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JP2015139960A - 蓄電デバイス用端子フィルム、及び蓄電デバイス - Google Patents

蓄電デバイス用端子フィルム、及び蓄電デバイス Download PDF

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JP2015139960A JP2014014573A JP2014014573A JP2015139960A JP 2015139960 A JP2015139960 A JP 2015139960A JP 2014014573 A JP2014014573 A JP 2014014573A JP 2014014573 A JP2014014573 A JP 2014014573A JP 2015139960 A JP2015139960 A JP 2015139960A
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Abstract

【課題】本発明は、ロール状とされた蓄電デバイス用端子フィルムの一方の端を引き出した際にブロッキング現象が発生することを抑制可能な蓄電デバイス用端子フィルム、及び蓄電デバイスを提供することを目的とする。【解決手段】蓄電デバイスを構成する蓄電デバイス本体と電気的に接続される金属端子14の一部の外周面を覆うように配置される蓄電デバイス用端子フィルム16であって、第1の絶縁層35を含む第1の最外層31と、第2の絶縁層38を含む第2の最外層32と、第1及び第2の絶縁層35,38のうち、少なくとも一方の絶縁層に添加された不定形絶縁性フィラー36,39と、を有し、不定形絶縁性フィラー36,39の一部を絶縁層の外面35a,38aから突出させて配置する。【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電デバイス用端子フィルム、及び蓄電デバイスに関し、特に、蓄電デバイス本体を包装する包装材と、蓄電デバイス本体と電気的に接続され、かつ包装材の外部に延在する金属端子と、の間に介在される蓄電デバイス用端子フィルム、及び蓄電デバイスに関する。
近年、携帯機器の小型化や自然発電エネルギーの有効活用の要求が増しており、より高い電圧が得られエネルギー密度が高いリチウムイオン二次電池(蓄電デバイスのうちの1つ)の研究開発が行われている。
上記リチウムイオン二次電池に用いられる包装材として、従来は金属製の缶が多く用いられてきたが、適用する製品の薄型化や多様化等の要求に対し、製造コストが低いという理由から、金属層(例えば、アルミニウム箔)と、樹脂フィルムと、を積層した積層体を袋状にした包装材が多く用いられるようになってきている。
リチウムイオン二次電池は、電池本体と、電池本体を包み込む包装材と、電池本体の負極または正極と接続され、包装材の外側に延在する金属端子(タブリード)と、金属端子の一部の外周側面をそれぞれ覆う蓄電デバイス用端子フィルム(「タブシーラント」と呼ばれることもある)と、を有する。
蓄電デバイス用端子フィルムの構造としては、単層構造や積層構造(例えば、特許文献1参照)がある。
特許文献1には、不飽和カルボン酸でグラフト変形したポリプロピレン、或いは不飽和カルボン酸でグラフト変形したポリエチレンを3層に積層させた蓄電デバイス用端子フィルム(リード線用フィルム)が開示されている。
上記蓄電デバイス用端子フィルムは、例えば、インフレーション成型法等の丸ダイを用いた押し出し方や、Tダイを利用した押しダイ法等があり、丸ダイやTダイ等のダイスを有するフィルム押出製造装置を用いて製造される。
このような装置(具体的には、フィルム押出製造装置等)で製造される蓄電デバイス用端子フィルムは、該装置を構成する巻き取りローラに巻き取られ、搬送及び保管される。そして、ロール状とされた蓄電デバイス用端子フィルムを使用(加工)する際には、ロール状とされた蓄電デバイス用端子フィルムの一方の端を引き出しながら加工を行う。
特開2003−123710号公報
しかしながら、製造された蓄電デバイス用端子フィルムをロール状に巻き取ると、蓄電デバイス用端子フィルムの両面(一対の外面)が平坦な面とされているため、接触する蓄電デバイス用端子フィルム間の接触面積が大きくなり、蓄電デバイス用端子フィルム間の密着性が向上してしまう。
このため、ロール状とされた蓄電デバイス用端子フィルムの一方の端を引き出しながら加工を行うと、接触する蓄電デバイス用端子フィルム間においてブロッキング現象が発生してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、ロール状とされた蓄電デバイス用端子フィルムの一方の端を引き出した際にブロッキング現象が発生することを抑制可能な蓄電デバイス用端子フィルム、及び蓄電デバイスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る蓄電デバイス用端子フィルムは、蓄電デバイスを構成する蓄電デバイス本体と電気的に接続される金属端子の一部の外周面を覆うように配置される蓄電デバイス用端子フィルムであって、第1の絶縁層を含む第1の最外層と、第2の絶縁層を含む第2の最外層と、前記第1及び第2の絶縁層のうち、少なくとも一方の絶縁層に添加された不定形の絶縁性フィラーと、を有し、前記不定形の絶縁性フィラーの一部を前記絶縁層の外面から突出させて配置することを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2の絶縁層のうち、少なくとも一方の絶縁層に添加された不定形の絶縁性フィラーの一部を絶縁層の外面から突出させて配置することにより、蓄電デバイス用端子フィルムを接触させた際の蓄電デバイス用端子フィルム間の接触面積を少なくして、接触する蓄電デバイス用端子フィルム間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることが可能となる。
これにより、例えば、ロール状に巻き取られた蓄電デバイス用端子フィルムの一端を引き出した際にブロッキング現象が発生することを抑制できる。
さらに、絶縁層が絶縁性フィラーを含むことで、蓄電デバイス用端子フィルムを金属端子に融着させた際、絶縁性フィラーがスペーサーとして機能する。このため、絶縁層の厚さが薄くなることを抑制可能となるので、不定形の絶縁性フィラーを含む絶縁層よりなる最外層の絶縁性を向上させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蓄電デバイス用端子フィルムにおいて、前記不定形の絶縁性フィラーの平均粒径は、0.1〜20μmの範囲内であってもよい。
不定形の絶縁性フィラーの平均粒径が0.1μmよりも小さいと、絶縁層の外面から飛び出す不定形の絶縁性フィラーのサイズが小さくなりすぎるため、十分なアンチブロッキング効果を得ることが困難となってしまう。
一方、不定形の絶縁性フィラーの平均粒径が20μmよりも大きいと、不定形の絶縁性フィラーの大きさが大きすぎるため、金属端子(言い換えれば、タブリード)や包装材との接触面積が少なくなり、接着性が低下してしまう。
したがって、不定形の絶縁性フィラーの平均粒径を0.1〜20μmの範囲内とすることで、十分なアンチブロッキング効果を得ることができると共に、密着性を向上させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蓄電デバイス用端子フィルムにおいて、前記不定形の絶縁性フィラーが添加された前記絶縁層の厚さは、前記不定形の絶縁性フィラーの平均粒径の2〜30倍の値であってもよい。
不定形の絶縁性フィラーが添加された絶縁層の厚さが、不定形の絶縁性フィラーの平均粒径の2倍の値よりも小さいと、絶縁層の外面から突出する不定形の絶縁性フィラーの比率が大きくなりすぎるため、金属端子(言い換えれば、タブリード)や包装材との密着性が低下してしまう。
不定形の絶縁性フィラーが添加された絶縁層の厚さが、不定形の絶縁性フィラーの平均粒径の30倍の値よりも大きいと、不定形の絶縁性フィラーが絶縁層から突出する比率が極めて低くなるため、十分なアンチブロッキング効果を得ることが困難になってしまう。
したがって、不定形の絶縁性フィラーが添加された絶縁層の厚さを、不定形の絶縁性フィラーの平均粒径の2〜30倍の値とすることで、十分なアンチブロッキング効果を得ることができると共に、密着性を向上させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蓄電デバイス用端子フィルムにおいて、前記不定形の絶縁性フィラーの添加量は、0.1〜20wt%であってもよい。
不定形の絶縁性フィラーの添加量が0.1%よりも少ないと、絶縁層の外面から突出する不定形の絶縁性フィラーの数が少なすぎるため、蓄電デバイス用端子フィルム間の接触面積を少なくする効果が不十分となる。
これにより、接触する蓄電デバイス用端子フィルム間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることが困難となる。
一方、不定形の絶縁性フィラーの添加量が20%よりも多いと、絶縁層の外面から突出する不定形の絶縁性フィラーの数が多くなりすぎるため、蓄電デバイス用端子フィルム間(具体的には、絶縁層間)の接触面積が少なくなってしまう。
これにより、蓄電デバイス用端子フィルムと金属端子或いは包装材との融着後において、蓄電デバイス用端子フィルムと金属端子或いは包装材との間の接着性を十分に確保することが困難となる。
