図1,図2は、本発明の車両用警報装置の好適な一実施形態を示している。図1に示すように、ケース本体1の上面にソーラーパネル2並びにスイッチ部3を配置し、ケース本体1の前面側内部にマイクロ波受信機4を配置し、ケース本体1の後面に表示部5と警報ランプ6と赤外線通信機7とを配置している。また、ケース本体1の上面側内部には、GPS受信機8を配置する。さらに、ケース本体1の一方の側面には、アダプタージャック9を配置し、他方の側面には電源スイッチ10並びにDCジャック11を配置する。また、ケース本体1内には、スピーカも内蔵されている。
図2に示すように、赤外線通信機7は携帯電話機12等の赤外線送受信機を内蔵した通信装置との間でデータの送受を行なう。アダプタージャック9は、メモリカードリーダ13を接続する端子である。アダプタージャック9にメモリカードリーダ13を接続することで、そのメモリカードリーダ13に装着されたメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込むことができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータは、新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などの更新情報があり、その更新情報が制御部18経由で車両用警報装置に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)され、データ更新がされる。データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)により実現できる。なお、データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報が登録されており、その後に追加された目標物についてのデータ等が上記のようにしてデータ更新される。また、データ更新は、赤外線通信機7を介して行なうこともできる。目標物の情報には、検出対象の速度測定装置の設置位置や、事故多発地点の情報が含まれる。
マイクロ波受信機4は、所定周波数帯のマイクロ波を受信するもので、その設定された周波数帯のマイクロ波を受信した場合に、その受信したマイクロ波の信号レベルを検出する。具体的には、その信号レベルであり電界強度に対応するRSSI電圧を利用する。
DCジャック11は、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。更に、本実施形態の目標物検出装置は、無線受信機15とリモコン受信機16を備えている。無線受信機15は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信機16は、リモコン(携帯機:子機)17とデータ通信をし、車両用警報装置に対する各種の設定を行なう。また、スイッチ部3も制御部18に接続され(図示省略)、リモコン17と同様の設定を行えるようになっている。
そして、制御部18は、上記の各種の入力機器(受信機等)から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器(表示部5,警報ランプ6,スピーカ20等)を利用して所定の警報・メッセージを出力する。なお、これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができるので、その詳細な説明を省略する。
また制御部18は、警報イベントの発生を監視しており、警報イベント発生時には、後述する所定の処理を実行する。ここで警報イベントは、要警報時に発生させるもので、例えば、無線受信機15で所定周波数(パトカー等の緊急車両から送信される信号の搬送周波数)の無線を受信した場合(以下「カーロケ受信時」と称する)に発生させる。また、警報イベントは、GPS受信機8で受信した位置情報がデータベース19に記憶された目標物の位置と所定距離になった際にも発生させる。
ここで本発明では、音による警報を行なう際の音量を、状況に応じて調整可能とした。具体的には、本第1実施形態では、図3に示すように、GPS受信機8の出力に基づき車速を求める車速検出手段たる速度検出部21と、基準速度を記憶保持する基準速度記憶部23と、速度検出部21が求めた車速を基準速度として基準速度記憶部23に格納する基準速度設定部22と、警報の基準音量を記憶保持する基準音量記憶部25と、その基準音量記憶部25に基準音量を記録する基準音量設定部24と、各記憶部23,25に格納された情報と速度検出部21にて求めた現在の車速から、警報音の音量を決定する音量決定部26と、その音量決定部26で決定した音量でスピーカ20から所定の警報を発するスピーカ制御部27と、を備えている。
速度検出部21における車速の算出は、GPS受信機8の出力に基づき算出する。すなわち、GPS受信機8は、位置情報を出力するので、その位置情報の履歴(少なくとも2つの位置情報)から移動距離がわかる。そして、GPS受信機で受信するGPS信号は、時刻情報が含まれているため、各位置情報を求めたときの時刻もわかるので、GPS信号に基づき移動距離とその移動にかかった移動時間から速度を算出することができる。もちろん、車速検出手段(速度検出部)は、このようにGPS受信機8の出力に基づいて車速を求めるものに限ることはなく、車速パルスのように車両から出力される車速に関連する情報に基づいて求めるようにしても良いし、車両から供給される電源の電源ノイズに基づいて速度を検出するものとしても良いし、別途車速センサ等を設けても良い。そして、速度検出部21で求めた速度(車速)v1は、音量決定部26と基準速度設定部22に与えられる。
一方、リモコン17には、「▲」,「▼」といった形状の音量設定ボタンが設けられており、「▲」のボタンは音量アップ、「▼」のボタンは音量ダウンの設定ボタンである。リモコン17は、押されたボタンの情報をリモコン受信機16へ送信する。リモコン受信機16は、リモコン17から受信したボタンの情報を制御部18内の基準音量設定部24に与える。また、ボタンの情報(音量アップ/ダウン)は、基準速度設定部22にも与えられる。
