増し、コントラスト比は上昇するため、分散粒径は小さくなるほどよく、300nmくらいから良好なコントラスト比が得られるようになる。一方、分散が進行し、分散粒径が小さくなると分散体の粘度が上昇し、かつチキソトロピック性が大きくなる傾向がみられる。カラーフィルタ用着色組成物として用いる場合には、薄膜塗布されかつ塗膜表面が平滑であることが要求されるため、低粘度でかつニュートニアンフローであることが要求される。このため、通常の使用に好ましい粘度やチキソトロピック性を考慮すると、分散粒径を100nm程度に抑えることが好ましい。このように、平均一次粒子径が100nm以下の着色剤を用い、分散粒子の平均粒径を50nmから150nmの範囲内となるように分散度合いを制御することにより、粘度上昇およびチキソトロピック性が最小限に抑えられ、コントラスト比が非常に高い顔料分散体を得ることができる。
<粗大粒子の除去>
本発明の着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。このように着色組成物は、実質的に0.5μm以上の粒子を含まないことが好ましい。より好ましくは0.3μm以下であることが好ましい。
<バインダー樹脂>
バインダー樹脂(ただし、ポリエステル樹脂は除く)は、着色剤を分散、染色、または浸透させるものであって、熱可塑性樹脂等が挙げられる。また、アルカリ現像型着色レジスト材の形態で用いる場合には、酸性基含有エチレン性不飽和単量体を共重合したアルカリ可溶性ビニル系樹脂を用いることが好ましい。また、さらに光感度を向上させるために、エチレン性不飽和二重結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂を用いることもできる。
特に側鎖にエチレン性不飽和二重結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂をアルカリ現像型着色レジスト材に用いることで、活性エネルギー線で露光し塗膜を形成する際に、樹脂が3次元架橋されることで着色剤が固定され、耐熱性が良好になり、着色剤の熱による退色(分光特性の悪化)を抑制できる。また、現像工程においても着色剤成分の凝集・析出を抑制する効果もある。
バインダー樹脂としては、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において分光透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂であることが好ましい。
バインダー樹脂の重量平均分子量(Mw)は、着色剤を好ましく分散させるためには、10,000〜100,000の範囲が好ましく、より好ましくは10,000〜80,000の範囲である。また数平均分子量(Mn)は5,000〜50,000の範囲が好ましく、Mw/Mnの値は10以下であることが好ましい。
バインダー樹脂をカラーフィルタ用感光性着色組成物として使用する場合には、着色剤吸着基および現像時のアルカリ可溶基として働くカルボキシル基、着色剤担体および溶剤に対する親和性基として働く脂肪族基及び芳香族基のバランスが、着色剤の分散性、浸透性、現像性、さらには耐久性にとって重要であり、酸価20〜300mgKOH/gの樹脂を用いることが好ましい。酸価が、20mgKOH/g未満では、現像液に対する溶解性が悪く、微細パターン形成するのが困難である。300mgKOH/gを超えると、微細パターンが残らなくなる。
バインダー樹脂は、成膜性および諸耐性が良好なことから、着色剤の全質量100質量部に対し、20質量部以上の量で用いることが好ましく、着色剤濃度が高く、良好な色特性を発現できることから、1000質量部以下の量で用いることが好ましい。
バインダー樹脂に用いる熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン(HDPE、LDPE)、ポリブタジエン、およびポリイミド樹脂等が挙げられる。中でもアクリル樹脂を用いることが好ましい。
酸性基含有エチレン性不飽和モノマーを共重合したビニル系アルカリ可溶性樹脂としては、例えば、カルボキシル基、スルホン基等の酸性基を有する樹脂が挙げられる。
アルカリ可溶性樹脂として具体的には、酸性基を有するアクリル樹脂、α−オレフィン/(無水)マレイン酸共重合体、スチレン/スチレンスルホン酸共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、又はイソブチレン/(無水)マレイン酸共重合体等が挙げられる。中でも、酸性基を有するアクリル樹脂、およびスチレン/スチレンスルホン酸共重合体から選ばれる少なくとも1種の樹脂、特に酸性基を有するアクリル樹脂は、耐熱性、透明性が高いため、好適に用いられる。
エチレン性不飽和二重結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂としては、たとえば以下に示す(i)や(ii)の方法により不飽和エチレン性二重結合を導入した樹脂が挙げられる。
[方法(i)]
方法(i)としては、例えば、エポキシ基を有する不飽和エチレン性単量体と、他の1種類以上の単量体とを共重合することによって得られた共重合体の側鎖エポキシ基に、不飽和エチレン性二重結合を有する不飽和一塩基酸のカルボキシル基を付加反応させ、更に、生成した水酸基に、多塩基酸無水物を反応させ、不飽和エチレン性二重結合およびカルボキシル基を導入する方法がある。
エポキシ基を有する不飽和エチレン性単量体としては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、2−グリシドキシエチル(メタ)アクリレート、3,4エポキシブチル(メタ)アクリレート、及び3,4エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレートが挙げられ、これらは、単独で用いても、2種類以上を併用してもかまわない。次工程の不飽和一塩基酸との反応性の観点で、グリシジル(メタ)アクリレートが好ましい。
不飽和一塩基酸としては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、o−、m−、p−ビニル安息香酸、(メタ)アクリル酸のα位ハロアルキル、アルコキシル、ハロゲン、ニトロ、シアノ置換体等のモノカルボン酸等が挙げられ、これらは、単独で用いても、2種類以上を併用してもかまわない。
多塩基酸無水物としては、テトラヒドロ無水フタル酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸等が挙げられ、これらは単独で用いても、2種類以上を併用してもかまわない。カルボキシル基の数を増やす等、必要に応じて、トリメリット酸無水物等のトリカルボン酸無水物を用いたり、ピロメリット酸二無水物等のテトラカルボン酸二無水物を用いて、残った無水物基を加水分解すること等もできる。また、多塩基酸無水物として、不飽和エチレン性二重結合を有する、エトラヒドロ無水フタル酸、又は無水マレイン酸を用いると、更に不飽和エチレン性二重結合を増やすことができる。
方法(i)の類似の方法として、例えば、カルボキシル基を有する不飽和エチレン性単量体と、他の1種類以上の単量体とを共重合することによって得られた共重合体の側鎖カルボキシル基の一部に、エポキシ基を有する不飽和エチレン性単量体を付加反応させ、不飽和エチレン性二重結合およびカルボキシル基を導入する方法がある。
[方法(ii)]
方法(ii)としては、水酸基を有する不飽和エチレン性単量体を使用し、他のカルボキシル基を有する不飽和一塩基酸の単量体や、他の単量体とを共重合することによって得られた共重合体の側鎖水酸基に、イソシアネート基を有する不飽和エチレン性単量体のイソシアネート基を反応させる方法がある。
