JP2016169382A - リグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が化学修飾されたリグノセルロース誘導体、それを含む繊維、繊維集合体、それらを含有する組成物及び成形体 - Google Patents
リグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が化学修飾されたリグノセルロース誘導体、それを含む繊維、繊維集合体、それらを含有する組成物及び成形体 Download PDFInfo
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Abstract
Description
参照例1:Review Article Conversion of Lignocellulosic Biomass to Nanocellulose: Structure and Chemical Process H. V. Lee, S. B. A. Hamid, and S. K. Zain, Scientific World Journal Volume 2014、Article ID 631013, 20 pages,
http://dx.doi.org/10.1155/2014/631013
参照例2:New lignocellulose pretreatments using cellulose solvents: a review, Noppadon Sathitsuksanoh, Anthe George and Y-H Percival Zhang, J Chem Technol Biotechnol 2013; 88: 169-180。
化学修飾されたリグノセルロース誘導体であって、
リグノセルロースに含まれるリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基、
一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基、及び
一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されている、リグノセルロース誘導体
[式(1)〜(3)中、R1〜R3は、同一又は異なって、夫々、置換基を有しても良い、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキジエニル基、シクロアルキジエニル基、アルキトリエニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、ヘテロアリールアルキル基、複素環基(ヘテロシクリル基)、複素環アルキル基(ヘテロシクリルアルキル基)又は水素原子を示す(但し、R2及びR3は水素原子、エチニル基ではない)]。
前記式(1)〜(3)中のR1〜R3が、同一又は異なって、夫々、置換基を有しても良い、C1-C17のアルキル基、C4-C8のシクロアルキル基、C2-C17のアルケニル基、C2-C8のアルキニル基(ただし、R2及びR3は夫々、エチニル基ではない)、C4-C8のシクロアルケニル基、C4-C17のアルキジエニル基、C4-C8のシクロアルキジエニル基、C6-C17のアルキトリエニル基、低級アルキル基置換アリール基、ピリジル基、低級アルキル基置換ピリジル基、チエニル基、又は低級アルキル基置換チエニル基である、
前記項1に記載のリグノセルロース誘導体。
前記一般式(1)で表されるアシルオキシ基が、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ピバル酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ペラルゴン酸、デカン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデシル酸及びアラキジン酸から選ばれる飽和脂肪酸;フェノキシ酢酸、3-フェノキシプロピオン酸、4-フェノキシ酪酸、5-フェノキシ吉草酸から選ばれる芳香族置換飽和脂肪酸;アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる不飽和カルボン酸;クロトン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸及びリシノール酸から選ばれるモノ不飽和脂肪酸;ソルビン酸、リノール酸及びエイコサジエン酸から選ばれるジ不飽和脂肪酸;リノレン酸、ピノレン酸及びエレオステアリン酸から選ばれるトリ不飽和脂肪酸;ステアリドン酸及びアラキドン酸から選ばれるテトラ不飽和脂肪酸;ボセオペンタエン酸及びエイコサペンタエン酸から選ばれるペンタ不飽和脂肪酸;ドコサヘキサエン酸及びニシン酸から選ばれるヘキサ不飽和脂肪酸;安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、サリチル酸、没食子酸(3,4,5-トリヒドロキシベンゼンカルボン酸)、ケイ皮酸(3-フェニルプロパ-2-エン酸)から選ばれる芳香族カルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸及びマレイン酸から選ばれるジカルボン酸;グリシン、β-アラニン及びε-アミノカプロン酸(6-アミノヘキサン酸)から選ばれるアミノ酸;マレイミド化合物:
前記一般式(2)で表されるオキシ基が、メタノール、エタノール、炭素数3〜12の直鎖アルコール、イソプロパノール、イソブタノール、シクロオキサノール、アリルアルコール、ベンジルアルコール、フェノール、4-メチルフェノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、グリコール酸低級アルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物のヒドロキシ基から水素原子を除去した残基であり、
前記一般式(3)で表されるチオ基が、メタンチオール、エタンチオール、炭素数3〜12の直鎖アルカンチオール、イソプロパンチオール、イソブタンチオール、シクロオキサンチオール、2-プロペン-1-チオール、シクロヘキサンチオール、ベンジルメルカプタン、シクロヘキサンメタンチオール、チオフェノールからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物のチオール基から水素原子を除去した残基である、
前記項1に記載のリグノセルロース誘導体。
前記リグノセルロース誘導体に含まれる、セルロース及びヘミセルロースの少なくとも一種中に存在する水酸基が、置換基を有しても良い、飽和脂肪酸、モノ不飽和脂肪酸、ジ不飽和脂肪酸、トリ不飽和脂肪酸、テトラ不飽和脂肪酸、ペンタ不飽和脂肪酸、ヘキサ不飽和脂肪酸、芳香族カルボン酸、芳香族ジカルボン酸、アミノ酸、
マレイミド化合物:
前記項1〜3のいずれかに記載のリグノセルロース誘導体。
前記項1〜4のいずれかに記載のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体。
ミクロフィブリル化された、前記項5に記載のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体。
