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JP2016098161A - フロートガラス製造装置、およびフロートガラス製造方法 - Google Patents

フロートガラス製造装置、およびフロートガラス製造方法 Download PDF

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JP2016098161A JP2014238199A JP2014238199A JP2016098161A JP 2016098161 A JP2016098161 A JP 2016098161A JP 2014238199 A JP2014238199 A JP 2014238199A JP 2014238199 A JP2014238199 A JP 2014238199A JP 2016098161 A JP2016098161 A JP 2016098161A
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哲史 瀧口
Tetsushi Takiguchi
哲史 瀧口
直哉 川崎
Naoya Kawasaki
直哉 川崎
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Abstract

【課題】成形域の下流側においてガラスリボンが幅方向に揺動することを抑制できるフロートガラス製造装置を提供する。
【解決手段】本発明のフロートガラス製造装置の一つの態様は、溶融金属が貯留されるボトムを有するフロートバスを備え、フロートバスは、ガラスリボンの幅方向の端部を上方から押圧しガラスリボンを支持する複数のトップロールと、ボトムの上方に設けられる複数のヒータと、を有し、フロートバスを上方から視た際のヒータが配置される領域は、搬送方向、および幅方向に沿って区割りされた複数の区画を有し、幅方向に隣接する区画同士の間の区割り線は、ガラスリボンの粘度が105.7dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域において、トップロールよりも幅方向の内側に位置する内側区割り線を含み、内側区割り線とトップロールとの幅方向の距離は、100mm以上、350mm以下であることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、フロートガラス製造装置、およびフロートガラス製造方法に関する。
たとえば、特許文献1には、複数のヒータを設けるヒータ領域をガラスリボンの移動方向および幅方向に区画し、各区画に複数のヒータを設け、1つの区画内に設けた複数のヒータを対応する1つの制御器で一括制御するフロートガラス製造装置が記載されている。
特開2011−225386号公報
ところで、上記のようなフロートガラス製造装置においては、トップロールによってガラスリボンの幅方向の端部を支持しつつ、フロートバスの下流側からガラスリボンを引っ張ることによってガラスリボンを搬送している。
ガラスリボンの成形域下流側においては、ガラスリボンの粘度が高いため、トップロールによってガラスリボンの幅方向の端部を支持しにくい。これにより、下流側からガラスリボンを引っ張る力に偏りがあると、成形域下流側においてガラスリボンが幅方向に揺動する場合があった。ガラスリボンの位置が幅方向に揺動すると、ガラスリボンの板厚にバラツキが生じてしまう虞があった。
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて成されたものであって、成形域の下流側においてガラスリボンが幅方向に揺動することを抑制できるフロートガラス製造装置、およびフロートガラス製造方法を提供することを目的の一つとする。
本発明のフロートガラス製造装置の一つの態様は、溶融金属が貯留されるボトムを有するフロートバスを備え、前記溶融金属の表面上に溶融ガラスを連続的に供給してガラスリボンを形成し、前記ガラスリボンを搬送方向に搬送するフロートガラス製造装置であって、前記フロートバスは、前記ガラスリボンにおける前記搬送方向と直交する幅方向の端部を上方から押圧し前記ガラスリボンを支持する複数のトップロールと、前記ボトムの上方に設けられる複数のヒータと、前記ヒータを制御する複数の制御装置と、を有し、前記フロートバスを上方から視た際の前記ヒータが配置される領域は、前記搬送方向、および前記幅方向に沿って区割りされた複数の区画を有し、前記制御装置は、前記区画ごとに設けられ、対応する前記区画に設けられた複数の前記ヒータを一括して制御し、前記幅方向に隣接する前記区画同士の間の区割り線は、前記ガラスリボンの粘度が105.7dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域において、前記トップロールよりも前記幅方向の内側に位置する内側区割り線を含み、前記内側区割り線と前記トップロールとの前記幅方向の距離は、100mm以上、350mm以下であることを特徴とする。
前記内側区割り線は、前記複数の区画のうち前記幅方向の両端に設けられる第1区画と、前記第1区画と前記幅方向に隣接する第2区画との間の区割り線である構成としてもよい。
前記第1区画のうち前記ガラスリボンの粘度が105.7dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域に含まれる区画における前記ヒータの出力は、30kW/m以上である構成としてもよい。