水酸基を有する不飽和エチレン性単量体としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−若しくは3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−若しくは3−若しくは4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、又はシクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類が挙げられ、これらは、単独で用いても、2種類以上を併用してもかまわない。また、上記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートに、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、及び/又はブチレンオキシド等を付加重合させたポリエーテルモノ(メタ)アクリレートや、(ポリ)γ−バレロラクトン、(ポリ)ε−カプロラクトン、及び/又は(ポリ)12−ヒドロキシステアリン酸等を付加した(ポリ)エステルモノ(メタ)アクリレートも使用できる。塗膜異物抑制の観点から、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、又はグリセロール(メタ)アクリレートが好ましい。
イソシアネート基を有する不飽和エチレン性単量体としては、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート、又は1,1−ビス〔(メタ)アクリロイルオキシ〕エチルイソシアネート等が挙げられるが、これらに限定することなく、2種類以上併用することもできる。
<溶剤>
本発明の着色組成物には、着色剤を充分に着色剤担体中に分散、浸透させ、ガラス基板等の基板上に乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布してフィルタセグメントを形成することを容易にするために有機溶剤を含有させる。有機溶剤は、着色組成物の塗布性が良好であることに加え、着色組成物各成分の溶解性、さらには安全性を考慮して選定される。
溶剤としては、例えば1,2,3−トリクロロプロパン、1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコールジアセテート、1,4−ジオキサン、2−ヘプタノン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,5,5−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−オン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシブタノール、3−メトキシブチルアセテート、4−ヘプタノン、m−キシレン、m−ジエチルベンゼン、m−ジクロロベンゼン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、n−ブチルアルコール、n−ブチルベンゼン、n−プロピルアセテート、N−メチルピロリドン、o−キシレン、o−クロロトルエン、o−ジエチルベンゼン、o−ジクロロベンゼン、p−クロロトルエン、p−ジエチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、γ―ブチロラクトン、イソブチルアルコール、イソホロン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジイソブチルケトン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサノール、シクロヘキサノールアセテート、シクロヘキサノン、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコール、トリアセチン、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ベンジルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノール、酢酸n−アミル、酢酸n−ブチル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、二塩基酸エステル等が挙げられる。
これらの溶剤は、単独で、または必要に応じて任意の比率で2種以上混合して用いることができる。
溶剤は、着色組成物中の着色剤100質量部に対して、100〜10000質量部、好ましくは500〜5000質量部の量で用いることができる。
<光重合性単量体>
本発明の着色組成物に添加しても良い光重合性単量体には、紫外線や熱などにより硬化して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーが含まれる。
紫外線や熱などにより硬化して透明樹脂を生成するモノマー、オリゴマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、エステルアクリレート、メチロール化メラミンの(メタ)アクリル酸エステル、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリロニトリル等が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
これらの光重合性化合物は、1種を単独で、または必要に応じて任意の比率で2種以上混合して用いることができる。
光重合性単量体の含有量は、着色剤100質量部に対し、5〜500質量部であることが好ましく、光硬化性および現像性の観点から10〜400質量部であることがより好ましい。
<光重合開始剤]>
本発明の着色組成物には、該組成物を紫外線照射により硬化させ、フォトリソグラフィー法によりフィルタセグメントを形成するために、光重合開始剤を加えて溶剤現像型あるいはアルカリ現像型感光性着色組成物の形態で調製することができる。
光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルフォリニル)フェニル]−1−ブタノン、または2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、またはベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系化合物;ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、または3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物;チオキサントン、2−クロルチオキサントン、2−メチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、または2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系化合物;2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、または2,4−トリクロロメチル−(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系化合物;1,2−オクタンジオン,1−〔4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)〕、またはO−(アセチル)−N−(1−フェニル−2−オキソ−2−(4’−メトキシ−ナフチル)エチリデン)ヒドロキシルアミン等のオキシムエステル系化合物;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、または2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等のホスフィン系化合物;9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアントラキノン等のキノン系化合物; ボレート系化合物; カルバゾール系化合物;イミダゾール系化合物;あるいは、チタノセン系化合物等が用いられる。
