JP2016038183A - 空気調和機および空調運転制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、本実施形態に係る空気調和機について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、空気調和機Aは、室内機100と、室外機200と、リモコンReと、を備えている。室内機100と室外機200とは冷媒配管(図示せず)で接続され、周知の冷媒サイクルによって、室内機100が設置されている被空調室内を空調する。また、室内機100と室外機200とは、通信ケーブル(図示せず)を介して互いに情報を送受信する。
なお、近赤外線投光器131および撮像手段120の設置位置は、図1に限られることはなく、後記する画像検出部141(図3参照)の検出方式および検出対象、撮像手段120の性能等に応じ、適宜決められる。
また、図1では、近赤外線投光器131は、一箇所に実装するように記載しているが、室内機100上に分散して複数個所に配置されても構わない。
筐体ベース101は、室内熱交換器102、送風ファン103、フィルタ108等の内部構造体を収容している。
室内熱交換器102は、複数本の伝熱管102aを有し、送風ファン103により室内機100内に取り込まれた空気を、伝熱管102aを通流する冷媒と熱交換させ、前記空気を加熱又は冷却するように構成されている。なお、伝熱管102aは、前記した冷媒配管(図示せず)に連通し、周知の冷媒サイクル(図示せず)の一部を構成している。
上下風向板105は、後記する演算処理部145(図3参照)からの指示に従い、両端部に設けた回動軸を支点にして上下風向板用モータ(図3に示す風向板用モータ163)により回動される。
送風ファン103は、回転することによって、空気吸込み口107およびフィルタ108を介して室内空気を取り込み、室内熱交換器102で熱交換された空気を吹出し風路109aに導く。さらに、吹出し風路109aに導かれた空気は、左右風向板104および上下風向板105によって風向きを調整され、空気吹出し口109bから外部に送り出されて被空調室内を空調する。
なお、図1、図2に示す空気調和機Aの構成は、あくまで本実施形態に係る一例であることは、言うまでもない。
図3は、空気調和機Aが備える機能例を表している。図3に示すように、空気調和機Aは、撮像手段120、制御手段140、負荷160、センサ170、可視光減衰フィルタ駆動手段180、可視光減衰フィルタ181を備えている。なお、図3において破線表示している、近赤外線照射手段(赤外線照射手段)130、赤外線減衰フィルタ駆動手段182、赤外線減衰フィルタ183、赤外線紫外線減衰フィルタ183a、紫外線減衰フィルタ駆動手段184および紫外線減衰フィルタ185は、空気調和機Aの仕様または必要に応じて適宜備えられる。
撮像手段120は、主に、光学レンズ121、撮像素子122、AD(アナログデジタル)変換部123、信号処理部124を備えている。
光学レンズ121は、被写体からの光束の変倍を行なったり、受光光量を調整するための絞りおよびピント調節を行ったりして、被写体の光学像を撮像素子122の受光面に結像する機能を有している。
そのため、市販されている撮像手段120では、撮像素子122と光学レンズ121との間に、可視光帯域およびその帯域前後の近赤外線領域および紫外線領域の波長の光を減衰させる内蔵フィルタが配置され、撮像画像への赤外線および紫外線の影響を抑える構成が採られている。
制御手段140は、撮像手段120から入力される画像データ125、リモコンReから入力される指令信号、およびセンサ170から入力されるセンサ出力等に応じて、空気調和機Aの動作を統括制御することにより、きめの細かい運転制御を実行する。
制御手段140は、画像検出部141、演算処理部(空調運転制御手段)145、駆動制御部(空調運転制御手段)146、記憶手段150を備える。