前記項5又は6に記載のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体の圧縮成形体。
前記項5又は6に記載のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体とマトリクス材料とを含む組成物。
前記項8に記載の組成物からなる成形体。
リグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基、
一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基、及び
一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基
からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されているリグノセルロース誘導体の製造方法であって、
亜塩素酸塩又はルイス酸の存在下に、
リグノセルロースと
一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸、
一般式(2’):R2OH ・・・(2’)
で表されるアルコール、及び、
一般式(3’):R3SH ・・・(3’)
で表されるチオールからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物とを反応させる工程を含むことを特徴とする製造方法
[式(1)〜(3)及び式(1’)〜(3’)中、R1〜R3は、同一又は異なって、夫々、置換基を有しても良い、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキジエニル基、シクロアルキジエニル基、アルキトリエニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、ヘテロアリールアルキル基、複素環基(ヘテロシクリル基)、複素環アルキル基(ヘテロシクリルアルキル基)又は水素原子を示す(但し、R2及びR3は水素原子、エチニル基ではない)]。
(A)リグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基、
一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基、及び
一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基
からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されており、
(B)セルロース及びヘミセルロースの少なくとも一種中に存在する水酸基が、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基で置換されている、リグノセルロース誘導体の製造方法であって、
(a)亜塩素酸塩又はルイス酸の存在下に、
リグノセルロースと、
一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸、
一般式(2’):R2OH ・・・(2’)
で表されるアルコール、及び、
一般式(3’):R3SH ・・・(3’)
で表されるチオールからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物とを反応させて、リグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が、前記一般式(1)で表されるアシルオキシ基、一般式(2)で表されるオキシ基、及び一般式(3)で表されるチオ基からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されているリグノセルロース誘導体を製造する工程、及び、
(b)リグノセルロースと、
一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸の酸塩化物又は酸無水物とを反応させて、セルロース及びヘミセルロースの少なくとも一種中に存在する水酸基が、前記一般式(1)で表されるアシルオキシ基で置換されているリグノセルロース誘導体を製造する工程
を含むことを特徴とする製造方法
[式(1)〜(3)及び式(1’)〜(3’)中、R1〜R3は、同一又は異なって、夫々、置換基を有しても良い、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキジエニル基、シクロアルキジエニル基、アルキトリエニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、ヘテロアリールアルキル基、複素環基(ヘテロシクリル基)、複素環アルキル基(ヘテロシクリルアルキル基)又は水素原子を示す(但し、R2及びR3は水素原子、エチニル基ではない)]。
前記一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸が、置換基を有しても良い、飽和脂肪酸、モノ不飽和脂肪酸、ジ不飽和脂肪酸、トリ不飽和脂肪酸、テトラ不飽和脂肪酸、ペンタ不飽和脂肪酸、ヘキサ不飽和脂肪酸、芳香族カルボン酸、芳香族ジカルボン酸、アミノ酸、
マレイミド化合物:
前記項11に記載のリグノセルロース誘導体の製造方法。
本発明のα位修飾リグノセルロース誘導体は、
化学修飾されたリグノセルロース誘導体であって、
リグノセルロースに含まれるリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基、
一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基、及び
一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基
からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されている。
参照例2:New lignocellulose pretreatments using cellulose solvents: a review, Noppadon Sathitsuksanoh, Anthe George and Y-H Percival Zhang, J Chem Technol Biotechnol 2013; 88: 169-180
本明細書で使用される「リグノセルロース」の用語は、植物中に天然に存在する化学構造のリグノセルロース又は/及びリグノセルロース混合物、人工的に改変されたリグノセルロース又は/及びリグノセルロース混合物を意味する。前記混合物は、例えば、天然の植物から得られる、木材、これを機械的又は/及び化学的に処理して得られる種々のパルプ中に含まれる化学構造のリグノセルロース又は/及びリグノセルロース混合物である。
リグノセルロース誘導体の原料には、リグノセルロースを含有する繊維又はリグノセルロースを含有する繊維集合体を使用することができる。リグノセルロースを含有する繊維集合体には、植物由来パルプ、木粉、木片等の他、あらゆる形状のリグノセルロースを含有する繊維集合体が含まれる。
本明細書で使用される用語「繊維」は、細い糸状の物質を意味し、生物体を組織する構造のうち細い糸状のもの、それを生物体から取り出したもの、又はそれを物理的に又は化学的に処理した糸状のものも意味する。
