JP2015168712A - 樹脂組成物及びレジスト組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記(X1)及び(X2)を含む樹脂組成物であって、(X1)及び(X2)で表される樹脂は、酸又は光の作用により、酸を発生する樹脂であることが好ましい。(X1)側鎖に塩構造を有する構造単位を含む樹脂であって、該塩構造のアニオン部位が主鎖と結合している樹脂(X2)側鎖に塩構造を有する構造単位を含む樹脂であって、該塩構造のカチオン部位が主鎖と結合している樹脂。(X1)と(X2)における塩構造のカチオン部位が、共通構造を有し、ヨードニウムイオン若しくはスルホニウムイオンを含む部位である樹脂組成物。アニオン部位がスルホネートイオン若しくはカルボキラートイオンを含む部位である、樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
[1]下記(X1)及び(X2)を含む樹脂組成物。
(X1)側鎖に塩構造を有する構造単位を含む樹脂であって、該塩構造のアニオン部位が主鎖と結合している樹脂
(X2)側鎖に塩構造を有する構造単位を含む樹脂であって、該塩構造のカチオン部位が主鎖と結合している樹脂
[2]樹脂が、酸又は光の作用により、酸を発生する樹脂である[1]に記載の樹脂組成物。
[3](X1)における塩構造のカチオン部位と(X2)における塩構造のカチオン部位とが共通構造を有している[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4](X1)における塩構造のカチオン部位と(X2)における塩構造のカチオン部位との共通構造が、環式炭化水素基を含む構造である[3]に記載の樹脂組成物。
[5]カチオン部位が、ヨードニウムイオン又はスルホニウムイオンを含む部位である[1]〜[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6]アニオン部位が、スルホネートイオン又はカルボキシラートイオンを含む部位である[1]〜[5]に記載の樹脂組成物。
[7]塩構造が、少なくとも1つのカルボニル基を含む連結基を介して主鎖と結合している[1]〜[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[8](X1)と(X2)との含有量比((X1):(X2))が、質量基準で20:1〜1:20である[1]〜[7]のいずれか記載の樹脂組成物。
[9]側鎖に塩構造を有する構造単位が、樹脂の全構造単位に対して、0.1〜50モル%である[1]〜[8]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[10](X1)における塩構造が、(X1)の樹脂の全構造単位に対して、0.1〜50モル%である[1]〜[9]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[11](X2)における塩構造が、(X2)の樹脂の全構造単位に対して、0.1〜50モル%である[1]〜[10]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[12](X1)及び(X2)の樹脂のうち、少なくとも一方が酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂である[1]〜[11]に記載の樹脂組成物。
[13](X1)における塩構造が、式(I)で表される構造である[1]〜[12]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[式(I)中、
L1は、置換基を有していてもよい炭素数1〜36の2価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−又は−CO−で置き換わっていてもよく、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子はフッ素原子に置き換わっていてもよい。
R1、R2及R3は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。R1とR2とは、互いに結合して環を形成してもよく、該環に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−、−CO−又は=N−に置き換わっていてもよい。
A+は、ヨードニウムイオン又はスルホニウムイオンを表す。
*は、主鎖との結合手を表す。]]
[14](X2)における塩構造が、式(II)で表される構造である[1]〜[13]に記載の樹脂組成物。
[式(II)中、
R4及R5は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。R4とR5とは、互いに結合して環を形成してもよく、該環に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−、−CO−又は=N−に置き換わっていてもよい。
R6は、置換基を有していてもよい炭素数1〜36の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−、−CO−又は−NR11−で置き換わっていてもよく、R11は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
L2は、炭素数1〜18の2価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。
D+は、ヨードニウムイオン又はスルホニウムイオンを表す。
*は、主鎖との結合手を表す。]
[15][1]〜[14]に記載の樹脂組成物と溶剤とを含むレジスト組成物。
[16][1]〜[15]に記載の樹脂組成物またはレジスト組成物と、酸発生剤とを含むレジスト組成物。
[17][1]〜[16]に記載の樹脂組成物またはレジスト組成物と、塩基性化合物とを含むレジスト組成物。
本発明の樹脂組成物(以下、樹脂組成物(A)という場合がある。)は、樹脂(X1)と樹脂(X2)とを含む。
まず、樹脂(X1)について説明する。
樹脂(X1)は、側鎖に塩構造を有する構造単位であって、塩構造のアニオン部位が主鎖と結合している構造単位(以下、構造単位(X1)という場合がある。)を含む。
塩構造とは、カチオン部位とアニオン部位とを有する構造を意味する。
樹脂(X1)における主鎖とは、下記構造で表される。
(式中、R111は、水素原子、メチル基又は−CO−O−R112を表し、R112は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
*は、塩構造との結合手を表す。)
R112で表される炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基が挙げられ、好ましくはtert−ブチル基である。
アニオン部位としては、炭化水素基を含むアニオン部位が挙げられる。該炭化水素基の炭素数は、通常1〜36であり、好ましくは1〜30であり、より好ましくは1〜24である。また、該炭化水素基に含まれる−CH2−基は、−O−、−CO2−、−SO2−又は=N−に置き換わっていてもよく、炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアシルアミノ基置き換わっていてもよい。
飽和炭化水素基としては、アルキル基、単環式又は多環式の脂環式炭化水素基等が挙げられる。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、好ましくは炭素数1〜12のアルキル基である。
脂環式炭化水素基は、単環であってもよいし、多環であってもよい。具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭素数3〜18のシクロアルキル基;アダマンチル基等が挙げられ、好ましくは炭素数3〜18の脂環式炭化水素基である。
不飽和炭化水素基としては、アルケニル基、アルキニル基、芳香族炭化水素基等が挙げられ、これらの基のうち2種以上を組み合わせたものでもよい。
アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−メチルビニル基、2−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニル基等の炭素数2〜8のアルキニル基が挙げられる。
アルキニル基としては、エチニル基、プロパルギル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−ペンチニル基、1−ヘキシニル基等の炭素数2〜8のアルキニル基が挙げられる。
