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JP2015204368A - 薄膜トランジスタおよび表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタおよび表示装置 Download PDF

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JP2015204368A
JP2015204368A JP2014082935A JP2014082935A JP2015204368A JP 2015204368 A JP2015204368 A JP 2015204368A JP 2014082935 A JP2014082935 A JP 2014082935A JP 2014082935 A JP2014082935 A JP 2014082935A JP 2015204368 A JP2015204368 A JP 2015204368A
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博史 辻
Hiroshi Tsuji
博史 辻
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Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

【課題】駆動電圧が低く、熱処理に起因するオン電流の低下が抑制されたIGZO−TFTを提供する。
【解決手段】基板1上に設けられたゲート電極2と、ゲート電極2上にゲート絶縁層3を介して設けられたアモルファスの酸化インジウムガリウム亜鉛からなる酸化物半導体層4と、酸化物半導体層4上の一部に平面視で重なり合って接するモリブデンからなるソース電極5およびドレイン電極6とを有し、酸化物半導体層4が、ソース電極5およびドレイン電極6と接する第1領域4b、4bと、第1領域4bの厚み未満の厚みを有する第2領域4aとを有する薄膜トランジスタ10とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜トランジスタおよび表示装置に関し、特に、薄膜トランジスタのチャネル層(活性層)に、アモルファス(非晶質)の酸化インジウムガリウム亜鉛(InGaZnO)を用いた薄膜トランジスタおよびこれを用いた表示装置に関する。
従来、ディスプレイなどの表示装置の駆動回路には、薄膜トランジスタ(以下、TFT(Thin−Film Transistor)と称することもある。)が用いられている。薄膜トランジスタとしては、チャネルの形成されるチャネル層に、酸化インジウムガリウム亜鉛(InGaZnO(IGZO:商標登録第5451821号))からなる酸化物半導体層を用いたものが注目されている。
チャネル層にInGaZnOを用いたTFT(以下、IGZO−TFTと称することもある。)は、アモルファスシリコンを用いたTFTと比べて電子の移動速度が速いため、表示装置の画素を高速で駆動させることができる。また、IGZO−TFTは、多結晶シリコンを用いたTFTと比べてデバイス特性の均一性が高いものであるため、表示装置の駆動回路に好ましく使用できる。
IGZO−TFTのソース電極およびドレイン電極に用いる材料としては、オン電流の高さの点などから、モリブデンが適している(下記非特許文献1参照)。また、IGZO−TFTのしきい値電圧(ドレイン電流が立ち上がるゲート電圧)の制御には、チャネル層である酸化物半導体層の薄膜化が有効であることが知られている(下記非特許文献2参照)。
P.Barquinha et al., IEEE Trans.Electron Devices 55,954(2008) T.Kawamura et al.,IEDM Tech.Dig.77(2008)
IGZO−TFTのしきい値電圧は、その駆動電圧を低くするためには、0Vに近い程よい。IGZO−TFTのしきい値電圧は、チャネル層である酸化物半導体層の厚みを薄くすることにより、0Vに近づけることができる。
しかしながら、モリブデンからなるソース電極およびドレイン電極を有するIGZO−TFTにおいて、チャネル層である酸化物半導体層の厚みを薄くすると、製造後に熱処理を行うことによりオン電流が大きく低下する場合があった。
熱処理に起因するオン電流の低下は、IGZO−TFTの酸化物半導体層の厚みを厚くすることで抑制できる。
しかしながら、IGZO−TFTの酸化物半導体層の厚みを厚くすると、そのIGZO−TFTのしきい値電圧が、0Vからマイナス側へシフトしてしまう。しきい値電圧の0Vからのシフト量が大きい程、IGZO−TFTの駆動電圧を高くする必要が生じる。その結果、例えば、IGZO−TFTを表示装置の駆動回路に用いた場合に、表示装置の消費電力が増大してしまう。
