JP2016031079A - ボールジョイント - Google Patents
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Abstract
【課題】ボールスタッドの揺動の際の相手部材との接触によるダストカバーの摩耗を抑制しつつシール性を確保できるボールジョイントを提供する。【解決手段】ダストカバー24の円筒状のダストカバー本体51の軸方向の両端間の少なくとも一箇所に屈曲部55を設ける。ダストカバー本体51の軸方向の一端側に設けた第1リップ52のスタッド部32を締め付ける緊迫力を、ダストカバー本体51の軸方向の他端側に設けた第2リップ53のハウジング23を締め付ける緊迫力よりも大きくする。ボールスタッド21の揺動の際に第1リップ52をスタッド部32に確実に追従させてナックル12との摺接を抑制し、ナックル12との接触によるダストカバー24の摩耗を抑制できる。ボールスタッド21の揺動に伴うダストカバー24の変形時に生じる力を屈曲部55に集中させて、第2リップ53のハウジング23からの外れを防止でき、シール性を確保できる。【選択図】図1
Description
本発明は、相手部材に対してクランプ部により一部が挟み込まれて固定されるボールジョイントに関する。
従来、例えば自動車などの車両の懸架装置に用いるボールジョイントは、ボール部及びこのボール部に対して突出する軸部であるスタッド部を有するボールスタッドと、このボールスタッドのボール部を回動可能に保持する合成樹脂製などのベアリングシートである円筒状のボールシートと、このボール部を摺接面に保持したボールシートを受ける内室を有しロアアームと一体の有底円筒状などのハウジングと、ボールスタッドとハウジングとの間を覆う円筒状のダストカバーとを備えている。そして、このボールジョイントは、ボールスタッドのスタッド部が相手部材である例えばナックルと連結される。
このボールスタッドのスタッド部とナックルとの連結には、例えばナックルに設けられた挿入孔にスタッド部を挿入し、ナットなどにより固定するもの(例えば、特許文献1参照。)と、挿入孔に連続するスリットにより分割された対をなすクランプ部を備え、挿入孔に挿入したスタッド部を、クランプ部をボルト(ピンチボルト)によって締め付けることで挟み込むものとがある(例えば、特許文献2参照。)。
通常、ダストカバーは、ボールスタッドのスタッド部と一体的に連結されたナックルの回転運動による捩れを防止するために、小径側となるボールスタッド側の内周をスタッド部の外周面に対して摺動させることが一般的である。しかしながら、例えば上記特許文献2記載の構成のように、クランプ部によってスタッド部を挟み込む構成の場合、ナックルが回転すると、ダストカバーのボールスタッド側とナックルの接触面が摺接し、スリットのエッジでダストカバーが摩耗あるいは傷付くおそれがある。
そして、このような課題は、車両用のボールジョイントだけでなく、クランプ部によってスタッド部を挟み込む任意のボールジョイントに対しても同様に生じる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ボールスタッドの揺動の際の相手部材との接触によるダストカバーの摩耗を抑制しつつシール性を確保できるボールジョイントを提供することを目的とする。
請求項1記載のボールジョイントは、挿入孔、この挿入孔に連通するスリット、及び、このスリットにより分割されたクランプ部を備えた相手部材に対して、これらクランプ部により一部が挟み込まれて固定されるボールジョイントであって、球状のボール部、及び、このボール部から突出して前記挿入孔に挿入され前記クランプ部により挟み込まれて固定されるスタッド部を備えたボールスタッドと、前記ボール部を回動可能に受けるハウジングと、弾性を有する部材により形成され、前記ボールスタッドと前記ハウジングとの間を覆うダストカバーとを具備し、前記ダストカバーは、筒状に形成され、軸方向の両端間の少なくとも一箇所に屈曲部を有するダストカバー本体と、このダストカバー本体の軸方向の一端側に設けられ、前記相手部材に圧接されるとともに前記スタッド部の外面を締め付ける第1リップと、前記ダストカバー本体の軸方向の他端側に設けられ、前記ハウジングの外面を締め付ける第2リップとを備え、前記第1リップの前記スタッド部を締め付ける緊迫力が、前記第2リップの前記ハウジングを締め付ける緊迫力よりも大きいものである。
