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JP2016068051A - 加飾部品の製造方法、加飾部品の製造設備 - Google Patents

加飾部品の製造方法、加飾部品の製造設備 Download PDF

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JP2016068051A
JP2016068051A JP2014201844A JP2014201844A JP2016068051A JP 2016068051 A JP2016068051 A JP 2016068051A JP 2014201844 A JP2014201844 A JP 2014201844A JP 2014201844 A JP2014201844 A JP 2014201844A JP 2016068051 A JP2016068051 A JP 2016068051A
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征弘 後藤
Masahiro Goto
征弘 後藤
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Abstract

【課題】必要な部位のみへの塗料の塗布を可能とすることにより、意匠性を高めることができる加飾部品の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の加飾部品は、部品素材2の加飾領域4に対して塗膜層を塗工して形成する塗工工程を経て製造される。塗工工程は、第1塗膜層形成工程、第2塗膜層形成工程及び硬化工程を含む。第1塗膜層形成工程では、加飾領域4全体に第1のクリア塗料を塗布することにより、第1塗膜層11を形成する。第2塗膜層形成工程では、インクジェットノズル26から加飾領域4の一部に第2のクリア塗料L2を塗布することにより、第2塗膜層12を形成する。硬化工程では、第1塗膜層形成工程及び第2塗膜層形成工程のうち後段階の工程が実行される前に、第1のクリア塗料及び第2のクリア塗料L2のうち先に塗布されたクリア塗料を硬化させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、部品素材の加飾領域に対して、表面に凸部を有する塗膜層を塗工して形成する加飾部品の製造方法、加飾部品の製造設備に関するものである。
自動車の内装部品などでは、デザイン性や品質を高めるために樹脂成形体(部品素材)の表面に装飾を加えるようにした加飾部品(例えば、コンソールボックス、インストルメントパネル、アームレストなど)が多く実用化されている。このような加飾部品に装飾を加える方法として、樹脂成形体の加飾領域に対して、スプレーガンなどから塗料を噴霧して塗膜層を塗工することにより、装飾を加える技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−247052号公報(図10等)
ところで、特許文献1に記載の従来技術を用いて塗膜層を塗工する場合、樹脂成形体の表面全体は勿論のこと、表面のある程度の範囲内であっても、塗料を塗布することが可能である。しかしながら、スプレーガンから噴霧される塗料は飛散しやすいため、塗布範囲が局所的になると、塗布範囲のみに塗料を塗布することが困難になる。その結果、所望の塗膜層を形成できないため、加飾部品の意匠性を高めることができないという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、必要な部位のみへの塗料の塗布を可能とすることにより、意匠性を高めることができる加飾部品の製造方法及び加飾部品の製造設備を提供することにある。
上記手段を解決するために、手段1に記載の発明は、立体形状をなす部品素材の加飾領域に対して、表面に凸部を有する塗膜層を塗工して形成する塗工工程を経て、加飾部品を製造する方法であって、前記塗工工程は、前記加飾領域全体に第1のクリア塗料を塗布することにより、前記塗膜層を構成する第1塗膜層を形成する第1塗膜層形成工程と、インクジェットノズルから前記加飾領域の一部に第2のクリア塗料を塗布することにより、前記塗膜層を構成する第2塗膜層を形成する第2塗膜層形成工程と、前記第1塗膜層形成工程及び前記第2塗膜層形成工程のうち後段階の工程が実行される前に、前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料のうち先に塗布されたクリア塗料を硬化させる硬化工程とを含むことを特徴とする加飾部品の製造方法をその要旨とする。
手段1に記載の発明によれば、第1塗膜層形成工程において、加飾領域全体に第1のクリア塗料を塗布し、第2塗膜層形成工程において、インクジェットノズルから加飾領域の一部に第2のクリア塗料を塗布している。つまり、第2のクリア塗料の塗布範囲が局所的になったとしても、塗料を飛散させることなく塗布できるインクジェットノズルを用いることにより、必要な部位のみへの第2のクリア塗料の塗布が可能となる。その結果、所望の第2塗膜層を形成できるため、加飾部品の意匠性を高めることができる。
なお、塗工工程は、第1のクリア塗料を加飾領域に塗布する第1塗膜層形成工程と、第1塗膜層形成工程後、加飾領域に塗布された第1のクリア塗料を硬化させる硬化工程と、硬化工程後、第2のクリア塗料を第1塗膜層の表面上に塗布する第2塗膜層形成工程とを含んでいてもよい。このようにした場合、第2のクリア塗料によって形成される第2塗膜層が最表層に露出するため、第2塗膜層によって、塗膜層の表面に確実に凸部を設けることができ、加飾部品の意匠性をよりいっそう高めることができる。