基準音量設定部24は、リモコン受信機16経由で取得するリモコン17からの指令に従い、基準音量記憶部25に現在の設定音量を記憶する。この記憶された設定音量が、基準音量となる。基準音量設定部24は、リモコン受信機16からの音量アップの情報を受け取った場合、基準音量記憶部25に記憶された音量を“+1”し、リモコン受信機16から音量ダウンの情報を受け取った場合、基準音量記憶部25に記憶された音量を“−1”する。なお、リモコン操作にともない、制御部18は、設定された音量に対応する音(サンプルの警報音等)をスピーカ20より出力する。ユーザは、その音を聞き、適切でないと判断した場合には、再度リモコン操作により音量の調整を行なう。そして、適切な音量と判断した場合には、特に操作をしない。これにより、最後の操作により設定された音量が、基準音量記憶部25に記憶保持され、当該音量が基準音量となる。
基準速度設定部22は、上述した音量のアップ/ダウンの指令を受信したときの車速v1を速度検出部21より取得し、設定速度v0として基準速度記憶部23に記憶する。この記憶された速度v0が、基準速度となる。
音量決定部26は、速度検出部21から与えられる現在速度v1と、基準速度記憶部23に記憶された基準速度v0との違いに基づき、基準音量記憶部25に記憶された基準音量を基準とした警報音の音量を決定し、その決定した音量をスピーカ制御部27に与える。スピーカ制御部27は、接近警報等を行なう際に、与えられた音量にてスピーカ20から警報を発する。
音量決定部26における音量決定処理は、例えば、警報しようとしたときの車両の現在速度と、基準速度との差を求め、その差に応じて、基準音量に対して音量を加算・減算する処理である。この処理を実行することで、警報音の音量が求められる。具体的には、制御部18を構成する上記の各部により、全体として図4に示すフローチャートの流れが実行される。
すなわち、基準音量設定部24は、基準音量を基準音量記憶部25に格納する(S1)。基準速度設定部22は、この基準音量の設定処理を契機としてそのときの速度(設定時速度)を取得し、その速度を基準速度記憶部23に格納する(S2)。この基準速度記憶部23に格納された速度v0が基準速度となる。
そして、制御部18は、警報イベントの発生を待つ(S3)。この警報イベントは、例えば、マイクロ波受信機4による所定周波数帯のマイクロ波の受信や、GPS受信機8にて検出した現在位置情報がデータベース19に格納している目標物と所定の位置関係にあるなどの検出対象の目標物(速度測定装置等)を検出した場合や、無線受信機15にてカーロケーターシステムにおける緊急車両から出力される電波その他の無線電波を受信した場合等がある。この警報イベントは、制御部18が持つ本来の機能であり、この警報イベントの発生が、音量決定部26やスピーカ制御部27等に与えられ、以下に示す音量決定並びにその決定した音量での警報出力が行なわれる。
なお、本実施形態では、上述したように基準音量の設定は、ユーザがいつでもリモコン操作をすることにより変えることができる。従って、一旦基準音量として設定し、警報イベント発生の待機中に、再度基準音量の設定処理が行なわれることがある。図4のフローチャートでは、係る状態について具体的に記載していないが、仮に、リモコン操作により基準音量の変更指令を受けた場合には、処理ステップS1に戻り、最初から処理が実行されるようになる。
一方、警報イベントが発生した場合、音量決定部26は、速度検出部21から出力される現在速度v1を取得し(S4)、基準速度記憶部23から基準速度v0を読み出すとともに、両速度の差(v1−v0)を求める(S5)。
速度差が“0または+”、つまり、現在速度と基準速度が同一か現在速度の方が基準速度よりも速い場合には、処理ステップ6に進み、増加量(n)を決定する。本実施形態では、速度差を複数の領域にわけ、速度差が速いほど、音量の増加量(n)が大きくなるようにする。また、多くの場合、基準音量の設定は、停車時(v0=0km)に行なうことが予想できるので、基準速度よりも現在速度が速い場合でも、時速30km程度以下の走行速度では、基準音量で警報しても十分良く聞こえると思われるからである。そして、基準音量+n(db)が、警報の音量に決定され、その情報に基づき、スピーカ制御部27は、その決定した音量で警報を発する(S7)。
一方、v1−v0が負の場合、現在速度が基準速度よりも遅いので、処理ステップS8に飛び、基準音量を警報音の音量に決定し、その情報に基づき、スピーカ制御部27は、その決定した音量(基準音量)で警報を発する(S8)。
このようにすれば、基準音量を設定した際の車速である基準車速と、速度検出部21によって検出された車速(例えば現在速度)との違いに対して音量を調整するので、ドライバーに対して、従来の単に車速に応じて音量を調整する場合に比べ、より確実に速度測定装置への接近の警報を伝えることができる。
そして、車両の速度が基準車速を超える場合または基準車速以上の場合には、エンジン音、走行音が大きくなるが、それに伴い警報の音量も基準音量よりも大きな音量となるので、確実に警報音をユーザに報知することができる。しかも、速度差が大きくなる度、増加する音量も大きくするので、その効果はなおさらである。また、車両の速度が基準車速以下または基準車速未満の場合には音量の調整を行なわないので、車速が遅くなり、音量もそれにつれて小さくなってしまうなどの事態を避けることができる。このようにして、ユーザが警報を聞き逃してしまうことを防止できる。
また、上述した実施形態では、基準音量設定部24は、リモコン操作に基づいて音量を増減する機能を備えたが、本発明はこれに限ることはなく、例えば、ハードウェアまたはソフトウェアによって設定する所定の音量(例えば初期音量等)を基準音量に設定するものでもよい。この場合、所定のスイッチの操作がされた場合、そのときの車両の車速を基準速度とするようになる。
また、基準音量記憶部25に設定された基準音量と、基準車速記憶部23に記憶された基準車速とは、例えば、電源が遮断された場合にも保持する不揮発性メモリで構成されると良い。このようにすれば、ユーザは毎度音量を設定しなくても済むので好ましい。特に車両から電源の供給を受けている場合、一般にエンジンを切って車両のキーを抜くと、車両用警報装置への電源の供給が遮断される場合が多い。このような構成であっても、キーを抜いて車両から降りるたびに音量を再設定する手間がかからなくて済む。
図5,図6は、本発明の第2実施形態を示している。本実施形態は、警報対象物に応じた警報すべき車両の速度である要警報速度を記憶する警報対象物警報速度記憶部28を備える。この警報対象物警報速度記憶部28は、制御部18内のバッファから構成され、この警報対象物警報速度記憶部28に格納される要警報速度は、たとえば、図2に示すデータベース19に記憶されており、そこから抽出して格納されるものである。もちろん、警報対象物警報速度記憶部28は、必ずしも制御部18内に設ける必要はなく、データベース19内に設けてもよい。
