まず、本実施形態の回胴式遊技機の概要について説明する。
本実施形態の回胴式遊技機は、種々の図柄を変動表示する回胴手段と、遊技に関連する演出を表示する演出表示手段と、複数種類の役を対象に内部抽選を行い、当選役を決定する抽選手段と、所定条件の成立に基づいて遊技者に有利な特典遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と、前記特典遊技状態において、前記抽選手段による内部抽選で特定の役に当選した場合に、該特典遊技状態の継続抽選の機会を付与する継続抽選機会付与手段と、前記継続抽選の機会が付与された場合に、該継続抽選の当り期待度に応じた格付けを行う継続抽選格付け手段と、前記演出表示手段に前記継続抽選の機会を示す象徴を累積表示させる表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記象徴を前記格付けに基づく態様で表示させることを特徴とする。
本実施形態では、所定条件が成立したとき、ART(アシストリプレイタイム)等の特典遊技状態に移行する。特典遊技状態において、チェリー役等の特定の役に当選した場合には、特典遊技状態の継続抽選の機会が付与される。
そして、特定の役に当選する度に、継続抽選の機会を示す象徴が演出表示手段(後述する液晶表示装置)に累積表示されるので、遊技者は、継続抽選が何回行われるのか容易に認識することができる。
さらに、前記象徴は、継続抽選の当り期待度に応じて格付けされ、格付けに基づく態様(色彩や形状が異なる)で表示される。これにより、遊技者が期待感を維持しながら遊技することのできる興趣の高い回胴式遊技機が実現される。
本実施形態において、前記格付けの等しい象徴が所定数連続する場合に、該象徴の表示態様が変更されることが好ましい。
本実施形態では、格付けの等しい象徴(例えば、「弱」の格付け)が所定数連続する場合には、象徴の1つを「弱」より上位の格付けの表示に変更する。これにより、遊技者が常に期待感を持って遊技することができる。
また、本実施形態において、前記演出表示手段に表示可能な前記象徴の上限が定められ、前記上限を超えて前記継続抽選の機会が付与された場合には、前記象徴の合計値が表示されることが好ましい。
本実施形態では、演出表示手段に表示可能な象徴の上限が、例えば9個と定められている。上限を超えて継続抽選の機会が付与された場合、すなわち、前記象徴が表示しきれない場合には、象徴の合計値を、例えば「15個」又は「×15」のように表示する。これにより、獲得した継続抽選の回数が分かり易くなる。
また、本実施形態において、前記継続抽選の当り期待度に応じた複数種類の継続抽選テーブルを備え、前記格付けの等しい象徴が所定数連続する場合に、前記継続抽選テーブルが変更されることが好ましい。
本実施形態では、継続抽選の当り期待度に応じた継続抽選テーブルが複数用意されている。そして、格付けの等しい象徴(例えば、「弱」の格付け)が所定数連続する場合は、その象徴の1つに対し、「弱」より上位の継続抽選テーブルを参照して継続抽選が行われる。これにより、遊技者が常に期待感を維持しながら遊技することができるようになり、継続抽選にも当選し易くなる。
また、本実施形態において、前記継続抽選に所定回数連続して当選しなかった場合に、前記継続抽選テーブルが変更されることが好ましい。
本実施形態では、継続抽選に所定回数連続して当選しなかった場合には、例えば、上位の格付けのとき参照する継続抽選テーブルに変更して、継続抽選が行われる。これにより、継続抽選に当選し易くなり、遊技者が安心して遊技を継続することができる。
以下、図面を参照して、実施例の回胴式遊技機の詳細について説明する。
<1.機械的構成>
まず、図1に実施例の回胴式遊技機の外観を示す。回胴式遊技機は、遊技に供する各種遊技部品を収納するための遊技機筐体1と、遊技機筐体1の前面側に開閉自在に取り付けられた前扉2とを備える。
前扉2には、そのほぼ中央に回胴視認部3が設けられており、その上部には、液晶画面視認部4が設けられている。回胴視認部3の内側には、回胴装置210の回胴(リール)5a、5b、5cが横並びに、遊技者側から視認し得るように設けられている。
回胴5a、5b、5cは、その外周に複数種類の図柄が施された図柄配列帯(図2参照)を有しており、回胴5a〜5cの停止時の上記図柄の組合せによって遊技結果を表示する回胴装置210を構成している。回胴装置210は、本発明の「回胴手段」に相当する。
図柄配列帯については、詳細を後述するが、回胴5a〜5cに役を構成する図柄が表示されており、回転方向に21コマの図柄が配置されている。特に、図柄に制限はなく、種々の図柄を採用することができる。
回胴5a、5b、5cは、それぞれパルスモータからなる回胴駆動モータ211a、211b、211c(図4参照)により回転駆動されるように構成され、回胴5a〜5cが回転することにより、上記図柄を変動表示するようになっている。
なお、回胴5a〜5cは、回胴駆動モータ211a〜211cのような電気的駆動源を用いて物理的に回転又は停止が行われる機械式の回胴に限定されず、後述する液晶表示装置6のような表示装置に表示され、画像上で回転又は停止が行われる演出的な回胴であってもよい。また、回胴の数は3個に限定されるものではなく、2個又は4個又は任意の数、配設してもよい。
回胴視認部3には、ここを横及び斜めに横断する形で、計5本の入賞ライン3aが施されている。入賞ライン3aは、単位遊技(1ゲーム)に対する遊技メダル(遊技媒体、遊技価値)の投入枚数に応じて有効となる入賞ライン数が変化する。
有効となった入賞ライン(以下、「有効入賞ライン」という)3a上で、回胴5a〜5cが停止した際の停止図柄の組合せ表示態様が、内部抽選で当選した役と一致した場合に入賞が確定し、上記停止図柄の組合せに応じた遊技メダルが遊技者に付与される。
液晶画面視認部4は、前扉2の裏側に装着された表示装置としての液晶表示装置6(LCDユニット)の液晶画面6aに対応して、例えば、回胴視認部3よりも少し小さい矩形状に形成されている。遊技者は、この液晶画面視認部4を介して液晶画面6aを前側から視認可能となっている。
この液晶画面6aには、遊技に伴う画像や動画による演出が表示される。液晶表示装置6は、演出を表示する演出装置として機能するので、本発明の「演出表示手段」に相当する。例えば、当選役を入賞させるために遊技者に回胴の押し順を報知するAT(アシストタイム)、ART(アシストリプレイタイム)遊技状態においては、操作手順を遊技者に報知する主たる手段として働く。
本実施例では液晶表示装置6を設けているが、これに限らず、電子ペーパを用いた画像表示装置、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)等でもよく、回転式ドラム、7セグによる表示装置、又はこれらを組合せたものであってもよい。
回胴視認部3の左右両側には、発光色や発光態様(点滅・点灯、発光強度の増減等)による光の装飾により、遊技に伴う演出を現出する装飾ランプ部13が設けられている。装飾ランプ部13は、AT、ART遊技状態において、当選役獲得のための操作手順を遊技者に報知する手段の一例となる。
回胴視認部3の下方の段部には、遊技に供する遊技媒体としての遊技メダルを投入するためのメダル投入口7と、貯留装置(遊技機に投入された遊技メダル又は入賞によって獲得した遊技メダルを貯留して、その貯留数を電磁的方法よって記憶可能とする機能を備えた装置)に貯留された範囲、すなわち、クレジットされた範囲内で遊技メダルを最大枚数、一度に擬似投入し得るMAXBETボタン8とがある。
また、操作した回数に応じて最大賭け数まで加算的に擬似投入し得る貯留メダル投入ボタン9、クレジットされた遊技メダルの精算を行う貯留メダル精算ボタン10が設けられている。
回胴視認部3の上記段部の下側に横長状に設けられた操作パネル部14には、メダル投入口7内に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン15、回胴5a〜5cの回転を一斉に開始させるための回胴回転始動レバー11、回胴5a、5b、5cの回転を個別に停止させるための3個の回胴回転停止ボタン12a、12b、12c(以下、必要に応じて回胴回転停止ボタンを総称して、単に「回胴回転停止ボタン12」と称する)が設けられている。
また、上記各種ボタンには、その内部に、操作が有効であるか否かを遊技者に報知するための発光装置(LED)を設けており、このLEDの発光態様(発光色、点灯、点滅、消灯等)により操作の有効、無効を報知するように構成されている。
本実施例では、回胴5a〜5cの停止手段として回胴回転停止ボタン12a〜12c、メダルのベット等にMAXBETボタン8を利用するので、これらボタンの内部にLEDを設けて、通常遊技やART遊技等の操作型遊技において、上記各ボタン操作の有効、無効を当該LEDの発光態様により遊技者に報知するようにしている。
上述のMAXBETボタン8、貯留メダル投入ボタン9、貯留メダル精算ボタン10、回胴回転始動レバー11、回胴回転停止ボタン12a〜12cには、それぞれ、これらが操作された際に操作検出情報を生成するスイッチ(8a、9a、10a、11a、12a’、12b’、12c’:図4参照)が備えられている。
また、操作パネル部14の下方には、遊技機の魅力をアピールするための色彩や絵柄が施され装飾パネル部17が設けられている。さらに、装飾パネル部17の下方には、前扉2と一体的に装着された横長状のメダル受け皿18が設けられ、このメダル受け皿18には、遊技メダル払出装置(後述するホッパーユニット500)から払い出された遊技メダルや返却された遊技メダルを前側に排出するための遊技メダル払出口19が開口している。
前扉2の前扉上部両側及び前扉下部両側には、遊技に伴う演出効果音を外部に出力する音響出力部としてのスピーカ16が設けられている。スピーカ16は、AT、ART遊技状態において、当選役獲得のための操作手順等を遊技者に報知する手段の一例となる。
なお、AT、ART遊技状態の間、上記操作手順等を遊技者に報知する演出装置は、視覚、聴覚、触覚等、人間の知覚に訴えることができるものであれば、いかなる装置も採用することができる。
図2は、実施例の回胴式遊技機の各回胴の図柄配列帯を展開した図である。
左列は図1の回胴5aに対応する図柄配列、中列は同じく回胴5bに対応する図柄配列、右列は同じく回胴5cに対応する図柄配列である。各列には図柄が21コマあり、上より0〜20までのコマ番号が割り当てられている。
遊技者は、各遊技で変動する回胴5a、5b、5cに対し、それぞれ、回胴回転停止ボタン12a、12b、12cを操作して変動を停止させる。そして、有効入賞ライン上に並んだ図柄の組合せに応じた遊技メダルが払い出される。