本発明では、リグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体がミクロフィブリル化されていることが、これの成形性の観点から、好ましい。
リグノセルロース中のリグニンはセルロース又はヘミセルロースと複合体を形成していると考えられている。リグニンには多様な分子間の結合様式があるが、その基本単位は図1に示すフェニルプロパン単位を基本骨格とするものである。
リグノセルロース中のリグニンはフェニルプロパン単位を基本骨格にしている。
化学修飾されたリグノセルロース誘導体であって、
リグノセルロースに含まれるリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位(即ち、ベンジル位)の炭素原子が修飾されたものである。リグノセルロースに含まれるリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位(以下「リグニンα位」とも記す)にはヒドロキシ基(-OH)が存在しているが、本発明のリグノセルロース誘導体中のリグニンα位には、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基、
一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基、及び
一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基
からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基を有する。
本発明のリグノセルロース誘導体のリグニンα位は、特に
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基(R1は前記と同じ)を有することが好ましい。
フェノキシ酢酸、3-フェノキシプロピオン酸、4-フェノキシ酪酸、5-フェノキシ吉草酸から選ばれる芳香族置換飽和脂肪酸;
アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる不飽和カルボン酸;
クロトン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸及びリシノール酸から選ばれるモノ不飽和脂肪酸;
ソルビン酸、リノール酸及びエイコサジエン酸から選ばれるジ不飽和脂肪酸;
リノレン酸、ピノレン酸及びエレオステアリン酸から選ばれるトリ不飽和脂肪酸;
ステアリドン酸及びアラキドン酸から選ばれるテトラ不飽和脂肪酸;
ボセオペンタエン酸及びエイコサペンタエン酸から選ばれるペンタ不飽和脂肪酸;ドコサヘキサエン酸及びニシン酸から選ばれるヘキサ不飽和脂肪酸;
安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、サリチル酸、没食子酸(3,4,5-トリヒドロキシベンゼンカルボン酸)、ケイ皮酸(3-フェニルプロパ-2-エン酸)から選ばれる芳香族カルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸及びマレイン酸から選ばれるジカルボン酸;
グリシン、β-アラニン及びε-アミノカプロン酸(6-アミノヘキサン酸)から選ばれるアミノ酸;
マレイミド化合物:
フェノキシ酢酸、3-フェノキシプロピオン酸から選ばれる芳香族置換飽和脂肪酸、安息香酸及びフタル酸から選ばれる芳香族カルボン酸;
クロトン酸、アクリル酸及びメタクリル酸、オレイン酸、リノール酸から選ばれる不飽和カルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物のカルボキシ基から水素原子を除去した残基であることが好ましい。
前記一般式(2)で表されるオキシ基は、リグノセルロースのリグニンα位で反応させて本発明のα位修飾リグノセルロース誘導体を製造する際の反応性の観点から立体障害の少ないものが好ましい。そのオキシ基は、メタノール、エタノール、炭素数3〜12の直鎖アルコール、イソプロパノール、イソブタノール、シクロオキサノール、アリルアルコール、ベンジルアルコール、フェノール、4-メチルフェノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、グリコール酸低級アルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物のヒドロキシ基から水素原子を除去した残基が好ましい。
前記一般式(3)で表されるチオ基もリグノセルロースのリグニンα位で反応させて本発明のα位修飾リグノセルロース誘導体を製造する際の反応性の観点から、立体障害の少ないものが好ましい。
本発明のリグノセルロース誘導体に含まれるリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位(即ち、リグニンα位)は、前記一般式(1)〜(3)からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基を有する。
α位修飾リグノセルロース誘導体中のセルロース、ヘミセルロース中の水酸基が修飾された誘導体をリグノセルロース二重修飾体とよぶ。
(B)
α位修飾リグノセルロース誘導体を構成しているセルロース及びヘミセルロースの少なくとも一種中に存在する水酸基(即ち、α位修飾リグノセルロース誘導体の糖鎖水酸基)が、飽和脂肪酸、不飽和カルボン酸、モノ不飽和脂肪酸、ジ不飽和脂肪酸、トリ不飽和脂肪酸、テトラ不飽和脂肪酸、ペンタ不飽和脂肪酸、ヘキサ不飽和脂肪酸、芳香族カルボン酸、ジカルボン酸、アミノ酸、
マレイミド化合物:
本発明のα位修飾リグノセルロース誘導体は、前記リグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位に、前記一般式(1)で表されるアシルオキシ基、一般式(2)で表されるオキシ基、及び一般式(3)で表されるチオ基からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基を有する。
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基、
一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基、及び
一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基
からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されているリグノセルロース誘導体の製造方法は、
(a)亜塩素酸塩又はルイス酸の存在下に、
リグノセルロースと
一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸、
一般式(2’):R2OH ・・・(2’)
で表されるアルコール、及び、
一般式(3’):R3SH ・・・(3’)
で表されるチオールからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物とを反応させる工程を含むことを特徴とする。
前記一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基で修飾するためには、修飾剤として、
