一部の実施形態では、ADCのin vivo安定性を調節する方法であって、前記化合物の細胞外での安定性を調節しうる調節基Mを選択するステップと、前記調節基Mを前記コンジュゲートに組み込むステップと、前記コンジュゲートを患者に投与するステップとを含む方法が提供される。
一部の実施形態では、安定性は、標的細胞の外側で放出される細胞傷害性薬剤と比較した標的細胞の内側で放出される細胞傷害性薬剤の比率が増大するように調節される。
一部の実施形態では、安定性は、標的細胞の外側で放出される細胞傷害性薬剤と比較した標的細胞の内側で放出される細胞傷害性薬剤の比率が低下するように調節される。
別の態様では、本発明は、それを必要とする対象におけるがんの治療方法であって、対象に、本明細書に記載のとおりの1種または複数のADCを含む有効量の医薬組成物を投与することを含む方法を提供する。
別の態様では、本発明は、それを必要とする対象において腫瘍の成長または進行を抑制する方法であって、対象に、本明細書に記載のとおりのADCを含む有効量の医薬組成物を投与することを含む方法を提供する。
別の態様では、本発明は、がんに罹患している疑いのある対象においてがんを診断する方法であって、a)対象の試料を、ADCががん関連タンパク質と結合する条件下で、本明細書に記載のとおりのADCと接触させるステップと、b)ADCのがん関連タンパク質への結合を判定するステップとを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、本明細書に記載のとおりのADC中の抗体は、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、二重特異性抗体、ミニボディ、ダイアボディ、または抗体断片である。
本発明の実施形態は、細胞傷害性薬剤Dが、アントラサイクリン、アウリスタチン(auristatin)、スプリセオスタチン(spliceostatin)、CBI/CPI二量体(米国仮特許出願61/932,118に記載のとおりの、CBIおよびCPI両方の成分を含む「混合型」二量体を含める)、カリチアマイシン、デュオカルマイシン、エンジイン、ゲルダナマイシン、メイタンシン、ピューロマイシン、タキサン、ビンカアルカロイド、SN−38、ツブリシン(tubulysin)、ヘミアステリン、カンプトテシン、コンブレタスタチン、ドラスタチン、インドリノ−ベンゾジアゼピン二量体、ピロロベンゾジアゼピン二量体、およびプラジエノリド(pladienolide)、ならびにこれらの立体異性体、同配体、類似体、または誘導体からなる群から選択される、本明細書に記載のとおりの化合物を包含する。たとえば、細胞傷害性薬剤Dが、ドレスタチン(dolestatin)、MMAD、MMAE、MMAF、PF−06380101、PF−06463377、およびPF−06456780からなる群から選択されるアウリスタチンである。
本発明の追加の実施形態は、たとえば、Dが、ペプチド、タンパク質、核酸、成長因子、抗ウイルス剤、もしくは免疫剤を含めて、治療特性を有する部分(すなわち、治療剤)である場合において、Dが、細胞傷害性薬剤以外の或るものであるもの、またはDが、蛍光体もしくは他の画像処理剤であるものを包含する。Dが細胞傷害性薬剤である場合のように、本発明は、Dが細胞傷害性薬剤以外である化合物の安定性調節を包含する。
本発明の追加の実施形態は、Pが、Q、LQG、LLQGG(配列番号1)、LLQG(配列番号2)、LSLSQG(配列番号3)、GGGLLQGG(配列番号4)、GLLQG(配列番号5)、LLQ、GSPLAQSHGG(配列番号6)、GLLQGGG(配列番号7)、GLLQGG(配列番号8)、GLLQ(配列番号9)、LLQLLQGA(配列番号10)、LLQGA(配列番号11)、LLQYQGA(配列番号12)、LLQGSG(配列番号13)、LLQYQG(配列番号14)、LLQLLQG(配列番号15)、SLLQG(配列番号16)、LLQLQ(配列番号17)、LLQLLQ(配列番号18)、LLQGR(配列番号19)、LLQGPP(配列番号20)、LLQGPA(配列番号21)、GGLLQGPP(配列番号22)、GGLLQGA(配列番号23)、LLQGA(配列番号24)、LLQGPGK(配列番号25)、LLQGPG(配列番号26)、LLQGP(配列番号27)、LLQP(配列番号28)、LLQPGK(配列番号29)、LLQAPGK(配列番号30)、LLQGAPG(配列番号31)、LLQGAP(配列番号32)、LLQGPA(配列番号33)、LLQGPP(配列番号34)、GGLLQGPP(配列番号35)、およびLLQLQG(配列番号36)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むペプチドである化合物を包含する。
本発明の実施形態は、Pが、アミノ酸配列XXQX(配列番号37)[Xは、任意のアミノ酸である]を含むペプチドである、本明細書に記載のとおりの化合物も包含する。
本発明の実施形態は、前記調節基Mをもたない対応する化合物と比較して、安定性が、少なくとも1、5、10、25、50、75、または100分の1に低下している、本明細書に記載のとおりの化合物を包含する。
本発明の実施形態は、前記調節基Mをもたない対応する化合物と比較して、安定性が、少なくとも1、5、10、25、50、75、または100倍に増大している、本明細書に記載のとおりの化合物を包含する。
本発明の実施形態は、X−Yが、Gly、β−Ala、Val−Cit、Phe−Lys、Val−Lys、Phe−Phe−Lys、Ala−Lys、Phe−Cit、Leu−Cit、Ala−Cit、Trp−Cit、Phe−Ala、Gly−Phe−Leu−Gly、Ala−Leu−Ala−Leu、Phe−N9−トシル−Arg、Phe−N9−Nitro−Arg、Val−Ala、およびAla−Ala−Asnからなる群から選択される、本明細書に記載のとおりの化合物を包含する。
本発明の実施形態は、Pが、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、二重特異性抗体、ミニボディ、および抗体断片からなる群から選択される、本明細書に記載のとおりの化合物を包含する。
本発明の実施形態は、抗体が、トラスツズマブ、トラスツズマブ変異体(たとえば、本明細書または国際特許出願PCT/IB2012/056234で開示されているトラスツズマブ変異体)、オレゴボマブ、エドレコロマブ、セツキシマブ、ビトロネクチン受容体(αvβ3)に対するヒト化モノクローナル抗体、アレムツズマブ、非ホジキンリンパ腫治療用のヒト化抗HLA−DR抗体を始めとする抗HLA−DR抗体、131I Lym−1、非ホジキンリンパ腫治療用のマウス抗HLA−Dr10抗体を始めとする抗HLA−Dr10抗体、抗cd33抗体、ホジキン病または非ホジキンリンパ腫治療用のヒト化抗CD22 mAbを始めとする抗cd22抗体、ラベツズマブ、ベバシズマブ、イブリツモマブチウキセタン、オファツムマブ、パニツムマブ、リツキシマブ、トシツモマブ、イピリムマブ、およびゲムツズマブから選択される、本明細書に記載のとおりの化合物を包含する。
本発明の追加の実施形態は、各Qが、独立に、ペプチド配列Pに内在するグルタミンの残基、または前記ペプチド配列P上にある改変タグ配列に設けられたグルタミンの残基である(ここで、タグは、グルタミンを含んでいる複数のアミノ酸の配列でも、グルタミンのみでもよい)、本明細書に記載のとおりの化合物を包含する。
本発明のさらに別の態様において、抗体は、安定性調節型切断可能リンカーを介したペイロードDの制御放出を促進する、標的送達の特色を備えたまたは備えない巨大分子担体として働く。
本発明の実施形態は、各Qが、前記ペプチド配列P上にある改変タグ配列に設けられたグルタミンの残基である(再びここで、タグは、グルタミンを含んでいる複数のアミノ酸の配列でも、グルタミンのみでもよい)、本明細書に記載のとおりの化合物を包含する。
本発明の実施形態は、標的細胞内で放出される細胞傷害性薬剤と比較した標的細胞の外側で放出される細胞傷害性薬剤の比率が増大する、本明細書に記載のとおりの治療方法を包含する。
本発明の実施形態は、標的細胞内で放出される細胞傷害性薬剤と比較した標的細胞の外側で放出される細胞傷害性薬剤の比率が低下する、本明細書に記載のとおりの治療方法を包含する。
本発明の実施形態は、標的細胞の外側で放出される細胞傷害性薬剤と比較した標的細胞の内側で放出される細胞傷害性薬剤の比率が増大する、本明細書に記載のとおりの治療方法を包含する。
本発明の実施形態は、標的細胞の外側で放出される細胞傷害性薬剤と比較した標的細胞の内側で放出される細胞傷害性薬剤の比率が低下する、本明細書に記載のとおりの方法を包含する。
用語「ヘテロアルキル」とは、それ自体で、または別の用語との複合語で、別段記載しない限り、記載された数の炭素原子とO、N、SiおよびSからなる群から選択される1個〜3個のヘテロ原子とからなり、窒素および硫黄原子は、場合により酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は、場合により四級化されていてもよい、完全に飽和であるまたは1〜3度の不飽和を含んでいる、安定な直鎖もしくは分枝鎖状炭化水素、またはその組合せを意味する。ヘテロ原子O、N、およびSは、ヘテロアルキル基の内部のどの位置に配置されてもよい。ヘテロ原子Siは、アルキル基が分子の残部に結合している位置を含めて、ヘテロアルキル基のどの位置に配置されてもよい。最高で2個のヘテロ原子が連続してもよい。
用語「アリール」とは、それ自体で、または別の用語の一部として、別段指摘しない限り、親芳香族環系の単一の炭素原子から1個の水素原子が除去されて導かれる、6〜20個、好ましくは6〜14個の炭素原子の、一価の置換または非置換炭素環式芳香族炭化水素ラジカルを意味する。典型的なアリール基としては、限定はしないが、ベンゼン、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルなどから導かれるラジカルが挙げられる。アリール基は、次の基:C1〜C8アルキル、−O−(C1〜C8アルキル)、−C(O)R’、−OC(O)R’、−C(O)OR’、−C(O)NH2、−C(O)NHR’、−C(O)N(R’)2、−NHC(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)R’、−OH、ハロゲン、−N3、−NH2、−NH(R’)、−N(R’)2、および−CNの1つまたは複数、好ましくは1〜5つで置換されている場合があり、各R’は、−H、C1〜C8アルキル、および非置換アリールから独立に選択される。用語「ヘテロシクリル」とは、それ自体で、または別の用語の一部として、別段指摘しない限り、1〜10個、好ましくは3〜8個の炭素原子(環員とも呼ばれる)と、N、O、P、またはSから独立に選択される1個〜4個のヘテロ原子環員とを有し、親環系の環原子から1個の水素原子が除去されて導かれる、一価の置換または非置換芳香族または非芳香族単環式、二環式、または三環式環系を指す。ヘテロシクリル中の1個または複数のN、C、またはS原子は、酸化されている場合がある。ヘテロ原子を含む環は、芳香族でも、芳香族でなくてもよい。別段指摘しない限り、ヘテロシクリルは、安定な構造をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子においてその側基に結合している。C1〜C10ヘテロシクリルの代表例としては、限定はしないが、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェン、ベンゾチアゾリル、インドリル、ベンゾピラゾリル、ピロリル、チオフェニル(チオフェン)、フラニル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロ(tetrshyhro)−キノリニルなどの部分を含めたキノリニル、ピリミジニル、ピリジニル、ピリドニル、ピラジニル、ピリダジニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、テトラゾリル、エポキシド、オキセタン、および(置換または非置換の)BODIPYが挙げられる。C1〜C10ヘテロシクリルは、限定はしないが、C1〜C8アルキル、C1〜C8ヘテロアルキル、−OR’、アリール、−C(O)R’、−OC(O)R’、−C(O)OR’、−C(O)NH2、−C(O)NHR’、−C(O)N(R’)2、−NHC(O)R’、−S(=O)2R’、−S(O)R’、ハロゲン、−N3、−NH2、−NH(R’)、−N(R’)2および−CNを含めた7個までの基で置換されている場合があり、各R’は、−H、C1〜C8アルキル、C1〜C8ヘテロアルキル、およびアリールから独立に選択される。一部の実施形態では、置換ヘテロシクリルは、−NHC(=NH)NH2、−NHCONH2、−S(=O)2R’、および−SR’の1つまたは複数を含む場合もある。
用語「カルボシクリル」とは、それ自体で、または別の用語の一部として、別段指摘しない限り、親環系の環原子から1個の水素原子が除去されて導かれる、一価の置換または非置換飽和または不飽和非芳香族単環式または二環式3、4、5、6、7、または8員炭素環を指す。代表的なカルボシクリルとしては、限定はしないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、1,3−シクロヘキサジエニル、1,4−シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、1,3−シクロヘプタジエニル、1,3,5−シクロヘプタトリエニル、シクロオクチル、シクロオクタジエニル、ビシクロ(1.1.1.)ペンタン、およびビシクロ(2.2.2.)オクタンが挙げられる。カルボシクリル基は、非置換でも、または、限定はしないが、C1−C8アルキル、C1−C8ヘテロアルキル、−OR’、アリール、−C(O)R’、−OC(O)R’、−C(O)OR’、−C(O)NH2、−C(O)NHR’、−C(O)N(R’)2、−NHC(O)R’、−S(=O)2R’、−S(=O)R’、−OH、−ハロゲン、−N3、−NH2、−NH(R’)、−N(R’)2および−CNを含めた7個までの基で置換されていてもよく、各R’は、上で示したとおりである。
用語「アルケニル」とは、別段指摘しない限り、少なくとも1つの二重結合と、好ましくは2〜10個の炭素原子とを含んでいる、直鎖または分枝鎖不飽和炭化水素を指す。アルケニル基の例としては、限定はしないが、エチレン、プロピレン、1−ブチレン、2−ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、イソペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、3−ヘキセン、イソヘキセン、1−ヘプテン、2−ヘプテン、3−ヘプテン、1−オクテン、2−オクテン、3−オクテン、4−オクテン、1−ノネン、2−ノネン、3−ノネン、4−ノネン、1−デセン、2−デセン、3−デセン、4−デセンおよび5−デセンが挙げられる。アルケニル基は、非置換でも、置換されていてもよい。
用語「アルコキシ」とは、アルキル−O−基を指し、アルキルは、本明細書で定義するとおりである。例示的なアルコキシ基としては、限定はしないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−プロポキシ、n−ブトキシ、およびt−ブトキシが挙げられる。アルコキシ基は、非置換でも、置換されていてもよい。
用語「アルキニル」とは、少なくとも1つの三重結合と、好ましくは2〜10個の炭素原子とを含んでいる、直鎖または分枝鎖不飽和炭化水素を指す。アルキニル基の例としては、限定はしないが、アセチレン、プロピン、1−ブチン、2−ブチン、イソブチン、sec−ブチン、1−ペンチン、2−ペンチン、イソペンチン、1−ヘキシン、2−ヘキシン、3−ヘキシン、イソヘキシン、1−ヘプチン、2−ヘプチン、3−ヘプチン、1−オクチン、2−オクチン、3−オクチン、4−オクチン、1−ノニン、2−ノニン、3−ノニン、4−ノニン、1−デシン、2−デシン、3−デシン、4−デシンおよび5−デシンが挙げられる。アルキニル基は、非置換でも、置換されていてもよい。
用語「ヘテロアリール」とは、酸素、硫黄、および窒素から選択される少なくとも1個のヘテロ原子と、通常は1〜9個の炭素原子とを含んでいる、単環式および二環式の5〜10員芳香族基を指す。単環式ヘテロアリールラジカルの例としては、限定はしないが、オキサジニル、チアジニル、ジアジニル、トリアジニル、チアジアゾイル、テトラジニル、イミダゾリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、フラニル、フラザニル、オキサゾリル、チアゾリル、チオフェニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリミジニル、N−ピリジル、2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピリジルが挙げられる。二環式ヘテロアリールラジカルの例としては、限定はしないが、ベンゾイミダゾリル、インドリル、イソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インダゾリル、キノリニル、キナゾリニル、プリニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンゾジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イソインドリル、およびインダゾリルが挙げられる。ヘテロアリール基は、非置換でも、置換されていてもよい。
用語「カルボキシル」とは、カルボキシル(C(O)−O−)官能基の酸素原子を介して親構造に結合している基、通常は、本明細書で定義するとおりのアルキル基を指す。カルボキシル基の例としては、アセトキシ、プロピオノキシ、プロピルカルボキシル、およびイソペンチルカルボキシルが挙げられる。
たとえば「置換アルキル」などの化学部分に関連して、「置換」とは、別段指定しない限り、1個または複数の水素原子が、それぞれ独立に、置換基と交換されている部分を意味する。典型的な置換基としては、限定はしないが、−X、−R、−O−、−OR、−SR、−S−、−NR2、−NR3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NRC(=O)R、−C(=O)NR2、−SO3 −、−SO3H、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−PO3 2−、PO3H2、−AsO2H2、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(=S)R、−CO2R、−CO2 −、−C(=S)OR、−C(=O)SR、−C(=S)SR、−C(=O)NR2、−C(=S)NR2、または−C(=NR)NR2が挙げられ、各Xは、独立に、ハロゲン:−F、−Cl、−Br、または−Iであり、各Rは、独立に、−H、C1〜C20アルキル、C1〜C20ヘテロアルキル、C6〜C20アリール、C1〜C10ヘテロシクリル、保護基、またはプロドラッグ部分である。
また、それを必要とする対象において、がんを治療し、腫瘍の成長もしくは進行を抑制し、がん細胞もしくは腫瘍の転移を抑制し、または腫瘍退縮を誘発する方法であって、対象に、本明細書に記載にとおりのADCを含む有効量の医薬組成物を投与することを含む方法も提供される。
本発明の方法および技術は、別段指摘しない限り、一般に、当技術分野でよく知られている従来の方法に従って、また本明細書の全体を通して引用および論述されている全般的およびより詳細な種々の参考文献に記載のとおりに実施される。たとえば、Sambrook J.&Russell D.Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第3版、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、ニューヨーク(2000);Ausubelら、Short Protocols in Molecular Biology:A Compendium of Methods from Current Protocols in Molecular Biology、John Wiley&Sons,Inc.(2002);Harlow and Lane Using Antibodies:A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory Press、ニューヨーク州、Cold Spring Harbor(1998);およびColiganら、Short Protocols in Protein Science、John Wiley&Sons,Inc.(2003)を参照されたい。酵素反応および精製技術は、製造者の仕様書に従って、当技術分野で一般になされているとおりに、または本明細書に記載のとおりに実施される。本明細書に記載の、分子生物学、生化学、免疫学、分析化学、有機合成化学、ならびに医薬品および製薬化学と関連して使用される術語、ならびにその検査手順および技術は、当技術分野でよく知られ、一般に使用されるものである。本明細書および特許請求の範囲の全体を通して、単語「comprise(含む)」、または「comprises(含む)」や「comprising(含む)」などの変形語は、記載された完全体または完全体の群を包含するが、他のいずれかの完全体または完全体の群を排除しないことを含意すると理解される。
本明細書で使用する用語「含グルタミンタグ」、「グルタミンタグ」、「含Qタグ」、「Qタグ」、または「トランスグルタミナーゼタグ」とは、1つまたは複数のGln残基を含んでいるポリペプチドもしくはタンパク質を指し、または単一のグルタミンもしくはグルタミン残基を指す場合もある。
本明細書で使用するとき、用語「部位特異性」、「部位特異的にコンジュゲートした」、または「部位特異的に架橋した」とは、含アミン部分が、特定の部位において(たとえば、表1に示す種々の位置において)、含グルタミンタグ、内在グルタミン、および/または抗体工学もしくは改変トランスグルタミナーゼによって反応性にした内在グルタミンを介して、抗体に特異的にコンジュゲートまたは架橋することを指す。部位特異性は、限定はしないが、質量分析(たとえば、マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析(MALDI−MS)、エレクトロスプレーイオン化質量分析(ESI−MS)、タンデム質量分析(MS−MS)、および飛行時間型質量分析(TOF−MS))、疎水性相互作用クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、部位特異的突然変異誘発、蛍光標識、サイズ排除クロマトグラフィー、およびX線結晶学を始めとする、種々の技術によって測定することができる。
用語「負荷」または「薬物負荷」または「ペイロード負荷」とは、ADC分子中の抗体あたりのペイロード(「ペイロード」は、本明細書では「薬物」と互換的に使用する)の平均数を表す、または指す。薬物負荷は、抗体あたりl〜20の薬物の範囲でよい。この用語は、時に、DARまたは薬物対抗体比と呼ばれる。本発明のADCの薬物抗体比(DAR)は、約1〜約60である。一部の実施形態では、DARは、少なくとも約、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59および60のいずれかである。抗体あたりの薬物の平均数、またはDAR値は、UV/可視分光法、質量分析、ELISAアッセイ、HPLCなどの従来の手段によって特徴付けることができる。定量的なDAR値も求めることができる。一部の例では、特定のDAR値を有する均質なADCの分離、精製、および特性決定を、逆相HPLCや電気泳動などの手段によって実現することができる。DARは、抗体上の結合部位の数によって限定されることもある。たとえば、本発明でのように結合がグルタミンである場合において、抗体は、それを介してリンカー単位を結合することのできる適切なグルタミン残基を1つまたはいくつかしかもたない場合もある。通常、コンジュゲーション反応の際、最大理論値より少ない薬物部分しか、抗体とコンジュゲートしない。
本明細書で使用するとき、用語「反応性にした内在グルタミン(Q)」とは、抗体工学(たとえば、酵素的脱グリコシル化および/もしくはアミノ酸修飾)または改変トランスグルタミナーゼによって、トランスグルタミナーゼの存在下で含アミン部分に接触可能になり、暴露され、または反応性になっている内在グルタミンを指す。
本明細書で使用するとき、用語「生体適合ポリマー」とは、レシピエントにおいて望ましくないいかなる局所または全身作用も惹起することなく、レシピエント(たとえば、ヒト)における治療または医療処置に適するポリマー(たとえば、繰返しのモノマー単位または構造単位)を指す。生体適合ポリマー(合成、組換え、または自然)は、水溶性または水不溶性ポリマーでよい。生体適合ポリマーはまた、線状または分枝状のポリマーでよい。
本明細書で使用するとき、用語「抗体」とは、免疫グロブリン分子の可変領域に位置する少なくとも1つの抗原認識部位を介して、炭水化物、ポリヌクレオチド、脂質、ポリペプチドなどの標的に特異的に結合しうる、免疫グロブリン分子である。本明細書で使用するとき、文脈から別段示されない限り、この用語は、インタクトのポリクローナルまたはモノクローナル抗体だけでなく、(Fab、Fab’、F(ab’)2、Fvなどの)その断片、サメおよびラクダ科動物抗体を始めとする単鎖(ScFv)および単ドメイン抗体)、抗体部分を含む融合タンパク質、多価抗体(たとえば、COVX−BODY(商標))、多重特異性抗体(たとえば、所望の生物活性を示す限り、二重特異性抗体)、および本明細書に記載のとおりの抗体断片、ならびに抗原認識部位を含む、任意の他の変更された立体配置の免疫グロブリン分子も包含するものである。抗体には、IgG、IgA、IgMなどの任意のクラス(またはそのサブクラス)の抗体が含まれ、抗体は、任意の特定のクラスである必要はない。免疫グロブリンは、その重鎖の定常ドメインの抗体アミノ酸配列に応じて、異なるクラスに割り振ることができる。免疫グロブリンには5つの主要なクラス:IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMが存在し、これらのいくつかを、サブクラス(アイソタイプ)、たとえば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2にさらに分ける場合もある。異なるクラスの免疫グロブリンに対応する重鎖定常ドメインを、それぞれ、α、δ、ε、γ、およびμと呼ぶ。異なるクラスの免疫グロブリンのサブユニット構造および三次元立体配置は、よく知られている。一態様では、免疫グロブリンは、ヒト、マウス、サル、またはウサギ免疫グロブリンである。
本明細書で使用する用語「含Fabポリペプチド」とは、Fab断片、Fab’断片、または「(Fab’)2断片」を含むポリペプチドを指す。含Fabポリペプチドは、(一般に、ポリペプチドのFab部分のカルボキシル末端にある)野生型ヒンジ配列の一部または全部を含んでもよい。含Fabポリペプチドは、適切な任意の免疫グロブリンから、たとえば、種々のIgG1、IgG2、IgG3、もしくはIgG4サブタイプの少なくとも1つから、またはIgA、IgE、IgD、もしくはIgMから得られ、または導かれるものでよい。含Fabポリペプチドは、1種または複数のポリペプチドが含Fabポリペプチドに連結している含Fab融合ポリペプチドでもよい。Fab融合では、免疫グロブリンのFabポリペプチドが、一般に任意のタンパク質、ポリペプチド、または低分子でよい融合パートナーと組み合わさる。事実上任意のタンパク質または低分子をFabポリペプチドに連結させて、含Fab融合ポリペプチドを生成してもよい。含Fab融合パートナーとしては、限定はしないが、受容体、接着分子、リガンド、酵素、サイトカイン、ケモカイン、または他のいくつかのタンパク質もしくはタンパク質ドメインの標的結合領域を挙げることができる。
「Fab’断片」は、1本の軽鎖と、VHドメインおよびCH1ドメインを含んだ、1本の重鎖の一部分と、CH1ドメインとCH2ドメインの間の領域も含んでおり、その結果、2本の重鎖の2つのFab’断片間に鎖間ジスルフィド結合が形成されて、F(ab’)2分子となる。
「F(ab’)2断片」は、2本の軽鎖と、CH1ドメインとCH2ドメイン間の定常領域の一部分を含んだ2本の重鎖とを含んでいる結果、2本の重鎖間に鎖間ジスルフィド結合が形成される。したがって、F(ab’)2断片は、2本の重鎖間のジスルフィド結合によってまとめられている2つのFab’断片から構成される。
本明細書で使用する「抗体断片」は、インタクトの抗体の一部分だけを含み、その部分は、インタクトの抗体の中に存在するとき、通常その部分と関連付けられる機能の少なくとも1つ、好ましくはほとんどまたはすべてを保持することが好ましい。
「多重特異性抗体」とは、2種以上の抗原またはエピトープを標的とするものである。「二重特異性(bispecific)」、「二重特異性(dual−specific)」、または「二機能性」抗体とは、異なる2つの抗原結合部位を有するハイブリッド抗体である。二重特異性抗体は、多重特異性抗体の一種であり、限定はしないが、ハイブリドーマの融合、Fab’断片の連結、または抗体ヒンジおよびCH3ドメインにおける突然変異を始めとする様々な方法によってによって生成することができる。たとえば、SongsivilaiおよびLachmann、Clin.Exp.Immunol.79:315〜321(1990);Kostelnyら、J.Immunol.148:1547〜1553(1992);およびStropら、J.Mol.Biol.420(3):204〜219(2012)を参照されたい。二重特異性抗体の2つの結合部位は、同じまたは異なるタンパク質標的上に存在しうる異なる2種のエピトープに結合する。
本明細書で使用する用語「モノクローナル抗体」とは、実質的に均質な抗体からなる、すなわち、集団を構成する個々の抗体が、軽微な量で存在することのある起こりうる自然発生突然変異を除いて同一である集団から得られる抗体を指す。モノクローナル抗体は、特異性が高く、単一抗原に向けられている。さらに、各モノクローナル抗体は、異なる決定基(エピトープ)に向けられた異なる抗体を通常は含むポリクローナル抗体調製物とは対照的に、抗原上の単一の決定基に向けられている。