請求項2記載のボールジョイントは、請求項1記載のボールジョイントにおいて、ボールスタッドの外面及び第1リップは、互いに嵌合する凹凸形状を備えたものである。
請求項3記載のボールジョイントは、請求項1または2記載のボールジョイントにおいて、ハウジングの外面及び第2リップの少なくともいずれか一方は、他方と対向する位置に凹部を備えたものである。
請求項4記載のボールジョイントは、請求項1ないし3いずれか一記載のボールジョイントにおいて、ダストカバーの第2リップとハウジングとの間に介在されこれら第2リップとハウジングとの摺動抵抗を低下させる低摺動部材を備えたものである。
請求項5記載のボールジョイントは、請求項1ないし3いずれか一記載のボールジョイントにおいて、ダストカバーの第2リップと、ハウジングの前記第2リップと当接する位置との少なくともいずれかに、これら第2リップとハウジングとの摺動抵抗を低下させる低摺動加工が施されたものである。
請求項1記載のボールジョイントによれば、ダストカバーの筒状のダストカバー本体の軸方向の両端間の少なくとも一箇所に屈曲部を設けるとともに、ダストカバー本体の軸方向の一端側に設けた第1リップのスタッド部を締め付ける緊迫力を、ダストカバー本体の軸方向の他端側に設けた第2リップのハウジングを締め付ける緊迫力よりも大きくすることで、ボールスタッドの揺動の際に第1リップをスタッド部に確実に追従させて相手部材との摺接を抑制し、相手部材との接触によるダストカバーの摩耗を抑制できるとともに、ボールスタッドの揺動に伴うダストカバー変形時に生じる力を屈曲部に集中させて、第2リップのハウジングからの外れを防止でき、シール性を確保できる。
請求項2記載のボールジョイントによれば、請求項1記載のボールジョイントの効果に加えて、ボールスタッドの外面及び第1リップに互いに嵌合する凹凸形状を設けることで、ボールスタッドの外面と第1リップとの接触面積を増加させ、第1リップのスタッド部を締め付ける緊迫力をより確実に増加させることができる。
請求項3記載のボールジョイントによれば、請求項1または2記載のボールジョイントの効果に加えて、ハウジングの外面及び第2リップの少なくともいずれか一方の他方と対向する位置に凹部を設けることで、ハウジングの外面と第2リップとの接触面積を低下させて摺動抵抗を低下させることができ、第2リップのハウジングを締め付ける緊迫力をより確実に低下させることができる。
請求項4記載のボールジョイントによれば、請求項1ないし3いずれか一記載のボールジョイントの効果に加えて、ダストカバーの第2リップとハウジングとの間にこれら第2リップとハウジングとの摺動抵抗を低下させる低摺動部材を介在させることで、第2リップのハウジングを締め付ける緊迫力をより確実に低下させることができる。
請求項5記載のボールジョイントによれば、請求項1ないし3いずれか一記載のボールジョイントの効果に加えて、ダストカバーの第2リップと、ハウジングの第2リップと当接する位置との少なくともいずれかに、これら第2リップとハウジングとの摺動抵抗を低下させる低摺動加工を施すことで、第2リップのハウジングを締め付ける緊迫力をより確実に低下させることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態の構成を図1及び図2を参照して説明する。
図1(a)及び図1(b)において、11はボールジョイントであり、このボールジョイント11は、例えば自動車などの車両の懸架装置などに用いられるものである。そして、このボールジョイント11は、ロアアーム(図示せず)と相手部材であるナックル12とを連結するように構成されている。
