JP2016003089A - 自動ワインダ及び糸巻取方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】パッケージの生産効率を低下させず、廃棄される糸の量を少なくする。【解決手段】自動ワインダ1は、給糸ボビンから解舒された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置として、左右方向に配列された複数のトレイ式巻取装置3と、複数のトレイ式巻取装置3とともに左右方向に配列された2つのマガジン式巻取装置4とを備えている。例えば、トレイ式巻取装置3において正常に糸の解舒ができなかった給糸ボビンを、マガジン式巻取装置4のマガジン装置にセットし、マガジン式巻取装置4によってこの給糸ボビンから糸を解舒してパッケージを形成する。【選択図】図3
Description
本発明は、給糸ボビンから解舒された糸を巻き取ってパッケージを形成する自動ワインダ、及び、自動ワインダを用いて給糸ボビンから糸を解舒して巻き取る糸巻取方法に関する。
特許文献1に記載のボビン搬送システムでは、ボビン供給部において、口出し装置が、リング精紡機から供給されたボビンの糸端を芯管の中に垂らすなど、ボビンを巻取ユニットに供給可能な状態に準備する。そして、巻取ユニットに供給可能な状態に準備されたボビンが、自動ワインダの複数の巻取ユニットに供給される。巻取ユニットでは、供給されたボビンから解舒した糸を巻き取ってパッケージを形成する。また、特許文献1では、巻取ユニットから排出されたボビンは、ボビン供給装置に戻される。ボビン供給装置に戻されたボビンのうち、正常に糸が解舒され、ほとんど糸が残っていないボビンは、残糸処理装置であるボビンストリッパによって残糸が除去されたうえで、リング精紡機に戻される。一方、ボビンが、口出しミスや糸継失敗などによって巻取ユニットから排出されたものである場合には、残糸が除去されることなく、口出し装置に戻される。そして、口出し装置において、巻取ユニットに供給可能な状態に準備されたうえで、再度、巻取ユニットに供給される。
ここで、特許文献1では、上述したように、口出しミスや糸継失敗などによって巻取ユニットから排出されたボビンが、再度、巻取ユニットに供給されることになる。しかしながら、糸継失敗によって巻取ユニットから排出されたボビンは、通常、初期状態よりも糸の量が少なくなっているため、口出し装置において、ボビンの糸が巻き付けられている部分と、芯管の先端との距離が大きく、芯管の中に垂らした糸端が、巻取ユニットに向けて搬送される間に芯管から落下してしまう虞がある。そして、この場合には、巻取ユニットにおいて、口出しミスによってボビンが排出されることになる。
また、糸継失敗によって巻取ユニットから排出されたボビンは、糸の品質が悪いために何度も糸継が行われたボビンである場合もある。この場合には、ボビンを再度巻取ユニットに供給しても、ボビンが糸継失敗によって巻取ユニットから排出される可能性が高い。
そして、これらのことから、口出しミスや糸継失敗などによって巻取ユニットから排出されたボビンを再度巻取ユニットに供給した場合には、自動ワインダにおけるパッケージの生産効率が低下してしまう虞がある。
ここで、特許文献1とは異なり、口出しミスや糸継失敗などによって巻取ユニットから排出されたボビンについても、正常に糸が解舒されたボビンと同様、ボビンストリッパによって残糸を除去したうえでリング精紡機に戻すことも考えられる。しかしながら、この場合には、ボビンストリッパによって除去されて、廃棄される糸の量が多くなってしまう。
本発明の目的は、パッケージの生産効率を低下させず、且つ、糸の廃棄量も極力少なくすることが可能な自動ワインダ及び糸巻取方法を提供することである。
本発明に係る自動ワインダは、配列方向に配列され、トレイに載せられた給糸ボビンの糸を巻き取ってパッケージを形成する複数のトレイ式巻取ユニットと、前記トレイを搬送するトレイ搬送装置と、前記複数のトレイ式巻取ユニットとともに前記配列方向に配列され、前記給糸ボビンを貯留するマガジン装置を有し、前記マガジン装置から供給された前記給糸ボビンの糸を巻き取ってパッケージを形成する、少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットと、を備えている。
例えば、トレイ式巻取ユニットにおいて糸が正常に解舒されなかったとき(頻繁に張力による糸切れが生じた場合、糸継が失敗した場合など)に、糸が残った状態の給糸ボビンがトレイ式巻取ユニットから排出される。一方、巻取不良によりトレイ式巻取ユニットから排出された、糸が残った給糸ボビンを再度トレイ式巻取ユニットに供給するようにしても、糸の解舒や、トレイ式巻取ユニットへの供給前に給糸ボビンの糸端を捕捉可能にするためのいわゆる口出し処理が、正常に行われない可能性は高い。そのため、糸が残った給糸ボビンをトレイ式巻取ユニットに再度供給するようにすると、自動ワインダにおけるパッケージの生産効率が低下してしまう虞がある。本発明では、複数のトレイ式巻取ユニットとは別に、少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットを備えている。したがって、例えば、このような場合に、糸が残った状態の給糸ボビンをオペレータがマガジン装置にセットし、マガジン式巻取ユニットにおいて給糸ボビンから糸を解舒して巻き取ることができる。これにより、自動ワインダにおけるパッケージの生産効率の低下を防止することができる。また、糸の廃棄量を少なくすることができる。
本発明に係る自動ワインダは、前記配列方向に延び、前記複数のトレイ式巻取ユニットと、前記マガジン式巻取ユニットとが取り付けられる共通フレームをさらに備えている。
本発明によると、共通フレームに、トレイ式巻取ユニットと、マガジン式巻取ユニットとが取り付けられるため、トレイ式巻取ユニットとマガジン式巻取ユニットの配置の自由度を高くすることができる。
本発明に係る自動ワインダは、前記マガジン式巻取ユニットの数が、前記トレイ式巻取ユニットの数の10分の1以下である。
通常、口出し処理が成功し、トレイ式巻取ユニットおいて正常に糸が解舒される給糸ボビンに対する、口出し処理が失敗する給糸ボビンや、正常に糸が解舒されない給糸ボビンの割合は極めて小さい。本発明では、マガジン式巻取ユニットの数が、トレイ式巻取ユニットの数の10分の1以下であるため、トレイ式巻取ユニットの数を多くすることができる。これにより、口出し処理が成功し、正常に糸が解舒される大部分の給糸ボビンについては、多数のトレイ式巻取ユニットにおいて自動で効率よく巻取を行わせることができる。一方、口出し処理が失敗した給糸ボビンや、糸が正常に解舒されなかった給糸ボビンについては、少数のマガジン式巻取ユニットにおいて糸の巻き取りを行わせることができるため、糸の廃棄量を少なくすることができる。
本発明に係る自動ワインダは、前記トレイ搬送装置が、前記トレイに載せられた前記給糸ボビンに対して、前記トレイ式巻取ユニットに前記給糸ボビンを供給する前の準備動作を行うボビン準備装置を備え、前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットと、前記ボビン準備装置とが、前記配列方向において前記複数のトレイ式巻取ユニットを挟むように配置されている。
本発明によると、容易に、マガジン式巻取ユニットから排出される給糸ボビンと、トレイ式巻取ユニットとボビン準備装置との間で搬送されるトレイに載せられた給糸ボビンとが干渉しないようにすることができる。
本発明に係る自動ワインダは、前記トレイ搬送装置は、前記複数のトレイ式巻取ユニットに沿って前記配列方向に延び、前記複数のトレイ式巻取ユニットから排出された前記トレイが搬送される帰還経路を有し、前記マガジン式巻取ユニットが、前記給糸ボビンを排出するボビン排出装置を有し、前記ボビン排出装置によって排出されたボビンを回収するボビン回収部をさらに備え、前記帰還経路は、前記配列方向において、前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットが配置されている範囲には配置されておらず、前記ボビン回収部は、前記配列方向において、前記複数のトレイ式巻取ユニットが配置されている範囲に配置されていない。
本発明によると、マガジン式巻取ユニットから排出されてボビン回収部に回収される給糸ボビンと、帰還経路を搬送されるトレイに載せられた給糸ボビンとが干渉することがない。
本発明に係る自動ワインダは、前記トレイ搬送装置は、前記複数のトレイ式巻取ユニットに沿って前記配列方向に延び、前記複数のトレイ式巻取ユニットから排出された前記トレイが搬送される帰還経路を有し、前記マガジン式巻取ユニットが、前記給糸ボビンを排出するボビン排出装置を有し、前記ボビン排出装置によって排出された前記給糸ボビンを搬送して回収する回収コンベアをさらに備え、前記帰還経路は、前記配列方向において、前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットが配置されている範囲には配置されておらず、前記回収コンベアは、前記配列方向において、前記複数のトレイ式巻取ユニットが配置されている範囲に配置されていない。
本発明によると、マガジン式巻取ユニットから排出されてボビン回収コンベアによって搬送される給糸ボビンと、帰還経路を搬送されるトレイに載せられた給糸ボビンとが干渉することがない。
本発明に係る自動ワインダは、前記トレイ搬送装置が、前記トレイに載せられた前記給糸ボビンに対して、前記トレイ式巻取ユニットに前記給糸ボビンを供給する前の準備動作を行うボビン準備装置をさらに備え、前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットと、前記ボビン準備装置とが、前記複数のトレイ式巻取ユニットに対して、前記配列方向の同じ側に配置されている。
本発明によると、ボビン準備装置をマガジン式巻取ユニットに近づけて配置することができる。したがって、例えば、トレイ式巻取ユニットから排出されボビン準備装置に戻ってきた糸が残った給糸ボビンを、マガジン式巻取ユニットに設けられたマガジン装置にセットする作業を容易に行うことが可能となる。