これらの光重合開始剤は、1種を単独で、または必要に応じて任意の比率で2種以上混合して用いることができる。
光重合開始剤含有量は、着色剤100質量部に対し、1〜500質量部であることが好ましく、光硬化性および現像性の観点から5〜400質量部であることがより好ましい。
本発明の着色組成物には、形成するフィルタセグメントの色相に応じて、本発明のC.I.ピグメントイエロー139と共に、他の有機または無機の着色料を含有させることができる。有機着色料としては、染料、有機顔料、天然色素等を挙げることができ、無機着色料としては、無機顔料を挙げることができる。なお、無機顔料には、体質顔料を含む。着色料としては、発色性が高く、且つ耐熱性の高い着色料、特に耐熱分解性の高い着色料が好ましく、通常は有機着色料が使用され、特に有機顔料が好ましい。有機または無機着色料は、単独でまたは2 種類以上を混合して用いることができる。
以下に、本発明の着色組成物に使用可能な有機顔料の具体例を、カラーインデックス番
号で示す。
本発明の着色組成物からイエロー色フィルタセグメントを形成する場合には、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、199、213等の黄色顔料を併用することができる。
この場合、着色料の全量( 本発明のC.I.ピグメントイエロー139と他の黄色顔料の合計量) を基準とする本発明のC.I.ピグメントイエロー139の含有量は、要求される色特性に応じて異なるが、充分な明度を得る観点から10質量%以上であることが好ましい。また、特に高い明度が求められる場合には、他の黄色顔料は併用せず、本発明のC.I.ピグメントイエロー139のみを用いることが好ましい。
本発明の着色組成物から緑色フィルタセグメントを形成する場合には、C.I.ピグメント グリーン7、10、36、37等の緑色顔料を併用する。
この場合、着色料の全量( 本発明のC.I.ピグメントイエロー139と緑色顔料の合計量)を基準とする本発明のC.I.ピグメントイエロー139の含有量は、0.01〜90質量%であることが好ましく、10〜50質量%であることが特に好ましい。本発明のC.I.ピグメントイエロー139の含有量が0.01質量%未満の場合は、青すぎて明度が低くなり、90質量%を越える場合は、黄緑にずれて色相がよくない。
また、本発明のC.I.ピグメントイエロー139の一部を前述の他の黄色顔料に置換することもできる。
本発明の着色組成物から赤色フィルタセグメントを形成する場合には、通常の赤色顔料
を併用する。
赤色顔料としては、C.I.ピグメント レッド 7、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、81:4、146、177、178、184、185、187、200、202、208、210、246、254、255、264、269、270、272等を用いることが出来る。この場合、着色料の全量( 本発明のC.I.ピグメントイエロー139と緑色顔料の合計量)を基準とする本発明のC.I.ピグメントイエロー139の含有量は、0.01〜90質量%であることが好ましく、1〜30質量%であることが特に好ましい。
また、本発明の着色組成物には、彩度と明度のバランスをとりつつ良好な塗布性、感度、現像性等を確保するため、酸化チタン、硫酸バリウム、亜鉛華、硫酸鉛、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら( 赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑、アンバー、チタンブラック、合成鉄黒、カーボンブラック等の無機着色料を含有させることができる。
本発明の着色組成物が2種以上の着色料を含む場合には、本発明の着色組成物は、2 種以上の着色料を混合した後、得られた着色料混合物を、必要に応じて上記光重合開始剤と共に、着色料担体中に既知の方法で微細に分散して製造することができる。また、本発明の着色組成物は、各着色料を別々に着色料担体中に微細に分散したものを混合して製造することもできる。
さらに、本発明の着色組成物には、着色料を充分に着色料担体中に分散させ、ガラス基板等の透明基板上に乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布してフィルタセグメントを形成することを容易にするために溶剤を含有させることができる。溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−n アミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。
また、本発明の着色組成物には、組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させることができる。貯蔵安定剤としては、例えばベンジルトリメチルクロライド、ジエチルヒドロキシアミンなどの4 級アンモニウムクロライド、乳酸、シュウ酸などの有機酸およびそのメチルエーテル、t−ブチルピロカテコール、テトラエチルホスフィン、テトラフェニルフォスフィンなどの有機ホスフィン、亜リン酸塩等が挙げられる。
本発明の着色組成物は、インクジェットインキ、グラビアオフセット用印刷インキ、水無しオフセット印刷インキ、シルクスクリーン印刷用インキ、溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジスト材の形態で調製することができる。着色レジスト材は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂または感光性樹脂とモノマー、光重合開始剤を含有する組成物中に本発明のC.I.ピグメントイエロー139および必要に応じて他の着色料を分散させたものである。
本発明のC.I.ピグメントイエロー139および必要に応じて用いられる他の着色料は、フィルタセグメントをフォトリソグラフ法により形成する場合には、合計して着色組成物中に1 . 5 〜 7 質量% の割合で含有されることが好ましい。また、フィルタセグメントを印刷法により形成する場合には、合計して着色組成物中に1.5〜40質量%の割合で含有されることが好ましい。いずれにせよ、着色料は、最終フィルタセグメント中に好ましくは10〜40質量%、より好ましくは20〜40質量%の割合で含有され、その残部は、着色料担体により提供される樹脂質バインダーから実質的になる。
本発明の着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5 μ m 以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子さらに好ましくは、0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
次に、本発明のカラーフィルタについて説明する。
本発明のカラーフィルタは、少なくとも1つの赤色フィルタセグメント、少なくとも1つの青色フィルタセグメント、少なくとも1つの緑色フィルタセグメントを具備し、ここで、少なくとも1つの赤色フィルタセグメントは、赤色顔料を含む本発明の着色組成物を用いて形成される。
また、本発明のカラーフィルタは、少なくとも1つの赤色フィルタセグメント、少なくとも1つの青色フィルタセグメント、少なくとも1つの緑色フィルタセグメントを具備し、ここで、少なくとも1つの緑色フィルタセグメントは、緑色顔料を含む本発明の着色組成物を用いて形成される。