一般式(1’):R1COOH・・・(1’)
で表されるカルボン酸を用いる。
前記一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基で修飾するためには、修飾剤として、
一般式(2’):R2OH ・・・(2’)
で表されるアルコールを用いる。
前記一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基で修飾するためには、修飾剤として、
一般式(3’):R3SH ・・・(3’)
で表されるチオールを用いる。
a法では、亜塩素酸塩の存在下で、リグノセルロースを含む繊維又は繊維集合体と前記修飾剤とを反応させることによって、α位修飾リグノセルロース誘導体を製造することができる。
b法では、ルイス酸の存在下で、リグノセルロースを含む繊維又は繊維集合体と、前記修飾剤とを反応させることによって、α位修飾リグノセルロースを製造することができる。
本発明のα位修飾リグノセルロースの製造方法(a法及びb法)は、次の点で従来のアシル化法とは異なる。
(DSαと表記する。便宜上置換度ということもある)
前記修飾剤を用いることにより、リグノセルロースに含まれるリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位は、一般式(1)〜(3)からなる群から選ばれる少なくとも一種の修飾基を有する。一般式(1)〜(3)からなる群から選ばれる少なくとも一種の修飾基により修飾されたα位修飾度(DSαと表記する。便宜上置換度ということもある)は、0.01〜0.5程度が好ましく、0.06〜0.45程度が更に好ましい。α位修飾度(DSα)の最大値は、使用するリグノセルロース中のリグニン量に依存するが0.5程度である。
(α位修飾リグノセルロース誘導体中のセルロース及びヘミセルロースの少なくとも一種に存在する水酸基がアシル化されたリグノセルロース誘導体)
リグノセルロースは、リグニンに加えて、セルロース及びヘミセルロースを含む。
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基、
一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基、及び
一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基
からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されており、更に、
(B)セルロース及びヘミセルロースの少なくとも一種中に存在する水酸基が、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基で置換されている、リグノセルロース誘導体の製造方法は、
(a)亜塩素酸塩又はルイス酸の存在下に、
リグノセルロースと
一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸、
一般式(2’):R2OH ・・・(2’)
で表されるアルコール、及び、
一般式(3’):R3SH ・・・(3’)
で表されるチオールからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物とを反応させて、リグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が、前記一般式(1)で表されるアシルオキシ基、一般式(2)で表されるオキシ基、及び一般式(3)で表されるチオ基からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されているリグノセルロース誘導体を製造する工程、及び、
(b)上記の(a)工程で得られたリグノセルロース誘導体と
一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸の酸塩化物又は酸無水物とを反応させて、セルロース及びヘミセルロースの少なくとも一種中に存在する水酸基が、前記一般式(1)で表されるアシルオキシ基で置換されているリグノセルロース誘導体を製造する工程
を含むことを特徴とする。
一般式(1’):R1COOH (1’)
で表されるカルボン酸の酸塩化物(R1-C(=O)-Cl)又は酸無水物((R1-CO-O-CO-R1)を反応させることにより行うことができる。
マレイミド化合物:
マレイミド化合物:
(DS OH と表記する。置換度又は修飾度ということもある)
本発明α位修飾リグノセルロース誘導体のアシル化反応によって得られる本発明リグノセルロース二重修飾体の糖鎖水酸基におけるアシル化度(修飾度、DSOH)は、0.05〜2程度が好ましく、0.1〜1.7程度がより好ましく、0.15〜1.5程度が更に好ましい。置換度(DSOH)の最大値は、原料に使用するリグノセルロースのリグニン含量に依存するが、2.5程度である。
本発明のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体を圧縮することで、成形体を容易に調製することができる。これを、リグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体の圧縮成形体とも記す。
マトリクス材料とは、繊維、繊維塊又は繊維集合体(例えば、不織布)間の空隙を充填する高分子化合物又はそのモノマー若しくはオリゴマーなどの高分子の前駆体を意味する。マトリクス材料の無機高分子としては、ガラス、シリケート材料、チタネート材料等のセラミックス等並びにセメントを使用することができる。マトリクス材料の無機高分子は例えばアルコラートの脱水縮合反応により形成することができる。
本発明の組成物は、前記リグノセルロースを含む繊維又は繊維集合体及びマトリクス材料に加え、例えば、相溶化剤;界面活性剤(上記以外のもの);でんぷん類、アルギン酸等の多糖類;ゼラチン、ニカワ、カゼイン等の天然たんぱく質;タンニン、ゼオライト、セラミックス、金属粉末等の無機化合物;着色剤;可塑剤;香料;顔料;流動調整剤;レベリング剤;導電剤;帯電防止剤;紫外線吸収剤;紫外線分散剤;消臭剤等の添加剤を配合してもよい。任意の添加剤の含有割合としては、本発明の効果が損なわれない範囲で適宜含有されてもよい。
本発明の前記リグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体とマトリクス材料とを含有する組成物中のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体の含有割合は、0.01〜99.99重量%程度が好ましく、0.05〜99.95重量%程度より好ましく、0.1〜99.9重量%程度が更に好ましい。
本発明の組成物は、本発明のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体と前記マトリクス材料とを混合することにより、又は前記リグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体にマトリクス材料を含浸させることにより作製することができる。