芳香族炭化水素基としては、単環式、多環式構造が挙げられ、該芳香族炭化水素基の=CH−は=N−に置き換わっていてもよい。具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、p−メチルフェニル基、p−tert−ブチルフェニル基、p−アダマンチルフェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、2,6−ジエチルフェニル基、2−メチル−6−エチルフェニル基、ピリジル基、イミダゾリウム基、インドール基等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子が挙げられ、好ましくはフッ素原子である。
カチオン部位としては、炭化水素基を含むカチオン部位が挙げられる。該炭化水素基の炭素数は、通常1〜18であり、好ましくは1〜15であり、より好ましくは1〜12である。
炭化水素基としては、アニオン部位における炭化水素基と同様のものが挙げられ、芳香族炭化水素基である。
スルホネートイオンを含むアニオン部位とヨードニウムイオンを含むカチオン部位との組み合わせ、
スルホネートイオンを含むアニオン部位とスルホニウムイオンを含むカチオン部位との組み合わせ、
カルボキシラートイオンを含むアニオン部位とヨードニウムイオンを含むカチオン部位との組み合わせ、
及びカルボキシラートイオンを含むアニオン部位とスルホニウムイオンを含むカチオン部位との組み合わせが好ましく、
スルホネートイオンを含むアニオン部位とスルホニウムイオンを含むカチオン部位との組み合わせがより好ましい。
構造単位(X1)は、光又は酸の作用により、酸を発生する構造が好ましく、光の作用により酸を発生する構造がより好ましい。
[式(I)中、
L1は、置換基を有していてもよい炭素数1〜36の2価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−又は−CO−で置き換わっていてもよく、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子はフッ素原子に置き換わっていてもよい。
R1、R2及R3は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。R1とR2とは、互いに結合して環を形成してもよく、該環に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−、−CO−又は=N−に置き換わっていてもよい。
A+は、ヨードニウムイオン又はスルホニウムイオンを表す。
*は、主鎖との結合手を表す。]
炭素数1〜18の炭化水素基としては、直鎖状または分岐状アルケニル基、単環式又は多環式の脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基が挙げられ、芳香族炭化水素基を含有することが好ましい。該芳香族水素基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、p−メチルフェニル基、p−tert−ブチルフェニル基、p−アダマンチルフェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、2,6−ジエチルフェニル基、2−メチル−6−エチルフェニル基、ピリジル基、イミダゾリウム基、インドール基等が挙げられる。
炭素数1〜18の炭化水素基が有していてもよい置換基としては、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリールオキシ基、炭素数1〜8のアシル基、炭素数2〜8のアシルオキシ基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニルオキシ基、アミノ基、炭素数1〜8のアシルアミノ基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニル基などが挙げられる。
L1で表される炭素数1〜36の飽和炭化水素基に含まれる少なくとも1つの水素原子はフッ素原子に置き換わることが好ましい。
R1、R2及R3は、全て同一の基であることが好ましく、R1、R2及R3は、フェニル基が好ましい。
A+は、はスルホニウムイオンが好ましい。
構造単位(I)におけるアニオン部位としては、式(Ia)で表される構造(以下、構造単位(Ia)という場合がある。)であることが好ましい。
[式(Ia)中、Q1及びQ2は、それぞれ独立して、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。
n=1〜3の整数を表す。
X1は、単結合又は置換基を有していてもよい炭素数1〜12の2価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−に置き換わっていてもよい。
W1は、置換基を有していてもよい炭素数3〜18の2価の脂環式炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−又は−CO−に置き換わっていてもよい。
X2は、炭素数1〜8のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。
Y1は、単結合、−O−、*−CO−O−、*−Ar−O−、*−Ar−CO−O−、*−CO−O−Ar−O−又は*−CO−O−Ar−CO−O−を表す。
Arは、フェニレン基を表す。
*は、樹脂鎖との結合手を表す]
Q1及びQ2は、好ましくは、それぞれ独立に、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、より好ましくは、フッ素原子である。
nは1以上10以下の整数を表す。
具体的には、メチレン基、エチレン基、プロパン−1,3−ジイル基、プロパン−1,2−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,6−ジイル基、ヘプタン−1,7−ジイル基、オクタン−1,8−ジイル基、ノナン−1,9−ジイル基、デカン−1,10−ジイル基、ウンデカン−1,11−ジイル基、ドデカン−1,12−ジイル基、トリデカン−1,13−ジイル基、テトラデカン−1,14−ジイル基、ペンタデカン−1,15−ジイル基等の直鎖状アルカンジイル基;
ブタン−1,3−ジイル基、2−メチルプロパン−1,3−ジイル基、2−メチルプロパン−1,2−ジイル基、ペンタン−1,4−ジイル基、2−メチルブタン−1,4−ジイル基、エタン−1,1−ジイル基、プロパン−1,1−ジイル基及びプロパン−2,2−ジイル基等の分岐状アルカンジイル基;
シクロブタン−1,3−ジイル基、シクロペンタン−1,3−ジイル基、シクロヘキサン−1,4−ジイル基、シクロオクタン−1,5−ジイル基等のシクロアルカンジイル基である単環式の2価の脂環式飽和炭化水素基;
ノルボルナン−1,4−ジイル基、ノルボルナン−2,5−ジイル基、アダマンタン−1,5−ジイル基、アダマンタン−2,6−ジイル基等の多環式の2価の脂環式飽和炭化水素基等が挙げられる。
式(X1−1)中、
L11は、*−CO−O−又は*−O−CO−を表す。*は、X4との結合手を表す。
X4は、単結合又はフッ素原子を有していてもよい炭素数1〜13のアルカンジイル基を表す。
X5は、単結合又は炭素数1〜13のアルカンジイル基を表す。
ただし、X4及びX5の合計炭素数は、13以下である。
式(X1−2)中、
X6は、単結合又はフッ素原子を有していてもよい炭素数1〜14のアルカンジイル基を表す。
X7は、単結合又は炭素数1〜13のアルカンジイル基を表す。
ただし、X6及びX7の合計炭素数は、1以上14以下である。
式(X1−3)中、
L12は、*−CO−O−又は*−O−CO−を表す。*は、X9との結合手を表す。
X8は、単結合又はフッ素原子を有していてもよい炭素数1〜12のアルカンジイル基を表す。
X9及びX10は、それぞれ独立に、単結合又は炭素数1〜12のアルカンジイル基を表す。
ただし、X8、X9及びX10の合計炭素数は、12以下である。
式(X1−4)中、
L13は、*−CO−O−又は*−O−CO−を表す。*は、X11との結合手を表す。
X11は、単結合又はフッ素原子を有していてもよい炭素数1〜12のアルカンジイル基を表す。
X12及びX13は、それぞれ独立に、単結合又は炭素数1〜12のアルカンジイル基を表す。
ただし、X11、X12及びX13の合計炭素数は、12以下である。
式(X1−5)中、
L14及びL15は、それぞれ独立に、*−CO−O−又は*−O−CO−を表す。L4における*は、X14との結合手を表し、L5における*は、X15との結合手を表す。
X14は、単結合又はフッ素原子を有していてもよい炭素数1〜12のアルカンジイル基を表す。
X15は、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表す。
X16は、単結合又は炭素数1〜11のアルカンジイル基を表す。
ただし、X14、X15及びX16の合計炭素数は、11以下である。
X4は、好ましくは、単結合又は炭素数1〜6のアルカンジイル基、より好ましくは、単結合又はメチレン基である。