このように、従来の技術では、モリブデンからなるソース電極およびドレイン電極を有するIGZO−TFTにおいて、駆動電圧が低く、かつ熱処理に起因するオン電流の低下が生じにくいものとすることは困難であった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、駆動電圧が低く、熱処理に起因するオン電流の低下が抑制されたIGZO−TFTを提供することを課題とする。
また、本発明は、上記のIGZO−TFTを含む画素駆動回路を有する消費電力の少ない表示装置を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく、モリブデンからなるソース電極およびドレイン電極を有するボトムゲート−トップコンタクト型のIGZO−TFTにおいて、チャネルの形成される酸化物半導体層の厚みについて、鋭意検討を重ねた。
その結果、ソース電極およびドレイン電極と接する領域の酸化物半導体層の厚みを厚くして、チャネルの形成される領域の酸化物半導体層の厚みを薄くすればよいことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に関わるものである。
[1]基板上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極上にゲート絶縁層を介して設けられたアモルファスの酸化インジウムガリウム亜鉛からなる酸化物半導体層と、前記酸化物半導体層上の一部に平面視で重なり合って接するモリブデンからなるソース電極と、前記ソース電極と離間して配置され、前記酸化物半導体層上の一部に平面視で重なり合って接するモリブデンからなるドレイン電極とを有し、前記酸化物半導体層が、前記ソース電極および前記ドレイン電極と接する第1領域と、前記第1領域の厚み未満の厚みを有する第2領域とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ。
[2]前記第1領域の厚みが50〜200nmであることを特徴とする[1]に記載の薄膜トランジスタ。
[3]前記第2領域の厚みが10〜50nmであることを特徴とする[1]または[2]に記載の薄膜トランジスタ。
[4][1]〜[3]のいずれかに記載の薄膜トランジスタを含む画素駆動回路を有することを特徴とする表示装置。
本発明の薄膜トランジスタは、モリブデンからなるソース電極およびドレイン電極を有するボトムゲート−トップコンタクト型のIGZO−TFTであり、酸化物半導体層が、ソース電極およびドレイン電極と接する第1領域と、第1領域の厚み未満の厚みを有する第2領域とを有している。このため、しきい値電圧が0Vに近く、駆動電圧が低いものとなるとともに、熱処理に起因するオン電流の低下が抑制されたものとなる。
本発明の表示装置は、本発明の薄膜トランジスタを含む画素駆動回路を有するものであるため、画素駆動回路の駆動電圧が低く、消費電力が少ないものとなる。
また、本発明の表示装置は、薄膜トランジスタを画素駆動回路に設置した後の製造過程において熱処理を行っても、薄膜トランジスタのオン電流の低下が生じにくいものである。このため、本発明の表示装置では、製造過程において適切な熱処理を行うことにより、薄膜トランジスタのオン電流の低下を防止しつつ、表示装置の性能を向上させたものとすることができる。
本発明の薄膜トランジスタの一例を示した断面模式図である。 実施例1の薄膜トランジスタのゲート電圧−ドレイン電流特性を示したグラフである。 実施例2の薄膜トランジスタのゲート電圧−ドレイン電流特性を示したグラフである。 実施例3の薄膜トランジスタのゲート電圧−ドレイン電流特性を示したグラフである。 実施例4の薄膜トランジスタのゲート電圧−ドレイン電流特性を示したグラフである。 比較例1の薄膜トランジスタのゲート電圧−ドレイン電流特性を示したグラフである。 比較例2の薄膜トランジスタのゲート電圧−ドレイン電流特性を示したグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなく、その形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は、以下に示す実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
「薄膜トランジスタ」
図1は、本発明の薄膜トランジスタの一例を示した断面模式図である。
図1に示す薄膜トランジスタ10は、ボトムゲート−トップコンタクト型のIGZO−TFTである。図1において、符号1は基板である。基板1上にはゲート電極2が設けられている。ゲート電極2上には、ゲート絶縁膜3を介して酸化物半導体層4が設けられている。酸化物半導体層4上には、ソース電極5と、ソース電極5と離間して配置されたドレイン電極6とが設けられている。