本発明に係る自動ワインダは、前記トレイ搬送装置は、前記複数のトレイ式巻取ユニットに沿って前記配列方向に延び、前記複数のトレイ式巻取ユニットから排出された前記トレイが搬送される帰還経路を有し、前記マガジン式巻取ユニットが、前記給糸ボビンを排出するボビン排出装置を有し、前記帰還経路を挟んで前記マガジン式巻取ユニットと反対側に配置され、前記マガジン式巻取ユニットから排出されたボビンを回収するボビン回収部と、前記帰還経路を搬送される前記トレイに載せられた前記給糸ボビンと、前記マガジン式巻取ユニットから排出される給糸ボビンとの干渉を避けるための干渉回避手段をさらに備えている。
本発明によると、帰還経路が、配列方向におけるマガジン式巻取ユニットが配置される範囲にも配置されることとなるため、マガジン式巻取ユニットから排出された給糸ボビンと、帰還経路を搬送されるトレイに載せられた給糸ボビンとが干渉する虞がある。本発明では、干渉回避手段により、このような給糸ボビンの干渉を防止することができる。
本発明に係る自動ワインダは、前記マガジン式巻取ユニットは、前記干渉回避手段として、排出された前記給糸ボビンが、前記帰還経路を搬送される前記トレイに載せられた前記給糸ボビンが通過する領域を通らないように、前記給糸ボビンを排出する前記ボビン排出装置を有している。
本発明によると、マガジン式巻取ユニットから排出される給糸ボビンが、帰還経路を搬送されるトレイに載せられた給糸ボビンが通過する領域を通らないため、上述したような給糸ボビンの干渉を防止することができる。また、トレイの位置によらず、任意のタイミングで、マガジン式巻取ユニットから給糸ボビンを排出させることができる。
本発明に係る自動ワインダは、前記ボビン排出装置は、排出された前記給糸ボビンが、前記帰還経路を搬送される前記トレイに載せられた前記給糸ボビンが通過する領域を飛び越えるように、前記マガジン式巻取ユニットから前記給糸ボビンを排出する。
本発明によると、帰還経路を搬送されるトレイに載せられた給糸ボビンが通過する領域を飛び越えるように、マガジン式巻取ユニットから給糸ボビンを排出させることにより、容易に上記領域を通らないようにマガジン式巻取ユニットから給糸ボビンを排出させることができる。
本発明に係る自動ワインダは、前記マガジン式巻取ユニットは、排出された前記給糸ボビンが、前記帰還経路を搬送される前記トレイに載せられた前記給糸ボビンが通過する領域を横切るように、記マガジン式巻取ユニットから前記給糸ボビンを排出する前記ボビン排出装置を有し、前記干渉回避手段が、前記帰還経路の、前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットが配置された範囲における前記トレイの有無を検出するトレイ検出部と、前記ボビン排出装置の動作を制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記トレイ検出部によって前記トレイが検出されていないときに、前記ボビン排出装置に、前記マガジン式巻取ユニットから前記給糸ボビンを排出させる。
本発明によると、マガジン式巻取ユニットから排出される給糸ボビンが、帰還経路を搬送されるトレイに載せられた給糸ボビンが通過する領域を横切る場合に、帰還経路のマガジン式巻取ユニットが配置された範囲にトレイが存在していないタイミングで、マガジン式巻取ユニットから給糸ボビンを排出させるため、上述したような給糸ボビンの干渉を防止することができる。
本発明に係る自動ワインダは、前記マガジン式巻取ユニットは、前記干渉回避手段として、前記給糸ボビンを、糸が解舒される解舒位置と、前記解舒位置から離れた排出位置との間で移動させることができるように構成され、前記給糸ボビンを前記解舒位置から前記排出位置に移動させることによって前記給糸ボビンを排出させる前記ボビン排出装置を有する。
本発明によると、糸がなくなった給糸ボビンを解舒位置から排出位置に移動させることによって、給糸ボビンを排出させることができる。また、この場合には、給糸ボビンを解舒位置から排出位置に移動させる際に、上述したような給糸ボビンの干渉が生じない。なお、本発明の場合には、例えば、オペレータが排出位置に移動された給糸ボビンを回収する。
本発明に係る自動ワインダは、前記トレイ式巻取ユニットにおいて、前記給糸ボビンから糸が正常に解舒されなかったことを検出する解舒不良検出装置をさらに備え、前記ボビン準備装置は、前記解舒不良検出装置によって、糸が正常に解舒されなかったことが検出された前記給糸ボビンを貯留するトレイ貯留部を有している。
本発明によると、正常に糸が解舒されなかった給糸ボビンが載せられたトレイをトレイ貯留部に貯留させ、トレイ貯留部に貯留されたトレイに載せられた給糸ボビンをマガジン装置にセットして、マガジン式巻取ユニットにおいて給糸ボビンから解舒した糸を巻き取ることにより、自動ワインダにおけるパッケージの生産効率の低下を防止し、糸の廃棄量を少なくすることができる。
本発明に係る自動ワインダは、前記ボビン準備装置が、前記トレイに載せられた前記給糸ボビンの糸端を前記トレイ式巻取ユニットにおいて捕捉可能にするための口出し処理を行う口出し装置と、前記口出し装置による前記口出し処理が失敗した前記給糸ボビンが載せられた前記トレイを貯留するトレイ貯留部と、をさらに備えている。
本発明によると、口出し処理が失敗した給糸ボビンをトレイ貯留部に貯留させ、トレイ貯留部に貯留されたトレイに載せられた給糸ボビンをマガジン装置にセットして、マガジン式巻取ユニットにおいて給糸ボビンから解舒した糸を巻き取ることにより、自動ワインダにおけるパッケージの生産効率の低下を防止し、糸の廃棄量を少なくすることができる。
本発明に係る自動ワインダは、形成された前記パッケージを玉揚げする玉揚げ装置をさらに備え、前記玉揚げ装置は、前記複数のトレイ式巻取ユニットよって形成されたパッケージ、及び、前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットによって形成されたパッケージのうち、前記複数のトレイ式巻取ユニットよって形成されたパッケージのみを玉揚げする。
トレイ式巻取ユニットにおいて正常に糸が解舒されなかった給糸ボビンをマガジン装置にセットし、マガジン式巻取ユニットにおいて給糸ボビンから糸を解舒して巻き取る場合には、トレイ式巻取ユニットにおいて形成されたパッケージと、マガジン式巻取ユニットにおいて形成されたパッケージとで、品質の違いが生じることがある。そのため、パッケージとパッケージとを一緒に玉揚げすると、品質の異なるパッケージが混在してしまう虞がある。
本発明では、玉揚げ装置により、トレイ式巻取ユニットによって形成されたパッケージだけを玉揚げするため、品質の異なるパッケージが混在してしまうのを防止することができる。なお、マガジン式巻取ユニットによって形成されたパッケージについては、例えば、オペレータが手作業で玉揚げ作業を行うことになりオペレータの負担になる。しかしながら、通常は、トレイ式巻取ユニットに供給される給糸ボビンのうち、正常に糸が解舒されない給糸ボビンの割合は極めて少ない。すなわち、マガジン式巻取ユニットにおいて形成されるパッケージの数は、複数のトレイ式巻取ユニットにおいて形成されるパッケージの数に比べて少ない。したがって、本発明とは逆に、玉揚げ装置により、マガジン式巻取ユニットによって形成されるパッケージだけを玉揚げし、オペレータがトレイ式巻取ユニットによって形成されるパッケージの玉揚げ作業を行う場合と比較すれば、オペレータの負担は小さい。
本発明に係る糸巻取方法は、給糸ボビンから解舒された糸を巻き取ってパッケージを形成する糸巻取方法であって、前記トレイ式巻取ユニットから排出され、前記トレイ貯留部に貯留された前記トレイに載せられた前記給糸ボビンを、前記マガジン装置にセットし、前記マガジン式巻取ユニットにおいて、前記マガジン装置から供給された前記給糸ボビンから糸を解舒して巻き取る。
本発明によると、正常に糸が解舒されなかった給糸ボビンや口出し処理が失敗した給糸ボビンをマガジン装置にセットして、マガジン式巻取ユニットにおいて給糸ボビンから解舒した糸を巻き取ることにより、自動ワインダにおけるパッケージの生産効率の低下を防止し、糸の廃棄量を少なくすることができる。
本発明によれば、複数のトレイ式巻取ユニットにおけるパッケージの生産効率の低下を防止することができる。また、糸の廃棄量を少なくすることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(自動ワインダの全体構成)
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る自動ワインダ1は、リング精紡機2によって製造された給糸ボビン8から糸Yを解舒してパッケージPを形成するためのものであり、複数の(例えば44〜60機程度の)トレイ式巻取ユニット3と、2つのマガジン式巻取ユニット4と、トレイ搬送装置5と、玉揚げ装置6を備えている。なお、以下では、図1、図3に示すように前後方向、左右方向及び上下方向を定義して説明を行う。また、以下では、図1、図3に示すように前後方向の前側及び後側、左右方向の右側及び左側、並びに、上下方向の上側及び下側を定義して説明を行う。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る自動ワインダ1は、リング精紡機2によって製造された給糸ボビン8から糸Yを解舒してパッケージPを形成するためのものであり、複数の(例えば44〜60機程度の)トレイ式巻取ユニット3と、2つのマガジン式巻取ユニット4と、トレイ搬送装置5と、玉揚げ装置6を備えている。なお、以下では、図1、図3に示すように前後方向、左右方向及び上下方向を定義して説明を行う。また、以下では、図1、図3に示すように前後方向の前側及び後側、左右方向の右側及び左側、並びに、上下方向の上側及び下側を定義して説明を行う。
複数のトレイ式巻取ユニット3は、リング精紡機2の左側にリング精紡機2と距離をあけて配置されている。また、複数のトレイ式巻取ユニット3は、左右方向(本発明の「配列方向」)に配列されている。2つのマガジン式巻取ユニット4は、複数のトレイ式巻取ユニット3の左側に配置されている。また、2つのマガジン式巻取ユニット4は、複数のトレイ式巻取ユニット3とともに左右方向に配列されている。ここで、複数のトレイ式巻取ユニット3と2つのマガジン式巻取ユニット4とは、左右方向に延びた共通フレーム20に取り付けられることによって、左右方向に配列された状態となっている。トレイ式巻取ユニット3及びマガジン式巻取ユニット4は、リング精紡機2において製造された給糸ボビン8から解舒した糸Yを巻き取ってパッケージPを形成するためのものである。トレイ搬送装置5は、リング精紡機2と複数のトレイ式巻取ユニット3との間で、給糸ボビン8を載せるためのトレイ7を搬送するものである。玉揚げ装置6は、複数のトレイ式巻取ユニット3の上方に、左右方向に移動可能に構成されている。玉揚げ装置6は、複数のトレイ式巻取ユニット3によって形成されたパッケージPを玉揚げする。なお、玉揚げ装置6は、2つのマガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPは玉揚げしない。