青色フィルタセグメントは、通常の青色着色組成物を用いて形成することができる。青
色着色組成物は、本発明のC.I.ピグメントイエロー139の代わりに、例えばC.I.ピグメントブルー15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、60等の青色顔料を用いて得られる組成物である。青色着色組成物には、C.I.ピグメントバイオレット1、19、23、27、32、42等の紫色顔料を併用することができる。
本発明のカラーフィルタは、印刷法またはフォトリソグラフィー法により、本発明の着色組成物を用いて透明基板上に各色のフィルタセグメントを形成することにより製造することができる。
透明基板としては、ガラス板や、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂板が用いられる。
印刷法による各色フィルタセグメントの形成は、上記各種の印刷インキとして調製した着色組成物の印刷と乾燥を繰り返すだけでパターン化ができるため、カラーフィルタの製造法としては、低コストで量産性に優れている。さらに、印刷技術の発展により高い寸法精度および平滑度を有する微細パターンの印刷を行うことができる。印刷を行うためには、印刷の版上にて、あるいはブランケット上にてインキが乾燥、固化しないような組成とすることが好ましい。また、印刷機上でのインキの流動性の制御も重要であり、分散剤や体質顔料によるインキ粘度の調整を行うこともできる。
フォトリソグラフィー法により各色フィルタセグメントを形成する場合は、上記溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジスト材として調製した着色組成物を、透明基板上に、スプレーコートやスピンコート、スリットコート、ロールコート等の塗布方法により、乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布する。必要により乾燥された膜には、この膜と接触あるいは非接触状態で設けられた所定のパターンを有するマスクを通して紫外線露光を行う。その後、溶剤またはアルカリ現像液に浸漬するか、もしくはスプレーなどにより現像液を噴霧して未硬化部を除去し所望のパターンを形成したのち、同様の操作を他色について繰り返してカラーフィルタを製造することができる。さらに、着色レジスト材の重合を促進するため、必要に応じて加熱を施すこともできる。フォトリソグラフィー法によれば、上記印刷法より精度の高いカラーフィルタが製造できる。
現像に際しては、アルカリ現像液として炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の水溶液が使用され、ジメチルベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機アルカリを用いることもできる。また、現像液には、消泡剤や界面活性剤を添加することもできる。
なお、紫外線露光感度を上げるために、上記着色レジスト材を塗布乾燥後、水溶性あるいはアルカリ可溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素による重合阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
本発明のカラーフィルタは、上記方法の他に電着法、転写法などにより製造することができるが、本発明の着色組成物は、いずれの方法にも用いることができる。なお、電着法は、透明基板上に形成した透明導電膜を利用して、コロイド粒子の電気泳動により各色フィルタセグメントを透明導電膜の上に電着形成することでカラーフィルタを製造する方法である。
また、転写法は剥離性の転写ベースシートの表面に、あらかじめカラーフィルタ層を形成しておき、このカラーフィルタ層を所望の透明基板に転写させる方法である。
以下に、実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、以下の実施例は本発明の権利範囲を何ら制限するものではない。なお、特に断らない限り「部」及び「%」は、それぞれ「質量部」及び「質量%」を表す。また、下記実施例における「黄色着色剤」は、いずれも「顔料組成物」に相当する。
本発明に用いた一般式(1)で表される化合物としては、上記化合物A〜Kを用いた。また、比較化合物として、下記化合物L、Mを用いた。
Figure 2016180020
Figure 2016180020
<着色剤(顔料組成物)の製造>
[実施例1]
黄色着色剤1の製造
顔料としてC.I.ピグメントイエロー139(BASF社製「パリオトールエロー D1819−ZP」)、Y139と略記することがある)100部、化合物Aを1部、水溶性無機塩として塩化ナトリウム1200部、および水溶性有機溶剤としてジエチレングリコール120部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、60℃で12時間混練し、湿式粉砕(ソルベントソルトミリング)した。得られた混練組成物を3000部の温水に投入し、1時間撹拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウムおよびジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、98部の顔料組成物である黄色着色剤1を得た。
[比較例1]
黄色着色剤6
BASF社製「パリオトールエロー D1819−ZP」を黄色着色剤6とした。
[比較例2]
黄色着色剤7
顔料としてC.I.ピグメントイエロー139(BASF社製「パリオトールエロー D1819−ZP」)、Y139と略記することがある)100部、水溶性無機塩として塩化ナトリウム1200部、および水溶性有機溶剤としてジエチレングリコール120部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、60℃で12時間混練し、湿式粉砕(ソルベントソルトミリング)した。得られた混練組成物を3000部の温水に投入し、1時間撹拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウムおよびジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、98部の顔料組成物である黄色着色剤7を得た。
[実施例2〜25、比較例3〜6]
黄色着色剤2〜5、8〜31の製造
表1に示す材料と仕込み量に変更した以外は、実施例1と同様にして、それぞれ黄色着色剤2〜31を得た。表中に、得られた着色剤(顔料組成物)のX線回折スペクトルにおける各2θのピークの半価幅と、比表面積を示す。
Figure 2016180020
本発明に用いたポリエステル樹脂は下記の方法で製造した。
<ポリエステル樹脂の製造>
本発明に用いるポリエステル樹脂の製造方法について説明する。ポリエステル樹脂の製造に先立ち、ポリエステル樹脂の重量平均分子量の測定方法と、酸価の測定方法について説明する。
(重量平均分子量の測定方法)
重量平均分子量は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)「HLC−8220GPC」(東ソー株式会社製)において、分離カラム「TSK−GEL SUPER HZM−N」を2本直列に連結して使用し、移動相にテトラヒドロフラン(THF)を用いて測定したポリスチレン換算値である。
(酸価の測定方法)
酸価はJIS規格の測定法(JIS K 5601−2−1:1999)に準拠し、測定した。
本発明に用いたポリエステル樹脂は、特開2010−223988号公報および特開2009−155406号公報に記載された方法に従って製造した。以下にポリエステル樹脂の製造方法について、製造例により具体的に説明する。
[製造例1]
ポリエステル樹脂(S1)の製造