したがって、絶縁層に含まれる不定形の絶縁性フィラーの添加量を、0.1〜20%でとすることで、蓄電デバイス用端子フィルムと金属端子或いは包装材との間の接着性を低下させることなく、接触する蓄電デバイス用端子フィルム間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蓄電デバイス用端子フィルムにおいて、前記第1及び第2の絶縁層のうち、一方の絶縁層のみに前記不定形フィラーを添加してもよい。
このように、第1及び第2の絶縁層のうち、一方の絶縁層のみに不定形フィラーを添加した場合でも、接触する蓄電デバイス用端子フィルム間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることが可能となる。
これにより、例えば、ロール状に巻き取られた蓄電デバイス用端子フィルムの一端を引き出した際にブロッキング現象が発生することを抑制できる。
さらに、絶縁性フィラーがスペーサーとして機能するため、絶縁層の厚さが薄くなることを抑制可能となるので、不定形の絶縁性フィラーを含む絶縁層よりなる最外層の絶縁性を向上させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蓄電デバイス用端子フィルムにおいて、前記第1の最外層と前記第2の最外層との間に配置された第3の絶縁層、及び該第3の絶縁層に添加された顔料を含む中間層を有してもよい。
このように、第1の最外層と第2の最外層との間に配置された第3の絶縁層、及び第3の絶縁層に添加された顔料を含む中間層を有することで、中間層を顔料により着色することが可能となる。
これにより、蓄電デバイス用端子フィルムの視認性が向上するため、蓄電デバイス用端子フィルムが金属端子に付いているか否かの判定や金属端子に対する蓄電デバイス用端子フィルムの取り付け位置の判定を精度良く行うことができる。
また、上記本発明の一態様に係る蓄電デバイス用端子フィルムにおいて、前記中間層と前記第1の最外層との間、及び前記中間層と前記第2の最外層との間に、それぞれ第4の絶縁層を配置してもよい。
このように、中間層と第1の最外層との間、及び中間層と第2の最外層との間に、それぞれ第4の絶縁層を配置することで、例えば、顔料に導電性を有するカーボンブラックを用いた場合において、中間層と包装材を構成する金属層との間の絶縁性、及び中間層と金属端子との間の絶縁性をさらに向上させることができる。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る蓄電デバイスは、請求項1ないし7のうち、いずれか1項記載の蓄電デバイス用端子フィルムと、充放電する蓄電デバイス本体と、前記蓄電デバイス本体と電気的に接続され、一部が前記蓄電デバイス用端子フィルムで覆われる一対の前記金属端子と、前記蓄電デバイス用端子フィルムの一部、及び前記蓄電デバイス本体を覆う包装材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、請求項1ないし7のうち、いずれか1項記載の蓄電デバイス用端子フィルムが金属端子の一部を覆うことで、十分なアンチブロッキング効果を得ることができると共に、金属端子との密着性を向上させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蓄電デバイスにおいて、前記第1及び第2の最外層のうち、一方の最外層は、前記金属端子の一部の外周面を覆うように配置され、他方の最外層は、前記包装材と接触するように配置してもよい。
このように、他方の最外層を包装材と接触するように配置させることで、包装材との密着性を向上させることができる。
本発明の蓄電デバイス用端子フィルム、及び蓄電デバイスによれば、ロール状とされた蓄電デバイス用端子フィルムの一方の端を引き出した際にブロッキング現象が発生することを抑制できる。
本発明の実施の形態に係る蓄電デバイスの概略構成を示す斜視図である。 図1に示す包装材の切断面の一例を示す断面図である。 図1に示す蓄電デバイス用端子フィルム及び金属端子のA−A線方向の断面図である。 ロール状に巻かれた蓄電デバイス用端子フィルムの一部を拡大した模式的な断面図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の蓄電デバイス用端子フィルム、及び蓄電デバイスの寸法関係とは異なる場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電デバイスの概略構成を示す斜視図である。図1では、蓄電デバイス10の一例として、リチウムイオン二次電池を例に挙げて図示し、以下の説明を行う。
なお、図1に示す構成とされたリチウムイオン二次電池は、電池パック、或いは電池セルと呼ばれることがある。
図1を参照するに、本実施の形態の蓄電デバイス10は、リチウムイオン二次電池であり、蓄電デバイス本体11と、包装材13と、一対の金属端子14(「タブリード」と呼ばれることもある)と、蓄電デバイス用端子フィルム16(「タブシーラント」と呼ばれることもある)と、を有する。
蓄電デバイス本体11は、充放電を行う電池本体である。包装材13は、蓄電デバイス本体11の表面を覆うと共に、蓄電デバイス用端子フィルム16の一部と接触するように配置されている。
図2は、図1に示す包装材の切断面の一例を示す断面図である。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
ここで、図2を参照して、包装材13の構成の一例について説明する。
包装材13は、蓄電デバイス本体11に接触する内側から、内層21と、内層側接着剤層22と、腐食防止処理層23−1と、金属層であるバリア層24と、腐食防止処理層23−2と、外層側接着剤層25と、外層26と、が順次積層された7層構造とされている。
内層21の母材としては、例えば、ポリオレフィン樹脂またはポリオレフィン樹脂に、無水マレイン酸等をグラフト変成させた酸変成ポリオレフィン樹脂を用いることができる。
上記ポリオレフィン樹脂としては、例えば、低密度、中密度、高密度のポリエチレン;エチレン−αオレフィン共重合体;ホモ、ブロック、またはランダムポリプロピレン;プロピレン−αオレフィン共重合体等を用いることができる。これらポリオレフィン樹脂は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、内層21は、必要とされる機能に応じて、単層フィルムや、複数の層を積層させた多層フィルムを用いて構成してもよい。具体的には、例えば、防湿性を付与するために、エチレン−環状オレフィン共重合体やポリメチルペンテン等の樹脂を介在させた多層フィルムを用いてもよい。
さらに、内層21は、例えば、各種添加剤(例えば、難燃剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、光安定剤、粘着付与剤等)を含んでもよい。
内層21の厚さは、例えば、10〜150μmの範囲内で設定することが好ましいが、30〜80μmがより好ましい。
内層21の厚さが10μmよりも薄いと、包装材13同士のヒートシール密着性、蓄電デバイス用端子フィルム16との密着性が低下する恐れがある。また、内層21の厚さが150μmよりも厚いと、包装材13のコスト増加の要因となるため、好ましくない。
内層側接着剤層22としては、例えば、一般的なドライラミネーション用接着剤や、酸変性された熱融着性樹脂等、公知の接着剤を適宜選択して用いることができる。
図2に示すように、腐食防止処理層23−1,23−2は、バリア層24の両面に形成することが性能上好ましいが、コスト面を考慮して、内層側接着剤層22側に位置するバリア層24の面のみに腐食防止処理層23−1を配置してもよい。
バリア層24は、導電性を有する金属層である。バリア層24の材料としては、例えば、アルミニウムやステンレス鋼等を例示することができるが、コストや重量(密度)等の観点から、アルミニウムが好適である。
外層側接着剤層25としては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール等を主剤としたポリウレタン系の一般的な接着剤を用いることができる。
外層26としては、例えば、ナイロンやポリエチレンテレフタレート(PET)等の単膜、或いは多層膜を用いることができる。
外層26は、内層21と同様に、例えば、各種添加剤(例えば、難燃剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、光安定剤、粘着付与剤等)を含んでもよい。
また、外層26は、例えば、液漏れ時の対策として電解液に不溶な樹脂をラミネートしたり、電解液に不溶な樹脂成分をコーティングしたりすることで形成される保護層を有してもよい。
図3は、図1に示す蓄電デバイス用端子フィルム及び金属端子のA−A線方向の断面図である。図3において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図1及び図3を参照するに、一対(図1の場合、2つ)の金属端子14は、金属端子本体14−1と、腐食防止層14−2と、を有する。
一対の金属端子本体14−1のうち、一方の金属端子本体41−1は、蓄電デバイス本体11の正極と電気的に接続されており、他方の金属端子本体41−1は、蓄電デバイス本体11の負極と電気的に接続されている。
一対の金属端子本体14−1は、蓄電デバイス本体11から離間する方向に延在しており、その一部が包装材13から露出されている。一対の金属端子本体14−1の形状は、例えば、平板形状とすることができる。