なお、前記検出データは、在室者の位置や活動量等の情報、検出された物体の形状や位置、距離情報等の情報のみであり、人が目視で映像として捉えることが可能な画像情報は含んでいない。これにより、記憶手段150に保持されるデータ量の軽減が行えるだけでなく、画像データ125を制御手段140の外へ取り出せない構成となしているため、被空調室内の在室者のプライバシを守ることができる構成を実現できる。
可視光減衰フィルタ駆動手段180は、例えば空気調和機Aの制御手段140の駆動信号に応じて、空気調和機A内部に備えられたモータにより駆動され、可視光減衰フィルタ181を移動させることが可能な構成となっている。
なお、可視光減衰フィルタ駆動手段180は、制御手段140によって、被空調室内の明るさが所定の明るさ以上であると判定された場合、可視光減衰フィルタ181を撮像手段120の前面に配置するように制御される。
また、可視光減衰フィルタ駆動手段180は、例えば、ステッピングモータを使用した場合には、可視光減衰フィルタ181の位置を検出することが可能となる。
また、可視光減衰フィルタ181の位置の検出は、撮像手段120の撮像画像から可視光減衰フィルタ181の位置を検出する方式としてもよい。
可視光減衰フィルタ181として可視光を減衰する樹脂材を使用する場合、この樹脂材を撮像手段120の外観に沿う形状としておくことにより、撮像手段120の防護用カバーとして使用する構成としても良い。
撮像手段120内部に備える赤外線帯域および紫外線帯域を減衰させる内蔵フィルタを廃している場合、紫外線による影響が生じてしまう可能性がある。そのため、可視光減衰フィルタ181に紫外線減衰機能を内包させ、赤外帯域の光のみを透過するよう、チューニングを行っても良い。
また、可視光減衰フィルタ181が撮像手段120の撮像範囲外に配置された場合は、可視光減衰フィルタ181および可視光減衰フィルタ181に係る構造部品等が撮像手段120の撮像範囲内に入らないようにすることが好ましい。
撮像手段120が回動(パンニング)して被空調室内全域を撮像する構成となっている場合、(i)撮像手段120の撮影方向に同期するように、撮像する必要のあるエリアにのみ近赤外線を照射する近赤外線投光器131が近赤外線照射回路826によって回転される構成とする、(ii)撮像エリア全体を照射できるよう近赤外線投光器131を1または複数配置する構成とする。
赤外線減衰フィルタ183は、赤外線を減衰させ、可視光を透過する光学フィルタであり、ガラスまたは樹脂材で構成される。赤外線紫外線減衰フィルタ183aは、赤外線減衰フィルタ183に紫外線を減衰させる特性を有する光学フィルタであり、カラスまたは樹脂材で構成される。
紫外線減衰フィルタ185は、紫外線を減衰させる光学フィルタであり、ガラスまたは樹脂材で構成される。
次に、可視光減衰フィルタ181を使用して撮像した画像の画像検出処理について、説明する。
一般的に、空気調和機Aが使用される環境下においては、照明器または太陽光等の光源から発せられた可視光帯域の光に付随して近赤外線が照射されている。
空気調和機Aは、可視光減衰フィルタ181を撮像手段120の前面に配置して撮像可能な構成を備えている。そのため、空気調和機Aの撮像手段120は、照明器が点灯している環境、太陽光が存在する環境のいずれかまたは双方の室内環境下において、可視光帯域の光を減衰させ、より鮮明な近赤外線画像を取得することが可能である。近赤外線画像とは、純粋な近赤外線のみを捉えた画像だけでなく、近赤外線以外の可視光帯域や他の帯域の光を多少含んでいる画像であってもよい。つまり、近赤外線を相対的に多く含んでいれば良い。
撮像素子122の内部に備えられている赤外線、紫外線のいずれかまたは双方を減衰させる内蔵フィルタを廃している場合において、赤外線、紫外線のいずれかまたは双方により撮像画像の色調やコントラスト等への影響が許容できないケースが発生することがある。このとき、撮像手段120の前面に、内蔵フィルタと同様の特性を有する光学フィルタを配置して撮像すると良い。また、近赤外線を照射しながら撮像するとき、または可視光減衰フィルタ181を撮像手段120の前面に配置して撮像するときには、撮像素子122の内蔵フィルタを除くことによって、近赤外線での撮像を可能にする。つまり、画像検出を行う上で、撮像素子122に内蔵されている内蔵フィルタを廃することによって、撮像される画像の色調が変わってしまうことに伴う画像検出の精度の低下を抑制することができる。