音量決定部26は、速度検出部21から取得した現在速度v1が、警報対象物警報速度記憶部28に記憶された現在警報対象となっている目標物に関連付けられた要警報速度に満たない場合には、車両の現在速度v1が基準車速v0を超える場合であっても、音量調整を行なわないようにした。つまり、図6に示すように、本実施形態では、図4に示すフローチャートにおける処理ステップS4とS5の間に、v1が要警報速度未満か否かの判断を行う処理ステップS9を設けた。よって、処理ステップS4を実行後にv1が要警報速度未満の場合(S9でYes)には、処理ステップS8に飛び、音量決定部26は、警報音の音量を基準音量に決定する。その他の処理は、上述した第1実施形態と同様である。
一例を挙げると、警報対象物が、最高速度が時速60kmの道路に設置された速度測定装置である場合に、要警報速度として例えば時速60kmと設定する。この場合、車両の速度が時速0kmのときに基準音量が設定された場合であって、現在の車両の速度が時速50kmで走行中とすると、図4に示す処理ステップS6では、差が50kmとなるので増加量nは3dBとなるが、本実施形態では、要警報速度に達していないので、その差を見ることなく、音量調整が行なわれない(基準音量のまま警報する)こととなる(図6参照)。
このようにすれば、ドライバーがうっかり速度を超過しそうな場合にのみ、その状態を気づかせる警報音量で警報することができるとともに、要警報速度に満たない場合には音量調整を行なわないため、基準音量で警報がなされることとなり、利用者が警報を煩わしく感じることを防止できる。
なお、処理ステップ6における増加量nは、30km/h以下の場合には0とし、警報時の音量は、基準音量にndBアップに調整するように制御したが、結果として30km/h以下の場合には、調整後の音量は基準音量と同じ音量となる。従って、処理ステップS5の判断は、“v1−v0>30km/h”とし、その判断がNoの場合には処理ステップ8に飛び、基準音量で警報するようにし、その判断がYesの場合に処理ステップS6に飛び、速度に応じた増量nを決定するようにしてもよい。また、上記のいずれの場合も、処理ステップS6における増量分は、速度により異なるようにしたが、増量を固定値としても良い。
また、停止中に設定した音を時速60km/hで聞いた場合と、時速60km/hで設定した音を120km/hで聞いた場合では、同じ差が60km/hであっても後者の方が聞き難いことが多々ある。これは、速度の増加分が同じでも、基準となる速度が変わると、室内の音の音量の増加分が異なる(高速の方が大きい)ためと予測できる。従って、本実施形態のように、設定時速度+30km/hで音量アップするようにすると、仮に停車時(基準速度:0km/h)に基準音量を設定した場合、時速40km/hで走行した場合でも設定した基準音量より大きな音が出てしまい、殆ど基準音量で警告する事が無くなることが予測できる。従って、最低要警報速度を設定しておき、これに満たない場合には、基準音量で警報するようにしてもよい。例えば、最低要警報速度を50km/hに設定すれば、停止中・低速走行中には基準音量で警報することができる。
図7は、本発明の第3実施形態を示している。本実施形態では、警報対象が速度測定装置(オービス(登録商標))の場合、現在速度が、制限速度+所定時速(例えば30km/h)以上でない場合には、音量調整を行なわず、基準音量で警報を発するようにした。すなわち、道路ごとに制限速度を記憶する。この制限速度は、データベース19に記憶されている場合にはそれを利用しても良いし、別途記憶手段を設け、そこに記憶しても良い。
基準音量設定部24は、基準音量を基準音量記憶部25に格納する(S11)。基準速度設定部22は、この基準音量の設定処理を契機としてそのときの速度(設定時速度)を取得し、その速度を基準速度記憶部23に格納する(S12)。この基準速度記憶部23に格納された速度v0が基準速度となる。
そして、現在位置が速度測定装置の手前*km(*は、“0.5”,“1”等)の警報ポイントに来たことを制御部18が認識して警報イベントが発生するのを待つ(S13)。
“速度測定装置の手前*km”という警報イベントが発生した場合、音量決定部26は、速度検出部21から出力される現在速度v1を取得する(S14)。そして、音量決定部26は、GPS受信機8が求めた現在の位置情報から、データベース19にアクセスして走行中の道路の制限速度を取得し、現在速度が制限速度を所定速度(本例では、30km/h)以上超過しているか否かを判断する(S15)。なお、制限速度は、上記のようデータベース19に記憶したものを用いるものに限られることはなく、別途用意しても良いし、さらには、個々の道路ごとに設定するのではなく、例えば50km/h,60km/hのような固定値としても良いし、道路種別に合わせて一般道路は50km/hや60km/hとし、高速道路は80km/hや100km/hのようにしても良い。このように固定値を採ることで、制御は簡易化される。そして、超過していない場合(S15はNo)、処理ステップS18に飛び、基準音量を警報音の音量に決定し、その情報に基づき、スピーカ制御部27は、その決定した音量(基準音量)で警報を発する(S18)。
一方、制限速度から所定速度(本例では、30km/h)以上超過している場合には、基準速度と現在速度との差(v1−v0)を求め、現在速度の方が基準速度よりも30km/h以上速いか否かを判断する(S16)。そして、速度差が“+30km/h以上”(S16でYes)の場合、音量決定部26は、基準音量よりも所定量だけ増量した音量を今回の警報音の音量に決定する。この増加する音量は固定値としても良いし、図4の処理ステップS6に示すように、速度に応じて適宜設定しても良い。そして、スピーカ制御部27は、その決定した音量で警報を発する(S17)。
また、基準速度と現在速度との差(v1−v0)を求め、現在速度の方が基準速度よりも30km/h未満(基準速度以下の場合も含む)の場合(S16でNo)、音量決定部26は、基準音量を警報音の音量に決定し、その情報に基づき、スピーカ制御部27は、その決定した音量(基準音量)で警報を発する(S18)。