ここで、ナックル12は、円形状の挿入孔14と、この挿入孔14に連通しナックル12の先端部まで連続するスリット15と、このスリット15によって分割された対をなす(一対の)クランプ部16,16とを備えている。また、このクランプ部16,16には、挿入孔14と交差(直交)する方向、すなわち挿入孔14の軸直方向に沿って、この挿入孔14の一部と重なる位置に、円形状の貫通孔17,17が設けられ、これら貫通孔17,17に締結部材であるボルト(ピンチボルト)18が挿通されているとともに、このボルト18の先端側にナット19が螺合されている。クランプ部16,16は、スリット15に臨む側が開放されている。そして、このナックル12は、ボルト18によってクランプ部16,16を互いに接近させるように締め付けることで、ボールジョイント11の一部を挟み込んで固定するようになっている。
一方、ボールジョイント11は、ボール側部材であるボールスタッド21と、このボールスタッド21の一部を保持するベアリングシートであるボールシート22と、ボールスタッド21の一部とともにボールシート22を保持する受け側部材であるハウジング23と、ボールスタッド21とハウジング23との間に亘って配置される防塵部材であるダストカバー24とを備えている。なお、以下に示す上下方向とは、荷重が加わっていない通常状態のボールジョイント11の軸方向に沿う方向で、ボールスタッド21側を上側、ハウジング23側を下側であるものとする。
ボールスタッド21は、例えば鋼鉄などの金属により形成されており、略球状の球頭部であるボール部31と、このボール部31から突出してナックル12の挿入孔14に下方から上方へと挿入される上下方向長手状の丸軸状(略円柱状)の軸部であるスタッド部32とを同軸状に一体的に有している。
スタッド部32には、先端(上端)側の外面すなわち外周面に、ボルト18が係合する溝部34が形成されている。また、このスタッド部32の外周面には、溝部34よりも基端側(下端側)のダストカバー24の上端側と対向する位置に、スタッド部32の軸方向に沿って所定幅の(スタッド部側)凹凸形状35が形成されている。
溝部34は、スタッド部32の外周面にて、ナックル12の挿入孔14に挿入された位置に形成されている。この溝部34は、断面が円弧状に形成され、貫通孔17,17に挿通されたボルト18の外周面の一部が嵌合するようになっている。
凹凸形状35は、ナックル12の挿入孔14の下方に位置するスタッド部32の外周面に位置している。この凹凸形状35は、スタッド部32の周方向に沿って(スタッド部側)凹溝部(凹部)及び(スタッド部側)突起部(凸部)がスタッド部32の軸方向に交互に形成されている、または、スタッド部32の周方向に沿って凹溝部と突起部とのいずれかがスタッド部32の軸方向に間欠的に複数形成されていることで構成されている。本実施の形態では、凹凸形状35は、断面三角形状あるいは円弧状の凹溝部及び突起部がスタッド部32の軸方向に複数ずつ交互に形成されて構成されている。
ボールシート22は、例えば合成樹脂により形成され、上下方向の両端部に開口37,38を備えた円筒状となっている。このボールシート22の内面は、開口37,38に連続する球面状の保持面(摺動面)39となっており、この保持面39が、ボール部31の外周面を回動可能に保持している。また、この保持面39(ボールシート22)とボール部31の外周面との間には、図示しない潤滑剤である流体状のグリースが介在されている。
ハウジング23は、ソケットとも呼ばれるもので、例えばアルミニウムなどにより一体成形され、略円筒状となっている。すなわち、このハウジング23は、上下方向の両端部に、開口部41,42を備えた円筒状となっている。このハウジング23の外面すなわち外周面には、上端部の位置に、ダストカバー24の下端側が嵌合される取付凹部43が周方向に連続する溝状に形成されている。また、このハウジング23の内部には、これら開口部41,42と連通しボールシート22を介してボール部31を受ける(保持する)、換言すればボール部31を保持したボールシート22が嵌着される受け部である内室44が形成されている。したがって、開口部41,42は、内室44に保持されたボールシート22の開口37,38と連通しており、上端側の開口部41には、ボールシート22の上端側の開口37に挿通されたボールスタッド21のスタッド部32が挿通されている。さらに、このハウジング23の下端側の開口部42は、閉塞部材であるプラグ45により閉塞されている。このプラグ45は、円形板状に形成されており、ハウジング23の開口部42の縁部が内方(中心軸側)へとかしめ変形されたかしめ部46によって、外周縁部がハウジング23に対して固定されている。そして、このハウジング23は、図示しないが、ロアアームと一体に形成されている。
