(A)第1の実施形態
以下、本発明に係る操作パネルユニット、画像読取装置及び画像形成装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態では、画像形成装置が備える操作パネルユニットに本発明を適用する場合を例示する。また、第1の実施形態では、画像形成装置が、MFP(Multifunction Peripheral)である場合を例示する。
(A−1)第1の実施形態の構成
(A−1−1)画像形成装置の構成
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す斜視図である。図1において、第1の実施形態に係る画像形成装置50は、プリンタ部1、スキャナ部2、操作パネル部3を有する。操作パネル部3は、本発明に係る操作パネルユニットに含まれるものである。
スキャナ部2は、原稿台にセットされた原稿をスキャンして、原稿の画像データを読み取るものである。スキャナ部2は、既存のスキャナを適用することができる。例えば、スキャナ部2は、原稿台に載置された1又は複数の原稿を1枚ずつ取り込み、各原稿の画像データを読み取るものであっても良い。また例えば、スキャナ部2は、プリンタ部3に対して開閉可能なものであり、原稿台に載置された1枚の原稿から画像データを読み取るものであっても良い。
プリンタ部1は、スキャナ部2の原稿台にセットされた原稿の画像データが読み取られると、その画像データを印刷データとし、その印刷データに基づく画像を媒体(用紙)に形成するものである。プリンタ部1は、既存のプリンタを適用することができる。
操作パネル部3は、第1の実施形態に係る画像形成装置50を操作するユーザが操作するものである。操作パネル部3は、各種機能の選択ボタンやテンキーなどを有する操作ボタン部6(図5参照)や、例えば入力情報を表示したり又は装置の状態を表示したりする表示部5(図6参照)等を有する。
また、操作パネル部3の配置は、特に限定されるものではないが、図3ではスキャナ部2の前面に設けられている場合を例示している。さらに、操作パネル部3は、図1に示す矢印方向に回動可能なものである。
(A−1−2)操作パネル部の詳細な構成
図2は、第1の実施形態に係る操作パネル部3が回動した状態を示す外観斜視図である。図3は、第1の実施形態に係る操作パネル部3の回動機構例を説明する説明図である。操作パネル部3は、支持部4a(図3(A)参照)によって支持されており、画像形成装置50の本体に取り付けられている。また、支持部4aと操作パネル部3との間には、例えばヒンジ等の回転軸4(図3(A)参照)が設けられており、操作パネル部3は回転軸4を中心に上下方向に回転可能なものである。なお、支持部4aは、操作パネル部3を支持することができれば種々のものを広く適用でき、例えば、1又は複数の棒状ものであっても良いし、板状のものであっても良い。また、回転軸4は、操作パネル部3の回転を滑らかに動かすことができればよく、また回転軸3の数は1個に限定されず、複数個であっても良い。
ここで、図1〜図3と図4とを参照して、第1の実施形態に係る操作パネル部3と、従来の操作パネル部との構成の差異を説明する。図4は、従来の画像形成装置100の操作パネル部103を示す外観斜視図である。
図4に示すように、従来の画像形成装置100の操作パネル部103は、基本的には、スキャナ部102の前面部に固定されている。従来の操作パネル103部は、上下方向に回転可能なものも存在するが、それはユーザによる操作パネル部103の操作性を良くするためものである。そのため、従来の操作パネル部103の回転可能な可動範囲が狭い。これに対して、第1の実施形態に係る操作パネル部103は、画像形成装置50の本体(第1の実施形態ではスキャナ部2の前面部)から支持部4aが突出しており、支持部4aの先端部に回転軸4が設けられている。従って、操作パネル部3の回転可能な回動範囲は、従来の操作パネル部103の可動範囲よりも広い。
また、図4に示すように、従来の操作パネル部103は可動範囲が狭いことから、下向き方向に操作パネル部103を回転させた状態でも、操作パネル部103の4つの側面(右側面、左側面、前側面、後側面という。)のうち、後側面は露出しない。これに対して、第1の実施形態の操作パネル部3は、画像形成装置50の本体から突出している支持部4aの先端部にある回転軸4を中心に回転可能である。そのため、下向き方向に操作パネル部103を回転させた状態において、操作パネル部3の後側面3aが露出することになる。なお、特許請求の範囲に記載の後側部は、上述した操作パネル部103の後側面を含むものである。
また、第1の実施形態において、操作パネル部3の回動機構は図3に例示するものに限定されるものではなく、操作パネル部3を下向きに回転させたときに、操作パネル部3の後側面3aが露出可能なものであれば、様々な機構を広く適用することができる。