図8は、本発明の第4実施形態を示している。制御部18における位置情報に基づく目標物(速度測定装置等)への接近警報は、警報対象への接近度合いに応じて複数の段階で行なうことが多々ある。このような警報形態を取る車両用警報装置において、警報対象物への接近度が相対的に低い段階での接近警報時の車両の速度(車速)を第一速度v1として記憶しておき、その警報対象物への接近度が相対的に高い段階での接近警報時の車両の速度(車速)を第二速度v2とする。そして、第二速度v2と第一速度v1の関係から減速していることが確認できた場合には、基準音量で警報を発し、減速していない場合には、上述した各実施形態と同様に基準速度と比較し、音量を決定するようにする。
具体的には、図8に示すように、基準音量設定部24は、基準音量を基準音量記憶部25に格納する(S21)。基準速度設定部22は、この基準音量の設定処理を契機としてそのときの速度(設定時速度)を取得し、その速度を基準速度記憶部23に格納する(S22)。この基準速度記憶部23に格納された速度v0が基準速度となる。
そして、現在位置が“速度測定装置の手前a km”(aは、例えば“1”等)の比較的遠い警報ポイントに来たことを制御部18が認識して警報イベントが発生するのを待つ(S23)。
“速度測定装置の手前a km”という警報イベントが発生した場合、音量決定部26は、基準音量を警報音の音量に決定し、その情報に基づき、スピーカ制御部27は、その決定した音量(基準音量)で警報を発する(S24)。また、音量決定部26は、速度検出部21から出力された現在速度を取得し、v1として記憶保持する。
その後、同一の速度測定装置の手前b km(aは、例えば“0.5”等)の比較的近い警報ポイントに来たことを制御部18が認識して警報イベントが発生するのを待つ(S26)。なお、この同一の速度測定装置の手前b kmの警報イベントが発生する前に、別の速度測定装置との距離がa kmとなるような警報イベントが発生することがあるが、その場合には、それぞれの速度測定装置についてのv1を関連付けて記憶保持し、対応する速度測定装置との距離がb kmになるのをそれぞれ待つことになる。
そして、S26の警報イベントが発生したならば、音量決定部26は、そのとき取得する現在速度をv2とするとともに(S27)、GPS受信機が求めた現在の位置情報から、データベース19にアクセスして走行中の道路の制限速度を取得し、現在速度v2が制限速度よりもさらに所定速度(本例では、30km/h)超過しているか否かを判断する(S28)。そして、超過していない場合(S28はNo)、処理ステップS32に飛び、音量決定部26は、基準音量を警報音の音量に決定し、その情報に基づき、スピーカ制御部27は、その決定した音量(基準音量)で警報を発する(S32)。
一方、現在速度v2が制限速度から所定速度(本例では、30km/h)以上超過している場合には、速度測定装置からa km手前の時に記憶した速度v1と現在速度v2との差を求め、減速しているか否かを判断する(S29)。この減速しているか否かの判断基準は、誤差や、ユーザの意思により確実に減速していることがわかることを考慮し、10km/hのマージンを取るようにした。そして、10km/hよりも減速している場合(S29でYes)には、処理ステップS32に飛び、音量決定部26は、基準音量を警報音の音量に決定し、その情報に基づき、スピーカ制御部27は、その決定した音量(基準音量)で警報を発する(S32)。
また、10km/hよりも減速していない場合(加速している場合も含む)には、基準速度v0と現在速度v2との差(v2−v0)を求め、現在速度の方が基準速度よりも30km/hよりも速いか否かを判断する(S30)。そして、現在速度の方が基準速度よりも30km/h未満(基準速度以下の場合も含む)の場合(S30でNo)、音量決定部26は、基準音量を警報音の音量に決定し、その情報に基づき、スピーカ制御部27は、その決定した音量(基準音量)で警報を発する(S32)。一方、現在速度v2が基準速度v0よりも30km以上速い場合(S30でYes)、音量決定部26は、基準音量よりも所定量だけ増量した音量を今回の警報音の音量に決定する。この増加する音量は固定値としても良いし、図4の処理ステップS6に示すように、速度に応じて適宜設定しても良い。そして、スピーカ制御部27は、その決定した音量で警報を発する(S31)。
本実施形態によれば、1回目の警報後、スピードが落ちない場合(ドライバーが警報を気づいていないと判断)、2回目の警報時に音量を上げて警報することで確実にドライバーに警報を伝えることができる。例えば、車両の速度が時速60kmの際に基準音量が設定された後、高速道路を時速120kmで走行しているとする。この場合、基準音量で、まず「1km先に速度測定装置があります」と基準音量で警報し、そのままのスピードで走行して2回目の警報地点にきた場合には、音量を上げて「500m先に速度測定装置があります」と警報する。一方、時速120kmからスピードダウンがあった場合は設定音量(基準音量)で警報することで、大きな音で警報されることの煩雑さを解消する。
図9は、本発明の第5実施形態を示している。本実施形態では、車室内音状況検出部30を設けている。この車室内音状況検出部30は、車室内の音に影響を与える車両の状況を検出する手段であり、たとえば制御部18に接続されたマイクロフォン等により実現できる。この車室内音状況検出部30の出力が、音量決定部26に与えられる。音量決定部26は、車両の速度に加えて、車室内音状況検出部30の出力も加味して音量を決定する。
すなわち、同じ車速の場合でも、ギヤ比によりエンジン音が違ってくる。従って、たとえば、基準音量を設定したときの速度を基準速度と、現在速度が同じ場合、上記の各実施形態では、基準音量で警報が発せられることになる。しかし、加速中や、長い下り坂を走行しているなど、基準速度設定時のギヤ比よりも現在のギヤ比が低い場合には、エンジン音が大きくなる。また、高速道路を時速100km/h・2500rpmで走行中に基準音量にセットした場合において、制限時速50km/hの一般道を時速80km/h・4000rpmで加速中は、通常であれば、設定時よりスピートが遅いため、音量は基準音量となる。しかし、基準音量の設定時より回転が高い(例えば1000rpm以上とか)ため、室内での音は大きくなる。すると、基準音量では聞き取りにくくなるおそれがあるので、基準音量よりも所定量だけ増量した音量で警報するようにした。
