JP2016039135A - フレキシブル基板及びそれを用いた有機el素子、有機el照明装置 - Google Patents
フレキシブル基板及びそれを用いた有機el素子、有機el照明装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016039135A JP2016039135A JP2015141413A JP2015141413A JP2016039135A JP 2016039135 A JP2016039135 A JP 2016039135A JP 2015141413 A JP2015141413 A JP 2015141413A JP 2015141413 A JP2015141413 A JP 2015141413A JP 2016039135 A JP2016039135 A JP 2016039135A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- organic
- layer
- flexible substrate
- resin layer
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
Description
従って、本発明は以下を要旨とするものである。
(2) (1)に記載のフレキシブル基板を用いた有機EL素子。
(3) (2)に記載の有機EL素子を用いた有機EL照明装置。
なお、本発明は以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、本実施の形態の説明に用いる図面は、いずれも本発明による有機EL素子又はこれらの構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、又は省略等を行っており、各構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。更に、本実施の形態で用いる様々な数値は、いずれも一例を示すものであり、必要に応じて様々に変更することが可能である。
本発明の樹脂層2は一定以上の破断伸度を有する必要がある。
ガラス板1は、厚みが200μm以下の極薄ガラスである。このような厚みの薄いガラス板を用いることで、曲げることが可能な可撓性を有するフレキシブル基板とすることができる。ガラス板1の厚みは好ましくは1μm以上、より好ましくは10μm以上、更に好ましくは30μm以上である。このような厚みとすることで、機械的強度を高めることができる。また、ガラス板1の厚みは好ましくは100μm以下、更に好ましくは50μm以下である。このような厚みとすることで、より曲げやすくなりフレキシブル性を高めることができる。
樹脂層2は、樹脂層2単独の状態で、35%以上の破断伸度を有する。
本発明の樹脂層2の破断伸度は、35%以上であり、好ましくは40%以上、より好ましくは45%以上、さらに好ましくは50%以上である。破断伸度とは、フィルムが引っ張られたときに耐えられる最大の力(引っ張り強さ)で引っ張った際のフィルムの伸びを表した値であり、引張伸びとも呼ばれる。破断伸度を上記下限以上とすることで、フレキシブル基板10が湾曲した際に樹脂層2が湾曲に追随しやすくなる。この結果、フレキシブル基板10を大きく曲げる等によりフレキシブル基板10が破壊された場合でも、樹脂層2は破壊されず、フレキシブル基板として一体の状態を保ちやすくなり、機械的強度を良好に保つことができる。
フィルム状の樹脂層を幅10mmの短冊状に切り出し、引張試験機STA−1225(ORIENTEC社製)にセットし、23℃、50%RH環境下で速度10mm/min.で長手方向に樹脂層が破断するまで引っ張る。その際、樹脂層が破断した時の長さを計測し、以下の式から破断伸度を求める。
破断伸度(%)=100×(L−L0)/L0
L:破断時の樹脂層の長さ、L0:試験前の樹脂層の長さ
本発明の樹脂層2は光散乱機能を有する。
ここで、光散乱機能とは、発光光線を散乱によって多重散乱させる機能である。この光散乱機能により、有機EL層3を含む薄膜内での導波光もしくは導波光の滲み出し光を光取り出し方向に散乱させることができる。効率的に多重散乱させるためには、散乱体若しくは散乱形状と散乱体若しくは散乱形状周辺のマトリックスとの屈折率差と、散乱体若しくは散乱形状のサイズを最適に調整する必要がある。例えば、散乱体間の距離が散乱体サイズと同等、若しくはそれ以下であることが好ましく、散乱体サイズの1/2以下であることがより好ましい。また散乱体間の距離が波長の1/10以上であることが好ましい。なお、これらのサイズは、走査型電子顕微鏡や透過型電子顕微鏡による断面観察、若しくはX線散乱測定により確認することができる。
〈1〉不規則な凸凹構造界面よりなる光散乱機能を有する層
ここで、不規則な凸凹構造界面とは非周期的な凸凹構造界面を指す。発光光線がその界面で全反射するのを軽減するために、該凸凹構造界面の表面粗さRaは10nm以上が好ましく、100nm以上がより好ましい。また、発光滲みの観点から、該凸凹構造界面の表面粗さRaは10μm以下が好ましく、1μm以下がより好ましい。
従来、フォトニクス結晶マイクロレンズを含む高度な粗面構造が提案されているが、コスト面だけでなく、散乱の異方性の観点からも界面の凸凹構造は不規則であることが重要である。