図3は、実施例の回胴式遊技機の有効入賞ラインを示す図である。
まず、2本の非直線状の有効入賞ラインがある(図3(a)参照)。1本目は、左列が上段、中列が中段、右列が上段の小V字型であり、2本目は、左列が下段、中列が中段、右列が下段の小山型である。
次に、2本の直線状の有効入賞ラインがある(図3(b)参照)。1本目は、左列が上段、中列が中段、右列が下段の右下がり型であり、2本目は、左列が下段、中列が中段、右列が上段の右上がり型である。これらの有効入賞ラインは、各遊技の遊技メダルの賭け数により増減するが、最大賭け数をベットした場合には、4本全てのラインが有効となる。
<2.回路構成>
(2−1.全体構成)
次に、本発明に係る回胴式遊技機の制御系について説明する。
図4は、実施例の回胴式遊技機の制御装置を示すブロック図である。図4に示すように、回胴式遊技機は、遊技動作全般の制御を司る主制御基板400と、主制御基板400から制御コマンドを受けて、画像、光又は音による演出を制御する副制御部410と、外部電源から遊技機に必要な電源を生成し供給する電源基板440を中心に構成される。
副制御部410は、具体的には、演出装置を制御するための演出制御基板420と、液晶制御基板460とで構成され、液晶制御基板460には画像表示装置としての液晶表示装置6が接続されている。
主制御基板400には、遊技中継基板370を介して、メダル投入口7からの遊技メダルを検出するメダル検出センサ7a、MAXBETボタン8の操作を検出するMAXBETスイッチ8a、貯留メダル投入ボタン9の操作を検出する貯留メダル投入スイッチ9a、貯留メダル精算ボタン10の操作を検出する貯留メダル精算スイッチ10a、回胴回転始動レバー11の操作を検出する回胴回転始動スイッチ11a、停止スイッチ基板360が接続されており、これらスイッチ等から信号が入力される。
また、停止スイッチ基板360には、回胴回転停止ボタン12a、12b、12cの操作を検出する回胴回転停止スイッチ12a’、12b’、12c’や、回胴回転停止ボタン12a〜12cの内部に設けられるLED(図示省略)が搭載されている。
また、主制御基板400には、回胴中継基板330を介して回胴装置210の回胴5a、5b、5cを回転駆動するための回胴駆動モータ211a、211b、211c及び回胴位置検出センサ(各回胴に設けられているセンサであって、図柄の基準となる位置や回胴の回転を検出するためのセンサ)212a、212b、212cが接続されている。
主制御基板400は、回胴駆動モータ211a、211b、211cを制御して、回胴5a〜5cの回転動作、及び目的の位置で回胴5a〜5cを停止させる停止動作を実現している。
主制御基板400には、払出中継基板350を介してホッパーユニット500が接続されている。ホッパーユニット500には、払出制御基板450、メダル払出センサ520及びホッパーモータ510が配置されている。
払出制御基板450は、主制御基板400から送信された遊技メダルの払い出しに関する払出制御コマンドに基づき、ホッパーモータ510を駆動制御し、目的とする枚数の遊技メダルを払い出すようになっている。払い出された遊技メダルは、メダル払出センサ520によって検出される。
また、主制御基板400には、払出中継基板350を介して満杯検知センサ600が接続されている。これは、メダル貯留部(図示省略)に取り付けられたセンサであり、メダルが満杯となり、これ以上受け入れできなくなったときに、満杯検知信号を出力するものである。
さらに、主制御基板400には、外部集中端子基板310が接続されている。外部集中端子基板310は、ホール全体の遊技機を統括的に管理するホールコンピュータHCに所定の遊技情報を送信する。
また、さらに主制御基板400には、回胴設定基板430が接続されている。回胴設定基板430は、ホール関係者が所持する設定鍵を挿入するための設定キースイッチ、上記設定鍵が挿入されることを条件に遊技の出玉率に変化をもたらす「設定」を変更したり遊技動作に異常状態が発生した場合にこれを解除したりするためのリセットスイッチ等が設けられている(図示省略)。回胴設定基板430は、上記の各スイッチの操作を検出して、その信号を出力する。
主制御基板400には、演出I/F基板340を介して接続された演出制御基板420と液晶制御基板460とが接続されている。演出制御基板420は、主制御基板400からの制御コマンドを受けて、スピーカ16やLED基板380を制御する制御基板である。また、演出制御基板420は、主制御基板400から送信される制御コマンドを受けて、これに関連付けられた液晶制御コマンドを液晶制御基板460に送信する。
液晶制御基板460は、上記液晶制御コマンドを受けて、液晶表示装置6を駆動制御し、演出内容に沿った画像を表示して画像による演出を実現している。なお、この液晶制御基板460は、図示しない液晶制御CPU、液晶制御RAM、液晶制御ROM、画像ROM、ビデオRAM、画像IC等を備えている。
液晶制御CPUは、液晶制御コマンドに基づいて、液晶制御ROMに記憶された画像制御プログラムにより液晶表示装置6に表示する演出内容を決定する。液晶制御RAMは、液晶制御CPUによる画像制御プログラムの実行の際、データ(プログラムで使用されるフラグや変数の値)を一時的に記憶する作業領域として利用される。
画像ICは、液晶制御CPUで決定された演出に沿った画像データを画像ROMから読み出し画像を形成し、液晶表示装置6に出力する。ビデオRAMは、画像ICが画像を形成する際に発生するデータを一時的に記憶する作業領域として利用される。
なお、本実施例では、演出制御基板420と液晶制御基板460を別個の基板でとしているが、これらの基板が担う機能を備えた演出部として一体的に構成し、1つの基板に搭載してもよい。
(2−2.主制御基板)
次に、図5を参照して、主制御基板400の回路構成について説明する。主制御基板400は、回胴式遊技機の遊技動作全般の制御を司る制御基板である。
主制御基板400は、1チップマイクロコンピュータ401を中心に、主制御基板400に接続された各基板との間の信号を入出力するI/Oポート回路402、カウンタ回路403、主制御基板400に接続された外部周辺基板との信号のやり取りを仲介するI/F(インターフェース)回路404〜406、モータ駆動回路407、及びスイッチ入力回路408を備えている。
回胴式遊技機における遊技の動作制御は、1チップマイクロコンピュータ401を中心として、上記の各回路が連携し合って行われている。また、1チップマイクロコンピュータ401は、遊技の動作を制御する制御信号(制御コマンドを含む)を周辺基板に送信して遊技動作全般を制御している。主制御基板400、特に、1チップマイクロコンピュータ401は、本発明の「抽選手段」、「遊技状態制御手段」及び「継続抽選機会付与手段」に相当する。
1チップマイクロコンピュータ401は、メインROM401a、メインRAM401b、及びメインCPU401cを備えている。さらに、一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能を有するCTC(Counter Timer Circuit)401d、メインCPU401cに割込信号を付与する割り込みコントローラ回路401eを備えている。
メインROM401aには、遊技動作制御プログラム(回胴式遊技機自体をどのように動作させるかが記憶されているプログラム)の他、回胴の停止制御の際に用いられる複数種類の停止制御用の停止制御テーブル、抽選により当選役を決定する際に用いられる抽選値テーブル、入賞役に応じた払出枚数が定義された払出枚数データテーブル等が記憶されている。
メインRAM401bは、メインCPU401cが上記遊技動作制御プログラムを実行する際、データ(プログラムで使用されるフラグや変数の値)を一時的に記憶する作業領域として利用される。
メインCPU401cは、CTC401dを利用して計時機能等を発揮し、メインROM401aに記憶された上記遊技動作制御プログラムを実行して遊技の進行に係る全般的な処理を行う。
カウンタ回路403は、ハードウェア的に一定範囲の乱数を生成する乱数生成回路と、当該乱数生成回路から所定のタイミングで乱数値をサンプリングするサンプリング回路とを備えている(図示省略)。メインCPU401cは、処理状態に応じて上記サンプリング回路に指示を送ることで、上記乱数発生回路が示している数値を内部抽選用乱数値として取得する。
I/F回路として、演出制御基板420とのI/F回路404、遊技中継基板370とのI/F回路405、及びその他の基板とのI/F回路406が配置されている。I/F回路405のスイッチ入力回路408には、遊技機本体に配置された各種スイッチやセンサからの信号が入力される。
また、モータ駆動回路407は、1チップマイクロコンピュータ401の制御の下、回胴駆動モータ211a〜211cを駆動制御する制御信号を出力する。回胴5a〜5cの回転制御及び停止制御は、1チップマイクロコンピュータ401とモータ駆動回路407とによって行われており、これらは停止制御手段を構成する。
次に、上記停止制御装置による回胴5a〜5cの回転制御について説明する。モータ駆動回路407は、1チップマイクロコンピュータ401の制御の下、回胴駆動モータ211a〜211cに駆動パルス信号を出力する。
モータ駆動回路407は、回胴5a〜5cを1回転させるために必要な上記駆動パルス信号として、1−2相励磁方式で1回転させるために出力相パターンを504回(1図柄のステップ数を24カウントとし、図柄を1コマ進める位置が21箇所あるため)出力し、回胴5a〜5cの回転を制御している。
また、1チップマイクロコンピュータ401には、回胴位置検出センサ212a、212b、212cからの検出信号が入力される。これらの検出信号は、回胴5a、5b、5cの基準位置を示すリセット信号として1チップマイクロコンピュータ401に入力される。
1チップマイクロコンピュータ401は、上記リセット信号が入力されたときに回胴駆動モータ211a〜211cに供給する上記出力相パターンの出力回数を計数している回胴励磁出力カウンタをクリアし、回胴励磁出力カウンタを順次更新しながら、モータ駆動回路407を制御して回胴5a〜5cの回転動作を実現している。
1チップマイクロコンピュータ401は、回胴5a〜5cの回胴励磁出力カウンタのカウント値を監視することで上記基準位置からの図柄ステップ数を把握し、基準位置(実施例では、枠内下段位置)にどの図柄が移動してきているのかを識別する。
次に、回胴5a〜5cの停止制御について説明する。1チップマイクロコンピュータ401は、上記抽選手段による抽選結果と抽選結果に対応する停止制御パターンを定めた停止制御テーブル(図示省略)とを参照し、回胴回転停止ボタン12a〜12cが操作される毎に有効入賞ライン上に停止させる図柄の種類を決定する。