ある特定の実施形態では、本明細書におけるモノクローナル抗体には、詳細には、重鎖および/または軽鎖の一部分が、特定の種由来であるまたは特定の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体における対応する配列と同一または相同であり、鎖の残部が、別の種由来であるまたは別の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体における対応する配列と同一または相同である、「キメラ」抗体、ならびに、所望の生物活性を示す限り、このような抗体の断片を含めることができる(米国特許第4,816,567号;およびMorrisonら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:6851〜6855(1984))。
「ヒト化」した形態の非ヒト(たとえば、マウス)抗体とは、非ヒト免疫グロブリン由来の配列を最低限含んでいるキメラ抗体である。大部分について、ヒト化抗体は、レシピエントの高度可変領域からの残基が、所望の特異性、親和性、および能力を有する、マウス、ラット、ウサギ、非ヒト霊長類などの非ヒト種の高度可変領域(ドナー抗体)からの残基と交換されている、ヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)である。一部の例では、ヒト免疫グロブリンのフレームワーク領域(FR)残基が、対応する非ヒト残基と交換されている。さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体またはドナー抗体において見られない残基を含んでもよい。こうした修飾は、抗体性能をさらに正確にするためになされる。一般に、ヒト化抗体は、高度可変ループのすべてまたは実質的にすべてが非ヒト免疫グロブリンの高度可変ループに対応し、FRのすべてまたは実質的にすべてがヒト免疫グロブリン配列のFRである、少なくとも1つ、通常は2つの可変ドメインの実質的にすべてを含む。ヒト化抗体は、場合により、免疫グロブリン定常領域(Fc)、通常はヒト免疫グロブリンの定常領域(Fc)の少なくとも一部分も含む。これ以上の細目については、Jonesら、Nature 321:522〜525(1986);Riechmannら、Nature 332:323〜329(1988);およびPresta、Curr.Op.Struct.Biol.2:593〜596(1992)を参照されたい。その中で引用されている次の総説および参考文献も参照されたい。VaswaniおよびHamilton、Ann.Allergy,Asthma&Immunol.1:105〜115(1998);Harris、Biochem.Soc.Transactions 23:1035〜1038(1995);HurleおよびGross、Curr.Op.Biotech.5:428〜433(1994)。
「ヒト抗体」とは、ヒトによって産生される抗体のアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列を有するもの、および/または本明細書で開示するとおりのヒト抗体作製技術のいずれかを使用して作製されたものである。ヒト抗体のこの定義は、詳細には、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗体を除外する。
本明細書で使用する、「ヒンジ領域」、「ヒンジ配列」、およびこれらの変形語は、たとえば、Janewayら、ImmunoBiology:the immune system in health and disease(Elsevier Science Ltd.、ニューヨーク州)(第4版、1999);Bloomら、Protein Science (1997)、6:407〜415;Humphreysら、J.Immunol.Methods(1997)、209:193〜202で例示されている、当技術分野で知られた意味を包含する。
本明細書で使用する用語「含Fcポリペプチド」とは、免疫グロブリン重鎖のカルボキシル末端ポリペプチド配列を含むポリペプチド(たとえば、抗体またはイムノアドヘシン)を指す。含Fcポリペプチドは、未変性または変異Fc領域(すなわち、配列)を含む場合がある。免疫グロブリンのFc領域は、一般に、CH2ドメインとCH3ドメインの2つの定常ドメインを含み、場合によりCH4ドメインを含む。含Fcポリペプチドは、(一般に、含Fcポリペプチドのアミノ末端にある)野生型ヒンジ配列の一部または全部を含んでもよい。含Fcポリペプチドは、二量体でもよい。含Fcポリペプチドは、適切な任意の免疫グロブリンから、たとえば、種々のIgG1、IgG2、IgG3、もしくはIgG4サブタイプの少なくとも1つから、またはIgA、IgE、IgD、もしくはIgMから得られ、または導かれるものでよい。免疫グロブリン重鎖のFc領域の境界は、様々になるかもしれないが、ヒトIgG重鎖Fc領域は、たとえば、Glu216位のアミノ酸残基から、またはAla231から、そのカルボキシル末端に及ぶと定義されるのが普通である。Fc領域中の残基の番号付けは、KabatのとおりのEUインデックスの番号付けである。Kabatら、Sequences of Proteins of Immunological Interest、第5版、米国国立保健研究所Public Health Service、メリーランド州ベセズダ、1991。
含Fcポリペプチドは、1種または複数のポリペプチドが含Fcポリペプチドに連結している含Fc融合ポリペプチドでもよい。Fc融合では、免疫グロブリンのFcポリペプチドが、一般に任意のタンパク質、ポリペプチド、または低分子でよい融合パートナーと組み合わさる。事実上任意のタンパク質または低分子をFc領域に連結させて、含Fc融合ポリペプチドを生成してもよい。含Fc融合パートナーとしては、限定はしないが、受容体、接着分子、リガンド、酵素、サイトカイン、ケモカイン、または他のいくつかのタンパク質もしくはタンパク質ドメインの標的結合領域を挙げることができる。
本明細書で使用するとき、用語「イムノアドヘシン」とは、非相同タンパク質(「アドヘシン」、たとえば、受容体、リガンド、または酵素)の「結合ドメイン」が、免疫グロブリン定常ドメイン(すなわち、Fcドメイン)のエフェクター構成要素と組み合わさっている、抗体様または免疫グロブリン様分子を意味する。イムノアドヘシンは、構造上は、抗体の抗原認識および抗原結合部位(抗原合体部位)以外である(すなわち、「非相同」である)、所望の結合特異性を有するアドヘシンアミノ酸配列と、免疫グロブリン定常ドメイン配列の融合物を含む。イムノアドヘシン中の免疫グロブリン定常ドメイン配列は、IgG1、IgG2、IgG3、もしくはIgG4サブタイプ、IgA、IgE、IgD、またはIgMなどの任意の免疫グロブリンから取得することができる。
用語「ポリペプチド」、「オリゴペプチド」、「ペプチド」、および「タンパク質」は、本明細書では、好ましくは比較的短い、任意の長さ(たとえば、10〜100アミノ酸)のアミノ酸の鎖を指すのに互換的に使用される。鎖は、線状でも分枝でもよく、修飾アミノ酸を含んでもよく、かつ/または非アミノ酸によって中断されてもよい。この用語は、自然に、または介入によって修飾されているアミノ酸鎖;たとえば、ジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質付加、アセチル化、リン酸化、または標識成分とのコンジュゲーションなどの他の任意の操作もしくは修飾も包含する。(たとえば、非天然アミノ酸などを含めた)アミノ酸の1種または複数の類似体を含んでいるポリペプチド、ならびに当技術分野で知られている他の変更形態も、定義の範囲内に含まれる。ポリペプチドは、単鎖としてまたは連合した鎖として存在する場合があることは理解される。
本明細書で使用するとき、用語「野生型アミノ酸」、「野生型IgG」、または「野生型mAb」とは、ある特定の集団(たとえば、ヒト、マウス、ラット、細胞など)内で自然発生するアミノ酸または核酸の配列を指す。
本明細書で使用するとき、用語「コンジュゲーション効率」または「架橋効率」とは、本明細書に記載のとおりのADCの実験による測定量を、最大予測ADC量で割った比である。コンジュゲーション効率または架橋効率は、疎水性相互作用クロマトグラフィーなどの、当業者によく知られている種々の技術によって測定することができる。コンジュゲーション効率は、室温や37℃などの異なる温度で測定する場合もある。
用語「エフェクター機能」とは、抗体のFc領域に起因する生物活性を指す。抗体エフェクター機能の例としては、限定はしないが、抗体依存性細胞傷害(ADCC)、Fc受容体結合、補体依存性細胞傷害(CDC)、食作用、C1q結合、および細胞表面受容体(たとえば、B細胞受容体、BCR)の下向き調節が挙げられる。たとえば、米国特許第6,737,056号を参照されたい。このようなエフェクター機能には、一般に、Fc領域が結合ドメイン(たとえば、抗体可変ドメイン)と合わさる必要があり、このような抗体エフェクター機能の値を求めることが当技術分野で知られている種々のアッセイを使用して、これを評価することができる。例示的なエフェクター機能の測定は、Fcγ3および/またはC1q結合を通したものである。
本明細書で使用するとき、「抗体依存性細胞傷害」または「ADCC」とは、Fc受容体(FcR)を発現させる非特異的な細胞傷害性細胞(たとえば、ナチュラルキラー(NK)細胞、好中球、およびマクロファージ)が、標的細胞上の結合された抗体を認識し、引き続いて、標的細胞の溶解を引き起こす、細胞によって媒介される反応を指す。目的とする分子のADCC活性は、米国特許第5,500,362号または第5,821,337号に記載のものなどの、in vitro ADCCアッセイを使用して評価することができる。このようなアッセイに有用なエフェクター細胞としては、末梢血単核球(PBMC)およびNK細胞が挙げられる。別法として、または追加として、目的とする分子のADCC活性は、in vivoで、たとえば、Clynesら、1998、PNAS(USA)、95:652〜656に記載のものなどの動物モデルで評価してもよい。
「補体依存性細胞傷害」または「CDC」とは、補体存在下での標的の溶解を指す。補体活性化経路は、補体系の第1成分(C1q)が、同族抗原と複合体形成した分子(たとえば、抗体)に結合することによって開始される。補体活性化を評価するには、たとえば、Gazzano−Santoroら、J.Immunol.Methods、202:163(1996)に記載のとおりのCDCアッセイを実施することができる。
本明細書で使用するとき、「Fc受容体」および「FcR」とは、抗体のFc領域に結合する受容体のことをいう。好ましいFcRは、未変性配列のヒトFcRである。さらに、好ましいFcRとは、IgG抗体に結合するもの(γ受容体)であり、FcγRI、FcγRII、FcγRIII、およびFcγRIVサブクラスの受容体が、こうした受容体の対立遺伝子バリアントおよび別の可能性としてはスプライスされた形態を含めて、これに含まれる。FcγRII受容体には、主としてその細胞質ドメインが異なる同様のアミノ酸配列を有する、FcγRIIA(「活性化受容体」)およびFcγRIIB(「阻害受容体」)が含まれる。FcRは、RavetchおよびKinet、1991、Ann.Rev.Immunol.、9:457〜92;Capelら、1994、Immunomethods、4:25〜34;de Haasら、1995、J.Lab.Clin.Med.、126:330〜41;Nimmerjahnら、2005、Immunity 23:2〜4において総説されている。「FcR」は、母性IgGの胎児への移行を担う、新生児受容体であるFcRnも包含する(Guyerら、1976、J.Immunol.、117:587;およびKimら、1994、J.Immunol.、24:249)。
用語「精製する」およびその文法上の変形語は、ADCと1種または複数の不純物を含有する混合物から、少なくとも1種の不純物を、完全または部分的のいずれにせよ、除去し、それによって、(すなわち、組成物中の不純物の量(ppm)を減少させることにより)組成物中のADCの純度レベルを向上させることを意味するのに使用する。
本明細書における「約」の付いた値またはパラメーターへの言及は、その値またはパラメーターそれ自体を対象とする実施形態を包含(および記載)する。たとえば、「約X」に言及する記述は、「X」という記述を包含する。数字の範囲は、範囲の境界となる数を含む。
「個体」または「対象」は、哺乳動物、より好ましくはヒトである。哺乳動物として、限定はしないが、家畜、競技用動物、愛玩動物、霊長類、ウマ、イヌ、ネコ、マウス、およびラットも挙げられる。
本明細書において、実施形態が「含む(comprising)」という言い回しで記載される場合は必ず、「からなる(consisting of)」および/または「本質的にからなる(consisting essentially of)」の用語で記載される、他の点では類似した実施形態も提供されると理解される。
本発明の態様または実施形態を、マーカッシュ群または代案の他のグループ分けの用語で記載する場合において、本発明は、まとめて列挙された群全体、個々には群の各メンバー、および主群の考えうるすべての亜群だけでなく、群メンバーの1つまたは複数が存在しない主群も包含する。本発明は、請求項に係る発明における群メンバーのいずれかの1つまたは複数の明確な除外も想定する。
本出願における残基の呼称は、EUの定常ドメイン番号付けスキームに基づく(Edelmanら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、63(1):78〜85(1969))。
別段定義しない限り、本明細書で使用するすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する分野の技術者に一般に理解されているのと同じ意味を有する。例示的な方法および材料を本明細書に記載するが、本明細書に記載のものと同様または同等な方法および材料も、本発明の実施または試験において使用することができる。本明細書で言及するすべての刊行物および他の参考文献は、その全体が参照により援用される。不一致の場合では、定義を含めて、本出願が統制をなす。いくつかの文書が本明細書に引用されているとしても、その引用は、こうした文書のいずれかが、当技術分野で共通の一般知識の一部をなすことを容認する性質ではない。本明細書および特許請求の範囲の全体を通して、単語「含む(comprise)」、または「含む(comprises)」や「含む(comprising)」などの変形語は、記載された完全体または完全体の群を包含するが、他のいずれかの完全体または完全体の群を排除しないことを含意すると理解される。文脈によって別段規定されない限り、単数形の用語は、複数性を包含するものとし、複数形の用語は、単数形を包含するものとする。材料、方法、および例は、実例にすぎず、限定するものでない。
トランスグルタミナーゼは、通常はグルタミン残基のリシン残基でのpH依存的なアミド基転移を触媒するタンパク質−グルタミンγ−グルタミルトランスフェラーゼである。本明細書に記載する、本発明で使用するトランスグルタミナーゼは、様々な供給源から取得もしくは生成し、または1つまたは複数の内在グルタミン残基の1つまたは複数のリシン残基もしくは他の含アミン部分でのアミド基転移を触媒するように操作したものでよい。一部の実施形態では、トランスグルタミナーゼは、酵素立体構造を変化させ、酵素活性を可能にするのにカルシウムを必要とする、カルシウム依存性トランスグルタミナーゼである。たとえば、トランスグルタミナーゼは、モルモット肝臓から得ることも、民間供給業者(たとえば、Sigma−Aldrich(ミズーリ州セントルイス)およびMP Biomedicals(カリフォルニア州Irvine))を通して取得することもできる。一部の実施形態では、トランスグルタミナーゼは、酵素立体構造を変化させ、酵素活性を可能にするのにカルシウムを必要としない、カルシウム非依存性トランスグルタミナーゼである。一部の実施形態では、トランスグルタミナーゼは、微生物ゲノム由来の微生物トランスグルタミナーゼ、たとえば、ストレプトベルティシリウム(Streptoverticillium)またはストレプトミセス(Streptomyces)(たとえば、ストレプトミセス・モバレンシス(Streptomyces mobarensis)またはストレプトベルティシリウム・モバレンシス(Streptoverticillium mobarensis))からのトランスグルタミナーゼである。ACTIVA(商標)(味の素株式会社、日本)などの、市販品として入手可能なカルシウム非依存性トランスグルタミナーゼは、本発明に適する。一部の実施形態では、トランスグルタミナーゼは、哺乳動物タンパク質(たとえば、ヒトトランスグルタミナーゼ)、細菌タンパク質、植物タンパク質、真菌タンパク質(たとえば、卵菌(Oomycetes)およびアクチノミセテス(Actinomicetes)トランスグルタミナーゼ)、または原核生物タンパク質である。一部の実施形態では、トランスグルタミナーゼは、ミクロコッカス(Micrococcus)、クロストリジウム(Clostridium)、ツロルプシス(Turolpsis)、リゾープス(Rhizopus)、モナスカス(Monascus)、またはバチルス(Bacillus)由来である。
一部の実施形態では、本明細書に記載する、本発明で使用するトランスグルタミナーゼは、抗体中の1つまたは複数の内在グルタミン残基の、1つまたは複数のリシン残基または他の含アミン部分でのアミド基転移を触媒する、改変トランスグルタミナーゼである。たとえば、自然発生トランスグルタミナーゼ中の1つまたは複数の野生型アミノ酸残基を、欠失させ、または別のアミノ酸残基で交換もしくは置換して、改変トランスグルタミナーゼを作製することができる。
一部の実施形態では、本明細書に記載する、本発明で使用するトランスグルタミナーゼは、当業者に知られている組換え技術を使用して産生された組換えタンパク質でもよい。一部の実施形態では、本明細書に記載する、本発明で使用するトランスグルタミナーゼは、精製タンパク質でよい。たとえば、精製トランスグルタミナーゼは、純度が少なくとも約50%である。本明細書で使用するとき、「純粋」または「精製」タンパク質とは、他のタンパク質夾雑物を含まないタンパク質(たとえば、トランスグルタミナーゼ)を指す。一部の実施形態では、精製トランスグルタミナーゼは、純度が、少なくとも約、55%〜60%、60%〜65%、65%〜70%、70%〜75%、75%〜80%、80%〜85%、85%〜90%、90%〜95%、95%〜98%、または99%のいずれかである。一部の実施形態では、精製トランスグルタミナーゼは、純度が、少なくとも約、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%のいずれかである。
一部の実施形態では、本発明のADCは、抗体工学によって、または改変トランスグルタミナーゼによってアミド基転移反応に反応性にされた少なくとも1つの内在グルタミンを含む。一部の実施形態では、抗体工学は、抗体脱グリコシル(たとえば、酵素的脱グリコシル)、または抗体上でのアミノ酸欠失、挿入、置換、突然変異、もしくはこれらの任意の組合せを含めたアミノ酸修飾である。たとえば、抗体中の297位にある野生型アミノ酸Asn(N)が、アミノ酸Ala(A)で置換または交換される結果、297位では非グリコシル化、295位では反応性の内在グルタミン(Q)が生じる。別の例では、抗体におけるアミノ酸修飾は、トランスグルタミナーゼの存在下で、297位における非グリコシル化、295位における反応性内在Q、ならびにN297QおよびQ295と1つまたは複数の含アミン部分との、これら2つの部位における部位特異的コンジュゲーションを結果として生じる、297位におけるNからQへのアミノ酸置換である。
一部の実施形態では、本発明のADCは、限定はしないが、1)軽鎖、重鎖、または軽鎖および重鎖両方のカルボキシル末端、2)軽鎖、重鎖、または軽鎖および重鎖両方のアミノ末端、および3)S60〜R61、R108、T135、S160、S168、S190〜S192、P189−S192、G200〜S202、K222〜T225、K222〜T223、T223、L251〜S254、M252〜I253、E294〜N297、E293〜N297、N297、および/またはG385を始めとする、少なくとも1つまたは複数の位置において操作された含グルタミンタグを含み、含グルタミンタグは、抗体に挿入され、または抗体中の1つまたは複数の内在アミノ酸と入れ替わる。
詳細な含グルタミンタグおよびその対応する操作位置の例は、表1に示され、参照により本明細書に援用されるWO2012/059882およびWO2015/015448に記載されている。
一部の実施形態では、ADCの抗体は、同じ位置で野生型抗体と比較して、222、340、または370位(EU番号付け)におけるアミノ酸修飾を含む。一部の実施形態では、この修飾は、アミノ酸欠失、挿入、置換、突然変異、またはこれらの任意の組合せである。一部の実施形態では、置換は、野生型アミノ酸を別のもの(たとえば、非野生型アミノ酸)と交換することを含む。一部の実施形態では、他の(たとえば、非野生型)または挿入されたアミノ酸は、Argである(たとえば、K222R、K340R、またはK370R)。一部の実施形態では、挿入は、1つまたは複数のアミノ酸を挿入(たとえば、1つ、2つ、3つ、またはそれ以上のアミノ酸を挿入)することを含む。一部の実施形態では、他の(たとえば、非野生型)アミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Glu、Gln、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、またはValである。
したがって、一部の実施形態では、本発明のADCは、a)N297QおよびK222R位におけるアミノ酸置換[含アミン部分は、295位にある内在グルタミンおよび297位にある置換グルタミンに部位特異的にコンジュゲートされる]、および/またはb)1つまたは複数の含グルタミンタグ[含アミン部分は、抗体軽鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグに部位特異的にコンジュゲートされる]を含む。一部の実施形態では、薬物抗体比(DAR)は、約3〜9である。一部の実施形態では、抗体の軽鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグは、GGLLQGA(配列番号23)である。
一部の実施形態では、本発明のADCは、a)N297QおよびK222R位におけるアミノ酸置換[含アミン部分は、295位にある内在グルタミンおよび297位にある置換グルタミンに部位特異的にコンジュゲートされる]、b)1つまたは複数の含グルタミンタグ[含アミン部分は、抗体軽鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグに部位特異的にコンジュゲートされる]、および/またはc)1つまたは複数の含グルタミンタグ[含アミン部分は、抗体中のS60〜R61、R108、T135、S160、S168、S190〜S192、P189〜S192、G200〜S202、K222〜T225、K222〜T223、T223、L251〜S254、M252〜I253、E294〜N297、E293〜N297、N297、およびG385からなる群から選択される1つまたは複数の位置にある含グルタミンタグに部位特異的にさらにコンジュゲートされる]を含み、含グルタミンタグは、抗体中に挿入され、または抗体中の1つまたは複数の内在アミノ酸と入れ替わる。一部の実施形態では、薬物抗体比は、少なくとも約6である。たとえば、一部の実施形態では、本発明のADCはまた、a)N297QおよびK222Rにおけるアミノ酸置換[含アミン部分は、295位にある内在グルタミンおよび297位にある置換グルタミンに部位特異的にコンジュゲートされる]、b)1つまたは複数の含グルタミンタグ[含アミン部分は、抗体軽鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグに部位特異的にコンジュゲートされる]、c)1つまたは複数のグルタミンタグ[含アミン部分は、抗体重鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグに部位特異的にさらにコンジュゲートされる]を含み、薬物抗体比(DAR)は、約6〜9である。一部の実施形態では、抗体軽鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグは、GGLLQGA(配列番号23)であり、抗体重鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグは、LLQGA(配列番号11)である。
一変形形態において、本発明のADCは、a)N297QおよびK222R位におけるアミノ酸置換[含アミン部分は、295位にある内在グルタミンおよび297における置換グルタミンに部位特異的にコンジュゲートされる]、b)1つまたは複数の含グルタミンタグ[含アミン部分は、抗体軽鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグに部位特異的にコンジュゲートされる]、c)1つまたは複数の含グルタミンタグ[含アミン部分は、抗体重鎖においてT135アミノ酸位の後に挿入された含グルタミンタグに部位特異的にさらにコンジュゲートされる]を含み、薬物抗体比(DAR)は、約6〜9である。一部の実施形態では、抗体軽鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグは、GGLLQGA(配列番号23)であり、抗体重鎖においてT135の後に挿入された含グルタミンタグは、LLQG(配列番号2)である。
別の変形形態では、本発明のADCは、a)N297QおよびK222R位におけるアミノ酸置換[含アミン部分は、295位にある内在グルタミンおよび297位にある置換グルタミンに部位特異的にコンジュゲートされる]、b)1つまたは複数の含グルタミンタグ[含アミン部分は、抗体軽鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグに部位特異的にコンジュゲートされる]、c)1つまたは複数の含グルタミンタグ[含アミン部分は、抗体重鎖におけるG200〜S202アミノ酸位にある含グルタミンタグに部位特異的にさらにコンジュゲートされる]を含み、薬物抗体比(DAR)は、約6〜9である。一部の実施形態では、抗体軽鎖のカルボキシル末端にある含グルタミンタグは、GGLLQGA(配列番号23)であり、抗体重鎖においてT135の後に挿入された含グルタミンタグは、LLQG(配列番号2)である。
一部の実施形態では、本明細書に記載のADC用の含グルタミンタグは、アミノ酸配列XXQX(配列番号37)[Xは、本明細書に記載のとおりの在来または非在来アミノ酸でよい]を含む。たとえば、一部の実施形態では、Xは、L(Leu)、A(Ala)、G(Gly)、S(Ser)、V(Val)、F(Phe)、Y(Tyr)、H(His)、R(Arg)、N(Asn)、E(Glu)、D(Asp)、C(Cys)、Q(Gln)、I(Ile)、M(Met)、P(Pro)、T(Thr)、K(Lys)、またはW(Trp)である。
一部の実施形態では、含グルタミンタグは、Q、LQG、LLQGG(配列番号1)、LLQG(配列番号2)、LSLSQG(配列番号3)、GGGLLQGG(配列番号4)、GLLQG(配列番号5)、LLQ、GSPLAQSHGG(配列番号6)、GLLQGGG(配列番号7)、GLLQGG(配列番号8)、GLLQ(配列番号9)、LLQLLQGA(配列番号10)、LLQGA(配列番号11)、LLQYQGA(配列番号12)、LLQGSG(配列番号13)、LLQYQG(配列番号14)、LLQLLQG(配列番号15)、SLLQG(配列番号16)、LLQLQ(配列番号17)、LLQLLQ(配列番号18)、LLQGR(配列番号19)、LLQGPP(配列番号20)、LLQGPA(配列番号21)、GGLLQGPP(配列番号22)、GGLLQGA(配列番号23)、LLQGA(配列番号24)、LLQGPGK(配列番号25)、LLQGPG(配列番号26)、LLQGP(配列番号27)、LLQP(配列番号28)、LLQPGK(配列番号29)、LLQAPGK(配列番号30)、LLQGAPG(配列番号31)、LLQGAP(配列番号32)、LLQGPA(配列番号33)、LLQGPP(配列番号34)、GGLLQGPP(配列番号35)、およびLLQLQG(配列番号36)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、含グルタミンタグは、アミノ酸配列LLQGA(配列番号24)、LQG、GGLLQGA(配列番号23)、LLQGPA(配列番号33)、LLQGPP(配列番号34)、GGLLQGPP(配列番号35)、LLQGSG(配列番号13)、LLQG(配列番号2)、LLQYQG(配列番号14)、LLQLLQG(配列番号15)、LLQLQG(配列番号36)、LLQLLQ(配列番号18)、LLQLQ(配列番号17)、LLQGR(配列番号19)、LLQYQGA(配列番号12)、SLLQG(配列番号16)、またはLLQLLQGA(配列番号10)を含む。
一部の実施形態では、含グルタミンタグは、LGGQGGG(配列番号41)、GGGQGGL(配列番号42)、GXGQGGG(配列番号43)、GGXQGGG(配列番号44)、GGGQXGG(配列番号45)、およびGGGQGXG(配列番号46)[Xは、G、A、S、L、V、F、Y、R、N、またはEである]からなる群から選択されるアミノ酸配列を含まない。例示的な他のタグは、たとえば、US2013/0230543およびUS2013/0122020にも記載されている。