例えば、図5は、第1の実施形態に係る操作パネル部3の回動機構の変形例を示す図である。図5に示すように、操作パネル部3は、画像形成装置50の本体(スキャナ部2)から引き出し又は押し込み可能なものであっても良い。具体的には、図5(A)において、操作パネル部3は、左側方向(手前方向)又は右側方向(奥方方向)に移動可能であり、操作パネル部3を左側方向(手前方向)に移動させた後、図5(B)及び図5(C)に示すように、上下方向に回動可能なものとしても良い。この場合でも、操作パネル部3の後側面3aが露出する状態となる。図5の場合、例えばユーザが操作パネル部3を操作するときには、操作パネル部3が押し込まれた状態でユーザが操作パネル部3を使用し、後述する機能表示シート(図7参照)を交換するときには、作業者が操作パネル部3を引き出して使用することができる。
図6は、第1の実施形態に係る操作パネル部3の外観構成を示す斜視図である。図7は、第1の実施形態に係る操作パネル部3の内部構成を示す分解図である。
図6に示すように、操作パネル部3は、上述したように、操作ボタン部6、表示部5を有する。操作ボタン部6は、画像形成装置50の機能ボタン、テンキー、実行ボタン(スタートボタン)、取消ボタン、モード切替ボタン等の各種操作ボタンを有する。
表示部5は、例えば液晶画面等のような表示部を適用することができる。また、表示部5は、画面表示だけでなく、操作入力も可能なタッチパネル型表示部であっても良い。
図7に示すように、操作パネル部3は、基体10と、フレーム7と、機能表示シート8と、プレート9とを有する。なお、図7では、操作パネル部の機構的な構成を明確にするために、操作パネル部3に内蔵される電子回路については図示していない。
操作パネル部3は、基体10の内部にフレーム7を収納可能な構成である。基体10に収納された操作フレーム7の操作ボタン部6に表示シートが載置された状態で、更にプレート9が被せられ、プレート9と基体10とが嵌合する構成である。従って、機能表示シート8を交換するときには、プレート9と基体10との嵌合を解放することで、プレート9を取り外して機能表示シート8の交換がなされる構造となっている。
基体10は、操作パネル部3の底部となるものであり、フレーム7を収納するものである。
フレーム7は、内蔵される電子回路を覆う枠体である。フレーム7は、物理的な構成である操作ボタン部6を有する。本来、基体10とフレーム7との間には、操作ボタン部6や表示部5の電子回路等が配置される。
機能表示シート8は、フレーム7の操作ボタン部6の上に載置されるものである。機能表示シート8は、操作ボタン部6の各種ボタンに対応する位置に孔が配置されており、機能表示シート8の孔が操作ボタン部6に嵌るようにして載置される。機能表示シート8は、操作ボタン部6の各種ボタンの機能を、例えば、日本語や外国語等で機能表示したものや、機能を示す図柄や点字等で表示したものなど様々な種類のものを適用できる。
図8は、第1の実施形態に係る機能表示シート8の構成を説明する説明図である。図8に示すように、機能表示シート8に記載される文字や図柄等は、操作ボタン部6の各種ボタンに対応する孔の近傍に記載されている。図8の例では、機能表示シート8の各孔の上部に文字が記載されている場合を例示しているが、各孔の下部に文字が記載されるものでも良い。
例えば、画像形成装置50を仕向け先に移動(例えば、輸出等)する際、予め複数種類の機能表示シート8を製造しておき、工場で仕向け先に応じた種類の機能表示シート8を組み込んだ後に、画像形成装置50を仕向け先に移動している。
しかし、国際化が進み、仕向け先において、当該仕向け先の言語以外の言語で画像形成装置50を使用したいという要望がある。このような要望毎に、機能表示シート8の組み込みを管理することは非常に困難である。そのため、例えば販売店等のような工場以外の場所でも、簡単に機能表示シート8を交換できようにすることが望まれている。また、ユーザによる誤操作により操作パネル部が破損する危険性もある。
そこで、第1の実施形態では、機能表示シート8の交換の際に、作業者が、操作パネル部3の状態を、ユーザが通常操作で利用しない状態(例えば、操作パネル部3の後側面3aを露出した状態)とし、この状態で操作パネル部3のプレート9と基体10との嵌合を解放し、プレート9を取り外して機能表示シート8を交換できるようにする。これにより、複数種類の機能表示シート8を仕向け先に送れば、工場でない場所でも機能表示シート8の交換が可能となる。
プレート9は、フレーム7及び機能表示シート8を収納している基体10と嵌合するものである。プレート9は、例えば透明樹脂で形成されたものを用いることができる。
(A−1−3)操作パネル部のフレームと基体との関係
次に、第1の実施形態に係る操作パネル部3のフレーム7と基体10との関係を、図9〜図12を用いて説明する。
なお、特許請求の範囲に記載の嵌合部は、後述するプレート9の爪部材16を含む概念である。また、被嵌合部は、基体10の孔部18を含む概念である。