X5は、好ましくは、単結合又は炭素数1〜6のアルカンジイル基、より好ましくは、単結合又はメチレン基である。
X7は、好ましくは、炭素数1〜6のアルカンジイル基、より好ましくは、単結合又はメチレン基である。
X9及びX10は、それぞれ独立に、好ましくは、単結合又は炭素数1〜6のアルカンジイル基である。
L12は、好ましくは、*−CO−O−である。
X11は、好ましくは、単結合又は炭素数1〜6のアルカンジイル基、より好ましくは、単結合又はメチレン基である。
X12及びX13は、それぞれ独立に、好ましくは、単結合又は炭素数1〜6のアルカンジイル基である。
L15は、好ましくは、*−CO−O−である。
X14は、好ましくは、単結合又は炭素数1〜6のアルカンジイル基、より好ましくは、単結合又はメチレン基である。
X15は、好ましくは、炭素数1〜6のアルカンジイル基、より好ましくは、メチレン基である。
X16は、好ましくは、単結合又は炭素数1〜6のアルカンジイル基、より好ましくは、単結合又はメチレン基である。
W1の2価の脂環式炭化水素基は無置換であることが好ましい。
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基及びドデシルオキシ基などが挙げられる。
アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基及びナフチルエチル基などが挙げられる。
アシル基としては、アセチル基、プロピオニル基及びブチリル基などが挙げられる。
芳香族炭化水素基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、p−メチルフェニル基、p−tert−ブチルフェニル基、p−アダマンチルフェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、2,6−ジエチルフェニル基、2−メチル−6−エチルフェニル基等のアリール基等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等が挙げられる。
ブタン−1,3−ジイル基、2−メチルプロパン−1,3−ジイル基、2−メチルプロパン−1,2−ジイル基、ペンタン−1,4−ジイル基、2−メチルブタン−1,4−ジイル基、エタン−1,1−ジイル基、プロパン−1,1−ジイル基及びプロパン−2,2−ジイル基等の分岐状アルカンジイル基;が挙げられる。
Arは、フェニレン基を表す。
*は、樹脂鎖との結合手を表す。)
*は、樹脂鎖との結合手を表す。
R1、R2及びR3の炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基及び2−エチルヘキシル基が挙げられる。
該脂肪族炭化水素基が有していてもよい置換基としては、炭素数3〜12の脂環式炭化水素基、ヒドロキシ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数1〜8のアシル基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜8のアシルオキシ基などが挙げられる。
該脂環式炭化水素基が有していてもよい置換基としては、炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基、ヒドロキシ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数1〜8のアシル基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜8のアシルオキシ基などが挙げられる。
該芳香族炭化水素基が有していてもよい置換基としては、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリールオキシ基、炭素数1〜8のアシル基、炭素数2〜8のアシルオキシ基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニルオキシ基、アミノ基、炭素数1〜8のアシルアミノ基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニル基などが挙げられ、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルコキシ基及び炭素数1〜8のアシル基が好ましい。
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基及びオクチルオキシ基などが挙げられる。
R3は、好ましくは芳香族炭化水素基を含む2価の基であり、より好ましくは2価の芳香族炭化水素基である。
構造単位(a1)は、酸不安定基を有するモノマー(以下「モノマー(a1)」という場合がある)から導かれる。酸不安定基としては、式(1)で表される基及び式(2)で表される基が好ましい。
[式(1)中、Ra1〜Ra3は、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜20の脂環式炭化水素基又はこれらを組合わせた基を表すか、Ra1及びRa2は互いに結合して炭素数2〜20の2価の炭化水素基を形成する。
naは、0又は1を表す。
*は結合手を表す。]
[式(2)中、Ra1’及びRa2’は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜12の炭化水素基を表し、Ra3’は、炭素数1〜20の炭化水素基を表すか、Ra2’及びRa3’は互いに結合して炭素数2〜20の2価の炭化水素基を形成し、該炭化水素基及び該2価の炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−S−で置き換わってもよい。
Xは、酸素原子又は硫黄原子を表す。
*は結合手を表す。]
Ra1〜Ra3の脂環式炭化水素基としては、単環式及び多環式のいずれでもよい。単環式の脂環式炭化水素基としては、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等のシクロアルキル基が挙げられる。多環式の脂環式炭化水素基としては、例えば、デカヒドロナフチル基、アダマンチル基、ノルボルニル基及び下記の基(*は結合手を表す。)等が挙げられる。Ra1〜Ra3の脂環式炭化水素基は、好ましくは炭素数3〜16である。
アルキル基と脂環式炭化水素基とを組合わせた基としては、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロへキシル基、メチルノルボルニル基等が挙げられる。
naは、好ましくは0である。
アルキル基及び脂環式炭化水素基は、上記と同様のものが挙げられる。
芳香族炭化水素基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、p−メチルフェニル基、p−tert−ブチルフェニル基、p−アダマンチルフェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、2,6−ジエチルフェニル基、2−メチル−6−エチルフェニル等のアリール基等が挙げられる。
Ra2'及びRa3'が互いに結合して形成する2価の炭化水素基としては、例えば、Ra1'〜Ra3'の炭化水素基から水素原子を1個取り去った基が挙げられる。
Ra1'及びRa2'のうち、少なくとも1つは水素原子であることが好ましい。
La01は、酸素原子又は*−O−(CH2)k01−CO−O−を表し、k01は1〜7の整数を表し、*はカルボニル基との結合手を表す。
Ra01は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表す。
Ra02、Ra03及びRa04は、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基又はこれらを組合わせた基を表す。]
La1及びLa2は、それぞれ独立に、−O−又は*−O−(CH2)k1−CO−O−を表し、k1は1〜7の整数を表し、*は−CO−との結合手を表す。
Ra4及びRa5は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表す。
Ra6及びRa7は、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基又はこれらを組合わせることにより形成される基を表す。
m1は0〜14の整数を表す。
n1は0〜10の整数を表す。
n1’は0〜3の整数を表す。]
Ra02、Ra03及びRa04のアルキル基、脂環式炭化水素基及びこれらを組合わせた基としては、式(1)のRa1〜Ra3で挙げた基と同様の基が挙げられる。
Ra02、Ra03及びRa04のアルキル基は、好ましくは炭素数6以下である。
Ra02、Ra03及びRa04の脂環式炭化水素基は、好ましくは炭素数8以下、より好ましくは6以下である。