一部の実施形態では、本明細書に記載のとおりのADCの抗体は、同じ位置で野生型抗体と比較して、カルボキシル末端の最後のアミノ酸位におけるアミノ酸修飾を含む。一部の実施形態では、この修飾は、アミノ酸欠失、挿入、置換、突然変異、またはこれらのいずれ任意の組合せである。一部の実施形態では、置換は、野生型アミノ酸を別のもの(たとえば、非野生型アミノ酸)と交換することを含む。一部の実施形態では、挿入は、1つまたは複数のアミノ酸を挿入(たとえば、1つ、2つ、3つ、またはそれ以上のアミノ酸を挿入)することを含む。一部の実施形態では、他の(たとえば、非野生型)または挿入アミノ酸は、Argである。一部の実施形態では、他の(たとえば、非野生型)アミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Glu、Gln、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、またはValである。たとえば、一部の実施形態では、抗体(たとえば、抗体の重鎖)のカルボキシル末端の最後のアミノ酸は、欠失している場合があり、ポリペプチドのC末端に対して操作された含グルタミンタグは、アミノ酸配列LLQGA(配列番号11)またはGGLLQGA(配列番号23)を含む。
一部の実施形態では、抗体は、同じ位置で野生型抗体と比較して、アミノ末端の最初のアミノ酸位におけるアミノ酸修飾を含む。一部の実施形態では、この修飾は、アミノ酸欠失、挿入、置換、突然変異、またはこれら任意のいずれかの組合せである。一部の実施形態では、置換は、野生型アミノ酸を別のもの(たとえば、非野生型アミノ酸)と交換することを含む。一部の実施形態では、挿入は、アミノ酸を挿入することを含む。一部の実施形態では、非野生型または挿入アミノ酸は、Argである。一部の実施形態では、他の(非野生型または挿入)アミノ酸は、Ala、Asn、Asp、Cys、Glu、Gln、Gly、His、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、またはValである。
一部の実施形態では、本明細書に記載のADCは、全長抗体重鎖および抗体軽鎖を含む。一部の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、二重特異性抗体、ミニボディ、ダイアボディ、または抗体断片である。一部の実施形態では、抗体は、IgGである。一部の実施形態では、IgGは、IgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4からなる群から選択される。一部の実施形態では、抗体は、IgA、IgE、IgD、またはIgMである。一部の実施形態では、本明細書に記載のADCの(たとえば、Fcγ3および/またはC1q結合によって測定される)エフェクター機能は、野生型抗体と比較して、約1、2分の1、3分の1、4分の1、または5分の1のいずれか以下に低下する。一部の実施形態では、ADCの抗体は、IgGであり、IgGのエフェクター機能は、野生型IgGと比較して約2分の1以下に低下する。他の実施形態では、IgGのエフェクター機能は、野生型IgGと比較して約2分の1に低下する。他の実施形態では、IgGのエフェクター機能は、野生型IgGと比較して約2分の1未満に低下する。一部の実施形態では、ADCの抗体は、IgGであり、IgGのエフェクター機能は、野生型IgGと比較して約1分の1以下に低下する。他の実施形態では、IgGのエフェクター機能は、野生型IgGと比較して約1分の1に低下する。一部の実施形態では、IgGのエフェクター機能は、野生型IgGと比較して、約1、3分の1、4分の1、または5分の1のいずれか未満に低下する。
抗体にコンジュゲートすることのできる含アミン部分剤の数は、1)抗体に連結/挿入されている含グルタミンタグの数ならびに含グルタミンタグ上のグルタミンの数、および/または2)抗体上の内在グルタミン(すなわち、操作されていない未変性グルタミン、たとえば、可変ドメイン、CDRなどにあるグルタミン)の数、および/または3)本明細書に記載のとおりの抗体工学または改変トランスグルタミナーゼによって反応性にした内在グルタミンの数に応じて決まる。たとえば、2つの含アミン部分が、2本の軽鎖のカルボキシル末端において抗体に部位特異的にコンジュゲートされる場合もあれば、4つの含アミン部分が、Q295およびN297Q位において抗体に部位特異的にコンジュゲートされる場合もある。一部の実施形態では、含アミン部分は、各コンジュゲーション位置において、同じでも異なってもよい。
細胞傷害性薬剤の例としては、限定はしないが、アントラサイクリン、アウリスタチン(たとえば、ドレスタチン、MMAD、MMAE、MMAF、PF−06380101、PF−06463377、およびPF−06456780)、スプリセオスタチン、CBI/CPI二量体(米国仮特許出願61/932,118に記載のとおりの、CBIおよびCPI両方の成分を含む「混合型」二量体を含める)、カリチアマイシン、デュオカルマイシン、エンジイン、ゲルダナマイシン、メイタンシン、ピューロマイシン、タキサン、ビンカアルカロイド、SN−38、ツブリシン、ヘミアステリン、カンプトテシン、コンブレタスタチン、ドラスタチン、インドリノ−ベンゾジアゼピン二量体、ピロロベンゾジアゼピン二量体、およびプラジエノリド、ならびにこれらの立体異性体、同配体、類似体、または誘導体が挙げられる。
アントラサイクリンは、ストレプトミセス(Streptomyces)細菌由来であり、白血病、リンパ腫、乳、子宮、卵巣、および肺がんなどの、広範ながんの治療に使用されている。例示的なアントラサイクリンとしては、限定はしないが、ダウノルビシン、ドキソルビシン(すなわち、アドリアマイシン)、エピルビシン、イダルビシン、バルルビシン、およびミトキサントロンが挙げられる。
ドラスタチン、ならびにそのペプチド類似体、および誘導体であるオーリスタチンは、抗がんおよび抗真菌活性を有することが示されている、非常に強力な有糸分裂阻害剤である。たとえば、米国特許第5,663,149号およびPettitら、Antimicrob.Agents Chemother.42:2961〜2965、1998を参照されたい。例示的なドラスタチンおよびオーリスタチンとしては、限定はしないが、ドラスタチン10、オーリスタチンE、オーリスタチンEB(AEB)、オーリスタチンEFP(AEFP)、MMAD(モノメチルオーリスタチンDまたはモノメチルドラスタチン10)、MMAF(モノメチルオーリスタチンFまたはN−メチルバリン−バリン−ドライソロイイン−ドラプロイン−フェニルアラニン)、MMAE(モノメチルオーリスタチンEまたはN−メチルバリン−バリン−ドライソロイイン−ドラプロイン−ノルエフェドリン)、5−ベンゾイル吉草酸−AEエステル(AEVB)、および(米国出願第2013/0129753号に記載のものなどの)他の新規なオーリスタチンが挙げられる。一部の実施形態では、オーリスタチンは、次の構造を有する、0101(2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド)である。
一部の実施形態では、オーリスタチンは、次の構造を有する、3377(N,2−ジメチルアラニル−N−{(1S,2R)−4−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシル−2−フェニルエチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−2−メトキシ−1−[(1S)−1−メチルプロピル]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリンアミド)である。
他の実施形態では、オーリスタチンは、次の構造を有する、0131(2−メチル−L−プロリ−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド)である。
他の実施形態では、オーリスタチンは、次の構造を有する、0121(2−メチル−L−プロリ−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−メトキシ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド)である。
カンプトテシンは、酵素のトポイソメラーゼIを阻害する、細胞傷害性キノリンアルカロイドである。カンプトテシンおよびその誘導体の例としては、限定はしないが、トポテカンおよびイリノテカン、ならびにその代謝産物、たとえばSN−38が挙げられる。
コンブレタスタチンは、腫瘍において血管破壊特性を有する中性フェノールである。例示的なコンブレタスタチンおよびその誘導体としては、限定はしないが、コンブレタスタチンA−4(CA−4)およびオンブラブリン(ombrabulin)が挙げられる。
デュオカルマイシンおよびCC−1065は、細胞傷害性効力を有するDNAアルキル化剤である。BogerおよびJohnson、PNAS 92:3642〜3649(1995)を参照されたい。例示的なドラスタチンおよびオーリスタチンとして、限定はしないが、(+)−ドカルマイシンA((+)−docarmycinA)、(+)−デュオカルマイシンSA、および(+)−CC−1065が挙げられる。
エンジインは、9員および10員環または共役三重−二重−三重結合の環系の存在を特徴とする、一クラスの抗腫瘍細菌産物である。例示的なエンジインとしては、限定はしないが、カリチアマイシン、エスペラミシン、ウンシアラマイシン(uncialamicin)、ジネマイシン(dynemicin)、およびこれらの誘導体が挙げられる。
ゲルダナマイシンは、Hsp90(熱ショックタンパク質90)に結合するベンゾキノンアンサマイシン抗生物質であり、抗腫瘍薬物として使用されている。例示的なゲルダナマイシンとしては、限定はしないが、17−AAG(17−N−アリルアミノ−17−デメトキシゲルダナマイシン)および17−DMAG(17−ジメチルアミノエチルアミノ−17−デメトキシゲルダナマイシン)が挙げられる。
メイタンシンまたはその誘導体であるメイタンシノイドは、チューブリンの重合を阻害して有糸分裂の際の微小管生成を阻害することにより、細胞増殖を抑制する。Remillardら、Science 189:1002〜1005(1975)を参照されたい。例示的なメイタンシンおよびメイタンシノイドとしては、限定はしないが、メルタンシン(mertansine)(DM1)およびその誘導体、ならびにアンサミトシン(ansamitocin)が挙げられる。
ピロロベンゾジアゼピン二量体(PBD)およびインドリノ−ベンゾジアゼピン二量体(IGN)は、二重鎖のDNAに結合する、1つまたは複数のイミン官能基を含んでいる抗腫瘍剤またはその同等物である。PBDおよびIGN分子は、天然産物アトラマイシンを主体とし、プリン−グアニン−プリン配列を選んで、配列選択的に、DNAと相互作用する。例示的なPBDおよびその類似体として、限定はしないが、SJG−136が挙げられる。
スプリセオスタチンおよびプラジエノライドは、スプライシングを阻害し、スプライセオソームSF3bと相互作用する抗腫瘍化合物である。スプリセオスタチンの例としては、限定はしないが、スプリセオスタチンA、FR901464が挙げられる。プラジエノライドの例としては、限定はしないが、プラジエノライドB、プラジエノライドD、およびE7107が挙げられる。
タキサンは、抗チューブリン剤または有糸分裂阻害剤として作用するジテルペンである。例示的なタキサンとしては、限定はしないが、パクリタキセル(たとえば、TAXOL(登録商標))、およびドセタキセル(TAXOTERE(登録商標))が挙げられる。
ビンカアルカロイドも、抗チューブリン剤である。例示的なビンカアルカロイドとしては、限定はしないが、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、およびビノレルビンが挙げられる。
一部の実施形態では、薬剤部分は、毒素ポリペプチド(または毒素タンパク質)である。毒素ポリペプチドの例としては、限定はしないが、ジフテリアA鎖、ジフテリア毒素の非結合性活性断片、外毒素A鎖、リシンA鎖、アブリンA鎖、モデクシンA鎖、α−サルシン、アリューリ・フォルディー(Aleurites fordii)タンパク質、ジアンチンタンパク質、ヨウシュヤマゴボウ(Phytolacca americana)タンパク質(PAPI、PAPII、およびPAP−S)、ニガウリ(momordica charantia)インヒビター、クルシン(curcin)、クロチン(crotin)、サポナリア・オフィシナリス(sapaonaria officinalis)インヒビター、ゲロニン、ミトゲリン(mitogellin)、レストリクトシン(restrictocin)、フェノマイシン(phenomycin)、エノマイシン(enomycin)、トリコテセン、インヒビターシスチンノット(inhibitor cystine knot)(ICK)ペプチド(たとえば、セラトトキシン(ceratotoxin))、およびコノトキシン(たとえば、KIIIAまたはSmIIIa)が挙げられる。
一態様において、本発明は、対象におけるがんの治療方法を提供する。したがって、一部の実施形態では、それを必要とする対象におけるがんの治療方法であって、対象に、本明細書に記載のとおりのADCを含む有効量の組成物(たとえば、医薬組成物)を投与することを含む治療方法が提供される。本明細書で使用するとき、がんは、限定はしないが、固形がん(膀胱、乳、子宮頸部、絨毛癌、結腸、食道、胃、膠芽腫、頭頸部、腎臓、肝臓、肺(たとえば、非小細胞肺がん(NSCLC))、口腔、卵巣、膵臓、前立腺、および皮膚がんなど)、および液状がん(liquid cancer)(急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、ヘアリー細胞白血病(HCL)、T細胞前リンパ球性白血病(T−PLL)、大顆粒リンパ球性白血病、成人T細胞白血病、多発性骨髄腫など)を包含する。
一部の実施形態では、それを必要とする対象において腫瘍の成長または進行を抑制する方法であって、対象に、本明細書に記載のとおりのADCを含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。他の実施形態では、それを必要とする対象において、がん細胞または腫瘍(たとえば、固形または液状腫瘍)の転移を抑制する方法であって、対象に、本明細書に記載のとおりのADCを含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。他の実施形態では、それを必要とする対象において腫瘍退縮を誘発する方法であって、対象に、本明細書に記載のとおりのADCを含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。
本明細書に記載のとおりのADC中の薬剤部分は、画像処理剤や酵素−基質標識などの検出可能な部分にすることができる。本明細書に記載のとおりのADCは、in vivo撮像(たとえば、PETやSPECT)などのin vivo診断アッセイに、または染色試薬にも使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書に記載の方法は、付加的な形の療法で対象を治療するステップをさらに含む。一部の実施形態では、付加的な形の療法は、限定はしないが、化学療法、放射線、手術、ホルモン療法、および/または追加免疫療法を始めとする、付加的な抗がん療法である。
一部の実施形態では、付加的な形の療法は、本明細書に記載のとおりのADCに加えて、1種または複数の治療剤の投与を含む。その治療剤としては、限定はしないが、第2のADC(たとえば、ブレンツキシマブベドチン(ADCETRIS(登録商標))やado−トラスツズマブエムタンシン(KADCYLA(登録商標))などの従来のADC、抗体(たとえば、抗VEGF抗体、抗HER2抗体、抗CD25抗体、および/または抗CD20抗体)、血管新生阻害剤、細胞傷害性薬剤(たとえば、ドセタキセル、シスプラチン、ドキソルビシン、マイトマイシン、タモキシフェン、またはフルオロウラシル)、および抗炎症剤(たとえば、プレドニゾンおよびプロゲステロン)が挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「共投与」、「共投与された」、または「と組み合わせて」とは、(i)治療を必要とする患者への、本明細書で開示するADCと治療剤の組合せの同時投与(このとき、こうした構成要素は、前記構成要素を前記患者に対して実質的に同時に放出する単一剤形に一緒に製剤される)、(ii)治療を必要とする患者への、本明細書で開示するADCと治療剤のこうした組合せの実質的同時投与(このとき、こうした構成要素は、前記患者によって実質的に同時に服用される別個の剤形に、互いに離れて製剤され、その結果、前記構成要素は、前記患者に対して実質的に同時に放出される)、(iii)治療を必要とする患者への、本明細書で開示するADCと治療剤のこのような組合せの順次投与(このとき、こうした構成要素は、前記患者によって各投与間にかなりの時間間隔を置いた連続した時期に服用される別個の剤形に、互いから離れて製剤され、その結果、前記構成要素は、前記患者に対して、実質的に異なる時期に放出される)、および(iv)治療を必要とする患者への、本明細書で開示するADCと治療剤のこうした組合せの順次投与(このとき、こうした構成要素は、前記構成要素を制御された用量で放出する単一剤形に一緒に製剤され、その結果、これら構成要素は、前記患者に対して、同時および/または異なる時期に、並行して、連続して、および/または一部重複して放出される)を意味し、またはこれらのことを指すものとし、各パートは、同じ経路または異なる経路のどちらによって投与してもよい。
一般に、本明細書で開示するADCは、製剤として、薬学的に許容できる1種または複数の賦形剤と共同して投与するのに適する。用語「賦形剤」は、本明細書では、本発明の化合物以外の任意の成分を述べるのに使用する。賦形剤の選択は、特定の投与方式、賦形剤が溶解性および安定性に及ぼす影響、剤形の性質などの要因によるところが大きい。本明細書で使用するとき、「薬学的に許容できる賦形剤」は、生理学的に適合性のあるありとあらゆる溶媒、分散媒、コーティング剤、抗菌および抗真菌剤、等張剤および吸収遅延剤(isotonic and absorption delaying agents)などを包含する。薬学的に許容できる賦形剤の一部の例は、水、食塩水、リン酸緩衝溶液、デキストロース、グリセロール、エタノールなど、ならびにこれらの組合せである。一部の実施形態では、限定はしないが、糖、多価アルコール(たとえば、マンニトール、ソルビトール)、または塩化ナトリウムを始めとする等張剤を、医薬組成物中に含める。薬の学的に許容できる物質の追加の例として、限定はしないが、抗体の保存性(shelf life)または有効性を高める、湿潤剤、または少量の補助物質、たとえば、湿潤もしくは乳化剤、保存剤、緩衝剤が挙げられる。
一部の実施形態では、本明細書に記載のADCは、たとえばPCT公開WO98/52976およびWO00/34317に記載のものなどの既知の技術を使用して、対象に投与されると免疫原性が低下するように脱免疫化される(deimmunized)場合がある。
本発明の医薬組成物およびその調製方法は、当業者には容易に明らかとなる。このような組成物およびその調製方法は、たとえば、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」、第22版(Mack Publishing Company、2012)で見ることができる。医薬組成物は、製造管理および品質管理に関する基準の条件下で製造することが好ましい。
本発明の医薬組成物は、まとめて、単一単位用量として、または複数の単一単位用量として、調製、包装、または販売することができる。本明細書で使用するとき、「単位用量」とは、所定の量の活性成分を含む、医薬組成物の個別の量である。活性成分の量は、一般に、対象に投与されることになる活性成分の投薬量、または、たとえば、そのような投薬量の2分の1や3分の1などの、そのような投薬量の好都合な分数に等しい。ペプチド、タンパク質、または抗体を投与するための、当技術分野で受け入れられているいかなる方法も、本明細書で開示する改変ポリペプチドコンジュゲートに適切に用いることができる。
本発明の医薬組成物は通常、非経口投与に適する。医薬組成物の非経口投与には、対象の組織を物理的に突破し、組織における突破口を介して医薬組成物が投与され、したがって、一般に、血流中、筋肉中、または内臓に直接投与される結果となることを特徴とする、任意の投与経路が含まれる。たとえば、非経口投与としては、限定はしないが、組成物の注射、外科的切開を経た組成物の適用、組織を貫通する非外科的創傷を介した組成物の適用などによる医薬組成物の投与が挙げられる。詳細には、非経口投与には、限定はしないが、皮下、腹腔内、筋肉内、胸骨内、静脈内、動脈内、くも膜下腔内、脳室内、尿道内、頭蓋内、滑液包内の注射または注入、および腎臓透析注入技術が含まれるものと考える。一部の実施形態では、非経口投与は、静脈内または皮下経路である。
非経口投与に適する医薬組成物の製剤は、通常、滅菌水や等張性滅菌食塩水などの薬学的に許容できる担体と組み合わされた活性成分を一般に含む。このような製剤は、ボーラス投与または継続的投与に適する形で、調製、包装、または販売することができる。注射用製剤は、アンプルや、保存剤を含有する多用量容器などの、単位剤形で調製、包装、または販売することができる。非経口投与用の製剤には、限定はしないが、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液、乳濁液、泥膏などが含まれる。このような製剤は、限定はしないが、懸濁化剤、安定剤、または分散剤を始めとする、1種または複数の追加成分をさらに含んでよい。非経口投与用製剤の一実施形態では、活性成分は、適切なビヒクル(たとえば、発熱物質なしの滅菌水)で再構成してから、再構成された組成物を非経口投与するための、乾燥(すなわち、粉末または顆粒)形態で提供される。非経口製剤には、塩、炭水化物、(好ましくは3〜9のpHにする)緩衝剤などの賦形剤を含有してよい水溶液も含まれるが、非経口製剤は、同じ用途について、非水性滅菌溶液として、または発熱物質なしの滅菌水などの適切なビヒクルと共に使用される乾燥形態として、より適切に製剤することができる。例示的な非経口投与形態としては、滅菌水溶液、たとえば、プロピレングリコールまたはデキストロース水溶液中の溶液または懸濁液が挙げられる。このような剤形は、所望であれば、適切に緩衝剤処理してもよい。非経口投与可能な他の有用な製剤として、活性成分を、微結晶の形で、またはリポソーム調製物中に含むものが挙げられる。非経口投与用の製剤は、即時型および/または変更型の放出がなされるように製剤することもできる。変更型放出製剤には、制御、遅延、持続、パルス、標的化、およびプログラム放出製剤が含まれる。たとえば、一態様において、注射用滅菌溶液は、改変含Fcポリペプチド、たとえば、抗体薬物コンジュゲートまたは二重特異性抗体を、必要に応じて、上で列挙した成分の1つまたは組合せと共に、適切な溶媒中に必要な量で混ぜた後、濾過滅菌することにより調製できる。一般には、基礎分散媒と、上で列挙したものからの必要な他の成分とを含有する滅菌ビヒクル中に、活性化合物を混ぜることにより、分散液を調製する。注射用滅菌溶液を調製するための滅菌粉末の場合では、好ましい調製方法は、予め滅菌濾過されたその溶液から、活性成分と所望の任意の追加成分からなる粉末が得られる、真空乾燥および凍結乾燥である。溶液の適正な流動度は、たとえば、レシチンなどのコーティング剤の使用、分散液の場合では必要な粒径の維持、および界面活性剤の使用によって保つことができる。注射用組成物の吸収の延長は、吸収を遅らせる薬剤、たとえば、モノステアリン酸塩およびゼラチンを組成物中に含めることにより実現できる。
投薬計画は、所望の最適な応答が得られるように調整することができる。たとえば、単一のボーラスを投与してもよいし、分割されたいくつかの用量を、時間をかけて投与してもよいし、または治療状況の緊急性に合わせて用量を増減してもよい。非経口組成物を投薬量単位形態で製剤することは、投与しやすく、投薬量が一律になるので、特に有利である。本明細書で使用する、投薬量単位形態とは、必要な医薬担体と共同して所望の治療効果を生じるように計算された所定の量の活性化合物を各単位が含有する、治療を受ける患者/対象への単位投薬量として適した物理的に別個の単位を指す。本発明の投薬量単位形態の仕様は、一般に、(a)薬剤部分(たとえば、細胞傷害性薬剤などの低分子)および実現される特定の治療または予防効果の独特な特性、および(b)このような活性化合物を配合して個体の感受性を治療する分野に固有の制約によって必然的に決まり、これらに直接左右される。
したがって、本明細書でなされる開示に基づき、用量および投与計画を、当治療分野でよく知られている方法に従って調整することは、当業者に正当に認識されることになる。すなわち、最大耐用量は、容易に打ち立てることができ、患者に検出可能な治療利益をもたらす有効量も求めることができ、各薬剤を投与して患者に検出可能な治療利益をもたらす時間要件を求めることもできる。したがって、ある特定の用量および投与計画を本明細書で例示するが、そうした例は、本発明を実践する際に患者に提供することのできる用量および投与計画を一切限定しない。
投薬量の値は、緩和しようとする状態のタイプおよび重症度によって様々となる場合があり、単回または複数回の用量を含む場合があることを留意されたい。任意の特定の対象について、詳細な投薬計画は、個々の要求、および組成物の投与を管理監督する者の専門的な判断に従って時間と共に調整すべきであること、ならびに本明細書で示す投薬量範囲は、例示的なものにすぎず、請求項に係る組成物の範囲または実用を限定するものでないことをさらに理解されたい。さらに、本発明の組成物を用いた投薬計画は、疾患のタイプ、患者の年齢、体重、性別、医学的状態、状態の重症度、投与経路、および用いる特定の抗体を含めた様々な要因に基づくものでよい。すなわち、投薬計画は、幅広く変化しうるが、標準の方法を使用して型通りに決めることができる。たとえば、用量は、薬動学的または薬力学的パラメータに基づき調整することができ、パラメータには、毒作用などの臨床作用および/または臨床検査値を含めることができる。したがって、本発明は、当業者によって決められたとおりの患者内での用量漸増を包含する。適切な投薬量および計画の決定は、関連分野でよく知られており、本明細書で開示する教示が一度提供されれば当業者によって実現されると理解される。
ヒト対象への投与について、本明細書で開示するADCの合計1か月用量は、通常、当然のことながら投与方式に応じて、患者1人あたり約0.01mg〜約1200mgの範囲にある。たとえば、静脈内の1か月用量には、約1〜約1000mg/患者が必要となる場合がある。合計1か月用量は、単回または分割用量で投与することができ、医師の裁量で、本明細書で示す典型的範囲の範囲外になることもある。
本明細書で開示するとおりのADCの治療または予防有効量の、例示的な非限定的な範囲は、約0.01〜約1000mg/患者/月である。ある特定の実施形態では、ADCは、約1〜約200または約1〜約150mg/患者/月で投与してよい。一部の実施形態では、患者はヒトである。
ADCの使用に関する使用説明書は、一般に、目的の治療に関する投薬量、投与スケジュール、および投与経路についての情報を含む。容器は、単位用量、大量包装(たとえば、多用量包装)、または小単位用量でよい。本発明のキットの中に支給される使用説明書は、通常、ラベルまたは包装品挿入物(たとえば、キットに含められた紙シート)上での書面による使用説明書であるが、機械で読み取り可能な使用説明書(たとえば、磁気または光学保存ディスクに収容された使用説明書)も許容される。
本発明のキットは、適切に包装されている。適切な包装としては、限定はしないが、バイアル、ボトル、ジャー、フレキシブル包装(たとえば、シールされたMylarまたはプラスチックバッグ)などが挙げられる。特殊な装置、たとえば、吸入器、経鼻投与装置(たとえば、アトマイザー)、ミニポンプなどの注入装置と組み合わせて使用する包装も企図される。キットは、滅菌された接続口を有することがある(たとえば、容器は、皮下注射針によって貫通可能な栓を有する静脈内溶液バッグまたはバイアルでよい)。容器が、滅菌された接続口を有する場合もある(たとえば、容器は、皮下注射針によって貫通可能な栓を有する静脈内溶液バッグまたはバイアルでよい)。組成物中の少なくとも1種の活性薬剤は、より高装入量の本明細書に記載のとおりのADCである。容器は、薬学的に活性のある第2の薬剤をさらに含んでもよい。
キットは、緩衝材や説明的な情報などの追加構成要素を場合により備えてもよい。通常、キットは、容器と、容器に接触または付随したラベルまたは包装品挿入物とを含む。
本明細書に記載の実施例および実施形態は、例示目的のものにすぎず、またそれを踏まえた種々の変更または変化は、当業者に示唆されるところとなり、本出願の真意および範囲の内に含まれると理解される。
分析に使用したHPLCおよびLC−MS条件:
分析HPLC条件:Phenomenex Luna C18(2)、150×3.0mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:8.5分かけて0%〜100%のB、次いで1.5分間100%のB;流量:1.5mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:10μL;計器:Agilent1100 HPLC。
分析LC−MS条件:Waters Acquity UPLC HSS T3、C18、2.1×50mm、1.7μm;移動相A:0.1%のギ酸水溶液(v/v);移動相B:0.1%のギ酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:0.1分かけて5%のB、2.5分かけて5%〜95%のB、0.35分かけて95%のB;流量:1.25mL/分。温度:60℃;検出:200〜450nm;MS(+)範囲 100〜2000ダルトン;注入体積:5μL;計器:Waters Acquity。
精製に使用した分取HPLC条件:
方法A:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて5%〜50%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法B:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて20%〜80%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法C:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて5%〜70%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法D:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて10%〜70%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法E:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて30%〜85%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法F:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて10%〜90%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法G:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて10%〜95%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法H:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて25%〜65%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法I:Phenomenex Synergi Max C18、250×50mm、10umカラム;移動相A:0.2%のギ酸水溶液(v/v);移動相B:アセトニトリル;勾配:25分で33.0%〜58%のB、次いで、2分で100%のBに上昇、5分間保持;流量:80mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 220nm。
方法J:DIKMA Diamonsil(2)C18、200×20mm、5umカラム;移動相A:0.225%のギ酸水溶液(v/v);移動相B:アセトニトリル;勾配:11分かけて53%〜73%のB、次いで、0.5分で100%のBに上昇、2分間保持;流量:35mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 220nm。
方法K:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて20%〜90%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法L:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて10%〜80%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法M:Phenomenex Luna C18、150×21.2mm、5μmカラム;移動相A:0.02%の酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%の酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:8.5分かけて1%〜100%のB、次いで、2分にわたり100%のBで保持;流量:27mL/分。温度:25℃;検出:DAD 215nm、254nm;MS(+)範囲 150〜2000ダルトン;注入体積:5mLまで。計器:305 RP Waters FractionLynx LCMS。
方法N:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて50%〜100%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法O:Phenomenex Luna C18、150×21.2mm、5μmカラム;移動相A:0.02%の酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%の酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:8.5分かけて35%〜50%のB、次いで、2分にわたり100%のBで保持;流量:27mL/分。温度:25℃;検出:DAD 215nm、254nm;MS(+)範囲 150〜2000ダルトン;注入体積:5mLまで。計器:305 RP Waters FractionLynx LCMS。
方法P:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて25%〜100%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法Q:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて20%〜100%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法R:Phenomenex Luna C18、150×21.2mm、5μmカラム;移動相A:0.02%の酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%の酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:8.5分かけて35%〜50%のB、次いで、2分にわたり100%のBで保持;流量:27mL/分。温度:25℃;検出:DAD 215nm、254nm;MS(+)範囲 150〜2000ダルトン;注入体積:5mLまで。計器:305 RP Waters FractionLynx LCMS。
方法S:Phenomenex Luna C18、100×30mm、5μmカラム;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分かけて20%〜90%のB;流量:20mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。計器:Gilson215。
方法T:Phenomenex Synergi Max C18、250×50mm、10umカラム;移動相A:0.2%のギ酸水溶液(v/v);移動相B:アセトニトリル;勾配:30分で35.0%〜65%のB、次いで、2分で100%のBに上昇、5分間保持;流量:30mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 220nm。
方法U:Isco MPLC、RediSep 43g C18カラムGold;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分で20〜100%のB;流量:40ml/分;温度:制御せず;DAD 214、254nm。
方法V:Isco MPLC、RediSep 43g C18カラムGold;移動相A:0.02%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.02%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:20分で10〜80%のB;流量:40ml/分;温度:制御せず;DAD 214、254nm。
方法W:Phenomenex Synergi Max−RP 250×50mm、10μmカラム;移動相A:0.1%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.1%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:30分かけて24%〜54%のB;流量:30mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。
方法X:Luna C18 150×25、5μmカラム;移動相A:0.2%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.2%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:11分かけて30%〜50%のB;流量:35mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。
方法Y:Phenomenex Synergi Max−RP 250×50mm、100×30mm、10μmカラム;移動相A:0.1%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.1%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:22分かけて30%〜60%のB;流量:80mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。
方法Z:Phenomenex Synergi Max−RP 250×50mm、10μmカラム;移動相A:0.1%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.1%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:21.5分かけて30%〜60%のB;流量:80mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 210、254nm;注入体積:5mLまで。
方法AA:Phenomenex Synergi Max−RP 250×80、10μmカラム;移動相A:0.1%のトリフルオロ酢酸水溶液(v/v);移動相B:0.1%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(v/v);勾配:30分かけて40%〜70%のB;流量:30mL/分。温度:制御せず;検出:DAD 220nm;注入体積:5mLまで。
(実施例1)
N2−ベンゾイル−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(6)の調製
ステップ1: N
2−ベンゾイル−N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(2)の合成。N
2−ベンゾイル−N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシン(100mg、0.285mmol)およびL−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1、108mg、0.285mmol)を1mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、111mg、0.285mmol)に続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(201ul、149mg、1.14mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で16時間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、逆相HPLC(方法A)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、127mg(63%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 712.4 [M+H
+]; 710.4 [M-H
+];保持時間=1.30分。
ステップ2: N2−ベンゾイル−N6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(3)の合成。N2−ベンゾイル−N6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(2、125mg、0.352mmol)を1mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液を、炭酸p−ニトロフェニル(107mg、0.352mmol)およびトリエチルアミン(101ul、73.4mg、0.704mmol)で処理した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮してほぼ乾燥させ、5%〜20%のメタノールジクロロメタン溶液の勾配溶離を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、129mg(83.6%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 877.4 [M+H+]; 899.3 [M+Na+];保持時間=1.73分。
ステップ3: N2−ベンゾイル−N6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(5)の合成。2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(4、20mg、0.027mmol)、N2−ベンゾイル−N6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(3、28mg、0.032mmol)を0.2mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、2,6−ルチジン(5.8mg、0.032mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(9ul、7mg、0.054mmol)、および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(HOAt、4.4mg、0.032mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で16時間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、逆相HPLC(方法B)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、30mg(75%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1481.8 [M+H+]; 1478.8 [M-H+];保持時間=1.91分。
ステップ4: N2−ベンゾイル−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(6)の合成。N2−ベンゾイル−N6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(5、30mg、0.02mmol)を2.5mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、10%のトリフルオロ酢酸ジクロロメタン溶液2.5mLを添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で2.25時間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、逆相HPLC(方法C)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、22mg(74%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1381.7 [M+H+];保持時間=1.54分。分析HPLC保持時間=6.00分。
(実施例2)
N2−(2,2−ジメチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(12)の調製
ステップ1: N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(8)の合成。2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(4、80mg、0.11mmol)およびN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(7、76.7mg、0.119mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、2,6−ルチジン(46.3mg、0.432mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(67.7ul、56.4mg、0.432mmol)、および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(HOAt、17.7mg、0.130mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、45℃で16時間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、5%〜20%のメタノールジクロロメタン溶液の勾配溶離を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、90mg(67%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1248.7 [M+H
+];保持時間=1.84分。
ステップ2: L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(9)の合成。N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(8、91mg、0.072mmol)を5mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、20%のトリフルオロ酢酸ジクロロメタン溶液2mLを添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で2.75時間撹拌した。次いで、反応液を濃縮して、91mg(100%)の所望の生成物を得、それを精製せずに次のステップでそのまま使用した。LC-MS m/z 1148.7 [M+H+];保持時間=1.43分。
ステップ3: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(10)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシン(50.6mg、0.108mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、41.6mg、0.108mmol)に続いて、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(51ul、37.6mg、.288mmol)を添加し、混合物を室温で15分間撹拌した。次いで、L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(9、91mg、0.072mmol)を1mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で2時間撹拌した後、ジエチルアミン(2ml、1.41g、19.3mmol)をゆっくりと添加した。反応液を16時間撹拌し、次いで、トリフルオロ酢酸を添加して酸性化し、濃縮し、逆相HPLC(方法D)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、99mg(92%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1376.8 [M+H+]; 1374.8 [M-H+];保持時間=1.40分。
ステップ4: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(2,2−ジメチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(11)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミドトリフルオロ酢酸塩(10、21.5mg、0.015mmol)およびピバル酸無水物(5.6mg、0.030mmol)を0.2mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(26ul、19.4mg、0.15mmol)を添加し、混合物を室温で45分間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法E)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、21.9mg(100%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1460.7 [M+H+]; 1458.5 [M-H+];保持時間=1.93分。
ステップ5: N2−(2,2−ジメチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(12)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(2,2−ジメチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(11、21.9mg、0.015mmol)を1mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、0.33mLのトリフルオロ酢酸を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で1時間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、逆相HPLC(方法F)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、8mg(36%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1360.7 [M+H+];保持時間=1.45分。分析HPLC保持時間=6.01分。
(実施例3)
N2−(フェニルアセチル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(14)の調製
ステップ1: N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−N
2−(フェニルアセチル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(13)の合成。フェニル酢酸(15mg、0.11mmol)を0.2mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、43.1mg、0.11mmol)に続いて、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(20ul、14.5mg、0.11mmol)を添加し、混合物を室温で45分間撹拌した。N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミドトリフルオロ酢酸塩(10、20mg、0.013mmol)を0.2mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液を次いで添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法G)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、10mg(52%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1495.3 [M+H
+]; 1493.1 [M-H
+];保持時間=1.93分。
ステップ2: N2−(フェニルアセチル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(14)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(フェニルアセチル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(13、10mg、0.007mmol)を1mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、20%のトリフルオロ酢酸ジクロロメタン溶液1mLを添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で2時間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、逆相HPLC(方法G)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、10mg(100%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1394.7 [M+H+];保持時間=1.52分。分析HPLC保持時間=5.39分。
(実施例4)
N2−(1H−イミダゾール−5−イルカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(16)の調製
ステップ1: N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−N
2−(1H−イミダゾール−5−イルカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(15)の合成。N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミドトリフルオロ酢酸塩(10、20.5mg、0.014mmol)および1H−イミダゾール−5−カルボン酸(15.7mg、0.14mmol)を0.2mLのN,N−ジメチルホルムアミド溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(25ul、18.3mg、0.14mmol)を添加し、混合物を室温で5分間撹拌した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、54.3mg、0.14mmol)を添加し、混合物を室温でさらに1時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法G)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、13mg(59%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1471.6 [M+H
+]; 1469.0 [M-H
+];保持時間=1.70分。
ステップ2: N2−(1H−イミダゾール−5−イルカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(16)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(1H−イミダゾール−5−イルカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(15、13mg、0.008mmol)を5mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、20%のトリフルオロ酢酸ジクロロメタン溶液2mLを添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で15分間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、逆相HPLC(方法D)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、6mg(50%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1370.7 [M+H+]; 1368.6 [M-H+];保持時間=1.39分。分析HPLC保持時間=5.30分。
(実施例5)
N2−(1H−イミダゾール−5−イルアセチル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(18)の調製
ステップ1: N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−N
2−(1H−イミダゾール−5−イルアセチル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(17)の合成。N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミドトリフルオロ酢酸塩(10、20mg、0.013mmol)および2−(1H−イミダゾール−5−イル)酢酸(30.0mg、0.20mmol)を0.2mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(23ul、17mg、0.13mmol)を添加し、混合物を室温で5分間撹拌した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、50.4mg、0.13mmol)を添加し、混合物を室温でさらに1時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法G)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、13.6mg(65%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1485.6 [M+H
+]; 1483.5 [M-H
+];保持時間=1.44分。