ここで、透明粒子とは、可視光の領域で吸収のない、若しくは吸収の少ない粒子(前記吸収が通常30%以下)であり、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化タンタル、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化タンタル、酸化タングステン、酸化スズ、酸化インジウム、ゼオライト又はそれらの多孔性物質やそれらを主成分とした無機粒子や、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などの有機粒子が挙げられる。特に、無機粒子が好ましく、中でも酸化チタン粒子、酸化ケイ素粒子が好ましい。
マトリックスに透明粒子を分散させた塗布液をガラス板に塗布して塗布膜を形成させたのちは、必要に応じて乾燥後、塗布液の硬化方法にしたがって硬化させることで樹脂層を形成することができる。
ここで、多孔質構造とは、その構造体の表面及び内部に空隙が形成された構造であり、その空隙が散乱体として機能しているものをいう。該空隙のサイズは好ましくは100nm以上である。
本発明において樹脂層2が光散乱機能を有するということは、結果的に、フレキシブル基板10としてのヘイズ値を大きくすることにつながる。
ヘーズコンピューターHZ−2型(スガ試験機株式会社製)を用い、光源としてはD65光源を用いる。ヘーズコンピューターHZ−2の更正はフレキシブル基板10が入っていないブランクの状態(すなわち、空気のみがある状態)で行う。
なお、Δu’v’はCIE−u’v’色度座標上に、発光デバイスが発する色度を視野角度別にプロットし、その平均色度からの色度ズレを計算することにより求めることができる。具体的には、参考文献(Illuminating Engineering Society , LM−79−08、P12)に記載の測定方法と計算手法を用いて求めることができる。
上述した樹脂層2及びフレキシブル基板10に求められる物性を実現するためには、樹脂層2に前述の透明粒子を含有させることが好ましい。一般に、前述の透明粒子を樹脂層2に多く含有させるほど、ヘイズ値を高くすることが可能である。但し、透明粒子の含有率が高すぎると、急激に破断伸度が低下する傾向にあるので、これらの物性値のバランスを考慮しながら、樹脂層中の透明粒子の含有率を決定することが好ましい。
本発明では、材料中に含まれる溶媒や水分等の不純物を取り除くために、本発明の樹脂層2を形成した後、熱処理を行ってもよい。ただし、この場合、熱処理を行うことにより、本発明の樹脂層2の破断伸度が低下する傾向にあるため、熱処理は、本発明の樹脂層2の破断伸度が35%未満とならないように行う必要がある。
複屈折の代わりにリターデーション(位相差:複屈折×層厚)を用いてもよい。この場合も同様に小さければ小さいほど好ましいが、通常は、樹脂層2の厚み1.0μm時のリターデーションが200nm以下、好ましくは20nm以下、さらに好ましくは2nm以下である。
透水性を測定するための等圧法とは、クーロメトリック法としてJIS−K7126−2,ASTM−D3985,ISO−14633−2等で規定される方法であり、JIS−K7126−2によれば、「原理:試験片を,ガス透過セル(附属書A図1及び附属書B図1参照)の二つのチャンバ間に密封シールするような状態で装着する。まず,チャンバBにはキャリヤーガスをゆっくり流してパージし,次にチャンバAには試験ガスを供給する。各チャンバの圧力は等しい(大気圧)が,試験ガスの分圧はチャンバAのほうが高いので,試験ガスは試験片を透過してチャンバBのキャリヤーガス中へ移動する。試験片を透過した試験ガスは,キャリヤーガスによってセンサへ運ばれる。用いるセンサの種類は,試験する材料及び使用するガスに基づいて決める。」とある。透水性の評価については、通常、水蒸気透過率(WVTR:Water Vapor Transmission Rate)を用いることが行われ、キャリヤーガスとしては、N2、He、Ar等が選ばれ、試験ガスはH2Oである。センサはいくつか方式があり、最も高感度であるのが大気圧イオン化質量分析器(API−MS:Atomospheric Pressure Ionization − Mass Spectroscopy)である。ただし、測定ダイナミックレンジが大きくはないので、比較的高透過率の試験片を測定する場合は不向きである。その場合はCRDS(Cavity Ring Down Spectroscopy)や、MOCON法、または差圧法(DELTA PERM法等)を用いればよい。
本実施の形態に係る有機EL層3は、フレキシブル基板10上に形成され、少なくとも発光部を備える。
以下、本実施の形態に係る有機EL層3について、有機EL層3の断面図を示した図2を用いて詳述する。
有機層30は、有機発光層単層であっても、有機発光層と電荷輸送層の多層構造であってもよく、具体的には、下記の(1)〜(9)に示すような構成を挙げることができるが、本発明に係る有機層30の構成は、本発明はこれらにより限定されるものではない。
(1) 有機発光層
(2) 正孔輸送層/有機発光層
(3) 有機発光層/電子輸送層