前記第2区画のうち前記ガラスリボンの粘度が105.7dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域に含まれる区画における前記ヒータの出力は、20kW/m以上である構成としてもよい。
前記幅方向に並ぶ前記区画の数は、奇数である構成としてもよい。
前記搬送方向に隣接する前記区画のうちの少なくとも一組は、互いに前記幅方向にずれている構成としてもよい。
本発明のフロートガラス製造方法の一つの態様は、フロートバスに貯留された溶融金属の表面上に、溶融ガラスを連続的に供給してガラスリボンを形成し、前記ガラスリボンを搬送方向に搬送するフロートガラス製造方法であって、複数のトップロールを用いて、前記ガラスリボンにおける前記搬送方向と直交する幅方向の端部を上方から押圧し前記ガラスリボンを支持することと、複数のヒータを用いて前記ガラスリボンを加熱することと、を含み、前記フロートバスを上方から視た際の前記ヒータが配置される領域は、前記搬送方向、および前記幅方向に沿って区割りされた複数の区画を有し、前記区画に設けられた複数の前記ヒータは、前記区画ごとに一括して制御され、前記幅方向に隣接する前記区画同士の間の区割り線は、前記ガラスリボンの粘度が105.7dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域において、前記トップロールよりも前記幅方向の内側に位置する内側区割り線を含み、前記内側区割り線と前記トップロールとの前記幅方向の距離は、100mm以上、350mm以下であることを特徴とする。
本発明の一つの態様によれば、成形域の下流側においてガラスリボンが幅方向に揺動することを抑制できるフロートガラス製造装置、およびフロートガラス製造方法が提供される。
本実施形態のフロートガラス製造装置の部分を示す断面図である。 本実施形態のフロートバスを示す平面図である。 本実施形態のフロートバスを示す平面図である。 本実施形態のトップロールを示す平面図である。 本実施形態のトップロールを示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るフロートガラス製造装置およびフロートガラス製造方法について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
なお、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示し、Z軸方向を上下方向とし、X軸方向を図2に示すフロートバス10の長さ方向とし、Y軸方向をフロートバス10の幅方向とする。フロートバス10の長さ方向は、図2における左右方向であり、本明細書においては、ガラスリボンGRの搬送方向である。また、フロートバス10の幅方向は、図2における左右方向であり、ガラスリボンGRの搬送方向と直交する幅方向である。
なお、本明細書において、ガラスリボンGRの搬送方向とは、平面視においてガラスリボンGRが搬送される方向である。
また、本明細書において、上流側および下流側とは、フロートガラス製造装置1内におけるガラスリボンGRの搬送方向(X軸方向)に対するものである。すなわち、本明細書においては、+X側が下流側であり、−X側が上流側である。
また、本明細書において、幅方向(Y軸方向)の内側とは、幅方向において、フロートバス10の幅方向の中心が位置する側である。本明細書において、幅方向の外側とは、幅方向において、フロートバス10の幅方向の中心が位置する側と反対側である。
なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、幅方向とは、フロートバス10の幅方向およびガラスリボンGRの幅方向を意味するものとし、搬送方向とは、ガラスリボンGRの搬送方向を意味するものとする。
図1は、本実施形態のフロートガラス製造装置1の部分を示す断面図(ZX断面図)である。図2および図3は、フロートバス10を示す平面図である。図2および図3においては、ルーフ11bの図示を省略している。また、図3においては、トップロール20〜29の図示を省略している。
本実施形態のフロートガラス製造装置1は、図1に示すように、内部空間ARを有するフロートバス10を備える。また、フロートガラス製造装置1は、図示しない溶融炉と、図示しない徐冷炉と、を備える。
フロートバス10は、内部空間AR内においてガラスリボンGRを成形する装置である。フロートバス10の上流側(−X側)には、図示しない溶融炉が接続されている。溶融炉は、リップ19を介して、上流側からフロートバス10に貯留された溶融金属Mの表面Ma上に溶融ガラスGmを供給する。溶融ガラスGmは、ツイール18により流量を制御されつつ、溶融金属Mの表面Ma上に連続的に供給される。
フロートバス10の下流側(+X側)には、図示しない徐冷炉が接続されている。徐冷炉は、フロートバス10で成形されたガラスリボンGRを冷却する。徐冷炉には、たとえば、複数の搬送ロールが設けられている。ガラスリボンGRは、徐冷炉の搬送ロールによって、下流側に引っ張られることで上流側(−X側)から下流側へと搬送される。
すなわち、フロートガラス製造装置1は、フロートバス10に貯留された溶融金属Mの表面Ma上に溶融ガラスGmを連続的に供給してガラスリボンGRを形成し、ガラスリボンGRを搬送方向(X軸方向)に搬送する。
フロートバス10は、ボトム11aと、ルーフ11bと、複数のヒータ30と、複数の制御装置40と、を有する。また、フロートバス10は、図2に示すように、複数のトップロール20〜29を有する。