前記の組成物を用いて、成形体(成型体)を製造することができる。これを、組成物からなる成形体と記す。成形体の形状としては、フイルム状、シート状、板状、ペレット状、粉末状、立体構造など各種形状等の各種形状の成形体が挙げられる。成形方法として、金型成形、射出成形、押出成形、中空成形、発泡成形等を用いることができる。
下記のリグノセルロースを含む繊維集合体(リグノセルロース含有材料)を調製した。
針葉樹由来の砕木パルプである。リグニン含量は30重量%程度であり、固形分率(固形分重量/全重量)は19.8重量%程度である。平均繊維径は29.0μm、平均繊維長は0.67mm程度である。
広葉樹由来のサーモメカニカルパルプである。リグニン含量は17.5重量%程度であり、固形分率(固形分重量/全重量)は79.4重量%程度である。平均繊維径は29.2μm、平均繊維長は1.5mm程度である。
針葉樹由来のケミカルサーモメカニカルパルプ(NCTMP、リグニン含量:27重量%)に水を加えて、固形分濃度が1.0重量%のパルプスラリーを調製した。このパルプスラリーを、アイメックス株式会社製のビーズミルを用いて、以下の条件にて2回解繊処理を行った。
ビーズ:ジルコニアビーズ(直径:1mm)
ビーズ充填率:70%
回転数:2000rpm
吐出量:600mL/min
得られたリグノセルロースを含む繊維集合体を、「針葉樹由来のケミカルサーモメカニカルパルプをビーズミルにより解繊した繊維(BM-NCTMP)」と言う。
BM-NCTMPの平均繊維径は20.8μm程度、平均繊維長は0.39mm程度であった。固形分率(固形分重量/全重量)は10.3重量%程度であった。
針葉樹由来の砕木パルプ(NGP、リグニン含量:30重量%)に水を加えて、固形分濃度1.0重量%のパルプスラリーを調製した。このパルプスラリーを、アイメックス株式会社製のビーズミルを用いて、上記(1-3)と同様の条件にて解繊処理を行った。
(2-1)各成分の含量の定量方法
リグノセルロースを含む繊維集合体に含まれるリグニン、セルロース及びヘミセルロースを以下の方法で定量した。
ガラスファイバーろ紙(GA55)を105℃オーブンで恒量になるまで乾燥させ、デシケータ内で放冷後、計量した。105℃で絶乾させたリグノセルロース(試料約0.2g)を精秤し、50mL容ビーカーに入れた。72%濃硫酸3mL加え、内容物が均一になるようにガラス棒で適宜押しつぶしながら、30℃の温水に1時間放置した。
リグノセルロース含有材料をオーブンデシケータ中に入れ、真空ポンプで減圧しながら50℃で3時間乾燥させた。乾燥試料約30mgを精秤し、耐圧試験管に入れた後に内部標準としてフコース(0.1g/mL)を200μL加えた。メスピペットを用いて72%濃硫酸0.3mLを加え、ガラス棒で押して均一にし、30℃のウォーターバスで1時間反応させた。
メッツォ社製のカヤーニ繊維長測定器を用いて測定した。
(3-1)核磁気共鳴(NMR)分光法による構造解析
使用機種:Bruker社製の800MHz NMR装置
既往の方法(Kim,H. and Ralph,K., Org.Biomol.Chem., 2010, 576-591)に従い、測定試料を調製した。調製した試料について、HSQC-NMR測定を行った。実際には、サンプル(200mg)を、一晩真空乾燥し、その後ボールミル装置(フリッチュ製遊星型ボールミルP-6、容器12mL、ジルコニア製)、ボール50個(ボール径5mm、ジルコニア製)を用いて、試料を粉砕した。粉砕条件は、20分間粉砕、10分間放冷の操作を5回繰り返した。
使用機種:メトラー・トレド社製のフーリエ変換型赤外分光光度計(FT-IR)
リグノセルロース中のリグニンα位がアシルオキシ基で修飾されると、アシルオキシC=Oの伸縮振動に基づく特性吸収ピークが1730cm-1付近に出現する。IRスペクトルの1686cm-1から1778cm-1までの面積を計算し、以下の式(検量線)よりリグニンα位の修飾度(DSα)を算出した。
x=(α位修飾後の1686cm-1から1778cm-1までの面積)
−(α位修飾前の1686cm-1から1778cm-1までの面積)
上記の式(検量線)は、リグニンα位のエステル基を加水分解して定量し、この値とFT-IRスペクトルにおける1686cm-1から1778cm-1までの面積値から求めた。
(i)脱エステル化
アシルオキシ基で修飾された試料に含まれる溶媒をターシャリブタノールに置換後、液体窒素で予備凍結し、凍結乾燥機で乾燥させた。凍結乾燥後の試料を五酸化二リンを入れた真空乾燥機を用いてさらに50℃で2時間乾燥させた。
上記の脱エステル化後の溶液を0.2Nの塩酸水溶液で滴定することにより、脱エステル化で消費された水酸化ナトリウムの量を計算し、導入されていた特性基量(アシル基量)を求め、これからリグニンα位の修飾度(DSα)を下記の式に従い求めた。
W:エステル化後のサンプルの乾燥重量(g)
A:脱エステル化反応で消費された水酸化ナトリウム量(mol)
M:リグノセルロース繰り返し単位の平均化学式量
F:導入されていた特性基の化学式量
M(リグノセルロースの平均分子量)は、下式により求めた。
上記式のx、y、z及び、162、196の数値は以下の意味を有する。
x:原料(リグノセルロース)中のセルロース含量(重量%)
162:ヘミセルロース中の多糖の繰り返し単位の化学式量(ヘミセルロースは多種の単糖の構成単位からなっているが、この構成単位の化学式量の殆どはグルコースのそれと同じである)
y:原料(リグノセルロース)中のヘミセルロース含量(重量%)
196:リグニンの繰り返し単位〔1-(3-メトキシ-4オキシフェニル)-1,3-プロパンジオール。これは、図1におけるR1=R2=Hの化学式:2-(2-メトキシフェノキシ)-1-(3-メトキシ-4オキシフェニル)-1,3-プロパンジオール)の部分構造に相当する〕の化学式量
z:原料(リグノセルロース)中のリグニン含量(重量%)
逆滴定で求めたDSαをFT-IRスペクトルにおける1686cm-1から1778cm-1までの面積に対してプロットし、検量線を算出した。
本発明では、リグニンα位がアシルオキシ基で修飾されているα位修飾リグノセルロースに通常のアシル化反応を行うと、α位修飾リグノセルロース誘導体中のセルロース及びヘミセルロースに存在する水酸基がアシル化され、二重修飾リグノセルロースが得られる。
x=(水酸基修飾後の1686cm-1から1778cm-1までの面積)
−(α位修飾後の1686cm-1から1778cm-1までの面積)
全修飾度(DStotal、リグニンα位修飾度と糖鎖水酸基の修飾度の合計)は、以下の式で求めることができる。
(4)α位修飾リグノセルロース誘導体の繊維の熱安定性試験
使用機種:TA Instruments社製のTGAQ50装置
乾燥試料(約5.0mg)を、次の方法でTGA測定に供した。その試料を、窒素雰囲気下(ガス流量100 mL/min)で、110℃から600℃(昇温速度10℃/min)の範囲で測定した。試料の重量減少曲線及び微分曲線を得た。
(5-1)熱圧成形体の調製
前記リグノセルロース誘導体を含む繊維集合体(リグノセルロース誘導体含有材料)を圧縮することで成形体を得、この成形体の外観評価を以下の基準に従い、行った。
透明性の評価基準は次の通りである。
○:部分的に密着していない部分がある。
×:密着していない。
着色性の評価基準は次の通りである。
(6-1)線熱膨張率
熱圧成形体を長さ35mm、幅約5mmにカッターを用いてカットし試料とした。試料をSIIナノテクノロジー社製の熱機械分析機EXSTER TMA/SS6100にセットし窒素雰囲気下で120℃、30分間乾燥させた後、10℃まで急冷した。