取付凹部43は、ダストカバー24の下端側を軸方向に受ける円環平面状の端部側リップ面部43aと、この端部側リップ面部43aの内周側から上方に垂直状に立ち上がりダストカバー24の内周側を径方向に受ける内周側リップ面部43bとにより断面略L字状に形成されている。そして、内周側リップ面部43bには、複数の凹部48がハウジング23の軸方向に互いに離間されて形成され、これら凹部48によりダストカバー24との接触面積を低下させて摺動抵抗を低下(摺動性を向上)させるようになっている。
ダストカバー24は、ダストシールやブーツなどとも呼ばれるもので、例えば全体が軟質ゴム或いは軟質合成樹脂などの弾性を有する部材にて形成されている。このダストカバー24は、略円筒状のダストカバー本体51と、このダストカバー本体51の一端である上端に位置する第1リップ(上端側リップ)52と、ダストカバー本体51の他端である下端に位置する第2リップ(下端側リップ)53とを一体に備えている。
ダストカバー本体51は、本実施の形態では、軸方向の寸法すなわち上下寸法が径方向の寸法よりも小さい、すなわち軸方向に扁平な形状となっている。また、このダストカバー本体51は、上端側が下端側よりも小径に形成されている。さらに、このダストカバー本体51は、上下両端からそれぞれ軸方向の中間部へと、徐々に径寸法が大きくなるように膨出している。したがって、このダストカバー本体51の両端間の中間部は、ダストカバー本体51の他の部分よりも径方向に突出(膨出)する屈曲部55となっている。この屈曲部55は、曲面状に湾曲されている。
第1リップ52は、第2リップ53よりも径寸法が小さく形成されており、上端面である端面52aがナックル12のクランプ部16,16の下部に下方から上方へと圧接されるとともに、内周面52bがスタッド部32の外周面をスタッド部32(ダストカバー24)の中心軸側に向けて締め付ける部分となっている。すなわち、この第1リップ52の内周面52bは、スタッド部32の凹凸形状35と対向している。また、この第1リップ52の内部には、スタッド部32の外周面を締め付けるための金属製のワイヤなどの円環状の(第1)締付部材56が埋め込まれている。さらに、この第1リップ52の内周面52bには、スタッド部32の凹凸形状35と嵌合する(ダストカバー側)凹凸形状57が形成されている。すなわち、この凹凸形状57は、ダストカバー24の周方向に沿って(ダストカバー側)突起部(凸部)及び(ダストカバー側)凹溝部(凹部)がダストカバー24の軸方向に交互に形成されている、または、ダストカバー24の周方向に沿って突起部と凹溝部とのいずれかがダストカバー24の軸方向に間欠的に複数形成されていることで構成されている。本実施の形態では、凹凸形状57は、凹凸形状35の凹溝部及び突起部とそれぞれ嵌合する断面三角形状あるいは円弧状の突起部及び凹溝部がダストカバー24の軸方向に複数ずつ交互に形成されて構成されている。したがって、これら凹凸形状57,35によりダストカバー24とスタッド部32との接触面積を向上して摺動抵抗を増加(摺動性を低下)させるようになっている。
第2リップ53は、下端面である端面53aがハウジング23の取付凹部43の端部側リップ面部43aに上方から下方へと圧接される端部リップ面となっているとともに、内周面53bはハウジング23の取付凹部43の内周側リップ面部43bをハウジング23(ダストカバー24)の中心軸側に向けて締め付ける軸部リップ面となっている。すなわち、この第2リップ53の内周面53bは、ハウジング23の外周面の取付凹部43の内周側リップ面部43bと対向している。また、この第2リップ53の内部には、ハウジング23(取付凹部43)の外周面(内周側リップ面部43b)を締め付けるための金属製のワイヤなどの円環状の(第2)締付部材59が埋め込まれている。