(トレイ搬送装置)
次に、トレイ搬送装置5について説明する。トレイ搬送装置5は、トレイ搬送路11と、口出し装置12、ボビンストリッパ13と、読取装置14と、残糸センサ15、16を備えている。トレイ搬送路11は、メイン搬送路21と、第1バイパス経路22aと、第2バイパス経路22bと、分岐回収路23とを有する。
次に、トレイ搬送装置5について説明する。トレイ搬送装置5は、トレイ搬送路11と、口出し装置12、ボビンストリッパ13と、読取装置14と、残糸センサ15、16を備えている。トレイ搬送路11は、メイン搬送路21と、第1バイパス経路22aと、第2バイパス経路22bと、分岐回収路23とを有する。
メイン搬送路21は、複数のトレイ式巻取ユニット3にトレイ7を搬送するための供給経路21aと、複数のトレイ式巻取ユニット3からトレイ7を回収するための帰還経路21bとを有する。供給経路21aは、複数のトレイ式巻取ユニット3よりも後側に配置され、左右方向に延びている。また、供給経路21aは、左右方向において、2つマガジン式巻取ユニット4が配置されている範囲には配置されていない。帰還経路21bは、複数のトレイ式巻取ユニット3よりも前側に配置され、左右方向に延びている。また、帰還経路21bも、左右方向において、2つマガジン式巻取ユニット4が配置されている範囲には配置されていない。
第1バイパス経路22aは、供給経路21aの途中部分と、帰還経路21bの途中部分とを接続する。第1バイパス経路22aは、帰還経路21bから供給経路21aにトレイを戻すための経路である。第2バイパス経路22bは、供給経路21aの第1バイパス経路22aとの接続部分よりもトレイ搬送方向の下流側(左側)の部分と、帰還経路21bの第1バイパス経路22aとの接続部分よりもトレイ搬送方向の上流側(左側)の部分とを接続する。第2バイパス経路22bは、口出し装置12により正常に口出し処理ができなかった給糸ボビン8を貯留し、帰還経路21bに戻すための経路である。なお、本実施の形態では、第2バイパス経路22bが、本発明の、口出し処理が失敗した給糸ボビン8が載せられたトレイ7を貯留するためのトレイ貯留部に相当する。
分岐回収路23は、帰還経路21bの複数のトレイ式巻取ユニット3よりもトレイ搬送方向の下流側(右側)の部分から分岐し、帰還経路21bと第1バイパス経路22a及び第2バイパス経路22bとの接続部分をバイパスして再び帰還経路21bに合流している。分岐回収路23は、後述するように、トレイ式巻取ユニット3において正常に糸Yが解舒されずに排出された給糸ボビン8が載せられたトレイ7を、メイン搬送路21から分離し、貯留するためのものである。なお、本実施の形態では、分岐回収路23が、本発明の、糸Yが正常に解舒されなかった給糸ボビン8が載せられたトレイ7を貯留するためのトレイ貯留部に相当する。
ここで、トレイ搬送路11は、図1、図4、図5に示すように、搬送基体31と、搬送基体31の上面に形成された案内レール32と、案内レール32の下側において案内レール32に沿って配されたコンベア33とを備えている。メイン搬送路21、第1バイパス経路22a及び分岐回収路23は、それぞれ、案内レール32とコンベア33によって構成されている。
また、図5に示すように、トレイ7は、給糸ボビン8が載せられるトレイ本体部材41を有する。トレイ本体部材41は、円盤形状の基部42と、基部42の上面に設けられた載置部43と、載置部43の上面に設けられた芯棒44とを有する。芯棒44は、給糸ボビン8の芯管8aの内径よりもやや小さい外径を有する棒状部分である。芯棒44は、その側面に出没可能に設けられた複数(例えば、3つ)の保持爪44aを有する。複数の保持爪44aは、芯棒44の周方向において等間隔に配置されている。各保持爪44aは、芯棒44内に配されたバネ部材(図示省略)によって、芯棒44の周面から突出する方向に付勢されている。
給糸ボビン8の芯管8aの下端部は、芯棒44に挿し込まれる。このとき、芯管8aの下端面は載置部43の上面に当接する。さらに、その状態で、芯棒44の側面から複数の保持爪44aが突出して芯管8aの内面に押し付けられる。これにより、給糸ボビン8は、直立した状態でトレイ本体部材41に保持される。また、この保持爪44aのない芯棒44のみで、給糸ボビン8を支持するトレイ7を採用することもできる。
また、トレイ本体部材41の基部42の内部には、各種データを書き換え可能に記憶するICタグ45が設けられている。このICタグ45には、トレイ番号や、後述するように、載せられた給糸ボビン8品質に関する情報などが記憶されている。ICタグ45は、基部42の上部に取り付けられたカバー部材46で覆われて保護されている。
図4、図5に示すように、トレイ7の基部42は案内レール32の下側の空間に収容され、また、コンベア33に載せられている。また、トレイ7の載置部43が案内レール32の下部に移動可能に係止されている。コンベア33が駆動されると、コンベア33に載せられたトレイ7が、案内レール32に沿って搬送される。また、このとき、供給経路21aにおいては、トレイ7は左側に搬送され、帰還経路21bにおいては、トレイ7は右側に搬送される。
口出し装置12は、供給経路21aの、第1バイパス経路22aとの接続部分よりもトレイ搬送方向における下流側(左側)の部分に設けられている。口出し装置12は、図5に示すように、リング精紡機2から供給された給糸ボビン8の糸端を、芯管8aの内部に垂らすことによって、給糸ボビン8の糸端を、トレイ式巻取ユニット3において捕捉可能な状態にする(口出し処理)。そして、給糸ボビン8が載せられたトレイ7は、口出し装置12において給糸ボビン8に口出し処理がなされた後、供給経路21aに沿って複数のトレイ式巻取ユニット3に向けて搬送される。
ボビンストリッパ13は、第1バイパス経路22aに設けられている。ボビンストリッパ13は、複数のトレイ式巻取ユニット3において糸Yが解舒された後の給糸ボビン8に残った残糸を、帰還経路21bからリング精紡機2に給糸ボビン8が戻される前に除去する。
読取装置14は、帰還経路21bの、トレイ7の搬送方向における分岐回収路23との分岐部分のすぐ上流側の部分に設けられている。読取装置14は、トレイ7のICタグ45に記憶されている情報を読み取る。そして、帰還経路21bを搬送されるトレイ7は、後述するように、ICタグ45に記憶された情報に基づいてその搬送先(ボビンストリッパ13に向けて搬送させるか、第1バイパス経路22aを介して供給経路21aに戻すか、分岐回収路23に搬送させるか)が決定される。
残糸センサ15は、帰還経路21bの、第1バイパス経路22aとの接続部分よりも、少しトレイ搬送方向における上流側(左側)の部分に設けられている。残糸センサ15は、給糸ボビン8に糸Yが残っているか否かを検出するためのものである。残糸センサ16は、第1バイパス経路22aの、トレイ搬送方向におけるボビンストリッパ13のすぐ上流側の部分に設けられている。残糸センサ15は、給糸ボビン8の残糸量を検出するためのものである。
そして、本実施の形態では、トレイ搬送装置5のうち、第1バイパス経路22a、第2バイパス経路22b、分岐回収路23、口出し装置12、ボビンストリッパ13、読取装置14及び残糸センサ15、16を含む部分(図1において一点鎖線で囲んだ部分)が、トレイ7に載せられた給糸ボビン8に対して、複数のトレイ式巻取ユニット3に供給するための準備動作を行うボビン準備装置9となっている。ここで、本実施の形態では、ボビン準備装置9が、複数のトレイ式巻取ユニット3の右側に配置されている。これにより、2つのマガジン式巻取ユニット4と、ボビン準備装置9とが、複数のトレイ式巻取ユニット3を搬送方向に挟むように配置されている。
また、トレイ搬送装置5は、上述したような構成のほか、図2に示すように、自動ワインダ1の機台制御装置10と通信可能に接続され、コンベア33の駆動部、口出し装置12、ボビンストリッパ13などの動作を制御する制御部34を備えている。
(トレイ式巻取ユニット)
次に、トレイ式巻取ユニット3について説明する。トレイ式巻取ユニット3は、図6に示すように、給糸ボビン8の糸Yを解舒して供給するトレイ式給糸部51と、トレイ式給糸部51から供給された糸Yに対して様々な処理を行う糸処理部52と、糸処理部52で処理された糸Yを巻取管70に巻取ってパッケージPを形成する巻取部53とを有する。トレイ式給糸部51、糸処理部52、及び、巻取部53は、この順に、下から上へ並べて配置されている。また、トレイ式巻取ユニット3は、自動ワインダ1の機台制御装置10と通信可能に接続されたユニット制御部54を備えている。
次に、トレイ式巻取ユニット3について説明する。トレイ式巻取ユニット3は、図6に示すように、給糸ボビン8の糸Yを解舒して供給するトレイ式給糸部51と、トレイ式給糸部51から供給された糸Yに対して様々な処理を行う糸処理部52と、糸処理部52で処理された糸Yを巻取管70に巻取ってパッケージPを形成する巻取部53とを有する。トレイ式給糸部51、糸処理部52、及び、巻取部53は、この順に、下から上へ並べて配置されている。また、トレイ式巻取ユニット3は、自動ワインダ1の機台制御装置10と通信可能に接続されたユニット制御部54を備えている。
トレイ式給糸部51は、トレイ搬送装置5から搬送されてきたトレイ7の引き込み、及び、トレイ搬送装置5へのトレイ7の排出を行うトレイ給排部61と、トレイ7のICタグ45との間でデータ通信可能な読取/書込装置62と、給糸ボビン8からの糸Yの解舒を補助する解舒補助装置63とを有する。
トレイ式給糸部51は、パネル部材65を有し、このパネル部材65には、供給経路21a及び帰還経路21bと接続されたトレイ通路66(図1参照)が形成されている。トレイ給排部61はパネル部材65の下側に配置されている。トレイ給排部61は、まず、トレイ搬送装置5の供給経路21aから搬送されてきたトレイ7をトレイ通路66に引き込む。また、トレイ通路66のほぼ中央に位置する保持位置A(図1でハッチングを付したトレイ位置)まで引き込んだトレイ7を、給糸ボビン8からの糸Yの解舒を行う間、保持する。さらに、糸Yの解舒が終わった給糸ボビン8が載せられたトレイ7を、トレイ通路66から帰還経路21bへ排出する。