しかしながら、第2塗膜層は、加飾領域の一部のみに形成されることから、部品素材側との接触面積が小さく、剥離する可能性がある。そこで、塗工工程は、第2のクリア塗料を加飾領域に塗布する第2塗膜層形成工程と、第2塗膜層形成工程後、加飾領域に塗布された第2のクリア塗料を硬化させる硬化工程と、硬化工程後、第1のクリア塗料を加飾領域及び第2塗膜層の表面上に塗布する第1塗膜層形成工程とを含んでいてもよい。このようにすれば、第2塗膜層が第1塗膜層によって覆われることにより、第2塗膜層の剥離を防止することができる。
なお、第1のクリア塗料及び第2のクリア塗料は紫外線硬化型塗料であり、硬化工程では、加飾領域に紫外線を照射することにより、第1のクリア塗料及び第2のクリア塗料のうち先に塗布された塗料を硬化させるようにしてもよい。このようにすれば、紫外線の照射による光エネルギーによって、第1のクリア塗料及び第2のクリア塗料のうち先に塗布された塗料が短時間(具体的には数秒)で硬化するため、加飾部品の製造効率が向上する。
さらに、第1塗膜層形成工程において第1のクリア塗料を塗布する方法は、特に限定される訳ではない。ここで、第1のクリア塗料を塗布する方法としては、スプレーガンから加飾領域に第1のクリア塗料を噴霧することや、インクジェットノズルから加飾領域に第1のクリア塗料を塗布することなどが挙げられるが、第1塗膜層形成工程では、インクジェットノズルから加飾領域に第1のクリア塗料を塗布することが好ましい。このようにすれば、第1のクリア塗料を塗布する手段を、第2のクリア塗料を塗布する手段(インクジェットノズル)とは別途に用意する必要がなくなるため、加飾部品の製造設備の設備コストを低く抑えることができる。
また、第2のクリア塗料を塗布して第2塗膜層を形成するための第2塗膜層形成用データを生成するデータ生成工程を含み、第2塗膜層形成工程では、第2塗膜層形成用データに基づいて、インクジェットノズルから第2のクリア塗料を塗布することが好ましい。このようにすれば、データ生成工程において生成された第2塗膜層形成用データに基づいて、第2塗膜層をより正確に形成することができる。よって、加飾部品の意匠性がよりいっそう高まるようになる。
さらに、部品素材の加飾領域の少なくとも一部が曲面となっている場合、第2塗膜層形成工程では、加飾領域に対してインクジェットノズルからの第2のクリア塗料の落下方向が直交するように、部品素材を傾斜させることが好ましい。このようにすれば、第2塗膜層形成工程において部品素材を傾斜させることにより、加飾領域に対するインクジェットノズルからの第2のクリア塗料の落下方向を直交した状態に保つことができる。その結果、第2のクリア塗料を加飾領域に均一に塗布することができる。従って、加飾領域において、塗布ムラがなく意匠性が高い装飾を加えることができる。
手段2に記載の発明は、上記手段1に記載の加飾部品の製造方法に基づいて、加飾部品を製造する設備であって、前記インクジェットノズルと前記部品素材の前記加飾領域とが非接触の状態で、前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料の落下方向と、前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料が塗布される前記加飾領域での法線方向とが一致するように、前記部品素材の姿勢を変更する姿勢変更機構と、前記インクジェットノズル及び前記姿勢変更機構の駆動を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記インクジェットノズルに前記第1のクリア塗料を前記加飾領域全体に塗布させる制御と、前記インクジェットノズルに前記第2のクリア塗料を前記加飾領域の一部に塗布させる制御と、前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料のうち先に塗布されたクリア塗料を、次のクリア塗料が塗布される前の段階で硬化させる制御とを行うことを特徴とする加飾部品の製造設備をその要旨とする。
手段2に記載の発明によると、制御装置は、インクジェットノズルに第1のクリア塗料を加飾領域全体に塗布させる制御を行うとともに、インクジェットノズルに第2のクリア塗料を加飾領域の一部に塗布させる制御を行っている。つまり、第2のクリア塗料の塗布範囲が局所的になったとしても、塗料を飛散させることなく塗布できるインクジェットノズルを用いることにより、必要な部位のみへの第2のクリア塗料の塗布が可能となる。その結果、所望の第2塗膜層を形成できるため、加飾部品の意匠性を高めることができる。
なお、第1のクリア塗料及び第2のクリア塗料は紫外線硬化型塗料であり、加飾部品の製造設備は、インクジェットノズルの近傍に設けられ、紫外線硬化型塗料に紫外線を照射する紫外線照射装置を備えていてもよい。このようにすれば、紫外線の照射による光エネルギーによって、第1のクリア塗料及び第2のクリア塗料のうち先に塗布された塗料が短時間(具体的には数秒)で硬化するため、加飾部品の製造効率が向上する。
以上詳述したように、請求項1〜9に記載の発明によると、必要な部位のみへの塗料の塗布を可能とすることにより、加飾部品の意匠性を高めることができる。