熱圧成形体を長さ30mm、幅5mmにカッターを用いてカットした。電気機械式万能試験機(インストロン社製3365ツインコラム卓上型試験システム)を用いて、支点間距離20mm、曲げ速度5mm/minにて3点曲げ試験を行った。
熱圧成形体を長さ35mm、幅5mmにカッターを用いてカットした。動的粘弾性測定装置(SIIナノテクノロジー社製EXSTER DMS6100)を用いて、引張モードで測定を行った。スパン20mm、周波数sin波1Hz、温度範囲20℃〜300℃、昇温速度2℃/分の条件にて、25℃における貯蔵弾性率(E')を測定した。
実施例1a:α位修飾リグノセルロース誘導体(a法:亜塩素酸塩)
実施例1a-1
リグノセルロース含有材料(リグノセルロースを含む繊維集合体)のリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位(即ち、リグノセルロースのリグニンα位)に、亜塩素酸塩を用いて、アシルオキシ基を導入した実施例である。
表2に示す通り、リグノセルロース含有材料、カルボン酸及び水又はNMPを用いて、固形分濃度(絶乾重量換算での原料濃度)が5重量%の試料を調製した。
※1:固形分濃度が3重量%になるように過剰量の酢酸を添加
※2:リグノセルロース中に含有するリグニンの全水酸基量(mol)に対して0.1当量添加
※3:リグノセルロース中に含有するリグニンの全水酸基量(mol)に対して10当量添加
※4:リグノセルロース中に含有するリグニンの全水酸基量(mol)に対して5当量添加
※5:リグノセルロース中に含有するリグニンの全水酸基量(mol)に対して0.47当量添加
※6:リグノセルロース中に含有するリグニンの全水酸基量(mol)に対して2.0当量添加
※7:リグノセルロース中に含有するリグニンの全水酸基量(mol)に対して20当量添加
※8:溶媒として水の替わりにN-メチルピロリドン(NMP)を使用した。
実施例1b-1
リグノセルロース含有材料(リグノセルロースを含む繊維集合体)のリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位に、ルイス酸を用いて、アシルオキシ基を導入した実施例である。
プロピオン酸(20mL)に、凍結乾燥NGP(100 mg)を懸濁した。この懸濁液にBF3-Et2O(10μL)を加えて、室温で一週間撹拌した。その後、この試料を吸引濾過し、洗浄することでリグニンα位がプロピオニルオキシ基で修飾された本発明のリグノセルロース誘導体(αプロピオニルオキシNGP96.0mg)を得た。
クロロホルム(20mL)に、凍結乾燥NGP(100 mg)を懸濁した。この懸濁液にフェノキシ酢酸(454.2 mg)を加えて、更にBF3-Et2O(10μL)を加えて反応を開始した。この試料を室温で一週間撹拌した後、吸引濾過し、洗浄することで本発明のα位修飾リグノセルロース誘導体(リグニンα位にフェノキシアセチルオキシ基を有するNGP(95.0mg)を得た。
リグノセルロース含有材料(リグノセルロースを含む繊維集合体:NGP)のリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位(即ち、リグノセルロースのリグニンα位)に、ルイス酸を用いて、メトキシ基(メチルアルコールの化学式からから水素原子を除去した残基)を導入した例である。
リグノセルロース含有材料(リグノセルロースを含む繊維集合体)のリグノセルロースα位に、ルイス酸を用いて、エトキシ基(エチルアルコールの化学式からから水素原子を除去した残基)を導入した例である。
凍結乾燥NGP(57.9 mg)をジオキサン(2mL)に加えて、撹拌した。その懸濁液にドデカンチオール(1mL)を加えて撹拌した。その後、BF3-Et2O 80μLを加えて、50℃で反応を開始した。反応開始から3時間後、反応懸濁液にエタノールを加えて反応を停止し、濾過、エタノール洗浄、乾燥させた。そして、リグノセルロースのリグニンα位にドデシルチオ基を有するリグノセルロース誘導体を含むNGP(57.5 mg)を得た。
凍結乾燥NGP(60.0 mg)をグリコール酸メチル (2mL)に加えて撹拌した。その懸濁液にBF3-Et2O 10μLを加え、40℃で反応を開始した。反応開始から20時間後、反応懸濁液にエタノールを加えて反応を停止し、濾過、エタノール洗浄、乾燥し、リグノセルロースのリグニンα位にグリコール酸メチルの化学式からから水素原子を除去した残基を導入したリグノセルロース誘導体を得た(63 mg)。
凍結乾燥NGP(113.1 mg)をジオキサン(4mL)に加えて、撹拌した。その懸濁液にテトラヒドロフルフリルアルコール(2mL)を加えて撹拌した。その後、BF3-Et2O 160μLを加えて、50℃で反応を開始した。反応開始から3時間後、反応懸濁液にエタノールを加えて反応を停止し、濾過、エタノール洗浄、乾燥させた。そして、リグノセルロースのリグニンα位にテトラヒドロフルフリルエーテル基(テトラヒドロフルフリルオキシ基)を有するリグノセルロース誘導体を含むNGP(107.2 mg)を得た。
NGP(2000 mg) に、イソプロピルアルコール(IPA)200gを加えて、攪拌した。次いで、この試料を吸引ろ過した。この操作を3回繰り返し、溶媒置換により、試料の脱水を行った。
NGP(5000 mg) に、イソプロピルアルコール(IPA)500gを加えて、攪拌した。次いで、この試料を吸引ろ過した。この操作を3回繰り返し、溶媒置換により、試料の脱水を行った。
凍結乾燥NGP(4000 mg)をドデカノール (160mL)に加えて撹拌した。その懸濁にBF3-Et2O 3.0 mLを加えて、40℃で反応を開始した。反応開始から20時間後、反応懸濁液にエタノールを加えて反応を停止し、濾過、エタノール洗浄、乾燥し、リグノセルロースのリグニンα位にドデカノールの化学式からから水素原子を除去した残基を導入したリグノセルロース誘導体を得た(4840 mg)。
NGP(5000 mg) に、エタノール 500gを加えて、攪拌した。次いで、この試料を吸引ろ過した。この操作を3回繰り返し、溶媒置換により、試料の脱水を行った。
比較例1b-1
無水NMP(50mL)に、凍結乾燥NGP(200mg)を加えて一晩撹拌した。その懸濁液にピリジン(309μL、3.839mmol)及びアセチルクロライド(227μL、3.199mmol)を加えて反応を開始した。反応開始から10分後、反応懸濁液に、エタノールを加えて、反応を停止した。この試料を吸引濾過及びエタノール洗浄することで、NGPのリグノセルロース中の水酸基がアセチル化されたNGP(189.5mg)を得た。得られたアセチル化NGPをTGA分析に供した。
実施例2a-1
前記実施例1a-1で、リグノセルロース含有材料のリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位に、亜塩素酸塩を用いて、アシルオキシ基を導入した。
表4に示す反応条件(試薬配合量、反応時間、反応温度等)で、前記実施例2a-1と同様の操作で、α位にアシルオキシ基を有するリグノセルロースのアシル化反応を行った。反応後の水酸基置換度を表4に示した。
α位にアシルオキシ基を有するリグノセルロースの代わりに、リグノセルロース含有材料(α位が修飾されていないリグノセルロースを含む繊維集合体)を用いた。