金属端子本体14−1の材料としては、金属を用いることができる。金属端子本体14−1の材料となる金属は、蓄電デバイス本体11の構造や蓄電デバイス本体11の各構成要素の材料等を考慮して決めることが好ましい。
例えば、蓄電デバイス10がリチウムイオン二次電池の場合、正極用集電体としてアルミニウムが用いられ、負極用集電体として銅が用いられる。
この場合、蓄電デバイス本体11の正極と接続される金属端子本体14−1の材料としては、アルミニウムを用いることが好ましい。また、電解液への耐食性を考慮すると、蓄電デバイス本体11の正極と接続される金属端子本体14−1の材料としては、例えば、1N30等の純度97%以上のアルミニウム素材を用いることが好適である。
さらに、金属端子本体14−1を屈曲させる場合には、柔軟性を付加する目的で十分な焼鈍により調質したO材を用いることが好ましい。
蓄電デバイス本体11の負極と接続される金属端子本体14−1の材料としては、表面にニッケルめっき層が形成された銅、もしくはニッケルを用いることが好ましい。
金属端子本体14−1の厚さは、リチウムイオン二次電池のサイズや容量に依存する。リチウムイオン二次電池が小型の場合、金属端子本体14−1の厚さは、例えば、50μm以上にするとよい。
また、蓄電・車載用途等の大型のリチウムイオン二次電池の場合、金属端子本体14−1の厚さは、例えば、100〜500μmの範囲内で適宜設定することができる。
腐食防止層14−2は、金属端子本体14−1の表面を覆うように配置されている。リチウムイオン二次電池の場合、電解液にLiPF等の腐食成分が含まれる。
腐食防止層14−2は、電解液に含まれるLiPF等の腐食成分から金属端子本体14−1が腐食されることを抑制するための層である。
図3を参照するに、蓄電デバイス用端子フィルム16は、金属端子14の一部の外周面を覆うように配置されている。蓄電デバイス用端子フィルム16は、金属端子14の外周側面と接触する第1の最外層31と、包装材13と接触する第2の最外層32と、第1の最外層31と第2の最外層32との間に配置された中間層33と、が積層された構成とされている。
第1の最外層31は、顔料42を含む中間層33の一方の面を覆うように配置されている。第1の最外層31は、絶縁樹脂層である第1の絶縁層35と、不定形絶縁性フィラー36(形状が不定形とされた絶縁性フィラー)と、を含んだ構成とされている。
第1の絶縁層35(言い換えれば、第1の最外層31)は、金属端子14の一部の外周面を覆うように配置されている。
第1の最外層31は、金属端子14の外周面を覆うように配置されることで、金属端子14の周方向を封止すると共に、蓄電デバイス用端子フィルム16と金属端子14とを密着させる機能を有する。
したがって、第1の絶縁層35を構成する材料としては、例えば、接着性に優れた樹脂を用いるとよい。第1の絶縁層35を構成する樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン樹脂に、無水マレイン酸等をグラフト変性させた酸変性ポリオレフィン樹脂等を用いることができる。
第2の最外層32は、顔料42を含む中間層33の他方の面を覆うように配置されている。第2の最外層32は、絶縁樹脂層である第2の絶縁層38と、不定形絶縁性フィラー36(形状が不定形とされた絶縁性フィラー)と、を含んだ構成とされている。
第2の絶縁層38(言い換えれば、第2の最外層32)は、包装材13(具体的には、図2に示す内層21)と融着されることで、包装材13と接触している。
第1の絶縁層35は、包装材13と融着されることで、包装材13内を封止すると共に、蓄電デバイス用端子フィルム16と包装材13(具体的には、図2に示す内層21)とを密着させる機能を有する。
したがって、包装材13との密着性の観点から、第1の絶縁層35としては、内層21の母材となる樹脂と同系統の樹脂(例えば、ポリオレフィン系樹脂)を用いるとよい。
第1の絶縁層35の厚さは、例えば、不定形絶縁性フィラー36の平均粒径(例えば、0.1〜20μm)の2〜30倍の値にするとよい。
不定形絶縁性フィラー36が添加された第1の絶縁層35の厚さが、不定形絶縁性フィラー36の平均粒径の2倍の値よりも小さいと、第1の絶縁層35の外面35aから突出する不定形絶縁性フィラー36の比率が大きくなりすぎるため、金属端子14(言い換えれば、タブリード)との密着性が低下してしまう。
不定形絶縁性フィラー36が添加された第1の絶縁層35の厚さが、不定形絶縁性フィラー36の平均粒径の30倍の値よりも大きいと、第1の絶縁層35の外面35aから突出する不定形絶縁性フィラー36の比率が極めて低くなるため、十分なアンチブロッキング効果を得ることが困難になってしまう。
したがって、不定形絶縁性フィラー36が添加された第1の絶縁層35の厚さを、不定形絶縁性フィラー36の平均粒径の2〜30倍の値とすることで、十分なアンチブロッキング効果を得ることができると共に、密着性を向上させることができる。
図4は、ロール状に巻かれた蓄電デバイス用端子フィルムの一部を拡大した模式的な断面図である。図4において、図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図3及び図4を参照するに、不定形絶縁性フィラー36は、第1の絶縁層35に添加されている。不定形絶縁性フィラー36は、その一部が第1の絶縁層35の外面35a(図3に示す腐食防止層14−2と接触する面)から突出するように配置されている。不定形絶縁性フィラー36のうち、外面35aから突出した部分は、アンチブロッキング剤として機能する。
このように、不定形絶縁性フィラー36の一部を第1の絶縁層35の外面35aから突出させて配置することにより、例えば、図4に示すように、蓄電デバイス用端子フィルム16同士を接触させた際、外面35aから突出した不定形絶縁性フィラー36の周囲に位置する外面35aが第2の絶縁層38の外面38aと接触しなくなるため、蓄電デバイス用端子フィルム16間の接触面積(具体的には、第1の絶縁層35の外面35aと第2の絶縁層38の外面38aとの接触面積)を少なくすることが可能となる。これにより、接触する蓄電デバイス用端子フィルム16間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることが可能となる。
したがって、ロール状に巻き取られた蓄電デバイス用端子フィルム16の一端を引き出した際にブロッキング現象が発生することを抑制できる。
上記不定形絶縁性フィラー36は、融着処理後(所定の温度及び圧力を印加して、包装材13と第2の最外層32とを溶融接着させる処理後)、第1の最外層31の厚さを確保するためのスペーサーとしても機能する。
このため、融着処理後に、第1の最外層31の厚さが所定の厚さよりも薄くなることを抑制可能となるので、例えば、中間層33を構成する顔料42として導電性のカーボンブラックを用いた場合でも金属端子14と中間層33との間の電気的絶縁性を十分に確保することができる。
不定形絶縁性フィラー36としては、不定形の透明の絶縁性フィラーでもよいし、着色された不定形の絶縁性フィラーであってもよい。具体的には、不定形絶縁性フィラー36としては、例えば、金属酸化物(例えば、アルミナやシリカ等)よりなるフィラー、有機材料(例えば、ポリカーボネートやエポキシ樹脂)よりなるフィラー等を用いることができる。
蓄電デバイス用端子フィルム16のコストの観点から、不定形絶縁性フィラー36としては、安価な不定形のシリカフィラーが好ましい。
不定形絶縁性フィラー36の平均粒径は、例えば、0.1〜20μmの範囲内にするとよい。
不定形絶縁性フィラー36の平均粒径が0.1μmよりも小さいと、第1の絶縁層35の外面35aから飛び出す不定形絶縁性フィラー36のサイズが小さくなりすぎるため、十分なアンチブロッキング効果を得ることが困難となってしまう。
一方、不定形絶縁性フィラー36の平均粒径が20μmよりも大きいと、不定形絶縁性フィラー36の大きさが大きすぎるため、金属端子14(言い換えれば、タブリード)との接触面積が少なくなり、接着性が低下してしまう。
したがって、不定形絶縁性フィラー36の平均粒径を0.1〜20μmの範囲内とすることで、十分なアンチブロッキング効果を得ることができると共に、密着性を向上させることができる。
第1の絶縁層35に添加される不定形絶縁性フィラー36の添加量は、例えば、0.1〜20wt%の範囲内で適宜設定することができる。
不定形絶縁性フィラー36の添加量が0.1wt%よりも少ないと、第1の絶縁層35の外面35aから突出する不定形絶縁性フィラー36の数が少なすぎるため、蓄電デバイス用端子フィルム16間の接触面積を少なくする効果が不十分となる。
これにより、接触する蓄電デバイス用端子フィルム16間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることが困難となる。
一方、不定形絶縁性フィラー36の添加量が20wt%よりも多いと、第1の絶縁層35の外面35aから突出する不定形絶縁性フィラー36の数が多くなりすぎるため、蓄電デバイス用端子フィルム間(具体的には、絶縁層間)の接触面積がかなり少なくなってしまう。
これにより、蓄電デバイス用端子フィルム16と金属端子14との融着後において、蓄電デバイス用端子フィルム16と金属端子14との間の接着性を十分に確保することが困難となる(図1参照)。