本実施形態の自動車用加飾部品を示す概略断面図。 自動車用加飾部品を示す平面図。 自動車用加飾部品の製造設備を示す概略構成図。 第1クリアコート層形成工程を示す説明図。 第1クリアコート層形成工程を示す説明図。 第1クリアコート層(第1のクリア塗料)を硬化させる第1硬化工程を示す説明図。 第1硬化工程を示す説明図。 第2クリアコート層形成工程を示す説明図。 第2クリアコート層形成工程を示す説明図。 第2クリアコート層(第2のクリア塗料)を硬化させる第2硬化工程を示す説明図。 第2硬化工程を示す説明図。 他の実施形態の自動車用加飾部品を示す概略断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1,図2に示されるように、自動車用加飾部品1は、立体形状をなす樹脂成形体2(部品素材)を備えている。本実施形態の自動車用加飾部品1は、ドアのアームレストを構成する内装部品である。また、樹脂成形体2の表面3は、凸状に湾曲した曲面である。そして、表面3全体には加飾領域4が設定され、加飾領域4には加飾層6が形成されている。加飾層6には、木目模様の絵柄5が描画されている。なお、本実施形態の加飾層6は、水面に浮かべた状態の転写フィルムに樹脂成形体2を押し付けることにより、水圧によって加飾領域4に転写される印刷模様層である。
図1に示されるように、加飾層6の上面全体には、加飾層6を保護するためのクリアコート層10(塗膜層)が形成されている。クリアコート層10は、第1クリアコート層11(第1塗膜層)と第2クリアコート層12(第2塗膜層)とによって構成されている。第1クリアコート層11は、樹脂成形体2の加飾領域4全体(具体的には、加飾層6の表面上の全体)に対して第1のクリア塗料L1(図3〜図5参照)を塗布することにより形成されている。一方、第2クリアコート層12は、加飾領域4の一部(具体的には、第1クリアコート層11の表面上の一部)に対して第2のクリア塗料L2(図8,図9参照)を塗布することにより形成されている。なお、本実施形態の第1のクリア塗料L1及び第2のクリア塗料L2は、紫外線硬化型塗料(UV塗料)である。また、第2クリアコート層12は、断面半円状をなす複数の突条12aからなっている。よって、本実施形態のクリアコート層10は、表面に複数の凸部(突条12a)を有する塗膜層となる。また、各突条12aは、絵柄5の木目模様において木の導管を示す部分の直上となる箇所に配置されている。なお、本実施形態では、加飾層6の厚さが0.5μm以上5μm以下に設定され、第1クリアコート層11の厚さが20μm以上50μm以下(本実施形態では30μm)に設定され、第2クリアコート層12の厚さ(高さ)が5μm以上30μm以下(本実施形態では10μm)に設定されている。即ち、第1クリアコート層11及び第2クリアコート層12の厚さは、加飾層6の厚さよりも大きくなっている。
次に、自動車用加飾部品1の製造設備20について説明する。
図3に示されるように、本実施形態の製造設備20は、樹脂成形体2の加飾領域4に対してクリアコート層10を塗工して形成することにより、自動車用加飾部品1を製造する設備である。この製造設備20は、図示しない水圧転写装置を備えている。水圧転写装置には、処理水を溜めておく転写槽が設けられている。水圧転写装置は、基材上に加飾層6を形成してなる転写フィルム(図示略)を処理水の水面に浮かべ、その状態で転写フィルムの上方から樹脂成形体2を押し付けることにより、水圧によって加飾領域4に加飾層6を転写する装置である。
また、図3,図6,図7,図10,図11に示されるように、製造設備20は、CCDカメラ21、インクジェットヘッド22、塗料供給装置23、固定治具24、ロボット25(姿勢変更機構)及び紫外線照射装置41を備えている。CCDカメラ21は、クリアコート層10が塗工される前の加飾層6の絵柄5を撮影する。CCDカメラ21は、撮像した画像に基づいて画像データを生成して、その画像データを制御装置30のCPU31に出力する。
図3に示されるインクジェットヘッド22は、製造設備20の上部に配置されている。インクジェットヘッド22には、複数のインクジェットノズル26が長手方向に沿って配列されている。また、塗料供給装置23は、インクの代わりにクリア塗料が充填されたカートリッジ27を備えている。カートリッジ27は、インク供給チューブ28等を介してインクジェットヘッド22の各インクジェットノズル26に接続されている。なお、本実施形態の第1のクリア塗料L1及び第2のクリア塗料L2は、いずれもカートリッジ27から供給される塗料である。即ち、第1のクリア塗料L1及び第2のクリア塗料L2は同じ種類のクリア塗料である。また、インクジェットヘッド22は、例えばピエゾ方式を採用したヘッドであり、クリア塗料を各インクジェットノズル26から下方に滴下することにより、加飾層6が形成された樹脂成形体2の加飾領域4にクリアコート層10を塗工する。
さらに、固定治具24は、インクジェットヘッド22と対向する箇所に配置され、加飾領域4に加飾層6が形成された樹脂成形体2を支持する。固定治具24には、ロボット25のアーム25aが接続されている。そして、ロボット25は、インクジェットノズル26と樹脂成形体2の加飾領域4とが非接触の状態で、クリア塗料L1,L2の落下方向と、クリア塗料L1,L2が塗布される加飾領域4での法線方向とが一致するように、樹脂成形体2の姿勢を変更する。換言すると、ロボット25は、アーム25aを駆動して樹脂成形体2の位置及び角度を変更することにより、加飾層6の表面に対するクリア塗料の噴射角度を変更する。
図6,図7,図10,図11に示される紫外線照射装置41は、製造設備20の上部においてインクジェットノズル26の近傍に設けられている。紫外線照射装置41は、前工程において塗布されたUV塗料(第1のクリア塗料L1または第2のクリア塗料L2)に紫外線を照射することにより、UV塗料を硬化させる装置である。また、紫外線照射装置41は、複数のUVランプ42を備えている。各UVランプ42は、水平(即ち横置き)に設置されており、樹脂成形体2に紫外線を照射するようになっている。本実施形態のUVランプ42は、横置きに設置されているが、縦置きに設置されていてもよい。