読取/書込装置62は、パネル部材65の上方に配置されている。読取/書込装置62は、トレイ給排部61によって保持されているトレイ7のICタグ45との間で、データの読み取り、及び、書き込みを行う。
解舒補助装置63は、給糸ボビン8の上端部に被せられる可動筒体63aを有する。そして、糸Yの解舒が進行するに従って可動筒体63aを下降させることで、解舒中の糸Yの膨らみ(バルーン)を規制し、これにより、解舒張力を安定させる。可動筒体63aは、図示しないモータによって昇降させることができるようになっている。
巻取部53は、巻取管70を回転自在かつ着脱可能に支持する1対のクレードルアームを有するクレードル71と、クレードル71に支持された巻取管70の表面、又は、巻取管70に形成されたパッケージPの表面に接触可能な綾振ドラム72を備えている。そして、巻取部53は、綾振ドラム72が巻取管70(又は、パッケージPの表面)に接触した状態で、図示しないモータにより綾振ドラム72を回転駆動することで、糸Yを綾振りしながら巻取管70を連れ回りさせて、巻取管70の外周にパッケージPを形成するように構成されている。
糸処理部52は、下側から順に、ヤーンフィーラ81、テンション付与装置82、糸継装置83、ヤーンクリアラ84、及びワキシング装置85を有する。
ヤーンフィーラ81は、解舒補助装置63とテンション付与装置82との間において、走行する糸Yの有無を検出するものである。テンション付与装置82は、走行する糸Yに所定のテンションを付与するためのものである。このテンション付与装置82としては、例えば、固定櫛歯とこの固定櫛歯に対して移動可能に配設された可動櫛歯とを有する、ゲート式のものを用いることができる。
糸継装置83は、ヤーンクリアラ84が糸欠陥を検出して糸Yを切断したときや、給糸ボビン8からの糸の解舒中に張力による糸切れが生じたときや、給糸ボビン8の糸がなくなって新たな給糸ボビン8が供給されたときなどに、給糸側の糸(下糸)と、巻取側の糸(上糸)とを糸継ぎするものである。この糸継装置83としては、例えば、上糸端と下糸端のそれぞれの撚り戻しを行う解撚ノズルと、解撚された両糸端に旋回空気流を作用させて撚り合わせを行う撚り掛けノズルとを有する、いわゆるエアスプライサーを用いることができる。また、図示は省略するが、糸継装置83は、糸Yを導入するための糸導入レバー、糸Yを切断するためのカッター、及び、導入した糸Yを把持するためのクランプなどを備えている。また、糸継装置83には、給糸ボビン8についての糸継回数をカウントするためのカウンタ83aが設けられている。
ヤーンクリアラ84はスラブ等の糸欠陥や、糸Yの有無を検出するためのものであって、糸欠陥検出時の糸切断用のカッター(図示省略)が付設されている。ワキシング装置85は、糸Yにワックスを塗布するためのものである。
糸継装置83の下側及び上側には、それぞれ、下糸捕捉案内部材86、及び、上糸捕捉案内部材87が設けられている。
下糸捕捉案内部材86はパイプ状に構成されており、図示しないモータによって、軸86aを中心に上下回動させることができるようになっているとともに、その先端部には吸引口86bが設けられている。さらに、下糸捕捉案内部材86には、負圧源88が接続されているとともに、その先端の吸引口86bから空気を吸引して糸端を捕捉することができるようになっている。また、下糸捕捉案内部材86と負圧源88との間には、下糸捕捉案内部材86と負圧源88との間を開閉するシャッター90が設けられている。下糸捕捉案内部材86は、糸継装置83において糸継を行う際に、軸86aを中心に下側の位置まで回動し、この位置で下糸を捕捉する。そして、下糸を捕捉したまま軸86aを中心に上側の位置まで回動することにより、下糸を糸継装置83に案内する。
上糸捕捉案内部材87はパイプ状に構成されており、図示しないモータによって、軸87aを中心に上下回動させることができるようになっているとともに、その先端部にマウス87bが設けられている。さらに、上糸捕捉案内部材87には、負圧源89が接続されているとともに、その先端のマウス87bから空気を吸引して糸端を捕捉することができるようになっている。また、上糸捕捉案内部材87と負圧源89との間には、上糸捕捉案内部材87と負圧源89との間を開閉するシャッター91が設けられている。上糸捕捉案内部材87は、糸継装置83において糸継を行う際に、軸87aを中心に上側の位置まで回動し、この位置で上糸を捕捉する。そして、上糸を捕捉したまま軸87aを中心に下側の位置まで回動することにより、上糸を糸継装置83に案内する。
また、トレイ式巻取ユニット3では、例えば、給糸ボビン8の糸の品質が悪い場合に、解舒した糸Yが張力によって頻繁に切れ、何度も糸継が行われる場合がある。そこで、カウンタ83aによってカウントされる糸継の回数が、所定回数以上(例えば、3回以上)である場合には、糸継を行わずに、帰還経路21bにトレイ7(給糸ボビン8)を排出させる。また、このとき、読取/書込装置62により、ICタグ45に、給糸ボビン8が、品質の悪い不良ボビンであることを示す情報を書き込む。
なお、このように、給糸ボビン8において張力による糸切れが頻繁に生じた場合には、給糸ボビン8から糸Yが正常に解舒されない。そして、本実施の形態では、カウンタ83aによってカウントされた糸継回数が所定回数以上であるときに、給糸ボビン8が、頻繁に張力による糸切れが生じた不良ボビンであると判定している。すなわち、本実施の形態では、糸継回数をカウントするカウンタ83aが本発明に係る解舒不良検出手段に相当する。
また、給糸ボビン8の糸Yがなくなり、新たな給糸ボビン8が供給されるときには、下糸捕捉案内部材86により、下糸として、新たに供給された給糸ボビン8の糸端を吸引して捕捉することになる。このとき、上述したように給糸ボビン8の糸端が芯管8aの内部に垂れ下がっていれば、下糸捕捉案内部材86により、給糸ボビン8の糸端を捕捉することができるが、トレイ7の搬送の途中において、給糸ボビン8の糸端が、振動や空気の流れによって芯管8aから落下してしまう虞がある。また、上述したような場合以外の糸継においても、上糸捕捉案内部材87による上糸の捕捉の失敗、下糸捕捉案内部材86による下糸の捕捉の失敗などの要因によって、糸継が失敗することがある。そこで、本実施の形態では、糸継が失敗したときに、糸継動作を繰り返し実行し、所定回数(例えば3回)糸継動作を繰り返しても糸継が成功しなかった場合には、帰還経路21bにトレイ7(給糸ボビン8)を排出させる。
また、給糸ボビン8の糸Yがなくなり、新たな給糸ボビン8が供給されるときにも、それまで糸Yが解舒されていた給糸ボビン8が載せられたトレイ7が、帰還経路21bに排出される。
ユニット制御部54は、それぞれ、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するプログラム及びプログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read-Only Memory)、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)、外部とのデータの入出力を行う入出力インターフェース等によって構成され、自動ワインダ1の機台制御装置10と通信可能に接続されている。
(マガジン式巻取ユニット)
次に、マガジン式巻取ユニット4について説明する。マガジン式巻取ユニット4は、図7に示すように、トレイ式巻取ユニット3のトレイ式給糸部51をマガジン式給糸部100に置き換えたものである。
次に、マガジン式巻取ユニット4について説明する。マガジン式巻取ユニット4は、図7に示すように、トレイ式巻取ユニット3のトレイ式給糸部51をマガジン式給糸部100に置き換えたものである。
マガジン式給糸部100は、マガジン装置101と、ガイドシュート102と、ボビン支持部103と、糸寄せレバー104とを有する。
マガジン装置101には、周方向に配置されて、それぞれ給糸ボビン8が収容される複数のボビン収容孔101aが形成されている。ここで、本実施の形態では、オペレータが、後述するように分岐回収路23に貯留されたトレイ7に載せられた給糸ボビン8を回収してボビン収容孔101aにセットする。
また、マガジン装置101の下側には、複数のボビン収容孔101aにそれぞれ収容された複数の給糸ボビン8を受けるボビン受け板106が設けられている。また、ボビン受け板106には切欠部106aが形成されている。
マガジン装置101は、図示しないモータによって、回動軸101b中心に回動させることができるようになっており、あるボビン収容孔101aが、切欠部106aの上方にきたときに、そのボビン収容孔101aに収容された給糸ボビン8が、切欠部106aを介して、ガイドシュート102へ落下する。また、マガジン装置101には、糸端保持部105が設けられている。糸端保持部105は、マガジン装置101に収容された給糸ボビン8の糸Yの糸端を吸引して保持する。ここで、本実施の形態では、給糸ボビン8をボビン収容孔101aに収容する前に、オペレータが給糸ボビン8の糸端を捕捉して糸端保持部105に近づけることにより、給糸ボビン8の糸端を糸端保持部105に吸引させる。
ガイドシュート102はマガジン装置101から落下してきた給糸ボビン8をボビン支持部103まで案内する。ボビン支持部103は、給糸ボビン8の芯管8aの下端部に挿入されることによって給糸ボビン8を保持するペッグ108と、ペッグ108に保持されている給糸ボビン8をボビン支持部103の外に排出する跳ね板109(本発明の「ボビン排出装置」)とを有する。
ペッグ108は、図示しないモータによって前後方向に揺動させることができるようになっており、給糸ボビン8の供給時には、その先端部がガイドシュート102側を向くように前側に傾いた姿勢となり、糸Yの巻取時には、直立した姿勢となる。
跳ね板109は、ペッグ108によって給糸ボビン8が直立状態で保持されているときには、図7に示す水平な状態で待機している。このとき、跳ね板109には給糸ボビン8の下端が当接している。この状態から跳ね板109を前方に回動させ、その上に載っている給糸ボビン8を前方へ跳ね飛ばすことによって、給糸ボビン8を排出する。なお、跳ね板109は、例えばペッグ108と同じモータによって駆動される。また、マガジン式巻取ユニット4の前方には、ボビン回収箱110(本発明の「ボビン回収部」)が設けられている。ボビン回収箱110は上端が開口しており、跳ね飛ばされた給糸ボビン8はボビン回収箱110の中に落下する。