そして、決定した図柄を所定の引き込みコマ数範囲内で有効入賞ライン上に停止させるように回胴駆動モータ211a〜211cへの出力相パターン信号を制御して、目的とする位置に回胴5a〜5cを停止させている。
具体的には、回胴回転停止ボタン12a〜12cが操作されたタイミングで、このときに基準位置に存在する図柄情報(停止操作図柄番号)を取得し、この停止操作図柄番号と上記抽選結果に対応する停止制御テーブルとに基づいて、図柄の引き込みコマ数を決定し、回胴を停止させる。
当選役を構成する図柄と停止操作図柄番号との差が所定の引き込みコマ数(実施例では、最大4コマ)範囲内であれば、上記当選役を構成する図柄を所定の有効入賞ライン上に引き込む形で回胴の停止制御が行われる。
なお、有効入賞ライン上に停止した図柄は、上記基準位置に停止した図柄から自ずと定まるので、回胴5a〜5cの有効入賞ライン上にどの図柄が停止したかは、回胴の停止毎に把握することができるようになっている。
このように、本実施例では、遊技者による回胴の停止操作のタイミングに従い、当選役を有効入賞ライン上で極力一致させるべく、最大引き込みコマ数範囲内で回胴5a〜5cの停止制御が行われる。なお、有効入賞ライン上に当選役が並んだ場合、その当選役に入賞することになるので、入賞した役を入賞役という。
(2−3.演出制御基板)
次に、副制御部410の演出制御基板420について説明する。演出制御基板420は、スピーカ16、LED基板380及び液晶制御基板460を制御する制御基板である。
演出制御基板420は、1チップマイクロコンピュータ421を中心に、演出制御基板420に接続された演出I/F基板340との間の信号を入出力するI/Oポート回路422、カウンタ回路403と同様の機能を有するカウンタ回路423を備えている。演出制御基板420、特に、1チップマイクロコンピュータ421は、本発明の「継続抽選格付け手段」、「表示制御手段」に相当する。
1チップマイクロコンピュータ421は、サブROM421a、サブRAM421b及びサブCPU421cを備え、その他、周期的な割込みや一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能を有するCTC421d及びサブCPU421cに割込信号を付与する割り込みコントローラ回路421eを備えている。
上記1チップマイクロコンピュータ421は、主制御基板400からの上記制御コマンドに基づいて、演出パターンテーブルから目的とする演出パターンを選択して、選択した演出パターンを現出するに必要なLED制御用の発光コマンド、スピーカ制御用の音声コマンド、液晶制御コマンド等を出力する。
サブROM421aには、演出制御プログラム(液晶表示装置6等の演出装置をどのように動作させるかが記述されているプログラム)の他、遊技に伴う演出内容を定めた演出パターンテーブル(図示省略)が記憶されている。
また、サブRAM421bは、サブCPU421cが上記演出制御プログラムを実行する際、一時的にデータを記憶する作業領域として利用される。
サブCPU421cは、メインCPU401cと同様に、CTC421dを利用して計時機能やタイマ割込機能を発揮し、サブROM421aに記憶された上記演出制御プログラムを実行して、各種演出装置を制御したり、液晶制御基板460に対して液晶制御コマンドを送信したりする。
カウンタ回路423は、カウンタ回路403と同様に乱数生成回路とサンプリング回路とを備えている(図示省略)。サブCPU421cは、演出処理状態に応じて上記サンプリング回路に指示を送ることで、上記乱数発生回路が示している数値を演出用乱数値として取得する。この演出用乱数値は、主として演出パターンテーブルから目的とする演出パターンを決定するために利用される。
<3.各種テーブル>
(3−1.入賞役と払出枚数の対応表:図6)
図6は、実施例の入賞役と払出枚数の対応表である。対応表の1列目は入賞役の種類を示しており、「RB(レギュラーボーナス)」から「チェリーB」までの24種類がある。
対応表の次列は払出枚数であり、「3BET」、「2BET」とは、遊技におけるメダルの賭け数がそれぞれ3枚、2枚であることを示している。実施例の回胴式遊技機では、通常遊技状態は3BETによる遊技、ボーナス遊技状態は2BETによる遊技が行われ、「チェリー役」のように払出枚数が遊技状態によって異なる役もある。
役構成、すなわち図柄の組合せは、例えば、「RB」では、回胴5aに対応する左列が「青7」、回胴5bに対応する中列が「青7」、回胴5cに対応する右列が「バー」であることを示している。以下では、役構成を「青7・青7・バー」のように表記する。
[ボーナス役]
図6に示すように、ボーナス役は、「RB(レギュラーボーナス)」と「BB(ビッグボーナス)」の2種類がある。まず、「RB」の役構成は、「青7・青7・バー」である。RBとは、BBと比較して利益の小さなボーナスであり、所定枚数メダルを獲得可能な特別遊技への移行契機となる役である。3BETのとき「RB」に入賞するが、遊技者が獲得できる遊技メダルの払い出しはない。
一方、「BB」の役構成は、「青7・青7・青7」である。BBはRBと比較して利益の大きなボーナスであり、RBよりも多い枚数のメダルを獲得可能な特別遊技への移行契機となる役である。3BETのとき「BB」に入賞するが、遊技者が獲得できる遊技メダルの払い出しはない。
上記ボーナス役は、その当選フラグを次回遊技に持ち越すことが許容されている。すなわち、遊技者は、ボーナス役が当選した遊技でその組合せを有効入賞ライン上に停止させることができなくても、当選フラグが消滅することなく、次回以降の遊技でボーナス役の組合せを停止させることができる。
ボーナス役の当選フラグが持ち越されている状態でも、各遊技で内部抽選が行われ、ボーナス役以外の小役が当選する場合がある。このような場合、当選フラグが次回以降の遊技に持ち越されることのない小役を優先して入賞させるように、回胴5a〜5cの停止制御が行われる。
[再遊技(リプレイ)役]
図6に示すように、全部で10種類の再遊技役がある。再遊技役とは、入賞した場合に、今回の遊技で投入した遊技メダル数と同一枚数を擬似的に付与して次回の遊技を開始できる役である。すなわち、遊技者が遊技メダルを投入(クレジットからの擬似的な投入を含む)することなく、所定の遊技開始条件を付与し、次回の遊技を開始可能とする。遊技者が遊技メダルを減らすことなく次回の遊技を行える点では、遊技メダルと同様に遊技価値を有するものである。
役構成としては、「リプレイA・リプレイA・リプレイA」のように同一再遊技図柄の組合せの他、「青7・赤7・青7」や「青7・赤7・バー」のように図柄が全て揃っていない組合せもある。なお、遊技状態がRT(リプレイタイム)遊技に移行した場合には、再遊技役が当選しやすい状態となり、メダルの消費を抑えながら遊技を進めていくことができる。
[ベル役]
図6に示すように、ベル役は全部で8種類あり、2BETのとき、3BETのとき何れも払出枚数が9枚である。役構成としては、「ベルA・ベルA・ベルA」のように同じベル図柄の組合せがある他、「ベルA・ベルA・ベルB」のように図柄が全て揃っていないものもある。
回胴5a〜5cには、それぞれ「ベルA」、「ベルB」の2種類の図柄が配置されているので(図2参照)、組合せとして可能な計8種類のベル役が定義されている。遊技者が回胴回転停止ボタン12を操作する手順等によって、当選したベル役に入賞したり、しなかったりする性質がある。
[チェリー役]
図6に示すように、チェリー役には「チェリーA」と「チェリーB」の2種類があり、何れも3BETのとき払出枚数が1枚、2BETのとき払出枚数が4枚である。チェリーAの役構成は、「ANY・チェリー・ANY」であるが、「ANY」とは、図柄の種類は問わないという意味であり、チェリーAの有効入賞ライン上の図柄の組合せは、中列がチェリー図柄であれば左右列は何れの図柄であってもよい。
また、チェリーBの役構成は、「ANY・バー・ANY」であり、有効入賞ライン上の図柄の組合せは、中列がバー図柄であれば左右列は何れの図柄であっても払出枚数のメダルを獲得可能である。なお、チェリー役についは、「BB」、「RB」と同時成立(重複当選)する役となっている(図7A参照)。
[スイカ役]
図6に示すように、スイカ役は1種類で、3BETのとき払出枚数が9枚、2BETのとき払出枚数が12枚である。役構成としては、「スイカ・スイカ・スイカ」である。いわゆる小役としては、最も払出枚数の多い役である。なお、スイカ役についても、「BB」、「RB」と同時成立する役となっている。
[1枚役]
図6に示すように、1枚役は1種類で、2BETのとき、3BETのとき何れも払出枚数が1枚である。役構成としては、「青7・バー・ベルA」である。1枚役についても、「BB」、「RB」と同時成立する役となっている。
(3−2.役抽選テーブル:図7A、7B)
図7Aは、実施例の役抽選テーブルを示した図である。遊技状態(通常遊技状態、ボーナス遊技状態)に応じて役抽選テーブルが異なり、抽選対象の役も異なっている。
例えば、通常遊技状態の「状態1」では、合計39種類の役が当選し得る。同様に、「状態2」では35種類、ボーナス遊技状態の「BB作動中」では3種類、「RB作動中」では14種類の役が当選し得る。何れの役にも当選しない場合は外れとなるが、図面上省略した。なお、実際の役抽選テーブルには、抽選のための判定値が記憶されている。
例えば、「状態1」の1段目は「BB」となっているので、「状態1」では「BB」が当選し得る。なお、「BB&チェリー」とは、「BB」と「チェリー」が重複当選することを意味し、同様に、「RB&チェリー」とは、「RB」と「チェリー」が重複当選することを意味する。
このような重複当選役があることで、遊技者は「チェリー」に入賞した場合に、同時に「BB」、「RB」の何れかのボーナス役にも当選しているのではないかと期待感を抱くことになる。
また、「複合ベル」とはベル役であるが、「ベル1」〜「ベル8」が成立する役であり、これが内部当選した遊技では、遊技者の操作により、「ベル1」〜「ベル8」の何れかが停止する。
次に、図7Bに、主に複数の役が停止可能な当選役の一覧を示す。例えば、「RP3」とは再遊技役の1つであるが、「リプレイ3」、「リプレイ5」、「リプレイ7」が成立する役である。「RP3」が当選したゲームでは、遊技者の操作により、上記3種類の再遊技役のうち何れかが停止する。
「AT1」はAT役(アシスト役)の1つであり、「スイカ」、「ベル1」、「ベル6」が成立する。例えば、「AT1」が当選したゲームでは、遊技者の操作により、上記3種類のうち何れかの役が停止する。何れの役が有効入賞ライン上に停止するかは、遊技者の回胴回転停止ボタンの停止順と停止操作のタイミングにより決定される。