そして、これら第1及び第2リップ52,53は、スタッド部32及びハウジング23を締め付けるそれぞれの緊迫力F1,F2が互いに異なり、第1リップ52の緊迫力F1が第2リップ53の緊迫力F2よりも大きく設定されている。この結果、第1リップ52は、スタッド部32の外周面に対して周方向に摺動(回動)しないように固定され、第2リップ53は、ハウジング23の外周面(取付凹部43(内周側リップ面部43b))に対して周方向に摺動可能となっている。なお、第2リップ53の緊迫力F2は、ハウジング23とのシール性が維持できる範囲内とする。
次に、上記第1の実施の形態の作用を説明する。
組み立てたボールジョイント11は、ボールスタッド21のスタッド部32をナックル12の挿入孔14に対して下方から挿入し、ダストカバー24の第1リップ52の端面52aをナックル12(クランプ部16,16)の下部に圧接した状態で、溝部34を貫通孔17,17に位置合わせし、ボルト18を貫通孔17,17に挿通してナット19を螺合して締め付けることで、スリット15を狭くするようにボールスタッド21(スタッド部32)の軸直方向にクランプ部16,16を互いに接近させてスタッド部32を挟み込み、ボールジョイント11を連結固定する。
車両に生じる振動などによりナックル12が回動すると、このナックル12に対して一体的に固定されたボールスタッド21が追従して揺動する。このとき、ダストカバー24は、第1リップ52がスタッド部32の外周面に対して固定されていることにより、第1リップ52の端面52aが基本的にナックル12(クランプ部16,16)と密着した状態を維持し、このナックル12(クランプ部16,16)に対して摺接することがない。
また、ボールスタッド21の揺動の際には、図2(a)及び図2(b)に示すようにダストカバー24が変形することで、第1リップ52及び第2リップ53には、それぞれ引っ張り力F3,F4及び押圧力F5,F6が作用する。このとき、第1リップ52は、緊迫力F1が充分に大きく、スタッド部32に対して固定されていることで、引っ張り力F3及び押圧力F5に対してずれなどが生じることがなく、シール性が確保される。一方、第2リップ53は、緊迫力F2が相対的に小さいものの、引っ張り力F4に対しては屈曲部55が伸びることでこの引っ張り力F4に反力を作用させてこの引っ張り力F4を低減し、押圧力F6に対しては屈曲部55が屈曲することでこの押圧力F6を吸収して押圧力F6を低減するので、ハウジング23(取付凹部43)から外れたり、取付凹部43の端部側リップ面部43a及び内周側リップ面部43bから端面53a及び内周面53bが離間したりすることがなく、シール性が確保される。
上述したように、上記第1の実施の形態によれば、ダストカバー24の円筒状のダストカバー本体51の軸方向の両端間の少なくとも一箇所に屈曲部55を設けるとともに、ダストカバー本体51の軸方向の一端側に設けた第1リップ52のスタッド部32を締め付ける緊迫力F1を、ダストカバー本体51の軸方向の他端側に設けた第2リップ53のハウジング23を締め付ける緊迫力F2よりも大きくすることで、ボールスタッド21の揺動の際に第1リップ52をスタッド部32に確実に追従させてナックル12(クランプ部16,16のスリット15に面する下部(ダストカバー24側)のエッジ)との摺接を抑制(防止)し、ナックル12との接触によるダストカバー24(第1リップ52)の摩耗を抑制できるとともに、ボールスタッド21の揺動に伴うダストカバー24の変形時に生じる力(引っ張り力及び押圧力)を屈曲部55に集中させて、第2リップ53の緊迫力F2を小さくしても第2リップ53のハウジング23からの外れを防止でき、シール性を確保できる。
すなわち、第1リップ52側は、スタッド部32に対して固定されてボールスタッド21の揺動時に、このボールスタッド21と一体的に移動するナックル12と摺動することがなく、第2リップ53側は、ハウジング23に対して摺動可能とすることで、ボールスタッド21の揺動の際にダストカバー24に捩れが生じることがない。