したがって、第1の絶縁層35に添加する不定形絶縁性フィラー36の添加量を、0.1〜20wt%の範囲内とすることで、蓄電デバイス用端子フィルム16と金属端子14或いは包装材13との間の接着性を低下させることなく、接触する蓄電デバイス用端子フィルム16間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることができる。
図3及び図4を参照するに、第2の最外層32は、顔料42を含む中間層33の他方の面を覆うように配置されている。第2の最外層32は、絶縁樹脂層である第2の絶縁層38と、不定形絶縁性フィラー39(形状が不定形とされた絶縁性フィラー)と、を含んだ構成とされている。
第2の絶縁層38(言い換えれば、第2の最外層32)は、包装材13(具体的には、図2に示す内層21)と融着されることで、包装材13と接触している。
第2の絶縁層38は、包装材13と融着されることで、包装材13内を封止すると共に、蓄電デバイス用端子フィルム16と包装材13(具体的には、図2に示す内層21)とを密着させる機能を有する。
したがって、包装材13との密着性の観点から、第2の絶縁層38としては、内層21の母材となる樹脂と同系統の樹脂(例えば、ポリオレフィン系樹脂)を用いるとよい。
不定形絶縁性フィラー39は、第2の絶縁層38に添加されている。不定形絶縁性フィラー39は、その一部が第2の絶縁層38の外面38aから突出するように配置されている。不定形絶縁性フィラー39のうち、外面38aから突出した部分は、アンチブロッキング剤として機能する。
これにより、第2の絶縁層38の外面38aから一部が突出するように配置された不定形絶縁性フィラー39は、第1の絶縁層35の外面35aから一部が突出するように配置された不定形絶縁性フィラー36と同様な効果(具体的には、接触する蓄電デバイス用端子フィルム16間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)できるという効果)を得ることができる。
よって、ロール状に巻き取られた蓄電デバイス用端子フィルム16の一端を引き出した際にブロッキング現象が発生することを抑制できる。
上記不定形絶縁性フィラー39は、融着処理後(所定の温度及び圧力を印加して、包装材13と第2の最外層32とを接着させる処理後)、第2の最外層32の厚さを確保するためのスペーサーとしても機能する。
このため、融着処理後に、第2の最外層32の厚さが所定の厚さよりも薄くなることを抑制可能となるので、例えば、中間層33を構成する顔料42として導電性のカーボンブラックを用いた場合でも包装材13を構成するバリア層24(金属層)と中間層33との間の電気的絶縁性を十分に確保することができる。
不定形絶縁性フィラー39は、不定形の透明の絶縁性フィラーでもよいし、着色された不定形の絶縁性フィラーであってもよい。具体的には、不定形絶縁性フィラー39としては、例えば、金属酸化物(例えば、アルミナやシリカ等)よりなるフィラー、有機材料(例えば、ポリカーボネートやエポキシ樹脂)よりなるフィラー等を用いることができる。
蓄電デバイス用端子フィルム16のコストの観点から、不定形絶縁性フィラー39としては、安価な不定形のシリカフィラーが好ましい。
不定形絶縁性フィラー39の平均粒径が0.1μmよりも小さいと、第2の絶縁層38の外面38aから飛び出す不定形絶縁性フィラー39のサイズが小さくなりすぎるため、十分なアンチブロッキング効果を得ることが困難となってしまう。
一方、不定形絶縁性フィラー39の平均粒径が20μmよりも大きいと、不定形絶縁性フィラー39の大きさが大きすぎるため、包装材13との接触面積が少なくなり、接着性が低下してしまう。
したがって、不定形絶縁性フィラー39の平均粒径を0.1〜20μmの範囲内とすることで、十分なアンチブロッキング効果を得ることができると共に、密着性を向上させることができる。
第2の絶縁層38に含まれる不定形絶縁性フィラー39の添加量は、例えば、0.1〜20wt%の範囲内で適宜設定することができる。
第2の絶縁層38に含まれる不定形絶縁性フィラー39の添加量が0.1wt%よりも少ないと、第2の絶縁層38の外面38aから突出する不定形絶縁性フィラー39の数が少なすぎるため、蓄電デバイス用端子フィルム16間の接触面積を少なくする効果が不十分となる。
これにより、接触する蓄電デバイス用端子フィルム16間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることが困難となる。
一方、第2の絶縁層38に含まれる不定形絶縁性フィラー39の添加量が20wt%よりも多いと、第2の絶縁層38の外面38aから突出する不定形絶縁性フィラー39の数が多くなりすぎるため、蓄電デバイス用端子フィルム間(具体的には、絶縁層間)の接触面積がかなり少なくなってしまう。
これにより、蓄電デバイス用端子フィルム16と包装材13との融着後(ヒートシール後)において、蓄電デバイス用端子フィルム16と包装材13との間の接着性を十分に確保することが困難となる(図1参照)。
したがって、第2の絶縁層38に含まれる不定形絶縁性フィラー39の添加量を、0.1〜20wt%の範囲内とすることで、蓄電デバイス用端子フィルム16と金属端子14或いは包装材13との間の接着性を低下させることなく、接触する蓄電デバイス用端子フィルム16間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることができる。
なお、上記不定形絶縁性フィラー39の平均粒径Raは、目的に応じて、不定形絶縁性フィラー36の平均粒径Raと同じ値にしてもよいし、異ならせてもよい。
中間層33は、第1の最外層31と第2の最外層32との間に配置されている。中間層33は、一方の面が第1の最外層31で覆われており、他方の面が第2の最外層32で覆われている。
中間層33は、第1の最外層31と第2の最外層32との間に配置された絶縁樹脂層である第3の絶縁層41と、第3の絶縁層41に添加された顔料42(着色剤)と、を含んだ構成とされている。
第3の絶縁層41の材料としては、融着及びヒートシート処理時に溶融しにくい、融点の高い樹脂材料を用いるとよい。具体的には、第3の絶縁層41の材料としては、例えば、第1及び第2の最外層31,32との密着性の観点から、ポリオレフィンを用いるとよい。
また、中間層33の絶縁性を向上させたい場合には、第3の絶縁層41の材料として、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)等のポリエステルや耐熱性樹脂(例えば、ポリカーボネート等)を用いてもよい。
中間層33を構成する第3の絶縁層41は、単層構造である必要はなく、例えば、接着剤を介して、複数のポリエステル層を貼り合せた多層構造にしてもよい。
中間層33の厚さ(言い換えれば、第3の絶縁層41の厚さ)は、例えば、10〜200μmの範囲内で適宜設定することができ、20〜100μmが好ましい。
なお、中間層33は、金属端子14と第1の最外層31とのバランスが重要であり、第1の最外層31や金属端子14の厚さが厚い場合には中間層33の厚さもそれに応じて厚くしてもよい。
顔料42は、中間層33を着色するためのものである。このように、中間層33を着色することで、顔料42が添加されていない中間層を有する蓄電デバイス用端子フィルムと比較して、蓄電デバイス用端子フィルム16の視認性を向上させることが可能となる。
これにより、蓄電デバイス用端子フィルム16の検査(具体的には、例えば、蓄電デバイス用端子フィルム16が金属端子14に付いているか否かの検査、金属端子14に対する蓄電デバイス用端子フィルム16の取り付け位置の検査等)の精度を向上させることができる。
顔料42としては、例えば、有機顔料や無機顔料等を用いることができる。
有機顔料としては、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、インジゴチオインジゴ系、ペリノン−ペリレン系、イソインドレニン系等が挙げられ、無機顔料としては、カーボンブラック系、酸化チタン系、カドミウム系、鉛系、酸化フローム系等が挙げられ、その他に、マイカ(雲母)の微粉末、魚鱗箔等を用いることができる。
有機顔料の具体例としては、例えば、以下の顔料を用いることができる。
黄色に着色可能な有機顔料としては、例えば、イソインドリノン、イソインドリン、キノフタロン、アントラキノン(フラバトロン)、アゾメチン、キサンテン等を用いることができる。
橙色に着色可能な有機顔料としては、例えば、ジケトピロロピロール、ペリレン、アントラキノン、ペリノン、キナクリドン等を用いることができる。
赤色に着色可能な有機顔料としては、例えば、アントラキノン、キナクリドン、ジケトピロロピロール、ペリレン、インジゴイド等を用いることができる。
紫色に着色可能な有機顔料としては、例えば、オキサジン(ジオキサジン)、キナクリドン、ペリレン、インジゴイド、アントラキノン、キサンテン、ベンツイミダゾロン、ビオランスロン等を用いることができる。
青色に着色可能な有機顔料としては、例えば、フタロシアニン、アントラキノン、インジゴイド等を用いることができる。
緑色に着色可能な有機顔料としては、例えば、フタロシアニン、ペリレン、アゾメチン等を用いることができる。
無機顔料の具体例としては、例えば、以下の顔料を用いることができる。
白色に着色可能な無機顔料としては、例えば、亜鉛華、鉛白、リトポン、二酸化チタン、沈降性硫酸バリウム、バライト粉等を用いることができる。
赤色に着色可能な無機顔料としては、例えば、鉛丹、酸化鉄赤等を用いることができる。
黄色に着色可能な無機顔料としては、例えば、黄鉛、亜鉛黄(亜鉛黄1種、亜鉛黄2種)等を用いることができる。