ステップ2: N2−(1H−イミダゾール−5−イルアセチル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(18)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(1H−イミダゾール−5−イルアセチル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(17、13.6mg、0.009mmol)を5mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、20%のトリフルオロ酢酸ジクロロメタン溶液2mLを添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で15分間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、逆相HPLC(方法D)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、13mg(96%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1384.9 [M+H+]; 1382.8 [M-H+];保持時間=1.26分。分析HPLC保持時間=5.21分。
(実施例6)
N2−(3−メチルブタノイル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(19)の調製
3−メチルブタン酸(10.2mg、0.100mmol)を0.4mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(35ul、26.1mg、0.200mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、77.6mg、0.200mmol)で処理し、混合物を室温で5分間撹拌した。N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミドトリフルオロ酢酸塩(10、30mg、0.020mmol)を0.4mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮してほぼ乾燥させ、次いで、2mLのジクロロメタンに溶解させ、0.5mLのトリフルオロ酢酸で処理した。室温でさらに30分間撹拌した後、反応液を濃縮し、逆相HPLC(方法H)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、13mg(44%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1360.8 [M+H
+]; 1358.4[M-H
+];保持時間=1.49分。分析HPLC保持時間=5.98分。
(実施例7)
N2−(2−メチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(25)の調製
ステップ1: N
2−(tert−ブトキシカルボニル)−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(20)の合成。L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1、6.5g、17.1mmol)およびN
2−(tert−ブトキシカルボニル)−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシン(8.03g、17.1mmol)を200mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.32g、25.7mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、7.8g、20.56mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、次いで濃縮し、5%〜17%のメタノールジクロロメタン溶液の勾配溶離を使用するシリカクロマトグラフィーによって精製して、4.00g(28.2%)の所望の生成物を白色の固体として得た。
ステップ2: N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(21)の合成。N2−(tert−ブトキシカルボニル)−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(20、4.8g、5.78mmol)を96mLの4M塩酸水溶液に混ぜた混合物を、室温で12時間撹拌した。飽和K2CO3水溶液をゆっくりと添加して、反応混合物をpH7.5に調整し、次いで、得られる懸濁液を濾過した。固体を収集し、真空乾燥させて、4.00g(94.9%)の所望の生成物を黄色の固体として得た。
ステップ3: N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−(2−メチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(22)の合成。N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(21、500mg、0.685mmol)および1−[(2−メチルプロパノイル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン(190mg、1.03mmol)を20mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、N−N−ジイソプロピルエチルアミン(221mg、1.7mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、混合物を濃縮し、逆相HPLC(方法I)によって精製して、100mg(18.2%)の所望の生成物を白色の固体として得た。
ステップ4: N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−(2−メチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(23)の合成。N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−(2−メチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(22、100mg、0.125mmol)および炭酸p−ニトロフェニル(42mg、0.138mmol)を5mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(32mg、0.25mmol)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法J)によって精製して、110mg(91.7%)の所望の生成物を白色の固体として得た。C50H60N8O12についてのHRMS m/z: 987.4036 (M+Na)+。1H NMR (400 MHz,
DMSO): δ 10.12 (s, 1H), 8.30 (m, 2H), 8.18 (m, 1H),
7.88 (m, 3H), 7.64 (m, 6H), 7.27 (m, 6H), 6.00 (s, 1H), 5.44 (s, 2H), 5.23 (s,
2H), 4.21 (m, 6H), 2.95 (m, 5H), 1.99 (m, 1H), 1.24 (m, 12H), 0.99 (d, 6H),
0.85 (d, 6H);
ステップ4: N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−(2−メチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(24)の合成。2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(4、27.5mg、0.032mmol)およびN6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−(2−メチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(23、36.7mg、0.038mmol)を1mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,6−ルチジン(13.7mg、0.128mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(23ul、16.7mg、0.128mmol)、および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(HOAt、5.2mg、0.038mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で16時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法K)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、30mg(60%)の所望の生成物を得た。
ステップ5: N2−(2−メチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(25)の合成。N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−(2−メチルプロパノイル)−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(24、30mg、0.019mmol)を1mLのジクロロメタンに溶かした溶液を、1mLのジエチルアミンで処理した。溶液を室温で5時間撹拌し、次いで濃縮し、逆相HPLC(方法K)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、6.0mg(21%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1346.9 [M+H+];保持時間=1.47分。分析HPLC保持時間=5.87分。
実施例8〜18および49〜71についての手順:部位特異的抗Trop2ADCのコンジュゲーション、精製
抗Trop2抗体の、実施例1から7のリンカー−ペイロード(LP)とのコンジュゲーションについては、示された量の抗体を、25mMのTris−HCl、pH8.0〜8.5を含有する緩衝液中5mg/mLになるように調整した。示された量のLPを、抗体の5〜50倍モル過剰で添加し、2%(w/v)の細菌トランスグルタミナーゼ(味の素アクティバTI、日本国)を添加して酵素反応を開始し、穏やかに振盪しながら37℃で16〜24時間インキュベートした。ADCは、0.75Mの硫酸アンモニウム、25mMのリン酸カリウム、pH7(緩衝液A)という緩衝液組成が得られるように反応混合物を調整することにより、Butyl Sepharose(商標)High Performance(Butyl HP、GE Healthcare Biosciences)を使用して精製した。材料をButyl HPにかけ、5CVの緩衝液Aで洗浄し、20CVの線形勾配で、25mMのリン酸カリウム、pH7中に溶離させた。ADCを含有する画分をプールし、PBSに対して透析し、10kDaのAmicon Ultra遠心フィルターユニット(Millipore Corporation)を使用して濃縮し、0.2μフィルターで滅菌濾過した。別法として、ADCは、MabSelect Protein A樹脂(GE Healthcare Biosciences)を標準プロトコールに従いながら使用して精製し、緩衝液をPBSに交換した。
次のADC(表2から7において示すとおり、種々の位置において、Trop2抗体上の種々のタグ上で結合している)は、上述の技術を使用して作製した(括弧でくくられた部分は、グルタミン残基を示し、波線は、抗Trop2抗体の残部への結合点を示す)。
(比較例8)
C6vcMMAD:
(比較例9)
AcLys−vcMMAD:
(比較例10)
C6vc0101:
(比較例11)
AcLys−vc0101:
(実施例12)
(実施例13)
(実施例14)
(実施例15)
(実施例16)
(実施例17)
(実施例18)
(実施例19)
in vivo安定性アッセイ−マウス
ADCを9mg/kgで単回投与した後、1〜10日の範囲にわたる時点で、マウスから血漿試料を取得した。試料を等体積の1×PBSで希釈し、MabSelectビーズ、または標準プロトコールを使用してCNBr−activated Sepharose(GE Healthcare)に結合させたTrop2抗原を使用して、ADCを単離した。薬物抗体比は、HIC法および質量分析を使用して、in vivo被作用の前後に評価した。
(実施例20)
in vivo安定性アッセイ−ラット
ADCを9mg/kgで単回投与した後、1〜10日の範囲にわたる時点で、ラットから血漿試料を取得した。試料を等体積の1×PBSで希釈し、標準プロトコールを使用してCNBr−activated Sepharose(GE Healthcare)に結合させたTrop2抗原を使用して、ADCを単離した。薬物抗体比は、HIC法および質量分析を使用して、in vivo被作用の前後に評価した。
(実施例21A)
in vitro安定性アッセイ−マウス血漿
100〜200ugのADCを、1×PBSで補充して最終ADC濃度を0.125mg/mLとした(Bioreclamationより提供された)マウス血漿中でインキュベートした。3〜7日間のインキュベートに続いて、試料を等体積の1×PBSで希釈し、標準プロトコールを使用してCNBr−activated Sepharose(GE Healthcare)に結合させたTrop2抗原を使用して、ADCを単離した。薬物抗体比は、HIC法および質量分析を使用して、in vitro被作用の前後に評価した。
(実施例21B)
リンカー切断を担うマウス血漿酵素の特定
そのマウス血漿酵素を分類するために、種々のプロテアーゼ阻害剤の存在下、抗Trop2L11B C6 vc0101コンジュゲートを基質として使用して、in vitro安定性アッセイを実施した。結果から、そのマウス血漿酵素は、おそらく、1mMのPefabloc(Roche)および100uMのBNPP(Sigma)によって阻害されたセリンヒドロラーゼであることが示された。酵素を特定するために、本発明者らは、一連のステップを使用してBalb/cマウス血清を分別することにより、抗Trop2L11B C6 vc0101リンカー加水分解活性を強化した。最初に、市販品として入手可能なMabSelect Protein AおよびProtein G樹脂(GE Healthcare)に続いて、Qproteome Murine Albumin Depletion Kit(Qiagen)を使用して、Balb/c血清(BioreclamationIVT)からIgGおよびアルブミンを枯渇させた。次いで、枯渇させた血清を、硫酸アンモニウムを用いた連続沈殿にかけた。次いで、リンカーヒドロラーゼ活性の最も高い画分を、塩化ナトリウムを用いたステップ勾配溶離を使用する陽イオン交換HiTrap SPカラム(GE Healthcare)にかけた。その後、活性の最も高いSP画分を、塩化ナトリウムを用いたステップ勾配溶離を使用して、陰イオン交換HiTrap Qカラム(GE Healthcare)にかけた。次いで、ヒドロラーゼ活性の最も高い画分を合わせ、Superdex 200カラム(GE Healthcare)を使用してサイズ分けした。プールされた、活性の最も高いSuperdex 200画分のプロテオミクス分析によって、アミド結合を加水分解することができ、PefablocおよびBNPPによって阻害されうる、カルボキシルエステラーゼ1Cが明らかになった。マウスカルボキシルエステラーゼ1Cが、リンカー切断を担う血漿酵素であることが正確な同定であるかを検証するために、組換えタンパク質をExpi 293細胞中で発現させ、標準プロトコールに従いながらHISタグを使用して精製した。精製されたタンパク質は、VCを主体とするリンカーを有するいくつものコンジュゲートを、マウス血漿について示されたのと同じ相対活量で切断することが確認された。
(実施例22)
in vitro安定性アッセイ−ラット血漿
100〜200ugのADCを、1×PBSで補充して最終ADC濃度を0.125mg/mLとした(Bioreclamationより提供された)ラット血漿中でインキュベートした。3〜7日間のインキュベートに続いて、試料を等体積の1×PBSで希釈し、標準プロトコールを使用してCNBr−activated Sepharose(GE Healthcare)に結合させたTrop2抗原を使用して、ADCを単離した。薬物抗体比は、HIC法および質量分析を使用して、in vitro被作用の前後に評価した。
(実施例23)
in vitro安定性アッセイ−カニクイザル血漿
100〜200ugのADCを、1×PBSで補充して最終ADC濃度を0.125mg/mLとした(Bioreclamationより提供された)カニクイザル血漿中でインキュベートした。3〜7日間のインキュベートに続いて、試料を等体積の1×PBSで希釈し、標準プロトコールを使用してCNBr−activated Sepharose(GE Healthcare)に結合させたTrop2抗原を使用して、ADCを単離した。薬物抗体比は、HIC法および質量分析を使用して、in vitro被作用の前後に評価した。
(実施例24)
in vitro細胞傷害性アッセイ
図1(AからI)に示すとおり、アミノカプロイル(C6)vc Aur0101細胞傷害性ペイロードと、様々な部位においてコンジュゲートされたキメラ抗Trop2抗体のin vitro細胞傷害性研究を、標的を発現させるBxPC3細胞で実施した。未処理化合物(実線)と、マウス血漿中で4.5日処理した後に単離されたその代謝産物(破線)とを、比較試験して、細胞傷害性の変化を明らかにした。BxPc3は、標的発現レベルの高い(Trop−2+++)がん細胞系である。細胞は、処理前に、壁面が白色の透明底プレートにウェルあたり2000細胞で、24時間播いておいた。細胞を、4倍段階希釈した抗体薬物コンジュゲートで三通りに処理した。処理してから96時間後に、細胞生存度を、CellTiter−Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay 96(Promega、ウィスコンシン州マディソン)によって測定した。相対的な細胞生存度を未処理対照に対する百分率として求めた。
また、図1(JからO)に示すとおり、3種のリンカーペイロード(実施例2、3および5のリンカーペイロード)の1種と、LCQ04またはL11B部位においてコンジュゲートされたキメラ抗Trop2抗体のin vitro細胞傷害性研究も、標的を発現させるBxPC3細胞で実施した。未処理化合物(実線)と、マウス血漿中で4.5日処理した後に単離されたその代謝産物(破線)とを、比較試験して、細胞傷害性の変化を明らかにした。BxPc3は、標的発現レベルの高い(Trop−2+++)がん細胞系である。細胞は、処理前に、壁面が白色の透明底プレートにウェルあたり2000細胞で、24時間播いておいた。細胞を、4倍段階希釈した抗体薬物コンジュゲートで三通りに処理した。処理してから96時間後に、細胞生存度を、CellTiter−Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay 96(Promega、ウィスコンシン州マディソン)によって測定した。相対的な細胞生存度を未処理対照に対する百分率として求めた。
(実施例25)
N2−(ヒドロキシアセチル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(30)の調製
ステップ1: N2−(tert−ブトキシカルボニル)−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(26)の合成。N2−(tert−ブトキシカルボニル)−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(20、998mg、1.20mmol)および炭酸p−ニトロフェニル(748mg、2.41mmol))を7mLのN,N−ジメチルホルムアミドおよび7mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(452uL 0.328g、2.41mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。残渣を酢酸エチルおよびジエチルエーテルで希釈し、得られるスラリーを30分間撹拌した。固体を濾過によって単離し、エーテルで数回洗浄して、風乾した後、所望の生成物を黄色の固体(1319mg)として得、これをそれ以上精製せずにそのままで使用した。LC-MS m/z 995.5 [M+H+];保持時間=1.02分。分析HPLC保持時間=8.181分。
ステップ2: N2−(tert−ブトキシカルボニル)−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(27)の合成。2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(4、371mg、0.499mmol)およびN2−(tert−ブトキシカルボニル)−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(26、802mg、0.64mmol)を2.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,6−ルチジン(216uL、200mg、1.9mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(326uL、240mg、1.9mmol)、および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(HOAt、17.7mg、0.130mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、50℃で90分間、次いで室温で16時間撹拌した。次いで、反応液を逆相クロマトグラフィー(方法U)によって精製して、凍結乾燥後に、339mg(42%、2ステップ)の所望の生成物を白色の固体として得た。LC-MS m/z 1599.9 [M+H+];保持時間=1.09分。分析HPLC保持時間=8.163分。
ステップ3: N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28)の合成。N2−(tert−ブトキシカルボニル)−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(27、439mg、0.275mmol)を2mLのジクロロメタンに懸濁させた懸濁液に、1mLのトリフルオロ酢酸を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で20分間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(方法V)によって精製して、凍結乾燥後に、410mg(96%)を得た。LC-MS m/z 1499.8 [M+H+];保持時間=0.86分。分析HPLC保持時間=6.778分。
ステップ4: N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−(ヒドロキシアセチル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(29)の合成。ヒドロキシ酢酸(14.7mg、0.193mmol)を0.3mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI、7.99mg、0.0417mmol)、エチル(ヒドロキシイミノ)シアノアセテート(オキシマ、20mg、0.14mmol)、およびN−メチルモルホリン(40uL、37mg、0.36mmol)を添加した。得られた黄色の溶液を20分間撹拌し、次いで、N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、50mg、0.032mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で1時間撹拌し、次いで濃縮し、逆相HPLC(方法F)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、凍結乾燥後に、12.2mg(24%)を得た。LC-MS m/z 1557.8 [M+H+];保持時間=0.98分。分析HPLC保持時間=7.371分。
ステップ5: N2−(ヒドロキシアセチル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(30)の合成。N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−(ヒドロキシアセチル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(29、12.2mg、0.00784mmol)を0.3mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、ピペリジン(0.1mL、90mg、1mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法E)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、8mg(70%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1334.8 [M+H+];保持時間=0.76分。分析HPLC保持時間=5.788分。
(実施例26)
N2−(メチルカルバモイル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(33)の調製
ステップ1: N−メチル−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(31)の合成。1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.76g、10.7mmol)とメチルアミン塩酸塩(661mg、9.7mmol)の混合物を、1.8mLのN,N−ジメチルホルムアミドおよび5.5mLのアセトニトリルに溶解させた。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で3.25時間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、0%〜10%のメタノールジクロロメタン溶液の勾配溶離を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、696mg(57%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 126.0 [M+H
+];保持時間=0.17分。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ = 8.22 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 2.83 (d, J=4.3 Hz, 3H).
ステップ2: N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−(メチルカルバモイル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(32)の合成。N−メチル−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(40.1mg、0.321mmol)およびN6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、50mg、0.032mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルホルムアミドに混ぜた混合物に、トリエチルアミン(44.7uL、32.5mg、0.321mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で1.5時間撹拌し、次いでジメチルスルホキシドで希釈し、逆相HPLC(方法L)によって精製して、凍結乾燥後に、8.8mg(18%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1556.8 [M+H+];保持時間=0.99分。分析HPLC保持時間=7.521分。
ステップ3: N2−(メチルカルバモイル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(33)の合成。N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−(メチルカルバモイル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(32、8.8mg、0.0057mmol)を0.3mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、ピペリジン(0.1mL、90mg、1mmol)を添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法E、次いでM)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、4.6mg(58%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1333.7 [M+H+];保持時間=0.76分。分析HPLC保持時間=5.825分。
(実施例27)
N−メチルグリシル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(34)の合成