また、例えば、車室内音状況検出部30としては、車両から供給される電源の電源ノイズに基づいて車室内の音の状況を検出するものとしてもよい。例えば、車両から供給される電源の電源ノイズからエンジンの回転数を求め、通常の速度の回転数に比較して回転数が高い場合、設定した時の速度であっても、音量を上げて警報する。またさらに車室内音状況検出部30としてギアポジションの情報を車両から取得し、これを加味して音量調整するようにしてもよい。例えば、ギヤ比が低く、エンジン音が大きい場合(加速時または長い下り坂を走行していると推定される場合)には、接近警報の音量を大きくする。
このギヤ比の違いに基づく車室内音状況の相違・変化を検出するための車室内音状況検出部30は、たとえば、上述したようにマイクロフォンを用い、車室内の音のレベルを検出するようにしてもよいし、車両から供給される電源の電源ノイズからエンジンの回転数を求めるものでもよいし(通常の速度の回転数に比較して回転数が高い場合に警報音の音量を大きくする)、ギアポジションの情報を車両から取得するようにしてもよい(ギヤ比が低い場合には音量を大きくする)。
さらに、車室内の音に影響を与える車両の状況としては、上記の車両の値動作状況(ギヤ比・エンジン穏当)に限ることはなく、たとえば、カーステレオ等のAV使用中か否か(使用中の方が、音(ノイズ)が大きいので、警報音の音量を大きくする)や、雨天/晴天のように天候(雨天の方が、雨音や水切り音などで警報が聞き難くなるので警報音の音量を大きくする)や、窓の開閉状態(窓が閉じているときの方が窓があけてあるときよりも室内の音は静かなため、窓が閉じているときより桃度が開いているときの方が警報の音量を大きくする)などがある。そして、車室内音状況検出部30は、上記の各種の状態・状況を直接或いは間接的に検出する各種のセンサ等となる。
そして、音量決定部26は、車室内音状況検出部30の出力も加味して音量を決定する。具体的には、たとえば、制御部18が、図10に示すフローチャートを実行するように機能することで実現できる。図において、音量決定部26は、現在速度が基準速度よりも遅いと判断した後(S5でNo)、車両の状況が車室内の音に影響を与える状態か否かを判断し(S70)、影響を与えない(S70でNo)場合には警報の音量を基準音量に決定する。一方、音量決定部26は、影響を与えると判断した(S70でYes)場合には、増量分nに警報の所定値(たとえば、3dB)をセットし(S71)、処理ステップS7に飛ぶ。これにより、基準音量に対し、所定量だけ増加した音量で警報が発せられる。
また、現在速度が基準速度よりも速い場合(S5でYes)、処理ステップS6にて速度差に応じてnの値が設定されるが、この処理の後で、車両の状況が車室内の音に影響を与える状態か否かを判断し(S72)、影響を与えない場合にはそのnの値のまま基準音量をアップして警報し(S7)、影響を与える場合には、nの値を所定量(たとえば3dB)だけさらに加算した値を新たなnとし(S73)、新たなnの値で基準音量をアップして警報する(S7)。
ここで、車両の状況が車室内の音に影響を与える状態か否かの判断は、たとえば、閾値を設け、車室内音状況検出部30の出力が閾値を超えた場合には、影響を与える状況にあると判断するようにすることができる。また、速度と同様に、基準音量を設定した際の車室内音状況検出部30の出力を基準車両状態としてメモリ(基準車両状態記憶部)に記憶保持しておき、現在の車両の状態が基準車両状態よりも車室内の音に影響を与えるような値(所定のマージンを設けても可)の場合に、影響を与える状況にあると判断することもできる。たとえば、窓閉時に基準音量が設定された場合に、警報時に窓開であった場合には、接近警報の音量を上げる音量調整を行なう。
さらに、増量する値であるが、上記のように一定値ではなく、状況に応じて変化させても良い。すなわち、たとえば車室内音状況検出手段30がマイクロフォンのように音量を求めることができるものの場合、基準音量の設定時の車室内音状況検出部30の出力と、現在の車室内音状況検出手段30の出力とを用いS/Nを求め、たとえば、現在の値がX[dB](たとえば3dB)上昇している場合には、警報音の音量もX[dB](たとえば、3dB)上昇させるといようにすることができる。車室内音状況検出部30が車両から供給される電源の電源ノイズに基づいて車室内の音の状況を検出するものの場合、そのノイズのS/Nを求め、上記と同様にS/Nの増量分(X[dB])だけ音量も増量するようにすることができる。なお、ノイズ検出は、例えばBPF+積分器とした簡単な検出器により実現できる。
また、上記の各実施形態を前提とし、音量決定部26は、現在速度が制限速度以下(制限速度から所定の時速だけマージンをとった速度以下)の場合に、警報の音をミュート(音量=0)にする決定をする機能を持たせると良い。また、音量決定部26が音量を0にするのではなく、制御部18の機能として、別途ミュートする機能を設け、たとえば、スピーカ制御部27に対してミュート指示を与えることで、音による警報の出力をなくすようにしてもよい。また、このミュート機能を作動させた場合、音量決定部26は各実施形態のように現在速度等の情報に基づいて音量を決定する処理を行なっても良いし、係る音量決定処理を行なわなくても良い。
このようにすれば、例えば渋滞時など警報の不要なときに警報がされてしまうことを防止できる。なお、例えば、警報は、音をミュートする一方、表示は行うようにしてもよい。なお、制限速度は、警報対象物の位置情報と対応付けて記憶しておき、GPS受信機8で検出された車両の位置と警報対象物の位置情報とに基づき当該警報対象物の位置情報に対応付けて記憶された制限速度を用いるが、簡易的に、固定値としても良い。
ところで、たとえば、接近警報のように、速度測定装置の手前側の所定距離になったときに警報を発し、その所定距離を複数距離設定(たとえば1kmと500m)することで、目標物である速度測定装置に接近していくにつれて、複数回警報が発せられるようにしたものがある。このような接近警報システムを採用した車両用警報装置において、上記のように、現在速度が制限速度以下等の場合にミュートをする機能を設けた場合、たとえば、いずれの警報ポイントにおいても、ミュートされた状態となった場合、本来警報が発せられるべきポイントを通過したことを気付かずに、それ以降、目標物までの間で加速し、制限速度を超えてしまうことがあり得る。