なお、一体構造フィルタ186は、可視光減衰フィルタ181と赤外線減衰フィルタ183とが、横並びで連結されて構成されている。
また、図5(b)は、一体構造フィルタ186の中の赤外線減衰フィルタ183が撮像装置120の前面に配置された状態を表しており、可視光は透過されるが、赤外線は減衰される。ただし、近赤外線は透過しても構わない。
次に、画像検出部141による人体および物体の検出例について、図6(a)、図6(b)、図6(c)を用いて説明する(適宜、図3参照)。図6(a)は、評価画像の一例を表し、図6(b)は、評価画像から人体を検出する一例を表し、図6(c)は、評価画像から物体を検出する一例を表している。
撮像手段120は、可視光減衰フィルタ181を撮像手段120の前面に配置して、近赤外線によって、人体400の輪郭や四肢等を撮像する。近赤外線画像上では、人体400の近赤外線の反射率、吸収率はほぼ同じであるので、ほぼ同じ色調、輝度となるため、画像検出を行うことができる。
図5(a)において、室内機100の床面からの高さと撮像手段120の画角αとが分かっていれば、室内機100からの距離を示す位置L1,L2,L3,L4,L5を印すことができる。そして、位置L1,L2,L3,L4,L5と、撮像手段120から各位置間の距離を見下ろす角度との関係を求めておく。
次に、図5(b)において、撮像画像に写っている床面の奥行きの長さを、前記各位置間の距離を見下ろす角度に比例するように配分することによって、位置L2,L3,L4,L5を印すことができる。
つまり、人体400または物体300,301が床面に接している位置から、距離を算出することができる。
ただし、人体検出部142の前記処理方法は一例であり、空気調和機Aの仕様に応じて、人体400の検出方法を選択するようにしても良い。
撮像手段120は、可視光減衰フィルタ181を撮像手段120の前面に配置して、近赤外線によって、家具や空調室内の壁等を撮像する。見た目には異なる色の物体であっても同一素材であれば、近赤外線画像上では、近赤外線の反射率が近いので、ほぼ同じ色調、輝度となるため、画像検出を行うことができる。
例えば、右半分が茶色、左半分がクリーム色の二色のタオルの場合で説明する。可視光環境下で検出を行った場合、色が二色存在するため、この色の境界部分を物体同士の境界と誤検出してしまう。そのため、二つの物体があると誤検出される。それに対して、近赤外線で撮像された画像上では、タオルは右半分も左半分も同一素材であるため同色、同輝度となるため、一つの物体として検出することが可能である。可視光を捉えた画像と、近赤外線を捉えた画像とで検出された物体の座標をそれぞれ対応させることにより、可視光画像上では二つの物体であると誤検出されるタオルを、一つの物体であると正しく認識させることが可能である。
また、物体検出部143は、検出した物体の輪郭から、重心位置や、形状の複雑度の算出等、形状分析等を行ってもよい。ただし、物体検出部143は、空気調和機Aの仕様に応じて、これらの算出結果や分析結果を活用した各種画像検出等を行っても良い。
また、物体検出部143は、画像データ125から物体の形状を検出する周知のソフトウェアを用いることができる。
図8(b)では、人体検出部142が、人体401の顔部分411および身体部分412を検出する。なお、図8に示す撮像画像から人体401の位置や人体401の四肢の検出を行う場合に、人の肌の色を検出する処理を併用するときには、近赤外線を照射したり、可視光減衰フィルタ181を撮像手段120の前面に配置したりすると、色を正しく検出することが難しくなってしまう。そのため、近赤外線の照射はせず、可視光減衰フィルタ181を用いないで撮像することが好ましい。人体検出部142は、人の肌の色を検出する処理を併用するときには、可視光環境下で撮像した画像および近赤外線を撮像した画像それぞれについて人体401の検出を行い、双方の検出結果を用いることにより、より高精度に人体401の検出を行うことができる。