ガス導入管、温度計、コンデンサー、攪拌機を備えた反応容器に、メチルメタクリレート80.0部、t−ブチルアクリレート20.0部を仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を80℃に加熱して、チオグルセロール6.0部に、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1部をシクロヘキサノン45.7部に溶解した溶液を添加して、10時間反応した。固形分測定により95%が反応したことを確認した。このとき、重量平均分子量が4300であった。次に、ピロメリット酸二無水物(PMA:ダイセル化学工業株式会社製)9.7部、シクロヘキサノン70部、触媒として1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU:サンアプロ株式会社製)0.2部を追加し、120℃で7時間反応させた。酸価の測定で98%以上の酸無水物がハーフエステル化していることを確認し反応を終了した。反応終了後、不揮発分を50質量%に調製し、酸価43mgKOH/g、重量平均分子量8,100のポリエステル分散剤S1を得た。
[製造例2〜8]
ポリエステル樹脂(S2〜S8)の製造
表2に記載した材料と仕込み量に変更した以外は、製造例1と同様にして合成を行い、それぞれポリエステル樹脂S2〜S8を得た。
Figure 2016180020
[実施例26]
黄色着色剤32の製造
顔料としてC.I.ピグメントイエロー139(BASF社製「パリオトールエロー D1819−ZP」)、Y139と略記することがある)100部、ポリエルテル樹脂S1を固形分換算として5部、水溶性無機塩として塩化ナトリウム1200部、および水溶性有機溶剤としてジエチレングリコール120部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、60℃で12時間混練し、湿式粉砕(ソルベントソルトミリング)した。得られた混練組成物を3000部の温水に投入し、1時間撹拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウムおよびジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、98部の顔料組成物である黄色着色剤32を得た。
[実施例27〜36、比較例7〜8]
黄色着色剤33〜44の製造
表3に示す材料と仕込み量に変更した以外は、実施例26と同様にして、それぞれ黄色着色剤33〜44を得た。表中に、得られた着色剤(顔料組成物)のX線回折スペクトルにおける各2θのピークの半価幅と、比表面積を示す。
Figure 2016180020
[実施例37]
黄色着色剤45の製造
顔料としてC.I.ピグメントイエロー139(BASF社製「パリオトールエロー D1819−ZP」)、Y139と略記することがある)100部、化合物Aを1部、ポリエルテル樹脂S1を7部、水溶性無機塩として塩化ナトリウム1200部、および水溶性有機溶剤としてジエチレングリコール120部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、60℃で12時間混練し、湿式粉砕(ソルベントソルトミリング)した。得られた混練組成物を3000部の温水に投入し、1時間撹拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウムおよびジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、98部の顔料組成物である黄色着色剤45を得た。
[実施例38〜60、比較例9〜10]
黄色着色剤46〜70の製造
表4に示す材料と仕込み量に変更した以外は、実施例30と同様にして、それぞれ黄色着色剤46〜70を得た。表中に、得られた着色剤(顔料組成物)のX線回折スペクトルにおける各2θのピークの半価幅と、比表面積を示す。
Figure 2016180020
[評価法]
<X線回折スペクトルの測定>
得られた顔料または顔料組成物について、下記条件でX線回折スペクトル測定を実施した。
装置:Rigaku X−RAY DIFFRACTOMETER RINT−2100((株)リガク社製)
X線源:CuKα
サンプリング幅:0.02°
発散スリット: 1°
散乱スリット: 1°
受光スリット:0.3mm
電圧:40kV
電流:40mA
測定範囲:5.0°から40.0°
ステップ角:0.02°
ステップ時間:1.2秒
<半価幅>
得られたX線回折スペクトルについて、下記条件でデータ処理を行うことでピークの半価幅を求めた。ここで半価幅とは、ある2θのピークにおいて、そのX線回折強度の1/2強度となる強度位置でのピーク幅で定義されるブラッグ角の値である。
半価幅は以下のように求めた。まず2θ=xのX線回折強度は、Bスプライン法により平滑化を行った。次いで、半価幅を算出しようとするピーク値(例えば、2θ=19.8±0.5°)において、最大回折強度を示すピークをA、
Aにおける2θをAx、
2θがAx以下、Ax−1.0°以上の範囲内で最小回折強度を示す点をB、
2θがAx以上、Ax+1.8°以下の範囲内で最小回折強度を示す点をC、
BとCとを結ぶ直線をベースライン、
Aから2θ軸に下ろした垂線とベースラインとの交点をD、
AとDの中点を通りベースラインと平行な線と、曲線ABの交点をE、
AとDの中点を通りベースラインと平行な線と、曲線ACの交点をF、
Eにおける2θをEx、Fにおける2θをFx、
Fx−ExをAの半価幅(△2θ)とした。
尚、対象とするピーク値として、2θ=9±0.5°、12±0.5°、19.8±0.5°、26±0.5°について、各々の半価幅を算出した。
<比表面積>
顔料または顔料組成物のBET比表面積は、窒素吸着法におけるJIS Z 8830−1990(気体吸着による粉体の比表面積測定方法)に従って測定した。
<バインダー樹脂の重量平均分子量>
樹脂の重量平均分子量(Mw)は、RI検出器を装備したゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー社製)で測定した。GPCで測定するときには、TSKgelカラム(東ソー社製)を用い、展開溶媒にテトラヒドロフラン(THF)」を用いて23℃で測定した。ポリスチレン換算で測定した。分子量はポリスチレン換算値である。
また、樹脂の重量平均分子量の測定は以下の条件にて行った。
検体にテトラヒドロフラン(THF)を加え12時間放置後、検体のTHF溶液を濾過し、濾液中に溶解している検体の分子量を測定した。測定はゲル・パ−ミエイション・クロマトグラフィ(GPC)法を用い、標準ポリスチレンにより作成した検量線から分子量を計算した。GPC装置:東ソ−(株)製 HLC−8120GPCカラム :東ソ−(株)製 TSK GuardcolumnSuperH−HT/SK−GEL/SuperHM−M の3連結流速:1.0ml/min(THF)
<バインダー樹脂溶液の製造方法>
(アクリル樹脂溶液1の調製)
セパラブル4口フラスコに温度計、冷却管、窒素ガス導入管、滴下管および撹拌装置を取り付けた反応容器にシクロヘキサノン196部を仕込み、80℃に昇温し、反応容器内を窒素置換した後、滴下管より、n−ブチルメタクリレート37.2部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート12.9部、メタクリル酸12.0部、パラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亞合成株式会社製「アロニックスM110」)20.7部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル1.1部の混合物を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間反応を継続し、アクリル樹脂の溶液を得た。室温まで冷却した後、樹脂溶液約2部をサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20質量%になるようにメトキシプロピルアセテートを添加してアクリル樹脂溶液1を調製した。重量平均分子量(Mw)は26000であった。