図7Aに戻り、遊技状態が通常遊技状態の「状態2」の場合、再遊技役が「RP11」〜「RP16」となっている点が上記の「状態1」と相違するが、その他の点では、「状態1」と同じである(図7A参照)。
遊技状態がボーナス遊技状態の「BB作動中」の場合、「ボーナス中チェリー1」、「ボーナス中チェリー2」、「全小役」の3種類が当選し得る。「ボーナス中チェリー1」の内容は、「チェリーB」である(図7B参照)。また、「ボーナス中チェリー2」の内容は、「チェリーB」、「1枚役」であるから、遊技者の操作により、何れかが停止する。また、「全小役」とは、ベル役、スイカ役等の全ての小役のことを示す。
遊技状態がボーナス遊技状態の「RB作動中」の場合、「ボーナス中チェリー1」、「ボーナス中チェリー2」の他、12種類のアシスト役が当選し得る。「ボーナス中チェリー1」、「ボーナス中チェリー2」については、上述の内容と同じである。また、「RB中AT1」とは、RB作動中に当選する「AT1」である。
(3−3.当選役データ:図8)
図8は、実施例の当選役データを示した図である。当選役データとは、内部抽選の結果に応じて設定されるデータであり、主制御基板400のメインRAM401bに割り当てられた所定の記憶領域に格納される。当選役データは、各ビットが当選役(成立役)に対応しており、データ量は全体で約4バイトである。
当選役データは誤入賞判定処理(図18参照)に用いられるデータでもある。誤入賞判定は、各ゲームにおける回胴5a〜5cの停止後に、当選役データと後述する停止役データをビット演算することで一致、不一致を判定する。不一致の場合は、内部抽選で当選していない役が何らかの誤作動や不正により入賞したことを意味する。
また、「成立役」とは今回のゲームで当選した役の他、ボーナス役のように以前のゲームにおいて内部成立した役が含まれる。例えば、1バイト目ビット1の「BB」は、内部抽選により「BB」が成立したゲームで設定される他、「BB」フラグが持ち越されているゲームにおいても、他の小役が当選していない場合に設定され得る。
なお、「BB&スイカ」のように当選役が複数ある場合は、それぞれに対応した複数のビットが当選役データとして設定される。
(3−4.停止役データ:図9)
図9は、実施例の停止役データを示した図である。停止役データとは、遊技者が回胴5a〜5cの停止操作を完了したとき、停止結果に応じて作成されるデータであり、主制御基板400のメインRAM401bに割り当てられた所定の記憶領域に格納されている。停止役データは、各ビットが入賞役に対応しており、データ量は全体として約4バイトである。
停止役データは、誤入賞判定処理(図18参照)に用いられるデータでもある。2バイト目に「RT作動図柄1」〜「RT作動図柄4」が記憶されている点が当選役データと異なるが(図8参照)、RT作動図柄は、遊技状態がリプレイタイムへ移行する際に出現する図柄であるので、誤入賞の判定は行わない。このため、停止役データには含まれているが、当選役データには含まれていない。
<4.演出>
(4−1.保留格付けと継続抽選の当選率の対応表:図10)
次に、図10を参照して、保留格付けと継続抽選の当選率について説明する。ここで、「保留」とは、ART遊技状態の継続抽選の機会をストックすることである。なお、液晶画面6aに累積表示される保留マークは、本発明の「象徴」に相当する。
保留の格付けは、主に「弱」、「中」、「強」「激熱」の4種類があり、それぞれ保留マークの態様が異なる。本実施例では、ART遊技状態において、特殊リプレイ役やチェリー役等の特定役(本発明の「特定の役」)に当選したとき、保留獲得抽選が行われ、これに当選すると上記保留が獲得できる。なお、1回の保留獲得抽選で2個以上の保留が獲得できるようにしてもよい。
まず、「弱」の格付けは、黒丸の保留マークであって、「弱」用の継続抽選テーブルを参照して継続抽選が行われる。継続抽選の当選率は、約10%である。なお、「継続抽選」とは、ART遊技状態を継続するか否かの抽選であって、例えば、1セット40ゲームからなるART遊技状態が終了したとき行われる。
「弱」の格付けによる継続抽選では、ほとんど当選しない。しかし、「弱」の保留マークが5個連続した場合には、継続抽選の当選率が約30%の継続抽選テーブルに変更して継続抽選が行われる。
同様に、「弱」の保留マークが7個連続した場合には、継続抽選の当選率が約70%の継続抽選テーブルに、10個連続した場合には、継続抽選の当選率が約90%の継続抽選テーブルに変更して継続抽選が行われる。これにより、当選率の低い「弱」保留マークが並んだ場合にも、遊技者が期待をもって遊技することができる。
このとき、連続した「弱」の保留マークの5個目、7個目、10個目を、それぞれ異なる態様に変化させてもよい。例えば、5個目の「弱」の保留マークを二重丸、7個目を白丸+小三角、10個目を白丸+小星のように表示することで、遊技者は、継続抽選の当選率が異なるのではないかと期待するようになる。
次に、「中」の格付けは、白丸+三角の保留マークであって、「中」用の継続抽選テーブルを参照して継続抽選が行われる。継続抽選の当選率は約50%であり、当選した場合には、ART遊技が40ゲーム(1セット)加算され、ART遊技状態が継続することになる。なお、所定のゲーム数又は2セット以上加算される場合があってもよい。
次に、「強」の格付けは、白丸+星の保留マークであって、「強」用の継続抽選テーブルを参照して継続抽選が行われる。継続抽選の当選率は約90%であるので、ほとんどの場合、継続抽選に当選する。「強」の保留マークは、チェリー役等のレア小役に当選した場合にのみ獲得することができる。
最後に、「激熱」の格付けは、白丸+縞の保留マークであって、「激熱」用の継続抽選テーブルを参照して継続抽選が行われる。継続抽選の当選率は100%であるので、必ず継続抽選に当選する。その反面、この保留マークを獲得するのは、困難を極める。
このように、保留マークの表示態様を異ならせることで、遊技者は、格付けの低い保留マークに対する継続抽選には過剰に期待しない。しかし、仮に「激熱」の保留マークが1つでも含まれていれば、ART遊技状態の継続について安心感を抱くことができる。
(4−2.遊技中(ART状態)の演出例:図11A、11B)
次に、図11A、11Bを参照して、遊技中(ART状態)の演出例を説明する。まず、図11AにART遊技状態における液晶画面6a及び回胴5a〜5cの様子を示す。
液晶画面6a上方の領域6bは、保留マークを表示する領域となっている。領域6bには、格付けにより異なる保留マークが最大で9個表示可能である。なお、10個以上は表示されないが、カウントすることは可能である。この場合、例えば、「現在11個」や「×11」のように、液晶画面6a中に表示を追加する(図11B(b)参照)。
液晶画面6a左側の領域6cは、各種演出やART遊技のナビゲーションが行われる領域となっている。例えば、特定役(レア小役)が内部当選した場合に、「チャンス!」と報知され、回胴回転停止ボタン12a〜12cの押し順が報知される。内部当選した役の画像や関連する色彩により報知してもよい。
液晶画面6a右側の領域6dは、各種データを表示する領域となっている。例えば、初回のART遊技であることを意味する「BATTLE 01」、残りゲーム数を意味する「GAME 21/40」、メダルの獲得枚数を意味する「GET 0054」が表示される。
また、図11A(a)の回胴5a〜5cは、回転中であることを示している。そして、領域6cに示された手順に従い遊技者が回胴回転停止ボタン12a〜12cを操作した場合には、図11A(b)の状態となる。
図11A(b)は、中央の回胴5bの中段にチェリー図柄が停止しているので、チェリーA(図6参照)が入賞した状態を示している。このとき、領域6cには、「継続チャンス獲得!」と表示され、領域6bに保留マーク(「強」の格付け)が追加表示される。このように、格付けの高い保留マークが追加された場合、遊技者は、ART継続抽選の当選に期待するようになる。
また、領域6dの残りゲーム数とメダルの獲得枚数が更新される。ART遊技状態では、リプレイ役の当選が多いが、ベル役や時々レア小役が当選するので、遊技者は多くのメダルを獲得できる。そして、ART遊技状態の残りゲームがなくなり、終了すると、図11A(c)の状態となる。
ここでは、領域6bに9個の保留マークが表示されている。また、領域6cに「弱」の格付けが7個、「中」格付けが1個、「強」の格付けが1個あることが示されることからも、獲得した継続抽選の機会が9回であることが分かる。そして、領域6cに「継続チャンス突入!」と表示されているように、ART遊技状態が終了すると、ART継続抽選に移行する。
なお、領域6dでは、残りゲーム数とメダルの獲得枚数が更新される。ここでは、「GAME 0/40」と表示されているように、残りゲーム数が0である。また、「GET 0125」と表示されているように、メダルの獲得枚数は125枚である。表示されるメダルの獲得枚数は、今回(1セット)のART遊技状態における獲得枚数でもよいし、複数回行われたART遊技状態での累積の獲得枚数でもよい。
次に、図11Bを参照して、ART遊技状態における液晶画面6aのその他の例を説明する。
上述したように、「弱」の保留マークが5個、7個、10個連続した場合には、最後の保留マークを異なる態様に変化させる。図11B(a)の上図は、特定役に当選した後、領域6cに「継続チャンス獲得!」と表示されると共に、領域6bに「弱」の保留マークが追加された様子を示している。これにより、「弱」の保留マークが5個連続したことになる。
そして、次回、遊技者が回胴回転始動レバー11を操作したとき、領域6cのキャラクタが「保留チェンジ」等のメッセージを発すると共に、領域6bの5個目の保留マークの態様が変化する。上述した通り、変化した保留マークは、ARTの当選率が30%であるので(図10参照)、遊技者は、期待して遊技を継続することができる。
また、実施例では、保留マークが9個まで表示できるようになっているが、ストックできる数に上限はない。例えば、回胴5a〜5cが全て停止している期間にMAXBETボタン8を長押しすることで全ての保留マークを確認することができる。
図11B(b)は、保留のストック数が11個となって、領域6cに「現在11個 (MAXBET) 長押しで保留全表示!」と表示された様子を示している。そして、このとき、遊技者がMAXBETボタン8を長押しすると、領域6bが拡大して全ての保留マークが表示される。