そこで、全ての警報ポイントでミュートされた場合には、最終警報を発するようにすると良い。一方、本実施形態では、一度でも警報(1km又は500m手前)した場合は最終警報はしないようにした。図11は、本発明の第6実施形態を示しており、本実施形態では、上記のミュートによる影響を解消するためのものである。まず、前提として、上述した各実施形態と同様に、基準音量の設定を行なっている。このとき、基準速度や、基準車両状態(基準音量の設定時の車室内の音に影響を与えるような状態の程度を示す値)等の必要な情報も記憶保持する。そして、カウント値mtを0にリセットする(S41)。
そして、制御部18は、現在位置が速度測定装置の手前a km(aは、例えば“1”等)の比較的遠い警報ポイントに来たことを認識すると(S42)、現在速度が制限速度以下であるか否かを判断し(S43)、制限速度以下の場合には、警報音をミュートすることを決定し、所定の処理を実行する(S44)。所定の処理は、たとえば、スピーカ制御部27に対してミュート指示を行なったり、警報自体を行なわないように決定したりするものでもよい。また、他の実施形態と同様に、警報ポイントに来たことにともない制御部18から警報イベントを発せられるのを待ち、音量決定部26が、処理ステップS43の判断を行ない、Yesの場合に音量を0に決定し、スピーカ制御部27が音量0で警報出力、つまり、ミュートと同様の処理をするようにしても良い。さらにまた、警報音をミュートすればよいので、表示部5やランプ6等を用いた視覚による警報は行なうようにしても良い。このようにすると、警報音が鳴らずに耳障りではないとともに、表示部5等の視覚による警報がされることから、速度測定装置等の警報対象の目標物の存在を知ることができるので好ましい。そして、このように警報音をミュートした場合、カウント値mtを1加算する。
一方、現在速度が制限速度よりも速い場合(S43でNo)、音による通常の警報(接近警報)を行なう(S45)。本発明では、上述した各実施形態のように、音量決定部26が現在速度等に基づいて警報音の音量を決定(基準音量のまま或いは調整)し、その決定した音量でスピーカ制御部27が警報音を発する。なお、このとき合わせて視覚による警報を併用するのを妨げないのは、各実施形態と同様である。
次に、同一の速度測定装置の手前b km(bは、例えば“0.5”等)の比較的近い警報ポイントに来たのを待ち(S47)、警報ポイントに来ならば、上記と同様に現在速度が制限速度以下か否かの判断を行なう(S48)。そして、制限速度以下の場合には警報音をミュートし(S50)、カウント値mtを1加算する(S51)。一方、現在速度が制限値を超えている場合(S48でNo)、音による通常の警報(接近警報)を行なう(S49)。この処理は、処理ステップS45における処理と同様である。
また、処理ステップS45とS49による警報であるが、図8に示す第4実施形態と同様に、S45では目標物から比較的遠い警報ポイントであるので基準音量で警報し、S47では目標物から比較的近い警報ポイントであるので現在速度等を加味して音量を決定し警報を発するようにしてもよい。
次いで、制御部18は、GPS受信機8で検出された現在位置から、車両が、速度測定装置等の警報対象の目標物の設置位置(ポイント)を通過したか否かを判断する(S52)。そして、通過していない場合には、カウント値mtが2であるか否か、つまり、全ての警報ポイント(本実施形態ではa,bの2カ所)で警報音をミュートしたか否かを判断する(S53)。mtが0または1の場合、少なくとも一方の警報ポイントで音による警報を行なっているので、処理ステップS52に戻りポイント通過するのを待ち、ポイントを通過したならば、制御部18は、通過通知(「○○を通過しました」等の音声メッセージ等)を行なう(S56)。
一方、mt=2の場合(S53がYes)、現在速度が制限速度よりも10km/h以上か否かを判断する(S54)。この制限速度は、位置情報に基づき走行中の道路と関連づけられている制限速度としても良いし、たとえば50km/h等の固定値としても良い。そして、制限速度よりも10km/h以上となった場合には、ミュートしていたため速度測定装置等の存在に気付かない(表示部等による警報があってもそれを見落としている)ことが予測できるので、最終警報を発する(S55)。この最終警報は、音を含む警報であり、たとえば、「この先に、○○があります」(○○は、目標物の種類)や、「この先、XX先に、○○があります」(XXは目標物までの距離(現在位置と目標物の位置から算出),○○は、目標物の種類)等のメッセージを出力することができる。
この最終警報をすることなく、ポイントを通過した場合には、通過通知を発することになる(S56)。また、最終警報を発したならば、そのままポイントを通過するのを待ち(S57)、通過したならば通過通知を発する(S56)。
図12は、本発明の第7実施形態を示している。本実施形態では、車両の減速を検出する減速検出部32を備えている。スピーカ制御部27は、警報(接近警報)中に減速検出部32によって減速が検出された場合には、警報(接近警報)の音量を下げる(ミュートを含む)ように制御する。減速検出部32は、例えば、速度検出部21から現在速度を取得し、その履歴を管理することで、速度低下を認識するようにしたり、加速度センサ等により負の加速度を検出したりするなど各種の態様により実現できる。つまり、図12では、制御部18内に設けているが、センサと別部材で構成していてももちろん良い。
本実施形態によれば、例えば、警報対象物への接近警報中に減速した場合、ドライバーが接近警報を認識したと推定されるため、ミュートまたは警報音の音量を下げる。これにより、ドライバーが気づいているにもかかわらず大きな音量で警報がされることがなくなり、ドライバーに無用なストレスを与えることを防止できる。その他の構成並びに作用効果は、上記の各実施形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
図13は、本発明の第8実施形態を示している。本実施形態では、車両が停車状態であるか否かを判定する停車状態判定部33を設けている。スピーカ制御部27は、停車状態判定部33によって停車状態と判定された場合には、警報(接近警報)の音量を下げる(ミュートを含む)ように制御する。