図1に示すように、ボトム11aには、溶融金属Mが貯留されている。ルーフ11bは、ボトム11aの上側(+Z側)を覆っている。複数のヒータ30は、ルーフ11bに設けられている。複数のヒータ30は、制御装置40によって制御され、溶融金属M上に形成されるガラスリボンGRを加熱可能となっている。
以下、フロートバス10の各部について詳細に説明する。
(ボトム)
ボトム11aは、ボトム本体12と、ボトムケーシング13と、を有する。
ボトム本体12の上側(+Z側)の面には、下側(−Z側)に凹となる貯留槽12aが形成されている。貯留槽12aの内部には、溶融金属Mが貯留される。溶融金属Mは、たとえば、溶融スズ、溶融スズ合金等である。ボトム本体12の材質は、たとえば、粘土質レンガ等である。
ボトムケーシング13は、ボトム本体12の外側面を覆っている。ボトムケーシング13は、たとえば、鋼製である。
(ルーフ)
ルーフ11bは、ボトム11aの上側(+Z側)に配置されている。ルーフ11bは、ルーフケーシング15と、ルーフレンガ層16と、を有する。
ルーフケーシング15は、たとえば、フロートバス10が設置されている建物の梁等の図示しない上部構造から吊り下げられている。ルーフケーシング15は、下側(−Z側)に開口する箱型である。ルーフケーシング15には、図示しないガス導入口が設けられている。ルーフケーシング15は、たとえば、鋼製である。
ルーフケーシング15における下側(−Z側)の部分の内側には、図示しないサイドウォールが固定されている。サイドウォールの材質は、たとえば、保温レンガ、シリマナイト等である。
ルーフレンガ層16は、図示しないサイドウォールの内側に設けられている。ルーフレンガ層16は、図示しない格子状に組まれた骨組みの上に、PBAと呼ばれる略直方体状のレンガブロックを載置して構成される。格子状に組まれた骨組みは、たとえば、ルーフケーシング15の内側の天面から吊り下げられている。これにより、ルーフレンガ層16は、所望の高さに配置される。
ルーフレンガ層16は、フロートバス10の内部空間ARを下方空間AR1と上方空間AR2とに二分する。
下方空間AR1は、フロートバス10の内部空間ARのうちボトム11aとルーフ11bとの間に位置する空間である。下方空間AR1は、溶融金属Mおよび溶融金属M上に形成されるガラスリボンGRと接している。
上方空間AR2は、フロートバス10の内部空間ARのうちルーフ11bの内部に位置する空間である。上方空間AR2は、ルーフレンガ層16と図示しないサイドウォールとの上側(+Z側)に位置する。上方空間AR2は、ルーフレンガ層16に設けられた貫通孔を介して、下方空間AR1と連通している。
図示は省略するが、ボトム11aとルーフ11bとの上下方向の間には、サイドシールが設けられている。サイドシールは、ボトム11aとルーフ11bとの上下方向の隙間をシールする。これにより、ボトム11aとルーフ11bと図示しないサイドシールとによって囲まれた略密閉された内部空間ARが形成される。
(ヒータ)
複数のヒータ30は、ボトム11aの上方に設けられている。フロートバス10において複数のヒータ30は、たとえば、数千本程度、設置されている。複数のヒータ30は、上下方向(Z軸方向)に延びている。複数のヒータ30は、ルーフレンガ層16を貫通して設置されている。本実施形態において複数のヒータ30は、たとえば、中実の円柱形状である。複数のヒータ30の材質は、たとえば、炭化ケイ素(SiC)である。
図3に示すように、フロートバス10を上方から視た際の複数のヒータ30が配置されるヒータ領域ARHは、溶融金属M上に形成されるガラスリボンGRの搬送方向(X軸方向)、および搬送方向と直交する幅方向(Y軸方向)に沿って区割りされた複数の区画を有している。図3に示す例では、ヒータ領域ARHは、搬送方向に沿って列A〜列Hに分割されるとともに、列B〜列Gが幅方向に沿って5つの区画に区割りされている。詳細については後述する。
各区画には、それぞれヒータ30が複数設けられている。一つの区画に設けられる複数のヒータ30は、同一の制御装置40に接続される。すなわち、一つの区画に設けられた複数のヒータ30は、一つの制御装置40によって一括して制御される。区画内における複数のヒータ30は、たとえば、複数のヒータ30からガラスリボンGRに向けて放射される熱量が、一つの区画内においてほぼ均一となるように設置されている。
なお、本実施形態においてヒータ領域ARHは、上方から視た際に貯留槽12aの内側に位置する領域である。
(制御装置)
制御装置40は、ヒータ30を制御する。制御装置40は、上述したヒータ領域ARHの有する区画ごとに設けられている。制御装置40は、対応する区画に設けられた複数のヒータ30を一括して制御する。制御装置40の構成は、一つの区画内における複数のヒータ30の出力を一括して調整できる範囲において、特に限定されない。
(トップロール)
複数のトップロール20〜29は、図2に示すように、ガラスリボンGRの幅方向(Y軸方向)の両側に対向配置されている。トップロール20〜29は、ガラスリボンGRの幅が、表面張力によって狭まるのを防止している。トップロールの設置数は、ガラスの種類や目標厚さ等の成形条件に応じて適宜設定される。トップロールの設置数は、たとえば、4対以上、30対以下、好ましくは10対以上、30対以下である。図2に示す例では、トップロールは、トップロール20,25、トップロール21,26、トップロール22,27、トップロール23,28、およびトップロール24,29の計5対設けられている。製造するフロートガラスの板厚を小さくするほど、トップロールの設置数は増加する傾向にある。