なお、ロボット25は、各UVランプ42と樹脂成形体2の加飾領域4とが非接触の状態で、紫外線の照射方向と、紫外線が照射される加飾領域4での法線方向とが一致するように、樹脂成形体2の姿勢を変更する。換言すると、ロボット25は、アーム25aを駆動して樹脂成形体2の位置及び角度を変更することにより、第1クリアコート層11の表面または第2クリアコート層12の表面に対する紫外線の照射角度を変更する。
次に、製造設備20の電気的構成について説明する。
図3に示されるように、製造設備20は、設備全体を統括的に制御する制御装置30を備えている。制御装置30は、CPU31、メモリ32及び入出力ポート33等からなる周知のコンピュータにより構成されている。CPU31は、CCDカメラ21、インクジェットヘッド22、ロボット25及び紫外線照射装置41(図6,図7,図10,図11参照)に電気的に接続されており、各種の駆動信号によってそれらを制御する。
メモリ32には、樹脂成形体2の三次元形状を示す形状データが記憶されている。また、メモリ32には、CCDカメラ21、インクジェットヘッド22、ロボット25及び紫外線照射装置41を制御するための制御プログラムが記憶されている。さらに、メモリ32には、インクジェットヘッド22の塗装条件(塗装時間、クリア塗料L1,L2の噴霧量、クリアコート層10の厚さなど)を示すデータがあらかじめ記憶されている。
次に、自動車用加飾部品1の製造方法を説明する。
まず、樹脂材料(例えばABS樹脂)を用いて所定の立体形状に成形した樹脂成形体2を準備する。そして、後述する塗工工程前に加飾層形成工程を行い、樹脂成形体2の加飾領域4に絵柄5を有する加飾層6を形成する。具体的には、水圧転写装置(図示略)を用いて、加飾領域4に加飾層6を水圧にて転写する。次に、作業者は、加飾層6が形成された樹脂成形体2を、加飾層6を上に向けた状態で固定テーブル51(図3参照)にセットし、CCDカメラ21と対向する位置に搬送する。
次に、画像取得工程を行い、加飾層6が有する絵柄5を撮影して画像データを取得する。具体的に言うと、まず、制御装置30のCPU31が、駆動信号を生成し、生成した駆動信号をCCDカメラ21に出力する。そして、CCDカメラ21は、CPU31から出力された駆動信号に基づいて絵柄5を撮影する。さらに、CCDカメラ21は、撮影した絵柄5の画像に基づいて、絵柄5を示す画像データを生成し、生成した画像データをCPU31に出力する。そして、CPU31は、CCDカメラ21から取得した画像データを、絵柄5に対応する画像データとしてメモリ32に記憶する。その後、作業者は、固定テーブル51上の樹脂成形体2をロボット25の固定治具24上に載せ替える。
続くデータ生成工程において、CPU31は、メモリ32に記憶されている画像データに基づいて、第1クリアコート層形成用データ(第1塗膜層形成用データ)と第2クリアコート層形成用データ(第2塗膜層形成用データ)とを生成する。第1クリアコート層形成用データは、第1のクリア塗料L1を塗布して第1クリアコート層11を形成するためのデータであり、第2クリアコート層形成用データは、第2のクリア塗料L2を塗布して第2クリアコート層12を形成するためのデータである。そして、CPU31は、生成された第1クリアコート層形成用データ及び第2クリアコート層形成用データをメモリ32に記憶させる。
続く塗工工程では、樹脂成形体2の加飾領域4にクリアコート層10を塗工して形成する。塗工工程では、第1クリアコート層形成工程(第1塗膜層形成工程)、第1硬化工程、第2クリアコート層形成工程(第2塗膜層形成工程)及び第2硬化工程が順番に行われる。
第1クリアコート層形成工程では、インクジェットノズル26から加飾領域4全体(具体的には、加飾層6の表面全体)に第1のクリア塗料L1を塗布することにより、第1クリアコート層11を形成する(図3〜図5参照)。詳述すると、CPU31は、メモリ32に記憶されている形状データを読み出す。そして、CPU31は、読み出した形状データに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号をロボット25に出力する。ロボット25は、CPU31から出力された駆動信号に基づき、アーム25aを駆動して固定治具24を移動させることにより、固定治具24に支持された樹脂成形体2の上面(加飾層6の表面)をインクジェットヘッド22の下方に配置させる。ここでは、各インクジェットノズル26の先端と樹脂成形体2の上面とのギャップが一定間隔(例えば、3mm〜5mm)に保持される。次に、ロボット25は、アーム25aを駆動して固定治具24を時計回り方向に45°揺動させ、樹脂成形体2の上面が斜め上方(右上)を向いた状態(図4参照)にする。
その後、CPU31は、メモリ32に記憶されている第1クリアコート層形成用データを読み出し、読み出した第1クリアコート層形成用データに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号をインクジェットヘッド22に出力する。インクジェットヘッド22は、CPU31から出力された駆動信号に基づいて、インクジェットノズル26からの第1のクリア塗料L1の滴下(塗布)を開始させる。