図9は、第1の実施形態に係る操作パネル部3のフレーム7の構造を示す斜視図である。図9(A)は、フレーム7の後側面7a及び左側面7bの構造を示している。図9(B)は、フレーム7の前側面7c及び右側面7dの構造を示している。
図10は、第1の実施形態に係る操作パネル部3の基体10の構造を示す斜視図である。図10(A)は、基体10の後壁面10a及び右壁面10dの構造を示している。図10(B)は、基体10の前壁面10c及び右壁面10dの構造を示している。なお、特許請求の範囲に記載の後壁部は、基体10の後壁面10aを含むものである。
図9において、フレーム7の後側面7aには、複数(図9(A)では3個)の第1の係合部12を有する。図10において、基体10の後壁面10aには、複数(図10(A)では3個)の第1の被係合部14を有する。
基体10の後壁面10aには、フレーム7の後側面7aの第1の係合部12と対向する位置に第1の被係合部14がある。そのため、基体10にフレーム7が収められる際、第1の係合部12と第1の被係合部14とが係合する。なお、第1の係合部12及び第1の被係合部14の数は、3個に限定されるものではなく、1個、2個又は4個以上であっても良い。
第1の係合部12と第1の被係合部14とは、相互に係り合うことができれば、種々の要素を適用することができる。例えば、図11に示す拡大図のように、第1の係合部12は突起部とし、第1の被係合部14が第1の係合部12が嵌る孔部とすることができる。
図11では、第1の係合部12としての突起部が矩形形状の四角柱である場合を例示するが例えば円柱や楕円柱であっても良く、第1の被係合部14は、第1の係合部12の形状に合う形状の孔部とする。また、第1の係合部12としての突起部が第1の被係合部14の外側に突出することを回避するため、第1の係合部12の突起部の高さ(長さ)は、第1の被係合部14の孔部の深さと同じ、又は、第1の被係合部14の孔部の深さより短くできる。
また、フレーム7が基体10との係合を確実にするため、3個の第1の係合部12のうち、真ん中に位置する第1の係合部12は、フレーム7の後側面7aの長手方向の中央に位置する。また、他の2個の第1の係合部12は、真ん中に位置する第1の係合部12から所定の距離で配置する。
なお、この実施形態では、フレーム7の後側面7aの第1の係合部12が突起部であり、基体10の後壁面10aの第1の被係合部14が孔部である場合を例示した。しかし、基体10の後壁面10aの第1の被係合部14が突起部であり、フレーム7の後側面7aの第1の係合部12が孔部であっても良い。
図10において、基体10の左壁面10b、前壁面10c、右壁面10dのそれぞれには、複数(図10では2個)の第2の係合部15を有する。図9において、フレーム7の左側面7b、前側面7c、右側面7dのそれぞれには、複数(図9では2個)の第2の被係合部13を有する。
フレーム7の左側面7b、前側面7c、右側面7dのそれぞれには、基体10の左壁面10b、前壁面10c、右壁面10dの各第2の係合部15と対向する位置に第2の被係合部13がある。そのため、基体10にフレーム7が収められる際、各第2の係合部15と各第2の被係合部13とが係合する。なお、第2の係合部15及び第2の被係合部13の数は、2個に限定されるものではなく、1個又は3個以上であっても良い。
第2の係合部15と第2の被係合部13とは、相互に係り合うことができれば、種々の要素を適用することができる。例えば、図12に示す拡大図のように、第2の係合部15は突起部とし、第2の被係合部13は第2の係合部15が嵌る孔部とすることができる。
図12に示すように、第2の係合部15としての突起部は、基体10とフレーム7とを滑らかに係合するために、斜面部15aを有する。また、第2の係合部15としての突起部は、第2の被係合部13の外側に突出することを回避するため端面15bを有する。
図12において、第2の係合部15としての突起部の形状は、特に限定されるものではなく、種々の形状とすることができ、第2の被係合部13は、第2の係合部15の形状に合う形状の孔部とする。
なお、この実施形態では、フレーム7の各第2の被係合部15が孔部であり、基体10の各第2の係合部15が突起部である場合を例示した。しかし、基体10の後壁面10aの第2の係合部15が孔部であり、フレーム7の第2の被係合部15が孔部であっても良い。
(A−1−4)操作パネル部のプレートとフレームと基体との関係
次に、第1の実施形態に係る操作パネル部3のプレート9とフレーム7と基体10との関係を、図13〜図17を用いて説明する。
図13は、第1の実施形態の操作パネル部3のプレート9の構造を示す斜視図である。図13(A)は、プレート9の後側面9a及び左側面9bの構造を示している。図13(B)は、プレートの前側面9c及び右側面9dの構造を示している。