なお、トップロール20〜29の構成は、設けられる位置が異なる点を除いて同様の構成であるため、以下の説明においては、代表してトップロール24についてのみ説明する場合がある。
これらのトップロール20〜29、より正確には後述のトップロール本体は、ガラスリボンGRの成形域ARFに設けられる。本明細書においてガラスリボンGRの成形域ARFとは、ガラスリボンGRの粘度が104.5dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域である。本実施形態において成形域ARFは、ヒータ領域ARHのうち列B〜列Gが設けられる領域に相当する。
成形域ARFは、上流側成形域ARF1と、下流側成形域ARF2と、を有する。
上流側成形域ARF1は、成形域ARFの上流側(−X側)に位置する領域である。上流側成形域ARF1は、ガラスリボンGRの粘度が104.5dPa・s以上で、かつ、105.7dPa・sより小さい領域である。本実施形態において上流側成形域ARF1は、ヒータ領域ARHのうち列B〜列Eが設けられる領域に相当する。上流側成形域ARF1においては、列B〜列Eの各区画におけるヒータ30の出力が調整され、ガラスリボンGRの板厚が調整される。
下流側成形域ARF2は、成形域ARFの下流側(+X側)に位置する領域である。下流側成形域ARF2は、ガラスリボンGRの粘度が105.7dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域である。すなわち、下流側成形域ARF2におけるガラスリボンGRの粘度は、上流側成形域ARF1におけるガラスリボンGRの粘度よりも高い。本実施形態において下流側成形域ARF2は、ヒータ領域ARHのうち列F,Gが設けられる領域に相当する。
下流側成形域ARF2においては、上流側成形域ARF1において板厚が調整されたガラスリボンGRの温度が、上流側(−X側)から下流側(+X側)に向かうにしたがって徐々に低下するように、列F,Gの各区画におけるヒータ30の出力が調整される。
図4は、最も下流側(+X側)に設けられるトップロール24がガラスリボンGRに嵌合する状態を示す断面図である。
図4に示すように、トップロール24は、ガラスリボンGRの幅方向(Y軸方向)の端部を支持するトップロール本体24Aと、トップロール本体24Aに連結される回転軸24Bと、で構成される。回転軸24Bが電気モータ等の駆動装置で回転駆動されると、トップロール本体24Aが回転しながらガラスリボンGRの幅方向の端部を下流側に送り出す。
トップロール本体24Aは、円板状である。トップロール本体24Aの外周面は、ガラスリボンGRの幅方向(Y軸方向)の端部に上側(+Z側)から接触する。トップロール本体24Aの外周面には、滑り止めのため、周方向に沿って複数の突起が設けられている。これにより、トップロール24は、ガラスリボンGRに嵌合される。トップロール24は、ガラスリボンGRにおける幅方向の端部を上方から押圧しガラスリボンGRを支持する。
トップロール本体24AがガラスリボンGRに嵌合されることで、ガラスリボンGRの幅方向(Y軸方向)の端部には、耳部GReが形成される。耳部GReは、トップロール本体24Aが嵌合した痕跡のある嵌合部位GRe1と、嵌合部位GRe1よりも外側に位置する外側部位GRe2とからなる。ガラスリボンGRにおける耳部GReの内側の中央部位GRcが、板厚が調整され製品となる部分である。
トップロール本体24AがガラスリボンGRと嵌合する位置は、たとえば、ガラスリボンGRの外縁部GRaから幅方向の内側(−Y側)に100mm以上、150mm以下程度、離間した位置である。言い換えると、ガラスリボンGRの耳部GReの幅方向の寸法は、たとえば、100mm以上、150mm以下程度である。
トップロール本体24Aは、たとえば、金属製である。トップロール本体24Aの内部は、トップロール本体24AとガラスリボンGRとが接着することを抑制するために、たとえば、水冷されている。
溶融金属M上に形成されるガラスリボンGRは、トップロール20〜29によって幅方向(Y軸方向)に拡がった状態を維持されている。すなわち、ガラスリボンGRの形状、すなわち、ガラスリボンGRの流線は、トップロール20〜29の配置によって規定される。
以下、区画の区割り方について詳細に説明する。
ヒータ領域ARHは、図2に示すように、ガラスリボンGRの搬送方向(X軸方向)に沿って複数の列A〜列Hに分割される。この列の数は、ガラスの種類や貯留槽12aの大きさ等の成形条件に応じて適宜設定される。この列の数は、たとえば、4つ以上、15以下程度が好ましい。この列の数が少な過ぎると、ガラスリボンGRの搬送方向の温度分布を十分に制御するのが難しい。一方、この列の数が多すぎると、必要な制御装置40の数が多くなり、フロートガラス製造装置1が大型化するとともに、フロートガラス製造装置1の管理が煩雑になる。
列B〜列Gは、たとえば、図3に示すように、ガラスリボンGRの幅方向(Y軸方向)に沿って複数の区画に区割りされる。複数の区画は、ガラスリボンGRの幅方向中心線に対して対称に配置されることが好ましい。