(アクリル樹脂溶液2の調製)
セパラブル4口フラスコに温度計、冷却管、窒素ガス導入管、滴下管および撹拌装置を取り付けた反応容器にシクロヘキサノン207部を仕込み、80℃に昇温し、反応容器内を窒素置換した後、滴下管より、メタクリル酸20部、パラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成社製アロニックスM110)20部、メタクリル酸メチル45部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート8.5部、及び2,2'−アゾビスイソブチロニトリル1.33部の混合物を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間反応を継続し、共重合体樹脂溶液を得た。次に得られた共重合体溶液全量に対して、窒素ガスを停止し乾燥空気を1時間注入しながら攪拌したのちに、室温まで冷却した後、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(昭和電工社製カレンズMOI)6.5部、ラウリン酸ジブチル錫0.08部、シクロヘキサノン26部の混合物を70℃で3時間かけて滴下した。滴下終了後、更に1時間反応を継続し、アクリル樹脂の溶液を得た。室温まで冷却した後、樹脂溶液約2部をサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20質量%になるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液2を調製した。重量平均分子量(Mw)は18000であった。
<黄色着色組成物の作製>
[実施例101]
(黄色着色組成物1の作製)
下記の成分からなる混合物を均一になるように攪拌混合した後、直径0.5mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミル(アイガージャパン社製「ミニモデルM−250 MKII」)で5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し、黄色着色組成物1を作製した。
黄色着色剤1 12.0部
アクリル樹脂溶液1 8.0部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 80.0部
[実施例102〜160、比較例101〜110]
(黄色着色組成物2〜70の作製)
黄色着色剤1を、それぞれ黄色着色剤2〜70に変更した以外は、実施例101と同様に行い、それぞれ黄色着色組成物2〜70を作製した。
<着色組成物の評価>
得られた着色組成物(1〜70)のコントラスト比、粘度、色特性の評価を、下記方法で行った。表5に評価結果を示す。
(コントラストの評価)
得られた着色組成物を、100mm×100mm、1.1mm厚のガラス基板上に、スピンコーターを用いて、回転数を変えて、230℃での熱処理後にC光源においてx=0.420前後となるように3点の塗布基板を作製した。乾燥条件は、塗布後60℃で5分、さらに230℃で20分であり、それぞれコントラスト比を測定し、3点のデータからC光源においてのx=0.420におけるコントラストを一次相関法で求めた。
また、塗膜のコントラスト比の測定方法について説明する。
(塗膜のコントラスト比(CR)の測定法)
液晶ディスプレー用バックライトユニットから出た光は、偏光板を通過して偏光され、ガラス基板上に塗布された着色組成物の乾燥塗膜を通過し、偏光板に到達する。偏光板と偏光板の偏光面が平行であれば、光は偏光板を透過するが、偏光面が直行している場合には光は偏光板により遮断される。しかし、偏光板によって偏光された光が着色組成物の乾燥塗膜を通過するときに、顔料粒子による散乱等が起こり、偏光面の一部にずれを生じると、偏光板が平行のときは偏光板を透過する光量が減り、偏光板が直行のときは偏光板を一部光が透過する。この透過光を偏光板上の輝度として測定し、偏光板が平行のときの輝度と、直行のときの輝度との比(コントラスト比)を算出した。
(コントラスト比(CR))=(平行のときの輝度)/(直行のときの輝度)
従って、塗膜中の顔料により散乱が起こると、平行のときの輝度が低下し、かつ直行のときの輝度が増加するため、コントラスト比が低くなる。なお、輝度計としては色彩輝度計(トプコン社製「BM−5A」)、偏光板としては偏光板(日東電工社製「NPF−G1220DUN」)を用いた。なお、測定に際しては、不要光を遮断するために、測定部分に1cm角の孔を開けた黒色のマスクを当てた。
(色特性の評価)
コントラストの評価と同様に、3点の塗布基板を作成し、顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP200」)で色度を測定し、3点のデータからC光源においてのx=0.420における明度(Y)、yを一次相関法で求めた。
(粘度の評価)
着色組成物の粘度は、E型粘度計(東機産業社製「ELD型粘度計」)を用いて、25℃における粘度を測定した。
Figure 2016180020
Figure 2016180020
表5より、19.8±0.5°でのX線半価幅が0.75以上のものはコントラスト比が良好であり、0.85以上のものは非常に良好であった。一方、19.8±0.5°でのX線半価幅が0.75よりも小さい比較例101〜110はいずれも本発明の実施例のコントラスト比よりも劣る結果となった。
<微細化顔料の製造方法>
(赤色微細顔料の作製[A1−2])
アントラキノン系赤色顔料C.I.ピグメント レッド177(BASF社製「CROMOPHTAL RED A2B」)200部、塩化ナトリウム1400部、およびジエチレングリコール360部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、80℃で6時間混練した。次にこの混練物を8リットルの温水に投入し、80℃に加熱しながら2時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウムおよびジエチレングリコールを除いた後、85℃で一昼夜乾燥し、190部の赤色微細顔料[A1−2]を得た。赤色微細顔料[A1−2]の比表面積は70m2/gであり、TEM観察による平均一次粒子径は54nmであった。
(青色微細顔料の作製)
フタロシアニン系青色顔料C.I.ピグメント ブルー 15:6(トーヨーカラー社製「LIONOL BLUE ES」)200部、塩化ナトリウム1400部、およびジエチレングリコール360部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、80℃で6時間混練した。次にこの混練物を8リットルの温水に投入し、80℃に加熱しながら2時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウムおよびジエチレングリコールを除いた後、85℃で一昼夜乾燥し、190部の青色微細顔料−2を得た。青色微細顔料2の比表面積は80m2/gであり、TEM観察による平均一次粒子径は50nmであった。
(緑色微細顔料の作製)