基板1は、特に限定されるものではなく、薄膜トランジスタ10の用途に応じて選択できる。例えば、基板1として、シリコン基板、ガラス基板、プラスチックフィルム基板などを使用できる。プラスチックフィルム基板としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などからなるものを用いることができる。
ゲート電極2としては、例えば、Ti、Mo、W、Al、Au等の金属、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)等の導電性酸化物などを使用できる。
また、ゲート電極2を兼ねる基板1として、ドーパント原子が高濃度で注入された高ドープシリコン基板を用いてもよい。
ゲート絶縁層3としては、例えば、Si酸化物、Si窒化物、Al酸化物、Al窒化物などを使用できる。
ソース電極5およびドレイン電極6は、Moからなるものである。ソース電極5およびドレイン電極6は、図1に示すように、酸化物半導体層4上の一部に平面視で重なり合って接している。
酸化物半導体層4は、アモルファスの酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO)からなる。酸化物半導体層4は、図1に示すように、第1半導体層41と、第1半導体層41上に形成された第2半導体層42とを有している。第1半導体層41は、図1に示すように、ゲート電極2上にゲート絶縁層3を介して形成されている。第2半導体層42は、平面視で、酸化物半導体層4とソース電極5とが接している部分と、酸化物半導体層4とドレイン電極6とが接している部分にのみ、形成されている。
図1に示すように、酸化物半導体層4は、ソース電極5とドレイン電極6とにそれぞれ接する第1領域4b、4bと、第1領域4bの厚み未満の厚みを有し、チャネルの形成される領域を含む第2領域4aとを有している。第1領域4bは、第1半導体層41と第2半導体層42との積層膜からなる。また、第2領域4aは、第1半導体層41のみからなる。このため、図1に示すように、酸化物半導体層4の第2領域4aの厚み(ts)は、第2半導体層42の厚み(tc)分、第1領域4bよりも薄くなっている。
本実施形態の薄膜トランジスタ10では、図1に示すように、ソース電極5と接している第1領域4bの厚みと、ドレイン電極6と接している第1領域4bの厚みとが、同じとなっている。ソース電極5と接している第1領域4bの厚みと、ドレイン電極6と接している第1領域4bの厚みとが同じである場合、これらが異なる場合と比較して容易に形成でき、好ましい。
図1において、符号tsは、第2領域4aの厚み(第1半導体層41の厚み)を示している。また、符号tcは、第1領域4bの厚みと第2領域4aの厚みとの差(第2半導体層42の厚み)を示している。
本実施形態の薄膜トランジスタ10においては、第1領域4b、4bの厚み(図1に示す符号tsで示す寸法と符号tcで示す寸法との合計(ts+tc))は50nm以上であることが好ましい。第1領域4b、4bの厚みが50nm以上であると、薄膜トランジスタ10を熱処理したときに、第1領域4b、4bを形成しているIGZOと、ソース電極5およびドレイン電極6を形成しているMoとの界面に発生する欠陥のオン電流に対する影響が小さくなる。その結果、熱処理に起因するオン電流の低下をより効果的に抑制できる。第1領域4b、4bの厚み(ts+tc)は100nm以上であることがより好ましい。
第1領域4b、4bの厚み(ts+tc)は、200nm以下とすることが好ましい。第1領域4b、4bの厚みが200nm以下であると、寄生抵抗の影響が小さいものとなるため、好ましい。第1領域4b、4bの厚み(ts+tc)は150nm以下であることがより好ましい。
第2領域4aの厚み(ts)は10nm以上であることが好ましい。第2領域4aの厚み(ts)が10nm以上であると、均一な厚み(ts)の第2領域4aが容易に得られ、薄膜トランジスタ10の性能を向上させることができる。
特に、大型ディスプレイの画素駆動回路に用いる薄膜トランジスタ10を形成する場合など、大型の基板上に複数同時に薄膜トランジスタ10を形成する場合には、厚みが不均一になりやすい。このため、大型の基板上に複数同時に薄膜トランジスタ10を形成する場合には、第2領域4aの厚み(ts)を15nm以上とすることがより好ましい。
第2領域4aの厚み(ts)は、50nm以下であることが好ましい。第2領域4aの厚み(ts)が50nm以下であると、しきい値電圧(ドレイン電流が立ち上がるゲート電圧)がより一層0Vに近いものとなる。第2領域4aの厚み(ts)は、しきい値電圧をより一層0Vに近づけるために、30nm以下であることがより好ましい。