各列における区画の数は、ガラスの種類や貯留槽12aの大きさ等の成形条件に応じて適宜設定される。列ごとの区画の数は、4以上、30以下であることが好ましく、4以上、20以下であることがより好ましく、4以上、15以下であることがさらに好ましい。この区画の数が少な過ぎると、ガラスリボンGRの搬送方向の温度分布を十分に制御するのが難しい。一方、この列の数が多すぎると、必要な制御装置40の数が多くなり、フロートガラス製造装置1が大型化するとともに、フロートガラス製造装置1の管理が煩雑になる。本実施形態において各列は、たとえば、5つの区画に分割されている。すなわち、本実施形態において幅方向(Y軸方向)に並ぶ区画の数は、奇数である。
ここで、搬送方向(X軸方向)に隣接する2列は、分割線PL1で分割されている。分割線PL1は、搬送方向に隣り合うヒータ30同士の間のほぼ中央に位置する。一方、幅方向(Y軸方向)に隣接する2つの区画は、区割り線PL2で区割りされている。区割り線PL2は、ガラスリボンGRの幅方向に隣り合うヒータ30同士の間のほぼ中央に位置する。本実施形態において分割線PL1は、たとえば、幅方向に延びる直線である。本実施形態において区割り線PL2は、たとえば、搬送方向に延びる直線である。
本実施形態において、搬送方向(X軸方向)に隣接する2列の間では、たとえば、少なくとも一箇所以上、区割り線が幅方向(Y軸方向)にずれて設けられている。これにより、搬送方向に隣接する区画のうちの少なくとも一組は、互いに幅方向(Y軸方向)にずれている。搬送方向に隣接する区画とは、たとえば、区画F2,G2、区画F4,G4等である。
本実施形態において上流側成形域ARF1に位置する列B〜列Eは、たとえば、ガラスリボンGRの所定の流線FL1,FL2に沿って幅方向(Y軸方向)に区割りされている。
ここで、ガラスリボンGRの流線とは、ガラスリボンGRの幅方向(Y軸方向)の所定部位が定常的に通過する流路を意味する。ガラスリボンGRの流線は、上方から視た際のガラスリボンGRの外形線を含む。ガラスリボンGRの所定の流線FL1,FL2は、たとえば、ガラスリボンGRの板厚が平均値から大きくずれている部位に対応する流路である。本実施形態において区画B2,C2,D2,E2,F2,G2は、流線FL1と重なっている。本実施形態において区画B4,C4,D4,E4,F4,G4は、流線FL2と重なっている。
下流側成形域ARF2に位置する列F,Gを区割りする区割り線PL2は、内側区割り線PL2a,PL2b,PL2c,PL2dを含む。言い換えると、幅方向(Y軸方向)に隣接する区画同士の間の複数の区割り線PL2は、下流側成形域ARF2において、内側区割り線PL2a,PL2b,PL2c,PL2dを含む。本実施形態において内側区割り線PL2a〜PL2dは、複数の区画のうち幅方向(Y軸方向)の両端に設けられる第1区画と、第1区画と幅方向に隣接する第2区画との間の区割り線である。
ここで、図3の例において第1区画とは、区画B1,B5,C1,C5…F1,F5,G1,G5に相当する。図3の例において第2区画とは、区画B2,B4,C2,C4…F2,F4,G2,G4に相当する。
内側区割り線PL2aは、第1区画F1と第2区画F2との間の区割り線である。内側区割り線PL2bは、第1区画F5と第2区画F4との間の区割り線である。内側区割り線PL2cは、第1区画G1と第2区画G2との間の区割り線である。内側区割り線PL2dは、第1区画G5と第2区画G4との間の区割り線である。
なお、内側区割り線PL2a〜PL2dは、設けられる位置が異なる点および対応するトップロールが異なる点を除いて同様の構成であるため、以下の説明においては、代表して内側区割り線PL2cについてのみ説明する場合がある。
図5は、内側区割り線PL2cについて説明するための平面図である。
内側区割り線PL2cは、図5に示すように、トップロール24よりも幅方向の内側(−Y側)に位置する。
本実施形態においては、トップロール24のトップロール本体24Aは、たとえば、搬送方向(X軸方向)に対して傾いて設けられている。そのため、内側区割り線PL2cとトップロール24との幅方向(Y軸方向)の距離は、搬送方向の位置によって異なる。内側区割り線PL2cとトップロール24との幅方向の最短距離LT1は、100mm以上である。内側区割り線PL2cとトップロール24との幅方向の最長距離LT2は、350mm以下である。すなわち、内側区割り線PL2cとトップロール24との幅方向の距離は、100mm以上、350mm以下である。
内側区割り線PL2cとガラスリボンGRの外縁部GRaとの幅方向(Y軸方向)の最短距離LG1は、たとえば、250mm以上である。内側区割り線PL2cとガラスリボンGRの外縁部GRaとの幅方向の最長距離LG2は、たとえば、500mm以下である。すなわち、内側区割り線PL2cとガラスリボンGRの外縁部GRaとの幅方向の距離は、たとえば、250mm以上、500mm以下である。
本実施形態において、内側区割り線PL2cの幅方向外側(+Y側)に位置する第1区画G1におけるヒータ30の出力は、たとえば、30kW/m以上である。言い換えると、第1区画のうち下流側成形域ARF2に含まれる区画におけるヒータ30の出力は、たとえば、30kW/m以上である。
第1区画G1におけるヒータ30の出力をこのように設定することで、ガラスリボンGRの耳部GReを好適に加熱できる。これにより、トップロール24がガラスリボンGRと嵌合しやすくなり、ガラスリボンGRの幅方向の揺動を抑制できる。
また、一例として、内側区割り線PL2cの幅方向の内側(−Y側)に位置する第2区画G2において、ヒータ30の出力は、たとえば、20kW/m以上である。言い換えると、第2区画のうち下流側成形域ARF2に含まれる区画におけるヒータ30の出力は、たとえば、20kW/m以上である。