アルキル基と脂環式炭化水素基とを組み合わせた基は、これらアルキル基と脂環式炭化水素基とを組み合わせた合計炭素数が、18以下であることが好ましい。このような基としては、例えば、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロへキシル基、メチルノルボルニル基等が挙げられる。
Ra02及びRa03は、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基であり、より好ましくはメチル基又はエチル基である。
Ra04は、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数5〜12の脂環式炭化水素基であり、より好ましくはメチル基、エチル基、シクロヘキシル基又はアダマンチル基である。
Ra4及びRa5は、好ましくはメチル基である。
Ra6及びRa7のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基等が挙げられる。
Ra6及びRa7の脂環式炭化水素基としては、単環式又は多環式のいずれでもよく、単環式の脂環式炭化水素基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロヘプチル基、シクロデシル基等のシクロアルキル基が挙げられる。多環式の脂環式炭化水素基としては、例えば、デカヒドロナフチル基、アダマンチル基、2−アルキルアダマンタン−2−イル基、1−(アダマンタン−1−イル)アルカン−1−イル基、ノルボルニル基、メチルノルボルニル基及びイソボルニル基等が挙げられる。
Ra6及びRa7のアルキル基と脂環式炭化水素基とを組合わせることにより形成された基としては、アラルキル基が挙げられ、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
Ra6及びRa7のアルキル基は、好ましくは炭素数6以下である。
Ra6及びRa7の脂環式炭化水素基は、好ましくは炭素数8以下、より好ましくは6以下である。
m1は、好ましくは0〜3の整数、より好ましくは0又は1である。
n1は、好ましくは0〜3の整数、より好ましくは0又は1である。
n1’は好ましくは0又は1である。
式(a1−3)中、
Ra9は、ヒドロキシ基を有していてもよい炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、カルボキシ基、シアノ基、水素原子又は−COORa13を表す。
Ra13は、炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜20の脂環式炭化水素基、又はこれらを組み合わせることにより形成される基を表し、該脂肪族炭化水素基及び該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ヒドロキシ基で置換されていてもよく、該脂肪族炭化水素基及び該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−−又は−CO−に置き換わっていてもよい。
Ra10、Ra11及びRa12は、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜20の脂環式炭化水素基又はこれらを組合わせることにより形成される基を表すか、Ra10及びRa11は互いに結合して、それらが結合する炭素原子とともに炭素数2〜20の2価の炭化水素基を形成する。
Ra13の炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられる。
Ra13の炭素数3〜20の脂環式炭化水素基としては、シクロペンチル基、シクロプロピル基、アダマンチル基、アダマンチルメチル基、1−アダマンチル−1−メチルエチル基、2−オキソ−オキソラン−3−イル基及び2−オキソ−オキソラン−4−イル基等が挙げられる。
Ra10〜Ra12のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基等が挙げられる。
Ra10〜Ra12の脂環式炭化水素基としては、単環式又は多環式のいずれでもよく、単環式の脂環式炭化水素基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロヘプチル基、シクロデシル基等のシクロアルキル基が挙げられる。多環式の脂環式炭化水素基としては、デカヒドロナフチル基、アダマンチル基、2−アルキルアダマンタン−2−イル基、1−(アダマンタン−1−イル)アルカン−1−イル基、ノルボルニル基、メチルノルボルニル基及びイソボルニル基等が挙げられる。
Ra10及びRa11が互いに結合して、それらが結合している炭素原子とともに2価の炭化水素基を形成する場合の−C(Ra10)(Ra11)(Ra12)としては、下記の基が好ましい。
[式(a1−4)中、
Ra32は、水素原子、ハロゲン原子、又は、ハロゲン原子を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。
Ra33は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜4のアシル基、炭素数2〜4のアシルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。
laは0〜4の整数を表す。laが2以上である場合、複数のRa33は互いに同一であっても異なってもよい。
Ra34及びRa35はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜12の炭化水素基を表し、Ra36は、炭素数1〜20の炭化水素基を表すか、Ra35及びRa36は互いに結合して炭素数2〜20の2価の炭化水素基を形成し、該炭化水素基及び該2価の炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−S−で置き換わってもよい。]
Ra32及びRa33のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられる。
Ra34及びRa35としては、式(2)のR14及びR15と同様の基が挙げられる。
Ra36としては、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基、炭素数6〜18の芳香族炭化水素基又はこれらが組合わせることにより形成される基が挙げられる。
Ra33は、炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましく、メトキシ基及びエトキシ基がより好ましく、メトキシ基がさらに好ましい。
laは、0又は1が好ましく、0がより好ましい。
Ra34は、好ましくは、水素原子である。
Ra35は、好ましくは、炭素数1〜12の炭化水素基であり、より好ましくはメチル基又はエチル基である。
Ra36の炭化水素基は、好ましくは、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基、炭素数6〜18の芳香族炭化水素基又はこれらが組合わせることにより形成される基であり、より好ましくは、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜18の脂環式脂肪族炭化水素基又は炭素数7〜18のアラルキル基である。Ra36におけるアルキル基及び前記脂環式炭化水素基は無置換が好ましい。Ra36における芳香族炭化水素基が置換基を有する場合、その置換基としては炭素数6〜10のアリールオキシ基が好ましい。
式(a1−5)中、
Ra8は、ハロゲン原子を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、水素原子又はハロゲン原子を表す。
Za1は、単結合又は*−(CH2)h3−CO−L54−を表し、h3は1〜4の整数を表し、*は、L51との結合手を表す。
L51、L52、L53及びL54は、それぞれ独立に、−O−又は−S−を表す。
s1は、1〜3の整数を表す。
s1’は、0〜3の整数を表す。
L51は、酸素原子が好ましい。
L52及びL53は、一方が−O−、他方が−S−であることが好ましい。
s1は、1が好ましい。
s1’は、0〜2の整数が好ましい。
Za1は、単結合又は*−CH2−CO−O−が好ましい。
構造単位(s)は、酸不安定基を有さないモノマー(以下「モノマー(s)」という場合がある)から導かれる。構造単位(s)を導くモノマー(以下「モノマー(s)」という場合がある)は、レジスト分野で公知の酸不安定基を有さないモノマーを使用できる。
構造単位(s)としては、ヒドロキシ基又はラクトン環を有し、かつ酸不安定基を有さない構造単位が好ましい。ヒドロキシ基を有し、かつ酸不安定基を有さない構造単位(以下「構造単位(a2)」という場合がある)及び/又はラクトン環を有し、かつ酸不安定基を有さない構造単位(以下「構造単位(a3)」という場合がある)を有する樹脂を本発明のレジスト組成物に使用すれば、レジストパターンの解像度及び基板との密着性を向上させることができる。
