JP2015204368A - 薄膜トランジスタおよび表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板1上に設けられたゲート電極2と、ゲート電極2上にゲート絶縁層3を介して設けられたアモルファスの酸化インジウムガリウム亜鉛からなる酸化物半導体層4と、酸化物半導体層4上の一部に平面視で重なり合って接するモリブデンからなるソース電極5およびドレイン電極6とを有し、酸化物半導体層4が、ソース電極5およびドレイン電極6と接する第1領域4b、4bと、第1領域4bの厚み未満の厚みを有する第2領域4aとを有する薄膜トランジスタ10とする。
【選択図】図1
Description
しかしながら、モリブデンからなるソース電極およびドレイン電極を有するIGZO−TFTにおいて、チャネル層である酸化物半導体層の厚みを薄くすると、製造後に熱処理を行うことによりオン電流が大きく低下する場合があった。
しかしながら、IGZO−TFTの酸化物半導体層の厚みを厚くすると、そのIGZO−TFTのしきい値電圧が、0Vからマイナス側へシフトしてしまう。しきい値電圧の0Vからのシフト量が大きい程、IGZO−TFTの駆動電圧を高くする必要が生じる。その結果、例えば、IGZO−TFTを表示装置の駆動回路に用いた場合に、表示装置の消費電力が増大してしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、駆動電圧が低く、熱処理に起因するオン電流の低下が抑制されたIGZO−TFTを提供することを課題とする。
また、本発明は、上記のIGZO−TFTを含む画素駆動回路を有する消費電力の少ない表示装置を提供することを課題とする。
その結果、ソース電極およびドレイン電極と接する領域の酸化物半導体層の厚みを厚くして、チャネルの形成される領域の酸化物半導体層の厚みを薄くすればよいことを見出し、本発明を完成するに至った。
[1]基板上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極上にゲート絶縁層を介して設けられたアモルファスの酸化インジウムガリウム亜鉛からなる酸化物半導体層と、前記酸化物半導体層上の一部に平面視で重なり合って接するモリブデンからなるソース電極と、前記ソース電極と離間して配置され、前記酸化物半導体層上の一部に平面視で重なり合って接するモリブデンからなるドレイン電極とを有し、前記酸化物半導体層が、前記ソース電極および前記ドレイン電極と接する第1領域と、前記第1領域の厚み未満の厚みを有する第2領域とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ。
[3]前記第2領域の厚みが10〜50nmであることを特徴とする[1]または[2]に記載の薄膜トランジスタ。
[4][1]〜[3]のいずれかに記載の薄膜トランジスタを含む画素駆動回路を有することを特徴とする表示装置。
また、本発明の表示装置は、薄膜トランジスタを画素駆動回路に設置した後の製造過程において熱処理を行っても、薄膜トランジスタのオン電流の低下が生じにくいものである。このため、本発明の表示装置では、製造過程において適切な熱処理を行うことにより、薄膜トランジスタのオン電流の低下を防止しつつ、表示装置の性能を向上させたものとすることができる。
図1は、本発明の薄膜トランジスタの一例を示した断面模式図である。
図1に示す薄膜トランジスタ10は、ボトムゲート−トップコンタクト型のIGZO−TFTである。図1において、符号1は基板である。基板1上にはゲート電極2が設けられている。ゲート電極2上には、ゲート絶縁膜3を介して酸化物半導体層4が設けられている。酸化物半導体層4上には、ソース電極5と、ソース電極5と離間して配置されたドレイン電極6とが設けられている。
また、ゲート電極2を兼ねる基板1として、ドーパント原子が高濃度で注入された高ドープシリコン基板を用いてもよい。
ソース電極5およびドレイン電極6は、Moからなるものである。ソース電極5およびドレイン電極6は、図1に示すように、酸化物半導体層4上の一部に平面視で重なり合って接している。
本実施形態の薄膜トランジスタ10においては、第1領域4b、4bの厚み(図1に示す符号tsで示す寸法と符号tcで示す寸法との合計(ts+tc))は50nm以上であることが好ましい。第1領域4b、4bの厚みが50nm以上であると、薄膜トランジスタ10を熱処理したときに、第1領域4b、4bを形成しているIGZOと、ソース電極5およびドレイン電極6を形成しているMoとの界面に発生する欠陥のオン電流に対する影響が小さくなる。その結果、熱処理に起因するオン電流の低下をより効果的に抑制できる。第1領域4b、4bの厚み(ts+tc)は100nm以上であることがより好ましい。
特に、大型ディスプレイの画素駆動回路に用いる薄膜トランジスタ10を形成する場合など、大型の基板上に複数同時に薄膜トランジスタ10を形成する場合には、厚みが不均一になりやすい。このため、大型の基板上に複数同時に薄膜トランジスタ10を形成する場合には、第2領域4aの厚み(ts)を15nm以上とすることがより好ましい。
図1に示す薄膜トランジスタ10は、例えば、以下に示す方法により製造できる。
本実施形態の薄膜トランジスタ10を製造するには、まず、基板1上に、従来公知の方法を用いて、ゲート電極2とゲート絶縁膜3とを順次形成する。
次に、ゲート絶縁膜3上に、図1に示すように、第1領域4bと、第1領域4bの厚み未満の厚みを有する第2領域4aとを有する酸化物半導体層4を形成する。
続いて、必要に応じて130〜400℃で5分〜3時間の第1熱処理を行う。第1熱処理を行うことで、第1半導体層41に存在する欠陥を除去できる。
続いて、必要に応じて130〜400℃で5分〜3時間の第2熱処理を行う。第2熱処理を行うことで、第2半導体層42に存在する欠陥を除去することができる。