(4) 正孔輸送層/有機発光層/電子輸送層
(5) 正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/電子輸送層
(6) 正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/電子輸送層/電子注入層
(7) 正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/正孔阻止層/電子輸送層
(8) 正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層
(9) 正孔注入層/正孔輸送層/電子防止層/有機発光層/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層
図2では、上記(8)の構成を採用して、第一電極20から第二電極21に向けて、正孔注入層31、正孔輸送層32、有機発光層33、正孔阻止層34、電子輸送層35、電子注入層36が、この順で積層されている。
ドナー材料としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Al、Ag、Cu、In等の無機材料;アニリン類、フェニレンジアミン類、ベンジジン類(N,N,N’,N’−テトラフェニルベンジジン、N,N’−ビス−(3−メチルフェニル)−N,N’−ビス−(フェニル)−ベンジジン、N,N’−ジ(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ジフェニル−ベンジジン等)、トリフェニルアミン類(トリフェニルアミン、4,4’4’’−トリス(N,N−ジフェニル−アミノ)−トリフェニルアミン、4,4’4’’−トリス(N−3−メチルフェニル−N−フェニル−アミノ)−トリフェニルアミン、4,4’4’’−トリス(N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ)−トリフェニルアミン等)、トリフェニルジアミン類(N,N’−ジ−(4−メチル−フェニル)−N,N’−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン)等の芳香族3級アミンを骨格にもつ化合物、フェナントレン、ピレン、ペリレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン等の縮合多環化合物(ただし、縮合多環化合物は置換基を有してもよい)、TTF(テトラチアフルバレン)類、ジベンゾフラン、フェノチアジン、カルバゾール等の有機材料がある。この内特に、芳香族3級アミンを骨格にもつ化合物、縮合多環化合物、アルカリ金属がよりキャリア濃度を効果的に増加させることが可能であるためより好ましい。
一般的に有機層の形成には蒸着法が用いられる事が多い。
ウェットプロセスにより有機層30を形成する場合には、各有機層の形成用組成物に、レベリング剤、粘度調整剤等の組成物の物性を調整するための添加剤を配合してもよい。
転写に用いる転写用部材は、基材上に順次形成された、光熱変換層、中間層、そして光熱変換層の作用により加熱されて溶融し、受像要素にパターン状に転写される転写層を備えている。転写層には有機層30を構成する材料が含まれている。
図2に示す第一電極20および第二電極21は、有機EL素子の陽極又は陰極として対で機能する。つまり、第一電極20を陽極とした場合には、第二電極21は陰極となり、第一電極20を陰極とした場合には、第二電極21は陽極となる。
陽極を形成する電極材料としては、図2における有機発光層33への正孔の注入をより効率よく行う観点から、仕事関数が4.5eV以上の金(Au)、白金(Pt)及びニッケル(Ni)等の金属や、インジウム(In)と錫(Sn)からなる酸化物(ITO)、錫(Sn)の酸化物(SnO2)及びインジウム(In)と亜鉛(Zn)からなる酸化物(IZO)等の透明導電材料が挙げられる。
透明電極の膜厚は、50〜500nmが好ましく、100〜300nmがより好ましい。膜厚が50nm未満の場合には、配線抵抗が高くなることから、駆動電圧の上昇が生じるおそれがある。また、膜厚が500nmを超える場合には、光の透過率が低下することから輝度が低下するおそれがある。
透明電極の抵抗を見かけ上下げる方法として、補助電極を透明電極に接するように形成する場合がある。通常、陽極の上に形成されることが多く(稀に陽極の下の場合もある)、さらに通常はその補助電極を平面視において覆うように絶縁膜が形成される(稀に絶縁膜が形成されない場合もある)。補助電極は透明電極の抵抗による電圧降下の抑制に有効なものであるが、電荷が注入されないか、または発光した光を遮断するため、発光する領域とはならず、「非発光領域」となる。発光領域の面積が、発光形成領域全体の面積に占める比率を開口率と呼び、開口率が高い方が、輝度を一定とした場合に光度(=輝度×発光面積)もしくは光束(=光度の放射角度による積分値)が高くなる。ここで発光形成領域とは、陽極、発光層を含む有機層、陰極が平面視で重なって形成される領域であり、補助電極及びそれを覆う絶縁膜の部分をも含んでいる領域のことである。