糸寄せレバー104は、マガジン装置101とガイドシュート102との間に配置されており、図示しないモータによって、上下方向に延びた回動軸104aを中心に回動させることができるようになっている。
ここで、マガジン式巻取ユニット4では、給糸ボビン8の交換時に、マガジン装置101からボビン支持部103に給糸ボビン8が供給された後、図7に一点鎖線で示すように、下糸捕捉案内部材86を前側の位置まで回動させた状態で、糸寄せレバー104を後側に回動させる。すると、マガジン装置101(糸端保持部105)とペッグ108との間の糸Yが糸寄せレバー104によって下糸捕捉案内部材86の吸引口86bの近傍まで案内される。これにより、当該糸Yは、吸引口86bから吸引されるとともに、下糸捕捉案内部材86により糸継装置83に案内される。
(機台制御装置)
図2に示すように、機台制御装置10は、トレイ搬送装置5の制御部34、複数のトレイ式巻取ユニット3のユニット制御部54、及び、マガジン式巻取ユニット4のユニット制御部54と、それぞれ通信可能に接続されており、トレイ搬送装置5、複数のトレイ式巻取ユニット3、及び、2つのマガジン式巻取ユニット4の動作をそれぞれ制御する。また、図2、図3に示すように、機台制御装置10は、入力部10aと、表示部10bと、ランプ10cとを有する。入力部10aは、自動ワインダ1の各装置の制御に必要な各種条件を入力可能に構成されている。表示部10bは、自動ワインダ1の各装置の運転状況の表示、あるいは、各装置の異常に関する表示を表示可能である。ランプ10cは、自動ワインダ1の各装置に何らかの異常が生じた場合に、オペレータにその異常の発生を報知するために点灯する。
図2に示すように、機台制御装置10は、トレイ搬送装置5の制御部34、複数のトレイ式巻取ユニット3のユニット制御部54、及び、マガジン式巻取ユニット4のユニット制御部54と、それぞれ通信可能に接続されており、トレイ搬送装置5、複数のトレイ式巻取ユニット3、及び、2つのマガジン式巻取ユニット4の動作をそれぞれ制御する。また、図2、図3に示すように、機台制御装置10は、入力部10aと、表示部10bと、ランプ10cとを有する。入力部10aは、自動ワインダ1の各装置の制御に必要な各種条件を入力可能に構成されている。表示部10bは、自動ワインダ1の各装置の運転状況の表示、あるいは、各装置の異常に関する表示を表示可能である。ランプ10cは、自動ワインダ1の各装置に何らかの異常が生じた場合に、オペレータにその異常の発生を報知するために点灯する。
(帰還経路に排出された給糸ボビンの搬送先の決定)
次に、トレイ式巻取ユニット3から帰還経路21bに排出されたトレイ7(給糸ボビン8)の搬送先を決定する手順について説明する。帰還経路21bに排出されたトレイ7は、図8に示すように、まず、読取装置14を通過する際にICタグ45から、ボビンの品質に関する情報が読み取られる(S101)。そして、トレイ7に載せられた給糸ボビン8が不良ボビンである場合には(S102:YES)、トレイ7を分岐回収路23に向けて搬送する(S103)。
次に、トレイ式巻取ユニット3から帰還経路21bに排出されたトレイ7(給糸ボビン8)の搬送先を決定する手順について説明する。帰還経路21bに排出されたトレイ7は、図8に示すように、まず、読取装置14を通過する際にICタグ45から、ボビンの品質に関する情報が読み取られる(S101)。そして、トレイ7に載せられた給糸ボビン8が不良ボビンである場合には(S102:YES)、トレイ7を分岐回収路23に向けて搬送する(S103)。
分岐回収路23に搬送されたトレイ7は、分岐回収路23上に貯留される。そして、分岐回収路23に貯留されたトレイ7に載せられた給糸ボビン8は、オペレータによって回収される。回収された給糸ボビン8は、マガジン式巻取ユニット4のマガジン装置101のボビン収容孔101aにセットされる。また、給糸ボビン8が回収されたトレイ7には、オペレータにより空の給糸ボビン8が載せられる。すなわち、本実施の形態では、分岐回収路23に搬送されたトレイ7は、給糸ボビン8の回収が完了するまで(給糸ボビン8が回収され、代わりに空の給糸ボビン8が載せられるまで)(S104:NO)、分岐回収路23で待機する。そして、給糸ボビン8の回収が完了したときに(S104:YES)、分岐回収路23から帰還経路21bに戻されてリング精紡機2に向けて搬送される(S105)。
一方、給糸ボビン8が不良ボビンでない場合には(S102:NO)、トレイ7が帰還経路21bの下流側に搬送され、残糸センサ15によって給糸ボビン8に糸Yが残っているか否かが判定される(S106)。給糸ボビン8に糸Yが残っていない場合には(S106:NO)、トレイ7はリング精紡機2に向けて搬送される(S105)。給糸ボビン8に糸Yが残っている場合には(S106:YES)、第1バイパス経路22aに向けて搬送される(S107)。
第1バイパス経路22aに搬送されたトレイ7は、残糸センサ16の検出結果に基づいて、給糸ボビン8における糸Yの残量が上記上限量以上であるか否かが判定される(S108)。給糸ボビン8における糸Yの残量が所定量以上である場合には(S108:YES)、ボビンストリッパ13による残糸の除去を行うことなく、口出し装置12において口出し処理を行わせる(S109)。そして、口出し処理が成功した場合には(S110:YES)、トレイ7をトレイ式巻取ユニット3に供給する(S111)。口出し処理が失敗した場合には(S110:NO)、トレイ7を第2バイパス経路22bに向けて搬送する(S112)。
S112で第2バイパス経路22bに搬送されたトレイ7は、第2バイパス経路22bに貯留される。第2バイパス経路22bに貯留されたトレイ7に載せられた給糸ボビン8は、オペレータによって回収される。回収された給糸ボビン8は、マガジン式巻取ユニット4のマガジン装置101のボビン収容孔101aにセットされる。また、給糸ボビン8が回収されたトレイ7は、オペレータにより空の給糸ボビン8が載せられる。すなわち、本実施の形態では、S112で第2バイパス経路22bに搬送されたトレイ7は、給糸ボビン8の回収が完了するまで(S113:NO)、第2バイパス経路22bで待機する。そして、給糸ボビン8の回収が完了したときに(S113:YES)、第2バイパス経路22bから帰還経路21bに戻される(S106に戻る)。なお、帰還経路21bに戻されたトレイ7は、給糸ボビン8に糸Yが残っていないことが確認され(S106:YES)、リング精紡機2に向けて搬送される(S105)。
一方、給糸ボビン8における糸の残量が所定量未満である場合には(S108:NO)、ボビンストリッパ13において給糸ボビン8の残糸が除去される(S114)。そして、トレイ7は、この後、供給経路21aを経て第2バイパス経路22bに搬送される(S115)。なお、このとき、トレイ7は、口出し装置12を通過するが、給糸ボビン8に糸Yが残っていないことため、口出し装置12による口出し処理は行われない。S115で第2バイパス経路22bに搬送されたトレイ7は、帰還経路21bに戻される(S106に戻る)。なお、帰還経路21bに戻されたトレイ7は、給糸ボビン8に糸Yが残っていないことが確認され(S106:YES)、リング精紡機2に向けて搬送される(S105)。ここで、上述したように、口出し処理が失敗した給糸ボビン8が第2バイパス経路22bに貯留されていると、ボビンストリッパ13によって給糸ボビン8の残糸が除去された空の給糸ボビン8が載せられたトレイ7を、帰還経路21bに戻す妨げとなる。そのため、S112で口出し処理が失敗した給糸ボビン8が第2バイパス経路22bに搬送されたときには、オペレータに報知を行って、口出し処理が失敗した給糸ボビン8の回収を促すことが好ましい。
以上に説明した実施の形態によると、トレイ式巻取ユニット3において、何度も張力による糸切れが生じた給糸ボビン8(不良ボビン)は、第1バイパス経路22aから供給経路21aに戻し、口出し装置12により口出し処理を行ったうえで、再びトレイ式巻取ユニット3に供給しても、何度も張力による糸切れが生じる可能性が高い。その結果、トレイ式巻取ユニット3におけるパッケージPの生産効率が悪くなってしまう。一方で、このような給糸ボビン8における糸Yの残量が多い場合には、ボビンストリッパ13で残糸を除去すると、糸Yの廃棄量が多くなってしまう。
また、図5と図9とを比較すればわかるように、トレイ式巻取ユニット3から排出された給糸ボビン8の糸Yの残量がそれほど多くない場合(例えば、満巻時の半分以下の量である場合)には、給糸ボビン8の糸の残量が多い場合(例えば、満巻時の半分の量よりも多い場合)と比較して、給糸ボビン8の、芯管8aの糸Yが巻き付けられた部分と、糸端が垂らされる上端部との距離が大きくなる。そのため、トレイ式巻取ユニット3から排出された給糸ボビン8の糸Yの残量がそれほど多くない場合には、口出し装置12による口出し処理が失敗しやすい。また、糸Yの残量が多い場合であっても、口出し装置12による口出しが失敗しやすい給糸ボビン8もある。このとき、口出し処理が失敗した給糸ボビン8の糸Yをボビンストリッパ13で除去することも考えられるが、そうすると、糸Yの廃棄量が多くなってしまう。
そこで、本実施の形態では、給糸ボビン8が不良ボビンである場合(S102:YES)に、トレイ7を分岐回収路23に搬送させる(S103)。そして、分岐回収路23に貯留されたトレイ7に載せられた給糸ボビン8を回収する。また、本実施の形態では、口出し処理が失敗した場合に(S110:NO)、トレイ7を第2バイパス経路22bに搬送させる(S112)。そして、第2バイパス経路22bに貯留されたトレイ7に載せられた給糸ボビン8を回収する。そして、マガジン式巻取ユニット4において、回収した給糸ボビン8から糸Yを解舒してパッケージPを形成する。これにより、トレイ式巻取ユニット3におけるパッケージPの生産効率の低下を防止することができ、糸Yの廃棄量を少なくすることもできる。