別の例としては、可視光で撮像した画像から、人の位置を検出し、その位置が検出される頻度から、被空調室内の在室者の在室頻度の高いエリアを検出する。そして、人が検出されなかったエリアを中心に近赤外線を照射して物体の検出を行うことで、より高精度に物体の検出を行うようにしてもよい。
なお、可視光減衰フィルタ181の使用の有無や近赤外線照射手段130の使用の有無を組み合わせた撮像条件は、使用する画像処理ソフトウェアの仕様、検出対象、空気調和機Aの製品仕様に応じて適切に設定すればよい。また、本実施形態の空気調和機Aは、複数の撮像条件下で撮像できるため、空気調和機Aに備える画像検出ソフトウェアに応じて各種処理を追加することで、検出精度を向上させることができる。
ここでは、実装形態の一例について、図9〜図12を用いて説明する(適宜、図3参照)。
図9は、可視光減衰フィルタ駆動手段をカメラ基板に接続し、近赤外線照射手段をカメラ基板に実装した場合の構成例を表している。図10は、可視光減衰フィルタ駆動手段および近赤外線照射手段をカメラ基板に接続した場合の構成例を表している。図11は、可視光減衰フィルタ駆動手段を制御基板に接続し、近赤外線照射手段を制御基板に実装した場合の構成例を表している。図12は、可視光減衰フィルタ駆動手段および近赤外線照射手段を制御基板に接続した場合の構成例を表している。
なお、図9〜図12において、図3に示した機能と同じものには同じ符号を付し、説明を省略する。
図9は、制御手段140が、空気調和機Aの運転制御を行うメインマイコン801を搭載した制御基板800と、撮像手段120から出力される画像データ125を用いて各種画像検出処理を実行するソフトウェアを作動するカメラマイコン811、撮像手段120、近赤外線照射回路826および近赤外線投光器131を搭載するカメラ基板810との、二つの基板によって構成した場合を表している。可視光減衰フィルタ181を配置する可視光減衰フィルタ駆動手段180、赤外線減衰フィルタ183または赤外線紫外線減衰フィルタ183aを配置する赤外線減衰フィルタ駆動手段182、および紫外線減衰フィルタ185を配置する紫外線減衰フィルタ駆動手段184は、カメラ基板810に接続される。
また、カメラ基板810上に近赤外線照射回路826および近赤外線投光器131を実装した場合にはリード線が不要になり、コスト削減が可能になる。さらに、カメラマイコン811によって近赤外線照射回路826を介して近赤外線投光器131を直接駆動可能な構成とすることができ、撮像と近赤外線の照射との同期が行い易く、近赤外線の照射時間の短縮、近赤外線照射時の撮影時間の短縮が可能となる。
図10は、可視光減衰フィルタ駆動手段および近赤外線照射手段をカメラ基板に接続した場合の構成例を表している。図10の構成が図9の構成と異なっている点は、図9の近赤外線照射回路826および近赤外線投光器131が、近赤外線照射手段130に置き換わり、その近赤外線照射手段130がカメラ基板810に接続されていることである。したがって、その異なっている点について以下に説明する。
このとき、近赤外線投光器131にLEDを使用した場合、1回あたりの近赤外線の照射時間が短縮されたことにより、LED寿命が長くなる。また、LEDの発熱の影響が低減できるため、その低減分に対応する電流値を増加することができる。LEDでは電流値と発光強度は比例関係となるので、1個あたりのLEDの発光強度が大きくなることにより、前記低減分に相当してLEDの個数を抑えることが可能である。また、近赤外線投光器131は、価格を抑えつつ、より小型にすることができる。
また、カメラ基板810と近赤外線投光器131とを近くに配置することで、リード線を短くでき、コスト削減が可能となる。
図11は、可視光減衰フィルタ駆動手段を制御基板に接続し、近赤外線照射手段を制御基板に実装した場合の構成例を表している。図11の構成が図10の構成と異なっている点は、図10の近赤外線照射手段130が制御基板800に実装され、可視光減衰フィルタ駆動手段180、赤外線減衰フィルタ駆動手段182および紫外線減衰フィルタ駆動手段184が制御基板800に接続されていることである。したがって、その異なっている点について以下に説明する。