青色に着色可能な無機顔料としては、例えば、ウルトラマリン青、プロシア青(フェロシアン化鉄カリウム)等を用いることができる。
黒色に着色可能な無機顔料としては、例えば、カーボンブラック等を用いることができる。
第3の絶縁層41に含まれる上記有機顔料及び無機顔料の含有量は、0.01wt%以上3.00wt%以下の範囲内で適宜設定することができる。
また、顔料42としては、例えば、カーボンブラックを用いることが好ましい。
このように、第3の絶縁層41にカーボンブラックを添加することで、濃い色合い(具体的には、黒色)で中間層33を着色することが可能となる。
これにより、蓄電デバイス用端子フィルム16の視認性がさらに向上するため、蓄電デバイス用端子フィルム16の検査(具体的には、例えば、蓄電デバイス用端子フィルム16が金属端子14に付いているか否かの検査、金属端子14に対する蓄電デバイス用端子フィルム16の取り付け位置の検査等)をさらに精度良く行うことができる。
特に、金属端子14の幅が狭く、蓄電デバイス用端子フィルム16の幅が狭い場合に有効である。
顔料42となるカーボンブラックの粒径は、例えば、1nm〜1μmの範囲内で適宜選択することができる。
第3の絶縁層41に含まれるカーボンブラックの添加量は、例えば、0.01wt%以上3.00wt%以下にするとよい。
第3の絶縁層41含まれるカーボンブラックの添加量が0.01wt%以上未満であると、中間層33を濃い色合いで着色することが困難になってしまう。また、第3の絶縁層41に含まれるカーボンブラックの含有量が3.00wt%よりも多いと、中間層33の導電性が高くなりすぎるため、中間層33と金属端子14との間の電気的な絶縁性を十分に確保することが困難となってしまう。
よって、第3の絶縁層41に含まれるカーボンブラックの添加量を0.01wt%以上3.00wt%以下とすることで、蓄電デバイス用端子フィルム16の視認性を向上できると共に、電気的な絶縁性を十分に確保することができる。
なお、第3の絶縁層41に絶縁性フィラー(図示せず)を添加してもよい。つまり、中間層33は、該絶縁性フィラー(図示せず)を構成要素に含んでもよい。
このように、第3の絶縁層41に絶縁性フィラー(図示せず)を添加することにより、該絶縁性フィラーがスペーサーとして機能するため、融着後において、中間層33(具体的には、第3の絶縁層41)の厚さが所定の厚さよりも薄くなることを抑制できる。
該絶縁性フィラーとしては、例えば、金属酸化物(例えば、アルミナやシリカ等)よりなるフィラー、有機材料(例えば、ポリカーボネートやエポキシ樹脂)よりなるフィラー等を用いることができる。蓄電デバイス用端子フィルム16のコストの観点から、絶縁性フィラーとしては、シリカフィラーが好ましい。
該絶縁性フィラーの形状としては、例えば、球形や不定形等を用いることができる。
本実施の形態の蓄電デバイス用端子フィルムによれば、第1の絶縁層35に添加された不定形絶縁性フィラー36が第1の絶縁層35の外面35aから突出するように配置すると共に、第2の絶縁層38に添加された不定形絶縁性フィラー39が第2の絶縁層38の外面38aから突出するように配置することで、蓄電デバイス用端子フィルム16を接触させた際の蓄電デバイス用端子フィルム16間の接触面積を少なくして、接触する蓄電デバイス用端子フィルム16間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることが可能となる。
これにより、例えば、ロール状に巻き取られた蓄電デバイス用端子フィルム16の一端を引き出した際にブロッキング現象が発生することを抑制できる。
また、第1及び第2の絶縁層35,38が絶縁性フィラー36,39を含むことで、蓄電デバイス用端子フィルム16を金属端子14に融着させた際、不定形絶縁性フィラー36,39がスペーサーとして機能する。
これにより、第1及び第2の絶縁層35,38の厚さが所定の厚さよりも薄くなることを抑制可能となるので、不定形絶縁性フィラー36,39を含む第1及び第2の最外層31,32の絶縁性を向上させることができる。
したがって、例えば、導電性を有するカーボンブラック(視認性に優れた顔料)を顔料42として第3の絶縁層41に添加した場合でも、第1及び第2の最外層31,32により、導電性を有する中間層33と金属端子14及びバリア層24との間を電気的に絶縁することができる。
また、上記蓄電デバイス用端子フィルム16を有する本実施の形態の蓄電デバイス10は、蓄電デバイス用端子フィルム16と同様な効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、第1及び第2の最外層31,32を構成する第1及び第2の絶縁層35,38に不定形絶縁性フィラー36,39を添加させ、不定形絶縁性フィラー36,39の一部を外面35a,38aから突出させた場合を例に挙げて説明したが、不定形絶縁性フィラー36,39は、第1及び第2の絶縁層35,38のうち、一方の絶縁層にのみ添加させ、該絶縁層の外面から一部が突出するように配置すればよい。
つまり、不定形絶縁性フィラー36,39は、第1及び第2の絶縁層35,38のうち、少なくとも一方の絶縁層に添加されていればよい。
この場合、上記説明した本実施の形態の電デバイス用端子フィルム16と同様な効果(具体的には、接触する蓄電デバイス用端子フィルム16間の滑り性を向上(言い換えれば、アンチブロッキング効果を向上)させることができるという効果)を得ることができる。
これにより、例えば、ロール状に巻き取られた蓄電デバイス用端子フィルム16の一端を引き出した際にブロッキング現象が発生することを抑制できる。
また、別の効果として、例えば、金属端子14の一部の外周面を覆うように配置された第1の最外層31と、蓄電デバイス本体11を包装する包装材13と接触するように配置された第2の最外層32と、の材料として異なる特性を有する樹脂材料を用いた場合において、金属端子14の一部の外周面を覆うように配置された第1の最外層31を構成する第1の絶縁層36のみに第1の絶縁層36を着色可能な不定形絶縁性フィラー36を加えることで、第1の最外層31と第2の最外層32を識別することができる。
また、第1及び第2の絶縁層35,38のうち、一方の絶縁層のみに不定形絶縁性フィラー36,39を添加する場合で、かつ第3の絶縁層41に添加する顔料42としてカーボンブラックを添加する場合(言い換えれば、中間層33が導電性を有する場合)には、不定形絶縁性フィラー36,39が添加された絶縁層を構成要素とする最外層と金属端子14とを融着させるとよい。
これにより、蓄電デバイス用端子フィルム16が融着される金属端子14と導電性を有する中間層33との間の絶縁性を十分に確保することができる。
また、図3に示す2つの蓄電デバイス用端子フィルム16を上下反転させた状態で、金属端子14に融着させてもよい。つまり、第2の最外層32と金属端子14とが接触するように、2つの蓄電デバイス用端子フィルム16を配置してもよい。
この場合、先に説明した本実施の形態の蓄電デバイス用端子フィルム16と同様な効果を得ることができる。
また、図3及び図4では、顔料42を用いて中間層33を着色する場合を例に挙げて説明したが、中間層33を構成する第3の絶縁層41ではなく、第1及び第2の絶縁層35,38の少なくとも一方に導電性を有さない顔料42を添加してもよい。
この場合、導電性を有さない顔料42で着色された中間層33と同様に、蓄電デバイス用端子フィルム16の視認性を向上させることが可能となるので、蓄電デバイス用端子フィルム16の検査の精度を向上させることができる。
また、図3及び図4では、3層構造とされた蓄電デバイス用端子フィルム16を例に挙げて説明したが、例えば、中間層33と第1の最外層31との間、及び中間層33と第2の最外層32との間に、それぞれ絶縁樹脂よりなる第4の絶縁層(図示せず)を配置してもよい。
このように、中間層33と第1の最外層31との間、及び中間層33と第2の最外層32との間に、それぞれ第4の絶縁層(図示せず)を配置することで、中間層33と包装材13を構成するバリア層24(金属層)との間の絶縁性、及び中間層33と金属端子14との間の絶縁性を向上させることができる。
次に、図3及び図4を参照して、本実施の形態の蓄電デバイス用端子フィルム16の製造方法について簡単に説明する。
蓄電デバイス用端子フィルム16の製造方法には、特に制限はない。蓄電デバイス用端子フィルム16は、例えば、インフレーション成型法を用いる際に使用する丸ダイや押しダイ法を用いる際に使用するTダイ等のダイスを有するフィルム押出製造装置等を用いて製造することができるが、多層のインフレーション成型法が好適である。
一般に、蓄電デバイス用端子フィルム16の材料としては、メルトマスフローレイト(以下、「MFR」という)が5g/10min以下の値の材料が用いられる場合が多い。このため、Tダイ法を用いると、製膜が安定せず、製造が困難となる場合が多い。
一方、インフレーション成型法では、上記材料(MFRが5g/10min以下の値の材料)でも皮膜を安定して形成することが可能となるので、蓄電デバイス用端子フィルム16の製造に好適である。
また、インフレーション成形法でロールを作製する場合は、チューブを織り畳んで搬送し、巻取り直前に端部をカットして2ロールに分けて巻き取る事が一般的である。蓄電デバイス用端子フィルム16間の滑り性を向上させることによって、搬送時にチューブの内側での滑り性が向上し、搬送ジワ・折れ等を改善することが可能となるので、インフレーション成形時の製膜性を向上できる。