例えば、特定役に当選して継続チャンスを獲得したが、領域6bが一杯で保留マークが見えない場合、遊技者がMAXBETボタン8を長押することで、今回獲得した保留マークの格付けを確認することができる。図示するように、「激熱」の格付けが表示されていた場合には、遊技者の期待度も非常に高まる。あえて確認しないことで、保留マークが表示されるまで楽しみを取っておいてもよい。
また、実施例の保留は、パチンコ遊技機の始動入賞の保留とは異なり、必ずしも入賞した順に処理しなければならないものではない。従って、保留マークを格付けの低い順に並び替えてから処理してもよいし、シャッフルしてから処理してもよい。
図11B(c)は、1セットのART遊技状態が終了した直後にある「保留チェンジタイム」の様子を示している。例えば、遊技者がMAXBETボタン8を操作することで、保留マークが格付けの低い順に並び変えられる。
今回、この並び替えにより領域6bの「弱」の保留マークが5個連続することになるので、5個目の保留マークの態様が変化する。また、元々7番目にあった「中」の保留マークは6番目に移動し、5番目にあった「強」の保留マークは、最後に移動する。
このように、ART継続抽選の契機となる保留マークの表示態様を変化させることで遊技者の楽しみが増える。また、「弱」の保留マークが所定数連続して、保留マークの態様が変化した場合、ART継続抽選の際に参照される継続抽選テーブルも変更されるので、実際にART継続抽選に当選し易くなる。
(4−3.遊技中の演出例(ART継続抽選):図12)
次に、図12を参照して、遊技中(ART継続抽選)の演出例を説明する。
まず、ART遊技状態において、ART継続抽選の機会を獲得した場合には、ART遊技状態の終了後にART継続抽選に移行する。このとき、液晶画面6a上方に「継続チャンス中!」と表示される(図12(a)参照)。
領域6bには、ART遊技状態において獲得した保留マーク(ここでは、6個)が表示されている。本実施例では、保留マーク1個に対してART継続抽選が1回行われる。主人公のキャラクタ22と敵のキャラクタ23の対決演出の結果により、ART継続抽選に当選したか否かが報知される。ART継続抽選は、内部抽選で当選した役と保留マークの格付けにより当選か否かが決定する。
図12(a)に示すように、液晶画面6a中央に「BATTLE START!」と表示された後、実際にキャラクタ22とキャラクタ23が戦う演出が行われる。その後、図12(b)の表示に移行する。ここでは、主人公のキャラクタ22が敗北したため「You Lost!」と表示され、キャラクタ22も小さく破線で表示されている。
今回、保留マークが残っているので、その後、次回の対決演出が開始する。従って、液晶画面6a中央に「NEXT BATTLE!!」と表示される。なお、保留マークは、左側にあるものから1つずつ使用されるので、次回の対決演出では、「強」の保留マークが使用される。
「強」の保留マークは、ART当選率が約90%であるため、遊技者は、対決演出で主人公のキャラクタ22が勝利して、再びART遊技状態に移行することを期待する。その後、図12(c)の表示に移行する。
ここでは、前回と異なる敵のキャラクタ24が登場して、キャラクタ22とキャラクタ24が戦う演出が行われる。その後、図12(d)の表示に移行する。このとき、キャラクタの強さや勝利の期待度を星印の数等で報知してもよい。
図12(d)は、「強」の保留マークに対する対決演出で主人公のキャラクタ22が勝利した様子を示している。今回、キャラクタ22が大きく表示され、「You are Winner!」、「+40G」との文字が表示される。「+40G」とは、1セットのART遊技である40ゲームが新たに付与されたことを意味する。
その後、直ちにART遊技状態に移行するので、遊技者は、再びART継続抽選の機会付与を期待しつつ、多くのメダルを獲得できるようになる。また、本実施例では、今回のART継続抽選で残った4個の保留マークを次回以降に持ち越すことができる。
一方、一度ART継続抽選が開始すると、現在ある全保留マークの数と同じ回数の対戦演出が行われるようにしてもよい。この場合、保留マークを次回以降の遊技に持ち越すことはできないが、例えば、対戦演出に2回勝利すれば、ART遊技の2セット分である80Gが新たに付与されることになる。
全保留マークの数と同じ回数の対戦演出で主人公のキャラクタ22が全て敗北する場合もある。この場合には、ART遊技状態に移行することなく、通常遊技状態に戻る。
<5.主制御基板による制御処理>
(5−1.主制御側メイン処理:図13)
次に、実施例の主制御基板400が実行する主制御側のメイン処理の内容について説明する。図13は、遊技動作制御プログラムに従い、主制御基板400(以下、主制御手段という)が行う主制御側のメイン処理を示すフローチャートである。主制御手段は、電源投入処理が正常に終了した場合に、以下に説明するステップS11〜ステップS27の処理を行う。
まず、主制御手段は、RAM初期化処理を行う(ステップS11)。これは、所定のワーク領域をクリアし、次回の遊技を開始させるために必要なワーク領域を確保するための処理である。その後、ステップS12に進む。
ステップS12では、主制御手段は、遊技状態フラグ生成処理を行う。これは、遊技状態の移行を管理制御するための処理である。すなわち、遊技状態に応じたフラグとして、遊技状態ステータス、作動中フラグ、ボーナス間フラグ、一般遊技フラグ等を設定する。その後、ステップS13に進む。
ステップS13では、主制御手段は、遊技メダル投入処理を行う。ここでは、メダル投入口7(クレジットからの擬似的な投入も含む)から遊技機本体に投入された遊技メダルの検出、投入された遊技メダルの枚数を計数、クレジットされた遊技メダルの精算に関する処理が行われる。その後、ステップS14に進む。
次に、主制御手段は、始動レバーが操作されたか否かを判定する(ステップS14)。これは、遊技者によって回胴回転始動レバー11が操作されたか否かの判定であり、主制御基板400が回胴回転始動スイッチ11aからの回胴回転開始信号を受信したか否かを監視する。
回胴回転始動レバー11が操作された場合には、「YES」の判定となり、ステップS15に進む。一方、回胴回転始動レバー11が操作されていない場合には、「NO」の判定となり、ステップS13に戻る。すなわち、回胴回転開始信号を受信しない限り、ステップS15の処理には移行しない。
ステップS15では、主制御手段は、内部抽選用乱数取得処理を行う。主制御手段は、回胴回転始動スイッチ11aからの操作検出信号を受けると、カウンタ回路403のカウンタ値に基づき、内部抽選用乱数値を取得する。その後、ステップS16に進む。
ステップS16では、主制御手段は、当選役に関する内部抽選処理を行う。これは、ステップS15で取得した内部抽選用乱数値と役抽選テーブル(図7A参照)とに基づいて当選役を決定し、その抽選結果情報を設定する処理である。以下、内部抽選処理の詳細を説明する。
(5−2.内部抽選処理:図14)
図14は、図13中の内部抽選処理(ステップS16)の内容を示すフローチャートである。
まず、主制御手段は、遊技状態を取得する(ステップS161)。具体的には、図13のステップS12で設定した遊技状態フラグを取得する。その後、ステップS162に進む。
ステップS162では、主制御手段は、遊技状態に応じた役抽選テーブルを選択する。例えば、現在の遊技状態が通常遊技状態の状態1である場合には、図7Aの「状態1」の列を選択する。その後、ステップS163に進む。
ステップS163では、主制御手段は、役抽選テーブルと抽選用乱数値に基づき当選役を抽選する。具体的には、取得した内部抽選用乱数の値(図13:ステップS15)と選択された役抽選テーブルに記憶されている判定値とを比較し、当選役を抽選する。その後、ステップS164に進む。
ステップS164では、主制御手段は、抽選結果に基づき当選役データ(図8参照)と停止制御用データを設定する。例えば、内部抽選の結果、「BB」が当選した場合には、図8の当選役データの1バイト目ビット1を設定する。同時に、停止制御用データ設定テーブル(図示省略)から当選役に応じた停止制御用データを設定する。その後、ステップS165に進む。
最後に、主制御手段は、遊技開始コマンドをセットする(ステップS165)。「遊技開始コマンド」には、当選役に関する情報や、現在の遊技状態に関する情報が含まれるが、後に主制御基板400から演出制御基板420に送信される。その後、内部抽選処理を終了する。
なお、この内部抽選処理では、抽選結果情報がメインRAM401bの所定の領域に格納される。この抽選結果情報は遊技毎にクリアされるが、ボーナス役の当選情報に限り、これらの入賞が確定するまで、次回以降の遊技に持ち越されるようになっている。
図13に戻り、内部抽選処理(ステップS16)が終了すると、主制御手段は、リール演出処理(ステップS17)を行う。以下、リール動作処理の詳細を説明する。
(5−3.リール演出処理:図15)
図15は、図13中のリール演出処理(ステップS17)の内容を示すフローチャートである。リール演出処理は、回胴5a〜5cが通常の回転起動を開始する前に、演出としての動作(リールアクション)する場合の制御処理である。
まず、主制御手段は、特別役に当選したか否かを判定する(ステップS171)。「特別役」とは、当選したときリール演出が発生するボーナス役や当選率の低い役である。特別役に当選した場合には、「YES」の判定となり、ステップS172に進む。一方、特定役に当選していない場合には、「NO」の判定となり、リール演出処理を終了する。
特別役に当選した場合(ステップS171でYES)、主制御手段は、ボーナス持ち越し中か否かを判定する(ステップS172)。本実施例では、ボーナス当選ゲームでしかリール演出を行われないようにしている。ボーナス持ち越し中の場合には、「YES」の判定となり、リール演出処理を終了する。一方、ボーナス持ち越し中でない場合には、「NO」の判定となり、ステップS173に進む。
ボーナス持ち越し中でない場合(ステップS172でNO)、主制御手段は、当選役に応じたリール演出抽選テーブルを選択する(ステップS173)。リール演出抽選テーブル(図示省略)には、当選役毎に各リール演出の当選率が設定されている。その後、ステップS174に進む。
ステップS174では、主制御手段は、リール演出抽選処理を行う。具体的には、ステップS173で選択されたリール演出抽選テーブルを参照して、リール演出抽選が行われる。その後、ステップS175に進む。
次に、主制御手段は、何れかのリール演出が当選したか否かを判定する(ステップS175)。何れかのリール演出が当選した場合には、「YES」の判定となり、ステップS176に進む。一方、何れのリール演出にも当選しなかった場合には、「NO」の判定となり、リール演出処理を終了する。