本発明の有機EL素子は、有機EL層を外部からの水分や酸素等の不純物ガスから保護するため、封止部(図示せず)を設けてもよい。封止部は、有機EL層3全体を覆うよう形成され、有機EL層3の周辺部でガラス板1もしくは樹脂層2と接着され、有機EL層3を外部雰囲気に触れないようにすることが好ましい。ここで、樹脂層2は一般にガラス板1よりも水分等に対するバリア性が低いため、封止部は樹脂層2も完全に覆い、ガラス板1に接着される構造とすることがより好ましい。
本発明の有機EL照明装置は、上述の本発明の有機EL素子を用いたものである。本発明の有機EL照明装置の型式や構造については特に制限はなく、本発明の有機EL素子を用いて常法に従って組み立てることができる。
<フレキシブル基板の作製>
1.散乱体混合物の調液
新中村化学製UA−160TM、チバジャパン製イルガキュア907、信越シリコーン製X−22−343、日本化薬製PM−21を重量比で、100:8:0.1:4となるように混合し、混合物の濃度が40wt%となるようプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを加え、溶解させてマトリックス溶液を調液した。
前記マトリックス溶液に、透明粒子としてCIKナノテック社製酸化チタン分散液RTIPA15WT%−G02(一次粒子径10〜100nm)を、マトリックス溶液:酸化チタン分散液=1:0.5の重量比率になるように加えて、散乱体混合物を調液した。
前記散乱体混合物を、厚さ50μmの日本電気硝子(株)製ガラス基板OA−10G上に2ml滴下して、スピンコート塗布した(スピンコート回転数:100rpmで5秒間、後に500rpmで20秒間)。その後、90℃のホットプレートで1分間乾燥した。乾燥後、20mW/cm2の照度で17.5秒間、紫外線を照射して露光し、膜厚6μmの光散乱機能を有する樹脂層を形成した。次いで、光散乱機能を有する樹脂層を形成した面の反対側のガラス基板面にも、同様に成膜し、ガラス基板の両面に光散乱機能を有する樹脂層を有するフレキシブル基板を得た。
フレキシブル基板の機械的強度は、コーテック社製円筒形マンドレル屈曲試験機を用いて180°折り曲げ破壊試験を実施し、破壊後のフレキシブル基板の状態を観察し、ひびが入った程度の場合を「〇」、完全に破断した場合や粉々に破断した場合を「×」と判断した。具体的には、φ32mmの円筒マンドレルをセットした試験機に、100mm角サイズのフレキシブル基板を試験機のクランプで挟み込み固定した。次に、試験機のローラーをフレキシブル基板に近づけて、ハンドルを1〜2秒の時間をかけて、均等に180°回すことによりフレキシブル基板を180°折り曲げた。その後、フレキシブル基板の割れや、樹脂層の剥離・割れ・かけを目視により検分した。上記作業を、マンドレルの径を順に変更して、剥離・割れ・かけが観測されるまで繰り返した。円筒マンドレルの直径は、φ32mm、φ25mm、φ20mm、φ19mm、φ16、φ13mm、φ12mm、φ10mm、φ8mm、φ6mm、φ5mm、φ4mm及びφ3mmとした。
フレキシブル基板のヘイズ値は、ヘーズコンピューターHZ−2型(スガ試験機株式会社製)を用い、光源としてD65光源を用いて測定した。ヘーズコンピューターHZ−2の更正はフレキシブル基板が入っていないブランクの状態(すなわち、空気のみがある状態)で行った。
上記の散乱体混合物を易剥離処理されたPETフィルム上に2ml滴下し、90℃のホットプレートで10分間乾燥し、PETフィルム付樹脂を得た。
このPETフィルム付樹脂の樹脂側に、別の易剥離処理されたPETフィルムを貼合して加圧し、PETフィルム付樹脂層を得た。ここで、PETフィルムとの貼合は易剥離処理面と樹脂が接着するように貼合した。
次いで、20mW/cm2の照度で17.5秒間、紫外線を照射して露光後、表裏のPETフィルムを剥離して、膜厚82μmのフィルム状の樹脂層を得た。
上記のフィルム状の樹脂層を幅10mmの短冊状に切り出し、引張試験機STA−1225(ORIENTEC社製)にセットし、23℃、50%RH環境下で速度10mm/min.で長手方向に樹脂層が破断するまで引っ張った。その際、樹脂層が破断した時の長さを計測し、以下の式から破断伸度を求めた。
破断伸度(%)=100×(L−L0)/L0
L:破断時の樹脂層の長さ、L0:試験前の樹脂層の長さ
マトリックス溶液と酸化チタン分散液を、マトリックス溶液:酸化チタン分散液=1:1の重量比率で混合した散乱体混合物を用いて、回転数:100rpmで5秒間、後に300rpmで10秒間でスピンコート塗布し、膜厚6μmの樹脂層を形成した以外は実施例1と同様にフレキシブル基板と破断伸度測定用樹脂層を作製し、同様に評価を行った。
マトリックス溶液と酸化チタン分散液を、マトリックス溶液:酸化チタン分散液=1:4の重量比率で混合した散乱体混合物を用いて、回転数:100rpm20秒でスピンコート塗布し、膜厚6μmの樹脂層を形成した以外は実施例1と同様にフレキシブル基板と破断伸度測定用樹脂層を作製し、同様に評価を行った。
実施例2と同様にフレキシブル基板と破断伸度測定用樹脂層を作製した後、更に窒素雰囲気下にて150℃で、30分の熱処理を加えた後に、同様に評価を行った。
透明粒子を加えないマトリックス溶液のみを用いて、回転数:100rpmで5秒間、後に400rpmで10秒間でスピンコート塗布し、膜厚5μmの樹脂層を形成した以外は実施例1と同様にフレキシブル基板と破断伸度測定用樹脂層を作製し、同様に評価を行った。