第2区画G2におけるヒータ30の出力をこのように設定することで、下流側成形域ARF2におけるガラスリボンGRの中央部位GRcの幅方向(Y軸方向)の粘度を適切に制御しやすい。
次に、フロートガラス製造装置1を用いたフロートガラス製造方法の手順について説明する。
まず、図1に示すように、図示しない溶融炉から溶融ガラスGmをフロートバス10に流入させる。フロートバス10に流入された溶融ガラスGmは、溶融金属Mの表面Maを、帯板状のガラスリボンGRとなって上流側(−X側)から下流側(+X側)に流動する。
そして、複数のヒータ30によってガラスリボンGRを加熱しつつ、複数のトップロール20〜29によってガラスリボンGRの幅方向(Y軸方向)の端部を支持して下流側(+X側)に送り出す。このとき、ルーフケーシング15に設けられた図示しないガス導入口から還元性ガスを上方空間AR2に導入する。
導入する還元性ガスは、たとえば、水素(H)である。本実施形態においては、還元性ガスである水素に不活性ガスを混合した混合ガスを上方空間AR2に導入する。不活性ガスとしては、たとえば、窒素(N)である。
上方空間AR2に導入された混合ガス、すなわち、還元性ガス(H)と不活性ガス(N)とは、ルーフレンガ層16の貫通孔を介して、下方空間AR1に流入する。これにより、ボトム11aの貯留槽12aに貯留されている溶融金属Mが酸化することを抑制できる。
成形域ARFにおいて、ガラスリボンGRは、図示しない徐冷炉の搬送ロールによって下流側(+X側)から引っ張られることで搬送方向(X軸方向)に延ばされるとともに、トップロール20〜29によって幅方向(Y軸方向)に延ばされる。加えて、上流側成形域ARF1においては、区画ごとのヒータ30の出力に差をつけることによって、ガラスリボンGRの板厚を均一化する。このようにして、上流側成形域ARF1において、ガラスリボンGRの板厚を調整する。
上流側成形域ARF1におけるヒータ30の出力調整の一例としては、ガラスリボンGRの板厚が平均値から大きくずれている部分に位置する区画のヒータ30の出力を大きくする等がある。本実施形態において板厚が平均値から大きくずれている部分に位置する区画とは、たとえば、流線FL1,FL2と重なる区画B2,B4,C2,C4…F2,F4,G2,G4である。
下流側成形域ARF2においては、上流側成形域ARF1において板厚が調整されたガラスリボンGRの温度が、下流側(+X側)に向かうにしたがって徐々に低下するようにヒータ30の出力を調整する。下流側成形域ARF2における第1区画F1,F5,G1,G5においては、第1区画F1,F5,G1,G5よりも内側の区画に比べて、ヒータ30の出力を高く設定する。具体的には、上述したように、たとえば、第1区画F1,F5,G1,G5におけるヒータ30の出力は、30kW/m以上に設定される。
図1に示すように、溶融金属Mの表面Ma上に形成されたガラスリボンGRは、フロートバス10の下流側(+X側)の端部に設けられた開口部10aを介して、フロートバス10の下流側に接続された図示しない徐冷炉へと搬送される。徐冷炉において、ガラスリボンGRは冷却される。徐冷炉において冷却されたガラスリボンGRは、切断装置で所定の寸法に切断され、目的の大きさのガラス板が得られる。
以上のようにして、フロートガラスが製造される。
本実施形態において製造されるフロートガラスは、たとえば、無アルカリガラスである。
製造される無アルカリガラスは、たとえば、酸化物基準の質量%表示で、SiO:50%以上、73%以下、Al:10.5%以上、24%以下、B:0%以上、12%以下、MgO:0%以上、10%以下、CaO:0%以上、14.5%以下、SrO:0%以上、24%以下、BaO:0%以上、13.5%以下、MgO+CaO+SrO+BaO:8%以上、29.5%以下、ZrO:0%以上、5%以下、を含有する。
また、他の例として、製造される無アルカリガラスは、たとえば、酸化物基準の質量%表示で、SiO:57%以上、65%以下、Al:14%以上、23%以下、B:0%以上、5.5%以下、MgO:1%以上、8.5%以下、CaO:3%以上、12%以下、SrO:0%以上、10%以下、BaO:0%以上、5%以下、MgO+CaO+SrO+BaO:12%以上、23%以下、ZrO:0%以上、5%以下、を含有する。このとき、無アルカリガラスのガラス転移点は、730℃以上、850℃以下である。また、無アルカリガラスの粘度は、10dPa・sとなる温度が1220℃以上、1350℃以下である。
また、本実施形態において製造されるフロートガラスの板厚は、特に限定されず、たとえば、1.0mm以下である。
本実施形態によれば、下流側成形域ARF2に位置する内側区割り線PL2cとトップロール24との幅方向の距離が、100mm以上、350mm以下である。そのため、たとえば、内側区割り線PL2cの幅方向外側の第1区画G1におけるヒータ30の出力を大きくすることで、ガラスリボンGRにおけるトップロール本体24Aが嵌合する部分、すなわち、ガラスリボンGRの耳部GReを加熱して粘度を低くできる。これにより、下流側成形域ARF2において、トップロール本体24AがガラスリボンGRにより深く嵌合し、トップロール24によってガラスリボンGRを安定して支持できる。したがって、本実施形態によれば、徐冷炉の搬送ロールによる下流側からの引っ張りにバラツキがある場合であっても、成形域ARFの下流側、すなわち、下流側成形域ARF2においてガラスリボンGRが幅方向に揺動することを抑制できる。