制御基板800自体を回転させることが難しい場合は、照射方向の異なるLEDを予め複数用意し、必要な方向を向いているLEDのみを点灯させることにより、低電流、長寿命化を実現できる。
図12は、可視光減衰フィルタ駆動手段および近赤外線照射手段を制御基板に接続した場合の構成例を表している。図12の構成が図11の構成と異なっている点は、近赤外線照射手段130が制御基板800に接続されていることである。したがって、その異なっている点について以下に説明する。
また、カメラ基板810が回転可能な場合において、近赤外線照射手段130をメインマイコン801が実装されている制御基板800に接続したとき、カメラ基板810上に近赤外線LEDの実装スペース、またはLEDモジュール接続用のコネクタ等を実装する必要がないため、カメラ基板810をより小型にすることが可能である。
そして、カメラ基板810を小型にすることで、撮像手段120の回動性を確保することが可能となる。さらに、回動するカメラ基板810に接続されるハーネスの数が少なくなるため、撮像手段120の回転時のリード線の断線等のトラブルを回避することができる。
図13(a)、図13(b)、図13(c)は、近赤外線投光器131の構成例を示す図である。
図13(a)に示す近赤外線投光器500aは、台座501に据え付けられているLED502の発する近赤外線を、集光レンズ503の様な光学レンズまたは拡散材を用いて、指向性を持たせた場合である。近赤外線投光器500aによって放射される近赤外線は、灰色を付した領域Lで表される。
撮像手段120の画角は、カメラ撮像視野角αであるものとする。室内機100に装着されている撮像手段120がカメラ基板駆動角θだけ回転した場合、カメラ撮像視野角αによって撮像される範囲が図14に示されている。一方、近赤外線投光器131は、近赤外線照射角βで近赤外線を放射するものとする。例えば、近赤外線投光器131は、近赤外線投光器角Φだけ回転させて、近赤外線を放射した場合には、図14に示すように、放射された近赤外線は、カメラ撮像視野角αの範囲内に収まる。
図15に示すように、近赤外線投光器131は、台形(または四角形)の底面を有する四角柱の台座501の3面に、近赤外線LED502を配置して構成される。図15では、台座501の1面に2個の近赤外線LED502を配置した場合を記載しているが、2個に限られることはなく、1個または3個以上であっても構わない。
角度γは、LED据付け角を表している。また、角度β1,β2,β3は、近赤外線照射角を表している。
例えば、図14に示す近赤外線投光器131は、角度γが60度でかつ角度β1,β2,β3が60度の場合、全体で180度の範囲に近赤外線を照射することができるようになる。
なお、図15では、3方向に照射する場合を記載したが、例えば、五角形の底面を有する五角柱の台座の4面に、近赤外線LED502を配置したり、三角形の底面を有する三角柱の台座の2面に、近赤外線LED502を配置したりするようにしても構わない。
近赤外線は、可視光帯域の光より波長が長く、人の肉眼で認識することが出来ない帯域の光であるが、撮像手段120は近赤外線を検出することが可能である。そのため、近赤外線照射手段130から近赤外線を照射しつつ撮像手段120で撮像することで、被空調室内の近赤外線画像を取得することが可能である。
このようにすることによって、撮像手段120は、被空調室内の近赤外線画像を撮像することができる。
また、近赤外線を照射せずに撮像された画像から、物体の輪郭を検出する画像検出方式を用いた場合、物体の影を物体の輪郭として誤検出してしまうという問題がある。撮影方向と異なる方向から光が照射されている場合、撮像手段120によって撮像された画像には、撮像対象の物体の影が写ってしまう。それに対して、近赤外線投光器131から近赤外線を照射し、可視光減衰フィルタ181を通して撮像することによって、この照射した近赤外線によって生じる物体の影が撮像手段120に写り込まないようにすることができる。つまり、物体の影による画像検出の誤検出を、近赤外線を照射することにより低減することが可能である。