「製造方法」
図1に示す薄膜トランジスタ10は、例えば、以下に示す方法により製造できる。
本実施形態の薄膜トランジスタ10を製造するには、まず、基板1上に、従来公知の方法を用いて、ゲート電極2とゲート絶縁膜3とを順次形成する。
次に、ゲート絶縁膜3上に、図1に示すように、第1領域4bと、第1領域4bの厚み未満の厚みを有する第2領域4aとを有する酸化物半導体層4を形成する。
図1に示す酸化物半導体層4を形成するには、まず、第2領域4aに対応する厚み(ts)で、アモルファスのIGZOからなる第1半導体層41を形成する。
続いて、必要に応じて130〜400℃で5分〜3時間の第1熱処理を行う。第1熱処理を行うことで、第1半導体層41に存在する欠陥を除去できる。
その後、第1半導体層41上のソース電極5の形成される領域とドレイン電極6の形成される領域のみに、選択的にアモルファスのIGZOからなる第2半導体層42を形成する。第2半導体層42に厚みは、第1領域4bの厚みと第2領域4aの厚みとの差に対応する厚み(tc)とする。
続いて、必要に応じて130〜400℃で5分〜3時間の第2熱処理を行う。第2熱処理を行うことで、第2半導体層42に存在する欠陥を除去することができる。
以上の工程を行うことにより、図1に示す酸化物半導体層4が得られる。
本実施形態における第1熱処理および第2熱処理は、ソース電極5およびドレイン電極6を形成する前に行うので、ソース電極5およびドレイン電極6を形成しているMoに、熱処理に起因する酸化を生じさせることがなく、好ましい。
また、第1半導体層41および第2半導体層42の形成方法としては、例えば、スパッタ法など、従来公知の方法を用いることができる。
続いて、第2半導体層42上に、従来公知の方法を用いて、Moからなるソース電極5およびドレイン電極6を形成する。
以上の工程により、図1に示す薄膜トランジスタ10が得られる。
本実施形態においては、上記の製造方法によって得られた薄膜トランジスタ10に対して、必要に応じて大気中で130〜400℃で5分〜3時間の第3熱処理を行ってもよい。第3熱処理を行うことで、ソース電極5およびドレイン電極6に存在する欠陥を除去できる。
本実施形態の薄膜トランジスタ10は、Moからなるソース電極5およびドレイン電極6を有するボトムゲート−トップコンタクト型のIGZO−TFTであり、酸化物半導体層4が、ソース電極5およびドレイン電極6と接する第1領域4b、4bと、第1領域4bの厚み未満の厚みを有する第2領域4aとを有している。このため、本実施形態の薄膜トランジスタ10は、駆動電圧が低いものとなるとともに、熱処理に起因するオン電流の低下が生じにくいものとなる。
より詳細には、本実施形態の薄膜トランジスタ10は、例えば、酸化物半導体層4全体の厚みが、第1領域4bと同じ厚みである場合と比較して、しきい値電圧が0Vに近いものとなり、駆動電圧が低いものとなる。しかも、本実施形態の薄膜トランジスタ10は、例えば、酸化物半導体層4全体の厚みが、第2領域4aと同じ厚みである場合と比較して、熱処理に起因するオン電流の低下が生じにくいものとなる。これは、薄膜トランジスタ10を熱処理したときに、第1領域4b、4bを形成しているIGZOと、ソース電極5またはドレイン電極6を形成しているMoとの界面に発生する欠陥のオン電流に対する影響が小さくなるためと推定される。
本実施形態の薄膜トランジスタ10は、熱処理を行ってもオン電流の低下が生じにくいものである。このため、例えば、薄膜トランジスタ10に対して、大気中でソース電極5およびドレイン電極6に存在する欠陥を除去するためなどの熱処理を行って、薄膜トランジスタ10のオン電流の低下を防止しつつ、性能を向上させることができる。
本実施形態の薄膜トランジスタ10における酸化物半導体層4は、アモルファスの酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO)からなる。このため、電子の移動速度の速い薄膜トランジスタ10となり、これを表示装置の画素駆動回路に用いた場合に、高速で画素を駆動させることができる。
本実施形態の薄膜トランジスタ10では、ソース電極5およびドレイン電極6がMoからなるものであるため、良好な導電性が得られるとともに、IGZOからなる酸化物半導体層4との電気的な接続が良好なものとなる。
「表示装置」
次に、本発明の表示装置の一実施形態として、有機EL素子と、図1に示す薄膜トランジスタ10を含む画素駆動回路とを有する表示装置を例に挙げて説明する。
有機EL素子としては、例えば、上部電極と、発光層を含む有機層と、下部電極とを有するものが挙げられる。