マトリックス溶液と酸化チタン分散液を、マトリックス溶液:酸化チタン分散液=1:9の重量比率で混合した散乱体混合物を20ml調液した後に8gを揮発させた液を用いて、回転数:100rpmで5秒間、後に300rpmで10秒間でスピンコート塗布し、膜厚5μmの樹脂層を形成した以外は実施例1と同様にフレキシブル基板と破断伸度測定用樹脂層を作製し、同様に評価を行った。
フレキシブル基板の代わりに、樹脂層を有さない厚さ50μmの日本電気硝子(株)製ガラス基板OA−10Gを用いて、実施例1と同様に機械的強度とヘイズ値の測定を行った。
実施例3と同様にフレキシブル基板と破断伸度測定用樹脂層を作製した後、更に窒素雰囲気下にて150℃で、30分の熱処理を加えた後に、同様に評価を行った。
これらの結果を表1に記載した。
<フレキシブル基板の作製>
実施例1で調液した散乱体混合物を、厚さ50μmの日本電気硝子(株)製ガラス基板OA−10G上に2ml滴下して、スピンコート塗布した(スピンコート回転数:100rpmで5秒間、後に500rpmで20秒間)。その後、90℃のホットプレートで1分間乾燥した。乾燥後、20mW/cm2の照度で17.5秒間、紫外線を照射して露光し、膜厚6μmの光散乱機能を有する樹脂層を形成し、フレキシブル基板を得た。
以下の手順で、有機EL素子を作製した。
上記のフレキシブル基板の樹脂層非形成面上に、陽極として膜厚110nmのIZOからなる透明導電層を発光面積が9×9mmとなるように形成した。
上記の陽極を形成したフレキシブル基板を、横浜油脂工業社製セミクリーンM−L0の5%界面活性剤水溶液に浸漬させた状態で10分間超音波洗浄を行った後、超純水に浸漬させた状態で10分間超音波洗浄を行った。さらに、超純水によるすすぎを行い、風乾後120℃のオーブンで窒素雰囲気下にて乾燥させた。
以下に示す繰り返し単位を有する高分子化合物HI−1と4−イソプロピル−4−メチルジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラートとを重合比100:15で混合し、この混合物の濃度が4.0wt%となるよう安息香酸エチルを加え、加熱、溶解させて正孔注入層の形成用組成物を調液した。
以下に示す繰り返し単位を有する高分子化合物HT−1に、HT−1濃度が4.0wt%となるようシクロヘキシルベンゼンを加え、加熱、溶解させて正孔輸送層の形成用組成物を調液した。この組成物を、大気雰囲気中で、前記正孔注入層上にスピンコート塗布した(スピンコート回転数:500rpmで3秒間、後に3000rpmで120秒間)。この塗布膜を230℃で1時間加熱して膜厚60nmの正孔輸送層を形成した。
以下に示す燐光発光材料EM−1、EM−2、EM−3、EM−4を重量比30:70:19:1の割合で混合し、EM−1とEM−2の合計の濃度が4.0wt%となるようにシクロヘキシルベンゼンに溶解させて発光層の形成用組成物を調液した。この組成物を、大気雰囲気中で、前記正孔輸送層上にスピンコート塗布した(スピンコート回転数:500rpmで3秒間、後に1000rpmで120秒間)。この塗布膜を真空乾燥後、120℃で20分間加熱して膜厚55nmの第一の発光層を形成した。
次いで、前記有機発光層上に、以下に示す化合物HB−1を膜厚10nmとなるように真空蒸着法によって蒸着し、正孔阻止層を形成した。
前記電子輸送層上にフッ化リチウムを膜厚0.5nmとなるよう真空蒸着法によって蒸着して電子注入層を形成した後、アルミニウムを膜厚80nmとなるように真空蒸着法によって蒸着して陰極を形成した。
厚さ95μmのアルミニウム箔に、乾燥剤として厚さ80μmの酸化カルシウムとポリエチレンの混合フィルムを積層し、更に熱可塑性樹脂からなる厚さ50μmの粘着シートを積層したものを用い、前記陰極までを形成したフレキシブル基板の表面に、粘着シートを貼着することにより封止部を形成し、有機EL素子を完成した。
有機EL層及び封止部の形成前の、フレキシブル基板状態でのヘイズ値を、前述の方法により測定した。
Δu’v’の測定は前述の通り行った。具体的には、上記のように得られた有機EL素子のCIE−xy色度座標(発光スペクトル)と輝度をコミカミノルタコニカミノルタ製輝度計CS−2000を用いて、視野角0°〜80°まで、5°おきに測定した。各視野角のCIE−xy色度座標から、CIE−u’v’色度座標を下記式より計算し、平均色度u’v’色度座標を求めた。
u’=4x/(−2x+12y+3)
v’=9y/(−2x+12y+3)
各視野角でのu’v’色度座標と平均色度座標の差分を(Δu’、Δv’)とすると、各視野角での色度差は((Δu’)2+(Δv’)2)1/2から求められ、そのうちの最大の色度差をΔu’v’とした。
実施例1で調液した散乱体混合物の代りに、実施例2で調液した散乱体混合物を用いたこと以外は実施例5と同様にして有機EL素子を作製し、同様に評価を行った。
実施例1で調液した散乱体混合物の代りに、実施例3で調液した散乱体混合物を用いたこと以外は実施例5と同様にして有機EL素子を作製し、同様に評価を行った。
実施例1で調液した散乱体混合物の代りに、比較例1で用いた透明粒子を加えないマトリックス溶液を用いたこと以外は実施例5と同様にして有機EL素子を作製し、同様に評価を行った。