図14は、第1の実施形態に係る操作パネル部3の基体10の構造を示す斜視図である。図14(A)は、基体10の後壁面10a及び右壁面10dの構造を示している。図14(B)は、基体10の前壁面10c及び右壁面10dの構造を示している。
図15は、第1の実施形態に係る操作パネル部3のフレーム7の構造を示す斜視図である。図15(A)は、フレーム7の後側面7a及び左側面7bの構造を示している。図15(B)は、フレーム7の前側面7c及び右側面7dの構造を示している。
図13(A)において、プレート9の後側面9aには、複数(図13(A)では4個)の爪部材16を有する。また、図13(B)において、プレート9の前側面9bには、複数の(図13(B)では4個)の第3の係合部17を有する。
一方、図14(A)のように、基体10の後壁面10aには、プレート9の後側面9aの各爪部材16と対向する位置にそれぞれ孔部18を有する。また、図14(B)に示すように、基体10の前壁面10aには、プレート9の前側面9cの各第3の係合部17と対向する位置にそれぞれ第3の被係合部19を有する。
また、図15(A)に示すように、フレーム7の後側面7aには、プレート9の後側面9aの各爪部材16と対向する位置に、各爪部材16をガイドするガイド部20を有する。図15(B)に示すように、フレーム7の後側面7cには、プレート9の前側面9cの各係合部17と対向する位置に溝部21を有する。
つまり、フレーム7と係合している基体10にプレート9が被せられるとき、プレート9の後側面9aの各爪部材16は、フレーム7の各ガイド部20に挿し込まれる。各爪部材16は各ガイド部20に案内されて下方に向けて押し込まれ、各ガイド部20にガイドされている各爪部材16が基体10の各孔部18まで到達する。そして、各爪部材16が基体10の各孔部18に嵌合する。
一方、フレーム7と係合している基体10にプレート9が被せられるとき、プレート9の前側面9cの各第3の係合部17は、フレーム7の各第2のガイド部21に挿し込まれる。各第3の係合部17は溝部21に挿入されて下方に向けて押し込まれ、各第3の係合部17が基体10の各第3の被係合部19と係合する。
ここで、プレート9の爪部材16は、図16に示す拡大図のように、プレート9の後側面9aの下端部から下方に向けて延設された支持部16aと、前記支持部16aの下端に外側に突出している爪部16bとを有する。
例えば、図15(A)に示すようにフレーム7のガイド部20が溝部でなる場合、爪部材16の支持部16aの左面及び右面は、溝部でなるガイド部20に案内される。また、ガイド部20にガイドされている爪部材16の爪部16bは基体10の孔部18に嵌合する。孔部18に嵌合するとき、爪部16bの係止面16cが孔部18の面に当接する。
図13では、4個の爪部材16を備える場合を例示している。しかし、爪部材16の数は特に限定されるものではない。また、プレート9を基体10に被ぶせる際、フレーム7の操作ボタン部6とプレート9の操作ボタン用の孔とが接触し負荷がかかり得る。その一方、プレート9とフレーム7の表示部5との接触はなく負荷は生じにくい。そこで、プレート9の装着のし易さや破損可能性を考慮して、プレート9の操作ボタン部側に、爪部材16を多く配置されるようにする。具体的には、図13に示すように、爪部材16と隣接する爪部材16との間の距離をd1、d2、d3とする。この場合、少なくとも、d1<d3となるように爪部材16を配置する。これにより、プレート9の操作ボタン部側に、2個の爪部材16の間の間隔を狭くして配置することができるため、プレート9の装着性を向上させることができ、プレート9の破損を防止できる。
また、プレート9の第3の係合部17は、例えば図17に示す拡大図のように、プレート9の前側面9cの下端部に設けられる突起部とする。突起部とする第3の係合部17の数は、特に限定されるものではない。また、爪部材16と同様に、プレート9の装着性の向上やプレート9の破損防止のために、第3の係合部17は、プレート9の操作ボタン部側に多く配置する。
次に、第1の実施形態に係る操作パネル部3のプレート9の取り外し機構を、図18〜図21を用いて説明する。
図18は、図6に示す操作パネル部3のE−E断面図である。図18において、左側が操作パネル部3の後側面3aであり、右側が操作パネル部3の前側面3cである。
図19は、図18の操作パネル部3の後側面3aにおける、プレート9とフレーム7及び基体10との係合部分を示す拡大図である。図19に示すように、プレート9の爪部材16と基体10の孔部18とが嵌合している。
爪部材16の爪部16bの底面16eは斜面となっており、爪部材16と孔部18とが嵌合する際に、滑らかに嵌合できるように又は嵌合を解放できるようになっている。
プレート9と基体10とを係合する際、爪部材16がフレーム7の第1のガイド部20に案内され、支持部16aが撓み、爪部16が基体10の後壁面10aに接触しながら下方に移動していく。そして、爪部16bが基体10の孔部10に到達すると、支持部16aからの付勢により爪部16bが孔部18に嵌合する。このとき、爪部16bの係止面16cが孔部18の面に係止する。