また、本実施の形態では、2つのマガジン式巻取ユニット4の前側に、マガジン式巻取ユニット4から排出された給糸ボビン8が落下するボビン回収箱110が設けられている。これに対して、本実施の形態では、2つのマガジン式巻取ユニット4と、ボビン準備装置9とが、左右方向に複数のトレイ式巻取ユニット3を挟むように配置されている。そして、複数のトレイ式巻取ユニット3にまたがって左右方向に延びた帰還経路21bが、2つのマガジン式巻取ユニット4が配置されている範囲には配置されていない。これにより、マガジン式巻取ユニット4から排出される給糸ボビン8が、帰還経路21bを搬送されるトレイ7に載せられた給糸ボビン8と干渉することがない。
また、上述の実施の形態では、複数のトレイ式巻取ユニット3と、2つのマガジン式巻取ユニット4とが、左右方向に延びた共通フレーム20に取り付けられることで左右方向に配列されている。したがって、複数のトレイ式巻取ユニット3と2つのマガジン式巻取ユニット4の配置の自由度が高くなる。これにより、複数のトレイ式巻取ユニット3と、2つのマガジン式巻取ユニット4とを設置する際に、容易に、本実施の形態のように、2つのマガジン式巻取ユニット4を複数のトレイ式巻取ユニット3の左側に配置することもできるし、後述の変形例2(図11参照)のように、2つのマガジン式巻取ユニット4を複数のトレイ式巻取ユニット3の右側に配置することもできる。
また、トレイ式巻取ユニット3の数とマガジン式巻取ユニット4の数との合計は、自動ワインダ1を配置するスペースの広さなどによって決まる。一方で、自動ワインダ1において糸Yが解舒される給糸ボビン8のうち、マガジン式巻取ユニット4において糸Yが解舒される給糸ボビン8の数は、通常、トレイ式巻取ユニット3において糸Yが解舒される給糸ボビン8の数と比較してきわめて少ない(例えば、10%以下)。したがって、マガジン式巻取ユニット4の数が、トレイ式巻取ユニット3の数の10分の1以下の数であっても、十分に、分岐回収路23に搬送された給糸ボビン8から糸Yを解舒してパッケージPの形成を行うことができる。そして、マガジン式巻取ユニット4の数を、トレイ式巻取ユニット3の数の10分の1以下とすれば、その分、トレイ式巻取ユニット3の数を多くすることができ、複数のトレイ式巻取ユニット3におけるパッケージPの生産効率を高くすることができる。
また、本実施の形態のマガジン式巻取ユニット4では、残糸量の少ない給糸ボビン8から解舒された糸Yが巻き取られることによってパッケージPが形成されることになる。そのため、トレイ式巻取ユニット3によって形成されたパッケージPよりも、マガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPのほうが、1つのパッケージPの形成に使用される給糸ボビン8の数が多く、その分糸継回数が多くなる。その結果、トレイ式巻取ユニット3によって形成されたパッケージPと、マガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPとに品質の差が生じることがある。これに対して、本実施の形態では、玉揚げ装置6が、トレイ式巻取ユニット3によって形成されたパッケージPだけを玉揚げし、マガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPを玉揚げしない。これにより、品質の異なるパッケージPが混在してしまうことを防止することができる。ここで、マガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPについては、オペレータが手作業で玉揚げすることになり、オペレータの負担となる。しかしながら、通常、マガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPの数は、トレイ式巻取ユニット3によって形成されたパッケージPの数に比べて少ない。したがって、本実施の形態とは逆に、玉揚げ装置6で、マガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPだけを玉揚げし、トレイ式巻取ユニット3によって形成されたパッケージPについてはオペレータが手作業で玉揚げする場合と比較すれば、オペレータの負担は小さい。
また、本実施の形態では、複数のトレイ式巻取ユニット3とは別に2つのマガジン式巻取ユニット4を備えているため、例えば、不良ボビンについては、一方のマガジン式巻取ユニット4によって糸Yの解舒を行い、口出し処理が失敗した給糸ボビン8については、他方のマガジン式巻取ユニット4によって糸Yの解舒を行うなど、2つのマガジン式巻取ユニット4を使い分けることも可能である。
また、上述の実施の形態では、複数のトレイ式巻取ユニット3とは別にマガジン式巻取ユニット4を備えているため、例えば、複数のトレイ式巻取ユニット3においてパッケージPの形成を継続したまま、マガジン式巻取ユニット4において、トレイ式巻取ユニット3で巻き取っているのとは異なる糸種の給糸ボビン8から解舒した糸Yを巻き取ってパッケージPを形成することで、巻取テストを行うことも可能である。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上述の実施の形態では、2つのマガジン式巻取ユニット4の前方に、ボビン回収箱110が設けられていたが、これには限られない。変形例1では、図10に示すように、2つのマガジン式巻取ユニット4の前方に、2つのマガジン式巻取ユニット4にまたがって左右方向に延びているとともに、マガジン式巻取ユニット4が配置されている範囲よりも左側(複数のトレイ式巻取ユニット3と反対側)まで延びた、ボビン回収コンベア201が設けられている。また、ボビン回収コンベア201の左側に、ボビン回収箱110が設けられている。
この場合には、マガジン式巻取ユニット4から排出された給糸ボビン8は、ボビン回収コンベア201上に落下し、ボビン回収コンベア201によってボビン回収箱110に搬送される。また、この場合にも、上述の実施の形態と同様、2つのマガジン式巻取ユニット4と、ボビン準備装置9とが、左右方向に複数のトレイ式巻取ユニット3を挟むように配置されている。また、左右方向において、帰還経路21bが2つのマガジン式巻取ユニット4が配置されている範囲には配置されておらず、ボビン回収コンベア201が複数のトレイ式巻取ユニット3が配置されている範囲には配置されていない。したがって、マガジン式巻取ユニット4から排出される給糸ボビン8が、帰還経路21bを搬送されるトレイ7に載せられた給糸ボビン8と干渉することがない。
また、上述の実施の形態では、2つのマガジン式巻取ユニット4と、ボビン準備装置9とが、複数のトレイ式巻取ユニット3を左右方向に挟むように配置されていたが、これには限られない。変形例2では、図11に示すように、2つのマガジン式巻取ユニット4が、左右方向における、複数のトレイ式巻取ユニット3とボビン準備装置9との間に配置されている。すなわち、2つのマガジン式巻取ユニット4とボビン準備装置9の両方が、左右方向における複数のトレイ式巻取ユニット3の右側(同じ側)に配置されている。また、変形例2では、帰還経路21bの、左右方向における、2つのマガジン式巻取ユニット4が位置している範囲の両側に位置する部分に、それぞれ、トレイ7を検出するための上流側センサ211a、及び、下流側センサ211bが設けられている。なお、変形例2では、上流側センサ211a及び下流側センサ211bが、本発明に係るトレイ検出部に相当する。
また、変形例2では、マガジン式巻取ユニット4のユニット制御部54のRAMなどに、帰還経路21bの2つのマガジン式巻取ユニット4が配置されている範囲内に位置する部分に存在するトレイ7の数Mが記憶されている。そして、図12(a)に示すように、自動ワインダ1の電源がオンとなったときに、マガジン式巻取ユニット4のユニット制御部54が、RAMなどに記憶されているトレイ7の数Mを0にリセットする(S201)。
そして、上流側センサ211aにおいてトレイ7が検出されたときには(S202:YES)、マガジン式巻取ユニット4のユニット制御部54が、RAMなどに記憶されているトレイ7の数Mを1増加させたうえで(S203)、S204に進む。一方、上流側センサ211aにおいてトレイ7が検出されなければ(S202:YES)、そのままS204に進む。
次に、下流側センサ211bにおいてトレイ7が検出されたときには(S204:YES)、マガジン式巻取ユニット4のユニット制御部54が、RAMなどに記憶されているトレイ7の数Mを1減少させたうえで(S205)、S202に戻る。一方、下流側センサ211bにおいてトレイ7が検出されなければ(S204:NO)、そのままS202に戻る。そして、自動ワインダ1の電源がオンとなっている間、マガジン式巻取ユニット4のユニット制御部54が、上記S202〜S205の処理を繰り返し行う。
ここで、トレイ7は、上流側センサ211aに検出されてから下流側センサ211bに検出されるまでの間、帰還経路21bの2つのマガジン式巻取ユニット4が配置されている範囲に存在している。したがって、上述したように、上流側センサ211aでトレイ7が検出されたときにトレイ7の数Mを1増加させ、下流側センサ211bでトレイ7が検出されたときにトレイ7の数を1減少させれば、帰還経路21bの2つのマガジン式巻取ユニット4が配置されている範囲内にトレイ7が存在していないときにMの値が0となり、この範囲内にトレイ7が存在しているときに、Mの値がこの範囲内に存在しているトレイ7の数となる。
そして、変形例2では、マガジン式巻取ユニット4において、給糸ボビン8を排出しようとする場合に、図12(b)に示すように、RAMなどに記憶されているトレイ7の数Mが1以上の場合には(S301:NO)、そのまま待機する。そして、RAMなどに記憶されているトレイ7の数が0となったときに(S301:YES)、給糸ボビン8を排出させる(S302)。
変形例2の場合には、左右方向において、2つのマガジン式巻取ユニット4とボビン準備装置9の両方が、複数のトレイ式巻取ユニット3の右側に配置されているため、上述の実施の形態と比較して、2つのマガジン式巻取ユニット4とボビン準備装置9との距離が短い。これにより、分岐回収路23に貯留された給糸ボビン8をマガジン式巻取ユニット4のマガジン装置101のボビン収容孔101aにセットする作業を容易に行うことができる。
ただし、変形例2では、マガジン式巻取ユニット4とボビン回収箱110との間に、帰還経路21bが存在しているため、マガジン式巻取ユニット4からボビン回収箱110に給糸ボビン8を排出させたときに、マガジン式巻取ユニット4から排出された給糸ボビン8と、帰還経路21bを搬送されるトレイ7に載せられた給糸ボビン8とが干渉してしまう虞がある。