上記の評価結果を表2に示す。
2 光散乱機能を有する樹脂層
3 有機EL層
10 フレキシブル基板
100 有機EL素子
11 発光部
20 第一電極
21 第二電極
30 有機層
31 正孔注入層
32 正孔輸送層
33 有機発光層
34 正孔阻止層
35 電子輸送層
36 電子注入層
Claims (3)
- 厚みが200μm以下のガラス板の少なくとも片面に光散乱機能を有する樹脂層を積層したフレキシブル基板であって、
該フレキシブル基板のヘイズ値が15%以上であり、
且つ該樹脂層の破断伸度が35%以上であることを特徴とするフレキシブル基板。 - 請求項1に記載のフレキシブル基板を用いた有機EL素子。
- 請求項2に記載の有機EL素子を用いた有機EL照明装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015141413A JP2016039135A (ja) | 2014-08-06 | 2015-07-15 | フレキシブル基板及びそれを用いた有機el素子、有機el照明装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014160615 | 2014-08-06 | ||
| JP2014160615 | 2014-08-06 | ||
| JP2015141413A JP2016039135A (ja) | 2014-08-06 | 2015-07-15 | フレキシブル基板及びそれを用いた有機el素子、有機el照明装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2016039135A true JP2016039135A (ja) | 2016-03-22 |
Family
ID=55530025
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2015141413A Pending JP2016039135A (ja) | 2014-08-06 | 2015-07-15 | フレキシブル基板及びそれを用いた有機el素子、有機el照明装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2016039135A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190044080A (ko) | 2016-11-08 | 2019-04-29 | 코니카 미놀타 가부시키가이샤 | 전자 디바이스 및 유기 일렉트로루미네센스 소자 |
| WO2024116892A1 (ja) * | 2022-11-29 | 2024-06-06 | コニカミノルタ株式会社 | 積層体及び表示装置 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007010834A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ディスプレイ用基板及びそれを用いたディスプレイ素子 |
| JP2012118091A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Konica Minolta Advanced Layers Inc | 散乱フィルム、偏光板、液晶表示装置および散乱フィルムの製造方法 |
| WO2014084699A1 (ko) * | 2012-11-30 | 2014-06-05 | 주식회사 엘지화학 | 유기전자소자용 기판 |
-
2015
- 2015-07-15 JP JP2015141413A patent/JP2016039135A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007010834A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ディスプレイ用基板及びそれを用いたディスプレイ素子 |
| JP2012118091A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Konica Minolta Advanced Layers Inc | 散乱フィルム、偏光板、液晶表示装置および散乱フィルムの製造方法 |
| WO2014084699A1 (ko) * | 2012-11-30 | 2014-06-05 | 주식회사 엘지화학 | 유기전자소자용 기판 |
| JP2016506022A (ja) * | 2012-11-30 | 2016-02-25 | エルジー・ケム・リミテッド | 有機電子素子用基板 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190044080A (ko) | 2016-11-08 | 2019-04-29 | 코니카 미놀타 가부시키가이샤 | 전자 디바이스 및 유기 일렉트로루미네센스 소자 |