次に、ロボット25は、アーム25aを駆動して固定治具24をこれまでとは逆方向、即ち、反時計回り方向(図4に示す矢印F1方向)に90°揺動させ、樹脂成形体2の上面が斜め上方(左上)を向いた状態(図5参照)にする。また、ロボット25は、加飾領域4に対してインクジェットノズル26からの第1のクリア塗料L1の落下方向が直交するように、樹脂成形体2を傾斜させる。なお、本実施形態では、各インクジェットノズル26から一定の滴下量で第1のクリア塗料L1が滴下され、その滴下量に応じた最適な速度で樹脂成形体2が揺動する。その結果、第1のクリア塗料L1が加飾層6の表面上に均一に塗布され、第1クリアコート層11が形成される。そして、第1クリアコート層11の形成が完了した後、CPU31は、インクジェットノズル26からの第1のクリア塗料L1の滴下を停止させる制御を行う。
第1クリアコート層形成工程後(即ち、第1クリアコート層形成工程及び後述する第2クリアコート層のうち後段階の工程が実行される前)の第1硬化工程では、紫外線照射装置41のUVランプ42から加飾領域4(第1クリアコート層11の表面)に紫外線を照射する。これにより、第1のクリア塗料L1及び第2のクリア塗料L2のうち、先に塗布された塗料、具体的には、加飾層6の表面上に塗布された第1のクリア塗料L1を、次のクリア塗料(第2クリア塗料L2)が塗布される前の段階で硬化させる(図6,図7参照)。詳述すると、CPU31は、メモリ32に記憶されている形状データに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号をロボット25に出力する。ロボット25は、CPU31から出力された駆動信号に基づき、固定治具24に支持された樹脂成形体2の上面(第1クリアコート層11の表面)を紫外線照射装置41の下方に移動させる。ここでは、各UVランプ42の先端と樹脂成形体2の上面とのギャップが一定間隔(例えば、3mm〜5mm)に保持される。次に、ロボット25は、固定治具24を時計回り方向に45°揺動させ、樹脂成形体2の上面が斜め上方(右上)を向いた状態(図6参照)にする。
なお、UVランプ42は、紫外線の出力が安定するまでに時間がかかるものであるため、常時点灯している。その結果、紫外線照射装置41の下方に位置する樹脂成形体2には紫外線が照射されるようになる。この時点で、樹脂成形体2に塗布された第1のクリア塗料L1の硬化が開始される。
次に、ロボット25は、固定治具24をこれまでとは逆方向、即ち、反時計回り方向(図6に示す矢印F2方向)に90°揺動させ、樹脂成形体2の上面が斜め上方(左上)を向いた状態(図7参照)にする。なお、本実施形態では、各UVランプ42から一定の照射量で紫外線が照射され、その照射量に応じた最適な速度で樹脂成形体2が揺動する。その結果、紫外線が第1クリアコート層11の表面上に対して均一に照射され、第1のクリア塗料L1が硬化する。
第1硬化工程後の第2クリアコート層形成工程では、インクジェットノズル26から加飾領域4の一部(具体的には、第1クリアコート層11の表面の一部)に第2のクリア塗料L2を塗布することにより、第2クリアコート層12を形成する(図8,図9参照)。詳述すると、CPU31は、メモリ32に記憶されている形状データに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号をロボット25に出力する。ロボット25は、CPU31から出力された駆動信号に基づき、固定治具24に支持された樹脂成形体2の上面(第1クリアコート層11の表面)をインクジェットヘッド22の下方に移動させる。ここでは、各インクジェットノズル26の先端と樹脂成形体2の上面とのギャップが一定間隔(例えば、3mm〜5mm)に保持される。次に、ロボット25は、固定治具24を時計回り方向に45°揺動させ、樹脂成形体2の上面が斜め上方(右上)を向いた状態(図8参照)にする。
その後、CPU31は、メモリ32に記憶されている第2クリアコート層形成用データを読み出し、読み出した第2クリアコート層形成用データに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号をインクジェットヘッド22に出力する。インクジェットヘッド22は、CPU31から出力された駆動信号に基づいて、インクジェットノズル26からの第2のクリア塗料L2の滴下(塗布)を開始させる。なお、本実施形態では、加飾層6の絵柄5のパターンにおいて最も濃い部分(具体的には、絵柄5の木目模様において木の導管を示す部分)の直上となる箇所に、第2のクリア塗料L2を塗布する。
次に、ロボット25は、固定治具24をこれまでとは逆方向、即ち、反時計回り方向(図8に示す矢印F3方向)に90°揺動させ、樹脂成形体2の上面が斜め上方(左上)を向いた状態(図9参照)にする。また、ロボット25は、加飾領域4に対してインクジェットノズル26からの第2のクリア塗料L2の落下方向が直交するように、樹脂成形体2を傾斜させる。なお、本実施形態では、所定の周期で各インクジェットノズル26から第2のクリア塗料L2が滴下され、第2のクリア塗料L2が滴下される周期に応じた最適な速度で樹脂成形体2が揺動する。その結果、第2のクリア塗料L2が第1クリアコート層11の表面の一部に塗布され、第2クリアコート層12が形成される。そして、第2クリアコート層12によって、木目模様において木の導管を示す部分が強調される。なお、第2クリアコート層12の形成が完了した後、CPU31は、インクジェットノズル26からの第2のクリア塗料L2の滴下を停止させる制御を行う。