そこで、変形例2では、上述したように、帰還経路21bの2つのマガジン式巻取ユニット4が配置されている範囲に存在しているトレイ7の数をカウントし、この範囲にトレイ7が存在していない(M=0)タイミングで、マガジン式巻取ユニット4から給糸ボビン8を排出させている。これにより、上述したような給糸ボビン8の干渉を防止することができる。
また、変形例2では、帰還経路21bの2つのマガジン式巻取ユニット4が配置されている範囲にトレイ7が存在していない(M=0)タイミングで、マガジン式巻取ユニット4から給糸ボビン8を排出させたがこれには限られない。例えば、変形例3では、図13に示すように、マガジン式巻取ユニット4において、跳ね板109によって跳ね飛ばされた給糸ボビン8が、帰還経路21bを搬送されるトレイ7に載せられた給糸ボビン8が通過する領域を飛び越して、ボビン回収箱110に落下するようになっている。なお、図13では、跳ね飛ばされた給糸ボビン8の軌跡を矢印Cで示し、跳ね飛ばされた給糸ボビン8の、ボビン回収箱110に落下するまでの途中の状態の一部を一点鎖線で示している。ここで、変形例3では、跳ね板109によって跳ね飛ばされた給糸ボビン8が上述したように帰還経路21bを搬送されるトレイ7に載せられた給糸ボビン8が通過する領域を飛び越すように、跳ね板109のサイズなどが決められている。
この場合には、マガジン式巻取ユニット4から排出された給糸ボビン8が、帰還経路21bを搬送されるトレイ7に載せられた給糸ボビン8と干渉することがないため、任意のタイミングで、マガジン式巻取ユニット4から給糸ボビン8を排出させることができる。なお、変形例3では、給糸ボビン8を排出させるための跳ね板109が本発明に係る干渉回避手段に相当する。
また、変形例3では、帰還経路21bを搬送されるトレイ7に載せられた給糸ボビン8が通過する領域を飛び越すように、跳ね板109によって給糸ボビン8を跳ね飛ばしたが、これには限られない。例えば、帰還経路21bの上方に、マガジン式巻取ユニット4から排出された給糸ボビン8をボビン回収箱110に案内する経路を設け、マガジン式巻取ユニット4からこの経路に給糸ボビン8を排出するなど別の方法で、マガジン式巻取ユニット4から排出された給糸ボビン8が、帰還経路21bを搬送されるトレイ7に載せられた給糸ボビン8が通過する領域を通らないようにしてもよい。
また、変形例2、3ではマガジン式巻取ユニット4から排出された給糸ボビン8を、帰還経路21bを挟んで反対側に配置されたボビン回収箱110に排出したが、これには限られない。変形例4では、図14(a)、(b)に示すように、マガジン式巻取ユニット4の下端部に、機台231が設けられ、機台231に上下方向に延びた回転軸232aを中心に回動可能な円形のターンテーブル232が設けられている。そして、ターンテーブル232の上面の、中心角が約120°ずつ離れた3つの部分に、それぞれ、上述の実施の形態と同様のペッグ108が設けられている。そして、変形例4では、これら3つのペッグ108に、それぞれ、給糸ボビン8を取り付けることができるようになっている。
また、変形例4では、ターンテーブル232が回転することにより、3つのペッグ108のうちいずれか1つのペッグ108を選択的に、上述の実施の形態と同様の、給糸ボビン8から糸Yが解舒される位置(本発明の「解舒位置」)に位置させ、残り2つのペッグ108を、上記解舒位置から離れた位置(本発明の「排出位置」)に位置させることができるようになっている。そして、変形例4では、上記解舒位置に位置しているペッグ108に支持された給糸ボビン8の糸Yがなくなったときに、ターンテーブル232を約120°回転させることにより、このペッグ108を排出位置に移動させるとともに、別のペッグ108を解舒位置に移動させる。そして、マガジン装置101から、新たに解舒位置に移動してきたペッグ108に給糸ボビン8を供給することで、パッケージPの形成を継続する。一方、解舒位置から排出位置に移動したペッグ108に支持された空の給糸ボビン8は、例えば、オペレータによって回収される。
そして、変形例4の場合には、マガジン式巻取ユニット4の給糸ボビン8が、帰還経路21bを挟んだ反対側に向けて排出されることがないため、マガジン式巻取ユニット4から排出された給糸ボビン8と、帰還経路21bを搬送されるトレイ7に載せられた給糸ボビン8とが干渉することがない。なお、変形例4では、ペッグ108を解舒位置から排出位置に移動させるターンテーブル232が、本発明に係るボビン排出手段に相当する。また、変形例4では、ターンテーブル232が、本発明に係る干渉回避手段にもなっている。
また、変形例4では、ターンテーブル232に3つのペッグ108が設けられているため、例えば、3つのペッグ108のうち1つのペッグ108に支持された給糸ボビン8の糸Yを解舒して巻取を行っている間に、残り2つのペッグ108のうち一方のペッグ108に支持された空の給糸ボビン8を回収するとともに、もう一方のペッグ108にマガジン装置101から給糸ボビン8を供給するようにしてもよい。この場合には、上記1つのペッグ108に支持された給糸ボビン8の糸Yがなくなった後、ターンテーブル232を約120°回転させれば、すでに新たな給糸ボビン8が保持されたペッグ108が解舒位置にくるため、直ちにマガジン式巻取ユニット4におけるパッケージPの形成を再開することができる。
また、変形例4では、ターンテーブル232に3つのペッグ108が設けられていたが、ターンテーブル232に2つあるいは4つ以上のペッグ108が設けられていてもよい。また、ペッグ108が設けられるのは、回転するターンテーブル232であることにも限られない。例えば、左右方向にスライドするスライド部材の上面に左右方向に並ぶ複数のペッグ108が設けられ、スライド部材が左右方向に移動することで、複数のペッグ108のうちの1つが解舒位置に位置し、それ以外のペッグ108が解舒位置から離れた排出位置に位置するようになっていてもよい。
また、上述の実施の形態では、トレイ7にICタグ45が設けられ、ICタグ45に記憶された情報に基づいて、上記S102〜S104の判断を行ったが、これには限られない。変形例5では、トレイ7にICタグ45が設けられていない。そして、これに対応して、図15に示すように、帰還経路21bに読取装置14(図1参照)が設けられていない。また、図15に示すように、トレイ搬送路11が分岐回収路23(図1参照)を有していない。
変形例5では、トレイ7が、帰還経路21bの残糸センサ15が設けられた部分を通過するときに、図16に示すように、残糸センサ15の検出結果から、給糸ボビン8に糸Yが残っているか否かが判定される(S401)。給糸ボビン8に糸Yが残っていない場合には(S401:NO)、トレイ7はリング精紡機2に向けて搬送される(S402)。給糸ボビン8に糸Yが残っている場合には(S401:YES)トレイ7は、第1バイパス経路22aに向けて搬送される(S403)。
第1バイパス経路22aに搬送されたトレイ7は、残糸センサ16の検出結果に基づいて、給糸ボビン8における糸Yの残量が所定量以上であるか否かが判定される(S404)。給糸ボビン8における糸Yの残量が所定量以上である場合には(S404:YES)、ボビンストリッパ13による残糸の除去を行うことなく、口出し装置12において口出し処理を行わせる(S405)。そして、口出し処理が成功した場合には(S406:YES)、トレイ7をトレイ式巻取ユニット3に供給する(S407)。口出し処理が失敗した場合には(S406:NO)、トレイ7を第2バイパス経路22bに向けて搬送する(S408)。
S408で第2バイパス経路22bに搬送されたトレイ7は、第2バイパス経路22bに貯留される。第2バイパス経路22bに貯留されたトレイ7に載せられた給糸ボビン8は、オペレータによって回収される。回収された給糸ボビン8は、マガジン式巻取ユニット4のマガジン装置101のボビン収容孔101aにセットされる。また、給糸ボビン8が回収されたトレイ7は、オペレータにより空の給糸ボビン8が載せられる。すなわち、変形例5では、S408で第2バイパス経路22bに搬送されたトレイ7は、給糸ボビン8の回収が完了するまで(S409:NO)、第2バイパス経路22bで待機する。そして、給糸ボビン8の回収が完了したときに(S409:YES)、第2バイパス経路22bから帰還経路21bに戻される(S401に戻る)。なお、帰還経路21bに戻されたトレイ7は、給糸ボビン8に糸Yが残っていないことが確認され(S401:YES)、リング精紡機2に向けて搬送される(S402)。
一方、給糸ボビン8における糸の残量が所定量未満である場合には(S404:NO)、ボビンストリッパ13において給糸ボビン8の残糸が除去される(S410)。そして、トレイ7は、この後、供給経路21aを経て第2バイパス経路22bに搬送される(S411)。なお、このとき、トレイ7は、口出し装置12を通過するが、給糸ボビン8に糸Yが残っていないことため、口出し装置12による口出し処理は行われない。S411で第2バイパス経路22bに搬送されたトレイ7は、帰還経路21bに戻される(S401に戻る)。なお、帰還経路21bに戻されたトレイ7は、給糸ボビン8に糸Yが残っていないと判定され(S401:YES)、リング精紡機2に向けて搬送される(S402)。ここで、口出し処理が失敗した給糸ボビン8が第2バイパス経路22bに貯留されていると、ボビンストリッパ13によって給糸ボビン8の残糸が除去された空の給糸ボビン8が載せられたトレイ7を、帰還経路21bに戻す妨げとなる。そのため、S405で口出し処理が失敗した給糸ボビン8が第2バイパス経路22bに搬送されたときには、オペレータに報知を行って、口出し処理が失敗した給糸ボビン8の回収を促すことが好ましい。