何れかのリール演出が当選した場合(ステップS175でYES)、主制御手段は、フリーズ開始処理を行う(ステップS176)。これは、リール演出の実行前に回胴5a〜5cを一度、不動状態とする処理である。その後、ステップS177に進む。
ステップS177では、主制御手段は、リール演出実行処理を行う。これは、ステップS174のリール演出抽選処理で選択されたリール演出を実行する処理である。リール演出には、回胴5a〜5cの不動状態が所定時間継続するフリーズ演出の他、逆回転変動や遅れ変動が含まれる。その後、ステップS178に進む。
最後に、主制御手段は、フリーズ解除処理を行う(ステップS178)。ここでは、回胴5a〜5cの不動状態を解除するので、通常の回転準備が整う。その後、リール演出処理を終了する。
図13に戻り、リール演出処理(ステップS17)が終了すると、主制御手段は、回胴回転開始設定処理(ステップS18)を行う。以下、回胴回転開始設定処理の詳細を説明する。
(5−4.回胴回転開始設定処理:図16)
図16は、図13中の回胴回転開始設定処理(ステップS18)の内容を示すフローチャートである。
まず、主制御手段は、ウェイトタイマを取得する(ステップS181)。ウェイトタイマは、次の遊技を開始するまでの時間を設定するためのタイマである。その後、ステップS182に進む。
次に、主制御手段は、ウェイトタイマが0であるか否かを判定する(ステップS182)。ウェイトタイマの設定時間(4.1秒)が経過するまでは、遊技者による遊技を開始する操作が無効とされる。
ウェイトタイマが0となった場合には、「YES」の判定となり、ステップS184に進む。一方、ウェイトタイマが0でない場合には、「NO」の判定となり、ステップS183に進む。
ウェイトタイマが0でない場合(ステップS182でNO)、主制御手段は、待ち時間が消費したか否かを判定する(ステップS183)。待ち時間が消費するまでは、「NO」の判定となり、ループする。一方、待ち時間が消費した場合には、「YES」の判定となり、ステップS184に進む。これにより、次の遊技が開始可能となるまでに少なくとも4.1秒かかるようになっている。
ステップS182、S183の判定が「YES」である場合、主制御手段は、ウェイトタイマをセットする(ステップS184)。具体的には、0となったウェイトタイマに再度、4.1秒をセットする。その後、ステップS185に進む。
ステップS185では、主制御基板400は、回転起動処理を行う。この回転起動処理では、リール演出の有無を確認し、これに応じたリールの起動設定及び時間設定を行う。その後、ステップS186に進む。
最後に、主制御手段は、回胴回転始動時のデータ設定を行う(ステップS186)。具体的には、回胴の回転状態を示す回転状態フラグをセットし(全回胴回転中)、制御コマンドとして回胴回転始動レバー11が操作されたときに生成される「回胴回転開始コマンド」をセットする。その後、回胴回転開始設定処理を終了する。
再び、図13に戻り、回胴回転開始設定処理(ステップS18)が終了すると、主制御手段は、回胴停止処理(ステップS19)を行う。以下、回胴停止処理の詳細を説明する。
(5−5.回胴停止処理:図17)
図17は、図13中の回胴停止処理(ステップS19)の内容を示すフローチャートである。
まず、主制御手段は、回胴回転停止ボタン12a〜12cの有効な停止操作があったか否かを判定する(ステップS191)。回胴回転始動レバー11が操作されて回胴5a〜5cが回転を開始した後、全ての回胴が概ね一定の回転速度になる。このとき、回胴5a〜5cに対応する回胴回転停止ボタン12a〜12cの操作が受付可能な状態となる。
回胴回転停止ボタン12a〜12cの操作は、上記の受付可能な状態となった場合にのみ有効となり、受付可能な状態にない場合には、仮に遊技者により回胴回転停止ボタン12が操作されても無効な操作として扱われる。
有効な停止操作(第1停止操作)があった場合には、「YES」の判定となり、ステップS192に進む。一方、有効な停止操作がなかった場合には、「NO」の判定となり、有効な停止操作があるまでループする。
有効な停止操作があった場合(ステップS191でYES)、主制御手段は、停止準備データをセットする(ステップS192)。停止準備データとは、回胴回転停止ボタン12a〜12cの押し順を示す停止順番データ、現在停止している回胴数を示す回胴停止数データ、停止操作の対象となる回胴を示す停止対象回胴番号、停止間隔タイマ(引き込み制御下で回胴が完全に停止するのに要する余裕時間を含めた時間)であり、本ステップでこれらのデータがセットされる。その後、ステップS193に進む。
ステップS193では、主制御手段は、図柄停止制御処理を行う。図柄停止制御処理とは、滑りコマ数を計算して回胴5a〜5cの停止を制御する処理である。その後、ステップS194に進む。
ステップS194では、主制御手段は、停止結果情報コマンドをセットする。「停止結果情報コマンド」とは、図柄停止情報を含む制御コマンドである。その後、ステップS195に進む。
次に、主制御手段は、停止間隔タイマが0となったか否かを判定する(ステップS195)。停止間隔タイマとは、第1停止操作の後に、第2停止操作を受付可能とするまでの時間を計測するタイマである。
停止間隔タイマが0となった場合には、「YES」の判定となり、ステップS196に進む。一方、まだ停止間隔タイマが0となっていない場合には、「NO」の判定となり、当該タイマが0となるまでループする。
停止間隔タイマが0となった場合(ステップS195でYES)、主制御手段は、全ての回胴が停止したか否かを判定する(ステップS196)。第1停止操作後、第2停止操作後は、「NO」の判定となり、再度、ステップS191〜S196の処理を繰り返す。第3停止操作後は、全ての回胴が停止したことになるので、「YES」の判定となり、ステップS197に進む。
最後に、全ての回胴が停止した場合(ステップS196でYES)、主制御手段は、入賞情報コマンドをセットする(ステップS197)。「入賞情報コマンド」には、入賞役の情報が含まれ、全回胴停止時に主制御基板400から演出制御基板420に送信される。その後、回胴停止処理を終了する。
再び、図13に戻り、回胴停止処理(ステップS19)が終了すると、主制御手段は、入賞判定処理(ステップS20)を行う。以下、入賞判定処理の詳細を説明する。
(5−6.入賞判定処理:図18)
図18は、図13中の入賞判定処理(ステップS20)の内容を示すフローチャートである。
まず、主制御手段は、入賞ラインデータに基づき、当り図柄フラグを設定する(ステップS201)。具体的には、当り図柄フラグから、入賞役に応じたビット値をメインRAM401bの所定の領域に格納する。その後、ステップS202に進む。
ステップS202では、主制御手段は、当り図柄フラグに基づいて、払出枚数を算出する。具体的には、当り図柄フラグと払出枚数データテーブル(図示省略)により、メダルの払出枚数を算出する。その後、ステップS203に進む。
次に、主制御手段は、全ライン終了か否かを判定する(ステップS203)。全ての有効入賞ラインについて、払出枚数の算出が終了していない場合には、「NO」の判定となり、ステップS202、S203の処理を繰り返す。一方、全ラインについて払出枚数の算出が終了した場合には、「YES」の判定となり、ステップS204に進む。
全ラインについて払出枚数の算出が終了した場合(ステップS203でYES)主制御手段は、払出枚数データテーブルを参照し、払出枚数を設定する(ステップS204)。例えば、「ベル1」に入賞した場合には、払出枚数データテーブルの「ベル1」を参照して、払出枚数の情報を取得する。その後、ステップS205に進む。
最後に、主制御手段は、誤入賞判定処理を行う(ステップS205)。詳細は省略するが、当選フラグ(当選役)の反転値と、当り図柄フラグ(入賞役)の論理積を演算することで誤入賞を判定する処理である。その後、入賞判定処理を終了する。
再び、図13に戻り、ステップS20の入賞判定処理が終了すると、主制御手段は、メダル払出枚数監視処理を行う(ステップS21)。主制御手段は、上述の入賞判定処理で取得した払出枚数に基づいてクレジットの加算、又はホッパーユニット500を駆動制御して遊技メダルを払い出す。さらに、各制御動作にエラーがないか否かを監視する。その後、ステップS22に進む。
次に、主制御手段は、再遊技役が停止したか否かを判定する(ステップS22)。再遊技役が停止した場合には、「YES」の判定となり、ステップS23に進む。一方、再遊技役が停止していない場合には、「NO」の判定となり、ステップS24に進む。
再遊技役が停止した場合(ステップS22でYES)、主制御手段は、再遊技開始設定処理を行う(ステップS23)。これは、再遊技の作動開始を設定する処理である。その後、ステップS11のRAM初期化処理に戻る。
また、再遊技役が停止しなかった場合(ステップS22でNO)、主制御手段は、ボーナス遊技作動中か否かを判定する(ステップS24)。現在、ボーナス遊技の作動中である場合には、「YES」の判定となり、ステップS25に進む。一方、ボーナス遊技の作動中でない場合には、「NO」の判定となり、ステップS26に進む。
現在、ボーナス遊技の作動中である場合(ステップS24でYES)、主制御手段は、ボーナス遊技作動中処理を行う(ステップS25)。これは、ボーナス遊技を継続又は終了するため監視処理である。その後、ステップS11のRAM初期化処理に戻る。
また、ボーナス遊技の作動中でない場合(ステップS24でNO)、主制御手段は、ボーナス役が停止したか否かを判定する(ステップS26)。ボーナス役が停止した場合には、「YES」の判定となり、ステップS27に進む。一方、ボーナス役が停止しなかった場合には、「NO」の判定となり、ステップS11のRAM初期化処理に戻る。
ボーナス役が停止した場合(ステップS26でYES)、主制御手段は、ボーナス遊技作動開始処理を行う(ステップS27)。これは、ボーナス遊技の作動を開始する処理である。その後、ステップS11のRAM初期化処理に戻る。
(5−7.主制御側タイマ割込み処理:図19)
図19は、実施例の主制御基板でのタイマ割込み処理を示すフローチャートである。以下では、1.5ms毎に実行される前記タイマ割込み処理について説明する。
まず、主制御手段は、レジスタ退避処理を行う(ステップS301)。これは、タイマ割込みが発生した場合、レジスタを所定のスタック領域に退避させる処理である。その後、ステップS302に進む。
ステップS302では、主制御手段は、ポート入力処理を行う。ポート入力処理では、回胴式遊技機に設けられたスイッチやセンサ類の検出情報を取得する。その後、ステップS303に進む。