以下の説明では、蓄電デバイス用端子フィルム16の製造方法の一例として、インフレーション成型法(言い換えれば、インフレーション成型装置)を用いて蓄電デバイス用端子フィルム16の製造する場合について説明する。
始めに、第1の最外層31、第2の最外層32、及び中間層33の母材を準備する。
具体的には、第1の最外層31の母材としては、第1の絶縁層35となる絶縁樹脂を溶融させたものに、所定の添加量となるように、不定形絶縁性フィラー36を均一に練り込んだ絶縁性フィラー含有樹脂を準備する。
また、第2の最外層32の母材としては、第2の絶縁層38となる絶縁樹脂を溶融させたものに、所定の添加量となるように、絶縁性フィラー39を均一に練り込んだ絶縁性フィラー含有樹脂を準備する。
また、中間層33の母材としては、第3の絶縁層41となる絶縁樹脂を溶融させたものに、所定の添加量となるように、顔料42を均一に練り込んだ顔料含有樹脂を準備する。
次いで、上記第1の最外層31、第2の最外層32、及び中間層33の母材をインフレーション成型装置(図示せず)に供給する。
次いで、インフレーション成型装置の押し出し部から3層構造(第1の最外層31、第2の最外層32、及び中間層33が積層された構造)となるように、上記3つの母材を押し出しながら、押し出された3層構造の積層体の内側からエア(空気)を供給する。
そして、円筒形状にインフレートされた円筒状の蓄電デバイス用端子フィルム16を搬送しながら、ガイド部により扁平状に変形させた後、一対のピンチロールにより蓄電デバイス用端子フィルム16をシート状に折り畳む。織り込んだチューブの両端部をスリットし、1対(2条)のフィルムを巻き取りコアにロール状に巻き取ることで、ロール状とされた蓄電デバイス用端子フィルム16が製造される。
蓄電デバイス用端子フィルム16を製造する際の押し出し温度は、例えば、170〜300℃の範囲内が好ましく、200〜250℃がより好ましい。
押し出し温度が170℃未満の場合、絶縁樹脂の溶融が不十分となることで、溶融粘度がかなり大きくなるため、スクリューからの押し出しが不安定になる恐れがある。
一方、押し出し温度が300℃を超える場合、絶縁樹脂の酸化や劣化が激しくなるため、蓄電デバイス用端子フィルム16の品質が低下してしまう。
スクリューの回転数、ブロー比、及び引き取り速度等は、設定膜厚を考慮して適宜設定することができる。また、蓄電デバイス用端子フィルム16の各層の膜厚比は、各スクリューの回転数を変更する事で容易に調整することができる。
なお、本実施の形態の蓄電デバイス用端子フィルム16は、接着剤を用いたドライラミネーションや、製膜した絶縁層(絶縁フィルム)同士をサンドウィッチラミネーションにより積層する方法を用いて製造してもよい。
ここで、図3を参照して、本実施の形態の蓄電デバイス用端子フィルム16と金属端子14とを溶融接着する融着処理について説明する。
融着処理では、加熱による第1の最外層31の溶融と、加圧による第1の最外層31と金属端子14との密着とを同時に行いながら、蓄電デバイス用端子フィルム16と金属端子14とを熱融着させる。
また、上記ヒートシート処理では、蓄電デバイス用端子フィルム16と金属端子14との十分な密着性及び封止性を得るために、第1の最外層31を構成する絶縁樹脂(第1の絶縁層35の母材)の融点以上の温度まで加熱を行う。
具体的には、蓄電デバイス用端子フィルム16を加熱温度として、例えば、140〜170℃を用いることができる。また、処理時間(加熱時間及び加圧時間の合計の時間)は、剥離強度と生産性を考慮して決定する必要がある。処理時間は、例えば、1〜60秒の範囲内で適宜設定することができる。
なお、蓄電デバイス用端子フィルム16の生産タクト(生産性)を優先する場合には、170℃を超える温度で加圧時間を短時間にして熱融着してもよい。この場合、加熱温度としては、例えば、170〜200℃を用いることができ、加圧時間としては、例えば、3〜20秒を用いることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は、下記実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
<正極用タブ、及び負極用タブの作製>
図3を参照して、実施例1の正極用タブ、及び負極用タブ(言い換えれば、金属端子14(「タブリード」ともいう)及び一対の蓄電デバイス用端子フィルム16(「タブシーラント」ともいう)よりなる構造体)の作製方法について説明する。
始めに、正極用の金属端子本体14−1として、幅が5mm、長さが20mm、厚さが100μmのアルミニウム製の薄板部材を準備する。次いで、該アルミニウム製の薄板部材の表面に対してノンクロム系表面処理を実施して、腐食防止層14−2(ノンクロム系表面処理層)を形成することで、アルミニウム製の薄板部材、及びノンクロム系表面処理層を含む正極側の金属端子14(以下、説明の便宜上、「正極用金属端子14A」という)を作製した。
次いで、負極用の金属端子本体14−1として、幅が5mm、長さが20mm、厚さが100μmのニッケル製の薄板部材を準備し、次いで、該ニッケル製の薄板部材の表面に対してノンクロム系表面処理を実施して、腐食防止層14−2(ノンクロム系表面処理層)を形成することで、ニッケル製の薄板部材、及びノンクロム系表面処理層を含む負極側の金属端子14(以下、説明の便宜上、「負極用金属端子14B」という)を作製した。
次いで、第1の絶縁層35の母材となる酸変性のポリプロピレンに対して、5.0wt%の濃度となるように、平均粒径が5.0μmとされた不定形のシリカ(不定形絶縁性フィラー36)を添加し、混合させることで、第1の最外層31の母材を作製した。
次いで、第2の絶縁層38の母材となる酸変性のポリプロピレンに対して、5.0wt%の濃度となるように、平均粒径が5.0μmとされた不定形のシリカ(不定形絶縁性フィラー39)を添加し、混合させることで、第2の最外層32の母材を作製した。
次いで、中間層33の母材となるポリプロピレンに対して、0.1wt%の濃度となるように、平均粒径が50nmとされたカーボンブラック(顔料42)を添加し、混合させることで、中間層33の母材を作製した。
次いで、住友重機モダン社製のインフレーション式フィルム押出製造装置(Co−OI型)に、第1の最外層31の母材、第2の最外層32の母材、及び中間層33の母材をセットし、該フィルム押出製造装置により、上記3つの母材を押し出すことで積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
このとき、上記積層フィルムは、第1の絶縁層35の厚さが30μm、第2の絶縁層38の厚さが30μm、第3の絶縁層41の厚さが40μmとなるように形成した。
また、第1の最外層31の母材、第2の最外層32の母材、及び中間層33の母材の溶融温度は、210℃とした。また、ブロー比を2.2とした。
次いで、上記積層フィルムを切断することで、幅が9mmで、長さが5mmとされた4枚の蓄電デバイス用端子フィルム16を作製した。
その後、2枚の蓄電デバイス用端子フィルム16間に、正極用金属端子14Aを挟み込み、2枚の蓄電デバイス用端子フィルム16を加熱温度155℃の条件で、10秒間加熱し、正極用金属端子14Aと2枚の蓄電デバイス用端子フィルム16とを熱融着させることで、正極用金属端子14A、及び2枚の蓄電デバイス用端子フィルム16よりなる正極用タブを作製した。
次いで、同様な手法により、負極用金属端子14Bと負極用金属端子14Bを挟み込む2枚の蓄電デバイス用端子フィルム16とを熱融着させることで、負極用金属端子14B、及び2枚の蓄電デバイス用端子フィルム16よりなる負極用タブを作製した。
<評価用電池パックの作製>
次いで、厚さ25μmのナイロン層(外層26)と、厚さ5μmのポリエステルポリオール系接着剤(外層側接着剤層25)と、厚さ40μmのA8079−O材であるアルミニウム箔(バリア層24)と、該アルミニウム箔の一面をノンクロム系表面処理することで形成される第1の腐食防止処理層(腐食防止処理層23−1)と、該アルミニウム箔の他面をノンクロム系表面処理することで形成される第2の腐食防止処理層(腐食防止処理層23−2)と、厚さ30μmの酸変性のポリプロピレン層(内層側接着剤層22)と、厚さ40μmのポリプロピレン層(内層21)と、が積層され、かつサイズが50mm×90mmの長方形とされた包装材13を準備した。
次いで、上記包装材13の長辺の中点で2つ折りし、長さ45mmの2つ折り部の一方に、正極用タブ及び負極用タブを挟んで、ヒートシールすることで、包装材13と正極用タブ及び負極用タブとを融着させた。このとき、ヒートシールの条件としては、加熱温度を190℃、処理時間を5秒とした。
その後、包装材13内に、ジエチルカーボネートとエチレンカーボネートとの混合液に6フッ化リン酸リチウムを添加した電解液を2mL充填させた。
次いで、包装材13の残りの辺をヒートシール処理した。このときのヒートシールの条件としては、加熱温度を190℃、処理時間を3秒とした。
これにより、蓄電デバイス本体11が封入されていない、タブ評価可能な電池パックを作製した。
(実施例2)
実施例2では、第1の絶縁層35に不定形絶縁性フィラー36を添加しなかったこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例2の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例2の評価用電池パックを作製した。
(実施例3)