第2クリアコート層形成工程後の第2硬化工程では、紫外線照射装置41のUVランプ42から加飾領域4(第1クリアコート層11の表面及び第2クリアコート層12の表面)に紫外線を照射する。これにより、第1のクリア塗料L1及び第2のクリア塗料L2のうち、後で塗布された塗料、具体的には、第1クリアコート層11の表面の一部に塗布された第2のクリア塗料L2を硬化させる(図10,図11参照)。詳述すると、CPU31は、メモリ32に記憶されている形状データに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号をロボット25に出力する。ロボット25は、CPU31から出力された駆動信号に基づき、固定治具24に支持された樹脂成形体2の上面(クリアコート層10の表面)を紫外線照射装置41の下方に移動させる。ここでは、各UVランプ42の先端と樹脂成形体2の上面とのギャップが一定間隔(例えば、3mm〜5mm)に保持される。次に、ロボット25は、固定治具24を時計回り方向に45°揺動させ、樹脂成形体2の上面が斜め上方(右上)を向いた状態(図10参照)にする。この時点で、樹脂成形体2に塗布された第2のクリア塗料L2の硬化が開始される。
次に、ロボット25は、固定治具24をこれまでとは逆方向、即ち、反時計回り方向(図10に示す矢印F4方向)に90°揺動させ、樹脂成形体2の上面が斜め上方(左上)を向いた状態(図11参照)にする。なお、本実施形態では、各UVランプ42から一定の照射量で紫外線が照射され、その照射量に応じた最適な速度で樹脂成形体2が揺動する。その結果、第1クリアコート層11の表面上及び第2クリアコート層12の表面上に対して紫外線が均一に照射され、第2のクリア塗料L2が硬化する。この時点で、第1クリアコート層11及び第2クリアコート層12からなるクリアコート層10が形成される。以上の工程を経て、本実施形態の自動車用加飾部品1が製造される。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の自動車用加飾部品1の製造方法では、第1クリアコート層形成工程において、加飾領域4全体に第1のクリア塗料L1を塗布し、第2クリアコート層形成工程において、インクジェットノズル26から加飾領域4の一部に第2のクリア塗料L2を塗布している。つまり、第2のクリア塗料L2の塗布範囲が局所的になったとしても、塗料を飛散させることなく塗布できるインクジェットノズル26を用いることにより、必要な部位(本実施形態では、絵柄5の木目模様において木の導管を示す部分の直上となる箇所)のみへの第2のクリア塗料L2の塗布が可能となる。その結果、所望の第2クリアコート層12、例えば、絵柄5の木目模様における木の導管に対応した凸部(第2クリアコート層12の突条12a)を形成することができ、実物の天然木と同様の立体的な装飾を形成できるため、自動車用加飾部品1の意匠性を高めることができる。また、第1クリアコート層形成工程及び第2クリアコート層形成工程を行うことにより、加飾層6を保護するクリアコート層10が形成されるため、自動車用加飾部品1の外観品質を長期間に亘って保つことができる。
(2)本実施形態では、第2のクリア塗料L2によって形成される第2クリアコート層12が最表層に露出しており、加飾層6の直上に形成されたクリアコート層10の表面に凸部(突条12a)が露出した状態となっている。その結果、凸部によって、加飾層6が有する絵柄5の実物(天然木の木目)に近い触感を再現することが可能となるため、自動車用加飾部品1の意匠性をより一層高めることができる。
(3)本実施形態では、クリア塗料L1,L2の落下方向と加飾領域4での法線方向とが一致するように樹脂成形体2の姿勢を変更した状態で、各インクジェットノズル26から下方にクリア塗料L1,L2が滴下される。このようにすれば、従来のスプレーガンなどの塗装装置のようにクリア塗料L1,L2が飛散することはなく、加飾領域4にクリア塗料L1,L2が確実に塗布されるため、塗料の材料コストを抑えることができる。しかも、本実施形態の第1のクリア塗料L1及び第2のクリア塗料L2は同じ種類のクリア塗料であるため、塗料の材料コストをよりいっそう抑えることができる。
(4)本実施形態の第1クリアコート層形成工程では、インクジェットノズル26の先端と樹脂成形体2の加飾領域4に形成された加飾層6とのギャップが一定間隔に保たれるため、インクジェットノズル26から滴下された第1のクリア塗料L1を加飾層6の表面に均一に塗布することができる。従って、樹脂成形体2に対して、塗布ムラがなく意匠性の高い装飾を加えることができる。
なお、本実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の塗工工程では、第1のクリア塗料L1を加飾領域4(具体的には、加飾層6の表面上)に塗布して第1クリアコート層11を形成する第1クリアコート層形成工程を行った後、第2のクリア塗料L2を第1クリアコート層11の表面上に塗布して第2クリアコート層12を形成する第2クリアコート層形成工程を行うことにより、自動車用加飾部品1を形成していた。しかし、塗工工程において、第2のクリア塗料L2を加飾領域4a(具体的には、加飾層61の表面上)に塗布して第2クリアコート層62(第2塗膜層)を形成する第2クリアコート層形成工程を行った後、第1のクリア塗料L1を加飾層61の表面上及び第2クリアコート層62の表面上に塗布して第1クリアコート層63(第1塗膜層)を形成する第1クリアコート層形成工程を行うことにより、自動車用加飾部品60を形成してもよい(図12参照)。このようにした場合、第2クリアコート層62が第1クリアコート層63によって覆われるため、第2クリアコート層62の剥離を防止することができる。