ステップS303では、主制御手段は、回胴回転制御処理を行う。回胴回転制御処理では、回胴状態フラグを確認した際の回胴始動時や、停止指令フラグを確認した際の回胴停止時において、回胴駆動モータ211a〜211cに出力するパルス信号を管理制御したり、回胴5a〜5cの回転位置やその速度を監視したりする。その後、ステップS304に進む。
ステップS304では、主制御手段は、定期更新処理を行う。定期更新処理では、遊技動作に用いられるタイマの更新や、ウォッチドッグタイマの定期的なクリア等を行う。その後、ステップS305に進む。
ステップS305では、主制御手段は、コマンド出力処理を行う。これは、遊技の進行に応じてセットされる演出制御コマンドを演出制御基板420側に送信する処理である。主制御基板400は、割込み毎に演出制御コマンドを1バイト分出力する。1つの演出制御コマンドは2バイト長であるので、連続する2回のタイマ割込みで1つの演出制御コマンドが送信される。その後、ステップS306に進む。
ステップS306では、主制御手段は、表示出力処理を行う。表示出力処理では、回胴式遊技機に設けられたLEDや7セグメント等の発光を制御する発光制御信号を出力する。その後、ステップS307に進む。
ステップS307では、主制御手段は、異常監視処理を行う。異常監視処理では、上記ポート入力処理の情報に基づいて遊技動作状態を監視し、回胴式遊技機の異常を監視する。その後、ステップS308に進む。
ステップS308では、主制御手段は、外部情報信号出力処理を行う。これは、遊技メダルが投入された旨のメダル投入信号や遊技メダルが払い出された旨のメダル払出信号等を出力する処理である。
上記の各信号は、外部集中端子基板310を介して、ホールコンピュータHCに送信される。ホールコンピュータHCは、上記メダル投入信号や上記メダル払出信号等に基づき、遊技島に設置されている各遊技機に投入された遊技メダルの枚数や払い出された遊技メダルの枚数を管理する。その後、ステップS309に進む。
最後に、主制御手段は、レジスタ復帰処理を行って、レジスタの内容を復帰させる(ステップS309)。その後、主制御側タイマ割込み処理を終了する。以上、主制御側が行う処理について説明した。
<6.副制御部による制御処理>
(6−1.副制御側メイン処理:図20)
次に、主に演出制御基板420が実行する副制御側の処理内容について説明する。図20は、演出制御プログラムに従い演出制御基板420(以下、演出制御手段という)が実行する副制御側のメイン処理を示すフローチャートである。
回胴式遊技機に対して外部から電源が投入されると、電源基板440によって各制御基板に電源が投入された旨の電源投入信号が送信され、図20に示す副制御側メイン処理が開始する。
まず、演出制御手段は、初期設定を行う(ステップS401)。これは、電源投入時に行われる遊技動作開始前に必要な初期設定である。その後、ステップS402に進む。
ステップS402では、演出制御手段は、演出用乱数更新処理を行う。具体的には、演出を選択するために用いられる演出用乱数を定期的に更新する処理である。その後、ステップS403に進む。
ステップS403では、演出制御手段は、割込み許可状態に設定する。具体的には、コマンド受信割込み、タイマ割込み、外部INT等の割込み処理を許可する状態とする。その後、ステップS404に進む。
ステップS404では、演出制御手段は、割込み禁止状態に設定する。すなわち、ステップS403とステップS404の間の期間で各種割込み処理が実行される。その後、ステップS405に進む。
最後に、演出制御手段は、ウォッチドッグタイマをクリアする(ステップS405)。なお、副制御側メイン処理では、電源断が発生しない限り、ステップS402〜S405の処理を繰り返し実行する。
(6−2.副制御側タイマ割込み処理:図21)
次に、図21を参照して、副制御側タイマ割込み処理について説明する。タイマ割込み処理は、副制御側メイン処理に対して、1ms周期で実行される処理である。
まず、演出制御手段は、レジスタ退避処理を行う(ステップS411)。その後、ステップS412に進む。
ステップS412では、演出制御手段は、定期更新処理を行う。これは、演出等に用いられる各種タイマを更新する処理である。その後、ステップS413に進む。
ステップS413では、演出制御手段は、コマンド受信処理を行う。コマンド受信処理の詳細については後述する。その後、ステップS414に進む。
ステップS414では、演出制御手段は、演出シナリオ更新処理を行う。具体的には、受信した演出制御コマンドの演出シナリオに基づいて液晶制御コマンド、サウンド出力、LEDの出力設定等の概要を設定する。その後、ステップS415に進む。
ステップS415では、演出制御手段は、出力処理を行う。具体的には、液晶画面6aの表示や、スピーカ16による音声、装飾ランプ部13による光を出力する。その後、ステップS416に進む。
最後に、演出制御手段は、レジスタ復帰処理を行う(ステップS416)。その後、タイマ割込み処理を終了する。
(6−3.コマンド受信処理:図22)
次に、図22を参照して、説明を後に回した副制御側タイマ受信割込処理の中で行われるコマンド受信処理の詳細を説明する。
まず、演出制御手段は、受信コマンドが正常であるか否かを判定する(ステップS421)。受信コマンドが正常であった場合には、「YES」の判定となり、ステップS422に進む。一方、受信コマンドが正常でなかった場合には、「NO」の判定となり、コマンド受信処理を終了する。
受信コマンドが正常であった場合(ステップS421でYES)、演出制御手段は、受信コマンドが遊技開始コマンドである否かを説明する(ステップS422)。「遊技開始コマンド」は、内部抽選処理(図14:ステップS165)の中でセットされ、主制御基板400から演出制御基板420に送信される制御コマンドである。
受信コマンドが遊技開始コマンドであった場合には、「YES」の判定となり、ステップS423に進む。一方、遊技開始コマンドでなかった場合には、「NO」の判定となり、ステップS424に進む。
まず、受信コマンドが遊技開始コマンドであった場合(ステップS422でYES)を説明する。この場合、演出制御手段は、遊技開始コマンド受信時処理を行う(ステップS423)。以下、図23A、23Bを参照して、遊技開始コマンド受信時処理の詳細を説明する。
(6−4.遊技開始コマンド受信時処理:図23A、23B)
まず、図23Aにおいて、演出制御手段は、ART遊技中か否かを判定する(ステップS431)。ART遊技中であるか否かは、後述するART遊技フラグの状態で判断する。現在、ART遊技中である場合には、「YES」の判定となり、ステップS432に進む。一方、ART遊技中でない場合には、「NO」の判定となり、ステップS433に進む。
現在、ART遊技中である場合(ステップS431でYES)、演出制御手段は、ART遊技の演出抽選テーブルを選択する(ステップS432)。その後、ステップS434に進む。
また、ART遊技中でない場合(ステップS431でNO)、演出制御手段は、その他遊技状態に応じた演出抽選テーブルを選択する(ステップS433)。すなわち、現在の遊技状態に応じた演出抽選テーブルを選択する。その後、ステップS434に進む。
ステップS434では、演出制御手段は、選択された演出抽選テーブルを参照して演出を決定する。例えば、遊技状態がART遊技中であれば、ART遊技の演出抽選テーブルを参照して演出を決定する。その後、ステップS435に進む。
次に、演出制御手段は、ART遊技中か否かを判定する(ステップS435)。ステップS431は、演出を決定するために遊技状態を確認したが、本ステップでは、以降で当選役に応じた各種処理を行うため、遊技状態を確認する。
現在、ART遊技中である場合には、「YES」の判定となり、ステップS443に進む(図23B参照)。一方、ART遊技中でない場合には、「NO」の判定となり、ステップS436に進む。
まず、現在、ART遊技中でない場合(ステップS435でNO)を説明する。この場合、演出制御手段は、ART抽選処理を行う(ステップS436)。ART抽選とは、ART遊技状態に移行させるか否かの抽選である。その後、ステップS437に進む。
次に、演出制御手段は、ART抽選に当選したか否かを説明する(ステップS437)。ART抽選に当選した場合には、「YES」の判定となり、ステップS438に進む。一方、ART抽選に当選しなかった場合には、「NO」の判定となり、遊技開始コマンド受信時処理を終了する。
ART抽選に当選した場合(ステップS437でYES)、演出制御手段は、ART遊技移行フラグをONとする(ステップS438)。このフラグセットにより、ART遊技状態に移行する準備が整う。その後、ステップS439に進む。
ステップS439では、演出制御手段は、ART遊技移行の特定図柄をセットする。すなわち、この特定図柄が入賞した場合に、ART遊技状態に移行することになる。その後、ステップS440に進む。
次に、演出制御手段は、ART遊技移行の特定図柄が入賞したか否かを判定する(ステップS440)。ART遊技状態に移行するためには、内部当選に加えて特定図柄の入賞が必要になる。
ART遊技移行の特定図柄が入賞した場合には「YES」の判定となり、ステップS441に進む。一方、特定図柄が入賞しなかった場合には、「NO」の判定となり、ステップS442に進む。
ART遊技移行の特定図柄が入賞した場合(ステップS440でYES)、演出制御手段は、ART遊技フラグをONとする(ステップS441)。このフラグセットにより、次回よりART遊技状態に移行することになる。その後、遊技開始コマンド受信時処理を終了する。
また、特定図柄が入賞しなかった場合(ステップS440でNO)、演出制御手段は、ART遊技移行フラグをOFFとする(ステップS442)。このフラグを一度リセットすることにより、次回のART抽選処理に当選したとき、再度ART遊技移行フラグをONとする。その後、遊技開始コマンド受信時処理を終了する。
次に、現在、ART遊技中である場合(ステップS435でYES)を説明する。この場合、演出制御手段は、押順役に当選したか否かを判定する(図23B:ステップS443)。押順役とは、遊技者が指示された順序で回胴回転停止ボタン12a〜12cを操作した場合に入賞する役(上述のアシスト役)である。
押順役に当選した場合には、「YES」の判定となり、ステップS444に進む。一方、押順役に当選しなかった場合には、「NO」の判定となり、ステップS445に進む。
押順役に当選した場合(ステップS443でYES)、演出制御手段は、押順役に応じた停止操作手順を報知する(ステップS444)。具体的には、液晶画面6aやスピーカ16の音声により回胴回転停止ボタン12a〜12cの停止操作手順を報知する。その後、ステップS445に進む。