ここで、図19に示すように、爪部材16と孔部18とが嵌合している状態では、支持部16aとフレーム7との間には間隙22が設けられている。この間隙22を設けるようにするため、例えば、図19に示すように、支持部19aの厚さを薄くするようにしても良い。また、爪部材16の爪部16bは、孔部18内にあるようにする。
図20及び図21は、爪部材16と孔部18との嵌合を解放する方法を説明する説明図である。図20は、基体10の孔部18とプレート9の爪部16bとの嵌合状態を示す断面図である。爪部材16と孔部18との嵌合を解放するとき、例えば硬貨や専用工具等を孔部18に嵌め込み、図20の矢印方向に硬貨や専用工具等を押し込む。これにより、硬貨や専用工具等に接触している爪部16bの前側面16dを押し込むことで、爪部材16と孔部18との嵌合を解放する。
つまり、図21に示すように、爪部16bが内側に押し込まれると、孔部18の面と接触している係止面16cが係止を解放する。上述したように、支持部16aとフレーム7との間には間隙22があるため、支持部16aが内側に押されるため、爪部16bと孔部18との嵌合が解放し、プレート9の上方向への取り上げが可能となり、プレート9が取り外される。
図22は、図18の操作パネル部3の前側面3cにおける、プレート9とフレーム7及び基体10との係合部分を示す拡大図である。図22に示すように、プレート17の第3の係合部17は、基体10の第3の被係合部19と係合する。より具体的には、第3の係合部17としての突起部の上面と、第3の被係合部19の下面とが係合している。
第3の係合部17とフレーム7の溝部21との間には、間隙23が設けられている。第3の係合部17と第3の被係合部19との係合するとき、第3の係合部17を第3の被係合部19に接触させて、第3の被係合部19の角部24を軸として、図22中の反時計回りに回し入れることで可能となる。また逆に、第3の係合部17と第3の被係合部19との係合を解放するときには、第3の被係合部19の角部24を軸として、図22中の時計回りで回転させることで可能となる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る操作パネル部3の機能表示シート8を交換する動作を説明する。
まず、図2、図3に示すように、画像形成装置50の操作パネル部3を回転させて、操作パネル部3の後側面3aが露出した状態にする(図2、図3(B)参照)。
次に、操作パネル部3の後側面3aにあるプレート9の各孔部18に、例えば硬貨や専用工具等を嵌め込み、図21の矢印方向に押し込む。これにより、プレート9の爪部材16と基体10の考部18との嵌合が解放する。このとき、図21に示すように、爪部材16とフレーム7との間には間隙22が形成されているため、支持部16aが内側に押されることで、爪部材16と孔部18との嵌合が解放し、プレート9を基体10から取り外すことができる。
図23は、第1の実施形態に係る操作パネル部3のプレート9の嵌合が解放した状態を示す図である。図24は、図23のH−H断面図である。また、図25は、図24の操作パネル部3の前側面3Cのプレート9と基体10との係合部分を示す拡大図である。
基体10の後側面3a側で基体10とプレート9との嵌合が解放され、図24、図25に示すように、矢印方向にプレート9が外されると、基体10の第3の被係合部19の角部24を軸としてプレート9が回転する。図25に示すように、プレート9の第3の係合部17はフレーム7との間に間隙23があるため、第3の係合部17は角部24を中心に回転可能である。このように、プレート9が角部24を軸として回転することで、第3の係合部17と第3の被係合部24との係合が解放し、プレート9が基体10から取り外される。
プレート9が取り外されると、機能表示シート8の交換が可能となる。つまり、現在載置されている機能表示シート8がフレーム7から取り外され、所望の種類の機能表示シート8が新たにフレーム7に載置される。
次に、新たな種類の機能表示シート8がフレーム7に載置されると、プレート9を基体10に装着する。つまり、プレート9の第3の係合部17が基体10の第3の被係合部24の角部24に引っ掛けられ、角部24を軸としてプレート9が図24の矢印方向と逆方向に回転される。プレート9の爪部材16がガイド部20に挿入され、爪部材16がガイド部20にガイドされながら移動し、プレート9を押し込むことで、爪部材16の爪部16bと基体10の孔部18とが嵌合する。
その後、操作パネル部3の姿勢が、図1、図3(A)に例示する状態に戻される。
上記のようにして、機能表示シート8の交換可能とすることで、例えば、複数種類の機能表示シートを梱包しておけば、ユーザが使用したい言語の機能表示シートを選択でき、仕向け先の言語以外で使用したいユーザにも対応可能であり、利便性が良くなる。