また、上述の実施の形態では、玉揚げ装置6が、複数のトレイ式巻取ユニット3によって形成されたパッケージPだけを玉揚げし、マガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPを玉揚げしないようになっていたが、これには限られない。例えば、玉揚げ装置6が、マガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPだけを玉揚げし、複数のトレイ式巻取ユニット3によって形成されたパッケージPを玉揚げしないようになっていてもよい。あるいは、例えば、複数のトレイ式巻取ユニット3によって形成されたパッケージPと、マガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPとにそれほど大きな品質の差がない場合などには、玉揚げ装置6が、複数のトレイ式巻取ユニット3によって形成されたパッケージPと、マガジン式巻取ユニット4によって形成されたパッケージPの両方を玉揚げするようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、自動ワインダ1が、2つのマガジン式巻取ユニット4を備えていたが、これには限られない。自動ワインダ1は、マガジン式巻取ユニット4を少なくとも1つ備えていればよい。このとき、マガジン式巻取ユニット4の数が、トレイ式巻取ユニット3の数の10分の1以下であることにも限られない。マガジン式巻取ユニット4の数は、トレイ式巻取ユニット3の数の10分の1よりも多くてもよい。
また、上述の実施の形態では、複数のトレイ式巻取ユニット3と2つのマガジン式巻取ユニット4とが、これらの左右方向に延びたが共通フレーム20に取り付けられていたが、これには限られない。複数のトレイ式巻取ユニット3が取り付けられるフレームと、2つのマガジン式巻取ユニット4が取り付けられるフレームとが、別々のフレームであってもよい。
また、上述の実施の形態では、リング精紡機2が給糸ボビン8を直接トレイ7に供給するようになっているが、給糸ボビンの供給方法はこれには限られない。例えば、リング精紡機2で紡績された給糸ボビン8をコンテナに一旦回収し、このコンテナから給糸ボビン8をトレイ7に供給するボビン供給装置を採用することも可能である。
1 自動ワインダ
3 トレイ式巻取ユニット
4 マガジン式巻取ユニット
5 トレイ搬送装置
6 玉揚げ装置
7 トレイ
8 給糸ボビン
9 ボビン準備装置
20 共通フレーム
22b 第2バイパス経路
33 コンベア
82 ヤーンフィーラ
109 跳ね板
110 ボビン回収箱
211 ボビン回収コンベア
232 ターンテーブル
3 トレイ式巻取ユニット
4 マガジン式巻取ユニット
5 トレイ搬送装置
6 玉揚げ装置
7 トレイ
8 給糸ボビン
9 ボビン準備装置
20 共通フレーム
22b 第2バイパス経路
33 コンベア
82 ヤーンフィーラ
109 跳ね板
110 ボビン回収箱
211 ボビン回収コンベア
232 ターンテーブル
Claims (16)
- 配列方向に配列され、トレイに載せられた給糸ボビンの糸を巻き取ってパッケージを形成する複数のトレイ式巻取ユニットと、
前記トレイを搬送するトレイ搬送装置と、
前記複数のトレイ式巻取ユニットとともに前記配列方向に配列され、前記給糸ボビンを貯留するマガジン装置を有し、前記マガジン装置から供給された前記給糸ボビンの糸を巻き取ってパッケージを形成する、少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットと、を備えていることを特徴とする自動ワインダ。 - 前記配列方向に延び、前記複数のトレイ式巻取ユニットと、前記マガジン式巻取ユニットとが取り付けられる共通フレームをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の自動ワインダ。
- 前記マガジン式巻取ユニットの数が、前記トレイ式巻取ユニットの数の10分の1以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動ワインダ。
- 前記トレイ搬送装置が、前記トレイに載せられた前記給糸ボビンに対して、前記トレイ式巻取ユニットに前記給糸ボビンを供給する前の準備動作を行うボビン準備装置を備え、
前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットと、前記ボビン準備装置とが、前記配列方向において前記複数のトレイ式巻取ユニットを挟むように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動ワインダ。 - 前記トレイ搬送装置は、前記複数のトレイ式巻取ユニットに沿って前記配列方向に延び、前記複数のトレイ式巻取ユニットから排出された前記トレイが搬送される帰還経路を有し、
前記マガジン式巻取ユニットが、前記給糸ボビンを排出するボビン排出装置を有し、
前記ボビン排出装置によって排出されたボビンを回収するボビン回収部をさらに備え、
前記帰還経路は、前記配列方向において、前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットが配置されている範囲には配置されておらず、
前記ボビン回収部は、前記配列方向において、前記複数のトレイ式巻取ユニットが配置されている範囲に配置されていないことを特徴とする請求項4に記載の自動ワインダ。 - 前記トレイ搬送装置は、前記複数のトレイ式巻取ユニットに沿って前記配列方向に延び、前記複数のトレイ式巻取ユニットから排出された前記トレイが搬送される帰還経路を有し、
前記マガジン式巻取ユニットが、前記給糸ボビンを排出するボビン排出装置を有し、
前記ボビン排出装置によって排出された前記給糸ボビンを搬送して回収する回収コンベアをさらに備え、
前記帰還経路は、前記配列方向において、前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットが配置されている範囲には配置されておらず、
前記回収コンベアは、前記配列方向において、前記複数のトレイ式巻取ユニットが配置されている範囲に配置されていないことを特徴とする請求項4に記載の自動ワインダ。 - 前記トレイ搬送装置が、前記トレイに載せられた前記給糸ボビンに対して、前記トレイ式巻取ユニットに前記給糸ボビンを供給する前の準備動作を行うボビン準備装置をさらに備え、
前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットと、前記ボビン準備装置とが、前記複数のトレイ式巻取ユニットに対して、前記配列方向の同じ側に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動ワインダ。 - 前記トレイ搬送装置は、前記複数のトレイ式巻取ユニットに沿って前記配列方向に延び、前記複数のトレイ式巻取ユニットから排出された前記トレイが搬送される帰還経路を有し、
前記マガジン式巻取ユニットが、前記給糸ボビンを排出するボビン排出装置を有し、
前記帰還経路を挟んで前記マガジン式巻取ユニットと反対側に配置され、前記マガジン式巻取ユニットから排出されたボビンを回収するボビン回収部と、
前記帰還経路を搬送される前記トレイに載せられた前記給糸ボビンと、前記マガジン式巻取ユニットから排出される給糸ボビンとの干渉を避けるための干渉回避手段をさらに備えていることを特徴とする請求項7に記載の自動ワインダ。 - 前記マガジン式巻取ユニットは、前記干渉回避手段として、排出された前記給糸ボビンが、前記帰還経路を搬送される前記トレイに載せられた前記給糸ボビンが通過する領域を通らないように、前記給糸ボビンを排出する前記ボビン排出装置を有していることを特徴とする請求項8に記載の自動ワインダ。
- 前記ボビン排出装置は、排出された前記給糸ボビンが、前記帰還経路を搬送される前記トレイに載せられた前記給糸ボビンが通過する領域を飛び越えるように、前記マガジン式巻取ユニットから前記給糸ボビンを排出することを特徴とする請求項9に記載の自動ワインダ。
- 前記マガジン式巻取ユニットは、排出された前記給糸ボビンが、前記帰還経路を搬送される前記トレイに載せられた前記給糸ボビンが通過する領域を横切るように、記マガジン式巻取ユニットから前記給糸ボビンを排出する前記ボビン排出装置を有し、
前記干渉回避手段が、
前記帰還経路の、前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットが配置された範囲における前記トレイの有無を検出するトレイ検出部と、
前記ボビン排出装置の動作を制御する制御部とを有し、
前記制御部は、前記トレイ検出部によって前記トレイが検出されていないときに、前記ボビン排出装置に、前記マガジン式巻取ユニットから前記給糸ボビンを排出させることを特徴とする請求項8に記載の自動ワインダ。 - 前記マガジン式巻取ユニットは、前記干渉回避手段として、前記給糸ボビンを、糸が解舒される解舒位置と、前記解舒位置から離れた排出位置との間で移動させることができるように構成され、前記給糸ボビンを前記解舒位置から前記排出位置に移動させることによって前記給糸ボビンを排出させる前記ボビン排出装置を有することを特徴とする請求項8に記載の自動ワインダ。
- 前記トレイ式巻取ユニットにおいて、前記給糸ボビンから糸が正常に解舒されなかったことを検出する解舒不良検出手段をさらに備え、
前記ボビン準備装置は、前記解舒不良検出手段によって、糸が正常に解舒されなかったことが検出された前記給糸ボビンが載せられた前記トレイを貯留するトレイ貯留部を有していることを特徴とする請求項4〜12のいずれかに記載の自動ワインダ。 - 前記ボビン準備装置が、
前記トレイに載せられた前記給糸ボビンの糸端を前記トレイ式巻取ユニットにおいて捕捉可能にするための口出し処理を行う口出しする口出し装置と、
前記口出し装置による前記口出し処理が失敗した前記給糸ボビンが載せられた前記トレイを貯留するトレイ貯留部と、をさらに備えていることを特徴とする請求項4〜13のいずれかに記載の自動ワインダ。 - 形成された前記パッケージを玉揚げする玉揚げ装置をさらに備え、
前記玉揚げ装置は、前記複数のトレイ式巻取ユニットよって形成されたパッケージ、及び、前記少なくとも1つのマガジン式巻取ユニットによって形成されたパッケージのうち、前記複数のトレイ式巻取ユニットよって形成されたパッケージのみを玉揚げすることを特徴とする請求項13又は14に記載の自動ワインダ。 - 請求項13又は14に係る自動ワインダを用いて、給糸ボビンから解舒された糸を巻き取ってパッケージを形成する糸巻取方法であって、
前記トレイ式巻取ユニットから排出され、前記トレイ貯留部に貯留された前記トレイに載せられた前記給糸ボビンを前記マガジン装置にセットし、前記マガジン式巻取ユニットにおいて、前記マガジン装置から供給された前記給糸ボビンから糸を解舒して巻き取ることを特徴とする糸巻取方法。
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