次に、演出制御手段は、特定役に当選したか否かを判定する(ステップS445)。「特定役」とは、チェリー役等のART継続抽選の機会が付与される可能性のある小役(レア小役)である。特定役に当選した場合には、「YES」の判定となり、ステップS446に進む。
一方、特定役に当選しなかった場合には、「NO」の判定となり、遊技開始コマンド受信時処理を終了する。これは、ART遊技中の処理であるため、リプレイ役に当選するか外れとなるかであるが、ここでは説明を省略する。
特定役に当選した場合(ステップS445でYES)、演出制御手段は、保留獲得抽選処理を行う(ステップS446)。具体的には、特定役の種類に応じた抽選テーブルを参照して保留獲得抽選が行われる。その後、ステップS447に進む。
次に、演出制御手段は、保留獲得抽選に当選したか否かを判定する(ステップS447)。保留獲得抽選に当選した場合には、「YES」の判定となり、ステップS448に進む。一方、当選しなかった場合には、「NO」の判定となり、遊技開始コマンド受信時処理を終了する。
保留獲得抽選に当選した場合(ステップS447でYES)、演出制御手段は、ART抽選カウンタを1加算する(ステップS448)。なお、このとき、液晶画面6aでは、保留マークが1つ加算(累積表示)される。その後、遊技開始コマンド受信時処理を終了する。
その後、図22に戻り、遊技開始コマンド受信時処理(ステップS423)が終了すると、コマンド受信処理も終了となる。
次に、受信コマンドが遊技開始コマンドでなかった場合(図22:ステップS422でNO)を説明する。この場合、演出制御手段は、受信コマンドが入賞情報コマンドであるか否かを判定する(ステップS424)。「入賞情報コマンド」は、回胴停止処理(図17:ステップS197)の中でセットされ、主制御基板400から演出制御基板420に送信される制御コマンドである。
受信した制御コマンドが入賞情報コマンドであった場合には、「YES」の判定となり、ステップS425に進む。一方、入賞情報コマンドでなかった場合には、「NO」の判定となり、ステップS426に進む。
受信コマンドが入賞情報コマンドであった場合(ステップS424でYES)、演出制御手段は、入賞情報コマンド受信時処理を行う(ステップS425)。以下、図24を参照して、入賞情報コマンド受信時処理の詳細を説明する。
(6−5.入賞情報コマンド受信時処理:図24)
まず、演出制御手段は、入賞役種別情報を取得する(ステップS451)。入賞役とは、有効入賞ライン上に停止して入賞した役である。その後、ステップS452に進む。
次に、演出制御手段は、ART遊技中であるか否かを判定する(ステップS452)。現在、ART遊技中である場合には、「YES」の判定となり、ステップS453に進む。一方、ART遊技中でない場合には、「NO」の判定となり、ステップS454に進む。
まず、現在、ART遊技中であった場合(ステップS452でYES)を説明する。この場合、演出制御手段は、ART遊技管理処理を行う(ステップS453)。以下、図25を参照して、ART遊技管理処理の詳細を説明する。
(6−6.ART遊技管理処理:図25)
まず、演出制御手段は、ART継続抽選中か否かを判定する(ステップS461)。ART継続抽選中であるか否かは、後述するART継続抽選フラグの状態で判断する。現在、ART継続抽選中である場合には、「YES」の判定となり、ステップS465に進む。一方、ART継続抽選中でない場合には、「NO」の判定となり、ステップS462に進む。
まず、ART継続抽選中でない場合(ステップS461でNO)、すなわち、ART遊技中である場合を説明する。この場合、演出制御手段は、ARTゲーム数を1減算する(ステップS462)。その後、ステップS463に進む。
次に、演出制御手段は、ARTゲーム数が0となったか否かを判定する(ステップS463)。本実施例では、1セットのART遊技が40ゲームで構成されているが、これは、残りのゲーム数が0となったか否かの判定である。ARTゲーム数が0となった場合には、「YES」の判定となり、ステップS464に進む。一方、ARTゲーム数が0となっていない場合には、「NO」の判定となり、ART遊技管理処理を終了する。
ARTゲーム数が0となった場合(ステップS463でYES)、演出制御手段は、ART継続抽選フラグをONとする(ステップS464)。このフラグセットにより、ART継続抽選に移行する準備が整う。その後、ステップS465に進む。
次に、演出制御手段は、ART抽選カウンタが0であるか否かを判定する(ステップS465)。ART抽選カウンタが0である場合には、「YES」の判定となり、ステップS466に進む。一方、ART抽選カウンタが0でない場合には、「NO」の判定となり、ステップS467に進む。
ART抽選カウンタが0である場合(ステップS465でYES)、演出制御手段は、ART遊技終了時の各種設定を行う(ステップS466)。具体的には、ART遊技フラグ及びART継続抽選フラグをOFFとする。また、通常遊技フラグをONとするので、次回より通常遊技状態に戻ることになる。その後、ART遊技管理処理を終了する。
また、ART抽選カウンタが0でない場合(ステップS465でNO)、演出制御手段は、ART継続抽選処理を行う(ステップS467)。具体的には、保留の格付けにより異なる継続抽選テーブルを参照して、ART継続抽選が行われる。その後、ステップS468に進む。
ステップS468では、演出制御手段は、ART抽選カウンタを1減算する。すなわち、保留1個に対して1回のART継続抽選が行われる。その後、ステップS469に進む。
次に、演出制御手段は、ART継続抽選に当選したか否かを判定する(ステップS469)。ART継続抽選に当選した場合には、「YES」の判定となり、ステップS470に進む。一方、ART継続抽選に当選しなかった場合には、「NO」の判定となり、ART遊技管理処理を終了する。
ART継続抽選に当選した場合(ステップS469でYES)、演出制御手段は、ARTゲーム数に40をセットする(ステップS470)。これは、実施例の1セットのART遊技のゲーム数である。その後、ステップS471に進む。
最後に、演出制御手段は、ART継続抽選フラグをOFFとする(ステップS471)。このフラグセットにより、次回のART遊技管理処理では、ART遊技中の処理に進むことになる。その後、ART遊技管理処理を終了する。
ART継続抽選に当選したとき付与されるゲーム数は、1セット分の40ゲームに限られず、任意のゲーム数とすることができる。また、ART抽選カウンタの値はリセットされないので、現在のカウント値を持ち越した状態でART遊技を継続することができる。
図24に戻り、ART遊技管理処理(ステップS453)が終了すると、ステップS454に進む。ステップS454では、演出制御手段は、遊技状態に応じた演出を選択する。その後、ステップS455に進む。
ステップS455では、演出制御手段は、選択した演出をセットする。これにより、遊技状態や入賞役に応じた演出が実行されるようになる。その後、入賞情報コマンド受信時処理を終了する。
再び、図22に戻り、入賞情報コマンド受信時処理(ステップS425)が終了すると、コマンド受信処理を終了する。
最後に、受信コマンドが入賞情報コマンドでなかった場合(図22:ステップS424でNO)を説明する。この場合、演出制御手段は、その他受信コマンドに応じた処理を行う(ステップS426)。これは、「メダル投入コマンド」、「遊技開始コマンド」、「入賞情報コマンド」以外のコマンドを受信した場合の処理である。詳細は省略するが、各受信コマンドに応じた処理となる。その後、コマンド受信処理を終了する。以上、副制御側で行われる処理について説明した。
以上のように、実施例の回胴式遊技機では、ART遊技状態において、特定役(レア小役)に当選した場合に、ART継続抽選の機会が付与される。このとき、ART継続抽選の当り期待度に応じた格付けがされ、液晶画面に格付けに基づく態様で前記継続抽選の機会を示す象徴(保留マーク)が累積表示される。これにより、遊技者が前記継続抽選に当選する可能性を予測することができるようになり、遊技の興趣を高めることができる。
上記の実施例は、本発明の一例であり、これ以外にも種々の変形例が考えられる。
今回、遊技者に有利な特典遊技としてART遊技を例示したが、本発明は、これに限られるものではない。特典遊技状態は、AT(アシストタイム)遊技やリプレイ役の当選確率を高くするRT(リプレイタイム)遊技であってもよい。
実施例では、ART継続抽選の機会を示す象徴を保留マークとしたが、保留マークの代わりにカードやチケット等の累積表示が可能な如何なる表示に変更してもよい。象徴の態様は、ART継続抽選の当り期待度に応じて様々な模様、色彩又は形状で表わされる。
「弱」の保留マークが連続した場合に保留マークが変化するタイミングは、保留マークが表示された直後、MAXBETボタン8を操作したとき、保留マークが使用され、表示位置を移動するとき等の任意のタイミングとすることができる。
また、保留マークの種類に応じて、参照する継続抽選テーブルを異ならせることが好ましいが、保留マークの種類と継続抽選テーブルとを常に対応させる必要はない。すなわち、「弱」の保留マークでも、実際には、「強」の場合の継続抽選テーブルを参照している場合があってもよい。
また、例えば、保留マークが10個あったとき、半分である5回連続してART継続抽選に外れた場合には、次回のART継続抽選の際に参照される継続抽選テーブルを当選率の高い継続抽選テーブルに変更するような救済措置を設けてもよい。
初めてART遊技状態に移行するまでのはまりゲーム数が多いほど、当選率の高い継続抽選テーブルを参照するようにしてもよい。これにより、ART遊技状態が継続し易くなり、はまりゲーム数の分が救済されるようになる。
実施例の回胴式遊技機では、MAXBETボタン8を長押しすることで、保留表示領域に表示しきれない保留マークを確認することができたが、方向キーや両方向に回転する選択手段であるジョグを備える遊技機では、これらを操作することで保留の全表示が可能となるようにしてもよい。
また、遊技者が保留表示領域に表示可能な保留マークの数を設定できるようにしてもよい。例えば、方向キーの上下キーで表示上限数を設定し、保留マークの確認を左右キーで行うようにすることができる。これにより、あえて保留マークを表示しないようにして、保留を消化していく対戦演出に期待するといった楽しみ方も可能となる。
以上、実施例として回胴式遊技機について説明したが、本発明は、これに限らず、パロット機等の他の遊技機にも適用可能である。