実施例3では、第2の絶縁層38に不定形絶縁性フィラー39を添加しなかったこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例3の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例3の評価用電池パックを作製した。
(実施例4)
実施例4では、不定形絶縁性フィラー36,39の平均粒径を3.0μmに変更し、かつ不定形絶縁性フィラー36,39の添加濃度を10.0wt%に変更したこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例4の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例4の評価用電池パックを作製した。
(実施例5)
実施例5では、不定形絶縁性フィラー36,39の平均粒径を10.0μmに変更し、かつ不定形絶縁性フィラー36,39の添加濃度を2.0wt%に変更したこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例5の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例5の評価用電池パックを作製した。
(実施例6)
実施例6では、第1及び第2の絶縁層35,38の厚さを10μmにすると共に、第3の絶縁層41の厚さを20μmにしたこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例6の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例6の評価用電池パックを作製した。
(実施例7)
実施例7では、第1及び第2の絶縁層35,38の厚さを40μm、第3の絶縁層41の厚さを20μm、不定形絶縁性フィラー36,39の平均粒径を3.0μmにしたこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例7の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例7の評価用電池パックを作製した。
(実施例8)
実施例8では、第3の絶縁層41に0.5wt%のカーボンブラック(顔料42)を含有させたこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例8の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例8の評価用電池パックを作製した。
(実施例9)
実施例9では、不定形絶縁性フィラー36,39の平均粒径を1.0μmに変更すると共に、第3の絶縁層41に0.01wt%の濃度となるようにカーボンブラック(顔料42)を含有させたこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例9の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例9の評価用電池パックを作製した。
(実施例10)
実施例10では、第3の絶縁層41に0.2wt%の濃度となるようにフタロシアニンブルー(顔料42)を含有させたこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例10の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例10の評価用電池パックを作製した。
(実施例11)
実施例11では、第3の絶縁層41に0.2wt%の二酸化チタン(顔料42)を含有させたこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例11の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例11の評価用電池パックを作製した。
(実施例12)
実施例12では、中間層33と第2の最外層32との間にポリプロピレン層(10μm)をさせたこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例12の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例12の評価用電池パックを作製した。
(実施例13)
実施例13では、不定形絶縁性フィラー36,39の平均粒径を0.03μmとし、第3の絶縁層41にカーボンブラックを添加しなかったこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例13の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルムの母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例13の評価用電池パックを作製した。
(実施例14)
実施例14では、不定形絶縁性フィラー36,39の濃度を0.03wt%としたこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例14の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルムの母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例14の評価用電池パックを作製した。
(実施例15)
実施例15では、不定形絶縁性フィラー36,39の濃度を0.03wt%にすると共に、絶縁層41に5.0wt%のカーボンブラック(顔料42)を添加したこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例15の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルムの母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例15の評価用電池パックを作製した。
(実施例16)
実施例16では、第1及び第2の絶縁層35,38の厚さを15μm、第3の絶縁層41の厚さを30μm、不定形絶縁性フィラー36,39の平均粒径を10.0μmとし、第3の絶縁層41にカーボンブラックを添加しなかったこと以外は、実施例16の積層フィルムと同様な手法により、実施例16の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルムの母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例16の評価用電池パックを作製した。
(実施例17)
実施例17では、不定形絶縁性フィラー36,39の平均粒径を25.0μmとしたこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、実施例17の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルムの母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、実施例17の評価用電池パックを作製した。
(比較例1)
比較例1では、不定形絶縁性フィラー36,39を使用しないで、第1の最外層31を第1の絶縁層35のみで形成し、第2の最外層32を第2の絶縁層38のみで形成したこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、比較例1の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルムの母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、比較例1の評価用電池パックを作製した。
(比較例2)
比較例2では、不定形絶縁性フィラー36,39に替えて、平均粒径が0.5μmとされた球状シリカを用いると共に、該球状シリカの濃度が2wt%となるように添加したこと以外は、実施例1の積層フィルムと同様な手法により、比較例2の積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルムの母材となるフィルム)を作製した。
その後、実施例1と同様な手法により、比較例2の評価用電池パックを作製した。
<実施例1〜17の積層フィルム、及び比較例1,2の積層フィルムのアンチブロッキング性(AB性)の評価>
始めに、実施例1で作製した積層フィルム(蓄電デバイス用端子フィルム16の母材)を、第1の最外層31同士を対向させて重ね合わせた後、0.5MPaの圧力を印加し、温度が40℃の環境下で24時間保管し、該積層フィルムの剥がれ具合を確認した。
アンチブロッキング性(AB性)の評価としては、抵抗無くはがれたものを◎、やや抵抗があるが剥がれたものを○、剥がれ難く剥がれた際に剥離音が発生したものを×とした。
次いで、実施例1の積層フィルムのアンチブロッキング性の評価方法と同様な手法により、実施例2〜17の積層フィルム、及び比較例1,2の積層フィルムのアンチブロッキング性を評価した。
表1に、実施例1〜17の積層フィルム、及び比較例1,2の積層フィルムのアンチブロッキング性の評価結果(判定結果)を示す。
また、表1には、実施例1〜17の積層フィルム、及び比較例1,2の積層フィルムを構成する各層の厚さ、絶縁性フィラーの種類や平均粒径、顔料(具体的には、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、酸化チタン)の濃度等も示す。