また、近赤外線を照射している環境下で撮像された画像データ125から各種画像検出処理を実行して人体や物体を検出する場合、使用する画像検出ソフトウェアは、近赤外線を照射しない環境下で使用している画像検出ソフトウェアをそのまま使用してもよい。また、画像検出ソフトウェアは、近赤外線画像に特化して画像検出処理を実行できる専用ソフトウェアを可視光画像の画像検出処理に適応するように変更しても良く、物体の検出対象および撮像条件に合わせて適宜設定変更すればよい。
空気調和機Aは、撮像手段120、可視光減衰フィルタ駆動手段180、可視光減衰フィルタ181および画像検出部141を備えていることにより、各種画像検出の検出結果に基づいた空調運転を行うことができる。また、空気調和機Aは、近赤外線照射手段130を備えることにより、通常の画像検出に加え、近赤外線の特性を活用した画像検出を用いた空調制御を実行できる。例えば、空気調和機Aは、撮像画像から人体の位置および活動量を検出し、近赤外線照射時の撮像画像から家具を検出し、その検出結果に基づいて、家具を避けて人のいるエリアに温度調整した空気を送風することにより、効率よく被空調室内の空調制御を実行することが可能である。
空気調和機Aの送風制御は、風向制御を行う上下風向板105および左右風向板104、風量、風速の調整を行う送風ファンモータ161を、仕様に合わせて任意に駆動することにより行われる。
例えば、午後2時、室内の蛍光灯が点灯し、窓の外からも太陽光が入ってきている状況下で、外気温−1℃、室内気温8℃の際、暖房22℃設定で運転を開始した場合の制御を例に説明する(適宜、図3参照)。
(2)所定時間後、撮像手段120は、演算処理部145からの指示(撮像要求情報830)に基づいて、可視光減衰フィルタ181が撮像手段120の前面に設置された状態で撮像し、画像データ125を画像検出部141に出力する。そして、画像検出部141の物体検出部143は、受信した画像データ125から、物体の位置、形状を検出する処理を実行する。
(3)演算処理部145は、画像検出部141によって検出された物体の位置、形状および人の位置(画像検出結果情報831)に基づいて、物体を避けて送風する空調運転設定を算出し、その算出結果を駆動制御部146に出力する。
(4)駆動制御部146は、演算処理部145から受信した算出結果に基づいて、物体を避けて温かい空気を送風することで、効率よく空調を行う。
例えば、午後2時、太陽光が被空調室内に入射している場合、外気温−1℃、室内気温8℃の際、暖房22℃設定で運転を開始した場合の制御を例に説明する。この第2の空調運転制御例は、第1の空調運転制御例に比べて、太陽光が一方向から入射しているために、特に影ができやすい点が異なっている。
(2a)所定時間後、撮像手段120は、演算処理部145からの指示(撮像要求情報830)に基づいて、可視光減衰フィルタ181が撮像手段120の前面に設置された状態で、近赤外線照射手段130から近赤外線を照射しつつ撮像し、画像データ125を画像検出部141に出力する。そして、画像検出部141の物体検出部143は、受信した画像データ125から、物体の位置、形状を検出する処理を実行する。
(3)演算処理部145は、画像検出部141によって検出された物体の位置、形状および人の位置(画像検出結果情報831)に基づいて、物体を避けて送風する空調運転設定を算出し、その算出結果を駆動制御部146に出力する。
(4)駆動制御部146は、演算処理部145から受信した算出結果に基づいて、物体を避けて温かい空気を送風することで、効率よく空調を行う。
次に、空調運転制御の処理フロー例について、図17を用いて説明する(適宜、図3参照)。
ステップS1701では、撮像手段120は、撮像する。具体的には、撮像手段120は、可視光減衰フィルタ181を撮像手段120の前面に設置されている状態、設置されていない状態のいずれかまたは双方において撮像する。そして、撮像手段120は、撮像した画像データ125を画像検出部141に出力する。