構造単位(a2)が有するヒドロキシ基は、アルコール性ヒドロキシ基でも、フェノール性ヒドロキシ基でもよい。
本発明のレジスト組成物からレジストパターンを製造するとき、露光光源としてKrFエキシマレーザ(248nm)、電子線又はEUV(超紫外光)等の高エネルギー線を用いる場合には、構造単位(a2)として、フェノール性ヒドロキシ基を有する構造単位(a2)を用いることが好ましい。また、ArFエキシマレーザ(193nm)等を用いる場合には、構造単位(a2)として、アルコール性ヒドロキシ基を有する構造単位(a2)が好ましく、構造単位(a2−1)を用いることがより好ましい。構造単位(a2)としては、1種を単独で含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。
式(a2−1−1)〜式(a2−1−4)のいずれかで表される構造単位が好ましく、式式(a2−1−1)又は式(a2−1−3)で表される構造単位がより好ましい。
アルコール性ヒドロキシ基を有する構造単位(a2)を誘導するモノマーとしては、例えば、特開2010−204646号公報に記載されたモノマーが挙げられる。
構造単位(a3)が有するラクトン環は、β−プロピオラクトン環、γ−ブチロラクトン環、δ−バレロラクトン環のような単環でもよく、単環式のラクトン環と他の環との縮合環でもよい。好ましくは、γ−ブチロラクトン環、又は、γ−ブチロラクトン環構造を含む橋かけ環が挙げられる。構造単位(a3)としては、以下の構造単位が挙げられる。
また、構造単位(a3−1)、構造単位(a3−2)、構造単位(a3−3)及び構造単位(a3−4)の含有率は、含有率の総和として、樹脂(X1)の全構造単位に対して、15〜70モル%が好ましく、25〜60モル%がより好ましく、30〜60モル%がさらに好ましい。
構造単位(t)としては、構造単位(a2)及び構造単位(a3)以外にハロゲン原子を有する構造単位(以下、場合により「構造単位(a4)」という。)及び非脱離炭化水素基を有する構造単位(s)(以下「構造単位(a5)」という場合がある)などが挙げられる。
構造単位(a5)が有する非脱離炭化水素基としては、直鎖、分岐又は環状の炭化水素基が挙げられる。なかでも、構造単位(a5)は、脂環式炭化水素基であることが好ましい。
構造単位(a5)としては、以下に記載の構造単位が挙げられる。
つづいて、樹脂(X2)について説明する。
樹脂(X2)は、側鎖に塩構造を有する構造単位であって、塩構造のカチオン部位が主鎖と結合している構造単位(以下、構造単位(X2)という場合がある。)を含む。
塩構造とは、カチオン部位とアニオン部位とを有する構造を意味する。
樹脂(X2)における主鎖とは、下記構造で表される。
(式中、R222は、水素原子又はメチル基を表す。
*は、塩構造との結合手を表す。)
アニオン部位としては、炭化水素基を含むアニオン部位が挙げられる。該炭化水素基の炭素数は、通常1〜36であり、好ましくは1〜30であり、より好ましくは1〜24である。また、該炭化水素基に含まれる−CH2−基は、−O−又は−CO2−に置き換わっていてもよく、炭化水素基に含まれる水素原子は、フッ素原子、ヒドロキシル基に置き換わっていてもよい。
炭化水素基としては、アルキル基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。
アルキル基としては、直鎖状または分岐状アルケニル、直鎖状または分岐状アルキニル、単環式又は多環式の脂環式炭化水素基が挙げられ、これらの基のうち2種以上を組み合わせたものでもよい。
芳香族炭化水素基としては、単環式、多環式構造が挙げられ、該芳香族炭化水素基の=CH−は=N−に置き換わっていてもよく、該芳香族炭化水素基の骨格上の炭素原子は置換基を有していてもよい。
アニオン部位としては、フッ素原子、カルボニル基、エステル結合及びエーテル結合から選ばれる少なくとも1つを有する部位であることが好ましく、フッ素原子又はカルボニル基を有する部位であることがより好ましい。
カチオン部位としては、炭化水素基を含むカチオン部位が挙げられる。該炭化水素基の炭素数は、通常1〜18であり、好ましくは1〜15であり、より好ましくは1〜12である。
炭化水素基としては、アニオン部位における炭化水素基と同様のものが挙げられる。好ましくは、芳香族炭化水素基である。
スルホネートイオンを含むアニオン部位とヨードニウムイオンを含むカチオン部位との組み合わせ及び
スルホネートイオンを含むアニオン部位とスルホニウムイオンを含むカチオン部位との組み合わせが好ましく、
スルホネートイオンを含むアニオン部位とスルホニウムイオンを含むカチオン部位との組み合わせがより好ましい。
構造単位(X2)は、光又は酸の作用により、酸を発生する構造が好ましく、光の作用により酸を発生する構造がより好ましい。
構造単位(X2)におけるカチオン部位と構造単位(X1)におけるカチオン部位とは、共通構造を有していることが好ましい。
[式(II)中、
R4及R5は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。R4とR5とは、互いに結合して環を形成してもよく、該環に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−、−CO−又は=N−に置き換わっていてもよい。
R6は、置換基を有していてもよい炭素数1〜36の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−、−CO−又は−NR11−で置き換わっていてもよく、R11は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
L2は、炭素数1〜18の2価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。
D+は、ヨードニウムイオン又はスルホニウムイオンを表す。
*は、主鎖との結合手を表す。]
炭素数1〜18の炭化水素基の置換基としては、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、炭素数1〜8のアシル基、炭素数2〜8のアシルオキシ基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニルオキシ基、アミノ基、炭素数1〜8のアシルアミノ基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニルアミノ基、炭素数7〜18のアリールオキシカルボニル基などが挙げられる。
炭素数6〜12のアリールオキシ基としては、フェニルオキシ基、トリルオキシ基、ナフチルオキシ基等が挙げられる。
炭素数1〜8のアシル基としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基及びブチリル基などが挙げられる。
炭素数2〜8のアシルオキシ基としては、ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基などが挙げられる。
炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられる。
炭素数2〜9のアルコキシカルボニルオキシ基としては、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、プロポキシカルボニルオキシ基、ブトキシカルボニルオキシ基、ペンチルオキシカルボニルオキシ基、ヘキシルオキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
炭素数1〜8のアシルアミノ基としては、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基及びブチリルアミノ基などが挙げられる。
炭素数2〜9のアルコキシカルボニルアミノ基としては、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、プロポキシカルボニルアミノ基、ブトキシカルボニルアミノ基、ペンチルオキシカルボニルアミノ基、ヘキシルオキシカルボニルアミノ基等が挙げられる。
炭素数7〜18のアリールオキシカルボニル基としては、フェニルオキシカルボニル基、トリルオキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
炭素数3〜12の脂環式炭化水素基は、単環式及び多環式のいずれでもよい。単環式の脂肪族炭化水素基としては、シクロブチル基、シクロペンチル基及び、シクロヘキシル基及びペルフルオロシクロヘキシル基が挙げられる。多環式の脂肪族炭化水素基を含む基としては、アダマンチル基及びノルボルニル基等が挙げられる。