また、たとえば、内側区割り線PL2cとトップロール24との幅方向の距離が大きいと、第1区画G1に含まれるガラスリボンGRの中央部位GRcの領域が大きくなる。そのため、第1区画G1におけるヒータ30の出力を大きくした際に、製品となる中央部位GRcが過度に加熱され、上流側成形域ARF1で調整された中央部位GRcの板厚が変動する虞がある。
これに対して、本実施形態によれば、内側区割り線PL2cとトップロール24との幅方向の距離が、100mm以上、350mm以下であるため、第1区画G1に含まれる中央部位GRcの領域を小さくできる。これにより、第1区画G1におけるヒータ30の出力を大きくした場合であっても、中央部位GRcが過度に加熱されることを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、ガラスリボンGRの耳部GReを加熱してガラスリボンGRの幅方向の揺動を抑制できるとともに、製品となる中央部位GRcが過度に加熱されて中央部位GRcの板厚が変動することを抑制できる。
また、たとえば、下流側成形域ARF2において、中央部位GRcの粘度分布のバランスが悪いと、ガラスリボンGRの下流側からの引っ張られ方が不均一となり、製品の板厚がばらつく虞がある。一例としては、ガラスリボンGRの幅方向の粘度分布が急激に変化する部分があるような場合、その部分の幅方向の両側において、それぞれ下流側からの引っ張られ方が大きく異なる。そのため、ガラスリボンGRの板厚が変動しやすい。
これに対して、本実施形態によれば、内側区割り線PL2cがトップロール24の内側の近傍に設けられているため、ガラスリボンGRの耳部GReの温度制御と、中央部位GRcの温度制御と、をそれぞれ独立して制御することが可能である。これにより、本実施形態によれば、ガラスリボンGRの耳部GReの粘度を最適化するとともに、中央部位GRcの粘度分布をより精密に調整することが可能である。
一例として、内側区割り線PL2cによって区割りされる第2区画G2におけるヒータ30の出力を、第1区画G1におけるヒータ30の出力に比較的近い出力とすることで、ガラスリボンGRの幅方向の粘度分布が急激に変化することを抑制できる。具体的には、上述したように、たとえば、第1区画G1のヒータ30の出力を30kW/m以上とし、第2区画G2のヒータ30の出力を20kW/m以上とできる。
また、本実施形態によれば、内側区割り線PL2cは、複数の区画のうち幅方向の両端に設けられる第1区画G1と、第1区画G1と幅方向に隣接する第2区画G2との間の区割り線である。そのため、第1区画G1におけるヒータ30の出力を上げることにより、ガラスリボンGRの耳部GReを加熱できるとともに、ガラスリボンGRの外縁部GRaよりも幅方向外側の溶融金属Mを加熱できる。
また、たとえば、ガラスリボンGRの幅方向の中央に区割り線が位置する場合、ガラスリボンGRの幅方向の中央の加熱にムラが生じる虞がある。
また一方で、ガラスリボンGRの板厚を精度よく均一化するためには、各区画は幅方向中心線に対して対称に配置されることが好ましい。
これに対して、本実施形態によれば、幅方向に並ぶ区画の数は、奇数である。そのため、ガラスリボンGRの幅方向の中心に区割り線が位置しないようにするとともに、各区画が幅方向中心線に対して対称となるように、各区画を設定できる。
また、本実施形態によれば、搬送方向に隣接する区画のうちの少なくとも一組は、互いに幅方向にずれている。そのため、たとえば、下流側成形域ARF2に含まれる列F,Gにおいて、内側区割り線PL2a,PL2cをそれぞれ適切に設定できる。
また、所定の流線FL1,FL2に沿って各区画を設定できるため、上流側成形域ARF1において板厚調整をより精度よく行うことができる。
なお、本実施形態においては、以下の構成および方法を採用してもよい。
本実施形態においては、内側区割り線PL2cは、第1区画G1と第2区画G2とを区割りする区割り線でなくてもよい。すなわち、内側区割り線PL2cよりも幅方向の内側に一つ以上の区割り線が設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、内側区割り線PL2cは、複数設けられていてもよい。すなわち、トップロール24から幅方向の内側に100mm以上、350mm以下となる領域に、2本以上の内側区割り線が設けられていてもよい。
また、ヒータ領域ARHの区割りは、上述した例に限られず、少なくとも一つの内側区割り線PL2cを含む範囲内において、特に限定されない。
また、本実施形態においては、ヒータ30の構成は、上述した構成に限られない。ヒータ30は、たとえば、中空のヒータであってもよいし、四角柱状であってもよい。
また、本実施形態において、ヒータ30の数、および配置は、特に限定されない。
また、本実施形態においては、たとえば、上方空間AR2は、幅方向に仕切られていてもよい。この場合、たとえば、ガラスリボンGRの外縁部GRaの少なくとも一部に沿って、上方空間AR2内に仕切部材を設けることで、上方空間AR2を幅方向に3つに分割することができる。
この構成によれば、仕切部材によって仕切られた空間ごとに、還元性ガス(H)を導入することができる。そのため、たとえば、上方空間AR2において、幅方向の中央の空間の還元性ガス(H)の濃度が、幅方向の両端の空間の還元性ガス(H)の濃度よりも低くなるように、上方空間AR2に還元性ガス(H)を導入できる。これにより、ガラスリボンGRの上方においては還元性ガス(H)の濃度を低くし、ガラスリボンGRより幅方向外側の溶融金属Mの上方においては還元性ガス(H)の濃度を高くすることができる。