また、ボールスタッド21の外面及び第1リップ52に互いに嵌合する凹凸形状35,57を設けることで、ボールスタッド21の外面と第1リップ52との接触面積を増加させ、第1リップ52のスタッド部32を締め付ける緊迫力F1をより確実に増加させることができ、第1リップ52の緊迫力F1を、第2リップ53の緊迫力F2よりも、容易かつ確実に大きくすることができる。
さらに、ハウジング23の外面及び第2リップ53の少なくともいずれか一方の他方と対向する位置に凹部48を設けてラビリンス形状とすることで、ハウジング23の外面と第2リップ53との接触面積を低下させて摺動抵抗を低下させることができ、第2リップ53のハウジング23を締め付ける緊迫力F2をより確実に低下させることができる。
そして、ダストカバー24の第1リップ52の摩耗や傷付きを抑制できるので、これら摩耗や傷による第1リップ52の特に端面52aでのシール性の低下を抑制でき、このシール性の低下に起因する浸水や錆の発生による異常摩耗、あるいは、浸水が第2リップ53まで及ぶことによるシール性の低下、及びそれらシール性の低下による更なる浸水などを確実に抑制でき、ボールジョイント11の機能低下を抑制して、長期に亘って安定したよりよい性能を維持できる。
なお、上記第1の実施の形態において、例えば図3に示す第2の実施の形態のように、凹部48に代えて、例えば合成樹脂あるいは金属などにより形成された円環状などの低摺動部材61をハウジング23(取付凹部43(内周側リップ面部43b))とダストカバー24の第2リップ53との間に介在させるようにしてもよい。このように低摺動部材61によって第2リップ53の摺動抵抗を低下させることで、第2リップ53の緊迫力F2をより確実に低下させることができ、第2リップ53の緊迫力F2を、第1リップ52の緊迫力F1よりも、容易かつ確実に小さくすることができる。
同様に、例えば図4に示す第3の実施の形態のように、凹部48に代えて、取付凹部43の内周側リップ面部43bと第2リップ53との少なくともいずれか(本実施の形態では内周側リップ面部43b)に低摺動加工63を施してもよい。この低摺動加工63は、例えばDLC(Diamond-Like Carbon)皮膜や塗布材(塗装)の塗布などにより構成される。そして、このように低摺動加工63によって第2リップ53の摺動抵抗を低下させることで、第2リップ53の緊迫力F2をより確実に低下させることができ、第2リップ53の緊迫力F2を、第1リップ52の緊迫力F1よりも、容易かつ確実に小さくすることができる。
さらに、上記各実施の形態において、図5に示す第4の実施の形態のように、ダストカバー24は、上端から下端へと徐々に拡径され、これら両端間に複数の屈曲部55を有する蛇腹状に形成されていても、同様の作用効果を奏することができる。
そして、上記各実施の形態において、第1リップ52の緊迫力F1を第2リップ53の緊迫力F2より大きくするために、例えば第1リップ52を外周側から円環状のクリップなどにより固定するとともに第1リップ52の内周側の径寸法を相対的に低下させて締め代を大きくするようにしてもよいし、例えば第2リップ53の内周側の径寸法を相対的に増加させて締め代を低下させてもよい。
また、ボールスタッド21の揺動に伴う第2リップ53の取付凹部43からの脱落をより確実に防止するために、第2リップ53の端面53a及び内周面53bの面積やハウジング23の取付凹部43の端部側リップ面部43a及び内周側リップ面部43bの面積を拡大して、ボールスタッド21の揺動に伴う第2リップ53の移動量を上回る量のハウジング23と第2リップ53との接触範囲を確保するように構成してもよい。
さらに、ボールジョイント11は、例えば車両の操舵装置のタイロッドエンドなどに用い、ボールスタッド21のスタッド部32を相手部材であるステアリングナックルと連結するように構成することもできる。
そして、ボールジョイント11は、車両用以外の任意の装置に用いることもできる。