また、機能表示シート8の交換を必要としないユーザが誤って操作パネル部3のプレート類を外す可能性が少なくなる。
さらに、新たなプレート9および機能表示シート8を固定する部材が必要なく、装置のコストを抑えることができる。
また、画像形成装置50をデフォルトの機能表示シートで組み立て、仕向け先に応じた言語が記載された機能表示シートを梱包して出荷すればよく、工場の装置管理が簡略化できる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、操作パネル部の後側面にプレートと基体との嵌合部を形成するようにし、機能表示シートを交換するときの操作パネル部の状態と、画像形成装置を使用するユーザが通常の方法で使用するときの状態とが異なる状態となる。つまり、操作パネル部を回転させて後側面を露出させた状態のときのみ嵌合部の係脱が可能となる。
また、第1の実施形態によれば、前記プレートが取り外されたときに機能表示シートの交換が可能となる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明に係る操作パネルユニット、画像読取装置及び画像形成装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、画像形成装置が備える操作パネルユニットに本発明を適用する場合を例示する。また、第2の実施形態も、画像形成装置が、MFPである場合を例示する。
(B−1)第2の実施形態の構成及び動作
第2の実施形態は、操作パネル部のフレームのガイド部が、第1の実施形態と異なり、それ以外の画像形成装置及び操作パネル部の構成は第1の実施形態と同一又は対応するものである。
従って、以下では、操作パネル部のフレームのガイド部を中心に詳細に説明し、第1の実施形態で既に説明した構成要素については第2の実施形態においても適用可能である。第2の実施形態においても、第1の実施形態に係る図1〜図10、図13〜図18、図20、図22〜図25を用いて説明する。
図26は、第2の実施形態に係るフレーム7の後側面7aの構造を示す図である。第2の実施形態のフレーム7の後側面7aには、第1の実施形態と同様に、複数の第1の係合部12と、複数のガイド部20とを有する。
第1の係合部12は、第1の実施形態と同様に、基体10の第1の被係合部14と係合するものである。第2の実施形態においても、第1の係合部12が矩形形状の突起部である場合を例示する。しかし、第1の係合部12の形状は特に限定されるものではなく、又第1の係合部12の個数も限定されるものではない。
ガイド部20は、第1の実施形態と同様に、プレート9の爪部材16をガイドするものである。ガイド部20は、第1の実施形態と同様に溝部とすることができる。溝部とするガイド部20には、誘導部25が設けられている。誘導部25は、例えば図26に例示すように、ガイド部20のベース面20aから突出する突起部とすることができる。
誘導部25は、後述するように、プレート9の爪部材16と基体10の孔部18とが嵌合する際、爪部材16の爪部16bを孔部18に誘導したり、又は、プレート9の爪部材16と基体10の孔部28との嵌合を解放する際に、孔部18から離れた爪部16bを上方向に誘導してプレート9の取り外しを容易にしたりするものである。
誘導部25は、ガイド部20の下端部から略中央部に設けられている。また、誘導部25は、ガイド部20の面に対して垂直に設けられている。誘導部25は、ガイド部20の略中央部から下端部に向けた斜面部25aと、斜面部25aの下方にガイド部20の面と水平な面25bとを有している。斜面部25aは、プレート9の爪部材16の爪部16bを誘導する部分である。
なお、第2の実施形態では、爪部16bの孔部18への誘導や、又嵌合が解放された爪部16bの上方向への誘導が可能であれば、誘導部25は、図26に例示するような突起部25に限定されるものではない。例えば、誘導部25は、図26の突起部よりも幅を広げて、ガイド部20の幅の全域にあるものとしても良い。
図27〜図29を用いて、第2の実施形態に係るプレート9の爪部材16と基体10の孔部18との関係を説明する。
図27は、第1の実施形態で説明した図18の操作パネル部3の後側面3aにおける、プレート9とフレーム7及び基体10との係合部分を示す拡大図である。図27に示すように、プレート9の爪部材16と基体10の孔部18とが嵌合している。
図28及び図29は、爪部材16と孔部18との嵌合を解放する方法を説明する説明図である。
図27に示すように、フレーム7の誘導部25は、斜面部25aの先端部25cは、ガイド部20の略中央部付近にあり、また基体10の孔部18の下側の面よりも少し上側に位置している。これは、爪部16と孔部18とを嵌合させる際に、ガイド部20に挿入された爪部16が斜面部25aに乗り上げ、斜面部25aが爪部16を孔部18に誘導できるようにするためである。