まず、撮像手段120は、可視光減衰フィルタ181を撮像手段120の前面に設置されている状態、設置されていない状態のいずれかまたは双方において撮像し、画像データ125を画像検出部141に出力する。次に、画像検出部141は、撮像手段120から受信した画像データ125を用いて画像検出を行い、人の居る位置を検出する処理を実行する。所定時間後、撮像手段120は、演算処理部145からの指示(撮像要求情報830)に基づいて、可視光減衰フィルタ181が撮像手段120の前面に設置された状態で撮像し、画像データ125を画像検出部141に出力する。そして、画像検出部141は、受信した画像データ125から、物体の位置、形状を検出する処理を実行する。次に、演算処理部145は、画像検出部141によって検出された物体の位置、形状および人の位置を用いて、物体を避けて送風する空調運転設定を算出し、算出結果を駆動制御部146に出力する。駆動制御部146は、演算処理部145から受信した算出結果に基づいて、調整した温度の空気を送風することで、効率よく空調を行う。
このようにして、空気調和機Aは、空調室内の照明や太陽光に影響されることなく、高精度に画像検出し、画像検出結果に基づいて空調制御することができる。
また、撮像手段120および制御手段140の各機能等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、メインマイコン801およびカメラマイコン811の各機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、またはICカード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
120 撮像手段
121 光学レンズ
122 撮像素子
123 AD変換部
124 信号処理部
130 近赤外線照射手段(赤外線照射手段)
131,500a,500b,500c 近赤外線投光器
140 制御手段
141 画像検出部
142 人体検出部
143 物体検出部
144 間取り検出部
145 演算処理部(空調運転制御手段)
146 駆動制御部(空調運転制御手段)
150,150a,150b 記憶手段
160 負荷
161 送風ファンモータ
162 圧縮機モータ
163 風向板用モータ
170 センサ
180 可視光減衰フィルタ駆動手段
181 可視光減衰フィルタ
182 赤外線減衰フィルタ駆動手段
183 赤外線減衰フィルタ
183a 赤外線紫外線減衰フィルタ
184 紫外線減衰フィルタ駆動手段
185 紫外線減衰フィルタ
186 一体構造フィルタ
310,311,312 検出された物体
400,401 人
410,411 検出された顔
412 検出された人
501 台座
502 近赤外線LED(赤外線発光素子)
503,504 光学レンズ、拡散材
505 リフレクタ
800 制御基板
801 メインマイコン
810 カメラ基板
811 カメラマイコン
A 空調調和機
Claims (12)
- 被空調室内を撮像するように配置される撮像手段と、
前記撮像手段の前面に配置可能で、可視光帯域を減衰する可視光減衰フィルタと、
前記撮像手段の撮像結果に応じて空調運転を制御する空調運転制御手段と、
を備えることを特徴とする空気調和機。 - 前記可視光減衰フィルタを前記撮像手段の前面に配置する処理および前記可視光減衰フィルタを前記撮像手段の撮像範囲外に配置する処理を実行する可視光減衰フィルタ駆動手段
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記撮像手段の撮像範囲外に前記可視光減衰フィルタが配置されている場合と、前記撮像手段の前面に前記可視光減衰フィルタが配置されている場合との双方の条件下において、それぞれ前記撮像手段に前記被空調室内を撮像させる制御手段
をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機 - 前記被空調室内へ赤外線を照射するように配置された赤外線発光素子を含んで構成される赤外線照射手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