Figure 2015139960
<実施例1〜17の評価用電池パック、及び比較例1,2の評価用電池パックの密着性の評価試験>
実施例1〜17の評価用電池パック、及び比較例1,2の評価用電池パックをそれぞれ100検体準備し、その後、温度が80℃に保持された室内に、100検体の実施例1〜17の評価用電池パック、及び比較例1,2の評価用電池パックを4週間保管し、封入した電解液の液漏れの有無を確認した。
ここでの評価は、液漏れが1検体も確認されなかったものを◎とし、液漏れが1検体でも確認されたものを×とした。
表1に、実施例1〜17の評価用電池パック、及び比較例1,2の評価用電池パックの密着性の評価結果(判定結果)を示す。
<実施例1〜17の評価用電池パック、及び比較例1,2の評価用電池パックの絶縁性の評価試験>
始めに、実施例1の評価用電池パックを100検体準備し、次いで、耐電圧・絶縁抵抗試験機を用いて、実施例1の評価用電池パックを構成する負極用金属端子14Bと包装材13との間の絶縁性を測定した。該絶縁性の測定は、上記100検体に対して行った。このとき、ショートが1検体も発生しなかったものを◎、ショートが確認された検体の数が10未満だったものを○、ショートが確認された検体の数が10以上のものを×として判定した。
次いで、実施例2〜17の評価用電池パック、及び比較例1,2の評価用電池パックをそれぞれ100検体準備し、実施例1の評価用電池パックの絶縁性評価試験と同様な手法により、絶縁性の評価を行った。
表1に、実施例1〜17の評価用電池パック、及び比較例1,2の評価用電池パックの絶縁性の評価結果(判定結果)を示す。
<実施例1〜17の負極用タブ及び正極用タブ、並びに比較例1,2の負極用タブ及び正極用タブのセンシング性の評価試験>
始めに、実施例1の評価用電池パックを500検体準備し、次いで、撮像検知器(株式会社キーエンス製、CV−X100)を用いて、該検知器が検知する負極用タブ及び正極用タブの検知率(センシング性)を求めた。
該検知率に関しては、検知率が95%以上のものを◎、検知率が95%未満90%以上のものを○、検知率が90%未満のものを×と判定した。
次いで、実施例2〜17の評価用電池パック、及び比較例1,2の評価用電池パックをそれぞれ500検体準備し、実施例1の負極用タブ及び正極用タブのセンシング性評価試験と同様な手法により、実施例2〜17及び比較例1,2の評価用電池パックを構成する負極用タブ及び正極用タブのセンシング性の評価を行った。
表1に、実施例1〜17の負極用タブ及び正極用タブのセンシング性の評価結果(判定結果)と、比較例1,2の負極用タブ及び正極用タブのセンシング性の評価結果(判定結果)と、を示す。
<表1に示す評価結果のまとめ>
表1を参照するに、実施例1〜3、及び比較例1の評価結果から、第1及び第2の最外層31,32の両方に不定形シリカが存在しないと、積層フィルムのアンチブロッキング性が悪くなると共に、負極用タブ及び正極用タブのセンシング性が低下することが確認できた。
また、球状シリカを用いた比較例2の評価結果から、球状シリカを用いると積層フィルムのアンチブロッキング性が悪くなることが確認できた。
したがって、上記実施例1〜3、及び比較例1,2の評価結果から、積層フィルムのアンチブロッキング性を向上させ、かつ負極用タブ及び正極用タブのセンシング性を高めるためには、第1及び第2の最外層のうち、少なくとも一方の最外層に、不定形シリカが含まれている必要があることが確認できた。
実施例9,13の評価結果から、第1及び第2の絶縁層の厚さに対して、不定形シリカの平均粒径が小さすぎる(この場合、0.03μm(実施例13の値))と、アンチブロッキング性の判定結果が◎(不定形シリカの平均粒径が1.0μmとされた実施例9の評価結果)から○(実施例13の評価結果)に低下することが確認できた。
このことから、不定形シリカの平均粒径は、0.03μmよりも大きいことが好ましいことが確認できた。
実施例5,17の評価結果から、第1及び第2の絶縁層の厚さに対して、不定形シリカの平均粒径が大きすぎる(この場合、25.0μm)と、アンチブロッキング性の判定結果は非常に良好であるが、密着性の評価が◎(実施例5の評価結果)から×(実施例17の評価結果)になることが確認できた。
この結果から、不定形シリカの平均粒径は、25.0μmよりも小さいことが好ましいことが確認できた。
実施例1〜9の評価結果から、不定形の絶縁性フィラーの平均粒径が、1.0〜10.0μmの範囲内であると、アンチブロッキング性、密着性、絶縁性、及びセンシング性の全ての項目において、非常に良好な結果(全ての結果が◎)が得られることが確認できた。
実施例6,9の評価結果から、不定形シリカを含有する第1及び第2の絶縁層35,38の厚さは、該不定形シリカの平均粒径の2〜30倍の範囲内の値にすることで、アンチブロッキング性、密着性、絶縁性、及びセンシング性の全ての項目において、非常に良好な結果(全ての結果が◎)が得られた。
実施例1〜9,13,16の結果から、第3の絶縁層にカーボンブラックが含有されていないとセンシング性の判定結果は悪く(言い換えれば、判定結果が×)なり、第3の絶縁層が0.01〜0.5wt%のカーボンブラックを含んでいるとセンシング性の判定結果が非常に良好(言い換えれば、判定結果が◎)になることが確認できた。
このことから、第3の絶縁層に0.01wt%以上のカーボンブラックが含有されていると、センシング性の判定結果が非常に良好(言い換えれば、判定結果が◎)になることが判った。
実施例1,5,14の評価結果から、不定形の絶縁性フィラーの添加量が0.03wt%になるとアンチブロッキング性の判定結果が低下する(言い換えれば、判定結果が○となる)ことが判った。
実施例10,11の評価結果から、カーボンブラックに替えて、フタロシアニンブルー、或いは二酸化チタンを用いてもよいことが確認できた。
実施例1〜17のアンチブロッキング性の判定結果は、○または◎であり、良好な結果が得られた。
本発明は、蓄電デバイス本体を包装する包装材と、蓄電デバイス本体と電気的に接続され、かつ包装材の外部に延在する金属端子と、の間に介在される蓄電デバイス用端子フィルム、及び該蓄電デバイス用端子フィルムを有する蓄電デバイスに適用できる。
10…蓄電デバイス、11…蓄電デバイス本体、13…包装材、14…金属端子、14−1…金属端子本体、14−2…腐食防止層、16…蓄電デバイス用端子フィルム、21…内層、22…内層側接着剤層、23−1,23−2…腐食防止処理層、24…バリア層、25…外層側接着剤層、26…外層、31…第1の最外層、32…第2の最外層、33…中間層、35…第1の絶縁層、35a,38a…外面、36,39…不定形絶縁性フィラー、38…第2の絶縁層、41…第3の絶縁層、42…顔料

Claims (9)

  1. 蓄電デバイスを構成する蓄電デバイス本体と電気的に接続される金属端子の一部の外周面を覆うように配置される蓄電デバイス用端子フィルムであって、
    第1の絶縁層を含む第1の最外層と、
    第2の絶縁層を含む第2の最外層と、
    前記第1及び第2の絶縁層のうち、少なくとも一方の絶縁層に添加された不定形の絶縁性フィラーと、
    を有し、
    前記不定形の絶縁性フィラーの一部を前記絶縁層の外面から突出させて配置することを特徴とする蓄電デバイス用端子フィルム。
  2. 前記不定形の絶縁性フィラーの平均粒径は、0.1〜20μmの範囲内であることを特徴とする請求項1記載の蓄電デバイス用端子フィルム。
  3. 前記不定形の絶縁性フィラーが添加された前記絶縁層の厚さは、前記不定形の絶縁性フィラーの平均粒径の2〜30倍の値であることを特徴とする請求項1または2記載の蓄電デバイス用端子フィルム。
  4. 前記不定形の絶縁性フィラーの添加量は、0.1〜20wt%であることを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の蓄電デバイス用端子フィルム。
  5. 前記第1及び第2の絶縁層のうち、一方の絶縁層のみに前記不定形フィラーを添加することを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の蓄電デバイス用端子フィルム。
  6. 前記第1の最外層と前記第2の最外層との間に配置された第3の絶縁層、及び該第3の絶縁層に添加された顔料を含む中間層を有することを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載の蓄電デバイス用端子フィルム。
  7. 前記中間層と前記第1の最外層との間、及び前記中間層と前記第2の最外層との間に、それぞれ第4の絶縁層を配置することを特徴とする請求項6記載の蓄電デバイス用端子フィルム。
  8. 請求項1ないし7のうち、いずれか1項記載の蓄電デバイス用端子フィルムと、
    充放電する蓄電デバイス本体と、
    前記蓄電デバイス本体と電気的に接続され、一部が前記蓄電デバイス用端子フィルムで覆われる一対の前記金属端子と、
    前記蓄電デバイス用端子フィルムの一部、及び前記蓄電デバイス本体を覆う包装材と、
    を有することを特徴とする蓄電デバイス。
  9. 前記第1及び第2の最外層のうち、一方の最外層は、前記金属端子の一部の外周面を覆うように配置され、他方の最外層は、前記包装材と接触するように配置されることを特徴とする請求項8記載の蓄電デバイス。
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