炭素数1〜8のアシル基としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基及びブチリル基などが挙げられる。
炭素数1〜8のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基及びオクチルオキシ基などが挙げられる。
炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられる。
炭素数2〜8のアシルオキシ基としては、ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基などが挙げられる。
R11で表される炭素数1〜6のアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基が挙げられる。
R6で表される炭素数1〜36の2価の炭化水素基が有していてもよい置換基としては、フッ素原子が挙げられる。
R6で表される炭素数1〜36の飽和炭化水素基に含まれる少なくとも1つの−CH2−は、−CO−で置き換わることが好ましく、少なくとも1つの水素原子はフッ素原子に置き換わることがさらに好ましい。
L2で表される炭素数1〜18の飽和炭化水素基に含まれる少なくとも1つの−CH2−は、−CO−で置き換わることが好ましい。
D+は、スルホニウムイオンが好ましい。
構造単位(II)におけるアニオン部位としては、式(IIa)で表されるアニオン部位(以下、構造単位(IIa)という場合がある。)が好ましい。
[式(IIa)中、Q3及びQ4は、それぞれ独立して、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。
n=1〜3の整数を表す。
X3は、単結合又は炭素数1〜12の2価の飽和炭化水素基を表す。
W2は、置換基を有していてもよい炭素数3〜18の2価の脂環式炭化水素基を表す。該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−、−CO−又は−NR11−に置き換わっていてもよい。]
Q3及びQ4は、同一の基であることが好ましい。
Q3及びQ4は、好ましくは、それぞれ独立に、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、より好ましくは、フッ素原子である。
nは1以上10以下の整数を表す。
2価の飽和炭化水素基に含まれる−CH2−が−O−又は−CO−に置き換わった基としては、構造単位(Ia)におけるX1で表される基と同様の基が挙げられる。
X3は式(X1−1)で表される基であることが好ましい。
W2は、好ましくは式(Y1´)〜式(Y19´)のいずれかで表される基であり、より好ましくは式(Y4´)、式(Y9´)、式(Y10´)、式(Y11´)、式(Y14´)、式(Y15´)又は式(Y19´)で表される基であり、さらに好ましくは式(Y4´)、式(Y9´)、式(Y10´)又は式(Y11´)で表される基である。
W2が有する炭素数6〜12の芳香族炭化水素基としては、フェニル基、ナフチル基、トリル基が挙げられる。
W2が有するハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基としては、トリフルオロメチル基、テトラフルオロエチル基、等が挙げられ、該ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。
構造単位(II)におけるカチオン部位は、式(IIb)で表される構造(以下、構造単位(IIb)という場合がある。)であることが好ましい。
[式(IIb)中、L3は、単結合又は炭素数1〜16の2価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。
R4及びR5は、上記と同じ意味を表す。]
2価の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロパン−1,3−ジイル基、プロパン−1,2−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,6−ジイル基、ヘプタン−1,7−ジイル基、オクタン−1,8−ジイル基、ノナン−1,9−ジイル基、デカン−1,10−ジイル基、ブタン−1,3−ジイル基、2−メチルプロパン−1,3−ジイル基、2−メチルプロパン−1,2−ジイル基、ペンタン−1,4−ジイル基、2−メチルブタン−1,4−ジイル基、エタン−1,1−ジイル基、プロパン−1,1−ジイル基及びプロパン−2,2−ジイル基の直鎖状又は分岐状のアルカンジイル基が挙げられる。
2価の芳香族炭化水素基としては、フェニレンジイル基、ナフタレンジイル基、アントラセンジイル基等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等が挙げられる。
[式(IIb−1)中、
P22、P23及びP24は、互いに独立に、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリールオキシ基、炭素数1〜8のアシル基、炭素数2〜8のアシルオキシ基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニルオキシ基、アミノ基、炭素数1〜8のアシルアミノ基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニルアミノ基、炭素数7〜18のアリールオキシカルボニル基を表すか、隣接する2つが一緒になって、硫黄原子を含む環を形成していてもよい。
x22及びx24は、0〜5の整数を表す。
x23は、0〜4の整数を表す。
L4は、単結合又は炭素数1〜10の2価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。]
x22は、0〜2の整数が好ましい。
x24は、0〜2の整数が好ましい。
x23は、0〜2の整数が好ましい。
樹脂(X1)又は樹脂(X2)のどちらか一方に、酸不安定基を有する構造単位を含み、樹脂(X1)と樹脂(X2)とがともに酸不安定基を有する構造単位を含むことが好ましい。
構造単位(X2)の含有量は、樹脂(X2)の全量に対して通常0.1〜50モル%であり、好ましくは1〜30モル%であり、より好ましくは2〜20モル%である。
樹脂組成物において、樹脂(X1)と樹脂(X2)との含有比は、質量基準で通常樹脂(X1):樹脂(X2)=20:1〜1:20であり、好ましくは10:1〜1:10であり、より好ましくは1:6〜6:1である。
樹脂組成物において、側鎖に塩構造を有する構造単位の含有量が、樹脂の全量に対して通常0.1〜50モル%であり、好ましくは1〜30%であり、より好ましくは2〜20%である。
樹脂組成物(A)は、好ましくは、表5及び表6に記載されている構造単位(I)を有する樹脂(X1)と構造単位(II)とを有する樹脂(X2)との組み合わせを含む樹脂組成物である。
本発明のレジスト組成物は、樹脂組成物(A)と、溶剤(以下、溶剤(E)という場合がある。)又は酸発生剤(以下、酸発生剤(B)という場合がある。)を含有する。さらに、塩基性化合物(以下、塩基性化合物(C)という場合がある。)を含んでいてもよい。
溶剤(E)の含有率は、通常、レジスト組成物中90質量%以上、好ましくは92質量%以上、より好ましくは94質量%以上であり、例えば99.9質量%以下、好ましくは99質量%以下である。溶剤(E)の含有率は、例えば液体クロマトグラフィー又はガスクロマトグラフィー等の公知の分析手段で測定できる。
酸発生剤とは、光の作用により、酸を発生する化合物を意味する。酸発生剤(B)としては、非イオン系でもイオン系でもよい。非イオン系酸発生剤としては、有機ハロゲン化物、スルホネートエステル類(例えば2−ニトロベンジルエステル、芳香族スルホネート、オキシムスルホネート、N−スルホニルオキシイミド、N−スルホニルオキシイミド、スルホニルオキシケトン、ジアゾナフトキノン4−スルホネート)、及びスルホン類(例えばジスルホン、ケトスルホン、スルホニルジアゾメタン)等が挙げられる。イオン系酸発生剤としては、オニウムカチオンを含むオニウム塩(例えばジアゾニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、ヨードニウム塩)等が挙げられる。オニウム塩のアニオンとしては、スルホン酸アニオン、スルホニルイミドアニオン、及びスルホニルメチドアニオン等が挙げられる。
公知の酸発生剤が利用でき、イオン性酸発生剤でも、非イオン性発生剤でもよいが、イオン性酸発生剤が好ましい。該イオン性酸発生剤としては、公知のカチオンと公知のアニオンのとの組み合わせからなるイオン性酸発生剤が挙げられる。
本発明のレジスト組成物においては、酸発生剤(B)は、2種以上含んでいてもよい。
塩基性化合物(C)は、塩基性の含窒素有機化合物又は酸発生剤(B)から発生する酸よりも酸性度の弱い塩が挙げられる。