2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチルグリシネート(11.9mg、0.0416mmol)を0.1mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、50mg、0.032mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(17uL、13mg、0.096mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で1時間撹拌した(LC−MS m/z 1670.7 1[M+H
+];保持時間=1.03分)。混合物を、強い窒素流下で濃縮し、残渣をメタノールに再び溶解させ、SCXカラム(2カラム体積のメタノールで予め洗浄したもの)に通した。カートリッジをカラム体積のメタノールで洗浄し、生成物を終夜カラムに残しておいた。カラムを7Mのアンモニアメタノール溶液でフラッシュし、濃縮した後、残渣を逆相HPLC(方法L)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、4.2mg(8%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1347.51 [M+H
+];保持時間=0.68分。分析HPLC保持時間=5.486分。
(実施例28)
N,N−ジメチルグリシル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(35)の調製
N,N−ジメチルグリシン(4.5mg、0.044mmol)を0.1mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI、79.9mg、0.417mmol)、エチル(ヒドロキシイミノ)シアノアセテート(オキシマ、10mg、0.07mmol)、およびN−メチルモルホリン(10uL、9mg、0.09mmol)を1mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした保存溶液0.1mLを添加した。得られた黄色の溶液を15分間撹拌し、次いで、N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、50mg、0.032mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で40分間撹拌し、N−メチルモルホリン(50uL、45mg、0.45mmol)をさらに加えた。混合物を16時間撹拌し、濃縮し、逆相HPLC(方法L)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、5.4mg(11%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1361.8 [M+H
+];保持時間=0.71分。分析HPLC保持時間=5.481分。
(実施例29)
グリシル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(37)の調製
ステップ1: N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]グリシル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(36)の合成。N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、65.0mg、0.043mmol))を0.650mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]グリシネート(68.4mg、0.173mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(23.1mg、0.173mmol、30.8uL)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で2時間撹拌し、逆相HPLC(方法N)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、22.3mg(29%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1777.2 [M+H
+];保持時間=1.10分。分析HPLC保持時間=8.544分。
ステップ2: グリシル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(37)の合成。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]グリシル−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(36、20mg、0.011mmol)を0.6mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、ピペリジン(0.3mL、270mg、3mmol)を添加し、混合物を室温で15分間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法L、次いでM)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、14.4mg(90%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1333.8 [M+H+];保持時間=0.70分。分析HPLC保持時間=5.825分。
(実施例30)
N2−[(3−メチルオキセタン−3−イル)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(39)の調製
ステップ1: N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N
2−[(3−メチルオキセタン−3−イル)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(38)の合成。氷水浴中で、N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、50.0mg、0.031mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、3−メチルオキセタン−3−カルボン酸(22mg、0.19mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、65mg、0.17mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(35uL、26mg、0.20mmol)を添加した。混合物を氷水浴中でさらに40分間撹拌した。次いで、溶液を逆相HPLC(方法P)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、37.4mg(55%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1597.8 [M+H
+];保持時間=1.00分。分析HPLC保持時間=7.567分。
ステップ2: N2−[(3−メチルオキセタン−3−イル)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(39)の合成。N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N2−[(3−メチルオキセタン−3−イル)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(38、27.4mg、0.0172mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、水酸化リチウムの水溶液(411uL、41.1mg、0.0343mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法L)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、9.3mg(36%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1374.4 [M+H+]、保持時間=0.77分。分析HPLC保持時間=5.841分。
(実施例31)
2−メチルアラニル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(41)の調製
ステップ1: N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−2−メチルアラニル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(40)の合成。氷水浴中で、N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、50.0mg、0.031mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−2−メチルアラニン(17.5mg、0.0538mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、25.9mg、0.0681mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(25uL、19mg、0.14mmol)を添加した。混合物を、氷水浴中でさらに40分間撹拌した。次いで、溶液を逆相HPLC(方法Q)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、56mg(100%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1806.9 [M+H
+];保持時間=1.12分。分析HPLC保持時間=8.817分。
ステップ2: 2−メチルアラニル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(40)の合成。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−2−メチルアラニル−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(40、56mg、0.031mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、水酸化リチウムの水溶液(100uL、10mg、0.4mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法L)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、7.6mg(15%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1384.2 [M+Na+];保持時間=0.71分。分析HPLC保持時間=5.467分。
(実施例32)
N2−(メトキシカルボニル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(43)の調製
ステップ1: N−(メトキシカルボニル)−2−メチルアラニル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(42)の合成。N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、30.0mg、0.019mmol))を0.3mLのN,N−ジメチルアセトアミドおよび0.2mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、メチルクロロホルメート(29uL、35.2mg、0.372mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で2時間撹拌した。2時間後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(10.0uL、7.5mg、0.056mmol)を添加し、混合物をさらに16時間撹拌した。LC−MSによって、反応が不完全であることが依然として示されたので、メチルクロロホルメート(60uL、73mg、0.78mmol)を添加した後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(10uL、7.5mg、0.056mmol)を添加した。室温でもう4時間撹拌した後、混合物を逆相HPLC(方法Q)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、6.4mg(22%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1557.9 [M+H
+];保持時間=1.05分。分析HPLC保持時間=7.709分。
ステップ2: N2−(メトキシカルボニル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(43)の合成。N−(メトキシカルボニル)−2−メチルアラニル−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(42、6.4mg、0.0041mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、ジエチルアミン(0.3mL、200mg、3mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法L)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、2.6mg(44%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1334.8 [M+H+];保持時間=0.83分。分析HPLC保持時間=5.908分。
(実施例33)
L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(44)の調製
N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、20.0mg、0.012mmol))を0.2mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、ピペリジン(0.1mL、90mg、1mmol)を添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。次いで、溶液を逆相HPLC(方法L、次いでR)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、7.6mg(44%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1276.7 [M+H
+];保持時間=0.70分。分析HPLC保持時間=5.516分。
(実施例34)
L−アラニル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(46)の調製
ステップ1: N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−アラニル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(45)の合成。氷水浴中で、N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、8.7mg、0.0054mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−アラニネート((8.81mg、0.0216mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10.0uL、7.5mg、0.056mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で16時間撹拌し、逆相HPLC(方法S)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、5.3mg(55%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1791.7 [M+H
+];保持時間=1.11分。分析HPLC保持時間=8.655分。
ステップ2: L−アラニル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(46)の合成。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−アラニル−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(45、5.3mg、0.0030mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、水酸化リチウムの水溶液(210uL、20mg、0.9mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法L)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、3.4mg(73%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1347.7 [M+H]+;保持時間=0.69分。分析HPLC保持時間=5.487分。
(実施例35)
D−アラニル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(48)の調製
ステップ1: N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−アラニル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(47)の合成。氷水浴中で、N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、50mg、0.03mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−(tert−ブトキシカルボニル)−D−アラニネート(15.7mg、0.0548mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(22.0uL、16mg、0.12mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で16時間撹拌し、逆相HPLC(方法S)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、20.0mg(40%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1791.7 [M+H
+];保持時間=1.08分。分析HPLC保持時間=8.024分。
ステップ2: D−アラニル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(48)の合成。N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−アラニル−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(47、20.0mg、0.012mmol)を1mLのアセトニトリルに溶かした溶液に、0.5mLのトリフルオロ酢酸を添加した。混合物を室温で15分間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶解させ、氷水浴で冷却した。これに、水酸化リチウムの水溶液(50.3uL、5.3mg、0.12mmol)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、溶液を逆相HPLC(方法L)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、8.9mg(47%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1347.9 [M+H]+;保持時間=0.77分。分析HPLC保持時間=5.429分。
(実施例36)
L−α−アスパルチル−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(50)の調製
ステップ1: tert−ブチル(6S,9S,12S,15S)−1−アミノ−6−({4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}カルバモイル)−15−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−12−(4−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ブチル)−1,8,11,14−テトラオキソ−9−(プロパン−2−イル)−2,7,10,13−テトラアザヘプタデカン−17−オエート(49)の合成。氷水浴中で、N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、50mg、0.03mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、(2S)−4−tert−ブトキシ−2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−4−オキソブタン酸(20.9mg、0.0722mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、28.0mg、0.074mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(22.0uL、16mg、0.12mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、1時間撹拌し、逆相HPLC(方法Q)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、41mg(70%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1771.2 [M+H
+];保持時間=1.16分。分析HPLC保持時間=8.591分。
ステップ2: L−α−アスパルチル−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(50)の合成。tert−ブチル(6S,9S,12S,15S)−1−アミノ−6−({4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}カルバモイル)−15−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−12−(4−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ブチル)−1,8,11,14−テトラオキソ−9−(プロパン−2−イル)−2,7,10,13−テトラアザヘプタデカン−17−オアート(49、41.0mg、0.023mmol)を1mLのアセトニトリルに溶かした溶液に、0.5mLのトリフルオロ酢酸を添加した。混合物を室温で25分間撹拌し(LC-MS m/z 1671.0 [M+H]+;保持時間=0.93分)、次いで濃縮した。残渣を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶解させ、氷水浴で冷却した。これに、水酸化リチウムの水溶液(50.3uL、5.3mg、0.12mmol)を添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。次いで、溶液を逆相HPLC(方法Q)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、1.1mg(3%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1392.1 [M+H]+;保持時間=0.80分。分析HPLC保持時間=5.309分。
(実施例37)
N−アセチルグリシル−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(52)の調製
ステップ1: N−アセチルグリシル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(51)の合成。氷水浴中で、N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(28、30mg、0.02mmol)を0.3mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−アセチルグリシネート(13.7mg、0.0640mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(22uL、16mg、0.12mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で16時間撹拌し、逆相HPLC(方法Q)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、17.4mg(60%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1598.9 [M+H
+];保持時間=1.04分。分析HPLC保持時間=7.326分。
ステップ2: N−アセチルグリシル−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(52)の合成。N−アセチルグリシル−N6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(51、17.4mg、0.0109mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、水酸化リチウムの水溶液(100uL、10mg、0.2mmol)を添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。次いで、逆相HPLC(方法B)によって溶液を直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、9.4mg(58%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1398.1 [M+Na+];保持時間=0.84分。分析HPLC保持時間=5.715分。
(実施例38)
L−セリル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(57)の調製
ステップ1: N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−N
2−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(53)の合成。氷水浴中で、N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−N
2−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシン(1090mg、2.32mmol)を15mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、882mg、2.32mmol)を添加した。40分後、L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1、800mg、2.11mmol)を添加した後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.114ml、817mg、6.32mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で2時間撹拌した。次いで、反応液をメチルtert−ブチルエーテル(150mL)中に注ぎ、15分間撹拌し、次いで濾過した。得られた固体をジクロロメタン:メチルtert−ブチルエーテル:メタノール(10:10:2)混合物で洗浄して、粗生成物(1.3g)を灰色の固体として得た。この固体を逆相HPLC(方法T)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、570mg(33%)の所望の生成物を得た。分析HPLC保持時間=4.55分。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ = 9.97 (br. s., 1H), 8.14 (d, J=6.5 Hz, 1H), 7.90 (d, J=7.5 Hz,
2H), 7.73 (br. s., 3H), 7.54 (d, J=8.5 Hz, 3H), 7.42 (t, J=7.3 Hz, 2H), 7.33
(t, J=7.3 Hz, 2H), 7.23 (d, J=8.0 Hz, 2H), 6.78 (br. s., 1H), 5.98 (br. s.,
1H), 5.43 (br. s., 2H), 5.11 (br. s., 1H), 4.45 - 4.34 (m, 3H), 4.34 - 4.15 (m,
4H), 4.02 (br. s., 1H), 3.02 (d, J=5.5 Hz, 1H), 2.89 (br. s., 3H), 1.98 (d,
J=6.5 Hz, 1H), 1.61 (br. s., 3H), 1.52 (br. s., 1H), 1.42-1.30 (m, 13H), 1.24
(br. s., 2H), 0.83 (d, J=12.0 Hz, 3H), 0.85 (d, J=11.5 Hz, 3H).