一方、爪部16と孔部18との嵌合を解放させる際には、図28に示すように、孔部18から押し出された爪部16bが斜面部25aに沿って上方向に誘導される。ここで、斜面部25aの先端部25cは、ガイド部20のベース面20aに対して段差となっている。そのため、嵌合が解放された爪部16bは斜面部25aに沿って上方向に移動した後、図29に示すように、爪部16bが段差である先端部25cに係止する。つまり、斜面部20aの先端部25cは、嵌合が解放されて押し込まれた爪部16bが孔部18に戻ることを回避するためのストッパーとして機能する。その結果、プレート9自体が上方向に浮かび上がり、プレート9の取り外しをより容易にすることができる。
(B−2)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第2の実施形態によれば、フレームにおいて、爪部材を案内するガイド部に誘導部を設けることにより、操作パネル部のプレートをより容易に取り外すことができる。
(C)第3の実施形態
次に、本発明に係る操作パネルユニット、画像読取装置及び画像形成装置の第3の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第3の実施形態も、第1及び第2の実施形態と同様に、画像形成装置が備える操作パネルユニットに本発明を適用する場合を例示する。また、第3の実施形態も、画像形成装置が、MFPである場合を例示する。
(C−1)第3の実施形態の構成
第3の実施形態は、操作パネル部の表示部に表示する言語を、載置されている表記機能シートの種類に応じて設定する。第3の実施形態においても、第1及び第2の実施形態で説明した画像形成装置及び操作パネル部の構成要素と同一又は対応するものである。以下では、第3の実施形態においても、第1及び第2の実施形態に係る図1〜図29を用いて説明する。
上述した第1及び第2の実施形態によれば、操作パネル部3の操作ボタン部6の各種ボタンの機能を表示するために機能表示シート8を交換する場合を例示した。
一般的に、操作パネル部3は、例えばタッチパネル型液晶表示部等の表示部5を有している。ユーザは、表示部5に表示されるガイダンス等に基づいて操作状況等を確認して操作を行なう。そのため、画像形成装置の仕向け先が多岐にわたる場合、液晶に表示される言語をユーザは変更する必要がある。
しかし、画像形成装置のデフォルトの言語がユーザの意図する言語と異なる場合、ユーザが言語設定を切り替え終わるまでにデフォルトの言語を読解する必要があり、利便性が悪い。また、仕向け先毎又はユーザ毎に言語設定を切り替えて出荷する場合、画像形成装置の管理が容易でない。
そこで、第3の実施形態では、載置されている機能表示シートの種類に応じて、操作パネル部3の表示部5に表示する言語を切り替えることができるようにする。
図30は、第3の実施形態に係る機能表示シート8の裏面の構成を示す構成図である。図30は、図8に例示する機能表示シート8の裏面の構成を示している。
図30において、機能表示シート8は、機能表示シートの種類を示すシート識別部45が付与されている。シート識別部45は、例えば、バーコード等の一次元コードや、QRコード(登録商標)等の二次元コード等を適用できる。つまり、機能表示シート8の表面に表記されている言語を示す言語識別情報が、シート識別部45に格納されている。図30では、シート識別部45が二次元コードである場合を例示している。例えば、シート識別部45は、一次元コードや二次元コード等として適用することにより、多種類の機能表示シート8に対応可能となる。つまり、機能表示シートの種類を示す突起(物理的な構成要素)を機能表示シートに設けるようにすることも考えられるが、そのような突起を用いる場合よりも多種類の機能表示シート8に対応可能となる。
機能表示シート8の裏面に付与されるシート識別部45の位置は、特に限定されるものではない。図30では、操作ボタン部6の裏面の下端部付近にシート識別部45を設けた場合を例示しているが、機能表示シート8の上端部、左端部、右端部、下端部等に設けるようにしても良い。
また、シート識別部45は、機能表示シート8を製造する際に、所定の印刷処理により機能表示シート8の裏面に印刷したものであっても良いし、また例えば、シート識別部45をシールやラベル等として別個に作成したものとして貼り付けたものであっても良い。
図31は、第3の実施形態に係る機能表示シート8とフレーム7との関係を示す説明図である。
図31に示すように、第3の実施形態に係るフレーム7は、基本的には、第1及び第2の実施形態と同様に、操作ボタン部6を有し、これに加えて、機能表示シート8のシート識別部45の位置と対向する位置に識別子読取部46を有する。識別子読取部46は、当該フレーム7に載置された機能表示シート8のシート読取部25の情報(言語識別情報)を読み取るものである。例えば、識別子読取部46は、バーコードリーダ、QRコード(登録商標)リーダなどを適用することができる。
図32は、第3の実施形態に係る操作パネル部3の表示部5の表示制御系の機能を示すブロック図である。