塩基性の含窒素有機化合物としては、アミン及びアンモニウム塩が挙げられる。アミンとしては、脂肪族アミン及び芳香族アミンが挙げられる。脂肪族アミンとしては、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミンが挙げられる。
酸発生剤(B)から発生ずる酸よりも酸性度の弱い塩としては、下記式で表される塩、特開2012−229206号公報、特開2012−6908号公報、特開2012−72109号公報、特開2011−39502号公報及び特開2011−191745号公報記載の塩が挙げられる。
本発明のレジスト組成物は、必要に応じて、上述の成分以外の成分(以下「その他の成分(F)」という場合がある。)を含有していてもよい。その他の成分(F)に特に限定はなく、レジスト分野で公知の添加剤、例えば、増感剤、溶解抑止剤、界面活性剤、安定剤、染料等を利用できる。
本発明のレジスト組成物は、樹脂(X1)及び樹脂(X2)/又は、並びに、必要に応じて用いられる樹脂(X1)、(X2)以外の樹脂、溶剤(E)、酸発生剤(B)、塩基性化合物(C)及びその他の成分(F)を混合することにより調製することができる。混合順は任意であり、特に限定されるものではない。混合する際の温度は、10〜40℃の範囲から、樹脂等の種類や樹脂等の溶剤(E)に対する溶解度等に応じて適切な温度範囲を選ぶことができる。混合時間は、混合温度に応じて、0.5〜24時間の中から適切な時間を選ぶことができる。なお、混合手段も特に制限はなく、攪拌混合等を用いることができる。
各成分を混合した後は、孔径0.003〜0.2μm程度のフィルターを用いてろ過することが好ましい。
〈レジストパターンの製造方法〉
本発明のレジストパターンの製造方法は、
(1)本発明のレジスト組成物を基板上に塗布する工程、
(2)塗布後の組成物を乾燥させて組成物層を形成する工程、
(3)組成物層に露光機を用いて露光する工程、
(4)露光後の組成物層を加熱する工程、及び
(5)加熱後の組成物層を現像する工程を含む。
現像後レジストパターンを超純水で洗浄し、次いで、基板及びパターン上に残った水を除去することが好ましい。
有機系現像液に含まれる有機溶剤としては、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン等のケトン溶剤;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルエステル溶剤;酢酸ブチル等のエステル溶剤;プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル溶剤;N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド溶剤;アニソール等の芳香族炭化水素溶剤等が挙げられる。
有機系現像液中、有機溶剤の含有率は、90質量%以上100質量%以下が好ましく、95質量%以上100質量%以下がより好ましく、実質的に有機溶剤のみであることがさらに好ましい。
中でも、有機系現像液としては、酢酸ブチル及び/又は2−ヘプタノンを含む現像液が好ましい。有機系現像液中、酢酸ブチル及び2−ヘプタノンの合計含有率は、50質量%以上100質量%以下が好ましく、90質量%以上100質量%以下がより好ましく、実質的に酢酸ブチル及び/又は2−ヘプタノンのみであることがさらに好ましい。
有機系現像液には、界面活性剤が含まれていてもよい。また、有機系現像液には、微量の水分が含まれていてもよい。
現像の際、有機系現像液とは異なる種類の溶剤に置換することにより、現像を停止してもよい。
洗浄後は、基板及びパターン上に残ったリンス液を除去することが好ましい。
本発明のレジスト組成物は、KrFエキシマレーザ露光用のレジスト組成物、ArFエキシマレーザ露光用のレジスト組成物、電子線(EB)露光用のレジスト組成物又はEUV露光用のレジスト組成物、特に液浸露光用のレジスト組成物として好適であり、半導体の微細加工に有用である。
樹脂の重量平均分子量は、下記条件で、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより求めた値である。
装置:HLC−8120GPC型(東ソー社製)
カラム:TSKgel Multipore HXL-M x 3+guardcolumn(東ソー社製)
溶離液:LiBr-DMF
流量:1.0mL/min
検出器:RI検出器
カラム温度:40℃
注入量:100μl
分子量標準:標準ポリスチレン(東ソー社製)
樹脂組成物(A)の合成に使用した化合物(モノマー)を下記に示す。(IX−1)については、特開2007−197718記載の方法にて、(IX−2)については、特開2011−37835記載の方法にて合成した。以下、これらの化合物をその式番号に応じて、「モノマー(a1−1−2)」等という。
モノマーとして、モノマー(a1−1−3)、モノマー(a1−2−7)、モノマー(a2−1−1)、モノマー(a3−2−3)、モノマー(a3−1−1)及びモノマー(IX−1)を用い、そのモル比〔モノマー(a1−1−3):モノマー(a1−2−7):モノマー(a2−1−1):モノマー(a3−2−3):モノマー(a3−1−1):モノマー(IX−1)〕が28:15:5:15:32:5となるように混合し、全モノマー量の1.5質量倍のメチルエチルケトンを加えて溶液とした。そこに開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルとアゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を全モノマー量に対してそれぞれ1.2mol%、3.6mol%添加し、75℃で約5時間加熱した。得られた樹脂溶液を大量のn−ヘプタンと2−プロパノールとの混合溶媒(質量比n−ヘプタン:2−プロパノール=4:1)に注いで、樹脂を沈殿させた。この樹脂をろ過・回収した。回収した樹脂を、2−プロパノール中にて撹拌ののち、ろ過・回収する、という操作を3回繰り返し精製を行い、重量平均分子量が5.0×103である共重合体を収率75%で得た。この共重合体は以下の構造単位を有するものであり、これを樹脂X1−1とする。
モノマーとして、モノマー(a1−1−3)、モノマー(a1−2−7)、モノマー(a2−1−1)、モノマー(a3−2−3)、モノマー(a3−1−1)及びモノマー(IX−3)を用い、そのモル比〔モノマー(a1−1−3):モノマー(a1−2−7):モノマー(a2−1−1):モノマー(a3−2−3):モノマー(a3−1−1):モノマー(IX−3)〕が28:15:5:15:32:5となるように混合し、全モノマー量の1.5質量倍のメチルエチルケトンを加えて溶液とした。そこに開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルとアゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を全モノマー量に対してそれぞれ1.2mol%、3.6mol%添加し、75℃で約5時間加熱した。得られた樹脂溶液を大量のn−ヘプタンと2−プロパノールとの混合溶媒(質量比n−ヘプタン:2−プロパノール=4:1)に注いで、樹脂を沈殿させた。この樹脂をろ過・回収した。回収した樹脂を、2−プロパノール中にて撹拌ののち、ろ過・回収する、という操作を3回繰り返し精製を行い、重量平均分子量が4.5×103である共重合体を収率75%で得た。この共重合体は、以下の構造単位を有するものであり、これを樹脂X1−2とする。
モノマーとして、モノマー(a1−1−3)、モノマー(a1−2−7)、モノマー(a2−1−1)、モノマー(a3−2−3)、モノマー(a3−1−1)及びモノマー(IX−2)を用い、そのモル比〔モノマー(a1−1−3):モノマー(a1−2−7):モノマー(a2−1−1):モノマー(a3−2−3):モノマー(a3−1−1):モノマー(IX−2)〕が28:15:5:15:32:5となるように混合し、全モノマー量の1.5質量倍のメチルエチルケトンを加えて溶液とした。そこに開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルとアゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を全モノマー量に対してそれぞれ1.2mol%、3.6mol%添加し、75℃で約5時間加熱した。得られた樹脂溶液を大量のn−ヘプタンと2−プロパノールとの混合溶媒(質量比n−ヘプタン:2−プロパノール=4:1)に注いで、樹脂を沈殿させた。この樹脂をろ過・回収した。回収した樹脂を、2−プロパノール中にて撹拌ののち、ろ過・回収する、という操作を3回繰り返し精製を行い、重量平均分子量が5.0×103である共重合体を収率71%で得た。この共重合体は、以下の構造単位を有するものであり、これを樹脂X2−1とする。