ステップ2: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(54)の合成。氷水浴中で、N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(53、570mg、0.687mmol)および炭酸p−ニトロフェニル(418mg、1.37mmol)を10mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(257uL、178mg、1.37mmol)を添加し、混合物を室温で6時間撹拌した。次いで、反応液をメチルtert−ブチルエーテル(150mL)中に注ぎ、15分間撹拌し、次いで濾過した。得られた固体をジクロロメタン(20mL)に20分間分散させ、次いで濾過して、400mg(58%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 996.0 [M+H+];保持時間=4.829分。分析HPLC保持時間=5.43分。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 10.14 (s, 1H), 8.36 - 8.29 (m, 2H), 8.18 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.90
(d, J=7.5 Hz, 2H), 7.74 (d, J=7.0 Hz, 2H), 7.66 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.62 - 7.50
(m, 2H), 7.42 (d, J=7.0 Hz, 3H), 7.38 - 7.11 (m, 3H), 6.78 (br. s., 1H), 6.00
(br. s., 1H), 5.44 (br. s., 2H), 5.26 (s, 2H), 4.39 (br. s., 1H), 4.35 - 4.16
(m, 4H), 4.04 (br. s., 1H), 3.05 (d, J=7.0 Hz, 1H), 2.90 (br. s., 3H), 2.74 (s,
1H), 2.34 (br. s., 1H), 2.10 (s, 1H), 1.99 (d, J=6.0 Hz, 1H), 1.68 (br. s., 1H),
1.62 (br. s., 2H), 1.53 (br. s., 2H), 1.38 (s, 11H), 1.42 - 1.20 (m, 1H), 1.42
- 1.20 (m, 1H), 0.85 (d, J=12.5 Hz, 3H), 0.86 (d, J=12.5 Hz, 3H).
ステップ3: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(55)の合成。2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(4、440mg、0.59mmol)およびN6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(54、658.0mg、0.661mmol)を1.3mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,6−ルチジン(137uL、130mg、1.2mmol) N,N−ジイソプロピルエチルアミン(207.0uL、160mg、1.2mmol)、および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(HOAt、92.1mg、0.677mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、50℃で2.5時間、次いで室温で16時間撹拌した。次いで、反応液を逆相クロマトグラフィー(方法U)によって精製して、凍結乾燥後に、630mg(67%)の所望の生成物を白色の固体として得た。LC-MS m/z 1600.6 [M+H+];保持時間=1.07分。分析HPLC保持時間=8.213分。
ステップ4: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(56)の合成。氷水浴中で、N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(55、630mg、0.394mmol)を5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、水酸化リチウム(29.4mg、1.23mmol)を0.5mLの水に溶かした溶液を添加し、混合物を室温で30分間撹拌し、その後、水酸化リチウム(40.4mg、1.69mmol)を添加した。合計3時間後、溶液を氷冷水浴で冷却し、次いで酢酸(0.2mL)で失活させ、逆相HPLC(方法2)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、350mg(60%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1377.6 [M+H+];保持時間=0.77分。分析HPLC保持時間=6.181分。
ステップ5: L−セリル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(57)の合成。氷水浴中で、N6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(56、50.0mg、0.0335mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−セリン(6.88mg、0.0335mmol)、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、15.3mg、0.0402mmol mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(l7.9uL、13.4mg、0.101mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で45分間撹拌し、次いで、強い窒素流下で濃縮して、粗生成物を得た(LC-MS m/z 1565.6 [M+H+];保持時間=0.96分)。黄色の残渣を1.2mLのメタノールに溶解させ、3カラム体積のメタノールで予備溶離した2本のSCXカートリッジに等しくかけた。カラムを3カラム体積のメタノールで洗浄した(LC−MSによれば、洗液中に生成物の痕跡はない)。生成物は、終夜カラムに静置しておいた。2カラム体積の1Nトリエチルアミンメタノール溶液で、所望の生成物を溶離させた。減圧下で濃縮した後、次いで残渣を逆相クロマトグラフィー(方法V)によって精製して、凍結乾燥後に、8.3mg(16%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1364.5 [M+H+];保持時間=0.68分。分析HPLC保持時間=5.464分。
(実施例39)
D−セリル−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(58)の調製
氷水浴中で、N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(56、50.0mg、0.0335mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中のN−(tert−ブトキシカルボニル)−D−セリン(6.88mg、0.0335mmol)、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、15.3mg、0.0402mmol mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(l7.9uL、13.4mg、0.101mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で45分間撹拌し、次いで、強い窒素流下で濃縮して、粗生成物(LC-MS m/z 1565.6 [M+H
+];保持時間=0.96分)を得た。黄色の残渣を1.2mLのメタノールに溶解させ、3カラム体積のメタノールで予備溶離した2本のSCXカートリッジに等しくかけた。カラムを3カラム体積のメタノールで洗浄した(LC−MSによれば、洗液中に生成物の痕跡はない)。生成物は、終夜カラムに静置しておいた。2カラム体積の1Nトリエチルアミンメタノール溶液で、所望の生成物を溶離させた。減圧下で濃縮した後、次いで残渣を逆相クロマトグラフィー(方法V)によって精製して、凍結乾燥後に、10.4mg(19%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1364.5 [M+H
+];保持時間=0.67分。分析HPLC保持時間=5.424分。
(実施例40)
N2−[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(59)の調製
氷水浴中で、N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(56、50.0mg、0.0335mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中の(2S)−2−ヒドロキシプロパン酸(3.02mg、0.0335mmol)、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、15.3mg、0.0402mmol mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(l7.9uL、13.4mg、0.101mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で45分間撹拌し、次いで強い窒素流下で濃縮して、粗生成物(LC-MS m/z 1449.5 [M+H
+];保持時間=0.91分)を得た。黄色の残渣を1.2mLのメタノールに溶解させ、3カラム体積のメタノールで予備溶離した2本のSCXカートリッジに等しくかけた。カラムを3カラム体積のメタノールで洗浄した(LC−MSによれば、洗液中に生成物の痕跡はない)。生成物は、終夜カラムに静置しておいた。2カラム体積の1Nトリエチルアミンメタノール溶液で、所望の生成物を溶離させた。減圧下で濃縮した後、次いで残渣を逆相クロマトグラフィー(方法V)によって精製して、凍結乾燥後に、12.9mg(26%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1349.4 [M+H
+];保持時間=0.74分。分析HPLC保持時間=5.813分。
(実施例41)
N2−[(2R)−2−ヒドロキシプロパノイル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(60)の調製
氷水浴中で、N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(56、50.0mg、0.0335mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中の(2R)−2−ヒドロキシプロパン酸(3.01mg、0.0334mmol)、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、15.3mg、0.0402mmol mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(l7.9uL、13.4mg、0.101mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で45分間撹拌し、次いで、強い窒素流下で濃縮して、粗生成物を得た(LC-MS m/z 1449.4 [M+H
+];保持時間=0.90分)。次いで、残渣を逆相クロマトグラフィー(方法V)によって精製して、凍結乾燥後に、29.6mg(60%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1349.4 [M+H
+];保持時間=0.75分。分析HPLC保持時間=5.740分。
(実施例42)
N2−[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロパノイル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(62)の調製
ステップ1: N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−N
2−[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロパノイル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(61)の合成。氷水浴中で、N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(56、50.0mg、0.0335mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中の(2S)−2,3−ジヒドロキシプロパン酸
y(4.02mg、0.0379mmol)、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、15.3mg、0.0402mmol mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(l7.9uL、13.4mg、0.101mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で45分間撹拌し、次いで、強い窒素流下で濃縮した。次いで、黄色の残渣を逆相クロマトグラフィー(方法U)によって精製して、凍結乾燥後に、10.8mg(22%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1465.5 [M+H
+];保持時間=0.89分。分析HPLC保持時間=6.607分。
ステップ2: N2−[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロパノイル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(62)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロパノイル]−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(61、10.8mg、0.0074mmol)を1mLのジクロロメタンに懸濁させた懸濁液に、0.5mLのトリフルオロ酢酸を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で20分間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(方法V)によって精製して、凍結乾燥後に、3.6mg(33%)を得た。LC-MS m/z 1365.4 [M+H+];保持時間=0.74分。分析HPLC保持時間=5.749分。
(実施例43)
N2−(3−ヒドロキシプロパノイル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(64)の調製
ステップ1: N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−N
2−(3−ヒドロキシプロパノイル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(63)の合成。氷水浴中で、N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(56、50.0mg、0.0335mmol)を0.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中の3−ヒドロキシプロパン酸(4.01mg、0.0445mmol)、0.1mLのN,N−ジメチルアセトアミド中のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、15.3mg、0.0402mmol mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(17.9uL、13.4mg、0.101mmol)を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で45分間撹拌し、次いで、強い窒素流下で濃縮した。次いで、黄色の残渣を逆相クロマトグラフィー(方法U)によって精製して、凍結乾燥後に、13.9mg(29%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1449.6 [M+H
+];保持時間=0.91分。分析HPLC保持時間=6.721分。
ステップ2: N2−(3−ヒドロキシプロパノイル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(64)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(3−ヒドロキシプロパノイル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(63、13.9mg、0.0096mmol)を1mLのジクロロメタンに懸濁させた懸濁液に、0.5mLのトリフルオロ酢酸を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で20分間撹拌した。次いで、反応液を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(方法V)によって精製して、凍結乾燥後に、4.1mg(29%)を得た。LC-MS m/z 1349.4 [M+H+];保持時間=0.75分。分析HPLC保持時間=5.758分。
(実施例44)
N2−(メチルスルホニル)リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(70)の調製
ステップ1: メチルN
6−(tert−ブトキシカルボニル)−N
2−(メチルスルホニル)−L−リシネート(65)の合成。メチルN
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシネート(2.0g、6.73mmol)をテトラヒドロフラン:水(1:1、20mL)に溶かした氷冷溶液に、炭酸カリウム(4.6g、33.7mmol)を添加した後、塩化メシル(0.62mL、8.08mmol)を滴下添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、次いで混合物を濾過した。濾液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残渣を、0%〜2%のメタノールジクロロメタン溶液の勾配溶離を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2.0g(87%)の所望の生成物を無色の油状物として得た。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 5.23 (d, J=9.0 Hz, 1H), 4.62 (br.
s., 1H), 4.10 (dt, J=5.0, 8.5 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.16 - 3.04 (m, 2H), 2.95
(s, 3H), 1.88 - 1.78 (m, 2H), 1.77 - 1.64 (m, 1H), 1.59 - 1.47 (m, 3H), 1.45
(s, 9H).
ステップ2: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(メチルスルホニル)−L−リシン(66)の合成。メチルN6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(メチルスルホニル)−L−リシネート(65、2.0g、5.90mmol)をテトラヒドロフラン:水:メタノール(1:1:1、30mL)に溶かした、撹拌した溶液に、水酸化リチウム一水和物(496mg、11.8mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残存する水性層を酢酸エチルで2回抽出した。水性相を1N塩酸水溶液でpH3に酸性化し、次いで、イソプロピルアルコール:酢酸エチル(1:5)で2回抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮して、1.3g(68%)の所望の生成物を白色の固体として得た。MS m/z 323.1 [M-H+];1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 6.40 (br. s., 1H), 5.81 - 5.66 (m, 1H), 4.79 (br. s., 1H), 3.23 -
3.06 (m, 2H), 2.99 (s, 3H), 1.96 - 1.71 (m, 2H), 1.55 - 1.39 (m, 13H).
ステップ3: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(メチルスルホニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]オルニチンアミド(67)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(メチルスルホニル)−L−リシン(66、1.0g、3.09mmol)およびL−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1、1.28g、3.40mmol)を20mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした氷冷溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(600uL、438mg、3.40mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(649mg、3.40mmol)、および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(459mg、3.40mmol)を添加した。混合物を室温に温め、16時間撹拌した。次いで、混合物を150mLのtert−ブチルメチルエーテルに滴下添加した。固体を逆相HPLCによって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、580mg(28%)の所望の生成物を白色の固体として得た。
ステップ4: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(メチルスルホニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]オルニチンアミド(68)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(メチルスルホニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]オルニチンアミド(67、580mg、0.85mmol)および炭酸p−ニトロフェニル(770mg、2.56mmol)を10mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした、撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(451ul、330mg、2.56mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を150mLのtert−ブチルメチルエーテルに滴下添加した。固体を逆相HPLC(方法XXX)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、200mg(28%)の所望の生成物を白色の固体として得た。MS m/z 851.4 [M+H+]。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 10.16
(s, 1H), 8.32 (d, J=9.5 Hz, 2H), 8.26 (d, J=6.5 Hz, 1H), 7.95 (t, J=7.4 Hz,
1H), 7.65 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.58 (t, J=5.9 Hz, 2H), 7.45 (d, J=9.0 Hz, 1H),
7.42 (d, J=8.5 Hz, 2H), 6.79 (t, J=5.5 Hz, 1H), 6.00 (t, J=5.8 Hz, 1H), 5.45
(s, 2H), 4.40 (d, J=5.0 Hz, 1H), 4.33 - 4.06 (m, 1H), 3.84 (d, J=4.5 Hz, 1H),
3.30 (br. s., 1H), 3.09 - 2.99 (m, 1H), 2.98 - 2.93 (m, 1H), 2.93 - 2.86 (m,
2H), 2.83 (s, 3H), 2.01 (d, J=6.5 Hz, 1H), 1.59 (br. s., 3H), 1.47 (d, J=13.1
Hz, 2H), 1.38 (s, 13H), 0.89 (d, J=7.0 Hz, 3H), 0.85 (d, J=7.0 Hz, 3H).
ステップ5: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(メチルスルホニル)−D−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(69)の合成。2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(4、52.0mg、0.070mmol)およびN6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(メチルスルホニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]オルニチンアミド(68、60.6mg、0.0710mmol)を2mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,6−ルチジン(31uL、28.3mg、0.264mmol) N,N−ジイソプロピルエチルアミン(46uL、34.1mg、0.264mmol)、および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(9mg、0.066mmol)を添加した。混合物を45℃で16時間撹拌した。次いで、反応液を逆相HPLC(方法S)によって精製して、凍結乾燥後に、70mg(69%)の所望の生成物を白色の固体として得た。LC-MS m/z 1455.09 [M+H+], 1453.77 [M-H+];保持時間=1.80分。
ステップ6: N2−(メチルスルホニル)リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(70)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(メチルスルホニル)−D−リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(69、30mg、0.021mmol)を0.8mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、0.2mLのトリフルオロ酢酸を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で30分間撹拌した。次いで、溶液を逆相HPLC(方法B)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、凍結乾燥後に、15mg(48%)を得た。LC-MS m/z 1355.4 [M+H+], 1353.3 [M-H+];保持時間=1.42分。
(実施例45)
N2−(フェニルスルホニル)リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(75)の調製
ステップ1: N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−N
2−(フェニルスルホニル)−L−リシン(71)の合成。N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシン(3.0g、12.2mmol)をテトラヒドロフラン:水(1:1、100mL)に溶かした氷冷溶液に、炭酸カリウム(8.4g、61.0mmol)を添加した後、塩化ベンゼンスルホニル(1.86mL、14.6mmol)を滴下添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、次いで混合物を濾過した。濾液を酢酸エチル:イソプロピルアルコール10:1で3回抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残渣に、100mLのtert−ブチルメチルエーテルを添加し、混合物を30分間撹拌した。固体を濾過によって収集し、逆相HPLCによって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、538mg(11%)の所望の生成物を白色の固体として得た。MS m/z 408.9 [M+Na
+]。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ = 7.76
(d, J=7.5 Hz, 2H), 7.63 - 7.50 (m, 3H), 3.61 - 3.53 (m, 1H), 2.82 - 2.73 (m,
2H), 1.61 - 1.40 (m, 2H), 1.35 (s, 9H), 1.28 - 1.06 (m, 4H).
ステップ2: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(フェニルスルホニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]オルニチンアミド(72)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(フェニルスルホニル)−L−リシン(71、1.2g、3.10mmol)およびL−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1、(1.30g、3.41mmol)を20mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした氷冷溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(600uL、438mg、3.40mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(650mg、3.41mmol)、および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(460mg、3.41mmol)を添加した。混合物を室温に温め、16時間撹拌した。混合物を150mLのtert−ブチルメチルエーテルに滴下添加した。固体を濾過によって単離し、次いで逆相HPLCによって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、850mg(37%)の所望の生成物を白色の固体として得た。
ステップ3: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(フェニルスルホニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]オルニチンアミド(73)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(フェニルスルホニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]オルニチンアミド(72、850mg、1.14mmol)および炭酸p−ニトロフェニル(853mg、2.85mmol)を15mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした、撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(501ul、365mg、2.85mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を150mLのtert−ブチルメチルエーテルに滴下添加した。固体を逆相HPLCによって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、450mg(43%)の所望の生成物を白色の固体として得た。MS m/z 935.1 [M+Na+];1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 10.11
(s, 1H), 8.35 - 8.27 (m, 2H), 8.10 (d, J=7.0 Hz, 1H), 7.94 (d, J=8.5 Hz, 1H),
7.83 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.76 (d, J=7.5 Hz, 2H), 7.63 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.60 -
7.48 (m, 5H), 7.40 (t, J=5.8 Hz, 2H), 6.70 (s, J=5.6, 5.6 Hz, 1H), 6.01 - 5.93
(m, 1H), 5.43 (s, 2H), 4.36 (d, J=6.0 Hz, 1H), 4.01 (t, J=7.5 Hz, 1H), 3.78 (d,
J=5.0 Hz, 1H), 3.01 (d, J=6.0 Hz, 1H), 2.97 - 2.88 (m, 1H), 2.76 (q, J=6.5 Hz,
2H), 1.86 (d, J=6.5 Hz, 1H), 1.44 (d, J=5.5 Hz, 4H), 1.41 - 1.40 (m, 1H), 1.36
(s, 9H), 1.31 - 1.13 (m, 3H), 1.05 (br. s., 1H), 0.75 (d, J=7.0 Hz, 3H), 0.73
(d, J=7.0 Hz, 3H).
ステップ4: N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(フェニルスルホニル)リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(74)の合成。2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(4、52.0mg、0.070mmol)およびN6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(フェニルスルホニル)−L−リシル−L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]オルニチンアミド(73、60.4mg、0.066mmol)を2mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,6−ルチジン(31uL、28.3mg、0.264mmol) N,N−ジイソプロピルエチルアミン(46uL、34.1mg、0.264mmol)、および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(9mg、0.066mmol)を添加した。混合物を45℃で16時間撹拌した。次いで、反応液を逆相HPLC(方法S)によって精製して、凍結乾燥後に、85mg(85%)の所望の生成物を白色の固体として得た。LC-MS m/z 1518.4 [M+H+], 1516.3 [M-H+];保持時間=1.93分。
ステップ5: N2−(フェニルスルホニル)リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(75)の合成。N6−(tert−ブトキシカルボニル)−N2−(フェニルスルホニル)リシル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(75、82mg、0.054mmol)を0.8mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、0.2mLのトリフルオロ酢酸を添加した。混合物をLC−MSによってモニターし、室温で30分間撹拌した。次いで、溶液を逆相HPLC(方法B)によって直接精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、凍結乾燥後に、35mg(42%)を得た。LC-MS m/z 1416.87 [M+H+];保持時間=1.35分。
(実施例46)
N−アセチル−O−(2−アミノエチル)−D−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(83)の調製
ステップ1: メチルN−アセチル−O−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−セリネート(78)の合成。9H−フルオレン−9−イルメチル(2−ヒドロキシエチル)カルバメート(1000mg、3.53mmol)およびメチル(2S)−1−アセチルアジリジン−2−カルボキシレート(US20110021482、758mg、5.29mmol)を20mLのジクロロメタンに懸濁させた−30℃の懸濁液に、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(532uL、601mg、4.24mmol)を滴下添加した。混合物をその温度で2時間撹拌し、次いで室温まで温めた。さらに1時間後、反応液に、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液を添加し、ジクロロメタン(80mL)で希釈した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相HPLC(方法W)によって精製した。適切な画分を合わせ、減圧下で有機溶媒を除去した。残存する水性混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残渣を1回ジクロロメタン(50mL)との同時蒸発にかけて、表題化合物160mg(11%)を淡黄色のゴム質として得た。MS m/z 448.9 [M+Na
+];
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 7.78 (d, J=7.5 Hz, 2H), 7.60 (d, J=7.5 Hz, 2H), 7.42 (t, J=7.5
Hz, 2H), 7.37 - 7.31 (m, 2H), 6.66 (br. s., 1H), 5.07 (br. s., 1H), 4.89 - 4.72
(m, 1H), 4.45 (d, J=6.5 Hz, 2H), 4.23 (d, J=6.5 Hz, 1H), 3.88 (d, J=6.5 Hz,
1H), 3.72 (br. s., 4H), 3.54 (br. s., 2H), 3.36 (br. s., 2H), 2.09 (s, 3H).