溶融金属Mとして、たとえば、スズ(Sn)を用いる場合、溶融スズの一部は酸化物等の化合物の状態で蒸発し、下方空間AR1内に気体として存在する。このスズ化合物の気体に還元性ガス(H)が接触すると、スズ化合物は還元され下方へと落下する。このとき、スズ化合物の還元がガラスリボンGRの上方で生じると、還元されたスズ化合物がガラスリボンGR上に落下する。そのため、製造されるフロートガラスの歩留まりが低下してしまう虞があった。
これに対して、上述したようにして、ガラスリボンGRの上方における還元性ガス(H)の濃度を低くすることで、スズ化合物が還元されることを抑制できる。そのため、この構成によれば、製造されるフロートガラスの歩留まりが低下することを抑制できる。
また、本実施形態において製造されるフロートガラスは、無アルカリガラスに限定されるものではなく、本実施形態のフロートガラス製造装置1およびフロートガラス製造方法は、種々のガラスの製造に適用可能である。
なお、上記説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
1…フロートガラス製造装置、10…フロートバス、11a…ボトム、20,21,22,23,24,25,26,27,28,29…トップロール、30…ヒータ、40…制御装置、F1,F5,G1,G5…第1区画、F2,F4,G2,G4…第2区画、Gm…溶融ガラス、GR…ガラスリボン、M…溶融金属、Ma…表面、PL2…区割り線、PL2a,PL2b,PL2c,PL2d…内側区割り線

Claims (7)

  1. 溶融金属が貯留されるボトムを有するフロートバスを備え、前記溶融金属の表面上に溶融ガラスを連続的に供給してガラスリボンを形成し、前記ガラスリボンを搬送方向に搬送するフロートガラス製造装置であって、
    前記フロートバスは、
    前記ガラスリボンにおける前記搬送方向と直交する幅方向の端部を上方から押圧し前記ガラスリボンを支持する複数のトップロールと、
    前記ボトムの上方に設けられる複数のヒータと、
    前記ヒータを制御する複数の制御装置と、
    を有し、
    前記フロートバスを上方から視た際の前記ヒータが配置される領域は、前記搬送方向、および前記幅方向に沿って区割りされた複数の区画を有し、
    前記制御装置は、前記区画ごとに設けられ、対応する前記区画に設けられた複数の前記ヒータを一括して制御し、
    前記幅方向に隣接する前記区画同士の間の区割り線は、前記ガラスリボンの粘度が105.7dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域において、前記トップロールよりも前記幅方向の内側に位置する内側区割り線を含み、
    前記内側区割り線と前記トップロールとの前記幅方向の距離は、100mm以上、350mm以下であることを特徴とするフロートガラス製造装置。
  2. 前記内側区割り線は、前記複数の区画のうち前記幅方向の両端に設けられる第1区画と、前記第1区画と前記幅方向に隣接する第2区画との間の区割り線である、請求項1に記載のフロートガラス製造装置。
  3. 前記第1区画のうち前記ガラスリボンの粘度が105.7dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域に含まれる区画における前記ヒータの出力は、30kW/m以上である、請求項2に記載のフロートガラス製造装置。
  4. 前記第2区画のうち前記ガラスリボンの粘度が105.7dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域に含まれる区画における前記ヒータの出力は、20kW/m以上である、請求項2または3に記載のフロートガラス製造装置。
  5. 前記幅方向に並ぶ前記区画の数は、奇数である、請求項1から4のいずれか一項に記載のフロートガラス製造装置。
  6. 前記搬送方向に隣接する前記区画のうちの少なくとも一組は、互いに前記幅方向にずれている、請求項1から5のいずれか一項に記載のフロートガラス製造装置。
  7. フロートバスに貯留された溶融金属の表面上に、溶融ガラスを連続的に供給してガラスリボンを形成し、前記ガラスリボンを搬送方向に搬送するフロートガラス製造方法であって、
    複数のトップロールを用いて、前記ガラスリボンにおける前記搬送方向と直交する幅方向の端部を上方から押圧し前記ガラスリボンを支持することと、
    複数のヒータを用いて前記ガラスリボンを加熱することと、
    を含み、
    前記フロートバスを上方から視た際の前記ヒータが配置される領域は、前記搬送方向、および前記幅方向に沿って区割りされた複数の区画を有し、
    前記区画に設けられた複数の前記ヒータは、前記区画ごとに一括して制御され、
    前記幅方向に隣接する前記区画同士の間の区割り線は、前記ガラスリボンの粘度が105.7dPa・s以上、107.5dPa・s以下となる領域において、前記トップロールよりも前記幅方向の内側に位置する内側区割り線を含み、
    前記内側区割り線と前記トップロールとの前記幅方向の距離は、100mm以上、350mm以下であることを特徴とするフロートガラス製造方法。
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