モノマーとして、モノマー(a1−1−2)、モノマー(a2−1−1)、モノマー(a3−2−3)、モノマー(a3−1−1)及びモノマー(IX−2)を用い、そのモル比〔モノマー(a1−1−2):モノマー(a2−1−1):モノマー(a3−2−3):モノマー(a3−1−1):モノマー(IX−2)〕が35:12:23:20:10となるように混合し、全モノマー量の1.5質量倍のメチルエチルケトンを加えて溶液とした。そこに開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルとアゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を全モノマー量に対してそれぞれ1.2mol%、3.6mol%添加し、75℃で約5時間加熱した。得られた樹脂溶液を大量のn−ヘプタンと2−プロパノールとの混合溶媒(質量比n−ヘプタン:2−プロパノール=4:1)に注いで、樹脂を沈殿させた。この樹脂をろ過・回収した。回収した樹脂を、2−プロパノール中にて撹拌ののち、ろ過・回収する、という操作を3回繰り返し精製を行い、重量平均分子量が6.0×103である共重合体を収率68%で得た。この共重合体は、以下の構造単位を有するものであり、これを樹脂X2−2とする。
モノマーとして、モノマー(a1−1−4)及びモノマー(IX−3)を用い、そのモル比〔モノマー(a1−1−4):モノマー(IX−3)〕が70:30となるように混合し、全モノマー量の1.5質量倍のメタノールを加えて溶液とした。そこに開始剤としてアゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を全モノマー量に対してそれぞれ0.4mol%添加し、60℃で約5時間加熱した。得られた樹脂溶液を大量のn−ヘプタンと2−プロパノールとの混合溶媒(質量比n−ヘプタン:2−プロパノール=4:1)に注いで、樹脂を沈殿させた。この樹脂をろ過・回収した。回収した樹脂を、テトラヒドロフランンに再溶解したのち、大量のn−ヘプタンに注いで樹脂を再沈殿させた。この樹脂をろ過・回収したのち、n−ヘプタン中にて撹拌ののちろ過・回収し、重量平均分子量が4.0×103である共重合体を収率88%で得た。この共重合体は、以下の構造単位を有するものであり、これを樹脂X1−3とする。
(レジスト組成物の調製)
以下に示す成分の各々を表7に示す質量部で混合して溶剤に溶解させた後、孔径0.2μmのフッ素樹脂製フィルターでろ過して、レジスト組成物を調製した。
X1−1:樹脂X1−1
X1−2:樹脂X1−2
X2−1:樹脂X2−1
X2−2:樹脂X2−2
X1−3:樹脂X1−3
B1−3:式(B1−3)で表される塩
B1−21:式(B1−21)で表される塩;特開2011−126869号公報記載の方法で合成
<クエンチャー(C)>
C1:式(C9−6)で表される塩;特開2011−39502号公報記載の方法で合成
<溶剤(E)>
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 400部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 150部
γ−ブチロラクトン 5部
8インチのシリコンウェハを、ダイレクトホットプレート上で、ヘキサメチルジシラザンを用いて90℃で60秒処理した。このシリコンウェハに、レジスト組成物を組成物層の膜厚が0.035μmとなるようにスピンコートした。
その後、ダイレクトホットプレート上で、表1の「PB」欄に示す温度で60秒間プリベークして組成物層を形成した。ウェハ上に形成された組成物層に、EUV露光機を用い、露光量を段階的に変化させて、ラインアンドスペースパターン(ライン幅24nm、ピッチ48nm)を形成するためのマスクを介して露光した。
露光後、ホットプレート上にて表1の「PEB」欄に示す温度で60秒間ポストエキスポジャーベークを行い、さらに2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間のパドル現像を行うことにより、レジストパターンを得た。
Claims (17)
- 下記(X1)及び(X2)を含む樹脂組成物。
(X1)側鎖に塩構造を有する構造単位を含む樹脂であって、該塩構造のアニオン部位が主鎖と結合している樹脂
(X2)側鎖に塩構造を有する構造単位を含む樹脂であって、該塩構造のカチオン部位が主鎖と結合している樹脂 - 樹脂が、酸又は光の作用により、酸を発生する樹脂である請求項1に記載の樹脂組成物。
- (X1)における塩構造のカチオン部位と(X2)における塩構造のカチオン部位とが共通構造を有している請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
- (X1)における塩構造のカチオン部位と(X2)における塩構造のカチオン部位との共通構造が、環式炭化水素基を含む構造である請求項3に記載の樹脂組成物。
- カチオン部位が、ヨードニウムイオン又はスルホニウムイオンを含む部位である請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
- アニオン部位が、スルホネートイオン又はカルボキシラートイオンを含む部位である請求項1〜5に記載の樹脂組成物。
- 塩構造が、少なくとも1つのカルボニル基を含む連結基を介して主鎖と結合している請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物。
- (X1)と(X2)との含有量比((X1):(X2))が、質量基準で20:1〜1:20である請求項1〜7のいずれか記載の樹脂組成物。
- 側鎖に塩構造を有する構造単位が、樹脂の全構造単位に対して、0.1〜50モル%である請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂組成物。
- (X1)における塩構造が、(X1)の樹脂の全構造単位に対して、0.1〜50モル%である請求項1〜9のいずれかに記載の樹脂組成物。
- (X2)における塩構造が、(X2)の樹脂の全構造単位に対して、0.1〜50モル%である請求項1〜10のいずれかに記載の樹脂組成物。
- (X1)及び(X2)の樹脂のうち、少なくとも一方が酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂である請求項1〜11に記載の樹脂組成物。
- (X1)における塩構造が、式(I)で表される構造である請求項1〜12のいずれかに記載の樹脂組成物。
[式(I)中、
L1は、置換基を有していてもよい炭素数1〜36の2価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−又は−CO−で置き換わっていてもよく、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子はフッ素原子に置き換わっていてもよい。
R1、R2及R3は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。R1とR2とは、互いに結合して環を形成してもよく、該環に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−、−CO−又は=N−に置き換わっていてもよい。
A+は、ヨードニウムイオン又はスルホニウムイオンを表す。
*は、主鎖との結合手を表す。]] - (X2)における塩構造が、式(II)で表される構造である請求項1〜13に記載の樹脂組成物。
[式(II)中、
R4及R5は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。R4とR5とは、互いに結合して環を形成してもよく、該環に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−、−CO−又は=N−に置き換わっていてもよい。
R6は、置換基を有していてもよい炭素数1〜36の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−SO2−、−CO−又は−NR11−で置き換わっていてもよく、R11は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
L2は、炭素数1〜18の2価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。
D+は、ヨードニウムイオン又はスルホニウムイオンを表す。
*は、主鎖との結合手を表す。] - 請求項1〜14に記載の樹脂組成物と溶剤とを含むレジスト組成物。
- 請求項1〜15に記載の樹脂組成物またはレジスト組成物と、酸発生剤とを含むレジスト組成物。
- 請求項1〜16に記載の樹脂組成物またはレジスト組成物と、塩基性化合物とを含むレジスト組成物。
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