ステップ2: N−アセチル−O−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−セリン(79)の合成。N−アセチル−O−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−セリネート(78、160mg、0.375mmol)をイソプロパノール:水(7:3、10mL)に溶かした溶液に、塩化カルシウム(833g、7.5mmol)を添加した。混合物が透明になったら、水酸化ナトリウム(18mg、0.450mmol)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、混合物を3M塩酸水溶液でpH約1〜2に酸性化し、水(10mL)で希釈した。混合物を酢酸エチル(20mL)で抽出し、有機物質を単離し、減圧下で濃縮して、イソプロパノールの大部分を除去した。水性相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、107mg(96%)の所望の化合物を青色の固体として得たが、これをそれ以上精製せずに次のステップでそのまま使用する。MS m/z 434.8 [M+Na+];1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 8.48 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.78 (d, J=7.5 Hz, 2H), 7.56 (d, J=7.5
Hz, 2H), 7.47 - 7.37 (m, 2H), 7.35 - 7.29 (m, 2H), 7.15 (t, J=6.1 Hz, 1H), 5.03
(d, J=9.0 Hz, 1H), 4.51 (dd, J=6.8, 10.8 Hz, 1H), 4.41 (dd, J=7.0, 10.5 Hz,
2H), 4.30 - 4.23 (m, 1H), 4.32 - 4.21 (m, 1H), 4.21 - 4.09 (m, 1H), 3.57 (t,
J=8.3 Hz, 3H), 3.53 - 3.45 (m, 2H), 3.40 (br. s., 1H), 3.31 (d, J=9.0 Hz, 1H),
2.00 (s, 3H).
ステップ3: N−アセチル−O−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−セリルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(80)の合成。N−アセチル−O−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−セリン(79、105mg、0.255mmol)およびL−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1、96.6mg、0.255mmol)を3mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、O−(7アザベンゾトリアゾール1イル)N,N,N’,N’テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(106mg、0.280mmol)に続いて、N,Nジイソプロピルエチルアミン(98.7mg、0.764mmol)を添加した。黄色の透明な混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をtert−ブチルメチルエーテル(60mL)で希釈し、30分間撹拌した。固体を濾過によって単離し、逆相HPLC(方法X)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、84mg(43%)の所望の生成物を白色の固体として得た。MS m/z 774.2 [M+H+]。
ステップ4: N−アセチル−O−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)セリルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(81)の合成。N−アセチル−O−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−セリルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(80、200mg、0.258mmol)および炭酸p−ニトロフェニル(853mg、2.85mmol)を5mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした、撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(100.8ul、73.5mg、0.569mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、さらに炭酸p−ニトロフェニル(78.6mg、0.258mmol)を添加した。もう1時間後、混合物を100mLのtert−ブチルメチルエーテルに滴下添加した。固体を濾過によって単離し、いくらかのtert−ブチルメチルエーテルで洗浄して、風乾後に、180mg(74%)の所望の生成物を黄色の固体として得た。MS m/z 939.2 [M+H+] 961.1 [M+Na+]。
ステップ5: N−アセチル−O−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−D−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(82)の合成。2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(4、60.0mg、0.081mmol)およびN−アセチル−O−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)セリルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(81、121mg、0.188mmol)を2.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,6−ルチジン(37.4uL、34.6mg、0.323mmol) N,N−ジイソプロピルエチルアミン(42.2uL、31.3mg、0.242mmol)、および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(11.0mg、0.081mmol)を添加した。混合物を45℃で6時間撹拌した。次いで、反応液を逆相HPLC(方法G)によって精製して、凍結乾燥後に、62mg(50%)の所望の生成物を白色の固体として得た。LC-MS m/z 1543.3 [M+H+];保持時間=2.25分。分析HPLC保持時間=7.435分。
ステップ6: N−アセチル−O−(2−アミノエチル)−D−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(83)の合成。N−アセチル−O−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−D−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(82、42mg、0.027mmol)を2.5mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、水酸化リチウム(3.26mg、0.136mmol)の水溶液を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法L)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、29mg(74%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1321.2 [M+H+];保持時間=1.30分。分析HPLC保持時間=5.804分。
(実施例47)
N−アセチル−O−[2−(2−アミノエトキシ)エチル]−L−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(90)の調製
ステップ1: メチルN−アセチル−O−[2−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エチル]−L−セリネート(85)の合成。9H−フルオレン−9−イルメチル[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]カルバメート(84、7.55g、23.1mmol)およびメチル(2S)−1−アセチルアジリジン−2−カルボキシレート(758mg、5.29mmol)を130mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(3.94mL、4.46g、31.4mmol)を滴下添加した。1時間後、反応液に、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液を添加した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相HPLC(方法Y)によって精製した。適切な画分を合わせ、減圧下で有機溶媒を除去した。残存する水性混合物をジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮して、表題化合物3.8g(26%)を無色の油状物として得た。MS m/z 493.0 [M+Na
+];
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 7.77 (d, J=7.5 Hz, 2H), 7.62 (d, J=7.0 Hz, 2H), 7.44 - 7.37 (m,
2H), 7.35 - 7.29 (m, 2H), 6.69 (d, J=6.5 Hz, 1H), 5.49 (br. s., 1H), 4.78 (d,
J=8.0 Hz, 1H), 4.42 (d, J=6.5 Hz, 2H), 4.25 (d, J=7.0 Hz, 1H), 3.95 (d, J=10.0
Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.66 - 3.50 (m, 6H), 3.41 (br. s., 2H), 2.04 (s, 3H).
ステップ2: N−アセチル−O−[2−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エチル]−L−セリン(86)の合成。メチルN−アセチル−O−[2−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エチル]−L−セリネート(85、3200mg、6.8mmol)を90mLのイソプロパノールおよび40mLの水に溶かした溶液に、塩化カルシウム(15.1g、136mmol)を添加した。混合物が透明になったなら、水酸化ナトリウム(326mg、8.16mmol)を添加した。2時間後、次いで、混合物を3M塩酸水溶液でpH約1〜2に酸性化し、水(300mL)で希釈した。混合物を酢酸エチル(3×250mL)で抽出し、有機物質を単離し、減圧下で濃縮して、3000mg(97%)の所望の化合物を白色の固体として得、これをそれ以上精製せずに次のステップでそのまま使用した。MS m/z 456.9 [M+H+];1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 7.77 (d, J=7.5 Hz, 2H), 7.63 - 7.53 (m, 2H), 7.44 - 7.38 (m, 2H),
7.36 - 7.30 (m, 2H), 6.65 (d, J=6.0 Hz, 1H), 4.77 (br. s., 1H), 4.51 (br. s.,
1H), 4.43 (d, J=6.5 Hz, 1H), 4.26 (d, J=6.0 Hz, 1H), 3.95 (br. s., 1H), 3.76
(br. s., 1H), 3.70 - 3.57 (m, 3H), 3.54 (d, J=7.5 Hz, 2H), 3.41 (d, J=13.1 Hz,
2H), 3.29 (br. s., 1H), 2.05 (br. s., 3H).
ステップ3: N−アセチル−O−[2−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エチル]−L−セリルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(87)の合成。N−アセチル−O−[2−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エチル]−L−セリン(86、3000mg、6.57mmol)を45mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、O−(7アザベンゾトリアゾール1イル)N,N,N’,N’テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、3000mg、7.89mmol)を添加した。20分後、L−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1、2490mg、6.57mmol)を添加した後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2550mg、19.7mmol)を添加した。3時間後、混合物をtert−ブチルメチルエーテル(500mL)と石油エーテル(200mL)の混合物中に注ぎ、20分間撹拌した。固体を濾過によって単離し、次いで、1%〜20%のメタノールジクロロメタン溶液の勾配溶離を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、3100mg(58%)の所望の生成物を白色の固体として得た。MS m/z 818.1[M+H+]。
ステップ4: N−アセチル−O−[2−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エチル]−L−セリルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(88)の合成。N−アセチル−O−[2−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エチル]−L−セリルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(87、500mg、0.611mmol)および炭酸p−ニトロフェニル(279mg、0.917mmol)を6mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした、撹拌した氷冷溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(216.7ul、158mg、1.22mmol)を添加した。混合物を室温で5時間撹拌し、次いでさらに炭酸p−ニトロフェニル(100mg、0.538mmol)を添加した。もう12時間後、混合物を、tert−ブチルメチルエーテル(60mL)と石油エーテル(20mL)の混合物中に注ぎ、15分間撹拌した。固体を濾過によって単離し、次いで、1%〜10%のメタノールジクロロメタン溶液の勾配溶離を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、300mg(50%)の所望の生成物を白色の固体として得た。MS m/z 983.5 [M+H+]。
ステップ5: N−アセチル−O−[2−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エチル]−L−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(89)の合成。2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(4、60.0mg、0.081mmol)およびN−アセチル−O−[2−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エチル]−L−セリルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(88、75.4mg、0.077mmol)を2.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,6−ルチジン(37.4uL、34.6mg、0.323mmol) N,N−ジイソプロピルエチルアミン(42.2uL、31.3mg、0.242mmol)、および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(HOAt、11.0mg、0.081mmol)を添加した。混合物を45℃で16時間撹拌した。次いで、反応液を逆相HPLC(方法G)によって精製して、凍結乾燥後に、76mg(58%)の所望の生成物を白色の固体として得た。LC-MS m/z 1587.3 [M+H+];保持時間=2.26分。分析HPLC保持時間=7.459分。
ステップ6: N−アセチル−O−[2−(2−アミノエトキシ)エチル]−L−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(90)の合成。N−アセチル−O−[2−(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エチル]−L−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(89、40mg、0.025mmol)を2.5mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、水酸化リチウム(3.02mg、0.126mmol)の水溶液を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、溶液を逆相HPLC(方法D)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、27mg(72%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1365.2 [M+H+];保持時間=1.26分。分析HPLC保持時間=5.768分。
(実施例48)
N2−(3−ヒドロキシプロパノイル)−L−リシルバリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイル−L−オルニチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(97)の調製
ステップ1: メチルN−アセチル−O−[1−(9H−フルオレン−9−イル)−3−オキソ−2,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−4−アザヘニコサン−21−イル]−L−セリネート(92)の合成。9H−フルオレン−9−イルメチル(17−ヒドロキシ−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカ−1−イル)カルバメート(91、7600mg、15.09mmol)およびメチル(2S)−1−アセチルアジリジン−2−カルボキシレート(4320mg、30.2mmol)を150mLのジクロロメタンに溶かした溶液に、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(2.84mL、3210mg、22.6mmol)を滴下添加した。2.5時間後、反応液を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相HPLC(方法Z)によって精製した。適切な画分を合わせ、減圧下で有機溶媒を除去した。残存する水性混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、表題化合物5g(51%)を油状物として得た。MS m/z 647.1 [M+H
+];
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 7.76 (d, J=7.5 Hz, 2H), 7.61 (d, J=7.5 Hz, 2H), 7.40 (t, J=7.5
Hz, 2H), 7.31 (t, J=7.4 Hz, 2H), 6.72 (d, J=7.5 Hz, 1H), 5.47 (br. s., 1H),
4.73 (td, J=3.5, 8.0 Hz, 1H), 4.41 (d, J=7.0 Hz, 2H), 4.26 - 4.19 (m, 1H), 3.94
(dd, J=3.5, 10.0 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.70 (dd, J=3.5, 10.0 Hz, 1H), 3.67 -
3.56 (m, 22H), 3.40 (q, J=5.2 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H).
ステップ2: N−アセチル−O−[1−(9H−フルオレン−9−イル)−3−オキソ−2,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−4−アザヘニコサン−21−イル]−L−セリン(93)の合成。メチルN−アセチル−O−[1−(9H−フルオレン−9−イル)−3−オキソ−2,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−4−アザヘニコサン−21−イル]−L−セリネート(92、4200mg、6.49mmol)をイソプロパノール:水(7:3、170mL)に溶かした溶液に、塩化カルシウム(14.4g、130mmol)を添加した。混合物が透明になったなら、水酸化ナトリウム(312mg、7.79mmol)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、混合物を3M塩酸水溶液でpH約1〜2に酸性化し、水(100mL)で希釈した。混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、有機物質を単離し、減圧下で濃縮して、イソプロパノールの大部分を除去した。水性相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。次いで、残渣を、0%〜15%のメタノールジクロロメタン溶液の勾配溶離を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、3.4g(83%)の所望の化合物を黄色の油状物として得た。MS m/z 633.1 [M+H+]。
ステップ3: N−アセチル−O−[1−(9H−フルオレン−9−イル)−3−オキソ−2,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−4−アザヘニコサン−21−イル]−L−セリルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(94)の合成。N−アセチル−O−[1−(9H−フルオレン−9−イル)−3−オキソ−2,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−4−アザヘニコサン−21−イル]−L−セリン(93、1.20g、1.90mmol)およびL−バリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1、720mg、1.90mmol)を15mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした氷冷溶液に、O−(7アザベンゾトリアゾール1イル)N,N,N’,N’テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(794mg、2.09mmol)に続いて、N,Nジイソプロピルエチルアミン(736mg、5.69mmol)を添加した。黄色の透明な混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(3×30mL)で希釈し、水(60mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。次いで、残渣を、0%〜15%のメタノールジクロロメタン溶液の勾配溶離を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1.5g(80%)の所望の生成物を無色のガラスとして得た。MS m/z 994.8 [M+H+]。
ステップ4: N−アセチル−O−[2−(2−アミノエトキシ)エチル]−L−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(95)の合成。氷冷浴中で、N−アセチル−O−[1−(9H−フルオレン−9−イル)−3−オキソ−2,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−4−アザヘニコサン−21−イル]−L−セリルバリル−N5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(94、1.5g、1.5mmol)および炭酸p−ニトロフェニル(918mg、3.02mmol)を15mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした、撹拌した溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(402ul、293mg、2.26mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、次いでさらに炭酸p−ニトロフェニル(918mg、3.02mmol)を添加した。もう3時間後、混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(40mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(30mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、次いで、0%〜15%のメタノールジクロロメタン溶液の勾配溶離を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、次いで逆相HPLC(方法AA)によって精製して、凍結乾燥後に、944mg(54%)の所望の生成物を白色の固体として得た。MS m/z 1159.8[M+H+]。
ステップ5: N−アセチル−O−[1−(9H−フルオレン−9−イル)−3−オキソ−2,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−4−アザヘニコサン−21−イル]−L−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(96)の合成。2−メチルアラニル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(4、55.0mg、0.074mmol)およびN−アセチル−O−[2−(2−アミノエトキシ)エチル]−L−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(95、85.8mg、0.074mmol)を2.5mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶かした溶液に、2,6−ルチジン(34.3uL、31.7mg、0.296mmol) N,N−ジイソプロピルエチルアミン(38.7uL、28.7mg、0.222mmol)、および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(10.1mg、0.074mmol)を添加した。混合物を45℃で6時間撹拌した。次いで、反応液を逆相HPLC(方法G)によって精製して、凍結乾燥後に、90mg(69%)の所望の生成物を白色の固体として得た。LC-MS m/z 1764.4 [M+H+];保持時間=1.99分。分析HPLC保持時間=7.476分。
ステップ6: N−アセチル−O−(17−アミノ−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカ−1−イル)−L−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(97)の合成。N−アセチル−O−[1−(9H−フルオレン−9−イル)−3−オキソ−2,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−4−アザヘニコサン−21−イル]−L−セリル−L−バリル−N−{4−[(8S,11S,12R)−11−[(2S)−ブタン−2−イル]−12−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5,5,10−トリメチル−3,6,9−トリオキソ−8−(プロパン−2−イル)−2,13−ジオキサ−4,7,10−トリアザテトラデカ−1−イル]フェニル}−N5−カルバモイルオルニチンアミド(96、46mg、0.026mmol)を2.5mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした溶液に、水酸化リチウム(3.1mg、0.130mmol)の水溶液を添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。次いで、溶液を濃縮し、逆相HPLC(方法D、次いで方法H)によって精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、15mg(35%)の所望の生成物を得た。LC-MS m/z 1542.2 [M+H+];保持時間=1.41分。分析HPLC保持時間=5.836分。
次の追加のADC(表2から7において示すとおり、種々の位置において、Trop2抗体上の種々のタグ上で結合している)は、上述のコンジュゲーション技術を使用して作製した(括弧でくくられた部分は、グルタミン残基を示し、破線は、抗Trop2抗体の残部への結合点を示す)。
(実施例49)
(実施例50)
(実施例51)
(実施例52)
(実施例53)
(実施例54)
(実施例55)
(実施例56)
(実施例57)
(実施例58)
(実施例59)
(実施例60)
(実施例61)
(実施例62)
(実施例63)
(実施例64)
(実施例65)
(実施例66)
(実施例67)
(実施例68)
(実施例69)
(実施例70)
(実施例71)
(実施例72)
マウスカルボキシルエステラーゼ1Cが血漿においてVC−PABCリンカー切断を担う酵素であることの確認
マウスノックアウト系統C56/BL6 Ces1C−/−、ヘテロ接合系統C56/BL6 Ces1C+/−、および野生型系統C56/BL6 Ces1C+/+からの血漿試料を使用して、抗Trop2 L11B−C6−VC−PABC−Aur0101コンジュゲートの安定性を試験した。56ugのADCを、1×PBSで補充して最終ADC濃度を0.125mg/mLとした35%の血漿中でインキュベートした。18時間インキュベートした後、標準プロトコールを使用してCNBr−activated Sepharose(GE Healthcare)に結合させたM1S1抗原を使用して、ADCを単離した。HIC分析を使用して、インキュベート前後にDAR値を評価した。コンジュゲート安定性(%)は、インキュベート後に残るDARの%として算出する。図3を参照されたい。
生物学的データ
実施例8から18で概略を述べた手順において生成された安定性データを、表2から7に要約する。
マウスにおけるin vivoでのコンジュゲート安定性。9mg/kgで投薬された動物から精製されたコンジュゲートについてのDAR値を、in vivo被作用より前のDAR値と比較した。上記安定性値は、(括弧内に示す)所与の被作用期間後に残るDARの%として示す。
ラットにおけるin vivoでのコンジュゲート安定性。9mg/kgで投薬された動物から精製されたコンジュゲートについてのDAR値を、in vivo被作用より前のDAR値と比較した。上記安定性値は、(括弧内に示す)所与の被作用期間後に残るDARの%として示す。
マウス血漿におけるin vitroでのコンジュゲート安定性。血漿インキュベート後に精製されたコンジュゲートについてのDAR値を、血漿処理より前のDAR値と比較した。上記安定性値は、(括弧内に示す)所与のインキュベート期間後に残るDARの%として示す。
ラット血漿におけるin vitroでのコンジュゲート安定性。血漿インキュベート後に精製されたコンジュゲートについてのDAR値を、血漿処理より前のDAR値と比較した。上記安定性値は、(括弧内に示す)所与のインキュベート期間後に残るDARの%として示す。
イヌ血漿におけるin vitroでのコンジュゲート安定性。血漿インキュベート後に精製されたコンジュゲートについてのDAR値を、血漿処理より前のDAR値と比較した。上記安定性値は、(括弧内に示す)所与のインキュベート期間後に残るDARの%として示す。
開示する教示について、種々の用途、方法、および組成物に関して述べてきたが、本明細書における教示および以下の請求項に係る発明から離れることなく、種々の変更および改良がなされる場合があることは理解されよう。前述の実施例は、開示する教示をより十分に例示するために設けており、本明細書で示す教示の範囲を限定するものでない。本教示は、こうした例示的な実施形態に関して述べられているが、当業者なら、こうした例示的な実施形態のいくつもの変形形態および改良形態が、必要以上の実験なしで実現可能であることを難なく理解されよう。このような変形形態および改良形態はすべて、本教示の範囲内にある。
特許、特許出願、論文、教本などを含めた、本明細書で引用するすべての参考文献、およびその中で引用されている参考文献は、既存にならない程度に、その全体が参照により援用される。限定はしないが、定義された用語、用語の用法、記載の技術などを含めて、援用される文献および同様の資料の1つまたは複数が本出願と異なるまたは矛盾する場合では、本出願が統制をなす。
前述の解説および実施例では、本発明のある特定の詳細な実施形態を詳述し、発明者らが企図する最良の形態について記載している。しかし、前述の事項が本文中でどんなに詳細に見えることがあろうと、本発明は、色々に実施されてよく、また、添付の特許請求の範囲およびその任意の同等物に従って解釈すべきであることは正しく認識される。