停車状態判定部33は、速度検出手段によって検出した現在速度を取得し、それに基づいて停車状態であるか否かを判定するようにしてもよいし、例えばエンジン回転数を検出し、アイドリング状態のエンジン回転数を記憶しておき、記憶したアイドリング状態の回転数と現在の回転数がほぼ一致する場合には、停車と判別するようにしたり、振動センサを設け振動が所定の閾値以下の場合に停車していると判別するなどの各種のものを用いることができる。特に、速度検出部21の出力に基づかない方式を採るようにすれば、GPS非測位時のように速度が取得できない場合においても停車状態か否かを判定できる。
停車していて本来警報が特になくても良い状態のとき、大きな音量等で警報がされることがなくなり、ドライバーに無用なストレスを与えることを防止できる。その他の構成並びに作用効果は、上記の各実施形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
また、上記の第7,第8実施形態において、例えば、警報種別に応じて音をミュートまたは小さくする態様を異なるものするとよい。例えば、警報機能として所定のマイクロ波受信時に警報する機能と、例えばカーロケーション信号を含む電波のように所定の電波の受信時に警報する機能とを有する場合、所定のマイクロ波受信時には音をミュートし、所定の電波受信時には音を小さくするなどである。このように、警報種別に応じた注意喚起をユーザに対して適切に行なうことができる。
図14は、本発明の第9実施形態を示している。本実施形態では、位置推定部34を設けている。この位置推定部34は、GPS受信機12にて車両の位置を検出できないエリア内等において、車両の位置を推定するものである。この位置推定部34は、例えば車両の速度を求める速度検出部21によって得た車速と時間から走行距離を求めて位置を推定するようにしてもよいし、速度検出部21とは別の加速度センサ等の検出手段を用いて当該加速度から走行距離を求めて位置を推定するようにしてもよい。また、位置推定部34は、車両から供給される電源の電源ノイズに基づいて速度を検出して走行距離を推定するものとしてもよい。走行距離から位置を推定する際には、GPS受信機8にて位置が検出できなくなった地点から、接近警報を必要とする位置の方向へ向かっているものとして位置を推定すると、簡易な制御で位置を推定できる。また、ステアリング(ハンドル)の操作状況などを検出して位置を推定するようにすると、より正確な位置を推定できるので好ましい。
さらに、GPS受信機12によって車両の位置を検出できないエリア内にあって接近警報を必要とする位置に備えて事前警報を発する位置情報を記憶しておく事前警報位置記憶部39を備える。この事前警報位置記憶部39は、データベース19に格納した情報を利用することもできる。
警報音の制御は、以下のようにする。まず、制御部18(音量決定部26)は、事前警報位置記憶部39に記憶された事前警報位置に車両の位置があった場合に、基準音量で警報を発するとともにその事前警報時の車両の速度を記憶しておく。音量決定部26は、位置推定部34によって推定された車両の位置が接近警報を必要とする位置に達した場合、車両の現在速度を取得し、その取得した現在速度が、記憶保持している事前警報時の車両の速度よりも遅くなっていない場合には、警報音の音量を基準音量よりも大きな音量に決定する。
具体的には、例えばGPS受信機12のGPSアンテナから衛星への見通しが悪いときには車両の位置を検出することができない。このような車両の位置を検出できないエリアとしては、例えばトンネル内や都市高速下の国道などが挙げられる。例えばトンネルの場合、トンネルを出た直後に警報対象の速度測定装置が設置されている場合があるが、このような場合、トンネル内でGPS受信ができず、警報対象に接近していることが検知できずに警報を報知できない場合がある。そこで、トンネルに入る前のGPS受信が可能なポイントを事前警報位置として記憶しておき、このポイントにおいて基準音量で事前警報を発する。そしてこの警報時の車両の速度を記憶しておき、接近警報を必要とする位置に達したと推定された際の車両の速度が事前警報時の車両の速度よりも遅くなっていない場合には、接近警報の音量を基準音量よりも大きな音量として警報を行なう。
このようにすれば、例えばトンネル入口で、設定音量(基準音量)で「トンネル出口に速度測定装置があります」などの事前警報がされる。そして、トンネル内にて減速がされなかった場合や加速した場合には、位置推定部34の出力により警報位置に位置したときに音量を上げて「トンネル出口に速度測定装置があります」と再度警報がされる。
図15は、本発明の第10実施形態を示している。本実施形態では、前記接近警報の対象となった警報対象物の数をカウントする警報対象物数カウント部35(警報対象物の数は、メモリ36に格納する)と、その警報対象物数カウント部35によってカウントされた警報対象物の数を報知する警報対象物数報知部37と、を備える。つまり、警報対象物数カウント部35は、制御部18が警報対象物を検知した場合、メモリ36に格納した警報対象物の数を1つインクリメントする。接近警報のように、同一の警報対象物について複数回警報を行なうような場合には、警報対象物の数としては1つとして計数する。警報対象数報知部37は、所定の条件を満たしたときに自動的に、或いは、スイッチ部やリモコン17に操作によるユーザからの要求に従い、メモリ36に格納された警報対象物の数を読み出すとともに、表示部5やスピーカ20等の出力手段に出力する。表示部5に表示する場合には、警報対象物の名称やアイコンとともに、カウントされた警報対象物の数を数値やグラフで表示するとよい。このようにすれば、ユーザは接近警報の対象となった警報対象物の数を知ることができる。
警報対象物の数のカウントは、例えば、車両用警報装置の起動時から開始するようにし、車両用警報装置の終了時(停止時)にカウントされた警報対象物の数を報知するようにしてもよい。またスイッチ等の入力手段からカウントの開始と、報知の指示を入力するようにし、これらの指示にしたがって、カウントの開始、警報対象物の数の報知を行なうようにしてもよい。車両用警報装置の終了時とは例えば車両用警報装置の電源を切るためのスイッチ10が押下されたことを検出した場合としてもよい。また例えば車両用警報装置に対して電源の供給が開始された際にカウントを開始し、電源の供給が遮断された際に警報対象物の数の報知を行なうようにしてもよい。この場合には、電源が供給されない場合においても車両用警報装置が動作するように補助電源手段(例えばバッテリ・太陽電池等)備え、補助電源手段によりこれらの機能を動作させるとよい。