| US11101448B2 (en) | 2016-11-08 | 2021-08-24 | Merck Patents Gmbh | Electronic device having functional layer including particles and binder material |
| WO2024116892A1 (ja) * | 2022-11-29 | 2024-06-06 | コニカミノルタ株式会社 | 積層体及び表示装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8796914B2 (en) | Organic electroluminescence element, organic electroluminescence display, and organic electroluminescence display apparatus | |
| CN1271464C (zh) | 可发射白色光源的有机发光装置及其制作方法 | |
| US10418575B2 (en) | OLED with mixed layer between the hole transport and emission layers | |
| US9780337B2 (en) | Organic light-emitting diode and manufacturing method thereof | |
| EP2182563B1 (en) | Organic light-emitting diode device and manufacturing method thereof | |
| TW201022375A (en) | Color conversion film using polymeric dye, and multicolor light emitting organic el device | |
| TW201407850A (zh) | 有機發光二極體裝置 | |
| TW201108848A (en) | Light guiding structure | |
| JP6151874B1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセント装置および照明装置 | |
| CN110115109A (zh) | 有机电致发光器件、照明装置和显示装置 | |
| TWI538552B (zh) | 有機el裝置 | |
| JP2016004721A (ja) | 発光素子 | |
| US20120119199A1 (en) | Organic electroluminescent display device | |
| JP2016039135A (ja) | フレキシブル基板及びそれを用いた有機el素子、有機el照明装置 | |
| CN102683614B (zh) | 有机场致发光元件、显示装置及照明装置 | |
| JP2016141044A (ja) | フレキシブル基板及びその製造方法 | |
| US7906901B2 (en) | Organic electroluminescent device and organic electroluminescent display device | |
| JP2016159585A (ja) | フレキシブル基板、それを用いた有機el素子及び有機el照明装置 | |
| Im et al. | Strong microcavity effects in hybrid quantum dot/blue organic light-emitting diodes using Ag based electrode | |
| JP2010146893A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、及びその製造方法 | |
| US20100051997A1 (en) | Organic light emitting diode and method of fabricating the same | |
| JP6592883B2 (ja) | 有機el素子及びそれを用いた有機el照明装置 | |
| US20120306359A1 (en) | Organic electroluminescent component and display device | |
| US20100051998A1 (en) | Organic light emitting diode and method of fabricating the same | |
| JP5216623B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20170421 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180417 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190117 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190305 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190903 |