本発明は、例えば自動車などの車両の懸架装置に好適に用いることができる。
11 ボールジョイント
12 相手部材であるナックル
14 挿入孔
15 スリット
16 クランプ部
21 ボールスタッド
23 ハウジング
24 ダストカバー
31 ボール部
32 スタッド部
35,57 凹凸形状
48 凹部
51 ダストカバー本体
52 第1リップ
53 第2リップ
55 屈曲部
61 低摺動部材
63 低摺動加工
F1,F2 緊迫力
12 相手部材であるナックル
14 挿入孔
15 スリット
16 クランプ部
21 ボールスタッド
23 ハウジング
24 ダストカバー
31 ボール部
32 スタッド部
35,57 凹凸形状
48 凹部
51 ダストカバー本体
52 第1リップ
53 第2リップ
55 屈曲部
61 低摺動部材
63 低摺動加工
F1,F2 緊迫力
Claims (5)
- 挿入孔、この挿入孔に連通するスリット、及び、このスリットにより分割されたクランプ部を備えた相手部材に対して、これらクランプ部により一部が挟み込まれて固定されるボールジョイントであって、
球状のボール部、及び、このボール部から突出して前記挿入孔に挿入され前記クランプ部により挟み込まれて固定されるスタッド部を備えたボールスタッドと、
前記ボール部を回動可能に受けるハウジングと、
弾性を有する部材により形成され、前記ボールスタッドと前記ハウジングとの間を覆うダストカバーとを具備し、
前記ダストカバーは、
筒状に形成され、軸方向の両端間の少なくとも一箇所に屈曲部を有するダストカバー本体と、
このダストカバー本体の軸方向の一端側に設けられ、前記相手部材に圧接されるとともに前記スタッド部の外面を締め付ける第1リップと、
前記ダストカバー本体の軸方向の他端側に設けられ、前記ハウジングの外面を締め付ける第2リップとを備え、
前記第1リップの前記スタッド部を締め付ける緊迫力が、前記第2リップの前記ハウジングを締め付ける緊迫力よりも大きい
ことを特徴とするボールジョイント。 - ボールスタッドの外面及び第1リップは、互いに嵌合する凹凸形状を備えた
ことを特徴とする請求項1記載のボールジョイント。 - ハウジングの外面及び第2リップの少なくともいずれか一方は、他方と対向する位置に凹部を備えた
ことを特徴とする請求項1または2記載のボールジョイント。 - ダストカバーの第2リップとハウジングとの間に介在されこれら第2リップとハウジングとの摺動抵抗を低下させる低摺動部材を備えた
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のボールジョイント。 - ダストカバーの第2リップと、ハウジングの前記第2リップと当接する位置との少なくともいずれかに、これら第2リップとハウジングとの摺動抵抗を低下させる低摺動加工が施された
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のボールジョイント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014152222A JP2016031079A (ja) | 2014-07-25 | 2014-07-25 | ボールジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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Citations (10)
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|---|---|---|---|---|
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- 2014-07-25 JP JP2014152222A patent/JP2016031079A/ja active Pending
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