※1:全水酸基量(mol)に対して0.33当量添加
※2:全水酸基量(mol)に対して1.65当量添加
※3:全水酸基量(mol)に対して1.5当量添加
※4:全水酸基量(mol)に対して0.3当量添加
(本発明リグノセルロース二重修飾体の製造)
実施例2b-1
前記実施例1b-1で、リグノセルロース含有材料のリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位に、ルイス酸を用いて、アシルオキシ基を導入した。
リグニンα位にアシルオキシ基を有するリグノセルロース誘導体(実施例1b-9)1.3g(絶乾重量)に、N-メチルピロリドン(NMP)130gを加えて、攪拌した。次いで、この試料を吸引ろ過した。この操作を3回繰り返し、溶媒置換により、試料の脱水を行った。
実施例2b-3
リグニンα位にアシルオキシ基を有するリグノセルロース誘導体(実施例1b-10)3.0g(絶乾重量)に、N-メチルピロリドン(NMP)300gを加えて、攪拌した。次いで、この試料を吸引ろ過した。この操作を3回繰り返し、溶媒置換により、試料の脱水を行った。
比較例2b-1
実施例2-1のリグノセルロース二重修飾体の熱安定性と、通常のアシル化反応で調整したNGPとを比較した。全水酸基あたりの修飾度(Total Ds)が、実施例2b-1の修飾度(Total Ds)と同程度のアセチル化NGPを以下の通り調整した。
実施例3-1
前記実施例1a-1で、リグノセルロース含有材料中のリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位(リグニンα位)を、亜塩素酸塩を用いて、アシルオキシ基で修飾した。
上記実施例3-1と同様の操作で、前記実施例2a-2〜2a-13、実施例2b-2、2b-3に記載のリグノセルロース二重修飾体を、上記実施例3-1と同様の操作で表6の条件下に熱圧成形を行った。得られた熱圧成形体の外観評価及び物性評価を表6に示した。
リグノセルロース二重修飾体の代わりに、比較例2a-1〜2a-4のリグノセルロース誘導体(リグニンα位に修飾がなく、セルロース、ヘミセルロース中の水酸基がアシル化された誘導体からなる材料を用いて、前記実施例3-1と同様の操作で、表6の成形温度で熱圧成形を行った。得られた比較例の熱圧成形体の外観評価及び物性評価も表6中に示した。
※1:成分比率は使用原料中の成分(リグニン、セルロース、ヘミセルロース)の含有量と第4表記載のTotal DS(α位の修飾度+水酸基の置換度)から計算で求めた。
実施例4-1 リグノセルロース二重修飾体の調製
実施例2a-1と同様の操作で、α位がアセチルオキシ基、糖鎖の水酸基がミリストイル基で修飾されたリグノセルロース二重修飾体を調製し、この水洗物(水懸濁液)を得た。
上記リグノセルロース二重修飾体の水懸濁液に、マトリクス材料の1つであるナイロン6(PA6)と略記することもある)を加え、トリミックス((株)井上製作所製)にて混合し、減圧下攪拌しながら乾燥した。得られた混合物を下記の条件で混練し、造粒して、本発明のリグノセルロース誘導体とマトリクス材料とを含む樹脂組成物を得た。
・混練条件:温度=215℃
上記で得られた樹脂組成物を下記の射出成形条件で、射出成形しダンベル型の樹脂成形体(強度試験用試験片、厚さ1mm)を得た。
・成形条件:成形温度=220℃
得られた試験片について、電気機械式万能試験機(インストロン社製)を用い、試験速度を1.5mm/分として弾性率及び引張強度を測定した(ロードセル5kN)。
対象PA6成形体:引張弾性率1.7GPa、引張強度42MPa
本発明リグノセルロー誘導体を含有する成形体は、PA6成形体に比べて、引張弾性率では約1.5倍、引張強度では約1.4倍の値を示した。
Claims (12)
- 化学修飾されたリグノセルロース誘導体であって、
リグノセルロースに含まれるリグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基、
一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基、及び
一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されている、リグノセルロース誘導体
[式(1)〜(3)中、R1〜R3は、同一又は異なって、夫々、置換基を有しても良い、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキジエニル基、シクロアルキジエニル基、アルキトリエニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基又は水素原子を示す(但し、R2及びR3は水素原子、エチニル基ではない)]。 - 前記式(1)〜(3)中のR1〜R3が、同一又は異なって、夫々、置換基を有しても良い、C1-C17のアルキル基、C4-C8のシクロアルキル基、C2-C17のアルケニル基、C2-C8のアルキニル基(ただし、R2及びR3は夫々、エチニル基ではない)、C4-C8のシクロアルケニル基、C4-C17のアルキジエニル基、C4-C8のシクロアルキジエニル基、C6-C17のアルキトリエニル基、低級アルキル基置換アリール基、ピリジル基、低級アルキル基置換ピリジル基、チエニル基、又は低級アルキル基置換チエニル基である、
請求項1に記載のリグノセルロース誘導体。 - 前記一般式(1)で表されるアシルオキシ基が、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ピバル酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ペラルゴン酸、デカン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデシル酸及びアラキジン酸から選ばれる飽和脂肪酸;フェノキシ酢酸、3-フェノキシプロピオン酸、4-フェノキシ酪酸、5-フェノキシ吉草酸から選ばれる芳香族置換飽和脂肪酸;アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる不飽和カルボン酸;クロトン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸及びリシノール酸から選ばれるモノ不飽和脂肪酸;ソルビン酸、リノール酸及びエイコサジエン酸から選ばれるジ不飽和脂肪酸;リノレン酸、ピノレン酸及びエレオステアリン酸から選ばれるトリ不飽和脂肪酸;ステアリドン酸及びアラキドン酸から選ばれるテトラ不飽和脂肪酸;ボセオペンタエン酸及びエイコサペンタエン酸から選ばれるペンタ不飽和脂肪酸;ドコサヘキサエン酸及びニシン酸から選ばれるヘキサ不飽和脂肪酸;安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、サリチル酸、没食子酸(3,4,5-トリヒドロキシベンゼンカルボン酸)、ケイ皮酸(3-フェニルプロパ-2-エン酸)から選ばれる芳香族カルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸及びマレイン酸から選ばれるジカルボン酸;グリシン、β-アラニン及びε-アミノカプロン酸(6-アミノヘキサン酸)から選ばれるアミノ酸;マレイミド化合物:
フタルイミド化合物:
からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物のカルボキシ基から水素原子を除去した残基であり、
前記一般式(2)で表されるオキシ基が、メタノール、エタノール、炭素数3〜12の直鎖アルコール、イソプロパノール、イソブタノール、シクロオキサノール、アリルアルコール、ベンジルアルコール、フェノール、4-メチルフェノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、グリコール酸低級アルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物のヒドロキシ基から水素原子を除去した残基であり、
前記一般式(3)で表されるチオ基が、メタンチオール、エタンチオール、炭素数3〜12の直鎖アルカンチオール、イソプロパンチオール、イソブタンチオール、シクロオキサンチオール、2-プロペン-1-チオール、シクロヘキサンチオール、ベンジルメルカプタン、シクロヘキサンメタンチオール、チオフェノールからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物のチオール基から水素原子を除去した残基である、
請求項1に記載のリグノセルロース誘導体。 - 前記リグノセルロース誘導体に含まれる、セルロース及びヘミセルロースの少なくとも一種中に存在する水酸基が、置換基を有しても良い、飽和脂肪酸、モノ不飽和脂肪酸、ジ不飽和脂肪酸、トリ不飽和脂肪酸、テトラ不飽和脂肪酸、ペンタ不飽和脂肪酸、ヘキサ不飽和脂肪酸、芳香族カルボン酸、芳香族ジカルボン酸、アミノ酸、
マレイミド化合物:
及び、フタルイミド化合物:
からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物のカルボキシ基から水素原子を除去した残基によって置換されている、
請求項1〜3のいずれかに記載のリグノセルロース誘導体。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体。
- ミクロフィブリル化された、請求項5に記載のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体。
- 請求項5又は6に記載のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体の圧縮成形体。
- 請求項5又は6に記載のリグノセルロース誘導体を含む繊維又は繊維集合体とマトリクス材料とを含む組成物。
- 請求項8に記載の組成物からなる成形体。
- リグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基、
一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基、及び
一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基
からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されているリグノセルロース誘導体の製造方法であって、
亜塩素酸塩又はルイス酸の存在下に、
リグノセルロースと
一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸、
一般式(2’):R2OH ・・・(2’)
で表されるアルコール、及び、
一般式(3’):R3SH ・・・(3’)
で表されるチオールからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物とを反応させる工程を含むことを特徴とする製造方法
[式(1)〜(3)及び式(1’)〜(3’)中、R1〜R3は、同一又は異なって、夫々、置換基を有しても良い、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキジエニル基、シクロアルキジエニル基、アルキトリエニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基又は水素原子を示す(但し、R2及びR3は水素原子、エチニル基ではない)]。 - (A)リグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基、
一般式(2):R2O- ・・・(2)
で表されるオキシ基、及び
一般式(3):R3S- ・・・(3)
で表されるチオ基
からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されており、
(B)セルロース及びヘミセルロースの少なくとも一種中に存在する水酸基が、
一般式(1):R1COO- ・・・(1)
で表されるアシルオキシ基で置換されている、リグノセルロース誘導体の製造方法であって、
(a)亜塩素酸塩又はルイス酸の存在下に、
リグノセルロースと
一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸、
一般式(2’):R2OH ・・・(2’)
で表されるアルコール、及び、
一般式(3’):R3SH ・・・(3’)
で表されるチオールからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物とを反応させて、リグニンを構成するフェニルプロパン単位のα位が、前記一般式(1)で表されるアシルオキシ基、一般式(2)で表されるオキシ基、及び一般式(3)で表されるチオ基からなる群から選ばれる少なくとも一種の特性基で修飾されているリグノセルロース誘導体を製造する工程、及び、
(b)リグノセルロースと
一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸の酸塩化物又は酸無水物とを反応させて、セルロース及びヘミセルロースの少なくとも一種中に存在する水酸基が、前記一般式(1)で表されるアシルオキシ基で置換されているリグノセルロース誘導体を製造する工程
を含むことを特徴とする製造方法
[式(1)〜(3)及び式(1’)〜(3’)中、R1〜R3は、同一又は異なって、夫々、置換基を有しても良い、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキジエニル基、シクロアルキジエニル基、アルキトリエニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基又は水素原子を示す(但し、R2及びR3は水素原子、エチニル基ではない)]。 - 前記一般式(1’):R1COOH ・・・(1’)
で表されるカルボン酸が、置換基を有しても良い、飽和脂肪酸、モノ不飽和脂肪酸、ジ不飽和脂肪酸、トリ不飽和脂肪酸、テトラ不飽和脂肪酸、ペンタ不飽和脂肪酸、ヘキサ不飽和脂肪酸、芳香族カルボン酸、芳香族ジカルボン酸、アミノ酸、
マレイミド化合物:
及び、フタルイミド化合物:
からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物である、
請求項11に記載のリグノセルロース誘導体の製造方法。
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