フタロシアニン系緑色顔料C.I.ピグメント グリーン 36(トーヨーカラー社製「リオノールグリーン 6YK」)200部、塩化ナトリウム1400部、およびジエチレングリコール360部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、80℃で6時間混練した。次にこの混練物を8リットルの温水に投入し、80℃に加熱しながら2時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウムおよびジエチレングリコールを除いた後、85℃で一昼夜乾燥し、190部の緑色微細顔料を得た。緑色微細顔料の比表面積は75m2/gであり、TEM観察による平均一次粒子径は51nmであった。
(紫色微細顔料の作製)
ジオキサジン系紫色顔料C.I.ピグメント バイオレット 23(トーヨーカラー社製「LIONOGEN VIOLET RL」)200部、塩化ナトリウム1400部、およびジエチレングリコール360部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、80℃で6時間混練した。次にこの混練物を8リットルの温水に投入し、80℃に加熱しながら2時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウムおよびジエチレングリコールを除いた後、85℃で一昼夜乾燥し、190部の紫色微細顔料を得た。紫色微細顔料の比表面積は95m2/gであり、TEM観察による平均一次粒子径は45nmであった。
<赤色着色組成物の作製>
(着色剤P−1の作製)
下記の混合物を均一になるように攪拌混合した後、直径0.5mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミル(アイガージャパン社製「ミニモデルM−250 MKII」)で5時間分散した後、5.0μmのフィルタで濾過し顔料分散体(P−1)を作製した。
赤色微細顔料[A1] 11.0部
(C.I.ピグメント レッド 254)
アクリル樹脂溶液1 40.0部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 48.0部
樹脂型分散剤 1.0部
(BASF社製「EFKA4300」)
(顔料分散体(P−2〜4)の作製)
以下、表6に示す顔料に変更した以外は、上記の顔料分散体(P−1)と同様にして、顔料分散体(P−2〜4)を作製した。
Figure 2016180020
<青色、緑色レジスト材の製造方法>
(青色レジスト材の調製)
下記の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1.0μmのフィルタで濾過して、青色レジスト材を得た。
顔料分散体(P−2) 48.0部
顔料分散体(P−4) 12.0部
アクリル樹脂溶液1 11.0部
トリメチロールプロパントリアクリレート 4.2部
(新中村化学社製「NKエステルATMPT」)
光重合開始剤 1.2部
(BASF社製「イルガキュアー907」)
増感剤 0.4部
(保土谷化学工業社製「EAB−F」)
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート 23.2部
[実施例201]
(赤色レジスト材R1−1の作製)
下記の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1.0μmのフィルタで濾過して、レジスト材(R1−1)を得た。
赤色着色組成物(P−1) 50.0部
黄色着色組成物(着色組成物1) 10.0部
アクリル樹脂溶液1 11.6部
トリメチロールプロパントリアクリレート 3.6部
(新中村化学社製「NKエステルATMPT」)
光重合開始剤 1.2部
(BASF社製「イルガキュアー907」)
増感剤 0.4部
(保土谷化学工業「EAB−F」)
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート 23.2部
[実施例202〜260、比較例201〜210]
(赤色レジスト材R1−1〜70の作製)
着色組成物1を着色組成物2〜70に変更した以外は実施例201と同様に行い、赤色レジスト材R1−1〜70を作製した。
[実施例301]
(緑色レジスト材R2−1の調製)
下記の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1.0μmのフィルタで濾過して、緑色レジスト材を得た。
顔料分散体(P−3) 45.0部
黄色顔料分散体(着色組成物1) 15.0部
アクリル樹脂溶液1 11.0部
トリメチロールプロパントリアクリレート : 4.2部
(新中村化学社製「NKエステルATMPT」)
光重合開始剤 : 1.2部
(BASF社製「イルガキュアー907」)
増感剤 : 0.4部
(保土谷化学工業社製「EAB−F」)
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート :23.2部
[実施例302〜360、比較例301〜310]
(緑色レジスト材R2−2〜2−70の調製)
着色剤1を着色剤2〜70に変更した以外は実施例301と同様に行い、緑色レジスト材R2−2〜2−70を作製した。
[赤色レジスト材(R1−1〜R1−70)の評価]
実施例201〜260および比較例201〜210で得られた赤色レジスト材(R1−1〜R1−70)の色特性(明度)とコントラスト比測定を下記の方法で行った。
(色特性の評価)
ガラス基板上にC光源において赤色レジスト材はx=0.640になるような膜厚にそれぞれのレジスト材を塗布し、この基板を230℃で20分加熱した。その後、得られた基板の明度を顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP200」)で測定した。結果を表7に示す。
(コントラスト比評価)
色特性を測定したものと同じ基板を用いてコントラスト比を測定した。結果を表7に示す。
Figure 2016180020
表7より、19.8±0.5°でのX線半価幅が0.75を上回る着色材を用いたレジスト材はコントラスト比は良好であり、0.85を上回るものは非常に良好であった。一方、19.8±0.5°でのX線半価幅が0.75よりも小さい着色材を用いた比較例201〜210はいずれも本発明の実施例のコントラスト比よりも劣る結果となった。
[緑色レジスト材(R2−1〜R2−70)の評価]
実施例301〜370および比較例301〜310で得られた緑色および赤色レジスト材(R2−1〜R2−70)の色特性(明度)とコントラスト比測定を下記の方法で行った。
(色特性の評価)
ガラス基板上にC光源において赤色レジスト材はx=0.640になるような膜厚にそれぞれのレジスト材を塗布し、この基板を230℃で20分加熱した。その後、得られた基板の明度を顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP200」)で測定した。結果を表8に示す。
(コントラスト比評価)
色特性を測定したものと同じ基板を用いてコントラスト比を測定した。結果を表8に示す。
Figure 2016180020
表8より、19.8±0.5°でのX線半価幅が0.75を上回る着色材を用いたレジスト材はコントラスト比が良好であり、0.85を上回るものは非常に良好であった。一方、19.8±0.5°でのX線半価幅が0.75よりも小さい着色材を用いた比較例301〜310はいずれも本発明の実施例のコントラスト比よりも劣る結果となった。
得られたレジスト材を用いてカラーフィルタを作製した。
(実施例401:カラーフィルタ(CF−1))
ガラス基板上にブラックマトリクスをパターン加工し、該基板上にスピンコーターで赤色レジスト材(R1−57)をC光源において(以下、緑色、青色にも用いる)x=0.640になるような膜厚に塗布し着色被膜を形成した。該被膜にフォトマスクを介して、超高圧水銀ランプを用いて300mJ/cm2の紫外線を照射した。次いで0.2質量%の炭酸ナトリウム水溶液からなるアルカリ現像液によりスプレー現像して未露光部分を取り除いた後、イオン交換水で洗浄し、この基板を230℃で20分加熱して、赤色フィルタセグメントを形成した。同様の方法により、緑色レジスト材(R2−57)をy=0.600になるような膜厚に、青色レジスト材をy=0.06になるような膜厚にそれぞれ塗布し、緑色フィルタセグメント、青色フィルタセグメントを形成して、カラーフィルタ(CF−1)を得た。