図32において、制御部60は、操作パネル部3の表示部5の表示制御を行なうものである。制御部60は、例えば、マイクロコンピュータ等を適用することができ、CPUがROMに格納される処理プログラムを実行することにより表示制御が機能する。
制御部60は、操作パネル部3の表示部5と、フレーム7の識別子読取部46とに接続している。制御部60は、識別子読取部46により読み取られた言語識別情報に基づいて、表示部5に表示する言語を切替設定するものである。図32に示すように、制御部60は、表示制御部61、比較部62、記憶部63を有する。
記憶部63は、表示部5に表示する機能画面情報や、表示部5に表示することができる言語の言語表示情報を記憶している。記憶部63は、例えば、表示部5に表示可能な各言語の機能画面情報を記憶している。各言語の機能画面情報は、言語識別情報に対応付けられて記憶部63に記憶されている。
表示制御部61は、表示部5に表示する表示画面を制御するものである。表示制御部61は、識別子読取部46により読み取られた言語識別情報に基づいて、記憶部63に記憶されている言語表示情報を読み出し、その言語表示情報を表示部5に表示するものである。
表示制御部61は、現在表示部5に表示する言語の種類と機能表示シート8の言語種類とが一致するか否かを確認するために、識別子読取部46から取得した言語識別情報を比較部62に与える。表示制御部61は、比較部62による比較結果を取得し、識別子読取部46から取得した言語識別情報に基づく言語の言語表示情報を表示部5に表示する。
比較部62は、表示制御部61から取得した言語識別情報と、現在表示部5に表示されている言語の言語識別情報とを比較し、言語識別情報が一致するか否かを判断するものである。比較部62は、言語識別情報の比較結果を表示制御部61に通知する。
(C−2)第3の実施形態の動作
図33は、第3の実施形態に係る操作パネル部3の表示部5に表示する表示制御処理の動作を示すフローチャートである。
以下では、第1及び第2の実施形態で説明した機能表示シート8の交換方法により、機能表示シート8がフレーム7に設けられたものとする。
まず、画像形成装置50が電源ONになると(Step1)、識別子読取部46が、機能表示シート8のシート識別部45を読み取る(Step2)。シート識別部45は、例えば、機能表示シート8の種類や言語を示す言語識別情報を二次元コード化したものであり、識別子読取部46は、二次元コードを解析して言語識別情報を読み取る。
このとき、比較部62は、表示制御部61から取得した言語識別情報(すなわち、識別子読取部46により読み取られた言語識別情報)と、現在表示部5に表示されている言語の言語識別情報とを比較し、言語識別情報が一致するか否か(すなわち、言語識別情報に相違があるか否か)を判断する(Step3)。
そして、言語識別情報に相違がないときには、処理は終了し、表示制御部61は、操作パネル部3の表示部5に現在表示している言語表示情報のまま、動作を継続する。
一方、言語識別情報に相違があるとき、表示制御部61は、識別子読取部46により読み取られた言語識別情報に対応する言語表示情報を読み込み(Step4)、その読み込んだ言語表示情報を記憶部63から読み出し(Step5)、操作パネル部3の表示部5に表示する言語表示情報の設定を切り替える(Step6)。このようにして、機能表示シート8にシート識別部45を付与し、制御部60が、現在載置されている機能表示シート8のシート識別部45から読み取った言語識別情報に基づいて、操作パネル部3の表示部5に表示する言語表示情報の切り替えを行なう。
(C−3)第3の実施形態の効果
以上のように、第3の実施形態によれば、機能名称表示シートの識別子を読み込むことで、操作表示パネルに表示される言語を、機能名称表示シートに記載されている言語に自動で切り替えることができる。
また、第3の実施形態によれば、仕向け先が多岐に及ぶ場合でも、機能名称表示シートに記載される識別子の表記を変えれば良いため、多種の機能名称表示シートを作成でき、切り換えられる言語に制限がない。
(D)他の実施形態
上述した第1〜第3の実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用可能である。
本発明に係る画像形成装置は、操作パネル部を備え、その操作パネル部の操作に基づいて画像を形成するものに広く適用することができ、例えば、プリンタ、MFP、FAX装置等に広く適用することができる。また、本発明に係る画像読取装置は、操作パネル部を備え、その操作パネル部の操作に基づいて画像読取を行なうものに広くて適用することができ、例えば、スキャナ装置、MFP、プリンタ等にも広く適用することができる。
第1〜第3の実施形態において、操作パネル部の後側面面に係脱可能な嵌合部を設けたが、ユーザによる操作時に破損の危険のない場所(操作パネル下面など)を形成してもよい。