画素駆動回路としては、例えば、図1に示す薄膜トランジスタ10をスイッチング素子として用いて、有機EL素子の発光層に注入する電流を制御するものが挙げられる。具体的には、図1に示す薄膜トランジスタ10のソース電極5と、有機EL素子の上部電極または下部電極とを電気的に接続する。そして、ゲート電極2からの印加電圧によって、酸化物半導体層4に形成されるチャネルを介してドレイン電極6からソース電極5に流れる電流値を制御する。
本実施形態の表示装置は、IGZO−TFTである図1に示す薄膜トランジスタ10を含む画素駆動回路を有するものであるため、高速で画素を駆動させることができ、しかも、画素駆動回路の駆動電圧が低く、消費電力が少ないものとなる。
また、本実施形態の表示装置は、製造過程において、画素駆動回路に薄膜トランジスタ10を設置した後に熱処理を行っても、薄膜トランジスタ10のオン電流の低下が生じにくいものである。このため、表示装置の製造過程において熱処理を行うことにより、薄膜トランジスタのオン電流の低下を防止しつつ、表示装置の性能を向上させることができる。
具体的には、例えば、画素駆動回路に薄膜トランジスタ10を設置した後、薄膜トランジスタ10のソース電極5と有機EL素子の上部電極または下部電極との電気的な接続を改善するために、大気中で、130℃で1時間の熱処理を行うことができる。
画素駆動回路に薄膜トランジスタ10を設置した後の製造過程において行う熱処理としては、上記の熱処理の他に、例えば、保護膜形成のために行う130〜400℃で5分〜3時間の熱処理などが挙げられる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態においては、第2領域4aとなる第1半導体層41を形成してから、第1半導体層41上のソース電極5の形成される領域とドレイン電極6の形成される領域のみに、選択的に第2半導体層42を形成することにより、第1領域4b、4bと第2領域4aとを形成している。
しかし、本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、上記の方法に限定されるものではなく、例えば、以下に示す製造方法を用いて形成してもよい。
まず、基板上に、従来公知の方法を用いて、ゲート電極とゲート絶縁膜とを順次形成する。その後、ゲート絶縁膜上の第1領域および第2領域となる領域に、所定の厚みでアモルファスのIGZOからなる酸化物半導体層を形成する。次いで、第2領域となる領域の酸化物半導体層を深さ方向に除去して、所定の厚みとする。なお、酸化物半導体層を形成する方法、および第2領域となる領域の酸化物半導体層を深さ方向に除去する方法としては、従来公知の方法を用いることができる。
続いて、必要に応じて130〜400℃で5分〜3時間の熱処理を行う。この熱処理を行うことで、第2領域となる領域の酸化物半導体層を深さ方向に除去した後に、酸化物半導体層に存在している欠陥を除去することができる。
以上の工程により、第1領域と、第1領域の厚み未満の厚みを有する第2領域とを有する酸化物半導体層が得られる。
その後、第1領域の酸化物半導体層上に、ソース電極およびドレイン電極を形成することにより、本発明の薄膜トランジスタが得られる。
上記の実施形態においては、ソース電極5と接している第1領域4bの厚みと、ドレイン電極6と接している第1領域4bの厚みとが同じである場合を例に挙げて説明したが、ソース電極5と接している第1領域4bの厚みと、ドレイン電極6と接している第1領域4bの厚みとは、異なっていてもよい。
上記の実施形態においては、有機EL素子と画素駆動回路とを有する表示装置を例に挙げて説明したが、本発明の表示装置は、本発明の薄膜トランジスタを含む画素駆動回路を有するものであればよく、例えば、有機EL素子に代えて液晶素子を有する表示装置であってもよい。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
「実施例1」
以下に示す方法により、図1に示す薄膜トランジスタ10を形成し、評価した。
まず、ゲート電極2を兼ねた基板1として、高ドープシリコン基板を用意し、表面のシリコンを熱酸化することにより、厚さ200nmのSiO熱酸化膜からなるゲート絶縁膜3を形成した。
その後、ゲート絶縁膜3の上に、スパッタ装置により、InGaZnOスパッタターゲットを用いて、厚さ(ts)15nmのアモルファスIGZOからなる第1半導体層41を形成した。次に、ホットプレートを用いて、大気中で300℃、1時間の第1熱処理を行った。
その後、第1半導体層41上のソース電極5の形成される領域とドレイン電極6の形成される領域のみに選択的に、スパッタ装置により、InGaZnOスパッタターゲットを用いて、厚さ(tc)35nmのアモルファスIGZOからなる第2半導体層42を形成した。