以上の工程を行うことにより、図1に示す酸化物半導体層4が得られる。
また、第1半導体層41および第2半導体層42の形成方法としては、例えば、スパッタ法など、従来公知の方法を用いることができる。
以上の工程により、図1に示す薄膜トランジスタ10が得られる。
次に、本発明の表示装置の一実施形態として、有機EL素子と、図1に示す薄膜トランジスタ10を含む画素駆動回路とを有する表示装置を例に挙げて説明する。
有機EL素子としては、例えば、上部電極と、発光層を含む有機層と、下部電極とを有するものが挙げられる。
画素駆動回路に薄膜トランジスタ10を設置した後の製造過程において行う熱処理としては、上記の熱処理の他に、例えば、保護膜形成のために行う130〜400℃で5分〜3時間の熱処理などが挙げられる。
例えば、上記の実施形態においては、第2領域4aとなる第1半導体層41を形成してから、第1半導体層41上のソース電極5の形成される領域とドレイン電極6の形成される領域のみに、選択的に第2半導体層42を形成することにより、第1領域4b、4bと第2領域4aとを形成している。
しかし、本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、上記の方法に限定されるものではなく、例えば、以下に示す製造方法を用いて形成してもよい。
以上の工程により、第1領域と、第1領域の厚み未満の厚みを有する第2領域とを有する酸化物半導体層が得られる。
その後、第1領域の酸化物半導体層上に、ソース電極およびドレイン電極を形成することにより、本発明の薄膜トランジスタが得られる。
「実施例1」
以下に示す方法により、図1に示す薄膜トランジスタ10を形成し、評価した。
まず、ゲート電極2を兼ねた基板1として、高ドープシリコン基板を用意し、表面のシリコンを熱酸化することにより、厚さ200nmのSiO2熱酸化膜からなるゲート絶縁膜3を形成した。
続いて、第2半導体層42上に、スパッタ法により、Moからなるソース電極5とドレイン電極6とを形成した。
以上の工程により、実施例1の薄膜トランジスタ10を得た。なお、実施例1の薄膜トランジスタ10は、チャネル長が200μm、チャネル幅が1000μmとなるように作製した。
その後、薄膜トランジスタ10に対して、ホットプレートを用いて、大気中で130℃、1時間の熱処理を行った。そして、熱処理後の薄膜トランジスタ10について、熱処理前と同様の方法により、ゲート電圧−ドレイン電流特性の測定を行った。
その結果を図2に示す。
ゲート電圧−ドレイン電流特性の測定は、半導体パラメータアナライザを用いて実施した。オン電流は、ゲート電圧が20V、ドレイン電圧が20Vの時のドレイン電流とした。しきい値電圧は、ドレイン電流の立ち上りのゲート電圧とした。
第2半導体層42の厚さ(tc)を85nmとしたこと以外は、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作成し、評価した。その結果を図3に示す。
「実施例3」
第2半導体層42の厚さ(tc)を15nmとしたこと以外は、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作成し、評価した。その結果を図4に示す。
「実施例4」
第2半導体層42の厚さ(tc)を135nmとしたこと以外は、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作成し、評価した。その結果を図5に示す。
第1半導体層41の厚さ(ts)を15nmとし、第2半導体層42を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作成し、評価した。その結果を図6に示す。
「比較例2」
第1半導体層41の厚さ(ts)を100nmとし、第2半導体層42を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作成し、評価した。その結果を図7に示す。
図7に示す比較例2では、比較例1と比較して、熱処理によるオン電流の低下は小さい。しかし、比較例2では、第1半導体層41の厚さが厚いため、しきい値電圧が−5V前後であり、0Vからマイナス側へ大きくシフトしている。
また、図2〜図5に示す実施例1〜実施例4の結果から、第2半導体層42の厚さ(tc)が厚いものほど、熱処理に起因するオン電流の低下を抑制できることが分かる。
Claims (4)
- 基板上に設けられたゲート電極と、
前記ゲート電極上にゲート絶縁層を介して設けられたアモルファスの酸化インジウムガリウム亜鉛からなる酸化物半導体層と、
前記酸化物半導体層上の一部に平面視で重なり合って接するモリブデンからなるソース電極と、
前記ソース電極と離間して配置され、前記酸化物半導体層上の一部に平面視で重なり合って接するモリブデンからなるドレイン電極とを有し、
前記酸化物半導体層が、前記ソース電極および前記ドレイン電極と接する第1領域と、前記第1領域の厚み未満の厚みを有する第2領域とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 前記第1領域の厚みが50〜200nmであることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
- 前記第2領域の厚みが10〜50nmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薄膜トランジスタ。
- 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の薄膜トランジスタを含む画素駆動回路を有することを特徴とする表示装置。
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