・上記実施形態の第2クリアコート層形成工程では、加飾層6の絵柄5のパターンにおいて最も濃い部分(具体的には、絵柄5の木目模様において木の導管を示す部分)の直上となる箇所に、第2のクリア塗料L2を塗布していた。しかし、絵柄5のパターンにおける薄い部分(具体的には、木の導管とは別の部分など)に第2のクリア塗料L2を塗布してもよい。
・上記実施形態の第1のクリア塗料L1及び第2のクリア塗料L2は同じ種類のクリア塗料であったが、第1のクリア塗料L1及び第2のクリア塗料L2を互いに異なる種類のクリア塗料に変更してもよい。例えば、第1のクリア塗料L1及び第2のクリア塗料L2を互いに異なる塗料に変更し、第2のクリア塗料L2の粘度を第1のクリア塗料L1の粘度より高くしてもよい。このようにすれば、樹脂成形体2側との接触面積が小さいために、剥離する可能性が高い第2クリアコート層12が、粘度が高い第2のクリア塗料L2によって形成されるため、第2クリアコート層12の剥離を防止することができる。
・上記実施形態では、水圧転写法によって、樹脂成形体2の加飾領域4に加飾層6を転写していたが、これに限定される訳ではなく、例えばインクジェット法などの他の手法で加飾層6を形成してもよい。
・上記実施形態の自動車用加飾部品1では、加飾層6に木目模様の絵柄5が描画されていたが、炭素繊維織物を示す模様の絵柄や、ヘアライン加工が施されたアルミパネルを示す模様の絵柄等の他の絵柄が描画されていてもよい。さらに、上記実施形態の加飾層6を、模様のないベタ層に変更してもよい。このようにした場合、模様の特定部分の直上となる箇所に突条12a(第2クリアコート層12)を配置する等の位置合わせ作業が不要になるため、突条12aを容易に形成することができる。なお、加飾層6は特に設けられていなくてもよい。
・上記実施形態は、自動車用加飾部品1をドアのアームレストに具体化するものであったが、これ以外に、コンソールボックス、インストルメントパネルなどの加飾部品に具体化してもよい。
・上記実施形態の製造設備20は、加飾部品である自動車用加飾部品1を製造するものであったが、これに限定される訳ではなく、家電製品や家具などの加飾部品を製造するものであってもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)手段1において、前記塗工工程前に、前記加飾領域に絵柄を有する加飾層を形成する加飾層形成工程を行うことを特徴とする加飾部品の製造方法。
(2)技術的思想(1)において、前記第2塗膜層形成工程では、前記加飾層の絵柄のパターンの直上となる箇所に前記第2のクリア塗料を塗布することを特徴とする加飾部品の製造方法。
(3)技術的思想(1)または(2)において、前記第2塗膜層形成工程では、前記絵柄の濃い部分に前記第2のクリア塗料を塗布することを特徴とする加飾部品の製造方法。
(4)技術的思想(1)または(2)において、前記第2塗膜層形成工程では、前記絵柄の薄い部分に前記第2のクリア塗料を塗布することを特徴とする加飾部品の製造方法。
(5)技術的思想(1)乃至(4)のいずれか1つにおいて、前記加飾層は、水面に浮かべた状態の転写フィルムに前記部品素材を押し付けることにより、水圧によって前記部品素材の前記加飾領域に転写される印刷模様層であることを特徴とする加飾部品の製造方法。
(6)手段1において、前記塗工工程は、前記第1のクリア塗料を前記加飾領域に塗布する前記第1塗膜層形成工程と、前記第1塗膜層形成工程後、前記第1のクリア塗料を硬化させる前記硬化工程と、前記硬化工程後、前記第2のクリア塗料を前記第1塗膜層の表面上に塗布する前記第2塗膜層形成工程とを含み、前記第1のクリア塗料は紫外線硬化型塗料であり、前記硬化工程では、前記加飾領域に紫外線を照射することにより、前記第1のクリア塗料を硬化させることを特徴とする加飾部品の製造方法。
(7)手段1において、前記塗工工程は、前記第1のクリア塗料を前記加飾領域に塗布する前記第1塗膜層形成工程と、前記第1塗膜層形成工程後、前記第1のクリア塗料を硬化させる前記硬化工程である第1硬化工程と、前記第1硬化工程後、前記第2のクリア塗料を前記第1塗膜層の表面上に塗布する前記第2塗膜層形成工程と、前記第2塗膜層形成工程後、前記第2のクリア塗料を硬化させる第2硬化工程とを含むことを特徴とする加飾部品の製造方法。
(8)技術的思想(7)において、前記第2のクリア塗料は紫外線硬化型塗料であり、前記第2硬化工程では、前記第1塗膜層の表面に紫外線を照射することにより、前記第2のクリア塗料を硬化させることを特徴とする加飾部品の製造方法。
(9)手段2において、前記第2のクリア塗料は、前記第1のクリア塗料よりも粘度が高いことを特徴とする加飾部品の製造設備。
(10)手段2において、前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料は同じ種類のクリア塗料であることを特徴とする加飾部品の製造設備。
(11)立体形状をなす部品素材と、前記部品素材の加飾領域に塗工することにより形成され、表面に凸部を有する塗膜層とを備える加飾部品であって、前記塗膜層は、前記加飾領域全体に第1のクリア塗料を塗布することにより形成される第1塗膜層と、インクジェットノズルから前記加飾領域の一部に第2のクリア塗料を塗布することにより形成される第2塗膜層とによって構成されることを特徴とする加飾部品。
1,60…加飾部品としての自動車用加飾部品
2…部品素材としての樹脂成形体
4,4a…加飾領域
10…塗膜層としてのクリアコート層
11,63…第1塗膜層としての第1クリアコート層
12,62…第2塗膜層としての第2クリアコート層
20…加飾部品の製造設備