続いて、第2半導体層42上に、スパッタ法により、Moからなるソース電極5とドレイン電極6とを形成した。
以上の工程により、実施例1の薄膜トランジスタ10を得た。なお、実施例1の薄膜トランジスタ10は、チャネル長が200μm、チャネル幅が1000μmとなるように作製した。
このようにして得られた実施例1の薄膜トランジスタ10について、以下に示す方法により、ゲート電圧−ドレイン電流特性の測定を行った。
その後、薄膜トランジスタ10に対して、ホットプレートを用いて、大気中で130℃、1時間の熱処理を行った。そして、熱処理後の薄膜トランジスタ10について、熱処理前と同様の方法により、ゲート電圧−ドレイン電流特性の測定を行った。
その結果を図2に示す。
<ゲート電圧−ドレイン電流特性の測定>
ゲート電圧−ドレイン電流特性の測定は、半導体パラメータアナライザを用いて実施した。オン電流は、ゲート電圧が20V、ドレイン電圧が20Vの時のドレイン電流とした。しきい値電圧は、ドレイン電流の立ち上りのゲート電圧とした。
「実施例2」
第2半導体層42の厚さ(tc)を85nmとしたこと以外は、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作成し、評価した。その結果を図3に示す。
「実施例3」
第2半導体層42の厚さ(tc)を15nmとしたこと以外は、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作成し、評価した。その結果を図4に示す。
「実施例4」
第2半導体層42の厚さ(tc)を135nmとしたこと以外は、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作成し、評価した。その結果を図5に示す。
「比較例1」
第1半導体層41の厚さ(ts)を15nmとし、第2半導体層42を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作成し、評価した。その結果を図6に示す。
「比較例2」
第1半導体層41の厚さ(ts)を100nmとし、第2半導体層42を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作成し、評価した。その結果を図7に示す。
図6に示す比較例1では、しきい値電圧は0V付近であり、良好である。しかし、比較例1では、熱処理後にオン電流が大きく低下している。
図7に示す比較例2では、比較例1と比較して、熱処理によるオン電流の低下は小さい。しかし、比較例2では、第1半導体層41の厚さが厚いため、しきい値電圧が−5V前後であり、0Vからマイナス側へ大きくシフトしている。
これに対し、図2〜図5に示す実施例1〜実施例4では、図6に示す比較例1と比較して、熱処理に起因するオン電流の低下が抑制されている。しかも、実施例1〜実施例4では、図7に示す比較例2と比較して、しきい値電圧が0Vに近いものとなっている。
また、図2〜図5に示す実施例1〜実施例4の結果から、第2半導体層42の厚さ(tc)が厚いものほど、熱処理に起因するオン電流の低下を抑制できることが分かる。
1…基板、2…ゲート電極、3…ゲート絶縁膜、4…酸化物半導体層、4a…第2領域、4b…第1領域、41…第1半導体層、42…第2半導体層、5…ソース電極、6…ドレイン電極、10…薄膜トランジスタ。

Claims (4)

  1. 基板上に設けられたゲート電極と、
    前記ゲート電極上にゲート絶縁層を介して設けられたアモルファスの酸化インジウムガリウム亜鉛からなる酸化物半導体層と、
    前記酸化物半導体層上の一部に平面視で重なり合って接するモリブデンからなるソース電極と、
    前記ソース電極と離間して配置され、前記酸化物半導体層上の一部に平面視で重なり合って接するモリブデンからなるドレイン電極とを有し、
    前記酸化物半導体層が、前記ソース電極および前記ドレイン電極と接する第1領域と、前記第1領域の厚み未満の厚みを有する第2領域とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 前記第1領域の厚みが50〜200nmであることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記第2領域の厚みが10〜50nmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の薄膜トランジスタを含む画素駆動回路を有することを特徴とする表示装置。
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