- 前記可視光減衰フィルタが前記撮像手段の前面に配置されている場合、
前記制御手段は、撮影時に、前記赤外線照射手段に前記被空調室内へ赤外線を照射させることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。 - 前記制御手段は、前記被空調室内が所定の明るさ以上であると判定した場合、前記可視光減衰フィルタ駆動手段に、前記可視光減衰フィルタを前記撮像手段の前面に配置させることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか一項に記載の空気調和機。
- 前記撮像手段の前面に配置可能で、赤外線を減衰する赤外線減衰フィルタと、
前記赤外線減衰フィルタを前記撮像手段の前面に配置する処理および前記赤外線減衰フィルタを前記撮像手段の撮像範囲外に配置する処理を実行する赤外線減衰フィルタ駆動手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の空気調和機。 - 前記赤外線減衰フィルタと前記可視光減衰フィルタとは横並びに連結した構造を有する一体構造フィルタを備え、
前記制御手段は、前記可視光減衰フィルタ駆動手段に前記一体構造フィルタを移動させて、前記可視光減衰フィルタまたは前記赤外線減衰フィルタのいずれかを前記撮像手段の前面に配置させることを特徴とする請求項7に記載の空気調和機。 - 前記撮像手段の前面に設置可能で、紫外線を減衰する紫外線減衰フィルタと、
前記紫外線減衰フィルタを前記撮像手段の前面に配置する処理および前記紫外線減衰フィルタを前記撮像手段の撮像範囲外に配置する処理を実行する紫外線減衰フィルタ駆動手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の空気調和機。 - 前記赤外線減衰フィルタに紫外線を減衰させる特性を有するように形成することを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の空気調和機。
- 前記制御手段は、前記可視光減衰フィルタ駆動手段に前記可視光減衰フィルタを前記撮像手段の前面に配置させかつ前記赤外線減衰フィルタ駆動手段に前記赤外線減衰フィルタを前記撮像手段の撮像範囲外に配置させる処理、または前記可視光減衰フィルタ駆動手段に前記可視光減衰フィルタを前記撮像手段の撮像範囲外に配置させかつ前記赤外線減衰フィルタ駆動手段に前記赤外線減衰フィルタを前記撮像手段の前面に配置させる処理を実行することを特徴とする請求項7に記載の空気調和機。
- 被空調室内の空調運転制御を実行する空気調和機の空調運転制御方法であって、
前記空気調和機は、
前記被空調室内を撮像するように配置される撮像手段と、
前記撮像手段の前面に配置可能で、可視光帯域を減衰する可視光減衰フィルタと、
前記撮像手段に前記被空調室内を撮像させ、画像検出処理を実行する制御手段と、
前記撮像手段の撮像結果に応じて空調運転を制御する空調運転制御手段と、
を備え、
前記撮像手段が、撮像する第1の撮像ステップ、
前記制御手段が、前記第1の撮像ステップにより撮像された画像データを用いて画像検出を行い、人の居る位置を検出する処理を実行する人体検出ステップ、
前記撮像手段が、前記可視光減衰フィルタを前記撮像手段の前面に設置した状態で撮像する第2の撮像ステップ、
前記制御手段が、前記第2の撮像ステップにより撮像された画像データから、物体の位置、形状を検出する処理を実行する物体検出ステップ、
前記空調運転制御手段が、前記物体検出ステップによって検出された物体の位置、形状および前記人体検出ステップによって検出された人の位置を用いて、物体を避けて送風する空調運転設定を算出する空調運転設定ステップ、
前記空調運転制御手段が、前記空調運転設定ステップによって算出された結果に基づいて、空調運転制御を実行するステップ
を実行することを特徴とする空調運転制御方法。
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