またエンジン動作検出手段を備え、エンジンの動作が開始した場合にカウントを開始し、エンジンの動作が停止したことを検出した場合(例えば振動センサなどによってエンジンの振動が検出されなくなった場合など)に警報対象物の数の報知を行なうようにしてもよい。
なお、接近警報以外に警報対象物が存在する場合には、警報対象物数カウント部35は、これらの警報対象物についてもカウントするようにしてもよい。このとき、警報対象物数カウント部35は、警報対象物の種類ごとに警報対象となった警報対象物の数をカウントし、警報物数報知部37は、警報対象物の種類ごとにカウントされた警報対象物の数を報知するようにすると特によい。このようにすれば、どの警報対象物がどれだけ警報対象となったかが分かる。
また、音量調整の対象となった警報対象物の数と、音量調整の対象とならなかった警報対象物の数を別にカウントするようにしてもよい。特に、音量をミュートした警報対象物あるいは音量を下げた警報対象物の数を、基準音量で報知した警報対象物の数とを別にカウントして、それぞれの数を報知するようにしてもよい。
例えば、乗車してから降車するまでの間に通過した警報対象物のポイント数を自動または操作に基づいて表示するようにすれば、使用者に、警報対象物の数を知らせることができ、ユーザは警報対象物の数を知ることができる。その結果、ユーザの安全運転への意識を高めることができる。また、制限速度以下で走行中はミュートさせる構成の場合などには、気づかないで通過した所(警報対象物)を認識させることもできる。
また、例えば、乗車(例えば車両用警報装置に電源が供給)してからの経過時間、または、乗車時の時間を表示する機能を備えるとなおよい。例えば、横軸を走行時間、縦軸を車速に設定し、その軌跡をグラフに表示させる。またグラフ上には、制限速度の軌跡も併せて表示させる。このように制限速度をグラフ上に表示する事で、制限速度に対してどの程度オーバーして来たかを一目で知る事が出来る。また、ユーザ操作等に基づき時間軸方向に拡大表示させるようにしてもよい。このように拡大表示すれば、急加速・急発進の度合いも分かる。
さらにまた、この警報対象物数をカウントするとともに、所定の条件でそのカウントした数を報知する機能は、基準速度(基準状態)と現在速度(現在の状態)に基づいて音量を調整する機能がない車両用警報装置にも適用することができる。
また、上記の各実施形態を前提とし、以下の各種の変形例を追加することができる。まず、制御部18は、基準音量よりも大きな音量で警報する場合に、基準音量で警報する場合とは異なる表示態様で表示部5への警報対象物への接近警報の表示を行うようにするとよい。このように、警報(接近警報)について、基準音量で警報を行なう場合と基準音量よりも大きな音量で警報する場合とで、音量だけでなく、表示(LED・LCD)も含めて変化を付けることで、例えばカーステレオやTV等の音量アップ状態で聞こえ難い場合などにも、ドライバーに対してより警報を確実に伝えることができるといった効果を発揮する。
また、制御部(スピーカ制御部27)は、接近警報中は、音量の調整を行なわないようにすることができる。つまり、音量決定部26は、警報を発する前にそのときの音量を決定したならば、スピーカ制御部27はその決定した音量で今回の警報を継続して行なう。このようにすれば、警報中に車両の速度が変わった場合において、警報中の音量が変わってしまい、ユーザに違和感を与えることを防止できる。
さらにまた、基準車速記憶部23に記憶された基準車速が、所定の高速走行車速以上の場合には、音量調整として音量ダウンはしないようにすることができる。このようにすれば、例えば、高速走行時に基準音量を設定した場合、その後、車両の速度が低速(例えば高速道→一般道)になっても音量のダウンはしない。したがって、高速道をおりて一般道へ入った場合にも、高速道で設定した基準音量のままで警告がなされるため、一般道での警告の聞き逃しがなくなる。高速道から一般道へ移動した場合には、カーステレオ等の音量が高速道走行時のままの大きな音量になっている場合があるが、このような場合であっても警報を聞き逃す可能性を小さくすることができる。なお、低速走行時にうるさいと感じた場合は、基準音量を再設定(ボリュームを絞る)すればよい。
なお、例えば、高速走行でないときに基準音量が設定された場合であって、速度に応じた音量調整を行なっている場合には、車両速度が高速から低速へ変化してから所定時間低速状態が維持された際に音量を基準音量へ戻すようにしてもよい。
また、図16に示すように、加速度検出部40を設け、音量決定部26は、加速検出部40によって所定値以上の加速が検出された場合には、警報の音量を上げるように制御するとよい。加速度検出部40は、GPS受信機12から出力される位置情報の履歴や、速度検出部21から出力される速度を微分したり、電源ノイズによる回転数の単位時間変化を求めるなどの演算処理により加速度を求めるものでも良いし、加速度センサなどの加速度を直接求めるものでも良い。そして、このようにすれば、急加速時は音量アップすることで、ドライバーに警報を確実に伝えるようになる。
また、音量調整として「音量を上げる」ことに換えて、あるいは「音量を上げる」こととともに、制御部18は、速度検出部21によって検出された車両の速度に応じて警報の出力時期を変更する機能を付加するとなお良い。例えば、車両の速度が速くなるにつれ、警報の出力時期を早める処理(例えば警報イベントの発生タイミングを早める処理)を行うとよい。
このようにすれば、例えば、速度に応じて警報を早めに出すことができる。例えば、時速100kmの時には「1km先に速度測定装置があります→ 500m先に速度測定装置があります」のような警報を行い、時速140kmの時(例えばエンジンが高回転時)には「2km先に速度測定装置があります→ 1km先に速度測定装置があります→ 500m先に速度測定装置があります」のような警報を行なう。また、この間の速度変化を見て音量を決定するようにしてもよい。車両の速度が速い場合、警報に気づかない可能性が高いために、早めに警告し、速度が落ちない時は2段階程度で音量を上げるようにしてもよい。また、より正確に実現する場合は高速と一般道の区別を行なうとよい。例えば、同じ100kmでも高速と一般道では事前警報位置が違うのが望ましい。また、例えば、所定値未満の加速が検出された場合よりも、所定値以上の加速が検出された場合には、早めの接近警報を行なうとよい。