25…姿勢変更機構としてのロボット
26…インクジェットノズル
30…制御装置
41…紫外線照射装置
L1…第1のクリア塗料
L2…第2のクリア塗料

Claims (9)

  1. 立体形状をなす部品素材の加飾領域に対して、表面に凸部を有する塗膜層を塗工して形成する塗工工程を経て、加飾部品を製造する方法であって、
    前記塗工工程は、
    前記加飾領域全体に第1のクリア塗料を塗布することにより、前記塗膜層を構成する第1塗膜層を形成する第1塗膜層形成工程と、
    インクジェットノズルから前記加飾領域の一部に第2のクリア塗料を塗布することにより、前記塗膜層を構成する第2塗膜層を形成する第2塗膜層形成工程と、
    前記第1塗膜層形成工程及び前記第2塗膜層形成工程のうち後段階の工程が実行される前に、前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料のうち先に塗布されたクリア塗料を硬化させる硬化工程と
    を含むことを特徴とする加飾部品の製造方法。
  2. 前記塗工工程は、
    前記第1のクリア塗料を前記加飾領域に塗布する前記第1塗膜層形成工程と、
    前記第1塗膜層形成工程後、前記加飾領域に塗布された前記第1のクリア塗料を硬化させる前記硬化工程と、
    前記硬化工程後、前記第2のクリア塗料を前記第1塗膜層の表面上に塗布する前記第2塗膜層形成工程と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の加飾部品の製造方法。
  3. 前記塗工工程は、
    前記第2のクリア塗料を前記加飾領域に塗布する前記第2塗膜層形成工程と、
    前記第2塗膜層形成工程後、前記加飾領域に塗布された前記第2のクリア塗料を硬化させる前記硬化工程と、
    前記硬化工程後、前記第1のクリア塗料を前記加飾領域及び前記第2塗膜層の表面上に塗布する前記第1塗膜層形成工程と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の加飾部品の製造方法。
  4. 前記第1塗膜層形成工程では、前記インクジェットノズルから前記加飾領域に前記第1のクリア塗料を塗布することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加飾部品の製造方法。
  5. 前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料は紫外線硬化型塗料であり、
    前記硬化工程では、前記加飾領域に紫外線を照射することにより、前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料のうち先に塗布された塗料を硬化させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の加飾部品の製造方法。
  6. 前記第2のクリア塗料を塗布して前記第2塗膜層を形成するための第2塗膜層形成用データを生成するデータ生成工程を含み、
    前記第2塗膜層形成工程では、前記第2塗膜層形成用データに基づいて、前記インクジェットノズルから前記第2のクリア塗料を塗布する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の加飾部品の製造方法。
  7. 前記部品素材は、前記加飾領域の少なくとも一部が曲面となっており、
    前記第2塗膜層形成工程では、前記加飾領域に対して前記インクジェットノズルからの前記第2のクリア塗料の落下方向が直交するように、前記部品素材を傾斜させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の加飾部品の製造方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の加飾部品の製造方法に基づいて、加飾部品を製造する設備であって、
    前記インクジェットノズルと前記部品素材の前記加飾領域とが非接触の状態で、前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料の落下方向と、前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料が塗布される前記加飾領域での法線方向とが一致するように、前記部品素材の姿勢を変更する姿勢変更機構と、
    前記インクジェットノズル及び前記姿勢変更機構の駆動を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記インクジェットノズルに前記第1のクリア塗料を前記加飾領域全体に塗布させる制御と、前記インクジェットノズルに前記第2のクリア塗料を前記加飾領域の一部に塗布させる制御と、前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料のうち先に塗布されたクリア塗料を、次のクリア塗料が塗布される前の段階で硬化させる制御とを行う
    ことを特徴とする加飾部品の製造設備。
  9. 前記第1のクリア塗料及び前記第2のクリア塗料は紫外線硬化型塗料であり、
    前記インクジェットノズルの近傍に設けられ、前記紫外線硬化型塗料に紫外線を照射する紫外線照射装置を備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の加飾部品の製造設備。
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