(液晶表示装置の作製)
得られたカラーフィルタ上に、透明ITO電極層を形成し、その上にポリイミド配向層を形成した。このガラス基板の他方の表面に偏光板を形成した。他方、別の(第2の)ガラス基板の一方の表面にTFTアレイ及び画素電極を形成し、他方の表面に偏光板を形成した。このようにして準備された2つのガラス基板を電極層同士が対面するよう対向させて配置し、スペーサビーズを用いて両基板の間隔を一定に保ちながら位置合わせし、液晶組成物注入用開口部を残すように周囲を封止剤で封止した。開口部から液晶組成物を注入した後、開口部を封止した。このようにして作製した液晶表示装置をバックライトユニットと組み合わせて液晶パネルを得た。
(比較例401:カラーフィルタ(CF−2))
以下、レジスト材を表9に示すレジスト材に変更した以外は、カラーフィルタ(CF−1)と同様にして原色系カラーフィルタ(CF−2)と液晶表示装置を作製した。青色レジスト材については固定条件とした。
[カラーフィルタ(CF−1〜2)の評価]
その後、得られた液晶表示装置において、光源を発光させカラー画像を表示し、原色系カラーフィルタにおいては赤色、緑色、青色フィルタセグメント部分の明度を、顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP200」)で測定し、得られた明度からカラーフィルタにおける白色表示の明度を求めた。また、コントラスト比についても赤色、緑色、青色フィルタセグメント部分のコントラスト比を、顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP200」)で測定し、得られたコントラスト比からカラーフィルタにおける白色表示のコントラスト比を求めた。尚、白色表示コントラスト比の実用性能としては6500以上が求められ、6500以上の数値であることが好ましいものである。カラーフィルタの評価結果を表9に示す。
Figure 2016180020
実施例10は、19.8±0.5°でのX線半価幅が0.75を下回る着色材を含む比較例401に対し、白色表示のコントラスト比は高く、実用性能を満たすものであった。
以上のことから、19.8±0.5°でのX線半価幅が0.75を上回るC.I.ピグメントイエロー139系着色剤を用いることにより、コントラスト比の優れた赤色および緑色カラーフィルタ用着色組成物とカラーフィルタを得ることが可能になった。
A:2θ=19.8±0.5°の範囲内で最大回折強度を示すピーク
B:Ax−1.0°以上の範囲内で最小回折強度を示す点
C:Ax+1.8°以下の範囲内で最小回折強度を示す点
D:Aから2θ軸に下ろした垂線とベースラインとの交点
E:AとDの中点を通りベースラインと平行な線と、曲線ABの交点
F:AとDの中点を通りベースラインと平行な線と、曲線ACの交点
Ex:Eにおける2θ
Fx:Fにおける2θ

Claims (9)

  1. CuKα線によって測定されるブラッグ角2θに対する回折強度で示される粉末X線回折図において、
    2θ=19.8±0.5°の範囲内で最大回折強度を示すピークをA、
    Aにおける2θをAx、
    2θがAx以下、Ax−1.0°以上の範囲内で最小回折強度を示す点をB、
    2θがAx以上、Ax+1.8°以下の範囲内で最小回折強度を示す点をC、
    BとCとを結ぶ直線をベースライン、
    Aから2θ軸に下ろした垂線とベースラインとの交点をD、
    AとDの中点を通りベースラインと平行な線と、曲線ABの交点をE、
    AとDの中点を通りベースラインと平行な線と、曲線ACの交点をF、
    Eにおける2θをEx、Fにおける2θをFx、
    Fx−ExをAの半価幅としたとき、
    Aの半価幅が0.75以上であることを特徴とするC.I.ピグメントイエロー139。
  2. Aの半価幅が0.85以上であることを特徴とする請求項1記載のC.I.ピグメントイエロー139。
  3. 請求項1または2記載のC.I.ピグメントイエロー139と、下記一般式(1)で表される化合物とを含んでなる顔料組成物であって、C.I.ピグメントイエロー139を100質量部に対して、一般式(1)で表される化合物を0.5〜40質量%含んでなる顔料組成物。
    Figure 2016180020
    [一般式(1)中、X1は、式(a)で表わされる基である。X2は、式(b)または式(c)で表わされる基である。X3は、式(a)、式(b)、式(c)または式(d)で表わされる基である。]
    Figure 2016180020
    [式(a)中、Y1は、NHまたはOであり、R1は、炭素数1〜8の2価の炭化水素基である。R2およびR3は、それぞれ独立に、炭素数1〜6の1価の炭化水素基である。R2およびR3は、互いに結合して環を形成しても良い。]
    Figure 2016180020
    [式(b)中、Y2は、NHまたはOであり、R4は、下記式(2)または式(3)で表わされる基である。R5は、炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表す]
    Figure 2016180020
    [式(c)中、Y3は、NHまたはOであり、R6は、下記式(2)または式(3)で表わされる基である。]
    Figure 2016180020
    [式(d)中、Y4は、NHまたはOであり、R7は、H、炭素数1〜8の1価の炭化水素基または下記式(e)で表される基である。]
    Figure 2016180020
    Figure 2016180020
    Figure 2016180020
    [式(e)中、R8は、炭素数1〜8の2価の炭化水素基、R9は、Hまたは炭素数1〜8の炭化水素基である。nは、1〜3の整数である。]
  4. 請求項1または2に記載のC.I.ピグメントイエロー139と、ポリエステル樹脂とを含んでなる顔料組成物であって、C.I.ピグメントイエロー139を100質量部に対して、ポリエステル樹脂を5〜30質量部含んでなる顔料組成物。
  5. 請求項1または2記載のC.I.ピグメントイエロー139と、一般式(1)で表される化合物と、ポリエステル樹脂とを含んでなる顔料組成物であって、C.I.ピグメントイエロー139を100質量部に対して、一般式(1)で表される化合物を0.5〜40質量%、ポリエステル樹脂を5〜30質量部含んでなる請求項3または4記載の顔料組成物。
  6. C.I.ピグメントイエロー139と、一般式(1)で表される化合物および/またはポリエステル樹脂とを混合してソルベントソルトミリングする請求項3〜5いずれか記載の顔料組成物の製造方法であって、C.I.ピグメントイエロー139を100質量部に対して、一般式(1)で表される化合物を0.5〜40質量部および/またはポリエステル樹脂を5〜30質量部使用する顔料組成物の製造方法。
  7. 少なくとも着色剤、バインダー樹脂、および有機溶剤からなる着色組成物であって、着色剤が、請求項1もしくは2記載のC.I.ピグメントイエロー139または請求項3〜5いずれか記載の顔料組成物を含有してなる着色組成物。
  8. さらに光重合性単量体および/または光重合開始剤を含有してなる請求項7記載の着色組成物。
  9. 基材上に、請求項7または8記載の着色組成物から形成されてなるフィルタセグメントを具備することを特徴とするカラーフィルタ。
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